JP2004207753A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧電圧に応じて動作状態を自己調整する半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】昇圧電源回路と、前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路とが同一の半導体基板に形成された半導体集積回路装置であって、前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を判定する判定手段と、前記判定手段の前記判定の結果に基づいて、前記昇圧電圧を動作電源電圧として動作する前記回路の動作状態を調整する調整手段と、を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇圧電源回路を備えた半導体集積回路装置に関するものである。
従来、出力電圧の比較的低い乾電池や車載用バッテリ等を電源として用いる電子機器にあっては、上記電源の出力電圧に基づいて昇圧電圧を生成する昇圧電源回路を備え、その昇圧電圧を動作電源電圧とするものが知られている。
図11は、上記従来の昇圧電源回路1と、複数の増幅器AM0〜AM3を有する半導体集積回路装置2を備えて構成された電子機器を示している。同図において、昇圧電源回路1には、乾電池や車載用バッテリ等の電源3から出力される電源電圧Vccの下で動作する方形波発生回路4と昇圧回路5が備えられている。
方形波発生回路4は、所定周期で振幅が急激に反転する方形波Scを出力する非安定マルチバイブレータ等により構成されている。昇圧回路5は、整流ダイオードとコンデンサを備えた倍電圧整流回路で構成され、方形波Scに同期して整流ダイオードをオン・オフ
制御し、コンデンサを充電することにより、電源電圧Vccよりも高電圧の昇圧電圧HVccを生成している。
この昇圧電圧HVccが半導体集積回路装置2に供給され、増幅器AM0〜AM3は昇圧電圧HVccを動作電源電圧として動作し、入力端子IN0〜IN3に入力される信号を増幅して各出力端子Q0〜Q3へ出力する。
特許番号第2723692号
ところで、スイッチングノイズの影響を防止するために、ノイズ吸収用のコンデンサや抵抗若しくはコイル等の外付け部品の部品点数が多くなるという問題があった。
また、半導体集積回路装置2への上記スイッチングノイズの影響を防止するために、昇圧電源回路1と半導体集積回路装置2が別々に配設されていたため、部品点数の増加を招くほか、限られた容積内で高密度且つ高機能の電子機器を実現することが困難になる場合等があった。また、従来の昇圧電源回路1とノイズの影響を受け易い増幅器AM0〜AM3等を内蔵した半導体集積回路装置を実現することが困難であった。
また、昇圧回路5で生成された昇圧電圧HVccを動作電源電圧として増幅器AM0〜AM3を動作させると、ダイナミックレンジを向上させることができるという効果が得られることになるが、実際にその効果を得るためには、昇圧による動作電源電圧の上昇に応じて、増幅器AM0〜AM3の増幅率を高くする必要がある。
すなわち、増幅器AM0〜AM3に入力される入力信号の振幅と増幅器AM0〜AM3の増幅率が、増幅器AM0〜AM3の動作電源電圧の高低にかかわらず同じであった場合には、増幅器AM0〜AM3から出力される出力信号も動作電源電圧の高低にかかわらず同じになる。したがって、実際に広ダイナミックレンジの効果を得るためには、動作電源電圧を高くするのに応じて、増幅器AM0〜AM3の増幅率も高くするように調整する必要がある。
ところが、従来は、増幅器AM0〜AM3に設けられている増幅率調整用の端子に可変抵抗器等を接続し、この可変抵抗器の値を手作業で調整することにより増幅率を調整していた。このため、調整作業が煩雑となり、また、上記可変抵抗器等の外付け部品が必要になる等、部品点数の増加を招く問題があった。
本発明は、このような上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、昇圧電源回路を内蔵すると共に、昇圧電圧に応じて最適な動作状態を自動的に自己調整する半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の半導体集積回路は、昇圧電源回路と、前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路とが同一の半導体基板に形成された半導体集積回路装置であって、前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を判定する判定手段と、前記判定手段の前記判定の結果に基づいて、前記昇圧電圧を動作電源電圧として動作する前記回路の動作状態を調整する調整手段とを具備する構成とした。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る昇圧電源回路とその昇圧電源回路を備えたオーディオ信号等を増幅するための半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。
