JP2004212250A - 検体採取具 - Google Patents
検体採取具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004212250A JP2004212250A JP2003000543A JP2003000543A JP2004212250A JP 2004212250 A JP2004212250 A JP 2004212250A JP 2003000543 A JP2003000543 A JP 2003000543A JP 2003000543 A JP2003000543 A JP 2003000543A JP 2004212250 A JP2004212250 A JP 2004212250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- holder
- detaching member
- bottom wall
- attaching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
【課題】血液や尿などの体液中の浮遊分や固形分と、浮遊分や固形分が濾過された体液の双方を検体として容易に採取することができ、かつ部品点数が少ない検体採取具を提供する。
【解決手段】合成樹脂成形品よりなるホルダー2と、合成樹脂成形品よりなるホルダーに着脱自在に装着されるフィルタ脱着部材3とを備え、ホルダー2とフィルタ脱着部材3との間にフィルタ4を収納するフィルタ収納空間が設けぱられており、フィルタ脱着部材の下方に延びるように、体液を採取するための体液採取部3eが設けられており、ホルダーの底壁から上方に延びるように採血管などのゴム栓を刺通する中空針部2eが設けられている、検体採取具1。
【選択図】 図1
【解決手段】合成樹脂成形品よりなるホルダー2と、合成樹脂成形品よりなるホルダーに着脱自在に装着されるフィルタ脱着部材3とを備え、ホルダー2とフィルタ脱着部材3との間にフィルタ4を収納するフィルタ収納空間が設けぱられており、フィルタ脱着部材の下方に延びるように、体液を採取するための体液採取部3eが設けられており、ホルダーの底壁から上方に延びるように採血管などのゴム栓を刺通する中空針部2eが設けられている、検体採取具1。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば尿や血液などの様々な体液から検体を採取するための検体採取具に関し、より詳細には、体液及び体液中に浮遊している浮遊分や固形分を採取し得る検体採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液や尿などの体液を採取するのに、シリンジが広く用いられている。他方、体液中に浮遊しているウィルス、細菌、コロイドまたは固形分などを除去する必要がある場合には、例えば下記の非特許文献1に記載のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタが用いられている。この非特許文献1に記載のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタは、円形の薄いフィルタを収納してなる略円盤状の部材により構成されている。この円盤状の部材の両主面には、主面外側に突出するようにかつフィルタ収納空間に通じた流路を有するように構成された突出部が一体に設けられている。一方の突出部がゴムチューブなどによりシリンジに連結される。他方の突出部が体液に浸漬され、その状態でシリンジを操作することにより、体液がフィルタ収納空間に導かれる。そして、フィルタ収納空間のフィルタにより上記浮遊分や固形分がフィルタに捕捉され、濾過された体液がシリンジに採取される。
【0003】
上記メンブランフィルタの円盤状部材は、ポリプロピレンにより構成されており、該円盤状部材は熱溶着により封止されており、それによって内部にフィルタ収納空間が構成されている。
【0004】
【非特許文献1】
和光純薬株式会社「キュノ 製薬、バイオアプリケーション研究用フィルターカタログPH98−002(2001年5月1日発行)」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタとシリンジを用いた検体採取法では、血液などの体液中の浮遊分や固形分がメンブランフィルタで除去され、濾過された体液を検体として採取することができる。
【0006】
しかしながら、用途によっては、体液中のウィルス、細菌、コロイドなどの浮遊分、あるいは体液中の固形分を検体として採取する必要がある。ところが、上記メンブランフィルタは、単に浮遊分や固形分を除去するために用意されているものに過ぎなかった。すなわち、フィルタがポリプロピレンからなる円盤状のフィルタケース内に封止されているため、フィルタで捕捉された浮遊分や固形分を取り出すことはできなかった。
【0007】
他方、従来、フィルタを挟み込む一対のカートリッジ部材を着脱自在に組み合わせることによりフィルタが交換可能とされたメンブランフィルタカートリッジも種々用いられている。この種のメンブランフィルタカートリッジを用いた場合には、フィルタを交換することができ、フィルタに捕捉された浮遊分や固形分を採取することができる。しかしながら、フィルタが交換可能なこの種のメンブランフィルタカートリッジは、単に体液中の浮遊分や固形分を採取するためにのみ用いられているに過ぎなかった。従って、浮遊分や固形分が除去された体液を採取するには、メンブランフィルタカートリッジで濾過された体液を回収容器に導いたり、あるいはカートリッジにシリンジをゴムチューブなどを用いて連結したりしなければならなかった。
【0008】
すなわち、従来の検体採取法では、体液中の浮遊分や固形分、並びに濾過された体液の双方を容易に検体として採取することができなかった。また、浮遊分や固形分の濾過された体液の双方を採取するには、多くの器具を用意したり、これらを連結したりしなければならなかった。従って、操作が極めて煩雑であった。
