【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は高速輪転インクジェット記録が可能な圧着葉書用紙に関する。ここで述べる圧着葉書用紙とは、通常状態では粘着性、接着性共に示さず加圧時に接着性を示し、且つ加圧接着（以下、圧着という）後に剥離可能な感圧接着剤を紙の如き支持体に接着層として設けた葉書用紙である。
【０００２】
【従来の技術】
近年、郵便法の改正に伴い必要情報を記録した用紙を二つ折り、又は情報を多く記録できる三つ折りにして親展性をもつ圧着葉書用紙が実用化されている（例えば、特許文献１，２参照）。
このような親展性をもつ圧着葉書用紙は通常状態では粘着性、接着性共に示さず、加圧時に接着性を示し、且つ圧着後に剥離可能な感圧接着剤を主成分として紙の如き支持体の片面或いは両面に接着層として設け、接着面同士を対向させて圧着した葉書用紙である。
【０００３】
一般的に親展葉書用紙は宛名及び定形事項を印刷した後、個人の親展通信内容（暗証番号、会員番号、請求金額、預金残高等）を接着面にプリンター等で印字して外部から見えないように親展内容を印字した接着面同士を内側にして二つ折り、又は三つ折りしてドライシーラーで圧着して親展葉書とする。
該親展葉書は受取人が圧着部を剥離することにより親展内容を得ることができる。一度剥離すると圧着部は接着性がないので剥離前の状態にはならない葉書システムである。
【０００４】
当初、親展葉書システムは比較的規模の大きな印刷会社により印刷、レーザープリンター印字、ドライシーラー圧着して発送されていた。
近年では印字方式がレーザープリンター方式から水溶性インクを使用するインクジェット方式、特に高速輪転インクジェット方式が注目されている。この高速輪転インクジェット方式は印刷機と同様に巻取紙に直列ノズル連続インクジェット方式で直接印字を行うという方式である。係る高速輪転インクジェット方式によれば、ランニングコストが安く、最大３００ｍ／分にも達する高速印字によって大量の情報処理が可能である。高速輪転インクジェット方式に使用される水溶性インクはサイテックス社のインクが最も有力である。
【０００５】
サイテックス社の水溶性インクはインク固形分が４〜７質量％であり、染料以外は大部分が水であり、誘電率が高く熱効率に優れている。因に一般インクジェットプリンターの水溶性インクのインク固形分は１５質量％以上であり、染料、水以外にインクカートリッジヘッドの乾燥防止用に不揮発性の高沸点溶媒が比較的多く含有されている。
【０００６】
一方、高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙には圧着葉書用紙に要求されるブロッキングのない、剥離強度の経時劣化の少ない、一般色インク印刷時の耐刷性等の品質に加えて、高速輪転インクジェット記録用には印字画像の耐水性・鮮明性、インク吸収性、剥離後の印字画像の転写性等が挙げられる。特に一般色インク印刷時の耐刷性、印字画像の耐水性・鮮明性、インク吸収性、剥離後の印字画像の転写性等は極めて重要であり、種々提案されている。
まず、一般色インク印刷時の耐刷性については、通常、接着剤組成物にポリビニルアルコール等の水溶性高分子及びスチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン等のラテックスを多量に含有することで耐刷性は向上するが、剥離強度、インク吸収性は低下するため、実用的には問題がある。他方、接着剤組成物に単一又は数種類複合されたビニル系モノマーを重合させ、架橋剤で分子内架橋させた微粒子を含有する等の提案がなされている（例えば、特許文献３参照）。
【０００７】
次にインクジェット印字画像の耐水性・鮮明性及び剥離後の印字画像の転写性については、従来からの耐水化・インク定着化技術は、インクジェット受容層がカチオン性を呈するポリマーを含有することによって電荷的にインク中の染料分子を捕捉し、インクとカチオン性ポリマー間にファンデルワァールス力が働き染料分子をインクジェット受容層に定着する技術である。
インク定着剤であるカチオン性ポリマーとしては、例えば接着剤組成物にポリエチレンイミン４級アンモニウム塩誘導体、ポリアミドポリアミン・エピクロルヒドリン、カチオン性ポリビニルアルコール及びカチオン性澱粉の少なくとも１種を含有するか接着層上に塗工する提案（例えば、特許文献４参照）、基紙と接着剤層の中間層として、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ポリアミドポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂のいずれか１種以上を含有した層を設ける提案（例えば、特許文献５参照）、更に、接着剤組成物にポリジメチルアミン・エピクロルヒドリン及び／又は変性ジメチルアミン・エピクロルヒドリン縮合物を含有する提案（例えば、特許文献６参照）等がされているが、接着剤層用塗工液調液時にゲル化する問題、或いは印字画像の耐水性・鮮明性が不充分であり、更に剥離後に印字画像が転写する現象が発生する。
【０００８】
又、インク吸収性については、接着層中にシリカとゼオライトを含有する提案（例えば、特許文献７参照）がされているが、１５０ｍ／分で輪転インクジェット印字するとインク吸収性が不充分であり、ガイドロールにインクが転移する。更にシリカ、ゼオライトを増量すると接着剤層強度が低下して一般色インク印刷時の耐刷性が劣る。
【０００９】
【特許文献１】
特開平７−２７６８５８号公報
【特許文献２】
特開平１０−１６８７９８号公報
【特許文献３】
特開平１１−２７９５０３号公報
【特許文献４】
特開平９−１５８０８７号公報
【特許文献５】
特開平９−１０４１６７号公報
【特許文献６】
特開平１０−５２９８５号公報
【特許文献７】
特開平１１−２６３０８５号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は感圧接着剤と微粒子充填剤及びカチオン性ポリマーを主成分とする接着層を紙の如き支持体の片面または両面に設けた高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙において、一般色インク印刷時の耐刷性に優れ、インクジェット印字画像の耐水性・鮮明性及びインク吸収性向上、更に剥離後の印字画像の転写防止を図り、実用的に高品位な高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明者は広範な研究と実験を鋭意進めた結果、感圧接着剤と微粒子充填剤及びカチオン性ポリマーを主成分とする接着層を紙の支持体の片面または両面に設けた高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙において、微粒子充填剤として平均粒子径１１．５〜１２．５μｍの非晶質合成シリカ粉末と平均粒子径４００〜６００ｎｍのポリスチレンを含有し、接着層塗工面のベック式平滑度を１０〜３０秒とし、好ましくは該非晶質合〜シリカ粉末：該ポリスチレンの質量固形分比率で９０：１０〜４０：６０の範囲で含有することにより目的は達成され、更に該カチオン性ポリマーを数平均分子量２０００〜５０００のアルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物とすることにより顕著な効果が得られるという知見をもって本発明に至った。
【００１２】
即ち、本発明の微粒子充填剤を該非晶質合成シリカ粉末と該ポリスチレンを特定比率で混合することにより、一般色インク印刷時の耐刷性、インク吸収性向上、剥離後の印字画像の転写防止を図り、更にインク定着剤として数平均分子量２０００〜５０００のアルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物を含有することにより、インクジェット印字画像の耐水性・鮮明性が向上し、且つインク吸収性向上に一段の効果がある。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明に使用するコールターカウンターで測定した平均粒子径１１．５〜１２．５μｍの非晶質合成シリカ粉末は、例えばシリカの酸性ゾルと塩基性硫酸アルミニウムとを混合してゲルに硬化させた後、酸・アンモニア処理・水洗・乾燥等の工程を経て製造され、好ましくは比表面積は２５０〜４００ｍ２／ｇであり、吸油量は１８０〜２５０ｍｌ／１００ｇのものである。
本発明に使用するコールターカウンターで測定した平均粒子径４００〜６００ｎｍのポリスチレンは公知のプラスチックピグメントであるが、好ましくは、ポリスチレン固形分はスチレン９７質量％、イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸等の不飽和カルボン酸３質量％及び微量の界面活性剤で構成され、ガラス転移温度（Ｔｇ）は１００℃である。
【００１４】
本発明の接着層に使用する該非晶質合成シリカ粉末：該ポリスチレンの混合比率は質量固形分比率で９０：１０〜４０：６０の範囲が好ましく、特に好ましくは８５：１５〜５０：５０である。該ポリスチレンの混合比率が低すぎると剥離後の印字転写防止効果が少なく、高すぎるとインク吸収性、剥離強度が低下する傾向である。
【００１５】
本発明の接着層には公知のカチオン性ポリマーが使用されるが、例えばポリエチレンイミン４級アンモニウム塩誘導体、カチオン性ポリビニルアルコール、カチオン性澱粉、水溶性変性ポリアミン樹脂、ポリアミド・エポキシ樹脂、ポリアミド・尿素樹脂、ジシアンジアミド・ホリマリン樹脂、ジシアンジアミド・ポリアルキレン・ポリアミン重縮合物、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリアミドポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、アルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物が挙げられるが、好ましくはアルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物であり、特に好ましくは数平均分子量２０００〜５０００のアルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物である。
【００１６】
本発明に好ましく使用する数平均分子量２０００〜５０００のアルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物としては、例えばジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ジエチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ジプロピルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ジブチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、メチルエチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、メチルプロピルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、メチルブチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、エチルプロピルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、エチルブチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物を１種又は２種以上含有するが、特に好ましくはジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物である。
