JP2004214028A - 燃料電池システム - Google Patents

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博和 井崎
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】燃料電池の排熱の熱エネルギーを効率よく貯湯、給湯に利用するための燃料電池システムに関する。また、複数の系統に湯を供給する小型の燃料電池システムを提供することにある。
【解決手段】燃料電池用システムにおいて、貯湯タンク501内の上側に、暖房用熱交換コイル605または風呂用熱交換コイル607を配置する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システムに関し、特に燃料電池からの排熱により加熱された湯を貯湯、給湯するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エネルギー変換効率が高く、かつ、発電反応により有害物質を発生しない燃料電池が注目を浴びている。こうした燃料電池の一つとして、100℃以下の低温で作動する固体高分子型燃料電池が知られている。
【0003】
固体高分子型燃料電池は、電解質膜である固体高分子膜を燃料極と空気極との間に配した基本構造を有し、燃料極に水素を含む燃料ガス、空気極に酸素を含む酸化剤ガスを供給し、以下の電気化学反応により発電する装置である。固体高分子型燃料電池は、エネルギー変換効率および安全性が高いため、発電の際に発生する熱を給湯等に利用することで総合的に熱効率を向上させるコージェネレーションシステムについて検討がなされている。
【0004】
コージェネレーションシステムでは、エネルギーの有効利用を図るために、固体高分子型燃料電池の排熱エネルギーの熱交換により得られた湯を回収した貯湯・給湯システムが考えられる。貯湯、給湯効率を高める方法として、貯湯槽を複数設け、各貯湯槽に用途に合わせた温度の湯を貯湯する燃料電池発電システムが提案されている(特許文献1)。
【0005】
しかしながら、複数の貯湯槽を設けることは、燃料電池システムの小型化という観点では適当ではなかった。また、給湯、風呂等の各用途に応じた温度の湯を別々に貯湯しておく必要があり、システム全体の運転コストを向上させるという観点からも改善の余地があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−75390号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような事情に鑑み、本発明の目的は、燃料電池の排熱の熱エネルギーを効率よく貯湯、給湯に利用するための燃料電池システムに関する。また、本発明の別の目的は、複数の系統に湯を供給する小型の燃料電池システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、燃料電池本体と、前記燃料電池本体から発生する熱を回収する冷却水循環部と、前記冷却水循環部に連通する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの内部に配置された風呂用熱交換コイルまたは暖房用熱交換コイルと、前記貯湯タンクに連通する給湯用流路と、を有することを特徴とする燃料電池システムが提供される。
【0009】
本発明に係る燃料電池システムにおいては、貯湯タンク内に風呂用熱交換コイルまたは暖房用熱交換コイルが配置されているため、貯湯タンク内の湯を用いてこれらの熱交換コイルの温度調節が可能である。また、一の缶体に給湯用流路に加え風呂用流路または暖房用流路が設けられた1缶2水路式または1缶3水路式の構成とすることができる。したがって、小型でエネルギー効率の高い燃料電池システムとすることができる。
【0010】
本発明の燃料電池システムにおいて、前記給湯用流路は、前記貯湯タンクの底部に連通する第一の給湯用副流路と、前記風呂用熱交換コイルまたは前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方にて前記貯湯タンク中に連通する第二の給湯用副流路と、前記貯湯タンクの頂部に連通する第三の給湯用副流路と、前記第一の給湯用副流路、前記第二の給湯用副流路および前記第三の給湯用副流路に混合部を介して接続する給湯用主流路と、を有することができる。こうすることにより、給湯温度に応じて給湯に用いる副流路を切り替えることができる。したがって、効率よく給湯を行うことができる。
【0011】
本発明の燃料電池システムにおいて、前記風呂用熱交換コイルおよび前記暖房用熱交換コイルが、ともに前記貯湯タンクの上側部分に配置された構成とすることができる。「上側部分」とは、貯湯タンクの中央より上方に位置することをいう。こうすることにより、熱交換コイルをより高温に加熱することができる。本発明の燃料電池システムにおいて、前記風呂用熱交換コイルおよび前記暖房用熱交換コイルが、いずれか一方が他方を内包する姿態で前記貯湯タンクの内部に配置されている構成とすることができる。こうすることにより、貯湯タンクを小型化することができる。
【0012】
