JP2004178916A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004178916A
JP2004178916A JP2002342616A JP2002342616A JP2004178916A JP 2004178916 A JP2004178916 A JP 2004178916A JP 2002342616 A JP2002342616 A JP 2002342616A JP 2002342616 A JP2002342616 A JP 2002342616A JP 2004178916 A JP2004178916 A JP 2004178916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
hot water
gas
pipe
outer case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002342616A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Izaki
博和 井崎
Katsuyuki Makihara
勝行 槇原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002342616A priority Critical patent/JP2004178916A/ja
Publication of JP2004178916A publication Critical patent/JP2004178916A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】複雑な配管調整を行うことなく、設置場所の壁面などに容易に設置することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池システムSのPEFC装置は、燃料ガスを水素に改質する改質装置13と、水素によって発電する燃料電池6と、廃熱を回収して温水とする熱交換器27、33などを外装ケース60内に収納して成り、燃料ガスのガス管17と、温水を蓄える貯湯槽7との間の温水配管42、43及びドレン水配管36、38の接続部17A、42A、42B、43A、43B、36A、38Aを、外装ケース60の下面に配置した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料ガスを水素に改質する改質装置と、水素によって発電する燃料電池と、廃熱を回収して温水とする熱交換器などを外装ケース内に収納して成る燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどの燃料ガスを水素に改質する改質器と、一酸化炭素を変成するCO変成器と、一酸化炭素を除去するCO除去器(以下、これら改質器と、CO変成器と、CO除去器とを合わせて改質装置と称す。)と、水素によって発電する燃料電池などを備えた燃料電池発電システムが提案されている。
【0003】
特に、家庭用の小型電源として固体高分子形燃料電池発電システムが用いられており、係る燃料電池発電システムは、改質装置と、燃料電池と、制御系と、水タンクと、各種ポンプ類と、発電時に生じる廃熱を回収して温水とする熱交換器と、燃料電池で発電した電力を商用交流に変換する電力変換装置とを備えたPEFC装置と、上記熱交換器にて燃料電池で発生した熱を回収した温水を貯留する貯湯槽などを備えた熱回収装置とにより構成されている。
【0004】
従来のPEFC装置は、上述した改質装置と、燃料電池と、制御系と、水タンクや各種ポンプ類などを含む補機と、熱交換器と、電力変換装置などを一つの外装ケース内に収容し、各家庭の屋外などに設置されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−170591号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池発電システムを構成する従来のPEFC装置は、熱交換器にて熱回収を行った温水を貯留する貯湯槽と接続する温水配管や、燃料ガスを該装置内に取り込むためのガス管、該装置内に生成されたドレン水を排出するためのドレン水配管などが、装置後方や左右等に統一されることなくそれぞれ引き出されていた。
【0007】
他方、例えば集合住宅などに当該燃料電池発電システムのPEFC装置を設置する場合には、配水管やガス管が集中的に通っていて当該排水管やガス管が全階に渡ってを上下に貫通した所謂、パイプシャフトに設けることが望ましい。
【0008】
しかしながら、上述の如くPEFC装置は、内部の配置によりそれぞれ装置の後方や左右等に配管が引き出されているため、各設置場所、特に、既存のパイプシャフトに設置することが困難であった。また、各種配管の引き出しに合わせてこれらに接続される配管を調整しなければ成らず、設置作業性が悪いという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、複雑な配管調整を行うことなく、設置場所の壁面などに容易に設置することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の燃料電池システムは、燃料ガスを水素に改質する改質装置と、水素によって発電する燃料電池と、廃熱を回収して温水とする熱交換器などを外装ケース内に収納して成るものであって、燃料ガスのガス管と、温水を蓄える貯湯槽との間の温水配管及びドレン水配管の接続部を、外装ケースの下面に配置したことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、燃料ガスを水素に改質する改質装置と、水素によって発電する燃料電池と、廃熱を回収して温水とする熱交換器などを外装ケース内に収納して成る燃料電池システムであって、燃料ガスのガス管と、温水を蓄える貯湯槽との間の温水配管及びドレン水配管の接続部を、外装ケースの下面に配置したので、外装ケースの背面を設置場所の壁面などに取り付けることにより、容易に当該燃料電池システムを設置することができるようになる。
