JP2004206963A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さや幅の異なるカードに対応して、カードによってコンタクトが損傷されることを防止し、常にコンタクトの接触部がカードの接触パッド部に良好に接触されるように挿入横断面方向の寸法や形状の異なる異種カードが共用できるように構成する。
【解決手段】両側壁の内面に階段状に複数個の段付き案内路が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体と組合せて偏平で中空のハウジングを形成するカバー部材と、該ハウジング内に滑動可能に設けられたスライダと、前記ハウジング内に上下方向に分けて設置された複数個の第1、第2のコンタクトと、前記ハウジング内の一側に設けられたイジェクト機構とを有し、挿入横断面方向の形状や寸法の異なる厚薄のカードに対応して、前記スライダに対する挿入横断面方向の形状を切り換えできる構造に形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機や電話機、PDA(personal digital assistance)、携帯型オーディオ、ゲーム機、カメラ等の電子機器や情報端末機器等に取付けられるカードコネクタに係わるもので、特に、SDカードやブルートゥースカード、MS・Duoカード(以下、単にDuoカードと言う)と呼称されるICカード等の小型のメモリカードのような挿入断面形状や幅、あるいは厚さ等の異なるカードが挿入されるように用いられるカードコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機や電話機、PDA(personal digital assistance)、携帯型オーディオ、ゲーム機、カメラ等の電子機器や情報端末機器等においては、メモリなどのICチップと呼ばれるIC部品が組込まれたSIM(subscriber identity module)カード、MMC(multi media card)、スマートメディア(登録商標)、SD(super density;secure digital)カード、ブルートゥース(登録商標)カード、MS・Duoカード等のICカードを挿入して用いるカードコネクタが広く求められている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
カードコネクタに挿入されるカードにおいて、厚さが薄いDuoカードと、厚さが厚いSDカードのようなカード等がある。さらにまた、このようなカードでは、カードを長い形状とし、その先端にアンテナが配設された無線を使用するブルートゥースカード等もあり、このブルートゥースカードでは、そのアンテナ部分をカードコネクタの筐体から飛び出させて使用している。
【0004】
また、このような厚さの薄いDuoカードに対応して、幅方向のコネクタ挿入口の外形寸法が大きく、長手方向の奥行きがほぼ同じで、厚さが厚いSDカードが広く使用されている。このようなSDカードのような厚いカードが、上記のような幅方向の狭いカードや薄いカードと共に使用されるようになって来ている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−223044号公報(第4−5頁、第5−6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、産業界ではこのような厚いカードや薄いカードと、幅の異なるカード等を、共通の1つのカードコネクタによって共用することが求められている。ところで、カードコネクタにおいて、厚さや幅等の異なるカードを共用すると、カードの端末端面が不揃いとなり、使用機器の端面から少なくとも一方のカードが飛出したりする。さらに、このような寸法の異なるカードの共用においては、コンタクトの位置が一致せず、カードの接触パッド部とコンタクトとの接触がずれてしまうことがある。さらにまた、この飛び出たカードに外圧が加わった場合に、カードがコンタクトを損傷し、カードの接触パッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生してしまう等の不都合な問題が見られる。
【0007】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題点を解決するために、厚さや幅の異なるカードに対応して、カードによってコンタクトが損傷されることを防止し、常にコンタクトの接触部がカードの接触パッド部に良好に接触されるように挿入横断面方向の寸法や形状の異なる異種カードが共用できるように構成されたカードコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明のカードコネクタは、両側壁の内面に階段状に複数個の段付き案内路が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体と組合せて偏平で中空のハウジングを形成するカバー部材と、該ハウジング内に滑動可能に設けられたスライダと、前記ハウジング内に上下方向に分けて設置された複数個の第1、第2のコンタクトと、前記ハウジング内の一側に設けられたイジェクト機構とを有し、挿入横断面方向の形状や寸法の異なる厚薄のカードに対応して、スライダに対する挿入横断面方向の形状を切り換えできる構造に形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のカードコネクタは、前記スライダが中空形状に形成され厚いカードの挿入時に、カードがスライダと係合してスライダを動かし、上段の第1のコンタクトと接触されることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明のカードコネクタは、薄いカードの挿入時には、カードがスライダと係合せずにスライダ内の中空部分に導入されて下段の第2のコンタクトと接触されることを特徴とする。
【0011】
さらにまた、本発明のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置されて接触され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて前記第2のコンタクトと接触されることを特徴とする。
【0012】
本発明のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて第2のコンタクトと接触されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記スライダが平板状に形成されて前記第1、第2のコンタクトの先端部分が上方に突出するようにできる第1、第2の長孔を設けて、前記厚いカードの挿入により前記スライダが移動される時に、前記第1のコンタクトが前記スライダの第1の長孔から突出して前記厚いカードと接触され、前記スライダの静止した待機位置においては前記スライダの第2の長孔から前記第2のコンタクトが上方に突出して前記薄いカードと接触されることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、かつ前記第1、第2のコンタクトの間に仕切板が配置されて、厚いカードの挿入時には上下動可能なカードガイドによって前記仕切板の上に前記厚いカードが案内されて前記第1のコンタクトと接触され、薄いカードの挿入時には、前記仕切板の下に前記薄いカードが案内されて前記第2のコンタクトと接触されるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
さらにまた、本発明のカードコネクタは、前記イジェクト機構が、ハート形カムが形成されたカム機構を有することを特徴とする。
【0016】
本発明のその他の目的や特徴および利点は、添付図面に示される本発明の実施形態についての以下の詳細な説明から明らかである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図8には、本発明のカードコネクタの実施例1が示されており、図1は、本発明の実施例1におけるカードコネクタの斜視図で、図2は、図1のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図、図3は、SDカードを挿入した時の斜視図で、図4は、Duoカードを挿入した時の斜視図、図5は側断面図で、図6は、SDカードを挿入した時の側断面図、図7は、Duoカードを挿入した時の側断面図で、図8は、コンタクト部分とスライダ部分を下方から見た部分斜視図である。
【0018】
なお、本発明のカードコネクタのこの実施例1においては、カードとして、例えばSDカードとDuoカードとが使用されるよう適用されるが、本発明は、これらSDカードやDuoカードの使用にのみ制限されるものではなく、他のカードにも適用できることは勿論である。
【0019】
図示されるように、本発明の実施例1におけるカードコネクタ1は、コネクタ本体3にカバー部材4を組合せて形成される偏平な中空構造のハウジング2と、このハウジング4内に滑動可能に設けられたスライダ5と、ハウジング4内に上下二段に整列して設置された複数個の第1のコンタクト6および第2のコンタクト7と、ハウジング4の一方の側壁13に設けられたイジェクト機構8とを有している。
【0020】
本発明のカードコネクタ1において、ハウジング2は、一端が開口されていて、この開口側にカード挿入口9が形成されており、他方の側が閉鎖されていて端壁11が設けられている。ハウジング2のこの端壁11には、複数個の孔12が上下二段に、かつ横方向に整列して設けられており、これら孔12の上方側の孔12aに位置するように配置された上段側の第1のコンタクト6と、下方側の孔12bに位置するように配置された下段側の第2のコンタクト7とが夫々嵌め込まれて固定されている。このようなハウジング2は、コネクタ本体3とカバー部材4とを組み合わせて偏平で中空な形状に構成されている。
【0021】
コネクタ本体3は、平板状のベース部10と、このベース部10の両側の側壁13、14と、第1、第2のコンタクト6、7が設置される端壁11とを有している。
【0022】
さらに、コネクタ本体3には、両側の側壁13、14に沿ってカードの側縁を案内する第1および第2の案内路を形成する上段の案内路15と、中段の案内路16と、下段の案内路17とが、3段の段付き形状に形成されている。これら上段の案内路15と中段の案内路16は、上段の案内路15が上側に幅が広く形成されており、中段の案内路16が上段の案内路15よりも幅が狭いように上段の案内路15の下側に、中段に形成されている。
【0023】
従って、これら上段の案内路15と中段の案内路16とが、例えばSDカードの両側の段付部を案内するように段付き側辺部分に係合してSDカードをスライドできるように第1の案内路として形成されている。そして、この第1の案内路の中段の案内路16の下に、下段の案内路17が、中段の案内路16の幅よりも狭い幅で設けられている。この下段の案内路17が、Duoカードの両側の側辺部分に係合してDuoカードを案内できるように第2の案内路として形成されている。
【0024】
同時に、これら第1および第2の案内路を形成する上段、中段、下段の案内路15、16、17に沿ってスライダ5が良好にスライドできるようにスライダ5が第1、第2の案内路の上段、中段、下段の案内路15、16、17と係合するように装着されている。
【0025】
さらに、コネクタ本体3の一方の側壁13には、後方側のほぼ半分程に亙って切除されており、第1、第2の案内路の上段、中段、下段の案内路15、16、17とほぼ平行に細長い空所としてスライド溝18が形成されている。そして、この細長いスライド溝18内には、カードを放出するためのイジェクト機構8が設けられている。
【0026】
イジェクト機構8は、スライダ5の一側に横方向に突出するように設けられた突起部19に一端が係止されたばね部材21を有しており、このばね部材21の他端がスライド溝18内における固定の突起部20に係止されている。従って、スライダ5は、イジェクト機構8のこのばね部材21によってカードを放出することができるように弾性偏倚されるように形成されている。
【0027】
また、コネクタ本体3の他方の側壁14には、カードの書込防止ボタンとしてのライトプロテクトボタンのスライド位置を検出するライトプロテクトスイッチを構成する片持ち梁状に支持された金属ばね片を設けることができる。
【0028】
コネクタ本体3と組合せられるカバー部材4は、金属薄板を、例えば打抜きやプレス加工等によって折り曲げ加工されて作られ、両側に側壁22、23が設けられていて、コネクタ本体3の両側壁13、14の外面側に嵌合されて取り付けられるように形成されている。また、カバー部材4の前方端部側には、カードを取り出すための切欠き等を必要に応じて設けることができる。
【0029】
また、コネクタ本体3とカバー部材4とから形成されるハウジング2内に滑動可能に設けられたスライダ5は、コネクタ本体3の両側の側壁13、14の第1、第2の案内路を形成する3段の案内路15、16、17に沿って滑動可能に設けられており、SDカードの前端面が係合して押すことによって移動されるようにブリッジ形状、または下方の一部が切除された中空角形の形状に形成されている。従って、このスライダ5の中空部分と下方の切除部分とによって、スライダ5が第1、第2のコンタクト6、7部分の上を通過移動できるように作られている。このようなスライダ5の中空の形状は、図2と図8から明白に示されており、理解することができる。
【0030】
図示されるように、スライダ5は、左右両側に、上段の案内路15に側面が係合するフランジ部5aが設けられており、中程の前方に仕切板部5bが設けられている。さらに、スライダ5の下面部分は、一部が切除されることによって内側に突出する内フランジ部5c、5dが設けられており、また、後方の下部には、下方に櫛歯状に開口した開口部5fを有する端壁5eが設けられている。
【0031】
このために、この端壁5eの櫛歯状に切り欠かれた縦方向に細長い各々の開口部5fに、第2のコンタクト7がそれぞれ挿通されている。さらに、この端壁5eの上には横方向に細長い空所が形成されていて、この空所部分に第1のコンタクト6が、横方向に整列して通されて前方に延びており、仕切板部5bの上を通ってさらに前方に延びている。これによって、第1のコンタクト6と第2のコンタクト7は、スライダ5の仕切板部5bと端壁5eとによって上下にしっかりと分けられており、接触することがない。
【0032】
