JP2004213256A - 求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】実車率を向上させるとともにトラック毎の積載率をも向上させる求貨求車サーバを提供する。
【解決手段】求貨求車サーバ110は、荷物情報と空車情報との積合せ情報に基づいて契約される契約情報から、該契約情報に係る荷物情報と空車情報とが同一の情報から生成されたものでない場合に契約を成立させる。
【選択図】 図7
【解決手段】求貨求車サーバ110は、荷物情報と空車情報との積合せ情報に基づいて契約される契約情報から、該契約情報に係る荷物情報と空車情報とが同一の情報から生成されたものでない場合に契約を成立させる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、荷主、運送会社、幹事会社の3プレイヤーの存在する求貨求車システムが知られている。この求貨求車システムでは、空車を探している荷主は、空車情報に対して仮契約を申込むことができる。また、荷物を探している運送会社は、荷物情報に対して仮契約を申し込むことが出来る。これらの仮契約関係を幹事会社が閲覧し、荷物特性や車両特性を考慮して適切にマッチング(契約処理)を行う。
【0003】
これにより、輸送品質を保ちながら、荷主及び車主双方の希望に沿って荷物及び空車を適切に組み合わせることが容易にでき、運搬車両の利用効率(実車率)を向上させている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−273417号公報
【特許文献2】
特開平11−96238号公報
【特許文献3】
特開2001−195469号公報
【特許文献4】
特開2001−195534号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の求貨求車システムでは、実車率の向上を果たすためにトラックの空車情報を活用している。しかしながら、このような求貨求車システムではトラック毎の空スペースを無くすこと、換言すると積載量を最大積載重量まで近づけること、すなわち、積載率を向上させることまでは難しい。
【0006】
これに対して単純に、トラックの空車情報に空スペースの情報を加えると言う方法も考えられるが、これだけでは積載率を効果的に向上させることは難しい。
【0007】
本発明の目的は、実車率を向上させるとともにトラック毎の積載率をも向上させる求貨求車サーバを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の求貨求車サーバは、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバであって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶手段と、空車情報を記憶する空車情報記憶手段と、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶手段と、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶手段に記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶手段に記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として前記積合せ情報記憶手段に登録する積合せ情報登録手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の求貨求車サーバは、請求項1記載の求貨求車サーバにおいて、前記空車情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた荷物情報を削除する第1の情報更新手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の求貨求車サーバは、請求項1又は請求項2記載の求貨求車サーバにおいて、前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除する第2の情報更新手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の求貨求車サーバは、請求項3記載の求貨求車サーバにおいて、前記第2の情報更新手段は、前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除するとともに、前記契約の成立によって新たに生じた空車情報を登録することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の求貨求車サーバは、請求項1又は請求項4記載の求貨求車サーバにおいて、前記空車情報は、荷物の積み込みを希望されている希望日及び希望積地と、荷物の積み下ろしを希望されている希望降日及び希望降地とを有し、前記希望日及び希望積地は前記荷物情報の積日及び降日であり、前記希望降日及び希望降地は前記荷物情報の積地の都道府県及び降地の都道府県と一致することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために請求項6の求貨求車サーバの制御方法は、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御方法であって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとを有する。
【0014】
上記目的を達成するために請求項7の求貨求車サーバの制御プログラムは、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御プログラムであって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとをコンピュータに実行させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムは、荷物を一部積載しており、空スペースを持っているトラックの情報が荷物情報になるとともに空車情報にもなり得るとの発想に基づき、トラックの空スペースを無くして積載率を向上させるものである。
【0016】
例えば、4トンウィングのトラックが東京から大阪まで2トンの荷物を運ぶ予定であるとする。この場合、このトラックには、最大積載量まであと2トン分の余裕があるので、2トン分の空スペースのある空車情報と考えることができる。
【0017】
しかし、考え方を変えると、上記東京から大阪まで2トンの荷物を運ぶ仕事の経費、もしくは傭車への支払金額よりも安い金額で運ぶ車主があれば、荷物情報として考えることができる。
【0018】
この場合、例えば、10トンウィングトラックで、東京から大阪まで8トンの荷物を運ぶ予定があるトラックの車主は、この2トンの荷物をより安く請け負うことが可能であろう。
【0019】
このように、本実施の形態に係る求貨求車サーバを用いる求貨求車システムでは、空スペースの有るトラックを単純に空車情報として捉えるのではなく、荷物情報としても捉えるので、空スペースを有効利用するため荷物を探すことと、空スペースを作ってしまっている端物の荷物の運送を希望する空車を探すこととが価格メリットを考慮しながら同時に行える。
【0020】
以下、本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムの概略構成図である。
【0022】
求貨求車システムでは、求貨求車サーバ110がインターネット等の通信回線100を介して荷主端末120と車主端末130,130と幹事会社端末140とに接続されている。求貨求車システムには複数台の荷主端末が接続され、車主端末も2台ではなくより多数の端末が接続されるが、煩雑を避けるために便宜上、1台の荷主端末と、2台の車主端末を示してある。
【0023】
求貨求車サーバ110は、求貨求車システムを利用する会員の会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116等が記憶されている。これらの各情報は図2に示すハードディスク28に記憶されている。図1で会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116等はあたかも求貨求車サーバ110とは別物のごとく図示されているが、これらは求貨求車サーバ110の一部であることを念のため付記する。
【0024】
図2は、図1における求貨求車サーバ110の概略構成を示すブロック構成図である。
【0025】
求貨求車サーバ110は、システムバス20にCPU21、RAM22、ROM23、LANアダプタ24、ビデオアダプタ25、入力部26(キーボード)、入力部27(マウス)、ハードディスク28、CD‐ROMドライブ29等が接続された情報処理装置である。
【0026】
ハードディスク28に記憶されている会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116のうち荷物情報115は、「荷物番号、商品、商品詳細、重量、積地、降ろし地、積日、積時間、降ろし日、降ろし時間、希望車種、その他特記事項、希望運賃」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0027】
