JP2004214559A - エッチング装置、エッチング方法及び分析方法 - Google Patents

エッチング装置、エッチング方法及び分析方法 Download PDF

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Hideki Matsunaga
秀樹 松永
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Abstract

【課題】液面波の発生を抑制し、均一性と再現性の高い、高精度の傾斜エッチングをすることができるエッチング装置、エッチング方法及び分析方法を提供する。
【解決手段】エッチングを行うための容器2と、エッチングに必要なエッチング液を液面レベルが時間と共に変化するように容器2内に供給する供給部1と、容器2内に配置され、エッチング液で試料の下部から順にエッチングを進行させ、試料4の表面に傾斜したエッチング面が生成されるように試料4を保持する試料保持部3とを少なくとも備えるエッチング装置である。エッチング液を容器2の底部近傍から供給するので、液面が上昇するときに液面波の発生を抑制することができるため、均一性と再現性の高い連続的な深さ方向のエッチングをすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体開発及び製造において必要となる材料の分析評価に係り、特に、基板表面から又は薄膜界面から深さ方向の分析評価を精度良く行うためのエッチング装置、エッチング方法及び分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
数十〜百以上の一連の工程で半導体装置は製造される。この半導体装置の製造では、常に良品を生産し続けることが求められる。一般に生産される半導体装置の個数は大量であるために、ある工程での不良発生が製品歩留りの低下や生産ラインの停止につながり、採算に大きく影響する。このため半導体装置の製造現場では、不良品を減少させるために特定の工程後や最終半導体装置に対して入念な検査が行われて、不良品発生の原因が追及されている。
【0003】
そして、不良品発生の原因を追求するための方策として半導体基板や半導体基板の表面に形成される種々の薄膜の電気的分析、化学的分析、結晶学的分析等がなされている。これらの種々の分析により、プロセスの清浄度、汚染元素や不純物元素の挙動等の評価等が行われ、これらの評価結果は、半導体製造プロセスへのフィードバックされる。半導体装置の微細構造化や半導体の基板の表面に形成される膜の薄膜化に伴い、特に基板表面や薄膜表面、基板と薄膜との界面における微量金属の濃度分布、その状態変化、特に基板表面や薄膜内での金属拡散挙動を知ることが重要視されている。例えば、基板表面や薄膜表面における金属の分析、特に薄膜界面からの金属成分の深さ方向分析には、二次イオン質量分析法(SIMS)等が用いられているが、深さ方向分析に関してはnmレベル以下の分解能を有していない。
【0004】
深さ方向分析を行うために、傾斜エッチングを施した試料を用いることが提案されている。「傾斜エッチング」とは、場所によりエッチングする時間を連続的に変化させ、膜厚を傾斜状に変化させるエッチングのことである。従来は電動モータで一定速度でエッチング液の深さ方向に被エッチング試料の位置を移動することで傾斜エッチングを行っている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
「サーフェイス&インターフェイス・アナリシス(Surface&Interface Analysis)」,1995年,第23巻,p.665−672
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電動モータを用いた傾斜エッチング方法では、電動モータの振動により液面に波(液面波)が発生してしまいエッチングの深さの面内分布が生じ、また、再現性の高い傾斜エッチングをすることが出来ない。また、傾斜エッチングの均一性や再現性が悪くなれば、深さ方向の位置情報が不確定となるので、目的とする深さ方向の高精度な分析情報が得られない。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、液面波の発生を抑制し、均一性と再現性の高い、高精度な傾斜エッチングをすることができるエッチング装置、エッチング方法及び分析方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、(イ)エッチングを行うための容器と、(ロ)エッチングに必要なエッチング液を液面レベルが時間と共に変化するように容器内に供給する供給部と、(ハ)容器内に配置され、エッチング液で試料の下部から順にエッチングを進行させ、試料の表面に傾斜したエッチング面が生成されるように試料の表面を垂直方向に保持する試料保持部とを備えるエッチング装置であることを特徴とする。
【0009】
本発明の第1の特徴によれば、液面レベルの上昇速度を適宜選択することが可能なので、試料に対して所望の深さのエッチングを施すことができる。更に、本発明の第1の特徴によれば、液面波を抑制しているので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0010】
本発明の第2の特徴は、(イ)試料の表面を垂直方向にし、容器の内部に配置し、固定するステップと、(ロ)液面レベルが試料の表面に対し時間と共に変化するように、容器の内部にエッチング液を供給し、試料の表面に傾斜したエッチング面を生成するステップとを含むエッチング方法であることを要旨とする。
