JP2004206888A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】密閉形の灯体2の中に蛍光ランプ1が収納される。蛍光ランプ1としては、並行する複数本の発光管11を有するコンパクト形蛍光ランプが用いられる。灯体2は透光カバー22で覆った光取出開口23を有し、光取出開口22に対向する反射器24を内蔵する。反射器24には取付金具33を介してパッキン4が取り付けられ、パッキン4は蛍光ランプ1の最冷点部である発光管11の先端面に当接する。パッキン4によって灯体2の内部での空気の対流が抑制され、外気温の低いときにも最冷点部の温度の低下が抑制される。また、パッキン4は発光管11の先端面のみに当接しているから常温時の光束の低下も少ない。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉形の灯体内に片口金の蛍光ランプを収納した照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、照明器具の光源として、図11に示すように、一端部を閉塞した複数本(一般に2〜6本)の直管状の発光管11を並列に配置し、各発光管11の他端部を口金12に固定した形状のコンパクト形蛍光ランプと称する片口金の蛍光ランプ1が知られている。発光管11の端部同士は連絡管13を介して連通しており、発光管11を連絡管13で連通させることによって、すべての発光管11を通る屈曲した1つの放電路が形成されている。また、発光管11における前記一端の端面は同一平面上に位置する平坦面になっている。図11(a)に示す蛍光ランプ1は、2本の発光管11を並行させ発光管11における口金12から遠いほうの端部同士を連絡管13で連通させた構成を有する。図11(b)に示す蛍光ランプ1は、4本の発光管11を並行させるとともに発光管11の長手方向に直交する断面において菱形をなすように配列し、2本ずつの発光管11は口金12から遠いほうの端部同士を連絡管13により連通させて組にし、組になっている各2本の発光管11のうちの1本ずつは口金12に近いほうの端部同士を連絡管13により連通させた構成を有する。さらに、図11(c)に示す蛍光ランプ1は、4本の発光管11を並行させるとともに発光管11の長手方向に直交する断面において一つの平面を形成するように配列し、中央の2本の発光管11は口金12に近いほうの端部において連絡管13により連通させ、両側の各2本の発光管11は口金12から遠いほうの端部において連絡管13により連通させた構成を有する。図11(d)に示す蛍光ランプ1は、6本の発光管11を並行させるとともに発光管11の長手方向に直交する断面において六角形をなすように配列し、2本ずつの発光管11は口金12から遠いほうの端部同士を連絡管13により連通させて組にし、組間では発光管11において口金12に近いほうの端部同士を連絡管13により連通させることによって1つの放電路を形成した構成を有する。
【0003】
ところで、この種の蛍光ランプ1は、図12に示すように、光出力が周囲温度に依存して変化する。図示例では周囲温度が25℃において光出力が最大になっており、25℃より高温側では緩やかに光出力が低下し、25℃よりも低温側では速やかに光出力が低下する特性を有している。したがって、図示する蛍光ランプ1の温度特性は上に凸の曲線になる。
【0004】
上述した蛍光ランプ1をトンネルなどに設置する照明器具の光源とする場合には、密閉形の灯体内に蛍光ランプ1を収納することが必要になる。この種の灯体2は、図13あるいは図14に示すように、蛍光ランプ1を取り付ける器具本体21と、器具本体21において光を外部に取り出すために設けた光取出開口23を覆う透光カバー22とにより構成される。器具本体21は大部分が金属材料により形成されており熱伝導を生じやすいから、蛍光ランプ1の周囲温度は外気温の影響を受けやすくなる。また、灯体2が密閉されているから対流によっても蛍光ランプ1の周囲の温度が変化する。上述したようにこの種の蛍光ランプ1は周囲温度によって光出力が変化するから、結果的に照明器具から取り出される光束が変動することになる。とくに、周囲温度が低下すると蛍光ランプ1の光出力の低下が大きくなるから、蛍光ランプ1の周囲温度の低下を抑制する対策が必要になる。ここに、蛍光ランプ1の周囲温度は最冷点部の温度に対応しており、最冷点部の温度を管理することによって光出力を管理することができる。上述した構成の蛍光ランプ1では、蛍光ランプ1の配置にもよるが発光管11が水平になるように配置した場合には、一般に最冷点部は口金12から遠いほうの端部付近になる。
【0005】
最冷点部の温度の低下を抑制する構成としては、図13に示すように、発光管11において口金12から遠いほうの端部を保温カバー14で覆う構成が考えられている。保温カバー14で覆われる部位は蛍光ランプ1の最冷点部の周辺であるから、照明器具の周囲温度が低温であっても保温カバー14により最冷点部の温度が低下せず、保温カバー14を設けていない場合に比べて照明器具としての光束の低下を抑制することが可能になる。
