JP2004206446A - ネットワークプリントサービス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークを介してクライアントから発注されたプリント処理をサーバで管理するネットワークプリントシステムで、サーバが保持するプリント可能なフォント情報を、クライアントにコピーして保持しておき、クライアントは、サーバにアクセスして印刷データを送信する前に、サーバがプリントできないフォントを含むページをフォント情報のコピーを使用して判別し、判別結果に基づいて、サーバがプリントできないページのプレビュー画像をサーバで生成して、クライアントにプレビュー画像を表示する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアントPCからネットワーク上のサーバを介して遠隔地にあるショップに印刷依頼を行うネットワークプリントサービスに関し、該システムにおける情報処理装置及び情報処理方法及びそれを実施するプログラムを情報処理装置読み出し可能に記憶した記憶媒体及びそのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来のネットワークプリントサービスを実現するネットワークプリントシステムにおけるシステム構成図である。クライアントPC(Personal Computer)200は、インターネット及び/又は他のネットワークを介してセンターサーバ210と接続している。ユーザは、クライアントPC200にインストールされた文書編集アプリケーション201で文書を作成し、該文書編集アプリケーション201から専用のプリンタドライバ202を使用して印刷データを生成する。印刷データは、センターサーバ110及びショップ120で処理可能なPDL(Page Description Language)形式のデータでHDD(Hard Disk Drive)203に作成される。生成された印刷データは、専用の印刷注文アプリケーション204によりセンターサーバ210に転送される。
【0003】
ユーザは、印刷データをセンターサーバ210に転送した後に、クライアントPCにインストールされたWWW(World Wide Web)ブラウザ205を使用して、印刷データのプレビューを行うことができる。WWWブラウザ205からのプレビューの要求により、センターサーバ210では、転送されてHDD213上に格納してある印刷データをRIP(Raster ImageProcesser)214で処理して表示可能な形式のイメージデータをプレビューデータとして生成し、WWWサーバ212によってクライアントPC200に転送する。
【0004】
ここで、センターサーバ210とショップ220とにインストールされているフォントの構成は同じであり、センターサーバ210で作成されるプレビューと印刷結果は同じになるように構成されている。
【0005】
ユーザは、プレビューで確認を行った後に、WWWブラウザ205を使用して任意のショップ221に印刷依頼を行うことができる。ユーザが印刷依頼を行うと、センターサーバ210は配信部211により印刷データを対応するショップ221に配信し、配信先のショップ221では印刷データを指定のプリンタ222で印刷する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図13に示されるクライアントPC200のプリンタドライバ202で印刷データを生成する場合、例えばPDF(Portable Document Format)のように文書中で使用しているフォントの情報をPDL内に埋め込むことが可能なPDLでは、フォント情報を埋め込んだ印刷データを生成することにより、ショップ220での印刷結果にフォント指定を正確に反映させることが可能である。又、フォント埋め込み行う際に、センターサーバ210に存在しないフォントのみを埋め込むことによって、転送する印刷データのサイズを小さくすることができる。
【0007】
しかしながら、使用するPDLによってはフォント埋め込みができない場合や、フォント埋め込みの機能があってもフォントのライセンスの問題から実際には埋め込みができない場合もある。又、埋め込むフォント情報が多くなると印刷データのサイズが大きくなり、センターサーバ210への転送に時間がかかりすぎるなどの問題が発生する。
【0008】
