JP2004211373A - 緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】植生部材中で生長した植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞する緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤を提供すること。
【解決手段】植栽基盤Aを構成する植生部材2中で造形的に生長した植物の根茎部24の形状を、上記植栽基盤の背面として設けられた透明板1を介して観賞する。また、上記の緑化観賞法を実施するための植栽基盤は、上記植生部材中に、物理的及び/又は化学的な生育部材23を、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設する。
【選択図】 図2
【解決手段】植栽基盤Aを構成する植生部材2中で造形的に生長した植物の根茎部24の形状を、上記植栽基盤の背面として設けられた透明板1を介して観賞する。また、上記の緑化観賞法を実施するための植栽基盤は、上記植生部材中に、物理的及び/又は化学的な生育部材23を、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞する緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、植栽基盤を用いた緑化技術においては、植物の地上部の観賞価値を基準として緑化樹や草花を選定していたため、土壌内部にある根や茎は、緑化とは直接的には関係がないものと考えられていた。しかし、植物の根や茎は地上部と同程度の成長力があり、造形的に繁茂させることが可能であれば観賞価値が生じるものと考えられるが、従来、植物の根や茎を観賞することを目的とした緑化技術は存在しなかった。
【0003】
ここで、植物の根や茎を外部から視認できる緑化技術としては、ペットボトル等の透明小型容器に、ポンプによる保水手段や給水手段を設けた技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−153132号公報(第2−3項、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術は、緑化装置の施工後における植物の維持管理を容易にするために、常時植物に水を供給して、かつ植物の根腐れを防止するためのものであって、そもそも緑化装置の背面から植物の根や茎を観賞するものではなく、また、装置の構成上そのように観賞することもできなかった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、植生部材中で生長した植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞する緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤を提供することを主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の緑化観賞法は、植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、上記植栽基盤の背面として設けられた透明板を介して観賞することを特徴とするものである。
【0008】
また、上記の緑化観賞法を実施するための植栽基盤としては、上記植生部材中には、物理的な生育部材が、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設されていることが好ましい。
また、より好ましくは、上記の構成に加えて、物理的な生育部材が、造形的に生長した植物の根茎部を介して透明板の近くに配設されていることが好ましい。
また、上記の緑化観賞法を実施するための他の植栽基盤としては、上記植生部材中には、化学的な生育部材が、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設されていることが好ましい。
【0009】
なお、本発明において「植物の根茎部」とは、植物の根と茎のどちらか一方、若しくはその両方を意味するものである。また、植栽基盤の「背面」とは、上記の透明板が設けられた面をいい、この背面の反対側にある面を植栽基盤の「植栽面」という。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の緑化観賞法は、植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、植栽基盤の背面から観賞することを特徴とするものである。
【0011】
