JP2004206676A - 段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ツリー構造を利用して、段階的な情報の開示を行うとともに、ツリー構造特有の問題点を克服、最小化するホームページとこの作成方法を提供する。
【解決手段】インターネットに接続されたサーバに格納されて、インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページ20であって、少なくとも、ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、この階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、階層構造に従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループに従った開示を上位とする。この際、グループごとの開示状態を明確にすることで、例えば、情報端末のブラウザ10に、グループごとの閲覧状態を示す手段30、40、50を示して、従来、リンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者は全体的な状況の把握が困難になるという問題に対して対処する。
【選択図】 図2
【解決手段】インターネットに接続されたサーバに格納されて、インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページ20であって、少なくとも、ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、この階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、階層構造に従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループに従った開示を上位とする。この際、グループごとの開示状態を明確にすることで、例えば、情報端末のブラウザ10に、グループごとの閲覧状態を示す手段30、40、50を示して、従来、リンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者は全体的な状況の把握が困難になるという問題に対して対処する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットに接続されたサーバに格納されて、情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
WWW(World Wide Web)は、主にHTML(Hyper Text Markup Language)という言語で作成された文書や画像等の情報をサーバに置き、クライアント側からの要求に基づいてこの情報をクライアント側に開示させるシステムであって、主にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を利用して、ハイパーテキストの表示を実現している。Web閲覧用プログラム(ブラウザ)によって情報端末の画面に表示される情報は、線形、非線形の区別を問わず、例えば、キーワード部分をマウスで選択することで、関連事項を表示させたり、あるいは音や映像を再生させる機能を有している。このWWWに関する技術の飛躍的な普及によって、ホームページを構成し、インターネットに接続されたサーバに格納させて、インターネットにアクセスする任意の情報端末からの閲覧を可能とすることにより、世界規模の情報交換を行うことが一般的に広がった。
【0003】
WWWは非常に短期間の間に世界的な普及を実現したが、この一方で、WWWとこれに関連する技術は、例えば、未成年者が性的又は暴力的な内容物に無制限にアクセスできるといった問題をもたらしている。即ち、インターネット導入当初においては、全ての情報に対する平等なアクセス権が一定の支持を勝ち得ていたが、インターネットの拡大に伴って、特に性的な情報に対する悪平等なアクセスが広がるにつれて、本来、情報の開示価値には段階的な相違があるが、しかしながら現在の関連する技術は、膨大な量の情報を不特定多数の者に一律に開示させているという問題が露呈されてきた。しかも、この問題は、単に閲覧者の年齢(成年/未成年)の区別という外面的な問題に限らず、例えば、閲覧者の政治的、宗教的な信条といった内面的な問題にも関連しているため、未だに十分な解決がなされていない。
【0004】
このように、現在のWWWでは、インターネットに接続する全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、この相違に従って情報の開示を行う手段を完備していない。しかしながら、個々の地域活動や企業活動といったより限定された範囲内では、平等(均一)な情報の開示を行うことよりも、段階的な情報の開示を行うことによって、インターネット上でより効果的な地域活動や企業活動の運営を営もうとする需要が増えている。例えば、現在、オンラインショッピングを利用するユーザに対して、全ての情報を一律に開示することよりも、通常客/常連客等の区別を行って、ホームページ上で販売されている商品情報を区別して、より効果的に情報を開示させる手段が求められている。
例えば、従来の画面表示方法および画面表示システムでは、複数の画面を顧客レベルに応じて予め用意しておき、ユーザ端末がサーバにアクセスしてきた際に、そのユーザの現在の顧客レベルに応じて、予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示する手段を備えて、例えば通常客/常連客の区別に従って予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示させている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の従来例では、さらに、前記画面を複数の領域に分け、前記領域内に更に1つ以上の領域に分けられる階層構造として、前記各領域毎に位置、内容、大きさ、および領域内に設けられる領域の個数を変更可能とすることで、ホームページの閲覧者にこのホームページの再構成を可能としている。
【0005】
このように、特許文献1に記載の従来例は、段階的な情報の開示を可能とするようにホームページを構成している。しかしながら、特許文献1に記載の従来例では、ホームページを構成する際、予め用意しておいた複数の画面の中から1ページのみを開示しているに過ぎず、複数のページからホームページを構成する手段について開示していない。ただし、特許文献1に記載の従来例のように1ページのみからホームページを構成することは通常、稀であって、一般的に、開示する情報量が多くなるに従い、より効率的に情報の開示を行うためにツリー状の階層構造を利用して複数のページを構成して備えている。尚、このモデルの基本構造はデータベースモデルで例えると、実体集合間の関連を親子の関連から構成したものである。このモデルはデータベース管理システムの歴史上かなり初期に登場しており、一番上の全体集合をルートセグメント(トップページ)と呼び、他の全てのセグメント(ページ)をこのルートセグメントを祖先としている。このように、一般的に、ホームページはツリー状の階層構造を利用して複数のページを構成するとともに、そのページに表示された語彙やボタン、画像等をクリックすることによりリンク先のページへ移動し、他のページを閲覧できるように構成されている。このように、ホームページを構成する際に階層構造を用いることによって、カテゴリーごとに情報を分類し、そして、ホームページの閲覧者が所望のトピックスを素早く探し出せることを可能としている。さらに、ツリー状の階層構造を利用してホームページを構成することで、不要になったカテゴリーを適宜削除し、必要になったカテゴリーについては次々に新しい枝や葉を生やしていくことによって、ホームページの運営に頑強さを与えることができ、故に、サイト設計に柔軟性を与えることが可能になる。
つまり、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているのに対して、特許文献1に記載の従来例では、例えば通常客/常連客の区別に従って予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示する際、一つの画面(ページ)上に設ける内容物を変更して示しているに過ぎず、複数のページにわたる階層的なアプローチを行っていなかったため、必ずしも効率的にホームページを構成するものではなかった。
さらに、特許文献1に記載の従来例では、例えば通常客/常連客の区別に従って画面構成を任意に変更するため、ホームページの基本レイアウトに影響を与えるおそれがあった。しかし、通常、ホームページは画面の基本レイアウトを統一し、ホームページの基本的な性格と特徴に統一性を与えるようにしている。これは、画面の構成要素を頻繁に変更することは、ホームページの基本的な性格と特徴に好ましくない影響を与えるおそれがあり得ると考えられているためであるが、特許文献1に記載の従来例では、この点についての配慮を行っていない。
【0006】
このように、現在、ホームページの設計において階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているが、しかしながら、ツリー状の階層構造はホームページのページ管理(データ管理)を行う上で短所がないわけではなかった。特に、階層構造にリンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者はこの閲覧作業の全体的な状況の把握が困難になるという問題がよく知られている。このため、一般的に、階層構造は3〜5段階程度にレベル分けされるのが好適であるとされ、浅すぎる階層構造は各レベルに属するアイテム(情報)の数が多くなり過ぎ、また、深すぎる階層構造は他のページとの関連が理解し難くなるため、効率的な情報の開示を行うためには、好ましくないとされている。
しかしながら、個々のホームページは夫々異なる情報量から構成されており、一律的に全てのホームページのツリー構造のレベルの数を3〜5段階程度に強制することが必ずしも効果的とは言えない場合があった。換言すると、現在、サイト設計において、階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているが、このサイト設計にはツリー構造を用いるが故の問題点がないわけではなく、従って、現在、ツリー構造特有の問題を克服、ないしは最小化するように、より効率的なサイト設計が模索されている。
【0007】
例えば、従来のホームページの階層構造表示システムでは、従来、ホームページを構成する各ページの内容や構成、他のページとの関連が分からないために、リンクを辿って所望のページに到達する必要があり、ページ間を幾度となく往復するといった無駄な操作が多く発生してしまうという不都合があったことに鑑みて、ユーザが所望のページを容易に探し出せるようにするため、情報端末がネットワークを介してアクセスしたホームページの階層構造の一覧を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された階層構造の一覧を前記情報端末の画面に表示させる表示手段を有している(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に記載の従来例のように階層構造の一覧を情報端末の画面に表示させることは、閲覧作業の全体的な状況の把握を可能にするが、しかし、あくまでナビゲート手段に過ぎず、この表示手段を備えることによってホームページの情報管理状態が好適な状態に変化するわけではなかった。即ち、特許文献2に記載の従来例では、ホームページの構成如何にかかわらず、ツリー構造のナビゲート手段を提供することで、このホームページの全体構成の把握を可能としているに過ぎない。つまり、ホームページのページ構成が優れていれば、上記ナビゲート手段は効果的に機能し、ホームページのページ構成に問題があれば、上記ナビゲート手段の有無に係らず、このホームページの利用は敬遠されることになる。従って、特許文献2に記載の従来例のようにホームページの全体構成の把握を可能とする手段をホームページに備えることは効果的に作用する場合があるが、しかし、この手段自体はホームページの再構成を行うものではないため、必ずしも効果的な解決策ではなかった。
【0008】
以上記載のように、現在のWWWに関する技術では、インターネット上に接続された全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、これら情報の開示価値のレベルに合わせて、段階的な情報の開示を行う手段を完備していない。
しかしながら、地域活動や企業活動といった、より限定された範囲内でホームページを作成する上では、段階的な情報の開示を行うことに対する需要はある(例えば、特許文献1参照)。
ただし、現在、ホームページを構成する上でツリー構造が最も効率的であるとされ、段階的な情報の開示を行う上でも、このツリー構造を利用することが強く望まれる。
しかし、ツリー構造にも短所がないわけではなく、例えば、ツリー構造の分岐レベルが多すぎるとホームページの閲覧が困難になるため、一般的にこの階層構造のレベルは3〜5段階に限定されているといった問題を生じさせており、現在、ツリー構造特有の問題が広く認識されつつある(例えば、特許文献2参照)。
このため、ツリー構造を利用して、段階的な情報の開示を行うとともに、ツリー構造特有の問題点を克服、ないしは最小化する、段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法が望まれている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−32335号公報
【特許文献2】
特開2002−163296号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ツリー構造を利用して、段階的な情報の開示を行うとともに、ツリー構造特有の問題点を克服、ないしは最小化する、段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記グループごとに基本レイアウトを設定することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記グループごとにアクセス制限を設定することを特徴とする。
さらに、請求項23に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とする。
さらに、請求項24に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記グループごとの閲覧状態を示すことを特徴とする。
さらに、請求項25に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、表示するページに関するグループ名を示すことを特徴とする。
さらに、請求項26に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする。
さらに、請求項27に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする。
さらに、請求項28に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記ホームページを構成するページの管理状態を示すことを特徴とする。
さらに、請求項29に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造の一覧を示すことを特徴とする。
さらに、請求項30に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記段階的に設定されたグループの一覧を示すことを特徴とする。
そして、請求項31に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造と、前記段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示すことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法は基本的には以上のように構成されるが、請求項1〜請求項22に記載した発明は、記録媒体上に記録されて配布されて、及び/または電気通信回線上で伝送されて、上記サーバに格納されてもよい。また、請求項23〜請求項45に記載した発明も同様に、請求項45に記載のように、プログラムとして提供されて、記録媒体上に記録されて配布されて、及び/または電気通信回線上で伝送されてもよい。尚、用語「記録媒体」は、例えばフロッピー(R)ディスク、MO、CD−ROM、ハードディスク等に代表される、少なくとも情報を読み取り自在に保存する任意の媒体として定義する。また、用語「電気通信回線」は、例えばLAN、無線LAN、あるいはインターネット等である、情報を伝送する任意の通信回線として定義する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付した図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に関するインターネットの使用環境を示す概念図である。符号100は、インターネットと接続した情報端末(情報処理装置)を示しており、この情報端末100は一般的に、コンピュータ(電子計算手段)101、データ入力部(データ入力手段)102、データ表示部(データ表示手段)103、データ交換部(通信手段)104、そしてデータ出力部(データ出力手段)105を有する。ただし、情報端末100はこれら手段101〜105を常に別体に備えるとは限らず、例えば、電子計算手段101、データ入力手段102、データ表示手段103及び通信手段104を一体に備えてもよい。また、情報端末100はこれら手段101〜105の全てを常に備えるとは限らず、例えば、印刷機をはじめとするデータ出力部(データ出力手段)105を備えなくてもよい。
そして、情報端末100はインターネットと接続するために、コンピュータ101の記憶装置(図示せず)内にホームページを閲覧する手段(Web閲覧用プログラム)を置き、好適にはモデム等の通信手段104によってインターネットと接続して、好適にはキーボード、マウス、あるいは音声入力手段であるデータ入力部102からホームページを閲覧するための方法を具体的に指示し(例えば、所望のホームページのURI/URLを入力し)、好適にはCRTディスプレイ、LCDディスプレイ、テレビ画面、または携帯電話の画面であるデータ表示部103からこの指示内容を確認し、そして、好適には印刷機であるデータ出力部105から所望の情報を出力するように使用される。
【0014】
尚、厳密には、Web閲覧用プログラム(ブラウザ)を利用して、クライアントがサーバ200に接続したとき、情報端末100に最初に表示される画面(先頭画面)をホームページと呼び、この先頭画面以外の画面をWebページと呼ぶが、実際には、Webページも含めて、広くホームページと呼ばれている。以下、本明細書では、この慣習に従って、先頭画面の区別をせず、広く「Webページ」を含めて「ホームページ」または「サイト」と呼ぶ。
また、用語「URI(Uniform Resource Identifiers)」はインターネット上でリソースを識別する手段を指し、より具体的には、この中にhttp:,ftp:,urn:等のスキームを有するものとする。これに対して、一般的に、用語「URL」は、「主たるアクセス手段」を識別の手法とするものを指す非公式な概念とされている。以下、本明細書では、用語「URI」の中に用語「URL」を含むものとする。尚、一般的に、URLは、「リソースを得るための手段の名前付け方法(htt、mailto、ftp等を含むスキーム)」と、「リソースを提供するマシンの名前(通常、登録製のドメイン名を使用してインターネット上のマシンを特定する手段)」と、そして、「リソース自身の名前(パス)、即ち、サーバ内部でのリソース(ファイル)の所在地を示す手段」の3つの部分(手段)から構成される。即ち、この3つの手段を合わせて使うことで、URLは、インターネット上のあらゆるリソース(ファイル)の所在地を重複なく特定することができる。
【0015】
インターネット接続時に、情報端末100の使用者がHTTPプロトコル(または他のプロトコル)を利用して、WWWサーバ200(または他のサーバ300)からデータを引き出す際、コンピュータ101に備えるWeb閲覧用プログラムはWebクライアントとして機能し、(主にHTML言語で作成された文書や画像等の)所望の情報をデータ表示部103上に表示させる。
この際、好ましくは、情報端末はIP接続によってインターネットに接続されて、Web閲覧用プログラムはドメイン名とIPアドレスとの相互変換が可能なドメインシステムを利用してWebサーバにアクセスして、ドメイン名によって指定されたWebページにアクセスする。
【0016】
図2は、情報端末100のデータ表示部103上に表示されるWeb閲覧用プログラム10と、このプログラム10の表示領域11内に表示されるホームページ20を示す概念図である。通常、一つのWebサイトには一個のトップページ(ホームページ)があり、このURLを、ホームページの所在地として活用して、Web閲覧用プログラム(ブラウザ)10を用いてホームページ20の閲覧を可能としている。
通常、Web閲覧用プログラム10はインターフェイスの開閉、移動、大きさの変更等の種々の機能を実現するために様々な操作ボタン(操作手段)12A、12B、12C及び12D等を備え、また、ホームページを表示する領域11の表示範囲を変更するための操作ボタン(操作手段)13A及び13B等を備え、そして符号14に示すように接続したWebページの名称を認識されやすいように表示させている。さらにWeb閲覧用プログラム10は、インターネットに接続して任意の情報の検索と閲覧等を行う際に、この操作を効率的に行うために、符号15に示す「File、Edit、View、Go、Favorites、Help」等のように様々な機能を行う操作部(操作手段)を備えている。さらに、情報の検索と閲覧を行う上で、使用頻度の高い、「前後移動(前後方向の矢印を示す符号16A、16B参照)」、「移動の中止(X印を示す符号16C参照)」、「ホームページに戻る(H印を示す符号16D参照)」、あるいは、「メールの確認(図示せず)」や、他、必要とされる様々な操作は、符号16A〜16Eに示す操作部(操作手段)のように、使用されやすいように配置されている。このように、一般的に、Web閲覧用プログラム10の細かな設定を上記操作部15を用いて行うのに対して、特に使用頻度の高い操作は上記操作部16A〜16Eを用いて行うように、Web閲覧用プログラム10は使用目的に合わせて各種の操作手段の位置、大きさ等を変えて示している。
尚、図1及び図2に示した図はともに本発明に係わる実施の形態を説明する上で、参考上に示しているに過ぎず、本発明に係わる実施の形態を構成する上で、例えば、図1に示した以外の形態の情報端末100と、図2に示した以外の形態のWeb閲覧用プログラム10を用いることは任意であることを理解されたい。
【0017】
段階的な情報の開示を行うホームページ
図3の(A)は、図1に示した、インターネットに接続されたサーバ200に格納されて、このインターネットに接続する任意の情報端末100に対して段階的な情報の開示を行う、本発明の実施の形態に関するホームページ20のページ構成を示す概念図である。尚、上述したように、ホームページ20を指定するURLは、通常、「スキーム」と、「ドメイン名を使用してインターネット上のマシンを特定する手段」と、そして、「サーバ内部でのリソースの所在地を示す手段」の三つの手段から構成されるが、図3の(A)は、特にURLのサーバ内部でのリソースの所在地を示す手段に関する。
図3の(A)に示すように、本発明に係わる実施の形態は符号P1、P2A、P2B、P2C、P3A、P3B及びP4(以下、例えばP1〜P4と略して記す)に示すようにトップページP1を親として関連するページP2A〜P4をツリー状に関連付けて構成(分岐)する階層構造20Aを有する。階層構造20Aは従来の技術と同様に構成され、親子の関係にあるページ同士は(例えば、アンカーを用いて)リンクされており、例えば、ハイパーテキストを利用することによって、単方向または双方向のページの閲覧(アクセス)が可能になっている。ただし、従来の技術で説明したように、従来公知のホームページに関する技術では、階層構造20Aを用いて複数のページを構成する場合、階層構造20Aに設定する段階(レベル)の数は浅すぎても、また深すぎても好ましくなく、一般的に、3〜5段階に限定されている。ここで、従来の技術におけるページ構成のレベルとは、例えば、図3の(A)では、通常、トップページ「P1」の置かれるレベルと、ページ「P2A、P2B及びP2C」の置かれるレベルと、そして、ページ「P3A、P3B及びP4」の置かれるレベルを言う。ただし、本発明の実施の形態では、符号G1、G2、G3及びG4(以下、例えばG1〜G4と略して記す)に示すように、この階層構造20Aに従ったアクセスを複数のアクセス可能グループ(アクセス許容範囲またはグループ)G1〜G4ごとに段階的に分類する。さらに、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする(優先させる)。
【0018】
ここで、図3の(A)及び(B)を参照されたい。両図はともに本発明の実施の形態に関するホームページ20、20’のページ構成を示している。ただし、上述したように、本発明の実施の形態では、階層構造20Aに従ったアクセスを段階的に分類するようにグループG1〜G4を設定する。つまり、図3の(A)及び(B)に示すホームページ20、20’は同一の階層構造20Aから複数のページを構成するが、しかし、グループG1〜G4の設定は互いに異なるため、図3の(A)及び(B)に示すホームページ20、20’は異なる開示状態(閲覧状態)に置かれている。即ち、図3の(A)に示すホームページ20は、例えばページP1を親として、直接の子ページをP2B、そして孫ページをP3Bとして階層構造20Aを構成している。ただし、同時にこれらページP1、P2B及びP3Bを夫々異なるグループ(符号G1〜G3参照)に分類しており、例えばページP1はグループG1に、ページP2BはグループG2に、そしてページP3BはグループG3に分類している。一方、図3の(B)では、ページP1を親として、直接の子ページをP2B、そして孫ページをP3Bとして、階層構造20Aを構成している。この点に関しては、図3の(A)及び(B)とも全く同様である。しかしながら、図3の(B)では、これらページP1、P2B及びP3Bを夫々異なるグループ(符号G1〜G4参照)に分類しており、例えばページP1はグループG1に、ページP2BはグループG2に、そしてページP3BはグループG4に分類している。この際、上述したように、本発明の実施の形態では、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とするため、図3の(A)に示すホームページ20と図3の(B)に示すホームページ20’はページの管理状態(開示状態または閲覧状態)を相違させる。
【0019】
つまり、例えば、ホームページ20、20’を開示する際、G3グループ以上のグループG1〜G3のみで自由な開示を行って、これより下のグループG4で限定的な開示(例えばパスワードを要求する)を行うことで、許可されていないユーザがホームページ20、20’の全ての情報を閲覧することを段階的に防ぐものとする。この場合、図3の(A)及び(B)に示したホームページ20、20’は、夫々ページの開示状態を相違させる。特に、図3の(A)に示したホームページ20では、ページP1〜P4の全てが閲覧できるのに対して、図3の(B)に示したホームページ20’では、ページP1〜P3Aのみが閲覧でき、ページP3BとP4はこの開示範囲から外され、ページの開示状態を相違させる。
これに対して、上述した特許文献2に記載の従来例では、上記本発明の実施の形態の有する特徴を識別することができない。つまり、特許文献2に記載の従来例では、階層構造20Aの一覧を情報端末100の画面103上に表示させる際、ツリー構造20Aに従ったアクセス情報のみを表示するため、本発明の実施の形態に特有のページの管理状態を段階的に区別することができず、単に、図3の(A)及び(B)のホームページ20、20’はあたかも同じ階層構造20Aから構成されると示すに過ぎない。この場合、特許文献2に記載の従来例では、ホームページ20、20’の効率的なナビゲート手段を提供できない。
また、上記特許文献1に記載の従来例では、段階的な情報の開示を行っているが、しかし、予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示しているに過ぎないため、階層構造20Aそのものを有せず、図3の(A)及び(B)のホームページ20、20’を区別する手段を備えるものではない。従って、本発明の実施の形態は、特許文献1や2とは全く異なる、独自の特徴を有するホームページを提供する。
【0020】
このように、本発明の実施の形態は、従来公知の技術と異なり、ホームページ20を構成する際、階層構造20Aを備えて情報をカテゴリー(ブランチ)ごとに分類して開示するとともに、これら情報を段階的に分類して(ただし、この分類基準は、上記ブランチによって限定されない)開示する手段を備える。
この際、好ましくは、グループG1〜G4はツリー状の階層構造の上から下に向って順に構成する。この構成では、ツリー状の階層構造では、この構造上、上方のページが最も頻繁にアクセスが行われ、下方のページに行くに従い、より細分化された情報にアクセスの種類が区別されるという特性を利用して、効果的にホームページの再構成を行うことができる。
尚、段階的な情報の開示を行う上で、グループG1〜G4の順序は、必ずしもツリー構造20Aの分岐形態によって影響されない。これは、ツリー構造20Aの分岐形態は一般的に情報をカテゴリーごとに区別することが多いが、しかし、カテゴリーごとの情報の区別(第一の基準に従った情報の区別、符号P1〜P4参照)と、これら情報の開示価値に従った情報の区別(第二の基準に従った情報の区別、符号G1〜G4参照)は往々にして相違するためである。ただし、第一の基準に従った情報の区別P1〜P4と、第二の基準に従った情報の区別G1〜G4が全く同一になることは可能であって、つまり、カテゴリーごとに区別された情報を、このカテゴリーごとに情報の開示価値を段階的に定めることは可能である。
