JP2004206962A - 機械設備における接地回路及び配線ダクト - Google Patents

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Shosaku Katayama
昌作 片山
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Abstract

【課題】アース線の接続作業を簡単に行うことができるとともに、配線ダクト及び制御装置の小型化を図ることのできる機械設備におけるアース構造及び配線ダクトを提供する。
【解決手段】各ダクト部材31のクランプ部材43,43tに対応するように表面の被覆層42を除去し、芯線41が露出する露出部分44を有する一本のアース線27を、複数個連結された各ダクト部材31内に挿通させる。そして、そのアース線27を、前記露出部分44において、各ダクト部材31に溶接固定されたベース板45とクランプ金具46とからなる前記クランプ部材43,43tにより挟持することにより、アース線27と各ダクト部材31とを電気的に結合する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば機械装置と、その機械装置を制御するための制御装置と、機械装置と制御装置との間を電気的に接続するアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトとを有する機械設備の等電位ボンディング構造における接地回路に関するものである。
【0002】
また、機械装置とその機械装置を制御するための制御装置との間、または複数の機械装置の間、または複数の前記制御装置の間を接続する電気的に接続するためのアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
例えばトランスファマシンやマシニングセンタ等の工作機械といった機械設備においては、工具を備えた複数の加工ユニットと、この複数の加工ユニット間にワークを順次搬送する搬送装置と、搬送されてきたワークを治具上に固定する治具装置とが設けられている。そして、治具上のワークには、前記各加工ユニットによって、切削油をかけながら加工が行われる。また、前記機械設備には、加工後のワークを搬送するワーク搬送装置も設けられている。
【0004】
これらの各装置には、各装置を駆動するための駆動モータや電磁弁、各装置やワークの位置を検出するための複数のセンサ等の電気部品が多数設けられている。また、各装置には、その装置を操作するための操作箱や、配線を接続するための端子箱等が設けられている。さらに、前記機械設備には、その機械設備全体の動作を制御するためのNC装置やシーケンサ等を収容する制御箱が設けられている。
【0005】
そして、前記各装置、前記各操作箱、前記各端子箱及び前記制御箱の間には、電力の供給、制御信号の伝達のために、多数の給電線や通信ケーブル等の配線が接続されている。これらの配線は、その配線を外力から安全保護するために、前記各装置、各操作箱及び制御箱との間に架設された配線ダクト内に収容される。
【0006】
また、配線ダクトは、制御信号を伝達する通信ケーブルに対する外部からのノイズの混入を抑制するため、例えばアース結合された金属板等で形成されている。ここで、例えば配線における絶縁被覆層の劣化等により、その絶縁被覆層が損傷され、内部の導電線が配線ダクトの表面に接触すると漏電を生じ、感電するおそれがある。このため、等電位ボンディングとして配線ダクトをアース結合するためのアース線による接地回路を設けている。
【0007】
ここで、前記機械設備が大型であるような場合には、前記各装置、前記各操作箱、前記各端子箱及び前記制御箱を接続する配線も長くなり、その配線を収容する配線ダクトとして、複数の直線状、L字状、T字状等のダクト部材を連結して構成したものが用いられることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図7に示すように、前記従来構成の複数のダクト部材101を連結した配線ダクト102では、各ダクト部材101への工場内における粉塵の侵入を防ぐ目的から、各ダクト部材101間に、例えばゴム製のガスケットを介装させることがある。このような場合には、配線ダクト102全体のアース結合を確保する必要がある。このために、前記制御箱103等に配設されるアース端子104と各ダクト部材101との間に、それぞれ1本ずつのアース線105を接続する必要があった。
【0009】
しかも、近年、加工ユニットは、少量多品種生産、ワークの大型化に対応すべく、多機能化、大型化する傾向がある。このため、制御装置も増えて、前記配線ダクト102に収容される配線の数がますます増大する傾向にある。そして、配線ダクト102内に収容されるアース線105の数も増大することになる。
