JP2004208490A - 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置 - Google Patents

同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004208490A
JP2004208490A JP2003351991A JP2003351991A JP2004208490A JP 2004208490 A JP2004208490 A JP 2004208490A JP 2003351991 A JP2003351991 A JP 2003351991A JP 2003351991 A JP2003351991 A JP 2003351991A JP 2004208490 A JP2004208490 A JP 2004208490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
switching element
power supply
drive
mos
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003351991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Kazuma
秀二 数馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003351991A priority Critical patent/JP2004208490A/ja
Publication of JP2004208490A publication Critical patent/JP2004208490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02B70/1466

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】回路規模が小さく安価で高効率な同期整流方式のDC−DCコンバータ電源装置を供給することを目的とする。
【解決手段】発振・制御回路部2のドライブパルスから異なるドライブ波形を生成するドライブ回路5及び15と、ドライブ回路5により駆動される第1スイッチング素子3と、ドライブ回路15により駆動される第2スイッチング素子17と、第2スイッチング素子17の第2ダイオード21に並列接続されドライブ回路5により駆動される第3スイッチング素子20とで構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ、VTR、カメラ、パーソナルコンピュータおよびそれらの周辺機器等の電子機器に使用され、パルス幅制御によって出力電圧を安定にするDC−DCコンバータ電源に関する。
近年、パルス幅制御方式によって出力電圧を安定にするDC−DCコンバータ電源が電子機器に広く用いられるようになっている。また、高効率を達成させるために、整流ダイオードの順方向電圧分の損失を下げる同期整流方式のDC−DCコンバータ電源も制御回路のIC化が進み、多種多様なケースで使用されるようになってきた(例えば特許文献1参照)。図4に従来のDC−DCコンバータ電源の回路例を示し、図5にその主な波形のタイミングチャートを示す。図4はひとつのDC入力から3.3V出力と1.8V出力を得る場合の1例である。最初に3.3V出力系を説明する。
DC入力1に直流電圧(たとえばDC5V〜10V)が印加されると、制御ICである発振・同期制御回路30が動作を開始し、更にドライブ回路5をドライブし、スイッチング素子PチャンネルMOS−FET3(以下、MOS−FET3と略す)をドライブする。そのドライブ波形は、図5のk点の電圧波形であり、ハイレベル(時刻t4〜t1間)は、ほぼDC入力1の電圧である。ここで用いられている発振・同期制御回路30は、1系統出力で図5のk点に示すような波形およびn点に示すような波形の2種類のドライブパルスが使用され、かつ、この2種類のドライブパルスは、各々ドライブされるMOS−FETのON/OFFの立ち上がり時間および立ち下がり時間を考慮して、デッドタイム(2つのドライブ共、OFFになっている時間のこと)が設定されている特別な仕様のICである。
MOS−FET3は、ゲート電圧kがローレベル(t1〜t4間)のときにONし、ゲート電圧kがハイレベル(t4〜t1間)のときはOFF状態となる。したがって、MOS−FET3の出力電圧は、図5のj点の電圧波形に示すものとなり、これがコイル10に印加される。MOS−FET3のON期間(t1〜t4間)にコイル10に流れる電流は、図5のm点(時刻t1〜t4間)の電流波形に示すものとなっている。コイル10のインダクタンス値が小さいときは傾斜が急になり電流のピーク値は大きくなるが、反対にコイル10のインダクタンス値が大きいときは傾斜が緩やかになり、電流のピーク値は小さくなる。いずれにしても、コイル10のインダクタンス値はコイルのコアが飽和しないように選択する必要がある。
