JP2004207081A - 電球型elランプ - Google Patents
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- F21Y2115/20—Electroluminescent [EL] light sources
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Abstract
【課題】EL素子を発光体に用いた電球型ELランプにおいて、耐振動・衝撃性を高める。光をバルブの曲面に垂直な全方向に取り出せるようにする。
【解決手段】透光性のガラスバルブ1と、バルブ1内に封入された発光体と、発光体に電力を供給するための点灯回路9を内蔵し、ガラスバルブ1に封着されたステム2と、バルブ1を外部のソケットに装着すると共に、ステム2の点灯回路9を介して発光体へ供給すべき電力をソケットから受電するための口金4とを含んでなり、バルブ1の内面に形成された透光性電極6と、透光性電極6の表面に形成された有機EL発光層7と、有機EL発光層7の表面に形成された金属電極8とからなる有機EL素子3を発光体とする。有機EL素子3がガラスバルブを基体としているので振動や衝撃に強い。光は、ガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向に放射される。
【選択図】 図1
【解決手段】透光性のガラスバルブ1と、バルブ1内に封入された発光体と、発光体に電力を供給するための点灯回路9を内蔵し、ガラスバルブ1に封着されたステム2と、バルブ1を外部のソケットに装着すると共に、ステム2の点灯回路9を介して発光体へ供給すべき電力をソケットから受電するための口金4とを含んでなり、バルブ1の内面に形成された透光性電極6と、透光性電極6の表面に形成された有機EL発光層7と、有機EL発光層7の表面に形成された金属電極8とからなる有機EL素子3を発光体とする。有機EL素子3がガラスバルブを基体としているので振動や衝撃に強い。光は、ガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向に放射される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電球型ELランプに関し、特に、発光体であるEL素子を透光性のバルブの内面に直接形成した構造の電球型有機ELランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
発光素子の一つであるエレクトロルミネッセント素子(EL素子)は、無機または有機の蛍光性物質の層(EL発光層)を陽極と陰極とで挟んでサンドイッチ構造にし、陽極と陰極との間に電圧を印加することで上記EL発光層に電場を加えて、エレクトロルミネッセンスの原理で発光させる素子である。EL発光層が放射した光は、陽極あるいは陰極を通して外部に取り出される。本来的には、例えば特許文献1や特許文献2にも記載されているように面光源であり、透光性の材料でできている平板あるいはシートを基体とし、その基体の上に透光性の陽極と、上記EL発光層と、陰極とを重ねて形成して、陽極から光を取り出す構造にすることが多い。そして、薄形の特徴を利用して、例えば時計や各種計器類のバックライトのような面照明の光源や、或いは平面型表示装置のディスプレイパネルなどの用途に用いられる。
【0003】
しかしながら、平面状の構造だけでは、特に基体が柔軟性を持たない平板構造であるときは用途が限られることから、平板型以外の構造にして用途を広げる努力が試みられている。例えば上記特許文献1は、柔軟性のある金属線やガラス繊維あるいはプラスチック繊維をコアとして、そのコアの外面を金属電極層、有機EL発光層、ITO電極層で包んで全体に柔軟性を持たせることで長尺で可撓性のある発光体にして、可搬式の局所照明装置を可能にしたり、或はパイプやダクト内の検査などに用いたり、光ファイバー通信の用途に使用する例を開示している。
【0004】
一方で、EL素子を、例えば一般家庭で使われている白熱ランプのように、照明ランプとして手軽に用いることができるようにする試みも行われている。このようになれば、特段の電源やその電源からの受電器具あるいは設備を新たに設けることをしなくても、既に各家庭内に行き渡っている白熱ランプ用の受金(ソケット)にそのまま装着して使えるので、需要が飛躍的に増大し、量産効果によるコストダウンが期待できる。上に述べた特許文献2は、そのような、EL素子を発光体に用いた電球型照明ランプを開示している。本発明も、この電球型のELランプに関わる発明である。
【0005】
図2(a),(b)に、特許文献2の第4図および第5図を再掲して示す。尚、以下では、図2中の符号及び名称に、特許文献2に用いられているものとは異なる符号及び名称を用いることがある。図2(a)を参照すると、この図に示す電球型ELランプ100は、ボール形の透明なガラスバルブ1とこれに封着された電球用のステム2とで作られる密閉空間内にEL素子3Aを封入し、ガラスバルブに口金4を装着した構造になっている。このランプは、発光体にEL素子3Aを用いている以外は一般家庭で使われている白熱ランプと同じ構造で、口金4には例えば日本工業規格で定められたものを用いているので、家庭に配線、配備されているAC100Vの商用電源のソケットに装着することで、簡単に点灯させることができる。
