JP2004218315A - 積みブロック及びその施工方法 - Google Patents

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Toyoaki Umeki
豊明 梅木
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Abstract

【課題】間知ブロックからなる積みブロックに緑化機能を付与し、積みブロックの施工された法面を緑化する。
【解決手段】積みブロックの前面に凹部を形成し、凹部内に植生基盤となる成形体を充填し、凹部の開口側を網状の保護材で被覆し、ブロックの背面から凹部内に貫通する通水孔を設けると共にブロックの表面を流れる雨水を凹部に誘導する誘水切欠を形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積みブロック及びその施工方法に関し、さらに詳しくは河川・水路・湖沼等の護岸、又は道路の法面等の緑化を目的とした擁壁を構築する場合に用いる緑化用の積みブロック及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、間知ブロックなどの積みブロックは、多角形状の前面部と背面側の控え部とを有し、法面に施工するに当っては、布積みや谷積みなどのようにして下段から積み上げ、背面側に胴込めコンクリートを打設し、次いで裏込めコンクリートあるいは砕石、栗石などの裏込め材を施工し、これを順次繰り返して擁壁を構築するものである。
【0003】
また、積みブロックは中小河川等のカーブ施工に対して取り扱いが容易なように控長35cm程度で1個の質量が約40kg程度の小型形状をしているのが一般的であり、ブロックの前面部は滑面であったりあるいは周囲の景観に配慮した割肌模様であったりする。(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
近年、河川改修においては、多自然型川づくりが推進され、生物の生息・生育環境に配慮した川づくりが行われている。また道路改修においても、同様の概念に基づくいわゆるエコロード事業が推進され、自然環境に配慮した工法が重要視されている。そうした中で特に生物の生息場・生育場として、植生に配慮した道路造成工法が重視されているが、積みブロック自身は普通コンクリート製のため緑化には不向きであり、さらに間知ブロックでは、ブロック積みした法面の表面と地山側とは胴込めコンクリート等により遮断されてしまっているため、地山からの水分の供給が困難であるといった問題がある。
【0005】
一方、従来の積みブロックの前面にポケット部を設け有機物や土などの土壌を充填し緑化を図る技術も考えられる。しかしながらこのような技術では、土を充填する作業に手間がかかるばかりでなく、施工後も降雨や流水により土が流出し易いといった問題があった。このように従来の積みブロックでは、修景面に対する配慮が考えられてきたが、実際には緑化への対応は困難であった。
【0006】
一方、急勾配の斜面に施工されたコンクリートブロック中で植物が成育可能な機能を有する、ロックウール圧縮板等を用いた素材が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【非特許文献1】
JIS A 5371(付属書5、図1及び参考図1)
【特許文献1】
特開2001−45861号公報(第2−5頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、間知ブロック等の積みブロックの表面を緑化する技術を提供しようとするもので、上記ロックウール圧縮板等の技術を活用し、積みブロックで構築する擁壁等の表面を緑化することができ、植物の生育条件を確保することができる積みブロック及びその施工方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、積みブロックの前面に形成した凹部内に植生基盤となる成形体を係止または接着して内蔵し、ブロックの背面から該凹部内に貫通する通水孔を設けると共に、ブロックの表面を流れる雨水を該凹部内に誘導する誘水切欠を形成したことを特徴とする積みブロックである。この積みブロックは凹部の開口側を被覆する網状の保護材を設けると、内蔵した成形体の脱落が完全に防止され好適である。
【0010】
ここで、植生基盤となる成形体とは、ロックウールやピートモス等の圧縮成形品等に種子、栽培材、肥料等を充填した成形体を云う。また誘水切欠とは、ブロックの表面を流れる雨水をブロックの凹部に誘導する切欠、溝などをいう。