さて、MOS−FET3がOFFになると、コイル10に流れていた電流が供給されなくなるため逆起電力がコイル10の両端に発生し、j点の電位はマイナス電位になり、ダイオード9の順方向電圧でクランプされることになる。その結果、コイル10に蓄えられたエネルギーが電流となって、コンデンサ13と第1出力14に接続された負荷(図示せず)およびダイオード9を介して流れる。この電流は還流電流と呼ばれるが、ダイオード9の順方向電圧の低いものほど損失が少ないことになる。そのため、ショットキーバリアダイオード(SBDと称す)を使用することが多いが、それでも順方向電圧は0.3V〜0.6V程度である。
そこで、ダイオード9のON期間(t4〜t1間)にダイオード9よりもさらに順方向電圧の低い、即ち損失の少ない素子でONさせて、還流電流をバイパスさせればさらに損失が低減できる。これは以下のようにバイパス回路を形成することで実現できる。ドライブ回路31でn点のt5〜t6間の電圧波形によりスイッチング素子NチャンネルMOS―FET32(以下、MOS−FET32と称す)をONさせる。通常MOS−FET32は、ON時の電圧降下が0.1V以下となることが期待でき、ダイオード9の順方向電圧(0.3V〜0.6V)より低いので、その間は還流電流がMOS−FET32の方を流れることになる。そのことを図5を用いて説明する。ドライブ回路31の出力波形は、n点の電圧波形であり、ローレベル(t6〜t5間)ではMOS−FET32はOFFとなる。この時、ダイオード9に流れる電流は、o点の電流波形に示すようにt4〜t5間およびt6〜t1間となる。また、ドライブ回路31の出力がハイレベル(t5〜t6間)になるとMOS−FET32がONとなり、p点の電流波形に示すようにt5〜t6間電流が流れる。
そして、j点の電圧波形でローレベル(t4〜t1間)の部分に注目すると、ダイオード9がONになっているタイミング、すなわちt4〜t5間およびt6〜t1間は、順方向電圧はマイナス0.3V〜マイナス0.6V程度の電圧レベルになっており、一方、MOS−FET32がONしているタイミング、すなわちp点に電流が流れているタイミング(t5〜t6)では、マイナス0.1V程度の電圧レベルとなっている。
そして、3.3V出力電圧を抵抗11と抵抗12とで分圧・検出し、発振・同期制御回路30にフィードバックさせることにより、MOS−FET3のON時間を制御するとともに、MOS−FET32のON時間を制御し、出力を一定に保つ動作をしている。したがって、ダイオード9に流れる電流の期間が少なくなるほど損失が減少し高効率となる反面、MOS−FET3のON期間とMOS−FET32のON期間が重なれば大電流が流れ、スイッチング素子を破壊する危険も発生するので注意が必要である。
1.8V系出力については基本的な動作は上記で述べた3.3V系と同じであり、ここでは説明を省略する。
特開平09−261950号公報
しかし、この従来例に示すような1つの入力から異なる電圧で複数の出力を得るような同期整流方式DC−DCコンバータ電源は、各出力系毎に発振・同期制御回路、ドライブ回路及びMOS−FET等を用いて回路を独立に構成する必要があり、回路規模が大きくなるという欠点があった。また、複数のドライブ回路を同期させて制御するためには発振・同期制御回路として専用の制御ICを使う必要があり、高価であるという欠点があった。
本発明は上記課題に鑑み、回路規模が小さく安価で高効率な同期整流方式のDC−DCコンバータ電源装置を供給することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、第1スイッチング電源手段と、第1スイッチング電源手段のドライブパルスに基づいて同期整流する第2スイッチング電源手段とを有する同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置であって、第1スイッチング電源手段は、DC入力電源によって動作しドライブパルスを出力する発振・制御手段と、発振・制御手段からのドライブパルスに基づいてドライブ波形を出力する第1ドライブ手段と、第1ドライブ手段の出力により駆動する第1スイッチング素子と、正極が接地され、負極が第1スイッチング素子の出力に接続された第1整流手段と、第1スイッチング素子の出力に接続された第1コイルとを有し、第2スイッチング電源手段は、発振・制御手段からのドライブパルスに基づいてドライブ波形を出力する第2ドライブ手段と、第2ドライブ手段の出力により駆動される第2スイッチング素子と、正極が接地され、負極が第2スイッチング素子の出力に接続された第2整流手段と、第2整流手段に並列接続され第1ドライブ手段の出力により駆動される第3スイッチング素子と、第2スイッチング素子の出力に接続された第2コイルとを有する同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置としたものである。
本発明は、テレビ、VTR、カメラ、パーソナルコンピュータおよびそれらの周辺機器等の電子機器に使用され、パルス幅制御によって出力電圧を安定にするDC−DCコンバータ電源に関するもので、回路規模が小さく安価で高効率な同期整流方式のDC−DCコンバータ電源装置を供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に実施の形態1を示す。実施の形態1の同期整流方式は、1つのDC入力から2つのDC出力を得る構成であり、3.3V系の第1スイッチング電源手段のドライブパルスによって1.8V系の第2スイッチング電源手段を同期整流するものである。
