JP2004208912A - 遊戯車両 - Google Patents

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Takehisa Nakajima
剛久 中島
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Abstract

【課題】コーナリング時にキャスタの方向変換の動きを鈍くして車体の挙動を緩やかにし、運転者の操作反応に余裕ができるようにして遊戯性をより一段と高めることができる遊戯車両を提供する。
【解決手段】車体11の前部に前輪21L,21Rを支持すると共に、該車体11の後部に後輪35を支持し、これら前輪21L,21Rと後輪35のいずれか一方の車輪21l,21Rを操舵する操舵手段25及び駆動手段30をそれぞれ備え、かつこの駆動手段30により駆動する車輪35側に、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタ40を並設した遊戯車両10において、車体11とキャスタ40との間に該キャスタ40の向きを変える速度を減衰させるダンパ48を介在した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安全な低速旋回走行の時でもタイヤの横滑りを伴うドリフト走行を体験可能な遊戯車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊戯車両として、図7及び図8に示すものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この遊戯車両1は、図7に示すように、車体2の前部のフロントアクスル3の両端側に前輪4L,4Rを回転自在に支持してあると共に、該車体2の後部のエンジンフレーム5にエンジン6により駆動する後輪7を支持してある。また、車体2の後部のエンジンフレーム5を取り囲むキャスタフレーム8の両端側には、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタ9L.9Rをそれぞれ並設してある。
【0004】
そして、図8(a)に示すように、遊戯車両1が直進走行するときは遠心力が作用しないので、車体2はローリングせずに水平状態が保持される。
【0005】
また、遊戯車両1が例えば左旋回走行するときにハンドルHを左に切ると、図8(b)に示すように、遠心力が車体2の右側にかかる。この場合、遊戯車両1が安全な低速状態で左旋回し、車体2に作用する遠心力がたとえ小さくても車体2と共に後輪7は右側に容易にローリングする。このとき重心も右側に移動するが、この重心は右側のキャスタ9Rで安定して支えられており、この場合の車体2の挙動で左右のキャスタ9L,9Rも横方向(左右方向)に向くように方向変換する。
【0006】
このように、車体2の前部では左右の前輪2L,2Rがあり、それらが転蛇しているといえども正常に路面をグリップして全体としてタイヤのコーナリングフォースが大きく確保されているのに対して、車体2の後部では一つの後輪7のみ路面をグリップしており、かつ、その後輪7のタイヤのコーナリングフォースが極度に小さくなるので、後輪7が非常に横滑りし易い状態になる。
【0007】
即ち、乾燥路面で路面摩擦が大きくても後輪7の駆動力が大きい走行条件であったり、または、路面摩擦が小さい状態では、直ちに後輪7が左右方向に向いた左右のキャスタ9L,9Rにより案内されて外側にスムーズに横滑りし易い状態となる。このため、遊戯車両1は、後輪7が外側に横滑りしながら駆動して内側に切り込むようにドリフトインするFR車に特有な車両挙動となって、この場合のドリフト走行を運転者Sが実際に体験することができるようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−313735号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の遊戯車両1では、旋回走行する際に車体2の挙動でキャスタ9L,9Rが瞬時に方向変換するため、日常でタイヤが大きくスキッド(横滑り)するような経験がない一般の運転者Sは上記車両2の挙動にハンドルHの操作の反応が間に合わずにスピンアウトに至ってしまい、運転の訓練としてなら良いが、遊びとなるとあまり難し過ぎて面白さに欠けていた。
【0010】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、コーナリング時にキャスタの方向変換の動きを鈍くして車体の挙動を緩やかにし、運転者の操作反応に余裕ができるようにして遊戯性をより一段と高めることができる遊戯車両を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体の前部に前輪を支持すると共に、該車体の後部に後輪を支持し、これら前輪と後輪のいずれか一方の車輪を操舵する操舵手段及び駆動手段をそれぞれ備え、かつこの駆動手段により駆動する車輪側に、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタを並設した遊戯車両において、前記車体と前記キャスタとの間に該キャスタの向きを変える速度を減衰させるダンパを介在したことを特徴とする。