【0011】
積みブロックの凹部内に植生基板となる成形体を係止または接着して内蔵させる手段は、ブロックの成形時から成形体を型枠内にセットして、コンクリートを打設するときに、次の何れかの対策を講ずるとよい。
(1)成形体の側面に凸部又は凹部を設け、打設コンクリートと係止させる。
(2)成形体の側面又は背面に水中硬化型の接着剤を塗布し、接着剤が硬化しないうちにコンクリートを打設し、成形体とコンクリートとを接着させる。
【0012】
以上の対策により成形体とコンクリートとを確実に一体化させた積みブロックを得ることができる。なお、上記(2)の手段では、コンクリート中の水やペーストが成形体中に侵入するのを防止することができるという効果もある。
【0013】
本発明方法は上述のような積みブロックを用い、各隣接ブロックとの隣接目地部に凹溝を設け、該溝を前記誘水切欠と連通させて擁壁を施工することを特徴とする積みブロックの施工方法である。また、この場合に、法面上方の地表の雨水を集水し、前記ブロックの背面又は表面に誘導する導水路を配設することとすれば水の供給を補強することができ、好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、積みブロック本体の前面側に植生基盤を収納する凹部を形成し、その凹部内に予め凹部の形状にあわせて加工しておいた植生基盤となる成型体を充填し、この成型体が流出・脱落しないように植生基盤材の上面に網状の保護材を有する積みブロックである。この積みブロックは、ブロックの背面から凹部内に貫通した通水孔を備える。また、法面に積みブロックを施工して擁壁を形成したとき、擁壁の表面を流れる水をそのブロック内の植生基盤部に供給する手段を提案するものである。
【0015】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1〜図5は本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示すもので、図1は側面図、図2は縦断面図、図3は正面図、図4は背面図、図5は平面図である。この積みブロック1は前面部2と控え部3とから成っている。
【0017】
この緑化用の積みブロック1は、図3に示すように、正面形状が正六角形状のコンクリートブロックであって、1つのブロックに6個のブロックが接するような形状をしている。ブロックの大きさは、正面の六角形の一辺が250〜350mm程度、前面から背面の背面の控の後端までが350〜450mm程度である。ブロックの側面部4は後方から前面に向かって所定角度で傾斜した斜面が形成されている。また、ブロックの前面は周囲5cm程度を残して中央部に大きな植生面積が確保できるような凹部を設けている。この植生基盤材を設置する凹部の深さは植生に必要な基盤の容量を確保するためブロック控長さの50〜60%の深さとしている。
【0018】
次に、植生基盤材への水分の供給を図る手段として、地山側から水分を供給させることを目的として、ブロックの側面側に水供給用の貫通孔31を形成している。この貫通孔31は小さすぎると目詰まりを起こしやすくなり、また大きすぎるとブロックの強度に悪影響を及ぼす。このような考慮に立脚して貫通孔31の直径を30〜40mmとする。
【0019】
さらにブロック前面の1箇所に切欠32を設けた。ブロック相互間の目地部に溝を形成し、切欠32が上部になるように施工することにより雨水がこの溝を伝わって植生基盤内に浸入するようにしている。
【0020】
次に、植生基盤材20としては植物の根着きが可能で多少の力が加わっても容易に変形や崩壊しないようにブロック状に加工したものがよい。保水性に優れ植物の種子や肥料の混入が容易なこと、さらには取り扱い易いように軽量であるものとして繊維状物の成型体が用いられる。繊維状物としてはロックウールやピートモスを用いた成型体を用いる。植生基盤材20は側面に図1に示すような凸部21又は図2に示すような凹部22を設けておき、その後打設したコンクリートと係合するようにするとよい。また、植生基盤材20の側面又は背面をコンクリートと接着するようにしてもよい。水中硬化型接着材などによって容易に実現することができる。
【0021】
なお、この植生基盤材20には予め植物の種子、土粒子、肥料などを混合しておくかあるいは施工後に種子等を含んだ植栽吹き付け材を塗布してもよい。
【0022】
次に、植生基盤材20の上面(ブロックの前面)の保護材11としては軽量で腐食しにくい材質で、植物が貫通できるメッシュ状(網状)の形状をもつ保護材を用いる。メッシュ状の保護材11としては、プラスチックやステンレスなどの材質のものがよく、孔明板、網状板、エキスパンドメタル、格子枠等を使用することができる。