【００１７】
本発明に使用するカチオン性ポリマーは感圧接着剤１００質量部に対して１〜３０質量部であり、好ましくは３〜２０質量部である。１質量部未満では耐水効果が少なく、３０質量部を越えても顕著な効果は得られず、又、該アルキルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物溶液の一般的なｐＨは４〜６であり、接着層用塗工液のｐＨが低くなり過ぎると該塗工液の安定性にも欠け、更に剥離強度も低下する。
【００１８】
本発明に使用する紙支持体は木材パルプと内填用白色顔料を主成分として構成されるが、木材パルプは各種化学パルプ、機械パルプ、故紙再生パルプであり、これらのパルプは抄紙適性、塗工適性、更には印刷適性、インクジェット適性等を維持するために叩解機で叩解度（フリーネス）を調整する。パルプの叩解度はパルプの種類により異なるが、一般的に１５０〜５００ｍｌ〔カナディアンスタンダードフリーネス（以下、ＣＳＦという）：ＪＩＳ Ｐ−８１２１〕である。
内填用白色顔料は不透明性、インクジェット印字適性を維持するために、例えばタルク、焼成カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等が挙げられ、混合比率はパルプ１００質量部に対して５〜３０質量部であり、好ましくは１０〜２０質量部である。
【００１９】
本発明に使用する支持体の片面または両面に設ける接着剤層を形成する組成物は、感圧接着剤、微粒子充填剤、カチオン性ポリマーを主成分とし、更に微粒子充填剤の結着剤として水溶性高分子、疎水性エマルジョン、感圧接着剤の劣化防止剤等が含有される。
本発明に使用する感圧接着剤としては、例えば天然ゴム、変性天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等の合成ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等がエマルジョンの形態で１種又は２種以上混合して使用するが、特に好ましくはアルキル（メタ）アクリレートグラフト重合した変性天然ゴムエマルジョンである。
【００２０】
本発明に使用する微粒子充填剤は平均粒子径１１．５〜１２．５μｍの非晶質合成シリカ粉末と平均粒子径４００〜６００ｎｍのポリスチレンを特定比率で混合するが、更に平均粒子径の異なる非晶質合成シリカ粉末、焼成カオリン、酸性白土、活性白土、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、ゼオライト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉等を１種又は２種以上混合して使用するが、特に好ましくは平均粒子径３〜８μｍの非晶質合成シリカ粉末である。
本発明に使用する非晶質合成シリカ粉末の分散剤としてはピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア等が挙げられるが、特に好ましくは感圧接着剤の品質安定を図るｐＨ調整剤としても有効な水酸化ナトリウム、アンモニアである。
【００２１】
本発明に使用する微粒子充填剤の結着剤である水溶性高分子、疎水性エマルジョンとしては、例えば澱粉、カゼイン、大豆蛋白、ゼラチン、ポリビニルアルコール及びその誘導体等の水溶性高分子；スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス等の疎水性エマルジョンが挙げられ、１種又は２種以上混合して使用する。
【００２２】
本発明に使用する感圧接着剤の老化防止剤としては、例えば４，４’−ブチルデンビス（３−メチル−６−ｔｅｒｔ−ブチルフェノール）、２，６−ジ−ｔｅｒｔ−ブチル−４−ヒドロキシメチルフェノール、２，２’−メチレン（ビス−４−メチル−６−ｔｅｒｔ−ブチルフェノール）、４，４’−イソプロピリデンビス（２−イソプロピルフェノール）等のフェノール系；トリ（ノニルフェニル）ホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト等のリン系；１，３−ジメチルブチル−Ｎ−フェニル−ｎ−フェニレンジアミン、Ｎ，Ｎ’−ジ（１，４−ジメチルペンチル）−ｎ−フェニレンジアミン、Ｎ−フェニル−Ｎ’−イソプロピル−ｐ−フェニレンジアミン等のアミン系が挙げられ、１種又は２種以上混合して使用する。
【００２３】
本発明では接着剤塗工液の塗工安定性、インクジェット印字適性を得るために接着層に増粘剤、蛍光増白剤、浸透剤を混合する。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。蛍光増白剤としては、例えばピレン誘導体、クマリン誘導体、アミノクマリン誘導体、カーポスチリル誘導体、ジベンゾオキサゾリル誘導体、チアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピラゾリン誘導体、ベンジジン誘導体、スチルベン誘導体、ジスチルベン誘導体、ジスルホン誘導体、ナフタルイミド誘導体、ジスチリルビフェニル誘導体等が挙げられるが、特に好ましくはジスルホン誘導体であり、具体的にはフルオレスセント−８５、フルオレスセント−８６、フルオレスセント−９０、４，４’−ビス［２−ソジウムスルファニル−４−ジ（ヒドロキシエチル）アミノ−１，３，５−トリアジニル−（６）−アミノ］スチルベン−２，２’−ジスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。更に浸透剤としては、ジアルキルスルホコハク酸アルカリ金属塩、アセチレングリコール誘導体等が挙げられる。
【００２４】
更に本発明では所望により着色染料、消泡剤、防腐剤を適宜混合して接着層用塗工液と成し、ブレードコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ゲートロールコーター、トランスファロールコーター等の塗工方式で該支持体片面に塗工量が１．５〜１０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設け、更に一般色インク印刷時の耐刷性向上と剥離後の印字の転写防止を図りるために、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等の平滑化装置で接着層塗工面の平滑度をベック式平滑度で１０〜３０秒となるように処理を行って、二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得る。
【００２５】
或いは該接着層用塗工液をブレードコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ゲートロールコーター、トランスファロールコーター等の塗工方式で該支持体の片面、次いでもう一方の面に片面塗工量が１．５〜１０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して両面接着層を設け、更に上記と同様にスーパーカレンダー、ソフトカレンダー等の平滑化装置で接着層塗工両面の平滑度をベック式平滑度で１０〜３０秒となるように処理を行って、三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得る。
ベック式平滑度が１０秒未満では剥離後の印字の転写防止効果が少なく、３０秒を越えると剥離強度が低下する。
【００２６】
【実施例】
以下、最も代表的な実施例により、本発明の好適態様とその優れた効果を具体的に説明する。尚、以下において部はすべて質量部であり、％はすべて質量％である。
【００２７】
実施例１
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
ＬＢＫＰ（ＣＳＦ３００ｍｌ） ９０部
ＮＢＫＰ（ＣＳＦ３００ｍｌ） １０部
タルク ２０部
５０％ロジンサイズエマルジョン ３．４部
５０％硫酸バンド ４．５部
両性デンプン ２部
【００２８】
上記配合の１％スラリーを抄造した後、４．５％酸化デンプン（日本食品化工製：ＭＳ−３８００）水溶液で両面付着量１．２ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるようにサイズプレスを行い、坪量１４０ｇ／ｍ２の高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体を得た。
【００２９】
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙の作製〕
分散水 ８６８部
２５％カセイソーダ水溶液 ８部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径３．８μｍ、商品名：ファインシールＸ３７Ｂ、（株）トクヤマ製） １００部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径１２μｍ、比表面積３８０ｍ２、吸油量２３０ｍｌ／１００ｇ） ９０部
５０％ポリスチレン（平均粒子径５００ｎｍ、Ｔｇ１００℃） ２０部
メタクリル酸メチル１５％グラフト共重合（重合率１５％）した５０％天然ゴムエマルジョン ３００部
１０％ポリビニルアルコール水溶液（ケン化度９８．５モル％、商品名：ＰＶＡ１１７、クラレ（株）製） １００部
５０％スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス（商品名：Ｌ５９３０、旭化成（株）製） ８０部
数平均分子量２３００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液 ６０部
４０％２，６−ジ−ｔｅｒｔ−ブチル−４−ヒドロキシメチルフェノール分散液５部
２０％フルオレスセント−９０水溶液 ２．５部
希釈水 １０４部
【００３０】
上記配合を接着層用塗工液とした。次いで上記で得た坪量１４０ｇ／ｍ２の該支持体の片面に該塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が５．０ｇ／ｍ２（乾燥重量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が１０秒となるように処理して二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００３１】
実施例２
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙の作製〕
分散水 ８６８部
２５％カセイソーダ水溶液 ８部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径３．８μｍ、商品名：ファインシールＸ３７Ｂ、（株）トクヤマ製） １００部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径１２μｍ、比表面積３８０ｍ２、吸油量２３０ｍｌ／１００ｇ） ４０部
５０％ポリスチレン（平均粒子径５００ｎｍ、Ｔｇ１００℃） １２０部
メタクリル酸メチル１５％グラフト共重合（重合率１５％）した５０％天然ゴムエマルジョン ３００部
１０％ポリビニルアルコール水溶液（ケン化度９８．５モル％、商品名：ＰＶＡ１１７、クラレ（株）製） １００部
５０％スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス（商品名：Ｌ５９３０、旭化成（株）製） ８０部
数平均分子量２３００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液 ６０部
４０％２，６−ジ−ｔｅｒｔ−ブチル−４−ヒドロキシメチルフェノール分散液５部
２０％フルオレスセント−９０水溶液 ２．５部
希釈水 ５４部
