JP2004210624A - 複層ガラス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる複層ガラス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複層ガラス1は、主として、2枚の板ガラス3,4と、2枚の板ガラス3,4間に密閉空間9を規定するように介装された乾燥剤2a入りのアルミニウム製環状スペーサ2と、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填されたブチルゴム製の一対の一次シール材5と、環状スペーサ2の外側において板ガラス3,4間に充填されたポリサルファイド製の二次シール材6とから成る。環状スペーサ2は、その外側面に長手方向に沿った突条部20を有し、コネクタによって接合部7で接合されている。この環状スペーサ2における接合部7は、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28でスプレー塗布により被覆されている。
【選択図】 図3
【解決手段】複層ガラス1は、主として、2枚の板ガラス3,4と、2枚の板ガラス3,4間に密閉空間9を規定するように介装された乾燥剤2a入りのアルミニウム製環状スペーサ2と、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填されたブチルゴム製の一対の一次シール材5と、環状スペーサ2の外側において板ガラス3,4間に充填されたポリサルファイド製の二次シール材6とから成る。環状スペーサ2は、その外側面に長手方向に沿った突条部20を有し、コネクタによって接合部7で接合されている。この環状スペーサ2における接合部7は、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28でスプレー塗布により被覆されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複層ガラス及びその製造方法、特に、2枚の板ガラスの各周縁部において2枚の板ガラス間に接合部を介して接合された環状スペーサが介装された複層ガラス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複層ガラスは、図5に示すように、主として、2枚の板ガラス53,54と、2枚の板ガラス53,54の各周縁部において2枚の板ガラス53,54間に介装され、接合部57を介して接合された環状スペーサ52と、環状スペーサ52及び板ガラス53,54間に充填された一対の一次シール材55と、環状スペーサ52の外側において板ガラス53,54間に充填された二次シール材56とから成る(例えば、特許文献1)。
【0003】
従来、上記環状スペーサ52は、不図示のコネクタによって接合部57を介して接合されており、コネクタにブチルゴム等を巻くことで接合部57の結合力を高めていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平07−291679号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コネクタにブチルゴム等を巻くことによって接合部57の結合力を高めても、例えば、複層ガラス51のアッセンブリを行うアッセンブリ工程において、接合部57の結合力よりも大きい荷重が接合部57に負荷された場合に、接合部57の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができず、もって複層ガラス51内部に結露が生じる等の問題が発生していた。
【0006】
本発明の目的は、複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる複層ガラス及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の複層ガラスは、2枚の板ガラスと、前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装され、接合部を介して接合された棒状部材から成る環状スペーサと、前記環状スペーサ及び前記板ガラス間に充填された一次シール材と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に充填された二次シール材とを備える複層ガラスにおいて、前記環状スペーサにおける接合部は、前記板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の複層ガラスによれば、環状スペーサにおける接合部は、板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されているので、接合部の接合性を向上させて接合部の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる。
【0009】
請求項2記載の複層ガラスは、請求項1記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は、塗布により被覆されることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、塗布により被覆されるので、容易に不透湿膜を被覆することができ、もって作業工数を低減することができる。
【0011】
請求項3記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布はスプレーにより行われることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布はロールにより行われることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布は筆塗りにより行われることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の複層ガラスは、請求項1記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は貼付により被覆される不透湿テープであることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、貼付により被覆される不透湿テープであるので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0016】
