JP2004208143A - テレビジョン信号判別装置及びテレビジョン信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水晶発振器等を増やさずデジタル処理にてTV信号の放送方式を一定の短時間で判別する。
【解決手段】TV信号をデジタル変換する。ライン数判別回路32にてライン数を判別する。525本系の場合、3.58MHzBPF11,4.43MHzBPF12の出力のバースト部分をフィールド単位で平均値を算出しレベルをコンパレータ15で比較し、4.43MBPF12出力が大きければ擬似PAL、BPF11が大きければNTSC/PAL−Mと判定する。縦接続1Hラインメモリ2,3を用い隣接2ライン間,2ライン先間を加算し結果をフィールド単位で平均値を算出しコンパレータ8で比較しNTSC/PAL−Mを判別する。625本系も同様に2つのBPF出力レベルを比較し3.58Mが大きければPAL−N、小さければFM復調後にDB/DR判別から異常フィールドを判定しその数が閾値以上であればPAL、以下であればSECAMと判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】TV信号をデジタル変換する。ライン数判別回路32にてライン数を判別する。525本系の場合、3.58MHzBPF11,4.43MHzBPF12の出力のバースト部分をフィールド単位で平均値を算出しレベルをコンパレータ15で比較し、4.43MBPF12出力が大きければ擬似PAL、BPF11が大きければNTSC/PAL−Mと判定する。縦接続1Hラインメモリ2,3を用い隣接2ライン間,2ライン先間を加算し結果をフィールド単位で平均値を算出しコンパレータ8で比較しNTSC/PAL−Mを判別する。625本系も同様に2つのBPF出力レベルを比較し3.58Mが大きければPAL−N、小さければFM復調後にDB/DR判別から異常フィールドを判定しその数が閾値以上であればPAL、以下であればSECAMと判定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン信号判別装置及びテレビジョン信号処理装置に関し、より詳細には、全世界の一般的なテレビジョン信号の放送方式を自動判別することが可能なテレビジョン信号判別装置、及びそれを備えたテレビジョン信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、NTSC(National Television System Committee),PAL(Phase Alternation by Line),SECAM(SEquentielle Couleur A Memoire)など、方式の異なる信号を映し出せるマルチ方式テレビジョン受像機は、テレビジョン受像機側で放送方式を自動的に判別できるテレビジョン信号判別装置(放送方式自動判別装置ともいえる)を内部に又は外付けで設け、この装置によって、それぞれの放送方式のテレビジョン信号(以下、TV信号という)を自動判別し、それに応じた方法でTV信号に対して信号処理を行っている(例えば、特許文献1を参照)。一般的には、この種のTV信号判別装置は、それぞれの放送方式のTV信号中に色の情報を伝達するために設けられる色副搬送波(SC)の周波数の違いによって、放送方式の自動判別を行う。
【0003】
図2は、従来技術によるTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
図2において説明するTV信号判別装置は、特許文献1に記載の装置であり、判別時間が短縮でき且つ各種の誤動作を防止して、放送方式の自動的に判別する装置である。図2に示すように、このTV信号判別装置は、入力端子41、自動カラー制御(ACC:Automatic Color Control)回路42、キラー回路43、自動位相制御(APC:Automatic Phase Control)回路44、スイッチ45、自動判別制御回路46及び二つの水晶発振器Xt1,Xt2によって構成されている。
【0004】
入力端子41に帯域増幅器及びカラーバースト信号増幅器によって、得られたカラーバースト信号が入力される。ACC回路42は、入力されたカラーバースト信号の振幅を検出し、これを基に直流電圧を発生し、増幅回路の利得を調整することにより、カラー映像信号の色の濃さを一定に保つように制御する。キラー回路43は、ACC回路42からの信号及びAPC回路44からの信号を受けて、カラーバースト信号の有無を検出し、カラーバースト信号が検出されるとき、オフ状態を示すキラー信号SG3を出力し、カラーバースト信号が検出されないとき、オン状態を示すキラー信号SG3を出力する。通常、キラー回路43の出力信号SG3によって、受信したテレビ信号がカラー信号であるか、白黒信号であるかが判断される。そして、カラー信号のとき、色復調のための帯域増幅回路が動作されるが、白黒信号のとき、色復調のための帯域増幅回路の動作が停止され、白黒映像信号における色ノイズの発生が抑制される。ここで、このキラー回路43の出力信号SG3が、放送方式の自動判別に用いられる。APC回路44はカラーバースト信号を基準にして、カラーバースト信号と同周波数の発振信号を発生する。この発振信号が色復調のための基準副搬送波として、出力端子TOUT に出力され、色復調回路に入力される。スイッチ45は自動判別制御回路46からの制御信号SG6を受けて、水晶発振器Xt1又は水晶発振器Xt2のいずれかの発振器を選択し、選択した発振器の発振信号をAPC回路44に入力させる。
【0005】
図2に示すTV信号判別装置では、まず、受信したテレビ信号をPAL放送方式と想定し、キラー回路43の出力をチェックする。仮にキラー回路43の出力信号SG3がオン状態を示す信号であると、受信信号がPAL放送方式ではないと判断され、次の放送方式、例えばNTSC放送方式を判別するステップに動作を進める。ここで、キラー回路43の出力信号SG3がオフ状態を示す信号であるとき、APC回路44のロック状態がチェックされ、APC回路44がロックされているとき、受信信号はPAL放送方式の信号と判断する。仮にAPC回路44がロックされていないとすると、再びPAL放送方式の信号を想定し、キラー回路43の出力信号SG3がチェックされる。
【0006】
このようにして、キラー回路とAPCのロック状態をチェックし、水晶発振器X′tal(ここでは水晶発振器Xt1,Xt2)を切り替えながらキラーがオフでAPCがロックする状態を見つけに行き放送方式を判別する。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−65343号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとき従来技術によれば、TV信号の判別のために複数の水晶発振器X′talをその周辺に必要とするので、デジタル化には不向きである。また、対応する放送方式の数が水晶発振器の数に依存するという問題がある。さらに、その判別方法はキラーとAPCロックを共に満足する放送方式を順次探索するアルゴリズムなので、一致する放送方式を検出するのに時間がかかる場合があり、検出時間が常に一定ではないという問題もある。
【0009】