このような場合は、プリンタドライバ202でフォントの埋め込みを行わない印刷データを作成し、センターサーバ210に転送する必要がある。フォントを埋め込まない場合には、クライアントPC200には存在するがセンターサーバ210に存在しないフォントを使用した部分で、クライアントPC200の文書編集アプリケーション201上での表示とセンターサーバ210でのプレビュー及びショップ220での印刷結果に食い違いが生じてしまう。このためセンターサーバ210でのプレビュー結果をもとにクライアントPC200上の文書編集アプリケーション201で修正して、センターサーバ210へ転送、プレビューという作業を繰り返して、所望の結果を得る必要がある。この時に、確認が必要なページだけでなく全てのページの印刷データを毎回センターサーバ210に転送するため転送時間がかかり、使い勝手が悪くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点に鑑み、不要な印刷データの転送を防ぐことで、プレビュー表示を迅速に行うと共に、クライアントPCでのプレビューとセンターサーバでの印刷結果に食い違いが生じることを防ぐことが可能なネットワークプリントサービスを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の問題を解決するために、本発明の情報処理装置は、ネットワークを介してプリント処理を管理するサーバと通信可能な情報処理装置であって、ネットワークを介して前記サーバがプリント可能なフォント情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得したフォント情報に無いフォントを使用するページを判別する判別手段と、前記判別手段により判別されたページの印刷データを生成してページ情報と共に、ネットワークを介して前記サーバに送信する送信手段と、前記サーバで生成される前記ページのプレビュー画像を受信して表示するプレビュー画像表示手段とを有することを特徴とする。
【0011】
かかる構成により、本実施形態のネットワークプリントシステムは、クライアントPCに、フォント情報管理部を、センターサーバに、フォント情報管理部を設け、クライアントPCで、フォント情報管理部で管理されるセンターサーバにインストールされているフォントの情報を参照し、プリンタドライバでセンターサーバにインストールされていないフォントを使用したページの印刷データと、ページ番号と使用フォント名を示す印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)を生成し、センターサーバにインストールされていないフォントを使用したページをユーザに表示する。これらのページのうち、任意のページを選択して対応する印刷データをサーバに転送してプレビューすることにより、不要な印刷データの転送を防ぐ。
【0012】
又、クライアントPCからセンターサーバにアクセスした時に、センターサーバ上のフォント情報管理部の情報とクライアントPC上のフォント情報管理部の情報を比較し、違いがある場合はセンターサーバのフォント情報管理部の情報をクライアントPCのフォント情報管理部の情報に反映させることによりフォント情報ファイルを最新のものに保つ。
【0013】
又、センターサーバにインストールされていないフォントを含む印刷データのプレビュー画像を作成する時に、センターサーバにインストールされていないフォントの指定部分を代替されたフォントの指定に置き換えることにより、クライアントPCでのプレビューとショップでの印刷結果に食い違いが生じることを防ぐ。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るネットワークプリントサービスの一実施形態を、添付図面を参照して説明する。尚、以下の説明では、本発明に係るプレビュー表示について詳細に説明するが、ショップにおける印刷データのプリント等のネットワークプリントサービスの他の動作については、本発明の新規な構成ではないので簡単に説明するのみとする。
【0015】
<本実施形態のネットワークプリントサービスのシステム構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係わるネットワークプリントサービスのシステム構成例を示す図である。
【0016】
100は、ユーザが作業を行い印刷要求を出すクライアントPCである。クライアントPC100において、アプリケーション101により、印刷対象となる文書を作成して印刷指示が行われる。
【0017】
フォント情報管理部102は、センターサーバ110のフォント情報管理部111が持つフォント情報ファイルのコピーを保持し管理する。センターサーバ110上のフォント情報ファイルが更新された場合、ネットワークを介してクライアントPC100にフォント情報ファイルをアップロードし、フォント情報管理部102のフォント情報ファイルを更新する。すなわち、センターサーバ110のフォント情報ファイルとの差分が生じないよう、随時センターサーバ110よりダウンロードを行う。例えば、センターサーバ110との接続がある機会にフォント情報ファイルをセンターサーバ110よりアップロードしてオーバーライトしたり、互いのフォント情報ファイルを比較して異なれば更新する。あるいは、センターサーバ110上のフォント情報ファイルの更新のタイミングで、又、定期的に更新をしても良い。その更新の方法としては、センターサーバ110のフォント情報ファイルとの差分を生じさせないための好適な方法が選択される。本例では、センターサーバ110との接続がある機会に比較して、異なれば更新する方法を採用している。