また、契約情報113は、「契約番号、荷物番号、空車番号、荷主の会員番号、運送会社の会員番号」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0028】
また、空車情報116は、「空車番号、車種、空車地、希望行き先、空車日、空車時間、戻り日、戻り時間、乗務員、車番、携帯番号、その他特記事項、希望運賃」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0029】
さらに、積合せ情報112は、荷物情報115及び空車情報116を表現できる情報と空スペース情報として「積合せ番号、商品、商品詳細、重量、積地、降ろし地、積日、積時間、降ろし日、降ろし時間、荷物特記事項、荷物その他指示、荷物希望運賃、車種、乗務員、車番、携帯番号、空車その他特記事項、空車希望運賃、積載スペース、積合特記事項、希望取引(荷物として求車又は空車として求貨のどちらでもよい)、関連付けのための空車番号及び荷物番号」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する(図9参照)。希望取引は例えば後述する図9の画面のチェックボックス83,84にチェックマークを入力するか否かによって指定する。
【0030】
図3は、図1における荷主端末120、車主端末130,130、幹事会社端末140等の端末の概略構成を示すブロック構成図である。
【0031】
荷主端末120、車主端末130,130、および幹事会社端末140の各端末も求貨求車サーバ110と同様に構成された情報処理装置であり、システムバス30にCPU31、RAM32、ROM33、LANアダプタ34、ビデオアダプタ35、入力部36(キーボード)、入力部37(マウス)、ハードディスク38、CD‐ROMドライブ39等が接続されている。
【0032】
次に、車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理について説明する。
【0033】
図4は、図1に示す車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理を示すフローチャートである。
【0034】
図4のフローチャートにおいて、ステップ番号S401乃至S407の各ステップは車主端末130のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S421乃至S432の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0035】
始めに、1台の車主端末130が予め求貨求車サーバ110にユーザID及びパスワードを送信して認証を受け、不図示のメインメニューが表示された後、メインメニューで「積合せ登録」を選択したものとする。
【0036】
先ず、車主端末130のディスプレイ(図示せず)に図9に示す積合せ登録画面が表示される(ステップS401)。
【0037】
図9は、積合せ登録画面の一例を示す図である。
【0038】
積合せ登録画面80の最上部右側には取引を希望する者の名称を入れる取引希望者名欄81が配置されており、最上部左側には日時がリアルタイムに表示される日時表示欄82が配置されている。取引希望者名欄81の下方には、チェックボックス83を有する荷物基本情報チェック欄が配置されている。一方、日時表示欄82の下方には、チェックボックス84を有する空車基本情報チェック欄が配置されている。
【0039】
荷物基本情報チェック欄の下方には荷物基本情報の入力・表示欄85が配置されている。取引を希望する場合には、荷物基本情報の入力・表示欄85に荷物基本情報を入力して、荷物基本情報チェック欄のチェックボックス83にチェックマークを入れる。
【0040】
一方、空車基本情報チェック欄の下方には空車基本情報入力欄86が配置されている。取引を希望する場合には、空車基本情報入力欄86に空車基本情報を入力して、空車基本情報チェック欄のチェックボックス84にチェックマークを入れる。
【0041】
最下部には入力した荷物基本情報を登録するときに押す荷物情報登録ボタン87aと、既に登録されている荷物情報を検索するための荷物情報検索ボタン87bと、入力した荷物基本情報をキャンセルするためのキャンセルボタン87cと、積合せ登録画面80が表示される直前に表示されていた画面に画面を戻すための「前の画面」ボタン87dが配置されている。
【0042】
以下、チェックボックス83,84の双方にチェックマークが入っているものとして、図4のフローチャートの説明に戻る。
【0043】
積合せ登録画面80上で荷物情報登録または荷物情報検索を求める操作が行われると、それが荷物情報新規登録か否か(荷物情報登録か荷物情報検索か)を判別する(ステップS402)。荷物情報新規登録ではない場合、すなわち、荷物情報検索ボタン87bが押下された荷物情報検索である場合には、求貨求車サーバ110に荷物検索情報が送信される(ステップS403)。荷物検索情報は、荷物情報が既に登録されている場合(車主が求貨求車システムで既に契約している場合)には、当該システムの会員IDである。
【0044】
求貨求車サーバ110が荷物検索情報を受信すると(ステップS421)、求貨求車サーバ110は、当該会員IDの契約済みの荷物情報を検索して、荷物情報検索結果を車主端末130に送信する(ステップS422)。荷物情報検索結果を受信した車主端末130はステップS404を実行する。
【0045】
なお、図9の積合せ登録画面で荷物基本情報に積日や積地等の荷物基本情報の少なくとも一部が入力されてから荷物情報検索ボタン87bが押下された場合には、当該入力された荷物基本情報を検索条件にして検索が実行され、その検索結果がステップS422で車主端末130に送信される。複数の荷物情報がヒットした場合には、複数のヒットした荷物情報を選択する画面(図示せず)が送信され、車主端末130からは折り返し荷物情報を選択する情報が求貨求車サーバ110に送信される。
【0046】
一方、荷物情報検索ボタン87bが押下されずに、荷物情報登録ボタン87aが押下された場合には(ステップS402でYes)、処理はステップS404に進む。
【0047】
ステップS404では、車主端末130のディスプレイに図10に示す積合せ登録画面が表示される。図10は、図9の荷物基本情報欄85に情報が入力されている積合せ登録画面を例示する図である。図10に示す積合せ登録画面90は、新規入力又は情報検索の結果、荷物基本情報欄85に情報内容が入力されている。
【0048】
積合せ登録画面90には、既に食料品2.5tを5万円で大阪に運ぶ契約が成立していることが示されている。この荷物を他の運送会社(車主)に下請けに出すために、5万円未満の希望運賃(例えば4万円)を希望運賃入力欄91に入力する。更に会員情報に含まれる保有車両のデータに基づいて、空車基本情報欄86に車種「平車幌付」が表示される。空車基本情報欄86の項目は、それら全てに入力する必要はない。空車情報参照ボタン92が押下されると、契約済みの空車情報の参照要求が求貨求車サーバ110に送信され、これを求貨求車サーバ110が受信すると、契約済みの空車情報を検索して、その結果を車主端末130に送信する(ステップS423)。
【0049】
空車情報の検索結果を受信した車主端末130から求貨求車サーバに積合わせ情報が送信されると(ステップS405)、求貨求車サーバ110がこれを受信して、空車情報の希望積日=荷物情報の積日とし、空車情報の希望降日=荷物情報の降日とし、空車情報の希望積地=荷物情報の積地の都道府県とし、更に、空車情報の希望降地=荷物情報の降地の都道府県とする空車情報が契約済みの空車情報を元に生成される(ステップS424)。なお、空車情報の希望積地=荷物情報の積地の経路上の隣接都道府県(図11では神奈川県)とすることも可能である。更に、可載重量(積載可能重量)は、車種情報から特定される車両の最大積載重量から契約済みの荷物情報の重量を引いた数字を算出してディフォルト設定しても良い。これらの処理によって空車情報の入力工数を削減することが可能になる。さらにこの空車情報を車主端末130の画面に表示するための表示情報が生成され(ステップS425)、車主端末130に送信される(ステップS426)。
【0050】
ステップS406で表示情報を受信した車主端末130には図11の積合せ登録確認画面に示すように空車情報を加えた画面が表示される。空車情報に対する修正情報が入力されて求貨求車サーバ110に送信されると(ステップS407)、求貨求車サーバ110が修正情報を受信する(ステップS427)。
【0051】
求貨求車サーバ110は受信した修正情報がキャンセルであるか否かを判別して、キャンセルである場合には(ステップS428でYes)、積合せ情報の登録を行うことなく本処理を終了する。キャンセルでない場合には荷物情報の新規登録であるか否かを判別し(ステップS429)、荷物情報の新規登録の場合、すなわち、図10の画面で積合せ情報登録ボタン93が押下された場合には、荷物情報の登録を行う(ステップS430)。ここで、希望取引が「どちらでも可」として登録されている場合には、積合せ情報と共に荷物情報及び空車情報(S431)も1レコードずつ作成され、それぞれが登録されて(ステップS430乃至ステップS432)、本処理が終了する。これにより、積合せ情報は、ともに作成された荷物情報と空車情報との紐付き関係の情報を持つことになる。荷物情報の新規登録でない場合には(ステップS429でNo)、空車情報登録と積合せ情報とが登録されて(ステップS431およびステップS432)、本処理が終了する。