【0009】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、血液、尿、だ液などの体液中の浮遊分や固形分と、浮遊分や固形分が除去された体液の双方を検体を採取することができ、しかも部品点数が少なく、かつ簡単な操作で検体を採取することを可能とする検体採取具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る検体採取具は、上端に開口を有し、下端が底壁により閉じられており、該底壁から前記上端側に向かって延びる中空針部が、前記底壁の下面から該中空針部の先端に向かう流路を形成するように一体に設けられた合成樹脂製のホルダーと、前記ホルダーの底壁の下面との間に液密的にシールされたフィルタ収納空間を構成するように前記ホルダーに着脱自在に装着される合成樹脂製のフィルタ脱着部材と、前記フィルタ収納空間に収納されたフィルタとを備え、前記フィルタ脱着部材において、フィルタ収納空間側から下方に延びる流路を形成する体液採取部が該フィルタ脱着部材と一体に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る検体採取具のある特定の局面では、前記ホルダーの底壁の下面から下方に延びる環状側壁が前記ホルダーに形成されており、前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーの底壁の下面に対向する板状部と、該板状部の上面から上方に突出する環状突出部とを有し、前記ホルダーの底壁の下面と、前記フィルタ脱着部材の上面との間に前記フィルタ収納空間を有する。
【0012】
本発明のさらに他の特定の局面では、前記ホルダーに、前記フィルタ脱着部材が着脱自在に嵌合されている。
本発明のさらに別の特定の局面では、前記ホルダーに雌ねじ部または雄ねじ部が形成されており、前記フィルタ脱着部材に雄ねじ部または雌ねじ部が形成されており、前記ホルダーの雌ねじ部または雄ねじ部と、前記フィルタ脱着部材の雄ねじ部または雌ねじ部とを用いて前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーに着脱自在にねじ止めされている。
【0013】
本発明のさらに別の特定の局面では、前記ホルダーまたは前記フィルタ脱着部材の一方に、他方側に向かって延びる複数の弾性係止片が形成されており、前記ホルダー及びフィルタ脱着部材の他方に前記弾性係止片を嵌合する係止部が設けられている。
【0014】
本発明のさらに他の特定の局面では、前記フィルタの表面に試薬、抗体または抗原が付着もしくは含浸されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る検体採取具を示す縦断面図である。検体採取具1は、筒状のホルダー2と、フィルタ脱着部材3と、フィルタ4とを備える。そして、このような少ない部品点数で、後述のように体液中の浮遊分や固形分と濾過された体液の双方の検体を容易に採取することができる。ホルダー2及びフィルタ脱着部材3は、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂などの合成樹脂成形品により構成されている。
【0017】
筒状のホルダー2を図2〜図4を併せて参照して説明する。
ホルダー2は、円筒状の本体部2aを有する。本体部2aは、上端に開口2bを有する。下端は底壁2cにより閉じられている。上端の開口2bの周縁にはフランジ部2dが設けられている。
【0018】
他方、底壁2cの中央には、上端に向かって突出するように中空針部2eが設けられている。中空針部2eは、底壁2cの下面から中空針部2eに至る流路を有するように構成されている。中空針部2eの先端は尖らされており、真空採血官のゴム栓などを刺通し得るように構成されている。
【0019】
上記中空針部2eは、底壁2cとともに一体成形により構成されている。
底壁2cは、本体2aの下端を上記中空針部2eの流路を除いては閉じているが、ホルダー2aの下端よりも外側に延ばされた環状延長部2c1を有する。
【0020】
環状延長部2c1の下面には、環状側壁2fが下方に突出するように設けられている。
他方、環状側壁2fに囲まれた領域におていは、複数の円弧状のリブ2gが形成されている。複数の円弧状のリブ2g間に、体液が通過する流路が構成されている。他方、環状延長部2c1の外周縁には、複数の切欠2hが形成されている。切欠2hは、後述するフィルタ脱着部材の弾性係止片を嵌合するために設けられている。
【0021】
図5〜図8を参照して、フィルタ脱着部材の詳細を説明する。
フィルタ脱着部材3は、円盤状の板状部3aを有する。図1に示されているように、ホルダー2にフィルタ脱着部材3を固定した状態で板状部3aの上面が、上記ホルダー2の底壁2cの下面に対向され、両者の間に液密的にシールされたフィルタ収納空間Aが構成される。図5〜図8に示すように、板状部3aの上面には、環状突出部3bが設けられている。また、環状突出部3bに囲まれた領域においては、ホルダー2の底壁の下面と同様に、複数の円弧状のリブ3cが設けられている。この複数の円弧状のリブ3c間が体液が通過する流路が構成される。
【0022】
他方、環状突出部3bの外側においては、板状部3aの上面から上方に延びるような複数の弾性係止片3dが形成されている。弾性係止片3dは、板状部3aの上面から上方に延ばされている。そして、弾性係止片3dの先端から内側に向かって傾斜面部3d1が形成されており、傾斜面部3d1の下端から外側に向かって延びる係止面の3d2が設けられている。係止面3d2は水平方向に延ばされている。
【0023】
図1に戻り、上記弾性係止片3dがホルダー2の切欠2h(図4参照)に入り込み、係止面3d2が底壁2cの上面に当接されることにより、フィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に嵌合により固定される。
【0024】