【００３２】
上記配合を接着層用塗工液とした。次いで実施例１で得た坪量１４０ｇ／ｍ２の該支持体の片面に該塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が３０秒となるように処理して二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００３３】
実施例３
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙の作製〕
分散水 ８６８部
２５％カセイソーダ水溶液 ８部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径３．８μｍ、商品名：ファインシールＸ３７Ｂ、（株）トクヤマ製） １００部
非晶質合成シリカ粉末（平均粒径１２μｍ、比表面積３８０ｍ２、吸油量２３０ｍｌ／１００ｇ） ８５部
５０％ポリスチレン（平均粒子径５００ｎｍ、Ｔｇ１００℃） ３０部
メタクリル酸メチル１５％グラフト共重合（重合率１５％）した５０％天然ゴムエマルジョン ３００部
１０％ポリビニルアルコール水溶液（ケン化度９８．５モル％、商品名：ＰＶＡ１１７、クラレ（株）製） １００部
５０％スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス（商品名：Ｌ５９３０、旭化成（株）製） ８０部
数平均分子量４８００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液 ６０部
４０％２，６−ジ−ｔｅｒｔ−ブチル−４−ヒドロキシメチルフェノール分散液５部
２０％フルオレスセント−９０水溶液 ２．５部
希釈水 ８９部
【００３４】
上記配合を接着層用塗工液とした。次いで実施例１で得た坪量１４０ｇ／ｍ２の該支持体の片面に該塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が１５秒となるように処理して二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００３５】
実施例４
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙の作製〕
実施例３の数平均分子量４８００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液６０部を数平均分子量３０００のメチルエチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液に同量置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００３６】
実施例５
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
ＬＢＫＰ（ＣＳＦ３５０ｍｌ） ８５部
ＮＢＫＰ（ＣＳＦ３００ｍｌ） １５部
タルク ２０部
５０％ロジンサイズエマルジョン ３．４部
５０％硫酸バンド ４．５部
両性デンプン ２部
【００３７】
上記配合の１％スラリーを抄造した後、４．５％酸化デンプン（日本食品化工製：ＭＳ−３８００）水溶液で両面付着量１．２ｇ／ｍ２（乾燥重量固形分）となるようにサイズプレスを行い、坪量１１２ｇ／ｍ２の高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体を得た。
【００３８】
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙の作製〕
次いで上記で得た坪量１１２ｇ／ｍ２の該支持体の片面、次いでもう一方の面に実施例１の接着層用塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が各々５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が１０〜１２秒となるように処理して三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００３９】
実施例６
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例５で得た坪量１１２ｇ／ｍ２の該支持体の片面、次いでもう一方の面に実施例２の接着層用塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が各々５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が２７〜３０秒となるように処理して三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４０】
実施例７
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例５で得た坪量１１２ｇ／ｍ２の該支持体の片面、次いでもう一方の面に実施例３の接着層用塗工液をエアーナイフコーターで塗工量が各々５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が１５〜１８秒となるように処理して三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４１】
実施例８
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例１の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末９０部と５０％ポリスチレン２０部、希釈水１０４部の量比を平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末９７部と５０％ポリスチレン６部、希釈水１１８部に置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。ベック平滑度は１０〜１２秒であった。
【００４２】
実施例９
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例２の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末４０部と５０％ポリスチレン１２０部、希釈水５４部の量比を平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末２０部と５０％ポリスチレン１６０部、希釈水２４部に置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
ベック平滑度は２７〜３０秒であった。
【００４３】
実施例１０
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例３の数平均分子量４８００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液を数平均分子量３００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液に同量置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。ベック平滑度は１２〜１５秒であった。
【００４４】
実施例１１
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例３の数平均分子量４８００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液を数平均分子量１００００のジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物５０％水溶液に同量置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。ベック平滑度は１２〜１５秒であった。
【００４５】
実施例１２
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例１の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末９０部と５０％ポリスチレン２０部、希釈水１０４部の量比を平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末９７部と５０％ポリスチレン６部、希釈水１１８部に置き換えた以外は同様の方法で接着層用塗工液と成し、該塗工液を実施例５で得た坪量１１２ｇ／ｍ２の該支持体の片面、次いでもう一方の面にエアーナイフコーターで塗工量が各々５．０ｇ／ｍ２０（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が１０〜１３秒となるように処理して三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４６】
実施例１３
〔三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例２の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末４０部と５０％ポリスチレン１２０部、希釈水５４部の量比を平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末２０部と５０％ポリスチレン１６０部、希釈水２４部に置き換えた以外は同様の方法で接着層用塗工液と成し、該塗工液を実施例５で得た坪量１１２ｇ／ｍ２の該支持体の片面、次いでもう一方の面にエアーナイフコーターで塗工量が各々５．０ｇ／ｍ２（乾燥質量固形分）となるように塗工・乾燥して接着層を設けた後、ソフトカレンダーでベック式平滑度が２９〜３０秒となるように処理して三つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４７】
比較例１
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例１のソフトカレンダー未処理とした以外は同様の方法でベック式平滑度３秒の二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４８】
比較例２
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例２のソフトカレンダー圧を強圧にしてベック式平滑度５０秒とした以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。
【００４９】
比較例３
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例１の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末を平均粒径８．４μｍの非晶質合成シリカ粉末（比表面積２６５ｍ２、吸油量２３０ｍｌ／１００ｇ）に同量置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。ベック式平滑度は２４秒であった。
【００５０】
比較例４
〔二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用支持体の作製〕
実施例２の平均粒径１２μｍの非晶質合成シリカ粉末を平均粒径１７．３μｍの非晶質合成シリカ粉末（吸油量２０５ｍｌ／１００ｇ）に同量置き換えた以外は同様の方法で二つ折り高速輪転インクジェット記録用圧着葉書用紙を得た。ベック式平滑度は７秒であった。
【００５１】
実施例１〜１３及び比較例１〜４で得た二つ折り及び三つ折りインクジェット記録用圧着はがき用紙を下記方法により測定・評価した。
【００５２】
評価方法
【００５３】