【0021】
尚、段階的な情報の開示の区別の基準としては、例えば、開示する情報が一般情報に該当するのか、それとも、秘密、機密、極秘等の情報に該当するのかによって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。また、開示される情報が暴力的、性的な内容を含むため、閲覧者の年齢、人種、宗教等のバックグラウンドによって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。さらに、商業上、閲覧するものが一般客か、常連客か、優先客か等によって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。さらに、他、任意の基準によって、段階的な情報の開示を実現してもよい。
【0022】
しかしながら、グループG1〜G4は、常に、ツリー状の階層構造の上から下に向って順に構成される必要はなく、例えば、任意の組合せのページから構成されてもよい。ただし、これらページの組合わせは所定の順番で選択され、この選択順序によって、情報の段階的な開示を可能とする。この場合、ツリー状の階層構造対するグループG1〜G4の設定をより柔軟に行うことができる。ただし、グループG1〜G4が複雑に設定される結果、ツリー状の階層構造に従ってアクセスを行う場合には、グループG1〜G4ごとのアクセスが煩雑になるおそれがある。しかし、必ずしもツリー状の階層構造に従わないでアクセスを行う場合(例えば、必要なページ名を直接指定して呼び出す)には有効に対処して、効果的にホームページの再構成を行うことに貢献できる。
【0023】
また、グループG1〜G4の段階的な設定は、ツリー状の階層構造に設定された少なくとも二つ以上のデータ経路として構成されてもよい。即ち、例えば、図4の(A)と同図の(B)に示すように、このデータ経路を少なくとも2つ以上の複数のアクセス可能領域(データ経路)に分けて、ツリー状の階層構造に従ったアクセスの順番を、データ経路の順序に従うように構成する。例えば、図4の(A)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。また、同様にして、図4の(B)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。さらに、これら、図4の(A)と同図の(B)に示したアクセスを切り替える際、この切り替えは所定の順番で構成されており、従って、アクセス経路ごとに、情報の段階的な開示を図ることができる。このため、例えば、秘密性の低い情報(ページ)は図4の(A)に示したデータ経路に含まれるようにし、また秘密性の高い情報(ページ)は図4の(B)に示したデータ経路に含まれるようにして、データ経路の選択を区別させることで、これら情報の保護を段階的に行う。このため、同様に、ページを一定の順番で再分類するため、情報をより最適化した状態に分類(区別)することを可能とし、さらに、アクセスをデータ経路ごとに段階的に分類(区別)するため、秘密(重要)性の高いデータ経路にアクセスするに従い、その前のデータ経路に設定されるアクセス条件が累積的に要求されるため、より強いセキュリティ対策を効率的に提供できる。
また、この実施の形態では、アクセス経路ごと、つまり、ツリーのブランチごとに情報の段階的な区別を行うため、頻繁に使用する情報と隠匿性の高い(秘密性の高い)情報との区別をツリーの深さとは直接関係なく設定することができる。また、アクセス経路ごとに情報の段階的な区別を行うため、頻繁に使用する情報と、隠匿性の高い(秘密性の高い)情報との区別を使用者のアクセス感覚に適するように構成することができる。さらに、この実施の形態では、夫々のアクセス経路を構成するページ(または経路)のなかには、複数のアクセス経路を重複して設定されることができ、従って、より多様化したアクセス可能領域の設定を可能にする。
尚、図4の(A)と同図の(B)に示した実施の形態では、データ経路自体は段階的に構成されておらず、これらのデータ経路の選択を段階的に構成することで、情報の段階的な保護を図っている。しかしながら、本発明の実施の形態は図示したものに限定されず、他、例えば図5の(A)と同図の(B)に示したように構成されてもよい。この場合、データ経路自体が段階的に構成されており、例えば、図5の(A)に示したデータ経路は、図5の(B)に示したデータ経路に全て含まれるように、各データ経路は所定の順番で入れ子状に構成される。この場合、データ経路の構成によって、情報の段階的な開示を図ることができる。尚、図5の(A)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。また、同様にして、図5の(B)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。
【0024】
以上のように、本発明の実施の形態は、インターネットに接続されたサーバ200に格納されて、インターネットに接続する情報端末100からの閲覧を可能とするホームページ20とこの作成方法に関し、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造20Aを利用して二つ以上のページP1〜P4を関連付けて構成し、(ii)ツリー状の階層構造20Aを二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類し、かつ、(iii)ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする(優先する)。
【0025】
尚、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページP1〜P4を関連付けてホームページ20を構成する上記(i)の手段は、例えば、テキストにタグを埋め込んでHTML文書(またはこれに相当する文書)を作成するHTML文書作成手段と、このHTML文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページからホームページ20を構成する手段(例えば、任意のページをリンク先に指定するアンカー等)を利用して構成されてもよい。あるいは、予め作成されたHTML文書(またはこれに相当する文書)を修正自在に読み込む読込手段と、この修正自在に読み込んだ文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けたホームページ20として構成する手段を利用して構成されてもよい。さらに、予め作成された文書をHTML文書(またはこれに相当する文書)として修正自在に変換して読み込む読込手段と、この修正自在に変換して読み込んだ文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けたホームページ20として構成する手段を利用して構成されてもよい。そして、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けて予め構成されたホームページ20を修正自在に読み込む読込手段を利用して構成されてもよい。
【0026】
そして、上記(ii)ツリー状の階層構造20Aを二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類する手段は、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページP1〜P4を関連付けてホームページ20を構成する際(同時に、またはこの後)、親子の関係にあるページ(リソース)間のリンクの状態をグループG1〜G4ごとに段階的に区別することで行ってもよい。
つまり、(i)ツリー状の階層構造20Aを利用して二つ以上のページP1〜P4を関連付けて(例えば、アンカーを用いて)構成する際(同時に、またはこの後)、(ii)これらページP1〜P4のリンク関係をグループG1〜G4ごとに段階的に区別するように、各リンクごとにグループ設定手段(リンク要素)20Bを定めることで、ツリー状の階層構造20A(アンカーの状態)を二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類する。そして、(iii)インターネットに接続する任意の情報端末100からのアクセスが当該ホームページ20に対して行われた際、異なるグループにわたるアクセスが行われる度に上記リンク要素20Bを優先的に参照して、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位としてもよい。
ただし、用語「リソース」は、URLで指定できるあらゆるものを指すものと定義する。尚、本明細書では、主に、ホームページ20のトップページP1に関連付けられるページを指す。
また、用語「リンク」は、リソース(およびリソースの一部)間の明確な関係を指すものと定義する。尚、本明細書では、「リソースの一部」は、ページ上に含まれる任意の内容物とする。
そして、用語「リンク要素」は、リンク関係を記述する要素と定義する。尚、本明細書では、少なくとも、トップページP1から分岐するページを多段階式G1〜G4に区別させる機能(手段)を有するものとする。さらに、アンカーを用いてリンク関係を定める場合には、リンク要素は、これらアンカーの状態を多段階式に参照自在に分類するものとする。
【0027】
ただし、本発明に係わる実施の形態では、リンク関係を定める上で、一つの始点アンカーから一つの終点アンカーに向けて定義される一対一の単一方向リンクを用いてもよく、また、一対一の単一方向リンクに限定されずより高機能なリンクとして定義される「拡張リンク」をも用いてもよい。
尚、上記拡張リンクでは、リンクにメタデータを関連付けて、リンクの役割や性質、動作などを具体的に指定することを可能にする。本発明に係わる実施の形態では、この特徴を利用することによって(即ち、グループごとに異なるメタデータをリンクに関連付けることによって)、(iii)ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする際、グループG1〜G4ごとにアプリケーション独自の振舞いをさせてもよい。例えば、異なるグループG1〜G4間でリンクを定める際(例えばグループG2とグループG3の間)、より下層のグループにトラバーサルするとき(例えばG2からG3に向かう)、所定のパスワードを要求する等の独特のアプリケーションの挙動をグループG1〜G4ごとに行うのに適切なようにアークを設定してもよい。
ただし、用語「トラバーサル」は、リンクを利用したり、辿ったりすることを指す。
また、用語「アーク」は、トラバーサルの方向や、その時のアプリケーションの挙動などに関する情報を指す。
【0028】
尚、HTMLでのリンクには、ユーザのリクエスト(例えば、上記手段102を利用した、マウスクリックやキーボードの利用によるコマンド操作等)に応じてリンク先のリソースを読み込んでページ全体に表示するタイプと、新たなウィンドウを開いてリソースを表示するタイプと、ページをロードするときにリンク先リソースでその部分を置換するタイプに分けることができるが、本発明に係わる好適な実施の形態では、段階的な情報の開示を行う上で、これらリンクの形態のいずれをも利用可能とする。
【0029】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、インターネットに接続した情報端末100がサーバ200に置かれたホームページ20を構成する任意のページにアクセスするとき、ゲートウェイプログラム210を用いて、WWWサーバ200と、バックエンドで動作するプログラム210との間で情報のやり取りを行って、情報端末100によるアクセスを複数のグループG1〜G4ごとに区別してもよい。即ち、CGI(Common Gateway Interface)、Javaサーブレットを使う方法や、サーバ200に組み込まれた特殊モジュールを使う方法等を利用して、WWWサーバ200と、バックエンドで動作するプログラム210との間の情報のやり取りを行うインターフェイスを構成し、Webページに入力機能を設け、ユーザが入力した内容(例えば、異なるグループへのアクセスのリクエスト)に応じて外部プログラム210を動作させ、その実行結果をWebページとして表示することを可能にするように、ホームページ20にHTMLで定義されている以外の機能を付加してもよい。この場合、本発明の実施の形態に係わる情報の段階的な開示を行う際に、HTMLに限定されない様々な機能を付加することができる。例えば、ゲートウェイプログラム210を用いて、関連する任意のデータベース220を読み込んで、この内容をWebページに出力することにより、ホームページの閲覧者の総数を表示させる際(図2の符号29参照)、さらに、異なるグループG1〜G4ごとの閲覧者の総数を表示できるようにしてもよい(図示せず)。
【0030】
さらに、本発明に係る実施の形態では、クッキーをグループG1〜G4ごとに参照させることによって、情報の段階的な開示をより効率的に行ってもよい。尚、クッキーとは、ユーザがあるサイトのホームページ等にアクセスすると、その情報端末100の記憶装置(ハードディスク)等の記憶媒体(図示せず)に記録される、ユーザの認識を行うデータであって、このクッキーを用いることにより、次に、ユーザがそのサイトのホームページにアクセスした際に、そのサイトがアクセスしてきたユーザの特定を行えるようにするものである。
即ち、本発明に係る実施の形態では、グループG1〜G4ごとに情報端末100のアクセスの許容されている範囲を定め(例えば、一般客はグループG2まで、かつ、優先客はグループG3まで等のように)、情報端末100が異なるグループ間G1〜G4にわたってアクセスを行う際、情報端末100のアクセスの許容されている範囲(例えば、情報端末100のクッキーを参照し、該当する情報がなければ一般客の範囲G2として扱い、優先客に相当する情報があれば、優先客の範囲G3として扱う)と、情報端末100のアクセスする(リクエストされた)ページの属するグループを比較し、そして、この比較結果に基づいて、情報端末100によるホームページ20に対するアクセスを、グループG1〜G4ごとに区別する。この場合、例えば、情報端末100がグループG1からグループG3までの情報のアクセスを望む場合、この情報端末100のクッキーを参照し、一般客の範囲G2として扱うならば、所定の比較作業より(例えば、G2<G3)、比較結果が「小」であれば、アクセスを拒絶する。また、この情報端末100のクッキーを参照し、優先客の範囲G3として扱うならば、所定の比較作業より(例えば、G3=G3)、比較結果が「等」または「大」であれば、アクセスを許容する。
尚、情報の段階的な開示の基準となる、情報端末100のアクセス範囲は、常に不動(変更不能)である必要はなく、例えば、情報端末100からの指示に従って、情報端末100のアクセスの許容されている範囲を変更自在にしてもよい。ただし、この場合、ホームページ20を置くサーバ200は、所定のパスワードの入力を情報端末100に対して求めてもよい。さらに、情報端末100のアクセス範囲が変更した場合は、その都度、情報端末100に関するクッキー情報を変更してもよい。
【0031】
以上のようにホームページ20を構成することによって、本発明に係る実施の形態は、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、最も有益であるとされている階層的なアプローチを備え、グループG1〜G4ごとに情報の段階的な開示を行い、そして、グループG1〜G4ごとにアクセスの状態を分類することで、個々のホームページ20を作成する上で、現在のWWWに関する技術では、インターネット上に接続された全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、これら情報の開示価値のレベルに合わせて、段階的な情報の開示を行う手段を完備していない点を補う。さらに、これらグループG1〜G4ごとの開示(閲覧)状態を明確にすることで、ホームページ20の閲覧者は段階的に区別された範囲のいずれかにいることを理解するため、従来、リンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者はこの閲覧作業の全体的な状況の把握が困難になるという問題に対して効果的に対処できる。
【0032】
以上のように、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、情報を段階的に開示する上で適当な、さらなる特徴を備えることができる。
例えば、上述したように、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20にグループG1〜G4ごとに夫々異なるパスワードを定めてもよい。この場合、外部からのホームページ20へのアクセスを段階的に限定することによって、単にホームページ20の入口(トップページP1)や、特定のページでのみアクセスを制限する場合と異なり、ホームページ20に開示する情報をこの情報の秘密(重要)性に従って段階的にアクセス制限できる。つまり、グループG1〜G4ごとにパスワードを設定することで、累積的な情報の保護(閲覧の禁止)を可能とする。例えば、図3の(A)に示したグループG3に置かれた情報にアクセスする際、グループG1及びG2に設定されたパスワードを予め解除した上でなければ、グループG3に設定されたパスワードを解除できないようにホームページ20を構成する。この場合、グループG3に設定するパスワードの強度は、グループG1とG2に設定するパスワードの強度と掛け合わされた(組み合わされた)ものとなる。一方、従来の技術のように、特定のページのみに個別対処的にパスワードを設定する場合、このような効果は奏しない。故に、本発明の実施の形態では、情報を段階的に保護することにより、秘密(重要)性の高いグループにアクセスするに従い、その前のグループに設定されるアクセス条件が累積的に要求されるため、より強いセキュリティ対策を提供できる。
【0033】
具体的には、例えば、ユーザが異なるグループG1〜G4間を移動する際に、その都度ユーザにパスワードの入力を要求するプログラムを起動させる。そして、ユーザがパスワードの入力を行うと、このプログラムはただちにパスワードを暗号化する。次に、好適には1ユーザ毎に1行のASCII文字列から構成するパスワードを読み込み、あらかじめ記録された情報(パスワード)と比較する。このパスワードが入力したパスワードと一致すれば、ユーザの異なるグループへのアクセスが認められ、そうでなければ、ユーザの異なるグループへのアクセスは拒否されるようにこのプログラムを構成する。係る作業を異なるグループG1〜G4間で行うことにより、ホームページ20へのアクセスを段階的に制限できる。
【0034】
ただし、上述の実施の形態では、ホームページ20を開示する際、潜在的に、グループG1〜G4ごとに複数のパスワード管理を要求する。このため、パスワード管理を容易にする(つまり、パスワード管理に負担をかけ過ぎないようにする)ことが望ましい。好適には、本発明に係る実施の形態では、上述したように、パスワードが解除される度に、情報端末100の記憶装置に書き込まれたクッキー情報を書き換えて、情報端末100の許容されているアクセス範囲を予め広げさせることで、次回、同様のアクセス範囲の変更が行われたときに、同じパスワードを要求しないように構成してもよい。あるいは、上記グループG1〜G4毎に設定するパスワードの解除手段を情報端末100に接続する任意のデバイス(装置)と協働して機能させてもよい。例えば、少なくとも本体と、記憶媒体(メモリ)と、接続部を有するデバイス(装置)(図示せず)を構成し、この接続部を情報端末100に外接する作業に応じて、上述したパスワードを読み込むプログラムによって、外接されたデバイスの記憶媒体上に書き込まれた情報(パスワード)を読み込ませ、この読み込まれた情報を用いて、ユーザの異なるグループG1〜G4間のアクセスの許容の是非を判断させてもよい。この場合、上記クッキーの使用を解除していても、同様の機能を奏することができる。
あるいは、パスワードを記憶した磁気ストライプを貼付したカード(図示せず)を用いて、この接続部を情報端末100に外接する作業に応じて、上記パスワードを読み込むプログラムによって、磁気ストライプ上に書き込まれた情報(パスワード)を読み込ませ、この読み込まれた情報を用いて、ユーザの異なるグループG1〜G4間のアクセスを実行させてもよい。この場合、磁気ストライプは上述した記憶媒体と、接続部の双方の機能を共有する。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、タブレット(図示せず)等に署名させ、この署名とあらかじめ登録した署名とを比較することによって、異なるグループG1〜G4間のアクセスを許容させてもよい。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、任意のデバイス(図示せず)を用いて、指紋、声紋、または他の身体的特徴を識別させることによって、異なるグループG1〜G4間のアクセスを許容させてもよい。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、グループG1〜G4毎におけるユーザのアクセスを特定の日や曜日や時間に限定して行ってもよい。
ただし、以上記載したパスワード管理方法は、夫々異なるグループG1〜G4毎に独立して(さらには組み合わされて)使用されてもよい。
以上のように構成することによって、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、情報を段階的に保護することによりホームページ20への不正アクセスをより確実に防止し、さらに、パスワードの管理を容易にできる。
【0035】
また、本発明に係る実施の形態では、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、ホームページ20を閲覧するユーザが異なるグループG1〜G4間を移動する際、効果音及び/または画面の点滅及び/または文字情報の表示等の特殊効果を情報端末100に生じさせてもよい。即ち、異なるグループG1〜G4間にわたってアクセスが行われた際、情報端末100の有する音声発生手段(図示せず)及び/または画像表示手段103を利用して、係るアクセスを人間の聴覚及び/または視覚を利用して情報端末100の利用者に知覚させてもよい。この場合、例えば、異なるグループG1〜G4間にわたったアクセスに失敗したときにも、効果音、画面の点滅等の特殊効果を情報端末100の操作画面103等に生じさせてもよい。さらに、保護対象の情報の秘密性が高まるにつれ、即ち、より深い階層のグループにアクセスするにつれ(例えば、図3を参照して、グループG2からグループG3にアクセスする)、このアクセスの行われたとき、またはこのアクセスに失敗したときにより大きな効果音、またはより激しい画面の点滅等の特殊効果を生じさせるようにしてもよい。また、例えば「CAUTION」、「FORBIDDEN」、「アクセス禁止」等の英語、日本語等の任意の言語によって適当な文字情報を適宜、情報端末100の操作画面103上に生じさせてもよい。この際、より深い階層のグループにアクセスするにつれ、より強いメッセージを意味する文字情報を情報端末100の操作画面103上に表示させるようにしてもよい。
以上のように構成することによって、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有するハードウエア資源(音声発生手段及び/または画像表示手段103)等を利用することで、情報端末100を使用するユーザがホームページ20へのアクセスをグループG1〜G4ごとに段階的に行う際に、人間の視覚及び/または聴覚を利用した特殊効果を併用させて、ホームページ20へのアクセス状態の把握を効果的に行うことができる。尚、上記特殊効果を行わせる具体的なタイミングは、リクエスト及び/またはアクセスの行われた直後(その成功、失敗を問わず)に行うのが望ましいが、この間隔の具体的な設定値は任意である。
【0036】
さらに、本発明に係る実施の形態では、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、グループG1〜G4ごとにアクセスの行われた日時及び/またはそのアクセスを行ったものの名前を情報端末100及び/またはサーバ200の記憶媒体(図示せず)に記憶させて、グループG1〜G4ごとの監視作業を行ってもよい。このように構成することによって、不正アクセスが行われた際、ホームページ20の入口のみならず、係るアクセスの行われた経緯(即ち、不正アクセスを行った者の痕跡)を保護対象の情報のレベル(グループG1〜G4の段階的な順番)と、そのアクセスの行われた時間とを組合せて把握することができる。つまり、本発明の実施の形態では情報を段階的に開示するため、より深い、即ちより重要な情報にアクセスするに従い、そのアクセスの痕跡はグループG1〜G4ごとに累積的に集積できる。係る特徴は、従来の技術のように、ホームページの入口のみ、あるいは特定のページにおいてのみアクセスの種類を区別する場合には具備されていなかったことを理解されたい。尚、この監視作業は、上記クッキーを用いて、あるいは上記クッキーと組合せて行ってもよい。
【0037】
さらに、本発明に係る実施の形態では、段階的に分類されたグループG1〜G4を変更する手段を有してもよい。即ち、従来の技術で説明したように、階層構造20Aを用いることによって、例えば不要になったカテゴリーを削除し、必要になったカテゴリーについては次々に新しい枝や葉を生やしていくようにサイト設計に柔軟性を与えることを可能とすることによって、ホームページの運営に頑強さを与えることが可能になる。これに対して、本発明に係る実施の形態では、さらに、不要になったグループを削除ないしは変更し、必要になったグループについては新規に作成するようにして、情報の段階的な開示を柔軟に行う。ただし、この手段は、ホームページ20の管理者に限定して提供されるのが好ましい。これは、ホームページの閲覧者に対して、ページの再構成手段を提供することは、むしろ操作を煩雑にする惧れがあるためである。
【0038】
さらに、本発明に係る他の実施の形態では、グループG1〜G4ごとに常に段階的な情報の開示を行う必要はなく、グループG1〜G4のまとまりごとに段階的な情報の開示を行ってもよい。つまり、本発明に係る他の実施の形態では、情報をグループG1〜G4ごとに段階的に分類するとともに、さらに、これらグループを単位として、例えば、「グループG1」の開示範囲H1と、「グループG2及びG3」の開示範囲H2と、そして、「グループG4」の開示範囲H3の三つの開示範囲H1〜H3を設定して、この三つの開示範囲(二段式アクセス可能グループ)H1〜H3ごとに、段階的な情報の開示を行ってもよい。
即ち、本発明に係る他の実施の形態では、例えば、所定の基準に基づいて、グループG1〜G4ごとのまとまりに基づいた開示範囲H1〜H3を予め二つ以上設定し、かつ、情報端末100からのサーバ200へのアクセスの種類を前記所定の基準に基づいて分類して、予め設定した開示範囲H1〜H3のうちのいずれか一つ内で、情報端末100からのホームページ20の閲覧を行わせてもよい。このように構成することによって、例えばグループG1〜G4の数が多数必要になった場合においても、グループのまとまりH1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行うことで、より柔軟なサイト設計を行うことができる。この構成では、二重構造的に情報の段階的な開示を行うが、段階的な情報の開示を行う際に利用する上記リンク要素20Bに対して、さらに、第二のリンク要素を定めることによって、情報端末100からのアクセスを分類する際に、この第二のリンク要素を優先的に参照することで、開示範囲H1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行ってもよい。あるいは、上記リンク要素20Bをさらに多段階式に分類する任意の分類手段(分類表を含む)を用いて、情報端末100からのアクセスを分類する際に、この分類手段を優先的に参照することで、開示範囲H1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行ってもよい。尚、この際、さらに、情報端末100からの指示に従って、所定の基準に基づいた分類H1〜H3を変更する手段を備えてもよい。
【0039】
GUI
本発明に係る実施の形態は、以上のように構成されることによって、インターネットを介して任意の情報端末100がホームページ20にアクセスする際、段階的な情報の開示を行うが、さらに、情報端末100の表示装置103の画面上に、ホームページ20の情報を段階的に開示するのに適切なGUI(Graphical User Interface)を表示させることを特徴とする。
つまり、例えば、ホームページのみならず、ワードプロセッサやCAD等のアプリケーションソフトウエアで用いられる「メニュー部(操作部)」の改善が、コンピュータシステムの使用環境の向上につながり、そして、操作性の向上のみならず、関連する商品の品質、コスト面にも好適な影響を与えるように、人間と道具(コンピュータシステム)の接続の形(GUI)を改善することが、使いやすい道具(コンピュータシステム)を実現する上で極めて重要である。しかしながら、例えば、上記特許文献1、2に記載の従来例では、ホームページのGUIに関してほとんど記載していない。これに対して、本発明の実施の形態では、係るGUIの占める重要性に鑑みて、情報を段階的に開示するにあたり、この特性に適切なGUIを提供することを特徴とする。尚、用語「GUI」は、他、マンマシンインターフェイス、ヒューマンインターフェイス、あるいはユーザビリティエンジニアリングとしても呼ばれているが、本明細書では、GUIとして統一的に参照する。
【0040】
好適には、本発明の実施の形態は、従来のGUIを改善する上で、次に挙げる手段のうちの少なくともいずれか一つを提供する。即ち、
(I)グループごとに基本レイアウトを設定する手段と、
(II)グループごとの閲覧状態を示す手段と、
