JP2004212301A - 寸法測定装置 - Google Patents

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修 大野
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渉 永田
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Abstract

【課題】オートフォーカス動作に要する時間を少なくして全体としての測定時間を短縮させる。
【解決手段】試料7が搭載されるXY移動ステージ6と、XY移動ステージ6に対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズ5と、XY移動ステージ6及び対物レンズ5の座標を検出する検出部(X検出部,Y検出部,Z検出部)と、XY移動ステージ6に搭載された試料7表面に対物レンズ5の焦点位置を合わせる合焦部(対物駆動部4,XY駆動部11等)と、検出部の検出信号を処理しXY移動ステージ6及び合焦部を制御する制御部10とを備えた寸法測定装置であって、測定された試料7の高さと複数の高さ閾値とに基づいて、測定ピッチであるXY移動ステージ6の移動ピッチを変更し、複数の高さ閾値の中の、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて試料7のエッジを検出する、ようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートフォーカスにより座標データを取得し非接触で寸法測定(形状測定含む)を行う寸法測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の寸法測定装置の一例を、図12(a),(b) を用いて説明する。
同図(a) は、従来の寸法測定装置の構成例を示したものである。
同図(a) に示したように、本装置は、レーザ照射部101、ミラー102,103,104、対物レンズ105、移動部106、及び光位置検出部107等により構成されている。このような構成において、レーザ照射部101から出射された半導体レーザLは、ミラー102,103により反射され、対物レンズ105を通って被測定物108へ照射される。そして、その被測定物108からの反射光は、再び対物レンズを通ってミラー103,102,104により反射されて光位置検出部107に入射され、その入射位置に応じた光位置検出部107の検出結果に基づいて対物レンズ105が上下方向に移動され、オートフォーカスが行われるようになっている。
【0003】
同図(b) は、本装置の測定動作の一例を示したものである。
同図(b) に示したように、まず基準面Mにおける測定開始点Sにおいてオートフォーカスが行われ、この時の対物レンズ105の焦点位置(Z値)が0に設定される。続いて、測定開始点Sから被測定物108の外側(同図(b) 右側)へ向けて、オートフォーカスが行われながら予め任意に設定されている一定間隔の測定ピッチΔdで測定位置の移動が行われる。但し、この移動の間、その測定ピッチΔd毎に、前述のオートフォーカスによって焦点位置が取得され、その焦点位置である高さと基準面Mの高さの差が予め設定されている閾値ΔZ以上である点のXY座標値(或いはXYZ座標値)がエッジデータとして取得される。同図(b) の例では、測定点AのXY座標値がエッジデータとして取得されることになる。
【0004】
このような動作によって、例えば円測定の場合には最低3点のエッジデータを取り込むことにより円の中心や径等が求められる。
【0005】
【特許文献1】
特公平5−63771号公報
【特許文献2】
特許3180091号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような測定手法によれば、被測定物108の形状に係らず一律に測定ピッチΔd毎にオートフォーカス動作を伴う測定が行われるために、次のような問題が生じる。
【0007】
例えば、位置精度1μmの測定を行う場合には、測定ピッチΔdをサブμm程度の細かいピッチに設定する必要がある。この場合、上述した測定手法によれば、測定ピッチΔdが固定であるために、測定が開始されてからエッジデータが取得されるまでの測定回数は数百回等と多くなり、結果としてオートフォーカスを行うのに要する時間が増大し全体としての測定時間が多大になる、という問題が生じる。
【0008】
より具体的には、測定開始位置からエッジ位置までの距離を100μmと仮定し、またオートフォーカススピード及び次の測定点への移動スピード(例えばXYステージの移動スピード)を0.2秒/回と仮定すると、測定開始位置からエッジ位置までの測定時間は20秒を要することになる。従って、少なくとも3点のエッジデータを要する円測定の場合には、一つの円の直径を求めるのに1分もの時間を要することになる。
【0009】
本発明の課題は、上記実情に鑑み、オートフォーカス動作に要する時間を少なくして全体としての測定時間を短縮させる、寸法測定装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様は、試料が搭載される移動ステージと、該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、を備え、測定された前記試料の高さと複数の高さ閾値とに基づいて、測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、前記複数の高さ閾値の中の、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、寸法測定装置である。
【0011】
上記の構成によれば、複数の高さ閾値を用いて測定ピッチ(移動ピッチ)を変更させることができるので、例えば、基準面(測定開始位置の高さ等)との差が小さい場合には測定ピッチを粗くし、その差が大きい場合には測定ピッチを細かくするように、複数の高さ閾値を設定しておくことで、測定回数(オートフォーカス回数)をより少なくさせることができ、全体としての測定時間を短縮させることができる。
【0012】
本発明の第二の態様は、試料が搭載される移動ステージと、該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、を備え、測定開始位置からの移動距離に基づいて測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、寸法測定装置である。
【0013】
上記の構成によれば、測定開始位置からの移動距離に基づいて測定ピッチ(移動ピッチ)を変更させることができるので、例えば、エッジ位置からは離れている位置(測定開始位置からの移動距離が小さい位置等)では測定ピッチを粗くし、エッジ位置付近(測定開始位置からの移動距離が大きい位置等)では測定ピッチを細かくするようにすることで、測定回数(オートフォーカス回数)をより少なくさせることができ、全体としての測定時間を短縮させることができる。
【0014】
本発明の第三の態様は、試料が搭載される移動ステージと、該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、前記移動ステージに搭載された試料の測定点と前記対物レンズとの相対距離を一定に保つオートフォーカス手段と、前記検出手段により検出された座標に関する情報を処理するデータ処理部と、を備え、第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果から測定条件を設定し、該測定条件に基づいて前記第二の測定を行う、寸法測定装置である。
【0015】
上記の構成によれば、第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果から、第二の測定における測定条件として、全体としての測定時間を短縮させるのに好適な測定条件を設定させることができる。