請求項7記載の複層ガラスは、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜はホットメルト系材料から成ることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、ホットメルト系材料から成るので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0018】
請求項8記載の複層ガラスは、請求項7記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は樹脂から成ることを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の複層ガラスは、請求項8記載の複層ガラスにおいて、前記樹脂はブチルゴムから成ることを特徴とする。
【0020】
上述の目的を達成するために、請求項10記載の複層ガラスの製造方法は、2枚の板ガラス及び棒状部材を準備する準備工程と、前記棒状部材を接合部を介した接合によって環状スペーサに形状加工する接合工程と、前記環状スペーサに一次シール材を塗布する一次シール材塗布工程と、前記環状スペーサを前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装する介装工程と、前記環状スペーサが介装された2枚の板ガラスをアッセンブリするアッセンブリ工程と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に二次シール材を充填する二次シール材充填工程とを備える複層ガラスの製造方法において、前記環状スペーサにおける接合部の前記板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の複層ガラスの製造方法によれば、環状スペーサにおける接合部の板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えるので、請求項1の効果を奏する複層ガラスを製造することができる。
【0022】
請求項11記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10記載の複層ガラスの製造方法において、前記アッセンブリ工程後、前記二次シール材充填工程前に前記複層ガラスを傾倒する傾倒工程を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記接合工程後、前記一次シール材充填工程前に行われることを特徴とする。
【0024】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、接合工程後、一次シール材充填工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0025】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記一次シール材塗布工程後、前記アッセンブリ工程前に行われることを特徴とする。
【0026】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、一次シール材塗布工程後、アッセンブリ工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0027】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法は、請求項11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記アッセンブリ工程後、前記傾倒工程前に行われることを特徴とする。
【0028】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、アッセンブリ工程後、傾倒工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0029】
請求項15記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜は、塗布により被覆することを特徴とする。
【0030】
請求項16記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜は、貼付により被覆する不透湿テープであることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る複層ガラスを図面を参照しながら詳述する。
【0032】
図1は、本発明に実施の形態に係る複層ガラスの断面図である。
【0033】
図1において、複層ガラス1は、主として、2枚の板ガラス3,4と、2枚の板ガラス3,4間に密閉空間9を規定するように介装された乾燥剤2a入りのアルミニウム製環状スペーサ2と、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填されたブチルゴム製の一対の一次シール材5と、環状スペーサ2の外側において板ガラス3,4間に充填されたポリサルファイド製の二次シール材6とから成る。上記密閉空間9には乾燥空気が封入されている。
【0034】
図2は、図1の複層ガラス1の部分切断正面図である。
【0035】
図2において、環状スペーサ2は、その外側面に長手方向に沿った突条部20を有し、不図示のコネクタによって接合部7で接合されている。この環状スペーサ2における接合部7は、図3に示すように、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28でスプレー塗布により被覆されている。この不透湿膜28は、幅が、例えば3〜20mmであるのが好ましく、厚さが0.3〜1.5mmであるのが好ましい。
【0036】
本実施の形態によれば、接合部7において環状スペーサ2は、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28で被覆されているので、接合部7の接合性を向上させて接合部7の口開き等に伴う密閉空間9の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス1内部の結露の発生を防止することができる。
【0037】