同図において、本半導体集積回路装置6は、半導体製造プロセスにより同一の半導体基板上にワンチップとして形成されて樹脂中にモールドされた、複数のリード端子を具備するシングルインライン型やデュアルインライン型のパッケージ構造を有している。
半導体集積回路装置6には、昇圧電源回路を構成する三角波発生回路7と増幅器8と駆動部9及び整流素子としての整流ダイオードD1,D2と、複数チャンネルのオーディオ信号等を増幅して出力するn個の増幅器AM0〜AMnと、増幅器AM0〜AMnの動作電源
電圧を判定して増幅器AM0〜AMnの各増幅率Gvを自動調整する判定回路17が備えられている。
また、駆動部9のグランドを設定するためのグランド端子PG1と、三角波発生回路7と増幅器8,AM0〜AMnのグランドを設定するためのグランド端子PG2と、増幅器AM0〜AMnの入力に接続された入力端子IN0〜INnと、増幅器AM0〜AMnの出力に接続された出力端子Q0〜Qnが設けられている。
更に、整流ダイオードD1のアノードに接続された第1の電源端子10と、整流ダイオードD2のカソードに接続されたリード端子11と、整流ダイオードD1のカソード及び整流ダイオードD2のアノードに接続されたリード端子12と、駆動部9の出力に接続されたリード端子13と、三角波発生回路7の動作を調整するための調整端子14と、増幅器AM0〜AMnに動作電源電圧を供給するための第2の電源端子15が備えられている。
ここで、三角波発生回路7は、自走式の発振回路で構成されている。調整端子14とグランド端子PG2の間に調整抵抗r1を接続し、その抵抗値を外部調整すると、それに応じた発振周期の三角波信号(以下、単に三角波という)STAが出力される。
増幅器8は、三角波STAを増幅して信号SD’を出力する電圧増幅器、駆動部9は、信号SD’を電力増幅して出力する電力増幅器をそれぞれ備えている。増幅器8は、図2の最大出力条件に示すように、三角波STAを飽和領域まで増幅することにより大振幅の信号S
TBを発生させ、信号STBが飽和電圧(図2中のクリップ電圧)でクリップされることによって形成される台形波の信号SD’を出力する。そして、駆動部9が台形波の信号SD’を電力増幅することにより、電力増幅された台形波の信号(以下、単に台形波という)SDをリード端子13へ出力する。
判定回路17は、図3に示すように、所定のヒステリシスを有する比較器18,19と、NANDゲート20とANDゲート21を備えて構成されている。比較器18,19の非反転入力端子は、所定の抵抗比に設定された分圧抵抗r1〜r3を介して第2の電源端子15に接続され、比較器18,19の反転入力端子には、定電流源Icからの電流を受けて抵抗r4,r5に生じる参照電圧Vref1 ,Vref2が印加されている。NANDゲート20とANDゲート21には、比較器18,19の各出力C18,C19が供給されている。
そして、比較器18,19の非反転入力端子の電圧Vinが参照電圧Vref1とVref2の間の電圧となる場合には、図8の真理値表に示すように、比較器18の出力C18が論理“L”、比較器19の出力C19が論理“H”となり、それに応じて、NANDゲート20とA
NDゲート21からは、論理“H”の判定信号JD1と論理“L”の判定信号JD2がそれぞれ出力される。
一方、比較器18,19の非反転入力端子の電圧Vinが参照電圧Vref1 ,Vref2より高い場合には、比較器18,19の出力C18,C19が共に論理“H”となり、それに応じてNANDゲート20とANDゲート21からは、論理“L”の判定信号JD1と論理“H”の判定信号JD2がそれぞれ出力される。
尚、参照電圧Vref1とVref2は、既知の電圧Vccを発生する電源16を対象として設定されており、参照電圧Vref1は、その電圧Vccの約2倍以上、3倍未満の昇圧電圧HVccに比例した電圧に設定され、参照電圧Vref2は、その電圧Vccの約3倍以上の昇圧電圧HVccに比例した電圧に設定されている。
次に、増幅器AM0〜AMnの基本構成を図4に基づいて説明する。尚、増幅器AM0〜AMnは、何れも同じ構成を有しているので、増幅器AM0の構成を代表して説明する。
