JP2004211818A - カプラーアッセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】注入ポート側へカプラー(接合部)を押し付けて接合し、また後方に引いて分離することによって、手の入らないような狭い場所でも脱着が簡単で、かつ前方向・後方向ともにワンタッチで注入ポートのチェックバルブを開閉できるカプラーアッセンブリを提供すること。
【解決手段】第一スリーブ(141a)を後退させることなく直接注入ポートに押し付けると、ピストンが後退しガイド(130)の内側のボール保持孔(121a)の入り口が開いてロッキングボール(B1)がハウジング(110)の半径方向内側へ移動できるようになる。それと同時に第一スリーブが動いて、上記ガイドのボール保持孔の外側入り口をカバーする。それによって、ロッキングボールが注入ポート(200)と接続ポート(100a)の接合状態を維持する。接続ポート後部(100b)の押しボタン(140)を押せば、その端部の加圧ピン(141)が注入ポートのチェックバルブを押してその注入口を開く。この開いた注入口を通って加圧されたガスや作動油がパイプの中に進入する。
【選択図】図5
【解決手段】第一スリーブ(141a)を後退させることなく直接注入ポートに押し付けると、ピストンが後退しガイド(130)の内側のボール保持孔(121a)の入り口が開いてロッキングボール(B1)がハウジング(110)の半径方向内側へ移動できるようになる。それと同時に第一スリーブが動いて、上記ガイドのボール保持孔の外側入り口をカバーする。それによって、ロッキングボールが注入ポート(200)と接続ポート(100a)の接合状態を維持する。接続ポート後部(100b)の押しボタン(140)を押せば、その端部の加圧ピン(141)が注入ポートのチェックバルブを押してその注入口を開く。この開いた注入口を通って加圧されたガスや作動油がパイプの中に進入する。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧された作動油や気体を注入したり補充したりするときに使われるカプラーに関するものである。
より詳細に述べると、注入ポート側にカプラーを押し付けることによって接合し、また後方に引くことによって分離できるように作られた、ワンタッチで脱着可能な改良型カプラーに関するものである。
また、本発明のカプラーアッセンブリーは、LPGガス充填用カプラーあるいは冷媒ガス充填用カプラーと同様に、一定の圧力をかけて(ガス・流体を)パイプや容器の中に注入する場合の器具、すなわち油圧ポンプや空圧ポンプから流体・空気などを注入する器具として幅広く使うことができる。
【0002】一般的に、エアコン(Air Conditioner)の全体的な構成を各機能から見ると、冷媒を高温・高圧のガス状態へと圧縮する圧縮機(コンプレッサー)、この圧縮機から送られた高温の冷媒を冷却ファンによって強制冷却して液化する凝縮機(コンデンサー)、液化した冷媒を膨張させる膨張バルブ(エクスパンションバルブ)、それと室内(車内)で蒸発させる蒸発器(エバポレーター)によって構成されている。冷媒中に含まれる水分とホコリはレシーバドライヤーで除去される。このように冷媒ガスは冷媒循環回路を循環する間に圧縮と膨張を繰り返し、それによって発生する冷気を利用して室内(車内)の空気を冷却し、熱を外部に排出する。この冷媒循環路を構成するパイプ内に冷却ガスが入っているが、その冷却ガスを注入したり補充したりするときにカプラーが使用される。このようなカプラーの例は、
大韓民国 特許出願 第1996−40711号(96.9.18出願)と特許出願 第1997−21261号(97.5.28出願)及び特許出願 第1999−19499号(99.9.13出願)
に詳しく開示されている。
【0003】
【従来の技術】上記の先行技術による多様なカプラーには、図1aと図2に図示されている如く大きく分けて2種類の形態がある。図1a及び図2は冷媒パイプの自由端に取り付けられた注入口(以下注入ポートという)にカプラーを接続すると同時に加圧された気体・液体が注入ポートを通ってパイプ内に注入される従来のカプラーのスケッチとその断面図である。また、図2は注入ポートにカプラーを接続したあと、次の段階で注入ポートの注入口を開いて冷媒ガスを注入するタイプのスケッチである。図面の如く、従来のカプラー(100)アッセンブリでは、注入ポート(200)にカプラーを接続するときは、カプラーの先端部に取り付けられているスリーブ(141a)を後退させる。すると接続ポート(100a)の入り口が開放され注入ポート(200)が(カプラーの内側に)進入できる。カプラーには、押しつけピン(141)が取り付けられていて、接続と同時に注入ポートの内部にあるチェックバルブ(201)の注入孔が開くようにバルブ頭部を押す。
【0004】図1aと図1bにしたがって従来型のカプラーの構成を見ると本体は、
1) スプリング(S1)で押されているピストン(130)と注入ポートを固定する役のロッキングボール(B1)で、注入ポート(200)端部の受け入れ部となる、シリンダー状の「ハウジング」(110)、
2) このハウジングと一体になって加圧された気体・液体を引き入れる「アダプター」(105)、
3) そしてロッキングボール(B1)が脱落しないようにハウジング外周を巻くように取り付けられた「スリーブ」(141a)、
から成り立っている。
【0005】このような構造をもった従来のカプラー(100))を用いたガスの注入例を説明する。