本発明は、上述のごとき実情を鑑みてなされたものであり、デジタル処理にて一般的なテレビジョン信号の放送方式を自動判別することが可能で、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ放送方式の検出時間も短く一定にできる、テレビジョン信号判別装置及びそれを備えたテレビジョン信号処理装置を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るテレビジョン(TV)信号判別装置は、入力された映像信号の放送方式を、その映像信号をデジタル変換したデジタル信号から判別する装置であって、デジタル信号のライン数が525本か625本かを判別するライン数判別手段と、デジタル信号をフィルタリングする、3.58MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタ及び4.43MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタを有し、3.58MHz帯域通過フィルタの出力のレベルと4.43MHz帯域通過フィルタの出力のレベルとを比較するレベル比較手段と、デジタル信号をフィルタリングする3.58MHz帯域通過フィルタを有し、3.58MHz帯域通過フィルタでフィルタリングした後のバースト部分において、極性の反転が1ライン毎にあるか2ライン毎にあるかを判別するライン極性反転判別手段と、デジタル信号の色信号をFM復調し、その復調結果の1フィールド中における色差信号の判別誤りをカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する異常フィールド数判別手段と、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する放送方式判別手段と、を備えることを特徴としたものである。
【0011】
また、上述のTV信号判別装置において、デジタル信号の色信号から色差信号を色復調し、色復調した後の色差信号のバースト部分において、1ライン毎に極性が反転した回数を1フィールド中でカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで、1ライン毎に極性が反転する信号を判定するライン極性反転信号判定手段を備え、放送方式判別手段は、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段,ライン極性反転信号判定手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別することを特徴とするようにしてもよい。
【0012】
また、本発明は、上述のいずれかのTV信号判別装置を備え、このTV信号判別装置により判別されたTV信号に応じた信号処理を行うようにしたTV信号処理装置としての形態も採り得る。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
本発明に係るTV信号判別装置は、全世界の一般的なTV信号方式(NTSC,PAL,SECAM,PAL−M,PAL―N,擬似PAL)を自動判別することが可能な装置である。なお、同装置においてその他のTV信号方式が入力された場合にはエラー信号を出力するなどの処理を行えばよい。また、本発明は、以下に説明するTV信号判別装置を備え、このTV信号判別装置により判別されたTV信号に応じた信号処理を行う、TV信号受信機等のTV信号処理装置としての形態も採り得るが、通常のTV受像機やTV受像機能をもった録画装置やコンピュータなど極一般的なTV信号受信機に、本発明に係るTV信号判別装置を備えたものであり、その説明を省略する。また、TV信号処理装置としては、その他、以下に説明するTV信号判別装置を備え、さらにDVD信号再生機能などのTV信号を読み取る機能を備えたTV信号再生装置や、読み取った信号を記録媒体に記録するTV信号記録装置などの形態も含むものとするが、同様の理由からその説明を省略する。
【0014】
本発明に係るTV信号判別装置は、入力された映像信号の放送方式を、映像信号をデジタル変換したデジタル信号から判別する。この放送方式の判別には、当該TV信号判別装置に備えられる、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段,放送方式判別手段を用いるものとする。ライン数判別手段では、デジタル信号のライン数が525本か625本かを判別する。レベル比較手段では、デジタル信号をフィルタリングする、3.58MHz(NTSC方式等でバースト信号周波数として使用;=3.579545…MHz),4.43MHz(PAL方式等でバースト信号周波数として使用;=4.43…MHz)の色副搬送波周波数を中心周波数とする各帯域通過フィルタ(以下、BPFと略す)が備えられ、3.58MHzBPFの出力のレベルと4.43MHzBPFの出力のレベルとを比較する。ライン極性反転判別手段では、3.58MHzBPFが備えられ、3.58MHzBPFでフィルタリングした後のバースト部分において、極性の反転が1ライン毎にあるか2ライン毎にあるかを判別する。異常フィールド数判別手段では、デジタル信号の色信号をFM復調し、その復調結果の1フィールド中における色差信号の判別誤りをカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、その異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する。放送方式判別手段では、上述の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する。
【0015】
図1に基づき、本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を説明する。
本構成例のTV信号判別装置では、ライン数判別手段として、同期分離回路31及びライン数判別回路32を有するものとする。同期分離回路31では、デジタル処理されたコンポジット信号の垂直同期,水平同期を分離する。ライン数判別回路32では、同期分離回路31の出力である垂直同期信号間の水平同期信号数をカウントし走査線数が525本か625本かを判別する。
【0016】
モード判定回路10として例示する放送方式判別手段は、ライン数判別手段の判別結果が525本の場合、NTSC方式,PAL−M方式,擬似PAL方式のいずれかであることを判別し、判別結果が625本の場合、PAL−N方式,PAL方式,SECAM方式のいずれかであることを判別する。
【0017】
本構成例におけるレベル比較手段は、3.58MHzBPF(11),4.43MHzBPF(12),第1平均値算出回路13,第2平均値算出回路14,コンパレータ15を備えるものとする。第1平均値算出回路13は、3.58MHzBPF(11)の出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。第2平均値算出回路14は、4.43MHzBPF(12)の出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。なお、ここでは第1平均値算出回路13及び第2平均値算出回路14は、フィールド単位で絶対値の平均値を算出するものとするが、それに限らない。コンパレータ15では、第1平均値算出回路13の出力と第2平均値算出回路14の出力とを比較する。
【0018】
モード判定回路10では、ライン数判別手段の判別結果が525本であった場合、第1平均値算出回路13の出力が第2平均値算出回路14の出力より大きければNTSC方式,PAL−M方式のいずれかであると判別し、小さければ擬似PAL方式であると判別する。一方、ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、第1平均値算出回路13の出力が第2平均値算出回路14の出力より大きければPAL−N方式であると判別し、小さければPAL方式,SECAM方式のいずれかであると判別する。
