JP2004206778A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】試し書き領域のテスト領域に記録されたことを示すために記録されるカウント領域にデータを記録する。
【解決手段】シンクフレームに記録レーザパワーを変化させてバイナリデータを記録し、光ディスクに定められたβ値をスライスレベルとして再生されたバイナリデータをスライスして、「0」又は「1」のデータを得る。
【選択図】 図1
【解決手段】シンクフレームに記録レーザパワーを変化させてバイナリデータを記録し、光ディスクに定められたβ値をスライスレベルとして再生されたバイナリデータをスライスして、「0」又は「1」のデータを得る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク装置に係り、特に、光ディスクの試し書き領域の内、使用済み領域を示すために設けられたカウント領域を利用してドライブ情報を書き込むことができる情報書き込み技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CPUの制御によって、光ディスクのディスクIDを読出し、メモリのテーブル内に、読み出したディスクIDと同じ値のディスクIDがあるか否かを検出し、テーブル内にこのディスクIDが記載されている場合には、CPUが光ピックアップ及びスレッド機構を制御することによってレーザダイオードを移動させ、このディスクIDに対応する記録パラメータに基づいてレーザダイオードから最適レーザ駆動パワーを出射してデータに記録を行うデータ記録装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−329469号公報(図1、第4頁〜第6頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスクのIDはメーカを識別するだけのものがある。また、メーカが同じでも、素材の異なる光ディスクが多く出回っている。従って、同じIDの光ディスクであっても、記録パラメータを変えなければ最適レーザパワーが得られないことがあるため、各光ディスクにドライブ情報を書き込む方がよい。
所が、光ディスクでも、CD−R、DVD−R等では光ディスクに自由に情報を記録できる領域が用意されていないため、ドライブ情報を記憶できない場合がある。
【0005】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、試し書き領域における使用済み領域を示すために設けられたカウント領域にドライブ情報を書き込む技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、第1の発明では、光ディスク装置は、試し書きを行なうテスト領域と前記テスト領域で所定のセクタ数の書き込みを行なった際に記録済みの目印が書き込まれるカウント領域とを有する試し書き領域を備える光ディスクのカウント領域にバイナリデータを記録する。前記バイナリデータは記録レーザパワーの強弱によって記録された「0」、又は「1」を示すデータである。
前記光ディスクのテスト領域に所定のセクタ数記録した場合、前記カウント領域の予め定められたセクタ数のシンクフレームに記録レーザパワーの強弱によるバイナリデータを記録する。例えば、前記テスト領域において16セクタ分の試し書きが行なわれた場合、前記カウント領域の4セクタ分のシンクフレームに前記バイナリデータを記録する。
前記カウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合には、前記カウント領域から再生された再生バイナリデータを前記光ディスクのβ値をスライスレベルとして「0」又は「1」を判別して、記録されたデータを再生する。
このカウント領域に記録するデータとしては、前記テスト領域で試し書きを行うことによって求められた情報を記録する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、実施例を用い、図を参照して説明する。
図1は本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。図において、光ディスク101には光ピックアップ102からレーザビームが照射される。また、光ディスク101から反射された反射光は光ピックアップ102のフォトディテクタで検出され、I−Vアンプ104でフォトディテクタからの出力を電圧に変換される。なお、本実施例で、光ピックアップ102には、半導体レーザ、対物レンズ等の光学系、フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、フォトディテクタ、及びレンズポジションセンサ等で構成される。
