JP2004216204A - 土壌の浄化方法 - Google Patents

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正博 大里
Tokuji Onishi
徳治 大西
Yasuhiko Sato
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Abstract

【課題】土壌中に金属塊や非金属が混在する場合においても、混在物の土壌からの分離及び混在物の分別回収を確実かつ安価に行うことを可能とする土壌の浄化方法を提供すること。
【解決手段】クレー射撃場における場合のように、土壌1中に混合物として、▲4▼鉛散弾のような金属塊、▲2▼クレーのような粘土質のもの、▲3▼コロスのようなプラスチック、が含まれており、これらをそれぞれ土壌1から分離して分別回収しようとする場合に好適に用いることができる土壌の浄化方法である。混在物の土壌1からの分離又は混在物の分別回収のための一つの方法として、混在物の所定比重の液体中における沈降速度の差及び液体の流動力を利用することで行う。具体的には、例えば、鉛粒子と砂とを、これらの水中における沈降速度の差を利用して分級する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土壌中の混在物を土壌から分離して除去する土壌の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレー射撃場で発射された散弾は、長期間にわたって射撃場及び周辺の地表面に堆積されたままで放置されている場合が多い。散弾が地表面又は土壌中に長期間放置されると、散弾の鉛分が溶出したり、土壌中の鉛含有量が非常に多くなったりして自然環境上好ましくない。この対策として、地表面付近の汚染土壌を除去回収することが望まれるが、散弾の飛散範囲が広範囲であること、回収土壌が多量であること、土壌中に散弾、クレー、コロス等が混在した状態となっているためにそれらの分別が容易でないこと、等のため現状においては有効な方法がない。
【0003】
従来知られている、散弾で汚染された土壌を浄化し、散弾等を分別回収する方法は、小型のふるい分け機を用いて散弾の分別を行う方法であり、ほとんど手作業に近いため効率が悪く、処理に時間を要してしまうという問題があった。また、土壌をそのまま乾式にてふるうため、ふるい作業中に粉塵が発生し、作業者や周辺住民に悪影響を及ぼす危険性も懸念されていた。さらに、散弾等が除去された土壌も、散弾から溶出した鉛微粒子を含有するために、別途に浄化処理を行うか、適切な処分場で全量を処理する必要があった。
【0004】
なお、鉛を土壌から分離して土壌を浄化する方法としては、例えば、以下の特許文献1に示すものが知られている。この技術は、鉛等の金属で汚染された土壌に水を加えてスラリー化し、このスラリーを浮遊選鉱することにより、金属を回収して土壌を浄化するものである。この浮遊選鉱とは、鉱物の湿潤性の差を利用して特定鉱物のみを気泡に付着させて浮上させて分離する方法である。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−10131号公報、段落[0014]〜[0026]
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、主として微粉末の、あるいは土粒子に吸着されているイオン状の金属のみにしか適用できず、クレー射撃場における場合のように、土壌中に混合物として、金属塊や非金属、例えば、粘土質のものやプラスチック等が含まれており、これらをそれぞれ土壌から分離して分別回収しようとする場合においては適用が難しい。
【0007】
また、水中等において微粒鉱物は、多かれ少なかれ水分子や水酸化物イオン等が吸着して親水性となるため、この状態では気泡が付着しにくく、したがって、微粒鉱物を捕集材等を加えて疎水化する必要があり、手間及びコストがかかるという欠点もある。
【0008】
本発明の課題は、土壌中に金属塊や非金属が混在する場合においても、混在物の土壌からの分離及び混在物の分別回収を確実かつ安価に行うことを可能とする土壌の浄化方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、
土壌1中の混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)を土壌から分離して除去し、分離された混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)を分別回収する土壌の浄化方法であって、