【0006】
また、図14に示すように、器具本体21の内部に設けた反射器24の外側面に沿ってヒータ25を配置する構成も考えられている。蛍光ランプ1は反射器24の内側に配置されているから、周囲温度が低下したときにヒータ25に通電し蛍光ランプ1の周囲を加熱することによって最冷点部の温度の低下を抑制することが可能になる。図中Cは施工面を表す。
【0007】
さらに、上述したような蛍光ランプ1の最冷点部の温度の低下を抑制するものではないが、周囲温度による光出力を考慮して最冷点部の温度の上昇を抑制する構成としては、発光管11における口金12から遠いほうの端部を支持する支持金具を設け、支持金具には発光管11に接触して吸熱する吸熱部と、吸熱部で吸収した熱を器具本体に逃がすための熱伝導部とを設けた構成も知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−50139号公報(第0011−0016段落、図3−6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示した構成では、保温カバー14によって発光管11の端部を覆うものであるから、保温カバー14を設けた部位では光束が低減あるいは遮断されることになる。その結果、周囲温度が適正(上述の例では25℃付近)であるときには、保温カバー14を設けていない場合に比較すると照明器具全体としての光束が大きく低下するという問題が生じる。
【0010】
また、図4に示した構成では、蛍光ランプ1から放射される光束の低減はないものの、ヒータ25に通電しなければならないから電力消費が増加するという問題が生じる。
【0011】
さらに、特許文献1には吸熱部としてコイル状に巻いた構造を採用する旨の記載があり、この技術を図13に示した保温カバー14に適用すれば、図13に示した構成に比較して光束の低下を抑制可能と考えられるが、依然として発光管11の側面の一部を覆っているから常温時における光束の低下は比較的大きくなる。
【0012】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、常温時における光束の低下を抑制しながらも低温時における光束の低下を抑制することを可能とし、しかも低温時おける消費電力の増加を伴わない照明器具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、密閉形の灯体と、灯体内に収納され並行する複数本の発光管を有するとともにすべての発光管を通る屈曲した1つの放電路を形成する片口金の蛍光ランプと、蛍光ランプの長手方向において口金から遠いほうの端面に当接する形で灯体内に配置したパッキンとを備えることを特徴とする。この構成によれば、灯体が密閉形であるから蛍光ランプが点灯すれば灯体内の空気に対流が生じるが、片口金の蛍光ランプにおいて最冷点部となる端面にパッキンを当接させているから、蛍光ランプの他の部位に比較すると最冷点部の周囲では空気の対流がほとんど生じないことになる。その結果、パッキンがなければ空気の対流により蛍光ランプの最冷点部の放熱が促進されて最冷点部の温度が低下するのに対して、パッキンが存在することによって最冷点部の温度の低下を抑制することができ低温時における光束の低減を抑制することができる。しかも、パッキンは蛍光ランプを構成する発光管の先端面に当接するのであって、発光管の側面を覆っていないから常温時における光束の低減がない上に、ヒータを設けて保温する場合のような電力消費の増加もない。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記灯体が、一面に光取出開口を備える器具本体と、光取出開口を覆う透光カバーとを有し、前記蛍光ランプが光取出開口に沿って配置され、灯体内には蛍光ランプからの光束の配光を制御する反射器が光取出開口に対向する形で収納され、前記パッキンが少なくとも1本の発光管に当接していることを特徴とする。この構成によれば、蛍光ランプからの光束を反射器で反射させることにより光の利用効率を高めるとともに発光器の形状設計によって配光の制御ができ、しかも蛍光ランプの周囲を反射器と透光カバーとで囲むことにより蛍光ランプの最冷点部の温度の低下をさらに抑制することができる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記パッキンが前記反射器に固定されていることを特徴とする。この構成によれば、パッキンを取り付けるための部材が不要であって部品点数の増加が抑制される。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記発光管の長手方向に直交する断面における前記パッキンの面積が前記発光管の面積よりも大きいことを特徴とする。