【0052】
以上は、希望取引が「どちらでも可」として登録されている場合の処理であるが、積合せ情報入力の際に、希望取引が「荷物として求車」として登録された場合には、積合せ情報(ステップS432)とともに荷物情報(ステップS430)に1レコード作成され、積合せ情報は、ともに作成された荷物情報との紐付き関係の情報を持つ(この場合ステップS431はスキップする)。
【0053】
更に、希望取引が「空車として求貨」として登録されている場合には、積合せ情報(ステップS432)とともに空車情報(ステップS431)にも1レコード作成され、積合せ情報は、ともに作成された空車情報との紐付き関係の情報を持つ(この場合、ステップS430はスキップする)。
【0054】
以上の処理によって、運送会社が、最大積載重量に満たない荷物の契約が成立している車両の荷物を荷物情報として登録するとともに最大積載重量に達するまでの積載可能な重量を可載重量とする空車情報として登録することが可能になる。この荷物情報と空車情報とは積合せ情報と関連付けられている。又、ステップS424の空車情報生成処理によって空車情報の入力工数を削減することも可能になる。
【0055】
次に、荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する場合を説明する。
【0056】
図5は、図1における荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する際の処理を示すフローチャートである。
【0057】
図5のフローチャートにおいて、ステップ番号S501およびS502の2つのステップは荷主端末120のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S521およびS522の2つのステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0058】
ステップS501では既に認証やメニュー選択が終わり、図12に示す荷物情報入力画面が表示されているものとする。荷主端末120で荷物情報が入力されると(ステップS501)、当該荷物情報が求貨求車サーバ110に送信される(ステップS502)。求貨求車サーバ110は荷主端末120から荷物情報を受信すると(ステップS521)、この受信した荷物情報をハードディスク28内の荷物情報115に記憶して登録する(ステップS522)。なお、車主端末130から求貨求車サーバ110に空車情報を登録する場合も同様の処理を実行するのでフローチャートの図示及び説明は省略する。このようにして登録された荷物情報に対して車主が行う仮契約を次に説明する。
【0059】
なお、図1における車主端末130から求貨求車サーバ110に空車情報を登録する際の処理も同様であり、情報の入力は図12の荷物情報入力画面に代わる図13に示す空車情報入力画面から行う。
【0060】
図6は、図5で登録された荷物情報に対する車主端末130からの仮契約の申し込みが登録されるまでの処理を示すフローチャートである。
【0061】
図6のフローチャートにおいて、ステップ番号S601乃至S603の各ステップは車主端末130のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S621乃至S624の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0062】
ステップS601が実行される以前に、車主端末130は求貨求車サーバ110に接続して認証を済ませているものとする。車主端末130は、荷物情報一覧画面(図示せず)を要求するために求貨求車サーバ110に荷物情報の検索条件を送信する(ステップS641)。求貨求車サーバ110はこの画面要求を受信すると(ステップS621)、この画面要求に基づいて荷物情報の検索を行い(ステップS622)、検索して取得した荷物情報に基づいて、車主端末130の画面に荷物一覧画面を表示させるための表示情報を生成し、この生成した表示情報を車主端末130に送信する(ステップS623)。
【0063】
表示情報を受信した車主端末130は荷物情報一覧を表示する(ステップS602)。荷物情報一覧の中から特定の荷物情報が選択され「申込ボタン」(図示せず)が押下されると、車主端末130は求貨求車サーバ110に荷物の選択情報を含む仮契約申込情報を送信する(ステップS603)。
【0064】
仮契約申込情報を受信した求貨求車サーバ110は、ハードディスク28内の荷物情報115であって上記選択された荷物に該当する荷物情報に、上記の仮契約を申し込んだ者の会員番号及び空車情報のIDを追加して仮契約申込情報を登録して(ステップS624)、本処理を終了する。
【0065】
次に、上記仮契約申込情報の登録が有った後に契約が成立し、その契約の通知が送信されるまでの処理を説明する。
【0066】
図7は、図6で仮契約申込情報の登録が有った後、契約が成立して契約通知が送信されるまでの処理を示すフローチャートである。
【0067】
図7のフローチャートにおいて、ステップ番号S701およびS702の2つのステップは荷主端末120および車主端末130の各CPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S711乃至S714の各ステップは幹事端末140のCPU31の制御の下で実行される。さらに、ステップ番号S721乃至S730の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0068】
幹事会社が幹事端末140から求貨求車サーバ110にマッチング画面を要求する(ステップS711)。マッチング画面の要求には積日と降日の指定や、積地及び降地の指定によりマッチング対象を限定する。つまり積日と降日の指定や、積地及び降地の指定により該当する空車情報と荷物情報の検索を要求する。求貨求車サーバ110はこの要求を受信すると(ステップS721)、荷物情報及び空車情報を検索する(ステップS722)。次に、荷物情報及び空車情報の条件がマッチングした分について幹事端末140の画面に表示させるためのマッチング画面情報を生成して(ステップS723)、このマッチング画面情報を幹事端末140に送信する(ステップS724)。
【0069】
幹事端末140は、受信したマッチング画面情報に基づいてマッチング画面(図14および図15参照)を表示する(ステップS712)。幹事会社はこのマッチング画面上で契約処理を行う。
【0070】
このマッチング画面では、従来の荷物情報、空車情報、および積合せ情報間の紐付け関係がわかる情報(例えば積合せ番号)が表示される。つまり、マッチング画面にて、同じ積合せ番号が表示されている荷物情報と空車情報とは、元の情報が同じであることを示している。例えば、図14のAAA運輸の1.5tの空車情報と図15のAAA運輸の2.5tの荷物情報に共通の番号「01545」が積合せ番号に相当する。
【0071】
なお、図14のマッチング画面では、積合せ情報である場合に「番号」欄に積合せ番号が表示されるが、これに限らず、全ての荷物情報や空車情報に一意の管理番号を割り当ててその管理番号を表示しても良い。
【0072】
図14のマッチング画面に示された空車情報欄1401と荷物情報欄1402の中からそれぞれ特定の空車情および荷物情報のチェックマーク欄にチェックマークが入力され、契約ボタン1403が押下されると、幹事端末140は契約情報を求貨求車サーバ110送信する(ステップS713)。この契約情報には少なくともどの荷物情報とどの空車情報が選択されたかの情報が含まれている。さらに、契約情報に積合せ番号を含ませても良い。
【0073】
求貨求車サーバ110は幹事端末140から契約情報を受信すると(ステップS725)、幹事端末140によって選択された荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士であるか否かを判別する(ステップS726)。荷物情報および空車情報の少なくとも一方が積合せ情報でない場合、すなわち、荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士でない場合には、契約の成立を通知する契約通知が荷主端末120および車主端末130に電子メール又はメッセ−ジングのいずれかによって通知される(ステップS727)。このステップS729の後に幹事端末140は図8に示す処理を行う。
【0074】
この契約通知を荷主端末120および車主端末130が受信して(ステップS701)、本処理が終了する。なお、契約通知の電子メールは、例えば図16に示すような積日や降日や積地、降地、荷物内容や重量、契約の詳細を参照するためのURLを含む文面のものである。
【0075】
荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士である場合には(ステップS726でYes)、荷物情報および空車情報の積合せ番号が同一積合せ番号であるか否かを判別する(ステップS728)。
【0076】
同一積合せ番号である場合には、エラー通知を幹事端末140に送信する(ステップS730)。このエラー通知を受信した幹事端末140はエラー通知を表示して(ステップS714)、本処理を終了する。これにより、積合せ番号が同一である荷物と空車とは、契約が成立することがない。
【0077】