【0011】
本発明の第2の特徴によれば、液面レベルの上昇速度を適宜選択することが可能なので、試料に対して所望の深さのエッチングを施すことができる。更に、本発明の第2の特徴によれば、液面波を抑制しているので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0012】
本発明の第3の特徴は、(イ)試料の表面を垂直方向にし、容器の内部に配置し、固定するステップと、(ロ)液面レベルが試料の表面に対し時間と共に変化するように、容器の内部にエッチング液を供給し、試料の表面に傾斜したエッチング面を生成するステップと、(ハ)表面に傾斜したエッチング面に対して表面分析をするステップとを含むことにより、前記試料の表面に対し深さ方向の分布を求める分析方法であることを要旨とする。
【0013】
本発明の第3の特徴によれば、均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施した試料を測定するので、高精度に連続的な深さ方向分布の分析をすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0015】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエッチング装置は、図1に示すように、エッチングを行うための容器2と、エッチングに必要なエッチング液を液面レベルが時間と共に変化するように容器2内に供給する供給部1と、容器2内に配置され、エッチング液で試料4の下部から順にエッチングを進行させ、試料4の表面に傾斜したエッチング面が生成されるように試料4の表面を垂直方向に保持する試料保持部3とを備える。
【0016】
容器2は、エッチング液を貯める貯蔵部20と、貯蔵部20に被せて内部を外気に対して完全に密封する蓋21とを備える。貯蔵部20は、外部から不活性ガスを容器2内に供給するガス供給管22と、容器2内のガスを排出するガス排出管23とを更に備える。ガス供給管22には、不活性ガスの供給を制御するマスフローコントローラ等の供給ガスバルブ24が設置される。また、ガス排出管23には、不活性ガスの排出を制御するストップバルブ等の排出ガスバルブ25が設置される。蓋21は、試料保持部3を固定するための鉤状部28a,28bを備える。
【0017】
供給部1は、容器2の外部に配置されエッチング液を貯めるタンク10aと、エッチング液の供給量を制御する供給量制御部11と、供給量を制御されたエッチング液を容器2内に供給するエッチング液供給管12aとを備える。供給量制御部11は、タンク10aから貯蔵部20に供給するエッチング液の供給量を制御し、貯蔵部20内のエッチング液の液面レベルの上昇速度を所望の値に制御する。供給量制御部11としては、ニードルバルブ等が使用可能である。
【0018】
試料保持部3は、図2(a)及び図2(b)に示すように、複数のネジ穴32を有する補助部31と、試料4を保持する貫通穴39bを有する可動部33と貫通穴39aを有する挟持部34とを備える。補助部31は、可動部33と挟持部34を固定するときに用いる複数のネジ穴(雌ネジ)32と、蓋21に備えられる鉤状部28a,28bに合致する突起部36a,36bを備える。可動部33は、図2(b)に示すように、段差部37を有するL字型の形状である。貫通穴39aと貫通穴39bは同径の穴である。試料保持部3は、挟持部34及び可動部33に設けられた貫通穴39a,39bを自在に貫通し、補助部31に設けられたネジ穴32に合致するネジ(雄ネジ)35を更に備える。
【0019】
試料4は、図2(b)に示すように、長方形である基板40と、基板40上に配置された被エッチング膜41とを備える。試料4は、基板40の表面に酸化珪素(SiO)、シリコンオキシナイトライド(SiO)、窒化珪素(Si)、チタンシリサイド(TiSi)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、五酸化タンタル(Ta)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ハフニウム(HfO)、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTiO)、酸化ルテニウム(RuO)、ケイ酸ジルコニウム(ZrSiO) 、ケイ酸ハフニウム(HfSiO)、ガリウムアルミニウムヒ素(GaAlAs)、及びインジウムアルミニウムヒ素(InAlAs)等の被エッチング膜41を1種、若しくは複数堆積したウェハを用いることができる。また、試料4は、シリコン(Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウム燐(InP)、ガリウム燐(GaP)、及び石英等の基板40の単体を用いることもできる。
【0020】
エッチング液は、試料4の表面を溶解できるもの及びその溶解反応を促進する水溶液であれば良い。例えば、エッチング液には、フッ化水素酸(HF)、硝酸(HNO)、塩酸(HCl)、硫酸(HSO)、過塩素酸(HClO)、臭化水素酸(HBr)、及びリン酸(HPO)等の酸を含む水溶液、又はアンモニア(NH)、テトラメチルアンモニウム((CH NOH)等のアルカリを含む水溶液を用いることができる。尚、エッチング液としては上記の酸またはアルカリの単独の水溶液に限定される必要はなく、酸及びアルカリを2以上含む混合液でも良い。例えば、SiO膜のエッチング液としてはHFとフッ化アンモニウム(NHF)とを含む緩衝フッ酸溶液等が採用可能である。また、酸蒸気及びアルカリ蒸気による二次エッチングを抑制するために、エッチング液にアセトン(CHCOCH)、エタノール(COH)、及びメタノール(CHOH)等の有機溶媒を少量添加して用いても良い。