【0006】
EL素子3Aは白熱ランプのフィラメントに代るもので、EL素子の取出し線211 ,212 (これらの取出し線はそれぞれ、EL素子3Aの図示されていない陽極、陰極に通じている)が、ステムに封着されている2本の導入線221 ,222 のバルブ内に入り込んでいる部分に接続され、導入線のバルブ外に出ている部分は口金4に接続されている。そこで、ランプ1を白熱ランプ用のソケットに装着すると、EL素子3Aは口金4、ステムの導入線221 ,222 、取出し線211 ,212 を介して電力を供給されて点灯する。
【0007】
図2(a)に示すランプ1は、EL素子3Aに平板構造のものを用いた例であるが、特許文献2は他に、図2(b)に示すような、円筒構造のEL素子を用いたランプを開示している。図2(b)に示される電球型ランプに用いられているEL素子3Bは、基体に可撓性のあるものを用い、発光面を表側にし非発光面を内側にして円筒にしてある。EL素子3Bをそのような円筒構造のものにすることで、円筒の中心軸から半径方向へ放射状に光を取り出すことができるので、図2(a)に示される平板構造のEL素子を用いたランプに比べ光の放射範囲が広がり、照明器具としてより使いやすくなる。
【0008】
特許文献2に係る電球型ELランプのようにEL素子をガラスバルブの内部に封入し、白熱ランプのような口金を装着することは、AC100Vの商用電源との接続を容易にして手軽に使えるようにするという効果をもたらすのみならず、発光体であるEL素子3A,3Bの信頼性や長寿命化にも有効である。特許文献1や特許文献2にも記載されているように、一般にEL素子、特に有機EL素子は水分や酸素の存在下では寿命が非常に短い。これに対し、特許文献2に係る電球型ELランプにおいては、その製造過程で、ガラスバルブ1とステム2とを封着した後、ステム2に設けられている排気管5を通してガラスバルブ1内をいったん排気し、その後、その排気管5を通して、例えば窒素ガスのような不活性ガスをガラスバルブ1内に導入し、排気管を封じ切っている。この特許文献2に記載の技術によれば、EL素子3A,3Bを外気から遮断して、水分や酸素の影響による性能劣化を防止することができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−184580号公報(段落[0006]及び[0007]、[0051]及び[0052])
【特許文献2】
特開昭64−12497号公報(第2頁左上欄第6〜10行、第3頁左下欄第2〜5行)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図2(a)や(b)に示す電球型ELランプによれば、AC100Vの商用電源を点灯用の電源として使うことが簡単になって、一般家庭でも手軽に使えるようになるので、需要の拡大が期待でき、しかもEL素子の高信頼性化、長寿命化ももたらされる。
【0011】
しかしながら、図2(a),(b)に示す従来の電球型ELランプは、発光体であるEL素子3A,3Bがステムの導入線221 ,222 に支持されて、中空に浮いている構造になっている。従って、どうしても振動や衝撃に対して弱く、製造中や流通のいろいろな段階で故障が生じやすいし、一般家庭では製造者推奨の取扱い方法が必ずしも厳密に守られているわけではないので、思いもよらない取扱いをされて破損してしまう可能性も高い。
【0012】
また、従来の電球型ELランプにおいては光の放射方向は限られて、どうしても全天方向(ガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向)というわけにはいかない。例えば、図2(a)に示される平板構造のEL素子3Aを用いたものでは、光はEL素子3Aの平面に垂直な方向にしか取り出せない。また、図2(b)に示されるEL素子3Bを円筒構造にしたランプでは、光は円筒の軸に垂直な半径方向に出射するだけで、円筒の軸の延伸方向には放射されない。つまり、図2(b)に示される電球型ELランプを、例えば一般家庭で白熱ランプの代わりに用いて天井のソケットに取り付けたとすると、ランプの真下は照らせないことになる。EL素子3Bの基体材料の可撓性の程度によって円筒の半径が大きいものしかできないときは、照明できない部分が大きくなって、非常に使いづらくなる。
【0013】
従って、本発明は、EL素子を発光体に用いた電球型のELランプにおいて、外部からの振動や衝撃に対する耐性を高めることを目的とする。
【0014】
本発明は、また、光をバルブの曲面に垂直な全方向に取り出せるようにすることを目的とする。
【0015】