荷物情報および空車情報が同一の積合せ番号でない場合には(ステップS728でNo)、契約の成立を通知する契約通知が荷主端末120および車主端末130に電子メール又はメッセ−ジングのいずれかによって通知される(ステップS729)。このステップS729の後に幹事端末140は図8に示す処理を行う。契約通知を車主端末130が受信して(ステップS702)、本処理が終了する。
【0078】
なお、予め車主が空車情報を登録しており、荷主が空車情報一覧を要求して(ステップS601相当部分)、空車情報の一覧を画面に表示させ(ステップS602相当部分)、仮契約を申し込んだ場合(ステップS603相当部分)も処理は同様なので説明は省略する。
【0079】
なお、荷主が参照できる空車情報一覧は最初の契約(例えば4トン車で2トンの荷物を運ぶ契約)が成立すると参照できなくなるが、物理的に削除されるわけではなく、運送会社のは最初の契約後も参照が可能である。
【0080】
次に、積合せ情報の有無による処理について詳しく説明する。
【0081】
図8は、積合せ情報の有無に基づく求貨求車サーバ110の処理を示すフローチャートである。
【0082】
先ず、契約された空車情報および荷物情報のうち少なくとも一つが積合せ情報である場合(ステップS821でYes)を説明する。
【0083】
希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「荷物情報」および「空車情報」は元の情報が同じであるので、お互いの情報同士で契約処理が行われたり、一方に仮契約若しくは契約が成立したにも拘らず、他方が新たに契約できる状態になっていたりすることを回避しなくてはならない。このため、例えば希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「荷物情報」に対し、求貨求車システムを利用する会員が空車情報を仮契約申込みした場合には(ステップS822でYes)、この「荷物情報」と「積合せ情報」とで紐付いている「空車情報」を契約成立後に直ちに削除する(ステップS824)。さらに、この仮契約申し込みがあった「荷物情報」を除いた状態の空車情報を新規に登録して(ステップS825)、ステップS826に進む。なお、ステップS825の空車情報の新規登録をせずにステップS826に進んでもよい。このように構成することで、荷物を譲って空スペースが増えた車両を別の荷物情報と突き合わせて契約することが可能になる。
【0084】
逆に、例えば希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「空車情報」に対し、この求貨求車システムを利用する会員が荷物情報を仮契約申込みして契約が成立した場合には(ステップS822でNo)、この「空車情報」と「積合せ情報」とで紐付いている「荷物情報」を直ちに削除し(ステップS823)、ステップS826に進む。
【0085】
ステップS826では、積合せ情報を更新する。すなわち、空車情報又は荷物情報が削除され新規空車情報が登録されたことによる関連付け情報が更新される。
【0086】
次に、ハードディスク28内の契約情報113を更新し、積合せ情報との関連付け情報も更新して(ステップS827)、本処理を終了する。
【0087】
以上の処理は、積合せ情報が有る場合の処理であるが、積合せ情報が無い場合の処理はステップS821から直ちにステップS827に進んで契約情報113が更新される。
【0088】
上記以外の場合は、図7において通常の求貨求車システム同様、幹事端末140から契約したい荷物情報、空車情報を選択してマッチングし契約処理を実行する。
【0089】
上記したように、本実施の形態にかかる求貨求車サーバによれば、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物を運送する契約が成立している場合に、その荷物を荷物情報として登録することができるとともに、最大積載量との差(可載重量)を空車情報として登録することができるので、可載重量分の空車情報に対して契約が成立した場合は、車両の最大積載量に近い新たな運送契約を結ぶことが可能になり、積載率を向上させることができる。また、荷物を他の車主に譲った場合は、自己の契約での運送料と荷物を譲った他の車主に支払う運送料との差額を手数料として得ることができる。また、積合わせ情報の登録の工数を削減することも可能になる。
【0090】
これら全体を通じて求貨求車システムの運用を柔軟かつ効率的に進めることができる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の求貨求車サーバ、請求項6の求貨求車サーバの制御方法、及び請求項7の求貨求車サーバの制御プログラムによれば、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、荷物情報記憶手段に記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、車両の最大積載重量と荷物重量の差分の重量を可載重量とする、空車情報記憶手段に記憶された空車情報とを関連付けて積合せ情報として登録できるので、可載重量分の空車情報に対して契約が成立した場合は、車両の最大積載量に近い新たな運送契約を結ぶことが可能になり、積載率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムの概略構成図である。
【図2】図1における求貨求車サーバ110の概略構成を示すブロック構成図である。
【図3】図1における荷主端末120、車主端末130,130、幹事会社端末140等の端末の概略構成を示すブロック構成図である。
【図4】図1に示す車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理を示すフローチャートである。
【図5】図1における荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する際の処理を示すフローチャートである。
【図6】図5で登録された荷物情報に対する車主端末130からの仮契約の申し込みが登録されるまでの処理を示すフローチャートである。
【図7】図6で仮契約申込情報の登録が有った後、契約が成立して契約通知が送信されるまでの処理を示すフローチャートである。
【図8】積合せ情報の有無に基づく求貨求車サーバ110の処理を示すフローチャートである。
【図9】積合せ登録画面の一例を示す図である。
【図10】図9の荷物基本情報欄85に情報が入力されている積合せ登録画面を例示する図である。
【図11】積合せ登録確認画面を例示する図である。
【図12】荷物情報入力画面を例示する図である。
【図13】空車情報入力画面を例示する図である。
【図14】図1における幹事端末140に表示されるマッチング画面の一例を示す図である。
【図15】図1における幹事端末140に表示されるマッチング画面の一例を示す図である。
【図16】契約通知の電子メールの一例を示す図である。
【符号の説明】
28,38 ハードディスク
100 通信回線
110 求貨求車サーバ
112 積合せ情報
113 契約情報
115 荷物情報
116 空車情報
120 荷主端末
130 車主端末
140 幹事端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、荷主、運送会社、幹事会社の3プレイヤーの存在する求貨求車システムが知られている。この求貨求車システムでは、空車を探している荷主は、空車情報に対して仮契約を申込むことができる。また、荷物を探している運送会社は、荷物情報に対して仮契約を申し込むことが出来る。これらの仮契約関係を幹事会社が閲覧し、荷物特性や車両特性を考慮して適切にマッチング(契約処理)を行う。
【0003】
これにより、輸送品質を保ちながら、荷主及び車主双方の希望に沿って荷物及び空車を適切に組み合わせることが容易にでき、運搬車両の利用効率(実車率)を向上させている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−273417号公報
【特許文献2】
特開平11−96238号公報
【特許文献3】
特開2001−195469号公報
【特許文献4】
特開2001−195534号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の求貨求車システムでは、実車率の向上を果たすためにトラックの空車情報を活用している。しかしながら、このような求貨求車システムではトラック毎の空スペースを無くすこと、換言すると積載量を最大積載重量まで近づけること、すなわち、積載率を向上させることまでは難しい。
【0006】
これに対して単純に、トラックの空車情報に空スペースの情報を加えると言う方法も考えられるが、これだけでは積載率を効果的に向上させることは難しい。
【0007】
