JP2004213157A - 荷物情報読取装置およびフォークリフト - Google Patents
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Abstract
【課題】明るさの変化幅が大きくても、荷物情報を短時間で正確に読み取ることが可能な荷物情報読取装置を提供する。
【解決手段】バーコードリーダ15は、荷物に表示されたバーコードを撮像する光学式読取素子151と、撮像時のシャッタ速度およびゲインを制御するカメラコントローラ152と、撮像された画像からバーコードを読み取る画像処理部153とからなる。荷物の置かれている場所の明るさが適切でないために、撮像した画像からバーコードが読み取れない場合は、バーコードが読み取り可能となるまで、カメラコントローラ152がシャッタ速度とゲインを自動的に更新する。
【選択図】図4
【解決手段】バーコードリーダ15は、荷物に表示されたバーコードを撮像する光学式読取素子151と、撮像時のシャッタ速度およびゲインを制御するカメラコントローラ152と、撮像された画像からバーコードを読み取る画像処理部153とからなる。荷物の置かれている場所の明るさが適切でないために、撮像した画像からバーコードが読み取れない場合は、バーコードが読み取り可能となるまで、カメラコントローラ152がシャッタ速度とゲインを自動的に更新する。
【選択図】図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、倉庫等において入出庫される荷物に表示された荷物情報を読み取る荷物情報読取装置に関し、またそれを搭載したフォークリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、倉庫においては入出庫される荷物の管理を行うために、各荷物に荷物情報が表示されている。荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する荷物固有の情報であって、バーコードなどの形式で表示される。一方、荷物の入出庫を行うフォークリフトには、上記荷物情報を読み取るための読取装置が搭載されている。この読取装置はバーコードリーダ等から構成され、フォークリフトの車体の前方に取り付けられる。このようなバーコードリーダを搭載したフォークリフトは、たとえば後記の特許文献1に記載されている。
【0003】
荷物の出庫作業を行う場合は、フォークリフトを走行させて倉庫内の荷物が格納されている場所へ移動し、フォークリフトを荷物と対面させた状態でバーコードリーダによって出庫する荷物のバーコードを読み取り、その荷物情報をバーコードリーダから管理室に設置された管理装置へ送信する。そして、フォークにより荷物を荷取った後、フォークリフトを走行させて荷物を倉庫外へ出庫する。出庫した荷物の荷物情報を受信した管理装置は、この情報を登録して荷物の管理を行う。また、荷物の入庫作業を行う場合は、倉庫外においてバーコードリーダにより荷物のバーコードを読み取り、荷物を荷取った後、フォークリフトを走行させて倉庫内へ荷物を搬送する。そして、倉庫内の荷物格納位置に荷物を荷置した後、荷物情報をバーコードリーダから管理装置に送信する。入庫した荷物の荷物情報を受信した管理装置は、この情報を登録して荷物の管理を行う。
【0004】
ところで、倉庫内外における荷物の置き場所は、必ずしも明るさが一定とは限らず、倉庫内にあっては、収納棚などの存在により荷物が置かれている場所の照明が暗いことが多く、倉庫外にあっては、太陽光により荷物が置かれている場所の照明が明るいことが多い。また、同じ倉庫内でも、場所によって明るさが異なっている場合もある。このため、荷物のバーコード部分の明るさも荷物の置き場所によって異なり、バーコードリーダは場所に応じて異なる照明条件の下でバーコードを読み取ることになる。
【0005】
しかしながら、バーコードを安定して読み取るためには、明るさが適切であることが要求される。特に、荷物情報が2次元のバーコードで表示される場合、バーコードリーダとしてはCCDカメラ等の電子カメラが用いられ、画像処理によってバーコードを読み取るが、倉庫外のような明るい場所において倉庫内と同じ条件でバーコードを撮像すると、バーコード部分が明かるすぎるために画像の大部分が白画像となって、バーコードを読み取れなくなる。一方、倉庫内の暗い場所において倉庫外と同じ条件でバーコードを撮像すると、バーコード部分が暗すぎるために画像の大部分が黒画像となって、バーコードを読み取れなくなる。
【0006】
そこで、このような明るさの相違に対応するため、従来は、カメラから取り込んだ画像を閾値に基づいて画素ごとに白黒に2値化し、白ビットと黒ビットの数の比率から画像の明るさを測定して、その結果に基づいてAGC(Automatic Gain Control)等により白黒レベルの閾値を変化させた後、再度画像を取り込み、これを何回か繰り返して、白ビットと黒ビットの数の比率が適切な値になったときに、バーコードを読み取るようにしていた。