JP2004216386A - レーザ加工装置および加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数台のレーザと該レーザの光を集光する複数台の加工ヘッドを用いて、回転する圧延ロールに対し加工ヘッドをロール軸方向に移動しながら、圧延ロール表面にレーザ発振器からのレーザ光を集光して照射し、ロール表面に微小な凹凸模様を形成するダルロール加工装置において、パルス信号を発生するロール回転角度検出器と、該検出器からのパルス信号をトリガー信号として動作するレーザ発振制御装置と、パルス信号を数えるパルスカウンター装置と、移動する加工ヘッド位置を検出する横行位置検出器と、ロール回転角度検出器と横行位置検出器の信号によりレーザ発振を制御する制御装置と、複数のレーザ光軸間隔を調整する機構を備え、ロール寸法および加工ピッチに基づいて予め算出した加工穴数となる様にレーザパルス数をカウントしながら加工する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、Qスイッチレーザ発振器にて、圧延ロールあるいは薄板連続鋳造用ドラムなどの円筒形状金属体表面に微小穴加工を行うレーザ加工装置および加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、2台のYAGレーザを用い圧延ロール表面の2カ所を同時並列的に加工する装置が開示されている。図1に特許文献1発明の装置構成図(該公報図1a)を示す。図1において、レンズFL1およびFL2は加工の進捗に合わせて等速にて、ロール軸方向に移動する。ここでレンズFL1にて加工する部位FP1が、レンズFL2にて加工を開始した部位FP2にまで加工が進捗した際に問題が発生する。すなわち、何らかの手段にて加工部FP1と加工部FP2に重複が発生しない様に、速やかに加工FP1を停止する必要が生じる。しかし該発明には、各レンズFL1、FL2にて加工されるの加工境界部においてどの様にレーザ発振を制御し、境界部での重複加工を防止するかについての具体的な記述は一切ない。
【0003】
図2、3は特許文献1の装置(図1)にて加工したロール表面をA−A′線にて展開した模式図である。ロールRの白塗り部1および斜線部2が、レンズFL1、FL2で集光した各ビームLBP1、LBP2によりダル加工した部位である。
ロール上の点線部3が、レンズFL1、FL2で集光した各ビームLBP1、LBP2の加工境界になる。加工境界部3においてレーザ発振の制御が行われない場合は、加工開始時にLBP2により加工したダル穴部に、LBP1によるダル加工部が重ねて加工され、2重加工によるダル穴径の拡大が発生する(図2の点線部)。このダル穴加工の乱れは、圧延時に鋼板表面に転写され、鋼板の表面性状を著しく損なう原因になる。また2重加工を防止するために、LBP1ビームを早く停止させすぎると、図3の点線部3の様なロール上に未加工部が発生するため鋼板表面にダル穴転写がない領域が発生し、他の領域と粗度が異なる事が目視にて容易に観察され、やはり製品表面の不良となる。
【0004】
【特許文献1】
特公平04−40118号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決し、複数台のレーザ発振器を用いて高速で圧延ロール表面に均一なダル加工を施すことができる加工装置および加工方法を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、
複数台のレーザと該レーザの光を集光する複数台の加工ヘッドを用いて、回転する圧延ロールに対し該加工ヘッドをロール軸方向に移動しながら、該圧延ロール表面に該複数レーザ発振器からのレーザ光を該複数の加工ヘッドにて各々集光して照射し、圧延ロール表面に微小な凹凸模様を形成するロール加工装置において、
パルス信号を発生するロール回転角度検出器と、該ロール回転角度検出器からのパルス信号をトリガー信号として動作するレーザ発振制御装置と、該パルス信号を数えるパルスカウンター装置と、ロール軸方向に移動する該加工ヘッドの位置を検出する横行位置検出器と、該ロール回転角度検出器と該横行位置検出器の信号によりレーザ発振を制御する制御装置と、該複数のレーザ光軸間隔を調整する機構を備え、ロール寸法および加工ピッチに基づいて予め算出した加工穴数となる様にレーザパルス数をカウントしながら加工する事を特徴とするレーザ加工装置であり、