【0018】
プリンタドライバ103は、フォント情報管理部102のフォント情報ファイルを参照して、印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)と印刷データとをHDD104上に生成する。専用の印刷注文アプリケーション105は、印刷オプションの指定、プレビュー表示要求などのGUIを提供する。又、印刷データをセンターサーバ110にアップロードするGUIを提供する。印刷注文アプリケーション105により、プリンタドライバ103によりHDD104上に生成された印刷データがセンターサーバ110に転送される。
【0019】
センターサーバ110のWWWサーバ113では、ネットワークを介してクライアントPC100からアップロードされた印刷データをセンターサーバ110上のHDD114に保存する。
【0020】
印刷注文アプリケーション105によりプレビュー表示の指定が行われた場合には、プレビュー表示の指定に応答して、センターサーバ110のRIP115でHDD114に保存された印刷データを処理して、WWWブラウザ106で表示可能な形式のイメージデータからなる、作成される印刷データのプレビューイメージが、センターサーバ110のWWWサーバ113によりクライアントPC100に提供される。クライアントPC100のWWWブラウザ106は、クライアントPC100で動作するブラウザとして、クライアントPC100(後述するCRT306)上に表示する機能を持ち、センターサーバ110のWWWサーバ113からページのプレビューデータを取得し、印刷データのチェックとして印刷プレビュー表示をする。
【0021】
又、センターサーバ110は、クライアントPC100から印刷要求を受け取ると、指定されたショップ120に印刷データを配信する。ショップ120は出力店舗の総称で、印刷データをプリンタ122に出力する。各ショップ121はセンターサーバ110に1つ以上接続されることができる。各ショップ121にはポストスクリプトプリンタ122が1台以上設置されている。各ショップ121は、センターサーバ110の転送部111を介してセンターサーバ110と非同期にデータの授受を行う。各ショップ121は任意にセンターサーバ110と通信して、自身のショップ121に印刷依頼されたデータをダウンロードし、指定されたプリンタ122で印刷データの印刷を行う。
【0022】
(クライアントPCの構成例を示すブロック図)
図2は、クライアントPC100の構成例を示すブロック図である。クライアントPC100は、汎用のPCにより実現可能である。
【0023】
図2中、301は、本装置全体の制御を司るCPUである。302はRAMであり、CPU301の主メモリとして、実行プログラムのワークエリアや一時待避領域として機能する。例えば、図1の文書編集アプリケーション101、プリンタドライバ103、印刷注文アプリケーション105、WWWブラウザ106、フォント情報管理部102を構成するフォント情報管理プログラム等が、HDD309やFDD310などからロードされてCPU301により実行される。あるいは、フォント情報管理部102の更新などでワークエリアとして使用される。303は、CPU301の動作処理手順を記憶しているROMである。ROM303にはクライアントPC100の機器制御を司るシステムプログラム(OS)や以下の処理フローで表されるプログラムの内、変更のないプログラムを記録したプログラムROMと、システムを稼動するために必要な情報等が記憶されたデータROMがある。
【0024】
304は通信部であり、センターサーバ110等とのネットワークを介したデータ転送制御を行う。センターサーバ110との通信は、例えば、公衆回線を用いたダイヤルアップのインターネット接続であってもよいし、専用線を用いてプロキシサーバとLAN接続されていてもよい。305はビデオRAM(VRAM)で、CRT306の画面に表示されるシステムの稼動状態や本実施形態のプレビューを示す画像を展開し、その表示の制御を行う。307はキーボードやポインティングデバイス(図示せず)などの外部入力装置からの入力信号を制御するためのキーボードコントローラである。308は操作を受け付けるための外部入力装置であり、一般にはキーボードやポインティングデバイス(マウスなど)を示している。
【0025】