これによれば、カメラから取り込んだ画像が明かるすぎる場合は閾値を上げ、暗すぎる場合は閾値を下げることで、場所にかかわらず適切な明るさの画像が得られ、この画像からバーコードを読み取ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−58598号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、閾値の可変幅に制約があることから、対応できる明るさの範囲が狭く、また、画像を2値化処理して明るさを測定し、明るさが適切でなければ閾値を変更して画像を取り込み、取り込んだ画像を再度2値化処理して明るさを測定するといった処理を何回も繰り返さなければならないため、バーコードの読み取りに非常に時間がかかるという欠点があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、明るさの変化幅が大きくても、荷物情報を短時間で正確に読み取ることが可能な荷物情報読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、荷物情報を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された画像から荷物情報が読み取り可能か否かを判定する判定手段と、撮像手段が荷物情報を撮像する際のシャッタ速度を制御するとともに撮像手段からの出力信号を増幅する際のゲインを制御する制御手段とを設ける。そして、判定手段によって荷物情報の読み取りが不可能と判定されたときに、荷物情報の読み取りが可能となるまで、制御手段によりシャッタ速度およびゲインを更新し、更新されたシャッタ速度およびゲインに基づいて撮像手段が荷物情報を撮像するようにしている。
【0011】
このようにすることで、明るさが適切でないために画像から荷物情報が読み取れない場合は、シャッタ速度およびゲインが自動的に更新されてゆき、それらが適切な値になった時点で荷物情報が読み取られる。したがって、従来のように撮像した画像を2値化処理して明るさを測定したうえで閾値を変更するという処理を繰り返す必要がなくなり、荷物情報を短時間で読み取ることができる。また、本発明では、従来のように白黒レベルの閾値を変えるのではなく、シャッタ速度とゲインの値を変えることで明るさの変化に対応するようにしており、シャッタ速度やゲインは可変範囲が広くとれるため、明るさの変化幅が大きい場合でも荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき図を参照しながら説明する。図1は本発明に係るフォークリフトを荷物とともに示した側面図である。図2は本発明に係るフォークリフトの要部を示した図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。図1および図2において、100はフォークリフトであり、本実施形態では、一例としてカウンタバランス型のフォークリフトを示している。1はフォークリフト100の車体であり、車体1の下部には、床面Gに接地して転動することで車体1を走行させる走行タイヤ2が取り付けられている。また、車体1の前部(F方向側)には2本のマスト3(図2(a)参照)が立設されていて、このマスト3の前方にはリフトブラケット4がマスト3に沿って昇降可能に連結されている。5はリフトブラケット4に連結された1対のフォークであり(図2(a)参照)、このフォーク5は、車体1がF方向に前進することにより、荷物Wを積載するパレットPの差込口Paに差し込まれ、リフトブラケット4とともにマスト3に沿って上昇することにより、パレットPと荷物Wを床面Gから荷取る。荷物WおよびパレットPは荷物Wの種類やロット番号ごとに区分されて、所定の格納位置に複数格納されている。本実施形態では、荷物Wを積載したパレットPは床面Gに直置きされて格納されているが、棚や荷受台の上に載置されて格納されていてもよい。
【0013】
15は本発明に係る荷物情報読取装置を構成するバーコードリーダであって、車体1の前方に設置されており、荷物Wのフォークリフト100と対面する側面に付設されたバーコード16を読み取る。バーコード16は、図3に示すようにパレットPの略中央に位置するように荷物Wの側面に貼着等により付設されていて、荷物Wの荷物情報を示している。荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する荷物固有の情報である。ここでは、2次元バーコードにより荷物情報を表している。このバーコード16を読み取るため、バーコードリーダ15としては、たとえばCCDカメラのような電子カメラが用いられる。バーコードリーダ15は、図2(a)に示すように1対のフォーク5間の略中央に位置するとともに、フォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んだときに、レンズ部15aがバーコード16と略同一の高さに位置するように、リフトブラケット4のフレーム4aに取り付けられている。
【0014】
19は車体1の前方に設置された距離検出手段としての距離センサであり、バーコードリーダ15と荷物Wとの距離を検出する。距離センサ19としては、たとえば反射型の光ビームセンサが用いられる。この距離センサ19は、図2(a)に示すようにバーコードリーダ15と並んで、リフトブラケット4のフレーム4aに取り付けられている。なお、図1における20は車体1の運転席に設置された端末装置であって、この端末装置20は後述するように通信部を備えており、バーコードリーダ15が読み取ったバーコード16の荷物情報を受信するとともに、倉庫の管理室に設置されている管理装置との間で通信を行なう。
【0015】