すなわち、フィルタ脱着部材2をホルダー2に装着した場合、弾性係止片3dがその先端側が切欠2hの奥部により外側に付勢され、傾斜面3d1が底壁2cの上方を通過した際に、弾性係止片3dが付勢力により内側に移動し、係止面3d2が底壁2bの上面に移動する。これによって、フィルタ脱着部材3がホルダー2に嵌合固定される。
【0025】
他方、フィルタ脱着部材3の板状部3aの下面中央には、体液採取部3eが下方に突出するように設けられている。体液採取部3eは、内部に流路を有し、該流路は板状部3aの中央に開口している。
【0026】
図1に戻り、上記フィルタ脱着部材3は、上述した嵌合構造を利用して、ホルダー2に着脱自在に装着されている。この場合、フィルタ4がフィルタ収納空間Aに収納されている。フィルタ4としては、例えば、ポリエーテルスルホン製やグラスファイバー製のメンブランフィルタを用いることができ、より具体的には、日本ミリポア社製、商品名:ミリポアエクスプレスなどを用いることができる。
【0027】
好ましくは、フィルタ4は、柔軟性を有する材料で構成される。そして、特に図示しないが、上記フィルタ脱着部材3をホルダー2に嵌合固定した状態でフィルタ4がフィルタ脱着部材3の環状突出部3bの上端とホルダー2の底壁2bの下面とにその厚みを減らすように挟まれる。これによって、フィルタ4がフィルタ収納空間A内おいて、確実にその位置を固定される。
【0028】
なお、上記実施形態では、弾性係止片3dを用いた嵌合固定によりフィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に装着されていたが、例えばねじ等を利用してフィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に装着されてもよい。その場合には、ホルダー2に雄ねじ部または雌ねじ部を形成し、フィルタ脱着部材3に該雄ねじ部または雌ねじ部と嵌合する雌ねじ部または雄ねじ部を形成すればよい。
【0029】
本実施形態の検体採取具の使用方法につき説明する。検体採取具1を用いて検体を採取するにあたっては、フィルタ4をフィルタ収納空間Aに配置するようにして、フィルタ脱着部材3をホルダー2に固定する。すなわち、図1に示した状態の検体採取具1が用意される。
【0030】
次に、フィルタ脱着部材3の下方の体液採取部3eを体液に浸漬する。この状態で、図1の一点鎖線Bで示すように減圧管をホルダー2の上方の開口2b側から挿入する。減圧管の内部は減圧されている。従って、中空針部2eにより真空採血管のゴム栓を刺通するように、真空採血管をホルダー2内にセットすると、体液が真空吸引される。すなわち、体液は体液採取部3eからフィルタ収納空間Aに導かれフィルタ収納空間Aで体液中の浮遊分や固形分がフィルタ4に捕捉される。そして、濾過された体液が中空針部2eを経て真空採血管内に採取される。
【0031】
しかる後、真空採血管を取り外すことにより、濾過された体液試料を入手することができる。また、フィルタ脱着部材3をホルダー2から取り外すことにより、フィルタ4を取り出し、フィルタ4上に捕捉された浮遊分や固形分をサンプルとして採取することができる。
【0032】
上記のように、本実施形態の検体採取具1を用いた場合、血液や尿などの体液中の浮遊分や固形分と、これらが濾過された体液の双方の試料を容易に採取することができる。
【0033】
また、本実施形態に係る検体採取具1では、上記フィルタ4の表面に予め発色試薬などの試薬、抗体、抗原などを付着もしくは含浸させておいてもよい。このように適宜の試薬、抗体、抗原をフィルタ4に付着もしくは含浸させておけば、血液などの体液をフィルタ収納空間Aに導いた際に、浮遊分または固形分と試薬とを反応させること、体液中の抗原、抗体等を検出することも可能である。この場合には、フィルタ脱着部材3を取り外し、フィルタ4を観察することにより、反応結果を確認することができる。すなわち、検体採取具1は、反応容器としても使用し得るものである。
【0034】
なお、本発明に係る検体採取具で採取される体液は、血液や尿に限らず、だ液などの様々な体液から検体を採取する用途に一般的に用いることができる。また、上記浮遊分や固形分についてもウィルスやコロイドだけでなく、細菌、血中ヘモグロビンなどの様々な物質が広く含まれる。すなわち、目的に応じて、様々な浮遊分や固形分、体液中の抗原、抗体をフィルタ4により捕捉し、検体として利用することができる。
【0035】
また、上記検体採取具1のホルダー2及びフィルタ脱着部材3は、ABS、PSの一体成形品によりそれぞれ構成されていたが、これらを構成する合成樹脂材料は特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、PET、ポリカーボネート、アクリル樹脂などの他の合成樹脂材料を用いてもよい。中空針部が硬く、靭性が好ましいため、好ましくはABS、PSが用いられる。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る検体採取具によれば、ホルダーに中空針部が設けられており、ホルダー内に真空採血管などの容器が当接されており、かつゴム栓で閉成された容器を挿入し、中空針部によりゴム栓を刺通することにより、フィルタ脱着部材の体液採取部から体液を吸引することができる。そして、吸引された体液は、フィルタ収納空間に収納されたフィルタにより濾過される。従って、濾過された体液を上記真空採血管などの容器に採取することができる。
【0037】
また、フィルタ脱着部材をホルダーから取り外すことができるので、フィルタを容易に取り出すことができる。よって、フィルタに捕捉された浮遊分や固形分をサンプルとして容易に採取することができる。また、フィルタに試薬等を付着もしくは含浸させておけば、フィルタ上で反応を起こさせて体液中の物質の検出を行うことも可能となる。
【0038】