309はハードディスクドライブ(HDD)を示し、文書編集アプリケーション101を使用して作成される文書ファイルの保存用に用いられる。又、後述するように、センターサーバ110から取得するフォント情報ファイル、印刷データ、印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)もここに格納される。又、RAM302にロードされて実行される各プログラムも格納される。310はフロッピー(登録商標)ディスクなどのリムーバブルディスクドライブ(FDD)を示し、後述するアプリケーションプログラムの媒体からの読み出しなどに用いられる。
【0026】
300は上述した各ユニット間を接続するためのI/Oバス(アドレスバス、データバス及び制御バス)である。
【0027】
尚、上記プログラムの格納場所は、該プログラムが固定のものか変更されるものか、あるいはシステムプログラムかアプリケーションプログラムかなどで、ROM303に格納されたり、HDD309やFDD310に格納されてRAM302に読み出されて実行されたりするものが決定されるものであり、上記記載に限定されるものではない。
【0028】
(センターサーバの構成例を示すブロック図)
図3は、センターサーバ110の構成例を示すブロック図である。センターサーバ110も、クライアントPC100と同様に汎用PCで実現可能であるが、大量のデータの保持あるいは処理が必要な上に高速の処理速度も必要なので、特に、RAMやHDD等の記憶媒体の容量は大量にあるいは外部に必要とする。
【0029】
図3中、401は本装置全体の制御を司るCPUである。402はRAMであり、CPU401の主メモリとして、実行プログラムのワークエリアや一時待避領域として機能する。例えば、図1の配信部112、RIP115、WWWブラウザ106、フォント情報管理部111を構成するフォント情報管理プログラム等が、HDD409やFDD410などからロードされてCPU301により実行される。あるいは、フォント情報管理部102の更新などでワークエリアとして使用される。
【0030】
403はCPU401の動作処理手順を記憶しているROMである。ROM403にはセンターサーバ120の機器制御を司るシステムプログラム(OS)やや以下のの処理フローで表されるプログラムの内、変更のないプログラムを記録したプログラムROMと、システムを稼動するために必要な情報等が記憶されたデータROMがある。
【0031】
404は通信部であり、後述する各ショップとのデータ転送制御や、クライアントPC100と本システムを繋ぐためのネットワークシステム(インターネット等)とのデータ転送を行うためのデータ制御や診断を行う。これにより、クライアントPC100から印刷データを受信し、WWWサーバ113で転送を行う。又、フォント情報ファイルをクライアントPCに送信する。
【0032】
センターサーバ110には、クライアントPC100からの要求に応じて、固定のHTMLファイルをクライアントPCに転送し、HDD409に格納されたCGIプログラムにより動的に生成されたHTMLファイルをクライアントPCに転送するWWWサーバ113が稼動している。WWWサーバ113は、HDD409上に格納されたサーバプログラムを起動することにより稼動状態となる。稼動状態のWWWサーバ113にネットワークを介してクライアントPC100上で、印刷オーダを実行できるよう、ネットワークを介してクライアントPC100上に展開される。
【0033】
405はビデオRAM(VRAM)で、システムの稼動状態を示すCRT406の画面に表示される画像を展開し、その表示の制御を行う。407はキーボードやポインティングデバイス(図示せず)などの外部入力装置からの入力信号を制御するためのキーボ ードコントローラである。408は操作を受け付けるための外部入力装置であり、一般にはキーボードやポインティングデバイス(マウスなど)を示している。
【0034】
409はハードディスクドライブ(HDD)を示し、印刷データや、印刷設定情報、クライアント・ショッピ情報(課金なども含む)などのデータ保存用、あるいはRAM402にロードして実行される各種プログラムを格納するために用いられる。410はフロッピー(登録商標)ディスクなどのリムーバブルディスクドライブ(FDD)を示し、後述するアプリケーションプログラムの媒体からの読み出しなどに用いられる。
【0035】
400は上述した各ユニット間を接続するためのI/Oバス(アドレスバス、データバス及び制御バス)である。
【0036】
(フォント情報ファイルの構成例)
図6は、フォント情報管理部102,111が管理するフォント情報ファイルの一構成例である。図6には、以下の図5のステップS509におけるフォント情報ファイル”fonts.lst”の例を示す。
【0037】
601はフォント名リストで、センターサーバ上の存在する全てのフォント名が列挙されている。センターサーバで作成され、WWWサーバを介して、クライアントPCにダウンロードされる。
【0038】
(印刷用フォント情報の構成例)