本発明の燃料電池システムにおいて、前記貯湯タンクの底部に連通する第一の配管と、前記風呂用熱交換コイルまたは前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方にて前記貯湯タンク中に連通する第二の配管と、前記貯湯タンクの頂部に連通する第三の配管と、前記第一の配管、前記第二の配管および前記第三の配管に接続し、熱回収部を備える補助熱源機と、前記貯湯タンクの蓄熱量を考慮して前記第一の配管および前記第二の配管から前記補助熱源機への給湯量を調節する制御部と、を有する構成とすることができる。
【0013】
補助熱源機を設けることにより、追い焚きが可能となり、制御部において確実に給湯温度を制御し、効率よく給湯を行うことができる。このとき、貯湯タンクの蓄熱量に応じて第一の配管または第二の配管を切り替えて補助熱源機に給湯することにより、最低限の追い焚きで所望の温度の湯を供給することができるため、エネルギー効率を向上させることができる。
【0014】
本発明の燃料電池用システムにおいて、前記暖房用熱交換コイルにシスターンタンクおよび自給ポンプが連通し、前記シスターンタンクの水面が前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方に設けられている構成とすることができる。こうすることにより、暖房用熱交換コイル内が負圧となるため、熱交換コイルに損傷が生じた際に、貯湯タンク内に熱交換コイル内の水が流入することが防止される。したがって、燃料電池システムの安全性をさらに向上させることができる。
【0015】
本発明の燃料電池システムにおいて、前記シスターンタンクと前記自給ポンプとを接続する副流路が設けられ、前記副流路に前記暖房用熱交換コイルが連通している構成とすることができる。こうすることにより、暖房用の循環水をシスターンタンク内に帰還させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、燃料電池の発電に伴う排熱を給湯等に用いる燃料電池システムに関する。以下、1缶3水路式の貯湯タンクを有する燃料電池システムを例に、好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
本実施形態は、燃料電池の排熱の熱エネルギーを給湯、風呂、および暖房に用いる燃料電池システムに関する。図1は、本実施形態に係る燃料電池システムを家庭に設置した場合の系統を示す図である。図1に示されるように、建家100には低圧電灯線101、電力量計102、および分電盤103を経て、商用電源が供給されている。この商用電源は、第1のケーブル104を経て、エアコン105、テレビジョン106等に供給されている。また、分電盤111から第2の配管107を経てパーソナルコンピュータ108、照明109、冷蔵庫110等に供給されている。第1のケーブル104を経て、エアコン105、テレビジョン106等に供給されている。また、風呂113には温水が供給される。一方、コージェネレーションタイプの燃料電池システム601が建家100の外に設置されており、このシステムより、電力および温水が供給される。ここでは、一戸建ての住宅に燃料電池システム601を設置した例を示したが、アパートやマンション等の集合住宅に設置してもよい。
【0018】
図2は、図1における燃料電池システム601の概略構成を示す図である。燃料電池システム601は、固体高分子電解質型燃料電池の燃料電池406による電力と、その発電によって生じた熱を利用する、いわゆるコージェネレーションタイプのシステムとなっている。発電により生じた熱は温水の供給という形で利用される。この温水は、いったん貯湯タンク501に蓄えられ、暖房や風呂の温水供給に利用されるようになっている。
【0019】
燃料供給源401は、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタン等の燃料ガスを燃料電池406の燃料の供給源として供給する。脱硫器402は、燃料ガスから硫黄成分を除去する。改質装置413は、改質器403と、CO変成器404と、CO除去器405とを含む。改質器403は、燃料ガスから水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスを生成する。ここで、図示していないが、改質器403における化学反応は吸熱反応であるので、改質器403にはバーナを設け、常時加熱しながら化学反応を行うのが好ましい。
【0020】
CO変成器404は、改質器403により生成された改質ガスに含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に変成する。CO除去器405は、CO変成器404により変成されたガス中の未変性の一酸化炭素を除去する。ここでも図示していないが、CO変成器404およびCO除去器405では発熱反応が行われるため、発熱反応により発生した熱を冷却する冷却部を設けることもできる。
【0021】
燃料供給源401と脱硫器402とは、ガス管417により接続される。ガス管417には、電磁開閉弁418および昇圧ポンプ419が設けられる。また、脱硫器402と改質装置413とはガス管422により接続される。ここで、図示していないが、改質装置413において、改質器403、CO変成器404、およびCO除去器405はそれぞれガス管により接続されている。
【0022】