植物の根茎部の形状を植栽基盤の背面から観賞するためには、建造物に設けられた施工面に応じて植栽基盤を任意に施工すればよい。例えば、建造物のルーフデッキやバルコニー等の高所にある略水平の若しく斜めに傾いた施工面に対しては、植栽基盤の背面を施工面に載置するように敷設して、観賞する際には上方にある植栽基盤の背面を下方から見上げるようにすればよい。また、窓ガラスや防音壁などの略垂直の施工面に対しては、植栽基盤を縦向きに配置して、その植栽面を施工面と向い合わせに取り付けて、観賞する際には正面若しくは斜め上方にある植栽基盤の背面を見るようにすればよい。
【0012】
さらに、略水平の施工面に対しては、植栽基盤を縦向きにして、その側面を施工面に据え置くこともできる。かかる場合、施工後において植栽基盤が倒れないように、施工面と向い合う植栽基盤の側面に支持部材を別途設けることが好ましい。このように施工すれば、植栽基盤の背面と植栽面の両方を観賞することができ、観賞価値の高い緑化観賞法となることが期待できる。
【0013】
本発明で適用可能な植栽基盤は、培土と、この培土中で成長した植物(特に植物の根茎部)とを少なくとも構成要素とする植生部材と、この植生部材を支持するために植生部材の下側に設けられる透明板と、から基本的に構成される。すなわち、植栽基盤を構成する植生部材としては、公知の薄層緑化基盤に用いられるものがそのまま使用できる。また、本発明において培土とは、栄養素を含む培土の他、栄養素を含まない培土も含まれる。栄養素を含まない培土を用いる場合には、例えば肥料などの栄養素を後から添加するようにすればよい。
【0014】
本発明で適用可能な植物としては、緑化観賞に耐え得る種類であれば特に限定されるものではなく、例えば中低木類、多年草、1,2年草、球根類、コケ、シバ等を含む地被植物などが挙げられる。
【0015】
また、本発明で適用可能な培土としては、公知の薄層緑化基盤に用いられるものであればよく、植栽する植物の種類や施工場所などに応じて、基本用土と改良用土を単独で若しくは組合わせて用いることができる。基本用土としては、例えば、赤玉土、黒土、鹿沼土、荒木田土などが挙げられる。また、改良用土としては、例えば、腐葉土、バーク、ピートモス、ケト土、水苔、高分子吸水剤、軟質スポンジ類、フェノールスポンジ、紙等の有機質材料から構成されるもの、またはパーライト、クレイボール、バーミキュライト、炭、軽石等の無機質材料から構成されるものが挙げられる。
【0016】
上記の培土を使用する場合には、植栽基盤から培土が脱落しないように、植生土嚢を用いて袋体の中に封入してもよい。また、多孔質板や三次元編みネットなどを培土内に配設して、培土の移動を防ぐようにしてもよい。
【0017】
また、本発明において用いられる透明板は、植栽基盤の背面から植物の根茎部の形状を観賞するための観賞板という役割の他、根茎部の生育を制限したり、その乾燥を防止する役割も併せて有するものであり、外部から根茎部の形状を確認できる限り、色、材質等は特に限定されるものではない。例えば、色については、透明でも半透明でもよく、さらに無色でも有色でもよい。また、材質については、ガラス製でも樹脂製でもよいが、軽量性を考慮すると樹脂製(特にアクリル板)が通常好ましく用いられる。
【0018】
また、上記の植生部材には、必要に応じて次のような構成部材を用いることができる。例えば、植栽基盤には培土と組合わせた多孔質材、三次元編みネット、不織布、植生孔を配した上記材料、植生土嚢がある。また、水分を排水する必要がある場合には、ガーデニングに通常用いられる、無機質・有機質の粒子体、繊維体、軽石などを用いてもよく、保水の必要がある場合には、ガーデニングに通常用いられる水蓄、吸水材、パーライト、保水板など保水性の高い材料を用いてもよく、かかる場合には、これらを金網、不織布などの包材で成形して用いても良い。さらに水分を供給する必要がある場合には、公知の潅水装置を用いることもできる。
【0019】
本発明において、上記植栽基盤の厚みは、植栽基盤に使用する植物の種類に応じて適宜設計すればよい。例えば、コケ類を用いる場合には1〜10cmが好ましく、草本類を用いる場合には1〜30cmが好ましい。また、木類を用いる場合には10cm以上が好ましい。
【0020】
なお、本発明では、植物の根茎部に観賞価値をもたせるために、培土中の植物の根茎部は造形的に生長していることが必要である。ここで、本発明において「造形的に生長している」とは、根茎部の形状自体、根茎部の生長する方向などが、植生部材の特定部位に配設された物理的及び/又は化学的な生育部材に対して植物の生理的作用が働くことにより、人工的に誘導ないし制限されて生長していることをいう。これにより、見る者に機能的ないし審美的な美感を生じさせるような観賞価値が植物の根茎部に付与されることになる。なお、本発明において、上記の生育部材としては、物理的な生育部材と化学的な生育部材のどちらか一方、若しくはその両方を意味するものである。
【0021】