【0012】
この遊戯車両では、コーナリング時にキャスタの方向変換の動きがダンパで抑制されて鈍くなり、車体の挙動を緩やかにして運転者の操作反応に余裕ができ、遊戯車両の遊戯性がより一段と高まる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載の遊戯車両であって、前記キャスタを、前記車体の所定位置にキングピンを介して揺動自在に支持されたキャスタフレームと、このキャスタフレームに車軸を介して回転自在に支持された車輪とで構成し、前記キャスタフレームに該キャスタフレームの進行方向に対する揺動角を制限するストッパを設けたことを特徴とする。
【0014】
この遊戯車両では、キャスタフレームと連動するストッパによりオーバーステアリング時のキャスタフレームのヨーイング角(揺動角)がスピンアウトに至り難い角度に確実に制限される。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2記載の遊戯車両であって、前記キャスタの車輪のタイヤを前記前輪及び後輪の各タイヤと同じものを用いたことを特徴とする。
【0016】
この遊戯車両では、前輪及び後輪の各タイヤと同じものをキャスタの車輪に用いたことで、キャスタによる車両挙動のコントロールが確実に行われる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項2記載の遊戯車両であって、前記キャスタのピンを前記キャスタの車輪の前方に配置したことを特徴とする。
【0018】
この遊戯車両では、ピンをキャスタの車輪の前方に配置したので、キャスタのシミー(走行中に起こる車輪の激しい横振れ)が抑えられ、また、キャスタの構造がコンパクトにされて車両レイアウトの自由度が高まる。
【0019】
請求項5の発明は、請求項2記載の遊戯車両であって、前記キャスタの車輪にブレーキ手段を装備したことを特徴とする。
【0020】
この遊戯車両では、コーナリング中に車両がコントロールを失ってもブレーキ手段によりキャスタの車輪を制動することで車体が安定する。
【0021】
請求項6の発明は、請求項2記載の遊戯車両であって、前記キャスタフレームの揺動を一時的に停止させるロック手段を設けたことを特徴とする。
【0022】
この遊戯車両では、車両の後退時や搬送時等においてキャスタをロック手段で固定しておけば、車両が安全に走行される。
【0023】
請求項7の発明は、請求項1記載の遊戯車両であって、前記前輪に車高調節機構を備えたサスペンションを設けたことを特徴とする。
【0024】
この遊戯車両では、前輪に設けられたサスペンションにより前輪の接地性が高められてハンドリングがシャープになり、また、車高調節機構で車両の車高を調節することで車輪荷重が加減されて後輪の横滑り具合が調節される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は本発明の一実施形態の遊戯車両を示す側面図、図2は同遊戯車両の平面図、図3は同遊戯車両の正面図、図4は同遊戯車両の背面図、図5は同遊戯車両に用いられるキャスタの概略側面図、図6は同キャスタの向きが変わった状態を示す説明図である。
【0027】
図1〜図4に示すように、遊戯車両10は左回り専用車であり、その車体11の前部に、従動する左右の前輪21L,21Rをステアリング装置25で操舵自在に配置してあると共に、該車体11の後部の左側に、エンジン30により駆動する一つの後輪35を配置した原動機付三輪車である。さらに、車両11の安定性とドリフト走行の円滑化を図るために該車体11の後部の右側に、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタ40を配置してある。
【0028】
図2,図3に示すように、遊戯車両10の車体11は、略梯子形で水平なフロアフレーム12と、運転者の背もたれを兼ねたA字形フレーム13と、エンジンフレーム14と、フロアフレーム12の中央部より側方へ張り出すサイドフレーム15,15とで構成されている。そして、フロアフレーム12の中クロスメンバ12bと後クロスメンバ12cの間に運転者が座るシート16を設けてある。また、車体11の回りは、フロントバンパ17aとサイドバンパ17b及びリヤバンパー17bを介して車体カバー18で被覆されている。
【0029】
フロアフレーム12の両側の前クロスメンバ12aと中クロスメンバ12bとの間には左右独立したフロントアクスル20L,20Rを介して各前輪21L,21Rを回転自在に支持してある。この各フロントアクスル20L,20Rには、車高調節機構22を備えたサスペンション23L,23Rをそれぞれ連結してある。この車高調節機構22は、図3に示すように、フロアフレーム12の前部の中心線上に立設した連結板22aを有しており、この連結板22aにはシャフト等を介してサスペンション23L,23Rを連結してある。そして、この車高調節機構22のボルト、ナット等から成る調節手段22bによりサスペンション23L,23R等の上下方向の位置を可変することにより車両11の前側の車高を調節して車輪荷重を加減すると共に、前輪21L,21Rの接地性を高めることができるようになっている。