図4は、バーコードリーダ15およびフォークリフト100の電気的構成を示すブロック図である。但し、ここでは本発明に関係するブロックだけを図示している。バーコードリーダ15は、バーコード16を撮像するCCDからなる光学式読取素子151と、CPUおよびメモリを備えたカメラコントローラ152と、撮像したバーコード16を画像処理して荷物情報を抽出する画像処理部153とを備えている。光学式読取素子151は本発明における撮像手段を構成し、カメラコントローラ152は本発明における判定手段および制御手段を構成している。19は距離センサであって、図1、図2で説明したものと同じである。
【0016】
20は前述の端末装置であり、CPUからなる制御部20aと、ROMやRAMからなるメモリ20bと、送信回路や受信回路からなる通信部20cと、LCD等の表示パネルからなる表示部20dとから構成されている。端末装置20は、管理装置21との間で通信部20cを介して通信を行ない、バーコードリーダ15が読み取った荷物Wの荷物情報を管理装置21へ送信する。管理装置21では、受信した荷物情報を登録して倉庫内の荷物の在庫管理や入出庫管理を行う。また、管理装置21は、入出庫する荷物に関する情報を端末装置20へ送信し、端末装置20では受信した情報を表示部20dに表示して、オペレータに報知する。
【0017】
図5は、カメラコントローラ152のメモリに設定されている読取条件のテーブルである。読取条件は、光学式読取素子151がバーコード16を撮像する際のシャッタ速度と、光学式読取素子151からの出力信号を増幅する際のゲインからなる。シャッタ速度(単位は秒)は、光学式読取素子151を構成するCCDの通電時間を制御することで可変とすることができ、暗い場所ではシャッタ速度を遅くし、明るい場所ではシャッタ速度を速くする。ゲインは、カメラコントローラ152に備わるAGC(Automatic Gain Control)回路のゲインであって、暗い場所ではゲインを下げ、明るい場所ではゲインを上げる。
【0018】
図5では、読取条件1,2,3,…に対して、それぞれシャッタ速度t1,t2,t3,…とゲインG1,G2,G3,…との組合せが設定されている。たとえば、読取条件1としては、一番暗い場所でバーコード16を撮像する際のシャッタ速度t1とゲインG1とが設定されており、読取条件2,3,4,…となるに従って明るさは増加してゆく。この場合、シャッタ速度はt1>t2>t3…となり、ゲインはG1<G2<G3…となる。なお、上記とは逆に、読取条件1として、一番明るい場所でバーコード16を撮像する際のシャッタ速度とゲインとを設定してもよい。また、読取条件の数は任意に設定することができる。
【0019】
次に、上述したバーコードリーダ15を搭載したフォークリフト100により荷物Wのバーコード16を読み取る場合の動作を説明する。倉庫外に置かれている荷物Wを倉庫へ入庫する場合、フォークリフト100を荷物Wに向かって前進させ、図6に示すようにフォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んでゆく。この過程で、距離センサ19がバーコードリーダ15と荷物Wとの距離を検出し、その検出信号をカメラコントローラ152に送る(図4)。そして、バーコードリーダ15と荷物Wとの距離があらかじめ決められた距離Lになると、カメラコントローラ152が光学式読取素子151によるバーコード16の撮像を開始する。
【0020】
このとき、カメラコントローラ152は、図5のテーブルから読取条件1を読み出し、シャッタ速度としてt1、ゲインとしてG1をそれぞれ設定する。そして、この条件で光学式読取素子151によるバーコード16の撮像が行われる。しかしながら、読取条件1は前述のように、一番暗い場所でバーコード16を撮像する際の条件であるのに対し、今の場合は、倉庫外の明るい場所でバーコード16を読み取るため、読取条件1によるシャッタ速度t1およびゲインG1では、撮像した画像はほとんど白画像となってしまい、画像処理部153では画像からバーコード16を読み取ることができない。そこで、カメラコントローラ152は、次に図5のテーブルから読取条件2を読み出し、シャッタ速度としてt2、ゲインとしてG2をそれぞれ設定して、この条件でバーコード16を撮像する。その結果、読取条件2で撮像した画像から画像処理部153がバーコード16を読み取ることができれば、バーコードの読取処理は終了する。しかし、読取条件2でもバーコード16の読み取りが不可能な場合は、読取条件3に更新して、シャッタ速度t3、ゲインG3でバーコード16を撮像する。以下、同様にして、画像処理部153でバーコード16が読み取れるまで、シャッタ速度およびゲインを可変して撮像を行う。
【0021】
こうして、明るさが適切でないために画像からバーコード16が読み取れない場合は、シャッタ速度およびゲインが自動的に更新されてゆき、それらが適切な値になった時点でバーコード16が読み取られる。したがって、従来のように撮像した画像を2値化処理して明るさを測定したうえで閾値を変更するという処理を繰り返す必要がなくなり、バーコード16を短時間で読み取ることができる。また、従来のように白黒レベルの閾値を変えるのではなく、シャッタ速度とゲインの値を変えることで明るさの変化に対応するようにしており、シャッタ速度やゲインは可変範囲が広くとれるため、明るさの変化幅が大きい場合でも荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【0022】
