JP2004207882A - 試験信号発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、試験信号発生装置に関し、例えば放送設備に適用して、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができるようにする。
【解決手段】本発明は、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験信号発生装置に関し、例えば放送設備に適用することができる。本発明は、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送施設においては、多数の映像機器をスイッチャにより選択して映像信号を伝送路に送出するようになされ、このような映像機器の1つに試験信号発生装置を適用して、各機器の動作確認、性能評価の信号源として利用するようになされている。
【0003】
このような映像信号の伝送においては、近年、D1方式、HD−SDI等によるディジタル伝送が採用されるようになされており、このようなディジタル伝送においては、ノイズの影響を有効に回避し得ることにより画質の劣化が少なく、また経年変化が少ない等の、従来のアナログ信号による伝送に比して、多数の長所を有している。
【0004】
このようなディジタル伝送においては、同期異常、伝送路の断線等の伝送障害の発生により映像信号の伝送が完全に途絶えると、モニタ装置においては、真っ黒の画面が表示される。これに対してMPEG(Moving Picture Experts Group)等によるディジタル伝送においては、デコーダにおいて、正しく伝送された最後のフレームを引き続き送出し続けることにより、モニタ装置による表示においては、いわゆるフリーズの状態となり、モニタ装置においては、正常動作中の最後の画像が引き続き表示されるようになされている。なおこのような伝送異常の対応策にあっては、例えば特開平10−250437号公報に、欠落したデータを直前の正しく伝送されたデータにより補う方法が提案されるようになされている。
【特許文献1】
特開平10−250437号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのようにして伝送に供する映像信号においては、試験信号発生装置から出力されるカラーバー等の静止画による映像信号を伝送する場合もある。このような映像信号においては、元々の画像に動きが無いことにより、伝送異常によりフリーズした場合、モニタ装置による監視によっては、この異常を発見できない問題がある。
【0006】
これによりこの場合、結局、試験信号発生装置から出力される映像信号を切り換えて伝送異常の有無を確認する等の作業が必要になり、伝送異常に即座に対応できなくなる欠点がある。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる試験信号発生装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、オペレータの操作に応動して少なくとも静止画による試験用映像信号を出力する試験信号発生装置に適用して、前記静止画の一部領域に動画を嵌め込んで前記試験用映像信号を出力する信号処理回路を有するようにする。
【0009】
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、前記動画が所定の文字列をスクロールしてなる画像であるようにする。
【0010】
請求項1の構成により、オペレータの操作に応動して少なくとも静止画による試験用映像信号を出力する試験信号発生装置に適用して、前記静止画の一部領域に動画を嵌め込んで前記試験用映像信号を出力する信号処理回路を有するようにすれば、この動画の静止により、伝送異常によるフリーズを確認することができ、これにより静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【0011】
また請求項2の構成により、請求項1の構成において、前記動画が所定の文字列をスクロールしてなる画像であるようにすれば、この動画により各種の情報を併せて伝送することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)実施の形態の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る試験信号発生装置を示すブロック図である。この試験信号発生装置1においては、オペレータの操作により静止画、動画による各種試験用の映像信号S1を生成し、スイッチ等を介してディジタル伝送、アナログ伝送により伝送対象に伝送する。
【0014】
この試験信号発生装置1において、信号発生器2は、従来の試験信号発生装置と同様に、オペレータの操作に応動して、静止画、動画による試験用映像信号S2を生成して出力する。
【0015】
映像信号処理回路3は、オペレータの操作により、図2及び図3に示すように、伝送対象におけるこの試験用映像信号S2を用いた各種試験に支障を与えない程度に、この試験用映像信号S2による表示画面H1の一部領域H2に動画像を嵌め込んで映像信号S1を出力する。これによりこの試験信号発生装置1においては、映像信号S1の伝送において、伝送路の障害等により伝送対象側がフリーズした場合でも、この嵌め込んだ動画像の変化の有無により、簡易にフリーズを検出できるようになされ、これにより静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により簡易に伝送異常を発見することができるようになされている。なおこの実施の形態では、この動画を嵌め込む領域H2が、例えば表示画面H1における右下隅に割り当てられ、これによりこの試験用映像信号S2を用いた各種試験に支障を与えないようになされている。なお図2及び図3は、文字列ABCDEFGによるキャラクタを動画領域H2に表示し、この文字列を矢印Aによりスクロールさせる場合であり、図2は表示開始直後を、図3は一定量スクロールさせた状態を示すものである。
【0016】