【0019】
本構成例におけるライン極性反転判別手段は、第1の1Hラインメモリ(2)と、第2の1Hラインメモリ(3)と、3.58MHzBPF(4),3.58MHzBPF(5),第1加算平均値算出回路6,第2加算平均値算出回路7,コンパレータ8を備えるものとする。
【0020】
第1の1Hラインメモリ(2)は、デジタル信号を1水平期間遅延させるメモリで、第2の1Hラインメモリ(3)は、第1の1Hラインメモリ(2)に縦続に接続された、同様の1Hラインメモリである。第1加算平均値算出回路6は、第1の1Hラインメモリ(2)の出力を用いて、0Hと1Hとを加算し、3.58MHzBPF(4)を通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。第2加算平均値算出回路7は、第2の1Hラインメモリ(3)の出力を用いて、0Hと2Hとを加算し、3.58MHzBPF(5)を通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。なお、ここでは第1加算平均値算出回路6及び第2加算平均値算出回路7は、フィールド単位で絶対値の平均値を算出するものとするが、それに限らない。コンパレータ8では、第1加算平均値算出回路6の出力と第2加算平均値算出回路7の出力とを比較する。
【0021】
モード判定回路10では、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、第1加算平均値算出回路6の出力が第2加算平均値算出回路7の出力より小さければNTSC方式であると判別し、第1加算平均値算出回路6の出力が第2加算平均値算出回路7の出力より大きければ(実際には出力以上としてよい。以下同様)PAL−M方式であると判別する。
【0022】
本構成例における異常フィールド数判別手段は、SECAM色復調回路25,誤り数算出回路27,異常フィールド数判別回路(モード判定回路10に含むものとして図示せず)を備えるものとする。なお、ここで、入力された映像信号としてのコンポジット信号(複合映像信号)を輝度信号と色信号(しばしばクロマ信号とも呼ぶ)とに分離するYC分離回路21と、その色信号出力とS入力クロマ信号とをSW22で切り替えて自動カラー制御を行うACC回路23とを備えるものとする。
【0023】
SECAM色復調回路25は、デジタル信号の色信号をFM(周波数変調)復調するSECAM方式用のFM復調回路である。誤り数算出回路(DB/DR判別誤り数算出回路)27では、SECAM色復調回路25で復調した結果の1フィールド中における色差信号(DB/DR)の判別誤りを算出しカウントする。
ここでは、FM復調を行い無変調部のDCレベルから行うDB/DRの判別と、前ラインの判別結果を用い判別に補正を行った結果とを、1フィールド毎に比較し不一致数をカウントすることとなる。異常フィールド数判別回路では、誤り数算出回路27におけるカウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する。
【0024】
モード判定回路10として図示する放送方式判別手段は、ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、異常フィールド数判別手段の判別結果が、異常なフィールドの数に対する所定の閾値以上であればPAL方式であると判別し、その所定の閾値を超えなければSECAM方式であると判別する。
【0025】
なお、スイッチ(以下、SWと略す)1は、1H(1水平)ラインメモリ2、3.58MHzBPF(4),(5)の前段の加算器、3.58MHzBPF(11)、4.43MHzBPF(12)、のそれぞれに対し、コンポジット信号とS入力クロマ信号(S入力の場合のクロマ信号)との間で切り替えて信号を出力するスイッチである。一方、SW22は、YC分離回路21へ入力されたコンポジット信号の出力としてのクロマ信号と、S入力クロマ信号とから、ACC回路23への入力を切り替えるスイッチである。また、ACC回路23の出力は、SECAM色復調回路25及び後述の色復調回路24へ入力される。
【0026】
上述のごとく本実施形態によれば、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ検出も短く一定時間で、デジタル処理にて全世界の一般的なTV放送方式を自動判別することが可能となる。例えば、DVDレコーダのようにMPEG2でビデオ信号を圧縮するようなデジタル機器では、MPEGエンジン部分を共通に全世界展開を容易に行うことができる。
【0027】
本発明の他の実施形態に係るTV信号判別装置は、上述のTV信号判別装置において、デジタル信号の色信号から色差信号を色復調し、色復調した後の色差信号のバースト部分において、1ライン毎に極性が反転した回数を1フィールド中でカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで、1ライン毎に極性が反転する信号を判定するライン極性反転信号判定手段を備えるものとする。また、放送方式判別手段では、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段の各手段の出力に加え、ライン極性反転信号判定手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する。
【0028】
図1で例示する本構成例におけるライン極性反転信号判定手段は、色復調回路24,反転回数計測回路26を備えるものとする。色復調回路24では、デジタル信号の色信号から色差信号を復調する。反転回数計測回路(R−Y反転回数計測回路として図示)26では、色復調回路24の復調結果におけるバースト部分の色差(R−Y)軸が1フィールド中に反転する回数をカウントする。すなわち、R−Y反転回数計測回路26では、復調したバーストのR−Y軸が1フィールド中に何回極性が反転したかをカウントすることとなる。
【0029】
モード判定回路10では、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、優先的に、反転回数計測回路の出力が所定の閾値より小さければNTSC方式であると判別し、反転回数計測回路の出力がその閾値以上であればPAL−M方式(1ライン毎に極性が反転する信号)であると判別する。なお、ここで優先的にとは、上述したNTSC方式とPAL−M方式との判別より優先的にここでの判別結果を採用するようにする、ということを意味する。
【0030】
上述のごとき構成により、本発明の他の実施形態によれば、前述の実施形態と同様の効果に加え、より確実にNTSC方式とPAL−M方式との判別が可能となる。
【0031】
以下、上述した各実施形態に係るTV信号判別装置の各手段の出力に基づいて、モード判定回路10にて入力映像信号のモードを判定する処理を説明する。
【0032】
TV信号をADコンバータ(図示せず)によりデジタル信号に変換し、同期分離回路31,YC分離回路21,色復調回路24(におけるバースト復調)にて所定の処理を行う。このデジタル回路のクロックは、入力のバーストに位相ロックしたクロックである。TV信号は、1フレームの走査線数が525本のNTSC,擬似PAL,PAL−Mと、625本のPAL,SECAM,PAL−Nに二分できる。従って、まず同期分離回路31にて垂直同期と水平同期を分離し、ライン数判別回路32にて垂直同期間隔中の水平同期数から525本系か625本系かを判別する。この判別の結果、525本系の場合における判別方法について以下に示す。