(III)表示するページごとに該当するグループ名を示す手段と、
(IV)表示するページの内容物ごとに該当するグループ名を示す手段と、
(V)段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う手段と、
(VI)ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段と、
(VII)ホームページを構成するページの管理状態を示す手段と、
(VIII)階層構造の一覧を示す手段と、
(VIV)段階的に設定されたグループの一覧を示す手段と、そして、
(X)階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示す手段のうちの少なくともいずれか一つを提供する。
【0041】
まず、(I)グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の基本レイアウトを設定する手段について説明する。
従来公知の技術では、ホームページを作成する上で、ツリー状に複数のページをカテゴリーごとに区別して構成することが優れた手段とされているが、これは、ツリーのブランチごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを変更するようにホームページの基本レイアウトを設定することによって、カテゴリーごとに区別された情報に対して、識別されやすい独自の外観を与えることができるためである。これに対して、本発明の実施の形態では、カテゴリー(ブランチ)ごとに区別された情報に対して、この情報の開示価値に準じて、段階的なホームページ20の閲覧を可能とするようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)を設定することに鑑みて、従来の技術と異なり、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の基本レイアウトを設定する。即ち、本発明の実施の形態では、ツリー20Aのブランチごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定するだけでなく、むしろグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定可能とする。そして、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に従った開示が優先される(上位となる)といった心理的な効果をホームページの閲覧者に対して視覚的に知覚させて、より効果的なホームページの閲覧を可能とする。尚、この基本レイアウトとしては、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定させることで対応してもよく、あるいは、より簡単に、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の背景21の色や模様やデザイン等を設定することのみによって行ってもよい。さらには、後述するバナー(banner)やタブバー(tab bar)を利用して行ってもよい。
【0042】
即ち、本発明に係わる実施の形態では、基本レイアウトの変更(設定)手段として、ホームページ20に置かれるバナーを利用することにより、ホームページ20のアイデンティティー(性格、特徴)をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに反映させてもよい。即ち、従来、適切に設定されたバナーは、数あるホームページのなかから該当するホームページを際立たせることを可能とし、閲覧者に好適な印象を与えることができるとされている。これに対して、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20に置かれるバナーのデザインをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに変更することにより、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの情報の開示の区別を視覚的に際出させてもよい。ただし、このバナーのデザインの変更は、ホームページ20の基本的な性格から逸脱するものではなく、しかし、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに微調整を行うことで、ホームページ20の基本的な性格に一貫性を保ちながらも、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに異なる特性を際立たせるのが望ましい。
例えば、図6の(A)及び(B)に略して示すように、ホームページ20にバナー25や、ホームページ20の個性を示すロゴ26等を置く際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにこれらバナー25A、25Bやロゴ26A、26Bの形状、大きさ、色彩、模様等を変更させてもよい。さらに、図6の(C)に略して示すように、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにバナーにさらなるアイテム(色彩、模様、デザイン等の任意の組み合わせ)27を追加して示してもよい。ただし、これら変更は、ホームページ20の基本的な性格に大きな影響を与えるものではなく、統一性を維持しながら、しかし、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに調整を加えるのが好ましい。このようにホームページ20の見やすい位置に置かれる、ホームページ20の性格を反映させるバナーに対して、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの変更を加えることで、このサイトの閲覧者に対して、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに開示状態が変化していることを知覚させる。
【0043】
さらに、基本レイアウトの変更手段として、ホームページ20にタブバーを設けて、カテゴリー(ブランチ)ごとのアクセス手段を示す際に、このアクセス手段をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別してもよい。即ち、従来、タブバーを設けることによって、ホームページの有する情報を明瞭に区別させ、かつ、閲覧者に所望の情報に容易にアクセスできるように利便を図る場合がある。尚、タブバーは、文字情報(テキスト)、またはグラフィック情報(タブの位置や色)によって区別されて、サイトの中で閲覧している領域(ブランチ)を強調させることができる。これに対して、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20のページ構成をツリー状の階層構造20Aに従って構成する際、このページ構成をカテゴリー(ブランチ)ごとにタブバーを設け、かつ、これらタブバーをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別することで、階層構造20Aを複数のグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類していることを際立たせることを可能とする。
例えば、図7の(A)、(B)及び(C)に略して示すように、階層構造20Aに従ってカテゴリー(ブランチ)ごとに区別された情報に対して、この情報の開示価値に準じて、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的な情報の開示を行う際、これらタブバーをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別して表示させてもよい。例えば、図7の(A)では、グループG2(図3参照)までの閲覧を可能としており、該当するグループに振り当てられたタブバー28Aのみを表示している。一方、図7の(B)では、グループG3までの閲覧を可能としており、該当するグループまでに振り当てられたタブバー28Aと28Bを表示している。さらに、図7の(C)では、グループG4までの閲覧を可能としており、該当するグループまでに振り当てられたタブバー28A、28B及び28Cを表示している。即ち、図7に示した実施の形態では、許容されているアクセスのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)が変化するに伴い、該当するタブバーを段階的に表示させることで、ホームページ20の基本レイアウトを変化させている。
さらに、図8の(A)に略して示す実施の形態では、図7に示したようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的にタブバー28A、28B及び28Cを表示させるかわりに、全てのタブバー28A、28B及び28Cを同時に表示させている。しかし、図8の(A)に示す実施の形態では、これらタブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに色分けして(あるいは模様や形状等を変えて)示すことで、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。また、図8の(B)に示す実施の形態では、タブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに位置を外して(所定の間隔を置いて)示すことで、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。さらに、図8の(C)に示す実施の形態では、タブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに該当する名称、符号、記号等を付加して示すことで(記号1〜3参照)、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。いずれにしても、図8の(A)〜(C)に示した実施の形態では、許容されているアクセスのグループごとに、該当するタブバーを区別して表示させることで、ホームページ20の基本レイアウトをグループごとに設定している。
以上記載のように、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに基本レイアウトを段階的に設定することで、ツリー状の階層構造20Aに従った開示を行う際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに情報が区別されていることをサイトの閲覧者に知覚させて、段階的な情報の開示を行う際、この作業を滑らかに行えるようにする。
【0044】
次に、(II)グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧(開示)状態を示す手段について説明する。
上述のように、本発明の実施の形態では、階層構造20Aに従った閲覧をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的に区別するため、好適には、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を情報端末100の操作画面103上に表示することにより、この操作状況を容易に把握させる。例えば、図2に示したように、情報端末100の表示手段103の画面上にホームページ20を開示する際、符号30に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段を提供する。尚、図2に示した実施の形態では、表示部30に「2」として表示させることで、グループG2までの閲覧が許容されることを示している。ただし、図2に示した実施の形態では、表示部30はグループG2を示すために単に数字の2を示しているが、他、文字情報を利用して、「GROUP2」と英語表記してもよく、「グループ2」と日本語表記してもよく、あるいは他の言語で表記してもよい。また、「グループ2」の替わりに、「レベル2」、「フロア2」等、該当する任意の文字情報を表示させてもよい。この際、表示部30は少なくともグループ名の表示手段31と本体(縁部)32を有するのが好ましいが、しかし、本体32を有さずに、このグループ名だけを表示させるようにしてもよい(図示せず)。この場合、本体32を透明に表示することと同等である。このように情報端末100の画面103上にグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示すことで、利用者(ユーザ)は現在どのグループにいて、そして、どのグループまでアクセスできるのかを容易に認識できる。さらに、グループ単位(あるいは、開示範囲単位)で、ホームページ20の位置付けを理解できるため、従来の技術と比較して、ホームページを構成する各ページの内容や構成、他のページとの関連が分からないために、ページ間を幾度となく往復するといった無駄な操作が生じることをより抑えることが可能となる。さらに、係る特徴を備えることによって、従来、ホームページの階層構造のレベルは、3〜5段階程度に限定されていたが、全体構成の把握を容易にすることで、係る条件の緩和を図ることを可能にする。尚、本体32は、少なくとも形状情報(例えば、X、Y座標に対応する情報)と、位置情報を有し、必要に応じて、関連して、色、模様に関する情報を有し、ブラウザ10上に表示される。そして、表示手段31は、上記クッキー情報を利用して、情報端末100に許容されているアクセス範囲を示してもよい。あるいは、予めサーバ200に備えられる情報を利用して、アクセスの許容されている範囲を示してもよい。
【0045】
尚、本発明の実施の形態では、符号30に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段を提供する際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を変更自在に表示させてもよい。換言すると、ユーザに、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧範囲を変更する権利を与えてもよい。この操作方法は任意の手段によって実現されてもよいが、例えば図2に示した表示部30の近くまたは縁部32内に、プルダウンメニュー(pull−down menus)、ポップアップメニュー(popup menus)または階層状メニュー(hierarchical menus)等の変更手段(図示せず)を示してもよい。この場合、ユーザは、例えばマウス、キーボード、音声入力装置等のデータ入力手段102を用いることによって、例えばポインタを表示手段103の画面上で移動させて、この変更手段を選択することで(キーボードによるコマンド操作を行って、またはマウスを用いてポインタを操作部上でクリックさせて)、他のグループ名(例えば、G1〜G4のいずれか)を表示させて、所望のグループ名(例えば、G3)を選択できるようにしてもよい。この際、複数のグループ名から選択されたグループ名を区別するために、強調手段(ハイライト手段)を表示させてもよい。強調手段は、選択されたグループ名に強調記号を付与してもよく、選択されたグループ名を取り囲んで強調(ハイライト)してもよく、または選択されたグループ名のフォントを変更させてもよく、または選択されたグループ名の表示色を変更させてもよく、または選択されたグループ名のまわりを点滅させて他の情報から区別してもよい。そして、ユーザがグループG2からグループG3まで、アクセス範囲の変更を指定する際に、グループG3に特定のパスワードが設定されているならば、任意の手段(図示せず)でユーザに注意を促し、そしてパスワードの入力手段(図示せず)を画面上に表示させる。さらに、ユーザがアクセス範囲を変更するに応じて、効果音や、画面の点滅等の特殊効果を行ってもよい。尚、ユーザがアクセス範囲を変更した後、該当する情報端末100のクッキー情報を変化させて、次回からは、このクッキーを参照することで、変更後の範囲内で、ホームページ20の閲覧ができるようにしてもよい。さらに、変更後の情報をサーバ200内、あるいは関連するデータベース220上に記憶させて、次回からは、この情報を参照することで、変更後の範囲内で、ホームページ20の閲覧ができるようにしてもよい。
【0046】
また、上述のように専用のインターフェイス(表示部)30を用いて、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を示す際、この表示部30はホームページ20と分離して、ブラウザ10の表示範囲11内の任意の場所に表示してもよい。尚、このインターフェイス30は位置、形状、色彩、模様、大きさ等を任意に変更してもよい。さらに、この周囲(本体32の外側)に任意の飾り等を備えてもよい。例えば、図9の(A)〜(D)に示した実施の形態では、専用のインターフェイス30を用いて、この本体32上に符号31に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す際、本体32の周囲に任意の飾り(デザイン)33を施して、美的処理をし、ホームページの閲覧者に対して好適な印象を与えるようにしている。ただし、この飾り33は図9の(A)に示すように、本体32の周囲に沿って施されてもよく、または図9の(B)に示すように、本体32よりも大きく、よりデザイン性を高めて施されてもよい。このように、図9の(A)及び(B)に示した実施の形態では、インターフェイス30の周囲に観葉植物に似せたデザインを施して、このホームページ20の閲覧者に対して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる効果を働かせる。この際、例えばより深い(下方の)グループの情報にアクセスするに従って(例えばグループG2からグループG3にアクセスする)、飾りとして付加した植物を成長させるようにアニメーション状に示して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる、さらなる効果を与えてもよい。さらに、図9の(C)及び(D)に示すように、本体32の周囲に施す飾り33を、人(又は動物)に似せて示してもよい。このデザイン33は、例えばクリスマスの季節にはクリスマスを祝う衣装を人に着させるように、あるいは、ハロウインの季節にはハロウインを祝う衣装を人に着させるように、季節ごとに衣装を変えて、ホームページの閲覧者に斬新な印象を与えるようにしてもよい。さらに、より深いグループの情報にアクセスするに従って(例えばグループ2からグループ3にアクセスする)、飾りとして付加した人のデザイン33をより丁寧に挨拶をさせるようにアニメーション状に示して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる、さらなる効果を与えてもよい。また、これら一連の飾り33は、図9の(D)の符号Sに示すように、インターフェイス30と離して表示させてもよい。
【0047】
また、図2及び図9に示したインターフェイス30の替わりに、図10に示すインターフェイス30を用いて、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を操作画面103上に表示してもよい。例えば、図10の(A1)に示すインターフェイス30は、全てのグループにおいてアクセスが許容されていないことを示している。一方、図10の(A2)に示すインターフェイス30は、符号31’に示すように、上から1番目のグループを指すライトを点滅させるように表示方法を変えて示すことで、上から1番目までのグループG1が閲覧可能であることを示している。同様に、図10の(B1)に示すインターフェイス30は、全てのグループにおいてアクセスが許容されていないことを示している。一方、図10の(B2)に示すインターフェイス30は、符号31’に示すように、上から1番目のグループを指す領域を表示方法を変えて示すことで(ハッチを付与したり、色を変更して)、上から1番目までのグループG1が閲覧可能であることを示している。
つまり、図2及び図9に示したインターフェイス30が主に文字情報(英数字、日本語、及び他の言語一般を含む)によってグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示すのに対して、図10に示したインターフェイス30は主にグラフィック情報(絵や、部分的な点滅、形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合等の変更)によってグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示している。このように、本発明に係わる実施の形態では、文字情報またはグラフィック情報によって、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を情報端末100の画面103上に表示してもよい。ただし、図10の(B1)及び(B2)に示すように、インターフェイス30は表示領域31の操作性を高めるために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)32A、32B、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)33A、33B、タイトルバー34等を備えてもよい。故に、好適には、操作ボタン32A、32B、スクロールボタン33A、33B等を利用することで、例えばインターフェイス30の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、表示範囲の変更等を行い、タイトルバー34を用いてこのインターフェイス30の名称を表示させる。これら操作部の操作は、情報端末100に備えるデータ入力手段102を用いて行われるが、これら操作部32A、32B、33A、33B等の位置及び個数は任意である。
【0048】
さらに、図11に示すように、インターフェイス30は、複数の表示部36A〜36Cを設けて、複数の利用者(またはユーザグループ)に対して、夫々どのグループ(順序)の開示範囲まで閲覧可能であるかを表示させてもよい。
この際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的な情報の開示を行う上で、例えば、図11に示すように、インターフェイス30を用いて、訪問者(U01)に対してはグループG1(又は、H1)まで、通常客に対してはグループG2及びG3(又は、H2)まで、そして常連客に対してはG4(又はH3)までの情報の開示を行うように、グループ単位のまとまりに基づく開示範囲を予め定めて、複数のユーザグループに対して、ホームページ20の情報を段階的に開示してもよい。つまり、本発明の実施の形態では、アクセスしている複数のユーザグループ(U01、U02及びU03)ごとに、それぞれグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの開示範囲を予め定めて、この開示範囲でのアクセス状態(符号31A、31B及び31Cに示すハッチ部参照)を情報端末100の画面103上に表示させる手段を備えてもよい。
尚、インターフェイス30は、好適にはボタン33A、33Bによって上下関係に基づいてグループごとに上下に表示させ、またボタン33C、33Dによってアクセスする複数のユーザグループ名を左右に表示させる。従って、インターフェイス30を用いることによって、各ユーザグループ(U01、U02及びU03)ごとに個別の操作環境を容易に把握させることができる。尚、この場合、さらに、情報端末100からの指示に従って、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの開示範囲を変更する手段を備えてもよい。
以上、特に、図2、図9〜図11を参照して示したように、本発明の実施の形態では、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段30を備えることによって、アクセスの許容されている範囲を明瞭にし、そして、ホームページの閲覧者が、この全体構造のうちのどのグループまでにいるのかを明瞭にすることで、段階的な情報の開示を効率的に行うことを可能にする。
【0049】
次に、表示するページに関するグループ名を示す手段、即ち、(III)表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す手段と、(IV)表示するページの内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す手段について説明する。
再度図2を参照すると、本発明に係る好適な実施の形態では、ホームページ20のトップページから分岐する各ページに対して、符号40に示すように、これらページが夫々どのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類されているのかを示してもよい。このようにして、本発明の好適な実施の形態では、情報端末100の操作画面103上にホームページ20を表示する際、ページ(リソース)ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を表示することによって、ユーザは、情報の閲覧を行う上で、ページ移動を行う際に、どの操作が許容されているのかを容易に知覚することができる。
また、図2を参照すると、本発明に係る好適な実施の形態では、符号23A〜23Cに示す各種の内容物を示す操作ボタンに対して、これに近接して、符号50に示すように、これら内容物がどのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類されているのかを示してもよい。このようにして、本発明の好適な実施の形態では、情報端末100の操作画面1上にホームページ20を表示する際、内容物(リソースの一部)ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を表示することによって、ユーザは、これら操作ボタンを選択して、情報の閲覧を行う際に、どの操作が許容されているのかを容易に知覚することができる。
即ち、図2に示した実施の形態では、操作画面103上に専用のインターフェイス30を用いてユーザが段階的に設定されたグループのうちグループG2までアクセスが許容されていることを示している。また、符号40に示すように、現在、開示されているページがグループ1に属するものであることを理解できる。この場合、ユーザは符号50に示すようにグループ2(G2)に置かれている情報(内容物)を閲覧できることを容易に理解することができる。
このようにして、本発明に係わる実施の形態では、表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示し、及び/または表示するページの内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示すように、表示するページに関してグループ名を示すことで、情報を段階的に開示する場合においても、操作上、混乱を生じさせずに情報の開示を効率よく行うことができる。ただし、グループ名(あるいは、開示範囲名)を表示する際、この表示場所は任意であって、ページの上、下、左、右、あるいは他の任意の場所(例えば、内容物と重ねるように)に表示してもよい。また、図12の(A)及び(B)に示すように、任意の内容物23の上、下、左、右、あるいは他の任意の場所(例えば、内容物と重ねるように)にグループ名(あるいは、開示範囲名)50を表示してもよい。または、内容物23の色や模様等を変更することで、該当するグループを示唆させてもよい。
【0050】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示し、及び/または表示する内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す際に、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を変更自在に表示させてもよい。換言すると、ユーザに、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧範囲を変更する権利を与えてもよい。図13を参照すると、表示するページごとに該当するグループ名を変更自在に示す手段を示している。この操作方法は任意の手段によって実現されてもよいが、例えば図13の(A)に示した表示部40の表示手段41の近くまたは縁部42内に、プルダウンメニュー、ポップアップメニューまたは階層状メニュー等の変更手段43を示してもよい。この場合、ユーザは、データ入力手段102を用いることによって、例えばポインタPを表示手段103の画面上で移動させて、この変更手段43を選択することで(キーボードによるコマンド操作を行って、またはマウスを用いてポインタPを操作部上でクリックさせて)、図13の(B)に示すように、他のグループ名(例えば、G1〜G4のいずれか)を表示させて、所望のグループ名(例えば、G2)を選択できるようにしてもよい。この際、複数のグループ名から選択されたグループ名を区別するために、強調手段(ハイライト手段)44を表示させてもよい。強調手段44は、選択されたグループ名に強調記号を付与してもよく、選択されたグループ名を取り囲んで強調(ハイライト)してもよく、または選択されたグループ名のフォントを変更させてもよく、または選択されたグループ名の表示色を変更させてもよく、または選択されたグループ名のまわりを点滅させて他の情報から区別してもよく、さらには効果音等の特殊効果を付随して生じさせてもよい。そして、ユーザが例えばグループG1からグループG2まで、アクセス範囲の変更を指定する際に、グループG2に特定のパスワードが設定されているならば、任意の手段(図示せず)でユーザに注意を促し、そしてパスワードの入力手段(図示せず)を画面上に表示させる。また、グループG1からグループG2まで、アクセス範囲が変更されるに応じて、効果音や、画面の点滅等の特殊効果を行ってもよい。
【0051】