図4において、トランジスタTr1〜Tr6と定電流源22,23及び抵抗r6,r7によって、入力端子IN0の入力信号を電圧増幅するプリアンプが構成されている。定電流源22とトランジスタTr1,Tr2の間と、定電流源23とトランジスタTr5,Tr6の間には、判定回路17からの判定信号JD1,JD2に基づいてオン・オフ動作する開閉回路SW1,SW2が接続され、定電流源22,23は共に第2の電源端子15に接続されている。
トランジスタTr1,Tr2は、共にエミッタが開閉回路SW1を介して定電流源22に接続された差動対を構成し、トランジスタTr5,Tr6は、共にエミッタが開閉回路SW2を介して定電流源23に接続された差動対を構成している。トランジスタTr3,Tr4及び抵
抗r6,r7は、トランジスタTr1,Tr2で構成される差動対と、トランジスタTr5,Tr6で構成される差動対に対する能動負荷となっている。トランジスタTr3のコレクタPには、電圧増幅及び電力増幅を行う増幅器24が接続され、増幅器24の出力が出力端子Q0に接続されている。
更に、増幅器24の出力とトランジスタTr6のベースとの間に第1の帰還抵抗r8が接続され、トランジスタTr6のベースとトランジスタTr2のベースとの間に第2の帰還抵抗r9が接続され、トランジスタTr2のベースとグランド端子PG2の間に抵抗r10が接続されている。
かかる構成の増幅器AM0において、判定回路17からの判定信号JD1,JD2が、JD1=“H”且つJD2=“L”となる場合には、図8に示すように、開閉回路SW1がオフ(非導通)、開閉回路SW2がオン(導通)の状態となる。この結果、トランジスタTr1,Tr2は実質的に動作しなくなり、トランジスタTr5,Tr6とTr3,Tr4及び抵抗r6,r7がプリアンプとして動作する第1の動作状態になる。この第1の動作状態になると、図5(a)に示すように、増幅器AM0の入力に対する出力の増幅率Gvが、抵抗r8〜r10の抵抗比によって決まる、Gv=1+r8/(r9+r10)となる。
これに対し、判定回路17からの判定信号JD1,JD2が、JD1=“L”且つJD2=“H”となる場合には、開閉回路SW1がオン(導通)、開閉回路SW2がオフ(非導通)の状態となる。この結果、トランジスタTr5,Tr6は実質的に動作しなくなり、トランジスタTr1,Tr2とTr3,Tr4及び抵抗r6,r7がプリアンプとして動作する第2の動作状態になる。この第2の動作状態になると、図5(b)に示すように、増幅器AM0の入力に対する出力の増幅率Gvが、抵抗r8〜r10の抵抗比によって決まる、Gv=1+(r8+r9)/r10となり、第2の動作状態における増幅率Gvの方が第1の動作状態における増幅率Gvよりも高くなる。
このように、第2の電源端子15の電圧を判定回路17が判定し、その判定結果である判定信号JD1,JD2に従って開閉回路SW1,SW2が排他的にオン・オフすることにより、増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvが切り換えられる。よって、増幅器AM0〜AM
nの増幅率Gvは、第2の電源端子15の電圧に応じて自動的に調整されるようになっている。
次に、かかる構成を有する半導体集積回路装置6の使用例とその使用例における動作を、図1〜図7を参照して説明する。
図1において、第1の電源端子10とグランド端子PG1間に、乾電池や車載用バッテリ等の比較的低い電圧Vccを出力する電源16が接続され、リード端子12,13の間にはコンデンサCD1、リード端子11とグランド端子PG1との間にはコンデンサCD2が接続される。更に、リード端子11と第2の電源端子15が接続され、調整端子14とグランド端子PG2の間に調整抵抗r1が接続される。入力端子IN0〜INnには外部のオーディオ信号源SG0〜SGn、出力端子Q0〜Qnには、外部スピーカを駆動するための電力増幅器等の負荷R0〜Rnが接続される。
また、本半導体集積回路装置6と上記コンデンサCD1,CD2等の外部素子を電気回路基板上に搭載して配線する場合には、互いに電気的な影響を及ぼさないグランド配線パターンGND1,GND2を電気回路基板に形成しておく。そして、一方のグランド配線パターンGND1に、駆動部9とコンデンサCD2及び電源16のグランド端子PG1を接続し、他方のグランド配線パターンGND2に、三角波発生回路7と増幅器8,AM0〜AMnのグランド端子PG2を接続する。
このように配線が行われると、図6に示すように、三角波発生回路7と増幅器8及び駆動部9によって生成される所定周期Tの台形波SDがコンデンサCD1に供給される。台形波SDが低レベルのクランプ電圧となる期間T1では、整流ダイオードD1が順バイアスとなってオン状態、整流ダイオードD2は逆バイアスとなってオフ状態になる。この結果、電源16から整流ダイオードD1を介して流入する電流がコンデンサCD1に充電され、コンデンサCD1には、電源16の電圧Vccとほぼ等しい充電電圧が発生する。