本発明の第四の態様は、上記第三の態様において、前記測定条件は、オートフォーカス動作における焦点位置検出範囲である、構成である。
【0016】
この構成によれば、第二の測定における測定条件として、オートフォーカス動作における焦点位置検出範囲を設定させることができるので、第一の測定による測定結果から焦点位置を予測して、その焦点位置付近の範囲を焦点位置検出範囲として設定させることができる。これにより、無用なオートフォーカス動作が抑制され、全体として測定時間を短縮させることができる。
【0017】
本発明の第五の態様は、上記第三の態様において、前記測定条件は、前記第二の測定において測定対象とする測定点である、構成である。
この構成によれば、第二の測定における測定条件として、測定対象となる測定点を設定させることができるので、第一の測定による測定結果から、高さ変化の大きい範囲の測定点を、第二の測定における測定対象とさせることができる。これにより、寸法測定等に無用な測定点における測定動作が抑制され、全体としての測定時間を短縮させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
はじめに、第一の実施の形態について説明する。
図1(a),(b) は、本発明の第一の実施の形態に係る寸法測定装置の構成例を示す図である。
【0019】
同図(a) において、レーザ照射部1は、光軸中心より所定距離離れた位置へ半導体レーザLを照射する。照射された半導体レーザLは、ミラー2,3により反射され、対物駆動部4によって光軸方向に移動する対物レンズ5の光軸中心より所定距離離れた位置を通り、XY移動ステージ6に載置された試料(被測定物)7上に集光する。そして、試料7上で反射した半導体レーザLの反射光は、対物レンズ5において入射位置とは対称の位置を通り、ミラー3,2,8により反射され、光位置検出部9に入射する。光位置検出部9は、例えばPSD( Position Sensitive Detector )等により構成され、反射光の入射位置に応じた信号を制御部10へ出力する。
【0020】
また、不図示ではあるが、XY移動ステージ6のX方向の移動量及びY方向の移動量を検出するX検出部及びY検出部と、対物レンズ5のZ方向(光軸方向)の移動量を検出するZ検出部等も備え、各検出部の検出信号が制御部10へ入力されるようになっている。
【0021】
制御部10は、前述の各検出部からの検出信号を処理し、反射光の入射位置が常に光位置検出部9の受光面の中心になるよう対物レンズ5を移動させるように対物駆動部4を制御すると共に、XY移動ステージ6を移動させるXY駆動部11を制御する。また、その他、本装置の各種の制御も行っている。
【0022】
尚、本装置では、対物レンズ5の焦点位置が試料7上にあるときに、反射光が光位置検出部9の受光面の中心に入射するよう構成されており、反射光の入射位置がその受光面の中心になるように対物レンズ5を移動制御することによって、対物レンズ5の焦点位置が試料7上に合わせられるようになっている。すなわち、本装置では、このようにしてオートフォーカスが行われて焦点位置が合わせられる。
【0023】
また、制御部10は、同図(b) に示したように、コンピュータ12により出力された高さ情報(閥値ΔZ)が記憶される高さ情報記憶部10aと、コンピュータ12により出力された、その高さ情報に対応する測定ピッチが記憶される測定ピッチ記憶部10b等を有し、これらに記憶されている高さ情報及び測定ピッチに基づいて、前述の対物駆動部4及びXY駆動部11等の制御を行う。
【0024】
続いて、このような構成の本装置の測定動作について説明する。
本測定動作では、まず、実際の測定が開始される前に、コンピュータ12において、複数の高さ情報及びそれぞれの高さ情報に対応する複数の測定ピッチが設定される。
【0025】
本例では、高さ情報として、閾値ΔZ1、ΔZ2、ΔZ3、及び最終的にエッジ位置を判定するための聞値ΔZ4が設定され、その閾値ΔZ1、ΔZ2、ΔZ3、ΔZ4に対応する測定ピッチとして、それぞれ測定ピッチA、B、C、Dが設定されるものとする。但し、測定ピッチの大小関係は、A>B>C>Dとする。例えば、A=20μm、B=5μm、C=2.5μm、D=1μmである。
【0026】
尚、これらは、例えば、コンピュータ12の不図示の入力部(キーボードやマウス等)を介して、測定者(ユーザ)によって入力、設定される。
このようにして高さ情報及びそれに対応する測定ピッチが設定されると、これらは制御部10へ出力され、高さ情報が高さ情報記憶部10aに、それに対応する測定ピッチが測定ピッチ記憶部10bに、それぞれ格納され記憶される。
【0027】
続いて、実際の測定が開始される。
図2は、本装置の実際の測定動作の一例を説明する図である。
同図に示したように、まず基準面Mにおける測定開始点Sにおいてオートフォーカスが行われ、この時の対物レンズ5の焦点位置(Z値)が0に設定される。
【0028】
続いて、測定開始点Sから試料7の外側(同図左側)へ向けて、オートフォーカスが行われながら、測定ピッチAでXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチAの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置を取得し、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が測定ピッチAに対応する閾値ΔZ1以上であるか否かの判定を行う、といった動作が行われ、そのような動作が、その判定結果がYesになるまで繰り返される。
【0029】
そして、その判定結果がYesになると(同図▲1▼の位置)、測定ピッチAが測定ピッチBに変更され、引き続き、試料7の外側へ向けて、オートフォーカスを行わせながらXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチBの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置を取得し、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が測定ピッチBに対応する閾値ΔZ2以上であるか否かの判定を行う、といった動作が行われ、そのような動作が、その判定結果がYesになるまで繰り返される。
【0030】
そして、その判定結果がYesになると(同図▲2▼の位置)、測定ピッチBが測定ピッチCに変更され、引き続き、試料7の外側へ向けて、オートフォーカスが行われながらXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチCの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置を取得し、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が測定ピッチCに対応する閾値ΔZ3以上であるか否かの判定を行う、といった動作が行われ、そのような動作が、その判定結果がYesになるまで繰り返される。
【0031】
そして、その判定結果がYesになると(同図▲3▼の位置)、測定ピッチCが測定ピッチDに変更され、引き続き、試料7の外側へ向けて、オートフォーカスが行われながらXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチDの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置を取得し、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が測定ピッチDに対応する閾値ΔZ4以上であるか否かの判定を行う、といった動作が行われ、そのような動作が、その判定結果がYesになるまで繰り返される。
【0032】