【0012】
そのため、燃料電池システムの各種配管の接続部の配置箇所を設置場所に応じて格別に変更を行うことなく、例えば集合住宅などの既存のパイプシャフトに容易に設置することができるようになり、利便性が向上する。
【0013】
請求項2の発明の燃料電池システムは、上記発明に加えて、貯湯槽との間の通信線及び電気配線の外装ケース貫通部を、外装ケースの下面に配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、貯湯槽との間の通信線及び電気配線の外装ケース貫通部を、外装ケースの下面に配置したので、当該燃料電池システムの背面を設置場所の壁に設けた場合であっても、容易に外装ケースを貫通させて通信線及び電気配線の接続を行うことができるようになり、より利便性が向上する。
【0015】
請求項3の発明の燃料電池システムは、上記各発明に加えて、燃料ガスは、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどであることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、燃料ガスは、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどであるので、改質装置によって燃料電池システムに必要な水素を容易に得ることができ、集合住宅などにおける既存のパイプシャフトにおいて、実施が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。本実施例における燃料電池システムは、固体高分子形燃料電池発電システム(ポリマ・エレクトロライト・フューエル・セル:PEFC装置)Sであり、例えば、図示しないアパートやマンションなどの集合住宅において、配水管(水道管)やガス管が集中的に通っていると共に、全階を上下に渡って貫通した部屋、所謂パイプシャフト50に設置されるものである。
【0018】
この燃料電池発電システムSは、上記PEFC装置の他に燃料電池発電システムの発電において生じる熱を有効的に利用するコージェネレーションシステムの形態を採用しているため、熱回収装置として貯湯タンク7(貯湯槽。図3のみ図示する。)を有している。
【0019】
ここで、図3を参照して固体高分子形燃料電池発電システムSについて説明する。この燃料電池発電システムSでは、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタン等の燃料の供給源である燃料供給源1と、燃料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器2と、改質装置13と、固体高分子形の燃料電池6とを備える。改質装置13は、燃料ガスから水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスを生成する改質器3と、この改質器3からの改質ガスに含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に変成するCO変成器4と、このCO変成器4からの未変性の一酸化炭素を除去するCO除去器5とを備えている。燃料電池6は、改質装置13のCO除去器5からの一酸化炭素が除去された後の水素と空気中に含まれる酸素とを反応させて電力を発生させるものであり、この燃料電池6は、燃料極(アノード)6aと、空気極(カソード)6bと、冷却部6cとを備えている。
【0020】
前記燃料供給源1からはガス管17が延出され、このガス管17には電磁開閉弁18及び昇圧ポンプ19が設けられ、ガス管17は脱硫器2に接続される。脱硫器2はガス管22を介して改質装置13の改質器3に接続される。そして、この改質器3は、図示しないガス管により、CO変性器4、CO除去器5と順次接続されている。この改質装置13には、昇圧ポンプ40が設けられた配管41を介して水タンク21が接続される。
【0021】
ここで、水タンク21は、水道管47を通じて市水が供給された水処理装置8により、純水とされた水を貯留するものである。尚、水処理装置8にて純水とされた水は、この他にも、昇圧ポンプ44により各配管9、10を介して水タンク11及び12に搬送される。また、水道管47を通じて市水は、貯湯タンク7にも供給されているものとする。
【0022】
そして、CO除去器5は、ガス管23を介して水タンク11に接続され、この水タンク11は、配管24を介して燃料電池6の燃料極6aに接続される。この燃料極6aは、配管37を介して改質装置13に接続されていると共に、配管37には、ドレン水配管38が接続されている。そして、水タンク11は、配管25を介して燃料電池6の冷却部6cに接続され、冷却部6cは、熱回収用熱交換器27が介設された配管26を介して再び水タンク11に接続されている。
【0023】
他方、上記水タンク12は、配管31を介して空気供給源30と接続され、配管32を介して燃料電池6の空気極6bに接続される。この空気極6bは、配管34を介して熱回収用熱交換器33に接続される。この熱回収用熱交換器33には、排気ダクト35及びドレン水配管36が接続される。
【0024】
また、上記貯湯タンク7は、昇圧ポンプ45により温水配管42を介して上述した熱回収用熱交換器27と接続されていると共に、昇圧ポンプ46により温水配管43を介して上述した熱回収用熱交換器33と接続されている。