本発明に係る検体採取具では、上記ホルダーとフィルタ脱着部材がいずれも合成樹脂の成形品で構成されており、フィルタ脱着部材とホルダーとフィルタの3点の部品だけで、体液中の浮遊分や固形分と、濾過された体液との双方を検体として容易に採取することができる。従って、これら双方の検体を、煩雑な操作を経ることなく採取することが可能となる。
【0039】
さらに、本発明に係る検体採取具は、中空針部が合成樹脂製なので使用後の廃棄が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る検体採取具を示す縦断面図。
【図2】本発明の一実施形態の検体採取具のホルダーを示す縦断面図。
【図3】ホルダーの要部を示す部分切欠拡大正面断面図。
【図4】本発明の一実施形態に用いられているホルダーの底面図。
【図5】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の正面図。
【図6】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の平面図。
【図7】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の正面断面図。
【図8】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の底面図。
【符号の説明】
1…検体採取具
2…ホルダー
2a…本体部
2b…開口
2c…底壁
2d…フランジ部
2e…中空針部
2f…環状側壁
3…フィルタ脱着部材
3a…板状部
3b…環状突出部
3c…リブ
3d…弾性係止片
3e…体液採取部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば尿や血液などの様々な体液から検体を採取するための検体採取具に関し、より詳細には、体液及び体液中に浮遊している浮遊分や固形分を採取し得る検体採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液や尿などの体液を採取するのに、シリンジが広く用いられている。他方、体液中に浮遊しているウィルス、細菌、コロイドまたは固形分などを除去する必要がある場合には、例えば下記の非特許文献1に記載のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタが用いられている。この非特許文献1に記載のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタは、円形の薄いフィルタを収納してなる略円盤状の部材により構成されている。この円盤状の部材の両主面には、主面外側に突出するようにかつフィルタ収納空間に通じた流路を有するように構成された突出部が一体に設けられている。一方の突出部がゴムチューブなどによりシリンジに連結される。他方の突出部が体液に浸漬され、その状態でシリンジを操作することにより、体液がフィルタ収納空間に導かれる。そして、フィルタ収納空間のフィルタにより上記浮遊分や固形分がフィルタに捕捉され、濾過された体液がシリンジに採取される。
【0003】
上記メンブランフィルタの円盤状部材は、ポリプロピレンにより構成されており、該円盤状部材は熱溶着により封止されており、それによって内部にフィルタ収納空間が構成されている。
【0004】
【非特許文献1】
和光純薬株式会社「キュノ 製薬、バイオアプリケーション研究用フィルターカタログPH98−002(2001年5月1日発行)」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のディスポーザブルタイプのメンブランフィルタとシリンジを用いた検体採取法では、血液などの体液中の浮遊分や固形分がメンブランフィルタで除去され、濾過された体液を検体として採取することができる。
【0006】
しかしながら、用途によっては、体液中のウィルス、細菌、コロイドなどの浮遊分、あるいは体液中の固形分を検体として採取する必要がある。ところが、上記メンブランフィルタは、単に浮遊分や固形分を除去するために用意されているものに過ぎなかった。すなわち、フィルタがポリプロピレンからなる円盤状のフィルタケース内に封止されているため、フィルタで捕捉された浮遊分や固形分を取り出すことはできなかった。
【0007】
他方、従来、フィルタを挟み込む一対のカートリッジ部材を着脱自在に組み合わせることによりフィルタが交換可能とされたメンブランフィルタカートリッジも種々用いられている。この種のメンブランフィルタカートリッジを用いた場合には、フィルタを交換することができ、フィルタに捕捉された浮遊分や固形分を採取することができる。しかしながら、フィルタが交換可能なこの種のメンブランフィルタカートリッジは、単に体液中の浮遊分や固形分を採取するためにのみ用いられているに過ぎなかった。従って、浮遊分や固形分が除去された体液を採取するには、メンブランフィルタカートリッジで濾過された体液を回収容器に導いたり、あるいはカートリッジにシリンジをゴムチューブなどを用いて連結したりしなければならなかった。
【0008】
すなわち、従来の検体採取法では、体液中の浮遊分や固形分、並びに濾過された体液の双方を容易に検体として採取することができなかった。また、浮遊分や固形分の濾過された体液の双方を採取するには、多くの器具を用意したり、これらを連結したりしなければならなかった。従って、操作が極めて煩雑であった。