本発明の目的は、実車率を向上させるとともにトラック毎の積載率をも向上させる求貨求車サーバを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の求貨求車サーバは、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバであって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶手段と、空車情報を記憶する空車情報記憶手段と、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶手段と、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶手段に記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶手段に記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として前記積合せ情報記憶手段に登録する積合せ情報登録手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の求貨求車サーバは、請求項1記載の求貨求車サーバにおいて、前記空車情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた荷物情報を削除する第1の情報更新手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の求貨求車サーバは、請求項1又は請求項2記載の求貨求車サーバにおいて、前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除する第2の情報更新手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の求貨求車サーバは、請求項3記載の求貨求車サーバにおいて、前記第2の情報更新手段は、前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除するとともに、前記契約の成立によって新たに生じた空車情報を登録することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の求貨求車サーバは、請求項1又は請求項4記載の求貨求車サーバにおいて、前記空車情報は、荷物の積み込みを希望されている希望日及び希望積地と、荷物の積み下ろしを希望されている希望降日及び希望降地とを有し、前記希望日及び希望積地は前記荷物情報の積日及び降日であり、前記希望降日及び希望降地は前記荷物情報の積地の都道府県及び降地の都道府県と一致することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために請求項6の求貨求車サーバの制御方法は、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御方法であって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとを有する。
【0014】
上記目的を達成するために請求項7の求貨求車サーバの制御プログラムは、荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御プログラムであって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとをコンピュータに実行させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムは、荷物を一部積載しており、空スペースを持っているトラックの情報が荷物情報になるとともに空車情報にもなり得るとの発想に基づき、トラックの空スペースを無くして積載率を向上させるものである。
【0016】
例えば、4トンウィングのトラックが東京から大阪まで2トンの荷物を運ぶ予定であるとする。この場合、このトラックには、最大積載量まであと2トン分の余裕があるので、2トン分の空スペースのある空車情報と考えることができる。
【0017】
しかし、考え方を変えると、上記東京から大阪まで2トンの荷物を運ぶ仕事の経費、もしくは傭車への支払金額よりも安い金額で運ぶ車主があれば、荷物情報として考えることができる。
【0018】
この場合、例えば、10トンウィングトラックで、東京から大阪まで8トンの荷物を運ぶ予定があるトラックの車主は、この2トンの荷物をより安く請け負うことが可能であろう。
【0019】
このように、本実施の形態に係る求貨求車サーバを用いる求貨求車システムでは、空スペースの有るトラックを単純に空車情報として捉えるのではなく、荷物情報としても捉えるので、空スペースを有効利用するため荷物を探すことと、空スペースを作ってしまっている端物の荷物の運送を希望する空車を探すこととが価格メリットを考慮しながら同時に行える。
【0020】
以下、本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムの概略構成図である。
【0022】
求貨求車システムでは、求貨求車サーバ110がインターネット等の通信回線100を介して荷主端末120と車主端末130,130と幹事会社端末140とに接続されている。求貨求車システムには複数台の荷主端末が接続され、車主端末も2台ではなくより多数の端末が接続されるが、煩雑を避けるために便宜上、1台の荷主端末と、2台の車主端末を示してある。
【0023】
求貨求車サーバ110は、求貨求車システムを利用する会員の会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116等が記憶されている。これらの各情報は図2に示すハードディスク28に記憶されている。図1で会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116等はあたかも求貨求車サーバ110とは別物のごとく図示されているが、これらは求貨求車サーバ110の一部であることを念のため付記する。
【0024】
図2は、図1における求貨求車サーバ110の概略構成を示すブロック構成図である。
【0025】
求貨求車サーバ110は、システムバス20にCPU21、RAM22、ROM23、LANアダプタ24、ビデオアダプタ25、入力部26(キーボード)、入力部27(マウス)、ハードディスク28、CD‐ROMドライブ29等が接続された情報処理装置である。
【0026】
ハードディスク28に記憶されている会員情報111、積合せ情報112、契約情報113、荷物情報115、空車情報116のうち荷物情報115は、「荷物番号、商品、商品詳細、重量、積地、降ろし地、積日、積時間、降ろし日、降ろし時間、希望車種、その他特記事項、希望運賃」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0027】
また、契約情報113は、「契約番号、荷物番号、空車番号、荷主の会員番号、運送会社の会員番号」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0028】
また、空車情報116は、「空車番号、車種、空車地、希望行き先、空車日、空車時間、戻り日、戻り時間、乗務員、車番、携帯番号、その他特記事項、希望運賃」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する。
【0029】
さらに、積合せ情報112は、荷物情報115及び空車情報116を表現できる情報と空スペース情報として「積合せ番号、商品、商品詳細、重量、積地、降ろし地、積日、積時間、降ろし日、降ろし時間、荷物特記事項、荷物その他指示、荷物希望運賃、車種、乗務員、車番、携帯番号、空車その他特記事項、空車希望運賃、積載スペース、積合特記事項、希望取引(荷物として求車又は空車として求貨のどちらでもよい)、関連付けのための空車番号及び荷物番号」に関する情報を基本情報及び詳細情報として有する(図9参照)。希望取引は例えば後述する図9の画面のチェックボックス83,84にチェックマークを入力するか否かによって指定する。
【0030】
図3は、図1における荷主端末120、車主端末130,130、幹事会社端末140等の端末の概略構成を示すブロック構成図である。
【0031】
荷主端末120、車主端末130,130、および幹事会社端末140の各端末も求貨求車サーバ110と同様に構成された情報処理装置であり、システムバス30にCPU31、RAM32、ROM33、LANアダプタ34、ビデオアダプタ35、入力部36(キーボード)、入力部37(マウス)、ハードディスク38、CD‐ROMドライブ39等が接続されている。
【0032】
次に、車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理について説明する。
【0033】
図4は、図1に示す車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理を示すフローチャートである。
【0034】
図4のフローチャートにおいて、ステップ番号S401乃至S407の各ステップは車主端末130のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S421乃至S432の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0035】
始めに、1台の車主端末130が予め求貨求車サーバ110にユーザID及びパスワードを送信して認証を受け、不図示のメインメニューが表示された後、メインメニューで「積合せ登録」を選択したものとする。
【0036】
先ず、車主端末130のディスプレイ(図示せず)に図9に示す積合せ登録画面が表示される(ステップS401)。
【0037】
図9は、積合せ登録画面の一例を示す図である。
【0038】