I−Vアンプ104の出力はアナログ信号処理回路108に入力され、ここでI−Vアンプ104の出力は演算され、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ウォブリング信号を生成し、フォーカシング及びトラッキング処理部に入力され、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいて、フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ制御を行う。アナログ信号処理回路108から得られたRF信号はイコライザ113でRF信号の波形等化が行われ、二値化回路117で二値化され、PLL回路116に入力される。PLL回路116で二値化信号からチャネルクロックが生成され、デコーダに入力される。デコーダ118ではPLL回路116で作成したチャネルクロックで二値化信号をデコードして、データを復調する。従って、デコーダ118の出力端子には再生データが得られる。
【0008】
109は試し書き領域(PCA:Power Calibration Area)に試し書きした際に、光ディスク101から得られた反射光を処理する反射光処理部であり、反射光処理部109の出力はMPU119に入力され、MPU119の出力によってレーザドライバ105に設定するパラメータを微調整する。従って、反射光処理部109の出力を用いて、ランニングOPC(OPC:Optimum Power Calibration)を行うことができる。112アシンメトリ処理部であり、アナログ信号処理回路108から出力されたRF信号から記録レーザパワー毎のベータ(β)を作成する。従って、このデータをMPU119に入力することによって、β値を基に最適パワーレベルを決定することができる。なお、MPU119では、各回路へのクロックや制御信号の供給や割り込み信号の処理、ファームウェアの制御等を行う。114はウォブル処理部であり。アナログ信号処理回路108で生成されたウォブリング信号からウォブル周期を作成する。このデータはMPU119及びスピンドル制御回路111に入力される。ウォブル周期はクロックの生成やスピンドル制御に使用される。また、セクタ内のシンクフレームタイミングもウォブル周期で作成することができる。
【0009】
記録データはエンコーダ115で8/16変調され、記録パルス発生器110に入力される。記録パルス発生器110では、エンコーダ115から入力された変調データからNRZIを生成して、レーザ制御ドライバ105に出力される。レーザ制御ドライバ105では、入力されたNRZI信号を発光波形に変換し、半導体レーザ(図示せず)のレーザパワーレベル、発光パルス幅の制御を行う。スピンドル制御回路111は、ウォブル処理部114から入力されたウォブル信号及びMPU119の固定周期発生器から入力された信号によってドライバ駆動のための周波数を生成する。スピンドル制御ドライバ106は、CAV制御時にはスピンドル制御回路111から入力された倍速に応じた一定周波数を電圧に変換してスピンドルモータ103を駆動する。また、CLV制御時には、スピンドル制御回路111から入力されるウォブル信号周期に基づいて生成された可変周波数を電圧変換してスピンドルモータ103に供給する。
本実施例では、後述するように、光ディスクの試し書き領域の内、使用済み領域を示すために設けられたカウント領域にOPCやランニングOPCによって得られた情報を書き込むことができる。
【0010】
次に、図2を用いて、ランニングOPCについて説明する。
図2は記録時の反射光及びレーザの波形を示す波形図であり、図2(a)は光ディスクにマークを記録した際の反射光を示し、図2(b)はレーザの発光パルスを示す。図2(b)に示すレーザパルス201で光ディスクにマークを記録した場合、202は正しくマークがかけている場合の反射光の特性線を示し、203は正しくマークが書けていない場合特性線を示す。光ディスクにしっかりとマークが形成された場合、時間tにおいて反射光の減衰を観察する。マークが正しく書かれた場合の時間tにおける反射光の大きさは、光ディスクへの書き込み速度に無関係に一定になる。よって、時間tにおける反射光が一定になるように、レーザパワーを制御することによって、最適パワーが得られる。即ち、ランニングOPCとは、記録中に得られた反射光が所定の一定値になるようにレーザパワーを制御することをいい、ランニングOPCを採用することによって、最適なレーザパワーによって記録を行うことができる。図1の実施例では、記録中に反射処理部109の出力が所定の値になるようにレーザ制御ドライバに設定するパラメータを微調整する。