燃料電池406は、燃料極406aおよび空気極406bを含む。燃料電池406は、改質ガスと酸素とを反応させて電力を発生させる。燃料極406aには燃料である水素(改質ガス)が、空気極406bには空気中の酸素が供給され、これにより燃料電池406において電気化学反応が起こり、電力を取り出すことができる。燃料電池406から取り出された電力は、配線434を介して電力交換装置457に伝達される。
【0023】
燃料電池406で行われる電気化学反応では、活性化過電圧、濃度過電圧、抵抗過電圧により熱が発生する。そのため、本実施の形態における燃料電池システム601において、燃料電池406は、空気極406bで発生した熱を冷却する冷却部406cをさらに含む。
【0024】
燃料極406aには、改質装置413で改質された改質ガスが配管424を介して供給される。ここで、上述したように、燃料電池406の高分子電解質膜の乾燥を避けるために、改質ガスは水タンク411を通過した後に燃料極406aに供給される。また、空気極406bには、空気供給源430から空気中の酸素が配管431および配管431を介して供給される。ここでも、燃料電池406の高分子電解質膜の乾燥を避けるために、酸素は水タンク412を通過した後に空気極406bに供給される。空気極406bは、配管469を介して熱回収用熱交換器503に接続される。熱回収用熱交換器503には、排気ダクトおよびドレン水配管(ともに不図示)が接続される。燃料極406aからの改質ガスは、再び改質器403に循環される。
【0025】
冷却部406cには、水タンク412から昇圧ポンプ463を介して水が供給される。なお、ここでは、冷却部406cが空気極406bを冷却する構成としているが、冷却部406cが燃料極406aを冷却する構成とすることもできる。この場合、冷却部406cには、水タンク411から昇圧ポンプを介して水が供給される構成とすることができる。また燃料極406aおよび空気極406bの両方を冷却する構成とすることもできる。冷却部406cを通過した水は配管465を介して熱回収用熱交換器505に導入される。熱回収用熱交換器505を通過し、水タンク412に帰還する。なお、図示していないが、配管526にはドレン水配管が接続されてもよい。また、ヒーター603は後述するように、図3における補助熱源機613に対応している。
【0026】
水処理装置509は、水供給源510から供給された市水を純水にする処理を行う。水タンク507は、水処理装置509において処理された純水を貯留する。水処理装置509において処理された純水は、昇圧ポンプ520により、配管467を介して水タンク411および水タンク412に搬送される。水タンク507と改質装置413との間は昇圧ポンプ524が設けられた配管522により接続され、改質装置413には、水タンク507からの純水が供給される。また、水供給源510からの水は、水道管515を通じて貯湯タンク501の底部から貯湯タンク501にも供給される。
【0027】
貯湯タンク501は、昇圧ポンプ446により温水配管443を介して熱回収用熱交換器503と接続されているとともに、昇圧ポンプ445により温水配管442を介して熱回収用熱交換器505と接続されている。空気極406bから配管469に導出された空気は、燃料電池406の発熱反応によって温度上昇しており、この温度上昇した排気空気は、熱回収用熱交換器503で熱回収される。これにより、貯湯タンク501から循環された水が温められ、温水配管443を介して貯湯タンク501に帰還する。
【0028】
同様に、冷却部406cを通過した水は発電の際に生じる熱を吸収して温度上昇しており、この温度上昇した水は熱回収用熱交換器505において、温水配管442を介して導入された貯湯タンク501からの水と熱交換する。そのため、貯湯タンク501の水が温度上昇し、水タンク412の水の温度が低下する。これにより、水タンク412の水が冷却部406cを循環して、燃料電池406を冷却することができる。また、貯湯タンク501の水は発電の際に生じる熱を利用して温度上昇させることができるため、この熱を利用して市水から温水を生成し、この温水は、家庭において後述するように風呂やキッチンの給湯や、暖房等に利用することができる。
【0029】
電力交換装置457は、昇圧コンバータとインバータとを含む。昇圧コンバータは、燃料電池406により発電された電力をインバータに必要な電圧にまで昇圧する。インバータからの電力は系統459および蓄電部532に送られる。
【0030】
系統459は、たとえば単相3線の100V/200Vの電源として図示しない電気配線を介して家庭に供給される。また、電力交換装置457のインバータは、貯湯タンク501ヘも電気的に接続されている。
【0031】
次に、貯湯タンク501周辺の構成について説明する。図3は、貯湯タンク501とその周辺の構成を説明するための図である。図3に示されるように、貯湯タンク501の頂部はバキュームブレーカー657に接続しているため、貯湯タンク501内が負圧となった際に外気が貯湯タンク501に供給され、流路から水が逆流しないようになっている。
【0032】
貯湯タンク501中には暖房用熱交換コイル605および風呂用熱交換コイル607が設けられている。暖房用熱交換コイル605は配管653および配管655から暖房系に接続している。また、風呂用熱交換コイル607は、ポンプ629を有する配管649および水位センサ621を有する配管651から風呂609へ接続している。