前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の前記土壌1からの分離又は前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の分別回収を、所定比重の液体中における沈降速度の差及び液体の流動力を利用することで行う工程を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、混在物の土壌からの分離又は混在物の分別回収が、所定比重の液体中における沈降速度の差及び液体の流動力を利用することで行われる。ここで、所定比重の液体中における沈降速度は、液体の比重、粒子の大きさ、粒子の比重、粒子の重量、液体の流速等、様々なものに影響を受けるものである。また、液体を落下させたりオーバーフローさせたりする機構を備えた容器やジェット等によって、液体に対して上下方向や横方向(水平方向)等へ移動させる流動力を与えると、自然沈降に比べて容易に分別することができる。すなわち、液体の比重、粒子の大きさ、粒子の比重、粒子の重量、液体の流速等が、所定の液体中における沈降速度(浮遊速度を含む)の差となって敏感に現われるので、これら及び液体の流動力を利用することで、土壌中に、例えば金属塊や非金属等、様々な混在物の分別回収を確実に安価に行うことができる。
【0011】
具体的には、例えば、図3に示すような、本体部12aに流動体を流入させるための流入部12bと、液体を本体部12aから流出させるための流出部12cとが、それぞれ本体部12aから筒状に形成された鉛分離槽12を用いて、鉛粒子と他の粒子との水中における沈降速度の差及び液体がオーバーフローする際の上昇力を利用して分級する方法であり、詳細は後述する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1に記載の土壌の浄化方法において、
前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の前記土壌1からの分離又は前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の分別回収を、ふるいをかけることで行う工程を含むことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、混在物の土壌からの分離又は混在物の分別回収が、ふるいをかける方法が併用されて行われる。したがって、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が大きさの差によってさらに細かく分級される。
【0014】
なお、ふるいには、スクリーン等も含まれ、さらに振動可能に構成された振動ふるい等も含まれる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1又は請求項2に記載の土壌の浄化方法において、
前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の前記土壌1からの分離又は前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の分別回収を、遠心分離をすることで行う工程を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、混在物の土壌からの分離又は混在物の分別回収が、遠心分離する方法が併用されて行われる。したがって、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が比重の差や重量の差によってさらに細かく分級される。
【0017】
なお、遠心分離とは、周知の技術であり、気体又は液体等に含まれる粒子に遠心力を作用させることによって、粒子を気体又は液体等から分離する方法である。この方法によれば、略同径の複数の粒子を、比重の差又は重量の差を利用して分級することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法において、
前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の前記土壌1からの分離又は前記混在物(▲1▼クレー、▲2▼コロス、▲3▼鉛散弾)の分別回収を、所定比重の液体との比重の差を利用することで行う工程を含むことを特徴としている。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、混在物の土壌からの分離又は混在物の分別回収が、所定比重の液体との比重差を利用する方法が併用されて行われる。したがって、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が比重の差によってさらに細かく分級される。
【0020】
具体的には、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、を水槽、スラリー槽、沈殿分離槽に投入する方法である。土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、の比重の差によって、比重の重いものは沈殿し、沈殿したものより比重の小さいものは、沈殿したものによって上方に押し上げられることで分級される。
【0021】
請求項5に記載の発明は、例えば図1又は図2に示すように、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法において、