なお、図6の距離Lは、バーコードリーダ15の光学式読取素子151がバーコード16を合焦点状態(ピントが合った状態)で撮像できる距離に設定されている。したがって、バーコードリーダ15はバーコード16を鮮明な画像として取り込むことができ、画像処理部153はバーコード16を確実に読み取ることができる。画像処理部153では、バーコード16から荷物情報が2値化データとして抽出され、抽出された荷物情報は、カメラコントローラ152から端末装置20へ出力され、端末装置20の通信部20cから管理装置21へ送信される。
【0023】
こうしてバーコード16を読み取った後、フォークリフト100をさらに前進させて、図7に示すようにフォーク5をパレットPの差込口Paに根元まで差し込み、この状態でリフトブラケット4を上昇させると、フォーク5もリフトブラケット4とともに上昇し、フォーク5でパレットPごと荷物Wが荷取られる。荷物Wを荷取った後、フォークリフト100は荷物Wを入庫するため倉庫内へ走行して行く。また、倉庫から荷物を出庫する場合も、上記と同様にして、倉庫内にある荷物のバーコードをバーコードリーダ15で読み取る。このとき、倉庫の内部は外部より暗いので、バーコードリーダ15において読取条件1からバーコード16の撮像を開始すると、短時間でバーコード16の読み取りが完了する。読み取られた荷物情報は管理装置21へ送信される。
【0024】
図8は、バーコードリーダ15の動作を示したフローチャートであって、カメラコントローラ152により実行される手順を表している。まず最初に、カメラコントローラ152は距離センサ19の出力、すなわちバーコードリーダ15と荷物Wとの距離を読み込み(ステップS1)、当該距離がLであるか否かを判定する(ステップS2)。距離がLでなければ(ステップS2:NO)ステップS1へ戻って距離センサ19の出力を読み込む。距離がLになると(ステップS2:YES)、光学式読取素子151が読取条件1(シャッタ速度t1、ゲインG1)でバーコード16の撮像を行う(ステップS3)。そして、撮像したバーコード16の画像を画像処理部153へ送り、バーコード16の読み取りが可能か否かを判定する(ステップS4)。その結果、バーコード16の読み取りが不可能と判定されれば(ステップS4:NO)、次に、読取条件2(シャッタ速度t2、ゲインG2)でバーコード16の撮像を行い(ステップS5)、撮像した画像からバーコード16の読み取りが可能か否かを再度判定する(ステップS4)。以下、バーコード16の読み取りが可能となるまで、ステップS4、S5を繰り返し、シャッタ速度およびゲインを更新しながらバーコード16を撮像する。
【0025】
一方、撮像した画像からバーコード16の読み取りが可能であれば(ステップS4:YES)、画像処理部153においてバーコード16から荷物情報を抽出し(ステップS6)、抽出した荷物情報を端末装置20へ出力して(ステップS7)、処理を終了する。端末装置20へ出力された荷物情報は、端末装置20からさらに管理装置21へ送信される。
【0026】
上記実施形態では、光学式読取素子151としてCCDを用いたバーコードリーダを例に挙げたが、本発明はこれに限定するものではなく、MOS形撮像素子を用いたバーコードリーダであってもよい。また、上記実施形態では、バーコード16として図3のような2次元バーコードを例示したが、これに代えて1次元バーコードを用いてもよい。また、荷物情報はバーコードに限らず、文字やカラーマーク等により表示してもよい。すなわち、本発明における荷物情報読取装置は、荷物情報を光学的に読み取ることが可能な手段であればよい。
【0027】
また、上記実施形態では、距離検出手段として反射型の光ビームセンサを例に挙げたが、このような光学式の距離センサに代えて超音波式の距離センサを用いてもよい。また、倉庫内の暗い場所において荷物情報を照射するハロゲンランプのような照射手段をフォークリフトの車体前方に設けてもよい。
【0028】
さらに、上記実施形態では、フォークリフトとしてカウンタバランス型のフォークリフトを例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、リーチ型のような他のタイプのフォークリフトにも適用することができる。また、本発明はオペレータが搭乗する有人式のフォークリフトだけでなく、無人式のフォークリフトにも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、明るさに応じてシャッタ速度とゲインとを自動的に更新することで、荷物情報を短時間で読み取ることができるとともに、明るさの変化幅が大きくても荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォークリフトを荷物とともに示した側面図である。
【図2】本発明に係るフォークリフトの要部を示した図である。
【図3】バーコードが付設された荷物の正面図である。
【図4】本発明に係るバーコードリーダおよびフォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】読取条件のテーブルを示した図である。
【図6】バーコードの読み取りを説明する図である。
【図7】荷物の荷取りを説明する図である。
【図8】バーコードリーダの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
15 バーコードリーダ(荷物情報読取装置)
16 バーコード(荷物情報)