本実施の形態では、環状スペーサ2が1つのスペーサ部材(棒状部材)より成るが、これに限定されるものではなく、環状スペーサ2は複数のスペーサ部材より成っていてもよい。さらに、環状スペーサ2が複数のスペーサ部材より成る場合、スペーサ部材と他のスペーサ部材との接合部が、本実施の形態と同様に、板ガラス3,4に関して外側の表面が不透湿膜28で被覆されていてもよい。
【0038】
本実施の形態では、不透湿膜28はスプレー塗布により被覆されているが、これに限定されるものではなく、例えば、不透湿テープ等の貼付により被覆されていてもよく、他の方法による塗布、例えば、ロール塗布、筆塗り塗布等で被覆されていてもよい。
【0039】
本実施の形態では、不透湿膜28がブチルゴム製であるが、これに限定されるものではなく、他の樹脂、他のホットメルト系材料であってもよい。
【0040】
本実施の形態では、一次シール材5は、ブチルゴム製であるが、これに限定されるものではなく、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填できるものであれば、何であってもよい。
【0041】
本実施の形態では、二次シール材6は、ポリサルファイド製であるが、これに限定されるものではなく、板ガラス3,4間に充填できるものであれば、何であってもよい。
【0042】
本実施の形態では、環状スペーサ2は突条部20を有するが、これに限定されるものではなく、突条部20を有さないものであってもよい。
【0043】
本実施の形態では、環状スペーサ2は、アルミニウム製であるが、これに限定されることはなく、例えば、他の金属製や樹脂製のものであってもよい。
【0044】
本実施の形態では、複層ガラス1が2枚の板ガラス3,4によって構成されているが、これに限定されるものではなく、3枚以上の板ガラスによって構成されていてもよい。
【0045】
本実施の形態では、複層ガラス1は、板ガラス3,4から成るが、この板ガラス3,4は、例えば熱線を反射する膜が蒸着された機能ガラス(例えば、レフシャイン(登録商標))、熱処理によって表面の圧縮応力が高められた強化ガラス(例えば、パイロクリア(登録商標))、板ガラス間の密閉空間が減圧された真空ガラス(例えば、スペーシア(登録商標))、板ガラス間の密閉空間の内部に樹脂製の膜が挟み込まれた防犯ガラス(例えば、セキュオ(登録商標))等であってもよい。
【0046】
本実施の形態では、板ガラス3,4間の密閉空間9に乾燥空気が封入されているが、これに限定されるものではなく、板ガラス3,4間の密閉空間9にAr等の不活性ガスが封入された複層ガラス等であってもよい。
【0047】
図4は、図1の複層ガラス1の製造方法を示すフローチャートである。
【0048】
図4において、まず、板ガラス3,4及びスペーサ2を準備する(準備工程)(ステップS41)。
【0049】
次に、スペーサ2を環状に形状加工し、形状加工された環状スペーサ2の接合部を介して接合し(接合工程)(ステップS42)、乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入する(ステップS43)。
【0050】
ここで、図3に示すように、接合部7の板ガラス3,4の外側の表面に不透湿膜28をスプレー塗布して被覆し(不透湿膜被覆工程)(ステップS44)、ブチルゴム製の一次シール材5を環状スペーサ2に塗布して(一次シール材塗布工程)(ステップS45)、上記一次シール材5が塗布された環状スペーサ2を板ガラス3,4間に介装する(介装工程)(ステップS46)。この不透湿膜28は、幅が、例えば3〜20mmであるのが好ましく、厚さが0.3〜1.5mmであるのが好ましい。
【0051】
次に、複層ガラス1を圧縮プレスすることにより複層ガラス1のアッセンブリを行い(アッセンブリ工程)(ステップS47)、アッセンブリがなされた複層ガラス1を傾倒して(傾倒工程)(ステップS48)、さらに、二次シール材6を充填する(二次シール材充填工程)(ステップS49)。
【0052】
上述した図4の製造方法によれば、接合部7の接合性を向上させて接合部7の口開き等に伴う密閉空間9の密閉性低下及び水分混入を防止して、複層ガラス1内部の結露の発生を防止する複層ガラスを製造することができる。
【0053】
本実施の形態では、不透湿膜28をスプレー塗布して被覆しているが、これに限定されるものではなく、例えば、不透湿テープ等を貼付して被覆してもよく、ロール塗布、筆塗り塗布等して被覆してもよい。
【0054】
本実施の形態では、接合工程(ステップS42)を乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入する(ステップS43)前に行っているが、これに限定されるものではなく、乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入した(ステップS43)後、接合工程(ステップS42)を行ってもよい。
【0055】
本実施の形態では、不透湿膜被覆工程(ステップS44)を一次シール材塗布工程(ステップS45)前に行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、一次シール材塗布工程(ステップS45)後、アッセンブリ工程(ステップS47)前に行ってもよく、また、アッセンブリ工程(ステップS47)後、傾倒工程(ステップS48)前に行ってもよい。
【0056】
本実施の形態では、アッセンブリがなされた複層ガラス1を傾倒する傾倒工程を備えるが、これに限定されるものではなく、傾倒工程を備えなくてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の複層ガラスによれば、環状スペーサにおける接合部は、板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されているので、接合部の接合性を向上させて接合部の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる。
【0058】
請求項2記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、塗布により被覆されるので、容易に不透湿膜を被覆することができ、もって作業工数を低減することができる。
【0059】
請求項6記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、貼付により被覆される不透湿テープであるので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0060】