そして、その判定結果がYesになると(同図▲4▼の位置)、その位置がエッジ位置として検出され、その位置のXY座標値が取得される。
このようにしてエッジ位置のXY座標値が取得され、また必要に応じて、他のエッジ位置のXY座標値も同様にして取得されると、取得されたエッジ位置のXY座標値が用いられて所定の寸法測定が行われる。
【0033】
このように、本測定動作によれば、設定された閾値ΔZ1,ΔZ2,ΔZ3,ΔZ4と各閾値に対応する測定ピッチA,B,C,Dに応じて測定が行われて、エッジ位置の検出が行われるようになる。
【0034】
以上、本実施の形態によれば、基準面Mからの高さ情報である閾値とそれに対応する測定ピッチを複数設定することができるので、エッジ位置から離れているところでは測定ピッチを粗く設定し、エッジ位置近傍では測定ピッチを細かく設定することで、オートフォーカス動作の回数をより少なくして、全体としての測定時間を短縮させることが可能になる。
【0035】
尚、本実施の形態において、測定ピッチA,B,C,Dは、前述した通り、コンピュータ12において、測定者の指示に応じて入力、設定されるものでも良く、或いは測定ピッチAのみが入力されることで残りの測定ピッチB,C,Dが自動的に設定されるものであっても良い。例えば、測定ピッチAが入力されると、測定ピッチB,C,Dは、それぞれA/2,A/4,A/8として自動的に設定されるものであっても良い。
【0036】
また、本実施の形態では、基準面Mからの高さ情報である閾値の数とそれに対応する測定ピッチをそれぞれ4つとしたが、その数は4つに限定されず、少なくとも2つ以上にすることで、本願の課題を解決することができる。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
【0037】
本実施の形態は、設定データや事前測定等によって、予め、測定開始点からエッジ位置までの距離が大まかにわかっている場合に好適な態様である。
本実施の形態に係る寸法測定装置の構成は、制御部10に移動距離記憶手段が新たに設けられている点が、第一の実施の形態と異なり、その他の構成については同様である。
【0038】
図3(a) は、移動距離記憶手段を有する制御部10の構成例を示す図である。同図(a) に示したように、制御部10は、高さ情報記憶手段10aと測定ピッチ記憶手段10b等に加えて、移動距離記憶手段10cを備えている。この移動距離記憶手段10cには、コンピュータ12により出力された、移動距離Xが記憶される。また、本実施の形態では、高さ情報記憶手段10aにエッジ位置を判定するための閾値ΔZが記憶され、測定ピッチ記憶手段10bには移動距離Xに対応する測定ピッチが記憶される。本実施の形態に係る制御部10は、これらに記憶される高さ情報、移動距離X、及び測定ピッチに基づいて、前述の対物駆動部4及びXY駆動部11等の制御を行う。
【0039】
続いて、本実施の形態に係る寸法測定装置の測定動作について説明する。
本測定動作では、まず、実際の測定が開始される前に、コンピュータ12において、エッジ位置を判定するための高さ情報(閾値ΔZ)、複数の移動距離X、及びそれぞれの移動距離Xに対応する複数の測定ピッチが設定される。
【0040】
本例では、高さ情報として閾値ΔZが設定され、移動距離XとしてX2,X3,X4,X5が設定され、その移動距離X2,X3,X4,X5に対応する測定ピッチとして、それぞれ測定ピッチE,F,G,Hが設定されるものとする。但し、測定ピッチの大小関係は、E>F>G>Hとする。例えば、E=20μm、F=5μm、G=2.5μm、H=1μmである。
【0041】
尚、これらは、例えば、コンピュータ12の不図示の入力部(キーボードやマウス等)を介して、測定者によって入力、設定される。
このようにして高さ情報、移動距離X、及びその移動距離Xに対応する測定ピッチが設定されると、これらは制御部10へ出力され、高さ情報が高さ情報記憶部10aに、移動距離Xが移動距離記憶手段10cに、それに対応する測定ピッチが測定ピッチ記憶部10bに、それぞれ格納されて記憶される。
【0042】
続いて、実際の測定が開始される。
図3(b) は、本装置の実際の測定動作の一例を説明する図である。
同図(b) において、X2,X3,X4,X5は、前述の移動距離X2,X3,X4,X5を示している。また、測定開始点Sから試料7のエッジまでの距離を示すX1と、移動距離X2,X3,X4,X5との関係は、少なくともX1≦X2+X3+X4+X5であるとする。
【0043】
同図(b) に示したように、まず基準面Mにおける測定開始点Sにおいてオートフォーカスが行われ、この時の対物レンズ5の焦点位置(Z値)が0に設定される。
続いて、測定開始点Sから試料7の外側(同図(b) の左側)へ向けて移動距離X2離れた位置(同図の▲1▼の位置)まで、オートフォーカスが行われながら、移動距離X2に対応する測定ピッチEでXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチEの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置が取得され、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が閾値ΔZ以上であるか否かの判定が行われ、その判定結果がYesの場合には、その位置がエッジとして検出され、その位置のXY座標値が取得される。
【0044】
一方、その移動の間(測定開始点Sから▲1▼の位置までの移動の間)に、その判定結果がYesにならなかったなら、その移動距離X2離れた位置(▲1▼の位置)から試料7の外側へ向けて移動距離X3離れた位置(同図の▲2▼の位置)まで、同様にして、オートフォーカスが行われながら、移動距離X3に対応する測定ピッチFでXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチFの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置が取得され、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が閾値ΔZ以上であるか否かの判定が行われ、その判定結果がYesの場合には、その位置がエッジとして検出され、その位置のXY座標値が取得される。
【0045】
一方、その移動の間(▲1▼の位置から▲2▼の位置までの移動の間)に、その判定結果がYesにならなかったなら、その移動距離X3離れた位置(▲2▼の位置)から試料7の外側へ向けて移動距離X4離れた位置(同図の▲3▼の位置)まで、同様にして、オートフォーカスが行われながら、移動距離X4に対応する測定ピッチGでXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチGの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置が取得され、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が閾値ΔZ以上であるか否かの判定が行われ、その判定結果がYesの場合には、その位置がエッジとして検出され、その位置のXY座標値が取得される。
【0046】
一方、その移動の間(▲2▼の位置から▲3▼の位置までの移動の間)に、その判定結果がYesにならなかったなら、その移動距離X4離れた位置(▲3▼の位置)から試料7の外側へ向けて移動距離X5離れた位置(同図の▲4▼の位置)まで、同様にして、オートフォーカスが行われながら、移動距離X5に対応する測定ピッチHでXY移動ステージ6の移動が行われる。但し、この移動の間、測定ピッチHの移動毎に、オートフォーカスによって焦点位置が取得され、その焦点位置である高さと基準面Mの高さとの差が閾値ΔZ以上であるか否かの判定が行われ、その判定結果がYesの場合には、その位置がエッジとして検出され、その位置のXY座標値が取得される。