まず、スプリング(S2)を圧縮する方向にスリーブ(141a)を後退させれば、図1bに示す如く、押しつけられた注入ポート(200)の外周部に押されてロッキングボール(B1)がハウジング(110)の外周側へ動き、(障害のなくなった)注入ポートはハウジングの内側に入り込む。このとき押しつけピン(141)によってチェックバルブ(201)が押されて注入孔が開放状態になる。この状態でスリーブ(141a)を放すと、スプリング(S2)の弾性力によってスリーブは元の位置に戻ろうとしてロッキングボールを内側に押しつける。スリーブが完全に元の位置に戻ると、内側に押しつけられたロッキングボールはそのまま固定される。このように内側に押されたまま固定されたロッキングボールによって注入ポート(200)とカプラー(100)は互いに固く結合される。
【0006】ガスを注入した後、スリーブ(141b)をもう一度後退させると、ピストン(130)後部のスプリング(S1)の弾性力によって排出側に押されていた注入ポート(200)がロッキングボール(B1)をハウジングの外周側に押しつける。 ロッキングボールが外側に動くと注入ポートの固定状態が解除されるため、カプラー(100)は注入ポートから分離される。
【0007】ところで、上記の従来型カプラー(100)では、ガスが注入され始めるとパイプ内の圧力によってガスがチェックバルブ(201)の注入孔を通って流出しそうだが、(実際には)注入されるガスの圧力が高いため逆流はしない。しかし、ガスの充填が完了したとき、パイプとカプラー(100)、そしてホース内に高いガス圧が残ることになる。 このガス圧が、カプラー(100)と注入ポート(200)が結合している接合部分、および互いに接触する構成要素に集中的な加重として作用するため、カプラーの分離動作が円滑に行えなくなる。 つまり、分離するためにスリーブ(141a)をより強く引っ張らねばならないという不便な問題が生じる。
またガスを補充する場合にも、パイプの中に入っているガスの圧力のためにチェックバルブの反発力に打ち勝ってカプラーを押し込むことになるため、連結時にはカプラーをかなり強く押さなければならないという不便さがある。
【0008】そのうえ、カプラーと注入ポートを連結する過程では押し付けピン(141)がチェックバルブ(201)を押しながら連結することになるために、(連結が完了するまでに)チェックバルブの注入孔の隙間を通ってガスが流出し、カプラーの外部に漏れるという問題が発生する。 このようなカプラーの連結過程で少量であってもガスが外部に流出するのを防ぐためというのが、図2に示されるカプラー(100)が開発された理由の一つである。
【0009】図2は注入ポート(200)にカプラーを連結するとき、カプラーの先端部に取り付けられたスリーブ(141a)を後退させながら注入ポートに連結あるいはポートから分離できるようにしたもので、図1aのカプラーと似た構成となっているが、カプラーの内部に取り付けられた押し付けピン(加圧ピン)(141)を、後部のノブ(142)をネジ式に回すことによって前進・後退させることができるところに違いがある。 連結後ノブ(142)を回して押し付けピン(141)を前進させ、その先端でチェックバルブ(201)を押して、密閉したカプラーの中でチェックバルブを開放するので、カプラーと注入ポートが連結される過程でガスが流出する心配がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1や図2で図示されているような従来のカプラー(100)には、連結時のガスの流出を防止できるという長所があるが、連結するときにカプラーのスリーブ(141a)を後退させた状態で注入ポート側へ押し込まなければならないために、手の入りにくいエンジンルームや狭苦しい空間でカプラーをつなぐという不便さばかりでなく、この狭い場所で連結されたカプラー後部のノブをいちいち回さなければならないという作業の困難さがある。
【0011】従来型のカプラーでは、注入ポートの方向にカプラーを押しながら、一方ではスリーブを後退した状態になるように引っ張っていなければならないので、押す力と引く力を同時にカプラーにかけるという作業の難しさの他に充填圧測定の問題がある。 すなわち、注入ポート(200)にガスを注入すると(ガスボンベ側の)ガスの圧力がカプラー内部に作用することになり、本体に充填されたガスの正確な圧力を測定できないという問題である。 それゆえに、従来型のカプラーでは作業者がカプラーを分離して内部の圧力を除去した後で再び連結しなければならないというわずらわしさがある。
本申請案は、上記のような問題を解決するために考え出された案である。
【0012】
【問題を解決するための手段】
本申請案の目的を具現するための望ましい実施例として、側面の一部にガスボンベから来るホースが連結される引入れノズルを備えた円筒状のカプラーを考える。
このカプラーでは、
1)本体円筒の一端の円周部には、円周方向に一定の間隔で開けられた複数個のロッキングボール保持孔が並んでいる。 個々の孔にはロッキングボールが多少の移動が可能な状態で挿入されている。
2)上記の引入れノズルとつながったガス通路、その通路内にガスケットが取り付けられたガイド軸、そして上記のボール保持孔に隣り合った内周面・外周面のストップリングを含めてハウジングが形作られている。
3)このハウジングの一端は、円周面に直径の差で形成された傾斜面を持つ、注入ポートを受け入れる役目のガイドとなっている。このガイドには円周方向に一定の距離を保って開けられたロッキングボール保持孔があり、各孔に遊動できるボール(鋼球)が挿入されている。
4)ガイド軸上にはめ込まれた第1スプリングの弾性力によって、軸方向に移動するピストンがガイドの内側に設置されている。 このピストンは注入ポートの有無によって後退したり元の位置に前進したりする。 ピストンの先端部にある「デッパリ」が、往復運動によってボール保持孔の入口を開放あるいは遮断するが、実際の使用時にはガイド内部に注入ポートが進入しているため、ロッキングボールが内側に落下することはない。