ここで、植物の根茎部を造形的に生長させる物理的な生育部材としては、木材チップ、保水材、スポンジ等の保水能力を有する材質からなる部材が好適である。そして、この生育部材は、植栽基盤の背面から見たときに、所定の形状や模様を形成するように、植生部材の特定部位に配設することが好ましい。これにより、植物の根茎部は上記生育部材の配設された所に誘導されて生長する。すなわち、この場合、植物の根茎部の生長は、それが水分のある所に好んで誘導される生理的性質を利用して人工的に誘導される。また、上記物理的な生育部材は、少なくとも植栽基盤の背面をなす透明板の近くに配設することが好ましい。これにより最終的に植物の根茎部は、透明板の近くで造形的に生長することになるので、植物の根茎部の観賞がより容易に行なえることになる。
【0022】
次に、上記の生育部材を用いた植栽基盤について具体的に説明する。図1は植栽面を上側に配置した植栽基盤の一例を示す外観斜視図である。植栽基盤Aは、四角形の透明板1の上に、これと略同サイズの板状の植生部材2が取り付けられることにより概略構成されている。この植生部材2は大部分が培土21で形成されており、植生部材2の上面(植栽面)には、四角形の四つの頂点に相当する位置に植物22,22・・が植生されている。また、上記四角形の中心を略45度回転させたときに表れる四角形の四つの頂点に相当する位置に、略円柱状の生長部材23,23・・が植生部材2を上下方向に貫通して配設されている。なお、この生長部材23は、スポンジに水分を含ませた状態で植生部材2に配設されている。
【0023】
この植栽基盤Aの施工方法としては、例えば、透明部材により形成されたルーフデッキ等の高所にある略水平の施工面に載置するように敷設すればよい。図2は植栽基盤Aの敷設後において、植栽基盤Aの下方から植栽基盤Aの背面を見上げたときの状態を示す植栽基盤Aの背面図である。図2によれば、植物の根茎部24,24・・は生長部材23,23・・の方向に誘導され、生長部材23,23・・の周りを取り囲むように発根していることがわかる。
【0024】
これは、植物の根茎部24,24・・が、下方に向かって透明板1の近くまで発根すると、植生部材2の中で相対的に水分を多く含む生長部材23,23に誘導されるからである(図3参照)。このように植栽基盤Aを用いれば、植栽基盤Aの背面にある透明板1を介して、造形的に生長した根茎部24の形状が容易に観賞できる。なお、本発明では、植栽基盤Aの背面から見たときに、植物の根茎部24が一定のまとまった形状や模様を示す限り、生長部材23の配設部位は上記実施例に限定されるものではない。
【0025】
また、植物の根茎部を造形的に生長させる物理的な生長部材の他の例としては、板材や穴開きの不織布・フィルム等、植物の根茎部と接触したときに、根茎部の自然な生長、発根を妨げる部材が好適である。そして、本発明では、かかる生長部材を植栽基盤の背面にある透明板の近くに配設して、透明板と成長部材とで囲まれる発根空間を形成し、この空間の中で植物の根茎部を生長させる。
【0026】
これにより、上記空間が通常の根茎部に比べて極端に小さい場合には、植物の根茎部の形状は上記空間の形状に適合するように変形を受ける。また、上記空間が通常の根茎部よりやや大きい場合には、植物の根茎部は、その形状自体に制限を受けることはないが、その生長方向が制限を受けることになる。
【0027】
次に、上記の生育部材を用いた植栽基盤について図面を用いて具体的に説明する。図4は、植栽基盤を縦置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Bは、左端に背面となる透明板1が配置され、植生部材2は、この透明板1に沿って植生する植物(ニンジン)22aと、このニンジン22aを囲うように配設されている、不織布からなる通水布25と、この通水布25の右側に配設された板状の誘導板26と、この誘導板26を右側から押えるように保持する第2誘導板27並びに培土21と、上記各部材の右側に配設された押え板28とから概略構成されている。本実施例では、ニンジン22aは、その生長過程において、その右側に配設された上記各部材により図面の左方向に押圧力を受けるため、根の生長が妨げられる一方、ニンジンの毛根が誘導板26の厚み方向に設けられた貫通孔26aを培土21に向かって通過するため、ニンジンは培土21から水分や養分を吸収することができる。このため植栽基盤Bを背面から見ると、ニンジン22aの根が通常の円錐形からハンペン状に変形される。本実施例の場合、透明板1と通水布25の間にニンジンの苗を植えることにより、ハンペン状の生長根が確実に透明板1を介して観賞できる。
【0028】