次に、(V)段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧を行う手段と、(VI)ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段について説明する。
通常、Web閲覧用プログラム10は、表示するWebページの前後の移動を行うための操作ボタンを備えている。しかしながら、ホームページ20がツリー状にページ構成している場合、Web閲覧用プログラム10の提供する前後方向の移動手段では、ツリー構造に従ったページ移動を効率的に行うことができないことが知られている。さらに、本発明に係る実施の形態では、ツリー構造20Aに従ったアクセスを複数のグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに分類するため、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに従ったページ移動は、通常のWeb閲覧用プログラム10の備える前後方向の移動手段では十分に対処できない。係る点に鑑みて、本発明に係る実施の形態では、情報を段階的に開示する際、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧を行う手段60及び/またはツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う手段70を提供する。ただし、この手段60、70は、情報端末の上記手段102を利用した、キーボードによるコマンド操作で行われてもよく、あるいは、ブラウザ10上に所定の操作ボタンを示して、マウスクリックにより行われてもよい。
【0052】
例えば、ホームページ20をブラウザ10上に開示する際、図14の(A)に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60として、下方のグループに進む操作ボタン(下向きの矢印を示すボタン)60Aと、上方のグループに進む操作ボタン(上向きの矢印を示すボタン)60Bと、操作の中止ボタン(×印を示すボタン)60Cを提供してもよい。尚、操作ボタン60Aを利用することにより、アクセス範囲を段階的に広げ、操作ボタン60Bを利用することにより、アクセス範囲を段階的に狭め、そして、中止ボタン60Cを利用することにより、操作を中止する。これら操作ボタン60A、60B及び60Cは、少なくとも操作の内容を示す表示部61A、61B及び61Cと、本体(縁部)62A、62B及び62Cを夫々有する。そして、これら操作ボタン60A、60B及び60Cは、同時に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは任意の順序で並べられて提供されてもよい。さらに、これら操作ボタン60A、60B及び60Cは夫々分離して、単体で提供されてもよい。そして、これら操作ボタン60A、60B及び60Cの位置は、ホームページ20と分離して、Web閲覧用プログラム10の表示領域11内の任意の場所に置かれてもよい。
また、図14の(B)に示すように、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70として、下方のブランチに進む操作ボタン(右向きの矢印を示すボタン)70Aと、上方のブランチに進む操作ボタン(左向きの矢印を示すボタン)70Bと、操作の中止ボタン(×印を示すボタン)70Cを提供してもよい。尚、操作ボタン70Aを利用することにより、トップページP1から離れるように下方のブランチに降り、操作ボタン70Bを利用することにより、トップページP1に向って上方のブランチに上り、そして、中止ボタン70Cを利用することにより、操作を中止する。これら操作ボタン70A、70B及び70Cは、少なくとも操作の内容を示す表示部71A、71B及び71Cと、本体(縁部)72A、72B及び72Cを夫々有する。そして、これら操作ボタン70A、70B及び70Cは、同時に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは任意の順序で並べられて提供されてもよい。さらには、これら操作ボタン70A、70B及び70Cは夫々分離して、単体で提供されてもよい。そして、これら操作ボタンの位置は、ホームページと分離して、Web閲覧用プログラム10の表示領域11内の任意の場所に提供されてもよい。
さらに、図14の(C)に示すように、上記グループG1〜G4ごとの閲覧を行う手段(操作ボタン)60A、60B及び60Cとツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70B及び70Cを同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは傾斜して並べられて提供されてもよい。さらには、略十字形状、略L字形状、略T字形状、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。尚、図14の(C)に示す実施の形態では、これら操作手段は略十字形状に並べられ、かつ、グループG1〜G4ごとの操作の中止を示すボタン(×印を示すボタン)60Cと、階層構造20Aに従った操作の中止を示すボタン(×印を示すボタン)70Cを双方の機能を共有するように提供している。
尚、図14の(A)〜(C)に示した実施の形態では、グループG1〜G4ごとの操作を上下の方向で、階層構造20Aに従った操作を左右の方向で示しているが、しかしながら、例えば、グループG1〜G4ごとの操作を左右の方向で、階層構造20Aに従った操作を上下の方向で示してもよい。ただし、グループG1〜G4ごとの操作の方向と、階層構造20Aに従った操作の方向は明瞭に区別して、操作の混乱を生じさせないようにするのが望ましい。
【0053】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、上記操作ボタン60、70を提供する際、図15の(A)に示すように、図2に示した、グループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。
また、本発明に係わる好適な実施の形態では、より深いグループに進む際にアクセス制限され、この反対方向ではアクセス制限をされない場合には、必要に応じて、図15の(B)に示すように、より深いグループに進む操作ボタン60Aと、グループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30のみを提供してもよい。
さらに、図15の(C)に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60A、60Bと、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70Bと、そしてグループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは傾斜して並べられて提供されてもよい。さらには、略十字形状、略L字形状、略T字形状、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。
さらに、図16に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60A、60Bと、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70Bと、これらの操作を中止にする操作ボタン60C/70Cと、そしてグループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。この際、図14に示すように、これら操作ボタンは、任意の形状のハウジング(縁部)H内に収容されてもよい。
以上のように構成することで、本発明に係る実施の形態は、情報を段階的に開示する際、このホームページ20の閲覧を効率的に行わしめる。ただし、上記操作ボタンは、形状情報と、位置情報と、関連して、色、模様、デザインに関する情報を備えて、上記ブラウザ10上に表示される。
【0054】
次に、(VII)ホームページを構成するページの管理状態を示す手段について説明する。
図17は、本発明の実施の形態に係わるWebページ管理ウィンドウ(操作ウィンドウ)80を示す図である。好適には、この操作ウィンドウ80は、ホームページ20を構成する各ページを表示させて、ページ名とともに、例えば、作成日、大きさ(容量)、作成者等を表示させることにより、情報の管理を一律に把握させる。この際、操作領域81内を仕切り部85によって複数の区間に分けて、これら区間に、これらページ名と、関連するページ情報(作成日、容量、作成者等)を夫々対応させて区別して(81A〜81D参照)表示させる。本発明の実施の形態ではさらに、符号85Aに示す仕切り部によって、これらページの該当するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の名前を夫々表示させる。ただし、グループ名(または開示範囲名)を表示する際、該当するページ名に附随して表示されれば足り、図17に示したようにページ名のすぐ隣に表示しなくてもよい。さらに、符号86に示す仕切り部によって、これらページ名を所属するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別して表示させてもよい。また、この仕切り部85A、86の太さを適宜太くすることによって、ページ名を所属するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに強調して、区別してもよい。尚、図17に示した操作ウィンドウ80は、従来の技術において公知なように、操作領域81の操作を容易にするために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)82、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)83、タイトルバー84等を備え、好適には、操作ボタン82、スクロールボタン83等を利用することで、例えば操作ウィンドウ80の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、操作領域81の表示範囲の変更(通常、上下及び/または左右)等を行い、タイトルバー84を用いてこの操作ウィンドウ80の名称を表示させてもよい。尚、これら操作ボタン等の位置及び個数は任意であり、またこれら操作ボタン82、スクロールボタン83、タイトルバー84の操作は、情報端末100のデータ入力手段102を介して行われる。このように操作ウィンドウ80を提供することによって、比較的複雑にホームページ20のページP1〜P4を構成しても、どのページがどのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に属しているのかをはじめ、夫々のページP1〜P4に関する情報を一元的に把握することを可能にし、ページ管理を容易にする。
【0055】
最後に、(VIII)階層構造20Aの一覧を示す手段と、(VIV)段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の一覧を示す手段と、さらに、(X)階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)との組み合わされた一覧を示す手段について説明する。
上述したように、本発明に係わる実施の形態では、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、最も有益であるとされている階層的なアプローチを備え、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに情報の段階的な開示を行う。この際、特に、リンクされるページP1〜P4数が増えるに従って、情報の開示を行う上で、この閲覧状況の全体把握を容易にする必要が生じるが、本発明に係わる実施の形態では、上記(VIII)、(VIV)及び(X)のうちの少なくともいずれか一つの手段を提供することで、少なくとも、階層構造に従った開示/閲覧の全体状況の把握と、グループごとに従った開示/閲覧の全体状況の把握と、そして、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わされた開示/閲覧の全体状況の把握のうちのいずれか一つを提供して、ホームページの閲覧作業の全体的な状況の把握を容易にする。
尚、これら手段(VIII)、(VIV)及び(X)は、文字情報によって示されてもよいが、好適にはグラフィック情報によって示される。ただし、このグラフィック情報は、2次元構造体あるいは3次元構造体のいずれでもよい。
【0056】
例えば、図18は、直交座標を用いて、3次元構造体として、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧を表示した図である。図示するように、ホームページ20のページ構成を3次元構造体として表示することで、階層構造20Aに関する情報とグループG1〜G4に関する情報を夫々3次元構造体として鳥瞰的に把握できる。尚、階層構造20Aは3次元構造体として表示する際、連結部(リンク状部)によって、ツリー状の関係を示してもよい。ただし、連結部の形状及び大きさは任意であって、図18に示すように直線状に表示してもよく(例えば、ページP1とP2Aとを結ぶ線を参照)、または破線状(図示せず)、あるいは曲線状(図示せず)に表示してもよい。また、図18に示すように線の径を細く表示してもよく、または線の径を太く表示してもよく、さらにはパイプ状(図示せず)、または階段状(図示せず)に表示してもよい。これら連結部は3次元空間内で、始点と終点の位置情報と、線の長さ及び/または線の径の情報から構成してもよい。また、図18に示した実施の形態では、操作画面1上に直交座標を用いてホームページ10のページ構成を3次元構造体として表示する際、グループG1〜G3(具体的には、この境界部)を略水平面状に表示しているが、これらグループG1〜G3を曲面状に表示させてもよい。また、これらグループG1〜G3を、厚さを有する略板状に表示してもよい。さらに、これらグループG1〜G3に色彩、明度、模様、材質感、さらには陰影付けを行って示してもよい。
このように、図18に示した実施の形態では、特に、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わされた一覧を示すことにより、比較的複雑にホームページのページを構成しても、この情報を閲覧する上で、全体把握を容易にする。ただし、図18に示した手段は、ホームページ20を開示する際、このホームページ20と一体、または別体の任意の操作ウィンドウ内に表示する。
ただし、これら手段(VIII)、(VIV)及び(X)を提供するにあたり、階層構造20Aの全体構成を示す際に、ページの相関関係を定めるリンク情報を読み込むことにより、階層構造20Aの一覧を作成し、また、グループG1〜G4に関するリンク要素(あるいは開示範囲H1〜H3に関する分類手段)を読み込むことにより、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の一覧を作成し、そして、上記リンク情報とリンク要素(あるいは分類手段)を読み込むことにより、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)との組み合わされた一覧を作成してもよい。さらに、手段(VIII)、(VIV)及び(X)を提供するにあたり、ホームページ20を閲覧するものが、具体的に、どのページ(ブランチ)、あるいはグループにいるのかを示してもよい。例えば、情報端末100のいるページと、グループに該当する部分を点滅させて示してもよい。
【0057】
一方、図19の(A)に示した実施の形態では、図18に示した、階層構造20Aと段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧を2次元構造体として表示している。また、この一覧は操作ウィンドウ90上に表示されるが、この操作ウィンドウ90は、ホームページ20を開示する際、このホームページ20と一体、または別体に表示され、かつ、従来の技術において公知なように、操作領域91の操作を容易にするために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)92、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)93、タイトルバー94等を備えて、好適には、操作ボタン92、スクロールボタン93等を利用することで、例えば操作ウィンドウ90の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、操作領域91の表示範囲の変更(通常、上下及び/または左右)等を行い、タイトルバー94を用いてこの操作ウィンドウ90の名称を表示させてもよい。尚、これら操作ボタン等の位置及び個数は任意であり、またこれら操作ボタン92、スクロールボタン93、タイトルバー94の操作は、情報端末100のデータ入力手段102を介して行われる。
さらに、図19の(B)に示した実施の形態では、図19の(A)に示した実施の形態に対して、符号S1、S2、S3に示すように、階層構造20Aに従ったアクセスをより細かく区別することを示している。即ち、図19の(B)に示した実施の形態では、第三の基準に従った情報の区別(符号S1〜S3参照)を提供することにより、より複雑に情報を分類している。ただし、この手段は、グループG1〜G3または開示範囲H1〜H3の設定と同様に、上記リンク要素乃至は分類手段を利用して行われるものとする。
さらに、図20に示した実施の形態では、図19の(A)及び(B)に示した実施の形態に対して、階層構造20Aと段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧をトップページP1を中心として、各グループG1〜G3を同心円状に示している。この場合、トップページP1を中心として、各ページのリンク状態を中心からの距離として示すことで、この全体把握をより効果的に行うことができる。
【0058】
最後に、図21、図22の(A)及び同図の(B)を参照して、極座標を用いて、ホームページ20のページ構成を情報端末100の操作画面103上に3次元構造体として表示する例について説明する。
図21は、操作画面103上に、(少なくとも一部)極座標を用いて、3次元構造体として表示したホームページ20のページ構成を示す図である。
図22の(A)は、図21に示した階層構造20Aの一覧を示す手段のみを取り出して示している。図示するように、階層構造20Aは複数のページP1〜P4からなるが、添付した図では、これらページP1〜P4は連結部(リンク状部)によって連結されて、ツリー状の関係を示す。尚、連結部の形状及び大きさは任意であって、図22の(A)に示すように直線状に表示してもよく(例えば、ページP1とP2Aとを結ぶ線を参照)、または破線状(図示せず)、あるいは曲線状(図示せず)に表示してもよい。また、図22の(A)に示すように線の径を細く表示してもよく、または線の径を太く表示してもよく、さらにはパイプ状(図示せず)、または階段状(図示せず)に表示してもよい。これら連結部は3次元空間内で、始点と終点の位置情報と、線の長さ及び/または線の径の情報から構成してもよい。
図22の(B)は、図21に示した段階的に設定されたグループG1〜G3の一覧を示す手段のみを取り出して示している。尚、図22の(B)では、各グループG1〜G3をトップページP1を中心として同心状でかつ略球状(球面状)に表示している。ただし、図22の(B)に示すように、各グループG1〜G3はトップページD1を中心として異なる半径Rを有し、さらに必要があれば、夫々厚さdを有する。各グループG1〜G3は等間隔で配置されてもよく、または各間隔を任意に設定してもよい。また、各グループG1〜G3は図示するようにワイヤーモデル(メッシュ)状に表示されてもよく、あるいはソリッドモデル状に表示されてもよい(図示せず)。後者の場合、各グループG1〜G3に色彩、明度、模様、材質感、さらには陰影付けを行ってもよい。ただし、これら3次元構造体は、移動、回転、拡大/縮小、形状の修正及び変化等を可能とするのが望ましい。
【0059】
そして、図22の(A)に示した階層構造20Aに対して、図22の(B)に示したグループG1〜G3を複合させたホームページ20のページ構成を、上記操作ウィンドウ90を介して、図20に示すように情報端末100の操作画面103上に表示させる。つまり、本発明の実施の形態では、(VIII)図22の(A)に示すように階層構造20Aに関する情報のみを操作画面103上に表示させてもよく、(VIV)図22の(B)に示すようにグループG1〜G3に関する情報のみを操作画面103上に表示させてもよく、あるいは、(X)図21に示すように階層構造20AにグループG1〜G3に関する情報を複合させたホームページ20のページ構成を操作画面103上に表示させてもよい。このように、本発明の実施の形態では(VIII)、(VIV)及び(X)に示したように表示方法を任意に切り替えて、ホームページ20のページ構成の全体把握を可能にすることによって、閲覧作業の全体的な状況の把握を行ってもよい。そして、上述したように、同時に、ホームページ20を閲覧する情報端末100が、具体的にどのページ及び/またはグループに属しているのかを、任意の手段により、上記ブラウザ10上に示してもよい。
【0060】
以上、添付した図面を参照して、本発明に係る好適な実施の形態について説明したが、しかし、上述した好適な実施の形態に対して、様々な変形及び修正を行うことは可能であって、故に、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定められることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターネットの使用環境を示す図である。
【図2】Web閲覧用プログラムと、このプログラム上に表示されるホームページを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に関するホームページのページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる、データ経路ごとにアクセスを区別させたページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる、データ経路ごとに段階的にアクセスを区別させたページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図6】バナーを用いてグループごとに基本レイアウトを示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図7】タブバーを用いてグループごとに基本レイアウトをアクセス毎に変えて示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図8】タブバーを用いてグループごとに基本レイアウトを同時に示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図9】文字情報により、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を(A)〜(D)に分けて示す図である。
【図10】グラフィック情報により、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を(A1)〜(B2)に分けて示す図である。
【図11】複数の利用者に対して、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を示す図である。
【図12】内容物ごとに該当するグループ名を示す手段を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図13】表示するページごとに該当するグループ名を変更自在に示す手段を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図14】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図15】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図16】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を示す図である。
【図17】Webページ管理ウィンドウを示す図である
【図18】直交座標を用いて、3次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図19】直交座標を用いて、2次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図20】同心円状に、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図21】極座標を用いて、3次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図22】図21の階層構造の一覧を示す手段と、段階的に設定されたグループの一覧を示す手段を夫々(A)と(B)に分けて示す図である。
【符号の説明】
G1〜G4 グループ(アクセス可能グループ、アクセス許容範囲)
H1〜H3 開示範囲(二段式アクセス可能グループ)
P1〜P4 Webページ
10 Web閲覧用プログラム(ブラウザ)
20 ホームページ
20A 階層構造(ツリー状の階層構造)
20B グループ設定手段
30 グループごとの閲覧状態を示す表示手段(インターフェイス)
40 表示するページごとに該当するグループ名を示す手段
50 内容物ごとに該当するグループ名を示す手段
60 グループごとの閲覧を行う手段(操作ボタン)
70 ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段(操作ボタン)
80 Webページ管理ウィンドウ(操作ウィンドウ)
90 アクセスの全体状況を示す手段(操作ウィンドウ)
100 情報端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットに接続されたサーバに格納されて、情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
WWW(World Wide Web)は、主にHTML(Hyper Text Markup Language)という言語で作成された文書や画像等の情報をサーバに置き、クライアント側からの要求に基づいてこの情報をクライアント側に開示させるシステムであって、主にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を利用して、ハイパーテキストの表示を実現している。Web閲覧用プログラム(ブラウザ)によって情報端末の画面に表示される情報は、線形、非線形の区別を問わず、例えば、キーワード部分をマウスで選択することで、関連事項を表示させたり、あるいは音や映像を再生させる機能を有している。このWWWに関する技術の飛躍的な普及によって、ホームページを構成し、インターネットに接続されたサーバに格納させて、インターネットにアクセスする任意の情報端末からの閲覧を可能とすることにより、世界規模の情報交換を行うことが一般的に広がった。
【0003】
WWWは非常に短期間の間に世界的な普及を実現したが、この一方で、WWWとこれに関連する技術は、例えば、未成年者が性的又は暴力的な内容物に無制限にアクセスできるといった問題をもたらしている。即ち、インターネット導入当初においては、全ての情報に対する平等なアクセス権が一定の支持を勝ち得ていたが、インターネットの拡大に伴って、特に性的な情報に対する悪平等なアクセスが広がるにつれて、本来、情報の開示価値には段階的な相違があるが、しかしながら現在の関連する技術は、膨大な量の情報を不特定多数の者に一律に開示させているという問題が露呈されてきた。しかも、この問題は、単に閲覧者の年齢(成年/未成年)の区別という外面的な問題に限らず、例えば、閲覧者の政治的、宗教的な信条といった内面的な問題にも関連しているため、未だに十分な解決がなされていない。
【0004】
このように、現在のWWWでは、インターネットに接続する全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、この相違に従って情報の開示を行う手段を完備していない。しかしながら、個々の地域活動や企業活動といったより限定された範囲内では、平等(均一)な情報の開示を行うことよりも、段階的な情報の開示を行うことによって、インターネット上でより効果的な地域活動や企業活動の運営を営もうとする需要が増えている。例えば、現在、オンラインショッピングを利用するユーザに対して、全ての情報を一律に開示することよりも、通常客/常連客等の区別を行って、ホームページ上で販売されている商品情報を区別して、より効果的に情報を開示させる手段が求められている。
例えば、従来の画面表示方法および画面表示システムでは、複数の画面を顧客レベルに応じて予め用意しておき、ユーザ端末がサーバにアクセスしてきた際に、そのユーザの現在の顧客レベルに応じて、予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示する手段を備えて、例えば通常客/常連客の区別に従って予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示させている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の従来例では、さらに、前記画面を複数の領域に分け、前記領域内に更に1つ以上の領域に分けられる階層構造として、前記各領域毎に位置、内容、大きさ、および領域内に設けられる領域の個数を変更可能とすることで、ホームページの閲覧者にこのホームページの再構成を可能としている。
【0005】