5)ガイドの注入ポート受入部は大小の内径で構成されていて、その形状は注入ポートの先端部と一致する。
6)上記のガイド軸中心部の通路の中には、通路方向にスライド可能な「押し付けピン」(加圧ピン)が取り付けられている。 「押し付けピン」の一部分の直径は通路の直径より小さく作られており、他端ではハウジングの内径に沿ってスライドできるように組み付けられている。
7)カプラー後部の押しボタンは、「押し付けピン」をチックバルブ側に押すためのものであり、内部に設置された第3スプリング(図5のS3)の弾性力によってハウジングの長さ方向後方に押されている。
8)ガイドの外周面には第1スリーブ、ハウジングの後方外周面には第2スリーブが装着されており、それぞれがハウジング長さ方向にスライド可能となっている。
両スリーブともロッキングボールの入り口を開閉し、またボールの落下を防ぐ機能を持っており、内部に取り付けられたスプリングの弾性力によって、第1スリーブは前方(注入ポート側)に、第2スリーブは後方に押されている。
【0013】本申請案によるカプラーは、第1スリーブを後退させることなく注入ポートをカプラーの連結ポート内に進入させることが可能であり、そのまま押し込めば注入ポートの段部がピストンを押して後退させる。それと同時に第1スリーブ内側の傾斜面が第2スプリングの弾性力でロッキングボールを内側に押し出し、注入ポートの外周の溝にはめ込む。第1スリーブはスプリングの弾性力でそのまま注入ポート方向に移動し、ロッキングボールがハウジングの半径方向外側に移動する経路をふさぐ。これによってカプラーと注入ポートのロッキング状態は維持される。
もちろん、第1スリーブを後退させれば、注入ポートを押し出そうとするピストンの動きによってロッキングボールはハウジングの保持孔に押し戻されてロッキング状態が解除される。 これによって注入ポートは分離される。
【0014】カプラーを連結した状態で後部の押しボタンを押せば、押し付けピン(加圧ピン)がガイド軸の内径に沿って前進し、押し付けピンの端部がチェックバルブを押して注入孔を開放する。 押しボタンが押しこまれた状態になると、(押し付けピンの周囲に配置された)ロッキングボールが押しボタンの傾斜面に移動し、ボールによる抵抗がなくなった第2スリーブがスプリングの弾性によって後方に動く。 後方に動いた第2スリーブによってロッキングボールが内側に移動したまま固定されるので、押しボタンのロッキング状態が維持される。
もちろん、ロッキング状態を維持している第2スリーブを連結ポート側に押せば、第3スプリングによって押しボタンが飛び出し、後部のロッキングボールが半径方向外側に移動して第2スリーブが後退するのを止める。
【0015】
【実施例】
添付された図面を参照して、本申請案によるカプラー(各構成要素)の働きについて説明する。
【0016】図3に示されているように、カプラーアッセンブリを注入ポート(200)にあてがって前方(注入ポート側)に押しつければ、注入ポートの先端部がガイド(120)の内径内に進入してピストン(130)を押す。
【0017】ピストンは図5と図6に示されているように、第1スプリング(S1)の弾性力に打ち勝って後退し、ガイドの内径面に並んだロッキングボール 保持孔の入口を開放する。
【0018】ロッキングボール保持孔の位置と注入ポートのヨーホーム(玉受け溝)(202)の位置が合うと、第1スリーブ(141a)の傾斜面(143)が第2スプリング(S2)の弾性力でロッキングボールを内側に押しつける。
【0019】すべてのロッキングボールがヨーホーム(202)側に移動すると第1スリー ブが注入ポート側により移動して、ボール保持孔(121a)の外側の入口を 閉鎖する。このように第1スリーブの傾斜面(143)によって多数のボー ルが同時に移動して、内側に押されたまま固定される。
【0020】ボール保持孔の外側入口が閉鎖され、ロッキングボール(B1)が注入ポートの円周面に形成されたヨーホームに固定された後は、第1スリーブが後 退しない限り連結ポートと注入ポートが固定された状態が維持される。
【0021】カプラーを注入ポートから切り離す場合には、第1スリーブ(141a)を注入ポートの反対側へ後退させる。するとガイドのボール保持孔(121a)の外側入口が開放され、それと同時に第1スプリング(S1)の弾性力によってピストン(130)が注入ポート(200)を押し出しながら前進する。
【0022】注入ポートのヨーホーム(202)に押さえつけられていたロッキングボールはヨーホームの斜面によって外側に移動してボール保持孔に戻る。
【0023】ピストン(130)の端部がボール保持孔の内側入口にかかり、ロッキングボールが第1スリーブの大直径部に固定されるため、第1スリーブは後退したままの状態を維持する。
【0024】上述したように、カプラーアッセンブリが注入ポートに連結された状態では注入ポートのチェックバルブ(201)が開いていないため、注入ポート内にガスが流入したり注入されたりすることはない。
【0025】注入ポート内へガスを注入するためには、チェックバルブを開かなければならない。そのためには、図7 で示されるようにカプラー後部の押しボタン(140)を押せばよい。すなわち、押しボタンを押し込めば押しつけピン(141)がガス通路内を前進し、その端部がチェックバルブを押す。 それによってチェックバルブが開きガスの出入りが可能になる。
【0026】このとき、押しボタン(140)がハウジング内部側へ移動することによって、その円周面の大直径部が後部のロッキングボール保持孔から離れ、小直径部がロッキングボール(B2)を受け止めることになる。
【0027】この状態では後部ボール保持孔(121b)の内側入口は開放されており、第4スプリング(S4)によって押された第2スリーブ(141b)が後方に移動しようとしてその傾斜面でロッキングボールを内側に押しつける。 ロッキングボールがすべて押しボタン側に移動すると第2スリーブが完全に後方に動いて後部ボール保持孔の外側入口を閉鎖する。