図7は、プリンタドライバ103が生成する印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)の一構成例である。図7には、以下の図5のステップS510で作成される印刷用フォント情報”lacks.lst”の例を示す。
【0039】
印刷データにセンターサーバ110上の存在しないフォントがある場合、そのフォント名と使用されているページ数が示される。701は該当するページ数を示し、702は該当するフォント名リストを列挙する。
【0040】
(プレビュー用の印刷情報ファイルの構成例)
図11は、センターサーバ110のRIP115で生成されて、WWWサーバ113からWWWブラウザ106の送られるプレビュー用の印刷情報ファイルの構成例である。図11には、以下の図10のステップS1003におけるプレビュー用の印刷情報ファイル”<jobId>.prv”の例を示す。
【0041】
1101はページ番号リストで、1102は各ページの印刷データファイル(PDL)のパスを示す。
【0042】
<本実施形態のネットワークプリントサービスの動作例>
以下、上記ネットワークプリントサービスを実現するシステムの動作例を説明する。
【0043】
(本実施形態のシステム動作例)
図4は、クライアントPC100とセンターサーバ110間の本実施形態に係る処理手順の概略を示すフローチャートである。尚、図4には、プレビュー以降のシステム動作については、特徴部分ではないので煩雑さを避けるために省略している。
【0044】
まず、クライアントPC100では、ステップS10でプリンタドライバ10により印刷データの生成を行う。次に、ステップS20で、印刷データの生成時にセンターサーバ110に無いフォントが使用されるページが有るか否かが判定される。有ればステップS30でプレビューの指示を待って、センターサーバ110に指示を行う。更にステップS40でプレビューを行うよう選択されたページのデータをセンターサーバ110に送信する。
【0045】
センターサーバ110では、ステップS60でプレビュー指示を待って、有ればステップS70でプレビューするページのデータを、ジョブIDとベージIDと共に、クライアントPC100よりアップロードし、ステップS80で、RIP114によりプレビュー表示データを作成してWWWサーバ113からクライアントPC100に送る。
【0046】
クライアントPC100では、ステップS50でプレビュー表示データの受信を待って、受信をするとWWWブラウザ106により表示する。
【0047】
(印刷データ生成の処理手順例:S10)
図5は、クライアントPC100における印刷データ生成処理(図4のS10)の制御を説明するフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、クライアントPC100の制御を説明する。図5に示すフローチャートに基づく処理では、プリンタドライバ103において以下の印刷データ生成処理が実行される。
【0048】
まず、文書編集アプリケーション101をクライアントPCで起動している際に、操作者により「印刷」のメニューを選択することによりプリンタドライバ102が起動され、印刷データ生成開始処理が実行される。ステップS502では、ページ数を示すパラメータ”pageNo”を0にリセットする。ステップS503で、印刷処理工程でのページの開始か否かを判別する。ページの開始の場合、ステップS504で最初のページか否かを判定する。最初のページでなければ、ステップS505で処理していたページの印刷データを閉じる。ステップS506で、pageNoを現在のページ数に更新する。ステップS507で、現在のページの印刷データファイルを生成する。ステップS505,507に示されるファイル名称のjobIdはプリンタドライバ103の起動毎に実行されるジョブを一意に規定するID番号で、例えばA0021と設定すると、ページ番号001の場合、ファイル名は”A0021_001.pdl”となる。
【0049】
ステップS508では、印刷処理工程でフォントの指定を判別する。フォント指定の場合、ステップS509で、センターサーバ110のフォント情報ファイルである”fonts.lst”(図6参照)に該当するフォントが存在するかどうか判別する(この判別は、センターサーバ110にアクセスすることなく、クライアントPC100のフォント情報管理部102が管理するフォント情報ファイルに基づいて行われる)。存在しない場合は、ステップS510で、該当するフォント名を印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)である”lacks.lst”の該当ページのフォント名リスト(図7参照)に追加する。
【0050】
ステップS511で、現在のページの印刷データ(PDL)を印刷データファイルに出力する。ステップS512で全てのページの印刷データ生成処理が終了したか判別し、終了していなければステップS503に戻り、処理を実行する。終了した場合、ステップS513で最終ページの印刷データファイルを閉じ、ステップS514で印刷データ生成処理を終了する。