本発明の他の目的は、以下の開示によって明らかにするであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の電球型ELランプは、外囲器である透光性のバルブの内面に、バルブを基体とするEL素子を形成したことを特徴とし、透光性のバルブと、バルブ内に封入された発光体と、バルブ内の発光体に電力を供給するための導入線が封着されたステムと、バルブを外部のソケットに装着すると共に、前記ステムの導入線を介して前記発光体へ供給すべき電力をソケットから受電するための口金とを含んでなり、前記バルブの内面に形成された透光性の第1の電極と、前記第1の電極の表面に形成されたEL発光層と、前記EL発光層の表面に形成された第2の電極とからなるEL素子を前記発光体とする構造をもっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明の一実施例に係る電球型ELランプの断面を示す図1を参照して、本実施例に係る電球型ELランプ100Aは、発光体に有機EL素子を用いたもので、透明なボール状のガラス製のバルブ1と、そのガラスバルブに封着されたステム2と、口金4とを備えていて、ガラスバルブ1とステム2とで作られる密閉空間の内部に発光体が封入されている点では、図2(a)や(b)に示す従来の電球型ELランプと同じである。しかし、発光体である有機EL素子3の構造が、全く異なっている。
【0018】
本実施例において、ランプ100Aの発光体である有機EL素子3は、外囲器であるガラスバルブ1そのものを基体として、その内面に直接形成されている。具体的には、ガラスバルブ1の内面に形成した透光性の電極6と、その上に形成した有機EL発光層7と、更にその上に形成した金属電極8のサンドイッチ構造で構成されている。ガラスバルブ1の内部には、窒素ガスが封入されている。
【0019】
ステム2は有機EL素子3を点灯させるための点灯回路9を内蔵していて、有機EL素子3の透光性電極6と金属電極8とはそれぞれ、導電線101 ,102 を介して、ステムに内蔵されている点灯回路の出力線111 ,112 に接続し、点灯回路の入力線121 ,122 は口金4に接続している。口金4は日本工業規格で定められた規格品で、AC100Vの商用電源のソケットにねじ込んで装着することによって、100Vの電源線に接続する。
【0020】
本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aを照明用に用いるときは、天井から吊り下げられたり壁に取り付けられているソケットに口金4をねじ込む。すると、点灯回路9は口金4を介してAC100Vの供給を受け、有機EL素子3の点灯に適当な電圧、容量のDC電圧に変換する。そのDC電圧が導電線101 ,102 を通じて有機EL素子の透光性電極6と金属電極8に印加され、これにより有機EL素子3が点灯する。
【0021】
本発明に係る電球型有機ELランプにおいて、有機EL素子3はガラスバルブ1自体を基体としていて、ガラスバルブ1そのものに直接、しかも全面で支持されている。従って、外部からの振動や衝撃に対する耐性は、図2(a)や(b)に示す従来の電球型ELランプに比べて高い。しかも、発光体である有機EL素子3を、ガラスバルブ1とは別体の独立した部品として予め別に製造しておく必要がない。後述する製造方法に従って、ガラスバルブ1の内面に透光性電極6、有機EL発光層7、金属電極8を順次重ねて成膜してゆくだけで発光体を形成できるので、部品点数も少なく、製造工程も簡単である。
【0022】
また、発光体である有機EL素子3はガラスバルブ1の内面の全体にわたって形成されているので、光はガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向に放射される。
【0023】
更に、本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aには、ガラスバルブ1の内部に不活性ガスを封入してあるので、例えば平板形のEL素子に従来見られるような、金属キャップなどによる封止や特別なパッシベーション膜で素子全体を保護するというような特段の手段を講じなくても、外気中の水分や酸素による有機EL素子3の性能劣化はない。しかも、後述するように、ガラスバルブ1内に不活性ガスを充填することに特に困難なことはない。
【0024】
本実施例に係る電球型有機ELランプを製造するについては、従来公知の技術を利用することができる。図1に示す電球型ELランプ100Aは、以下のようにして製造する。先ず、ガラスバルブ1の内面の、ステム取付け部近辺を除くほぼ全体にわたって、電極6となる透光性の導電体の膜を形成する。電極材料には例えばITOなどを用い、真空蒸着法あるいはスパッタ法などにより成膜する。
【0025】
次に、上記透光性電極6の表面に、有機EL発光層7を形成する。よく知られているように、有機EL素子には低分子タイプのものと高分子タイプのものとがあるが、低分子タイプの場合は蒸着法やスパッタ法によって成膜する。また、高分子タイプの場合であれば、適当な溶媒に溶解させて、ディップ法などで形成する。
【0026】