《一般色インク印刷時の耐刷性》
インク（Ｔ＆Ｋ社製：ＵＶベストキュアＲＮＣ藍）を使用し、印刷機（三菱重工製：ダイヤ３Ｈ−４）でオフセット印刷した時のブランケット汚れを目視判定した。
○印：ブランケットに塗層、紙粉等の付着はまったくない。
△印：ブランケットに塗層、紙粉等の付着が若干認められるが実使用上で問題無し。
×印：ブランケットに塗層が付着して実用的ではない。
【００５４】
《インクジェット印字画像の耐水性・鮮明性》
インクジェットプリンター（キヤノン製ＢＪＣ４２０Ｊ）のインクタンクにサイテックス１０６９ＢＬＡＣＫインク、サイテックス１０６８ＢＬＵＥインク、或いはサイテックス１０７６ＲＥＤインクを注射器で注入後、接着層面にテスト印字パターン（文字、線、ベタ）を印字して２分後に水を滴下、自然乾燥後に印字画像の滲み具合及び画像鮮明性を目視判定した。
○印：滲みはまったくなく非常に優れている。
△印：滲みは若干認められるが実用上問題無し。
×印：滲みが発生し、実用的ではない。
【００５５】
《インク吸収性》
インクジェットプリンター（キヤノン製ＢＪＣ４２０Ｊ）のインクタンクにサイテックス１０４０ＢＬＡＣＫインクを注射器で注入後、接着層面にベタ印字してインクが完全に浸透して一見乾燥状態になるまでの秒数を測定した。
○印：印字と殆ど同時に乾燥状態になる。
△印：印字後乾燥状態になるまでに１０秒未満であり、実用上問題無し。
×印：印字後乾燥状態になるまで１０秒以上であり、実用的ではない。
【００５６】
《剥離強度》
＊二つ折り圧着葉書用紙
２３℃５０％ＲＨの室内で接着層面を内側にしてＶ状に巾１０２ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの大きさになるように折り合わせ、ドライシーラーの加圧目盛１５に設定して圧着し、該圧着紙を巾２５ｍｍ×１５０ｍｍの大きさに切り、２時間放置した。放置後に圧着部をテンシロン万能引張り試験機によりＴ字剥離試験を行い、剥離強度を測定した。
○印：剥離強度は６５〜７５ｇ／２５ｍｍの範囲であり、優れている。
△印：剥離強度は６０ｇ／２５ｍｍ以上、６５ｇ／２５ｍｍ未満であり、実用上問題無し。
×印：剥離強度が６０ｇ／２５ｍｍ未満であり、実用的に問題を起こす。
＊三つ折り圧着葉書用紙
２３℃５０％ＲＨの室内で親展情報を印字する接着層面を→Ｎ状に巾１０２ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの大きさになるように三つ折りに合わせ、ドライシーラーの加圧目盛３０に設定して圧着し、該圧着紙を巾２５ｍｍ×１５０ｍｍの大きさに切り、２時間放置した。放置後に該親展圧着部及びもう一方の圧着部をテンシロン万能引張り試験機によりＴ字剥離試験を行い、剥離強度を測定した。単位はｇ／２５ｍｍで表し、数値が大きい方が剥離強度が強いことを示す。
【００５７】
《剥離後の印字画像の転写性》
＊二つ折り圧着葉書用紙
２３℃５０％ＲＨの室内でインクジェットプリンター（キヤノン製ＢＪＣ４２０Ｊ）のインクタンクにサイテックス１０４０ＢＬＡＣＫインクを注射器で注入後、テスト印字パターン（文字、線、ベタ）を巾２０４ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの該圧着葉書用紙接着層面の左半面に印字し、印字２０分後に印字した接着層面を内側にしてＶ状に巾１０２ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの大きさになるように折り合わせ、ドライシーラーの加圧目盛１５に設定して圧着し、手で剥離して接着層面の右半面に転写したインク転移濃度を目視判定した。
○印：インクの転写はまったくなく、優れている。
△印：インクの転写が若干あるが実用上問題無し。
×印：インクが転写して実用的ではない。
【００５８】
＊三つ折り圧着葉書用紙
２３℃５０％ＲＨの室内でインクジェットプリンター（キヤノン製ＢＪＣ４２０Ｊ）のインクタンクにサイテックス１０４０ＢＬＡＣＫインクを注射器で注入後、テスト印字パターン（文字、線、ベタ）を巾３０６ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの該圧着葉書用紙の親展情報を印字する接着層面の左１／３面ともう一方の接着層面の右１／３面にそれぞれ印字し、印字２０分後に印字した接着層面を内側にしてＮ状に巾１０２ｍｍ×長さ１５２．４ｍｍの大きさになるように折り合わせ、ドライシーラーの加圧目盛３０に設定して圧着し、手で剥離して接着層面の右半面に転写したインク転移濃度を目視判定した。
○印：インクの転写はまったくなく、優れている。
△印：インクの転写が若干あるが実用上問題無し。
×印：インクが転写して実用的ではない。
【００５９】
以上の評価結果を纏めて表１、表２に示した。又、表２に総合評価を示した。
○印：圧着葉書適性、高速輪転インクジェット印字適性に優れる。
△印：圧着葉書適性、高速輪転インクジェット印字適性が若干低下するが実用上問題の無いレベルである。
×印：圧着葉書適性、高速輪転インクジェット印字適性において、重要な品質に問題があり、実用性に欠ける。
【００６０】
【表１】
【００６１】
【表２】
【００６２】
【発明の効果】
以上の実施例から明かなように、本発明によれば一般色インク印刷時の耐刷性に優れ、インクジェット印字画像の耐水性・鮮明性及びインク吸収性向上、更に剥離後の印字画像の転写防止を図れた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure-bonded postcard capable of high-speed rotary ink jet recording. The pressure-bonded postcard paper described here is a pressure-sensitive adhesive such as paper which shows adhesiveness when pressed without exhibiting both adhesiveness and adhesiveness in a normal state, and which can be peeled off after pressure bonding (hereinafter referred to as pressure bonding). Postcard paper provided as an adhesive layer on a support.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the amendment of the Postal Law, crimped postcards having confidentiality have been put to practical use by folding paper on which necessary information is recorded in two or by folding three in which many information can be recorded (for example, see Patent Documents 1 and 2). ).
A pressure-sensitive postcard having such confidentiality does not show both tackiness and adhesiveness in a normal state, shows adhesiveness under pressure, and has a pressure-sensitive adhesive that can be peeled off after pressure-bonding as a main component. This is a postcard that is provided as an adhesive layer on one side or both sides of the sheet, and the adhesive faces are pressed against each other.
[0003]
In general, confidential postcards are printed with their address and fixed form matter, and then the personal confidential communication contents (personal identification number, membership number, billing amount, balance of deposit, etc.) are printed on the adhesive surface with a printer, etc. so that they cannot be seen from the outside. The confidential contents are printed on the inside with the adhesive surfaces facing each other, folded in two or three in three, and pressed with a dry sealer to obtain a confidential postcard.
The confidential contents of the confidential postcard can be obtained when the recipient peels off the crimping portion. This is a postcard system that does not return to the state before peeling because the crimped part has no adhesiveness once peeled.
[0004]
Initially, the confidential postcard system was shipped by a relatively large printing company with printing, laser printing, and dry sealer crimping.
In recent years, the printing method has attracted attention from a laser printer method to an ink jet method using a water-soluble ink, particularly a high-speed rotary ink jet method. This high-speed rotary ink jet system is a system in which printing is performed directly on a web by a serial nozzle continuous ink jet system as in a printing press. According to such a high-speed rotary ink jet system, a large amount of information processing is possible by low-speed printing at a high running speed of 300 m / min at a low running cost. Among the water-soluble inks used in the high-speed rotary ink jet system, Cytex Corporation ink is the most prominent.