【0011】
最適パワーの値が得られる反射光を得るには、PCAにて試し書きを行い、これを再生して評価して最適パワーを見つける。また、このときの反射光の大きさを記憶しておく。OPCでは、この反射光になるように、レーザ制御ドライバ105に設定するパラメータを微調整する。このように、試し書きによって最適パワーになる反射光(以後、最適反射光という)を求め、この求めた最適反射光になるようにレーザ制御ドライバ105に設定するパラメータを微調整しながら記録を進行させるというランニングOPCを行うことによって、略最適のレーザパワーによる記録を行うことが出来る。
なお、本発明において、最適レーザパワー、又は最適パワーとは、PCAにレーザパワーを変えて試し書きをし、再生されたデータを評価して、媒体で決まるβ値(アシンメトリ値)の誤差の範囲内に入るレーザパワーをいう。
【0012】
以下、図3及び図4を用いて、DVD+R、CD−RのPCA、即ちPCAのテスト領域及びカウント領域の構成について説明する。
図3は光ディスクのDVD+Rの試し書き領域の構成を示す模式図であり、図3(a)は試し書き領域全体の模式図を示し、図3(b)はカウント領域の拡大した模式図である。DVD+R、CD−Rでは、験し書き領域の使用済み領域を示す指標として、カウント領域が設けられている。試し書き領域(PCA)はOPCやランニングOPCのための試し書きを行なうテスト領域301と、テスト領域301に所定のセクタ数の書き込みを行なった際に記録済みの目印の書き込みを行なうカウント領域302とから構成される。テスト領域301は使用領域301aと未使用領域301bから構成されており、カウント領域302は使用領域302aと未使用領域302bから構成されている。アドレスは図に向かって左から右に大きくなるように付けられている。また、テスト領域301の使用領域301における使用方向は、矢印303に示すように通常のデータが記録される方向と逆であるが、記録する時の方向は使用方向の矢印303とは逆の方向になる。
同様に、図3(b)に示すように、カウント領域302の使用領域302aにおける使用方向は矢印304に示すように、通常のデータが記録される方向と逆であるが、記録する時の方向は矢印305a〜305cで示すように、使用方向の矢印304とは逆の方向になる。
【0013】
DVD+Rの場合、テスト領域301を16セクタ使用したら、カウント領域を4セクタ分記録する。カウント領域302に既記憶領域を作ることによって、テスト領域を16セクタ分使用したという目印としている。光ディスク装置は、光ディスクが挿入された時に、カウント領域302の未記録及び記録チェックを行い、テスト領域301の最初の未記録領域を見つけてOPCを実施する。このカウンタ領域302に書き込まれるデータは特に規定されていないが、カウント領域302を再生する場合、未記録領域301bから記録領域301aを再生することになるため、光ディスク装置はPLL回路を引き込むことができない。このため、データとして読み出すことが難しい。即ち、通常はデータのクロックを生成して再生することになるが、前が未記録の場合、クロック生成がでず、クロックの長さを判別できないため、記録領域302aを読むことができない。カウンタ領域302の記録領域301bを読むためには、記録領域302aを助走する必要がある。記録領域302aが16セクタあれば、同期を取り、ハードクロックを生成して読むことができるようになる。
そこで、本実施例では、シンクフレーム毎にレーザパワーを変化ながら記録を行い、レーザパワーの変化をバイナリデータとして書き込む。
【0014】
図4はDVD−Rディスクの1セクタのシンクフレームを示す模式図である。図に示すように、DVD−Rディスクでは、1セクタに26個(2×13行=26)のシンクフレームがある。従って、カウント領域302では4セクタを一度に記録するので、シンクフレームは4セクタでは、4×26=104個存在する。今、各シンクフレームバイナリデータの1ビットとみなすと、4セクタでは、104ビット、即ち13バイトのデータを記憶することができる。
【0015】
図5はシンクフレーム単位でレーザパワーを制御した場合のバイナリデータを示す模式図である。図において、横軸はシンクフレームを連続して取り出して並べた場合の各シンクフレームを示しており、縦軸はレーザビームのパワーレベルを示す。図において、「sync0」、「sync1」、「sync2」…「syncN」はそれぞれ、ゼロ番目、1番目、2番目…N番目のシンクフレームを示す。バイナリデータで、ゼロは低いレーザパワーを示し、1は高いレーザパワーを示す。前述のように、4セクタでは104ビット、即ち13バイトのデータを書き込むことができる。このような書き込みは、MPU119によってレーザ制御ドライバ105を制御し、レーザ制御ドライバ105によって、半導体レーザを制御することにより行なうことができる。