その後、更に、有機EL発光層7の表面に電極8となる金属膜を形成する。電極材には、例えばアルミニウムや金、銀などの電極材料として一般的に用いられている金属を用い、成膜には真空蒸着やスパッタなどを利用する。
【0027】
次に、有機EL素子の透光性電極6及び金属電極8と、ステムに内蔵された点灯回路9の出力線111 ,112 とを導電線101 ,102 で接続した後、ステム2とガラスバルブ1とを封着する。有機EL素子3と点灯回路9との電気的接続は、線材101 ,102 を用いない他の方法によってもよい。例えば、ステム2の表面に点灯回路の出力線111 ,112 に接続する電極パッドを設けておいて、それらの電極パッドと透光性電極6及び金属電極8とを、機械的に面接触させることで接続するような構造にしてもよい。
【0028】
次いで、ステム2に設けられている排気管5を通してガラスバルブ1内を真空に引き、窒素ガスを導入したのち排気管5を封じ切る。その後、口金4をガラスバルブ1に装着し、これにより点灯回路の入力線121 ,122 と口金4とを接続して、本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aを完成する。尚、ステム2には、電球型蛍光ランプに用いられている電子点灯回路内蔵のステムと同様の構造のものを用いることができる。ステムの点灯回路9には、有機EL素子3を過電圧や過電流から保護する保護回路を設けてもよい。
【0029】
上に述べた製造過程で、ガラスバルブ1とステム2とを封着し、バルブ内を排気し、不活性ガスを導入してステムの排気管5を封じ切ることによってバルブ内に不活性ガスを充填する一連の作業や、ガラスバルブ1に口金4を装着することなどは、これまで白熱ランプの製造で広く行われてきている十分こなれた製造技術である。新たに開発しなければならない技術や方法は特になく、本発明の実施にあたって、上記の製造過程では既存の白熱ランプの製造設備をそのまま流用できる。また、点灯回路9内蔵のステムも、その製造に特に困難なことはない。既に実用化されている電球型蛍光ランプには、AC100Vを電源としてこれから蛍光ランプを点灯させる電力を得るための電子点灯回路が必要であり、ステムの内部にその電子点灯回路を内蔵させた点灯回路内蔵のステムがあるので、その電球型蛍光ランプにおけるステムへの点灯回路内蔵技術を、本実施例に係る電球型ELランプのステム2にも適用できる。
【0030】
尚、本実施例において、バルブ1についてはガラス製のものを例示したが、透光性で所定の機械的強度を有するものであれば、プラスチックなど他の材料でできているものでも構わない。但し、バルブ1とステム2との封着や、ステムの排気管5の封じ切り、ガラスバルブ1への口金4の装着などに従来の白熱ランプの製造技術、設備を流用することを考慮すると、バルブ1はガラス製にすることが望ましい。バルブ1内は、減圧するだけでも有機EL素子に対する外気の影響を軽減することができるし、製造工程も原料ガスも削減できるのであるが、外気の影響軽減効果やバルブの破損防止あるいは、破損した際の安全性の点を重視するのであれば、不活性ガスを充填しておく方がよいであろう。
【0031】
また、実施例においてはステム2に点灯回路9を内蔵させた例を述べたが、有機EL素子は、有機EL発光層7の材料や膜厚などを選択することで商用電源でも点灯できるので、点灯回路9を不要としてステム2の構造を簡単にし、コスト削減を図ることができる。
【0032】
更に、実施例においては発光体に有機EL素子を用いた例を述べたが、勿論、無機EL素子を用いることもできる。しかしながら、有機EL素子のほうが輝度も効率も高く、また低圧で駆動できるので、照明効果の点や点灯回路の簡素化などの点で、有機EL素子のほうが利用しやすいであろう。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、EL素子を発光体に用いた電球型ELランプにおいて、外部からの振動や衝撃に対する耐性を高めることができる。
【0034】
又、光をバルブの曲面に垂直な全方向に取り出せるようにすることができる。
【0035】
更に、EL素子を外気から遮断するために従来使われていた金属キャップやパッシベーション膜などの特別な保護手段を不要にできる。しかも、その外気遮断構造を実現するために新しく必要になる技術や設備はなく、既存の白熱ランプの製造技術や装置、設備を流用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電球型有機ELランプの断面図である。
【図2】従来の技術に係る電球型ELランプの一例及び他の例の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガラスバルブ
2 ステム
3 有機EL素子
4 口金
5 排気管
6 透光性電極
7 有機EL発光層
8 金属電極
9 点灯回路
101 ,102 導電線
111 ,112 点灯回路の出力線
12 Q1 ,Q2 点灯回路の入力線
【発明の属する技術分野】