[0005]
The water-soluble ink manufactured by Cytex Co., Ltd. has an ink solid content of 4 to 7% by mass. Most of the water other than the dye is water, and has a high dielectric constant and excellent heat efficiency. Incidentally, the solid content of the water-soluble ink of a general inkjet printer is 15% by mass or more, and a relatively large amount of a non-volatile high-boiling solvent is contained in addition to the dye and water to prevent drying of the ink cartridge head.
[0006]
On the other hand, high-speed rotary ink jet recording press-bonded postcards have high quality rotary ink jet printing in addition to the quality required for press-bonded postcards, such as no blocking, little deterioration in peel strength over time, and printing durability when printing general color inks. For recording, examples include water resistance and sharpness of a printed image, ink absorbency, and transferability of a printed image after peeling. In particular, printing durability during printing of general color inks, water resistance and sharpness of a printed image, ink absorbency, transferability of a printed image after peeling, and the like are extremely important, and various proposals have been made.
First, the printing durability when printing general color inks is usually determined by including a large amount of a water-soluble polymer such as polyvinyl alcohol and a latex such as a styrene-butadiene copolymer emulsion in the adhesive composition. Is improved, but the peel strength and ink absorptivity are reduced, so that there is a practical problem. On the other hand, it has been proposed to polymerize a single or several types of vinyl monomers into an adhesive composition and to contain fine particles which are intramolecularly crosslinked with a crosslinking agent (for example, see Patent Document 3).
[0007]
Next, regarding the water resistance and sharpness of the ink jet printed image and the transferability of the printed image after peeling, the conventional water resistant and ink fixing technology is based on the fact that the ink jet receiving layer contains a polymer exhibiting cationicity, and thus the electric charge is reduced. In this technique, van der Waals' force acts between the ink and the cationic polymer to fix the dye molecules to the ink jet receiving layer.
As the cationic polymer which is an ink fixing agent, for example, the adhesive composition contains at least one of polyethyleneimine quaternary ammonium salt derivative, polyamide polyamine / epichlorohydrin, cationic polyvinyl alcohol and cationic starch, or is provided on the adhesive layer. Proposal for coating (for example, see Patent Document 4), a layer containing at least one of polyamide / epichlorohydrin resin, polyamine / epichlorohydrin resin, and polyamide polyamine / epichlorohydrin resin as an intermediate layer between a base paper and an adhesive layer. Proposals have been made (for example, see Patent Document 5), and further, proposals have been made to include polydimethylamine-epichlorohydrin and / or modified dimethylamine-epichlorohydrin condensate in an adhesive composition (for example, see Patent Document 6). But Problem of gelling during adhesive layer coating solution liquid preparation, or a water-resistant, sharpness of printed image insufficient, further printed image after peeling phenomenon of transcription occurs.
[0008]
With respect to the ink absorbency, a proposal has been made to contain silica and zeolite in the adhesive layer (for example, see Patent Document 7). However, when the rotary inkjet printing is performed at 150 m / min, the ink absorbency is insufficient. The ink is transferred to the guide roll. Further, when the amount of silica or zeolite is increased, the strength of the adhesive layer is reduced, and the printing durability when printing a general color ink is deteriorated.
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-7-276858
[Patent Document 2]
JP-A-10-168798
[Patent Document 3]
JP-A-11-279503
[Patent Document 4]
JP-A-9-158087
[Patent Document 5]
JP-A-9-104167
[Patent Document 6]
JP-A-10-52985
[Patent Document 7]
JP-A-11-263085
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a pressure-sensitive postcard for high-speed rotary ink jet recording in which an adhesive layer containing a pressure-sensitive adhesive, a fine particle filler and a cationic polymer as main components is provided on one or both sides of a support such as paper. Excellent printing durability during color ink printing, improved water resistance and clarity of ink jet printed images, improved ink absorption, and prevention of transfer of printed images after peeling, and practically high-quality pressure bonding for high-speed rotary ink jet recording It is to provide postcards.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a result of extensive studies and experiments, the inventor of the present invention has found that high-speed rotary ink jet recording in which an adhesive layer mainly composed of a pressure-sensitive adhesive, a particulate filler and a cationic polymer is provided on one or both sides of a paper support. In the pressure-bonded postcard for paper, containing amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 11.5 to 12.5 μm and polystyrene having an average particle diameter of 400 to 600 nm as a fine particle filler, the Beck-type smoothness of the coating surface of the adhesive layer is reduced. The object is achieved by containing the amorphous polymer in a range of 90:10 to 40:60 in terms of a mass solid content ratio of the amorphous powder to the silica powder: the polystyrene. The present invention is based on the finding that a remarkable effect can be obtained by using an alkylamine / epichlorohydrin polycondensate having an average molecular weight of 2,000 to 5,000. .
[0012]
That is, by mixing the particulate synthetic filler of the present invention with the amorphous synthetic silica powder and the polystyrene at a specific ratio, the printing durability, the ink absorbency at the time of printing a general color ink, and the transfer prevention of a printed image after peeling are reduced. In addition, by containing an alkylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 2,000 to 5,000 as an ink fixing agent, the water resistance and clarity of an ink jet printed image are improved, and the ink absorption is further improved. There is.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 11.5 to 12.5 μm measured by a Coulter counter used in the present invention is obtained by, for example, mixing an acidic sol of silica with basic aluminum sulfate and curing the mixed gel. , Manufactured through processes such as acid / ammonia treatment, water washing, and drying, preferably having a specific surface area of 250 to 400 m 2 / G, and the oil absorption is 180 to 250 ml / 100 g.
The polystyrene having an average particle diameter of 400 to 600 nm measured by a Coulter counter used in the present invention is a known plastic pigment, and preferably, the polystyrene solid content is 97% by mass of styrene, and it is not possible to use itaconic acid, maleic acid, acrylic acid or the like. It is composed of 3% by mass of a saturated carboxylic acid and a trace amount of a surfactant, and has a glass transition temperature (Tg) of 100 ° C.
[0014]
The mixing ratio of the amorphous synthetic silica powder and the polystyrene used in the adhesive layer of the present invention is preferably in the range of 90:10 to 40:60 by mass solid content, and particularly preferably 85:15 to 50:50. . If the mixing ratio of the polystyrene is too low, the effect of preventing print transfer after peeling is small, and if it is too high, the ink absorption and peel strength tend to decrease.
[0015]
Known cationic polymers are used for the adhesive layer of the present invention. For example, polyethyleneimine quaternary ammonium salt derivatives, cationic polyvinyl alcohol, cationic starch, water-soluble modified polyamine resin, polyamide-epoxy resin, polyamide-urea Resin, dicyandiamide / polymarine resin, dicyandiamide / polyalkylene / polyamine polycondensate, polyamide / epichlorohydrin resin, polyamide polyamine / epichlorohydrin resin, alkylamine / epichlorohydrin polycondensate, and preferably alkylamine / epichlorohydrin polycondensate And an alkylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 2,000 to 5,000 is particularly preferred.
[0016]
Examples of the alkylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 2,000 to 5,000 preferably used in the present invention include, for example, dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate, diethylamine / epichlorohydrin polycondensate, dipropylamine / epichlorohydrin polycondensate, dibutylamine・ One kind of epichlorohydrin polycondensate, methylethylamine / epichlorohydrin polycondensate, methylpropylamine / epichlorohydrin polycondensate, methylbutylamine / epichlorohydrin polycondensate, ethylpropylamine / epichlorohydrin polycondensate, ethylbutylamine / epichlorohydrin polycondensate Alternatively, it contains two or more kinds, and particularly preferably a dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate.
[0017]
The amount of the cationic polymer used in the present invention is 1 to 30 parts by mass, preferably 3 to 20 parts by mass, based on 100 parts by mass of the pressure-sensitive adhesive. When the amount is less than 1 part by mass, the water resistance effect is small, and when it exceeds 30 parts by mass, a remarkable effect is not obtained. In addition, the general pH of the alkylamine / epichlorohydrin polycondensate solution is 4 to 6, and the adhesive layer If the pH of the coating liquid for use is too low, the stability of the coating liquid is also lacking, and the peel strength is also reduced.