【0030】
また、図1,図3に示すように、フロアフレーム12の前クロスメンバ12aと中クロスメンバ12bとの間にはステアリング装置(操舵手段)25を配設してある。このステアリング装置25は、ハンドル25aを備えるステアリング軸25bが支持フレーム26に傾斜状態で回転自在に支持されている。そして、ステアリング軸25bの下部は、アーム27とタイロッド28及びナックルアーム29を介して左右の前輪21L,21Rに転舵可能に連結されて構成されている。
【0031】
図1,図2に示すように、エンジンフレーム14はフロアフレーム12の後クロスメンバ12cの中央と最後列クロスメンバ12dの中央との間に掛け渡されていて、該エンジンフレーム14の車体中心線上にエンジン(駆動手段)30を搭載してある。このエンジン30の出力は主スプロケット31から遠心クラッチ等を備えた減速機32の大小のスプロケット32a,32b及びチェーン33a,33bを介して後輪35の車軸36の従スプロケット36aに伝達されるようになっている。
【0032】
図2に示すように、後輪35の車軸36はフロアフレーム12の左側の後クロスメンバ12cと最後列クロスメンバ12dとの間に回転自在に支持してあり、該車軸36にはブレーキ装置37が後輪35の回転を制動するように装着されている。このブレーキ装置37は、フロアフレーム12の前左側に配置されたブレーキペダル38にケーブル等を介して接続されている。尚、エンジン30は、フロアフレーム12の前右側に配置されたアクセルペダル39にケーブル等を介して接続されており、このアクセルペダル39の踏み込みにより駆動力を変化させて走行制御できるようになっている。
【0033】
図2,図4,図6に示すように、フロアフレーム12の右側の後クロスメンバ12cと最後列クロスメンバ12dとの間に、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタ40を配置してある。このキャスタ40は、後クロスメンバ12cの右端に固定されたブラケット12eにピン41を介して揺動自在に支持されたキャスタフレーム42と、このキャスタフレーム42の中央に車軸43を介して回転自在に支持された車輪44とで構成されている。
【0034】
図2,図6に示すように、キャスタフレーム42を揺動自在(首振り自在)に支持するピン41はキャスタ40の車輪44よりも前方に配置してある。また、図2,図5に示すように、車軸43の左端にはブレーキディスク46を車輪44と一体回転可能に固定されている。このブレーキディスク46を制動するブレーキキャリパ47をキャスタフレーム42の下側に取り付けてある。これらブレキディスク46とブレーキキャリパ47とでブレーキ手段45が構成されている。このブレーキ手段45のブレーキキャリパ47はブレーキペダル38にケーブル等を介して接続されている。これにより、ブレーキペダル38を踏み込むと、後輪35とキャスタ40の車輪44とが同期して制動されるようになっている。
【0035】
図2,図6に示すように、キャスタフレーム42の前左端の突出部42aと右側のサイドフレーム15との間にキャスタ40の向きを変える速度を減衰させるダンパ48を介在してある。このダンパ48は油圧とガスの併用のものであり、円筒状のダンパ本体48a内を摺動するロッド48bの先端をピン48cを介してサイドフレーム15に揺動自在に支持してあると共に、ダンパ本体48aの基部をピン48dを介してキャスタフレーム42の突出部42aに揺動自在に支持してある。
【0036】
また、キャスタフレーム42の突出部42aには該キャスタフレーム42の進行方向に対する揺動角を制限するストッパ49を移動させるストッパロッド49aを突設してある。このストッパ49は車体10の挙動でキャスタ40が方向変換する際に後クロスメンバ12cの右側等に当たって、キャスタフレーム42のヨーイング角(揺動角)θがスピンアウトに至り難い角度(θ>90°)に確実に制限されるようになっている。
【0037】
さらに、最後列クロスメンバ12dの右端には、キャスタフレーム42の揺動を一時的に停止させるロック手段50を設けてある。ロック手段50は例えばロック棒が上下に動いて下に動いた時にキャスタフレーム42を進行方向に沿う状態で一時的にロックするようになっている。また、キャスタ40の車輪44のタイヤのグリップや強度は前輪21L,21R及び後輪35の各タイヤと同等のグレードのものを使用している。
【0038】
尚、図中符号51は燃料タンク、52はパーキングブレーキである。
【0039】
以上実施形態の遊戯車両10によれば、遊戯車両10が直進走行するときは遠心力が作用しないので、車体11はローリングせずに水平状態が保持される。
【0040】