100 フォークリフト
151 光学式読取素子(撮像手段)
152 カメラコントローラ(判定手段、制御手段)
t1,t2,t3… シャッタ速度
G1,G2,G3… ゲイン
W 荷物
【発明の属する技術分野】
本発明は、倉庫等において入出庫される荷物に表示された荷物情報を読み取る荷物情報読取装置に関し、またそれを搭載したフォークリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、倉庫においては入出庫される荷物の管理を行うために、各荷物に荷物情報が表示されている。荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する荷物固有の情報であって、バーコードなどの形式で表示される。一方、荷物の入出庫を行うフォークリフトには、上記荷物情報を読み取るための読取装置が搭載されている。この読取装置はバーコードリーダ等から構成され、フォークリフトの車体の前方に取り付けられる。このようなバーコードリーダを搭載したフォークリフトは、たとえば後記の特許文献1に記載されている。
【0003】
荷物の出庫作業を行う場合は、フォークリフトを走行させて倉庫内の荷物が格納されている場所へ移動し、フォークリフトを荷物と対面させた状態でバーコードリーダによって出庫する荷物のバーコードを読み取り、その荷物情報をバーコードリーダから管理室に設置された管理装置へ送信する。そして、フォークにより荷物を荷取った後、フォークリフトを走行させて荷物を倉庫外へ出庫する。出庫した荷物の荷物情報を受信した管理装置は、この情報を登録して荷物の管理を行う。また、荷物の入庫作業を行う場合は、倉庫外においてバーコードリーダにより荷物のバーコードを読み取り、荷物を荷取った後、フォークリフトを走行させて倉庫内へ荷物を搬送する。そして、倉庫内の荷物格納位置に荷物を荷置した後、荷物情報をバーコードリーダから管理装置に送信する。入庫した荷物の荷物情報を受信した管理装置は、この情報を登録して荷物の管理を行う。
【0004】
ところで、倉庫内外における荷物の置き場所は、必ずしも明るさが一定とは限らず、倉庫内にあっては、収納棚などの存在により荷物が置かれている場所の照明が暗いことが多く、倉庫外にあっては、太陽光により荷物が置かれている場所の照明が明るいことが多い。また、同じ倉庫内でも、場所によって明るさが異なっている場合もある。このため、荷物のバーコード部分の明るさも荷物の置き場所によって異なり、バーコードリーダは場所に応じて異なる照明条件の下でバーコードを読み取ることになる。
【0005】
しかしながら、バーコードを安定して読み取るためには、明るさが適切であることが要求される。特に、荷物情報が2次元のバーコードで表示される場合、バーコードリーダとしてはCCDカメラ等の電子カメラが用いられ、画像処理によってバーコードを読み取るが、倉庫外のような明るい場所において倉庫内と同じ条件でバーコードを撮像すると、バーコード部分が明かるすぎるために画像の大部分が白画像となって、バーコードを読み取れなくなる。一方、倉庫内の暗い場所において倉庫外と同じ条件でバーコードを撮像すると、バーコード部分が暗すぎるために画像の大部分が黒画像となって、バーコードを読み取れなくなる。
【0006】
そこで、このような明るさの相違に対応するため、従来は、カメラから取り込んだ画像を閾値に基づいて画素ごとに白黒に2値化し、白ビットと黒ビットの数の比率から画像の明るさを測定して、その結果に基づいてAGC(Automatic Gain Control)等により白黒レベルの閾値を変化させた後、再度画像を取り込み、これを何回か繰り返して、白ビットと黒ビットの数の比率が適切な値になったときに、バーコードを読み取るようにしていた。これによれば、カメラから取り込んだ画像が明かるすぎる場合は閾値を上げ、暗すぎる場合は閾値を下げることで、場所にかかわらず適切な明るさの画像が得られ、この画像からバーコードを読み取ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−58598号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、閾値の可変幅に制約があることから、対応できる明るさの範囲が狭く、また、画像を2値化処理して明るさを測定し、明るさが適切でなければ閾値を変更して画像を取り込み、取り込んだ画像を再度2値化処理して明るさを測定するといった処理を何回も繰り返さなければならないため、バーコードの読み取りに非常に時間がかかるという欠点があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、明るさの変化幅が大きくても、荷物情報を短時間で正確に読み取ることが可能な荷物情報読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、荷物情報を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された画像から荷物情報が読み取り可能か否かを判定する判定手段と、撮像手段が荷物情報を撮像する際のシャッタ速度を制御するとともに撮像手段からの出力信号を増幅する際のゲインを制御する制御手段とを設ける。そして、判定手段によって荷物情報の読み取りが不可能と判定されたときに、荷物情報の読み取りが可能となるまで、制御手段によりシャッタ速度およびゲインを更新し、更新されたシャッタ速度およびゲインに基づいて撮像手段が荷物情報を撮像するようにしている。