前記土壌1はクレー射撃場におけるものであり、前記混在物は、散弾(▲4▼鉛散弾)、クレー(▲2▼クレー)、コロス(▲3▼コロス)のうち、少なくとも一つを含むことを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、土壌が、混在物として散弾、クレー、コロスのうち少なくとも一つを含むクレー射撃場におけるものである場合においても、混在物の土壌からの分離及び混在物の分別回収を確実に行うことができる。
【0023】
なお、散弾は一般に鉛合金粒であり、クレー射撃競技用の散弾は直径2.0mm〜2.5mmに形成されている。
【0024】
なお、クレーは、粘土又は石灰・ピッチを焼いた皿状の標的である。
【0025】
なお、コロスは、鉛散弾を薬莢内に格納するためのプラスチック製容器である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、本発明である土壌の浄化方法の実施の形態について詳細に説明する。図1において符号1は、土壌を示す。
【0027】
本実施の形態は、本発明に係る土壌の浄化方法を用いて、クレー射撃場における土壌を浄化するものである。
【0028】
クレー射撃場は、周知のように、広い敷地の中で、発射されるクレーを標的に射撃を行うものであり、敷地の土壌には、▲1▼草木、▲2▼クレー、▲3▼コロス、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土が含まれている。なお、▲2▼クレーは、粘土(クレー)又は石灰・ピッチを焼いた皿状の標的であり、所定の大きさ、所定の重量に規定されている。命中されたあるいは落下した標的は、破砕して敷地内に堆積する。また、▲3▼コロスは、▲4▼鉛散弾を薬莢内に格納するためのプラスチック製容器である。また、▲4▼鉛散弾は、クレー射撃において発射される鉛合金粒である。また、▲5▼汚染土とは、主として、▲4▼鉛散弾から流出した鉛微粒子あるいは溶出した鉛イオンによって汚染された土壌である。
【0029】
先ず、手作業にて▲1▼草木が除去され(ステップS1)、▲1▼草木はチップ化されて、たい肥として利用される(ステップS2)。
【0030】
次に、土壌1に補給水2が補給されることで(ステップS3)、互いに密着している土粒子どうしや、汚染物質と土粒子とが分離するとともに、土壌1の一次分離が、15〜40mm間隔の網目に構成されたスクリーン3(ふるい)を用いて行われる(ステップS4)。これにより、15〜40mmより小さい▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、スクリーン3を通過し、15〜40mm以上の▲2▼クレー、▲3▼コロスは、スクリーン3に残される。
【0031】
一次分離によってスクリーン3を通過した、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、ポンプ4によって水とともに振動ふるい5(ふるい)に送られ(ステップS5)、3〜5mm間隔の網目に構成された振動ふるい5を用いて二次分離が行われる(ステップS6)。これにより、3〜5mmより小さい▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、振動ふるい5を通過し、3〜5mm以上の▲2▼クレーは、振動ふるい5に残される。二次分離によって振動ふるい5を通過した、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、沈殿分離槽6に送られ(ステップS7)、振動ふるい5に残された▲2▼クレーは、盛土等として再利用される(ステップS8)。
【0032】
一次分離によってスクリーン3に残された、▲2▼クレー、▲3▼コロスは、水が入った水槽7に送られ(ステップS9)、▲2▼クレーと▲3▼コロスとの比重差を利用して3次分離が行われる(ステップS10)。すなわち、比重が1より大きい▲2▼クレーは、水槽7下部に沈み、比重が1より小さい▲3▼コロスは、水に浮かぶ。このようにして分離された▲2▼クレーは、盛土等として再利用され(ステップS8)、▲3▼コロスは、チップ化等して再利用される(ステップS11)。
【0033】
沈殿分離槽6に送られた、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、所定時間放置される。これにより、粒子が大きく比重の大きい▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土のうち、粒子が大きく比重の大きいクレー、鉛散弾、砂、シルト分は沈殿分離槽6下部に沈殿し、細粒の土粒子は沈降が遅く水に浮遊する(ステップS12)。
【0034】
沈殿分離槽6下部に沈殿した、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、ミキシング棒8によってミキシングされながら、ポンプ9によってサイクロン10に送られる(ステップS13)。サイクロン10に送られた、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土は、サイクロン10の水流遠心力によって、0.1mm程度以下の、▲2▼クレー、▲5▼汚染土が遠心分離され(ステップS14)、スラリー槽11に送られる(ステップS15)。なお、遠心分離とは、周知の技術であり、気体又は液体等に含まれる粒子に遠心力を作用させることによって、粒子を気体又は液体等から分離する方法である。この方法によれば、略同径の複数の粒子を、比重の差又は重量の差を利用して分級することができる。