図示されるように、上段の第1のコンタクト6は、一端にカードのパッド部と接触するための片持ち梁形の円弧状のカード接触部25が形成された弾性コンタクト部片24を有している。また、この第1のコンタクト6は、他端に、基板のプリント回路と接続されるための端子部25を有している。さらに、この第1のコンタクト6は、この端子部26の近傍において、コネクタ本体3の端壁11の上段の孔12aに弾性コンタクト部片24の根元部分が圧入されて固着されている。このような第1のコンタクト6とほぼ同様に第2のコンタクト7も弾性コンタクト部片27、カード接触部28、端子部29が設けられており、端壁11の下段の孔12bに弾性コンタクト部片27の根元部分が圧入されて固着されている。また、これら第1、第2のコンタクト6、7の形状が図5乃至図8に明示されている。
【0033】
このように、本発明の実施例1のカードコネクタ1においては、第1のコンタクト6が上段に位置されて、第2のコンタクト7が下段に位置されるように二段に、かつ横方向に整列して配置されている。従って、SDカードの接触パッド部が上段の第1コンタクト6と接触されて接続され、Duoカードの接触パッド部が下段の第2のコンタクト7と接触されて接続されるように構成されている。
【0034】
このように構成された本発明のカードコネクタの実施例1において、SDカードとDuoカードを実際に使用する場合の状態について、以下に説明する。
【0035】
この場合に、SDカードは、両側の側辺部分が段付き形状に形成され、幅が広く厚いカードである。他方、Duoカードは、幅がSDカードよりも狭く、かつ薄いカードである。
【0036】
図3と図6は、SDカードを挿入した場合の図で、図示されるように、本発明のカードコネクタ1のカード挿入口9からSDカードAを挿入すると、SDカードAは、両側の段付き側辺部分が第1の案内路を形成する上段の案内路15と中段の案内路16とに係合して、この第1の案内路の上段の案内路15と中段の案内路16とに沿って案内されて、奥の方に向って押し入れられるようになる。そして、SDカードAの先端面がスライダ5に当接してスライダ5を押すので、スライダ5は、第1の案内路の上段の案内路15と中段の案内路16とに沿って、さらにスライドされて奥の方へと押されて、移動されるようになる。
【0037】
この場合に、スライダ5は、中空部分と下方の切除部分とが第1、第2のコンタクト6、7の上を通過するので、これら第1、第2のコンタクト6、7によって、スライダ5の移動が何等邪魔されることは無い。さらにまた、これら第1、第2のコンタクト6、7も、スライダ5が当たることが無く、何等損傷されることが無い。従って、SDカードAの先端下面側の接触パッド部が、図6に示されるように、所要位置において第1のコンタクト6の弾性コンタクト部片24のカード接触部25と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。この場合に、SDカードAは、図6に示されるように、第2のコンタクト7よりも上方に位置されており、第2のコンタクト7にはSDカードAが何等当たっていない。
【0038】
また、この場合に、イジェクト機構8のばね部材21は、SDカードAによってスライダ5が奥の方に押されて移動されるために、図3に示されるように引っ張られて延びて、緊張されるようになる。このようなばね部材21が延びた緊張された状態で、適宜なロック機構によってスライダ5をロックして固定することができる。このようなロック機構の一例としては、例えば、ばね部材によって弾性偏倚されたラッチ爪部材や押圧ボタン部材等を利用することができる。
【0039】
このようにして、本発明のカードコネクタ1内にSDカードAを所要位置にまで挿入して装着することができる。こうして本発明のカードコネクタ1に挿入されたSDカードAを取り出すためには、図示されていないロック機構のロックを解除すれば、スライダ5がイジェクト機構8の緊張したばね部材21の引張力によって引っ張られる。このために、スライダ5は、上段と中段と下段の案内路15、16、17に沿って、カード挿入口9の方に向って移動されて、SDカードAが押し出されるので、SDカードAをカードコネクタ1から取出すことができる。
【0040】
また、DuoカードBを挿入する場合には、DuoカードBは、SDカードAよりも幅が狭く、かつ厚さも薄いので、カードコネクタ1のカード挿入口9において、下方側の第2の案内路としての下段の案内路17の間に嵌合されて挿入されるようになる。従って、DuoカードBは、この下方側の第2の案内路を形成する下段の案内路17に沿って、カードコネクタ1内の奥の方に向って押し入れられて、挿入されるようになる。そして、DuoカードBの先端部が、スライダ5の仕切板部5bの下を通ってスライダ5内に入れられるようになる。
【0041】
この場合に、DuoカードBの先端下面側の接触パッド部が、図7に示されるように、第2のコンタクト7の弾性コンタクト部片27のカード接触部28と良好に接触されて好適に接続されるようになる。このような場合に、DuoカードBは、図7に示されるように、上段の第1のコンタクト6よりも下方に位置されており、上段の第1のコンタクト6にはDuoカードBが何等当たっていない。
【0042】
また、この場合に、イジェクト機構8のばね部材21は、DuoカードBがスライダ5の仕切板部5bの下を通って中空部分と切除部分とに入るために、スライダ5が何等全く移動されることが無い。従って、ばね部材21も何等引っ張られないために緊張されることがなく、スライダ5は、図4と図7に示されるように不動のままである。このために、DuoカードBは、接触パッド部が第2のコンタクト7のカード接触部28と好適に接続されるようになる。
【0043】
このように、本発明のカードコネクタ1に挿入されたDuoカードBを取り出すためには、単にDuoカードBの端を持って引き出せば、DuoカードBは何等不都合なく好適に引き出されて下段の第2のコンタクト7から、DuoカードBの接触パッド部が第2のコンタクト7のカード接触部28から離されて、DuoカードBがカードコネクタ1から好適に引き出されるようになる。
【0044】
上述したように構成された本発明のカードコネクタ1によれば、カードコネクタ1のカード挿入口9において、外形寸法形状が相違し、かつ挿入口方向の厚さ寸法が異なるSDカードAやDuoカードB等を、同一のカードコネクタ1のカード挿入口9のスロットとしての第1の案内路を形成する上段と中段の案内路15、16と、第2の案内路を形成する下段の案内路17とによって、段付き形状の厚さの厚いSDカードAと、幅が狭く、厚さの薄いDuoカードBとが、同一機器のカードコネクタ1において、上段の第1のコンタクト6と下段の第2のコンタクト7とにそれぞれ良好に接触されるようになる。
【0045】
従って、挿入されたSDカードAとDuoカードB等の接触パッド部が、本発明のカードコネクタ1の上段または下段の第1および第2のコンタクト6、7のカード接触部25、28と良好に接触されて接続されるようになる。これによって、このような外形寸法の異なるSDカードAやDuoカードBが挿入された場合においても、SDカードAやDuoカードBと確実に接触することができ、しかもまた、SDカードAやDuoカードB等の接触パッド部から上段および下段の第1、第2のコンタクト6、7のカード接触部25、28が脱落してリードエラーが発生しないようにしっかりと保護することができる。
【0046】
(実施例2)
図9乃至図18には、本発明のカードコネクタの実施例2が示されており、図9は、本発明の実施例2におけるカードコネクタの斜視図で、図10は、図9のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図、図11は、カバー部材を取り除いた、図10のカードコネクタの平面図で、図12は、SDカードを挿入した時の斜視図、図13は、Duoカードを挿入した時の斜視図で、図14は、カバー部材を取り除いた図10のカードコネクタの側断面図、図15は、SDカードを挿入した時の側断面図で、図16は、Duoカードを挿入した時の側断面図、図17A乃至図17Cは、SDカードを挿入、抜き出す時の状態図で、図18A乃至図18Cは、Duoカードを挿入、抜き出す時の状態図である。
【0047】
なお、本発明のカードコネクタのこの実施例2においても、カードとして、例えばSDカードとDuoカードとが使用されるよう適用されるが、本発明は、これらSDカードやDuoカードの使用にのみ制限されるものではなく、他の同様なカードにも適用できることは勿論である。
【0048】
図示されるように、本発明の実施例2におけるカードコネクタ30は、コネクタ本体33にカバー部材34を組合せて形成される偏平な中空構造のハウジング32と、このハウジング34内に滑動可能に設けられたスライダ35と、ハウジング34内に上下二段に設置された複数個の第1のコンタクト36および第2のコンタクト37と、ハウジング34の一方の側壁43に設けられたイジェクト機構38とを有している。
【0049】
本発明のカードコネクタ30において、ハウジング32は、コネクタ本体33とカバー部材34とを組み合わせて偏平で中空な形状に構成されている。さらにまた、ハウジング32は、一端が開口されていて、この開口側にカード挿入口39が形成されており、他方の側が閉鎖されていて端壁41が設けられている。ハウジング32のこの端壁41には、複数個の孔42が横方向に間隔を置いて整列して設けられており、これら孔42の各々に位置するように配置された第1のコンタクト36が夫々嵌め込まれて固定されている。
【0050】
さらに、これら第1のコンタクト36の各々に対応して第2のコンタクト37が向かい合うようにハウジング32内においてコネクタ本体33上に取り付けられている。しかも、これら第1のコンタクト36と第2のコンタクト37とは、図14乃至図16に示されるように、上下方向に異なった高さ位置に設置されている。
【0051】
コネクタ本体33は、平板状のベース部40と、このベース部40の両側の側壁43、44と、第1のコンタクト36が設置される端壁41とを有している。
【0052】
さらに、コネクタ本体33には、両側の側壁43、44に沿ってSDカードの側縁を案内する第1の案内路を形成する上段の案内路45と下段の案内路46とが、段付き形状に形成されている。これら第1の案内路を形成する上段の案内路45と下段の案内路46は、上段の案内路45が上側に幅が広く形成されており、下段の案内路46が上段の案内路45よりも幅が狭いように下側に形成されていて、2段の段付き形状に作られている。
【0053】
従って、これら第1の案内路を形成する上段の案内路45と下段の案内路46とが、例えばSDカードの両側の段付部を案内するように段付き側辺部分に係合してSDカードをスライドできるように形成されている。そして、後に詳しく説明されるように、さらに下段の案内路46の内側に形成される直立壁76の内側の側面76aと、スライダ35に設けられた突部77の内側の側面77aとによって、Duoカードのための第2の案内路が形成されている。従って、この第2の案内路を形成する直立壁76の側面76aと突部77の側面77aとが、Duoカードの両側の側辺部分に係合してDuoカードを案内できるように形成されている。
【0054】
同時に、この第1の案内路の上段の案内路45と下段の案内路46とに沿ってスライダ35が良好にスライドできるようにスライダ35が第1の案内路の上段の案内路45と下段の案内路46とに係合するように装着されている。
【0055】
さらに、コネクタ本体33の一方の側壁43には、後方側のほぼ半分程に亙って切除されており、第1の案内路の上段の案内路45と下段の案内路46とにほぼ平行に細長い空所としてスライド溝47が、側壁43のほぼ全長に亙って形成されている。そして、この細長いスライド溝47内には、SDカードを放出するためのイジェクト機構38が設けられている。
【0056】
コネクタ本体33と組合せられるカバー部材34は、金属薄板を、例えば打抜きやプレス加工等によって折り曲げ加工されて作られ、両側に側壁51、51が設けられている。このカバー部材34の側壁51、51には、細長い矩形状の開口51aが設けられていて、コネクタ本体33の両側の側壁43、44のラッチ爪52が係止されるように形成されている。また、カバー部材34の前方端部側には、カードを取り出すための切欠きが設けられていて、カード用の開口34Aが形成されている。
【0057】
また、コネクタ本体33とカバー部材34とから形成されるハウジング32内に滑動可能に設けられたスライダ35は、コネクタ本体33の両側の側壁43、44の第1の案内路の上段の案内路45と下段の案内路46とに沿って滑動可能に設けられており、SDカードの前端面が係合して押すことによって移動されるようにブリッジ形状、または一部が切除された中空角形の形状に形成されている。
【0058】
従って、このスライダ35の中空部分と切除部分とによって、スライダ35が、第1、第2のコンタクト36、37の上方を通過移動できるように作られている。このようなスライダ35の中空で、一部が切除された形状は、図10に明白に示されており、理解することができる。
【0059】
図示されるように、上段側の第1のコンタクト36は、一端にSDカードの接触パッド部と接触するための片持ち梁形の円弧状のカード接触部54が形成された弾性コンタクト部片53を有している。また、第1のコンタクト36は、基板のプリント回路と接続されるための端子部55を有している。さらに、この第1のコンタクト36は、この端子部55の近傍にてコネクタ本体33の端壁41の孔12に弾性コンタクト部片53の根元部分が圧入されて固着されている。
【0060】
このような第1のコンタクト36とほぼ同様に第2のコンタクト37も弾性コンタクト部片56、カード接触部57、端子部58が設けられており、コネクタ本体34のベース部材40上に、第1のコンタクト36と対向して、かつ下段の位置に配設されている。さらに、この第2のコンタクト37は、コネクタ本体34のベース部材40上の溝内に、弾性コンタクト部片56の根元部分が圧入されて固着されることによってしっかりと取り付けられている。また、これら第1、第2のコンタクト36、37の形状が、図14乃至図16に明示されている。
【0061】
このように、本発明の実施例2のカードコネクタ30においては、第1のコンタクト36が上段に位置されて、この第1のコンタクト36と対向する形で第2のコンタクト37が下段に位置されるように二段に配置されている。従って、SDカードの接触パッド部が上段の第1コンタクト36と接触されて接続され、Duoカードの接触パッド部が下段の第2のコンタクト37と接触されて接続されるように構成されている。
【0062】
イジェクト機構38は、スライダ35の一側に横方向に突出するようにスライダ35と一体的に設けられた操作部材48と、この操作部材48に設けられたカム機構49と、操作部材48を両側から押圧または引張るように設けられた一対のばね部材50A、50Bとを有している。ばね部材50Aは圧縮コイルスプリングが良く、ばね部材50Bは引張コイルスプリングが好適である。従って、スライダ35は、イジェクト機構38のこのようなばね部材50A、50BによってSDカードを放出することができるように弾性偏倚されるように形成されている。
【0063】