【0021】
供給部1、容器2、及び試料保持部3の材質は、用いるエッチング液に分解、溶解、及び劣化等をせず、エッチング後の試料4の測定に影響を与えないポリフッ化エチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。
【0022】
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法について図4を参照しながら説明する:
(イ)まず、図4のステップS101において、図2(a)に示すような、ダイヤモンドペン等で周辺に目盛43a,43b,43c,43dのようにマーキングした長方形の試料4を用意する。試料4に目盛43a,43b,43c,43dをマーキングするのは、エッチングした後の分析を行う際に、エッチング深さと分析測定箇所との対応が簡易に見つけられるようにするためである。目盛43a,43b,43c,43dのスケールは任意であり、目盛の数も特に限定されない。用意した試料4は試料保持部3に固定される。試料保持部3に試料4を固定するときは、まず、試料4の上面を可動部33の段差部37にあてがい、試料4の上面と段差部37の下面とを密接させる。試料4の上面と段差部37の下面とが密接することで、試料保持部3と試料4は一体と見なせる。つまり、試料保持部3の段差部37の下面が水平にされたとき、試料4の上面も水平に保てる。試料4の上面が水平のときは、対向する面の下面も水平となる。次に、ネジ35が挟持部34の貫通穴39aから挿入される。挟持部34を貫通したネジ35の一部分が更に可動部33の貫通穴39bを貫通し、可動部33を貫通したネジ35の一部分が補助部31のネジ穴32に挿入されることで、可動部33と挟持部34の間隔が狭められる。即ち、可動部33と挟持部34の間に配置されている試料4は、可動部33と挟持部34によって挟持(保持)される。また、ネジ35を挿入方向と逆方向に回転すれば可動部33と挟持部34の間隔が広くなり試料4を取り外すことができる。そのとき、ネジ35を補助部31に備えてある複数のネジ穴32を選択することで、試料4の貯蔵部20内の高さ位置が調整できる。試料4の下面の貯蔵部20内での高さ位置が、貯蔵部20の底部に近くなるように調整することで、エッチング液の使用量を削減することができる。
【0023】
(ロ)次に、容器2の貯蔵部20をホットプレート上に載置、又は氷を入れた水浴バス中に投入する、或いは恒温槽を用いる等により一定温度に維持する。そして、ステップS102において、図1に示したように、試料保持部3が水平となるように容器2の蓋21に固定する。容器2の蓋21に試料保持部3を固定するときは、図3(a)及び図3(b)に示すように、鉤状部28a,28bのそれぞれに、突起部36a,36bをそれぞれスライド挿入する。鉤状部28a,28bと突起部36a,36bは、それぞれ合致するように設計されているので蓋21に試料保持部3を固定することができる。
【0024】
(ハ)次に、ステップS103において、貯蔵部20に蓋21を被せることで、貯蔵部20内を密閉する。試料4の表面は重力により実質的に垂直方向になる。その後、容器2にアルゴン(Ar)、ヘリウム(He)等の不活性ガスを、ガス供給管22を通して供給する。供給ガスバルブ24によって不活性ガスの供給量を制御して導入し、ガス排出管23から排出ガスバルブ25を介して排出することで容器2内を一定の不活性ガス雰囲気に保つ。
【0025】
(ニ)次に、ステップS104において、エッチング液をタンク10aからエッチング液供給管12aを介して容器2に供給する。ここで用いるエッチング液は、試料4に合わせて種類及び濃度等を適宜選択する。例えば、試料4の基板40の表面に被エッチング膜41としてSiO膜が形成されている場合は、エッチング液にHF溶液を用いることが可能である。このときの濃度範囲は、好ましくは0.01%〜30%、更に好ましくは0.1%〜10%の範囲とする。0.01%以下では、濃度が低すぎるために試料4のエッチングに時間がかかりすぎる。また、30%以上では、逆に濃度が高すぎるために試料4のエッチング速度が速すぎて、エッチング速度を制御することが出来ないので好ましくない。また、図1で示した、供給量制御部11により一定の液面レベルの上昇速度になるようにエッチング液の供給量が調整される。エッチング液の液面レベルの上昇速度は、好ましくは0.001mm/秒〜10mm/秒、更に好ましくは0.01mm/秒〜1mm/秒の範囲とする。0.001mm/秒以下では、液面レベルの上昇速度が微少すぎるためにエッチングに長時間かかると共に、エッチングを制御することが難しい。また、10mm/秒以上では、エッチング液の供給量が多すぎるために貯蔵部20内で対流してしまい液面波を発生してしまう可能性があり、均一性と再現性の高い高精度な傾斜エッチングを行うことが出来ないので好ましくない。
【0026】
(ホ)ステップS105において、エッチング液の液面が所望の位置まで到達し、図5に示すように試料4の被エッチング膜41が傾斜エッチングされたら、試料4を容器2から取り出し、CHCOCH、COH等でリンス洗浄する。その後、リンス洗浄された試料4を、CHCOCH中に保存する。
【0027】
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング装置及びエッチング方法を用いた傾斜エッチングを実施例1として、従来技術を用いた傾斜エッチングを比較例1として説明する。尚、実施例1と比較例1の実験条件を示すが、本発明は限定されるものではない。