積合せ登録画面80の最上部右側には取引を希望する者の名称を入れる取引希望者名欄81が配置されており、最上部左側には日時がリアルタイムに表示される日時表示欄82が配置されている。取引希望者名欄81の下方には、チェックボックス83を有する荷物基本情報チェック欄が配置されている。一方、日時表示欄82の下方には、チェックボックス84を有する空車基本情報チェック欄が配置されている。
【0039】
荷物基本情報チェック欄の下方には荷物基本情報の入力・表示欄85が配置されている。取引を希望する場合には、荷物基本情報の入力・表示欄85に荷物基本情報を入力して、荷物基本情報チェック欄のチェックボックス83にチェックマークを入れる。
【0040】
一方、空車基本情報チェック欄の下方には空車基本情報入力欄86が配置されている。取引を希望する場合には、空車基本情報入力欄86に空車基本情報を入力して、空車基本情報チェック欄のチェックボックス84にチェックマークを入れる。
【0041】
最下部には入力した荷物基本情報を登録するときに押す荷物情報登録ボタン87aと、既に登録されている荷物情報を検索するための荷物情報検索ボタン87bと、入力した荷物基本情報をキャンセルするためのキャンセルボタン87cと、積合せ登録画面80が表示される直前に表示されていた画面に画面を戻すための「前の画面」ボタン87dが配置されている。
【0042】
以下、チェックボックス83,84の双方にチェックマークが入っているものとして、図4のフローチャートの説明に戻る。
【0043】
積合せ登録画面80上で荷物情報登録または荷物情報検索を求める操作が行われると、それが荷物情報新規登録か否か(荷物情報登録か荷物情報検索か)を判別する(ステップS402)。荷物情報新規登録ではない場合、すなわち、荷物情報検索ボタン87bが押下された荷物情報検索である場合には、求貨求車サーバ110に荷物検索情報が送信される(ステップS403)。荷物検索情報は、荷物情報が既に登録されている場合(車主が求貨求車システムで既に契約している場合)には、当該システムの会員IDである。
【0044】
求貨求車サーバ110が荷物検索情報を受信すると(ステップS421)、求貨求車サーバ110は、当該会員IDの契約済みの荷物情報を検索して、荷物情報検索結果を車主端末130に送信する(ステップS422)。荷物情報検索結果を受信した車主端末130はステップS404を実行する。
【0045】
なお、図9の積合せ登録画面で荷物基本情報に積日や積地等の荷物基本情報の少なくとも一部が入力されてから荷物情報検索ボタン87bが押下された場合には、当該入力された荷物基本情報を検索条件にして検索が実行され、その検索結果がステップS422で車主端末130に送信される。複数の荷物情報がヒットした場合には、複数のヒットした荷物情報を選択する画面(図示せず)が送信され、車主端末130からは折り返し荷物情報を選択する情報が求貨求車サーバ110に送信される。
【0046】
一方、荷物情報検索ボタン87bが押下されずに、荷物情報登録ボタン87aが押下された場合には(ステップS402でYes)、処理はステップS404に進む。
【0047】
ステップS404では、車主端末130のディスプレイに図10に示す積合せ登録画面が表示される。図10は、図9の荷物基本情報欄85に情報が入力されている積合せ登録画面を例示する図である。図10に示す積合せ登録画面90は、新規入力又は情報検索の結果、荷物基本情報欄85に情報内容が入力されている。
【0048】
積合せ登録画面90には、既に食料品2.5tを5万円で大阪に運ぶ契約が成立していることが示されている。この荷物を他の運送会社(車主)に下請けに出すために、5万円未満の希望運賃(例えば4万円)を希望運賃入力欄91に入力する。更に会員情報に含まれる保有車両のデータに基づいて、空車基本情報欄86に車種「平車幌付」が表示される。空車基本情報欄86の項目は、それら全てに入力する必要はない。空車情報参照ボタン92が押下されると、契約済みの空車情報の参照要求が求貨求車サーバ110に送信され、これを求貨求車サーバ110が受信すると、契約済みの空車情報を検索して、その結果を車主端末130に送信する(ステップS423)。
【0049】
空車情報の検索結果を受信した車主端末130から求貨求車サーバに積合わせ情報が送信されると(ステップS405)、求貨求車サーバ110がこれを受信して、空車情報の希望積日=荷物情報の積日とし、空車情報の希望降日=荷物情報の降日とし、空車情報の希望積地=荷物情報の積地の都道府県とし、更に、空車情報の希望降地=荷物情報の降地の都道府県とする空車情報が契約済みの空車情報を元に生成される(ステップS424)。なお、空車情報の希望積地=荷物情報の積地の経路上の隣接都道府県(図11では神奈川県)とすることも可能である。更に、可載重量(積載可能重量)は、車種情報から特定される車両の最大積載重量から契約済みの荷物情報の重量を引いた数字を算出してディフォルト設定しても良い。これらの処理によって空車情報の入力工数を削減することが可能になる。さらにこの空車情報を車主端末130の画面に表示するための表示情報が生成され(ステップS425)、車主端末130に送信される(ステップS426)。
【0050】
ステップS406で表示情報を受信した車主端末130には図11の積合せ登録確認画面に示すように空車情報を加えた画面が表示される。空車情報に対する修正情報が入力されて求貨求車サーバ110に送信されると(ステップS407)、求貨求車サーバ110が修正情報を受信する(ステップS427)。
【0051】
求貨求車サーバ110は受信した修正情報がキャンセルであるか否かを判別して、キャンセルである場合には(ステップS428でYes)、積合せ情報の登録を行うことなく本処理を終了する。キャンセルでない場合には荷物情報の新規登録であるか否かを判別し(ステップS429)、荷物情報の新規登録の場合、すなわち、図10の画面で積合せ情報登録ボタン93が押下された場合には、荷物情報の登録を行う(ステップS430)。ここで、希望取引が「どちらでも可」として登録されている場合には、積合せ情報と共に荷物情報及び空車情報(S431)も1レコードずつ作成され、それぞれが登録されて(ステップS430乃至ステップS432)、本処理が終了する。これにより、積合せ情報は、ともに作成された荷物情報と空車情報との紐付き関係の情報を持つことになる。荷物情報の新規登録でない場合には(ステップS429でNo)、空車情報登録と積合せ情報とが登録されて(ステップS431およびステップS432)、本処理が終了する。
【0052】
以上は、希望取引が「どちらでも可」として登録されている場合の処理であるが、積合せ情報入力の際に、希望取引が「荷物として求車」として登録された場合には、積合せ情報(ステップS432)とともに荷物情報(ステップS430)に1レコード作成され、積合せ情報は、ともに作成された荷物情報との紐付き関係の情報を持つ(この場合ステップS431はスキップする)。
【0053】
更に、希望取引が「空車として求貨」として登録されている場合には、積合せ情報(ステップS432)とともに空車情報(ステップS431)にも1レコード作成され、積合せ情報は、ともに作成された空車情報との紐付き関係の情報を持つ(この場合、ステップS430はスキップする)。
【0054】
以上の処理によって、運送会社が、最大積載重量に満たない荷物の契約が成立している車両の荷物を荷物情報として登録するとともに最大積載重量に達するまでの積載可能な重量を可載重量とする空車情報として登録することが可能になる。この荷物情報と空車情報とは積合せ情報と関連付けられている。又、ステップS424の空車情報生成処理によって空車情報の入力工数を削減することも可能になる。
【0055】
次に、荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する場合を説明する。
【0056】
図5は、図1における荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する際の処理を示すフローチャートである。
【0057】
図5のフローチャートにおいて、ステップ番号S501およびS502の2つのステップは荷主端末120のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S521およびS522の2つのステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0058】
ステップS501では既に認証やメニュー選択が終わり、図12に示す荷物情報入力画面が表示されているものとする。荷主端末120で荷物情報が入力されると(ステップS501)、当該荷物情報が求貨求車サーバ110に送信される(ステップS502)。求貨求車サーバ110は荷主端末120から荷物情報を受信すると(ステップS521)、この受信した荷物情報をハードディスク28内の荷物情報115に記憶して登録する(ステップS522)。なお、車主端末130から求貨求車サーバ110に空車情報を登録する場合も同様の処理を実行するのでフローチャートの図示及び説明は省略する。このようにして登録された荷物情報に対して車主が行う仮契約を次に説明する。
【0059】
なお、図1における車主端末130から求貨求車サーバ110に空車情報を登録する際の処理も同様であり、情報の入力は図12の荷物情報入力画面に代わる図13に示す空車情報入力画面から行う。
【0060】