[0018]
The paper support used in the present invention is composed mainly of wood pulp and a white pigment for filling, and wood pulp is various chemical pulp, mechanical pulp, and recycled paper pulp. The beating degree (freeness) is adjusted with a beating machine in order to maintain the workability, the printability, the inkjet suitability, and the like. Although the degree of beating of the pulp varies depending on the type of pulp, it is generally 150 to 500 ml [Canadian Standard Freeness (hereinafter referred to as CSF): JIS P-8121].
The white pigment for filling is opaque, in order to maintain ink jet printing aptitude, for example, talc, calcined kaolin, calcium carbonate, titanium dioxide, etc., the mixing ratio is 5 to 30 parts by mass with respect to 100 parts by mass of pulp. And preferably 10 to 20 parts by mass.
[0019]
The composition for forming the adhesive layer provided on one side or both sides of the support used in the present invention contains a pressure-sensitive adhesive, a fine particle filler, a cationic polymer as a main component, and further contains water-soluble as a binder for the fine particle filler. Water-soluble polymers, hydrophobic emulsions, and pressure-sensitive adhesive deterioration inhibitors.
Examples of the pressure-sensitive adhesive used in the present invention include natural rubber, modified natural rubber, synthetic rubber such as styrene-butadiene rubber, acrylonitrile-butadiene rubber, ethylene-vinyl acetate copolymer resin, acrylate resin, and vinyl chloride. A resin, a vinylidene chloride resin or the like may be used alone or in a mixture of two or more in the form of an emulsion. Particularly preferred is a modified natural rubber emulsion obtained by alkyl (meth) acrylate graft polymerization.
[0020]
The fine particle filler used in the present invention is a mixture of amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 11.5 to 12.5 μm and polystyrene having an average particle diameter of 400 to 600 nm in a specific ratio. Crystalline synthetic silica powder, calcined kaolin, acid clay, activated clay, colloidal silica, colloidal alumina, zeolite, calcium carbonate, magnesium carbonate, titanium dioxide, zinc oxide, aluminum hydroxide, corn starch, potato starch, wheat starch, etc. Alternatively, two or more kinds are used as a mixture, and an amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 3 to 8 μm is particularly preferable.
As the dispersant for the amorphous synthetic silica powder used in the present invention, sodium pyrophosphate, sodium hexametaphosphate, sodium tripolyphosphate, sodium polyacrylate, sodium hydroxide, sodium silicate, ammonia and the like are particularly preferable. Are sodium hydroxide and ammonia which are also effective as pH adjusters for stabilizing the quality of the pressure-sensitive adhesive.
[0021]
Examples of the water-soluble polymer and the hydrophobic emulsion which are binders of the fine particle filler used in the present invention include water-soluble polymers such as starch, casein, soy protein, gelatin, polyvinyl alcohol and derivatives thereof; styrene-butadiene Hydrophobic latex such as copolymer latex, conjugated diene-based polymer latex such as methyl methacrylate-butadiene copolymer, and vinyl-based polymer latex such as ethylene-vinyl acetate copolymer; Mix and use.
[0022]
Examples of the anti-aging agent for the pressure-sensitive adhesive used in the present invention include 4,4'-butyldenbis (3-methyl-6-tert-butylphenol) and 2,6-di-tert-butyl-4-hydroxymethylphenol. Phenols such as 2,2'-methylene (bis-4-methyl-6-tert-butylphenol) and 4,4'-isopropylidenebis (2-isopropylphenol); tri (nonylphenyl) phosphite, diphenyliso Phosphorus such as decyl phosphite and trioctadecyl phosphite; 1,3-dimethylbutyl-N-phenyl-n-phenylenediamine, N, N′-di (1,4-dimethylpentyl) -n-phenylenediamine, N Amines such as -phenyl-N'-isopropyl-p-phenylenediamine; Combined and used.
[0023]
In the present invention, a thickener, a fluorescent brightener, and a penetrant are mixed in the adhesive layer in order to obtain the coating stability of the adhesive coating liquid and the suitability for inkjet printing. Examples of the thickener include carboxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, polyethylene oxide, sodium alginate and the like. Examples of the optical brightener include pyrene derivatives, coumarin derivatives, aminocoumarin derivatives, carpostyryl derivatives, dibenzoxazolyl derivatives, thiazole derivatives, imidazole derivatives, benzimidazole derivatives, imidazoline derivatives, pyrazoline derivatives, benzidine derivatives, stilbene derivatives, Distilbene derivatives, disulfone derivatives, naphthalimide derivatives, distyrylbiphenyl derivatives, etc., are preferred.Disulfone derivatives are particularly preferred.Specifically, fluorescent-85, fluorescent-86, fluorescent-90, Sodium 4,4'-bis [2-sodiumsulfanyl-4-di (hydroxyethyl) amino-1,3,5-triazinyl- (6) -amino] stilbene-2,2'-disulfonate and the like. . Further, examples of the penetrant include an alkali metal salt of dialkyl sulfosuccinic acid and an acetylene glycol derivative.
[0024]
Further, in the present invention, if necessary, a coloring dye, a defoaming agent, and a preservative are appropriately mixed to form a coating solution for an adhesive layer, and a blade coater, an air knife coater, a curtain coater, a bar coater, a gravure coater, a roll coater, a building coater are formed. A coating amount of 1.5 to 10 g / m on one surface of the support by a coating method such as a blade coater, a gate roll coater, or a transfer roll coater. 2 (Dry mass solids) Coating and drying to provide an adhesive layer. In addition, to improve the printing durability when printing general color inks and to prevent the transfer of print after peeling, super calender, soft The surface of the coated adhesive layer is smoothed with a smoothing device such as a calendar so that the smoothness of the surface coated with the adhesive layer is 10 to 30 seconds in a Beck-type smoothness, to obtain a folded folded high-speed rotary press ink-jet recording pressure-bonded postcard sheet.
[0025]
Alternatively, the coating solution for the adhesive layer is coated on one side of the support by a coating method such as a blade coater, an air knife coater, a curtain coater, a bar coater, a gravure coater, a roll coater, a bill blade coater, a gate roll coater, or a transfer roll coater. And then the other side has a coating amount of 1.5 to 10 g / m2 on one side. 2 (Dry mass solid content), apply and dry to provide a double-sided adhesive layer, and then use a smoothing device such as a super calender or soft calender to measure the smoothness of both sides of the adhesive layer coating in the same manner as described above. The processing is performed so that the time is 10 to 30 seconds, and a crimped postcard sheet for tri-fold high-speed rotary ink jet recording is obtained.
When the Beck-type smoothness is less than 10 seconds, the effect of preventing the transfer of the print after peeling is small, and when it exceeds 30 seconds, the peel strength decreases.
[0026]
【Example】
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention and their excellent effects will be specifically described with reference to the most typical examples. In the following, all parts are parts by mass, and all percentages are mass%.
[0027]
Example 1
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
LBKP (CSF300ml) 90 parts
NBKP (CSF300ml) 10 parts
Talc 20 parts
3.4% of 50% rosin size emulsion
4.5% 50% sulfuric acid band
Amphibious starch 2 parts
[0028]
After forming a 1% slurry of the above composition, a 4.5% aqueous solution of oxidized starch (manufactured by Nippon Shokuhin Kako Co., Ltd .: MS-3800) was applied on both sides at an amount of 1.2 g / m2. 2 (Dry mass solid content) and press the size to obtain a basis weight of 140 g / m2. 2 Was obtained.
[0029]
[Preparation of press-fit postcard paper for two-fold high-speed rotary inkjet recording]
868 parts of dispersed water
8% 25% aqueous caustic soda
100 parts of amorphous synthetic silica powder (average particle size: 3.8 μm, trade name: Fine Seal X37B, manufactured by Tokuyama Corporation)
Amorphous synthetic silica powder (average particle size 12 μm, specific surface area 380 m 2 90 parts oil absorption 230ml / 100g)
20 parts of 50% polystyrene (average particle diameter 500 nm, Tg 100 ° C.)
300 parts of 50% natural rubber emulsion grafted with 15% methyl methacrylate (polymerization rate 15%)
100 parts of 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol (degree of saponification 98.5 mol%, trade name: PVA117, manufactured by Kuraray Co., Ltd.)