【0047】
このようにしてエッジ位置のXY座標値が取得され、また必要に応じて、他のエッジ位置のXY座標値も同様にして取得されると、取得されたエッジ位置のXY座標値が用いられて所定の寸法測定が行われる。
このように、本測定動作によれば、設定された閾値ΔZ、移動距離X1,X2,X3,X4と各移動距離Xに対応する測定ピッチE,F,G,Hに応じて測定が行われて、エッジ位置の検出が行われるようになる。
【0048】
以上、本実施の形態によれば、上述した移動距離Xとそれに対応する測定ピッチを複数設定することができるので、エッジ位置から離れているところでは測定ピッチを粗く設定し、エッジ位置近傍では測定ピッチを細かく設定することで、オートフォーカス動作の回数をより少なくして、全体としての測定時間を短縮させることが可能になる。
【0049】
尚、本実施の形態において、測定ピッチE,F,G,Hは、前述した通り、コンピュータ12において、測定者の指示に応じて入力、設定されるものでも良く、或いは測定ピッチEのみが入力されることで残りの測定ピッチF,G,Hが自動的に設定されるものであっても良い。例えば、測定ピッチEが入力されると、測定ピッチF,G,Hは、それぞれE/2,E/4,E/8として自動的に設定されるものであっても良い。また、測定ピッチに対応する移動距離Xについても、前述した通り、コンピュータ12において、測定者の指示に応じて入力、設定されるものであっても良く、或いは、設定データや事前測定等によって予め測定開始点Sからエッジ位置までの距離X1が大まかにわかっている場合には、その測定開始点Sからエッジ位置までの距離X1に応じて、移動距離X2,X3,X4,X5が自動的に設定されるものであっても良い。例えば、移動距離X2,X3,X4,X5が、X1/2,X1/4,X1/8,X1/16として自動的に設定されるものであっても良い。
【0050】
また、本実施の形態では、移動距離Xとそれに対応する測定ピッチをそれぞれ4つとしたが、その数は4つに限定されず、少なくとも2つ以上にすることで、本願の課題を解決することができる。
また、上述の第一及び第二の実施の形態に係る寸法測定装置では、対物レンズ5が移動することによって試料7との相対距離が変化する構成であるが、対物レンズ5の代わりにXY移動ステージ6が移動することによって対物レンズ5と試料7との相対距離が変化する構成であっても良い。
【0051】
また、上述の第一及び第二の実施の形態に係る寸法測定装置では、制御部10とコンピュータ12が独立して構成されているが、コンピュータ12が制御部10を内蔵する構成としても良い。また、この場合に、制御部10によって行われていた制御をコンピュータ12が行うようにしても良い。
【0052】
また、上述の第一及び第二の実施の形態に係る寸法測定装置に適用したオートフォーカス機構は、図1に示した機構に限定されず、例えば図4に示した機構により実現されるものであっても良い。
図4は、図1に示した機構と異なるオートフォーカス機構の一例を説明する図である。図4において、図1に示した構成と同一の構成については同一の符号を付して示している。
【0053】
図4において、オートフォーカス機構に係る構成は、レーザ光源21、レンズ22,23、ミラー24,25,26、ピンホール板27a,28a、受光素子27b,28b等である。
このような構成において、レーザ光源21から射出したレーザ光は、レンズ22を通り、ミラー24,25により反射され、対物レンズ5に入射後、試料7に集光する。そして、試料7からの反射光は、同じ経路で戻り、ミラー24を透過し、レンズ23を通り、ミラー26によって二分割される。ミラー26を透過したレーザ光(反射光)は、対物レンズ5の焦点位置と共役な位置よりも後側に配置されたピンホール板28aを通り、その背後の受光素子28bに入射する。また、ミラー26によって反射されたレーザ光(反射光)は、対物レンズ5の焦点位置と共役な位置よりも前側に配置されたピンホール板27aを通り、その背後の受光素子27bに入射する。そして、これらの受光素子27b,28bの出力から合焦信号を演算し、この演算結果に基づく合焦信号に応じて対物駆動部4を駆動して対物レンズ5を移動させることによって、対物レンズ5の焦点位置が試料7上に合わせられるものである。
【0054】
また、オートフォーカス機構は、その他、ナイフエッジ法(瞳分割法)、フーコー法、非点収差法、或いは臨界角法等を利用した機構によって実現されるものであっても良い。
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。
【0055】
図5は、本発明の第三の実施の形態に係る寸法測定装置の構成例を示す図である。
同図において、寸法測定装置は、装置本体31とコンピュータ32等で構成されている。
【0056】
装置本体31において、ベース34上には、試料を載置する、X,Y軸モータを備えたXY移動ステージ33が取り付けられている。XY移動ステージ33は、外部通信ケーブル35を介してコンピュータ32により制御され、不図示ではあるが、当該XY移動ステージ33のX方向及びY方向の移動量を検出する、X軸及びY軸に対するX検出器及びY検出器を備えている。XY移動ステージ33の上方には、Z軸モータを備えたZステージ35(拡大光学系)が設けられ、当該Zステージ35に対物レンズ36が取り付けられて、コラム37に設けられたガイド38等の案内によって上下移動が行われるようになっている。また、Zステージ35には、オートフォーカスユニット39が取り付けられ、試料と対物レンズ36との相対距離をー定に保つことができるようになっている。オートフォーカスユニット39の上方には、接眼鏡筒40が取り付けられている。コラム37の内部には、Zステージ35の移動量を検出する不図示のZ検出器が備えられている。前述のX検出器、Y検出器、Z検出器の各検出信号は、コラム37内の不図示の信号演算回路により演算され、移動量に応じた座標データが、X表示部41a、Y表示部41b、Z表示部41cへ送られ座標が表示されるようになっている。また、その座標データは、外部通信ケーブル42を介してコンピュータ32へも送られるようになっている。
【0057】
コンピュータ32は、データ処理部32aと表示部32b等により構成されている。データ処理部32aは、不図示の内部メモリに格納されている制御プログラムを実行することで、入力された座標データの処理など、本寸法測定装置全体の動作を制御する。表示部32bには、必要に応じて所定の情報が表示される。
【0058】
続いて、このような構成を有する寸法測定装置の動作について説明する。
図6は、オートフォーカスを実行させてXYZの各座標値を取得する動作を説明する図である。
同図において、XY移動ステージ33上には試料51が載置されている。また、対物レンズ36が取り付けられたZステージ35は、Z軸モータ52の駆動によって移動し、試料51との相対距離が変化するようになっている。
【0059】
ここで、コンピュータ32から合焦検出制御部53へオートフォーカス実行の指示が出力されると、合焦検出部54では、レーザプローブ光54aが出射され、試料51からの光が、焦点面の前方に設けられたピンホール54bを通って受光面54cに入射し、また焦点面の後方に設けられたピンホール54dを通って受光面54eに入射する。そして、合焦検出制御部53は、受光面54cに入射した光に基づく信号と受光面54eに入射した光に基づく信号との差から焦点信号を求め、この焦点信号に基づいてZ軸駆動回路55を介してZ軸モータ52を駆動することによってZステージ35を焦点位置(対物レンズ36の焦点位置が試料51上に合う位置)へ移動させる。Zステージ35が焦点位置に移動すると合焦検出制御部53から合焦信号が発生し、これがX軸移動量カウンタ56、Y軸移動量カウンタ57、及びZ軸移動量カウンタ58に与えられる。X軸移動量カウンタ56、Y軸移動量カウンタ57、及びZ軸移動量カウンタ58の各々は、合焦検出制御部53から合焦信号が入力されると、その入力時に検出された移動量をコンピュータ32に出力する。すなわち、X軸移動量カウンタ56はX軸検出器59で検出されたX軸移動量を出力し、Y軸移動量カウンタ57はY軸検出器60で検出されたY軸移動量を出力し、Z軸移動量カウンタ58はZ軸検出器61で検出されたZ軸移動量を出力する。XY移動ステージ33は、コンピュータ32からの命令によりXY軸駆動回路62を介してX軸モータ63及びY軸モータ64が駆動されることによって、所望の位置へ移動される。