本発明は、電球型ELランプに関し、特に、発光体であるEL素子を透光性のバルブの内面に直接形成した構造の電球型有機ELランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
発光素子の一つであるエレクトロルミネッセント素子(EL素子)は、無機または有機の蛍光性物質の層(EL発光層)を陽極と陰極とで挟んでサンドイッチ構造にし、陽極と陰極との間に電圧を印加することで上記EL発光層に電場を加えて、エレクトロルミネッセンスの原理で発光させる素子である。EL発光層が放射した光は、陽極あるいは陰極を通して外部に取り出される。本来的には、例えば特許文献1や特許文献2にも記載されているように面光源であり、透光性の材料でできている平板あるいはシートを基体とし、その基体の上に透光性の陽極と、上記EL発光層と、陰極とを重ねて形成して、陽極から光を取り出す構造にすることが多い。そして、薄形の特徴を利用して、例えば時計や各種計器類のバックライトのような面照明の光源や、或いは平面型表示装置のディスプレイパネルなどの用途に用いられる。
【0003】
しかしながら、平面状の構造だけでは、特に基体が柔軟性を持たない平板構造であるときは用途が限られることから、平板型以外の構造にして用途を広げる努力が試みられている。例えば上記特許文献1は、柔軟性のある金属線やガラス繊維あるいはプラスチック繊維をコアとして、そのコアの外面を金属電極層、有機EL発光層、ITO電極層で包んで全体に柔軟性を持たせることで長尺で可撓性のある発光体にして、可搬式の局所照明装置を可能にしたり、或はパイプやダクト内の検査などに用いたり、光ファイバー通信の用途に使用する例を開示している。
【0004】
一方で、EL素子を、例えば一般家庭で使われている白熱ランプのように、照明ランプとして手軽に用いることができるようにする試みも行われている。このようになれば、特段の電源やその電源からの受電器具あるいは設備を新たに設けることをしなくても、既に各家庭内に行き渡っている白熱ランプ用の受金(ソケット)にそのまま装着して使えるので、需要が飛躍的に増大し、量産効果によるコストダウンが期待できる。上に述べた特許文献2は、そのような、EL素子を発光体に用いた電球型照明ランプを開示している。本発明も、この電球型のELランプに関わる発明である。
【0005】
図2(a),(b)に、特許文献2の第4図および第5図を再掲して示す。尚、以下では、図2中の符号及び名称に、特許文献2に用いられているものとは異なる符号及び名称を用いることがある。図2(a)を参照すると、この図に示す電球型ELランプ100は、ボール形の透明なガラスバルブ1とこれに封着された電球用のステム2とで作られる密閉空間内にEL素子3Aを封入し、ガラスバルブに口金4を装着した構造になっている。このランプは、発光体にEL素子3Aを用いている以外は一般家庭で使われている白熱ランプと同じ構造で、口金4には例えば日本工業規格で定められたものを用いているので、家庭に配線、配備されているAC100Vの商用電源のソケットに装着することで、簡単に点灯させることができる。
【0006】
EL素子3Aは白熱ランプのフィラメントに代るもので、EL素子の取出し線211 ,212 (これらの取出し線はそれぞれ、EL素子3Aの図示されていない陽極、陰極に通じている)が、ステムに封着されている2本の導入線221 ,222 のバルブ内に入り込んでいる部分に接続され、導入線のバルブ外に出ている部分は口金4に接続されている。そこで、ランプ1を白熱ランプ用のソケットに装着すると、EL素子3Aは口金4、ステムの導入線221 ,222 、取出し線211 ,212 を介して電力を供給されて点灯する。
【0007】
図2(a)に示すランプ1は、EL素子3Aに平板構造のものを用いた例であるが、特許文献2は他に、図2(b)に示すような、円筒構造のEL素子を用いたランプを開示している。図2(b)に示される電球型ランプに用いられているEL素子3Bは、基体に可撓性のあるものを用い、発光面を表側にし非発光面を内側にして円筒にしてある。EL素子3Bをそのような円筒構造のものにすることで、円筒の中心軸から半径方向へ放射状に光を取り出すことができるので、図2(a)に示される平板構造のEL素子を用いたランプに比べ光の放射範囲が広がり、照明器具としてより使いやすくなる。
【0008】
特許文献2に係る電球型ELランプのようにEL素子をガラスバルブの内部に封入し、白熱ランプのような口金を装着することは、AC100Vの商用電源との接続を容易にして手軽に使えるようにするという効果をもたらすのみならず、発光体であるEL素子3A,3Bの信頼性や長寿命化にも有効である。特許文献1や特許文献2にも記載されているように、一般にEL素子、特に有機EL素子は水分や酸素の存在下では寿命が非常に短い。これに対し、特許文献2に係る電球型ELランプにおいては、その製造過程で、ガラスバルブ1とステム2とを封着した後、ステム2に設けられている排気管5を通してガラスバルブ1内をいったん排気し、その後、その排気管5を通して、例えば窒素ガスのような不活性ガスをガラスバルブ1内に導入し、排気管を封じ切っている。この特許文献2に記載の技術によれば、EL素子3A,3Bを外気から遮断して、水分や酸素の影響による性能劣化を防止することができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−184580号公報(段落[0006]及び[0007]、[0051]及び[0052])