また、遊戯車両10が左旋回走行するときにハンドル25aを左に切ると、遠心力が車体11の右側にかかる。この場合、遊戯車両10が安全な低速状態で左旋回し、車体11に作用する遠心力がたとえ小さくても車体11と共に後輪35は右側に容易にローリングする。このとき重心も右側に移動するが、この重心は右側のキャスタ40で安定して支えられており、この場合の車体11の挙動で右側のキャスタ40も横方向(左右方向)に向くように方向変換する。
【0041】
このように、車体11の前部では左右の前輪21L,21Rがあり、それらが転蛇しているといえども正常に路面をグリップして全体としてタイヤのコーナリングフォースが大きく確保されているのに対して、車体11の後部では一つの左側の後輪35のみ路面をグリップしており、かつ、その後輪35のタイヤのコーナリングフォースが極度に小さくなるので、後輪35が非常に横滑りし易い状態になる。
【0042】
即ち、乾燥路面で路面摩擦が大きくても後輪35の駆動力が大きい走行条件であったり、または、路面摩擦が小さい状態では、後輪35が左右方向に向いたキャスタ40により案内されて外側にスムーズに横滑りし易い状態となる。このため、遊戯車両10は、後輪35が外側に横滑りしながら駆動して内側に切り込むようにドリフトインするFR車に特有な車両挙動となって、この場合のドリフト走行を運転者Sが実際に体験することができる。
【0043】
特に、車体11と向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタ40との間に該キャスタ40の向きを変える速度を減衰させるダンパ48を介在したので、コーナリング時にキャスタ40の方向変換の動きをダンパ48で抑制して鈍くすることができ、車体11の挙動を緩やかにし運転者Sの操作反応に余裕ができるようになる。即ち、キャスタ40の向きを変える方向にダンパ48を設けて、オーバーステアリング時のヨーイング速度を遅くして運転者Sがカウンターステアリングを切るタイミングを間に合うようにし、スピンアウトすることなく、コーナリングによる低速かつ通常の路面でのドリフト走行を遊びとして十分に楽しむことができる。これにより、遊戯車両10の遊戯性をより一段と高めることができる。
【0044】
また、キャスタ40のキャスタフレーム42に該キャスタフレーム42の進行方向に対する揺動角(θ)を制限するストッパ49を設けたので、このストッパ49によりオーバーステアリング時のキャスタフレーム42のヨーイング角(首振り角)をスピンアウトに至り難い角度(θ>90°)に確実に制限することができる。これにより、車両11の挙動に操作の反応が間に合わずにスピンアウトに至ることがない。即ち、キャスタ40の揺動角を前輪21L,21Rの操舵角より小さくしてコーナリング時の車両11のスピンアウトを確実に防止することができる。
【0045】
さらに、キャスタ40の車輪44のタイヤのグリップや強度を前輪21L,21R及び後輪35の各タイヤと同等のグレードにしたので、キャスタ40による車両挙動のコントロールを確実に行うことができる。
【0046】
さらに、キャスタフレーム42を揺動自在に支持するピン41をキャスタ40の車輪44の前方に配置したので、キャスタ40のシミー(走行中に起こる車輪44の激しい横振れ)を抑えることができ、また、キャスタ40の構造をコンパクトにすることができて車両レイアウトの自由度を高くすることができる。
【0047】
また、キャスタ40の車輪44にブレーキ手段45を装備したので、コーナリング中に車両11がコントロールを失ってもブレーキ手段45によりキャスタ40の車輪44を制動することで車体11を安定させることができる。
【0048】
また、キャスタフレーム42の揺動(首振り)を一時的に停止させるロック手段50を設けたので、車両11の後退時や搬送時等においてキャスタ40をロック手段50により一時的に固定して安全に走行させることができる。
【0049】
さらに、前輪21L,21Rに車高調節機構22を備えたサスペンション23L,23Rを設けたので、前輪21L,21Rの接地性を高めてハンドリングをシャープにすることができる。即ち、前輪21L,21Rが左右独立したサスペンション23L,23Rを持っているので、タイヤの路面への追従が良く、運転者Sの意思や操作が車両11の動きに反映し易く、運転者Sの意のままに遊戯車両10を走行させることができる。また、車高調節機構22により車体11の前部の車高を調節することで車輪荷重を加減して後輪35の横滑り具合を調節することができる。
【0050】
尚、前記実施形態によれば、駆動輪である後輪をエンジンで駆動したが、エンジンに代えてモータで後輪を駆動させても良い。また、左回り専用の遊戯車両について説明したが、駆動輪を右側に配置すると共に、ドリフト走行用のキャスタを左側に配置した右回り専用の遊戯車両や、駆動輪の両側にドリフト走行用のキャスタをそれぞれ配置した左右両回りの遊戯車両に、前記実施形態を適用できることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、車体と向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタとの間に該キャスタの向きを変える速度を減衰させるダンパを介在したので、コーナリング時にキャスタの方向変換の動きをダンパで抑制することができ、車体の挙動を緩やかにし運転者の操作反応に余裕ができるようになり、遊戯車両の遊戯性をより一段と高めることができる。