【0060】
尚、本実施の形態において、オートフォーカスの機構は、上述の機構に限定されず、例えば、PSD( Position Sensitive Detector )を用いた三角測量法、ナイフエッジ法(瞳分割法)、フーコー法、非点収差法、或いは臨界角法等を利用した機構によって実現されるものであっても良い。
【0061】
また、本装置では、Zステージ35が移動することによって試料51との相対距離が変化する構成であるが、Zステージ35の代わりにXY移動ステージ33が移動することによってZステージ35と試料51との相対距離が変化する構成であっても良い。
【0062】
続いて、上述した構成の寸法測定装置の測定動作について説明する。
本測定動作では、まず、実際の測定が開始される前に、測定者の指示に応じて、試料51の測定範囲及び測定ピッチが設定される。
図7(a) は、測定者の指示に応じて設定された、試料51の測定範囲の一例を示す図である。
【0063】
同図(a) において、測定範囲71は、測定者の指示に応じて設定された試料51のXY方向の測定範囲を示し、点線72は、その測定範囲71の一部を指示したものである。
尚、この測定範囲71は矩形として設定しても良く、又は試料51の形状に合わせた形(例えば丸型等)として設定しても良く、又は任意形状として設定しても良いのはもちろんである。
【0064】
図7(b) は、同図(a) の点線72で指示された測定範囲71の一部の範囲の拡大図である。
同図(b) において、ピッチ73a,73bは、測定者の指示に応じて、試料51のXY方向の測定範囲71に対して設定された一定のピッチである。そして、このピッチ73a,73bによって決定されるグリッドの交点が測定点として設定される。
【0065】
このようにして試料51の測定範囲71及びピッチ73a,73bが設定されると、続いて実際の測定動作が開始される。
この実際の測定動作では、コンピュータ32がXY移動ステージ33を測定点へ移動させてオートフォーカスを実行させ焦点位置が検出された時のXYZの各座標値を取得する、といった動作が、測定対象となる測定点に対して繰り返し行われるものである。
【0066】
ところで、このようなオートフォーカスを実行させながら試料の三次元座標データを取得する方式では、焦点位置検出のためにZステージ35を上下方向(Z方向)に移動させるオートフォーカス動作に要する時間が、全体としての測定時間に多大な影響を与えている。例えば、エッジ斜面や反射率が極端に低い位置等でオートフォーカスを実行させる場合には、試料51からの反射光が十分に得られないために焦点位置検出が困難になり、Zステージ35が上下方向に何度も移動することとなり、1回のオートフォーカス動作に要する時間が長くなる。また、Zステージ35の焦点位置検出開始位置(移動開始位置)が実際の焦点位置から大きく離れている場合には、上下の何れの方向に焦点位置があるのかの判断が困難になり、焦点位置検出のためにZステージ35が上下方向に大きく移動することとなり、同様に、1回の焦点位置検出動作に要する時間が長くなる。従って、段差が多く含まれる試料等であって特に1回の寸法測定において数千或いは数万の測定点のデータを取得するような場合には、オートフォーカス動作に要する時間が全体としての測定時間に多大な影響を与えることになる。
【0067】
そこで、本実施の形態に係る測定動作では、オートフォーカス動作においてZステージ35の上下方向の移動範囲を極力小さくするように、測定点における焦点位置を予測して適切な焦点位置検出範囲を設定し、1回のオートフォーカス動作に要する時間を少なくして、全体としての測定時間の短縮化を図るようにしている。
【0068】
図7(c) は、本実施の形態に係る測定動作を説明するための図であり、試料51の測定範囲の一部を示している。
まず、後述する第二の測定に先立って第一の測定が行われる。第一の測定では、同図(c) の黒丸に示したように、測定開始点(例えば同図(c) の左上の点)を基準とした一定間隔おきの測定点におけるXYZ座標データが取得される。
【0069】
尚、この一定間隔は、試料の形状変化の密度によって測定者が段階(前述の一定間隔のレベル)を選択することによって設定されるものであっても良い。例えば、試料の形状が位置に応じて著しく変化するような場合には前述の一定間隔が狭く設定されるように、或いは位置に応じて変化の少ない場合(平坦な形状等の場合)には前述の一定間隔が広く設定されるように、段階を選択すれば良い。
【0070】
第一の測定によって取得されたXYZ座標データは、コンピュータ32へ送られて記憶され、これらに基づいて、第二の測定において測定対象となる測定点の焦点位置が予測され適切な焦点位置検出範囲が設定される。すなわち、第二の測定でのオートフォーカス動作におけるZステージ35の上下方向の移動範囲を決定するための上限位置及び下限位置が設定される。詳しくは、測定点を囲む、第一の測定にて測定された複数の測定点のZ座標データから決定されるZ方向の最高点位置にマージンαを加えた高さ位置が上限位置として設定され、そのZ方向の最低点位置にマージンβを減じた高さ位置が下限位置として設定される。
【0071】
図8は、このようにして設定される上限位置と下限位置の一例を示す図である。
同図において、p11,p21,p12,p22は、第一の測定にて測定された測定点を示している。また、それぞれの点においてオートフォーカスが実行され焦点位置が検出された時のZ座標データに基づく高さ位置をz11,z21,z12,z22とする。
【0072】
同図に示した例では、第一の測定にて測定された測定点の最高点位置がz22となり、その最低点位置がz11となり、それぞれにマージンα、βが加味され、z22+αが上限位置L1として設定され、z11−βが下限位置L2として設定される。
【0073】
このようにして、第一の測定にて測定された測定点によって囲まれる範囲について上限位置及び下限位置が設定されると、第二の測定が開始される。
第二の測定では、測定対象となる各測定点において、当該測定点に係る上限位置及び下限位置により決定される、Zステージ35の上下方向の移動範囲に従ってオートフォーカス動作が行われ、焦点位置が検出された時のXYZ座標データが取得される。但し、既に第一の測定においてXYZ座標データが取得されている測定点については測定を行わずに、既に取得済みの座標データが用いられるようになる。
【0074】
前述の図8に示した例では、p11,p12,p21,p22で囲まれる範囲内の測定点に対しては、上限位置L1と下限位置L2で決定される、Zステージ35の上下方向の移動範囲に従ってオートフォーカス動作が行われることになる。
【0075】
尚、このようなオートフォーカス動作は、測定対象となる測定点に係る上限位置及び下限位置に関するデータが、コンピュータ32から合焦検出制御部53へ送られ、Z軸駆動回路55によってZステージ35の上下方向の移動範囲が制御されることによって行われる。
【0076】
このようにして、測定範囲71の各測定点のXYZ座標データが取得されると、それらに基づいて所定の寸法測定が行われる。
このように、本測定動作が行われることによって、第一の測定による測定結果から、測定点における焦点位置が予測されて適切な焦点位置検出範囲が設定され、その範囲外においてオートフォーカス動作が行われないようになる。
【0077】