【0028】後部ボール保持孔のロッキングボール(B2)が第2スリーブの小径部内側面によって内側に押さえられている状態では、(手を放しても)押しボタンは後退しない。
【0029】(カプラーの連結後)押しボタン(140)を押せば、押しつけピン(141)の大直径部分がガス通路(111)の内径にはめ込まれているガスケット(G)と密着して、ガスや流体が押しボタン側に流れないように通路を遮断する。圧力のかかったガスや流体は押しつけピンとガイド軸(112)の間のガス通路だけを流れる。
【0030】このように押しボタンが押された状態でガスもしくは流体のタンクに設置されたバルブを開けば、ガス・流体は引入れノズル(Z)と通路(111)の中を流れて注入ポート(200)に注入される。
【0031】ガスや流体の充填が完了すれば、(ガス・流体タンク側のバルブを閉めてから)第2スリーブ(141b)を注入ポート側へ移動させる。 するとハウジングの外側円周面に並んだボール保持孔が開き、押しボタン(140)は第3スプリング(S3)の弾性力によって後退してロッキングボール(B2)をハウジングの半径方向外側へ押し上げる。
【0032】このとき、押しボタン(140)が後退し、押し付けピン(141)の円周面がガスケット(G)位置を離れるために、ハウジングの側面にあって外部と通じているドレインホール(115)が開き、ハウジング内部のガス・流体が排出されて、圧力が開放される。 もちろん、第1スリーブ(141a)を注入ポートから遠ざける方向へ引っ張ればカプラー全体を切り離すことができる。
【0033】したがって(押しボタンを後方に戻すことによって)、カプラー内部は大気圧と同じ圧力になり、そのままで再度押しボタン(140)を押し込めば、押し付けピンがチェックバルブを押して装置のパイプ内のガスがハウジング内に流入することになる。 こうすれば(ハウジング内の圧力を測定することで)パイプ内の圧力を測ることができる。
【0034】また、カプラーを注入ポートから切り離す場合も、第1スリーブ(141a)を注入ポートから遠ざかる方向に引っ張るだけでよい。
【0035】第1スリーブを引っ張れば、第2スプリング(S2)の弾性力に打ち勝って後退し、ガイドの円周面に並んだボール保持孔の外側入口を開放する。
【0036】このときピストン(130)が第1スプリング(S1)の弾性力で注入ポートを押すことになるので、注入ポートのヨーホーム(玉受け溝)(202)に納まっていたロッキングボール(B1)がヨーホームの傾斜面に押されてハウジングの外側方向に上がっていく。(注入ポートが押されてガイド部分から出ていくにしたがって)ピストン(130)の外周面がガイド(120)の内径側のボール保持孔の入口をカバーすることになり、ロッキングボールが再び内側に落ちてくるのを防ぐ。 注入ポートを押し出してしまうと、ピストンの端部がロッキングボールの球面にかぶさった状態になる。
【0037】これでわかるように本申請案のカプラーは、本体を注入ポートに連結する方向に押せばつながり、分離する方向に第1スリーブ(141a)を引っ張れば簡単に切り離すことができる。すなわち作業の方向がカプラーの連結および分離の方向と一致するように設計されていて、脱着作業がとても手軽である。
【0038】さらに、押しボタン(140)を後退させれば、ハウジング内に満ちていたガスや流体の圧力がドレインホールを通じて排出されるため、二つの要素間に強い結合圧が残らず、カプラーを簡単に切り離すことができる。
【0039】
【発明の効果】
該カプラーアッセンブリーは、ガスなどを注入するにあたって、カプラーのスリーブを後退させることなくそのまま注入ポートの方向に押し付けることで連結でき、分離するときもカプラーを分離する方向に引っ張ることによって簡単に切り離せるものである。 またカプラーの連結後、その後部に取り付けられた押しボタンを使うことによって、注入ポート内に取り付けられたチェックバルブをワンタッチで開閉でき、それによって、カプラー内部・パイプ内部のガス圧の影響を受けることなくカプラーを連結・分離できる。 また、(注入後の)本体のパイプ内の圧力を測定する際に、注入ポートに連結したままでカプラー内の残ガスをパージして正確な充填圧を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1、2】従来のカプラーの構成図及び断面図。
【図3】本案によるカプラーが注入ポートに連結される過程の構成図。
【図4】本案によるカプラー構成図。
【図5】本案によるカプラー断面図。
【符号の説明】
100; カプラー全体
100a: 結合ポート
100b: ハウジング後部
110: カプラーを構成するハウジング
Z: ガス入れポート
112: ガイド軸
B2: ロッキングボール
120: ガイド
121a: ロッキングボール保持孔
130: ピストン
131: 突起
140: 押しボタン
141: 押しつけピン(加圧ピン)
141a:第一スリーブ
S2: 第二スプリング
R1: ストップリング
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧された作動油や気体を注入したり補充したりするときに使われるカプラーに関するものである。
より詳細に述べると、注入ポート側にカプラーを押し付けることによって接合し、また後方に引くことによって分離できるように作られた、ワンタッチで脱着可能な改良型カプラーに関するものである。
また、本発明のカプラーアッセンブリーは、LPGガス充填用カプラーあるいは冷媒ガス充填用カプラーと同様に、一定の圧力をかけて(ガス・流体を)パイプや容器の中に注入する場合の器具、すなわち油圧ポンプや空圧ポンプから流体・空気などを注入する器具として幅広く使うことができる。