請求項7記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、ホットメルト系材料から成るので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0061】
請求項10記載の複層ガラスの製造方法によれば、環状スペーサにおける接合部の板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えるので、請求項1の効果を奏する複層ガラスを製造することができる。
【0062】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、接合工程後、一次シール材充填工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0063】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、一次シール材塗布工程後、アッセンブリ工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0064】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、アッセンブリ工程後、傾倒工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施の形態に係る複層ガラスの断面図である。
【図2】図1の複層ガラス1の部分切断正面図である。
【図3】図2における接合部7の拡大図である。
【図4】図1の複層ガラス1の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】従来の複層ガラスの部分切断正面図である。
【符号の説明】
1 複層ガラス
2 環状スペーサ
3 板ガラス
4 板ガラス
5 一次シール材
6 二次シール材
7 接合部
9 密閉空間
28 不透湿膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、複層ガラス及びその製造方法、特に、2枚の板ガラスの各周縁部において2枚の板ガラス間に接合部を介して接合された環状スペーサが介装された複層ガラス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複層ガラスは、図5に示すように、主として、2枚の板ガラス53,54と、2枚の板ガラス53,54の各周縁部において2枚の板ガラス53,54間に介装され、接合部57を介して接合された環状スペーサ52と、環状スペーサ52及び板ガラス53,54間に充填された一対の一次シール材55と、環状スペーサ52の外側において板ガラス53,54間に充填された二次シール材56とから成る(例えば、特許文献1)。
【0003】
従来、上記環状スペーサ52は、不図示のコネクタによって接合部57を介して接合されており、コネクタにブチルゴム等を巻くことで接合部57の結合力を高めていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平07−291679号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コネクタにブチルゴム等を巻くことによって接合部57の結合力を高めても、例えば、複層ガラス51のアッセンブリを行うアッセンブリ工程において、接合部57の結合力よりも大きい荷重が接合部57に負荷された場合に、接合部57の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができず、もって複層ガラス51内部に結露が生じる等の問題が発生していた。
【0006】
本発明の目的は、複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる複層ガラス及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の複層ガラスは、2枚の板ガラスと、前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装され、接合部を介して接合された棒状部材から成る環状スペーサと、前記環状スペーサ及び前記板ガラス間に充填された一次シール材と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に充填された二次シール材とを備える複層ガラスにおいて、前記環状スペーサにおける接合部は、前記板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の複層ガラスによれば、環状スペーサにおける接合部は、板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されているので、接合部の接合性を向上させて接合部の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる。
【0009】
請求項2記載の複層ガラスは、請求項1記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は、塗布により被覆されることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、塗布により被覆されるので、容易に不透湿膜を被覆することができ、もって作業工数を低減することができる。
【0011】
請求項3記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布はスプレーにより行われることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布はロールにより行われることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の複層ガラスは、請求項2記載の複層ガラスにおいて、前記塗布は筆塗りにより行われることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の複層ガラスは、請求項1記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は貼付により被覆される不透湿テープであることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、貼付により被覆される不透湿テープであるので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0016】