【0025】
以上の構成により、燃料電池発電システムSの運転が開始されると、燃料供給源1から燃料ガスが、電磁開閉弁18を介して昇圧ポンプ19に入り、当該昇圧ポンプ19にて昇圧されて、脱硫器2に供給される。ここで燃料ガスから硫黄成分が除去される。この脱硫器2に、例えば活性炭等の吸着反応を利用した触媒を使用した場合、常温で、硫黄成分を除去することができる。この脱硫器2を経た燃料ガスは、ガス管22を介して改質装置13の改質器3に供給される。
【0026】
この改質器3では、水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。この改質器3を経たガスは、CO変成器4に供給され、ここでは改質ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に変性される。このCO変成器4を経たガスは、CO除去器5に供給され、ここではCO変成器4を経たガス中の未変性の一酸化炭素が除去される。
【0027】
このCO除去器5を経た当該一酸化炭素が除去された後の水素が、ガス管23、水タンク11及びガス管24を介して固体高分子形の燃料電池6の燃料極6aに供給される。他方、空気極6bには、空気供給源30から空気が供給された水タンク12より空気が供給される。これにより、燃料極6aに供給された水素と、空気極6bに供給された空気中に含まれる酸素とが反応し、電力が発生する。
【0028】
尚、上記改質器3は、内部に図示しないバーナを有し、ここには配管37を介して、燃料極6aを経た未反応水素がオフガスとして供給される。このとき、化学反応により生じ、燃料極6aに一部残存、若しくは、移動した水及び改質装置13において生じたドレン水は、ドレン水配管38により外部に排出される。
【0029】
また、空気極6bから配管34に導出された空気は、燃料電池6の発熱反応によって温度上昇しており、この温度上昇した排気空気は、上記貯湯タンク7の水が温水配管43を介して循環する熱回収用熱交換器33で熱回収された後、排気ダクト35を通じて外部に放出される。このとき、熱回収用熱交換器33での熱交換によって、貯湯タンク7の水が温度上昇する。他方、燃料電池6の化学反応において生じた水は、温度上昇した排気空気中に水蒸気として存在しているため、熱回収用熱交換器33にて貯湯タンク7の水と熱交換した際に凝縮され、ドレン水としてドレン水配管36より外部に排出される。
【0030】
そして、この燃料電池6にて水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電された電力は、昇圧コンバータ15を経て、インバータに必要な電圧にまで昇圧され、系統連系インバータ16(図2では、上記昇圧コンバータ15と当該系統連系インバータ16を合わせて電力変換装置として示す。)に送られ、ここから、単相3線の100V/200Vの電源として電気配線66を介して図示しない家庭に供給される。また、系統連系インバータ16は、図2に示す如く貯湯タンク7への通信線67も接続されている。尚、この燃料電池発電システムSは、系統連系インバータ16を介して商用電源にも接続されているものとする。
【0031】
上述した改質器3、CO変成器4、CO除去器5、燃料電池6では、所定の反応温度を有する化学反応が行われる。改質器3における化学反応は吸熱反応であるので、改質装置13に設けられた前記バーナによって常時加熱しながら化学反応を行う。
【0032】
また、CO変成器4、CO除去器5で行われる化学反応は発熱反応であるので、システム起動時のみ図示しないバーナを燃焼させて、燃焼ガスを発生させ、このとき発生した燃焼ガスの熱でCO除去器5の温度を反応温度まで昇温し、この反応温度まで昇温した後には、発熱反応の熱により反応温度以上に昇温しないように冷却が行われる。
【0033】
燃料電池6では、電気化学反応が行われ、この電気化学反応時の活性化過電圧、濃度過電圧、抵抗過電圧により熱が発生する。このとき、燃料電池6の冷却部6cには、図示しないポンプにより、水タンク11の水が供給され、当該冷却部6cを経た水は、配管26を介して熱回収用熱交換器27を通過し、再び水タンク11に帰還する。尚、熱回収用熱交換器27には、上記貯湯タンク7の水が温水配管42を介して循環するため、貯湯タンク7の水が温度上昇し、水タンク11の水の温度が低下する。これにより、水タンク11の水が冷却部6cを循環することにより、燃料電池6が冷却される。また、貯湯タンク7の水は発電の際に生じる熱を利用して温度上昇させることができるため、この熱を利用して市水から温水を生成し、この温水は、家庭において図示しない風呂やキッチンなどに供給することができる。
【0034】
上記改質器3の排気系には、図示しない熱交換器が接続され、水タンク21の水がポンプ40を介して供給されると、当該熱交換器で水蒸気化し、この水蒸気が、原燃料と混合して改質器3に供給される。
【0035】
以上の構成により、燃料電池発電システムSが、コージェネレーションシステムの形態をとるので、エネルギーの有効活用が図られる。したがって、高い総合熱効率が得られるので、原燃料の消費量が減少し、二酸化炭素の排出量が低減される。
【0036】
次に、本発明の燃料電池発電システムSのPEFC装置について、図1及び図2を参照して説明する。PEFC装置は、図2に示す如く各種機器類が一つの外装ケース60内にまとめて収容されている。この外装ケース60は、鉄鋼系材料やステンレス系材料にて形成された例えば矩形状の箱体であり、前面には、開閉自在に内部を閉塞するための前面パネル61が設けられている。尚、この前面パネル61には、外装ケース60内に空気を取り込むための吸気口62及び外装ケース60内の排気を排出するための排気口63が形成されている。吸気口62及び排気口63はそれぞれ複数形成されていても良いものとする。また、この排気口63は、前面パネル61の上部に形成されていることが望ましい。