【0011】
このようにすることで、明るさが適切でないために画像から荷物情報が読み取れない場合は、シャッタ速度およびゲインが自動的に更新されてゆき、それらが適切な値になった時点で荷物情報が読み取られる。したがって、従来のように撮像した画像を2値化処理して明るさを測定したうえで閾値を変更するという処理を繰り返す必要がなくなり、荷物情報を短時間で読み取ることができる。また、本発明では、従来のように白黒レベルの閾値を変えるのではなく、シャッタ速度とゲインの値を変えることで明るさの変化に対応するようにしており、シャッタ速度やゲインは可変範囲が広くとれるため、明るさの変化幅が大きい場合でも荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき図を参照しながら説明する。図1は本発明に係るフォークリフトを荷物とともに示した側面図である。図2は本発明に係るフォークリフトの要部を示した図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。図1および図2において、100はフォークリフトであり、本実施形態では、一例としてカウンタバランス型のフォークリフトを示している。1はフォークリフト100の車体であり、車体1の下部には、床面Gに接地して転動することで車体1を走行させる走行タイヤ2が取り付けられている。また、車体1の前部(F方向側)には2本のマスト3(図2(a)参照)が立設されていて、このマスト3の前方にはリフトブラケット4がマスト3に沿って昇降可能に連結されている。5はリフトブラケット4に連結された1対のフォークであり(図2(a)参照)、このフォーク5は、車体1がF方向に前進することにより、荷物Wを積載するパレットPの差込口Paに差し込まれ、リフトブラケット4とともにマスト3に沿って上昇することにより、パレットPと荷物Wを床面Gから荷取る。荷物WおよびパレットPは荷物Wの種類やロット番号ごとに区分されて、所定の格納位置に複数格納されている。本実施形態では、荷物Wを積載したパレットPは床面Gに直置きされて格納されているが、棚や荷受台の上に載置されて格納されていてもよい。
【0013】
15は本発明に係る荷物情報読取装置を構成するバーコードリーダであって、車体1の前方に設置されており、荷物Wのフォークリフト100と対面する側面に付設されたバーコード16を読み取る。バーコード16は、図3に示すようにパレットPの略中央に位置するように荷物Wの側面に貼着等により付設されていて、荷物Wの荷物情報を示している。荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する荷物固有の情報である。ここでは、2次元バーコードにより荷物情報を表している。このバーコード16を読み取るため、バーコードリーダ15としては、たとえばCCDカメラのような電子カメラが用いられる。バーコードリーダ15は、図2(a)に示すように1対のフォーク5間の略中央に位置するとともに、フォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んだときに、レンズ部15aがバーコード16と略同一の高さに位置するように、リフトブラケット4のフレーム4aに取り付けられている。
【0014】
19は車体1の前方に設置された距離検出手段としての距離センサであり、バーコードリーダ15と荷物Wとの距離を検出する。距離センサ19としては、たとえば反射型の光ビームセンサが用いられる。この距離センサ19は、図2(a)に示すようにバーコードリーダ15と並んで、リフトブラケット4のフレーム4aに取り付けられている。なお、図1における20は車体1の運転席に設置された端末装置であって、この端末装置20は後述するように通信部を備えており、バーコードリーダ15が読み取ったバーコード16の荷物情報を受信するとともに、倉庫の管理室に設置されている管理装置との間で通信を行なう。
【0015】
図4は、バーコードリーダ15およびフォークリフト100の電気的構成を示すブロック図である。但し、ここでは本発明に関係するブロックだけを図示している。バーコードリーダ15は、バーコード16を撮像するCCDからなる光学式読取素子151と、CPUおよびメモリを備えたカメラコントローラ152と、撮像したバーコード16を画像処理して荷物情報を抽出する画像処理部153とを備えている。光学式読取素子151は本発明における撮像手段を構成し、カメラコントローラ152は本発明における判定手段および制御手段を構成している。19は距離センサであって、図1、図2で説明したものと同じである。
【0016】
20は前述の端末装置であり、CPUからなる制御部20aと、ROMやRAMからなるメモリ20bと、送信回路や受信回路からなる通信部20cと、LCD等の表示パネルからなる表示部20dとから構成されている。端末装置20は、管理装置21との間で通信部20cを介して通信を行ない、バーコードリーダ15が読み取った荷物Wの荷物情報を管理装置21へ送信する。管理装置21では、受信した荷物情報を登録して倉庫内の荷物の在庫管理や入出庫管理を行う。また、管理装置21は、入出庫する荷物に関する情報を端末装置20へ送信し、端末装置20では受信した情報を表示部20dに表示して、オペレータに報知する。
【0017】