また、スライダ35の一方の側には、SDカードの角部が係合するカード受け部59が設けられている。このカード受け部59は、SDカードの裏返し挿入を防止するために、角部が面取り等によって切り落とされたSDカードの切欠き部を受けて良好に係合できるように形成されている。従って、SDカードを裏返しに挿入した時には、SDカードの切り欠かれていない角部がカード受け部59に当接するために、SDカードの角部とカード受け部59とが合致せず、SDカードの挿入が不可能になり、SDカードの裏差しを防止することができる。
【0064】
図10乃至図13に示されるように、イジェクト機構38のカム機構49は、操作部材48の上面に形成されたほぼY字形のカム溝60と、このほぼY字形のカム溝60の脚部の間に形成されたハート形カム61と、一端がコネクタ本体33の側壁43に回動可能に支持されて他端がカム溝60に係合されたカムレバー62とを有している。カムレバー62は、本体部分が真直ぐなレバーをなしており、両端部62a、62bがほぼ直角に折り曲げられた、偏平なほぼコ字形をなしている。
【0065】
ほぼY字形をしたカム溝60は、ループ状に形成されていて、ハート形カム61の両側の第1ガイド溝63と第2ガイド溝64と、これら第1、第2ガイド溝63、64の延長として形成された一対のカード放出作動開始用ガイド溝65と、ハート形カム61の頭部に形成されたカムレバー用係止部67を有する凹み溝66と、直線状ガイド溝68とを有している。従って、カムレバー62の他端部62bがカムホロワとしてこのカム溝60に係合して、スライダ35の移動によってカム溝60に沿って従動するように形成されている。さらにまた、カムレバー62の脱落を防止するために、カバー部材34の一側にカムレバー押え69が設けられている。
【0066】
また、コネクタ本体33の側壁43、44の下段の案内路46の前方部分に沿って左右にロック機構70がそれぞれ設けられている。このロック機構70は、SDカードが挿入された時には、SDカードの段付き部分が当接することによってロック機構70が解除されて、スライダ35がフリーとなって移動できるようにするものである。他方、Duoカードが挿入された時には、Duoカードがロック機構70に何等当接しないので、ロック機構70が解除されずにロックされたままなので、スライダ35は固定されたままである。
【0067】
図10、図11、図14に示されるように、ロック機構70は、金属のばね条片を折り曲げて形成されたロック金具71を有しており、このロック金具71が、コネクタ本体33のベース部40に取付けられている。ロック金具71は、図示されるように、中程に、偏平なほぼ台形状に形成されて、かつカード挿入口39の方に向って僅かに傾斜した突状部72を有しており、カードコネクタ32のハウジング32の奥側の折り曲げ部分が頂部73となっている。
【0068】
また、ロック金具71は、カード挿入口39側の折曲部74において、例えば圧入等の手段によって、ベース部40に設けられた溝形の一対の直立壁76の間に固着されて、片持ち梁状に取付けられている。さらに、ロック金具71は、奥側の先端部が自由端部になっていて、山形または三角形状に折り曲げられており、ロック爪75が形成されている。このロック爪75は、カード挿入口39の方に向って延出する、スライダ35の細長い突部77に形成された孔78内に、下方から突入できるように形成されている。ロック爪75が係合されるスライダ35の孔78は、コネクタ本体33の下段の案内路46に沿ってカード挿入口39の方に向って突出するように延びる、スライダ35の細長い突部77の先端部分に設けられている。
【0069】
従って、スライダ35は、常時は、ロック金具71のロック爪75が、突部77の孔78に係合しており、これによって図14に示される状態にロックされて固定されている。また、このようなロック機構70は、両側の側壁43、44の下段の案内路46に沿って前方部分にそれぞれ設けられるのが好適であり、実質的にほぼ同一の構成をなしている。
【0070】
このようなロック機構70において、SDカードAが挿入される時に、図15に示されるように、SDカードAの段付き部分によってロック金具71の頂部73が下方に押されて、ロック爪75が、スライダ35の孔78から下方に外れることによってロックが解除される。これによって、スライダ35がフリーになるので、SDカードAの挿入によってスライダ35が押されて移動されるようになる。
【0071】
また、コネクタ本体33の他方の側壁44には、カードの書込防止ボタンとしてのライトプロテクトボタンのスライド位置を検出するライトプロテクトスイッチを構成する片持ち梁状に支持された金属ばね片79を設けることができる。さらに、側壁44に沿って別のばね部材50Cが設けられていて、スライダ35に一端が係止されており、カード放出時にスライダ35を押圧して移動させて、カードを放出するのを助けるようになっている。
【0072】
このように構成された本発明のカードコネクタの実施例2において、SDカードとDuoカードを実際に使用する場合について、次に説明する。
【0073】
この場合に、SDカードは、両側の側辺部分が段付き形状に形成された厚いカードである。他方、Duoカードは、幅がSDカードよりも狭く、かつ薄いカードである。
【0074】
図12と図15は、SDカードを挿入した場合の図で、図17A、図17B、図17Cは、SDカードのロック状態、プッシュ状態、イジェクト状態を示す図である。
【0075】
図9乃至図11、図12、図15、図17A乃至図17Cに示されるように、本発明のカードコネクタ30のカード挿入口39からSDカードAを挿入すると、SDカードAは、両側の段付き側辺部分が第1の案内路の上段および下段の案内路45、46に係合して、これら上段と下段の案内路45、46に沿って案内されて奥の方に向って押し入れられるようになる。そして、先ず、SDカードAの両側の段付き側辺部分が、ロック機構70のロック金具71の頂部73を押し下げる。
【0076】
これによって、ロック機構70のロック金具71のロック爪75が、スライダ35の細長い突部77の孔78から下方に外れる。これによって、スライダ35はロックが解除されて自由になる。そして、SDカードAの先端面がスライダ35に当接してスライダ35を押すので、スライダ35は、第1の案内路である上段、下段の案内路45、46に沿ってさらにスライドされて奥の方に押されて、移動されるようになる。
【0077】
この場合に、スライダ35は、中空部分が第1、第2のコンタクト36、37の上を通過するので、これら第1、第2のコンタクト36、37によってスライダ35の移動が何等邪魔されることが無い。さらにまた、第1、第2のコンタクト36、37も、スライダ35が当たることが無く、何等損傷されることが無い。
【0078】
なお、この時に、SDカードAの先端面がカードコネクタ30の端壁41に当たった状態がプッシュ状態で、図17Bに示される状態である。また、この場合に、カム機構49は、カムレバー62の端部62bがカム溝60の一方のカード放出作動開始用ガイド溝65の端にまで入るようになる。そこで、SDカードAの押し込みを停止して手を離せば、SDカードAは、ばね部材50A、50B、50Cによって図12、図15、図17Aの状態にまで、ごく僅かに押し戻されてロックされて固定される。SDカードAのこの状態がロック状態である。
【0079】
従って、このロック状態において、SDカードAの先端下面側の接触パッド部が、図15に示されるように、所要位置において第1のコンタクト36の弾性コンタクト部片53のカード接触部54と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。この場合に、SDカードAは、図示されるように、第2のコンタクト37よりも上方に位置されており、第2のコンタクト37にはSDカードAが何等全く当たっていない。
【0080】
また、この場合に、イジェクト機構38のばね部材50Aは、SDカードAによってスライダ35と一緒に操作部材48が奥の方に押されて移動されるために、図示されるように操作部材48によってばね部材50Aが押圧されて圧縮されるようになる。このようなばね部材50Aが圧縮された状態で、カム機構60によってスライダ35をロック状態に固定することができる。他方、ばね部材50Bは、操作部材48の移動によって引張られて緊張されるようになっている。
【0081】
このようにして、本発明のカードコネクタ30内にSDカードAを所要位置にまで挿入して装着することができる。こうして本発明のカードコネクタ30に挿入されたSDカードAを取り出すためには、イジェクト機構38のカム機構49のカムレバー62によるロックを解除すれば、SDカードAはカードコネクタ30から外方にイジェクトされて放出されるようになる。このイジェクトされた状態が図17Cのイジェクト状態である。
【0082】
従って、SDカードAをカードコネクタ30からイジェクトして放出するためには、図12、図15、図17Aのロック状態において、SDカードAを一度軽く押して図17Bのプッシュ状態にする。そこで、ロック状態のSDカードAを軽く押せば、SDカードAの先端面がカードコネクタ30の端壁41に当って、カム機構49のカムレバー62の端部62bが一方のカード放出作動開始用ガイド溝65に入る。この状態が図17Bのプッシュ状態である。
【0083】
そこで、このプッシュ状態において、SDカードAから手を離せば、カムレバー62の端部62bは、カード放出作動開始用ガイド溝65からガイド溝63に入り、このガイド溝63から直線状ガイド溝68へと入るので、スライダ35と一体に操作部材48がイジェクト機構38の圧縮されたばね部材50Aの圧縮力によって押圧される。
【0084】
これと同時に、スライダ35は、ばね部材50Bの引張力によっても引張られるために、スライダ35が、第1の案内路である上段と下段の案内路45、46とに沿ってカード挿入口39の方に向って移動されて、SDカードAが押し出されるようになる。この状態が図17Cのイジェクト状態である。このようにして、SDカードAが押し出されてイジェクトされるので、SDカードAをカードコネクタ30から取出すことができるようになる。
【0085】
このようなSDカードの挿入、抜き出しが行なわれる場合に、イジェクト機構38における操作部材48のカム溝60とカムレバー62とのカム作動は、以下のようにして行われる。
【0086】
先ず、図10、図11において、SDカードAがまだ挿入されていない挿入前のフリーな状態でのカードコネクタ30において、カムレバー62のカムホロワとしての端部62bは、直線状ガイド溝68内に位置されている。
【0087】
この状態において、例えば、SDカードAをカードコネクタ30内に挿入すれば、SDカードAによってスライダ35が押されてカードコネクタ30内に移動される。従って、カムレバー62の端部62bは、直線状ガイド溝68を移動して、直線状ガイド溝68から第1ガイド溝63に入り、ハート形カム61の一方の側のループ状部分に沿って第1ガイド溝63内を移動して、一方のカード放出作動開始用ガイド溝65に入る。
【0088】
この時に、SDカードAは、カードコネクタ30の一番奥にまで押込められて、ばね部材50Aが押されて圧縮される。ここで、SDカードAの挿入を停止してSDカードAから手を放せば、スライダ35はばね部材50A、50Cのばね力によって押し戻されて、カムレバー62の端部62bが凹み溝66に入り、カムレバー係止部67に当接して停止され、この位置において安定して固持される。この状態が、SDカードAが挿入された状態で、第1のコンタクト36がSDカードAの先端部下面の接触パッド部と接触されて所定の接続状態が得られる。これによって、SDカードAの挿入が完了し、SDカードAがカードコネクタ30内に装着されて、ロックされる。この状態が図17Aのロック状態である。
【0089】
このようなSDカードAが挿入されたロック状態(図17A)から、SDカードAを抜き出すには、挿入されてロックされているSDカードAを、奥の方に一度、軽く押し込んで、SDカードAの先端面が端壁41に当接したプッシュ状態(図17B)にする。このようなプッシュ状態においては、カムレバー62の端部62bが、ハート形カム61の凹み溝66のカムレバー用係止部67から外され、他方のカード放出作動開始用ガイド溝65に入るようになる。これによって、操作部材48は、カムレバー62によるロック状態から解除されてフリーな状態になるので、ばね部材50A、50Cの押圧力によって放出方向に押し出されるようになる。従って、カムレバー62の端部62bは、カード放出作動開始用ガイド溝65から第2ガイド溝64へと移動して、さらに直線状ガイド溝68へと移動するようになる。
【0090】
こうして、SDカードAがカードコネクタ30からイジェクト機構38によって放出され、スライダ35の突部77がコネクタ本体33の直立壁76の端部に当接して停止される。この状態が、図17Cのイジェクト状態である。さらに、この場合に、コネクタ本体33の直立壁76がストッパーとして良好に作用するようになる。
【0091】
次いで、SDカードAの端を持ってカードコネクタ30からSDカードAを取り出すことによって、SDカードAの抜き出しが完了する。こうして、SDカードAが完全に抜き出されると、ロック機構70のロック部材71が自由になって、上方の位置に自己の弾性によって戻って、先端のロック爪75が、スライダ35の細長い突部77の孔78の下方から突入して係合し、スライダ35をロックするようになる。
【0092】
上述した本発明のカードコネクタ30におけるSDカードAのロック状態、プッシュ状態、イジェクト状態が図17A乃至図17Cに示されている。図17Aは、SDカードAのロック状態を示す平面概要図で、SDカードAは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。また、図17Bは、SDカードAのプッシュ状態を示す平面概要図で、SDカードAは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。さらに、図17Cは、SDカードAのイジェクト状態を示す平面概要図で、SDカードAは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。こようなSDカードAの突出長さS、S、Sは、S<S<Sの順で、Sが最も短く、次ぎがSで、そしてSの順である。
【0093】
また、上述のSDカードAに代って、DuoカードBを挿入する場合には、DuoカードBは、SDカードAよりも幅が狭く、かつ厚さも薄いので、カードコネクタ1のカード挿入口9において、下方側のさらに内側の第2の案内路を形成する直立壁76の側面66aと、スライダ35の突部77の側面77aと、の間に嵌合されて挿入されるようになる。従って、DuoカードBは、この下方側の第2の案内路を形成する側面66a、77aに沿って、カードコネクタ30内の奥の方に向って押し入れられるようになる。
【0094】