すなわちこの映像信号処理回路3において、同期検出回路4は、試験用映像信号S2から水平同期信号HD、垂直同期信号VDを検出して出力する。
【0017】
表示設定回路5は、この動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさ、スクロールの速度、動画表示領域H2に表示する内容等の入力を受け付ける。この実施の形態では、キャラクタのスクロールによりこの動画表示領域H2に表示する動画を形成するようになされ、表示設定回路5は、この動画表示領域H2に表示する内容としてこのスクロールに係るキャラクタを入力できるようになされている。
【0018】
表示設定回路5は、この動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさ、スクロール速度により、信号発生回路6等の動作を設定する。また表示する内容に応じて、ビットマップによる画像データをキャラクタメモリ7に格納する。なお具体的に、この表示設定回路5は、これらを入力する操作子、この入力により続く信号発生回路6等の動作を設定する中央処理ユニット等により構成される。またこのようなキャラクタにおいては、例えば、放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等を特定する文字列、ロゴマーク等を適用することができる。
【0019】
信号発生回路6は、表示設定回路5により入力された動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさにより、同期検出回路4から出力される水平同期信号HD、垂直同期信号VDを基準にして、この動画表示領域H2で信号レベルが立ち上がるキー信号Kを生成して出力する。また信号発生回路6は、このキー信号Kを基準にして、キャラクタメモリ7の読み出しアドレスADを生成して出力する。この読み出しアドレスADの生成処理において、信号発生回路6は、表示設定回路5に設定されたスクロール速度に応じて、順次、フィールド単位で、キャラクタメモリ7の先頭読み出しアドレスを更新し、これによりキャラクタメモリ7から出力される画像データをスクロールさせる。
【0020】
すなわちキャラクタメモリ7は、表示設定回路5より動画表示領域H2に表示する画像データがビットマップ形式により格納され、信号発生回路6から出力される読み出しアドレスADに応じて、格納した画像データを順次出力する。
【0021】
マスク回路8は、キー信号Kを基準にして試験用映像信号S2を黒レベルによりマスクし、これにより試験用映像信号S2の動画表示領域H2を黒レベルに設定する。
【0022】
ミクサ(MIX)9は、マスク回路8から出力される映像信号にキャラクタメモリ7から出力される画像データを合成して映像信号S1を出力する。
【0023】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、この試験信号発生装置1においては、オペレータの操作に応動して信号発生器2により動画、静止画による試験用映像信号S2が生成され、この試験用映像信号S2が伝送対象に伝送される。これによりこの試験信号発生装置1においては、例えばこの試験用映像信号S2にカラーバー、クロスハッチ等を割り当てて、エンコーダ、デコーダ等を含めた伝送路による伝送品質等を検討することができる。
【0024】
これに対してオペレータが所定の操作を実行すると、同期検出回路4において、試験用映像信号S2より水平同期信号HD、垂直同期信号VDが検出され、この水平同期信号HD、垂直同期信号VDを基準にして、信号発生回路6により試験用映像信号S2の所定領域で信号レベルが立ち上がるキー信号Kが生成される。またマスク回路8によりこのキー信号Kで試験用映像信号S2がマスクされる。
【0025】
またキャラクタメモリ7より順次画像データが読み出され、ミクサ9によりこの画像データが映像信号S2のマスクされた領域に合成されて映像信号S1が生成される。この映像信号S1においては、このようにして合成されるの画像データが信号発生回路6から出力される読み出しアドレスADによりキャラクタメモリ7から順次読み出されてミクサ9に提供され、この読み出しアドレスADが順次フィールド単位で更新されることにより、所定の文字列によるキャラクタをスクロールしてなる画像により提供される。これによりこの試験信号発生装置1から出力される映像信号S1においては、静止画像による映像信号S1を送出する場合であっても、その一部領域H2に動画が割り当てられて伝送され、伝送対象側でフリーズした場合には、この動画が静止することにより、伝送路等の障害によるフリーズをモニタ装置による監視により簡易かつ確実に検出することができる。
【0026】
またこのような動画が文字列をスクロールして作成されていることにより、この文字列により放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等の情報を通知することができ、これによっても使い勝手を向上することができる。
【0027】
実際上、試験信号発生装置においては、キャラクタやロゴマークデータをスーパーインポーズする機能、画面全体をスクロールさせる機能を有しているものもあり、これによりこの実施の形態に係る構成においては、この種の機能に係る構成を有効に利用して簡易に構成することができる。またこのような動画表示領域に割り当てる動画については、高度な動き制御や画像選択により、エンコーダ、デコーダにおける動き処理の評価用にも利用することができる。
【0028】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【0029】
またこのとき文字列をスクロールしてこの動画を作成することにより、この文字列により放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等の情報を通知することができ、これによっても使い勝手を向上することができる。
【0030】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、文字列を横方向にスクロールさせる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてスクロールの方向については種々に設定することができる。