【0033】
コンポジット入力とS入力の場合のクロマ信号とをSW1でセレクト後、3.58MHzBPF(11)と4.43MHzBPF(12)に入力し、その出力におけるバースト部分をフィールド単位で平均値を算出し、そのレベルをコンパレータ15で比較し、その結果をモード判定回路10に出力する。
【0034】
4.43MHzBPF(12)出力の方が大きい場合は、擬似PALと判定する。3.58MHzBPF(11)の方が大きい場合は、NTSCとPAL−Mのどちらかである。このNTSCかPAL−Mかの判別のために、1Hラインメモリをメモリ2,3の2個用い、隣り合った2ライン及び2ライン先間の加算を行う。バースト部においてNTSCの場合は、ライン毎に極性が反転するので、2ラインを加算すると殆ど0となり、2ライン先間を加算すると同極性なので2倍となる。一方、バースト部においてPAL−Mの場合は、2ライン先で極性が反転するので、2ライン先間を加算すると殆ど0となり、2ラインを加算すると同極性なので2倍となる。これらのライン間の加算結果をフィールド単位で平均値を算出し、コンパレータ8で比較し、その結果をモード判定回路10に出力する。
【0035】
この他、上述した他の実施形態で説明したように、更に判定の正確性を高めるために色復調したバーストレベルを用いる。PAL−Mではライン毎にR−Yが反転し、サブキャリア周波数はNTSCとあまり変わらない。色復調回路24でバースト復調し、復調したバーストレベルが所定の閾値(スレッシュともいう)以上のものが1フィールド中に何回反転しているかをR−Y反転回数計測回路26で計測し、その結果をモード判定回路10に出力する。モード判定回路10では、2ラインの加算結果とR−Yの反転回数及び復調したバーストレベルからNTSCとPAL−Mとを判別する。
【0036】
次に、625本系の場合も525本系と同様に3.58MHzと4.43MHzとでBPF出力のレベルを比較し、3.58MHzの方が大きい場合はPAL−Nと判定する。そうでない場合、以下のごとく、復調したバーストのレベルがPAL仕様の場合はPALと判定し、そうでない場合において以下の条件が満足したときにSECAMと判定する。
【0037】
SECAMは、FMで変調された色差信号(DB/DR)を線順次で伝送するので、受信機側ではFM復調後の無変調領域のDCレベルからDB/DR判別を行う必要がある。ただ、DCレベルから判別するだけではVHSテープのように劣化した信号では誤判別がさけられない。例えば、DRの方がキャリア周波数が高いので復調したDCレベルはDBとの識別閾値を上回るはずであるが、前ラインをDBと判別している場合のみ現在のラインをDRと判別するような補正処理が必要となる。この補正結果と生の判別結果をフィールド単位で比較し、異なった数をカウントする。
【0038】
異なった数が1フィールド中の例えば1/3以上の場合、入力がSECAM信号でない場合と考えられる。従ってこのような異常なフィールドの数をカウントし、その数が閾値以上の場合はPALと判定し、閾値以下の場合はSECAMと判定する。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ検出も短く一定時間で、デジタル処理にて全世界の一般的なTV放送方式を自動判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】従来技術によるTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,22…SW、2…第1の1Hラインメモリ、3…第2の1Hラインメモリ、4,5,11…3.58MHzBPF、6…第1加算平均値算出回路、7…第2加算平均値算出回路、8…コンパレータ、10…モード判定回路、12…4.43MHzBPF、13…第1平均値算出回路、14…第2平均値算出回路、15…コンパレータ、21…YC分離回路、23…ACC回路、24…色復調回路、25…SECAM色復調回路、26…反転回数計測回路、27…誤り数算出回路、31…同期分離回路、32…ライン数判別回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン信号判別装置及びテレビジョン信号処理装置に関し、より詳細には、全世界の一般的なテレビジョン信号の放送方式を自動判別することが可能なテレビジョン信号判別装置、及びそれを備えたテレビジョン信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、NTSC(National Television System Committee),PAL(Phase Alternation by Line),SECAM(SEquentielle Couleur A Memoire)など、方式の異なる信号を映し出せるマルチ方式テレビジョン受像機は、テレビジョン受像機側で放送方式を自動的に判別できるテレビジョン信号判別装置(放送方式自動判別装置ともいえる)を内部に又は外付けで設け、この装置によって、それぞれの放送方式のテレビジョン信号(以下、TV信号という)を自動判別し、それに応じた方法でTV信号に対して信号処理を行っている(例えば、特許文献1を参照)。一般的には、この種のTV信号判別装置は、それぞれの放送方式のTV信号中に色の情報を伝達するために設けられる色副搬送波(SC)の周波数の違いによって、放送方式の自動判別を行う。
【0003】
図2は、従来技術によるTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
図2において説明するTV信号判別装置は、特許文献1に記載の装置であり、判別時間が短縮でき且つ各種の誤動作を防止して、放送方式の自動的に判別する装置である。図2に示すように、このTV信号判別装置は、入力端子41、自動カラー制御(ACC:Automatic Color Control)回路42、キラー回路43、自動位相制御(APC:Automatic Phase Control)回路44、スイッチ45、自動判別制御回路46及び二つの水晶発振器Xt1,Xt2によって構成されている。
【0004】
入力端子41に帯域増幅器及びカラーバースト信号増幅器によって、得られたカラーバースト信号が入力される。ACC回路42は、入力されたカラーバースト信号の振幅を検出し、これを基に直流電圧を発生し、増幅回路の利得を調整することにより、カラー映像信号の色の濃さを一定に保つように制御する。キラー回路43は、ACC回路42からの信号及びAPC回路44からの信号を受けて、カラーバースト信号の有無を検出し、カラーバースト信号が検出されるとき、オフ状態を示すキラー信号SG3を出力し、カラーバースト信号が検出されないとき、オン状態を示すキラー信号SG3を出力する。通常、キラー回路43の出力信号SG3によって、受信したテレビ信号がカラー信号であるか、白黒信号であるかが判断される。そして、カラー信号のとき、色復調のための帯域増幅回路が動作されるが、白黒信号のとき、色復調のための帯域増幅回路の動作が停止され、白黒映像信号における色ノイズの発生が抑制される。ここで、このキラー回路43の出力信号SG3が、放送方式の自動判別に用いられる。APC回路44はカラーバースト信号を基準にして、カラーバースト信号と同周波数の発振信号を発生する。この発振信号が色復調のための基準副搬送波として、出力端子TOUT に出力され、色復調回路に入力される。スイッチ45は自動判別制御回路46からの制御信号SG6を受けて、水晶発振器Xt1又は水晶発振器Xt2のいずれかの発振器を選択し、選択した発振器の発振信号をAPC回路44に入力させる。