そして、DuoカードBの先端部が、スライダ35の中空部分と切除部分とを通って、スライダ35の中空部分と切除部分とに入れられるようになる。この場合に、DuoカードBの先端下面側の接触パッド部が、図16に示されるように、第2のコンタクト37の弾性コンタクト部片56のカード接触部57と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。このような場合に、DuoカードBは、図示されるように、上段の第1のコンタクト36よりも下方に位置されており、上段の第1のコンタクト36にはDuoカードBが何等当たっていない。
【0095】
また、このような場合に、イジェクト機構38のばね部材50A、50Bは、DuoカードBがスライダ35の中空部分と切除部分との中に入るために、スライダ35が何等移動されることが無く、ばね部材50A、50Bも何等附勢されないために緊張されることがなく、スライダ35は、図16に示されるように不動のままである。
【0096】
そして、このように、本発明のカードコネクタ30に挿入されたDuoカードBを取り出すためには、単にDuoカードBの端部を持って引き出せば、DuoカードBは何等不都合なく好適に引き出されて下段の第2のコンタクト37から、DuoカードBの接触パッド部が第2のコンタクト37のカード接触部57から離されて、DuoカードBがカードコネクタ30から好適に引き出されるようになる。
【0097】
上述した本発明のカードコネクタ30におけるDuoカードのロック状態、プッシュ状態、イジェクト状態が図18A乃至図18Cに示されている。図18Aは、DuoカードBのロック状態を示す平面概要図で、この場合、DuoカードBは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。また、図18Bは、DuoカードBのプッシュ状態を示す平面概要図で、DuoカードBは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。さらにまた、図18Cは、DuoカードBのイジェクト状態を示す平面概要図で、DuoカードBは、カードコネクタ30から長さSだけ突出している。
【0098】
上述したように構成された本発明のカードコネクタ30によれば、カードコネクタ30のカード挿入口39において、外形寸法形状が相違し、かつ挿入口方向の厚さ寸法が異なるSDカードAやDuoカードB等を、本発明のこの同一のカードコネクタ30のカード挿入口39のスロットとしての第1の案内路を形成する上段と下段の案内路45、46によって段付き形状の厚さの厚いSDカードAを、そして、幅が狭く、厚さの薄いDuoカードBが同一機器のカードコネクタ30において、第2の案内路を形成する直立壁66の内側の側面66aとスライダ35の突部77の内側の側面77aとによってそれぞれ良好に案内する。そして、上段の第1のコンタクト36と下段の第2のコンタクト37とにSDカードAとDuoカードBの接触パッド部を、それぞれ良好に接触されるようになる。
【0099】
従って、挿入されたSDカードAとDuoカードB等の接触パッド部が、カードコネクタ30の上段または下段のコンタクト36、37のカード接触部54、57とそれぞれ好適に接触されて接続されるようになる。
【0100】
これによって、このような外形寸法の異なるSDカードAやDuoカードBが挿入された場合においても同一のカードコネクタ30を共用して、SDカードAやDuoカードBと確実に接触することができ、しかも、SDカードAやDuoカードB等の接触パッド部から上段および下段のコンタクト36、37のカード接触部54、57が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0101】
(実施例3)
図19乃至図26には、本発明のカードコネクタの実施例3が示されており、図19は、本発明の実施例3におけるカードコネクタの斜視図で、図20は、図19のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図、図21は、カバー部材を取り除いた、図20のカードコネクタの平面図で、図22は、SDカードを挿入した時の斜視図、図23は、Duoカードを挿入した時の斜視図で、図24は、カバー部材を取り除いた、図20のカードコネクタの側断面図、図25は、SDカードを挿入した時の側断面図で、図26は、Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【0102】
また、本発明のカードコネクタのこの実施例3においても、カードとして、例えばSDカードとDuoカードとが使用されるよう適用されるが、本発明は、これらSDカードやDuoカードの使用にのみ制限されるものではなく、他の同様なカードにも適用できることは勿論である。
【0103】
図示されるように、本発明の実施例3におけるカードコネクタ80は、コネクタ本体83にカバー部材84を組合せて形成される偏平な中空構造のハウジング82と、このハウジング82内に滑動可能に設けられたスライダ85と、ハウジング84内に向かい合わせに対向して設置された複数個の第1のコンタクト86および第2のコンタクト87と、ハウジング82の一方の側壁93に設けられたイジェクト機構88とを有している。
【0104】
本発明のこの実施例3のカードコネクタ80において、ハウジング82は、コネクタ本体83とカバー部材84とを組み合わせて偏平で中空な形状に構成されている。さらにまた、ハウジング82は、一端が開口されていて、この開口側にカード挿入口89が形成されており、他方の側が閉鎖されていて端壁91が設けられている。ハウジング82のこの端壁91には、複数個の孔92が横方向に間隔を置いて整列して設けられており、これら孔92の各々に位置するように第1のコンタクト86が夫々嵌め込まれて固定されている。
【0105】
さらに、これら第1のコンタクト86の各々に対応して第2のコンタクト87が向かい合うようにハウジング82内においてコネクタ本体33上に取り付けられている。しかも、これら第1のコンタクト36と第2のコンタクト37とは、図20乃至図26に示されるように、同一線上よりも僅かにずれた位置に、ほぼ平行に向かい合わせに配置されている。
【0106】
コネクタ本体83は、平板状のベース部90と、このベース部90の両側の側壁93、94と、第1のコンタクト86が設置される端壁91とを有している。
【0107】
さらに、コネクタ本体83には、両側の側壁93、94に沿ってSDカードの側縁を案内する第1の案内路を形成する上段の案内路95と下段の案内路96とが、段付き形状に形成されている。これら第1の案内路を形成する上段の案内路95と下段の案内路96は、上段の案内路95が上側に幅が広く形成されており、下段の案内路96が上段の案内路95よりも幅が狭いように下側に形成されていて、2段の段付き形状に作られている。
【0108】
従って、これら第1の案内路を形成する上段の案内路95と下段の案内路96とが、例えばSDカードの両側の段付部を案内するように段付き側辺部分に係合してSDカードをスライドできるように形成されている。そして、後に詳しく説明されるように、スライダ85の側壁部の側面と、操作部材98のカード受け部109に隣接して、Duoカードの角部が係合する係合部132が切り欠かれている。従って、切り欠かれた係合部132の側面132a部分が、第2の案内路を形成する側面を形成して、Duoカードの両側の側辺部分に係合してDuoカードを案内できるように形成されている。
【0109】
さらにまた、コネクタ本体83のベース部90上に、かつ第1の案内路の上段の案内路95に沿ってスライダ85が良好にスライドできるように、スライダ85が第1の案内路の上段の案内路95に係合するように装着されている。
【0110】
さらに、コネクタ本体83の一方の側壁93には、ほぼ全長に亙って切り欠かれていて、第1の案内路の上段の案内路95とほぼ平行に細長い空所としてスライド溝97が形成されている。そして、この細長いスライド溝97内には、SDカードとDuoカードとを放出するためのイジェクト機構88が設けられている。
【0111】
コネクタ本体83と組合せられるカバー部材84は、金属薄板を、例えば打抜きやプレス加工等によって折り曲げ加工されて作られ、両側に側壁91、91が設けられている。このカバー部材84の側壁101、101には、細長い矩形状の開口101aが設けられていて、コネクタ本体83の両側の側壁93、94のラッチ爪102が係止されるように形成されている。また、カバー部材84の前方端部側には、カードを取り出すための切欠きが設けられていて、カード用の開口84Aが形成されている。
【0112】
また、コネクタ本体83とカバー部材84とから形成されるハウジング82内に滑動可能に設けられたスライダ85は、コネクタ本体83のベース部90上を、両側の側壁93、94の第1の案内路の上段の案内路95と下段の案内路96とに沿って滑動可能に設けられている。さらに、スライダ85は、ほぼ平板状に形成された板状部133を有していて、奥の方の端部に直立する端壁部134と、側壁94側に側壁部135とを有している。これによって、SDカードが挿入される時に、SDカードの前端面が側壁部135の端部135aに係合して押すことによって移動されるように形成されている。また、Duoカードの場合には、スライダ85の側壁部135の内側の面に、Duoカードの一方の側面が接触するようになる。
【0113】
また、スライダ85の板状部133には、滑動方向に平行に細長い第1の長孔136と第2の長孔137とが設けられている。これら第1、第2の長孔136、137は、スライダ85の滑動によって第1、第2のコンタクト86、87のいずれかが突出するように切換え可能な構造に形成されている。すなわち、SDカードが挿入されてスライダ85が滑動される時には、第1の長孔136が第1のコンタクト86の位置と合致して第1のコンタクト86のカード接触部104が突出できるようになる。
【0114】
また、Duoカードが挿入される時には、スライダ85は、図20に示される停止したロック位置にあって、この位置においては、第2の長孔137が第2のコンタクト87の位置と合致して第2のコンタクト87のカード接触部107が突出できるようになっている。
【0115】
図示されるように、第1のコンタクト86は、一端にSDカードの接触パッド部と接触するための片持ち梁形の円弧状のカード接触部104が形成された弾性コンタクト部片103を有している。また、第1のコンタクト86は、基板のプリント回路と接続されるための端子部105を有している。さらに、この第1のコンタクト86は、この端子部85の近傍においてコネクタ本体83の端壁91の孔92に、弾性コンタクト部片103の根元部分が圧入されることによって固着されている。従って、第1のコンタクト86は、弾性コンタクト部片103の根元部分において片持ち梁状に弾性支持されており、SDカードが挿入されてスライダ85が内方に押されて移動された時に、第1のコンタクト86の自由端部側のカード接触部105がスライダ85の、第1の長孔136から上方に突出してSDカードの先端部下面の接触パッド部と接触して接続されるようになっている。
【0116】
このような第1のコンタクト86とほぼ同様に第2のコンタクト87も弾性コンタクト部片106、カード接触部107、端子部108が設けられており、コネクタ本体84のベース部材90上に、第1のコンタクト86とほぼ向い合って所要の間隔だけ僅かにずれた延長線上の位置に配置されている。さらに、この第2のコンタクト87は、コネクタ本体84のベース部材90上の溝内に、弾性コンタクト部片106の根元部分が圧入されて固着されることによって、片持ち梁状に弾性支持され、かつしっかりと取り付けられている。また、これら第1、第2のコンタクト86、87の形状が、図24乃至図26に明示されている。
【0117】
このように、本発明の実施例3のカードコネクタ80においては、第1のコンタクト86が奥の方に配置されており、この第1のコンタクト86と向かい合わせに対向する形で、第2のコンタクト87がカード挿入口89側に、ほぼ同一延長線上に配置されている。従って、SDカードが挿入される時に、スライダ85の第1の長孔136から上方に突出した第1のコンタクト86のカード接触部104が、SDカードの接触パッド部と接触されて接続される。
【0118】
また、Duoカードが挿入される時には、ロック位置にあるスライダ85の第2の長孔137から上方に突出する第2のコンタクト87のカード接触部107がDuoカードの接触パッド部と接触されて接続されるように構成されている。従って、スライダ85は、コネクタ本体83のベース部90上を滑動することによって、板状部133が切換えのための仕切壁として作用する。これによって、スライダ85は、第1、第2のコンタクト86、87のいずれか一方のコンタクトが突出するように切換え作動され、かつ他方のコンタクトが抑えられて仕切られるように作用するものである。
【0119】
イジェクト機構88は、スライダ85の一側に横方向に突出するようにスライダ85の上に別体に設けられた操作部材98と、この操作部材98に設けられたカム機構99と、操作部材98を両側から押圧または引張るように設けられた一対のばね部材100A、100Bと、SDカードの挿入時にSDカードと係合して操作部材98と連動して滑動するように設けられた作動部材126とを有している。
【0120】
ばね部材100Aは圧縮コイルスプリングが良く、ばね部材100Bは引張コイルスプリングが好適である。従って、スライダ85は、イジェクト機構88のこのようなばね部材100A、100BによってSDカードを放出することができるように弾性偏倚されるように形成されている。
【0121】
また、操作部材98には、SDカードAの切り欠かれた角部が係合するカード受け部109が設けられている。このカード受け部109は、SDカードAの裏返し挿入を防止するために、角部が面取り等によって切り落とされたSDカードAの切欠き部を受けて良好に係合できるように形成されている。このために、SDカードAを裏返しに挿入した時には、SDカードAの切り欠かれていない角部がカード受け部109に当接するために、SDカードAの角部とカード受け部109とが合致せず、SDカードAの挿入が不可能になり、SDカードAの裏差しを防止することができる。
【0122】
さらに、操作部材98と連動して、あるいは単独で滑動可能に作動部材126が設けられている。この作動部材126は、ロック機構120のロック部材としても作動するもので、ロック金具121のロック爪125が係合するためのロック用の孔128が設けられている。また、この作動部材126には、SDカードAの切欠き部が係合するカード受け部127が設けられており、操作部材98のカード受け部109と協同してSDカードAの切欠き部を良好に受けることができるように形成されている。
【0123】