図1において、従来例の図4のものと同番号のものは同じものもしくは同じ働きをするものである。また、図2におけるa点からi点の各波形は、図1における主な部分の波形のタイミングチャートを示す。また、電流の波形の場合は、電流の流れる方向を矢印の方向で示している。
以下、実施の形態1の同期整流方式DC−DCコンバータ電源の動作について詳述する。最初にDC入力1から第1出力14を発生させる第1スイッチング電源手段について説明する。DC入力1に直流電圧(たとえばDC5V〜10V)が印加されると発振・制御回路部2の中に構成された発振・制御回路201が動作を開始し、第1ドライブ回路5をドライブし、その出力がPチャンネル第1MOS−FET3をドライブする。発振・制御回路201は、図2のb点に示すような1種類のドライブパルスを出力するのみであるため、従来技術における発振・同期制御回路30とは区別している。また、このような簡易な構成であることから、安価な汎用の制御ICを使用可能である。
第1ドライブ回路5の出力波形である第1ドライブ波形は、図2のb点の電圧波形であり、ハイレベル(t6〜t1間)はほぼDC入力1の電圧である。第1MOS−FET3は、ゲート電圧bがローレベル(t1〜t6間)のときにONとなり、ゲート電圧bがハイレベル(t6〜t1間)のときはOFFとなる。したがって、第1MOS−FET3の出力電圧は、図2のa点の電圧波形に示す。そして、第1MOS−FET3の出力が第1コイル10に印加される。第1MOS−FET3がONである期間に流れる電流を図2のc点の電流波形(t1〜t6間)に示す。第1コイル10のインダクタンス値が小さいときは波形の傾斜が急になり電流のピーク値は大きくなるが、反対に第1コイル10のインダクタンス値が大きいときは波形の傾斜が緩やかになり、電流のピーク値は小さくなる。いずれにしてもこのインダクタンス値は、第1コイル10のコアが飽和しないように選択する必要がある。
さて、第1MOS−FET3がOFFになると、第1コイル10に流れていた電流が供給されなくなるため逆起電力が第1コイル10の両端に発生し、a点の電位はマイナス電位になろうとするが、第1ダイオード9を介して電流が流れるため、電位は図2のa点の電圧波形(t6〜t1間)の通り、ほぼ0V(実際にはマイナス0.3V〜マイナス0.6V程度)に保たれる(クランプされる)。その結果、第1コイル10に蓄えられたエネルギーが電流となって、第1コンデンサ13と第1出力の負荷および第1ダイオード9を介して流れる。この電流は還流電流と呼ばれるが、第1ダイオード9の順方向電圧の低いものほど損失が少ないことになる。そして、第1検出抵抗11及び12で構成された第1検出回路により分圧・検出し、発振・制御回路部2へフィードバックさせることにより第1MOS−FET3がONとなる期間(t1〜t6間)を制御し、3.3V出力14を一定とするように制御している。
次にDC入力1から第2出力26を発生させる第2スイッチング電源手段について説明する。第1スイッチング電源手段と同様、発振・制御回路部2の中に構成された発振・制御回路201が動作を開始し、その発振信号を入力して同一の周波数で動作する制御回路202が第2ドライブ回路15をドライブし、その出力がPチャンネル第2MOS−FET17をドライブする。
第2ドライブ回路の出力は図2のf点の電圧波形であり、ハイレベル(t5〜t2間)はほぼDC入力1の電圧である。また、f点の電圧波形は、第1スイッチング電源手段のb点の電圧波形と位相同期して動作しており、第2スイッチング電源手段では出力が1.8Vであることから、b点と比較してf点の方がよりON期間が短くなっている。第2MOS−FET17は、ゲート電圧fがローレベル(t2〜t5間)のときにONとなり、ゲート電圧fがハイレベル(t5〜t2間)のときはOFFとなる。第2MOS−FET17の出力電圧は図2のe点のとおりであり、t2〜t5がONとなる期間、t5〜t2がOFFとなる期間である。さらに詳細にみると、t5〜t6およびt1〜t2はダイオード21に電流が流れている期間であり、その時の電圧はマイナス0.3V〜マイナス0.6V程度である。一方、t6〜t1はNチャンネル第3MOS−FET20がONとなっている期間であり、マイナス0.1V程度の電圧になっている。この電圧(t2〜t5間)は第2コイル22に印加される。第2MOS−FET17がONである期間に流れる電流を図2のg点の電流波形(t2〜t5間)に示す。第2コイル22のインダクタンス値が小さいときは波形の傾斜が急になり電流のピーク値は大きくなるが、反対に第2コイル22のインダクタンス値が大きいときは波形の傾斜が緩やかになり、電流のピーク値は小さくなる。いずれにしても、インダクタンス値は第2コイルのコアが飽和しないように選択する必要がある。