図5は植栽基盤の第三実施例を示すものであり、植栽基盤を横置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Cは、透明板1の上に、培土を封入した複数の土嚢29が載置され、この土嚢29が固定用ネット30で覆われた構成とされている。本実施例では、培土が土嚢29に収容されているが、これは植栽基盤Cを施工した後に培土の移動を無くすことにより、植栽基盤Cを長期間安定したものにするためである。
【0029】
本実施例では、植物22の苗を土嚢29,29・・の間に植え付けることにより、植物の根茎部24は土嚢29の外周を伝い、植栽基盤Cの背面に向かって伸び、さらに背面に到達した後は、透明板1と土嚢29で囲まれる生長空間内で生長する。なお、この生長空間内において、植物の根茎部24の一部の根毛は、土嚢29に設けられた目開きを貫通して、その中にある培土まで伸びるため、植物22は培土から栄養分を吸収することができる。また、土嚢29は、透明板1と接するように配設されており、植物の根茎部24と培土21を分離する役割を有する。このため、植栽基盤Cの背面から見たときに、植物の根茎部24が観賞しやすくなる。
【0030】
また、図6は植栽基盤の第四実施例を示すものであり、図4と同じく植栽基盤を縦置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Dは、左端に背面となる透明板1が配置され、植生部材2は、この透明板1に沿って植生する植物22と、通水布25、培土21、被覆板31とから概略構成されている。植栽基盤Dは、通常の植物に比べて長い根を有する植物に対して特に好適に用いられるものであり、通常、透明板1と通水布25で囲まれる生長空間内に植物の苗を植え付ける。こうすると、植物の根茎部24としての主根は、透明板1と通水布25の間で生長し、その生長過程において植物の根茎部24としての根毛は通水布25を通過して培土21より水分や養分を吸収できる。このため、植栽基盤Dの背面から見たときに、植物の根茎部24が観賞しやすくなる。なお、本実施例では、植栽基盤Dの最上部に図示しない潅水装置を取り付けて、透明板1の近くに水分を供給することもできる。このようにすると、植物の根茎部24がより一層透明板1の近くに誘導されるので、造形的に生長した植物の根茎部24が植栽基盤Dの背面から観賞しやすくなる。
【0031】
続いて、植物の根茎部を造形的に見せる化学的な生育部材について説明する。本発明において、上記の化学的な生育部材としては、水蒸気の吸湿や放湿により色が変化する変色剤(例えば、塩化コバルト)が好適である。そして、この生育部材は、例えば、樹脂と混合して、これを植栽基盤の背面となる透明板の内表面に塗布したり、植生部材内に配設される培土材を処理して使用される。
【0032】
変色剤は、植物の根茎部の乾湿により変色する現象を利用したものである。例えば、変色剤として塩化コバルトを用いると、植物の根茎部から放湿される水蒸気量が多くなるにしたがい、塩化コバルトが青色からピンク色に変わる。この場合、植栽基盤の背面を見たときに、塩化コバルトの青色若しくはピンク色と植物の根茎部の茶色とのコントラストがはっきりするので、本発明の目的とする植物の根茎部について観賞価値が生じるものとなる。
【0033】
なお、上記透明板1は、植物の生育に適する波長を通すため、植栽基盤の施工場所によっては植物の根茎部24にコケ類、藻類、カビ類が発生することがある。このため、これを防止するために公知の殺菌剤、殺コケ剤などの生育抑止剤を透明板1に塗布したり、植生部材2に添加することができる。また、コケ類を造形用に利用するためには、殺菌剤を意図的に配置することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の緑化観賞法によれば、植生部材中で生長した植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞するという新規な緑化観賞法が提供できる。また、本発明の植栽基盤によれば、植物の根茎部は確実に透明板の近くで造形的に生長することになるので、植物の根茎部の観賞がより容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植栽面を上側に配置した植栽基盤の一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1の植栽基盤Aの施工後において、植栽基盤Aの下方から植栽基盤Aの背面を見上げたときの状態を示す植栽基盤Aの背面図である。
【図3】図1の植栽基盤AをX−X方向からみた概略断面図である。
【図4】植栽基盤の第二実施例を示す概略断面図である。
【図5】植栽基盤の第三実施例を示す概略断面図である。
【図6】植栽基盤の第四実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D 植栽基盤
1 透明板
2 植生部材
21 培土
22 植物
22a ニンジン
23 生長部材
24 根茎部
25 通水布
26 誘導板