一方、台形波SDが高レベルのクランプ電圧になる期間T2では、整流ダイオードD1がオフ状態、整流ダイオードD2はオン状態となる。この結果、期間T1のときにコンデンサCD1に充電された上記充電電圧と高レベルのクランプ電圧との加算電圧が、整流ダ
イオードD2を通じてコンデンサCD2に供給され、コンデンサCD2には、電圧Vccの約2倍の昇圧電圧HVcc(≒2×Vcc)が発生する。
そして、台形波SDの電圧が所定周期Tで連続して変化すると、コンデンサCD1の充電電圧は、電圧Vccとほぼ等しい電圧に維持され、コンデンサCD2の充電電圧は、昇圧電圧HVccに維持される。また、方形波と比べて高周波成分の少ない台形波SDに基づいて整
流ダイオードD1,D2をオン・オフ動作させるので、整流ダイオードD1,D2からは高周波のスイッチングノイズが発生しない。このため、ノイズが抑えられた昇圧電圧HVccが得られる。
この昇圧電圧HVccが第2の電源端子15に供給され、この昇圧電圧HVccを動作電源電圧として増幅器AM0〜AMnが動作する。
更に、判定回路17が第2の電源端子15に供給される昇圧電圧HVccを検出すると共に、昇圧電圧HVccに応じた判定信号JD1,JD2を出力する。この場合には、比較器18,19の非反転入力端子に印加される電圧Vinが参照電圧Vref1とVref2の間の電圧
となり、判定信号JD1,JD2がJD1=“H”且つJD2=“L”となるため上記第1の動作状態が設定され、図5(a)に示したように、増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvは、Gv=1+r8/(r9+r10)に設定される。
したがって、電源16の出力電圧Vccより高い昇圧電圧HVcc(≒2×Vcc)が第2の電源端子15に供給されると、増幅器AM0〜AMnは自動的にその昇圧電圧HVccに適した増幅率Gvに設定される。
また、図7に示すように、上述したコンデンサCD1,CD2に加えて、ダイオードD12,D22及びコンデンサCD12,CD22を更に接続し、コンデンサCD22に生じる昇圧電圧HVcc2を第2の電源端子15に供給するように配線をすると、上記第2の動作状態が設定さ
れる。
すなわち、リード端子11,13の間に、整流ダイオードD1に相当するダイオードD12とコンデンサCD1に相当するコンデンサCD12を直列接続し、ダイオードD12のカソードとグランド端子PG1の間に、整流ダイオードD2に相当するダイオードD22とコンデンサCD2に相当するコンデンサCD22を直列接続し、整流ダイオードD22のカソードとコンデンサCD22との接続点を第2の電源端子15に接続する。
かかる配線を行うと、駆動部9から出力される台形波SDの電圧変化にしたがって、整流ダイオードD1,D2及びダイオードD12,D22がオン・オフ動作を繰り返すことにより、図6に示したのと同様にコンデンサCD2に昇圧電圧HVcc1(≒2×Vcc)が発生すると共に、コンデンサCD22には昇圧電圧HVcc1と電圧Vccとの加算電圧、すなわち電圧Vccの約3倍の昇圧電圧HVcc2(≒3×Vcc)が発生し、この昇圧電圧HVcc2が第2の電源端子15に供給される。
したがって、増幅器AM0〜AMnは昇圧電圧HVcc2を動作電源電圧として動作すると共に、判定回路17の判定信号JD1,JD2がそれぞれ、JD1=“L”、JD2=“H”となることにより、図5(b)に示したように、増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvが、昇圧電圧HVcc2に応じた最適な増幅率Gv=1+(r8+r9)/r10に設定される。
このように、本実施形態の半導体集積回路装置6によれば、増幅器AM0〜AMnは上記昇圧電圧に応じて自動的に最適な増幅率が設定されるため、その昇圧電圧によって設定される広ダイナミックレンジの効果を、従来技術のような手動調整を行うことなく得ることができる。また、方形波と比べて高周波成分の少ない台形波SDに基づいて整流ダイオードD1,D2をオン・オフ動作させるので、整流ダイオードD1,D2からは高周波のスイッチングノイズが発生しない。このため、従来問題となっていた増幅器AM0〜AMnへのスイッチングノイズの混入を抑制することができ、高品位のオーディオ機器等を実現することができる。
また、上述したように、整流ダイオードD1,D2からの高周波のスイッチングノイズを抑えることができるため、ノイズの影響を受けや易い増幅器AM0〜AMnと、昇圧回路を構成する整流ダイオードD1,D2とを同一の半導体基板に形成した半導体集積回路装置6を実現することが可能となっている。