【0033】
このように、風呂用熱交換コイルおよび暖房用熱交換コイルを貯湯タンク501内に通すことにより、風呂用熱交換コイルおよび暖房用熱交換コイルを流れる水を間接的に加熱することが可能となる。よって、システム全体のエネルギー効率を向上させることができる。
【0034】
ここで、配管653は配管659からシスターンタンク611に接続し、また配管655は電磁弁625を有する配管661からシスターンタンク611に接続している。シスターンタンク611の水面は、貯湯タンク501の水面より低位置とする。図3では、シスターンタンク611の水面の高さが暖房用熱交換コイル605の底部よりも高さaだけ低い位置となっている。このようにしておくことによって、暖房用熱交換コイル605内が負圧となり、圧力損失が生じる。よって、暖房用熱交換コイル605の破損時に貯湯タンク501内に暖房用熱交換コイル605へと水が流出せずに、暖房用熱交換コイル605側に吸引される構成とすることができる。したがって、貯湯タンク501内の汚染が抑制され、安全性を向上させることができる。なお、ポンプ627はたとえば自給ポンプとすることができる。
【0035】
次に貯湯タンク501の熱供給ライン側に設けられた配管について説明する。貯湯タンク501の頂部には配管643が設けられている。また、暖房用熱交換コイル605および風呂用熱交換コイル607のうち低位置に位置する熱交換コイル(図3では風呂用熱交換コイル607)の底部よりも低い位置に配管641が設けられている。そして貯湯タンク501の底部には配管639が設けられ、混合弁619を介して給湯系に接続する配管645に接続している。また、配管645に連通し、電磁弁623を有する配管647は、配管649にも接続している。貯湯タンク501の頂部、配管641と略等しい高さ(以下、「中部」ともいう。)、および底部にそれぞれ温度センサなどの蓄熱量測定手段(不図示)を有する。
【0036】
つづいて貯湯タンク501の補助熱源機613側に設けられた配管について説明する。貯湯タンク501の頂部には配管637が設けられている。また、暖房用熱交換コイル605および風呂用熱交換コイル607のうち、低位置に位置する熱交換コイル(図3における風呂用熱交換コイル607)の底部よりも低い位置に配管635が設けられている。そして底部には配管633が設けられ、切替弁617を介して補助熱源機613に接続する配管631に接続している。補助熱源機613には熱回収部615が設けられている。
【0037】
貯湯タンク501、補助熱源機613、および水位センサ621には制御部663が接続しており、給湯系への給湯、風呂609への給湯、および暖房系への加熱を制御している。図6は、貯湯タンク501の制御系を示すブロック図である。図6に示されるように、制御部663には、貯湯タンク501の頂部、中部、および底部の3カ所に設けられた上述の蓄熱量測定手段によって測定される温度T、T、およびTと、温度設定手段675に入力されている所定の温度Tについての情報が伝達される。そして、給湯を行う場合には、貯湯タンク501の頂部、中部、底部から配管643、配管641、および配管639を介して混合弁619に供給するそれぞれの湯量を制御する。また、追い焚きを行う際には、配管633または配管635から切替弁617を介して補助熱源機613に供給するそれぞれの湯量を制御する。
【0038】
図7は、制御部663の動作を示すフローチャートである。制御部663は、給湯を行う場合(S101のYes)、Aすなわち給湯を開始し、暖房を行う場合(S103のYes)、Bすなわち暖房を開始し、風呂への給湯を行う場合(S105のYes)、Cすなわち風呂への給湯を開始し(S106)、終了(S108のYes)までこれを行う。
【0039】
図8は、図7のフローチャートの詳細図であり、ステップ102の詳細を示す。まず温度設定手段675に入力された温度TとTとをまず比較し、T>Tの場合(S107のYes)、補助熱源機613において追い焚きを開始する(S108)。追い焚きの際には、配管633から補助熱源機613へと導入した湯を加熱し、配管637から貯湯タンク501に戻す。貯湯タンク501内の湯は上部ほど高温であるため、配管637から戻すことにより、追い焚きで加熱された湯を効率よく用いることができる。そして、T≧T となったら(S109のYes)、貯湯タンク501の頂部および中部から配管643および配管641を介して混合弁619に所定量の湯を供給し、Tの湯を配管645から供給する(S110)。
【0040】
なお、ステップ108で追い焚きを行う際に、貯湯タンク501の蓄熱量に応じて補助熱源機613への給湯について、制御部663にて、配管633からと配管635からとを切り替えてもよい。こうすることにより、より効率よく追い焚きを行うことができる。
【0041】
また、T<T≦Tの場合(S111のYes)も同様に貯湯タンク501の頂部および中部から給湯を行う(S110)。また、T<T≦Tの場合(S112のYes)、貯湯タンク501の中部および底部から配管641および配管639を介して混合弁619に所定量の湯を供給し、Tの湯を配管645から供給する(S115)。さらに、T≧Tの場合(S112のNo)、水道管515から市水を貯湯タンク501に導入する(S113)。そして、T<Tとなったら(S114のNo)となったら貯湯タンク501の中部および底部から給湯を行う(S115)。以上のように、Tに応じたステップにより、終了(S116のYes)まで給湯を行う。