【特許文献2】
特開昭64−12497号公報(第2頁左上欄第6〜10行、第3頁左下欄第2〜5行)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図2(a)や(b)に示す電球型ELランプによれば、AC100Vの商用電源を点灯用の電源として使うことが簡単になって、一般家庭でも手軽に使えるようになるので、需要の拡大が期待でき、しかもEL素子の高信頼性化、長寿命化ももたらされる。
【0011】
しかしながら、図2(a),(b)に示す従来の電球型ELランプは、発光体であるEL素子3A,3Bがステムの導入線221 ,222 に支持されて、中空に浮いている構造になっている。従って、どうしても振動や衝撃に対して弱く、製造中や流通のいろいろな段階で故障が生じやすいし、一般家庭では製造者推奨の取扱い方法が必ずしも厳密に守られているわけではないので、思いもよらない取扱いをされて破損してしまう可能性も高い。
【0012】
また、従来の電球型ELランプにおいては光の放射方向は限られて、どうしても全天方向(ガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向)というわけにはいかない。例えば、図2(a)に示される平板構造のEL素子3Aを用いたものでは、光はEL素子3Aの平面に垂直な方向にしか取り出せない。また、図2(b)に示されるEL素子3Bを円筒構造にしたランプでは、光は円筒の軸に垂直な半径方向に出射するだけで、円筒の軸の延伸方向には放射されない。つまり、図2(b)に示される電球型ELランプを、例えば一般家庭で白熱ランプの代わりに用いて天井のソケットに取り付けたとすると、ランプの真下は照らせないことになる。EL素子3Bの基体材料の可撓性の程度によって円筒の半径が大きいものしかできないときは、照明できない部分が大きくなって、非常に使いづらくなる。
【0013】
従って、本発明は、EL素子を発光体に用いた電球型のELランプにおいて、外部からの振動や衝撃に対する耐性を高めることを目的とする。
【0014】
本発明は、また、光をバルブの曲面に垂直な全方向に取り出せるようにすることを目的とする。
【0015】
本発明の他の目的は、以下の開示によって明らかにするであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の電球型ELランプは、外囲器である透光性のバルブの内面に、バルブを基体とするEL素子を形成したことを特徴とし、透光性のバルブと、バルブ内に封入された発光体と、バルブ内の発光体に電力を供給するための導入線が封着されたステムと、バルブを外部のソケットに装着すると共に、前記ステムの導入線を介して前記発光体へ供給すべき電力をソケットから受電するための口金とを含んでなり、前記バルブの内面に形成された透光性の第1の電極と、前記第1の電極の表面に形成されたEL発光層と、前記EL発光層の表面に形成された第2の電極とからなるEL素子を前記発光体とする構造をもっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明の一実施例に係る電球型ELランプの断面を示す図1を参照して、本実施例に係る電球型ELランプ100Aは、発光体に有機EL素子を用いたもので、透明なボール状のガラス製のバルブ1と、そのガラスバルブに封着されたステム2と、口金4とを備えていて、ガラスバルブ1とステム2とで作られる密閉空間の内部に発光体が封入されている点では、図2(a)や(b)に示す従来の電球型ELランプと同じである。しかし、発光体である有機EL素子3の構造が、全く異なっている。
【0018】
本実施例において、ランプ100Aの発光体である有機EL素子3は、外囲器であるガラスバルブ1そのものを基体として、その内面に直接形成されている。具体的には、ガラスバルブ1の内面に形成した透光性の電極6と、その上に形成した有機EL発光層7と、更にその上に形成した金属電極8のサンドイッチ構造で構成されている。ガラスバルブ1の内部には、窒素ガスが封入されている。
【0019】
ステム2は有機EL素子3を点灯させるための点灯回路9を内蔵していて、有機EL素子3の透光性電極6と金属電極8とはそれぞれ、導電線101 ,102 を介して、ステムに内蔵されている点灯回路の出力線111 ,112 に接続し、点灯回路の入力線121 ,122 は口金4に接続している。口金4は日本工業規格で定められた規格品で、AC100Vの商用電源のソケットにねじ込んで装着することによって、100Vの電源線に接続する。
【0020】