このように、特許文献1に記載の従来例は、段階的な情報の開示を可能とするようにホームページを構成している。しかしながら、特許文献1に記載の従来例では、ホームページを構成する際、予め用意しておいた複数の画面の中から1ページのみを開示しているに過ぎず、複数のページからホームページを構成する手段について開示していない。ただし、特許文献1に記載の従来例のように1ページのみからホームページを構成することは通常、稀であって、一般的に、開示する情報量が多くなるに従い、より効率的に情報の開示を行うためにツリー状の階層構造を利用して複数のページを構成して備えている。尚、このモデルの基本構造はデータベースモデルで例えると、実体集合間の関連を親子の関連から構成したものである。このモデルはデータベース管理システムの歴史上かなり初期に登場しており、一番上の全体集合をルートセグメント(トップページ)と呼び、他の全てのセグメント(ページ)をこのルートセグメントを祖先としている。このように、一般的に、ホームページはツリー状の階層構造を利用して複数のページを構成するとともに、そのページに表示された語彙やボタン、画像等をクリックすることによりリンク先のページへ移動し、他のページを閲覧できるように構成されている。このように、ホームページを構成する際に階層構造を用いることによって、カテゴリーごとに情報を分類し、そして、ホームページの閲覧者が所望のトピックスを素早く探し出せることを可能としている。さらに、ツリー状の階層構造を利用してホームページを構成することで、不要になったカテゴリーを適宜削除し、必要になったカテゴリーについては次々に新しい枝や葉を生やしていくことによって、ホームページの運営に頑強さを与えることができ、故に、サイト設計に柔軟性を与えることが可能になる。
つまり、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているのに対して、特許文献1に記載の従来例では、例えば通常客/常連客の区別に従って予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示する際、一つの画面(ページ)上に設ける内容物を変更して示しているに過ぎず、複数のページにわたる階層的なアプローチを行っていなかったため、必ずしも効率的にホームページを構成するものではなかった。
さらに、特許文献1に記載の従来例では、例えば通常客/常連客の区別に従って画面構成を任意に変更するため、ホームページの基本レイアウトに影響を与えるおそれがあった。しかし、通常、ホームページは画面の基本レイアウトを統一し、ホームページの基本的な性格と特徴に統一性を与えるようにしている。これは、画面の構成要素を頻繁に変更することは、ホームページの基本的な性格と特徴に好ましくない影響を与えるおそれがあり得ると考えられているためであるが、特許文献1に記載の従来例では、この点についての配慮を行っていない。
【0006】
このように、現在、ホームページの設計において階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているが、しかしながら、ツリー状の階層構造はホームページのページ管理(データ管理)を行う上で短所がないわけではなかった。特に、階層構造にリンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者はこの閲覧作業の全体的な状況の把握が困難になるという問題がよく知られている。このため、一般的に、階層構造は3〜5段階程度にレベル分けされるのが好適であるとされ、浅すぎる階層構造は各レベルに属するアイテム(情報)の数が多くなり過ぎ、また、深すぎる階層構造は他のページとの関連が理解し難くなるため、効率的な情報の開示を行うためには、好ましくないとされている。
しかしながら、個々のホームページは夫々異なる情報量から構成されており、一律的に全てのホームページのツリー構造のレベルの数を3〜5段階程度に強制することが必ずしも効果的とは言えない場合があった。換言すると、現在、サイト設計において、階層的なアプローチが最も一般的でかつ有益であるとされているが、このサイト設計にはツリー構造を用いるが故の問題点がないわけではなく、従って、現在、ツリー構造特有の問題を克服、ないしは最小化するように、より効率的なサイト設計が模索されている。
【0007】
例えば、従来のホームページの階層構造表示システムでは、従来、ホームページを構成する各ページの内容や構成、他のページとの関連が分からないために、リンクを辿って所望のページに到達する必要があり、ページ間を幾度となく往復するといった無駄な操作が多く発生してしまうという不都合があったことに鑑みて、ユーザが所望のページを容易に探し出せるようにするため、情報端末がネットワークを介してアクセスしたホームページの階層構造の一覧を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された階層構造の一覧を前記情報端末の画面に表示させる表示手段を有している(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に記載の従来例のように階層構造の一覧を情報端末の画面に表示させることは、閲覧作業の全体的な状況の把握を可能にするが、しかし、あくまでナビゲート手段に過ぎず、この表示手段を備えることによってホームページの情報管理状態が好適な状態に変化するわけではなかった。即ち、特許文献2に記載の従来例では、ホームページの構成如何にかかわらず、ツリー構造のナビゲート手段を提供することで、このホームページの全体構成の把握を可能としているに過ぎない。つまり、ホームページのページ構成が優れていれば、上記ナビゲート手段は効果的に機能し、ホームページのページ構成に問題があれば、上記ナビゲート手段の有無に係らず、このホームページの利用は敬遠されることになる。従って、特許文献2に記載の従来例のようにホームページの全体構成の把握を可能とする手段をホームページに備えることは効果的に作用する場合があるが、しかし、この手段自体はホームページの再構成を行うものではないため、必ずしも効果的な解決策ではなかった。
【0008】
以上記載のように、現在のWWWに関する技術では、インターネット上に接続された全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、これら情報の開示価値のレベルに合わせて、段階的な情報の開示を行う手段を完備していない。
しかしながら、地域活動や企業活動といった、より限定された範囲内でホームページを作成する上では、段階的な情報の開示を行うことに対する需要はある(例えば、特許文献1参照)。
ただし、現在、ホームページを構成する上でツリー構造が最も効率的であるとされ、段階的な情報の開示を行う上でも、このツリー構造を利用することが強く望まれる。
しかし、ツリー構造にも短所がないわけではなく、例えば、ツリー構造の分岐レベルが多すぎるとホームページの閲覧が困難になるため、一般的にこの階層構造のレベルは3〜5段階に限定されているといった問題を生じさせており、現在、ツリー構造特有の問題が広く認識されつつある(例えば、特許文献2参照)。
このため、ツリー構造を利用して、段階的な情報の開示を行うとともに、ツリー構造特有の問題点を克服、ないしは最小化する、段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法が望まれている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−32335号公報
【特許文献2】
特開2002−163296号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ツリー構造を利用して、段階的な情報の開示を行うとともに、ツリー構造特有の問題点を克服、ないしは最小化する、段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記グループごとに基本レイアウトを設定することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記グループごとにアクセス制限を設定することを特徴とする。
さらに、請求項23に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とする。
さらに、請求項24に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記グループごとの閲覧状態を示すことを特徴とする。
さらに、請求項25に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、表示するページに関するグループ名を示すことを特徴とする。
さらに、請求項26に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする。
さらに、請求項27に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする。
さらに、請求項28に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記ホームページを構成するページの管理状態を示すことを特徴とする。
さらに、請求項29に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造の一覧を示すことを特徴とする。
さらに、請求項30に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記段階的に設定されたグループの一覧を示すことを特徴とする。
そして、請求項31に記載した発明においては、インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造と、前記段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示すことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法は基本的には以上のように構成されるが、請求項1〜請求項22に記載した発明は、記録媒体上に記録されて配布されて、及び/または電気通信回線上で伝送されて、上記サーバに格納されてもよい。また、請求項23〜請求項45に記載した発明も同様に、請求項45に記載のように、プログラムとして提供されて、記録媒体上に記録されて配布されて、及び/または電気通信回線上で伝送されてもよい。尚、用語「記録媒体」は、例えばフロッピー(R)ディスク、MO、CD−ROM、ハードディスク等に代表される、少なくとも情報を読み取り自在に保存する任意の媒体として定義する。また、用語「電気通信回線」は、例えばLAN、無線LAN、あるいはインターネット等である、情報を伝送する任意の通信回線として定義する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付した図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に関するインターネットの使用環境を示す概念図である。符号100は、インターネットと接続した情報端末(情報処理装置)を示しており、この情報端末100は一般的に、コンピュータ(電子計算手段)101、データ入力部(データ入力手段)102、データ表示部(データ表示手段)103、データ交換部(通信手段)104、そしてデータ出力部(データ出力手段)105を有する。ただし、情報端末100はこれら手段101〜105を常に別体に備えるとは限らず、例えば、電子計算手段101、データ入力手段102、データ表示手段103及び通信手段104を一体に備えてもよい。また、情報端末100はこれら手段101〜105の全てを常に備えるとは限らず、例えば、印刷機をはじめとするデータ出力部(データ出力手段)105を備えなくてもよい。
そして、情報端末100はインターネットと接続するために、コンピュータ101の記憶装置(図示せず)内にホームページを閲覧する手段(Web閲覧用プログラム)を置き、好適にはモデム等の通信手段104によってインターネットと接続して、好適にはキーボード、マウス、あるいは音声入力手段であるデータ入力部102からホームページを閲覧するための方法を具体的に指示し(例えば、所望のホームページのURI/URLを入力し)、好適にはCRTディスプレイ、LCDディスプレイ、テレビ画面、または携帯電話の画面であるデータ表示部103からこの指示内容を確認し、そして、好適には印刷機であるデータ出力部105から所望の情報を出力するように使用される。
【0014】
尚、厳密には、Web閲覧用プログラム(ブラウザ)を利用して、クライアントがサーバ200に接続したとき、情報端末100に最初に表示される画面(先頭画面)をホームページと呼び、この先頭画面以外の画面をWebページと呼ぶが、実際には、Webページも含めて、広くホームページと呼ばれている。以下、本明細書では、この慣習に従って、先頭画面の区別をせず、広く「Webページ」を含めて「ホームページ」または「サイト」と呼ぶ。
また、用語「URI(Uniform Resource Identifiers)」はインターネット上でリソースを識別する手段を指し、より具体的には、この中にhttp:,ftp:,urn:等のスキームを有するものとする。これに対して、一般的に、用語「URL」は、「主たるアクセス手段」を識別の手法とするものを指す非公式な概念とされている。以下、本明細書では、用語「URI」の中に用語「URL」を含むものとする。尚、一般的に、URLは、「リソースを得るための手段の名前付け方法(htt、mailto、ftp等を含むスキーム)」と、「リソースを提供するマシンの名前(通常、登録製のドメイン名を使用してインターネット上のマシンを特定する手段)」と、そして、「リソース自身の名前(パス)、即ち、サーバ内部でのリソース(ファイル)の所在地を示す手段」の3つの部分(手段)から構成される。即ち、この3つの手段を合わせて使うことで、URLは、インターネット上のあらゆるリソース(ファイル)の所在地を重複なく特定することができる。
【0015】
インターネット接続時に、情報端末100の使用者がHTTPプロトコル(または他のプロトコル)を利用して、WWWサーバ200(または他のサーバ300)からデータを引き出す際、コンピュータ101に備えるWeb閲覧用プログラムはWebクライアントとして機能し、(主にHTML言語で作成された文書や画像等の)所望の情報をデータ表示部103上に表示させる。
この際、好ましくは、情報端末はIP接続によってインターネットに接続されて、Web閲覧用プログラムはドメイン名とIPアドレスとの相互変換が可能なドメインシステムを利用してWebサーバにアクセスして、ドメイン名によって指定されたWebページにアクセスする。
【0016】
図2は、情報端末100のデータ表示部103上に表示されるWeb閲覧用プログラム10と、このプログラム10の表示領域11内に表示されるホームページ20を示す概念図である。通常、一つのWebサイトには一個のトップページ(ホームページ)があり、このURLを、ホームページの所在地として活用して、Web閲覧用プログラム(ブラウザ)10を用いてホームページ20の閲覧を可能としている。
通常、Web閲覧用プログラム10はインターフェイスの開閉、移動、大きさの変更等の種々の機能を実現するために様々な操作ボタン(操作手段)12A、12B、12C及び12D等を備え、また、ホームページを表示する領域11の表示範囲を変更するための操作ボタン(操作手段)13A及び13B等を備え、そして符号14に示すように接続したWebページの名称を認識されやすいように表示させている。さらにWeb閲覧用プログラム10は、インターネットに接続して任意の情報の検索と閲覧等を行う際に、この操作を効率的に行うために、符号15に示す「File、Edit、View、Go、Favorites、Help」等のように様々な機能を行う操作部(操作手段)を備えている。さらに、情報の検索と閲覧を行う上で、使用頻度の高い、「前後移動(前後方向の矢印を示す符号16A、16B参照)」、「移動の中止(X印を示す符号16C参照)」、「ホームページに戻る(H印を示す符号16D参照)」、あるいは、「メールの確認(図示せず)」や、他、必要とされる様々な操作は、符号16A〜16Eに示す操作部(操作手段)のように、使用されやすいように配置されている。このように、一般的に、Web閲覧用プログラム10の細かな設定を上記操作部15を用いて行うのに対して、特に使用頻度の高い操作は上記操作部16A〜16Eを用いて行うように、Web閲覧用プログラム10は使用目的に合わせて各種の操作手段の位置、大きさ等を変えて示している。
尚、図1及び図2に示した図はともに本発明に係わる実施の形態を説明する上で、参考上に示しているに過ぎず、本発明に係わる実施の形態を構成する上で、例えば、図1に示した以外の形態の情報端末100と、図2に示した以外の形態のWeb閲覧用プログラム10を用いることは任意であることを理解されたい。
【0017】
段階的な情報の開示を行うホームページ
図3の(A)は、図1に示した、インターネットに接続されたサーバ200に格納されて、このインターネットに接続する任意の情報端末100に対して段階的な情報の開示を行う、本発明の実施の形態に関するホームページ20のページ構成を示す概念図である。尚、上述したように、ホームページ20を指定するURLは、通常、「スキーム」と、「ドメイン名を使用してインターネット上のマシンを特定する手段」と、そして、「サーバ内部でのリソースの所在地を示す手段」の三つの手段から構成されるが、図3の(A)は、特にURLのサーバ内部でのリソースの所在地を示す手段に関する。
図3の(A)に示すように、本発明に係わる実施の形態は符号P1、P2A、P2B、P2C、P3A、P3B及びP4(以下、例えばP1〜P4と略して記す)に示すようにトップページP1を親として関連するページP2A〜P4をツリー状に関連付けて構成(分岐)する階層構造20Aを有する。階層構造20Aは従来の技術と同様に構成され、親子の関係にあるページ同士は(例えば、アンカーを用いて)リンクされており、例えば、ハイパーテキストを利用することによって、単方向または双方向のページの閲覧(アクセス)が可能になっている。ただし、従来の技術で説明したように、従来公知のホームページに関する技術では、階層構造20Aを用いて複数のページを構成する場合、階層構造20Aに設定する段階(レベル)の数は浅すぎても、また深すぎても好ましくなく、一般的に、3〜5段階に限定されている。ここで、従来の技術におけるページ構成のレベルとは、例えば、図3の(A)では、通常、トップページ「P1」の置かれるレベルと、ページ「P2A、P2B及びP2C」の置かれるレベルと、そして、ページ「P3A、P3B及びP4」の置かれるレベルを言う。ただし、本発明の実施の形態では、符号G1、G2、G3及びG4(以下、例えばG1〜G4と略して記す)に示すように、この階層構造20Aに従ったアクセスを複数のアクセス可能グループ(アクセス許容範囲またはグループ)G1〜G4ごとに段階的に分類する。さらに、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする(優先させる)。
【0018】
ここで、図3の(A)及び(B)を参照されたい。両図はともに本発明の実施の形態に関するホームページ20、20’のページ構成を示している。ただし、上述したように、本発明の実施の形態では、階層構造20Aに従ったアクセスを段階的に分類するようにグループG1〜G4を設定する。つまり、図3の(A)及び(B)に示すホームページ20、20’は同一の階層構造20Aから複数のページを構成するが、しかし、グループG1〜G4の設定は互いに異なるため、図3の(A)及び(B)に示すホームページ20、20’は異なる開示状態(閲覧状態)に置かれている。即ち、図3の(A)に示すホームページ20は、例えばページP1を親として、直接の子ページをP2B、そして孫ページをP3Bとして階層構造20Aを構成している。ただし、同時にこれらページP1、P2B及びP3Bを夫々異なるグループ(符号G1〜G3参照)に分類しており、例えばページP1はグループG1に、ページP2BはグループG2に、そしてページP3BはグループG3に分類している。一方、図3の(B)では、ページP1を親として、直接の子ページをP2B、そして孫ページをP3Bとして、階層構造20Aを構成している。この点に関しては、図3の(A)及び(B)とも全く同様である。しかしながら、図3の(B)では、これらページP1、P2B及びP3Bを夫々異なるグループ(符号G1〜G4参照)に分類しており、例えばページP1はグループG1に、ページP2BはグループG2に、そしてページP3BはグループG4に分類している。この際、上述したように、本発明の実施の形態では、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とするため、図3の(A)に示すホームページ20と図3の(B)に示すホームページ20’はページの管理状態(開示状態または閲覧状態)を相違させる。
【0019】
つまり、例えば、ホームページ20、20’を開示する際、G3グループ以上のグループG1〜G3のみで自由な開示を行って、これより下のグループG4で限定的な開示(例えばパスワードを要求する)を行うことで、許可されていないユーザがホームページ20、20’の全ての情報を閲覧することを段階的に防ぐものとする。この場合、図3の(A)及び(B)に示したホームページ20、20’は、夫々ページの開示状態を相違させる。特に、図3の(A)に示したホームページ20では、ページP1〜P4の全てが閲覧できるのに対して、図3の(B)に示したホームページ20’では、ページP1〜P3Aのみが閲覧でき、ページP3BとP4はこの開示範囲から外され、ページの開示状態を相違させる。
これに対して、上述した特許文献2に記載の従来例では、上記本発明の実施の形態の有する特徴を識別することができない。つまり、特許文献2に記載の従来例では、階層構造20Aの一覧を情報端末100の画面103上に表示させる際、ツリー構造20Aに従ったアクセス情報のみを表示するため、本発明の実施の形態に特有のページの管理状態を段階的に区別することができず、単に、図3の(A)及び(B)のホームページ20、20’はあたかも同じ階層構造20Aから構成されると示すに過ぎない。この場合、特許文献2に記載の従来例では、ホームページ20、20’の効率的なナビゲート手段を提供できない。
また、上記特許文献1に記載の従来例では、段階的な情報の開示を行っているが、しかし、予め用意しておいた複数の画面の中から表示する画面を選択して表示しているに過ぎないため、階層構造20Aそのものを有せず、図3の(A)及び(B)のホームページ20、20’を区別する手段を備えるものではない。従って、本発明の実施の形態は、特許文献1や2とは全く異なる、独自の特徴を有するホームページを提供する。
【0020】
このように、本発明の実施の形態は、従来公知の技術と異なり、ホームページ20を構成する際、階層構造20Aを備えて情報をカテゴリー(ブランチ)ごとに分類して開示するとともに、これら情報を段階的に分類して(ただし、この分類基準は、上記ブランチによって限定されない)開示する手段を備える。
この際、好ましくは、グループG1〜G4はツリー状の階層構造の上から下に向って順に構成する。この構成では、ツリー状の階層構造では、この構造上、上方のページが最も頻繁にアクセスが行われ、下方のページに行くに従い、より細分化された情報にアクセスの種類が区別されるという特性を利用して、効果的にホームページの再構成を行うことができる。
尚、段階的な情報の開示を行う上で、グループG1〜G4の順序は、必ずしもツリー構造20Aの分岐形態によって影響されない。これは、ツリー構造20Aの分岐形態は一般的に情報をカテゴリーごとに区別することが多いが、しかし、カテゴリーごとの情報の区別(第一の基準に従った情報の区別、符号P1〜P4参照)と、これら情報の開示価値に従った情報の区別(第二の基準に従った情報の区別、符号G1〜G4参照)は往々にして相違するためである。ただし、第一の基準に従った情報の区別P1〜P4と、第二の基準に従った情報の区別G1〜G4が全く同一になることは可能であって、つまり、カテゴリーごとに区別された情報を、このカテゴリーごとに情報の開示価値を段階的に定めることは可能である。
【0021】
尚、段階的な情報の開示の区別の基準としては、例えば、開示する情報が一般情報に該当するのか、それとも、秘密、機密、極秘等の情報に該当するのかによって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。また、開示される情報が暴力的、性的な内容を含むため、閲覧者の年齢、人種、宗教等のバックグラウンドによって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。さらに、商業上、閲覧するものが一般客か、常連客か、優先客か等によって開示する情報の内容を段階的に分類したい場合を挙げることができる。さらに、他、任意の基準によって、段階的な情報の開示を実現してもよい。
【0022】
しかしながら、グループG1〜G4は、常に、ツリー状の階層構造の上から下に向って順に構成される必要はなく、例えば、任意の組合せのページから構成されてもよい。ただし、これらページの組合わせは所定の順番で選択され、この選択順序によって、情報の段階的な開示を可能とする。この場合、ツリー状の階層構造対するグループG1〜G4の設定をより柔軟に行うことができる。ただし、グループG1〜G4が複雑に設定される結果、ツリー状の階層構造に従ってアクセスを行う場合には、グループG1〜G4ごとのアクセスが煩雑になるおそれがある。しかし、必ずしもツリー状の階層構造に従わないでアクセスを行う場合(例えば、必要なページ名を直接指定して呼び出す)には有効に対処して、効果的にホームページの再構成を行うことに貢献できる。
【0023】
また、グループG1〜G4の段階的な設定は、ツリー状の階層構造に設定された少なくとも二つ以上のデータ経路として構成されてもよい。即ち、例えば、図4の(A)と同図の(B)に示すように、このデータ経路を少なくとも2つ以上の複数のアクセス可能領域(データ経路)に分けて、ツリー状の階層構造に従ったアクセスの順番を、データ経路の順序に従うように構成する。例えば、図4の(A)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。また、同様にして、図4の(B)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。さらに、これら、図4の(A)と同図の(B)に示したアクセスを切り替える際、この切り替えは所定の順番で構成されており、従って、アクセス経路ごとに、情報の段階的な開示を図ることができる。このため、例えば、秘密性の低い情報(ページ)は図4の(A)に示したデータ経路に含まれるようにし、また秘密性の高い情報(ページ)は図4の(B)に示したデータ経路に含まれるようにして、データ経路の選択を区別させることで、これら情報の保護を段階的に行う。このため、同様に、ページを一定の順番で再分類するため、情報をより最適化した状態に分類(区別)することを可能とし、さらに、アクセスをデータ経路ごとに段階的に分類(区別)するため、秘密(重要)性の高いデータ経路にアクセスするに従い、その前のデータ経路に設定されるアクセス条件が累積的に要求されるため、より強いセキュリティ対策を効率的に提供できる。
また、この実施の形態では、アクセス経路ごと、つまり、ツリーのブランチごとに情報の段階的な区別を行うため、頻繁に使用する情報と隠匿性の高い(秘密性の高い)情報との区別をツリーの深さとは直接関係なく設定することができる。また、アクセス経路ごとに情報の段階的な区別を行うため、頻繁に使用する情報と、隠匿性の高い(秘密性の高い)情報との区別を使用者のアクセス感覚に適するように構成することができる。さらに、この実施の形態では、夫々のアクセス経路を構成するページ(または経路)のなかには、複数のアクセス経路を重複して設定されることができ、従って、より多様化したアクセス可能領域の設定を可能にする。
尚、図4の(A)と同図の(B)に示した実施の形態では、データ経路自体は段階的に構成されておらず、これらのデータ経路の選択を段階的に構成することで、情報の段階的な保護を図っている。しかしながら、本発明の実施の形態は図示したものに限定されず、他、例えば図5の(A)と同図の(B)に示したように構成されてもよい。この場合、データ経路自体が段階的に構成されており、例えば、図5の(A)に示したデータ経路は、図5の(B)に示したデータ経路に全て含まれるように、各データ経路は所定の順番で入れ子状に構成される。この場合、データ経路の構成によって、情報の段階的な開示を図ることができる。尚、図5の(A)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。また、同様にして、図5の(B)では、実線で示したデータ経路に沿ったアクセスのみが許容され、破線で示したデータ経路に沿ったアクセスは許容されない。
【0024】
以上のように、本発明の実施の形態は、インターネットに接続されたサーバ200に格納されて、インターネットに接続する情報端末100からの閲覧を可能とするホームページ20とこの作成方法に関し、少なくとも、(i)ツリー状の階層構造20Aを利用して二つ以上のページP1〜P4を関連付けて構成し、(ii)ツリー状の階層構造20Aを二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類し、かつ、(iii)ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする(優先する)。
【0025】