請求項7記載の複層ガラスは、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜はホットメルト系材料から成ることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、ホットメルト系材料から成るので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0018】
請求項8記載の複層ガラスは、請求項7記載の複層ガラスにおいて、前記不透湿膜は樹脂から成ることを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の複層ガラスは、請求項8記載の複層ガラスにおいて、前記樹脂はブチルゴムから成ることを特徴とする。
【0020】
上述の目的を達成するために、請求項10記載の複層ガラスの製造方法は、2枚の板ガラス及び棒状部材を準備する準備工程と、前記棒状部材を接合部を介した接合によって環状スペーサに形状加工する接合工程と、前記環状スペーサに一次シール材を塗布する一次シール材塗布工程と、前記環状スペーサを前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装する介装工程と、前記環状スペーサが介装された2枚の板ガラスをアッセンブリするアッセンブリ工程と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に二次シール材を充填する二次シール材充填工程とを備える複層ガラスの製造方法において、前記環状スペーサにおける接合部の前記板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の複層ガラスの製造方法によれば、環状スペーサにおける接合部の板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えるので、請求項1の効果を奏する複層ガラスを製造することができる。
【0022】
請求項11記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10記載の複層ガラスの製造方法において、前記アッセンブリ工程後、前記二次シール材充填工程前に前記複層ガラスを傾倒する傾倒工程を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記接合工程後、前記一次シール材充填工程前に行われることを特徴とする。
【0024】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、接合工程後、一次シール材充填工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0025】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記一次シール材塗布工程後、前記アッセンブリ工程前に行われることを特徴とする。
【0026】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、一次シール材塗布工程後、アッセンブリ工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0027】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法は、請求項11記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜被覆工程は、前記アッセンブリ工程後、前記傾倒工程前に行われることを特徴とする。
【0028】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、アッセンブリ工程後、傾倒工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0029】
請求項15記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜は、塗布により被覆することを特徴とする。
【0030】
請求項16記載の複層ガラスの製造方法は、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法において、前記不透湿膜は、貼付により被覆する不透湿テープであることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る複層ガラスを図面を参照しながら詳述する。
【0032】
図1は、本発明に実施の形態に係る複層ガラスの断面図である。
【0033】
図1において、複層ガラス1は、主として、2枚の板ガラス3,4と、2枚の板ガラス3,4間に密閉空間9を規定するように介装された乾燥剤2a入りのアルミニウム製環状スペーサ2と、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填されたブチルゴム製の一対の一次シール材5と、環状スペーサ2の外側において板ガラス3,4間に充填されたポリサルファイド製の二次シール材6とから成る。上記密閉空間9には乾燥空気が封入されている。
【0034】
図2は、図1の複層ガラス1の部分切断正面図である。
【0035】
図2において、環状スペーサ2は、その外側面に長手方向に沿った突条部20を有し、不図示のコネクタによって接合部7で接合されている。この環状スペーサ2における接合部7は、図3に示すように、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28でスプレー塗布により被覆されている。この不透湿膜28は、幅が、例えば3〜20mmであるのが好ましく、厚さが0.3〜1.5mmであるのが好ましい。
【0036】
本実施の形態によれば、接合部7において環状スペーサ2は、板ガラス3,4に関して外側の表面がブチルゴムから成る不透湿膜28で被覆されているので、接合部7の接合性を向上させて接合部7の口開き等に伴う密閉空間9の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス1内部の結露の発生を防止することができる。