【0005】
図2に示すTV信号判別装置では、まず、受信したテレビ信号をPAL放送方式と想定し、キラー回路43の出力をチェックする。仮にキラー回路43の出力信号SG3がオン状態を示す信号であると、受信信号がPAL放送方式ではないと判断され、次の放送方式、例えばNTSC放送方式を判別するステップに動作を進める。ここで、キラー回路43の出力信号SG3がオフ状態を示す信号であるとき、APC回路44のロック状態がチェックされ、APC回路44がロックされているとき、受信信号はPAL放送方式の信号と判断する。仮にAPC回路44がロックされていないとすると、再びPAL放送方式の信号を想定し、キラー回路43の出力信号SG3がチェックされる。
【0006】
このようにして、キラー回路とAPCのロック状態をチェックし、水晶発振器X′tal(ここでは水晶発振器Xt1,Xt2)を切り替えながらキラーがオフでAPCがロックする状態を見つけに行き放送方式を判別する。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−65343号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとき従来技術によれば、TV信号の判別のために複数の水晶発振器X′talをその周辺に必要とするので、デジタル化には不向きである。また、対応する放送方式の数が水晶発振器の数に依存するという問題がある。さらに、その判別方法はキラーとAPCロックを共に満足する放送方式を順次探索するアルゴリズムなので、一致する放送方式を検出するのに時間がかかる場合があり、検出時間が常に一定ではないという問題もある。
【0009】
本発明は、上述のごとき実情を鑑みてなされたものであり、デジタル処理にて一般的なテレビジョン信号の放送方式を自動判別することが可能で、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ放送方式の検出時間も短く一定にできる、テレビジョン信号判別装置及びそれを備えたテレビジョン信号処理装置を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るテレビジョン(TV)信号判別装置は、入力された映像信号の放送方式を、その映像信号をデジタル変換したデジタル信号から判別する装置であって、デジタル信号のライン数が525本か625本かを判別するライン数判別手段と、デジタル信号をフィルタリングする、3.58MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタ及び4.43MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタを有し、3.58MHz帯域通過フィルタの出力のレベルと4.43MHz帯域通過フィルタの出力のレベルとを比較するレベル比較手段と、デジタル信号をフィルタリングする3.58MHz帯域通過フィルタを有し、3.58MHz帯域通過フィルタでフィルタリングした後のバースト部分において、極性の反転が1ライン毎にあるか2ライン毎にあるかを判別するライン極性反転判別手段と、デジタル信号の色信号をFM復調し、その復調結果の1フィールド中における色差信号の判別誤りをカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する異常フィールド数判別手段と、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する放送方式判別手段と、を備えることを特徴としたものである。
【0011】
また、上述のTV信号判別装置において、デジタル信号の色信号から色差信号を色復調し、色復調した後の色差信号のバースト部分において、1ライン毎に極性が反転した回数を1フィールド中でカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで、1ライン毎に極性が反転する信号を判定するライン極性反転信号判定手段を備え、放送方式判別手段は、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段,ライン極性反転信号判定手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別することを特徴とするようにしてもよい。
【0012】
また、本発明は、上述のいずれかのTV信号判別装置を備え、このTV信号判別装置により判別されたTV信号に応じた信号処理を行うようにしたTV信号処理装置としての形態も採り得る。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
本発明に係るTV信号判別装置は、全世界の一般的なTV信号方式(NTSC,PAL,SECAM,PAL−M,PAL―N,擬似PAL)を自動判別することが可能な装置である。なお、同装置においてその他のTV信号方式が入力された場合にはエラー信号を出力するなどの処理を行えばよい。また、本発明は、以下に説明するTV信号判別装置を備え、このTV信号判別装置により判別されたTV信号に応じた信号処理を行う、TV信号受信機等のTV信号処理装置としての形態も採り得るが、通常のTV受像機やTV受像機能をもった録画装置やコンピュータなど極一般的なTV信号受信機に、本発明に係るTV信号判別装置を備えたものであり、その説明を省略する。また、TV信号処理装置としては、その他、以下に説明するTV信号判別装置を備え、さらにDVD信号再生機能などのTV信号を読み取る機能を備えたTV信号再生装置や、読み取った信号を記録媒体に記録するTV信号記録装置などの形態も含むものとするが、同様の理由からその説明を省略する。
【0014】
本発明に係るTV信号判別装置は、入力された映像信号の放送方式を、映像信号をデジタル変換したデジタル信号から判別する。この放送方式の判別には、当該TV信号判別装置に備えられる、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段,放送方式判別手段を用いるものとする。ライン数判別手段では、デジタル信号のライン数が525本か625本かを判別する。レベル比較手段では、デジタル信号をフィルタリングする、3.58MHz(NTSC方式等でバースト信号周波数として使用;=3.579545…MHz),4.43MHz(PAL方式等でバースト信号周波数として使用;=4.43…MHz)の色副搬送波周波数を中心周波数とする各帯域通過フィルタ(以下、BPFと略す)が備えられ、3.58MHzBPFの出力のレベルと4.43MHzBPFの出力のレベルとを比較する。ライン極性反転判別手段では、3.58MHzBPFが備えられ、3.58MHzBPFでフィルタリングした後のバースト部分において、極性の反転が1ライン毎にあるか2ライン毎にあるかを判別する。異常フィールド数判別手段では、デジタル信号の色信号をFM復調し、その復調結果の1フィールド中における色差信号の判別誤りをカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、その異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する。放送方式判別手段では、上述の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する。
【0015】
図1に基づき、本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を説明する。