【0002】一般的に、エアコン(Air Conditioner)の全体的な構成を各機能から見ると、冷媒を高温・高圧のガス状態へと圧縮する圧縮機(コンプレッサー)、この圧縮機から送られた高温の冷媒を冷却ファンによって強制冷却して液化する凝縮機(コンデンサー)、液化した冷媒を膨張させる膨張バルブ(エクスパンションバルブ)、それと室内(車内)で蒸発させる蒸発器(エバポレーター)によって構成されている。冷媒中に含まれる水分とホコリはレシーバドライヤーで除去される。このように冷媒ガスは冷媒循環回路を循環する間に圧縮と膨張を繰り返し、それによって発生する冷気を利用して室内(車内)の空気を冷却し、熱を外部に排出する。この冷媒循環路を構成するパイプ内に冷却ガスが入っているが、その冷却ガスを注入したり補充したりするときにカプラーが使用される。このようなカプラーの例は、
大韓民国 特許出願 第1996−40711号(96.9.18出願)と特許出願 第1997−21261号(97.5.28出願)及び特許出願 第1999−19499号(99.9.13出願)
に詳しく開示されている。
【0003】
【従来の技術】上記の先行技術による多様なカプラーには、図1aと図2に図示されている如く大きく分けて2種類の形態がある。図1a及び図2は冷媒パイプの自由端に取り付けられた注入口(以下注入ポートという)にカプラーを接続すると同時に加圧された気体・液体が注入ポートを通ってパイプ内に注入される従来のカプラーのスケッチとその断面図である。また、図2は注入ポートにカプラーを接続したあと、次の段階で注入ポートの注入口を開いて冷媒ガスを注入するタイプのスケッチである。図面の如く、従来のカプラー(100)アッセンブリでは、注入ポート(200)にカプラーを接続するときは、カプラーの先端部に取り付けられているスリーブ(141a)を後退させる。すると接続ポート(100a)の入り口が開放され注入ポート(200)が(カプラーの内側に)進入できる。カプラーには、押しつけピン(141)が取り付けられていて、接続と同時に注入ポートの内部にあるチェックバルブ(201)の注入孔が開くようにバルブ頭部を押す。
【0004】図1aと図1bにしたがって従来型のカプラーの構成を見ると本体は、
1) スプリング(S1)で押されているピストン(130)と注入ポートを固定する役のロッキングボール(B1)で、注入ポート(200)端部の受け入れ部となる、シリンダー状の「ハウジング」(110)、
2) このハウジングと一体になって加圧された気体・液体を引き入れる「アダプター」(105)、
3) そしてロッキングボール(B1)が脱落しないようにハウジング外周を巻くように取り付けられた「スリーブ」(141a)、
から成り立っている。
【0005】このような構造をもった従来のカプラー(100))を用いたガスの注入例を説明する。
まず、スプリング(S2)を圧縮する方向にスリーブ(141a)を後退させれば、図1bに示す如く、押しつけられた注入ポート(200)の外周部に押されてロッキングボール(B1)がハウジング(110)の外周側へ動き、(障害のなくなった)注入ポートはハウジングの内側に入り込む。このとき押しつけピン(141)によってチェックバルブ(201)が押されて注入孔が開放状態になる。この状態でスリーブ(141a)を放すと、スプリング(S2)の弾性力によってスリーブは元の位置に戻ろうとしてロッキングボールを内側に押しつける。スリーブが完全に元の位置に戻ると、内側に押しつけられたロッキングボールはそのまま固定される。このように内側に押されたまま固定されたロッキングボールによって注入ポート(200)とカプラー(100)は互いに固く結合される。
【0006】ガスを注入した後、スリーブ(141b)をもう一度後退させると、ピストン(130)後部のスプリング(S1)の弾性力によって排出側に押されていた注入ポート(200)がロッキングボール(B1)をハウジングの外周側に押しつける。 ロッキングボールが外側に動くと注入ポートの固定状態が解除されるため、カプラー(100)は注入ポートから分離される。
【0007】ところで、上記の従来型カプラー(100)では、ガスが注入され始めるとパイプ内の圧力によってガスがチェックバルブ(201)の注入孔を通って流出しそうだが、(実際には)注入されるガスの圧力が高いため逆流はしない。しかし、ガスの充填が完了したとき、パイプとカプラー(100)、そしてホース内に高いガス圧が残ることになる。 このガス圧が、カプラー(100)と注入ポート(200)が結合している接合部分、および互いに接触する構成要素に集中的な加重として作用するため、カプラーの分離動作が円滑に行えなくなる。 つまり、分離するためにスリーブ(141a)をより強く引っ張らねばならないという不便な問題が生じる。
またガスを補充する場合にも、パイプの中に入っているガスの圧力のためにチェックバルブの反発力に打ち勝ってカプラーを押し込むことになるため、連結時にはカプラーをかなり強く押さなければならないという不便さがある。
【0008】そのうえ、カプラーと注入ポートを連結する過程では押し付けピン(141)がチェックバルブ(201)を押しながら連結することになるために、(連結が完了するまでに)チェックバルブの注入孔の隙間を通ってガスが流出し、カプラーの外部に漏れるという問題が発生する。 このようなカプラーの連結過程で少量であってもガスが外部に流出するのを防ぐためというのが、図2に示されるカプラー(100)が開発された理由の一つである。