【0037】
本実施の形態では、環状スペーサ2が1つのスペーサ部材(棒状部材)より成るが、これに限定されるものではなく、環状スペーサ2は複数のスペーサ部材より成っていてもよい。さらに、環状スペーサ2が複数のスペーサ部材より成る場合、スペーサ部材と他のスペーサ部材との接合部が、本実施の形態と同様に、板ガラス3,4に関して外側の表面が不透湿膜28で被覆されていてもよい。
【0038】
本実施の形態では、不透湿膜28はスプレー塗布により被覆されているが、これに限定されるものではなく、例えば、不透湿テープ等の貼付により被覆されていてもよく、他の方法による塗布、例えば、ロール塗布、筆塗り塗布等で被覆されていてもよい。
【0039】
本実施の形態では、不透湿膜28がブチルゴム製であるが、これに限定されるものではなく、他の樹脂、他のホットメルト系材料であってもよい。
【0040】
本実施の形態では、一次シール材5は、ブチルゴム製であるが、これに限定されるものではなく、環状スペーサ2及び板ガラス3間並びに環状スペーサ2及び板ガラス4間に充填できるものであれば、何であってもよい。
【0041】
本実施の形態では、二次シール材6は、ポリサルファイド製であるが、これに限定されるものではなく、板ガラス3,4間に充填できるものであれば、何であってもよい。
【0042】
本実施の形態では、環状スペーサ2は突条部20を有するが、これに限定されるものではなく、突条部20を有さないものであってもよい。
【0043】
本実施の形態では、環状スペーサ2は、アルミニウム製であるが、これに限定されることはなく、例えば、他の金属製や樹脂製のものであってもよい。
【0044】
本実施の形態では、複層ガラス1が2枚の板ガラス3,4によって構成されているが、これに限定されるものではなく、3枚以上の板ガラスによって構成されていてもよい。
【0045】
本実施の形態では、複層ガラス1は、板ガラス3,4から成るが、この板ガラス3,4は、例えば熱線を反射する膜が蒸着された機能ガラス(例えば、レフシャイン(登録商標))、熱処理によって表面の圧縮応力が高められた強化ガラス(例えば、パイロクリア(登録商標))、板ガラス間の密閉空間が減圧された真空ガラス(例えば、スペーシア(登録商標))、板ガラス間の密閉空間の内部に樹脂製の膜が挟み込まれた防犯ガラス(例えば、セキュオ(登録商標))等であってもよい。
【0046】
本実施の形態では、板ガラス3,4間の密閉空間9に乾燥空気が封入されているが、これに限定されるものではなく、板ガラス3,4間の密閉空間9にAr等の不活性ガスが封入された複層ガラス等であってもよい。
【0047】
図4は、図1の複層ガラス1の製造方法を示すフローチャートである。
【0048】
図4において、まず、板ガラス3,4及びスペーサ2を準備する(準備工程)(ステップS41)。
【0049】
次に、スペーサ2を環状に形状加工し、形状加工された環状スペーサ2の接合部を介して接合し(接合工程)(ステップS42)、乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入する(ステップS43)。
【0050】
ここで、図3に示すように、接合部7の板ガラス3,4の外側の表面に不透湿膜28をスプレー塗布して被覆し(不透湿膜被覆工程)(ステップS44)、ブチルゴム製の一次シール材5を環状スペーサ2に塗布して(一次シール材塗布工程)(ステップS45)、上記一次シール材5が塗布された環状スペーサ2を板ガラス3,4間に介装する(介装工程)(ステップS46)。この不透湿膜28は、幅が、例えば3〜20mmであるのが好ましく、厚さが0.3〜1.5mmであるのが好ましい。
【0051】
次に、複層ガラス1を圧縮プレスすることにより複層ガラス1のアッセンブリを行い(アッセンブリ工程)(ステップS47)、アッセンブリがなされた複層ガラス1を傾倒して(傾倒工程)(ステップS48)、さらに、二次シール材6を充填する(二次シール材充填工程)(ステップS49)。
【0052】
上述した図4の製造方法によれば、接合部7の接合性を向上させて接合部7の口開き等に伴う密閉空間9の密閉性低下及び水分混入を防止して、複層ガラス1内部の結露の発生を防止する複層ガラスを製造することができる。
【0053】
本実施の形態では、不透湿膜28をスプレー塗布して被覆しているが、これに限定されるものではなく、例えば、不透湿テープ等を貼付して被覆してもよく、ロール塗布、筆塗り塗布等して被覆してもよい。
【0054】
本実施の形態では、接合工程(ステップS42)を乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入する(ステップS43)前に行っているが、これに限定されるものではなく、乾燥剤2aを環状スペーサ2の内部空間に封入した(ステップS43)後、接合工程(ステップS42)を行ってもよい。
【0055】
本実施の形態では、不透湿膜被覆工程(ステップS44)を一次シール材塗布工程(ステップS45)前に行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、一次シール材塗布工程(ステップS45)後、アッセンブリ工程(ステップS47)前に行ってもよく、また、アッセンブリ工程(ステップS47)後、傾倒工程(ステップS48)前に行ってもよい。
【0056】
本実施の形態では、アッセンブリがなされた複層ガラス1を傾倒する傾倒工程を備えるが、これに限定されるものではなく、傾倒工程を備えなくてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の複層ガラスによれば、環状スペーサにおける接合部は、板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されているので、接合部の接合性を向上させて接合部の口開き等に伴う密閉空間の密閉性低下及び水分混入を防止することができ、もって複層ガラス内部の結露の発生を防止することができる。
【0058】
請求項2記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、塗布により被覆されるので、容易に不透湿膜を被覆することができ、もって作業工数を低減することができる。
【0059】