【0042】
以上のように、本実施形態では、貯湯タンク501の頂部ほど高温であることを利用して、温度設定手段675にて設定された温度に応じて、貯湯タンク501における給湯位置を制御部663にて制御している。このようにすると、不要な追い焚きをせずに効率よく給湯を行うことができる。
【0043】
暖房用熱交換コイル605、風呂用熱交換コイル607における温度制御も同様にして行う。ただし、風呂用熱交換コイル607から風呂609への給湯時には、水位センサ621にて計測される風呂609の水位を参照し、制御部663にて給湯量を制御する。また、とくに暖房の場合、より高温の湯が必要とされることが多いことから、補助熱源機613にてたとえば80℃〜90℃程度に加熱された湯を用いる必要がある場合がある。この場合にも、追い焚きされた湯を配管637から貯湯タンク501に戻すことにより、貯湯タンク501頂部を介して、暖房用熱交換コイル605を効率よく加熱することができる。
【0044】
次に、本実施形態でにおいては、暖房用熱交換コイル605および風呂用熱交換コイル607として、たとえば螺旋を巻いた形状のものを用いる。
【0045】
また、暖房用熱交換コイル605と風呂用熱交換コイル607とを、貯湯タンク501の中央より上方に対向配置させた構成としてもよい。図4は、暖房用熱交換コイル605と風呂用熱交換コイル607とを配管641および配管635の上方に対向配置した構成を示す図である。さらに、暖房用熱交換コイル605と風呂用熱交換コイル607の一方の内部の空間に他方を配した構成とすることもできる。図5は、このような暖房用熱交換コイル605と風呂用熱交換コイル607の配置を示す図である。こうすることにより、熱交換コイルの存在領域の体積を減少させることができるため、貯湯タンク501をさらに小型化することができる。なお、図5においては、暖房用熱交換コイル605の内部に風呂用熱交換コイル607が配置されているが、この逆の配置としてもよい。
【0046】
(第2の実施形態)
本実施形態は、暖房用熱交換コイル605からの水をシスターンタンク611で吸引する態様に関する。本実施形態の燃料電池システムは第1の実施形態と同様であるが、貯湯タンク501周辺の構成が一部異なる。以下、第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0047】
図9は、図2の燃料電池システムの暖房用熱交換コイル605周辺の構成を示す図である。図9に図示されない構成は、第1の実施形態と同様である。図9に示されるように、暖房用熱交換コイル605は配管677および配管679に接続している。
【0048】
暖房用熱交換コイル605の湯は配管679から配管683を経由して暖房系に導入される。また暖房系からの水は配管685からシスターンタンク611へと戻るようになっている。シスターンタンク611には、予め配管689から市水687を導入しておく。そしてポンプ629を自給ポンプとすることにより、暖房用熱交換コイル605からの水がシスターンタンク611の水によりポンプ629によって吸引される。このため、暖房系への給湯をより簡便に行うことが可能となる。
【0049】
以上、本発明を実施の形態に基づき説明した。これらの実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各製造工程の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0050】
たとえば、本実施の形態においては、給湯、風呂、および暖房に用いる水路を有する燃料電池システムを例に説明したが、暖房にかわり融雪に用いる水路を有する燃料電池システムとすることもできる。また、暖房用熱源機を有するいわゆる2缶3水路式の構成とすることもできる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、燃料電池の排熱の熱エネルギーを効率よく貯湯、給湯に利用するための燃料電池システムが実現される。また、本発明によれば、複数の系統に湯を供給する小型の燃料電池システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る燃料電池システムを住宅に配設した構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る燃料電池システムを示す図である。
【図3】図2の燃料電池システムの貯湯タンク周辺の構成を示す図である。
【図4】暖房用熱交換コイルと風呂用熱交換コイルの配置を示す図である。
【図5】暖房用熱交換コイルと風呂用熱交換コイルの配置を示す図である。
【図6】貯湯タンクの制御系を示すブロック図である。
【図7】制御部の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートの詳細図である。