一般に片口金の蛍光ランプでは最冷点部が発光管の先端面付近になるのに対して、請求項4の構成によれば、発光管の先端面が全面に亘ってパッキンで覆われていることによって、最冷点部が蛍光ランプの長手方向において口金側に変位するから、パッキンを設けていない場合よりも最冷点部の温度を上昇させたことになり、外気温が低温であるときの光束の低下を大幅に抑制することができる。また、配光を考慮して光取出開口に沿って発光管を並設することが多いから、トンネルの側壁面に取り付ける場合には、発光管が上下に配置されることになり、下側の発光管のほうが上側の発光管よりも低温になるから、下側の発光管の先端付近が最冷点部になる。そこで、下側になる発光管に対応する部位にパッキンを設けることで、パッキンがない場合よりも最冷点部の温度を上昇させることができ、灯体を側壁に取り付ける場合のように発光管に上下関係が生じる場合にはとくに高い効果が期待できる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記灯体が防噴流形であることを特徴とする。この構成によれば、防噴流形の灯体を用いることにより防水性および防塵性に優れた照明器具を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態は、図1ないし図3に示すように、密閉形の灯体2内に蛍光ランプ1を収納したものであって、蛍光ランプ1には図11(a)に示した2本の発光管11を備えるものを用い、取付時において両発光管11が施工面C(図6参照)に沿って並ぶように配置される。また、灯体2は金属製の器具本体21と、器具本体21から外部に光を取り出すために設けた光取出開口23を覆う透光カバー22とにより構成される。器具本体21は、一面に開口面を有する箱形に形成され施工面Cに固定されるボディ26と、ボディ26の開口面に取り付けられるフレーム27とにより構成される。ボディ26の外底面の4箇所にはボディ26の外底面の周部に一部が突出する取付片30が固定され、取付片30を施工面Cに固定することによってボディ26が施工面Cに固定されるようにしてある。フレーム27は中央部に光取出開口23が形成され、光取出開口23には透光カバー22が装着される。ボディ26とフレーム27とはヒンジ結合され、フレーム27は、ボディ26の開口面を開放する位置と、ボディ26に対して密着して透光カバー22とともにボディ26の開口面を閉塞する位置との間で開閉自在になっている。図示例においてはボディ26の開口面は長方形状であって、ボディ26とフレーム27との2つの長辺のうちの一辺同士が枢着され、他辺同士は結合と分離とが可能な適宜のロック手段によって結合される。
【0019】
図4に示すように、ボディ26の内側にはかまぼこ形の反射器24が配置され、蛍光ランプ1は反射器24の内側に配置される。すなわち、反射器24は蛍光ランプ1の長手方向に直交する断面形状では下側が開放され上に凸となった曲線をなし、蛍光ランプ1の長手方向の両端部に対応する端面が閉塞された形状に形成される。図1に示すように、ボディ26の内底面には一対の支持脚31が固定されており、反射器24は、両支持脚31の間に配置され、かつ支持脚31にねじ固定される。つまり、反射器24は支持脚31を介してボディ26に結合されている。反射器24の内側面は蛍光ランプ1からの光を配光する反射面になる。反射器24の内側には蛍光ランプ1の口金12(図11参照)を受けるランプソケット28も配置され、ランプソケット28はソケット支持体29を介してボディ26に結合されている。ソケット支持体29は上端部がボディ26の内底面に固定されており、反射器24の内側に臨んでいるソケット支持体29の下端部にランプソケット28が結合される。さらに、ボディ26の内側であって反射器24との間の空間には点灯装置3が収納されている。点灯装置3は本実施形態ではインバータ回路を含むものを想定しているが、これに限定されるものではない。
【0020】
図1および図5に示すように、蛍光ランプ1において口金12から遠いほうの端部は反射器24の内側面に固定されたランプ支持体32により支持される。ランプ支持体32は板状であって蛍光ランプ1から放射される光束を妨げないように形成される。さらに、反射器24の内側面には蛍光ランプ1の先端面に対向する部位に取付金具33が固定されており、この取付金具33には弾性を有する熱絶縁材料からなるパッキン4が取り付けられている。本実施形態に用いるパッキン4は、蛍光ランプ1の長手方向における寸法が蛍光ランプ1の先端面と取付金具33との距離よりもやや大きく、蛍光ランプ1の長手方向に直交する断面では発光管11の端面よりも面積が小さくなっている。したがって、パッキン4は蛍光ランプ1の先端面と取付金具33との間で圧縮され蛍光ランプ1の端面に密着する。
【0021】