【0052】
請求項2の発明によれば、キャスタを、ピンを介して揺動自在に支持されたキャスタフレームと、このキャスタフレームに車軸を介して回転自在に支持された車輪とで構成し、キャスタフレームに該キャスタフレームの進行方向に対する揺動角を制限するストッパを設けたので、このストッパによりオーバーステアリング時のキャスタフレームのヨーイング角をスピンアウトに至り難い角度に確実に制限することができる。
【0053】
請求項3の発明によれば、キャスタの車輪のタイヤを前輪及び後輪の各タイヤと同じものを用いたので、キャスタによる車両挙動のコントロールを確実に行うことができる。
【0054】
請求項4の発明によれば、キャスタのピンをキャスタの車輪の前方に配置したので、キャスタのシミーを抑えることができ、また、キャスタの構造をコンパクトにすることができて車両レイアウトの自由度を高めることができる。
【0055】
請求項5の発明によれば、キャスタの車輪にブレーキ手段を装備したので、コーナリング中に車両がコントロールを失ってもブレーキ手段によりキャスタの車輪を制動することで車体を安定させることができる。
【0056】
請求項6の発明によれば、キャスタフレームの揺動を一時的に停止させるロック手段を設けたので、車両の後退時や搬送時等においてキャスタをロック手段により一時的に固定して安全に走行させることができる。
【0057】
請求項7の発明によれば、前輪に車高調節機構を備えたサスペンションを設けたので、前輪の接地性を高めてハンドリングをシャープにすることができる。また、車高を調節することで車輪荷重を加減して後輪の横滑り具合を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の遊戯車両を示す側面図である。
【図2】上記遊戯車両の平面図である。
【図3】上記遊戯車両の正面図である。
【図4】上記遊戯車両の背面図である。
【図5】上記遊戯車両に用いられるキャスタの概略側面図である。
【図6】上記キャスタの向きが変わった状態を示す説明図である。
【図7】従来の遊戯車両の平面図である。
【図8】(a)は上記従来の遊戯車両の直進時における作動状態を示す背面図、(b)は同遊戯車両の左旋回時における作動状態を示す背面図である。
【符号の説明】
10 遊戯車両
11 車体
21L,21R 前輪(従動輪)
22 車高調節機構
23L,23R サスペンション
25 ステアリング装置(操舵手段)
30 エンジン(駆動手段)
35 後輪(駆動輪)
40 ドリフト走行用のキャスタ
41 ピン
42 キャスタフレーム
43 車軸
44 車輪
45 ブレーキ手段
48 ダンパ
49 ストッパ
50 ロック手段
θ 揺動角(首振り角)

Claims (7)

  1. 車体の前部に前輪を支持すると共に、該車体の後部に後輪を支持し、これら前輪と後輪のいずれか一方の車輪を操舵する操舵手段及び駆動手段をそれぞれ備え、かつこの駆動手段により駆動する車輪側に、向きが自在に変わるドリフト走行用のキャスタを並設した遊戯車両において、
    前記車体と前記キャスタとの間に該キャスタの向きを変える速度を減衰させるダンパを介在したことを特徴とする遊戯車両。
  2. 請求項1記載の遊戯車両であって、
    前記キャスタを、前記車体の所定位置にピンを介して揺動自在に支持されたキャスタフレームと、このキャスタフレームに車軸を介して回転自在に支持された車輪とで構成し、前記キャスタフレームに該キャスタフレームの進行方向に対する揺動角を制限するストッパを設けたことを特徴とする遊戯車両。
  3. 請求項2記載の遊戯車両であって、
    前記キャスタの車輪のタイヤを前記前輪及び後輪の各タイヤと同じものを用いたことを特徴とする遊戯車両。
  4. 請求項2記載の遊戯車両であって、
    前記キャスタのピンを前記キャスタの車輪の前方に配置したことを特徴とする遊戯車両。
  5. 請求項2記載の遊戯車両であって、
    前記キャスタの車輪にブレーキ手段を装備したことを特徴とする遊戯車両。
  6. 請求項2記載の遊戯車両であって、
    前記キャスタフレームの揺動を一時的に停止させるロック手段を設けたことを特徴とする遊戯車両。
  7. 請求項1記載の遊戯車両であって、
    前記前輪に車高調節機構を備えたサスペンションを設けたことを特徴とする遊戯車両。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528588A (ja) * 2012-08-28 2015-09-28 モーション デバイス インク. モーションシミューレータ

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JP2015528588A (ja) * 2012-08-28 2015-09-28 モーション デバイス インク. モーションシミューレータ

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