【図9】図2の燃料電池システムの暖房用熱交換コイル周辺の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 建家、 101 低圧電灯線、 102 電力量計、 103 分電盤、 104 第1のケーブル、 105 エアコン、 106 テレビジョン、 107 第2の配管、 108 パーソナルコンピュータ、 109 照明、 110 冷蔵庫、 111 分電盤、 113 風呂、 114 給湯器、401 燃料供給源、 402 脱硫器、 403 改質器、 404 CO変成器、 405 CO除去器、 406 燃料電池、 406a 燃料極、 406b 空気極、 406c 冷却部、 411 水タンク、 412 水タンク、 413 改質装置、 417 ガス管、 418 電磁開閉弁、 419 昇圧ポンプ、 422 ガス管、 424 配管、 430 空気供給源、431 配管、 434 配線、 442 温水配管、 443 温水配管、445 昇圧ポンプ、 446 昇圧ポンプ、 457 電力交換装置、 459 系統、 463 昇圧ポンプ、 501 貯湯タンク、 503 熱回収用熱交換器、 505 熱回収用熱交換器、 507 水タンク、 509 水処理装置、 510 水供給源、 515 水道管、 520 昇圧ポンプ、 522 配管、 524 昇圧ポンプ、 526 配管、 601 燃料電池システム、 603 ヒーター、 605 暖房用熱交換コイル、 607 風呂用熱交換コイル、 609 風呂、 611 シスターンタンク、 613 補助熱源機、 615 熱回収部、 617 切替弁、 619 混合弁、 621 水位センサ、 623 電磁弁、 625 電磁弁、 627 ポンプ、 629 ポンプ、 631 配管、 633 配管、 635 配管、 637配管、 639 配管、 641 配管、 643 配管、 645 配管、647 配管、 649 配管、 651 配管、 653 配管、 655配管、 657 バキュームブレーカー、 659 配管、 661 配管、663 制御部、 675 温度設定手段、 677 配管、 679 配管、 683 配管、 685 配管、687 市水、 689 配管。

Claims (7)

  1. 燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体から発生する熱を回収する冷却水循環部と、
    前記冷却水循環部に連通する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの内部に配置された風呂用熱交換コイルまたは暖房用熱交換コイルと、
    前記貯湯タンクに連通する給湯用流路と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記給湯用流路は、
    前記貯湯タンクの底部に連通する第一の給湯用副流路と、
    前記風呂用熱交換コイルまたは前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方にて前記貯湯タンク中に連通する第二の給湯用副流路と、
    前記貯湯タンクの頂部に連通する第三の給湯用副流路と、
    前記第一の給湯用副流路、前記第二の給湯用副流路および前記第三の給湯用副流路に混合部を介して接続する給湯用主流路と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムにおいて、前記風呂用熱交換コイルおよび前記暖房用熱交換コイルが、ともに前記貯湯タンクの上側部分に配置されたことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、前記風呂用熱交換コイルおよび前記暖房用熱交換コイルが、いずれか一方が他方を内包する姿態で前記貯湯タンクの内部に配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記貯湯タンクの底部に連通する第一の配管と、
    前記風呂用熱交換コイルまたは前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方にて前記貯湯タンク中に連通する第二の配管と、
    前記貯湯タンクの頂部に連通する第三の配管と、
    前記第一の配管、前記第二の配管および前記第三の配管に接続し、熱回収部を備える補助熱源機と、
    前記貯湯タンクの蓄熱量を考慮して前記第一の配管および前記第二の配管から前記補助熱源機への給湯量を調節する制御部と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の燃料電池用システムにおいて、前記暖房用熱交換コイルにシスターンタンクおよび自給ポンプが連通し、前記シスターンタンクの水面が前記暖房用熱交換コイルの底部よりも下方に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池システムにおいて、前記シスターンタンクと前記自給ポンプとを接続する副流路が設けられ、前記副流路に前記暖房用熱交換コイルが連通していることを特徴とする燃料電池システム。
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JP2017198364A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 三浦工業株式会社 加温水製造システム

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