【0028】
実施例1として、Si基板(Siウェハ)40上に被エッチング膜41としてSiO膜を5nm堆積した試料4(幅20mm,長さ50mm)を用いる。試料4をエッチングするためのエッチング液は、0.4%HF溶液を用いる。0.4%HF溶液の液面レベルの上昇速度は、0.2mm/秒である。そして、エッチング終了は、液面が試料4の下端から40mmの位置に来たときとする。エッチング終了した試料4は、アセトンで3分間リンス洗浄し、アセトン中で保存する。その後、試料4をArガスでスプレー乾燥した後、分光エリプソメトリ装置によって試料4の被エッチング膜41としてのSiO膜の残存膜厚を測定する。一方、比較例1は、従来技術である電動モータを用いて試料4をエッチング液中に0.2mm/秒の速度で浸漬させる。
【0029】
実施例1及び比較例1の試料4の残存膜厚の測定箇所は、試料4下端からの距離が5mm,15mm,25mm,35mmの4箇所とする。各距離における測定点は、試料4の短手方向に左4mm,左2mm,中央,右2mm,右4mmの位置の5点である。図6(a)及び図6(b)の縦軸はエッチング後の残存膜厚を示し、横軸は試料4の短手方向の測定点を示す。実施例1の測定で得られた試料4の各距離における5点の測定点の残存膜厚の最大差は、図6(a)に示すように、試料4の下端から5mmの測定点では0.1nm,15mmの測定点では0.2nm,25mmの測定点では0.2nm,35mmの測定点では0.2nmである。また、比較例1の測定で得られた試料4の各距離における5点の測定点の残存膜厚の最大差は、図6(b)に示すように、試料4の下端から5mmの測定点では0.4nm,15mmの測定点では0.7nm,25mmの測定点では0.6nm,35mmの測定点では0.6nmである。この結果より、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング装置及びエッチング方法を用いた実施例1は、液面波を抑制しているために従来技術よりも明らかに均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向の傾斜エッチングを施せることが示される。
【0030】
本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法によれば、液面レベルの上昇速度を適宜選択することが可能なので、試料4に対して所望の深さのエッチングを施すことができる。更に、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法は、液面波を抑制しているので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0031】
次に、本発明の第1の実施の形態に係る連続的な深さ方向の分析方法について説明する。本発明の第1の実施の形態に係る分析方法は、試料4の表面を垂直方向にし、容器2の内部に配置し、固定するステップと、液面レベルが試料4の表面に対し時間と共に変化するように、容器2の内部にエッチング液を供給し、試料4の表面に傾斜したエッチング面を生成するステップと、表面に傾斜したエッチング面に対して表面分析をするステップとを含む。
【0032】
上記したエッチング方法で傾斜エッチングされ、CHCOCH中に保存してある試料4の被エッチング膜41の表面を不活性ガスでスプレー乾燥した後に、所望の測定により被エッチング膜41の傾斜エッチング面に対する分析を行う。測定方法としては、X線光電子分光分析法(XPS)、オージェ電子分光法(AES)、二次イオン質量分析法(SIMS)、及びラザフォード後方散乱分析法(RBS)等を用いることができる。
【0033】
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る連続的な深さ方向の分析を実施例2として、従来技術を用いて行った連続的な深さ方向の分析を比較例2として説明する。尚、実施例2と比較例2の実験条件を示すが、本発明は限定されるものではない。
【0034】
実施例2として、Si基板(Siウェハ)40上に被エッチング膜41としてNO酸窒化及びO酸化法で作製したSiON膜を6nm堆積した試料4(幅20mm,長さ60mm)を用いる。試料4をエッチングするためのエッチング液は、2%HF溶液を用いる。2%HF溶液の液面レベルの上昇速度は、0.01〜0.5mm/秒とし、最適な液面レベルの上昇速度を選択する。エッチング終了は、液面が試料4の下端から40mmの位置に来たときとする。エッチング終了した試料4は、アセトンで3分間リンス洗浄し、アセトン中で保存する。その後、被エッチング膜41の表面をArガスでスプレー乾燥した後、X線光電子分光装置によってSiON膜41の表面からの深さ方向窒素濃度分布を測定する。一方、比較例2は、従来技術である電動モータを用いて試料4をエッチング液中に浸漬させる。
【0035】