【0016】
このデータを予め定められたスライスレベルでスライスし、スライスレベルより大きい場合を「1」、小さい場合を「0」とすると、「1」又は「0」のバイナリデータを得ることができる。
図6はカウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合のスライスレベルを示す模式図である。図において、スライスレベル601は、光ディスクによって定まっているβ値を用いる。図1のアシンメトリ処理部112で得られるβ値は記録時のレーザパワーが大きいと高レベルになり、記録時のレーザパワーが小さいと低レベルになるので、アシンメトリ処理部112で得られたβ値を光ディスクによって定められているペータ値でスライスすると、「0」又は「1」のバイナリデータが得られる。よって、レーザパワーの差によって書き込んだデータが読み出せることになる。
【0017】
カウント領域に書き込むデータとしては、例えば、OPCで求めた記録パワーや実行時の温度などが好適である。
図7はカウント領域に記録する記録例を示す模式図であり、13バイトの格納例を示す。図においては、記録位置01h〜03h(ヘキサ)に間に装置コードを記録し、記録位置80hで、最適パワーは128デシマル、即ち12.8mWであることを記録する。19hにはOPCを行なったときの温度を記録する。次の10h〜20hに、書き込んだ最後のアドレスを記録する。85hにはこのときのアドレスでの最適パワーが133デシマル、即ち、13.3mWであることを記録する。このように、OPC時の情報と、ランニングOPCの情報を記録すると、以下のことを行なうことができる。
(1)追記の場合で、これらが記憶された光ディスクが光ディスク装置に挿入され、書き込んだ最後のアドレス以降に記録命令が来た場合には、13.3mWのレーザパワーを設定することができる。
(2)次に光ディスクが挿入された場合で、温度が記録された情報と略同じ程度であれば、OPCをスキップすることができる。
(3)テスト領域でのレーザパワーと最後に書き込んだアドレスとそのときの温度、記録レーザパワーを記録しておけば、直線近似によって他の場所でのレーザパワーを推測可能である。
また、カウント領域に記録するデータとしては、ランニングOPCの情報も有効である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、試し書き領域のカウント領域に情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】記録時の反射光及びレーザの波形を示す波形図である。
【図3】光ディスクのDVD+Rの試し書き領域の構成を示す模式図である。
【図4】DVD−Rディスクの1セクタのシンクフレームを示す模式図である。
【図5】シンクフレーム単位でレーザパワーを制御した場合のバイナリデータを示す模式図である。
【図6】カウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合のスライスレベルを示す模式図である。
【図7】カウント領域に記録する記録例を示す模式図である。
【符号の説明】
101…光ディスク、102…光ピックアップ、103…スピンドルモータ、104…I−Vアンプ、105…レーザ制御ドライバ、106…スピンドルモータ制御ドライバ、107…フォーカシング及びトラッキング処理部、108…アナログ信号処理回路、109…反射光処理部、110…記録パルス発生器、111…スピンドル制御回路、112…アシンメトリ処理部、113…イコライザ、114…ウォブル処理部、115…エンコーダ、116…PLL回路、117…二値化回路、118…デコーダ、119…MPU。301…テスト領域、301a…記録領域、301b…未記録領域、302…カウント領域、302a…記録領域、302b…未記録領域、304…使用方向、305…記録方向。