【0037】
前記パイプシャフト50には、通常、向かって右側にガス管17、左側に水道管47が設けられている。これに対応し、本発明のPEFC装置は、外装ケース60内の向かって右側に改質器3と、CO変成器4と、CO除去器5とを備える改質装置13及び脱硫器2(図2では図示せず。)が配設される。この改質装置13及び脱硫器2は、単一のユニットケースに収容されており、当該ユニットケースの下部にガス管17から燃料ガスを取り入れるためのガス管接続部17Aが設けられ、係るガス管接続部17Aは、外装ケース60の下面にまで引き出されている。
【0038】
そして、この外装ケース60の上部には、燃料電池6が配設され、この燃料電池6の下方には、前記熱交換器27及び33が配設される。これら熱交換器27及び33には、上述した如くそれぞれ温水配管42、43を介して当該PEFC装置とは別置きとされる貯湯タンク7と接続するため、熱交換器27及び33から貯湯タンク7へ搬送する温水配管42、43の接続部42A、43A及び貯湯タンク7から熱交換器27及び33に搬送される温水配管42、43の接続部42B、43Bは、それぞれ外装ケース60の下部にまで引き出されている。
【0039】
この熱交換器27及び33の下方には、図示しない制御系(制御装置)や水処理装置8、水タンク11、12、21、ガス関係ポンプ、水関係ポンプなどの各種ポンプ類を含む補機65が収納されている。ここで、補機65に設けられる水処理装置8には、市水が供給されるため、水道管47を接続するための接続部47Aが設けられており、この接続部47Aは、図1に示す如く外装ケース60の向かって左側の下面に引き出されている。また、この接続部47Aは、外装ケース60内において分岐し、上記温水配管42、43の接続部42B、43Bに接続されている。これにより、市水が貯湯タンク7に供給されることとなる。
【0040】
そして、外装ケース60の向かって左側には、上述した昇圧コンバータ15や系統連系インバータ16などにより構成される電力変換装置が配設される。この電力変換装置から引き出される電気配線(単相3線)66及び貯湯タンク7との通信線67は、外装ケース60の下面に設けられる図示しない貫通穴を通して接続可能とされる。
【0041】
また、外装ケース60の下面には、熱交換器33に接続されたドレン水配管36や燃料電池6や改質装置13に接続されたドレン水配管38からのドレン水を外部に排出するためのドレン接続部36A及び38Aが形成される。
【0042】
以上の構成により、当該PEFC装置を前記パイプシャフト50に設置する場合について説明する。通常、パイプシャフト50は、向かって右側にガス管17が配設され、各家庭用に分岐ガス管17Bが設けられ、この分岐ガス管17Bには、ガス流量を検量するためのガスメータ51が設けられている。また、パイプシャフト50の向かって左側に配設される水道管47には、同じく各家庭用に分岐水道管47Bが設けられ、この分岐水道管47Bには、流水量を検量するための水量メータ52が設けられている。
【0043】
そのため、本発明のPEFC装置を当該パイプシャフト50に設置する場合には、先ず、パイプシャフト50の壁面に外装ケース60を取り付け、当該外装ケース60の下面から引き出されるガス管の接続部17Aにガスメータ51を介した後の分岐ガス管17Bを接続する。また、同じく外装ケース60の下面から引き出される水道管47の接続部47Aを水量メータ52を介した後の分岐水道管47Bを接続する。
【0044】
そして、貯湯タンク7とを接続する温水配管42、43を外装ケース60の下面に設けられた接続部42A、43A及び42B、43Bに接続し、外装ケース60の下面に設けられた前記貫通穴(貫通部)を通して電気配線(単相3線)66や貯湯タンク7との通信線67を接続する。また、ドレン水配管36、38は、当該ドレン水が排気可能な外部にまで引き出されているものとする。
【0045】
以上詳述した如く、本発明のPEFC装置は、図1及び図2に示す如く各種機器類が一つの外装ケース60内にまとめて収容されているため、従来のようにこれらの各種機器類が分散配置された場合に比べて、設置スペースの削減が図れ、例えば家庭用電源として好適な装置となる。
【0046】
また、PEFC装置から引き出されるガス管17の接続部17Aと、温水配管42、43の接続部42A、42B、43A及び43Bと、ドレン水配管36、38の接続部36A、38Aとを、外装ケース60の下面に配置することにより、外装ケース60の背面を設置場所の壁面などに取り付けることが可能となり、各家庭に、容易に当該燃料電池システムSを設置することができるようになる。
【0047】
更にまた、上記構成により、燃料電池システムの各種配管の接続部の配置箇所を設置場所に応じて格別に変更を行うことなく、例えば集合住宅などの既存のパイプシャフトに容易に設置することができるようになり、利便性が向上する。
【0048】
また、上記に加えて、貯湯槽7との間の通信線67及び電気配線66の接続部も、外装ケース60の下面に配置することにより、燃料電池システムSの背面を設置場所の壁に設けた場合であっても、容易に外装ケース60から通信線67及び電気配線66の接続を行うことができるようになり、より利便性が向上する。
【0049】
尚、上記実施例の如くPEFC装置をパイプシャフト50の壁面に取り付けないで設置する場合には、図4に示す如く、少なくとも上下左右及び前面に開口を有する設置台70に載置することにより設置しても同様の効果を奏するものとする。
【0050】
また、係るPEFC装置をパイプシャフト50等に設置する場合には、外装ケース60に形成された排気口63は、設置された際に、床から約1.8m〜2.0mの高さとなるように設置することが望ましい。これにより、特に、パイプシャフト50が通路やベランダなどに設置された場合であっても、通行する人の顔面に排気が吐出されることを回避することができる。