本構成例のTV信号判別装置では、ライン数判別手段として、同期分離回路31及びライン数判別回路32を有するものとする。同期分離回路31では、デジタル処理されたコンポジット信号の垂直同期,水平同期を分離する。ライン数判別回路32では、同期分離回路31の出力である垂直同期信号間の水平同期信号数をカウントし走査線数が525本か625本かを判別する。
【0016】
モード判定回路10として例示する放送方式判別手段は、ライン数判別手段の判別結果が525本の場合、NTSC方式,PAL−M方式,擬似PAL方式のいずれかであることを判別し、判別結果が625本の場合、PAL−N方式,PAL方式,SECAM方式のいずれかであることを判別する。
【0017】
本構成例におけるレベル比較手段は、3.58MHzBPF(11),4.43MHzBPF(12),第1平均値算出回路13,第2平均値算出回路14,コンパレータ15を備えるものとする。第1平均値算出回路13は、3.58MHzBPF(11)の出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。第2平均値算出回路14は、4.43MHzBPF(12)の出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。なお、ここでは第1平均値算出回路13及び第2平均値算出回路14は、フィールド単位で絶対値の平均値を算出するものとするが、それに限らない。コンパレータ15では、第1平均値算出回路13の出力と第2平均値算出回路14の出力とを比較する。
【0018】
モード判定回路10では、ライン数判別手段の判別結果が525本であった場合、第1平均値算出回路13の出力が第2平均値算出回路14の出力より大きければNTSC方式,PAL−M方式のいずれかであると判別し、小さければ擬似PAL方式であると判別する。一方、ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、第1平均値算出回路13の出力が第2平均値算出回路14の出力より大きければPAL−N方式であると判別し、小さければPAL方式,SECAM方式のいずれかであると判別する。
【0019】
本構成例におけるライン極性反転判別手段は、第1の1Hラインメモリ(2)と、第2の1Hラインメモリ(3)と、3.58MHzBPF(4),3.58MHzBPF(5),第1加算平均値算出回路6,第2加算平均値算出回路7,コンパレータ8を備えるものとする。
【0020】
第1の1Hラインメモリ(2)は、デジタル信号を1水平期間遅延させるメモリで、第2の1Hラインメモリ(3)は、第1の1Hラインメモリ(2)に縦続に接続された、同様の1Hラインメモリである。第1加算平均値算出回路6は、第1の1Hラインメモリ(2)の出力を用いて、0Hと1Hとを加算し、3.58MHzBPF(4)を通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。第2加算平均値算出回路7は、第2の1Hラインメモリ(3)の出力を用いて、0Hと2Hとを加算し、3.58MHzBPF(5)を通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する回路で、ここでは、バースト内絶対値の平均値算出回路として図示している。なお、ここでは第1加算平均値算出回路6及び第2加算平均値算出回路7は、フィールド単位で絶対値の平均値を算出するものとするが、それに限らない。コンパレータ8では、第1加算平均値算出回路6の出力と第2加算平均値算出回路7の出力とを比較する。
【0021】
モード判定回路10では、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、第1加算平均値算出回路6の出力が第2加算平均値算出回路7の出力より小さければNTSC方式であると判別し、第1加算平均値算出回路6の出力が第2加算平均値算出回路7の出力より大きければ(実際には出力以上としてよい。以下同様)PAL−M方式であると判別する。
【0022】
本構成例における異常フィールド数判別手段は、SECAM色復調回路25,誤り数算出回路27,異常フィールド数判別回路(モード判定回路10に含むものとして図示せず)を備えるものとする。なお、ここで、入力された映像信号としてのコンポジット信号(複合映像信号)を輝度信号と色信号(しばしばクロマ信号とも呼ぶ)とに分離するYC分離回路21と、その色信号出力とS入力クロマ信号とをSW22で切り替えて自動カラー制御を行うACC回路23とを備えるものとする。
【0023】
SECAM色復調回路25は、デジタル信号の色信号をFM(周波数変調)復調するSECAM方式用のFM復調回路である。誤り数算出回路(DB/DR判別誤り数算出回路)27では、SECAM色復調回路25で復調した結果の1フィールド中における色差信号(DB/DR)の判別誤りを算出しカウントする。
ここでは、FM復調を行い無変調部のDCレベルから行うDB/DRの判別と、前ラインの判別結果を用い判別に補正を行った結果とを、1フィールド毎に比較し不一致数をカウントすることとなる。異常フィールド数判別回路では、誤り数算出回路27におけるカウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する。
【0024】
モード判定回路10として図示する放送方式判別手段は、ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、異常フィールド数判別手段の判別結果が、異常なフィールドの数に対する所定の閾値以上であればPAL方式であると判別し、その所定の閾値を超えなければSECAM方式であると判別する。
【0025】
なお、スイッチ(以下、SWと略す)1は、1H(1水平)ラインメモリ2、3.58MHzBPF(4),(5)の前段の加算器、3.58MHzBPF(11)、4.43MHzBPF(12)、のそれぞれに対し、コンポジット信号とS入力クロマ信号(S入力の場合のクロマ信号)との間で切り替えて信号を出力するスイッチである。一方、SW22は、YC分離回路21へ入力されたコンポジット信号の出力としてのクロマ信号と、S入力クロマ信号とから、ACC回路23への入力を切り替えるスイッチである。また、ACC回路23の出力は、SECAM色復調回路25及び後述の色復調回路24へ入力される。
【0026】
上述のごとく本実施形態によれば、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ検出も短く一定時間で、デジタル処理にて全世界の一般的なTV放送方式を自動判別することが可能となる。例えば、DVDレコーダのようにMPEG2でビデオ信号を圧縮するようなデジタル機器では、MPEGエンジン部分を共通に全世界展開を容易に行うことができる。
【0027】
本発明の他の実施形態に係るTV信号判別装置は、上述のTV信号判別装置において、デジタル信号の色信号から色差信号を色復調し、色復調した後の色差信号のバースト部分において、1ライン毎に極性が反転した回数を1フィールド中でカウントし、カウント数が所定の閾値を越えるか否かで、1ライン毎に極性が反転する信号を判定するライン極性反転信号判定手段を備えるものとする。また、放送方式判別手段では、ライン数判別手段,レベル比較手段,ライン極性反転判別手段,異常フィールド数判別手段の各手段の出力に加え、ライン極性反転信号判定手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する。