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク装置に係り、特に、光ディスクの試し書き領域の内、使用済み領域を示すために設けられたカウント領域を利用してドライブ情報を書き込むことができる情報書き込み技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CPUの制御によって、光ディスクのディスクIDを読出し、メモリのテーブル内に、読み出したディスクIDと同じ値のディスクIDがあるか否かを検出し、テーブル内にこのディスクIDが記載されている場合には、CPUが光ピックアップ及びスレッド機構を制御することによってレーザダイオードを移動させ、このディスクIDに対応する記録パラメータに基づいてレーザダイオードから最適レーザ駆動パワーを出射してデータに記録を行うデータ記録装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−329469号公報(図1、第4頁〜第6頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスクのIDはメーカを識別するだけのものがある。また、メーカが同じでも、素材の異なる光ディスクが多く出回っている。従って、同じIDの光ディスクであっても、記録パラメータを変えなければ最適レーザパワーが得られないことがあるため、各光ディスクにドライブ情報を書き込む方がよい。
所が、光ディスクでも、CD−R、DVD−R等では光ディスクに自由に情報を記録できる領域が用意されていないため、ドライブ情報を記憶できない場合がある。
【0005】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、試し書き領域における使用済み領域を示すために設けられたカウント領域にドライブ情報を書き込む技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、第1の発明では、光ディスク装置は、試し書きを行なうテスト領域と前記テスト領域で所定のセクタ数の書き込みを行なった際に記録済みの目印が書き込まれるカウント領域とを有する試し書き領域を備える光ディスクのカウント領域にバイナリデータを記録する。前記バイナリデータは記録レーザパワーの強弱によって記録された「0」、又は「1」を示すデータである。
前記光ディスクのテスト領域に所定のセクタ数記録した場合、前記カウント領域の予め定められたセクタ数のシンクフレームに記録レーザパワーの強弱によるバイナリデータを記録する。例えば、前記テスト領域において16セクタ分の試し書きが行なわれた場合、前記カウント領域の4セクタ分のシンクフレームに前記バイナリデータを記録する。
前記カウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合には、前記カウント領域から再生された再生バイナリデータを前記光ディスクのβ値をスライスレベルとして「0」又は「1」を判別して、記録されたデータを再生する。
このカウント領域に記録するデータとしては、前記テスト領域で試し書きを行うことによって求められた情報を記録する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、実施例を用い、図を参照して説明する。
図1は本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。図において、光ディスク101には光ピックアップ102からレーザビームが照射される。また、光ディスク101から反射された反射光は光ピックアップ102のフォトディテクタで検出され、I−Vアンプ104でフォトディテクタからの出力を電圧に変換される。なお、本実施例で、光ピックアップ102には、半導体レーザ、対物レンズ等の光学系、フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、フォトディテクタ、及びレンズポジションセンサ等で構成される。
I−Vアンプ104の出力はアナログ信号処理回路108に入力され、ここでI−Vアンプ104の出力は演算され、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ウォブリング信号を生成し、フォーカシング及びトラッキング処理部に入力され、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいて、フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ制御を行う。アナログ信号処理回路108から得られたRF信号はイコライザ113でRF信号の波形等化が行われ、二値化回路117で二値化され、PLL回路116に入力される。PLL回路116で二値化信号からチャネルクロックが生成され、デコーダに入力される。デコーダ118ではPLL回路116で作成したチャネルクロックで二値化信号をデコードして、データを復調する。従って、デコーダ118の出力端子には再生データが得られる。
【0008】