【0035】
沈殿分離槽6の上方で水に浮遊する土粒子も、スラリー槽11に送られる(ステップS16)。
【0036】
サイクロン10において、0.1mm程度以下の▲2▼クレー、▲5▼汚染土(土壌に付着した鉛微粒子を含む)と分離された、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土中にあった砂分は、鉛分離槽12に所定の流速で送られ(ステップS17)、この鉛分離槽12において、▲4▼鉛散弾と砂との分離が、以下のようにして行われる。すなわち、鉛分離槽12は、図3に示すように、本体部12aに液体を流入させるための流入部12bと、液体を本体部12aから流出させるための流出部12cとが、それぞれ本体部12aから筒状に形成されている。液体は、流入部12bから本体部12aに流入し、本体部12aへの流入が継続して行われることで本体部12aが一杯となると、液体は流出部12cからオーバーフローするようになっている。このように構成された鉛分離槽12の本体部12aに、▲4▼鉛散弾、砂は、流入部12bから所定の流速で流入する。ここで、所定の流速とは、流出部12cを上昇する液体の速度が、本体部12aに流入した▲4▼鉛散弾が本体部12aで沈降する沈降速度Vよりは小さく、砂が本体部12aで沈降する沈降速度v以上となるものである。これにより、本体部12aに流入した▲4▼鉛散弾は、本体部12aの下部に沈殿し、砂は液体の上昇流に乗って流出部12cからオーバーフローする。これにより、▲4▼鉛散弾と砂との分離が行われる(ステップS18)。
【0037】
鉛分離槽12で分離された▲4▼鉛散弾は、ポンプ13によって鉛水切り槽14に送られ(ステップS19)、ここで水が除去され(ステップS20)、鉛は再生処理(精錬)される(ステップS21)。
【0038】
鉛分離槽12で分離された砂は、砂水切り槽15に送られ(ステップS22)、ここで水が除去される(ステップS23)。砂は付着した鉛微粒子が洗い流されているので無害であり、埋戻し材等に利用される(ステップS24)。なお、砂水切り槽15からは、鉛水切り槽14に対しても水が送られる(ステップS25)。
【0039】
沈殿分離槽6やサイクロン10から、スラリー槽11に送られた土粒子等は、ミキシング棒16でミキシングされ(ステップS26)、ポンプ17でフィルタープレス18に送られる(ステップS27)。フィルタープレス18において、脱水ケーキと水とに分離され(ステップS28)、脱水ケーキはさらに別の浄化処理を行うか、産業廃棄物として処分され(ステップS29)、水はろ水槽19に送られる(ステップS30)。
【0040】
ろ水槽19には、鉛水切り槽14からも水が送られる(ステップS31)とともに、補給水としての清水槽20からも水が送られる(ステップS32)。ろ水槽19の水は、ポンプ21によって、土壌1に補給(ステップS3)される水として送られる(ステップS33)。なお、清水槽20からも、ポンプ22によって、土壌1に補給(ステップS3)される水として送られる(ステップS34)。
【0041】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0042】
土壌1が、混在物として▲4▼鉛散弾等の金属、▲2▼クレーや▲3▼コロス等の非金属が含まれるクレー射撃場におけるものである場合においても、混在物の土壌からの分離及び混在物の分別回収を確実に行うことができる。
【0043】
具体的には、ステップS4において、15〜40mm間隔の網目に構成されたスクリーン3(ふるい)によって、15〜40mmより小さい▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土と、15〜40mm以上の▲2▼クレー、▲3▼コロスとが分級される。
【0044】
また、ステップS6において、3〜5mm間隔の網目に構成された振動ふるい5によって、3〜5mmより小さい▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土と、3〜5mm以上の▲2▼クレーとが分級される。
【0045】
また、ステップS10において、水槽7によって、比重が1よい大きい▲2▼クレーと、比重が1よい小さい▲3▼コロスとが分級される。
【0046】
また、ステップS14において、サイクロン10によって、▲2▼クレー、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土のうち、0.1mm程度以下の、▲2▼クレー、▲5▼汚染土が遠心分離される。
【0047】
また、ステップS18において、鉛分離槽12によって、水中の粒子の沈降速度の差及び水の上昇力を利用して、▲4▼鉛散弾と砂の分離が行われる。
【0048】
また、ステップS26やステップS28において、スラリー槽11やフィルタープレス18によって、微粒の▲2▼クレー、▲5▼汚染土と水とが分離される。
【0049】
以上のようにして、▲1▼草木、▲2▼クレー、▲3▼コロス、▲4▼鉛散弾、▲5▼汚染土等の混合物を含む土壌1を浄化するとともに、混合物を分別回収して再利用を図ることができる。