【0028】
図1で例示する本構成例におけるライン極性反転信号判定手段は、色復調回路24,反転回数計測回路26を備えるものとする。色復調回路24では、デジタル信号の色信号から色差信号を復調する。反転回数計測回路(R−Y反転回数計測回路として図示)26では、色復調回路24の復調結果におけるバースト部分の色差(R−Y)軸が1フィールド中に反転する回数をカウントする。すなわち、R−Y反転回数計測回路26では、復調したバーストのR−Y軸が1フィールド中に何回極性が反転したかをカウントすることとなる。
【0029】
モード判定回路10では、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、優先的に、反転回数計測回路の出力が所定の閾値より小さければNTSC方式であると判別し、反転回数計測回路の出力がその閾値以上であればPAL−M方式(1ライン毎に極性が反転する信号)であると判別する。なお、ここで優先的にとは、上述したNTSC方式とPAL−M方式との判別より優先的にここでの判別結果を採用するようにする、ということを意味する。
【0030】
上述のごとき構成により、本発明の他の実施形態によれば、前述の実施形態と同様の効果に加え、より確実にNTSC方式とPAL−M方式との判別が可能となる。
【0031】
以下、上述した各実施形態に係るTV信号判別装置の各手段の出力に基づいて、モード判定回路10にて入力映像信号のモードを判定する処理を説明する。
【0032】
TV信号をADコンバータ(図示せず)によりデジタル信号に変換し、同期分離回路31,YC分離回路21,色復調回路24(におけるバースト復調)にて所定の処理を行う。このデジタル回路のクロックは、入力のバーストに位相ロックしたクロックである。TV信号は、1フレームの走査線数が525本のNTSC,擬似PAL,PAL−Mと、625本のPAL,SECAM,PAL−Nに二分できる。従って、まず同期分離回路31にて垂直同期と水平同期を分離し、ライン数判別回路32にて垂直同期間隔中の水平同期数から525本系か625本系かを判別する。この判別の結果、525本系の場合における判別方法について以下に示す。
【0033】
コンポジット入力とS入力の場合のクロマ信号とをSW1でセレクト後、3.58MHzBPF(11)と4.43MHzBPF(12)に入力し、その出力におけるバースト部分をフィールド単位で平均値を算出し、そのレベルをコンパレータ15で比較し、その結果をモード判定回路10に出力する。
【0034】
4.43MHzBPF(12)出力の方が大きい場合は、擬似PALと判定する。3.58MHzBPF(11)の方が大きい場合は、NTSCとPAL−Mのどちらかである。このNTSCかPAL−Mかの判別のために、1Hラインメモリをメモリ2,3の2個用い、隣り合った2ライン及び2ライン先間の加算を行う。バースト部においてNTSCの場合は、ライン毎に極性が反転するので、2ラインを加算すると殆ど0となり、2ライン先間を加算すると同極性なので2倍となる。一方、バースト部においてPAL−Mの場合は、2ライン先で極性が反転するので、2ライン先間を加算すると殆ど0となり、2ラインを加算すると同極性なので2倍となる。これらのライン間の加算結果をフィールド単位で平均値を算出し、コンパレータ8で比較し、その結果をモード判定回路10に出力する。
【0035】
この他、上述した他の実施形態で説明したように、更に判定の正確性を高めるために色復調したバーストレベルを用いる。PAL−Mではライン毎にR−Yが反転し、サブキャリア周波数はNTSCとあまり変わらない。色復調回路24でバースト復調し、復調したバーストレベルが所定の閾値(スレッシュともいう)以上のものが1フィールド中に何回反転しているかをR−Y反転回数計測回路26で計測し、その結果をモード判定回路10に出力する。モード判定回路10では、2ラインの加算結果とR−Yの反転回数及び復調したバーストレベルからNTSCとPAL−Mとを判別する。
【0036】
次に、625本系の場合も525本系と同様に3.58MHzと4.43MHzとでBPF出力のレベルを比較し、3.58MHzの方が大きい場合はPAL−Nと判定する。そうでない場合、以下のごとく、復調したバーストのレベルがPAL仕様の場合はPALと判定し、そうでない場合において以下の条件が満足したときにSECAMと判定する。
【0037】
SECAMは、FMで変調された色差信号(DB/DR)を線順次で伝送するので、受信機側ではFM復調後の無変調領域のDCレベルからDB/DR判別を行う必要がある。ただ、DCレベルから判別するだけではVHSテープのように劣化した信号では誤判別がさけられない。例えば、DRの方がキャリア周波数が高いので復調したDCレベルはDBとの識別閾値を上回るはずであるが、前ラインをDBと判別している場合のみ現在のラインをDRと判別するような補正処理が必要となる。この補正結果と生の判別結果をフィールド単位で比較し、異なった数をカウントする。
【0038】
異なった数が1フィールド中の例えば1/3以上の場合、入力がSECAM信号でない場合と考えられる。従ってこのような異常なフィールドの数をカウントし、その数が閾値以上の場合はPALと判定し、閾値以下の場合はSECAMと判定する。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、水晶発振器のような周辺部品を増やすことなく且つ検出も短く一定時間で、デジタル処理にて全世界の一般的なTV放送方式を自動判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】従来技術によるTV信号判別装置の一構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,22…SW、2…第1の1Hラインメモリ、3…第2の1Hラインメモリ、4,5,11…3.58MHzBPF、6…第1加算平均値算出回路、7…第2加算平均値算出回路、8…コンパレータ、10…モード判定回路、12…4.43MHzBPF、13…第1平均値算出回路、14…第2平均値算出回路、15…コンパレータ、21…YC分離回路、23…ACC回路、24…色復調回路、25…SECAM色復調回路、26…反転回数計測回路、27…誤り数算出回路、31…同期分離回路、32…ライン数判別回路。
Claims (13)
- 入力された映像信号の放送方式を、該映像信号をデジタル変換したデジタル信号から判別するテレビジョン信号判別装置であって、
前記デジタル信号のライン数が525本か625本かを判別するライン数判別手段と、
前記デジタル信号をフィルタリングする、3.58MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタ及び4.43MHzの色副搬送波周波数を中心周波数とする帯域通過フィルタを有し、3.58MHz帯域通過フィルタの出力のレベルと4.43MHz帯域通過フィルタの出力のレベルとを比較するレベル比較手段と、
前記デジタル信号をフィルタリングする3.58MHz帯域通過フィルタを有し、該3.58MHz帯域通過フィルタでフィルタリングした後のバースト部分において、極性の反転が1ライン毎にあるか2ライン毎にあるかを判別するライン極性反転判別手段と、
前記デジタル信号の色信号をFM復調し、該復調した結果の1フィールド中における色差信号の判別誤りをカウントし、該カウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、該異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する異常フィールド数判別手段と、