さて、第2MOS−FET17がOFF(t5〜t2間)になると、第2コイル22に流れていた電流が供給されなくなるため逆起電力が第2コイル22の両端に発生し、e点の電位はマイナス電位になろうとするが、第1ダイオード21を介して電流が流れるために、電位は図2のe点の電圧波形(t5〜t2間)の通り、およそ0V(実際にはマイナス0.3V〜マイナス0.6V程度)に保たれる(クランプされる)。その結果、第2コイル22に蓄えられたエネルギーが電流となって、第2平滑コンデンサ25と第2出力の負荷および第2ダイオード21を介して還流電流が流れる。還流電流は、第2ダイオード21の順方向電圧の低いものほど損失が少ないことになる。
第2ダイオード21には第3MOS−FET20が並列接続されている。第3MOS−FET20のゲートには、コンデンサ7と抵抗8で構成される波形整形回路を介して第1ドライブ回路5の出力が接続されている。もちろん波形整形回路を省略し、第3MOS−FET20を第1ドライブ回路5の出力によって直接駆動しても同様の効果が得られるが、最適なドライブ条件を容易に調整することができるようになる点で有用である。
この構成により、Nチャンネル第3MOS−FET20は、b点の電圧波形がハイレベル(t6〜t1間)の時にはONとなり、ローレベル(t1〜t6間)のときはOFFとなる。もし仮に第3MOS−FET20がOFFのままであるなら、図2のh1に示す点線のような波形がダイオード21に流れ、その結果この期間(t1〜t6間)のe点での電圧は常にマイナス0.3V〜マイナス0.6V程度となってしまう。しかし、第3MOS−FET20のON/OFFが制御されると、h2に示す波形が第2ダイオード21に流れ、第3MOS−FET20には、i点の(t6〜t1間)に示す電流が流れることになる。すなわち、第2ダイオード21に流れていたh1点の電流は第3MOS−FET20がONの期間(t6〜t1間)には第3MOS−FET20へバイパスされる。その結果、e点での電圧波形は図2の通り、t6〜t1間ではマイナス0.1V程度となり、第2ダイオード21の順方向電圧が高いことによる損失が軽減され、回路を高効率にすることができる。
そして、第2検出抵抗23及び24とで分圧・検出し、制御回路202へフィードバックさせることにより第2MOS−FET17がONとなる期間(t2〜t5間)を制御し、1.8V出力26を一定とするように制御している。
なお、第2ダイオード21に流れる電流が少なくなるほど損失が減少して高効率となるため、t5〜t6の期間及びt1〜t2の期間が短くなるようにドライブ回路5及び15を構成することが望ましいが、各々ドライブされるMOS−FETのON/OFFの立ち上がり時間および立ち下がり時間を考慮して、各MOS−FETのON/OFFが入れ替わる過渡状態においてデッドタイム(両方のドライブ共OFFになっている時間のこと)が設定される条件でなければならない。もし、第2MOS―FET17のON期間と第3MOS―FET20のON期間が重なれば、大電流が流れ、スイッチング素子を破壊する危険も発生するので、注意が必要である。このことは、実施の形態1の同期整流方式は1.8V系に適用したが、その逆に、1.8V系のドライブパルスで3.3V系を同期整流にしようとすると、従来例の図5に示したように、MOS−FET3のON期間とMOS−FET32のON期間が重なるようになるので,構成できないことを意味する。
上記のように実施の形態1では、複数の出力系統で回路を共用することができ、その結果、回路規模を小さくすることができる。また、ダイオードの順方向電圧が高いことによる損失を、並列接続したMOS−FETによって軽減することができ、回路を高効率にすることができる。さらに、発振・制御回路の出力として1種類のドライブパルスを出力するだけでよいため、高価な専用の制御ICの代わりに安価な汎用の制御ICで復数系統のDC−DCコンバータ電源を構成でき、容易に同期整流方式とすることができるという効果を有する。
なお、実施の形態1の構成に加えて、さらに3.3V系の第1スイッチング電源手段において、第1整流手段であるダイオ−ド9にNチャンネル第6MOS−FETを並列接続し、かつ発振・制御回路部2の中に構成された他の発振・制御回路の出力をNチャンネル第6MOS−FETのゲ−トに接続させることによって、3.3V系の第1スイッチング電源手段の効率を改善するものがある。これは、ダイオードの順方向電圧が高いことによる損失を、並列接続したNチャンネルMOS−FETによって軽減することができ、実施の形態1よりも高効率にすることができる効果を有する。
(実施の形態2)
図3に本発明の実施の形態2を示す。実施の形態2の同期整流方式は、1つのDC入力から3つのDC出力を得る構成であり、実施の形態1の構成に加えて、さらに1.8V系の第2スイッチング電源手段のドライブパルスによって1.2V系の第3スイッチング電源手段を同期整流するものである。
図2におけるa点からy点の各波形は、図3における主な部分の波形のタイミングチャートを示す。図3において、図1と同番号は同じもの、もしくは同じ働きをするものである。また、実施の形態2の同期整流方式DC−DCコンバータ電源は、実施の形態1に加えて第3ドライブ回路41、抵抗42、43、第4スイッチング素子のPチャンネル第4MOS−FET44(以下、第4MOS−FET44と略す)、第3ダイオード45、第3コイル46、第3検出抵抗47,48、第3平滑コンデンサ49、第3出力50、抵抗51、第5スイッチング素子のNチャンネル第5MOS−FET52(以下、第5MOS−FET52と略す)、コンデンサ53、抵抗54を有している。