図20、図21、図24に示されるように、イジェクト機構88のカム機構99は、操作部材98の上面に形成されたほぼY字形のカム溝110と、このほぼY字形のカム溝110の脚部の間に形成されたハート形カム111と、一端がコネクタ本体83の側壁93に回動可能に支持されて他端がカム溝110に係合されたカムレバー112とを有している。カムレバー112は、本体部分が真直ぐなレバーをなしており、両端部112a、112bがほぼ直角に折り曲げられた、偏平なほぼコ字形をなしている。
【0124】
ほぼY字形をしたカム溝110は、ループ状に形成されていて、ハート形カム111の両側の第1ガイド溝113と第2ガイド溝114と、これら第1、第2ガイド溝113、114の延長として形成された一対のカード放出作動開始用ガイド溝115と、ハート形カム11の頭部に形成されたカムレバー用係止部117を有する凹み溝116と、直線状ガイド溝118とを有している。従って、カムレバー112の他端部112bがカムホロワとしてこのカム溝110に係合して、SDカードやDuoカードを挿入する時に、操作部材98の移動によってカム溝110に沿って従動するように形成されている。さらにまた、カムレバー112の脱落を防止するために、カバー部材84の一側にカムレバー押え119が設けられている。
【0125】
また、コネクタ本体83の側壁93、94の下段の案内路96の前方部分に沿って左右両側にロック機構120がそれぞれ設けられている。このロック機構120は、SDカードAが挿入された時には、SDカードAの段付き部分が当接することによってロック機構120が解除されて、作動部材126がフリーとなって操作部材98と一緒に移動できるようにするものである。
【0126】
他方、Duoカードが挿入された時には、Duoカードがロック機構120に何等当接しないので、ロック機構120が解除されずにロックされたままなので、スライダ85は固定されたままである。しかしながら、このDuoカードの挿入時には、Duoカードの先端角部が、作動部材126の係合部132に係合して操作部材98を押すように作用する。この場合に、Duoカードの他方の角部は、側面部分がスライダ85の側壁部135の内側の側面に沿って接触するようになる。
【0127】
図20、図21、図25に示されるように、ロック機構120は、金属のばね条片を折り曲げて形成されたロック金具121を有しており、このロック金具121が、コネクタ本体83のベース部90の前方のカード挿入口89付近に取付けられている。ロック金具121は、図示されるように、中程に、偏平なほぼ台形状に形成されて、かつカード挿入口89の方に向って僅かに傾斜した突状部122を有しており、カードコネクタ80のハウジング82の奥側の方の折り曲げ部分が頂部123となっている。また、ロック金具121は、カード挿入口39側の折曲部124において、例えば圧入等の手段によって、ベース部90から前方に突出する細長い突出壁130に設けられた溝部に固着されて、片持ち梁状に取付けられている。さらに、ロック金具121は、奥側の先端部が自由端部になっていて、山形または三角形状に折り曲げられており、ロック爪125が形成されている。
【0128】
このロック爪125は、カード挿入口89側のスライダ85の角部に形成された孔128内に、下方から突入できるように形成されている。ロック爪125が係合されるスライダ85の孔128は、コネクタ本体83の下段の案内路96に沿ってカード挿入口89側の方に延びる、スライダ85の先端角部に設けられている。
【0129】
従って、スライダ85は、常時は、ロック金具121のロック爪125が、孔128に係合していることによって、図24に示される状態にロックされて固定されている。また、このようなロック機構120は、両側の側壁93、94の下段の案内路96に沿ってコネクタ本体83のベース部90にそれぞれ設けられるのが好適であり、実質的にほぼ同一の構成をなしている。
【0130】
このようなロック機構120において、SDカードAが挿入される時に、図22、25に示されるように、SDカードAの段付き部分によってロック金具121の頂部123が下方に押されて、ロック爪125が、スライダ85の孔128から下方に外れることによってロックが解除される。これによって、スライダ85がフリーになるので、SDカードAの挿入によって、先ず、作動部材126が押されて操作部材98と係合される。
【0131】
続いて、作動部材126と操作部材98とがさらに押されて移動され、次いで、SDカードAの先端面がスライダ85の側壁部135の端面135aに係合してスライダ85を押すようになる。これによって、スライダ85が押されて移動されるようになる。
【0132】
また、この場合に、スライダ85が移動されることによって、スライダ85の第2の長孔137から突出していた第2のコンタクト87が下方に押されてスライダ85の下に潜るようになると共に、スライダ85の第1の長孔136が第1のコンタクト86の上の位置に来るようになり、そこで第1のコンタクト86の弾性コンタクト部片103が長孔136から上方に突出するようになる。これによって、SDカードAの接触パッド部が、第1のコンタクト86のカード接触部106と接触されて接続されるようになる。
【0133】
また、コネクタ本体33の他方の側壁44には、カードの書込防止ボタンとしてのライトプロテクトボタンのスライド位置を検出するライトプロテクトスイッチを構成する片持ち梁状に支持された金属ばね片129を設けることができる。さらに、側壁94に沿って別のばね部材100Cが設けられていて、スライダ85に一端が係止されており、SDカードの放出時にスライダ85を押圧して移動させて、SDカードを放出するのを助けるようになっている。
【0134】
このように構成された本発明のカードコネクタの実施例3において、SDカードとDuoカードを実際にそれぞれ使用する場合について、次に説明する。
【0135】
この場合に、SDカードは、両側の側辺部分が段付き形状に形成された厚いカードである。他方、Duoカードは、幅がSDカードよりも狭く、かつ薄いカードである。
【0136】
図22と図25は、SDカードを挿入した場合の図である。図示されるように、本発明のカードコネクタ80のカード挿入口89からSDカードAを挿入すると、SDカードAは、両側の段付き側辺部分が第1の案内路の上段および下段の案内路95、96に係合して、これら上段と下段の案内路95、96に沿って案内されて奥の方に向って押し入れられるようになる。
【0137】
そして、先ず、SDカードAの両側の段付き側辺部分が、ロック機構120のロック金具121の頂部123を押し下げる。これによって、ロック機構120のロック金具121のロック爪125が、スライダ85の孔128から下方に外れる。これによって、スライダ85はロックが解除されて自由になる。 そして、SDカードAの続いての挿入によって、SDカードAの先端の切欠き部の面が操作部材98のカード受け部109と、スライダ85の側壁部135の端面135aと、作動部材126のカード受け部127とに当接して、スライダ85と操作部材98と作動部材126とを押すので、スライダ85は、操作部材98と作動部材126と一体となって一緒に、第1の案内路である上段、下段の案内路95、96に沿って、ベース部90上をさらにスライドされて奥の方に押されて、移動されるようになる。
【0138】
この場合に、スライダ85は、第2のコンタクト87の上を板上部133が通過するので、これによって第2のコンタクト87が第2の長孔137を通って下方に押し下げられてスライダ85の板状部133の下に押しやられる。これと同時に、スライダ85の第1の長孔136が第1のコンタクト86の上の位置に来ることによって、第1のコンタクト86がこの第1の長孔136を通って上方に突出するようになる。これによって、上方に突出した第1のコンタクト86は、カード接触部104がSDカードAの先端下面の接触パッド部と接触するようになる(図25)。
【0139】
この時に、カム機構99のカムレバー112は、端部112bが、カム溝110の直線状ガイド溝118、第1ガイド溝113を経て、凹み溝116内に入り、カムレバー用係止部117に係合して、そこで停止してロックされた状態となる。従って、SDカードAがカードコネクタ30内に挿入された図22、図25のロック状態となる。
【0140】
このようなロック状態において、SDカードAの先端下面側の接触パッド部が、図25に示されるように、所要位置において第1のコンタクト86の弾性コンタクト部片103のカード接触部104と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。この場合に、SDカードAは、図示されるように、第2のコンタクト87に対しては、スライダ85の板状部133の下の位置にあって、第2のコンタクト87にはSDカードAが何等全く当接していない。
【0141】
また、この場合に、イジェクト機構88のばね部材100Aは、SDカードAによってスライダ85と一緒に操作部材98が奥の方に押されて移動されるために、図示されるように操作部材98によってばね部材100Aが押圧されて圧縮されるようになる。このようなばね部材100Aが圧縮された状態で、カム機構99によってスライダ85をロック状態に固定することができる。他方、ばね部材100Bは、操作部材98の移動によって引張られて緊張されるようになっている。
【0142】
このようにして、本発明のカードコネクタ80内にSDカードAを所要位置にまで挿入して装着することができる。こうして本発明のカードコネクタ80に挿入されたSDカードAを取り出すためには、イジェクト機構88のカム機構99のカムレバー112によるロックを解除すれば、SDカードAはカードコネクタ80から外方にイジェクトされて放出されるようになる。このイジェクトされた状態が図20、図21、図24の状態である。
【0143】
従って、SDカードAをカードコネクタ80からイジェクトして放出するためには、図22、図25のロック状態において、SDカードAを一度軽く押して、スライダ85が端壁91に当接し、操作部材98がスライド溝97の端壁に当接したプッシュ状態にする。これによって、カム機構99のカムレバー112の端部112bが一方のカード放出作動開始用ガイド溝115に入る。この状態がプッシュ状態である。
【0144】
そこで、このプッシュ状態において、SDカードAから手を離せば、カムレバー112の端部112bは、カード放出作動開始用ガイド溝115からガイド溝114に入り、このガイド溝114から直線状ガイド溝118へと入るので、スライダ85と一緒に操作部材98と作動部材126とがイジェクト機構88の圧縮されたばね部材100Aの圧縮力によって押圧される。これと同時に、スライダ85は、ばね部材100Cの押圧力によっても押されるために、スライダ85が、第1の案内路である上段と下段の案内路95、96とに沿ってベース部90上をカード挿入口89の方に向って移動されて、SDカードAが押し出されるようになる。この状態が図20のイジェクト状態である。
【0145】
このようにして、SDカードAが押し出されてイジェクトされるので、SDカードAをカードコネクタ80から取出すことができるようになる。これと同時に、操作部材98と作動部材126も一緒に移動されて、スライダ85の孔128にロック機構120のロック爪125が係合されるので、作動部材126と操作部材98がスライダ85と一緒にロックされた状態になる。
【0146】
このようなSDカードの挿入、抜き出しが行なわれる場合に、イジェクト機構88における操作部材98のカム溝110とカムレバー112とのカム作動は、以下のようにして行われる。
【0147】
先ず、図20、図21において、SDカードAがまだ挿入されていない挿入前のフリーな状態でのカードコネクタ80において、カムレバー112のカムホロワとしての端部112bは、直線状ガイド溝118内に位置されている。この状態において、例えば、SDカードAをカードコネクタ80内に挿入すれば、SDカードAによって、ロック機構120のロック金具121が押し下げられてロック機構120のロックが解除される。続いて、SDカードAを挿入すればフリーになった作動部材126と操作部材98とスライダ85とが押されて、カードコネクタ80内に移動される。従って、カムレバー112の端部112bは、直線状ガイド溝118を移動して、直線状ガイド溝118から第1ガイド溝113に入り、ハート形カム111の一方の側のループ状部分に沿って第1ガイド溝113内を移動して、一方のカード放出作動開始用ガイド溝115に入る。
【0148】
この時に、SDカードAは、カードコネクタ80の一番奥にまで押込められて、ばね部材100Aが押されて最も圧縮された状態となる。ここで、SDカードAの挿入を停止してSDカードAから手を放せば、スライダ85は、ばね部材100A、100Cのばね力によって押し戻されて、カムレバー112の端部112bが凹み溝116に入り、カムレバー係止部117に当接して停止され、この位置において安定して固持される。この状態が、SDカードAが挿入された状態で、第1のコンタクト86がSDカードAの先端部下面の接触パッド部と接触されて所定の接続状態が得られる。
【0149】
これによって、SDカードAの挿入が完了し、SDカードAがカードコネクタ80内に装着されて、ロックされる。この状態が図22、図25のSDカードAが挿入されてロックされた状態である。この状態においては、第2のコンタクト87は、スライダ85の下に位置されており、第1のコンタクト86だけがSDカードAの接触パッド部に接触されている。
【0150】
このようなSDカードAが挿入されたロック状態(図20、図22)から、SDカードAを抜き出すには、挿入されてロックされているSDカードAを、奥の方に一度、軽く押し込んで、SDカードAの先端面が端壁91に当接したプッシュ状態にする。このようなプッシュ状態においては、カムレバー112の端部112bが、ハート形カム111の凹み溝116のカムレバー用係止部117から外され、他方のカード放出作動開始用ガイド溝115に入るようになる。
【0151】
これによって、操作部材98は、カムレバー112によるロック状態から解除されてフリーな状態になるので、ばね部材100A、100Cの押圧力によって放出方向に押し出されるようになる。従って、カムレバー112の端部112bは、カード放出作動開始用ガイド溝115から第2ガイド溝114へと移動して、さらに直線状ガイド溝118へと移動するようになる。
【0152】
こうして、SDカードAがカードコネクタ80からイジェクト機構88によって放出され、操作部材98がコネクタ本体83のスライド溝97の端部に当接して停止される。この状態が、図20のイジェクトされてロックされた状態である。さらに、この場合に、コネクタ本体33のスライド溝97の端部壁がストッパーとして良好に作用するようになる。次いで、SDカードAの端を持ってカードコネクタ80からSDカードAを取り出すことによって、SDカードAの抜き出しが完了する。
【0153】