図6は、図5で登録された荷物情報に対する車主端末130からの仮契約の申し込みが登録されるまでの処理を示すフローチャートである。
【0061】
図6のフローチャートにおいて、ステップ番号S601乃至S603の各ステップは車主端末130のCPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S621乃至S624の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0062】
ステップS601が実行される以前に、車主端末130は求貨求車サーバ110に接続して認証を済ませているものとする。車主端末130は、荷物情報一覧画面(図示せず)を要求するために求貨求車サーバ110に荷物情報の検索条件を送信する(ステップS641)。求貨求車サーバ110はこの画面要求を受信すると(ステップS621)、この画面要求に基づいて荷物情報の検索を行い(ステップS622)、検索して取得した荷物情報に基づいて、車主端末130の画面に荷物一覧画面を表示させるための表示情報を生成し、この生成した表示情報を車主端末130に送信する(ステップS623)。
【0063】
表示情報を受信した車主端末130は荷物情報一覧を表示する(ステップS602)。荷物情報一覧の中から特定の荷物情報が選択され「申込ボタン」(図示せず)が押下されると、車主端末130は求貨求車サーバ110に荷物の選択情報を含む仮契約申込情報を送信する(ステップS603)。
【0064】
仮契約申込情報を受信した求貨求車サーバ110は、ハードディスク28内の荷物情報115であって上記選択された荷物に該当する荷物情報に、上記の仮契約を申し込んだ者の会員番号及び空車情報のIDを追加して仮契約申込情報を登録して(ステップS624)、本処理を終了する。
【0065】
次に、上記仮契約申込情報の登録が有った後に契約が成立し、その契約の通知が送信されるまでの処理を説明する。
【0066】
図7は、図6で仮契約申込情報の登録が有った後、契約が成立して契約通知が送信されるまでの処理を示すフローチャートである。
【0067】
図7のフローチャートにおいて、ステップ番号S701およびS702の2つのステップは荷主端末120および車主端末130の各CPU31の制御の下で実行される。また、ステップ番号S711乃至S714の各ステップは幹事端末140のCPU31の制御の下で実行される。さらに、ステップ番号S721乃至S730の各ステップは求貨求車サーバ110のCPU21の制御の下で実行される。
【0068】
幹事会社が幹事端末140から求貨求車サーバ110にマッチング画面を要求する(ステップS711)。マッチング画面の要求には積日と降日の指定や、積地及び降地の指定によりマッチング対象を限定する。つまり積日と降日の指定や、積地及び降地の指定により該当する空車情報と荷物情報の検索を要求する。求貨求車サーバ110はこの要求を受信すると(ステップS721)、荷物情報及び空車情報を検索する(ステップS722)。次に、荷物情報及び空車情報の条件がマッチングした分について幹事端末140の画面に表示させるためのマッチング画面情報を生成して(ステップS723)、このマッチング画面情報を幹事端末140に送信する(ステップS724)。
【0069】
幹事端末140は、受信したマッチング画面情報に基づいてマッチング画面(図14および図15参照)を表示する(ステップS712)。幹事会社はこのマッチング画面上で契約処理を行う。
【0070】
このマッチング画面では、従来の荷物情報、空車情報、および積合せ情報間の紐付け関係がわかる情報(例えば積合せ番号)が表示される。つまり、マッチング画面にて、同じ積合せ番号が表示されている荷物情報と空車情報とは、元の情報が同じであることを示している。例えば、図14のAAA運輸の1.5tの空車情報と図15のAAA運輸の2.5tの荷物情報に共通の番号「01545」が積合せ番号に相当する。
【0071】
なお、図14のマッチング画面では、積合せ情報である場合に「番号」欄に積合せ番号が表示されるが、これに限らず、全ての荷物情報や空車情報に一意の管理番号を割り当ててその管理番号を表示しても良い。
【0072】
図14のマッチング画面に示された空車情報欄1401と荷物情報欄1402の中からそれぞれ特定の空車情および荷物情報のチェックマーク欄にチェックマークが入力され、契約ボタン1403が押下されると、幹事端末140は契約情報を求貨求車サーバ110送信する(ステップS713)。この契約情報には少なくともどの荷物情報とどの空車情報が選択されたかの情報が含まれている。さらに、契約情報に積合せ番号を含ませても良い。
【0073】
求貨求車サーバ110は幹事端末140から契約情報を受信すると(ステップS725)、幹事端末140によって選択された荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士であるか否かを判別する(ステップS726)。荷物情報および空車情報の少なくとも一方が積合せ情報でない場合、すなわち、荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士でない場合には、契約の成立を通知する契約通知が荷主端末120および車主端末130に電子メール又はメッセ−ジングのいずれかによって通知される(ステップS727)。このステップS729の後に幹事端末140は図8に示す処理を行う。
【0074】
この契約通知を荷主端末120および車主端末130が受信して(ステップS701)、本処理が終了する。なお、契約通知の電子メールは、例えば図16に示すような積日や降日や積地、降地、荷物内容や重量、契約の詳細を参照するためのURLを含む文面のものである。
【0075】
荷物情報および空車情報がともに積合せ情報同士である場合には(ステップS726でYes)、荷物情報および空車情報の積合せ番号が同一積合せ番号であるか否かを判別する(ステップS728)。
【0076】
同一積合せ番号である場合には、エラー通知を幹事端末140に送信する(ステップS730)。このエラー通知を受信した幹事端末140はエラー通知を表示して(ステップS714)、本処理を終了する。これにより、積合せ番号が同一である荷物と空車とは、契約が成立することがない。
【0077】
荷物情報および空車情報が同一の積合せ番号でない場合には(ステップS728でNo)、契約の成立を通知する契約通知が荷主端末120および車主端末130に電子メール又はメッセ−ジングのいずれかによって通知される(ステップS729)。このステップS729の後に幹事端末140は図8に示す処理を行う。契約通知を車主端末130が受信して(ステップS702)、本処理が終了する。
【0078】
なお、予め車主が空車情報を登録しており、荷主が空車情報一覧を要求して(ステップS601相当部分)、空車情報の一覧を画面に表示させ(ステップS602相当部分)、仮契約を申し込んだ場合(ステップS603相当部分)も処理は同様なので説明は省略する。
【0079】
なお、荷主が参照できる空車情報一覧は最初の契約(例えば4トン車で2トンの荷物を運ぶ契約)が成立すると参照できなくなるが、物理的に削除されるわけではなく、運送会社のは最初の契約後も参照が可能である。
【0080】
次に、積合せ情報の有無による処理について詳しく説明する。
【0081】
図8は、積合せ情報の有無に基づく求貨求車サーバ110の処理を示すフローチャートである。
【0082】
先ず、契約された空車情報および荷物情報のうち少なくとも一つが積合せ情報である場合(ステップS821でYes)を説明する。
【0083】
希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「荷物情報」および「空車情報」は元の情報が同じであるので、お互いの情報同士で契約処理が行われたり、一方に仮契約若しくは契約が成立したにも拘らず、他方が新たに契約できる状態になっていたりすることを回避しなくてはならない。このため、例えば希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「荷物情報」に対し、求貨求車システムを利用する会員が空車情報を仮契約申込みした場合には(ステップS822でYes)、この「荷物情報」と「積合せ情報」とで紐付いている「空車情報」を契約成立後に直ちに削除する(ステップS824)。さらに、この仮契約申し込みがあった「荷物情報」を除いた状態の空車情報を新規に登録して(ステップS825)、ステップS826に進む。なお、ステップS825の空車情報の新規登録をせずにステップS826に進んでもよい。このように構成することで、荷物を譲って空スペースが増えた車両を別の荷物情報と突き合わせて契約することが可能になる。
【0084】
逆に、例えば希望取引が「どちらでも可」の「積合せ情報」から作成された「空車情報」に対し、この求貨求車システムを利用する会員が荷物情報を仮契約申込みして契約が成立した場合には(ステップS822でNo)、この「空車情報」と「積合せ情報」とで紐付いている「荷物情報」を直ちに削除し(ステップS823)、ステップS826に進む。
【0085】
ステップS826では、積合せ情報を更新する。すなわち、空車情報又は荷物情報が削除され新規空車情報が登録されたことによる関連付け情報が更新される。
【0086】
次に、ハードディスク28内の契約情報113を更新し、積合せ情報との関連付け情報も更新して(ステップS827)、本処理を終了する。
【0087】