109は試し書き領域(PCA:Power Calibration Area)に試し書きした際に、光ディスク101から得られた反射光を処理する反射光処理部であり、反射光処理部109の出力はMPU119に入力され、MPU119の出力によってレーザドライバ105に設定するパラメータを微調整する。従って、反射光処理部109の出力を用いて、ランニングOPC(OPC:Optimum Power Calibration)を行うことができる。112アシンメトリ処理部であり、アナログ信号処理回路108から出力されたRF信号から記録レーザパワー毎のベータ(β)を作成する。従って、このデータをMPU119に入力することによって、β値を基に最適パワーレベルを決定することができる。なお、MPU119では、各回路へのクロックや制御信号の供給や割り込み信号の処理、ファームウェアの制御等を行う。114はウォブル処理部であり。アナログ信号処理回路108で生成されたウォブリング信号からウォブル周期を作成する。このデータはMPU119及びスピンドル制御回路111に入力される。ウォブル周期はクロックの生成やスピンドル制御に使用される。また、セクタ内のシンクフレームタイミングもウォブル周期で作成することができる。
【0009】
記録データはエンコーダ115で8/16変調され、記録パルス発生器110に入力される。記録パルス発生器110では、エンコーダ115から入力された変調データからNRZIを生成して、レーザ制御ドライバ105に出力される。レーザ制御ドライバ105では、入力されたNRZI信号を発光波形に変換し、半導体レーザ(図示せず)のレーザパワーレベル、発光パルス幅の制御を行う。スピンドル制御回路111は、ウォブル処理部114から入力されたウォブル信号及びMPU119の固定周期発生器から入力された信号によってドライバ駆動のための周波数を生成する。スピンドル制御ドライバ106は、CAV制御時にはスピンドル制御回路111から入力された倍速に応じた一定周波数を電圧に変換してスピンドルモータ103を駆動する。また、CLV制御時には、スピンドル制御回路111から入力されるウォブル信号周期に基づいて生成された可変周波数を電圧変換してスピンドルモータ103に供給する。
本実施例では、後述するように、光ディスクの試し書き領域の内、使用済み領域を示すために設けられたカウント領域にOPCやランニングOPCによって得られた情報を書き込むことができる。
【0010】
次に、図2を用いて、ランニングOPCについて説明する。
図2は記録時の反射光及びレーザの波形を示す波形図であり、図2(a)は光ディスクにマークを記録した際の反射光を示し、図2(b)はレーザの発光パルスを示す。図2(b)に示すレーザパルス201で光ディスクにマークを記録した場合、202は正しくマークがかけている場合の反射光の特性線を示し、203は正しくマークが書けていない場合特性線を示す。光ディスクにしっかりとマークが形成された場合、時間tにおいて反射光の減衰を観察する。マークが正しく書かれた場合の時間tにおける反射光の大きさは、光ディスクへの書き込み速度に無関係に一定になる。よって、時間tにおける反射光が一定になるように、レーザパワーを制御することによって、最適パワーが得られる。即ち、ランニングOPCとは、記録中に得られた反射光が所定の一定値になるようにレーザパワーを制御することをいい、ランニングOPCを採用することによって、最適なレーザパワーによって記録を行うことができる。図1の実施例では、記録中に反射処理部109の出力が所定の値になるようにレーザ制御ドライバに設定するパラメータを微調整する。
【0011】
最適パワーの値が得られる反射光を得るには、PCAにて試し書きを行い、これを再生して評価して最適パワーを見つける。また、このときの反射光の大きさを記憶しておく。OPCでは、この反射光になるように、レーザ制御ドライバ105に設定するパラメータを微調整する。このように、試し書きによって最適パワーになる反射光(以後、最適反射光という)を求め、この求めた最適反射光になるようにレーザ制御ドライバ105に設定するパラメータを微調整しながら記録を進行させるというランニングOPCを行うことによって、略最適のレーザパワーによる記録を行うことが出来る。
なお、本発明において、最適レーザパワー、又は最適パワーとは、PCAにレーザパワーを変えて試し書きをし、再生されたデータを評価して、媒体で決まるβ値(アシンメトリ値)の誤差の範囲内に入るレーザパワーをいう。
【0012】
以下、図3及び図4を用いて、DVD+R、CD−RのPCA、即ちPCAのテスト領域及びカウント領域の構成について説明する。