【0031】
また上述の実施の形態においては、画面右下隅に動画表示領域を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画表示領域については必要に応じて種々の箇所に設定することができる。
【0032】
また上述の実施の形態においては、文字列のスクロールにより動画を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画にあっては、種々の画像を広く適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る試験信号発生装置を示すブロック図である。
【図2】図1の試験信号発生装置による映像信号の説明に供する平面図である。
【図3】図2の映像信号の変化を示す平面図である。
【符号の説明】
1……試験信号発生装置、2……信号発生器、3……信号処理回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験信号発生装置に関し、例えば放送設備に適用することができる。本発明は、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送施設においては、多数の映像機器をスイッチャにより選択して映像信号を伝送路に送出するようになされ、このような映像機器の1つに試験信号発生装置を適用して、各機器の動作確認、性能評価の信号源として利用するようになされている。
【0003】
このような映像信号の伝送においては、近年、D1方式、HD−SDI等によるディジタル伝送が採用されるようになされており、このようなディジタル伝送においては、ノイズの影響を有効に回避し得ることにより画質の劣化が少なく、また経年変化が少ない等の、従来のアナログ信号による伝送に比して、多数の長所を有している。
【0004】
このようなディジタル伝送においては、同期異常、伝送路の断線等の伝送障害の発生により映像信号の伝送が完全に途絶えると、モニタ装置においては、真っ黒の画面が表示される。これに対してMPEG(Moving Picture Experts Group)等によるディジタル伝送においては、デコーダにおいて、正しく伝送された最後のフレームを引き続き送出し続けることにより、モニタ装置による表示においては、いわゆるフリーズの状態となり、モニタ装置においては、正常動作中の最後の画像が引き続き表示されるようになされている。なおこのような伝送異常の対応策にあっては、例えば特開平10−250437号公報に、欠落したデータを直前の正しく伝送されたデータにより補う方法が提案されるようになされている。
【特許文献1】
特開平10−250437号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのようにして伝送に供する映像信号においては、試験信号発生装置から出力されるカラーバー等の静止画による映像信号を伝送する場合もある。このような映像信号においては、元々の画像に動きが無いことにより、伝送異常によりフリーズした場合、モニタ装置による監視によっては、この異常を発見できない問題がある。
【0006】
これによりこの場合、結局、試験信号発生装置から出力される映像信号を切り換えて伝送異常の有無を確認する等の作業が必要になり、伝送異常に即座に対応できなくなる欠点がある。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる試験信号発生装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、オペレータの操作に応動して少なくとも静止画による試験用映像信号を出力する試験信号発生装置に適用して、前記静止画の一部領域に動画を嵌め込んで前記試験用映像信号を出力する信号処理回路を有するようにする。
【0009】
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、前記動画が所定の文字列をスクロールしてなる画像であるようにする。
【0010】
請求項1の構成により、オペレータの操作に応動して少なくとも静止画による試験用映像信号を出力する試験信号発生装置に適用して、前記静止画の一部領域に動画を嵌め込んで前記試験用映像信号を出力する信号処理回路を有するようにすれば、この動画の静止により、伝送異常によるフリーズを確認することができ、これにより静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【0011】
また請求項2の構成により、請求項1の構成において、前記動画が所定の文字列をスクロールしてなる画像であるようにすれば、この動画により各種の情報を併せて伝送することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)実施の形態の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る試験信号発生装置を示すブロック図である。この試験信号発生装置1においては、オペレータの操作により静止画、動画による各種試験用の映像信号S1を生成し、スイッチ等を介してディジタル伝送、アナログ伝送により伝送対象に伝送する。
【0014】
この試験信号発生装置1において、信号発生器2は、従来の試験信号発生装置と同様に、オペレータの操作に応動して、静止画、動画による試験用映像信号S2を生成して出力する。
【0015】