【0009】図2は注入ポート(200)にカプラーを連結するとき、カプラーの先端部に取り付けられたスリーブ(141a)を後退させながら注入ポートに連結あるいはポートから分離できるようにしたもので、図1aのカプラーと似た構成となっているが、カプラーの内部に取り付けられた押し付けピン(加圧ピン)(141)を、後部のノブ(142)をネジ式に回すことによって前進・後退させることができるところに違いがある。 連結後ノブ(142)を回して押し付けピン(141)を前進させ、その先端でチェックバルブ(201)を押して、密閉したカプラーの中でチェックバルブを開放するので、カプラーと注入ポートが連結される過程でガスが流出する心配がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1や図2で図示されているような従来のカプラー(100)には、連結時のガスの流出を防止できるという長所があるが、連結するときにカプラーのスリーブ(141a)を後退させた状態で注入ポート側へ押し込まなければならないために、手の入りにくいエンジンルームや狭苦しい空間でカプラーをつなぐという不便さばかりでなく、この狭い場所で連結されたカプラー後部のノブをいちいち回さなければならないという作業の困難さがある。
【0011】従来型のカプラーでは、注入ポートの方向にカプラーを押しながら、一方ではスリーブを後退した状態になるように引っ張っていなければならないので、押す力と引く力を同時にカプラーにかけるという作業の難しさの他に充填圧測定の問題がある。 すなわち、注入ポート(200)にガスを注入すると(ガスボンベ側の)ガスの圧力がカプラー内部に作用することになり、本体に充填されたガスの正確な圧力を測定できないという問題である。 それゆえに、従来型のカプラーでは作業者がカプラーを分離して内部の圧力を除去した後で再び連結しなければならないというわずらわしさがある。
本申請案は、上記のような問題を解決するために考え出された案である。
【0012】
【問題を解決するための手段】
本申請案の目的を具現するための望ましい実施例として、側面の一部にガスボンベから来るホースが連結される引入れノズルを備えた円筒状のカプラーを考える。
このカプラーでは、
1)本体円筒の一端の円周部には、円周方向に一定の間隔で開けられた複数個のロッキングボール保持孔が並んでいる。 個々の孔にはロッキングボールが多少の移動が可能な状態で挿入されている。
2)上記の引入れノズルとつながったガス通路、その通路内にガスケットが取り付けられたガイド軸、そして上記のボール保持孔に隣り合った内周面・外周面のストップリングを含めてハウジングが形作られている。
3)このハウジングの一端は、円周面に直径の差で形成された傾斜面を持つ、注入ポートを受け入れる役目のガイドとなっている。このガイドには円周方向に一定の距離を保って開けられたロッキングボール保持孔があり、各孔に遊動できるボール(鋼球)が挿入されている。
4)ガイド軸上にはめ込まれた第1スプリングの弾性力によって、軸方向に移動するピストンがガイドの内側に設置されている。 このピストンは注入ポートの有無によって後退したり元の位置に前進したりする。 ピストンの先端部にある「デッパリ」が、往復運動によってボール保持孔の入口を開放あるいは遮断するが、実際の使用時にはガイド内部に注入ポートが進入しているため、ロッキングボールが内側に落下することはない。
5)ガイドの注入ポート受入部は大小の内径で構成されていて、その形状は注入ポートの先端部と一致する。
6)上記のガイド軸中心部の通路の中には、通路方向にスライド可能な「押し付けピン」(加圧ピン)が取り付けられている。 「押し付けピン」の一部分の直径は通路の直径より小さく作られており、他端ではハウジングの内径に沿ってスライドできるように組み付けられている。
7)カプラー後部の押しボタンは、「押し付けピン」をチックバルブ側に押すためのものであり、内部に設置された第3スプリング(図5のS3)の弾性力によってハウジングの長さ方向後方に押されている。
8)ガイドの外周面には第1スリーブ、ハウジングの後方外周面には第2スリーブが装着されており、それぞれがハウジング長さ方向にスライド可能となっている。
両スリーブともロッキングボールの入り口を開閉し、またボールの落下を防ぐ機能を持っており、内部に取り付けられたスプリングの弾性力によって、第1スリーブは前方(注入ポート側)に、第2スリーブは後方に押されている。
【0013】本申請案によるカプラーは、第1スリーブを後退させることなく注入ポートをカプラーの連結ポート内に進入させることが可能であり、そのまま押し込めば注入ポートの段部がピストンを押して後退させる。それと同時に第1スリーブ内側の傾斜面が第2スプリングの弾性力でロッキングボールを内側に押し出し、注入ポートの外周の溝にはめ込む。第1スリーブはスプリングの弾性力でそのまま注入ポート方向に移動し、ロッキングボールがハウジングの半径方向外側に移動する経路をふさぐ。これによってカプラーと注入ポートのロッキング状態は維持される。
もちろん、第1スリーブを後退させれば、注入ポートを押し出そうとするピストンの動きによってロッキングボールはハウジングの保持孔に押し戻されてロッキング状態が解除される。 これによって注入ポートは分離される。
【0014】カプラーを連結した状態で後部の押しボタンを押せば、押し付けピン(加圧ピン)がガイド軸の内径に沿って前進し、押し付けピンの端部がチェックバルブを押して注入孔を開放する。 押しボタンが押しこまれた状態になると、(押し付けピンの周囲に配置された)ロッキングボールが押しボタンの傾斜面に移動し、ボールによる抵抗がなくなった第2スリーブがスプリングの弾性によって後方に動く。 後方に動いた第2スリーブによってロッキングボールが内側に移動したまま固定されるので、押しボタンのロッキング状態が維持される。