【0023】
このメッシュ状の保護材11は、積みブロック1に植生基盤材20を装着した後、金具等の止め具により固定することとしてもよく、また積みブロック1の成型時に型枠内に予め植生基盤材20及びメッシュ保護材11をセットしておき、コンクリートを型枠に充填して、植生基盤材20、メッシュ保護材11が積みブロックに密着一体化するようにしてもよい。コスト、手間の面からは後者のほうが好ましい。
【0024】
次に、図6は実施例のブロック1を施工して形成した法面40の正面図、図7はその側面図である。
【0025】
法面40はベースコンクリート41上に本発明に係るブロック1を一段ずつ積み重ねながら、地山43との間に裏込材42、ブロック同士の間に裏込コンクリート44を施工しながら順次積み上げ、最上段に上面コンクリート45を施工して完成する。
【0026】
実施例のブロック1は、図1、図2に示すように、既に植生基盤材20がセットされ、さらに保護材11がセットされている。
【0027】
このブロック1の切欠32がそのブロックの最上端の目地に隣接して位置するように、ブロック1を配列する隣接ブロックとの目地部には、法面表面から凹んだ水路を形成する。各水路はブロック1の切欠32に連絡させる。図6には半割ブロックや上下端の異形ブロックも示されているが、概ね、正規ブロックと同じ考え方で施工する。
【0028】
なお、擁壁上方の地表の雨水を集水し、集水した水をブロックの背面又は表面に誘導するようにすると好適である。その手段としては、U字溝、暗渠など公知の手段を利用するとよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、積みブロック内部に種子等を混入した植生基盤材を収納し、水路等を設けることにより従来困難であった積みブロックの緑化が可能となった。また、植生基盤材は設置後、メッシュ状保護材により固定されるためブロックの運搬時や施工時さらには施工後の高水時の流水に対して植生基盤材の脱落又は剥離を確実に防止することができる。
【0030】
本発明の積みブロックは従来の積みブロック施工と同程度の施工単価で擁壁面の緑化を図ることができ、緑化面積比率が大きく、緑化ブロックとして充分な機能を有している。また、ブロック積み施工は機会による施工が可能で、省力化、工期短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示す正面図である。
【図4】本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示す背面図である。
【図5】本発明の実施例の緑化用積みブロック1を示す平面図である。
【図6】実施例のブロック1を施工して形成した法面40の正面図である。
【図7】実施例のブロック1を施工して形成した法面40の側面図である。
【符号の説明】
1 緑化用積みブロック
2 前面部
3 控え部
4 側面部
11 メッシュ状保護材
20 植生基盤材
21 凸部
22 凹部
31 貫通孔
32 切欠
40 法面
41 ベースコンクリート
41 裏込材
43 地山
44 裏込コンクリート
45 上面コンクリート

Claims (4)

  1. 積みブロックの前面に形成した凹部内に植生基盤となる成形体を係止または接着して内蔵し、ブロックの背面から該凹部内に貫通する通水孔を設けると共に、ブロックの表面を流れる雨水を該凹部内に誘導する誘水切欠を形成したことを特徴とする積みブロック。
  2. 前記凹部の開口側を被覆する網状の保護材を備えたことを特徴とする請求項1記載の積みブロック。
  3. 請求項1に記載の積みブロックを用い、各隣接ブロックとの隣接目地部に凹溝を設け、該溝を前記誘水切欠と連通させて擁壁を施工することを特徴とする積みブロックの施工方法。
  4. 法面上方の地表の雨水を集水し、前記ブロックの背面又は表面に誘導する導水路を配設することを特徴とする積みブロックの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223407A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nikken Kogaku Co Ltd 堤脚保護擁壁およびその構築工法
CN104358340A (zh) * 2014-10-20 2015-02-18 湖北中天鸿源房地产开发有限责任公司 垃圾再生绿化砖

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