実施例2及び比較例2の試料4の窒素濃度の測定箇所は、傾斜エッチングされた試料4の下端5mmから上方へ2〜10mm間隔に、それぞれの高さにおいて試料4の短手方向に左2mm,中央,右2mmの位置の3点である。そして、図7(a)及び図7(b)に示すように、SiON膜41の窒素濃度の変化が大きい測定箇所を得る。図7(a)及び図7(b)の縦軸は初期表面深さにおける窒素濃度を示し、横軸はSiON膜41の初期表面からの深さを示す。実施例2の測定で得られたSiON膜41の表面からの深さ方向の窒素濃度の最大差は、図7(a)に示すように、SiON膜41の表面から5nmの箇所の0.3%である。また、比較例2の測定で得られたSiON膜41の表面からの深さ方向の窒素濃度の最大差は、図7(b)に示すように、SiON膜41の表面から5nmの箇所の3%である。つまり、図7(a)に示すように、実施例2は、均一性及び再現性の高いエッチングが施された試料4を測定するので、SiON膜41の表面からの深さ方向の窒素濃度に差が見られず高精度の測定ができる。一方、図7(b)に示すように、比較例2は、均一性及び再現性の低いエッチングが施された試料4を測定するので、SiON膜41の表面からの深さ方向の窒素濃度に大きな差が見られるので高精度の測定が期待出来ない。
【0036】
本発明の第1の実施の形態に係る連続的な深さ方向の分析方法によれば、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法によって得られた試料4を測定することで、高精度に連続的な深さ方向の分析をすることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るエッチング装置は、図8に示すように、図1に示したエッチング装置の貯蔵部20にエッチング液排出管13と排出量制御部14を有する排出部15を更に備えるフロー式エッチング装置である。他は第1の実施の形態に示した閉じこめ式エッチング装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
【0038】
エッチング液排出管13は、排出量を制御されたエッチング液を貯蔵部20の外部に排出する管である。排出量制御部14は、貯蔵部20から排出するエッチング液の排出量を制御する。排出量制御部14としては、ニードルバルブ等が使用可能である。
【0039】
本発明の第2の実施の形態に係るエッチング装置によれば、排出部15を有することで、エッチング液の供給量ばかりでなく、排出量も制御出来、貯蔵部20内のエッチング液の量は、供給量から排出量を引いた差分だけ増えることになる。このように、貯蔵部20内のエッチング液を一定の流量で循環することで、試料4をエッチングしている間、エッチング液の濃度は所望の一定濃度に保つことが出来、且つエッチング液の温度も一定に維持できる。このため試料4に対してエッチングの再現性や制御性が向上し、所望の深さのエッチングを施すことができる。更に、エッチング液供給管12aが、貯蔵部20の底部に排出口を有し、エッチング液を貯蔵部20の底部で排出することで、液面が上昇するときに液面波の発生を抑制することができるので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0040】
本発明の第2の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法は、第1の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法と実質的に同様であるので記載を省略する。
【0041】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るエッチング装置は、図9に示すように、図8に示したエッチング装置に他のエッチング液を貯める他のタンク10bを更に備えるエッチング液選択式エッチング装置である。タンク10a,10bは、それぞれにエッチング液供給管12a,12bを備える。他は第2の実施の形態に示したフロー式エッチング装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
【0042】
供給量制御部11は、タンク10a,10bから貯蔵部20に供給するエッチング液の供給量をそれぞれ制御し、貯蔵部20内でエッチング液の液面レベルの上昇速度又は下降速度を所望の値にするニードルバルブ等である。それぞれのエッチング液は、同種で異なる濃度のもの、又は、異種のものであっても構わない。
【0043】
本発明の第3の実施の形態に係るエッチング装置によれば、タンク10a,10bの2つ有するので、貯蔵部20に供給するエッチング液を2種類から選択、若しくは2種類を混合して用いることが出来、エッチング中に試料4に対するエッチング速度を任意に変えることができる。即ち、特定のエッチング液に対しエッチング速度が異なる膜からなる多層膜の試料をエッチングする場合、各層毎に最適なエッチング速度となる他のエッチング液を適宜選択できる。更に、エッチング液供給管12a,12bが、貯蔵部20の底部に排出口を有し、エッチング液を貯蔵部20の底部で排出することで、液面が上昇又は下降するときに液面波の発生を抑制することができるので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0044】
本発明の第3の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法は、第1の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法と実質的に同様であるので記載を省略する。
【0045】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係るエッチング装置は、図10に示すように、図1に示したエッチング装置に液面波抑制器具60を更に備える点が異なる。更に、エッチング液供給管12cが短くなっている点が異なる。しかし、エッチング液供給管12cは、短いものに限られず第1〜第3の実施の形態で示したような貯蔵部20の底部近傍から排出するような形状のものでも良い。他は第1の実施の形態に示した閉じこめ式エッチング装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