26a 貫通孔
27 第2誘導板
28 押え板
29 土嚢
30 固定用ネット
31 被覆板
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞する緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、植栽基盤を用いた緑化技術においては、植物の地上部の観賞価値を基準として緑化樹や草花を選定していたため、土壌内部にある根や茎は、緑化とは直接的には関係がないものと考えられていた。しかし、植物の根や茎は地上部と同程度の成長力があり、造形的に繁茂させることが可能であれば観賞価値が生じるものと考えられるが、従来、植物の根や茎を観賞することを目的とした緑化技術は存在しなかった。
【0003】
ここで、植物の根や茎を外部から視認できる緑化技術としては、ペットボトル等の透明小型容器に、ポンプによる保水手段や給水手段を設けた技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−153132号公報(第2−3項、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術は、緑化装置の施工後における植物の維持管理を容易にするために、常時植物に水を供給して、かつ植物の根腐れを防止するためのものであって、そもそも緑化装置の背面から植物の根や茎を観賞するものではなく、また、装置の構成上そのように観賞することもできなかった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、植生部材中で生長した植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞する緑化観賞法及びこれに用いる植栽基盤を提供することを主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の緑化観賞法は、植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、上記植栽基盤の背面として設けられた透明板を介して観賞することを特徴とするものである。
【0008】
また、上記の緑化観賞法を実施するための植栽基盤としては、上記植生部材中には、物理的な生育部材が、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設されていることが好ましい。
また、より好ましくは、上記の構成に加えて、物理的な生育部材が、造形的に生長した植物の根茎部を介して透明板の近くに配設されていることが好ましい。
また、上記の緑化観賞法を実施するための他の植栽基盤としては、上記植生部材中には、化学的な生育部材が、上記透明板と接するようにして、若しくは上記透明板の近くに配設されていることが好ましい。
【0009】
なお、本発明において「植物の根茎部」とは、植物の根と茎のどちらか一方、若しくはその両方を意味するものである。また、植栽基盤の「背面」とは、上記の透明板が設けられた面をいい、この背面の反対側にある面を植栽基盤の「植栽面」という。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の緑化観賞法は、植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、植栽基盤の背面から観賞することを特徴とするものである。
【0011】
植物の根茎部の形状を植栽基盤の背面から観賞するためには、建造物に設けられた施工面に応じて植栽基盤を任意に施工すればよい。例えば、建造物のルーフデッキやバルコニー等の高所にある略水平の若しく斜めに傾いた施工面に対しては、植栽基盤の背面を施工面に載置するように敷設して、観賞する際には上方にある植栽基盤の背面を下方から見上げるようにすればよい。また、窓ガラスや防音壁などの略垂直の施工面に対しては、植栽基盤を縦向きに配置して、その植栽面を施工面と向い合わせに取り付けて、観賞する際には正面若しくは斜め上方にある植栽基盤の背面を見るようにすればよい。
【0012】
さらに、略水平の施工面に対しては、植栽基盤を縦向きにして、その側面を施工面に据え置くこともできる。かかる場合、施工後において植栽基盤が倒れないように、施工面と向い合う植栽基盤の側面に支持部材を別途設けることが好ましい。このように施工すれば、植栽基盤の背面と植栽面の両方を観賞することができ、観賞価値の高い緑化観賞法となることが期待できる。
【0013】
本発明で適用可能な植栽基盤は、培土と、この培土中で成長した植物(特に植物の根茎部)とを少なくとも構成要素とする植生部材と、この植生部材を支持するために植生部材の下側に設けられる透明板と、から基本的に構成される。すなわち、植栽基盤を構成する植生部材としては、公知の薄層緑化基盤に用いられるものがそのまま使用できる。また、本発明において培土とは、栄養素を含む培土の他、栄養素を含まない培土も含まれる。栄養素を含まない培土を用いる場合には、例えば肥料などの栄養素を後から添加するようにすればよい。