【0009】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、血液、尿、だ液などの体液中の浮遊分や固形分と、浮遊分や固形分が除去された体液の双方を検体を採取することができ、しかも部品点数が少なく、かつ簡単な操作で検体を採取することを可能とする検体採取具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る検体採取具は、上端に開口を有し、下端が底壁により閉じられており、該底壁から前記上端側に向かって延びる中空針部が、前記底壁の下面から該中空針部の先端に向かう流路を形成するように一体に設けられた合成樹脂製のホルダーと、前記ホルダーの底壁の下面との間に液密的にシールされたフィルタ収納空間を構成するように前記ホルダーに着脱自在に装着される合成樹脂製のフィルタ脱着部材と、前記フィルタ収納空間に収納されたフィルタとを備え、前記フィルタ脱着部材において、フィルタ収納空間側から下方に延びる流路を形成する体液採取部が該フィルタ脱着部材と一体に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る検体採取具のある特定の局面では、前記ホルダーの底壁の下面から下方に延びる環状側壁が前記ホルダーに形成されており、前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーの底壁の下面に対向する板状部と、該板状部の上面から上方に突出する環状突出部とを有し、前記ホルダーの底壁の下面と、前記フィルタ脱着部材の上面との間に前記フィルタ収納空間を有する。
【0012】
本発明のさらに他の特定の局面では、前記ホルダーに、前記フィルタ脱着部材が着脱自在に嵌合されている。
本発明のさらに別の特定の局面では、前記ホルダーに雌ねじ部または雄ねじ部が形成されており、前記フィルタ脱着部材に雄ねじ部または雌ねじ部が形成されており、前記ホルダーの雌ねじ部または雄ねじ部と、前記フィルタ脱着部材の雄ねじ部または雌ねじ部とを用いて前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーに着脱自在にねじ止めされている。
【0013】
本発明のさらに別の特定の局面では、前記ホルダーまたは前記フィルタ脱着部材の一方に、他方側に向かって延びる複数の弾性係止片が形成されており、前記ホルダー及びフィルタ脱着部材の他方に前記弾性係止片を嵌合する係止部が設けられている。
【0014】
本発明のさらに他の特定の局面では、前記フィルタの表面に試薬、抗体または抗原が付着もしくは含浸されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る検体採取具を示す縦断面図である。検体採取具1は、筒状のホルダー2と、フィルタ脱着部材3と、フィルタ4とを備える。そして、このような少ない部品点数で、後述のように体液中の浮遊分や固形分と濾過された体液の双方の検体を容易に採取することができる。ホルダー2及びフィルタ脱着部材3は、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂などの合成樹脂成形品により構成されている。
【0017】
筒状のホルダー2を図2〜図4を併せて参照して説明する。
ホルダー2は、円筒状の本体部2aを有する。本体部2aは、上端に開口2bを有する。下端は底壁2cにより閉じられている。上端の開口2bの周縁にはフランジ部2dが設けられている。
【0018】
他方、底壁2cの中央には、上端に向かって突出するように中空針部2eが設けられている。中空針部2eは、底壁2cの下面から中空針部2eに至る流路を有するように構成されている。中空針部2eの先端は尖らされており、真空採血官のゴム栓などを刺通し得るように構成されている。
【0019】
上記中空針部2eは、底壁2cとともに一体成形により構成されている。
底壁2cは、本体2aの下端を上記中空針部2eの流路を除いては閉じているが、ホルダー2aの下端よりも外側に延ばされた環状延長部2c1を有する。
【0020】
環状延長部2c1の下面には、環状側壁2fが下方に突出するように設けられている。
他方、環状側壁2fに囲まれた領域におていは、複数の円弧状のリブ2gが形成されている。複数の円弧状のリブ2g間に、体液が通過する流路が構成されている。他方、環状延長部2c1の外周縁には、複数の切欠2hが形成されている。切欠2hは、後述するフィルタ脱着部材の弾性係止片を嵌合するために設けられている。
【0021】
図5〜図8を参照して、フィルタ脱着部材の詳細を説明する。
フィルタ脱着部材3は、円盤状の板状部3aを有する。図1に示されているように、ホルダー2にフィルタ脱着部材3を固定した状態で板状部3aの上面が、上記ホルダー2の底壁2cの下面に対向され、両者の間に液密的にシールされたフィルタ収納空間Aが構成される。図5〜図8に示すように、板状部3aの上面には、環状突出部3bが設けられている。また、環状突出部3bに囲まれた領域においては、ホルダー2の底壁の下面と同様に、複数の円弧状のリブ3cが設けられている。この複数の円弧状のリブ3c間が体液が通過する流路が構成される。
【0022】
他方、環状突出部3bの外側においては、板状部3aの上面から上方に延びるような複数の弾性係止片3dが形成されている。弾性係止片3dは、板状部3aの上面から上方に延ばされている。そして、弾性係止片3dの先端から内側に向かって傾斜面部3d1が形成されており、傾斜面部3d1の下端から外側に向かって延びる係止面の3d2が設けられている。係止面3d2は水平方向に延ばされている。
【0023】
図1に戻り、上記弾性係止片3dがホルダー2の切欠2h(図4参照)に入り込み、係止面3d2が底壁2cの上面に当接されることにより、フィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に嵌合により固定される。
【0024】
すなわち、フィルタ脱着部材2をホルダー2に装着した場合、弾性係止片3dがその先端側が切欠2hの奥部により外側に付勢され、傾斜面3d1が底壁2cの上方を通過した際に、弾性係止片3dが付勢力により内側に移動し、係止面3d2が底壁2bの上面に移動する。これによって、フィルタ脱着部材3がホルダー2に嵌合固定される。
【0025】
他方、フィルタ脱着部材3の板状部3aの下面中央には、体液採取部3eが下方に突出するように設けられている。体液採取部3eは、内部に流路を有し、該流路は板状部3aの中央に開口している。
【0026】