【0010】
このため、アース線105の接続作業が非常に煩わしいものとなるとともに、配線ダクト102の開口断面積に占めるアース線105の割合が増大することになる。しかも、前述のように、近年、配線ダクト102内に収容される通信ケーブルの数も増大する方向にある。従って、配線ダクト102を大型化せざるを得ないという問題があった。
【0011】
また、前記アース線105の数の増大は、前記制御箱103に配設されるアース端子104の大型化をも招くことになり、ひいては制御箱103の大型化を招くという問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、アース線の接続作業を簡単に行うことができるとともに、配線ダクト及び制御装置の小型化を図ることのできる機械設備におけるアース構造及び配線ダクトを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、機械設備における接地回路において、機械装置と、その機械装置を制御するための制御装置と、機械装置と制御装置との間を電気的に接続するアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトとを有する機械設備における感電保護のための等電位ボンディング構造であって、前記複数のダクト部材の少なくとも一部を、1本の連続した前記アース線の中途部分に接続させたことを要旨とするものである。
【0014】
この本願請求項1に記載の発明では、多数のダクト部材を連結して配線ダクトを構成したとしても、その配線ダクト内に収容されるアース線の数を大幅に低減することができる。そして、配線ダクトの開口断面積に占めるアース線の割合が大きく低減されるとともに、アース線の接続作業を大幅に簡素化することが可能になる。
【0015】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記アース線は、内部の導電性を有する芯線を絶縁体で被覆した1本の被覆電線からなり、前記アース線には、各ダクト部材に対応して、少なくとの1カ所の前記絶縁体を除去した前記芯線の露出部分を設け、その露出部分を前記ダクト部材に対し、直接または間接的に接触させた状態で固定するようにしたことを要旨とするものである。
【0016】
この本願請求項2に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、アース線を簡単な構成で、各ダクト部材を電気的に結合させることが可能となる。
【0017】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記アース線を、前記露出部分に対応するように配置された導電性を有するクランプ部材により前記ダクト部材に対して固定したことを要旨とするものである。
【0018】
また、本願請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記クランプ部材は、前記ダクト部材に固定され、前記アース線を押し付けるように固定する押さえ具を有し、その押さえ具が前記アース線の露出部分に接触するようにしたことを要旨とするものである。
【0019】
これら本願請求項3及び請求項4に記載の発明では、前記請求項2に記載の発明の作用に加えて、アース線を簡単な構成で、各ダクト部材に対して固定しつつ電気的に結合させることが可能となる。
【0020】
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記ダクトに、前記押さえ具による固定で前記アース線が押しつけられる台座を設けたことを要旨とするものである。
【0021】
この本願請求項5に記載の発明では、前記請求項4に記載の発明の作用に加えて、アース線における芯線の露出部分を押さえ具により台座に押しつけることで、アース線と各ダクト部材との間の電気的結合をより確実に行うことが可能になる。
【0022】
また、本願請求項6に記載の発明は、機械装置とその機械装置を制御するための制御装置との間、または複数の機械装置の間、または複数の前記制御装置の間を接続する電気的に接続するためのアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトであって、前記複数のダクト部材の少なくとも一部に、1本の連続したアース線の中途部分を接続するためのアース端子を設けたことを要旨とするものである。
【0023】