80% of 50% styrene-butadiene copolymer latex (trade name: L5930, manufactured by Asahi Kasei Corporation)
60% of 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 2300
5 parts of 40% 2,6-di-tert-butyl-4-hydroxymethylphenol dispersion
2.5 parts of a 20% fluorescent-90 aqueous solution
Dilution water 104 parts
[0030]
The above composition was used as a coating liquid for an adhesive layer. Then, the grammage of 140 g / m obtained above 2 The coating liquid was coated on one side of the support with an air knife coater at an amount of 5.0 g / m 2. 2 (Dry weight solid content), after coating and drying to provide an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 10 seconds, and performing a two-fold high-speed rotary press inkjet recording pressure-bonded postcard paper Got.
[0031]
Example 2
[Preparation of press-fit postcard paper for two-fold high-speed rotary inkjet recording]
868 parts of dispersed water
8% 25% aqueous caustic soda
100 parts of amorphous synthetic silica powder (average particle size: 3.8 μm, trade name: Fine Seal X37B, manufactured by Tokuyama Corporation)
Amorphous synthetic silica powder (average particle size 12 μm, specific surface area 380 m 2 Oil absorption 230ml / 100g) 40 parts
120% of 50% polystyrene (average particle diameter 500 nm, Tg 100 ° C.)
300 parts of 50% natural rubber emulsion grafted with 15% methyl methacrylate (polymerization rate 15%)
100 parts of 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol (degree of saponification 98.5 mol%, trade name: PVA117, manufactured by Kuraray Co., Ltd.)
80% of 50% styrene-butadiene copolymer latex (trade name: L5930, manufactured by Asahi Kasei Corporation)
60% of 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 2300
5 parts of 40% 2,6-di-tert-butyl-4-hydroxymethylphenol dispersion
2.5 parts of a 20% fluorescent-90 aqueous solution
Dilution water 54 parts
[0032]
The above composition was used as a coating liquid for an adhesive layer. Next, the grammage of 140 g / m obtained in Example 1 2 The coating liquid was coated on one side of the support with an air knife coater at an amount of 5.0 g / m 2. 2 (Dry mass solid content), after coating and drying to provide an adhesive layer, processing with a soft calendar so that the Beck-type smoothness becomes 30 seconds, and a two-fold, high-speed rotary printing ink-jet pressure-sensitive postcard paper Got.
[0033]
Example 3
[Preparation of press-fit postcard paper for two-fold high-speed rotary inkjet recording]
868 parts of dispersed water
8% 25% aqueous caustic soda
100 parts of amorphous synthetic silica powder (average particle size: 3.8 μm, trade name: Fine Seal X37B, manufactured by Tokuyama Corporation)
Amorphous synthetic silica powder (average particle size 12 μm, specific surface area 380 m 2 85 parts of oil absorption 230ml / 100g)
30 parts of 50% polystyrene (average particle diameter 500 nm, Tg 100 ° C.)
300 parts of 50% natural rubber emulsion grafted with 15% methyl methacrylate (polymerization rate 15%)
100 parts of 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol (degree of saponification 98.5 mol%, trade name: PVA117, manufactured by Kuraray Co., Ltd.)
80% of 50% styrene-butadiene copolymer latex (trade name: L5930, manufactured by Asahi Kasei Corporation)
60% of 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 4,800
5 parts of 40% 2,6-di-tert-butyl-4-hydroxymethylphenol dispersion
2.5 parts of a 20% fluorescent-90 aqueous solution
89 parts of dilution water
[0034]
The above composition was used as a coating liquid for an adhesive layer. Next, the grammage of 140 g / m obtained in Example 1 2 The coating liquid was coated on one side of the support with an air knife coater at an amount of 5.0 g / m 2. 2 (Dry mass solid content), after coating and drying to form an adhesive layer, processing with a soft calender to a Beck-type smoothness of 15 seconds, and a folded postcard paper for high-speed rotary ink jet recording Got.
[0035]
Example 4
[Preparation of press-fit postcard paper for two-fold high-speed rotary inkjet recording]
Folded in the same manner as in Example 3, except that the same amount of a 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 4800 was replaced with the same amount of a 50% aqueous solution of polycondensate of methylethylamine / epichlorohydrin having a number average molecular weight of 3000. A compression postcard for high-speed rotary ink jet recording was obtained.
[0036]
Example 5
[Preparation of support for tri-fold high-speed rotary printing ink-jet pressure-bonded postcard]
LBKP (CSF350ml) 85 parts
NBKP (CSF300ml) 15 parts
Talc 20 parts
3.4% of 50% rosin size emulsion
4.5% 50% sulfuric acid band
Amphibious starch 2 parts
[0037]
After forming a 1% slurry of the above composition, a 4.5% aqueous solution of oxidized starch (manufactured by Nippon Shokuhin Kako Co., Ltd .: MS-3800) was applied on both sides at an amount of 1.2 g / m2. 2 (Dry weight solid content) and press to obtain a basis weight of 112 g / m 2 Was obtained.
[0038]
[Preparation of crimped postcard paper for tri-fold high-speed rotary ink jet recording]
Next, the basis weight of 112 g / m obtained above 2 The coating amount for the adhesive layer of Example 1 was applied to one side of the support and then to the other side by an air knife coater at a coating amount of 5.0 g / m2. 2 (Dry mass solid content), after coating and drying to form an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 10 to 12 seconds, and applying a pressure for tri-fold high-speed rotary inkjet printing. I got a postcard.
[0039]
Example 6
[Preparation of support for tri-fold high-speed rotary printing ink-jet pressure-bonded postcard]
The grammage obtained in Example 5 was 112 g / m. 2 The coating amount for the adhesive layer of Example 2 was applied to one surface of the support and then to the other surface by an air knife coater at a coating amount of 5.0 g / m2. 2 (Dry mass solid content), after applying and drying to form an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 27 to 30 seconds, and applying pressure for tri-fold high-speed rotary inkjet printing. I got a postcard.
[0040]
Example 7
[Preparation of support for tri-fold high-speed rotary printing ink-jet pressure-bonded postcard]
The grammage obtained in Example 5 was 112 g / m. 2 The coating amount for the adhesive layer of Example 3 was applied to one side of the support and then to the other side by an air knife coater to obtain a coating amount of 5.0 g / m2. 2 (Dry mass solid content), after coating and drying to form an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 15 to 18 seconds, and applying a pressure for tri-fold high-speed rotary ink jet recording. I got a postcard.
[0041]
Example 8
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
The amount ratio of 90 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm to 20 parts of 50% polystyrene and 104 parts of dilution water in Example 1 was changed to 97 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm and 50% polystyrene 6 And a 118-part dilution water, to obtain a two-fold high-speed rotary printing ink-jet recording pressure-bonded postcard. The Beck smoothness was 10 to 12 seconds.
[0042]
Example 9
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
The amount ratio of 40 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm to 120 parts of 50% polystyrene and 54 parts of dilution water in Example 2 was adjusted to 20 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm and 50% polystyrene 160. And folded water 24 parts in the same manner as above, to obtain a two-fold high-speed rotary ink jet recording pressure-sensitive postcard sheet.
Beck smoothness was 27-30 seconds.
[0043]
Example 10
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
Two-fold high-speed rotary printing in the same manner as in Example 3, except that the 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 4800 was replaced with the 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 300. A crimped postcard for inkjet recording was obtained. Beck smoothness was 12 to 15 seconds.
[0044]
Example 11
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
Two-fold high-speed rotary printing in the same manner as in Example 3, except that the 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 4800 was replaced with the 50% aqueous solution of dimethylamine / epichlorohydrin polycondensate having a number average molecular weight of 10,000. A crimped postcard for inkjet recording was obtained. Beck smoothness was 12 to 15 seconds.