以下、実施の形態2の同期整流方式DC−DCコンバータ電源の動作について詳述する。第1スイッチング電源手段及び第2スイッチング電源手段の動作については実施の形態1と同様であるので省略し、DC入力1から第3出力50を発生させる第3スイッチング電源手段について説明する。第3スイッチング電源手段の動作は基本的に第2スイッチング電源手段と同様である。まず、発振・制御回路部2の中に構成された発振・制御回路201が動作を開始し、その発振信号を入力して同一の周波数で動作する制御回路203から第3ドライブ回路41がドライブされ、Pチャンネル第4MOS−FET44をドライブする。第3ドライブ回路の出力は図2のw点の電圧波形である。また、第4MOS−FET44の出力電圧は、図2のl点の電圧波形に示すものとなり、これが第3コイル46に印加される。
第4MOS−FET44がOFFになると、第3コイル46に流れていた電流が供給されなくなるため逆起電力が第3コイル46の両端に発生し、l点の電位はマイナス電位になり第3ダイオード45の順方向電圧でクランプされることになる。その結果、第3平滑コンデンサ49と第3出力の負荷および第3ダイオード45を介して還流電流が流れる。
第3ダイオード45にはNチャンネル第5MOS−FET52が並列接続されている。第5MOS−FET52は、第2ドライブ回路15の出力をコンデンサ53と抵抗54で構成される波形整形回路を介してON期間(t5〜t2間)が制御されるように接続されている。この構成により、図2のf点の電圧波形と同様の波形のドライブ電圧が第5MOS−FET52のゲートに印加される。その結果、第5MOS−FET52はf点の電圧波形がハイレベル(t5〜t2間)の時にはONとなり、ローレベル(t2〜t5間)のときはOFFとなり、第3ダイオード45にはz点のt4〜t5間およびt2〜t3間電流が流れ、第5MOS−FET52のONの期間(t5〜t2間)にはy点に示すように第5MOS−FET52へバイパスされる。そして、第3検出抵抗47と48とで分圧・検出し、発振・制御回路2へフィードバックさせることにより第4MOS−FET44のON期間を制御し、1.2V出力50を一定とするように制御される。
上記のように実施の形態2では、出力系統が3系統であっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態2では、第3スイッチング電源手段の第5MOS−FET52を第2スイッチング電源手段の第2ドライブ回路15からドライブしたが、第1スイッチング電源手段の第1ドライブ回路5からドライブするようにしてもよい。しかし、実施の形態2で説明した構成の方がより高効率な回路であり、より望ましい。以下、その理由を述べる.第3ダイオード45に流れる還流電流をバイパスする期間は第5MOS−FET52がONとなる期間に依存する。また、第1出力14を3.3Vとし、第2出力26を1.8Vとする場合、ドライブ期間、即ち電圧がハイレベルになる期間はb点とf点の波形を見てもわかる通り、第2ドライブ回路15側の方が長い。したがって、第3ダイオード45に流れる還流電流をより多くバイパスさせるためには、第2スイッチング電源手段の第2ドライブ回路15からドライブする方が望ましい。
なお、さらに多出力、低電圧、かつ大電流を必要とする場合においても、発振・制御回路の同期をとることにより本発明の構成が可能であることは容易に理解できる。しかも高価な同期整流専用の制御ICは不要で、安価な制御ICで構成可能である。
以上説明したように、本発明により、複数の出力系統で1つの発振・制御回路部で回路を共用することができ、その結果回路規模を小さくすることができる。さらに、発振・制御回路部の出力として1種類のドライブパルスを出力するだけでよいため、高価な専用の制御ICの代わりに安価な汎用の制御ICで復数系統のDC−DCコンバータ電源を構成でき、容易に同期整流方式とすることができるという効果を有する。
本発明は、テレビ、VTR、カメラ、パーソナルコンピュータおよびそれらの周辺機器等の電子機器に使用され、パルス幅制御によって出力電圧を安定にするDC−DCコンバータ電源に関するもので、回路規模が小さく安価で高効率な同期整流方式のDC−DCコンバータ電源装置を供給することができる。
本発明の実施の形態1による同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置を示す図 本発明の実施の形態1による同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置の主なタイミングチャートと波形図 本発明の実施の形態2による同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置を示す図 従来の例による同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置を示す図 従来の例による同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置の主なタイミングチャートと波形図