【0014】
本発明で適用可能な植物としては、緑化観賞に耐え得る種類であれば特に限定されるものではなく、例えば中低木類、多年草、1,2年草、球根類、コケ、シバ等を含む地被植物などが挙げられる。
【0015】
また、本発明で適用可能な培土としては、公知の薄層緑化基盤に用いられるものであればよく、植栽する植物の種類や施工場所などに応じて、基本用土と改良用土を単独で若しくは組合わせて用いることができる。基本用土としては、例えば、赤玉土、黒土、鹿沼土、荒木田土などが挙げられる。また、改良用土としては、例えば、腐葉土、バーク、ピートモス、ケト土、水苔、高分子吸水剤、軟質スポンジ類、フェノールスポンジ、紙等の有機質材料から構成されるもの、またはパーライト、クレイボール、バーミキュライト、炭、軽石等の無機質材料から構成されるものが挙げられる。
【0016】
上記の培土を使用する場合には、植栽基盤から培土が脱落しないように、植生土嚢を用いて袋体の中に封入してもよい。また、多孔質板や三次元編みネットなどを培土内に配設して、培土の移動を防ぐようにしてもよい。
【0017】
また、本発明において用いられる透明板は、植栽基盤の背面から植物の根茎部の形状を観賞するための観賞板という役割の他、根茎部の生育を制限したり、その乾燥を防止する役割も併せて有するものであり、外部から根茎部の形状を確認できる限り、色、材質等は特に限定されるものではない。例えば、色については、透明でも半透明でもよく、さらに無色でも有色でもよい。また、材質については、ガラス製でも樹脂製でもよいが、軽量性を考慮すると樹脂製(特にアクリル板)が通常好ましく用いられる。
【0018】
また、上記の植生部材には、必要に応じて次のような構成部材を用いることができる。例えば、植栽基盤には培土と組合わせた多孔質材、三次元編みネット、不織布、植生孔を配した上記材料、植生土嚢がある。また、水分を排水する必要がある場合には、ガーデニングに通常用いられる、無機質・有機質の粒子体、繊維体、軽石などを用いてもよく、保水の必要がある場合には、ガーデニングに通常用いられる水蓄、吸水材、パーライト、保水板など保水性の高い材料を用いてもよく、かかる場合には、これらを金網、不織布などの包材で成形して用いても良い。さらに水分を供給する必要がある場合には、公知の潅水装置を用いることもできる。
【0019】
本発明において、上記植栽基盤の厚みは、植栽基盤に使用する植物の種類に応じて適宜設計すればよい。例えば、コケ類を用いる場合には1〜10cmが好ましく、草本類を用いる場合には1〜30cmが好ましい。また、木類を用いる場合には10cm以上が好ましい。
【0020】
なお、本発明では、植物の根茎部に観賞価値をもたせるために、培土中の植物の根茎部は造形的に生長していることが必要である。ここで、本発明において「造形的に生長している」とは、根茎部の形状自体、根茎部の生長する方向などが、植生部材の特定部位に配設された物理的及び/又は化学的な生育部材に対して植物の生理的作用が働くことにより、人工的に誘導ないし制限されて生長していることをいう。これにより、見る者に機能的ないし審美的な美感を生じさせるような観賞価値が植物の根茎部に付与されることになる。なお、本発明において、上記の生育部材としては、物理的な生育部材と化学的な生育部材のどちらか一方、若しくはその両方を意味するものである。
【0021】
ここで、植物の根茎部を造形的に生長させる物理的な生育部材としては、木材チップ、保水材、スポンジ等の保水能力を有する材質からなる部材が好適である。そして、この生育部材は、植栽基盤の背面から見たときに、所定の形状や模様を形成するように、植生部材の特定部位に配設することが好ましい。これにより、植物の根茎部は上記生育部材の配設された所に誘導されて生長する。すなわち、この場合、植物の根茎部の生長は、それが水分のある所に好んで誘導される生理的性質を利用して人工的に誘導される。また、上記物理的な生育部材は、少なくとも植栽基盤の背面をなす透明板の近くに配設することが好ましい。これにより最終的に植物の根茎部は、透明板の近くで造形的に生長することになるので、植物の根茎部の観賞がより容易に行なえることになる。
【0022】
次に、上記の生育部材を用いた植栽基盤について具体的に説明する。図1は植栽面を上側に配置した植栽基盤の一例を示す外観斜視図である。植栽基盤Aは、四角形の透明板1の上に、これと略同サイズの板状の植生部材2が取り付けられることにより概略構成されている。この植生部材2は大部分が培土21で形成されており、植生部材2の上面(植栽面)には、四角形の四つの頂点に相当する位置に植物22,22・・が植生されている。また、上記四角形の中心を略45度回転させたときに表れる四角形の四つの頂点に相当する位置に、略円柱状の生長部材23,23・・が植生部材2を上下方向に貫通して配設されている。なお、この生長部材23は、スポンジに水分を含ませた状態で植生部材2に配設されている。