尚、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページP1〜P4を関連付けてホームページ20を構成する上記(i)の手段は、例えば、テキストにタグを埋め込んでHTML文書(またはこれに相当する文書)を作成するHTML文書作成手段と、このHTML文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページからホームページ20を構成する手段(例えば、任意のページをリンク先に指定するアンカー等)を利用して構成されてもよい。あるいは、予め作成されたHTML文書(またはこれに相当する文書)を修正自在に読み込む読込手段と、この修正自在に読み込んだ文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けたホームページ20として構成する手段を利用して構成されてもよい。さらに、予め作成された文書をHTML文書(またはこれに相当する文書)として修正自在に変換して読み込む読込手段と、この修正自在に変換して読み込んだ文書をツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けたホームページ20として構成する手段を利用して構成されてもよい。そして、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページを関連付けて予め構成されたホームページ20を修正自在に読み込む読込手段を利用して構成されてもよい。
【0026】
そして、上記(ii)ツリー状の階層構造20Aを二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類する手段は、ツリー状の階層構造20Aを利用して、少なくとも二つ以上のページP1〜P4を関連付けてホームページ20を構成する際(同時に、またはこの後)、親子の関係にあるページ(リソース)間のリンクの状態をグループG1〜G4ごとに段階的に区別することで行ってもよい。
つまり、(i)ツリー状の階層構造20Aを利用して二つ以上のページP1〜P4を関連付けて(例えば、アンカーを用いて)構成する際(同時に、またはこの後)、(ii)これらページP1〜P4のリンク関係をグループG1〜G4ごとに段階的に区別するように、各リンクごとにグループ設定手段(リンク要素)20Bを定めることで、ツリー状の階層構造20A(アンカーの状態)を二つ以上のグループG1〜G4に段階的に分類する。そして、(iii)インターネットに接続する任意の情報端末100からのアクセスが当該ホームページ20に対して行われた際、異なるグループにわたるアクセスが行われる度に上記リンク要素20Bを優先的に参照して、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位としてもよい。
ただし、用語「リソース」は、URLで指定できるあらゆるものを指すものと定義する。尚、本明細書では、主に、ホームページ20のトップページP1に関連付けられるページを指す。
また、用語「リンク」は、リソース(およびリソースの一部)間の明確な関係を指すものと定義する。尚、本明細書では、「リソースの一部」は、ページ上に含まれる任意の内容物とする。
そして、用語「リンク要素」は、リンク関係を記述する要素と定義する。尚、本明細書では、少なくとも、トップページP1から分岐するページを多段階式G1〜G4に区別させる機能(手段)を有するものとする。さらに、アンカーを用いてリンク関係を定める場合には、リンク要素は、これらアンカーの状態を多段階式に参照自在に分類するものとする。
【0027】
ただし、本発明に係わる実施の形態では、リンク関係を定める上で、一つの始点アンカーから一つの終点アンカーに向けて定義される一対一の単一方向リンクを用いてもよく、また、一対一の単一方向リンクに限定されずより高機能なリンクとして定義される「拡張リンク」をも用いてもよい。
尚、上記拡張リンクでは、リンクにメタデータを関連付けて、リンクの役割や性質、動作などを具体的に指定することを可能にする。本発明に係わる実施の形態では、この特徴を利用することによって(即ち、グループごとに異なるメタデータをリンクに関連付けることによって)、(iii)ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4に従った開示を上位とする際、グループG1〜G4ごとにアプリケーション独自の振舞いをさせてもよい。例えば、異なるグループG1〜G4間でリンクを定める際(例えばグループG2とグループG3の間)、より下層のグループにトラバーサルするとき(例えばG2からG3に向かう)、所定のパスワードを要求する等の独特のアプリケーションの挙動をグループG1〜G4ごとに行うのに適切なようにアークを設定してもよい。
ただし、用語「トラバーサル」は、リンクを利用したり、辿ったりすることを指す。
また、用語「アーク」は、トラバーサルの方向や、その時のアプリケーションの挙動などに関する情報を指す。
【0028】
尚、HTMLでのリンクには、ユーザのリクエスト(例えば、上記手段102を利用した、マウスクリックやキーボードの利用によるコマンド操作等)に応じてリンク先のリソースを読み込んでページ全体に表示するタイプと、新たなウィンドウを開いてリソースを表示するタイプと、ページをロードするときにリンク先リソースでその部分を置換するタイプに分けることができるが、本発明に係わる好適な実施の形態では、段階的な情報の開示を行う上で、これらリンクの形態のいずれをも利用可能とする。
【0029】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、インターネットに接続した情報端末100がサーバ200に置かれたホームページ20を構成する任意のページにアクセスするとき、ゲートウェイプログラム210を用いて、WWWサーバ200と、バックエンドで動作するプログラム210との間で情報のやり取りを行って、情報端末100によるアクセスを複数のグループG1〜G4ごとに区別してもよい。即ち、CGI(Common Gateway Interface)、Javaサーブレットを使う方法や、サーバ200に組み込まれた特殊モジュールを使う方法等を利用して、WWWサーバ200と、バックエンドで動作するプログラム210との間の情報のやり取りを行うインターフェイスを構成し、Webページに入力機能を設け、ユーザが入力した内容(例えば、異なるグループへのアクセスのリクエスト)に応じて外部プログラム210を動作させ、その実行結果をWebページとして表示することを可能にするように、ホームページ20にHTMLで定義されている以外の機能を付加してもよい。この場合、本発明の実施の形態に係わる情報の段階的な開示を行う際に、HTMLに限定されない様々な機能を付加することができる。例えば、ゲートウェイプログラム210を用いて、関連する任意のデータベース220を読み込んで、この内容をWebページに出力することにより、ホームページの閲覧者の総数を表示させる際(図2の符号29参照)、さらに、異なるグループG1〜G4ごとの閲覧者の総数を表示できるようにしてもよい(図示せず)。
【0030】
さらに、本発明に係る実施の形態では、クッキーをグループG1〜G4ごとに参照させることによって、情報の段階的な開示をより効率的に行ってもよい。尚、クッキーとは、ユーザがあるサイトのホームページ等にアクセスすると、その情報端末100の記憶装置(ハードディスク)等の記憶媒体(図示せず)に記録される、ユーザの認識を行うデータであって、このクッキーを用いることにより、次に、ユーザがそのサイトのホームページにアクセスした際に、そのサイトがアクセスしてきたユーザの特定を行えるようにするものである。
即ち、本発明に係る実施の形態では、グループG1〜G4ごとに情報端末100のアクセスの許容されている範囲を定め(例えば、一般客はグループG2まで、かつ、優先客はグループG3まで等のように)、情報端末100が異なるグループ間G1〜G4にわたってアクセスを行う際、情報端末100のアクセスの許容されている範囲(例えば、情報端末100のクッキーを参照し、該当する情報がなければ一般客の範囲G2として扱い、優先客に相当する情報があれば、優先客の範囲G3として扱う)と、情報端末100のアクセスする(リクエストされた)ページの属するグループを比較し、そして、この比較結果に基づいて、情報端末100によるホームページ20に対するアクセスを、グループG1〜G4ごとに区別する。この場合、例えば、情報端末100がグループG1からグループG3までの情報のアクセスを望む場合、この情報端末100のクッキーを参照し、一般客の範囲G2として扱うならば、所定の比較作業より(例えば、G2<G3)、比較結果が「小」であれば、アクセスを拒絶する。また、この情報端末100のクッキーを参照し、優先客の範囲G3として扱うならば、所定の比較作業より(例えば、G3=G3)、比較結果が「等」または「大」であれば、アクセスを許容する。
尚、情報の段階的な開示の基準となる、情報端末100のアクセス範囲は、常に不動(変更不能)である必要はなく、例えば、情報端末100からの指示に従って、情報端末100のアクセスの許容されている範囲を変更自在にしてもよい。ただし、この場合、ホームページ20を置くサーバ200は、所定のパスワードの入力を情報端末100に対して求めてもよい。さらに、情報端末100のアクセス範囲が変更した場合は、その都度、情報端末100に関するクッキー情報を変更してもよい。
【0031】
以上のようにホームページ20を構成することによって、本発明に係る実施の形態は、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、最も有益であるとされている階層的なアプローチを備え、グループG1〜G4ごとに情報の段階的な開示を行い、そして、グループG1〜G4ごとにアクセスの状態を分類することで、個々のホームページ20を作成する上で、現在のWWWに関する技術では、インターネット上に接続された全ての情報に対して、本来、情報の開示価値には段階的な相違があることに基づいて、これら情報の開示価値のレベルに合わせて、段階的な情報の開示を行う手段を完備していない点を補う。さらに、これらグループG1〜G4ごとの開示(閲覧)状態を明確にすることで、ホームページ20の閲覧者は段階的に区別された範囲のいずれかにいることを理解するため、従来、リンクされるページ数が増えるに従って、ホームページの閲覧者はこの閲覧作業の全体的な状況の把握が困難になるという問題に対して効果的に対処できる。
【0032】
以上のように、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、情報を段階的に開示する上で適当な、さらなる特徴を備えることができる。
例えば、上述したように、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20にグループG1〜G4ごとに夫々異なるパスワードを定めてもよい。この場合、外部からのホームページ20へのアクセスを段階的に限定することによって、単にホームページ20の入口(トップページP1)や、特定のページでのみアクセスを制限する場合と異なり、ホームページ20に開示する情報をこの情報の秘密(重要)性に従って段階的にアクセス制限できる。つまり、グループG1〜G4ごとにパスワードを設定することで、累積的な情報の保護(閲覧の禁止)を可能とする。例えば、図3の(A)に示したグループG3に置かれた情報にアクセスする際、グループG1及びG2に設定されたパスワードを予め解除した上でなければ、グループG3に設定されたパスワードを解除できないようにホームページ20を構成する。この場合、グループG3に設定するパスワードの強度は、グループG1とG2に設定するパスワードの強度と掛け合わされた(組み合わされた)ものとなる。一方、従来の技術のように、特定のページのみに個別対処的にパスワードを設定する場合、このような効果は奏しない。故に、本発明の実施の形態では、情報を段階的に保護することにより、秘密(重要)性の高いグループにアクセスするに従い、その前のグループに設定されるアクセス条件が累積的に要求されるため、より強いセキュリティ対策を提供できる。
【0033】
具体的には、例えば、ユーザが異なるグループG1〜G4間を移動する際に、その都度ユーザにパスワードの入力を要求するプログラムを起動させる。そして、ユーザがパスワードの入力を行うと、このプログラムはただちにパスワードを暗号化する。次に、好適には1ユーザ毎に1行のASCII文字列から構成するパスワードを読み込み、あらかじめ記録された情報(パスワード)と比較する。このパスワードが入力したパスワードと一致すれば、ユーザの異なるグループへのアクセスが認められ、そうでなければ、ユーザの異なるグループへのアクセスは拒否されるようにこのプログラムを構成する。係る作業を異なるグループG1〜G4間で行うことにより、ホームページ20へのアクセスを段階的に制限できる。
【0034】
ただし、上述の実施の形態では、ホームページ20を開示する際、潜在的に、グループG1〜G4ごとに複数のパスワード管理を要求する。このため、パスワード管理を容易にする(つまり、パスワード管理に負担をかけ過ぎないようにする)ことが望ましい。好適には、本発明に係る実施の形態では、上述したように、パスワードが解除される度に、情報端末100の記憶装置に書き込まれたクッキー情報を書き換えて、情報端末100の許容されているアクセス範囲を予め広げさせることで、次回、同様のアクセス範囲の変更が行われたときに、同じパスワードを要求しないように構成してもよい。あるいは、上記グループG1〜G4毎に設定するパスワードの解除手段を情報端末100に接続する任意のデバイス(装置)と協働して機能させてもよい。例えば、少なくとも本体と、記憶媒体(メモリ)と、接続部を有するデバイス(装置)(図示せず)を構成し、この接続部を情報端末100に外接する作業に応じて、上述したパスワードを読み込むプログラムによって、外接されたデバイスの記憶媒体上に書き込まれた情報(パスワード)を読み込ませ、この読み込まれた情報を用いて、ユーザの異なるグループG1〜G4間のアクセスの許容の是非を判断させてもよい。この場合、上記クッキーの使用を解除していても、同様の機能を奏することができる。
あるいは、パスワードを記憶した磁気ストライプを貼付したカード(図示せず)を用いて、この接続部を情報端末100に外接する作業に応じて、上記パスワードを読み込むプログラムによって、磁気ストライプ上に書き込まれた情報(パスワード)を読み込ませ、この読み込まれた情報を用いて、ユーザの異なるグループG1〜G4間のアクセスを実行させてもよい。この場合、磁気ストライプは上述した記憶媒体と、接続部の双方の機能を共有する。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、タブレット(図示せず)等に署名させ、この署名とあらかじめ登録した署名とを比較することによって、異なるグループG1〜G4間のアクセスを許容させてもよい。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、任意のデバイス(図示せず)を用いて、指紋、声紋、または他の身体的特徴を識別させることによって、異なるグループG1〜G4間のアクセスを許容させてもよい。
さらに、例えば情報端末100の利用者に、グループG1〜G4毎におけるユーザのアクセスを特定の日や曜日や時間に限定して行ってもよい。
ただし、以上記載したパスワード管理方法は、夫々異なるグループG1〜G4毎に独立して(さらには組み合わされて)使用されてもよい。
以上のように構成することによって、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、情報を段階的に保護することによりホームページ20への不正アクセスをより確実に防止し、さらに、パスワードの管理を容易にできる。
【0035】
また、本発明に係る実施の形態では、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、ホームページ20を閲覧するユーザが異なるグループG1〜G4間を移動する際、効果音及び/または画面の点滅及び/または文字情報の表示等の特殊効果を情報端末100に生じさせてもよい。即ち、異なるグループG1〜G4間にわたってアクセスが行われた際、情報端末100の有する音声発生手段(図示せず)及び/または画像表示手段103を利用して、係るアクセスを人間の聴覚及び/または視覚を利用して情報端末100の利用者に知覚させてもよい。この場合、例えば、異なるグループG1〜G4間にわたったアクセスに失敗したときにも、効果音、画面の点滅等の特殊効果を情報端末100の操作画面103等に生じさせてもよい。さらに、保護対象の情報の秘密性が高まるにつれ、即ち、より深い階層のグループにアクセスするにつれ(例えば、図3を参照して、グループG2からグループG3にアクセスする)、このアクセスの行われたとき、またはこのアクセスに失敗したときにより大きな効果音、またはより激しい画面の点滅等の特殊効果を生じさせるようにしてもよい。また、例えば「CAUTION」、「FORBIDDEN」、「アクセス禁止」等の英語、日本語等の任意の言語によって適当な文字情報を適宜、情報端末100の操作画面103上に生じさせてもよい。この際、より深い階層のグループにアクセスするにつれ、より強いメッセージを意味する文字情報を情報端末100の操作画面103上に表示させるようにしてもよい。
以上のように構成することによって、本発明に係る実施の形態は、インターネットに接続する情報端末100からのホームページ20へのアクセスを段階的に分類する手段を有するが、さらに、情報端末100の有するハードウエア資源(音声発生手段及び/または画像表示手段103)等を利用することで、情報端末100を使用するユーザがホームページ20へのアクセスをグループG1〜G4ごとに段階的に行う際に、人間の視覚及び/または聴覚を利用した特殊効果を併用させて、ホームページ20へのアクセス状態の把握を効果的に行うことができる。尚、上記特殊効果を行わせる具体的なタイミングは、リクエスト及び/またはアクセスの行われた直後(その成功、失敗を問わず)に行うのが望ましいが、この間隔の具体的な設定値は任意である。
【0036】
さらに、本発明に係る実施の形態では、情報端末100の有する様々なハードウエア資源を利用することで、グループG1〜G4ごとにアクセスの行われた日時及び/またはそのアクセスを行ったものの名前を情報端末100及び/またはサーバ200の記憶媒体(図示せず)に記憶させて、グループG1〜G4ごとの監視作業を行ってもよい。このように構成することによって、不正アクセスが行われた際、ホームページ20の入口のみならず、係るアクセスの行われた経緯(即ち、不正アクセスを行った者の痕跡)を保護対象の情報のレベル(グループG1〜G4の段階的な順番)と、そのアクセスの行われた時間とを組合せて把握することができる。つまり、本発明の実施の形態では情報を段階的に開示するため、より深い、即ちより重要な情報にアクセスするに従い、そのアクセスの痕跡はグループG1〜G4ごとに累積的に集積できる。係る特徴は、従来の技術のように、ホームページの入口のみ、あるいは特定のページにおいてのみアクセスの種類を区別する場合には具備されていなかったことを理解されたい。尚、この監視作業は、上記クッキーを用いて、あるいは上記クッキーと組合せて行ってもよい。
【0037】
さらに、本発明に係る実施の形態では、段階的に分類されたグループG1〜G4を変更する手段を有してもよい。即ち、従来の技術で説明したように、階層構造20Aを用いることによって、例えば不要になったカテゴリーを削除し、必要になったカテゴリーについては次々に新しい枝や葉を生やしていくようにサイト設計に柔軟性を与えることを可能とすることによって、ホームページの運営に頑強さを与えることが可能になる。これに対して、本発明に係る実施の形態では、さらに、不要になったグループを削除ないしは変更し、必要になったグループについては新規に作成するようにして、情報の段階的な開示を柔軟に行う。ただし、この手段は、ホームページ20の管理者に限定して提供されるのが好ましい。これは、ホームページの閲覧者に対して、ページの再構成手段を提供することは、むしろ操作を煩雑にする惧れがあるためである。
【0038】
さらに、本発明に係る他の実施の形態では、グループG1〜G4ごとに常に段階的な情報の開示を行う必要はなく、グループG1〜G4のまとまりごとに段階的な情報の開示を行ってもよい。つまり、本発明に係る他の実施の形態では、情報をグループG1〜G4ごとに段階的に分類するとともに、さらに、これらグループを単位として、例えば、「グループG1」の開示範囲H1と、「グループG2及びG3」の開示範囲H2と、そして、「グループG4」の開示範囲H3の三つの開示範囲H1〜H3を設定して、この三つの開示範囲(二段式アクセス可能グループ)H1〜H3ごとに、段階的な情報の開示を行ってもよい。
即ち、本発明に係る他の実施の形態では、例えば、所定の基準に基づいて、グループG1〜G4ごとのまとまりに基づいた開示範囲H1〜H3を予め二つ以上設定し、かつ、情報端末100からのサーバ200へのアクセスの種類を前記所定の基準に基づいて分類して、予め設定した開示範囲H1〜H3のうちのいずれか一つ内で、情報端末100からのホームページ20の閲覧を行わせてもよい。このように構成することによって、例えばグループG1〜G4の数が多数必要になった場合においても、グループのまとまりH1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行うことで、より柔軟なサイト設計を行うことができる。この構成では、二重構造的に情報の段階的な開示を行うが、段階的な情報の開示を行う際に利用する上記リンク要素20Bに対して、さらに、第二のリンク要素を定めることによって、情報端末100からのアクセスを分類する際に、この第二のリンク要素を優先的に参照することで、開示範囲H1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行ってもよい。あるいは、上記リンク要素20Bをさらに多段階式に分類する任意の分類手段(分類表を含む)を用いて、情報端末100からのアクセスを分類する際に、この分類手段を優先的に参照することで、開示範囲H1〜H3ごとに情報の段階的な開示を行ってもよい。尚、この際、さらに、情報端末100からの指示に従って、所定の基準に基づいた分類H1〜H3を変更する手段を備えてもよい。
【0039】
GUI
本発明に係る実施の形態は、以上のように構成されることによって、インターネットを介して任意の情報端末100がホームページ20にアクセスする際、段階的な情報の開示を行うが、さらに、情報端末100の表示装置103の画面上に、ホームページ20の情報を段階的に開示するのに適切なGUI(Graphical User Interface)を表示させることを特徴とする。
つまり、例えば、ホームページのみならず、ワードプロセッサやCAD等のアプリケーションソフトウエアで用いられる「メニュー部(操作部)」の改善が、コンピュータシステムの使用環境の向上につながり、そして、操作性の向上のみならず、関連する商品の品質、コスト面にも好適な影響を与えるように、人間と道具(コンピュータシステム)の接続の形(GUI)を改善することが、使いやすい道具(コンピュータシステム)を実現する上で極めて重要である。しかしながら、例えば、上記特許文献1、2に記載の従来例では、ホームページのGUIに関してほとんど記載していない。これに対して、本発明の実施の形態では、係るGUIの占める重要性に鑑みて、情報を段階的に開示するにあたり、この特性に適切なGUIを提供することを特徴とする。尚、用語「GUI」は、他、マンマシンインターフェイス、ヒューマンインターフェイス、あるいはユーザビリティエンジニアリングとしても呼ばれているが、本明細書では、GUIとして統一的に参照する。
【0040】
好適には、本発明の実施の形態は、従来のGUIを改善する上で、次に挙げる手段のうちの少なくともいずれか一つを提供する。即ち、
(I)グループごとに基本レイアウトを設定する手段と、
(II)グループごとの閲覧状態を示す手段と、
(III)表示するページごとに該当するグループ名を示す手段と、
(IV)表示するページの内容物ごとに該当するグループ名を示す手段と、
(V)段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う手段と、
(VI)ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段と、
(VII)ホームページを構成するページの管理状態を示す手段と、
(VIII)階層構造の一覧を示す手段と、
(VIV)段階的に設定されたグループの一覧を示す手段と、そして、
(X)階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示す手段のうちの少なくともいずれか一つを提供する。
【0041】
まず、(I)グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の基本レイアウトを設定する手段について説明する。
従来公知の技術では、ホームページを作成する上で、ツリー状に複数のページをカテゴリーごとに区別して構成することが優れた手段とされているが、これは、ツリーのブランチごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを変更するようにホームページの基本レイアウトを設定することによって、カテゴリーごとに区別された情報に対して、識別されやすい独自の外観を与えることができるためである。これに対して、本発明の実施の形態では、カテゴリー(ブランチ)ごとに区別された情報に対して、この情報の開示価値に準じて、段階的なホームページ20の閲覧を可能とするようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)を設定することに鑑みて、従来の技術と異なり、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の基本レイアウトを設定する。即ち、本発明の実施の形態では、ツリー20Aのブランチごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定するだけでなく、むしろグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定可能とする。そして、ツリー状の階層構造20Aに従ったページの開示に対して、段階的に分類されるグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に従った開示が優先される(上位となる)といった心理的な効果をホームページの閲覧者に対して視覚的に知覚させて、より効果的なホームページの閲覧を可能とする。尚、この基本レイアウトとしては、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに共通の文書レイアウトや設計モデルを設定させることで対応してもよく、あるいは、より簡単に、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにホームページ20の背景21の色や模様やデザイン等を設定することのみによって行ってもよい。さらには、後述するバナー(banner)やタブバー(tab bar)を利用して行ってもよい。
【0042】
即ち、本発明に係わる実施の形態では、基本レイアウトの変更(設定)手段として、ホームページ20に置かれるバナーを利用することにより、ホームページ20のアイデンティティー(性格、特徴)をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに反映させてもよい。即ち、従来、適切に設定されたバナーは、数あるホームページのなかから該当するホームページを際立たせることを可能とし、閲覧者に好適な印象を与えることができるとされている。これに対して、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20に置かれるバナーのデザインをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに変更することにより、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの情報の開示の区別を視覚的に際出させてもよい。ただし、このバナーのデザインの変更は、ホームページ20の基本的な性格から逸脱するものではなく、しかし、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに微調整を行うことで、ホームページ20の基本的な性格に一貫性を保ちながらも、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに異なる特性を際立たせるのが望ましい。
例えば、図6の(A)及び(B)に略して示すように、ホームページ20にバナー25や、ホームページ20の個性を示すロゴ26等を置く際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにこれらバナー25A、25Bやロゴ26A、26Bの形状、大きさ、色彩、模様等を変更させてもよい。さらに、図6の(C)に略して示すように、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとにバナーにさらなるアイテム(色彩、模様、デザイン等の任意の組み合わせ)27を追加して示してもよい。ただし、これら変更は、ホームページ20の基本的な性格に大きな影響を与えるものではなく、統一性を維持しながら、しかし、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに調整を加えるのが好ましい。このようにホームページ20の見やすい位置に置かれる、ホームページ20の性格を反映させるバナーに対して、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの変更を加えることで、このサイトの閲覧者に対して、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに開示状態が変化していることを知覚させる。
【0043】
さらに、基本レイアウトの変更手段として、ホームページ20にタブバーを設けて、カテゴリー(ブランチ)ごとのアクセス手段を示す際に、このアクセス手段をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別してもよい。即ち、従来、タブバーを設けることによって、ホームページの有する情報を明瞭に区別させ、かつ、閲覧者に所望の情報に容易にアクセスできるように利便を図る場合がある。尚、タブバーは、文字情報(テキスト)、またはグラフィック情報(タブの位置や色)によって区別されて、サイトの中で閲覧している領域(ブランチ)を強調させることができる。これに対して、本発明に係る実施の形態では、ホームページ20のページ構成をツリー状の階層構造20Aに従って構成する際、このページ構成をカテゴリー(ブランチ)ごとにタブバーを設け、かつ、これらタブバーをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別することで、階層構造20Aを複数のグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類していることを際立たせることを可能とする。