この本願請求項6に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明とほぼ同様の作用が奏される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、トランスファマシンの接地回路及びそのトランスファマシンに使用され配線ダクトに具体化した一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
【0025】
図1は、トランスファマシン11全体及びそのアース線27の接続状態を示す概略構成図である。このトランスファマシン11は、機械装置としてのトランスファバー12と、同じく機械装置としての複数のドリル加工機13と、制御装置としての操作箱14と、同じく制御装置としての制御箱15a,15bと、配線ダクト16とで構成されている。前記トランスファバー12は、各ドリル加工機13間でワークWを搬送する搬送装置である。前記配線ダクト16は、前記トランスファバー12、各ドリル加工機13、操作箱14及び制御箱15a,15bに接続された給電線、通信ケーブル等の配線17を一括して収容する。前記制御箱15a,15bには、各ドリル加工機13を各機ごとにその動作を制御する個別制御装置を格納する個別制御箱15aと、トランスファマシン11全体の動作を制御する集中制御装置を格納する集中制御箱15bとがある。
【0026】
前記ドリル加工機13は、トランスファバー12により搬送されるワークWに対して穴あけ加工を行う加工ユニットである。図2は、このドリル加工機13の一例を示す側面図である。
【0027】
このドリル加工機13のベッド21上には、前記トランスファバー12と、ワークWを固定する機械装置としての治具装置22と、前記操作箱14が配設されている。この操作箱14は、作業者が操作しやすい位置に設けられている。ここで、このドリル加工機13及び治具装置22には、前記トランスファバー12やワークWの位置を検出するための複数のセンサ23が設けられている。また、このドリル加工機13には、このドリル加工機13を駆動するための駆動モータ24やワークWの加工部への切削油の供給通路の開閉を行う電磁弁25が設けられている。これら、センサ23、駆動モータ24及び電磁弁25等の電気部品と、前記操作箱14または個別制御箱15aまたは集中制御箱15bとの間で制御信号をやり取りする通信ケーブルや前記各電気部品に給電を行う給電線等の配線17は、前記ベッド21上に設けられた中継用端子箱26に接続されている。
【0028】
次に、前記トランスファマシン11全体及び前記ドリル加工機13における電気的接続構造について説明する。
図1に示すように、前記各ドリル加工機13及び前記トランスファバー12のワーク供給装置12aの個別制御箱15aは、各個別制御箱15aと前記集中制御箱15bとの間に架設された配線ダクト16内に収容される1本のアース線27により電気的に結合されている。すなわち、各個別制御箱15a内に配設されるアース端子28には、前記集中制御箱15bのアース端子28と、その集中制御箱15bの一方側において最も離間した前記ワーク供給装置12aのアース端子28とを連結する1本のアース線27が、その中途部分において接続されている。
【0029】
また、前記トランスファバー12のワーク回収装置12bの個別制御箱15aも、前記集中制御箱15bとの間に架設された配線ダクト16内に収容される1本のアース線27により前記集中制御箱15bのアース端子28に対して電気的に結合されている。そして、この集中制御箱15bのアース端子28には、集中制御箱15b内に設けられた電源開路用機器(図示略)が接続されている。
【0030】
また、図2に示すように、各ドリル加工機13においても、前記操作箱14及び中継用端子箱26と個別制御箱15aとの間にも、同様の配線ダクト16が架設されている。そして、前記操作箱14や前記中継用端子箱26の筐体は、各個別制御箱15a内のアース端子28に対して1本のアース線27により電気的に結合されている。
【0031】
また、この配線ダクト16には、トランスファマシン11のトランスファバー12、各ドリル加工機13及び治具装置22、それらの周囲に設けられた各個別制御箱15a、前記中継用端子箱26及び前記操作箱14に接続された配線17が収容されている。さらに、前記集中制御箱15bと各個別制御箱15aとを接続する配線が収容されている。
【0032】
ここで、図1及び図2に示すように、前記トランスファマシン11やドリル加工機13は、大型の機械設備であり、前記配線ダクト16の長さも長くなる。このため、例えば1個の長さが2m程度の所定寸法の直線状、L字状及びT字状等をなすダクト部材31,31tを複数個、直列に、または分岐して接続して、配線ダクト16が構成されている。
【0033】