【0023】
この植栽基盤Aの施工方法としては、例えば、透明部材により形成されたルーフデッキ等の高所にある略水平の施工面に載置するように敷設すればよい。図2は植栽基盤Aの敷設後において、植栽基盤Aの下方から植栽基盤Aの背面を見上げたときの状態を示す植栽基盤Aの背面図である。図2によれば、植物の根茎部24,24・・は生長部材23,23・・の方向に誘導され、生長部材23,23・・の周りを取り囲むように発根していることがわかる。
【0024】
これは、植物の根茎部24,24・・が、下方に向かって透明板1の近くまで発根すると、植生部材2の中で相対的に水分を多く含む生長部材23,23に誘導されるからである(図3参照)。このように植栽基盤Aを用いれば、植栽基盤Aの背面にある透明板1を介して、造形的に生長した根茎部24の形状が容易に観賞できる。なお、本発明では、植栽基盤Aの背面から見たときに、植物の根茎部24が一定のまとまった形状や模様を示す限り、生長部材23の配設部位は上記実施例に限定されるものではない。
【0025】
また、植物の根茎部を造形的に生長させる物理的な生長部材の他の例としては、板材や穴開きの不織布・フィルム等、植物の根茎部と接触したときに、根茎部の自然な生長、発根を妨げる部材が好適である。そして、本発明では、かかる生長部材を植栽基盤の背面にある透明板の近くに配設して、透明板と成長部材とで囲まれる発根空間を形成し、この空間の中で植物の根茎部を生長させる。
【0026】
これにより、上記空間が通常の根茎部に比べて極端に小さい場合には、植物の根茎部の形状は上記空間の形状に適合するように変形を受ける。また、上記空間が通常の根茎部よりやや大きい場合には、植物の根茎部は、その形状自体に制限を受けることはないが、その生長方向が制限を受けることになる。
【0027】
次に、上記の生育部材を用いた植栽基盤について図面を用いて具体的に説明する。図4は、植栽基盤を縦置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Bは、左端に背面となる透明板1が配置され、植生部材2は、この透明板1に沿って植生する植物(ニンジン)22aと、このニンジン22aを囲うように配設されている、不織布からなる通水布25と、この通水布25の右側に配設された板状の誘導板26と、この誘導板26を右側から押えるように保持する第2誘導板27並びに培土21と、上記各部材の右側に配設された押え板28とから概略構成されている。本実施例では、ニンジン22aは、その生長過程において、その右側に配設された上記各部材により図面の左方向に押圧力を受けるため、根の生長が妨げられる一方、ニンジンの毛根が誘導板26の厚み方向に設けられた貫通孔26aを培土21に向かって通過するため、ニンジンは培土21から水分や養分を吸収することができる。このため植栽基盤Bを背面から見ると、ニンジン22aの根が通常の円錐形からハンペン状に変形される。本実施例の場合、透明板1と通水布25の間にニンジンの苗を植えることにより、ハンペン状の生長根が確実に透明板1を介して観賞できる。
【0028】
図5は植栽基盤の第三実施例を示すものであり、植栽基盤を横置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Cは、透明板1の上に、培土を封入した複数の土嚢29が載置され、この土嚢29が固定用ネット30で覆われた構成とされている。本実施例では、培土が土嚢29に収容されているが、これは植栽基盤Cを施工した後に培土の移動を無くすことにより、植栽基盤Cを長期間安定したものにするためである。
【0029】
本実施例では、植物22の苗を土嚢29,29・・の間に植え付けることにより、植物の根茎部24は土嚢29の外周を伝い、植栽基盤Cの背面に向かって伸び、さらに背面に到達した後は、透明板1と土嚢29で囲まれる生長空間内で生長する。なお、この生長空間内において、植物の根茎部24の一部の根毛は、土嚢29に設けられた目開きを貫通して、その中にある培土まで伸びるため、植物22は培土から栄養分を吸収することができる。また、土嚢29は、透明板1と接するように配設されており、植物の根茎部24と培土21を分離する役割を有する。このため、植栽基盤Cの背面から見たときに、植物の根茎部24が観賞しやすくなる。
【0030】