例えば、図7の(A)、(B)及び(C)に略して示すように、階層構造20Aに従ってカテゴリー(ブランチ)ごとに区別された情報に対して、この情報の開示価値に準じて、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的な情報の開示を行う際、これらタブバーをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別して表示させてもよい。例えば、図7の(A)では、グループG2(図3参照)までの閲覧を可能としており、該当するグループに振り当てられたタブバー28Aのみを表示している。一方、図7の(B)では、グループG3までの閲覧を可能としており、該当するグループまでに振り当てられたタブバー28Aと28Bを表示している。さらに、図7の(C)では、グループG4までの閲覧を可能としており、該当するグループまでに振り当てられたタブバー28A、28B及び28Cを表示している。即ち、図7に示した実施の形態では、許容されているアクセスのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)が変化するに伴い、該当するタブバーを段階的に表示させることで、ホームページ20の基本レイアウトを変化させている。
さらに、図8の(A)に略して示す実施の形態では、図7に示したようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的にタブバー28A、28B及び28Cを表示させるかわりに、全てのタブバー28A、28B及び28Cを同時に表示させている。しかし、図8の(A)に示す実施の形態では、これらタブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに色分けして(あるいは模様や形状等を変えて)示すことで、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。また、図8の(B)に示す実施の形態では、タブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに位置を外して(所定の間隔を置いて)示すことで、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。さらに、図8の(C)に示す実施の形態では、タブバー28A、28B及び28CをグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに該当する名称、符号、記号等を付加して示すことで(記号1〜3参照)、タブバー28A、28B及び28Cの種類を区別して示している。いずれにしても、図8の(A)〜(C)に示した実施の形態では、許容されているアクセスのグループごとに、該当するタブバーを区別して表示させることで、ホームページ20の基本レイアウトをグループごとに設定している。
以上記載のように、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに基本レイアウトを段階的に設定することで、ツリー状の階層構造20Aに従った開示を行う際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに情報が区別されていることをサイトの閲覧者に知覚させて、段階的な情報の開示を行う際、この作業を滑らかに行えるようにする。
【0044】
次に、(II)グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧(開示)状態を示す手段について説明する。
上述のように、本発明の実施の形態では、階層構造20Aに従った閲覧をグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的に区別するため、好適には、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を情報端末100の操作画面103上に表示することにより、この操作状況を容易に把握させる。例えば、図2に示したように、情報端末100の表示手段103の画面上にホームページ20を開示する際、符号30に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段を提供する。尚、図2に示した実施の形態では、表示部30に「2」として表示させることで、グループG2までの閲覧が許容されることを示している。ただし、図2に示した実施の形態では、表示部30はグループG2を示すために単に数字の2を示しているが、他、文字情報を利用して、「GROUP2」と英語表記してもよく、「グループ2」と日本語表記してもよく、あるいは他の言語で表記してもよい。また、「グループ2」の替わりに、「レベル2」、「フロア2」等、該当する任意の文字情報を表示させてもよい。この際、表示部30は少なくともグループ名の表示手段31と本体(縁部)32を有するのが好ましいが、しかし、本体32を有さずに、このグループ名だけを表示させるようにしてもよい(図示せず)。この場合、本体32を透明に表示することと同等である。このように情報端末100の画面103上にグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示すことで、利用者(ユーザ)は現在どのグループにいて、そして、どのグループまでアクセスできるのかを容易に認識できる。さらに、グループ単位(あるいは、開示範囲単位)で、ホームページ20の位置付けを理解できるため、従来の技術と比較して、ホームページを構成する各ページの内容や構成、他のページとの関連が分からないために、ページ間を幾度となく往復するといった無駄な操作が生じることをより抑えることが可能となる。さらに、係る特徴を備えることによって、従来、ホームページの階層構造のレベルは、3〜5段階程度に限定されていたが、全体構成の把握を容易にすることで、係る条件の緩和を図ることを可能にする。尚、本体32は、少なくとも形状情報(例えば、X、Y座標に対応する情報)と、位置情報を有し、必要に応じて、関連して、色、模様に関する情報を有し、ブラウザ10上に表示される。そして、表示手段31は、上記クッキー情報を利用して、情報端末100に許容されているアクセス範囲を示してもよい。あるいは、予めサーバ200に備えられる情報を利用して、アクセスの許容されている範囲を示してもよい。
【0045】
尚、本発明の実施の形態では、符号30に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段を提供する際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を変更自在に表示させてもよい。換言すると、ユーザに、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧範囲を変更する権利を与えてもよい。この操作方法は任意の手段によって実現されてもよいが、例えば図2に示した表示部30の近くまたは縁部32内に、プルダウンメニュー(pull−down menus)、ポップアップメニュー(popup menus)または階層状メニュー(hierarchical menus)等の変更手段(図示せず)を示してもよい。この場合、ユーザは、例えばマウス、キーボード、音声入力装置等のデータ入力手段102を用いることによって、例えばポインタを表示手段103の画面上で移動させて、この変更手段を選択することで(キーボードによるコマンド操作を行って、またはマウスを用いてポインタを操作部上でクリックさせて)、他のグループ名(例えば、G1〜G4のいずれか)を表示させて、所望のグループ名(例えば、G3)を選択できるようにしてもよい。この際、複数のグループ名から選択されたグループ名を区別するために、強調手段(ハイライト手段)を表示させてもよい。強調手段は、選択されたグループ名に強調記号を付与してもよく、選択されたグループ名を取り囲んで強調(ハイライト)してもよく、または選択されたグループ名のフォントを変更させてもよく、または選択されたグループ名の表示色を変更させてもよく、または選択されたグループ名のまわりを点滅させて他の情報から区別してもよい。そして、ユーザがグループG2からグループG3まで、アクセス範囲の変更を指定する際に、グループG3に特定のパスワードが設定されているならば、任意の手段(図示せず)でユーザに注意を促し、そしてパスワードの入力手段(図示せず)を画面上に表示させる。さらに、ユーザがアクセス範囲を変更するに応じて、効果音や、画面の点滅等の特殊効果を行ってもよい。尚、ユーザがアクセス範囲を変更した後、該当する情報端末100のクッキー情報を変化させて、次回からは、このクッキーを参照することで、変更後の範囲内で、ホームページ20の閲覧ができるようにしてもよい。さらに、変更後の情報をサーバ200内、あるいは関連するデータベース220上に記憶させて、次回からは、この情報を参照することで、変更後の範囲内で、ホームページ20の閲覧ができるようにしてもよい。
【0046】
また、上述のように専用のインターフェイス(表示部)30を用いて、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を示す際、この表示部30はホームページ20と分離して、ブラウザ10の表示範囲11内の任意の場所に表示してもよい。尚、このインターフェイス30は位置、形状、色彩、模様、大きさ等を任意に変更してもよい。さらに、この周囲(本体32の外側)に任意の飾り等を備えてもよい。例えば、図9の(A)〜(D)に示した実施の形態では、専用のインターフェイス30を用いて、この本体32上に符号31に示すようにグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す際、本体32の周囲に任意の飾り(デザイン)33を施して、美的処理をし、ホームページの閲覧者に対して好適な印象を与えるようにしている。ただし、この飾り33は図9の(A)に示すように、本体32の周囲に沿って施されてもよく、または図9の(B)に示すように、本体32よりも大きく、よりデザイン性を高めて施されてもよい。このように、図9の(A)及び(B)に示した実施の形態では、インターフェイス30の周囲に観葉植物に似せたデザインを施して、このホームページ20の閲覧者に対して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる効果を働かせる。この際、例えばより深い(下方の)グループの情報にアクセスするに従って(例えばグループG2からグループG3にアクセスする)、飾りとして付加した植物を成長させるようにアニメーション状に示して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる、さらなる効果を与えてもよい。さらに、図9の(C)及び(D)に示すように、本体32の周囲に施す飾り33を、人(又は動物)に似せて示してもよい。このデザイン33は、例えばクリスマスの季節にはクリスマスを祝う衣装を人に着させるように、あるいは、ハロウインの季節にはハロウインを祝う衣装を人に着させるように、季節ごとに衣装を変えて、ホームページの閲覧者に斬新な印象を与えるようにしてもよい。さらに、より深いグループの情報にアクセスするに従って(例えばグループ2からグループ3にアクセスする)、飾りとして付加した人のデザイン33をより丁寧に挨拶をさせるようにアニメーション状に示して、このホームページ20をより強く記憶に留めさせる、さらなる効果を与えてもよい。また、これら一連の飾り33は、図9の(D)の符号Sに示すように、インターフェイス30と離して表示させてもよい。
【0047】
また、図2及び図9に示したインターフェイス30の替わりに、図10に示すインターフェイス30を用いて、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を操作画面103上に表示してもよい。例えば、図10の(A1)に示すインターフェイス30は、全てのグループにおいてアクセスが許容されていないことを示している。一方、図10の(A2)に示すインターフェイス30は、符号31’に示すように、上から1番目のグループを指すライトを点滅させるように表示方法を変えて示すことで、上から1番目までのグループG1が閲覧可能であることを示している。同様に、図10の(B1)に示すインターフェイス30は、全てのグループにおいてアクセスが許容されていないことを示している。一方、図10の(B2)に示すインターフェイス30は、符号31’に示すように、上から1番目のグループを指す領域を表示方法を変えて示すことで(ハッチを付与したり、色を変更して)、上から1番目までのグループG1が閲覧可能であることを示している。
つまり、図2及び図9に示したインターフェイス30が主に文字情報(英数字、日本語、及び他の言語一般を含む)によってグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示すのに対して、図10に示したインターフェイス30は主にグラフィック情報(絵や、部分的な点滅、形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合等の変更)によってグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示している。このように、本発明に係わる実施の形態では、文字情報またはグラフィック情報によって、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとのアクセス状態を情報端末100の画面103上に表示してもよい。ただし、図10の(B1)及び(B2)に示すように、インターフェイス30は表示領域31の操作性を高めるために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)32A、32B、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)33A、33B、タイトルバー34等を備えてもよい。故に、好適には、操作ボタン32A、32B、スクロールボタン33A、33B等を利用することで、例えばインターフェイス30の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、表示範囲の変更等を行い、タイトルバー34を用いてこのインターフェイス30の名称を表示させる。これら操作部の操作は、情報端末100に備えるデータ入力手段102を用いて行われるが、これら操作部32A、32B、33A、33B等の位置及び個数は任意である。
【0048】
さらに、図11に示すように、インターフェイス30は、複数の表示部36A〜36Cを設けて、複数の利用者(またはユーザグループ)に対して、夫々どのグループ(順序)の開示範囲まで閲覧可能であるかを表示させてもよい。
この際、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに段階的な情報の開示を行う上で、例えば、図11に示すように、インターフェイス30を用いて、訪問者(U01)に対してはグループG1(又は、H1)まで、通常客に対してはグループG2及びG3(又は、H2)まで、そして常連客に対してはG4(又はH3)までの情報の開示を行うように、グループ単位のまとまりに基づく開示範囲を予め定めて、複数のユーザグループに対して、ホームページ20の情報を段階的に開示してもよい。つまり、本発明の実施の形態では、アクセスしている複数のユーザグループ(U01、U02及びU03)ごとに、それぞれグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの開示範囲を予め定めて、この開示範囲でのアクセス状態(符号31A、31B及び31Cに示すハッチ部参照)を情報端末100の画面103上に表示させる手段を備えてもよい。
尚、インターフェイス30は、好適にはボタン33A、33Bによって上下関係に基づいてグループごとに上下に表示させ、またボタン33C、33Dによってアクセスする複数のユーザグループ名を左右に表示させる。従って、インターフェイス30を用いることによって、各ユーザグループ(U01、U02及びU03)ごとに個別の操作環境を容易に把握させることができる。尚、この場合、さらに、情報端末100からの指示に従って、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの開示範囲を変更する手段を備えてもよい。
以上、特に、図2、図9〜図11を参照して示したように、本発明の実施の形態では、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を示す手段30を備えることによって、アクセスの許容されている範囲を明瞭にし、そして、ホームページの閲覧者が、この全体構造のうちのどのグループまでにいるのかを明瞭にすることで、段階的な情報の開示を効率的に行うことを可能にする。
【0049】
次に、表示するページに関するグループ名を示す手段、即ち、(III)表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す手段と、(IV)表示するページの内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す手段について説明する。
再度図2を参照すると、本発明に係る好適な実施の形態では、ホームページ20のトップページから分岐する各ページに対して、符号40に示すように、これらページが夫々どのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類されているのかを示してもよい。このようにして、本発明の好適な実施の形態では、情報端末100の操作画面103上にホームページ20を表示する際、ページ(リソース)ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を表示することによって、ユーザは、情報の閲覧を行う上で、ページ移動を行う際に、どの操作が許容されているのかを容易に知覚することができる。
また、図2を参照すると、本発明に係る好適な実施の形態では、符号23A〜23Cに示す各種の内容物を示す操作ボタンに対して、これに近接して、符号50に示すように、これら内容物がどのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に分類されているのかを示してもよい。このようにして、本発明の好適な実施の形態では、情報端末100の操作画面1上にホームページ20を表示する際、内容物(リソースの一部)ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を表示することによって、ユーザは、これら操作ボタンを選択して、情報の閲覧を行う際に、どの操作が許容されているのかを容易に知覚することができる。
即ち、図2に示した実施の形態では、操作画面103上に専用のインターフェイス30を用いてユーザが段階的に設定されたグループのうちグループG2までアクセスが許容されていることを示している。また、符号40に示すように、現在、開示されているページがグループ1に属するものであることを理解できる。この場合、ユーザは符号50に示すようにグループ2(G2)に置かれている情報(内容物)を閲覧できることを容易に理解することができる。
このようにして、本発明に係わる実施の形態では、表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示し、及び/または表示するページの内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示すように、表示するページに関してグループ名を示すことで、情報を段階的に開示する場合においても、操作上、混乱を生じさせずに情報の開示を効率よく行うことができる。ただし、グループ名(あるいは、開示範囲名)を表示する際、この表示場所は任意であって、ページの上、下、左、右、あるいは他の任意の場所(例えば、内容物と重ねるように)に表示してもよい。また、図12の(A)及び(B)に示すように、任意の内容物23の上、下、左、右、あるいは他の任意の場所(例えば、内容物と重ねるように)にグループ名(あるいは、開示範囲名)50を表示してもよい。または、内容物23の色や模様等を変更することで、該当するグループを示唆させてもよい。
【0050】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、表示するページごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示し、及び/または表示する内容物ごとに該当するグループ名(あるいは、開示範囲名)を示す際に、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧状態を変更自在に表示させてもよい。換言すると、ユーザに、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧範囲を変更する権利を与えてもよい。図13を参照すると、表示するページごとに該当するグループ名を変更自在に示す手段を示している。この操作方法は任意の手段によって実現されてもよいが、例えば図13の(A)に示した表示部40の表示手段41の近くまたは縁部42内に、プルダウンメニュー、ポップアップメニューまたは階層状メニュー等の変更手段43を示してもよい。この場合、ユーザは、データ入力手段102を用いることによって、例えばポインタPを表示手段103の画面上で移動させて、この変更手段43を選択することで(キーボードによるコマンド操作を行って、またはマウスを用いてポインタPを操作部上でクリックさせて)、図13の(B)に示すように、他のグループ名(例えば、G1〜G4のいずれか)を表示させて、所望のグループ名(例えば、G2)を選択できるようにしてもよい。この際、複数のグループ名から選択されたグループ名を区別するために、強調手段(ハイライト手段)44を表示させてもよい。強調手段44は、選択されたグループ名に強調記号を付与してもよく、選択されたグループ名を取り囲んで強調(ハイライト)してもよく、または選択されたグループ名のフォントを変更させてもよく、または選択されたグループ名の表示色を変更させてもよく、または選択されたグループ名のまわりを点滅させて他の情報から区別してもよく、さらには効果音等の特殊効果を付随して生じさせてもよい。そして、ユーザが例えばグループG1からグループG2まで、アクセス範囲の変更を指定する際に、グループG2に特定のパスワードが設定されているならば、任意の手段(図示せず)でユーザに注意を促し、そしてパスワードの入力手段(図示せず)を画面上に表示させる。また、グループG1からグループG2まで、アクセス範囲が変更されるに応じて、効果音や、画面の点滅等の特殊効果を行ってもよい。
【0051】
次に、(V)段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧を行う手段と、(VI)ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段について説明する。
通常、Web閲覧用プログラム10は、表示するWebページの前後の移動を行うための操作ボタンを備えている。しかしながら、ホームページ20がツリー状にページ構成している場合、Web閲覧用プログラム10の提供する前後方向の移動手段では、ツリー構造に従ったページ移動を効率的に行うことができないことが知られている。さらに、本発明に係る実施の形態では、ツリー構造20Aに従ったアクセスを複数のグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに分類するため、これらグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに従ったページ移動は、通常のWeb閲覧用プログラム10の備える前後方向の移動手段では十分に対処できない。係る点に鑑みて、本発明に係る実施の形態では、情報を段階的に開示する際、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとの閲覧を行う手段60及び/またはツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う手段70を提供する。ただし、この手段60、70は、情報端末の上記手段102を利用した、キーボードによるコマンド操作で行われてもよく、あるいは、ブラウザ10上に所定の操作ボタンを示して、マウスクリックにより行われてもよい。
【0052】
例えば、ホームページ20をブラウザ10上に開示する際、図14の(A)に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60として、下方のグループに進む操作ボタン(下向きの矢印を示すボタン)60Aと、上方のグループに進む操作ボタン(上向きの矢印を示すボタン)60Bと、操作の中止ボタン(×印を示すボタン)60Cを提供してもよい。尚、操作ボタン60Aを利用することにより、アクセス範囲を段階的に広げ、操作ボタン60Bを利用することにより、アクセス範囲を段階的に狭め、そして、中止ボタン60Cを利用することにより、操作を中止する。これら操作ボタン60A、60B及び60Cは、少なくとも操作の内容を示す表示部61A、61B及び61Cと、本体(縁部)62A、62B及び62Cを夫々有する。そして、これら操作ボタン60A、60B及び60Cは、同時に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは任意の順序で並べられて提供されてもよい。さらに、これら操作ボタン60A、60B及び60Cは夫々分離して、単体で提供されてもよい。そして、これら操作ボタン60A、60B及び60Cの位置は、ホームページ20と分離して、Web閲覧用プログラム10の表示領域11内の任意の場所に置かれてもよい。
また、図14の(B)に示すように、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70として、下方のブランチに進む操作ボタン(右向きの矢印を示すボタン)70Aと、上方のブランチに進む操作ボタン(左向きの矢印を示すボタン)70Bと、操作の中止ボタン(×印を示すボタン)70Cを提供してもよい。尚、操作ボタン70Aを利用することにより、トップページP1から離れるように下方のブランチに降り、操作ボタン70Bを利用することにより、トップページP1に向って上方のブランチに上り、そして、中止ボタン70Cを利用することにより、操作を中止する。これら操作ボタン70A、70B及び70Cは、少なくとも操作の内容を示す表示部71A、71B及び71Cと、本体(縁部)72A、72B及び72Cを夫々有する。そして、これら操作ボタン70A、70B及び70Cは、同時に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは任意の順序で並べられて提供されてもよい。さらには、これら操作ボタン70A、70B及び70Cは夫々分離して、単体で提供されてもよい。そして、これら操作ボタンの位置は、ホームページと分離して、Web閲覧用プログラム10の表示領域11内の任意の場所に提供されてもよい。
さらに、図14の(C)に示すように、上記グループG1〜G4ごとの閲覧を行う手段(操作ボタン)60A、60B及び60Cとツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70B及び70Cを同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは傾斜して並べられて提供されてもよい。さらには、略十字形状、略L字形状、略T字形状、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。尚、図14の(C)に示す実施の形態では、これら操作手段は略十字形状に並べられ、かつ、グループG1〜G4ごとの操作の中止を示すボタン(×印を示すボタン)60Cと、階層構造20Aに従った操作の中止を示すボタン(×印を示すボタン)70Cを双方の機能を共有するように提供している。
尚、図14の(A)〜(C)に示した実施の形態では、グループG1〜G4ごとの操作を上下の方向で、階層構造20Aに従った操作を左右の方向で示しているが、しかしながら、例えば、グループG1〜G4ごとの操作を左右の方向で、階層構造20Aに従った操作を上下の方向で示してもよい。ただし、グループG1〜G4ごとの操作の方向と、階層構造20Aに従った操作の方向は明瞭に区別して、操作の混乱を生じさせないようにするのが望ましい。
【0053】
さらに、本発明に係わる実施の形態では、上記操作ボタン60、70を提供する際、図15の(A)に示すように、図2に示した、グループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。
また、本発明に係わる好適な実施の形態では、より深いグループに進む際にアクセス制限され、この反対方向ではアクセス制限をされない場合には、必要に応じて、図15の(B)に示すように、より深いグループに進む操作ボタン60Aと、グループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30のみを提供してもよい。
さらに、図15の(C)に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60A、60Bと、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70Bと、そしてグループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは傾斜して並べられて提供されてもよい。さらには、略十字形状、略L字形状、略T字形状、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。