【0046】
液面波抑制器具60は、図11(a)及び図11(b)に示すように、筒状の形状をしており、下部に網状等のエッチング液が流通できる液流通部61を備える。液面波抑制器具60の外径は、貯蔵部20の内径より小さければ良い。また、液面波抑制器具60の内径は、試料4及び試料保持部3を内側に納められるサイズを有すれば良い。液面波抑制器具60の材質は、ポリフッ化エチレン、ポリプロピレン等の耐薬品性の材料を用いれば良い。
【0047】
本発明の第4の実施の形態に係るエッチング装置によれば、液面波抑制器具60の下部に液流通部61を有し、液面波抑制器具60の内側には下部のみからしかエッチング液が供給されないので、液面が上昇又は下降するときに液面波の発生を抑制することが可能なので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0048】
本発明の第4の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法は、第1の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法と実質的に同様であるので記載を省略する。
【0049】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係るエッチング装置は、図12に示すように、図10に示したエッチング装置の貯蔵部20にエッチング液排出管13と排出量制御部14を有する排出部15を更に備えるフロー式エッチング装置である。他は第4の実施の形態に示した閉じこめ式エッチング装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
【0050】
エッチング液排出管13は、排出量を制御されたエッチング液を貯蔵部20の外部に排出する管である。排出量制御部14は、貯蔵部20から排出するエッチング液の排出量を制御する。排出量制御部14としては、ニードルバルブ等が使用可能である。
【0051】
本発明の第5の実施の形態に係るエッチング装置によれば、排出部15を有することで、エッチング液の供給量ばかりでなく、排出量も制御出来、貯蔵部20内のエッチング液の量は、供給量から排出量を引いた差分だけ増えることになる。このように、貯蔵部20内のエッチング液を一定の流量で循環することで、試料4をエッチングしている間、エッチング液の濃度は所望の一定濃度に保つことが出来、且つエッチング液の温度も一定に維持できる。このため試料4に対してエッチングの再現性や制御性が向上し、所望の深さのエッチングを施すことができる。更に、液面波抑制器具60の下部に液流通部61を有し、液面波抑制器具60の内側には下部のみからしかエッチング液が供給されないので、液面が上昇又は下降するときに液面波の発生を抑制することができるので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0052】
本発明の第5の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法は、第1の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法と実質的に同様であるので記載を省略する。
【0053】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態に係るエッチング装置は、図13に示すように、図12に示したエッチング装置に他のエッチング液を貯める他のタンク10bを更に備えるエッチング液選択式エッチング装置である。タンク10a,10bは、それぞれにエッチング液供給管12c,12dをそれぞれ備える。他は第5の実施の形態に示したフロー式エッチング装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
【0054】
供給量制御部11は、タンク10a,10bから貯蔵部20に供給するエッチング液の供給量をそれぞれ制御し、貯蔵部20内でエッチング液の液面レベルの上昇速度又は下降速度を所望の値にするニードルバルブ等である。それぞれのエッチング液は、同種で異なる濃度のもの、又は、異種のものであっても構わない。
【0055】
本発明の第6の実施の形態に係るエッチング装置によれば、タンク10a,10bの2つ有するので、貯蔵部20に供給するエッチング液をの2種類から選択、若しくは2種類を混合して用いることが出来、エッチング中に試料4に対するエッチング速度を変えることができる。即ち、特定のエッチング液に対しエッチング速度が異なる膜からなる多層膜の試料をエッチングする場合、各層毎に最適なエッチング速度となる他のエッチング液を適宜選択できる。更に、液面波抑制器具60の下部に液流通部61を有し、液面波抑制器具60の内側には下部のみからしかエッチング液が供給されないので、液面が上昇又は下降するときに液面波の発生を抑制することができるので均一性及び再現性の高い連続的な深さ方向にエッチングを施すことができる。
【0056】
本発明の第6の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法は、第1の実施の形態に係るエッチング方法及び分析方法と実質的に同様であるので記載を省略する。
【0057】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
【0058】