符号の説明
1 DC入力
2 複数の出力系統を制御する発振・制御回路部
3 第1スイッチング素子のPチャンネルMOS−FET
4 抵抗
5 第1ドライブ回路
6 抵抗
7 コンデンサ(波形整形回路用)
8 抵抗(波形整形回路用)
9 第1ダイオード
10 第1コイル
11、12 第1検出用抵抗
13 第1平滑コンデンサ
14 第1出力(3.3V出力)
15 第2ドライブ回路
16 抵抗
17 第2スイッチング素子であるPチャンネルMOS−FET
18、19 抵抗
20 第3スイッチング素子のNチャンネルMOS−FET
21 第2ダイオード
22 第2コイル
23、24 第2検出用抵抗
25 第2平滑コンデンサ
26 第2出力(1.8V出力)
41 第3ドライブ回路
42、43 抵抗
44 第4スイッチング素子であるPチャンネルMOS−FET
45 第3ダイオード
46 第3コイル
47、48 第3検出用抵抗
49 第3平滑コンデンサ
50 第3出力(1.2V)
51 抵抗
52 第5スイッチング素子のNチャンネルMOS−FET

Claims (5)

  1. 第1スイッチング電源手段と、
    前記第1スイッチング電源手段のドライブパルスに基づいて同期整流する第2スイッチング電源手段とを有する同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置であって、
    前記第1スイッチング電源手段は、DC入力電源によって動作しドライブパルスを出力する発振・制御手段と、
    前記発振・制御手段からのドライブパルスに基づいてドライブ波形を出力する第1ドライブ手段と、
    前記第1ドライブ手段の出力により駆動する第1スイッチング素子と、
    正極が接地され、負極が前記第1スイッチング素子の出力に接続された第1整流手段と、
    前記第1スイッチング素子の出力に接続された第1コイルとを有し、
    前記第2スイッチング電源手段は、前記発振・制御手段からのドライブパルスに基づいてドライブ波形を出力する第2ドライブ手段と、
    前記第2ドライブ手段の出力により駆動される第2スイッチング素子と、
    正極が接地され、負極が前記第2スイッチング素子の出力に接続された第2整流手段と、
    前記第2整流手段に並列接続され前記第1ドライブ手段の出力により駆動される第3スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子の出力に接続された第2コイルとを有する
    同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置。
  2. 前記第2スイッチング素子のOFF期間は前記第1スイッチング素子のOFF期間を含む請求項1に記載の同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置。
  3. 前記第2スイッチング電源手段のドライブパルスに基づいて同期整流する第3スイッチング電源手段をさらに有し、
    前記第3スイッチング電源手段は、前記発振・制御手段からのドライブパルスに基づいてドライブ波形を出力する第3ドライブ手段と、
    前記第3ドライブ手段の出力により駆動される第4スイッチング素子と、
    正極が接地され、負極が前記第4スイッチング素子の出力に接続された第3整流手段と、
    前記第3整流手段に並列接続され前記第2ドライブ手段の出力により駆動される第5スイッチング素子と、
    前記第4スイッチング素子の出力に接続された第3コイルと、
    を有する請求項1に記載の同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置。
  4. 前記第2スイッチング素子のOFF期間は前記第1スイッチング素子のOFF期間を含みかつ前記第3スイッチング素子のOFF期間は前記第2スイッチング素子のOFF期間を含む請求項3に記載の同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置。
  5. 前記第1整流手段に並列接続され前記発振・制御手段の出力により駆動される第6スイッチング素子を更に有する
    請求項1に記載の同期整流方式DC−DCコンバータ電源装置。
JP2003351991A 2002-12-10 2003-10-10 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置 Pending JP2004208490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351991A JP2004208490A (ja) 2002-12-10 2003-10-10 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002357568 2002-12-10