もちろん、ロッキング状態を維持している第2スリーブを連結ポート側に押せば、第3スプリングによって押しボタンが飛び出し、後部のロッキングボールが半径方向外側に移動して第2スリーブが後退するのを止める。
【0015】
【実施例】
添付された図面を参照して、本申請案によるカプラー(各構成要素)の働きについて説明する。
【0016】図3に示されているように、カプラーアッセンブリを注入ポート(200)にあてがって前方(注入ポート側)に押しつければ、注入ポートの先端部がガイド(120)の内径内に進入してピストン(130)を押す。
【0017】ピストンは図5と図6に示されているように、第1スプリング(S1)の弾性力に打ち勝って後退し、ガイドの内径面に並んだロッキングボール 保持孔の入口を開放する。
【0018】ロッキングボール保持孔の位置と注入ポートのヨーホーム(玉受け溝)(202)の位置が合うと、第1スリーブ(141a)の傾斜面(143)が第2スプリング(S2)の弾性力でロッキングボールを内側に押しつける。
【0019】すべてのロッキングボールがヨーホーム(202)側に移動すると第1スリー ブが注入ポート側により移動して、ボール保持孔(121a)の外側の入口を 閉鎖する。このように第1スリーブの傾斜面(143)によって多数のボー ルが同時に移動して、内側に押されたまま固定される。
【0020】ボール保持孔の外側入口が閉鎖され、ロッキングボール(B1)が注入ポートの円周面に形成されたヨーホームに固定された後は、第1スリーブが後 退しない限り連結ポートと注入ポートが固定された状態が維持される。
【0021】カプラーを注入ポートから切り離す場合には、第1スリーブ(141a)を注入ポートの反対側へ後退させる。するとガイドのボール保持孔(121a)の外側入口が開放され、それと同時に第1スプリング(S1)の弾性力によってピストン(130)が注入ポート(200)を押し出しながら前進する。
【0022】注入ポートのヨーホーム(202)に押さえつけられていたロッキングボールはヨーホームの斜面によって外側に移動してボール保持孔に戻る。
【0023】ピストン(130)の端部がボール保持孔の内側入口にかかり、ロッキングボールが第1スリーブの大直径部に固定されるため、第1スリーブは後退したままの状態を維持する。
【0024】上述したように、カプラーアッセンブリが注入ポートに連結された状態では注入ポートのチェックバルブ(201)が開いていないため、注入ポート内にガスが流入したり注入されたりすることはない。
【0025】注入ポート内へガスを注入するためには、チェックバルブを開かなければならない。そのためには、図7 で示されるようにカプラー後部の押しボタン(140)を押せばよい。すなわち、押しボタンを押し込めば押しつけピン(141)がガス通路内を前進し、その端部がチェックバルブを押す。 それによってチェックバルブが開きガスの出入りが可能になる。
【0026】このとき、押しボタン(140)がハウジング内部側へ移動することによって、その円周面の大直径部が後部のロッキングボール保持孔から離れ、小直径部がロッキングボール(B2)を受け止めることになる。
【0027】この状態では後部ボール保持孔(121b)の内側入口は開放されており、第4スプリング(S4)によって押された第2スリーブ(141b)が後方に移動しようとしてその傾斜面でロッキングボールを内側に押しつける。 ロッキングボールがすべて押しボタン側に移動すると第2スリーブが完全に後方に動いて後部ボール保持孔の外側入口を閉鎖する。
【0028】後部ボール保持孔のロッキングボール(B2)が第2スリーブの小径部内側面によって内側に押さえられている状態では、(手を放しても)押しボタンは後退しない。
【0029】(カプラーの連結後)押しボタン(140)を押せば、押しつけピン(141)の大直径部分がガス通路(111)の内径にはめ込まれているガスケット(G)と密着して、ガスや流体が押しボタン側に流れないように通路を遮断する。圧力のかかったガスや流体は押しつけピンとガイド軸(112)の間のガス通路だけを流れる。
【0030】このように押しボタンが押された状態でガスもしくは流体のタンクに設置されたバルブを開けば、ガス・流体は引入れノズル(Z)と通路(111)の中を流れて注入ポート(200)に注入される。
【0031】ガスや流体の充填が完了すれば、(ガス・流体タンク側のバルブを閉めてから)第2スリーブ(141b)を注入ポート側へ移動させる。 するとハウジングの外側円周面に並んだボール保持孔が開き、押しボタン(140)は第3スプリング(S3)の弾性力によって後退してロッキングボール(B2)をハウジングの半径方向外側へ押し上げる。
【0032】このとき、押しボタン(140)が後退し、押し付けピン(141)の円周面がガスケット(G)位置を離れるために、ハウジングの側面にあって外部と通じているドレインホール(115)が開き、ハウジング内部のガス・流体が排出されて、圧力が開放される。 もちろん、第1スリーブ(141a)を注入ポートから遠ざける方向へ引っ張ればカプラー全体を切り離すことができる。
【0033】したがって(押しボタンを後方に戻すことによって)、カプラー内部は大気圧と同じ圧力になり、そのままで再度押しボタン(140)を押し込めば、押し付けピンがチェックバルブを押して装置のパイプ内のガスがハウジング内に流入することになる。 こうすれば(ハウジング内の圧力を測定することで)パイプ内の圧力を測ることができる。
【0034】また、カプラーを注入ポートから切り離す場合も、第1スリーブ(141a)を注入ポートから遠ざかる方向に引っ張るだけでよい。
【0035】第1スリーブを引っ張れば、第2スプリング(S2)の弾性力に打ち勝って後退し、ガイドの円周面に並んだボール保持孔の外側入口を開放する。