また、半導体集積回路装置1内にノイズの発生を抑制した昇圧電源回路を内蔵したので、本半導体集積回路装置1を使用すると、部品点数の低減が可能である。特に、ノイズを吸収するためのコンデンサや抵抗若しくはコイル等の外付け部品を大幅に低減することが
できる。
尚、本実施形態では、図6に示したように、振幅の立ち上りと立ち下りの傾斜がほぼ等しい台形波SDによって整流ダイオードD1,D2をオン・オフ制御する場合を説明したが、上記立ち上りと立ち下りの傾斜が異なった台形波を用いてもよい。
また、三角波STAをクリップさせることで台形波SDを生成する場合を説明したが、のこぎり波をクリップさせることで台形波SDを生成してもよい。この場合は、図1中の三角波発生回路7をのこぎり波発生回路に置き換えることで実現できる。また、図1中の三
角波発生回路7を正弦波発生回路に置き換え、この正弦波発生回路で生成される正弦波をクリップすることで得られる信号に基づいて、整流ダイオードD1,D2をオン・オフさせてもよい。
また、本実施形態では、電源16の電圧Vccの約2倍の昇圧電圧と、電圧Vccの約3倍の昇圧電圧とを判定する判定回路17を備え、その判定結果に基づいて増幅器AM0〜AMnの各増幅率Gvを約2倍と約3倍の昇圧電圧に対応させて自動調整させる半導体集積回
路装置6について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、本発明の昇圧電源回路は、図9に示すように、整流ダイオードD1,D2とコンデンサCD1,CD2に相当する、複数組の整流ダイオードD12〜D1mとD22〜D2m、及びコンデンサCD12〜CD1mとCD22〜CD2mを複数段従属接続させ、コンデンサCD12〜CD1mを駆動部9から出力される台形波SD等によって駆動することにより、各組のコンデンサCD2,CD22〜CD2mに、電圧Vccの整数倍とほぼ等しい昇圧電圧2Vcc〜mVccを生成することができる。
このため、判定回路17の参照電圧Vref1,Vref2と、増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvを設定する抵抗r8〜r10を所定の昇圧電圧に対応させて予め設定しておくことで、様々なバリエーションを有する半導体集積回路装置を実現することができる。
例えば、図3に示した参照電圧Vref1を電源電圧Vccに対して任意の整数倍m1の昇圧電圧HVccm1に比例した電圧に設定すると共に、参照電圧Vref2を電源電圧Vccに対して任意の整数倍m2(但し、m2≠m1)の昇圧電圧HVccm2に比例した電圧に設定し、更に、図4及び図5に示した増幅率設定用の抵抗r8〜r10の各抵抗値を昇圧電圧HVccm1とHVccm2に対応した増幅率Gvが得られるように予め設定してもよい。
かかる構成によると、図9に示した昇圧電源回路の内の第m1段目の昇圧回路で生成される昇圧電圧HVccm1を供給した場合と、第m2段目の昇圧回路で生成される昇圧電圧HVccm2を供給した場合とで、増幅器AM0〜AMnの各増幅率Gvが各昇圧電圧HVccm1,HVccm2に対応した最適な増幅率に設定される。また、ダイオードD1,D2,D12〜D1m,D22〜D2mがオン・オフ動作する際に、高周波のスイッチングノイズが発生しないため、低ノイズの昇圧電源回路を提供することができる。
また、以上の説明では、昇圧回路を構成するための整流ダイオードD1,D2を半導体集積回路6内に内蔵させた構成を説明したが、図9に示した残余のダイオードD12〜D1mとD22〜D2mを半導体集積回路6内に予め内蔵してもよい。
また、2種類の昇圧電圧に応じて増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvを自動的に2段階に変化させる半導体集積回路装置6について説明したが、本発明は、増幅率Gvを2段階に変化させるものに限定されるものではない。
例えば、判定回路17には、3以上の参照電圧Vref1〜Vrefiを設定しておき、これらの参照電圧Vref1〜Vrefiに基づいて第2の電源端子15に供給される昇圧電圧を比較するように構成し、更に、図4に示したトランジスタTr1,Tr2,Tr5,Tr6で構成される差動対と定電流源22,23及び開閉回路SW1,SW2に相当する回路を昇圧電圧の数i(3≦i)に対応させて設けておくと共に、上記各回路に抵抗r8〜r10に相当する帰還抵抗を設けておくことにより、3以上の昇圧電圧に対応した半導体集積回路装置を実現することができる。
また、図4に示したように、第2の電源端子15に供給される昇圧電圧に応じて、トランジスタTr1,Tr2の差動対とトランジスタTr5,Tr6の差動対とを切り換えることで、増幅器AM0〜AMnの増幅率Gvを可変設定する場合を説明したが、本発明はこれに限る