次に、配線ダクト16の構成について、図3及び図4に基づいて、各ドリル加工機13に架設された配線ダクト16を一例に、より詳細に説明する。なお、前記トランスファマシン11に架設される配線ダクト16も同様の構成をなしている。
【0034】
図3は、本実施形態の配線ダクト16を示す斜視図である。この図3に示すように、また前述のように、配線ダクト16は、金属製の断面長方形状の筒体を単独でまたは組み合わせて、所定長さの平面視直線状、L字状、T字状等をなすように形成された各ダクト部材31,31tが、複数個連結されて構成されている。
【0035】
ダクト部材31,31tの開口端には、それぞれフランジ32が溶接されている。各ダクト部材31,31tは、隣接配置されるダクト部材31,31tと、フランジ32同士を導電性のガスケット37を介して接合させた状態で、フランジ32の四隅の取付孔38にボルト39を挿入し、反対側からナット(図示略)で止めることにより連結されている。
【0036】
また、ダクト部材31のダクト本体33上面には、開口部34が形成されており、その開口部34を開閉可能な蓋35が蝶番36を介して取着されている。
前記のように連結された配線ダクト16には、その配線ダクト16の配設位置に応じて、一端が操作箱14または治具装置22側に、他端が個別制御箱15a内のアース端子28に接続された一本の連続したアース線27が挿通されている。また、図示は省略するが、前記中継用端子箱26と個別制御箱15aとの間にも、同様のアース線27を有する配線ダクト16が、設けられている。
【0037】
また、各ダクト部材31の蓋35とダクト本体33とは、分岐アース線27aにより連結されており、ダクト本体33と蓋35とが常に同電位となるように電気的に結合されている。
【0038】
次に、各ダクト部材31,31tに対するアース線27及び分岐アース線27aの固定構成について、図4に基づいて説明する。図4に示すように、この配線ダクト16は、直列接続された複数個のダクト部材31,31tに対して一本の連続したアース線27が順次固定され、最終的には個別制御箱15a内のアース端子28に接続されている。そして、そのアース端子28は、さらに前記アース線27とは異なる一本の連続したアース線27により、前記集中制御箱15bのアース端子28に接続されている。
【0039】
ここで、アース線27及び分岐アース線27aは、銅線等の金属材料からなり、導電性を有する芯線41と、その表面を覆う絶縁体からなる被覆層42とで構成された被覆電線となっている。前記アース線27には、前記各ダクト部材31,31tのクランプ部材43,43tに対応する中途部分に、被覆層42を取り除いて前記芯線41を露出させた露出部分44が形成されている。
【0040】
前記クランプ部材43,43tは、各ダクト部材31,31tのダクト本体33の内底面及び各個別制御箱15aのアース端子28上に取着されている。このクランプ部材43,43tは、金属製の台座としてのベース板45と同じく金属製の押さえ具としてのクランプ金具46とからなっている。ベース板45は、ダクト本体33の内底面及びアース端子28上に溶接固定されており、両者の間に電位差はほとんど生じないものとなっている。そして、前記クランプ金具46は、ベース板45との間で前記アース線27の露出部分44を挟み込んだ状態で、ベース板45に対して金属製のねじ47により締め付け固定されている。この締め付けにより、アース線27の露出部分44がベース板45に押し付けられる。このため、アース線27の芯線41が、ベース板45、クランプ金具46及びねじ47を介してダクト本体33及び個別制御箱15aの筐体に接触することになる。そして、アース線27が各ダクト部材31,31tに対して固定されるとともに、電気的に結合される。
【0041】
また、前記クランプ部材43tにおけるベース板45及びクランプ金具46には、前記分岐アース線27aを接続するための複数のねじ孔48が形成されている。なお、そのねじ孔48の一つには、前記蓋35に接続される分岐アース線27aの一端に固着された圧着端子49がねじ47により固定されている。この分岐アース線27aの他端にも、前記圧着端子49が固着されている。そして、この圧着端子49を前記蓋35の裏面に溶接固定された受け座50と、その受け座50に螺着されたねじ47とにより挟持することにより、ダクト本体33と蓋35とが電気的に結合される(図3参照)。