図1に戻り、上記フィルタ脱着部材3は、上述した嵌合構造を利用して、ホルダー2に着脱自在に装着されている。この場合、フィルタ4がフィルタ収納空間Aに収納されている。フィルタ4としては、例えば、ポリエーテルスルホン製やグラスファイバー製のメンブランフィルタを用いることができ、より具体的には、日本ミリポア社製、商品名:ミリポアエクスプレスなどを用いることができる。
【0027】
好ましくは、フィルタ4は、柔軟性を有する材料で構成される。そして、特に図示しないが、上記フィルタ脱着部材3をホルダー2に嵌合固定した状態でフィルタ4がフィルタ脱着部材3の環状突出部3bの上端とホルダー2の底壁2bの下面とにその厚みを減らすように挟まれる。これによって、フィルタ4がフィルタ収納空間A内おいて、確実にその位置を固定される。
【0028】
なお、上記実施形態では、弾性係止片3dを用いた嵌合固定によりフィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に装着されていたが、例えばねじ等を利用してフィルタ脱着部材3がホルダー2に着脱自在に装着されてもよい。その場合には、ホルダー2に雄ねじ部または雌ねじ部を形成し、フィルタ脱着部材3に該雄ねじ部または雌ねじ部と嵌合する雌ねじ部または雄ねじ部を形成すればよい。
【0029】
本実施形態の検体採取具の使用方法につき説明する。検体採取具1を用いて検体を採取するにあたっては、フィルタ4をフィルタ収納空間Aに配置するようにして、フィルタ脱着部材3をホルダー2に固定する。すなわち、図1に示した状態の検体採取具1が用意される。
【0030】
次に、フィルタ脱着部材3の下方の体液採取部3eを体液に浸漬する。この状態で、図1の一点鎖線Bで示すように減圧管をホルダー2の上方の開口2b側から挿入する。減圧管の内部は減圧されている。従って、中空針部2eにより真空採血管のゴム栓を刺通するように、真空採血管をホルダー2内にセットすると、体液が真空吸引される。すなわち、体液は体液採取部3eからフィルタ収納空間Aに導かれフィルタ収納空間Aで体液中の浮遊分や固形分がフィルタ4に捕捉される。そして、濾過された体液が中空針部2eを経て真空採血管内に採取される。
【0031】
しかる後、真空採血管を取り外すことにより、濾過された体液試料を入手することができる。また、フィルタ脱着部材3をホルダー2から取り外すことにより、フィルタ4を取り出し、フィルタ4上に捕捉された浮遊分や固形分をサンプルとして採取することができる。
【0032】
上記のように、本実施形態の検体採取具1を用いた場合、血液や尿などの体液中の浮遊分や固形分と、これらが濾過された体液の双方の試料を容易に採取することができる。
【0033】
また、本実施形態に係る検体採取具1では、上記フィルタ4の表面に予め発色試薬などの試薬、抗体、抗原などを付着もしくは含浸させておいてもよい。このように適宜の試薬、抗体、抗原をフィルタ4に付着もしくは含浸させておけば、血液などの体液をフィルタ収納空間Aに導いた際に、浮遊分または固形分と試薬とを反応させること、体液中の抗原、抗体等を検出することも可能である。この場合には、フィルタ脱着部材3を取り外し、フィルタ4を観察することにより、反応結果を確認することができる。すなわち、検体採取具1は、反応容器としても使用し得るものである。
【0034】
なお、本発明に係る検体採取具で採取される体液は、血液や尿に限らず、だ液などの様々な体液から検体を採取する用途に一般的に用いることができる。また、上記浮遊分や固形分についてもウィルスやコロイドだけでなく、細菌、血中ヘモグロビンなどの様々な物質が広く含まれる。すなわち、目的に応じて、様々な浮遊分や固形分、体液中の抗原、抗体をフィルタ4により捕捉し、検体として利用することができる。
【0035】
また、上記検体採取具1のホルダー2及びフィルタ脱着部材3は、ABS、PSの一体成形品によりそれぞれ構成されていたが、これらを構成する合成樹脂材料は特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、PET、ポリカーボネート、アクリル樹脂などの他の合成樹脂材料を用いてもよい。中空針部が硬く、靭性が好ましいため、好ましくはABS、PSが用いられる。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る検体採取具によれば、ホルダーに中空針部が設けられており、ホルダー内に真空採血管などの容器が当接されており、かつゴム栓で閉成された容器を挿入し、中空針部によりゴム栓を刺通することにより、フィルタ脱着部材の体液採取部から体液を吸引することができる。そして、吸引された体液は、フィルタ収納空間に収納されたフィルタにより濾過される。従って、濾過された体液を上記真空採血管などの容器に採取することができる。
【0037】
また、フィルタ脱着部材をホルダーから取り外すことができるので、フィルタを容易に取り出すことができる。よって、フィルタに捕捉された浮遊分や固形分をサンプルとして容易に採取することができる。また、フィルタに試薬等を付着もしくは含浸させておけば、フィルタ上で反応を起こさせて体液中の物質の検出を行うことも可能となる。
【0038】
本発明に係る検体採取具では、上記ホルダーとフィルタ脱着部材がいずれも合成樹脂の成形品で構成されており、フィルタ脱着部材とホルダーとフィルタの3点の部品だけで、体液中の浮遊分や固形分と、濾過された体液との双方を検体として容易に採取することができる。従って、これら双方の検体を、煩雑な操作を経ることなく採取することが可能となる。
【0039】
さらに、本発明に係る検体採取具は、中空針部が合成樹脂製なので使用後の廃棄が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る検体採取具を示す縦断面図。
【図2】本発明の一実施形態の検体採取具のホルダーを示す縦断面図。
【図3】ホルダーの要部を示す部分切欠拡大正面断面図。
【図4】本発明の一実施形態に用いられているホルダーの底面図。
【図5】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の正面図。