上記レーザ加工装置において、該ロール回転角度検出器のパルス信号を分周する分周器を備えたことを特徴とするレーザ加工装置である。
また、上記のレーザ加工装置を用いて、圧延ロールを回転させ、該加工ヘッドをロール軸方向に移動しながら、該圧延ロール表面に該複数レーザ発振器からのレーザ光を該複数の加工ヘッドにて各々集光して照射し、圧延ロール表面に微小な凹凸模様を形成するダル加工方法において、
加工パルス数をおよびロール回転角度検出器のパルス信号をトリガー信号としてレーザ発振器のパルス発振を制御しロール周方向にダル加工を行うロール加工方法であって、ロール径、加工長さ、周方向加工ピッチおよび軸方向加工ピッチから算出される加工穴数に基づいて、該パルスカウント装置にて加工パルス数(レーザパルス数)をカウントしながら穴加工を行い、該予め算出した穴加工数までカウントが進んだ時点でレーザ発振を停止させることを特徴とするロール加工方法。
およびロール径D(mm)、設定周方向加工ピッチPL(mm)、ロール回転角度検出器の1回転当たりのパルス数N(パルス/回転)とした場合に、ロール回転角度検出器からのパルス信号をn=N/(D×π/PL)で分周して、該分周信号をトリガー信号としてレーザ発振器をパルス発振させ、圧延ロール表面にダル加工を行うことを特徴とするロール加工方法。
および該複数台のレーザ光軸間隔Sを軸方向のロール加工ピッチPXの整数倍に調整し、ロール加工を行うことを特徴とするロール加工方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図4は本発明のレーザ加工装置図である。本例では2台のQスイッチ−YAGレーザを用いているが、レーザ発振器の数を3台以上にしても何ら問題はない。
各レーザ装置L1、L2には個別に加工光学系が備えられている。各加工光学系は、ビームエクスパンダEx1、Ex2、および加工ヘッドPH1、PH2で構成される。加工ヘッドPH1、PH2は集光レンズおよびレーザ光と同軸にエアーを噴出する加工ノズルから成る。レーザビームLB1、LB2の光軸間隔(=加工ヘッドPH1、PH2の間隔)はSである。図4はレーザ発振器本体がヘッドPH1、PH2と同じ横行テーブルTB上に設置される形態となっているが、レーザ発振器を別の場所に設置し、ミラーあるいはファイバーにて加工ヘッドPH1、PH2にレーザ光を伝送しても良い。レーザ発振器はパルス発振形態であれば、CO2レーザ、ファイバーレーザ、半導体レーザなどのレーザでも良い。
【0008】
横行テーブルTBをロールRの軸方向(図4→X方向)に移動させるとともに、ロールを回転させ、レーザパルスをロール表面に照射する事でロール表面にダル加工(レーザ穴加工)が行われる。ロールRの表面には、螺旋状の穴加工が施される。各加工ヘッドPH1、PH2は独立のテーブルT1、T2上に設置されている。テーブルT1、T2上には、ロール表面との距離を測定するセンサーSG1、SG2(図示しない)が設置されている。センサーは非接触式が望ましく、レーザ距離計あるいは渦流式距離計などが適している。圧延ロールには数十から数百μm程度のクラウンがついており、端部に対しロール中央部がやや太い形状となっている。このため加工中は、距離センサーSG1,SG2でロール表面までの距離を測定し、その距離が常に一定(=最適焦点時のギャップ)となる様に、テーブルT1、T2の位置を制御する。
【0009】
以下に、本発明の加工における各構成装置の働きについて説明する。図5は本発明の加工装置の制御系統図を模式化したものである。ロールRは回転速度Vr(rps)にて回転する。回転中のロール回転角度は検出器Srollにて検出される。検出器SrollはNパルス/回転のパルス信号を発生する。ロール回転角度検出器Srollは通常のNC装置サーボモータの位置制御などに使用されるエンコーダ方式センサーなどの、回転角度位置に応じてパルス信号を発振するもので良い。