以上、本実施の形態によれば、オートフォーカス動作時のZステージ35の無駄な移動を抑制することができ、1回のオートフォーカス動作に要する時間を短くすることができる。よって、試料の座標データ取得に要する時間を少なくして、全体としての測定時間を短縮させることが可能になる。
【0078】
尚、本実施の形態に係る第二の測定において、焦点位置検出範囲内で焦点位置が検出されなかったときには、周辺の測定点の座標データを基に補間により求めた座標データを、当該測定点の座標データとするようにしても良い。これにより、オートフォーカス動作に無為な時間を消費させないようにすることができる。
【0079】
また、このような場合に、焦点位置検出が行われなかった測定点が、一定面積当たりに一定数以上ある場合には、その一定面積範囲内の所定の一点の測定点において前述の焦点位置検出範囲を設けない通常のオートフォーカスを行わせて焦点位置を検出し、その焦点位置を中心として前述のマージンα,βを用いて新たに上限位置及び下限位置を設定し、その設定に基づいて、その一定面積範囲内の測定点を再測定するようにしても良い。これにより、第一の測定による測定結果から設定された焦点位置検出範囲内に、焦点位置(試料51表面の高さ)が含まれていなかった場合に、データの取得漏れを防止することができる。
【0080】
また、同一形状の試料を繰り返し測定する場合には、最初の試料に対してのみ第一の測定を行うようにし、以降の試料に対しては、第一の測定を行わずに、最初の試料に対する第一の測定による測定結果から設定された焦点位置検出範囲を適用して第二の測定を行うようにしても良い。
【0081】
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る寸法測定装置の構成は、図5に示した構成と同一である。また、オートフォーカスを実行させてXYZの各座標値を取得する動作は、図6を用いて説明した動作と同一である。
【0082】
続いて、本実施の形態に係る寸法測定装置の測定動作について説明する。
本測定動作では、まず、実際の測定が開始される前に、測定者の指示に応じて、試料51の測定範囲及び測定ピッチが設定される。
図9(a) は、測定者の指示に応じて設定された、試料51の測定範囲の一部の範囲の一例を示す図である。
【0083】
同図(a) において、ピッチ81a,81bは、測定者の指示に応じて、試料51のXY方向の測定範囲に対して設定された一定のピッチである。そして、このピッチ81a,81bによって決定されるグリッドの交点が測定点として設定される。尚、測定範囲は矩形として設定しても良く、又は試料51の形状に合わせた形(例えば丸型等)として設定しても良く、又は任意形状として設定しても良いのはもちろんである。
【0084】
このようにして試料51の測定範囲及びピッチ81a,81bが設定されると、続いて実際の測定動作が開始される。
この測定動作では、コンピュータ32がXY移動ステージ33を測定点へ移動させてオートフォーカスを実行させ焦点位置が検出された時のXYZの各座標値を取得する、といった動作が測定対象となる測定点に対して繰り返し行われるものである。
【0085】
具体的には、この動作に準じて、まず第一の測定が行われる。
この第一の測定では、測定開始点(例えば同図(a) の左上の点)を基準とした一定間隔おきの測定点における座標データが取得される。尚、この一定間隔は、例えば測定者の指示に応じて自由に設定されるものであっても良い。
【0086】
図9(b) は、第一の測定において座標データが取得される測定点の一例を示す図である。
同図(b) の黒丸に示したように、X方向のピッチ82a及びY方向のピッチ82bにより決定される一定間隔おきの測定点の座標データが、第一の測定において取得される。
【0087】
第一の測定が終了すると、コンピュータ32によって、第一の測定において取得された座標データを基に、続いて行われる第二の測定において測定対象となる測定点が設定される。
図10(a),(b),(c),(d),(e),(f) は、その第二の測定において測定対象となる測定点の設定方法の一例を説明する図である。
【0088】
同図(a) 乃至(f) において、a11,a12,a21,a22は、第一の測定において座標データが取得された測定点であり、それぞれの測定点において取得された高さデータ(座標データ)をh11,h12,h21,h22とする。また、第一の測定において測定された、隣接する測定点の高さデータの差に対する聞値をT1とする。
【0089】
このような場合、|h11−h12|≧T1の条件が満たされときには、同図(a) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。また、|h11−h21|≧T1の条件が満たされたときには、同図(b) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。また、|h21−h22|≧T1の条件が満たされたときには、同図(c) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。また、|h12−h22|≧T1の条件が満たされたときには、同図(d) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。また、|h11−h22|≧T1の条件が満たされたときには、同図(e) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。また、|h12−h21|≧T1の条件が満たされたときには、同図(f) の黒丸に示した測定点が第二の測定における測定点として設定される。
【0090】
このように、第一の測定において測定された、隣接する測定点の高さデータの差がT1以上である場合には、その間の試料51表面に形状変化があるとして、その間付近の測定点が、第二の測定において測定対象となる測定点として設定される。
【0091】
但し、このような設定によって測定点が重複する場合には、測定点の論理和によって得られた測定点が設定されるようにする。
また、|h11−h12|<T1,|h11−h21|<T1,|h21−h22|<T1,|h12−h22|<T1,|h11−h22|<T1,|h12−h21|<T1が全て満たされた場合には、a11,a12,a21,a22で囲まれる範囲内の測定点においては、第二の測定が行われない。つまり、このような場合は、試料51の表面形状がほぼ平坦であると考えられるので、その範囲内の測定点は寸法測定に不必要なものとして測定が行わないようになる。
【0092】
このようにして測定範囲全域にわたって、第二の測定において測定対象となる測定点が設定され、その各測定点のXY座標値がコンピュータ32にテーブルとして記録されると、その各測定点のXY座標値に従って第二の測定が行われる。つまり、テーブルとして記録された各測定点のXY座標値に従って、XY移動ステージ33が順次移動されてオートフォーカスが行われ、焦点位置が検出されたときの座標データが順次取得される。
【0093】
このように、本測定動作によれば、試料51表面上の形状変化の大きな範囲が密に測定されるようになり、寸法測定に必要な範囲についてだけ重点的に座標データが取得されるようになる。
以上、本実施の形態によれば、第一の測定による測定結果に基づいて、寸法測定に必要な範囲だけを、第二の測定における測定対象とすることができるので、平坦な範囲の座標データが不必要に取得されることがなくなり、また形状変化がある箇所の情報を失うことなく、寸法測定のためのデータ取得時間を少なくして全体としての測定時間を短縮させることが可能になる。
【0094】
尚、本実施の形態において、前述の図10(a) 乃至(f) を用いて説明した、閾値T1を用いた判定に応じて設定される測定点の配置パターンは、予めコンピュータ32に複数種類登録しておき、ユーザの指示に応じて自由に選択されるものであっても良い。
【0095】
また、本実施の形態に係る第一の測定及び第二の測定において、座標データが取得されなかった測定点については、座標データが取得されている周辺の測定点の座標データから補間により求めた座標データを用いるようにしても良い。