【図6】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の平面図。
【図7】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の正面断面図。
【図8】本発明の一実施形態で用いられているフィルタ脱着部材の底面図。
【符号の説明】
1…検体採取具
2…ホルダー
2a…本体部
2b…開口
2c…底壁
2d…フランジ部
2e…中空針部
2f…環状側壁
3…フィルタ脱着部材
3a…板状部
3b…環状突出部
3c…リブ
3d…弾性係止片
3e…体液採取部
Claims (6)
- 上端に開口を有し、下端が底壁により閉じられており、該底壁から前記上端側に向かって延びる中空針部が、前記底壁の下面から該中空針部の先端に向かう流路を形成するように一体に設けられた合成樹脂製のホルダーと、
前記ホルダーの底壁の下面との間に液密的にシールされたフィルタ収納空間を構成するように前記ホルダーに着脱自在に装着される合成樹脂製のフィルタ脱着部材と、
前記フィルタ収納空間に収納されたフィルタとを備え、
前記フィルタ脱着部材において、フィルタ収納空間側から下方に延びる流路を形成する体液採取部が該フィルタ脱着部材と一体に設けられている、検体採取具。 - 前記ホルダーの底壁の下面から下方に延びる環状側壁が前記ホルダーに形成されており、
前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーの底壁の下面に対向する板状部と、該板状部の上面から上方に突出する環状突出部とを有し、
前記ホルダーの底壁の下面と、前記フィルタ脱着部材の上面との間に前記フィルタ収納空間が構成されている、請求項1に記載の検体採取具。 - 前記ホルダーに、前記フィルタ脱着部材が着脱自在に嵌合されている、請求項1または2に記載の検体採取具。
- 前記ホルダーに雌ねじ部または雄ねじ部が形成されており、前記フィルタ脱着部材に雄ねじ部または雌ねじ部が形成されており、前記ホルダーの雌ねじ部または雄ねじ部と、前記フィルタ脱着部材の雄ねじ部または雌ねじ部とを用いて前記フィルタ脱着部材が前記ホルダーに着脱自在にねじ止めされている、請求項1または2に記載の検体採取具。
- 前記ホルダーまたは前記フィルタ脱着部材の一方に、他方側に向かって延びる複数の弾性係止片が形成されており、前記ホルダー及びフィルタ脱着部材の他方に前記弾性係止片を嵌合する係止部が設けられている、請求項3に記載の検体採取具。
- 前記フィルタの表面に試薬、抗体または抗原が付着もしくは含浸されている、請求項1〜5に記載の検体採取具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000543A JP2004212250A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 検体採取具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000543A JP2004212250A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 検体採取具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004212250A true JP2004212250A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32818820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003000543A Pending JP2004212250A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 検体採取具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004212250A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015509823A (ja) * | 2011-11-21 | 2015-04-02 | クリーティービー マイクロテック, インク.Creatv Microtech, Inc. | 高分子精密濾過装置、その製造方法及び精密濾過装置の使用 |
JP2015064323A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-09 | シスメックス株式会社 | フィルタ部材および細胞取得方法 |
CN105651556A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-06-08 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 地下水渗流模型中水质样品的真空采集装置 |
CN106574883A (zh) * | 2014-03-05 | 2017-04-19 | 赛拉诺斯股份有限公司 | 用于样品收集和样品分离的方法和装置 |
JP2017146274A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | 栗田工業株式会社 | クロマトグラフィカラム及びその可動栓 |
US11175279B2 (en) | 2010-05-03 | 2021-11-16 | Creatv Microtech, Inc. | Polymer microfilters, devices comprising the same, methods of manufacturing the same, and uses thereof |
-
2003