ロール回転角度検出器Srollからの該パルス信号はトリガー信号として、パルスカウンター装置Cに入力される。パルスカウンター装置Cは検出器Srollからの信号パルス数をカウントしながら、カウント中は検出器Srollからの信号をレーザ発振制御装置Lcへ送信する。レーザ発振器L1、L2はLcからの駆動信号Dvにより制御されパルス発振する。加工時間を短縮するため、レーザ発振は通常Qスイッチ発振であり、レーザ発振制御装置Lcは音響光学素子AOMの駆動を制御することでレーザ発振を制御する。パルスカウンター装置Cは、設定された数のパルスをカウント終了すると以降のパルス信号のレーザ発振制御装置Lcへの送信を停止する。つまりパルスカウンター装置Cは、設定されたパルス数に基づくゲート回路動作を行う事になる。パルスカウンター装置Cのカウント開始指令は、横行テーブルTBが加工開始位置Tx=0に到達した段階で、制御装置PCよりパルスカウンター装置Cに送信される。
【0010】
パルスカウンター装置に設定するパルス数は予め次の様に決定される。図6は本発明により加工されたロール表面を展開した図である。ロール加工開始位置はレーザ光LB1による加工(=加工ヘッドPH1による加工)では横行テーブルTBの位置Txおよび、ロール回転角度位置θにより(Tx、θ)=(0、θ1)である。レーザ光LB2による加工(=加工ヘッドPH2による加工)加工ヘッドPH2では(Tx、θ)=(S、θ1)である。ロール回転角度検出器Srollによりレーザ発振が制御されるため、各加工位置θk=1〜Ncは等角度に加工されている(kは整数)。周方向の加工穴数Nc(個)は、周方向の加工ピッチPL(mm)としてNc=π×D÷PLとなる。また軸方向の加工列数NL(列)は、軸方向の加工ピッチをPX(mm)とすると、各レーザ発振器L1、L2で加工される軸方向の加工列数NL1=NL2=NL=S÷PLである。従って、(Tx、θ)=(0、θ1)〜(S、θNc)までの範囲を加工するレーザ発振器L1による加工穴数N1、N2は、N1=N2=Nc×NLである。パルスカウンター装置Cに予めN1を設定し、レーザ発振器L1の発振を加工開始からN1パルス発振後に停止すれば2重加工や未加工などの加工不良は発生しない。
【0011】
仮に加工するロール径を500mm、周方向の加工ピッチを314μm、軸方向の加工ピッチを500μm、全加工巾を1000mm、加工ヘッドPH1とPH2の間隔を500mmとすると、ロール1周当たりの加工数Nc=500×π÷0.314=5000個、軸方向の加工列数は全巾でNL=1000÷0.5=2000列となる。1周当たりの加工穴数を決定する場合、ロールにクラウンがある場合、厳密にはロール端部とロール中央部のロール径は異なる。ただし通常ロールクラウンは数100μmオーダーの大きさでありロール径に対し、1/1000程度である。例えば、端部のロール径500mm、中央部のロール径500.2mmの場合、周方向の加工ピッチを端部で合わせて300μmとした場合でも、中央部付近での周方向加工ピッチは300.1μmとなり、その差は無視できるレベルである。本発明ではロール径としてロール端部の値を用いた。上記の例では、全加工穴数はNc×NL=5000×2000=107個となり、レーザ発振器L1、L2による加工穴数は半分の5×106個となる。従って、2つの加工ヘッドを用いてロール加工を行う場合、各加工ヘッドPH1、PH2が同時にロール加工を開始し、各々5×106個の穴加工を行った時点(パルスカウンター装置Cで5×1000をカウントした時点)で加工を終了すれば、加工境界部で加工点の2重加工あるいは未加工部の様な加工不良部の発生を防止できる。
【0012】
通常レーザによる圧延ロール表面のダル加工は、加工周波数が数kHz以上の速さで行われるため、各ダル穴加工の間の時間は1ms以下である。この様な高速で正確に加工の停止を行うには、停止位置を検出した後に(開閉時間が通常0.1secのオーダである)外部シャッタを停止したのでは、加工停止制御が間に合わない。電気的にレーザ発振を制御する場合でも、制御装置PCの処理時間が数10ms必要であるために、加工停止位置情報(Tx、θk)=(S、θNc)を検出器にて検出し、制御装置PCからレーザ発振制御装置に発振停止指令を出したのでは、やはり加工停止制御が間に合わず、ダル穴加工数にして数10個分の停止誤差が生じ、その領域では2重加工となる。本発明では、ロール寸法(ロール径、ロール長さ)および加工ピッチ(周方向ピッチおよび軸方向ピッチ)に基づいて、予め加工穴数を算出し、レーザパルス数をカウントしながら加工を行い、該算出したパルス数にてレーザ発振を停止する事が可能であるため、上記の様な境界部での加工不良域は発生しない。