こうして、SDカードAが完全に抜き出されると、ロック機構120のロック部材121が自由になって、上方の位置に自己の弾性によって戻って、先端のロック爪125が、スライダ85の孔128の下方から突入して係合し、スライダ85をロックし、ロック状態とするようになる。
【0154】
上述した本発明のカードコネクタ80におけるSDカードAのロック状態が図22、図25に示されている。
【0155】
また、上述のSDカードAに代って、DuoカードBを挿入する場合には、DuoカードBは、SDカードAよりも幅が狭く、かつ厚さも薄いので、カードコネクタ80のカード挿入口89の、側壁93側においては、内側の第2の案内路が、操作部材98の係合部132の側面132aと、作動部材126の内側の面とによって形成されている。また、側壁94側においては、第2の案内路が、スライダ85の側壁部135の内側の面によって形成されている。
【0156】
従って、DuoカードBは、係合部132と側壁部135のこれら側面の間に嵌合されて挿入されるようになる。また、この場合に、DuoカードBの先端部の他方の側面は、スライダ85の側壁部135の内方の側面に沿ってスライドするようになる。これによって、挿入されたDuoカードBは、先ず、操作部材98の係合132部に係合されて、操作部材98を内方に押すようになる。
【0157】
これによって、DuoカードBの挿入により、操作部材98だけが押されて内方にスライドされ、DuoカードBの先端部下面の接触パッド部が、ロックされて固定された状態のスライダ85の第2の長孔137から上方に突出している第2のコンタクト87のカード接触部107と接触して接続されるようになる。この場合に、スライド85と作動部材126は固定されたままであり、動くことがない。
【0158】
また、DuoカードBが側壁93側に偏って挿入されても、DuoカードBの先端角部が作動部材126のカード受け部127に当たって内側へと逸らされて、操作部材98の係合部132に係合するように導かれて好適に係合されるようになる。
【0159】
従って、この状態で、DuoカードBを押して挿入して行けば、DuoカードBによって操作部材98だけが押されて移動され、第2の案内路を形成する側面132aによって、カードコネクタ80内の奥の方に向って押し入れられるようになる。そして、DuoカードBの先端部が、スライダ85の第2の長孔137から上方に突出している第2コンタクト87の上に位置されて接触パッド部がカード接触部107と接触されて好適に接続されるようになる。
【0160】
この場合に、DuoカードBの先端下面側の接触パッド部が、図26に示されるように、第2のコンタクト87の弾性コンタクト部片106のカード接触部107と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。このような場合に、DuoカードBは、図示されるように、スライダ85が第1のコンタクト86の上に位置されて、スライダ85によって遮蔽されており、第1のコンタクト86にDuoカードBが何等当たるようなことはない。
【0161】
さらにまた、このような場合に、イジェクト機構88のばね部材100Aは、DuoカードBが操作部材98を押すために圧縮されて偏倚されている。他方、スライダ85がロック機構120のロック金具121によってロックされているので、作動部材126とスライダ85は何等移動されることが無く、図20に示されるように不動のままである。
【0162】
そして、このように、本発明のカードコネクタ80に挿入されたDuoカードBを取り出すためには、DuoカードBの端部を僅かに押せば、イジェクト機構88のカムレバー112の端部112bがカム溝110のカムレバー用係止部117から外れてガイド溝114から直線状ガイド溝118に入って操作部材98がばね部材100Aによって押されるので、DuoカードBがイジェクトされて、DuoカードBが何等不都合なく好適に放出されるようになる。従って、DuoカードBの接触パッド部が第2のコンタクト87のカード接触部107から離されて、DuoカードBがカードコネクタ80から好適に引き出されるようになる。
【0163】
上述したように構成された本発明のカードコネクタ80によれば、カードコネクタ80のカード挿入口89において、外形寸法形状が相違し、かつ挿入口方向の厚さ寸法が異なるSDカードAやDuoカードB等を、本発明のこの同一のカードコネクタ80のカード挿入口89のスロットとしての第1の案内路を形成する上段と下段の案内路95、96によって段付き形状の厚さの厚いSDカードAを、そして、幅が狭く、厚さの薄いDuoカードBが同一機器のカードコネクタ80において、第2の案内路を形成する操作部材98の係合部132によって良好に案内される。
【0164】
そして、第1のコンタクト86と第2のコンタクト87とにSDカードAとDuoカードBの接触パッド部を、それぞれスライダ85によって切換えて、第1の長孔136と第2の長孔137とからそれぞれ第1、第2のコンタクト86、87を突出させて良好に接触されるようになる。従って、挿入されたSDカードAとDuoカードB等の接触パッド部が、カードコネクタ80の第1または第2のコンタクト86、87のカード接触部104、107とそれぞれ好適に接触されて接続されるようになる。
【0165】
これによって、このような外形寸法の異なるSDカードAやDuoカードBが挿入された場合においても、同一のカードコネクタ80を共用して、SDカードAやDuoカードBと確実に接触することができ、しかも、SDカードAやDuoカードB等の接触パッド部から第1および第2のコンタクト86、87のカード接触部104、107が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0166】
(実施例4)
図27乃至図35には、本発明のカードコネクタの実施例4が示されており、図27は、本発明の実施例4におけるカードコネクタの斜視図で、図28は、図27のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図であって、図29は、側断面図、図30は、カードガイドの上方からの斜視図で、図31は、カードガイドの下方からの斜視図、図32は、SDカードを挿入する時の、カバー部材を取り除いて示す斜視図で、図33は、SDカードを挿入した時の側断面図、図34は、Duoカードを挿入した時の、カバー部材を取り除いて示す斜視図で、図35は、Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【0167】
本発明のカードコネクタのこの実施例4においても、上述した実施例1乃至4におけると同様に、カードとして、例えばSDカードとDuoカードとが使用されるよう適用されるが、本発明は、これらSDカードやDuoカードの使用にのみ制限されるものではなく、他の同様なカードにも適用できることは勿論である。
【0168】
図示されるように、本発明の実施例4におけるカードコネクタ140は、幅や厚さが異なるSDカードやDuoカードが挿入される時に、他のカード用のコンタクトに触れない位置に分離して挿入されるように上下に分けて挿入されるものである。
【0169】
このために、本発明の実施例4のカードコネクタ140は、コネクタ本体143にカバー部材144を組合せて形成される偏平な中空構造のハウジング142と、このハウジング142の内方の奥の空間部分を上下二段に分ける仕切板141と、ハウジング142内に滑動可能に設けられたスライダ145と、ハウジング142内に上下二段の列に設置された複数個の第1のコンタクト146および第2のコンタクト147と、ハウジング142の一方の側壁153に設けられたイジェクト機構148と、挿入されるカードの幅を区別して上下にカードを案内するカードガイド149とを有している。
【0170】
本発明のこの実施例4のカードコネクタ140において、ハウジング142は、コネクタ本体143とカバー部材144とを組み合わせて偏平で中空な形状に構成されている。さらにまた、ハウジング142は、一端が開口されていてカード挿入口が形成されており、他方の側に端壁151が設けられていて閉鎖されている。ハウジング142の端壁151には、複数個の孔152a、152bが横方向に間隔を置いて整列して、かつ上下方向に二段に分けて設けられている。そして、これら上下二段の孔152a、152bの各々の中に位置するように第1のコンタクト146と第2のコンタクト147とが夫々嵌め込まれて固定されている。
【0171】
これら第1、第2のコンタクト146、147は、第1のコンタクト146が上段に位置し、第2のコンタクト147が下段に位置するように上下のそれぞれの孔152a、152b内に根元部分が差し込まれて、例えば圧入や圧着等の手段によって固定されてコネクタ本体143に取り付けられている。
【0172】
このように、第1のコンタクト146と第2のコンタクト147とが、上下方向に異なった高さ位置に設置されており、しかも、これら第1、第2のコンタクト146、147の間に仕切板141が設けられていて、第1、第2のコンタクト146、147が互いに触れることのないように分離されている。また、端壁151の中程の高さ位置に庇状の突出する張出部151aが設けられている。
【0173】
コネクタ本体143は、平板状のベース部150と、このベース部150の両側の側壁153、154と、第1、第2のコンタクト146、147が設置される端壁151とを有している。
【0174】
さらに、コネクタ本体143には、両側の側壁153、154に沿ってSDカードの側縁を案内する第1の案内路を形成する上段の案内路155と中段の案内路156とが、段付き形状に形成されている。これら第1の案内路を形成する上段の案内路155と中段の案内路156は、上段の案内路155が上側に幅が広く形成されており、中段の案内路156が上段の案内路155よりも幅が狭いように、その下側に形成されていて、2段の段付き形状に作られている。
【0175】
従って、これら第1の案内路を形成する上段の案内路155と中段の案内路156とが、例えばSDカードの両側の段付部を案内するように段付き側辺部分に係合してSDカードをスライドできるように形成されている。そして、さらに中段の案内路156の下方の内側にDuoカードのための第2の案内路としての下段の案内路157が形成されている。従って、これら第1の案内路の上段、中段の案内路155、156と、第2の案内路を形成する下段の案内路157とによって、コネクタ本体143の側壁153、154が3段の段付き形状に形成されている。
【0176】
このように、コネクタ本体143の両側の側壁153、154の上段の案内路155と中段の案内路156とによってSDカードの段付きの側辺部を案内する第1の案内路が形成され、下段の案内路157によってDuoカードの側辺を案内する第2の案内路が形成されている。
【0177】
さらにまた、コネクタ本体143のベース部150上に、かつ側壁153側の第1の案内路の上段の案内路155と中段の案内路156と第2の案内路の下段の案内路157とに沿ってスライダ145が良好にスライドできるように、スライダ145がこれら上段、中段、下段の案内路155、156、157とに係合するように装着されている。
【0178】
さらに、コネクタ本体143の一方の側壁153には、ほぼ全長に亙って切り欠かれていて、第1の案内路の上段の案内路155と中段の案内路156とに、ほぼ平行に細長い空所としてスライド溝153Aが形成されている。そして、この細長いスライド溝157A内には、SDカードを放出するためのイジェクト機構148のばね部材160が設けられている。
【0179】
コネクタ本体143と組合せられるカバー部材144は、金属薄板を、例えば打抜きやプレス加工等によって折り曲げ加工されて作られ、両側に側壁161が設けられている。このカバー部材144の側壁151は、コネクタ本体143の両側の側壁153、154の外側面に嵌合されて、側壁151の弾性力や接着剤等によって固着されている。
【0180】
また、コネクタ本体143とカバー部材144とから形成されるハウジング142内に滑動可能に設けられたスライダ145は、コネクタ本体143のベース部150上を、一方の側壁93の上段、中段、下段の案内路155、156、157に沿って滑動可能に設けられている。さらに、スライダ145は、ほぼ三角形の平板状に形成されていて、カード受け部169とカード押出部170とを有している。
【0181】
これによって、SDカードが挿入される時に、SDカードの前端の切欠部と、その隣接の前端面とが、スライダ145のカード受け部169とカード押出部170とに係合して押すことによって、スライダ145が移動されるように形成されている。さらに、スライダ145のカード押出部170の下部には前方に突出した張出部171が設けられていてDuoカードの前端面が当接するように形成されている。
【0182】
また、スライダ145の側部には細長い操作部材158が設けられている。さらにこの操作部材158には、カードを放出するためのイジェクト機構148のカム機構159のカム溝180が設けられている。
【0183】
図示されるように、上段側の第1のコンタクト146は、一端にSDカードの接触パッド部と接触するための片持ち梁形の円弧状のカード接触部164が形成された弾性コンタクト部片163を有している。また、第1のコンタクト146は、基板のプリント回路と接続されるための端子部165を有している。さらに、この第1のコンタクト146は、この端子部165の近傍にてコネクタ本体143の端壁151の孔152aに弾性コンタクト部片163の根元部分が圧入されて固着されている。
【0184】
従って、第1のコンタクト146は、弾性コンタクト部片163の根元部分において片持ち梁状に弾性支持されており、SDカードが挿入されてスライダ145が内方に押されて移動された時に、第1のコンタクト146の自由端部側のカード接触部165がSDカードの先端部下面の接触パッド部と接触して接続されるようになっている。
【0185】
このような第1のコンタクト146とほぼ同様に第2のコンタクト147も弾性コンタクト部片166とカード接触部167と端子部168とが設けられており、コネクタ本体143のベース部材150上に、第1のコンタクト146と上下方向に間隔を置いて下方に配置されている。また、この第2のコンタクト147は、コネクタ本体143の端壁151の下の孔152b内に、弾性コンタクト部片166の根元部分が圧入されて固着されることによって、片持ち梁状に弾性支持されている。
【0186】
このように、本発明の実施例4のカードコネクタ140においては、第1のコンタクト146が上段に配置されており、この第1のコンタクト146の下方に第2のコンタクト147が配置されている。従って、SDカードが挿入される時には、スライダ145を押して移動して第1のコンタクト146のカード接触部164が、SDカードの接触パッド部と接触されて接続される。さらにまた、Duoカードが挿入される時には、Duoカードの前端面がスライダ145のカード押170の張出部171に当接してスライダ145を押し、第2のコンタクト147のカード接触部167がDuoカードの接触パッド部と接触されて接続されるように構成されている。