本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aを照明用に用いるときは、天井から吊り下げられたり壁に取り付けられているソケットに口金4をねじ込む。すると、点灯回路9は口金4を介してAC100Vの供給を受け、有機EL素子3の点灯に適当な電圧、容量のDC電圧に変換する。そのDC電圧が導電線101 ,102 を通じて有機EL素子の透光性電極6と金属電極8に印加され、これにより有機EL素子3が点灯する。
【0021】
本発明に係る電球型有機ELランプにおいて、有機EL素子3はガラスバルブ1自体を基体としていて、ガラスバルブ1そのものに直接、しかも全面で支持されている。従って、外部からの振動や衝撃に対する耐性は、図2(a)や(b)に示す従来の電球型ELランプに比べて高い。しかも、発光体である有機EL素子3を、ガラスバルブ1とは別体の独立した部品として予め別に製造しておく必要がない。後述する製造方法に従って、ガラスバルブ1の内面に透光性電極6、有機EL発光層7、金属電極8を順次重ねて成膜してゆくだけで発光体を形成できるので、部品点数も少なく、製造工程も簡単である。
【0022】
また、発光体である有機EL素子3はガラスバルブ1の内面の全体にわたって形成されているので、光はガラスバルブ1の曲面に垂直な全方向に放射される。
【0023】
更に、本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aには、ガラスバルブ1の内部に不活性ガスを封入してあるので、例えば平板形のEL素子に従来見られるような、金属キャップなどによる封止や特別なパッシベーション膜で素子全体を保護するというような特段の手段を講じなくても、外気中の水分や酸素による有機EL素子3の性能劣化はない。しかも、後述するように、ガラスバルブ1内に不活性ガスを充填することに特に困難なことはない。
【0024】
本実施例に係る電球型有機ELランプを製造するについては、従来公知の技術を利用することができる。図1に示す電球型ELランプ100Aは、以下のようにして製造する。先ず、ガラスバルブ1の内面の、ステム取付け部近辺を除くほぼ全体にわたって、電極6となる透光性の導電体の膜を形成する。電極材料には例えばITOなどを用い、真空蒸着法あるいはスパッタ法などにより成膜する。
【0025】
次に、上記透光性電極6の表面に、有機EL発光層7を形成する。よく知られているように、有機EL素子には低分子タイプのものと高分子タイプのものとがあるが、低分子タイプの場合は蒸着法やスパッタ法によって成膜する。また、高分子タイプの場合であれば、適当な溶媒に溶解させて、ディップ法などで形成する。
【0026】
その後、更に、有機EL発光層7の表面に電極8となる金属膜を形成する。電極材には、例えばアルミニウムや金、銀などの電極材料として一般的に用いられている金属を用い、成膜には真空蒸着やスパッタなどを利用する。
【0027】
次に、有機EL素子の透光性電極6及び金属電極8と、ステムに内蔵された点灯回路9の出力線111 ,112 とを導電線101 ,102 で接続した後、ステム2とガラスバルブ1とを封着する。有機EL素子3と点灯回路9との電気的接続は、線材101 ,102 を用いない他の方法によってもよい。例えば、ステム2の表面に点灯回路の出力線111 ,112 に接続する電極パッドを設けておいて、それらの電極パッドと透光性電極6及び金属電極8とを、機械的に面接触させることで接続するような構造にしてもよい。
【0028】
次いで、ステム2に設けられている排気管5を通してガラスバルブ1内を真空に引き、窒素ガスを導入したのち排気管5を封じ切る。その後、口金4をガラスバルブ1に装着し、これにより点灯回路の入力線121 ,122 と口金4とを接続して、本実施例に係る電球型有機ELランプ100Aを完成する。尚、ステム2には、電球型蛍光ランプに用いられている電子点灯回路内蔵のステムと同様の構造のものを用いることができる。ステムの点灯回路9には、有機EL素子3を過電圧や過電流から保護する保護回路を設けてもよい。
【0029】
上に述べた製造過程で、ガラスバルブ1とステム2とを封着し、バルブ内を排気し、不活性ガスを導入してステムの排気管5を封じ切ることによってバルブ内に不活性ガスを充填する一連の作業や、ガラスバルブ1に口金4を装着することなどは、これまで白熱ランプの製造で広く行われてきている十分こなれた製造技術である。新たに開発しなければならない技術や方法は特になく、本発明の実施にあたって、上記の製造過程では既存の白熱ランプの製造設備をそのまま流用できる。また、点灯回路9内蔵のステムも、その製造に特に困難なことはない。既に実用化されている電球型蛍光ランプには、AC100Vを電源としてこれから蛍光ランプを点灯させる電力を得るための電子点灯回路が必要であり、ステムの内部にその電子点灯回路を内蔵させた点灯回路内蔵のステムがあるので、その電球型蛍光ランプにおけるステムへの点灯回路内蔵技術を、本実施例に係る電球型ELランプのステム2にも適用できる。
【0030】