【0042】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) このドリル加工機13では、直列接続された複数のダクト部材31,31tからなる配線ダクト16を有し、複数のダクト部材31,31tが、それらダクト部材31,31tの内部に収容された一本の連続したアース線27により電気的に結合されている。そのアース線27は、個別制御箱15aのアース端子28に接続されている。そして、このトランスファマシン11では、同様の配線ダクト16を有し、複数のダクト部材31,31t及び各個別制御箱15aのアース端子28が、それらダクト部材31,31tの内部に収容された一本の連続したアース線27により電気的に結合されている。そのアース線27は、最終的に集中制御箱15bのアース端子28に接続され、接地されている。
【0043】
このため、多数のダクト部材31,31tを連結して配線ダクト16を構成したとしても、各ダクト部材31,31tと個別制御箱15aとを一つずつ接続する多数のアース線を設ける必要がなく、その配線ダクト16内に収容されるアース線27を少なくすることができる。従って、配線ダクト16の開口断面積に占めるアース線27の割合を大きく低減することができて、配線ダクト16の小型化を図ることができる。また、アース線27のアース端子28及び各ダクト部材31,31tに対する接続作業を、大幅に簡素化することができる。
【0044】
(ロ) このドリル加工機13では、末端のドリル加工機13、治具装置22及びトランスファバー12がいずれも、配線ダクト16の各ダクト部材31,31tに電気的に結合された一本のアース線27に接続されている。
【0045】
このため、配線ダクト16内に収容されるアース線27を、さらに少なくすることができ、配線ダクト16の開口断面積に占めるアース線27の割合がさらに低減される。従って、配線ダクト16のさらなる小型化を図ることができる。また、アース線27の接続作業をさらに簡素化することができる。
【0046】
(ハ) この配線ダクト16における接地回路では、アース線27に、各ダクト部材31,31tのクランプ部材43,43tに対応して、絶縁体からなる被覆層42を除去した芯線41の露出部分44を設けている。そして、ダクト本体33に溶接固定されたベース板45に対して、クランプ金具46を、前記露出部分44を挟んだ状態でねじ47により締め付けることにより、アース線27の露出部分44がベース板45に押し付けられて固定される。このため、アース線27の芯線41が、導電性のクランプ部材43,43tを介してダクト本体33に接触することになる。このため、アース線27を簡単な構成で、各ダクト部材31,31tに電気的に結合させることができる。
【0047】
(変更例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ T字状をなすダクト部材31tを介して三方に延びるようにダクト部材31、個別制御箱15a等が連結されてなる配線ダクト16では、例えば次のような構成としてもよい。つまり、図5に示すように、T字状のダクト部材31tのクランプ部材43tと、前記ダクト部材31tにおいて分岐するように接続された個別制御箱15atのアース端子28との間を、前記一連のダクト部材31,31tを連結する一本のアース線27とは異なる分岐アース線27aで接続してもよい。
【0048】
より具体的には、T字状をなすダクト部材31tに、分岐アース線27a接続用のねじ孔48を有するクランプ部材43t(図4参照)を配設する。そして、そのねじ孔48を利用して分岐アース線27aの一端に固着された圧着端子49を固定するとともに、分岐アース線27aの他端に固着された圧着端子49を前記個別制御箱15atのアース端子28に固着する。これにより、前記個別制御箱15at及びその個別制御箱15atに接続される機械装置を、前記分岐アース線27a、ダクト部材31tに固着されたクランプ部材43t及びアース線27を介して、集中制御箱15bのアース端子28に電気的に結合させてもよい。
【0049】
また、T字状をなすダクト部材31tに対して、三方に延びるように、それぞれ複数のダクト部材31が連結されるようになっている場合には、例えば図6に示すような構成としてもよい。すなわち、まず、一連の直列接続されたダクト部材31,31tを、前述の連続した一本のアース線27で電気的に結合させる。一方、その一連の直列接続されたダクト部材31,31tに対して分岐するように連結された複数の各ダクト部材31b及びその先端に接続された個別制御箱15atのアース端子28を、前記実施形態に記載のクランプ部材43を用いて一本の連続したアース線27bで電気的に結合する。そして、このアース線27bは、前記ダクト部材31tより集中制御箱15b側の各ダクト部材31に接続することなく収容して、最終的に集中制御箱15bのアース端子28に接続するようにしてもよい。
【0050】