【0013】
また、例で示した様に通常のロール加工においては、加工パルス数が5×106個という大量の加工数となる。仮にロール回転とレーザ発振が独立な場合(レーザ発振がロール回転とは無関係に制御されている場合)、パルスカウンター装置Cを用いて加工数を管理しても、ロール回転速度に変動が0.1%存在するだけで、累積された誤差の影響により、加工終了点付近の加工穴位置には5個オーダーの加工ピッチに相当するずれが生じる事になり、加工境界部での加工不良が発生する。本発明ではロール回転角度位置をレーザ発振のトリガー信号とする事で、こうした回転誤差の影響を受ける事がなく、ロール1回転を等分して穴加工が行われる。したがって、累積する誤差により加工境界部での加工不良が生じる事はない。
【0014】
加工境界部3においてレーザ光LB1とLB2による加工穴(=加工ヘッドPH1と加工ヘッドPH2による加工穴)が軸方向に等間隔で繋がるためには、加工ヘッド間隔S=m×PXでなければならない(m:整数)。任意の軸方向ピッチPXに対しては常に上記式の関係を満たすことはできない。そこで加工ヘッド間隔Sを可変にし、任意の軸方向加工ピッチPXに対しS=m×PX(m:整数)とする。例えば、図4のレーザ発振器L1からのレーザ光を2枚のミラーにて折り曲げるとともに、ミラーM2およびビームエキスパンダEx1をX軸方向のテーブルTM2により、加工ヘッドPH1の位置をX方向にテーブルTX1により稼働可能とし、加工ヘッド間距離Sを調整可能とすれば良い。
【0015】
ロール回転角度検出器の1回転当たりのパルス数N(パルス/回転)と、ロール1周当たりのダル穴加工数とは必ずしも一致しない。その場合は図5のロール回転角度検出器Srollとレーザ発振制御装置Lcとの間に分周器Dsを設け、ロール回転角度検出器Srollの信号を以下の様に分周する事により、ロール周上に等角度間隔でダル穴加工を行う事が可能となる(図7)。ロール径D(mm)、設定周方向加工ピッチPL(mm)、ロール回転角度検出器の1回転当たりのパルス数N(パルス/回転)をn=N/(D×π/PL)で分周して、該分周信号をトリガー信号としてレーザパルス発振させる。この場合、任意のロール径D、周方向加工ピッチPL、ロール回転角度検出器の1回転当たりのパルス数Nに対して、nは必ずしも整数値にはならない。しかし、分周器にて分周する場合にはnを整数値にする必要があり、誤差が発生する。誤差量を考慮した場合はn>5程度である様なロール1回転当たりのパルス数Nを持つ角度検出器Srollを使用することが望ましい。
【0016】
【実施例】
図4に記載の本加工装置を用いて、冷延材圧延用ワークロール表面にダル加工を行った。ロール直径500mm、クラウン200μmのロール表面に、ロール胴長1200mmの範囲にダル加工を行った。レーザは出力平均出力100WのQスイッチYAGレーザを2台使用し、加工対象範囲範囲1200mmを2等分した600mmづつを該2台のレーザで同時に加工した。各レーザの加工ヘッド距離は600mmにセットした。各レーザはロール回転角度検出器からのパルス信号に基づいて、約10kHzでQスイッチ発振した。横行テーブルの移動により、ロール表面に穴径80μm、深さ20μmのダル穴を、周方向ピッチ、軸方向ピッチとも200μmにて加工した。パルスカウント装置Pcには各レーザ発振器L1、L2の加工穴数として、ともに117805724パルスを設定し、加工開始とともにパルスカウンター装置によりレーザパルス数をカウントし、前記117805724までカウントアップした時点でレーザ発振を停止した。本方法により、レーザ発振器L1、L2にて加工したロールの加工境界部においても、加工ピッチに全く乱れのない均一な加工をロール全面に実施する事ができた。
【0017】
本ロールを用いて、0.8mm板厚の冷延鋼板に圧下率1%のスキンパス圧延を実施した。鋼板表面にはロール表面の模様を転写した直径80μm、高さ5μmの円筒状の均一な模様が発生した。しかし、ロール境界部にて圧延された部位を観察しても周辺部と模様の不均一を見出す事はなく、表面光沢が均一で良好な鋼板が製造できた。
【0018】
【発明の効果】