また、本実施の形態において、第二の測定において測定対象となる測定点を決定するための閾値を、第一の閾値T1,第二の閾値T2というように、多段階に設けるようにしても良い。
【0096】
例えば、T1>T2とすると、第一の測定において測定された、隣接する測定点の高さデータ(座標データ)の差がT1以上である場合には、その隣接する測定点間の全ての測定点を、第二の測定において測定対象となる測定点として設定し、又は、第一の測定において測定された、隣接する測定点の高さデータの差がT2以上であってT1未満である場合には、前述のT1以上の場合のときよりも、その隣接する測定点間に設定する、第二の測定において測定対象となる測定点の数を少なくするように設定しても良い。
【0097】
図11(a),(b) は、そのような第一の閾値T1及び第二の閾値T2により設定される、第二の測定において測定対象となる測定点の一例を説明する図である。同図(a) において、高さh´は、前述の隣接する測定点の高さデータの差を示し、大きな黒丸は、第一の測定において測定された隣接する測定点を示し、小さな黒丸は、その隣接する測定点間の全ての測定点を示している。同図(a) の例では、T1≦h´であるので、その隣接する測定点間の全ての測定点(小さな黒丸)が、第二の測定において測定対象となる測定点として設定される。
【0098】
また、同図(b) において、高さh” は、前述の隣接する測定点の高さデータの差を示し、大きな黒丸は、第一の測定において測定された隣接する測定点を示し、小さな黒丸は、その隣接する測定点間の中心の1つの測定点を示している。同図(b) の例では、T1≦h” <T1であるので、その隣接する測定点間に設定される、第二の測定において測定対象となる測定点の数を、同図(a) の例よりも少なくして、1つに設定している。
【0099】
尚、このように測定点の数を少なく設定する場合に、予めコンピュータ32に、その測定点の設定パターン、或いは設定される測定点の比率を登録しておき、それらに基づいて測定点が設定されるようにしても良い。
また、本実施の形態に係る測定動作に、上述の第三の実施の形態に係る測定動作を併せて行うようにしても良い。この場合には、第一の測定による測定結果に基づいて、第二の測定において測定対象となる測定点が設定されると共に、その測定点における焦点位置検出範囲が設定され、第二の測定では、それらの設定に基づいて、測定が行われる。このようにすることで、寸法測定のためのデータ取得時間がより短くなり、全体としての測定時間をより短縮させることが可能になる。
<付記>
付記1 試料が搭載される移動ステージと、
該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、
前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、
を備え、
測定された前記試料の高さと複数の高さ閾値とに基づいて、測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、前記複数の高さ閾値の中の、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0100】
付記2 前記複数の高さ閾値に関する高さ情報が記憶される高さ情報記憶手段、
を更に備えることを特徴とする付記1記載の寸法測定装置。
付記3 前記複数の高さ閾値の各々に対応する複数の移動ピッチに関する情報が記憶される移動ピッチ記憶手段、
を更に備えることを特徴とする付記1記載の寸法測定装置。
【0101】
付記4 試料が搭載される移動ステージと、
該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、
前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、
を備え、
測定開始位置からの移動距離に基づいて測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0102】
付記5 前記測定開始位置からの移動距離に関する情報として、複数の距離に関する情報が記憶される移動距離記憶手段と、
前記複数の距離の各々に対応する複数の移動ピッチに関する情報が記憶される移動ピッチ記憶手段と、
を更に備えることを特徴とする付記4記載の寸法測定装置。
【0103】
付記6 試料が搭載される移動ステージと、
該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
前記移動ステージに搭載された試料の測定点と前記対物レンズとの相対距離を一定に保つオートフォーカス手段と、
前記検出手段により検出された座標に関する情報を処理するデータ処理部と、
を備え、
第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果から測定条件を設定し、該測定条件に基づいて前記第二の測定を行う、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0104】
付記7 前記測定条件は、オートフォーカス動作における焦点位置検出範囲である、
ことを特徴とする付記6記載の寸法測定装置。
付記8 前記測定条件は、前記第二の測定において測定対象とする測定点である、
ことを特徴とする付記6記載の寸法測定装置。
【0105】
付記9 前記測定条件は、オートフォーカス動作における焦点位置検出範囲と前記第二の測定において測定対象とする測定点である、
ことを特徴とする付記6記載の寸法測定装置。
付記10 前記焦点位置検出範囲は、前記第一の測定により測定された複数の測定点の高さの中の最小高さと最大高さにより決定される、
ことを特徴とする付記7又は9記載の寸法測定装置。
【0106】
付記11 前記第二の測定において測定対象とする測定点は、前記第一の測定による測定結果における閾値以上の高さ変化の生じた範囲内の測定点である、
ことを特徴とする付記8又は9記載の寸法測定装置。
付記12 前記閾値を複数有し、用いた閾値に応じて、前記第二の測定において測定対象とする測定点の測定ピッチを変更する、
ことを特徴とする付記11記載の寸法測定装置。
【0107】
付記13 前記第二の測定において測定対象とする測定点は、前記第一の測定による測定結果における閾値以上の高さ変化の生じた測定点間の測定点、又は該測定点間の測定点及び該測定点間の測定点付近の測定点である、
ことを特徴とする付記8又は9記載の寸法測定装置。
【0108】
付記14 試料が搭載される移動ステージに対し対物レンズを光軸方向に相対移動させて前記試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせ、
該焦点位置に基づいて前記試料の高さを取得し、
該取得した高さと複数の高さ閾値とに基づいて、測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、前記複数の高さ閾値の中の、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、
ことを特徴とする寸法測定方法。
【0109】
付記15 測定開始位置からの移動距離に基づいて測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、
前記移動ピッチ毎に、試料が搭載される移動ステージに対し対物レンズを光軸方向に相対移動させて前記試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせ、該焦点位置に基づいて前記試料の高さを取得し、該取得した高さとエッジ位置を決定する高さ閾値とに基づいて前記試料のエッジを検出する、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0110】