【0036】このときピストン(130)が第1スプリング(S1)の弾性力で注入ポートを押すことになるので、注入ポートのヨーホーム(玉受け溝)(202)に納まっていたロッキングボール(B1)がヨーホームの傾斜面に押されてハウジングの外側方向に上がっていく。(注入ポートが押されてガイド部分から出ていくにしたがって)ピストン(130)の外周面がガイド(120)の内径側のボール保持孔の入口をカバーすることになり、ロッキングボールが再び内側に落ちてくるのを防ぐ。 注入ポートを押し出してしまうと、ピストンの端部がロッキングボールの球面にかぶさった状態になる。
【0037】これでわかるように本申請案のカプラーは、本体を注入ポートに連結する方向に押せばつながり、分離する方向に第1スリーブ(141a)を引っ張れば簡単に切り離すことができる。すなわち作業の方向がカプラーの連結および分離の方向と一致するように設計されていて、脱着作業がとても手軽である。
【0038】さらに、押しボタン(140)を後退させれば、ハウジング内に満ちていたガスや流体の圧力がドレインホールを通じて排出されるため、二つの要素間に強い結合圧が残らず、カプラーを簡単に切り離すことができる。
【0039】
【発明の効果】
該カプラーアッセンブリーは、ガスなどを注入するにあたって、カプラーのスリーブを後退させることなくそのまま注入ポートの方向に押し付けることで連結でき、分離するときもカプラーを分離する方向に引っ張ることによって簡単に切り離せるものである。 またカプラーの連結後、その後部に取り付けられた押しボタンを使うことによって、注入ポート内に取り付けられたチェックバルブをワンタッチで開閉でき、それによって、カプラー内部・パイプ内部のガス圧の影響を受けることなくカプラーを連結・分離できる。 また、(注入後の)本体のパイプ内の圧力を測定する際に、注入ポートに連結したままでカプラー内の残ガスをパージして正確な充填圧を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1、2】従来のカプラーの構成図及び断面図。
【図3】本案によるカプラーが注入ポートに連結される過程の構成図。
【図4】本案によるカプラー構成図。
【図5】本案によるカプラー断面図。
【符号の説明】
100; カプラー全体
100a: 結合ポート
100b: ハウジング後部
110: カプラーを構成するハウジング
Z: ガス入れポート
112: ガイド軸
B2: ロッキングボール
120: ガイド
121a: ロッキングボール保持孔
130: ピストン
131: 突起
140: 押しボタン
141: 押しつけピン(加圧ピン)
141a:第一スリーブ
S2: 第二スプリング
R1: ストップリング
Claims (8)
- 本体のハウジング(110)は、一側面にガスボンベからのホースを結合するための引入れノズル(Z)を備えており、一端の円周面にはその円周方向に一定の間隔で複数個のロッキングボール保持孔(121b)が開けられている。各ボール保持孔にはロッキングボール(B2)が動くように挿入されているカプラーアッセンブリ。
- ハウジングは内部に上記の引入れノズル(Z)とつながった通(111)を持ち、その通路内にはガスケット(G)がはめ込まれたガイド軸(112)が組み込まれている。 上記のボール保持孔(121b)ととなりあった内周部・外周部にはストップリング(R1,R2)を備えているカプラーアッセンブリ。
- ハウジングの他端の内径に結合して、注入ポート(200)の外径と同じ内径を持った、注入ポートを受容するガイド(120)が組み付けられている。ガイドの内面には直径差による傾斜面が設けられており、円周面には一定間隔で開けられたボール保持孔(121a)が並んでいる。 各ボール保持孔にはロッキングボール(B1)が動くように挿入されているカプラーアッセンブリ。
- 上記のガイド軸(112)には第1スプリング(S1)がはめ込まれていて、ガイド軸の長さ方向にピストン(130)を押している。 ピストンの先端部は連結前にはロッキングボール(B1)の球面にかかっている。 そしてピストンは注入ポートの進入に応じて後退あるいは前進し、ガイドの内径側のボール保持孔(121a)入口を開放したり遮断したりするカプラーアッセンブリ。
- ガイド軸には押しつけピン(加圧ピン)(141)が組み付けられており、このピンは内部の第3スプリングの弾性力がかかっていて通路(111)内をスライドして動くことができる。 押しつけピン(141)の一定区間は上記の通路(111)の内径より小さい直径でできている。
- 押しつけピンの他端は押しボタン(140)と接合している。 押しボタンはハウジングの内径に沿ってスライドできるように組み付けられており、その外周部の大直径表面と小直径表面、その間の傾斜面がボール保持孔(121b)のハウジング内部側入口を開放・遮断するカプラーアッセンブリ。
- ハウジングの注入ポート側外周には、ガイド(120)外周面をスライドするように第1スリーブ(141a)が組みつけられている。 第1スリーブはハウジング外周面にはめ込まれた第2スプリングの弾性力でガイドに開けられたボール保持孔(121a)の外側入口を開放・遮断する。
また、第2スリーブ(141b)はハウジングの押しボタン側外周に組みつけられていて、その内側にはめ込まれた第4スプリングの弾性力によってスライドする。 第2スリーブの機能はその内径側の大小の直径と傾斜面によってボール保持孔(121b)の外側入口を開放・遮断して押しボタンを制御することを特徴とするカプラーアッセンブリ。 - 請求項1〜7において述べられたカプラーの機能に加えて、ハウジング(110)内部に発生・残留する圧力を除くために設けられた、通路(111)と外部をつなぐドレインホール(115)を特徴とするカプラーアッセンブリ。
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