尚、本実施例において、バルブ1についてはガラス製のものを例示したが、透光性で所定の機械的強度を有するものであれば、プラスチックなど他の材料でできているものでも構わない。但し、バルブ1とステム2との封着や、ステムの排気管5の封じ切り、ガラスバルブ1への口金4の装着などに従来の白熱ランプの製造技術、設備を流用することを考慮すると、バルブ1はガラス製にすることが望ましい。バルブ1内は、減圧するだけでも有機EL素子に対する外気の影響を軽減することができるし、製造工程も原料ガスも削減できるのであるが、外気の影響軽減効果やバルブの破損防止あるいは、破損した際の安全性の点を重視するのであれば、不活性ガスを充填しておく方がよいであろう。
【0031】
また、実施例においてはステム2に点灯回路9を内蔵させた例を述べたが、有機EL素子は、有機EL発光層7の材料や膜厚などを選択することで商用電源でも点灯できるので、点灯回路9を不要としてステム2の構造を簡単にし、コスト削減を図ることができる。
【0032】
更に、実施例においては発光体に有機EL素子を用いた例を述べたが、勿論、無機EL素子を用いることもできる。しかしながら、有機EL素子のほうが輝度も効率も高く、また低圧で駆動できるので、照明効果の点や点灯回路の簡素化などの点で、有機EL素子のほうが利用しやすいであろう。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、EL素子を発光体に用いた電球型ELランプにおいて、外部からの振動や衝撃に対する耐性を高めることができる。
【0034】
又、光をバルブの曲面に垂直な全方向に取り出せるようにすることができる。
【0035】
更に、EL素子を外気から遮断するために従来使われていた金属キャップやパッシベーション膜などの特別な保護手段を不要にできる。しかも、その外気遮断構造を実現するために新しく必要になる技術や設備はなく、既存の白熱ランプの製造技術や装置、設備を流用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電球型有機ELランプの断面図である。
【図2】従来の技術に係る電球型ELランプの一例及び他の例の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガラスバルブ
2 ステム
3 有機EL素子
4 口金
5 排気管
6 透光性電極
7 有機EL発光層
8 金属電極
9 点灯回路
101 ,102 導電線
111 ,112 点灯回路の出力線
12 Q1 ,Q2 点灯回路の入力線
Claims (8)
- 外囲器である透光性のバルブの内面に、バルブを基体とするEL素子を形成したことを特徴とする電球型ELランプ。
- 透光性のバルブと、バルブ内に封入された発光体と、バルブ内の発光体に電力を供給するための導入線が封着されたステムと、バルブを外部のソケットに装着すると共に、前記ステムの導入線を介して前記発光体へ供給すべき電力をソケットから受電するための口金とを含んでなり、
前記バルブの内面に形成された透光性の第1の電極と、前記第1の電極の表面に形成されたEL発光層と、前記EL発光層の表面に形成された第2の電極とからなるEL素子を前記発光体とする構造の電球型ELランプ。 - 前記EL素子に有機EL素子を用いたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の電球型ELランプ。
- 前記バルブ内に不活性ガスを封入したことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の電球型ELランプ。
- 交流100Vの商用電源で点灯させるものであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の電球型ELランプ。
- 前記ステムに交流100Vの商用電源から前記EL素子を点灯させる電力を得るための点灯回路を内蔵させたことを特徴とする、請求項5に記載の電球型ELランプ。
- 前記EL素子への電気的過大入力に対する保護手段を設けたことを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の電球型ELランプ。
- 請求項2に記載の電球型ELランプを製造する方法であって、前記透光性のバルブの内面に前記透光性の第1の電極と、前記EL発光層と、前記第2の電極を順次形成して前記透光性のバルブを基体とするEL素子を設ける過程と、
前記EL素子の第1の電極と前記ステムの一つの導入線とを接続し、EL素子の第2の電極とステムの他の導入線とを接続する過程と、
前記バルブと前記ステムとを封着する過程と、
前記ステムに設けられている排気管を通して前記バルブ内を排気したのち前記排気管を封じ切り、又は、前記バルブ内を排気し、外部から前記排気管を通して前記バルブ内に不活性ガスを所定の圧力まで導入した後、前記排気管を封じ切る過程と、
前記バルブに前記口金を装着する過程とを含む電球型ELランプの製造方法。
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