ものではなく、他の構成によってこれらの増幅率Gvを変化させてもよい。
例えば、図10に示すように、差動対を構成するトランジスタTr1,Tr2に定電流源22を定常的に接続し、増幅器24の出力を抵抗rf,rgによって、トランジスタTr2のベースに負帰還を掛ける。更に、抵抗rfをトランジスタ等の能動素子で構成し、判定回路
17から供給される判定信号に基づいて能動素子のオン抵抗を可変制御することにより、抵抗rf,rgの抵抗比で設定される増幅率Gvを変化させてもよい。
かかる構成によると、図10中のトランジスタTr5,Tr6を省略することができる。また、昇圧電圧に比例して変化する判定信号を発生させる判定回路17を備え、この判定信号に基づいて上記能動素子で構成される抵抗rfを制御すると、昇圧電圧に応じて、増幅
器AM0〜AMnの増幅率Gvをアナログ的に変化させることができる。
以上説明したように実施例では、昇圧電源回路とその昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路とが同一の半導体基板に形成された半導体集積回路装置において、昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を判定する判定手段と、判定手段の判定の結果に基づいて、昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路の動作状態を調整する調整手段とを備えたので、上記回路の動作状態を、昇圧電源回路で生成される昇圧電圧に応じて自動的に調整することができる。この結果、外付け部品の部品点数の低減や、煩雑な調整が不要な半導体集積回路装置を提供することができる。
特に、昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路を増幅器とし、調整手段により増幅器の増幅率を調整することにより、増幅器の増幅率を、昇圧電圧によって得られる広ダイナミックレンジを有効に利用することが可能な増幅率に自動調整することが可能となる。
本実施形態の半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。 台形波を生成するための原理を説明するための最大出力条件を示す説明図である。 判定回路の構成例を示す回路図である。 増幅器の構成例を示す回路図である。 増幅器の増幅率が自動調整される原理を説明するための回路図である。 昇圧電源回路の基本動作を説明するための波形図である。 昇圧回路の構成を示す回路図である。 昇圧電圧に対する判定回路と開閉回路の動作を説明する為の真理値表である。 昇圧回路の構成をより一般的に示した回路図である。 増幅器の変形例の構成を示す回路図である。 従来の昇圧電源回路を備えた電子機器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
6…半導体集積回路装置
7…三角波発生回路
8…増幅器
9…駆動部
16…電源
17…判定回路
18,19…比較器
20…NANDゲート
21…ANDゲート
22,23…定電流源
r1〜r10…抵抗
Tr1〜Tr6…トランジスタ
SW1,SW2…開閉回路
AM0〜AMn…増幅器
D1,D2,D12〜D1m,D22〜D2m…整流ダイオード
CD1,CD2,CD12〜CD1m,CD22〜CD2m…コンデンサ


Claims (3)

  1. 昇圧電源回路と、前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を動作電源電圧として動作する回路とが同一の半導体基板に形成された半導体集積回路装置であって、
    前記昇圧電源回路で生成される昇圧電圧を判定する判定手段と、
    前記判定手段の前記判定の結果に基づいて、前記昇圧電圧を動作電源電圧として動作する前記回路の動作状態を調整する調整手段と、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記昇圧電圧を動作電源電圧として動作する前記回路は、増幅器であり、前記調整手段は、前記回路の増幅率を調整することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記昇圧電源回路は波形のピーク値から所定値離れた所でクリッピングされた信号が入力されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路装置
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