- 2003-01-06 JP JP2003000543A patent/JP2004212250A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11175279B2 (en) | 2010-05-03 | 2021-11-16 | Creatv Microtech, Inc. | Polymer microfilters, devices comprising the same, methods of manufacturing the same, and uses thereof |
US11860157B2 (en) | 2010-05-03 | 2024-01-02 | Creatv Microtech, Inc. | Polymer microfilters, devices comprising the same, methods of manufacturing the same, and uses thereof |
US9658207B2 (en) | 2011-04-01 | 2017-05-23 | Creatv Microtech, Inc. | Polymer microfiltration devices, methods of manufacturing the same and the uses of the microfiltration devices |
JP2015509823A (ja) * | 2011-11-21 | 2015-04-02 | クリーティービー マイクロテック, インク.Creatv Microtech, Inc. | 高分子精密濾過装置、その製造方法及び精密濾過装置の使用 |
JP2015064323A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-09 | シスメックス株式会社 | フィルタ部材および細胞取得方法 |
CN106574883A (zh) * | 2014-03-05 | 2017-04-19 | 赛拉诺斯股份有限公司 | 用于样品收集和样品分离的方法和装置 |
CN106574883B (zh) * | 2014-03-05 | 2021-11-12 | 赛拉诺斯知识产权有限责任公司 | 用于样品收集和样品分离的方法和装置 |
JP2017146274A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | 栗田工業株式会社 | クロマトグラフィカラム及びその可動栓 |
CN105651556A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-06-08 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 地下水渗流模型中水质样品的真空采集装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100710122B1 (ko) | 분석 시스템 | |
JP3012262B2 (ja) | 体液を収集し、試料を保持する装置およびこの装置を用いる尿試料の処理方法 | |
EP1690085B1 (en) | Disposable fluid sample collection device | |
US6210909B1 (en) | Liquid specimen container and attachable testing modules | |
JP4105097B2 (ja) | 検体検査器具 | |
US9816979B2 (en) | Devices and methods for filtering blood plasma | |
US4210623A (en) | Fluid collection apparatus | |
JP4811404B2 (ja) | 検体採取液容器 | |
EP2349574B1 (en) | Centrifugal assembly for ova detection | |
JP2021501340A (ja) | 液体試料採取装置 | |
JP2005121655A (ja) | 濾過抽出装置及び該装置の利用方法 | |
EP2249140B1 (en) | Method for excising biological samples on a solid support | |
WO2011012020A1 (zh) | 改进型多功能标本盒 | |
US20230172591A1 (en) | Liquid Sample Collection Devices, Systems, and Methods | |
US11278264B2 (en) | Oral fluid, saliva and sputum collection device and method | |
KR20180083442A (ko) | 시료를 수집 및 주입하기 위한 장치 | |
JP2004212250A (ja) | 検体採取具 | |
JP2006250860A (ja) | 検体採取液容器 | |
JP2006038525A (ja) | 液体濾過器具及び乾式分析素子 | |
JP2006038512A (ja) | 血液濾過用ガラス繊維フィルター、血液濾過器具および血液分析素子 | |
JP2008286719A (ja) | 採取セル、採取装置、及び測定装置 | |
CN216485078U (zh) | 用于从封闭腔室提取流体样品的装置 | |
CN210347217U (zh) | 一种化学试剂盒以及一种吸排装置 | |
JP2009183716A (ja) | アクセス孔を有する透析装置 | |
JP2011158406A (ja) | ケーシング、ケーシングキットおよび検体採取キット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20071121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080312 |