【0187】
このように、SDカードとDuoカードのための上段の第1のコンタクト146と下段の第2のコンタクト147とが互いに接触しないように、これら第1、第2のコンタクト146、147を、それぞれ分ける仕切板141が設けられている。
【0188】
図27から明らかなように、この仕切板141の角部には、スライダ145の滑動を妨げないように一部が切除されていて切欠き部141aが設けられている。さらに、仕切板141の、端壁151側の端部は、図33、図35に示されるように下方に、ほぼ逆L字形に折り曲げられていて折曲部141Aが設けられている。この折曲部141Aは、端壁151の張出部151aの下に位置されており、仕切板141の上方への動きを制限している。
【0189】
また、仕切板141には、第2のコンタクト147に対応する位置に細長い長孔141bが設けられている。さらにまた、仕切板141の前縁は、両側から少し内側に入ったところで切込みが設けられていて上方に僅かに反り返っており、Duoカードの挿入時に、Duoカードの先端部を仕切板141の下方に良好にガイドすることができるように案内部141Bを形成している。従って、案内部141Bの両側に、押え部141bが設けられている。この仕切板141の前に、上下方向に移動できるようにカードガイド149が設けられている。このカードガイド149は、左右のばね部材172によって弾性支持されている。
【0190】
カードガイド149は、図30、図31に明示されるように、横方向に延びる細長い板状の横板状部174と、この横板状部174の左右に設けられたほぼ楔形の長いガイド部材175と、同様な楔形の短いガイド部材176とを有している。これら長さが異なる長短のガイド部材175、176は、前方に傾斜したスロープとしてのガイド面177、178が設けられており、さらに、ガイド部材175、176の根元側の下方部分は切除されていてばね部材174がそれぞれ配置されるように形成されている。ばね部材174は、コネクタ本体143に直立するように設けられたピン179に装着して取り付けられるようになっている。
【0191】
さらにまた、これらガイド部材175、176の後部には仕切板押え175a、176aが設けられると共に、内側にガイド面175b、176bが設けられている。これら仕切板押え175a、176aは、仕切板141の両角部の係合部141bを押し下げることができるようになっている。また、ガイド面175b、176bは、Duoカードの先端角部を案内するようになっている。さらにまた、仕切板押え175a、176aには、ばね部材172が装着される、コネクタ本体143のベース部150上に直立したピン179の先端部が係合できるようになった孔175c、176cが設けられている。さらに、ガイド部材175、176が、図示されるように長さが相違しているのは、挿入されるSDカードの角部の切欠き部に、長い方のガイド部材175が対応することができるようにするためである。
【0192】
従って、カードガイド149は、これら一対のばね部材172によって上方に押し上げられており、SDカードが挿入される時に、SDカードの角部がこれらガイド部材175、176の上に載って、SDカードによってカードガイド149が下方に押し下げられるようになる。
【0193】
また、本発明のこの実施例4のカードコネクタ140においても、イジェクト機構148が設けられている。このイジェクト機構148は、上述した実施例2、3におけるイジェクト機構38、88と構成および作用が実質的に同じであり、ここではその詳細な説明を省略するものとする。
【0194】
このように構成された本発明のカードコネクタの実施例4において、SDカードとDuoカードを実際にそれぞれ使用する場合について、次に説明する。
【0195】
この場合に、SDカードは、両側の側辺部分が段付き形状に形成された厚いカードである。他方、Duoカードは、幅がSDカードよりも狭く、かつ薄いカードであることは上記の実施例2、3におけると同じである。
【0196】
図32と図33は、SDカードを挿入した場合の、カバー部材を取り外して示す図で、図32は、SDカードを挿入する時の図であり、図33は、SDカードが完全に挿入された時の図である。
【0197】
図示されるように、本発明のカードコネクタ140の開口しているカード挿入口からSDカードAを挿入すると、SDカードAは、両側の段付き側辺部分が第1の案内路の上段および中段の案内路155、156に係合して、これら上段と中段の案内路155、156に沿って案内されて奥の方に向って押し入れられるようになる。
【0198】
そして、先ず、SDカードAの両側の段付き側辺部分が、カードガイド149のガイド部材175、176のガイド面177、178に当たってガイド部材175、176を押し下げる。これによって、カードガイド149は、ばね部材172を押圧して下方に押し下げられる。同時に、カードガイド149によって仕切板141の係合部141bが押されて仕切板141も僅かに押し下げられる。
【0199】
こうして、SDカードAは、カードガイド149のガイド部材175、176の上を通ってスライダ145のカード受け部169に、SDカードAの切欠き部が当接してスライド145のカード受け部169と合致するようになる。この場合に、SDカードAが裏差しや、逆差しによって誤った状態で挿入されると、SDカードAが正しく挿入されず、誤挿入が防止されるようになり、誤挿入防止機構として好適に作用するようになる。
【0200】
従って、正しく挿入されたSDカードAを続けて挿入して行けば、SDカードAは、スライダ145と共に移動して仕切板14の上を滑動するようになり、端壁151に当たるようになる。この状態で、SDカードAの挿入を停止して手を離せば、スライダ145は、ばね部材160により押されて僅かに戻って、イジェクト機構148によってロックされ、図33の挿入状態となる。
【0201】
このようなロック状態において、SDカードAの先端下面側の接触パッド部が、図33に示されるように、所要位置において第1のコンタクト146の弾性コンタクト部片163のカード接触部164と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。この場合に、第1のコンタクト146は、図示されるように、第2のコンタクト147に対しては、仕切板141の上の位置にあって仕切板141によって完全に分離されており、第2のコンタクト147にはSDカードAが何等全く当接していない。
【0202】
また、この場合に、イジェクト機構148のばね部材160は、SDカードAによってスライダ145を介して圧縮されるようになる。このようなばね部材160が圧縮された状態で、イジェクト機構149によって上述の実施例2、3におけると同様に、スライダ145をロック状態に固定することができるようになっている。
【0203】
このようにして、本発明のカードコネクタ140内にSDカードAを所要位置にまで挿入して装着することができる。こうして本発明のカードコネクタ140に挿入されたSDカードAを取り出すためには、イジェクト機構148によるロックを解除すれば、SDカードAはカードコネクタ140から外方にイジェクトされて放出されるようになる。このイジェクトされた状態が図32の状態でもある。
【0204】
また、上述のSDカードAに代って、DuoカードBを挿入する場合には、DuoカードBは、SDカードAよりも幅が狭く、かつ厚さも薄いので、カードコネクタ140第2の案内路の下段の案内路157が案内路となる。従って、DuoカードBは、これら案内路157の間に嵌合されて挿入されるようになる。
【0205】
これによって、挿入されたDuoカードBは、先ず、十分な幅を持つ上段の案内路155の間や、中段の案内路156の間の空間部分に挿入されるようになり、もしも、いずれか片方にずれて偏っても、カードガイド149のガイド面175b、176bのいずれかに当って内側に、かつ下方に案内されるようになる。そして、DuoカードBは、カードガイド149の横板状部174の下の下段の案内路157間に挿入されるようになる。従って、この場合には、カードガイド149は何等動くことが無く不動のままである。
【0206】
これにより、下段の案内路157間に位置されるDuoカードBを押して挿入していけば、DuoカードBの先端部は、仕切板141の案内部141Bの下に入って仕切板141の下方に良好に案内されて挿入されるようになる。そして、DuoカードBの先端面がスライダ145の張出部171の前端面に当接してスライダ145を押すようになる。
【0207】
従って、DuoカードBを続けて挿入して押し込んで行けば、DuoカードBの先端下面の接触パッド部が、下方の第2のコンタクト147の弾性コンタクト部片166のカード接触部167と接触して接続されるようになる。この場合に、スライダ145だけがDuoカードBに押されて移動するだけで、仕切板141もカードガイド149も固定されたままであり、動くことがない。
【0208】
また、DuoカードBが側壁153、154のいずれかの側に偏って挿入されても、DuoカードBの先端角部がカードガイド149のガイド面175b、176bに当たって内側、下方へと逸らされて、下段の案内路157間に良好に導かれて好適に嵌合されるようになる。
【0209】
従って、この状態で、DuoカードBを押して挿入して行けば、DuoカードBによってスライダ145が押されて内方に移動され、カードコネクタ140内の奥の方に向って押し入れられるようになる。そして、DuoカードBによって、スライダ145が端壁151に当って上述したように、停止されるようになる。この状態で、DuoカードBの挿入を停止して手を離せば、スライダ145はばね部材160により押されて僅かに戻り、イジェクト機構148によってロックされて、図35の完全な挿入状態となる。
【0210】
このようなロックされた完全な挿入状態において、DuoカードBの先端下面側の接触パッド部が、図35に示されるように、所要位置において第2のコンタクト147の弾性コンタクト部片166のカード接触部167と良好に接触されて、好適に接続されるようになる。この場合に、第2のコンタクト147は、図示されるように、第1のコンタクト146に対しては、仕切板141の下の位置にあって仕切板141によって完全に分離されており、第1のコンタクト146にはDuoカードBが何等全く当接することがない。
【0211】
さらにまた、このような場合に、イジェクト機構148のばね部材160は、DuoカードBがスライダ145を押すために圧縮されて偏倚されている。他方、スライダ145の操作部材158がイジェクト機構149によってロックされているので、スライダ145は何等動くことが無く、図示のように不動のままである。
【0212】
そして、このように、本発明のカードコネクタ140に挿入されたDuoカードBを取り出すためには、DuoカードBの端部を僅かに押せば、イジェクト機構148によってロックが解除されてDuoカードBがイジェクトされてDuoカードBが何等不都合なく好適に放出される。従って、DuoカードBの接触パッド部が第2のコンタクト147のカード接触部167から離されてDuoカードBがカードコネクタ140から好適に引き出されるようになる。
【0213】
上述したように構成された本発明のカードコネクタ140によれば、カードコネクタ140のカード挿入口において、外形寸法形状が相違し、かつ挿入口方向の厚さ寸法が異なるSDカードAやDuoカードB等を、本発明のこの同一のカードコネクタ140のカード挿入口のスロットとしての第1の案内路を形成する上段と中段の案内路155、156によって段付き形状の厚さの厚いSDカードAを、そして、幅が狭く、厚さの薄いDuoカードBが同一機器のカードコネクタ140において、第2の案内路を形成する下段の案内路157によって良好に案内される。
【0214】
そして、厚さの厚いSDカードAと薄いDuoカードBとをカードガイド149によって上下に分けるように切り換えると共に、仕切板141によって上下に完全に分離すると共に、仕切板141によって第1のコンタクト146と第2のコンタクト147をも分離、遮蔽して、第1のコンタクト146と第2のコンタクト147とにSDカードAとDuoカードBとの接触パッド部を、それぞれ良好に接触されるようになる。
【0215】
従って、挿入されたSDカードAとDuoカードB等の接触パッド部が、カードコネクタ140の第1、第2のコンタクト146、147のカード接触部164、167とに、それぞれ好適に接触されて別々に接続されるようになる。これによって、このような外形寸法の異なるSDカードAやDuoカードB等が挿入された場合においても、同一のカードコネクタ80を共用して、SDカードAやDuoカードBと確実に接触することができるように切り換えて分離する構造とし、しかも、SDカードAやDuoカードB等の接触パッド部から第1および第2のコンタクト146、147のカード接触部164、167が脱落してリードエラーが発生しないように接続し、保護することができる。
【0216】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のカードコネクタは、両側壁の内面に階段状に複数個の段付き案内路が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体と組合せて偏平で中空のハウジングを形成するカバー部材と、該ハウジング内に滑動可能に設けられたスライダと、前記ハウジング内に上下方向に分けて設置された複数個の第1、第2のコンタクトと、前記ハウジング内の一側に設けられたイジェクト機構とを有し、挿入横断面方向の形状や寸法の異なる厚薄のカードに対応して、スライダに対する挿入横断面方向の形状を切り換えできる構造に形成されているので、挿入横断面方向の形状や厚さや幅等の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、常に、第1、第2のコンタクトの接触部が互いに接触すること無く分離され、所要のカードの接触パッド部とそれぞれ確実に接触して接続できるように挿入横断面方向の寸法や形状の異なる異種カードを共用することができて、カードを損傷しないように保護すると共に、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0217】
本発明の請求項2記載のカードコネクタは、前記スライダが中空形状に形成され厚いカードの挿入時に、厚いカードがスライダと係合してスライダを動かし、上段の第1のコンタクトと接触されるので、カードに対応して第1、第2のコンタクトを容易に、かつ確実にカードと接触することができ、しかも第1、第2のコンタクトを良好に分離して互いに接触することが無く、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0218】