図5は、カメラコントローラ152のメモリに設定されている読取条件のテーブルである。読取条件は、光学式読取素子151がバーコード16を撮像する際のシャッタ速度と、光学式読取素子151からの出力信号を増幅する際のゲインからなる。シャッタ速度(単位は秒)は、光学式読取素子151を構成するCCDの通電時間を制御することで可変とすることができ、暗い場所ではシャッタ速度を遅くし、明るい場所ではシャッタ速度を速くする。ゲインは、カメラコントローラ152に備わるAGC(Automatic Gain Control)回路のゲインであって、暗い場所ではゲインを下げ、明るい場所ではゲインを上げる。
【0018】
図5では、読取条件1,2,3,…に対して、それぞれシャッタ速度t1,t2,t3,…とゲインG1,G2,G3,…との組合せが設定されている。たとえば、読取条件1としては、一番暗い場所でバーコード16を撮像する際のシャッタ速度t1とゲインG1とが設定されており、読取条件2,3,4,…となるに従って明るさは増加してゆく。この場合、シャッタ速度はt1>t2>t3…となり、ゲインはG1<G2<G3…となる。なお、上記とは逆に、読取条件1として、一番明るい場所でバーコード16を撮像する際のシャッタ速度とゲインとを設定してもよい。また、読取条件の数は任意に設定することができる。
【0019】
次に、上述したバーコードリーダ15を搭載したフォークリフト100により荷物Wのバーコード16を読み取る場合の動作を説明する。倉庫外に置かれている荷物Wを倉庫へ入庫する場合、フォークリフト100を荷物Wに向かって前進させ、図6に示すようにフォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んでゆく。この過程で、距離センサ19がバーコードリーダ15と荷物Wとの距離を検出し、その検出信号をカメラコントローラ152に送る(図4)。そして、バーコードリーダ15と荷物Wとの距離があらかじめ決められた距離Lになると、カメラコントローラ152が光学式読取素子151によるバーコード16の撮像を開始する。
【0020】
このとき、カメラコントローラ152は、図5のテーブルから読取条件1を読み出し、シャッタ速度としてt1、ゲインとしてG1をそれぞれ設定する。そして、この条件で光学式読取素子151によるバーコード16の撮像が行われる。しかしながら、読取条件1は前述のように、一番暗い場所でバーコード16を撮像する際の条件であるのに対し、今の場合は、倉庫外の明るい場所でバーコード16を読み取るため、読取条件1によるシャッタ速度t1およびゲインG1では、撮像した画像はほとんど白画像となってしまい、画像処理部153では画像からバーコード16を読み取ることができない。そこで、カメラコントローラ152は、次に図5のテーブルから読取条件2を読み出し、シャッタ速度としてt2、ゲインとしてG2をそれぞれ設定して、この条件でバーコード16を撮像する。その結果、読取条件2で撮像した画像から画像処理部153がバーコード16を読み取ることができれば、バーコードの読取処理は終了する。しかし、読取条件2でもバーコード16の読み取りが不可能な場合は、読取条件3に更新して、シャッタ速度t3、ゲインG3でバーコード16を撮像する。以下、同様にして、画像処理部153でバーコード16が読み取れるまで、シャッタ速度およびゲインを可変して撮像を行う。
【0021】
こうして、明るさが適切でないために画像からバーコード16が読み取れない場合は、シャッタ速度およびゲインが自動的に更新されてゆき、それらが適切な値になった時点でバーコード16が読み取られる。したがって、従来のように撮像した画像を2値化処理して明るさを測定したうえで閾値を変更するという処理を繰り返す必要がなくなり、バーコード16を短時間で読み取ることができる。また、従来のように白黒レベルの閾値を変えるのではなく、シャッタ速度とゲインの値を変えることで明るさの変化に対応するようにしており、シャッタ速度やゲインは可変範囲が広くとれるため、明るさの変化幅が大きい場合でも荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【0022】
なお、図6の距離Lは、バーコードリーダ15の光学式読取素子151がバーコード16を合焦点状態(ピントが合った状態)で撮像できる距離に設定されている。したがって、バーコードリーダ15はバーコード16を鮮明な画像として取り込むことができ、画像処理部153はバーコード16を確実に読み取ることができる。画像処理部153では、バーコード16から荷物情報が2値化データとして抽出され、抽出された荷物情報は、カメラコントローラ152から端末装置20へ出力され、端末装置20の通信部20cから管理装置21へ送信される。
【0023】
こうしてバーコード16を読み取った後、フォークリフト100をさらに前進させて、図7に示すようにフォーク5をパレットPの差込口Paに根元まで差し込み、この状態でリフトブラケット4を上昇させると、フォーク5もリフトブラケット4とともに上昇し、フォーク5でパレットPごと荷物Wが荷取られる。荷物Wを荷取った後、フォークリフト100は荷物Wを入庫するため倉庫内へ走行して行く。また、倉庫から荷物を出庫する場合も、上記と同様にして、倉庫内にある荷物のバーコードをバーコードリーダ15で読み取る。このとき、倉庫の内部は外部より暗いので、バーコードリーダ15において読取条件1からバーコード16の撮像を開始すると、短時間でバーコード16の読み取りが完了する。読み取られた荷物情報は管理装置21へ送信される。