また、図6は植栽基盤の第四実施例を示すものであり、図4と同じく植栽基盤を縦置きに施工した場合における植栽基盤の内部状態を示す概略断面図である。植栽基盤Dは、左端に背面となる透明板1が配置され、植生部材2は、この透明板1に沿って植生する植物22と、通水布25、培土21、被覆板31とから概略構成されている。植栽基盤Dは、通常の植物に比べて長い根を有する植物に対して特に好適に用いられるものであり、通常、透明板1と通水布25で囲まれる生長空間内に植物の苗を植え付ける。こうすると、植物の根茎部24としての主根は、透明板1と通水布25の間で生長し、その生長過程において植物の根茎部24としての根毛は通水布25を通過して培土21より水分や養分を吸収できる。このため、植栽基盤Dの背面から見たときに、植物の根茎部24が観賞しやすくなる。なお、本実施例では、植栽基盤Dの最上部に図示しない潅水装置を取り付けて、透明板1の近くに水分を供給することもできる。このようにすると、植物の根茎部24がより一層透明板1の近くに誘導されるので、造形的に生長した植物の根茎部24が植栽基盤Dの背面から観賞しやすくなる。
【0031】
続いて、植物の根茎部を造形的に見せる化学的な生育部材について説明する。本発明において、上記の化学的な生育部材としては、水蒸気の吸湿や放湿により色が変化する変色剤(例えば、塩化コバルト)が好適である。そして、この生育部材は、例えば、樹脂と混合して、これを植栽基盤の背面となる透明板の内表面に塗布したり、植生部材内に配設される培土材を処理して使用される。
【0032】
変色剤は、植物の根茎部の乾湿により変色する現象を利用したものである。例えば、変色剤として塩化コバルトを用いると、植物の根茎部から放湿される水蒸気量が多くなるにしたがい、塩化コバルトが青色からピンク色に変わる。この場合、植栽基盤の背面を見たときに、塩化コバルトの青色若しくはピンク色と植物の根茎部の茶色とのコントラストがはっきりするので、本発明の目的とする植物の根茎部について観賞価値が生じるものとなる。
【0033】
なお、上記透明板1は、植物の生育に適する波長を通すため、植栽基盤の施工場所によっては植物の根茎部24にコケ類、藻類、カビ類が発生することがある。このため、これを防止するために公知の殺菌剤、殺コケ剤などの生育抑止剤を透明板1に塗布したり、植生部材2に添加することができる。また、コケ類を造形用に利用するためには、殺菌剤を意図的に配置することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の緑化観賞法によれば、植生部材中で生長した植物の根や茎の形状を植栽基盤の背面から観賞するという新規な緑化観賞法が提供できる。また、本発明の植栽基盤によれば、植物の根茎部は確実に透明板の近くで造形的に生長することになるので、植物の根茎部の観賞がより容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植栽面を上側に配置した植栽基盤の一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1の植栽基盤Aの施工後において、植栽基盤Aの下方から植栽基盤Aの背面を見上げたときの状態を示す植栽基盤Aの背面図である。
【図3】図1の植栽基盤AをX−X方向からみた概略断面図である。
【図4】植栽基盤の第二実施例を示す概略断面図である。
【図5】植栽基盤の第三実施例を示す概略断面図である。
【図6】植栽基盤の第四実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D 植栽基盤
1 透明板
2 植生部材
21 培土
22 植物
22a ニンジン
23 生長部材
24 根茎部
25 通水布
26 誘導板
26a 貫通孔
27 第2誘導板
28 押え板
29 土嚢
30 固定用ネット
31 被覆板
Claims (4)
- 植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、前記植栽基盤の背面として設けられた透明板を介して観賞することを特徴とする緑化観賞法。
- 植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、この植栽基盤の背面として設けられた透明板を介して観賞するために用いられる植栽基盤であって、
前記植生部材中には、物理的な生育部材が、前記透明板と接するようにして、若しくは前記透明板の近くに配設されていることを特徴とする植栽基盤。 - 物理的な生育部材が、造形的に生長した植物の根茎部を介して配設されていることを特徴とする請求項2に記載の植栽基盤。
- 植栽基盤を構成する植生部材中で造形的に生長した植物の根茎部の形状を、この植栽基盤の背面として設けられた透明板を介して観賞するために用いられる植栽基盤であって、
前記植生部材中には、化学的な生育部材が、前記透明板と接するようにして、若しくは前記透明板の近くに配設されていることを特徴とする植栽基盤。
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