【0051】
本実施例では、燃料ガスとして天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどを用いているため、改質装置13によって燃料電池システムSに必要な水素を容易に得ることができ、通常、都市ガスやLPGなどが供給されている集合住宅などにおける既存のパイプシャフト50において、実施が容易となる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、燃料ガスを水素に改質する改質装置と、水素によって発電する燃料電池と、廃熱を回収して温水とする熱交換器などを外装ケース内に収納して成る燃料電池システムであって、燃料ガスのガス管と、温水を蓄える貯湯槽との間の温水配管及びドレン水配管の接続部を、外装ケースの下面に配置したので、外装ケースの背面を設置場所の壁面などに取り付けることにより、容易に当該燃料電池システムを設置することができるようになる。
【0053】
そのため、燃料電池システムの各種配管の接続部の配置箇所を設置場所に応じて格別に変更を行うことなく、例えば集合住宅などの既存のパイプシャフトに容易に設置することができるようになり、利便性が向上する。
【0054】
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、貯湯槽との間の通信線及び電気配線の外装ケース貫通部を、外装ケースの下面に配置したので、当該燃料電池システムの背面を設置場所の壁に設けた場合であっても、容易に外装ケースを貫通させて通信線及び電気配線の接続を行うことができるようになり、より利便性が向上する。
【0055】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、燃料ガスは、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどであるので、改質装置によって燃料電池システムに必要な水素を容易に得ることができ、集合住宅などにおける既存のパイプシャフトにおいて、実施が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池システムの設置状態を説明する図である。
【図2】本発明の燃料電池システムの概略構成図である。
【図3】本発明による固体高分子形燃料電池発電装置の一実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明の燃料電池システムの設置状態を説明する図である。
【符号の説明】
S 固体高分子形燃料電池発電システム
1 燃料ガス
2 脱硫器
6 燃料電池
7 貯湯タンク
8 水処理装置
9、10、31、32、34、37、41 配管
13 改質装置
17、22、23、24、25、26 ガス管
17A ガス管接続部
17B 分岐ガス管
27、33 熱回収用熱交換器
36、38 ドレン水配管
36A、38A ドレン接続部
42、43 温水配管
42A、42B、43A、43B、47A 接続部
47 水道管
47A 接続部
47B 分岐水道管
50 パイプシャフト
51 ガスメータ
52 水量メータ
60 外装ケース
65 補機
66 電気配線
67 通信線
70 設置台

Claims (3)

  1. 燃料ガスを水素に改質する改質装置と、水素によって発電する燃料電池と、廃熱を回収して温水とする熱交換器などを外装ケース内に収納して成る燃料電池システムであって、
    前記燃料ガスのガス管と、前記温水を蓄える貯湯槽との間の温水配管及びドレン水配管の接続部を、前記外装ケースの下面に配置したことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記貯湯槽との間の通信線及び電気配線の外装ケース貫通部を、前記外装ケースの下面に配置したことを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
  3. 前記燃料ガスは、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどであることを特徴とする請求項1又は請求項2の燃料電池システム。
JP2002342616A 2002-11-26 2002-11-26 燃料電池システム Pending JP2004178916A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002342616A JP2004178916A (ja) 2002-11-26 2002-11-26 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002342616A JP2004178916A (ja) 2002-11-26 2002-11-26 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004178916A true JP2004178916A (ja) 2004-06-24

Family

ID=32704634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002342616A Pending JP2004178916A (ja) 2002-11-26 2002-11-26 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004178916A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274747A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sekisui House Ltd 建物