【0024】
図8は、バーコードリーダ15の動作を示したフローチャートであって、カメラコントローラ152により実行される手順を表している。まず最初に、カメラコントローラ152は距離センサ19の出力、すなわちバーコードリーダ15と荷物Wとの距離を読み込み(ステップS1)、当該距離がLであるか否かを判定する(ステップS2)。距離がLでなければ(ステップS2:NO)ステップS1へ戻って距離センサ19の出力を読み込む。距離がLになると(ステップS2:YES)、光学式読取素子151が読取条件1(シャッタ速度t1、ゲインG1)でバーコード16の撮像を行う(ステップS3)。そして、撮像したバーコード16の画像を画像処理部153へ送り、バーコード16の読み取りが可能か否かを判定する(ステップS4)。その結果、バーコード16の読み取りが不可能と判定されれば(ステップS4:NO)、次に、読取条件2(シャッタ速度t2、ゲインG2)でバーコード16の撮像を行い(ステップS5)、撮像した画像からバーコード16の読み取りが可能か否かを再度判定する(ステップS4)。以下、バーコード16の読み取りが可能となるまで、ステップS4、S5を繰り返し、シャッタ速度およびゲインを更新しながらバーコード16を撮像する。
【0025】
一方、撮像した画像からバーコード16の読み取りが可能であれば(ステップS4:YES)、画像処理部153においてバーコード16から荷物情報を抽出し(ステップS6)、抽出した荷物情報を端末装置20へ出力して(ステップS7)、処理を終了する。端末装置20へ出力された荷物情報は、端末装置20からさらに管理装置21へ送信される。
【0026】
上記実施形態では、光学式読取素子151としてCCDを用いたバーコードリーダを例に挙げたが、本発明はこれに限定するものではなく、MOS形撮像素子を用いたバーコードリーダであってもよい。また、上記実施形態では、バーコード16として図3のような2次元バーコードを例示したが、これに代えて1次元バーコードを用いてもよい。また、荷物情報はバーコードに限らず、文字やカラーマーク等により表示してもよい。すなわち、本発明における荷物情報読取装置は、荷物情報を光学的に読み取ることが可能な手段であればよい。
【0027】
また、上記実施形態では、距離検出手段として反射型の光ビームセンサを例に挙げたが、このような光学式の距離センサに代えて超音波式の距離センサを用いてもよい。また、倉庫内の暗い場所において荷物情報を照射するハロゲンランプのような照射手段をフォークリフトの車体前方に設けてもよい。
【0028】
さらに、上記実施形態では、フォークリフトとしてカウンタバランス型のフォークリフトを例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、リーチ型のような他のタイプのフォークリフトにも適用することができる。また、本発明はオペレータが搭乗する有人式のフォークリフトだけでなく、無人式のフォークリフトにも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、明るさに応じてシャッタ速度とゲインとを自動的に更新することで、荷物情報を短時間で読み取ることができるとともに、明るさの変化幅が大きくても荷物情報を正確に読み取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォークリフトを荷物とともに示した側面図である。
【図2】本発明に係るフォークリフトの要部を示した図である。
【図3】バーコードが付設された荷物の正面図である。
【図4】本発明に係るバーコードリーダおよびフォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】読取条件のテーブルを示した図である。
【図6】バーコードの読み取りを説明する図である。
【図7】荷物の荷取りを説明する図である。
【図8】バーコードリーダの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
15 バーコードリーダ(荷物情報読取装置)
16 バーコード(荷物情報)
100 フォークリフト
151 光学式読取素子(撮像手段)
152 カメラコントローラ(判定手段、制御手段)
t1,t2,t3… シャッタ速度
G1,G2,G3… ゲイン
W 荷物
Claims (2)
- 荷物に表示された荷物固有の荷物情報を光学的に読み取る荷物情報読取装置であって、
前記荷物情報を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像から荷物情報が読み取り可能か否かを判定する判定手段と、
前記撮像手段が荷物情報を撮像する際のシャッタ速度を制御するとともに、前記撮像手段からの出力信号を増幅する際のゲインを制御する制御手段と、
を備え、
前記判定手段によって荷物情報の読み取りが不可能と判定されたときに、荷物情報の読み取りが可能となるまで、前記制御手段によりシャッタ速度およびゲインを更新し、更新されたシャッタ速度およびゲインに基づいて前記撮像手段が荷物情報を撮像することを特徴とする荷物情報読取装置。 - 請求項1に記載の荷物情報読取装置を車体前方に搭載したことを特徴とするフォークリフト。
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