図3は光ディスクのDVD+Rの試し書き領域の構成を示す模式図であり、図3(a)は試し書き領域全体の模式図を示し、図3(b)はカウント領域の拡大した模式図である。DVD+R、CD−Rでは、験し書き領域の使用済み領域を示す指標として、カウント領域が設けられている。試し書き領域(PCA)はOPCやランニングOPCのための試し書きを行なうテスト領域301と、テスト領域301に所定のセクタ数の書き込みを行なった際に記録済みの目印の書き込みを行なうカウント領域302とから構成される。テスト領域301は使用領域301aと未使用領域301bから構成されており、カウント領域302は使用領域302aと未使用領域302bから構成されている。アドレスは図に向かって左から右に大きくなるように付けられている。また、テスト領域301の使用領域301における使用方向は、矢印303に示すように通常のデータが記録される方向と逆であるが、記録する時の方向は使用方向の矢印303とは逆の方向になる。
同様に、図3(b)に示すように、カウント領域302の使用領域302aにおける使用方向は矢印304に示すように、通常のデータが記録される方向と逆であるが、記録する時の方向は矢印305a〜305cで示すように、使用方向の矢印304とは逆の方向になる。
【0013】
DVD+Rの場合、テスト領域301を16セクタ使用したら、カウント領域を4セクタ分記録する。カウント領域302に既記憶領域を作ることによって、テスト領域を16セクタ分使用したという目印としている。光ディスク装置は、光ディスクが挿入された時に、カウント領域302の未記録及び記録チェックを行い、テスト領域301の最初の未記録領域を見つけてOPCを実施する。このカウンタ領域302に書き込まれるデータは特に規定されていないが、カウント領域302を再生する場合、未記録領域301bから記録領域301aを再生することになるため、光ディスク装置はPLL回路を引き込むことができない。このため、データとして読み出すことが難しい。即ち、通常はデータのクロックを生成して再生することになるが、前が未記録の場合、クロック生成がでず、クロックの長さを判別できないため、記録領域302aを読むことができない。カウンタ領域302の記録領域301bを読むためには、記録領域302aを助走する必要がある。記録領域302aが16セクタあれば、同期を取り、ハードクロックを生成して読むことができるようになる。
そこで、本実施例では、シンクフレーム毎にレーザパワーを変化ながら記録を行い、レーザパワーの変化をバイナリデータとして書き込む。
【0014】
図4はDVD−Rディスクの1セクタのシンクフレームを示す模式図である。図に示すように、DVD−Rディスクでは、1セクタに26個(2×13行=26)のシンクフレームがある。従って、カウント領域302では4セクタを一度に記録するので、シンクフレームは4セクタでは、4×26=104個存在する。今、各シンクフレームバイナリデータの1ビットとみなすと、4セクタでは、104ビット、即ち13バイトのデータを記憶することができる。
【0015】
図5はシンクフレーム単位でレーザパワーを制御した場合のバイナリデータを示す模式図である。図において、横軸はシンクフレームを連続して取り出して並べた場合の各シンクフレームを示しており、縦軸はレーザビームのパワーレベルを示す。図において、「sync0」、「sync1」、「sync2」…「syncN」はそれぞれ、ゼロ番目、1番目、2番目…N番目のシンクフレームを示す。バイナリデータで、ゼロは低いレーザパワーを示し、1は高いレーザパワーを示す。前述のように、4セクタでは104ビット、即ち13バイトのデータを書き込むことができる。このような書き込みは、MPU119によってレーザ制御ドライバ105を制御し、レーザ制御ドライバ105によって、半導体レーザを制御することにより行なうことができる。
【0016】
このデータを予め定められたスライスレベルでスライスし、スライスレベルより大きい場合を「1」、小さい場合を「0」とすると、「1」又は「0」のバイナリデータを得ることができる。
図6はカウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合のスライスレベルを示す模式図である。図において、スライスレベル601は、光ディスクによって定まっているβ値を用いる。図1のアシンメトリ処理部112で得られるβ値は記録時のレーザパワーが大きいと高レベルになり、記録時のレーザパワーが小さいと低レベルになるので、アシンメトリ処理部112で得られたβ値を光ディスクによって定められているペータ値でスライスすると、「0」又は「1」のバイナリデータが得られる。よって、レーザパワーの差によって書き込んだデータが読み出せることになる。
【0017】
カウント領域に書き込むデータとしては、例えば、OPCで求めた記録パワーや実行時の温度などが好適である。