【0051】
尚、図5のフローチャートで、ステップS502〜S507はページNo.とファイルの生成/閉じるを制御するものであり、本実施形態に係るステップは特にS508からS511に示されている。
【0052】
(プレビューの処理手順例:S20〜S50)
図8は、クライアントPC100におけるプレビュー処理の制御を説明するフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、クライアントPC100の制御を説明する。図8に示すフローチャートに基づく処理では、プリンタドライバ103において、以下のプレビュー処理が印刷データ生成処理後に実行される。
【0053】
まず、プリンタドライバ103で印刷データ生成処理が終了した後、ステップS801で、印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)”lacks.lst”が存在するか否か判別する。存在する場合、ステップS802で、印刷用フォント情報の内容を読み込む。ステップS803で、サーバに無いフォントを含むページを列挙し、次に説明する図9のプレビューが必要なページの選択ダイアログを表示する。
【0054】
ステップS804で、ダイアログのユーザ操作でキャンセルボタンが押されたか否かを判別する。キャンセルボタンが押された場合は処理を終了する。次にステップS805で、ダイアログのユーザ操作でページ番号が選択されたか否かを判別する。ページ番号が選択された場合、ステップS806で選択されたページに対応するフォント名リストを表示し、ステップS804に戻る。
【0055】
次にステップS807で、ダイアログのユーザ操作でプレビューボタンが押されたか否かを判別する。プレビューボタンが押された場合、ステップS808でプレビュー表示を行うページのチェックがあるか否かを判別し、チェックがなければステップS804に戻る。チェックがあれば、ステップS809でチェックされたページの印刷データをセンターサー110に転送する。この際、対応するページ番号とジョブIDも通知される。センターサーバ110では、後で説明する図10のアップロード開始処理と図12のプレビュー開始処理が実行され、クライアントPC100にプレビューデータが送信されてくるので、ステップS810で、WWWブラウザ106にて該当するページのプレビュー表示を行う。
【0056】
図9は、図8のステップS803におけるプレビュー処理にかかわるユーザ操作を行うGUI(Graphical User Interface)の例である。
【0057】
901は、印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)に存在するページ番号を表示するリストである。902は、図8のステップS806で選択されたページ番号に対応するフォント名を表示するリストである。903は、図8のステップS808で実行される、プレビューで選択されたページ番号にチェックを付けるためのボックスである。904は、図8のステップS804で説明されるキャンセルボタンであり、905は、ステップS807で説明されるプレビューボタンである。
【0058】
(アップロードの処理手順例:S60,S70)
図10は、センターサーバ110において、クライアントPC100からプレビューデータがアップロードされる場合の処理の制御を説明するフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、センターサーバ110の制御を説明する。
【0059】
図8のステップS809でクライアントPC100から印刷データがセンターサーバに転送された場合、センターサーバ110ではアップロード開始処理が実行され、ステップS1002で、jobIdを取得し、ステップS1003でプレビューディレクトリにプレビュー用の印刷情報ファイル(<jobId>.prv)を生成する(図11参照)。
【0060】
ステップS1004で、pageNoと印刷データとを取得し、ステップS1005で、プレビューディレクトリに印刷データファイル(<jobId>_<pageNo>.pdl)を生成する。ステップS1006で、プレビュー用の印刷情報ファイルにページ番号と印刷データファイルのパスとを追加して書き込みする。次にステップS1007で、取得した印刷データ(PDL)を印刷データファイルに保存する。ステップS1008で、印刷データファイルを閉じる。
【0061】
ステップS1009で、全てのページのアップロード処理が終了したか否か判別し、終了していない場合はステップS1004に戻って次のページの処理を再実行する。アップロード処理が終了している場合、ステップS1010でプレビュー用の印刷情報ファイルを閉じ、処理を終了する。
【0062】