JP2003351991A JP2004208490A (ja) 2002-12-10 2003-10-10 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004208490A true JP2004208490A (ja) 2004-07-22

Family

ID=32828526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351991A Pending JP2004208490A (ja) 2002-12-10 2003-10-10 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004208490A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046372A1 (ja) * 2004-10-29 2006-05-04 Rohm Co., Ltd スイッチングレギュレータ制御回路、それを用いたスイッチングレギュレータ、およびスイッチング信号生成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046372A1 (ja) * 2004-10-29 2006-05-04 Rohm Co., Ltd スイッチングレギュレータ制御回路、それを用いたスイッチングレギュレータ、およびスイッチング信号生成装置
US7714549B2 (en) 2004-10-29 2010-05-11 Rohm Co., Ltd. Switching regulator control circuit, switching regulator using the circuit, and switching signal generating apparatus
US7872457B2 (en) 2004-10-29 2011-01-18 Rohm Co., Ltd. Syncronous switching regulator control circuit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4686579B2 (ja) 電源装置
US7898233B2 (en) Multiphase voltage regulators and methods for voltage regulation
US7023187B2 (en) Integrated circuit for generating a plurality of direct current (DC) output voltages
JP5304281B2 (ja) Dc−dcコンバータおよびスイッチング制御回路
JP6382002B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP4672363B2 (ja) コンバータ電源回路
JP5330084B2 (ja) 電流検出回路及びこれを用いたスイッチングレギュレータ
JP4857925B2 (ja) 多出力型dc/dcコンバータ
JP2006158067A (ja) 電源ドライバ回路
JP2004173460A (ja) Dc−dcコンバータの制御方法、dc−dcコンバータ、半導体集積回路装置、及び電子機器
JP3961812B2 (ja) 電源装置及びその制御方法
JP5157603B2 (ja) 昇圧型dc−dcコンバータおよび電源駆動用半導体集積回路
JP4252269B2 (ja) 多出力dc−dcコンバータ
JP2007202281A (ja) 電源回路
JP6932056B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP2005354860A (ja) 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置
JP2009225642A (ja) 電源装置および半導体集積回路装置
JP2007244088A (ja) 電源制御回路および電源装置
US7304459B2 (en) Synchronous rectification mode dc-to-dc converter power supply device
JP4543021B2 (ja) 電源装置及びその制御回路並びに制御方法
JP2004208490A (ja) 同期整流方式dc−dcコンバータ電源装置
JP2009195022A (ja) Dc−dcコンバータおよび電源制御用半導体集積回路
JP4412535B2 (ja) 同期整流方式スイッチングレギュレータ制御回路及びこれを含む半導体集積回路
JP4983275B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP2002354822A (ja) スイッチングレギュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040723

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060725