WO2012017961A1 (ja) 2010-08-04 2012-02-09 株式会社 東芝 燃料電池発電システムおよびその製造方法
JP6279124B1 (ja) * 2017-04-06 2018-02-14 東京瓦斯株式会社 燃料電池システムの配置構造
CN111313059A (zh) * 2020-03-26 2020-06-19 广东能创科技有限公司 一种甲醇水氢燃料电池发电机
KR102461284B1 (ko) 2021-11-22 2022-11-01 한국건설기술연구원 연료전지 시스템과 태양광발전 시스템이 일체화된 건축물 구조
KR102668345B1 (ko) 2023-06-08 2024-05-23 한국건설기술연구원 수소 연료전지 장치와 연료전지실용 안전장치를 구비한 수소 연료전지 시스템 및 그 운전제어 방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274747A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sekisui House Ltd 建物
WO2012017961A1 (ja) 2010-08-04 2012-02-09 株式会社 東芝 燃料電池発電システムおよびその製造方法
US9543597B2 (en) 2010-08-04 2017-01-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel-cell power generation system and method of manufacturing the same
JP6279124B1 (ja) * 2017-04-06 2018-02-14 東京瓦斯株式会社 燃料電池システムの配置構造
CN111313059A (zh) * 2020-03-26 2020-06-19 广东能创科技有限公司 一种甲醇水氢燃料电池发电机
KR102461284B1 (ko) 2021-11-22 2022-11-01 한국건설기술연구원 연료전지 시스템과 태양광발전 시스템이 일체화된 건축물 구조
KR102668345B1 (ko) 2023-06-08 2024-05-23 한국건설기술연구원 수소 연료전지 장치와 연료전지실용 안전장치를 구비한 수소 연료전지 시스템 및 그 운전제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000510637A (ja) 低温型燃料電池の排ガス中に含有されたエンタルピーを利用する方法および該方法を実施する装置
KR100764784B1 (ko) 단위 홈 연료전지시스템
WO2001071837A1 (fr) Pile a combustible a polymere solide
JP3416653B2 (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP2009021047A (ja) 屋内設置式燃料電池発電システム
JP2008027855A (ja) 燃料電池発電装置
JP2009036473A (ja) 燃料電池システム
WO2002023661A1 (fr) Systeme de pile a combustible de type a polymere solide
RU2331818C2 (ru) Система теплоснабжения и подачи горячей воды (варианты)
JP2004207093A (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP2004178916A (ja) 燃料電池システム
JP2002170591A (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP3956208B2 (ja) 燃料電池発電システムとその運転方法
JP2001185187A (ja) 固体高分子型燃料電池発電システム
JP2008177052A (ja) 家庭用燃料電池システムとそれに使用される排熱分配ユニット
JP3906083B2 (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP2010267397A (ja) 燃料電池発電装置
JP3789706B2 (ja) Co変成ユニットおよび固体高分子型燃料電池発電システム
JP2005093127A (ja) 燃料電池コジェネレーションシステムとその運転方法
JP2001229929A (ja) 貯湯槽一体型燃料電池
JP2009277672A (ja) 燃料電池システム
JP2014002883A (ja) 燃料電池システム
JP4101051B2 (ja) 燃料電池システム
KR101080311B1 (ko) 분리형 보조 버너를 갖는 연료전지시스템 및 이의 운전 방법
JP2007188894A (ja) 燃料電池発電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080526

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080725

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081218

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091013