(プレビューの処理手順例:S80)
図12は、センターサーバ110において、 クライアントPC100からプレビューデータがアップロードされて図10に示すアップロード処理が終了した後、センターサーバ110において、プレビューデータの生成及び送信処理が行われる場合の処理の制御を説明するフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、センターサーバ110の制御を説明する。
【0063】
ステップS1201で、クライアントPC100から送信されるjobIdを取得し、ステップS1202で、プレビューディレクトリにプレビュー用のHTMLファイルを生成する。ステップS1203で、ステップS1201のjobIdを参照し、プレビュー用の印刷情報ファイル(<jobId>.prv)を開く。
【0064】
ステップS1204で、クライアントPC100から送信されるページ番号より対象ページの総数pageNumを取得する。ステップS1205で、ページのカウントを示すパラメータiを1にリセットする。ステップS1206で、プレビュー用の印刷情報ファイル(<jobId>.prv)からi行目の情報を取得し、ページ番号と印刷データファイル(PDL)のパスとを取得する。
【0065】
ステップS1207で、印刷データをRIP115で処理してWWWブラウザ106で表示可能な形式のイメージデータファイル(JPEG)を生成する。ステップS1208で、このイメージデータファイルを表示するタグをHTMLファイルに追加する。
【0066】
ステップS1209で、ページのカウントiがページの総数pageNumと同じか否かを判別する。同じでなければステップS1206に戻り、次のページの処理を継続して行う。同じ場合は全ページ処理が終了しているので、ステップS1210で、プレビュー用のHTMLファイルと印刷情報ファイル(<jobId>.prv)とを閉じる。ステップS1211で、HTMLファイルをクライアントPC100に送信し、処理を終了する。
【0067】
以上、本実施形態は、ネットワークを介してプリント処理を管理するサーバと通信可能な情報処理装置であって、ネットワークを介してサーバがプリント可能なフォント情報を取得する取得部と、取得部で取得したフォント情報に無いフォントを使用するページを判別する判別部と、判別部により判別されたページの印刷データを生成してページ情報と共に、ネットワークを介して前記サーバに送信する送信部と、サーバで生成される前記ページのプレビュー画像を受信して表示するプレビュー画像表示部とを有する。
【0068】
ここで、取得部により取得したフォント情報を保持する保持部を更に有し、保持部のフォント情報は、サーバとの通信時に更新される。又、保持部に保持されるフォント情報とサーバに保持されるフォント情報とを比較する比較部を更に有し、フォント情報に相違がある場合に、取得部でサーバのフォント情報を取得し、保持部のフォント情報を更新する。又、判別部で判別されたページのページ情報を表示するページ情報表示部を更に有し、送信部は、表示されたページ情報からオペレータにより選択されたページの印刷データを生成してページ情報と共に、ネットワークを介して前記サーバに送信する。又、フォント情報は、プリントを実行する印刷装置のフォント内容を示す情報である。又、送信される前記印刷データは、印刷サイトに無いために代替されるフォント情報を含む。
【0069】
ネットワークを介してプリント処理を発注するクライアントと通信可能な情報処理装置であって、プリント可能なフォント情報を保持する保持部と、ネットワークを介してクライアントに前記フォント情報を送信する送信部と、ネットワークを介してクライアントにより送信された印刷データをページ情報と共に受信する受信部と、ページ情報で指示されたページのプレビュー画像を生成して、クライアントに送信するプレビュー画像送信部とを有する。
【0070】
ネットワークを介してプリント処理を管理するサーバとプリント処理を発注するクライアントとが接続されたネットワークプリントシステムであって、サーバは、プリント可能なフォント情報を保持する保持部と、ネットワークを介して前記クライアントにフォント情報を送信する送信部と、ネットワークを介して前記クライアントにより送信された印刷データをページ情報と共に受信する受信部と、ページ情報で指示されたページのプレビュー画像を生成して、クライアントに送信するプレビュー画像送信部とを有し、クライアントは、ネットワークを介して前記サーバがプリント可能なフォント情報を取得する取得部と、取得部で取得したフォント情報に無いフォントを使用するページを判別する判別部と、判別部により判別されたページの印刷データを生成してページ情報と共に、ネットワークを介してサーバに送信する送信部と、サーバで生成されるページのプレビュー画像を受信して表示するプレビュー画像表示部とを有する。
【0071】