・ 前記実施形態では、本発明をトランスファマシン11、ドリル加工機13に配設される配線ダクト16に具体化したが、その配線ダクト16は複数のダクト部材31,31tが連結されてなるものであればよい。そして、本発明は、例えばマシニングセンタ、NC旋盤、研削盤、中繰り盤、フライス盤、平削り盤、形削り盤、立削り盤、歯切り盤、ブローチ盤、ラップ盤、レーザ加工機等の工作機械に配設される配線ダクトに適用できる。また、本発明は、例えば機械の組立てに使用されるロボット、組立て機械、積層品の製造機械、印刷機械、輸送機械等に配設される配線ダクトにも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、配線ダクトの小型化を図ることができるとともに、アース線の接続作業を大幅に簡素化することができる。
【0052】
また、本願請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、アース線を、簡単な構成で各ダクト部材に電気的に結合させることができる。
【0053】
また、本願請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、アース線を、簡単な構成で各ダクト部材に対して固定しつつ電気的に結合させることができる。
【0054】
また、本願請求項5に記載の発明によれば、前記請求項4に記載の発明の効果に加えて、アース線と各ダクト部材との間の電気的結合をより確実に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のトランファマシン全体を示す概略構成図。
【図2】図1のドリル加工機を示す側面図。
【図3】図1及び図2のダクト部材を示す斜視図。
【図4】図3のダクト本体とアース線との固定構成を示す部分斜視図。
【図5】別例の接地回路を示す概略構成図。
【図6】その他の別例の接地回路を示す概略構成図。
【図7】従来の配線ダクトの接地回路を示す概略構成図。
【符号の説明】
11…機械装置としてのトランスファマシン、12…機械装置としてのトランスファバー、13…機械装置としてのドリル加工機、14…制御装置としての操作箱、15a…制御装置としての個別制御箱、15b…制御装置としての集中制御箱、16…配線ダクト、17…配線、22…機械装置としての治具装置、27,27b…アース線、27a…アース線としての分岐アース線、28…アース端子、31,31b,31t…ダクト部材、41…芯線、42…絶縁体をなす被覆層、43,43t…クランプ部材、44…露出部分、45…台座としてのベース板、46…押さえ具としてのクランプ金具。

Claims (6)

  1. 機械装置と、その機械装置を制御するための制御装置と、機械装置と制御装置との間を電気的に接続するアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトとを有する機械設備における感電保護のための等電位ボンディング構造であって、
    前記複数のダクト部材の少なくとも一部を、1本の連続した前記アース線の中途部分に接続させたことを特徴とする機械設備における接地回路。
  2. 前記アース線は、内部の導電性を有する芯線を絶縁体で被覆した1本の被覆電線からなり、前記アース線には、各ダクト部材に対応して、少なくとの1カ所の前記絶縁体を除去した前記芯線の露出部分を設け、その露出部分を前記ダクト部材に対し、直接または間接的に接触させた状態で固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の機械設備における接地回路。
  3. 前記アース線を、前記露出部分に対応するように配置された導電性を有するクランプ部材により前記ダクト部材に対して固定したことを特徴とする請求項2に記載の機械設備における接地回路。
  4. 前記クランプ部材は、前記ダクト部材に固定され、前記アース線を押し付けるように固定する押さえ具を有し、その押さえ具が前記アース線の露出部分に接触するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の機械設備における接地回路。
  5. 前記ダクトに、前記押さえ具による固定で前記アース線が押しつけられる台座を設けたことを特徴とする請求項4に記載の機械設備における接地回路。
  6. 機械装置とその機械装置を制御するための制御装置との間、または複数の機械装置の間、または複数の前記制御装置の間を接続する電気的に接続するためのアース線を含む配線を収容するための複数のダクト部材を接続した配線ダクトであって、
    前記複数のダクト部材の少なくとも一部に、1本の連続したアース線の中途部分を接続するためのアース端子を設けたことを特徴とする配線ダクト。
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