【0050】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意の変更が可能である。
【0051】
例えば、本実施の形態においては、金属として鉛が含まれる土壌について記載しているが、特に鉛に限定されるものではなく、例えば、カドミウム、ヒ素、水銀等が含まれている土壌でもよい。
【0052】
また、非金属も、特にクレーやプラスチックに限定されるものではなく、例えば、他の粘土質のものやガラス質のもの等が含まれていてもよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、混在物の土壌からの分離又は混在物の分別回収が、所定比重の液体中における沈降速度の差及び液体の流動力を利用することで行われる。ここで、所定比重の液体中における沈降速度は、液体の比重、粒子の大きさ、粒子の比重、粒子の重量、液体の流速等、様々なものに影響を受けるものである。また、液体を落下させたりオーバーフローさせたりする機構を備えた容器やジェット等によって、液体に対して上下方向や横方向(水平方向)等へ移動させる流動力を与えると、自然沈降に比べて容易に分別することができる。すなわち、液体の比重、粒子の大きさ、粒子の比重、粒子の重量、液体の流速等が、所定の液体中における沈降速度の差となって敏感に現われるので、これら及び液体の流動力を利用することで、土壌中に、例えば金属塊や非金属等、様々な混在物の分別回収を確実に安価に行うことができる
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が大きさの差によってさらに細かく分級される。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が比重の差や重量の差によってさらに細かく分級される。
【0056】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、土壌を構成する土粒子と混在物、又は、混在物どうし、が比重の差によってさらに細かく分級される。
【0057】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、土壌が、混在物として散弾、クレー、コロスのうち少なくとも一つを含むクレー射撃場におけるものである場合においても、混在物の土壌からの分離及び混在物の分別回収を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土壌の浄化方法の工程の一例を示すフローである。
【図2】本発明に係る土壌の浄化方法の工程の一例を示すフローである。
【図3】本発明に係る鉛分離槽における分離工程を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 土壌
3 スクリーン(ふるい)
5 振動ふるい(ふるい)
6 沈殿分離槽
7 水槽
10 サイクロン
11 スラリー槽
12 鉛分離槽
14 鉛水切り槽
15 砂水切り槽

Claims (5)

  1. 土壌中の混在物を土壌から分離して除去し、分離された混在物を分別回収する土壌の浄化方法であって、
    前記混在物の前記土壌からの分離又は前記混在物の分別回収を、所定比重の液体中における沈降速度の差及び液体の流動力を利用することで行う工程を含むことを特徴とする土壌の浄化方法。
  2. 前記混在物の前記土壌からの分離又は前記混在物の分別回収を、ふるいをかけることで行う工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の土壌の浄化方法。
  3. 前記混在物の前記土壌からの分離又は前記混在物の分別回収を、遠心分離をすることで行う工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の土壌の浄化方法。
  4. 前記混在物の前記土壌からの分離又は前記混在物の分別回収を、所定比重の液体との比重の差を利用することで行う工程を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
  5. 前記土壌はクレー射撃場におけるものであり、前記混在物は、散弾、クレー、コロスのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006035103A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 重金属汚染土壌処理システムおよび重金属汚染土壌処理方法
JP2009202089A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Shimizu Corp 土砂・廃棄物混合物の再生処理方法及び再生処理システム
JP2011194555A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Citizen Holdings Co Ltd ワーク分離装置

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