付記16 第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果からオートフォーカス動作における焦点位置検出範囲を設定し、
前記第二の測定では、前記焦点位置検出範囲に従って、試料が搭載される移動ステージに対し対物レンズを光軸方向に相対移動させて前記試料の測定点と前記対物レンズとの相対距離を一定に保つようにオートフォーカスを行う、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0111】
付記17 第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果から前記第二の測定において測定対象とする測定点を設定し、
前記第二の測定では、前記測定対象とする測定点において、試料が搭載される移動ステージに対し対物レンズを光軸方向に相対移動させて前記試料の測定点と前記対物レンズとの相対距離を一定に保つようにオートフォーカスを行う、
ことを特徴とする寸法測定装置。
【0112】
以上、本発明の寸法測定装置等について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
【0113】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、オートフォーカス動作に要する時間を少なくして全体としての測定時間を短縮させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b) は、第一の実施の形態に係る寸法測定装置の構成例を示す図である。
【図2】第一の実施の形態に係る寸法測定装置の実際の測定動作の一例を説明する図である。
【図3】(a) は移動距離記憶手段を有する制御部の構成例を示す図、(b) は第二の実施の形態に係る寸法測定装置の実際の測定動作の一例を説明する図である。
【図4】図1に示した機構と異なるオートフォーカス機構の一例を示す図である。
【図5】第三の実施の形態に係る寸法測定装置の構成例を示す図である。
【図6】オートフォーカスを実行させてXYZの各座標値を取得する動作を説明する図である。
【図7】(a) は測定者の指示に応じて設定された試料の測定範囲の一例を示す図、(b) は(a) の点線で指示された測定範囲の一部の範囲の拡大図、(c) は第三の実施の形態に係る測定動作を説明するための図である。
【図8】上限位置と下限位置の一例を示す図である。
【図9】(a) は測定者の指示に応じて設定された試料の測定範囲の一部の範囲の一例を示す図、(b) は第四の実施の形態に係る第一の測定において、座標データが取得される測定点の一例を示す図である。
【図10】(a),(b),(c),(d),(e),(f) は、第四の実施の形態に係る第二の測定において、測定対象となる測定点の設定方法の一例を説明する図である。
【図11】(a),(b) は、第四の実施の形態において、第一の閾値T1及び第二の閾値T2により設定される、第二の測定において測定対象となる測定点の一例を説明する図である。
【図12】(a),(b) は、従来の寸法測定装置の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1 レーザ照射部
2,3 ミラー
4 対物駆動部
5 対物レンズ
6 XY移動ステージ
7 試料
8 ミラー
9 光位置検出部
10 制御部
10a 高さ情報記憶手段
10b 測定ピッチ記憶手段
10c 移動距離記憶手段
11 XY駆動部
12 コンピュータ
21 レーザ光源
22,23 レンズ
24,25,26 ミラー
27a,28a ピンホール板
27b,28b 受光素子
31 装置本体
32 コンピュータ
33 XY移動ステージ
34 ベース
35 Zステージ
36 対物レンズ
37 コラム
38 ガイド
39 オートフォーカスユニット
40 接眼鏡筒
41a X表示部
41b Y表示部
41c Z表示部
42 外部通信ケーブル
51 試料
52 Z軸モータ
53 合焦検出制御部
54 合焦検出部
54a レーザプローブ光
54b,54d ピンホール
54c,54e 受光面
55 Z軸駆動回路
56 X軸移動量カウンタ
57 Y軸移動量カウンタ
58 Z軸移動量カウンタ
59 X軸検出器
60 Y軸検出器
61 Z軸検出器
62 XY軸駆動回路
63 X軸モータ
64 Y軸モータ
71 測定範囲
72 測定範囲の一部
73a,73b ピッチ
81a,81b ピッチ
82a,82b ピッチ
101 レーザ照射部
102,103,104 ミラー
105 対物レンズ
106 移動部
107 光位置検出部
108 被測定物

Claims (5)

  1. 試料が搭載される移動ステージと、
    該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
    前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
    前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、
    前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    測定された前記試料の高さと複数の高さ閾値とに基づいて、測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、前記複数の高さ閾値の中の、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、
    ことを特徴とする寸法測定装置。
  2. 試料が搭載される移動ステージと、
    該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
    前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
    前記移動ステージに搭載された試料表面に前記対物レンズの焦点位置を合わせるオートフォーカス手段と、
    前記検出手段の検出信号を処理し前記移動ステージ及び前記オートフォーカス手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    測定開始位置からの移動距離に基づいて測定ピッチである前記移動ステージの移動ピッチを変更し、エッジ位置を決定する高さ閾値を用いて前記試料のエッジを検出する、
    ことを特徴とする寸法測定装置。
  3. 試料が搭載される移動ステージと、
    該移動ステージに対し光軸方向に相対移動可能な対物レンズと、
    前記移動ステージ及び前記対物レンズの座標を検出する検出手段と、
    前記移動ステージに搭載された試料の測定点と前記対物レンズとの相対距離を一定に保つオートフォーカス手段と、
    前記検出手段により検出された座標に関する情報を処理するデータ処理部と、
    を備え、
    第二の測定よりも測定ピッチが大きい第一の測定による測定結果から測定条件を設定し、該測定条件に基づいて前記第二の測定を行う、
    ことを特徴とする寸法測定装置。
  4. 前記測定条件は、オートフォーカス動作における焦点位置検出範囲である、
    ことを特徴とする請求項3記載の寸法測定装置。
  5. 前記測定条件は、前記第二の測定において測定対象とする測定点である、
    ことを特徴とする請求項3記載の寸法測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101264370B1 (ko) * 2011-01-07 2013-05-14 한국기계연구원 3차원 곡면의 홈 패터닝 장치
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