映像信号処理回路3は、オペレータの操作により、図2及び図3に示すように、伝送対象におけるこの試験用映像信号S2を用いた各種試験に支障を与えない程度に、この試験用映像信号S2による表示画面H1の一部領域H2に動画像を嵌め込んで映像信号S1を出力する。これによりこの試験信号発生装置1においては、映像信号S1の伝送において、伝送路の障害等により伝送対象側がフリーズした場合でも、この嵌め込んだ動画像の変化の有無により、簡易にフリーズを検出できるようになされ、これにより静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により簡易に伝送異常を発見することができるようになされている。なおこの実施の形態では、この動画を嵌め込む領域H2が、例えば表示画面H1における右下隅に割り当てられ、これによりこの試験用映像信号S2を用いた各種試験に支障を与えないようになされている。なお図2及び図3は、文字列ABCDEFGによるキャラクタを動画領域H2に表示し、この文字列を矢印Aによりスクロールさせる場合であり、図2は表示開始直後を、図3は一定量スクロールさせた状態を示すものである。
【0016】
すなわちこの映像信号処理回路3において、同期検出回路4は、試験用映像信号S2から水平同期信号HD、垂直同期信号VDを検出して出力する。
【0017】
表示設定回路5は、この動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさ、スクロールの速度、動画表示領域H2に表示する内容等の入力を受け付ける。この実施の形態では、キャラクタのスクロールによりこの動画表示領域H2に表示する動画を形成するようになされ、表示設定回路5は、この動画表示領域H2に表示する内容としてこのスクロールに係るキャラクタを入力できるようになされている。
【0018】
表示設定回路5は、この動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさ、スクロール速度により、信号発生回路6等の動作を設定する。また表示する内容に応じて、ビットマップによる画像データをキャラクタメモリ7に格納する。なお具体的に、この表示設定回路5は、これらを入力する操作子、この入力により続く信号発生回路6等の動作を設定する中央処理ユニット等により構成される。またこのようなキャラクタにおいては、例えば、放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等を特定する文字列、ロゴマーク等を適用することができる。
【0019】
信号発生回路6は、表示設定回路5により入力された動画表示領域H2を形成する座標、動画表示領域H2の大きさにより、同期検出回路4から出力される水平同期信号HD、垂直同期信号VDを基準にして、この動画表示領域H2で信号レベルが立ち上がるキー信号Kを生成して出力する。また信号発生回路6は、このキー信号Kを基準にして、キャラクタメモリ7の読み出しアドレスADを生成して出力する。この読み出しアドレスADの生成処理において、信号発生回路6は、表示設定回路5に設定されたスクロール速度に応じて、順次、フィールド単位で、キャラクタメモリ7の先頭読み出しアドレスを更新し、これによりキャラクタメモリ7から出力される画像データをスクロールさせる。
【0020】
すなわちキャラクタメモリ7は、表示設定回路5より動画表示領域H2に表示する画像データがビットマップ形式により格納され、信号発生回路6から出力される読み出しアドレスADに応じて、格納した画像データを順次出力する。
【0021】
マスク回路8は、キー信号Kを基準にして試験用映像信号S2を黒レベルによりマスクし、これにより試験用映像信号S2の動画表示領域H2を黒レベルに設定する。
【0022】
ミクサ(MIX)9は、マスク回路8から出力される映像信号にキャラクタメモリ7から出力される画像データを合成して映像信号S1を出力する。
【0023】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、この試験信号発生装置1においては、オペレータの操作に応動して信号発生器2により動画、静止画による試験用映像信号S2が生成され、この試験用映像信号S2が伝送対象に伝送される。これによりこの試験信号発生装置1においては、例えばこの試験用映像信号S2にカラーバー、クロスハッチ等を割り当てて、エンコーダ、デコーダ等を含めた伝送路による伝送品質等を検討することができる。
【0024】
これに対してオペレータが所定の操作を実行すると、同期検出回路4において、試験用映像信号S2より水平同期信号HD、垂直同期信号VDが検出され、この水平同期信号HD、垂直同期信号VDを基準にして、信号発生回路6により試験用映像信号S2の所定領域で信号レベルが立ち上がるキー信号Kが生成される。またマスク回路8によりこのキー信号Kで試験用映像信号S2がマスクされる。
【0025】
またキャラクタメモリ7より順次画像データが読み出され、ミクサ9によりこの画像データが映像信号S2のマスクされた領域に合成されて映像信号S1が生成される。この映像信号S1においては、このようにして合成されるの画像データが信号発生回路6から出力される読み出しアドレスADによりキャラクタメモリ7から順次読み出されてミクサ9に提供され、この読み出しアドレスADが順次フィールド単位で更新されることにより、所定の文字列によるキャラクタをスクロールしてなる画像により提供される。これによりこの試験信号発生装置1から出力される映像信号S1においては、静止画像による映像信号S1を送出する場合であっても、その一部領域H2に動画が割り当てられて伝送され、伝送対象側でフリーズした場合には、この動画が静止することにより、伝送路等の障害によるフリーズをモニタ装置による監視により簡易かつ確実に検出することができる。
【0026】
またこのような動画が文字列をスクロールして作成されていることにより、この文字列により放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等の情報を通知することができ、これによっても使い勝手を向上することができる。
【0027】
実際上、試験信号発生装置においては、キャラクタやロゴマークデータをスーパーインポーズする機能、画面全体をスクロールさせる機能を有しているものもあり、これによりこの実施の形態に係る構成においては、この種の機能に係る構成を有効に利用して簡易に構成することができる。またこのような動画表示領域に割り当てる動画については、高度な動き制御や画像選択により、エンコーダ、デコーダにおける動き処理の評価用にも利用することができる。