以上の処理は、積合せ情報が有る場合の処理であるが、積合せ情報が無い場合の処理はステップS821から直ちにステップS827に進んで契約情報113が更新される。
【0088】
上記以外の場合は、図7において通常の求貨求車システム同様、幹事端末140から契約したい荷物情報、空車情報を選択してマッチングし契約処理を実行する。
【0089】
上記したように、本実施の形態にかかる求貨求車サーバによれば、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物を運送する契約が成立している場合に、その荷物を荷物情報として登録することができるとともに、最大積載量との差(可載重量)を空車情報として登録することができるので、可載重量分の空車情報に対して契約が成立した場合は、車両の最大積載量に近い新たな運送契約を結ぶことが可能になり、積載率を向上させることができる。また、荷物を他の車主に譲った場合は、自己の契約での運送料と荷物を譲った他の車主に支払う運送料との差額を手数料として得ることができる。また、積合わせ情報の登録の工数を削減することも可能になる。
【0090】
これら全体を通じて求貨求車システムの運用を柔軟かつ効率的に進めることができる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の求貨求車サーバ、請求項6の求貨求車サーバの制御方法、及び請求項7の求貨求車サーバの制御プログラムによれば、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、荷物情報記憶手段に記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、車両の最大積載重量と荷物重量の差分の重量を可載重量とする、空車情報記憶手段に記憶された空車情報とを関連付けて積合せ情報として登録できるので、可載重量分の空車情報に対して契約が成立した場合は、車両の最大積載量に近い新たな運送契約を結ぶことが可能になり、積載率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る求貨求車サーバを使用する求貨求車システムの概略構成図である。
【図2】図1における求貨求車サーバ110の概略構成を示すブロック構成図である。
【図3】図1における荷主端末120、車主端末130,130、幹事会社端末140等の端末の概略構成を示すブロック構成図である。
【図4】図1に示す車主端末130と求貨求車サーバ110との間の処理を示すフローチャートである。
【図5】図1における荷主端末120から求貨求車サーバ110に荷物を登録する際の処理を示すフローチャートである。
【図6】図5で登録された荷物情報に対する車主端末130からの仮契約の申し込みが登録されるまでの処理を示すフローチャートである。
【図7】図6で仮契約申込情報の登録が有った後、契約が成立して契約通知が送信されるまでの処理を示すフローチャートである。
【図8】積合せ情報の有無に基づく求貨求車サーバ110の処理を示すフローチャートである。
【図9】積合せ登録画面の一例を示す図である。
【図10】図9の荷物基本情報欄85に情報が入力されている積合せ登録画面を例示する図である。
【図11】積合せ登録確認画面を例示する図である。
【図12】荷物情報入力画面を例示する図である。
【図13】空車情報入力画面を例示する図である。
【図14】図1における幹事端末140に表示されるマッチング画面の一例を示す図である。
【図15】図1における幹事端末140に表示されるマッチング画面の一例を示す図である。
【図16】契約通知の電子メールの一例を示す図である。
【符号の説明】
28,38 ハードディスク
100 通信回線
110 求貨求車サーバ
112 積合せ情報
113 契約情報
115 荷物情報
116 空車情報
120 荷主端末
130 車主端末
140 幹事端末
Claims (7)
- 荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバであって、
荷物情報を記憶する荷物情報記憶手段と、
空車情報を記憶する空車情報記憶手段と、
前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶手段と、
車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶手段に記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶手段に記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として前記積合せ情報記憶手段に登録する積合せ情報登録手段とを備えることを特徴とする求貨求車サーバ。 - 前記空車情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた荷物情報を削除する第1の情報更新手段を備えることを特徴とする請求項1記載の求貨求車サーバ。
- 前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除する第2の情報更新手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の求貨求車サーバ。
- 前記第2の情報更新手段は、前記荷物情報について契約が成立したときは、前記関連付けられた空車情報を削除するとともに、前記契約の成立によって新たに生じた空車情報を登録することを特徴とする請求項3記載の求貨求車サーバ。
- 前記空車情報は、荷物の積み込みを希望されている希望日及び希望積地と、荷物の積み下ろしを希望されている希望降日及び希望降地とを有し、前記希望日及び希望積地は前記荷物情報の積日及び降日であり、前記希望降日及び希望降地は前記荷物情報の積地の都道府県及び降地の都道府県と一致することを特徴とする請求項1又は請求項4記載の求貨求車サーバ。
- 荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御方法であって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、
空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとを有する求貨求車サーバの制御方法。 - 荷主端末及び車主端末と通信回線を介して接続された求貨求車サーバの制御プログラムであって、荷物情報を記憶する荷物情報記憶ステップと、空車情報を記憶する空車情報記憶ステップと、前記荷物情報と前記空車情報とを積み合せた情報を記憶する積合せ情報記憶ステップと、車両の最大積載重量に満たない重量の荷物の荷物情報であり、前記荷物情報記憶ステップで記憶された予め契約が成立している荷物の荷物重量についての荷物情報と、前記車両の最大積載重量と前記荷物重量の差分の重量を可載重量とする、前記空車情報記憶ステップで記憶された空車情報とを関連付けて前記積合せ情報として登録する積合せ情報登録ステップとをコンピュータに実行させる求貨求車サーバの制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381191A JP2004213256A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002381191A JP2004213256A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004213256A true JP2004213256A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32817190
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JP2002381191A Pending JP2004213256A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 求貨求車サーバ、該求貨求車サーバの制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004213256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020173531A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 鈴与株式会社 | 運送計画支援装置、運送計画支援システム及び運送計画支援方法 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381191A patent/JP2004213256A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020173531A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 鈴与株式会社 | 運送計画支援装置、運送計画支援システム及び運送計画支援方法 |
JP7360250B2 (ja) | 2019-04-09 | 2023-10-12 | 鈴与株式会社 | 運送計画支援装置、運送計画支援システム及び運送計画支援方法 |
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