[0045]
Example 12
[Preparation of a support for a crimped postcard for tri-fold high-speed rotary ink jet recording]
The amount ratio of 90 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm to 20 parts of 50% polystyrene and 104 parts of dilution water in Example 1 was changed to 97 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm and 50% polystyrene 6 Parts and 118 parts of dilution water, except that the coating liquid for an adhesive layer was formed in the same manner except that the coating liquid was replaced with 118 parts of dilution water. 2 On one side of the support and then on the other side with an air knife coater at a coating weight of 5.0 g / m2. 20 (Dry mass solid content), after coating and drying to form an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 10 to 13 seconds, and applying pressure for tri-fold high-speed rotary inkjet printing. I got a postcard.
[0046]
Example 13
[Preparation of a support for a crimped postcard for tri-fold high-speed rotary ink jet recording]
The amount ratio of 40 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm to 120 parts of 50% polystyrene and 54 parts of dilution water in Example 2 was adjusted to 20 parts of the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm and 50% polystyrene 160. Parts and 24 parts of diluting water, except that the coating liquid for the adhesive layer was formed in the same manner except that the coating liquid was replaced with 24 parts of dilution water. 2 On one side of the support and then on the other side with an air knife coater at a coating weight of 5.0 g / m2. 2 (Dry mass solid content), after applying and drying to form an adhesive layer, applying a soft calender to a Beck-type smoothness of 29 to 30 seconds, and applying pressure for tri-fold high-speed rotary ink jet recording. I got a postcard.
[0047]
Comparative Example 1
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
In the same manner as in Example 1 except that the soft calender was not treated, a press-fit postcard sheet for bi-fold high-speed rotary ink jet recording having a Beck smoothness of 3 seconds was obtained in the same manner.
[0048]
Comparative Example 2
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
A two-fold high-speed rotary ink jet recording press-bonded postcard was obtained in the same manner as in Example 2 except that the soft calender pressure was increased to a Beck type smoothness of 50 seconds.
[0049]
Comparative Example 3
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
The amorphous synthetic silica powder having an average particle size of 12 μm in Example 1 was replaced with an amorphous synthetic silica powder having an average particle size of 8.4 μm (specific surface area: 265 m). 2 , A double-folded high-speed rotary ink jet recording press-fit postcard paper was obtained in the same manner except that the same amount was replaced with an oil absorption of 230 ml / 100 g). The Beck-type smoothness was 24 seconds.
[0050]
Comparative Example 4
[Preparation of support for pressure-fed postcard for two-fold high-speed rotary ink jet recording]
A two-fold high-speed method is used in the same manner as in Example 2 except that the amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 12 μm is replaced with the same amount of amorphous synthetic silica powder having an average particle diameter of 17.3 μm (oil absorption: 205 ml / 100 g). A pressure-bonded postcard for rotary inkjet recording was obtained. The Beck-type smoothness was 7 seconds.
[0051]
The two-fold and three-fold ink-jet recording pressure-bonded postcard papers obtained in Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 4 were measured and evaluated by the following methods.
[0052]
Evaluation method
[0053]
《Printing durability when printing general color inks》
Using an ink (manufactured by T & K: UV Best Cure RNC Indigo), blanket stain was visually determined when offset printing was performed by a printing machine (manufactured by Mitsubishi Heavy Industries: Diamond 3H-4).
印: no coating layer, paper dust, etc. adhered to the blanket.
△: Coating layer, paper powder, etc. slightly adhered to the blanket, but no problem in actual use.
X: impractical because the coating layer adheres to the blanket.
[0054]
《Water resistance and sharpness of inkjet printed images》
After injection of Cytex 1069 BLACK ink, Cytex 1068 BLUE ink, or Cytex 1076 RED ink into the ink tank of an ink jet printer (BJC420J made by Canon) with a syringe, a test print pattern (characters, lines, solids) is printed on the adhesive layer surface. After minutes, water was dropped, and after natural drying, the bleeding degree of the printed image and the image clarity were visually determined.
印: very good without any bleeding
Δ: Bleeding is slightly observed, but there is no practical problem.
X: Bleeding is not practical.
[0055]
《Ink absorption》
After injecting Cytex 1040 BLACK ink into an ink tank of an ink jet printer (BJC420J manufactured by Canon Inc.) with a syringe, solid printing was performed on the adhesive layer surface, and the number of seconds required for the ink to completely penetrate and seemingly dry was measured.
印: Dry state almost simultaneously with printing.
Δ mark: less than 10 seconds until the dried state after printing, no practical problem.
X: It takes 10 seconds or more until the dried state after printing, which is not practical.
[0056]
《Peeling strength》
* Folded postcards
In a room at 23 ° C. and 50% RH, the laminate was folded in a V-shape with the adhesive layer surface inside so as to have a size of 102 mm in width × 152.4 mm in length, set on a pressure scale 15 of a dry sealer, and crimped. The pressure-bonded paper was cut into a size of 25 mm × 150 mm and left for 2 hours. After the standing, the crimped portion was subjected to a T-shaped peel test with a Tensilon universal tensile tester to measure the peel strength.
印: The peel strength is in the range of 65 to 75 g / 25 mm, which is excellent.
Δ: Peel strength is 60 g / 25 mm or more and less than 65 g / 25 mm, and there is no practical problem.
X: Peel strength is less than 60 g / 25 mm, which causes a practical problem.
* Tri-fold crimped postcard paper
The adhesive layer surface on which confidential information is printed in a room at 23 ° C. and 50% RH is tri-folded into an N shape so as to have a size of 102 mm in width × 152.4 mm in length, and is set on a pressure scale 30 of a dry sealer. Then, the pressure-bonded paper was cut into a size of 25 mm × 150 mm, and left for 2 hours. After standing, the confidential pressure-bonded portion and the other pressure-bonded portion were subjected to a T-peel test using a Tensilon universal tensile tester to measure the peel strength. The unit is g / 25 mm, and a larger value indicates a higher peel strength.
[0057]
<< Transferability of printed image after peeling >>
* Folded postcards
After injecting Cytex 1040 BLACK ink into the ink tank of an inkjet printer (BJC420J made by Canon) with a syringe in a room at 23 ° C. and 50% RH, a test print pattern (character, line, solid) having a width of 204 mm × length of 152.4 mm was injected. Printing is performed on the left half surface of the adhesive layer surface of the pressure-bonded postcard paper, and after 20 minutes of printing, the printed adhesive layer surface is folded in a V-shape with a width of 102 mm and a length of 152.4 mm, and the pressure of the dry sealer is applied. The ink transfer density transferred to the right half of the adhesive layer surface after peeling by hand and setting by setting the scale to 15 was visually determined.
印: excellent in no transfer of ink.
△: Ink transfer was slight but no problem in practical use.
X: The ink is transferred and is not practical.
[0058]
* Tri-fold crimped postcard paper
After injecting Cytex 1040 BLACK ink into the ink tank of an inkjet printer (BJC420J made by Canon) in a room at 23 ° C. and 50% RH with a syringe, a test print pattern (character, line, solid) having a width of 306 mm × length of 152.4 mm was injected. The left and right sides of the adhesive layer on which the confidential information is to be printed are printed on the left one-third side and the right one-third side of the other adhesive layer, respectively. It is folded to a size of 102 mm × length 152.4 mm, set on a pressure scale 30 of a dry sealer, pressure-bonded, peeled off by hand, and visually determined the ink transfer density transferred to the right half surface of the adhesive layer surface. did.
印: excellent in no transfer of ink.
△: Ink transfer was slight but no problem in practical use.
X: The ink is transferred and is not practical.
[0059]
The above evaluation results are summarized in Tables 1 and 2. Table 2 shows the overall evaluation.
印: Excellent suitability for pressure-bonded postcards and high-speed rotary inkjet printing.
Δ mark: The suitability for pressure-bonded postcards and the suitability for high-speed rotary ink jet printing are slightly reduced, but at a level where there is no practical problem.
X: There is a problem with important quality in suitability for pressure-bonded postcards and suitability for high-speed rotary inkjet printing, and lacks practicality.
[0060]
[Table 1]
[0061]
[Table 2]
[0062]
【The invention's effect】
As is clear from the above examples, according to the present invention, the printing durability during general color ink printing is excellent, the water resistance and clarity of the ink jet printed image and the ink absorbency are improved, and the transfer of the printed image after peeling is further performed. Prevention was achieved.