本発明の第1〜第6の実施の形態においてエッチング装置は、図14及び図15に示すように、エッチング中の試料4の膜厚を測定するための分光エリプソメトリ装置5を更に備えても良い。分光エリプソメトリ装置5は、光源部50と、光源部50から発した入射光を偏光する第1偏光子51と、試料4で反射した反射光を偏光する第2偏光子52と、第2偏光子52で偏光された反射光を検出する検出部53とを備える。分光エリプソメトリ装置5は、入射光の偏光と反射光の偏光を測定することで基板40の表面に堆積された被エッチング膜41の膜厚を測定することができる。そして、分光エリプソメトリ装置5を用いる場合、貯蔵部20と液面波抑制器具60の材質は、エッチングを行うときに試料4とエッチング選択比が十分確保可能、且つ、光源部50の発する光に対して透光性の石英ガラス及び透明ポリフッ化エチレン等でなくてはならない。分光エリプソメトリ装置5で被エッチング膜41の膜厚を測定しながらエッチングすることで、第3,第6の実施の形態で説明したように被エッチング膜41が多層膜からなる場合のエッチング速度が異なる層に移行したときに供給するエッチング液を適宜選択し、所望のエッチング速度を維持することができる。
【0059】
図2において、試料4は試料保持部3に固定するときにネジ等を用いるとしたが、クリップ等のように試料4を軽く挟むような簡易な方法で固定しても構わない。
【0060】
また、図16(a)に示すように、貫通穴39を備えた補助部31に、貫通穴39cに棒38を通す。貫通穴39cに通した棒38が図16(b)に示すように、容器2に備えられた支持部29a,29bで支持されることで試料保持部3を容器2に固定しても構わない。
【0061】
また、本発明の第3,及び第6の実施の形態においてタンク10a,10bの2つとして示したが、特に2つに限定されることはなく更に多い複数個でも構わない。タンクの数を増やすことで、供給するエッチング液の種類が広がり、多種類の試料のエッチングに対応することができる。
【0062】
また、本発明の第4〜第6の実施の形態において液面波抑制器具60は円筒形の筒状で示したが、特に円筒形に限られず三角柱状、及び四角柱状等でも良く、エッチング液が滴下される液面と試料のエッチングを行う液面とが隔離される形状であれば構わない。そして、本発明の第4〜第6の実施の形態において液面波抑制器具60に備える液流通部61は2箇所で示したが、1箇所でも構わない、また2箇所以上あっても良い。
【0063】
また、本発明の第1〜6の実施の形態において試料4は、長方形で示したが正方形や円形等の試料を用いることもできる。
【0064】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、液面波の発生を抑制し、均一性と再現性の高い、高精度な傾斜エッチングをすることができるエッチング装置、エッチング方法及び分析方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る試料保持部の平面図である。図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る試料保持部の側面図である。
【図3】図3(a)は、蓋に試料保持部を固定するときの説明に用いる側面図である。図3(b)は、蓋に試料保持部を固定するときの説明に用いる斜方図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るエッチング方法により傾斜エッチングされた試料の断面図である。
【図6】図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るエッチング装置及び方法を用いた実施例1の膜厚測定の結果を示すグラフである。図6(b)は、従来のエッチング装置及び方法を用いた比較例1の膜厚測定の結果を示すグラフである。
【図7】図7(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る分析方法を用いた実施例2の窒素濃度測定の結果を示すグラフである。図7(b)は、従来の分析方法を用いた比較例2の窒素濃度測定の結果を示すグラフである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図11】図11(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る液面波抑制器具の上方からの図である。図11(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る液面波抑制器具の側方からの図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係るエッチング装置の模式図である。
【図14】本発明のその他の実施の形態に係る分光エリプソメトリ装置を用いるときの概念図(その1)である。
【図15】本発明のその他の実施の形態に係る分光エリプソメトリ装置を用いるときの概念図(その2)である。
【図16】図16(a)は、本発明のその他の実施の形態に係る試料保持部の平面図である。図16(b)は、本発明のその他の実施の形態に係るエッチング装置の側面図である。
【符号の説明】
1…供給部
2…容器
3…試料保持部
4…試料
5…分光エリプソメトリ装置
10a,10b…タンク
11…供給量制御部
12a,12b,12c,12d…エッチング液供給管
13…エッチング液排出管
14…排出量制御部
15…排出部
20…貯蔵部
21…蓋
22…ガス供給管
23…ガス排出管
24…供給ガスバルブ
25…排出ガスバルブ