本発明の請求項3記載のカードコネクタは、薄いカードの挿入時には、カードがスライダと係合せずにスライダ内の中空部分に導入されて下段の第2のコンタクトと接触されるので、挿入横断面方向の形状や厚さや幅等の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、常に、第1、第2のコンタクトの接触部が互いに接触すること無く分離され、カードを損傷しないように保護することができる。
【0219】
本発明の請求項4記載のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置されて接触され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて前記第2のコンタクトと接触されるので、形状や厚さや幅等の寸法の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、常に、第1、第2のコンタクトの接触部が互いに接触すること無く分離され、カードを損傷しないように保護すると共に、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0220】
本発明の請求項5記載のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて第2のコンタクトと接触されるので、形状や厚さや幅等の寸法の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、常に、第1、第2のコンタクトの接触部が互いに接触すること無く分離されて、カードを損傷しないように保護すると共に、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0221】
本発明の請求項6記載のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記スライダが平板状に形成されて前記第1、第2のコンタクトの先端部分が上方に突出するようにできる第1、第2の長孔を設けて、前記厚いカードの挿入により前記スライダが移動される時に、前記第1のコンタクトが前記スライダの第1の長孔から突出して前記厚いカードと接触され、前記スライダの静止した待機位置においては前記スライダの第2の長孔から前記第2のコンタクトが上方に突出して前記薄いカードと接触されるので、挿入横断面方向の形状や厚さや幅等の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、常に、第1、第2のコンタクトの接触部が互いに接触すること無く分離され、カードを損傷しないように保護すると共に、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0222】
本発明の請求項7記載のカードコネクタは、前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、かつ前記第1、第2のコンタクトの間に仕切板が設けられ、厚いカードの挿入時には上下動可能なカードガイドによって前記仕切板の上に前記厚いカードが案内されて前記第1のコンタクトと接触され、薄いカードの挿入時には、前記仕切板の下に前記薄いカードが案内されて前記第2のコンタクトと接触されるように構成されているので、形状や厚さや幅等の寸法の異なるカードに対応して、カードの挿入をスムーズに切り換えてカードを容易に挿入することができ、しかも、第1、第2のコンタクトの接触部が、仕切板によって常に互いに接触すること無く確実に分離され、カードのパッド部からコンタクトの接触部が脱落してリードエラーが発生しないように保護することができる。
【0223】
本発明の請求項8記載のカードコネクタは、前記イジェクト機構が、ハート形カムが形成されたカム機構を有するので、簡単な構成に形成できると共に、カードを好適にイジェクトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるカードコネクタの斜視図である。
【図2】図1のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図3】SDカードを挿入した時の斜視図である。
【図4】Duoカードを挿入した時の斜視図である。
【図5】図2のカードコネクタの側断面図である。
【図6】SDカードを挿入した時の側断面図である。
【図7】Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【図8】コンタクト部分とスライダ部分を下方から見た部分斜視図である。
【図9】本発明の実施例2におけるカードコネクタの斜視図である。
【図10】図9のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図11】カバー部材を取り除いた、図10のカードコネクタの平面図である。
【図12】SDカードを挿入した時の斜視図である。
【図13】Duoカードを挿入した時の斜視図である。
【図14】カバー部材を取り除いた図10のカードコネクタの側断面図である。
【図15】SDカードを挿入した時の側断面図である。
【図16】Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【図17】SDカードを抜き出す時の状態図で、(A)は、SDカードのロック状態を示す図、(B)は、プッシュ状態を示す図で、(C)は、イジェクト状態を示す図である。
【図18】Duoカードを挿入、抜き出す時の状態図で、(A)は、Duoカードのロック状態を示す平面概要図、(B)は、Duoカードのプッシュ状態を示す平面概要図で、(C)は、Duoカードのイジェクト状態を示す平面概要図である。
【図19】本発明の実施例3におけるカードコネクタの斜視図である。
【図20】図19のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図21】カバー部材を取り除いた、図20のカードコネクタの平面図である。
【図22】SDカードを挿入した時の斜視図である。
【図23】Duoカードを挿入した時の斜視図である。
【図24】カバー部材を取り除いた、図20のカードコネクタの側断面図である。
【図25】SDカードを挿入した時の側断面図である。
【図26】Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【図27】本発明の実施例4におけるカードコネクタの斜視図である。
【図28】図27のカードコネクタを、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図29】図27のカードコネクタの側断面図である。
【図30】カードガイドの上方からの斜視図である。
【図31】カードガイドの下方からの斜視図である。
【図32】SDカードを挿入する時の、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図33】SDカードを挿入した時の側断面図である。
【図34】Duoカードを挿入した時の、カバー部材を取り除いて示す斜視図である。
【図35】Duoカードを挿入した時の側断面図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ
2 ハウジング
3 コネクタ本体
4 カバー部材
5 スライダ
6 コンタクト(第1)
7 コンタクト(第2)
8 イジェクト機構
9 カード挿入口
10 ベース部
11 端壁
12 孔
13 側壁
14 側壁
15 案内路(上段)
16 案内路(中段)
17 案内路(下段)
18 スライド溝
19 突起部(可動側)
20 突起部(固定側)
21 ばね部材
22 側壁
23 側壁
24 弾性コンタクト部片
25 カード接触部
26 端子部
27 弾性コンタクト部片
28 カード接触部
29 端子部
30 カードコネクタ
32 ハウジング
33 コネクタ本体
34 カバー部材
35 スライダ
36 コンタクト(第1)
37 コンタクト(第2)
38 イジェクト機構
39 カード挿入口
40 ベース部
41 端壁
42 孔
43 側壁
44 側壁
45 案内路(上段)
46 案内路(中段)
47 スライド溝
48 操作部材
49 カム機構
50A ばね部材
50B ばね部材
50C ばね部材
51 側壁
52 ラッチ爪
53 弾性コンタクト部片
54 カード接触部
55 端子部
56 弾性コンタクト部片
57 カード接触部
58 端子部
59 カード受け部
60 カム溝
61 ハート形カム
62 カムレバー
63 第1ガイド溝
64 第2ガイド溝
65 カード放出作動開始用ガイド溝
66 凹み溝
67 カムレバー用係止部
68 直線状ガイド溝
69 カムレバー押え
70 ロック機構
71 ロック金具
72 突状部
73 頂部
74 折曲部
75 ロック爪
76 直立壁
77 突部
78 孔
79 金属ばね片
80 カードコネクタ
82 ハウジング
83 コネクタ本体
84 カバー部材
85 スライダ
86 コンタクト(第1)
87 コンタクト(第2)
88 イジェクト機構
89 カード挿入口
90 ベース部
91 端壁
92 孔
93 側壁
94 側壁
95 案内路(上段)
96 案内路(下段)
97 スライド溝
98 操作部材
99 カム機構
100A ばね部材
100B ばね部材
100C ばね部材
101 側壁
102 ラッチ爪
103 弾性コンタクト部片
104 カード接触部
105 端子部
106 弾性コンタクト部片
107 カード接触部
108 端子部
109 カード受け
110 カム溝
111 ハート形カム
112 カムレバー
113 第1ガイド溝
114 第2ガイド溝
115 カード放出作動用ガイド溝
116 凹み溝
117 カムレバー用係止部
118 直線状ガイド溝
119 カムレバー押え
120 ロック機構
121 ロック金具
122 突状部
123 頂部
124 折曲部
125 ロック爪
126 作動部材
127 カード受け部
128 孔
129 金属ばね片
130 突出壁
132 係合部
133 板状部
134 端壁部
135 側壁部
136 長孔(第1)
137 長孔(第2)
140 カードコネクタ
141 仕切板
142 ハウジング
143 コネクタ本体
144 カバー部材
145 スライダ
146 コンタクト(第1)
147 コンタクト(第2)
148 イジェクト機構
149 カードガイド
150 ベース部
151 端壁
152 孔
153 側壁
154 側壁
155 案内路(上段)
156 案内路(中段)
157 案内路(下段)
158 操作部材
159 カム機構
160 ばね部材
161 側壁
163 弾性コンタクト部片
164 カード接触部
165 端子部
166 弾性コンタクト部片
167 カード接触部
168 端子部
169 カード受け部
170 カード押出部
171 張出部
172 ばね部材
174 横板状部
175 ガイド部材
176 ガイド部材
177 ガイド面
178 ガイド面
179 ピン

Claims (8)

  1. 両側壁の内面に階段状に複数個の段付き案内路が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体と組合せて偏平で中空のハウジングを形成するカバー部材と、該ハウジング内に滑動可能に設けられたスライダと、前記ハウジング内に上下方向に分けて設置された複数個の第1、第2のコンタクトと、前記ハウジング内の一側に設けられたイジェクト機構とを有し、挿入横断面方向の形状や寸法の異なる厚薄のカードに対応して、前記スライダに対する挿入横断面方向の形状を切り換えできる構造に形成されていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記スライダが中空形状に形成され厚いカードの挿入時に、カードがスライダと係合してスライダを動かし、上段の第1のコンタクトと接触されることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 薄いカードの挿入時には、カードがスライダと係合せずにスライダ内の中空部分に導入されて下段の第2のコンタクトと接触されることを特徴とする請求項1または2記載のカードコネクタ。
  4. 前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置されて接触され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて前記第2のコンタクトと接触されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカードコネクタ。
  5. 前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記厚いカードの挿入で前記スライダが移動されて前記第1のコンタクトが前記スライダの仕切板部によって接触状態に位置され、前記スライダの静止した待機位置において前記スライダの仕切板部の下に前記薄いカードが導入されて第2のコンタクトと接触されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカードコネクタ。
  6. 前記第1、第2のコンタクトが向かい合わせに対向する位置に配置され、前記スライダが平板状に形成されて前記第1、第2のコンタクトの先端部分が上方に突出するようにできる第1、第2の長孔を設けて、前記厚いカードの挿入により前記スライダが移動される時に、前記第1のコンタクトが前記スライダの第1の長孔から突出して前記厚いカードと接触され、前記スライダの静止した待機位置においては前記スライダの第2の長孔から前記第2のコンタクトが上方に突出して前記薄いカードと接触されることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
  7. 前記第1、第2のコンタクトが同一方向の位置に配置され、かつ前記第1、第2のコンタクトの間に仕切板が配置されて、厚いカードの挿入時には上下動可能なカードガイドによって前記仕切板の上に前記厚いカードが案内されて前記第1のコンタクトと接触され、薄いカードの挿入時には、前記仕切板の下に前記薄いカードが案内されて前記第2のコンタクトと接触されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
  8. 前記イジェクト機構は、ハート形カムが形成されたカム機構を有することを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
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