上述したようなパッキン4を設けていることによって、蛍光ランプ1の先端付近では空気の対流が妨げられ、結果的にパッキン4を設けていない場合に比較すると蛍光ランプ1の先端部付近、つまり最冷点部での空気の対流による熱の伝達が大幅に低減されることになる。このように、蛍光ランプ1の最冷点部では熱の伝達による放熱を生じることがなく、パッキン4を設けない場合に比較すると最冷点部の温度が高くなり、外気温が低温であるときの照明器具の光束の低下を抑制することができる。すなわち、蛍光ランプ1を単体で用いた場合には図8に特性Aとして示すように、周囲温度(外気温)が低下すると光出力が速やかに低下するから低温下では光束が低下するが、本実施形態の構成を採用することによって、図8に特性Bとして示すように、0℃付近までは光出力の低下が少なくなる。また、本実施形態の構成では蛍光ランプ1の先端面にパッキン4が当接しているだけであるから、従来構成のように保温カバーを設ける場合に比較すると、遮光部分が少なく常温時の光束の低下が生じないのである。なお、パッキン4は蛍光ランプ1のすべての発光管11の先端面に当接させることを想定しているが、少なくとも1本の発光管11の先端面に当接させるだけでもパッキン4を設けない場合に比較して低温時の光束の低下を抑制することができる。
【0022】
上述した照明器具Aは、たとえば図6のように、トンネルBの天井付近の壁面を施工面Cとして取り付けられる。すなわち、図7のように、ボディ26に設けた取付片30を施工面Cに当接させた形でアンカーボルトなどの固定具を用いて固定する。このとき、蛍光ランプ1の長手方向を水平方向に一致させ、透光カバー22がトンネルBの内側を向くように配置する。また、照明器具Aを取り付ける位置はトンネルB内の道路が照明できるように設定される。ここに、蛍光ランプ1の発光管11は配光を考慮して光取出開口23に沿って並設されることが多いから、トンネルBの側壁面に取り付けると発光管11に上下関係が生じる。この場合、下側の発光管11のほうが上側の発光管11よりも低温になり、下側の発光管11の先端付近が最冷点部になる。そこで、下側になる発光管11に対応する部位にパッキン4を設けることで、パッキン4がない場合よりも最冷点部の温度を上昇させることができる。
【0023】
なお、上述した構成では、パッキン4を取り付けている取付金具33を反射器24の頂部に固定しているが、反射器24の長手方向の一端面に取付金具33を固定してもよい。
【0024】
(実施形態2)
実施形態1において用いたパッキン4は、蛍光ランプ1の長手方向に直交する断面において蛍光ランプ1の発光管11の端面の面積より小さくしたが、本実施形態では、図9に示すように、蛍光ランプ1の長手方向に直交する断面において、パッキン4の面積を蛍光ランプ1の発光管11の端面の面積よりも大きくしたものである。この構成では、蛍光ランプ1の先端面を覆う面積が実施形態1の構成よりも大きいから、対流の影響をより受けにくくなり、低温時においては実施形態1の構成よりも多くの光束が得られる。しかも、パッキン4により発光管11の一端面を全面に亘って覆うから、パッキン4がなければ発光管11の端面付近となる最冷点部が口金12側に変位することになり、結果的に最冷点部の温度を高めることができ、このことによっても低温時における光束の低下を抑制できることになる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0025】
(実施形態3)
上述した各実施形態では、反射器24に取付金具33を介してパッキン4を取り付ける構成を例示したが、本実施形態は反射器24において蛍光ランプ1の端面と対向する面にパッキン4を取り付けている。この構成では、パッキン4を取り付けるための取付金具33が不要であって、部品点数を低減することが可能になる。他の構成および動作は実施形態1、2と同様である。
【0026】
なお、上述した各実施形態において灯体2は、トンネル内での使用を想定しているから、水没以外の防水を想定し、いかなる方向からの直接噴流を受けても有害な影響が生じない防噴流形とするのが望ましい。つまり、防噴流形の灯体2を用いることによってトンネル内での防水性能および防塵性能が確実なものになる。また上述した実施形態では、図11(a)のような2本の発光管11を備えるコンパクト形蛍光ランプを用いる例を示したが、図11(b)〜(d)に示した形状の蛍光ランプ1を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明は、密閉形の灯体と、灯体内に収納され並行する複数本の発光管を有するとともにすべての発光管を通る屈曲した1つの放電路を形成する片口金の蛍光ランプと、蛍光ランプの長手方向において口金から遠いほうの端面に当接する形で灯体内に配置したパッキンとを備えるものであり、片口金の蛍光ランプにおいて最冷点部となる端面にパッキンを当接させているから、蛍光ランプの他の部位に比較すると最冷点部の周囲では空気の対流がほとんど生じないのであって、最冷点部の温度の低下を抑制することができ低温時における光束の低減を抑制することができるという利点がある。つまり、冬季のように外気温が低い場合、あるいは設置場所の天候によって外気温が低い場合において、パッキンがない場合よりも多くの光束が得られるから、トンネルの照明に用いる際には路面照度などの照明条件を満たしながらも照明器具の台数を低減することが可能になる。しかも、パッキンは蛍光ランプを構成する発光管の先端面に当接しており発光管の側面を覆っていないから常温時における光束の低減がない上に、ヒータを設けて保温する場合のような電力消費の増加もない。