28a,28b…鉤状部
29a,29b…支持部
31…補助部
32…ネジ穴
33…可動部
34…挟持部
35…ネジ
36a,36b…突起部
37…段差部
38…棒
39,39a,39b,39c…貫通穴
40…基板
41…被エッチング膜
43a,43b,43c,43d…目盛
50…光源部
51…第1偏光子
52…第2偏光子
53…検出部
60…液面波抑制器具
61…液流通部

Claims (16)

  1. エッチングを行うための容器と、
    前記エッチングに必要なエッチング液を液面レベルが時間と共に変化するように前記容器内に供給する供給部と、
    前記容器内に配置され、前記エッチング液で試料の下部から順にエッチングを進行させ、前記試料の表面に傾斜したエッチング面が生成されるように前記試料の表面を垂直方向に保持する試料保持部
    とを備えることを特徴とするエッチング装置。
  2. 前記供給部は、
    前記容器の外部に配置され前記エッチング液を貯めるタンクと、
    前記エッチング液の供給量を制御する供給量制御部と、
    前記供給量を制御されたエッチング液を前記容器内に供給するエッチング液供給管
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載のエッチング装置。
  3. 前記エッチング液供給管は、前記容器の底部に端部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のエッチング装置。
  4. 前記容器内に、下部に前記エッチング液が流通できる液流通部を備える筒状の液面波抑制器具を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  5. 前記容器内に不活性ガスを供給するガス供給管と、
    前記容器から前記不活性ガスを排出するガス排出管
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  6. 前記容器の底部又は底部の近傍の側壁に前記エッチング液を外部に排出する排出部を更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  7. 前記供給部は、
    前記容器の外部に配置され他のエッチング液を貯める他のタンクと、
    前記他のタンクから前記他のエッチング液を前記容器内に供給する他のエッチング液供給管
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  8. 前記試料のエッチングされた深さをモニタする膜厚測定装置を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  9. 試料の表面を垂直方向にし、容器の内部に配置し、固定するステップと、
    液面レベルが前記試料の表面に対し時間と共に変化するように、前記容器の内部にエッチング液を供給し、前記試料の表面に傾斜したエッチング面を生成するステップ
    とを含むことを特徴とするエッチング方法。
  10. 前記試料は複数の被エッチング膜からなる複合膜であり、前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、新たな被エッチング膜が露出した場合、供給する前記エッチング液を他のエッチング液に変更することを特徴とする請求項9に記載のエッチング方法。
  11. 前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、前記液面レベルの上昇速度を制御することを特徴とする請求項9又は10に記載のエッチング方法。
  12. 前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、前記液面レベルの下降速度を制御することを特徴とする請求項9又は10に記載のエッチング方法。
  13. 試料の表面を垂直方向にし、容器の内部に配置し、固定するステップと、
    液面レベルが前記試料の表面に対し時間と共に変化するように、前記容器の内部にエッチング液を供給し、前記試料の表面に傾斜したエッチング面を生成するステップと、
    前記表面に傾斜したエッチング面に対して表面分析をするステップ
    とを含むことにより、前記試料の表面に対し深さ方向の分布を分析することを特徴とする分析方法。
  14. 前記試料は複数の被エッチング膜からなる複合膜であり、前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、新たな被エッチング膜が露出した場合、供給する前記エッチング液を他のエッチング液に変更することを特徴とする請求項13に記載の分析方法。
  15. 前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、前記液面レベルの上昇速度を制御することを特徴とする請求項13又は14に記載の分析方法。
  16. 前記エッチング面を生成するステップは、前記エッチング深さの変化をモニタしながら行い、前記液面レベルの下降速度を制御することを特徴とする請求項13又は14に記載の分析方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109148340A (zh) * 2018-10-08 2019-01-04 江苏英锐半导体有限公司 一种用于晶圆生产刻蚀的深度控制装置

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