前記ライン数判別手段,前記レベル比較手段,前記ライン極性反転判別手段,前記異常フィールド数判別手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別する放送方式判別手段と、
を備えることを特徴とするテレビジョン信号判別装置。 - 前記デジタル信号の色信号から色差信号を色復調し、該色復調した後の色差信号のバースト部分において、1ライン毎に極性が反転した回数を1フィールド中でカウントし、該カウント数が所定の閾値を越えるか否かで、1ライン毎に極性が反転する信号を判定するライン極性反転信号判定手段を備え、前記放送方式判別手段は、前記ライン数判別手段,前記レベル比較手段,前記ライン極性反転判別手段,前記異常フィールド数判別手段,前記ライン極性反転信号判定手段の各手段の出力に基づいて、映像信号の放送方式を判別することを特徴とする請求項1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記ライン極性反転信号判定手段は、前記デジタル信号の色信号から色差信号を復調する色復調回路と、該色復調回路の復調結果におけるバースト部分の色差(R−Y)軸が1フィールド中に反転する回数をカウントする反転回数計測回路と、を有することを特徴とする請求項2記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記放送方式判別手段は、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、前記反転回数計測回路の出力が所定の閾値より小さければNTSC方式であると優先的に判別し、前記反転回数計測回路の出力が前記所定の閾値以上であればPAL−M方式であると優先的に判別することを特徴とする請求項3記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記ライン数判別手段は、前記デジタル信号の垂直同期,水平同期を分離する同期分離回路と、該同期分離回路の出力である垂直同期信号間の水平同期信号数をカウントし走査線数が525本か625本かを判別するライン数判別回路と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記放送方式判別手段は、前記ライン数判別手段の判別結果が525本の場合、NTSC方式,PAL−M方式,擬似PAL方式のいずれかであることを判別し、前記ライン数判別手段の判別結果が625本の場合、PAL−N方式,PAL方式,SECAM方式のいずれかであることを判別することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記レベル比較手段は、前記3.58MHz帯域通過フィルタの出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する第1平均値算出回路と,前記4.43MHz帯域通過フィルタの出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する第2平均値算出回路と、前記第1平均値算出回路の出力と前記第2平均値算出回路の出力とを比較するコンパレータと、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記放送方式判別手段は、前記ライン数判別手段の判別結果が525本であった場合、前記第1平均値算出回路の出力が前記第2平均値算出回路の出力より大きければNTSC方式,PAL−M方式のいずれかであると判別し、小さければ擬似PAL方式であると判別し、前記ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、前記第1平均値算出回路の出力が前記第2平均値算出回路の出力より大きければPAL−N方式であると判別し、小さければPAL方式,SECAM方式のいずれかであると判別することを特徴とする請求項7記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記ライン極性反転判別手段は、前記デジタル信号を1水平期間遅延させる第1の1Hラインメモリと、該第1の1Hラインメモリに縦続に接続された第2の1Hラインメモリと、前記第1の1Hラインメモリの出力を用いて、0Hと1Hとを加算し、前記3.58MHz帯域通過フィルタを通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する第1加算平均値算出回路と、前記第2の1Hラインメモリの出力を用いて、0Hと2Hとを加算し、前記3.58MHz帯域通過フィルタを通過させた出力のバースト部分における絶対値の平均値を算出する第2加算平均値算出回路と、前記第1加算平均値算出回路の出力と前記第2加算平均値算出回路の出力とを比較するコンパレータと、を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記放送方式判別手段は、NTSC方式とPAL−M方式との判別に際し、前記第1加算平均値算出回路の出力が前記第2加算平均値算出回路の出力より小さければNTSC方式であると判別し、前記第1加算平均値算出回路の出力が前記第2加算平均値算出回路の出力より大きければPAL−M方式であると判別することを特徴とする請求項9記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記異常フィールド数判別手段は、前記デジタル信号の色信号をFM復調するSECAM方式用のFM復調回路であるSECAM色復調回路と、該SECAM色復調回路で復調した結果の1フィールド中における色差信号(DB/DR)の判別誤りを算出しカウントする誤り数算出回路と、該誤り数算出回路におけるカウント数が所定の閾値を越えるか否かで異常なフィールドを判定し、該異常なフィールドの数が所定の閾値を越えるか否かを判別する異常フィールド数判別回路と、を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置。
- 前記放送方式判別手段は、前記ライン数判別手段の判別結果が625本であった場合、前記異常フィールド数判別手段の判別結果が、前記異常なフィールドの数に対する前記所定の閾値以上であればPAL方式であると判別し、前記所定の閾値を超えなければSECAM方式であると判別することを特徴とする請求項11記載のテレビジョン信号判別装置。
- 請求項1乃至12のいずれか1記載のテレビジョン信号判別装置を備え、該テレビジョン信号判別装置により判別されたテレビジョン信号に応じた信号処理を行うことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
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-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376532A patent/JP2004208143A/ja active Pending
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JP2006310980A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Toshiba Corp | 電子機器および放送方式判定方法 |
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