【0028】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記灯体が、一面に光取出開口を備える器具本体と、光取出開口を覆う透光カバーとを有し、前記蛍光ランプが光取出開口に沿って配置され、灯体内には蛍光ランプからの光束の配光を制御する反射器が光取出開口に対向する形で収納され、前記パッキンが少なくとも1本の発光管に当接しているものであり、蛍光ランプからの光束を反射器で反射させることにより光の利用効率を高めるとともに発光器の形状設計によって配光の制御ができ、しかも蛍光ランプの周囲を反射器と透光カバーとで囲むことにより蛍光ランプの最冷点部の温度の低下をさらに抑制することができる。
【0029】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記パッキンが前記反射器に固定されているので、パッキンを取り付けるための部材が不要であって部品点数の増加が抑制される。
【0030】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記発光管の長手方向に直交する断面における前記パッキンの面積が前記発光管の面積よりも大きいものであり、発光管の先端面が全面に亘ってパッキンで覆われることによって、最冷点部が蛍光ランプの長手方向において口金側に変位し、パッキンを設けていない場合よりも最冷点部の温度を上昇させたことになるのであって、外気温が低温であるときの光束の低下を大幅に抑制することができる。
【0031】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記灯体が防噴流形であるから、防水性および防塵性に優れた照明器具を提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す断面図である。
【図2】同上の下面図である。
【図3】同上の透光カバーを外した斜視図である。
【図4】同上のフレームを外した斜視図である。
【図5】同上の要部断面図である。
【図6】同上の使用例を示す概略図である。
【図7】同上の施工状態を示す斜視図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】本発明の実施形態2を示す要部断面図である。
【図10】本発明の実施形態3を示す要部断面図である。
【図11】照明器具に用いる蛍光ランプの各種形状を示す図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】従来構成を示す断面図である。
【図14】他の従来構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蛍光ランプ
2 灯体
3 点灯装置
4 パッキン
11 発光管
12 口金
21 器具本体
22 透光カバー
23 光取出開口
24 反射器
Claims (5)
- 密閉形の灯体と、灯体内に収納され並行する複数本の発光管を有するとともにすべての発光管を通る屈曲した1つの放電路を形成する片口金の蛍光ランプと、蛍光ランプの長手方向において口金から遠いほうの端面に当接する形で灯体内に配置したパッキンとを備えることを特徴とする照明器具。
- 前記灯体は、一面に光取出開口を備える器具本体と、光取出開口を覆う透光カバーとを有し、前記蛍光ランプは光取出開口に沿って配置され、灯体内には蛍光ランプからの光束の配光を制御する反射器が光取出開口に対向する形で収納され、前記パッキンは少なくとも1本の発光管に当接していることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- 前記パッキンが前記反射器に固定されていることを特徴とする請求項2記載の照明器具。
- 前記発光管の長手方向に直交する断面において、前記パッキンの面積が前記発光管の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記灯体が防噴流形であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の照明器具。
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