さらに、図16に示すように、グループG1〜G4ごとの閲覧を行う操作ボタン60A、60Bと、ツリー状の階層構造20Aに従った閲覧を行う操作ボタン70A、70Bと、これらの操作を中止にする操作ボタン60C/70Cと、そしてグループG1〜G4ごとの閲覧状態を示す操作ボタン30を同時に提供してもよい。例えば、これら操作手段は一列に並べて提供されてもよく、例えば、水平線状に並べられて、または上下に並べられて、あるいは他の任意の形状で並べられて提供されてもよい。そして、これら操作ボタンは夫々分離して提供されてもよい。この際、図14に示すように、これら操作ボタンは、任意の形状のハウジング(縁部)H内に収容されてもよい。
以上のように構成することで、本発明に係る実施の形態は、情報を段階的に開示する際、このホームページ20の閲覧を効率的に行わしめる。ただし、上記操作ボタンは、形状情報と、位置情報と、関連して、色、模様、デザインに関する情報を備えて、上記ブラウザ10上に表示される。
【0054】
次に、(VII)ホームページを構成するページの管理状態を示す手段について説明する。
図17は、本発明の実施の形態に係わるWebページ管理ウィンドウ(操作ウィンドウ)80を示す図である。好適には、この操作ウィンドウ80は、ホームページ20を構成する各ページを表示させて、ページ名とともに、例えば、作成日、大きさ(容量)、作成者等を表示させることにより、情報の管理を一律に把握させる。この際、操作領域81内を仕切り部85によって複数の区間に分けて、これら区間に、これらページ名と、関連するページ情報(作成日、容量、作成者等)を夫々対応させて区別して(81A〜81D参照)表示させる。本発明の実施の形態ではさらに、符号85Aに示す仕切り部によって、これらページの該当するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の名前を夫々表示させる。ただし、グループ名(または開示範囲名)を表示する際、該当するページ名に附随して表示されれば足り、図17に示したようにページ名のすぐ隣に表示しなくてもよい。さらに、符号86に示す仕切り部によって、これらページ名を所属するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに区別して表示させてもよい。また、この仕切り部85A、86の太さを適宜太くすることによって、ページ名を所属するグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに強調して、区別してもよい。尚、図17に示した操作ウィンドウ80は、従来の技術において公知なように、操作領域81の操作を容易にするために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)82、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)83、タイトルバー84等を備え、好適には、操作ボタン82、スクロールボタン83等を利用することで、例えば操作ウィンドウ80の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、操作領域81の表示範囲の変更(通常、上下及び/または左右)等を行い、タイトルバー84を用いてこの操作ウィンドウ80の名称を表示させてもよい。尚、これら操作ボタン等の位置及び個数は任意であり、またこれら操作ボタン82、スクロールボタン83、タイトルバー84の操作は、情報端末100のデータ入力手段102を介して行われる。このように操作ウィンドウ80を提供することによって、比較的複雑にホームページ20のページP1〜P4を構成しても、どのページがどのグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)に属しているのかをはじめ、夫々のページP1〜P4に関する情報を一元的に把握することを可能にし、ページ管理を容易にする。
【0055】
最後に、(VIII)階層構造20Aの一覧を示す手段と、(VIV)段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の一覧を示す手段と、さらに、(X)階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)との組み合わされた一覧を示す手段について説明する。
上述したように、本発明に係わる実施の形態では、現在、ホームページの設計(サイト設計)において、最も有益であるとされている階層的なアプローチを備え、グループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)ごとに情報の段階的な開示を行う。この際、特に、リンクされるページP1〜P4数が増えるに従って、情報の開示を行う上で、この閲覧状況の全体把握を容易にする必要が生じるが、本発明に係わる実施の形態では、上記(VIII)、(VIV)及び(X)のうちの少なくともいずれか一つの手段を提供することで、少なくとも、階層構造に従った開示/閲覧の全体状況の把握と、グループごとに従った開示/閲覧の全体状況の把握と、そして、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わされた開示/閲覧の全体状況の把握のうちのいずれか一つを提供して、ホームページの閲覧作業の全体的な状況の把握を容易にする。
尚、これら手段(VIII)、(VIV)及び(X)は、文字情報によって示されてもよいが、好適にはグラフィック情報によって示される。ただし、このグラフィック情報は、2次元構造体あるいは3次元構造体のいずれでもよい。
【0056】
例えば、図18は、直交座標を用いて、3次元構造体として、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧を表示した図である。図示するように、ホームページ20のページ構成を3次元構造体として表示することで、階層構造20Aに関する情報とグループG1〜G4に関する情報を夫々3次元構造体として鳥瞰的に把握できる。尚、階層構造20Aは3次元構造体として表示する際、連結部(リンク状部)によって、ツリー状の関係を示してもよい。ただし、連結部の形状及び大きさは任意であって、図18に示すように直線状に表示してもよく(例えば、ページP1とP2Aとを結ぶ線を参照)、または破線状(図示せず)、あるいは曲線状(図示せず)に表示してもよい。また、図18に示すように線の径を細く表示してもよく、または線の径を太く表示してもよく、さらにはパイプ状(図示せず)、または階段状(図示せず)に表示してもよい。これら連結部は3次元空間内で、始点と終点の位置情報と、線の長さ及び/または線の径の情報から構成してもよい。また、図18に示した実施の形態では、操作画面1上に直交座標を用いてホームページ10のページ構成を3次元構造体として表示する際、グループG1〜G3(具体的には、この境界部)を略水平面状に表示しているが、これらグループG1〜G3を曲面状に表示させてもよい。また、これらグループG1〜G3を、厚さを有する略板状に表示してもよい。さらに、これらグループG1〜G3に色彩、明度、模様、材質感、さらには陰影付けを行って示してもよい。
このように、図18に示した実施の形態では、特に、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わされた一覧を示すことにより、比較的複雑にホームページのページを構成しても、この情報を閲覧する上で、全体把握を容易にする。ただし、図18に示した手段は、ホームページ20を開示する際、このホームページ20と一体、または別体の任意の操作ウィンドウ内に表示する。
ただし、これら手段(VIII)、(VIV)及び(X)を提供するにあたり、階層構造20Aの全体構成を示す際に、ページの相関関係を定めるリンク情報を読み込むことにより、階層構造20Aの一覧を作成し、また、グループG1〜G4に関するリンク要素(あるいは開示範囲H1〜H3に関する分類手段)を読み込むことにより、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)の一覧を作成し、そして、上記リンク情報とリンク要素(あるいは分類手段)を読み込むことにより、階層構造20Aと、段階的に設定されたグループG1〜G4(あるいは、開示範囲H1〜H3)との組み合わされた一覧を作成してもよい。さらに、手段(VIII)、(VIV)及び(X)を提供するにあたり、ホームページ20を閲覧するものが、具体的に、どのページ(ブランチ)、あるいはグループにいるのかを示してもよい。例えば、情報端末100のいるページと、グループに該当する部分を点滅させて示してもよい。
【0057】
一方、図19の(A)に示した実施の形態では、図18に示した、階層構造20Aと段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧を2次元構造体として表示している。また、この一覧は操作ウィンドウ90上に表示されるが、この操作ウィンドウ90は、ホームページ20を開示する際、このホームページ20と一体、または別体に表示され、かつ、従来の技術において公知なように、操作領域91の操作を容易にするために、操作ボタン(アイコン化ボタン、クローズボタン等)92、スクロールボタン(スクロールバー、リサイズボタン等)93、タイトルバー94等を備えて、好適には、操作ボタン92、スクロールボタン93等を利用することで、例えば操作ウィンドウ90の開閉、移動、大きさ(サイズ)の変更(または最小化/最大化)、フォーカスの変更(複数のウィンドウのうち、操作対象を切り替える)、操作領域91の表示範囲の変更(通常、上下及び/または左右)等を行い、タイトルバー94を用いてこの操作ウィンドウ90の名称を表示させてもよい。尚、これら操作ボタン等の位置及び個数は任意であり、またこれら操作ボタン92、スクロールボタン93、タイトルバー94の操作は、情報端末100のデータ入力手段102を介して行われる。
さらに、図19の(B)に示した実施の形態では、図19の(A)に示した実施の形態に対して、符号S1、S2、S3に示すように、階層構造20Aに従ったアクセスをより細かく区別することを示している。即ち、図19の(B)に示した実施の形態では、第三の基準に従った情報の区別(符号S1〜S3参照)を提供することにより、より複雑に情報を分類している。ただし、この手段は、グループG1〜G3または開示範囲H1〜H3の設定と同様に、上記リンク要素乃至は分類手段を利用して行われるものとする。
さらに、図20に示した実施の形態では、図19の(A)及び(B)に示した実施の形態に対して、階層構造20Aと段階的に設定されたグループG1〜G3との組み合わせの一覧をトップページP1を中心として、各グループG1〜G3を同心円状に示している。この場合、トップページP1を中心として、各ページのリンク状態を中心からの距離として示すことで、この全体把握をより効果的に行うことができる。
【0058】
最後に、図21、図22の(A)及び同図の(B)を参照して、極座標を用いて、ホームページ20のページ構成を情報端末100の操作画面103上に3次元構造体として表示する例について説明する。
図21は、操作画面103上に、(少なくとも一部)極座標を用いて、3次元構造体として表示したホームページ20のページ構成を示す図である。
図22の(A)は、図21に示した階層構造20Aの一覧を示す手段のみを取り出して示している。図示するように、階層構造20Aは複数のページP1〜P4からなるが、添付した図では、これらページP1〜P4は連結部(リンク状部)によって連結されて、ツリー状の関係を示す。尚、連結部の形状及び大きさは任意であって、図22の(A)に示すように直線状に表示してもよく(例えば、ページP1とP2Aとを結ぶ線を参照)、または破線状(図示せず)、あるいは曲線状(図示せず)に表示してもよい。また、図22の(A)に示すように線の径を細く表示してもよく、または線の径を太く表示してもよく、さらにはパイプ状(図示せず)、または階段状(図示せず)に表示してもよい。これら連結部は3次元空間内で、始点と終点の位置情報と、線の長さ及び/または線の径の情報から構成してもよい。
図22の(B)は、図21に示した段階的に設定されたグループG1〜G3の一覧を示す手段のみを取り出して示している。尚、図22の(B)では、各グループG1〜G3をトップページP1を中心として同心状でかつ略球状(球面状)に表示している。ただし、図22の(B)に示すように、各グループG1〜G3はトップページD1を中心として異なる半径Rを有し、さらに必要があれば、夫々厚さdを有する。各グループG1〜G3は等間隔で配置されてもよく、または各間隔を任意に設定してもよい。また、各グループG1〜G3は図示するようにワイヤーモデル(メッシュ)状に表示されてもよく、あるいはソリッドモデル状に表示されてもよい(図示せず)。後者の場合、各グループG1〜G3に色彩、明度、模様、材質感、さらには陰影付けを行ってもよい。ただし、これら3次元構造体は、移動、回転、拡大/縮小、形状の修正及び変化等を可能とするのが望ましい。
【0059】
そして、図22の(A)に示した階層構造20Aに対して、図22の(B)に示したグループG1〜G3を複合させたホームページ20のページ構成を、上記操作ウィンドウ90を介して、図20に示すように情報端末100の操作画面103上に表示させる。つまり、本発明の実施の形態では、(VIII)図22の(A)に示すように階層構造20Aに関する情報のみを操作画面103上に表示させてもよく、(VIV)図22の(B)に示すようにグループG1〜G3に関する情報のみを操作画面103上に表示させてもよく、あるいは、(X)図21に示すように階層構造20AにグループG1〜G3に関する情報を複合させたホームページ20のページ構成を操作画面103上に表示させてもよい。このように、本発明の実施の形態では(VIII)、(VIV)及び(X)に示したように表示方法を任意に切り替えて、ホームページ20のページ構成の全体把握を可能にすることによって、閲覧作業の全体的な状況の把握を行ってもよい。そして、上述したように、同時に、ホームページ20を閲覧する情報端末100が、具体的にどのページ及び/またはグループに属しているのかを、任意の手段により、上記ブラウザ10上に示してもよい。
【0060】
以上、添付した図面を参照して、本発明に係る好適な実施の形態について説明したが、しかし、上述した好適な実施の形態に対して、様々な変形及び修正を行うことは可能であって、故に、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定められることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターネットの使用環境を示す図である。
【図2】Web閲覧用プログラムと、このプログラム上に表示されるホームページを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に関するホームページのページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる、データ経路ごとにアクセスを区別させたページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる、データ経路ごとに段階的にアクセスを区別させたページ構成の例を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図6】バナーを用いてグループごとに基本レイアウトを示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図7】タブバーを用いてグループごとに基本レイアウトをアクセス毎に変えて示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図8】タブバーを用いてグループごとに基本レイアウトを同時に示す手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図9】文字情報により、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を(A)〜(D)に分けて示す図である。
【図10】グラフィック情報により、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を(A1)〜(B2)に分けて示す図である。
【図11】複数の利用者に対して、グループごとの閲覧状態を示す表示手段を示す図である。
【図12】内容物ごとに該当するグループ名を示す手段を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図13】表示するページごとに該当するグループ名を変更自在に示す手段を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図14】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図15】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を(A)〜(C)に分けて示す図である。
【図16】グループごとの閲覧を行う手段とツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段を示す図である。
【図17】Webページ管理ウィンドウを示す図である
【図18】直交座標を用いて、3次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図19】直交座標を用いて、2次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を(A)と(B)に分けて示す図である。
【図20】同心円状に、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図21】極座標を用いて、3次元構造体として、階層構造と、段階的に設定されたグループとの組み合わせの一覧を示す図である。
【図22】図21の階層構造の一覧を示す手段と、段階的に設定されたグループの一覧を示す手段を夫々(A)と(B)に分けて示す図である。
【符号の説明】
G1〜G4 グループ(アクセス可能グループ、アクセス許容範囲)
H1〜H3 開示範囲(二段式アクセス可能グループ)
P1〜P4 Webページ
10 Web閲覧用プログラム(ブラウザ)
20 ホームページ
20A 階層構造(ツリー状の階層構造)
20B グループ設定手段
30 グループごとの閲覧状態を示す表示手段(インターフェイス)
40 表示するページごとに該当するグループ名を示す手段
50 内容物ごとに該当するグループ名を示す手段
60 グループごとの閲覧を行う手段(操作ボタン)
70 ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う手段(操作ボタン)
80 Webページ管理ウィンドウ(操作ウィンドウ)
90 アクセスの全体状況を示す手段(操作ウィンドウ)
100 情報端末
Claims (45)
- インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とするホームページ。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記グループごとに基本レイアウトを設定することを特徴とするホームページ。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページであって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して二つ以上のページを関連付けて構成し、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記グループごとにアクセス制限を設定することを特徴とするホームページ。 - 前記グループごとに異なる背景を設定することを特徴とする請求項2に記載のホームページ。
- 前記グループごとに異なるバナーを設定することを特徴とする請求項2に記載のホームページ。
- 前記グループごとに異なるタブバーを設定することを特徴とする請求項2に記載のホームページ。
- 前記アクセス制限は前記情報端末に外接するデバイスと協働して行われることを特徴とする請求項3に記載のホームページ。
- 前記アクセス制限は人間の身体的特徴と協働して行われることを特徴とする請求項3に記載のホームページ。
- 前記グループごとに前記情報端末のアクセスの許容されている範囲を定め、前記情報端末が異なる前記グループ間にわたってアクセスを行う際、前記情報端末のアクセスの許容されている範囲と、前記情報端末のアクセスするページの属するグループを比較し、そして、前記比較結果に基づいて、前記情報端末による前記ホームページに対するアクセスを、前記グループごとに区別することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末からの指示に従って、前記情報端末のアクセスの許容されている範囲を変更可能とすることを特徴とする請求項9に記載のホームページ。
- 前記グループごとにクッキーを用いてユーザの識別を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のホームページ。
- 前記ホームページにアクセスしたものが異なる前記グループ間を移動する際、前記情報端末に特殊効果を生じさせることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、前記グループごとの閲覧状態を示すことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、表示するページごとに該当するグループ名を示すことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、表示するページの内容物ごとに該当するグループ名を示すことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う操作手段を備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う操作手段を備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、前記ホームページを構成するページの管理状態を示すことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、前記階層構造の一覧を示すことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、前記段階的に設定されたグループの一覧を示すことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、前記情報端末の画面上に、前記階層構造と、前記段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示すことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のホームページ。
- さらに、所定の基準に基づいて、前記グループ単位のまとまりからなる開示範囲を予め二つ以上設定し、前記開示範囲ごとに、前記情報端末からの前記ホームページの閲覧を行わせることを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のホームページ。
- インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、かつ、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とすることを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、前記グループごとの閲覧状態を示すことを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、表示するページに関するグループ名を示すことを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記段階的に設定されたグループごとの閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記ツリー状の階層構造に従った閲覧を行う操作手段を前記ホームページに備えることを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、前記ホームページを構成するページの管理状態を示すことを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造の一覧を示すことを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、前記段階的に設定されたグループの一覧を示すことを特徴とする方法。 - インターネットに接続されたサーバに格納されて、前記インターネットに接続する情報端末からの閲覧を可能とするホームページの作成方法であって、少なくとも、
(i)ツリー状の階層構造を利用して、トップページに二つ以上のページを関連付け、
(ii)前記ツリー状の階層構造を二つ以上のグループに段階的に分類し、
(iii)前記ツリー状の階層構造に従ったページの開示に対して、前記段階的に分類されるグループに従った開示を上位とし、かつ、
(iv)前記情報端末の画面上に、前記階層構造と、前記段階的に設定されたグループとの組み合わされた一覧を示すことを特徴とする方法。 - 前記グループは、任意の組合せのページから構成されることを特徴とする請求項23〜31のいずれかに記載の方法。
- 前記グループは、前記ツリー状の階層化ディレクトリ機構に設定された少なくとも二つ以上のデータ経路として構成されることを特徴とする請求項23〜31のいずれかに記載の方法。
- 前記グループごとに基本レイアウトを設定することを特徴とする請求項23〜33のいずれかに記載の方法。
- 前記グループごとにアクセス制限を設定することを特徴とする請求項23〜34のいずれかに記載の方法。
- 前記グループごとに前記情報端末のアクセスの許容されている範囲を定め、
前記情報端末が異なる前記グループ間にアクセスを行う際、前記情報端末のアクセスの許容されている範囲と、前記情報端末のアクセスするページの属するグループを比較し、かつ、
前記比較結果に基づいて、前記情報端末による前記ホームページに対するアクセスを、前記グループごとに区別することを特徴とする請求項23〜35のいずれかに記載の方法。 - さらに、前記情報端末からの指示に従って、前記情報端末のアクセスの許容されている範囲を変更自在にすることを特徴とする請求項36に記載の方法。
- トップページに二つ以上のページをリンクする際、前記グループごとに前記リンクの状態を夫々段階的に区別できるようにリンク要素を定めることを特徴とする請求項23〜37のいずれかに記載の方法。
- トップページに二つ以上のページをリンクする際、前記グループごとに異なるメタデータを前記リンクに関連付けることを特徴とする請求項23〜37のいずれかに記載の方法。
- 前記サーバに備えるゲートウェイプログラムを用いて、前記情報端末からの前記ホームページへのアクセスを、前記グループごとに段階的に分類することを特徴とする請求項23〜37のいずれかに記載の方法。
- 前記グループごとにクッキーを用いてユーザの識別を行うことを特徴とする請求項23〜40のいずれかに記載の方法。
- 前記ホームページにアクセスしたものが異なる前記グループ間を移動する際、前記情報端末に特殊効果を生じさせることを特徴とする請求項23〜41のいずれかに記載の方法。
- 前記グループごとに閲覧者の数を数える手段を備えることを特徴とする請求項23〜42のいずれかに記載の方法。
- さらに、所定の基準に基づいて、前記グループ単位のまとまりからなる開示範囲を予め二つ以上設定し、前記開示範囲ごとに、前記情報端末からの前記ホームページの閲覧を行わせることを特徴とする請求項23〜43のいずれかに記載の方法。
- ホームページ作成用プログラムとして、記録媒体上に記録されて配布されて、及び/または電気通信回線上で伝送されて、利用に共されることを特徴とする請求項23〜44のいずれかに記載の方法。
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JP2003200765A JP2004206676A (ja) | 2002-10-31 | 2003-06-18 | 段階的な情報の開示を行うホームページと、該ホームページの作成方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010026925A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 情報処理装置、画面制御方法、およびプログラム |
US9454674B2 (en) | 2013-03-25 | 2016-09-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data sharing control method and data sharing control terminal |
KR102639324B1 (ko) * | 2023-10-31 | 2024-02-21 | (주)플랜아이 | 웹서비스 구축 자동화 시스템 및 방법, 이를 이용한 웹서비스 제공 방법 |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003200765A patent/JP2004206676A/ja not_active Withdrawn
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