本発明により複数台のレーザ加工機を用いて、圧延ロール表面に微小凹凸模様を付与したダルロール加工においてもその境界部において、2重加工によるダル穴形状あるいはダル穴ピッチに乱れのない均一な加工を行う事ができる。本発明により加工した圧延ロールで鋼板圧延を行う事で鋼板表面の特定部位に不均一を発生させる事なく鋼板を圧延製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】特公平04−40118号公報に記載の発明を示す図である。
【図2】特公平04−40118号公報の発明により加工したロール表面図である。
【図3】特公平04−40118号公報の発明により加工したロール表面の展開図である。
【図4】本発明の装置模式図である。
【図5】本発明の制御系統図である。
【図6】本発明により加工したロール表面(展開図)
【図7】本発明の他の制御系統図である。
【符号の説明】
L1、L2:レーザ発振器
LB1:レーザ発振器L1のレーザ光
LB2:レーザ発振器L2のレーザ光
S:レーザ光軸間隔
Ex1、Ex2:ビームエクスパンダ
M1、M2:レーザ反射ミラー
PH1、PH2:加工ヘッド
TB:横行テーブル
Tx:横行テーブル位置
T1、T2:焦点調整用テーブル
TX1:加工ヘッドPH1用のX軸方向テーブル
TM2:ミラーM2、ビームエキスパンダーEx1用のX軸方向テーブル
R:ロール
D:ロール直径
Sroll:ロール回転角度検出器
θk:ロール回転角度位置
C::パルスカウンター装置
PL:周方向加工ピッチ
PX:軸方向加工ピッチ
Nc:1周あたりの穴個数
NL:加工穴列数
Claims (5)
- 複数台のレーザと該レーザの光を集光する複数台の加工ヘッドを用いて、回転する圧延ロールに対し該加工ヘッドをロール軸方向に移動しながら、該圧延ロール表面に該複数レーザ発振器からのレーザ光を該複数の加工ヘッドにて各々集光して照射し、圧延ロール表面に微小な凹凸模様を形成するロール加工装置において、パルス信号を発生するロール回転角度検出器と、該ロール回転角度検出器からのパルス信号をトリガー信号として動作するレーザ発振制御装置と、該パルス信号を数えるパルスカウンター装置と、ロール軸方向に移動する該加工ヘッドの位置を検出する横行位置検出器と、該ロール回転角度検出器と該横行位置検出器の信号によりレーザ発振を制御する制御装置と、該複数のレーザ光軸間隔を調整する機構を備え、ロール寸法および加工ピッチに基づいて予め算出した加工穴数となる様にレーザパルス数をカウントしながら加工することを特徴とするレーザ加工装置。
- 請求項1に記載のレーザ加工装置において、該ロール回転角度検出器のパルス信号を分周する分周器を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
- 請求項1または2に記載のレーザ加工装置を用いて、圧延ロールを回転させ、該加工ヘッドをロール軸方向に移動しながら、該圧延ロール表面に該複数レーザ発振器からのレーザ光を該複数の加工ヘッドにて各々集光して照射し、圧延ロール表面に微小な凹凸模様を形成するダル加工方法において、加工パルス数をおよびロール回転角度検出器のパルス信号をトリガー信号としてレーザ発振器のパルス発振を制御しロール周方向にダル加工を行うロール加工方法であって、ロール径、加工長さ、周方向加工ピッチおよび軸方向加工ピッチから算出される加工穴数に基づいて、該パルスカウンター装置にて加工パルス数(レーザパルス数)をカウントしながら穴加工を行い、該予め算出した穴加工数までカウントが進んだ時点でレーザ発振を停止させることを特徴とするロール加工方法。
- 請求項3記載の加工方法において、ロール径D(mm)、設定周方向加工ピッチPL(mm)、ロール回転角度検出器の1回転当たりのパルス数N(パルス/回転)とした場合に、ロール回転角度検出器からのパルス信号をn=N/(D×π/PL)で分周して、該分周信号をトリガー信号としてレーザ発振器をパルス発振させ、圧延ロール表面にダル加工を行うことを特徴とするロール加工方法。
- 請求項3または請求項4の加工方法において、該複数台のレーザ光軸間隔Sを軸方向のロール加工ピッチPXの整数倍に調整し、ロール加工を行うことを特徴とするロール加工方法。
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