請求項6記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、貼付により被覆される不透湿テープであるので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0060】
請求項7記載の複層ガラスによれば、不透湿膜は、ホットメルト系材料から成るので、請求項1の効果を確実に奏することができる。
【0061】
請求項10記載の複層ガラスの製造方法によれば、環状スペーサにおける接合部の板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えるので、請求項1の効果を奏する複層ガラスを製造することができる。
【0062】
請求項12記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、接合工程後、一次シール材充填工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0063】
請求項13記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、一次シール材塗布工程後、アッセンブリ工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【0064】
請求項14記載の複層ガラスの製造方法によれば、不透湿膜被覆工程は、アッセンブリ工程後、傾倒工程前に行われるので、請求項1の効果を確実に奏する複層ガラスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施の形態に係る複層ガラスの断面図である。
【図2】図1の複層ガラス1の部分切断正面図である。
【図3】図2における接合部7の拡大図である。
【図4】図1の複層ガラス1の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】従来の複層ガラスの部分切断正面図である。
【符号の説明】
1 複層ガラス
2 環状スペーサ
3 板ガラス
4 板ガラス
5 一次シール材
6 二次シール材
7 接合部
9 密閉空間
28 不透湿膜
Claims (16)
- 2枚の板ガラスと、前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装され、接合部を介して接合された棒状部材から成る環状スペーサと、前記環状スペーサ及び前記板ガラス間に充填された一次シール材と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に充填された二次シール材とを備える複層ガラスにおいて、前記環状スペーサにおける接合部は、前記板ガラスに関して外側の表面が不透湿膜で被覆されていることを特徴とする複層ガラス。
- 前記不透湿膜は、塗布により被覆されることを特徴とする請求項1記載の複層ガラス。
- 前記塗布はスプレーにより行われることを特徴とする請求項2記載の複層ガラス。
- 前記塗布はロールにより行われることを特徴とする請求項2記載の複層ガラス。
- 前記塗布は筆塗りにより行われることを特徴とする請求項2記載の複層ガラス。
- 前記不透湿膜は貼付により被覆される不透湿テープであることを特徴とする請求項1記載の複層ガラス。
- 前記不透湿膜はホットメルト系材料から成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複層ガラス。
- 前記不透湿膜は樹脂から成ることを特徴とする請求項7記載の複層ガラス。
- 前記樹脂はブチルゴムから成ることを特徴とする請求項8記載の複層ガラス。
- 2枚の板ガラス及び棒状部材を準備する準備工程と、前記棒状部材を接合部を介した接合によって環状スペーサに形状加工する接合工程と、前記環状スペーサに一次シール材を塗布する一次シール材塗布工程と、前記環状スペーサを前記2枚の板ガラスの各周縁部において前記2枚の板ガラス間に介装する介装工程と、前記環状スペーサが介装された2枚の板ガラスをアッセンブリするアッセンブリ工程と、前記環状スペーサの外側において前記2枚の板ガラス間に二次シール材を充填する二次シール材充填工程とを備える複層ガラスの製造方法において、前記環状スペーサにおける接合部の前記板ガラスに関する外側の表面を不透湿膜で被覆する不透湿膜被覆工程を備えることを特徴とする複層ガラスの製造方法。
- 前記アッセンブリ工程後、前記二次シール材充填工程前に前記複層ガラスを傾倒する傾倒工程を備えることを特徴とする請求項10記載の複層ガラスの製造方法。
- 前記不透湿膜被覆工程は、前記接合工程後、前記一次シール材充填工程前に行われることを特徴とする請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法。
- 前記不透湿膜被覆工程は、前記一次シール材塗布工程後、前記アッセンブリ工程前に行われることを特徴とする請求項10又は11記載の複層ガラスの製造方法。
- 前記不透湿膜被覆工程は、前記アッセンブリ工程後、前記傾倒工程前に行われることを特徴とする請求項11記載の複層ガラスの製造方法。
- 前記不透湿膜は、塗布により被覆することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法。
- 前記不透湿膜は、貼付により被覆する不透湿テープであることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の複層ガラスの製造方法。
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JP2003002547A JP2004210624A (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | 複層ガラス及びその製造方法 |
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CN104086097A (zh) * | 2014-07-16 | 2014-10-08 | 商丘市梁园区翔宇玻璃制品加工厂 | 中空玻璃环用丁基胶圈及使用方法 |
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2003
- 2003-01-08 JP JP2003002547A patent/JP2004210624A/ja active Pending
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