図7はカウント領域に記録する記録例を示す模式図であり、13バイトの格納例を示す。図においては、記録位置01h〜03h(ヘキサ)に間に装置コードを記録し、記録位置80hで、最適パワーは128デシマル、即ち12.8mWであることを記録する。19hにはOPCを行なったときの温度を記録する。次の10h〜20hに、書き込んだ最後のアドレスを記録する。85hにはこのときのアドレスでの最適パワーが133デシマル、即ち、13.3mWであることを記録する。このように、OPC時の情報と、ランニングOPCの情報を記録すると、以下のことを行なうことができる。
(1)追記の場合で、これらが記憶された光ディスクが光ディスク装置に挿入され、書き込んだ最後のアドレス以降に記録命令が来た場合には、13.3mWのレーザパワーを設定することができる。
(2)次に光ディスクが挿入された場合で、温度が記録された情報と略同じ程度であれば、OPCをスキップすることができる。
(3)テスト領域でのレーザパワーと最後に書き込んだアドレスとそのときの温度、記録レーザパワーを記録しておけば、直線近似によって他の場所でのレーザパワーを推測可能である。
また、カウント領域に記録するデータとしては、ランニングOPCの情報も有効である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、試し書き領域のカウント領域に情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】記録時の反射光及びレーザの波形を示す波形図である。
【図3】光ディスクのDVD+Rの試し書き領域の構成を示す模式図である。
【図4】DVD−Rディスクの1セクタのシンクフレームを示す模式図である。
【図5】シンクフレーム単位でレーザパワーを制御した場合のバイナリデータを示す模式図である。
【図6】カウント領域に記録されたバイナリデータを再生する場合のスライスレベルを示す模式図である。
【図7】カウント領域に記録する記録例を示す模式図である。
【符号の説明】
101…光ディスク、102…光ピックアップ、103…スピンドルモータ、104…I−Vアンプ、105…レーザ制御ドライバ、106…スピンドルモータ制御ドライバ、107…フォーカシング及びトラッキング処理部、108…アナログ信号処理回路、109…反射光処理部、110…記録パルス発生器、111…スピンドル制御回路、112…アシンメトリ処理部、113…イコライザ、114…ウォブル処理部、115…エンコーダ、116…PLL回路、117…二値化回路、118…デコーダ、119…MPU。301…テスト領域、301a…記録領域、301b…未記録領域、302…カウント領域、302a…記録領域、302b…未記録領域、304…使用方向、305…記録方向。
Claims (6)
- 試し書きを行なうテスト領域と前記テスト領域で所定のセクタ数の書き込みを行なった際に記録済みの目印が書き込まれるカウント領域とを有する試し書き領域を備える光ディスクのカウント領域にバイナリデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
- 請求項1記載の光ディスク装置において、前記バイナリデータは記録レーザパワーの強弱によって記録された「0」、又は「1」を示すデータであることを特徴とする光ディスク装置。
- 請求項1記載の光ディスク装置において、前記光ディスクのテスト領域に所定のセクタ数記録した場合、前記カウント領域の予め定められたセクタ数のシンクフレームに記録レーザパワーの強弱によるバイナリデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
- 請求項3に記載の光ディスク装置において、前記テスト領域において16セクタ分の試し書きが行なわれた場合、前記カウント領域の4セクタ分のシンクフレームに前記バイナリデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の光ディスク装置において、前記カウント領域から再生された再生バイナリデータを前記光ディスクのβ値をスライスレベルとして「0」又は「1」を判別して、記録されたデータを再生することを特徴とする光ディスク装置。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の光ディスク装置において、前記テスト領域で試し書きを行うことによって求められた情報を前記カウント領域に記録することを特徴とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-12-25 JP JP2002373651A patent/JP2004206778A/ja active Pending
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