ネットワークを介してクライアントから発注されたプリント処理をサーバで管理するネットワークプリントシステムのフォント制御方法であって、サーバが保持するプリント可能なフォント情報を、クライアントにコピーして保持し、クライアントは、サーバにアクセスして印刷データを送信する前に、サーバがプリントできないフォントを含むページを前記フォント情報のコピーを使用して判別し、判別結果に基づいて、サーバがプリントできないページのプレビュー画像を生成して、クライアントにプレビュー画像を表示する。
【0072】
本実施形態によれば、クライアントPCで、フォント情報管理部で管理されるセンターサーバにインストールされているフォントの情報を参照し、プリンタドライバでセンターサーバにインストールされていないフォントを使用したページの印刷データと、ページ番号と使用フォント名を示す印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページの情報)を生成し、センターサーバにインストールされていないフォントを使用したページをユーザに表示する。これらのページのうち、任意のページを選択して対応する印刷データをサーバに転送し、プレビューすることにより不要な印刷データの転送を防ぐことで、プレビュー表示を迅速に行うことができる。
【0073】
又、クライアントPCからセンターサーバにアクセスした時に、センターサーバ上のフォント情報管理部の情報とクライアントPC上のフォント情報管理部の情報を比較し、違いがある場合はセンターサーバのフォント情報管理部の情報をクライアントPCのフォント情報管理部の情報に反映させることによりフォント情報ファイルを最新のものに保つことにより、クライアントPCでのプレビューとセンターサーバでの印刷結果に食い違いが生じることを防ぐ効果がある。
【0074】
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0075】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0076】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0077】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0078】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0079】
【発明の効果】
本発明により、不要な印刷データの転送を防ぐことで、プレビュー表示を迅速に行うと共に、クライアントPCでのプレビューとセンターサーバでの印刷結果に食い違いが生じることを防ぐことが可能なネットワークプリントサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のネットワークプリントシステムの構成例を示す図である。
【図2】クライアントPCの構成例を示す図である。
【図3】センターサーバの構成例を示す図である。
【図4】本実施形態のネットワークプリントシステムの動作手順例を示すフローチャートである。
【図5】クライアントPCのプリンタドライバでの印刷データ生成の動作手順例を示すフローチャートである。
【図6】フォント情報ファイルの例である。
【図7】印刷用フォント情報(サーバに無いフォントを含むページについての情報)の例である。
【図8】クライアントPCのプレビューの動作手順例を示すフローチャートである。
【図9】ユーザに示されるプレビューが必要なページの選択ダイアログを示す図である。
【図10】センターサーバでのプレビューデータのアップロードの動作手順例を示すフローチャートである。
【図11】プレビュー用の印刷情報ファイルの例を示す図である。
【図12】センターサーバでのプレビューの動作手順例を示すフローチャートである。
【図13】従来のネットワークプリントシステムの構成を示す図である。
Claims (1)
- ネットワークを介してプリント処理を管理するサーバと通信可能な情報処理装置であって、
ネットワークを介して前記サーバがプリント可能なフォント情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したフォント情報に無いフォントを使用するページを判別する判別手段と、
前記判別手段により判別されたページの印刷データを生成してページ情報と共に、ネットワークを介して前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバで生成される前記ページのプレビュー画像を受信して表示するプレビュー画像表示手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
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