【0028】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【0029】
またこのとき文字列をスクロールしてこの動画を作成することにより、この文字列により放送事業者、映像信号の伝送路(チャンネル)等の情報を通知することができ、これによっても使い勝手を向上することができる。
【0030】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、文字列を横方向にスクロールさせる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてスクロールの方向については種々に設定することができる。
【0031】
また上述の実施の形態においては、画面右下隅に動画表示領域を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画表示領域については必要に応じて種々の箇所に設定することができる。
【0032】
また上述の実施の形態においては、文字列のスクロールにより動画を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画にあっては、種々の画像を広く適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、静止画の一部領域に動画を嵌め込んで試験用映像信号を出力することにより、静止画による映像信号を伝送している場合でも、モニタ装置による監視により伝送異常を発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る試験信号発生装置を示すブロック図である。
【図2】図1の試験信号発生装置による映像信号の説明に供する平面図である。
【図3】図2の映像信号の変化を示す平面図である。
【符号の説明】
1……試験信号発生装置、2……信号発生器、3……信号処理回路
Claims (2)
- オペレータの操作に応動して少なくとも静止画による試験用映像信号を出力する試験信号発生装置において、
前記静止画の一部領域に動画を嵌め込んで前記試験用映像信号を出力する信号処理回路を有する
ことを特徴とする試験信号発生装置。 - 前記動画が所定の文字列をスクロールしてなる画像である
ことを特徴とする請求項1に記載の試験信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372496A JP2004207882A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 試験信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372496A JP2004207882A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 試験信号発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004207882A true JP2004207882A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32811088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002372496A Pending JP2004207882A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 試験信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004207882A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007043520A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 現用系と予備系を有する映像送出装置 |
JP2008060790A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Seiko Epson Corp | 動画像表示装置および動画像表示方法。 |
JP2008206042A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Kddi Corp | 映像品質評価方法および装置 |
JP2011066652A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Nec Engineering Ltd | 映像信号伝送装置 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372496A patent/JP2004207882A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007043520A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 現用系と予備系を有する映像送出装置 |
JP2008060790A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Seiko Epson Corp | 動画像表示装置および動画像表示方法。 |
JP2008206042A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Kddi Corp | 映像品質評価方法および装置 |
JP2011066652A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Nec Engineering Ltd | 映像信号伝送装置 |
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Effective date: 20070809 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |