JP2004204611A - ダブルデットロック錠 - Google Patents
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Abstract
【課題】錠に対する犯罪技術が向上し、多様化し、従来の錠では安心が確保できなくなっている。ピッキングや合鍵による解錠で室内に侵入される問題と、施錠した錠を破壊されて室内に侵入される問題がある。また建物の多様な管理のできる錠も求められている。防犯問題を解決し、また錠の利用者の使用目的に合わせた組み合わせバリエーションを併せて解決する事が課題である。
【解決手段】1個の錠ケースに、独立した作動系の2個のデットボルトを設け、デットボルト毎にシリンダーやサムターンを組み付ける事で、多くの使用目的に合わせた組み合わせバリエーションを可能にした。その中の必要なバリエーションを選ぶ事で合鍵やピッキングによる防犯も解決した。2つの作動系の内1個を電機操作して合鍵やピッキングでの解錠を防止できる錠も併せて実現した。
【選択図】 図2
【解決手段】1個の錠ケースに、独立した作動系の2個のデットボルトを設け、デットボルト毎にシリンダーやサムターンを組み付ける事で、多くの使用目的に合わせた組み合わせバリエーションを可能にした。その中の必要なバリエーションを選ぶ事で合鍵やピッキングによる防犯も解決した。2つの作動系の内1個を電機操作して合鍵やピッキングでの解錠を防止できる錠も併せて実現した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
防犯目的の多くの組み合わせバリエーションが可能な錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は1個の錠ケースに独立した作動系の2個のデットボルトを持つ錠は見られない。また、デットボルトを個別に動かす2個のシリンダーや2個のサムターンを持つ錠も見られない。本発明と同一の機能を求める場合は主錠のほかに補助錠を取り付け、1ドア2ロックとして使用している。
合鍵でもピッキングでも解錠できなくする目的は特願2002-275473の解錠防止機構を持つ錠でも達成できるが、その機構はデットボルト1個で機能させるものである。また従来から有るダブルロック錠は2個の独立したデットボルト作動機構を持ったものではなく、自動施錠型ラッチボルトとデットボルトを組み合わせたもので、シリンダーやサムターン1個でラッチボルトとデットボルトを解錠操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近は犯罪の技術が向上し、ピッキングによる家屋の侵入が増えている。凶暴な事件も増加しており、入居者が安心できる錠が求められている。犯罪技術の向上と錠の技術向上はイタチゴックである。ピッキングのしにくいシリンダーが開発されるとそれをピッキングで解錠する技術が生まれる。絶対ピッキングのできないシリンダーを作る事は難しい。また、複製された合鍵を使って侵入される事もある。
建物を新築するときは多くの業者が合鍵を使用する。その中には複製する業者もいる。建物の引渡しを受け、合鍵を受け取っても安心はできない。合鍵を自分以外に持っていない確実な方法は、自分で錠を買ってきて自分で錠を取り付ける以外に無い。
合鍵を使った侵入ではどんな従来の錠でも侵入が可能であり、従来の錠では解決できない。
【0004】
合鍵やピッキングでの侵入を完全に防止する従来の技術では図5Bのように1枚の扉に主錠と補助錠を取り付け、補助錠の外部側にシリンダーを取り付けない事で達成できる。この場合は補助錠を外部側から操作することができないので目的を達成できる。
しかし、一枚の扉に2個の錠を取り付ける為に、錠種の選定や扉の切り欠き加工および錠の取り付けに手間が掛かる。
【0005】
1個の錠で合鍵とピッキングによる防犯目的を果たすものに特願2002-275473がある。これは1個の錠で有効に目的を果たすものである。しかし、1枚の扉に2個の錠を取り付けた時と同じシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションを満たす事はできない。
1枚の扉に2個の錠を取り付けた時の組み合わせバリエーションの主なものは図6の通りである。これと同じ組み合わせバリエーションを確保して合鍵やピッキングによる防犯も達成する錠を作る事が課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
1枚の扉に2個の錠を取り付けた時のシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションと同等のバリエーションを求めた場合、どうしても独立した2個のデットボルトと、そのデットボルトを独立した状態で作動させる機構が必要である。その為に1個の錠ケースに独立した2組のデットボルト作動機構を設ける事で解決した。この場合錠ケースは縦に長い寸法となり、それを収納する扉の切り欠きが縦に大きくなって扉の強度が落ちる心配がある。その時は特願2002-238905錠前取り付けベースを利用する事で解決する。
【0007】
請求項1記載のダブルデットロック錠が1個の錠ケースに独立した2個のデットボルト作動機構を設けたものであり、1枚の扉に2個の錠を取り付けたものと同じバリエーションが可能である。
その中で、外部から合鍵でもピッキングでも解錠できなくする為には、サブデットボルトを動かすサブダルマの外部側にシリンダーを組み付けず、内部側のみにサムターンを組み付ければ良い。そうする事でサブデットボルトは合鍵でも解錠できなくなる。
錠も1セットとなり、扉と枠の切り欠き加工、錠の取り付け、錠の選定が2セットの錠を取り付ける事に比べて楽になる。
【0008】
1セットの錠ケースに2個のデットボルトを設けた場合、二重にデットボルトを引込められなくすればより強いピッキング防止効果が得られる。それを実現したのが図3A、図3Bで示す請求項2記載の錠である。
機構は、メインデットボルトを突き出し、次にサブデットボルトを突き出すと、サブデットボルトを突き出したサブダルマがメインデットボルトをさらに固定し、メインデットボルト側のシリンダーは合鍵やピッキングでも解錠できなくなる。
請求項2記載の機構を持つ錠では、請求項1記載の錠と同じシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションはできない。
【0009】
建物の管理ではより多くのバリエーションが求められる。合鍵を持つ者の入室を許否するだけなら請求項1記載の錠でもできるが、それを自動管理したい時は、2個のデットボルトの内の1個を電気的に動かす事で可能となる。
電気的に動かす場合は遠隔操作やタイマー、カードリーダ連動等が必要となる。それを実現したのが請求項3記載のダブルデットロック錠である。研究所、工場、倉庫等の夜間無人となる建物では、時間を設定して遠隔操作で電気的に合鍵やピッキングでの解錠も防止すれば夜間の管理に有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図に基づいて説明する。図1が請求項1記載の錠ケースの斜視図で、上下にデットボルトを2個設け、それぞれのデットボルトを動かす為のシリンダーやサムターンを組み付けるダルマを上下に2個設けてある。
図1のAA断面が図2である。1個の錠ケース(1)に単純にデットボルト作動系を2組組み込んだものである。2個の作動系は連動させない。
メインデットボルト(5)はメインダルマ(6)で動かし、サブデットボルト(3)はサブダルマ(4)で動かすものである。この両ダルマにシリンダーやサムターンを組み付ける事でシリンダーに差し込んだ合鍵やサムターンを回して個別にデットボルトの出し入れを行う。ダルマの外部側にシリンダーやサムターンを組み付けず、組み付ける為の扉の切り欠き穴も開けなければ、当然そのダルマは外部から合鍵も使えずピッキングもできない。
【0011】
請求項2記載の機構を図3Aと図3Bで説明する。
サブダルマ(4)にプッシュカム(9)を設けた事で、メインデットボルト(5)が突き出した状態でサブダルマを回すと、プッシュカムがメインデットボルトを固定するロッキングバー(10)の動きを止め、メインデットボルトは合鍵やピッキングでも引込める事が不可能となる。
サブダルマの外部側にシリンダーを組み付けず、シリンダー用の扉の切り欠き穴も開けなければ外部からサブデットボルトを合鍵やピッキングで操作できず、2本のデットボルトは合鍵やピッキングでも引込める事が不可能となる。
請求項2記載の錠は請求項1記載の錠と比べると防犯効果が高いものである。
【0012】
なぜ1個の錠ケースに2組のデットボルト作動系を組み込んだか説明する。デットボルトの強度だけを考えれば特願2002-275473の錠のデットボルト強度を強くすれば済む事である。
本発明ではデットボルト強度と併せて図6で示したシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションおよび請求項2と3記載の機能を求めた為である。
【0013】
組み合わせバリエーションの意味を説明する。
単に2個の錠の強度が欲しい時、内側から施錠した時に外側から合鍵でも解錠できなくしたい時。合鍵の1個を貸し出すが、その合鍵で解錠できなくしたい時。甲氏の持つ甲の合鍵と乙氏の持つ乙の合鍵の両方を使って初めて解錠したい時。ホテルのコネクティングルームで、両方の部屋の合意で扉を開けたい時。一般の多人数に乙の合鍵を渡し、管理者が甲の合鍵を持ち、甲の錠を施解錠する事で乙の鍵の使用を制限する時。他の多くの使用方法を可能にするものである。
【0014】
請求項3記載の錠を図7で説明する。図7は図1,図2の錠に電気で操作する為のソレノイドを設けたもので、サブデットボルト(47)を動かすサブダルマを、電磁カム(42)とデットカム(48)の2本の耳を持つウサギダルマ(41)に代え、電磁カムをソレノイド(43)のスライダー(44)と連結させ、ソレノイドに通電する事でサブデットボルトの出し入れを行う。ウサギダルマにシリンダーやサムターンを組み付ければ、シリンダーやサムターンでもサブデットボルトを動かす事ができる。電気でサブデットボルトを施錠する事で、メインデットボルトを出し入れする合鍵を持つ者の入室制限を行なう。
電気的に動かすのはメインデットボルトとサブデットボルトのどちら側でも良く、ソレノイドに代えてモーターでデットボルトの出し入れをしても良い。
ソレノイドは電磁石を使って、電極を変える事でデットボルトの出し入れをするものである。ソレノイドやモーターを使った技術は従来の電気錠の技術である。図7のようにスイッチ(45)を設ければサブデットボルトの施錠、解錠状態を信号発信する事も可能である。
【0015】
【発明の効果】
犯罪が増加し、多様化し、凶悪化している。一般の住居玄関や事務所入口ではそれに合わせた多様で防犯効果の高い錠が求められている。
ビルや倉庫、工場の管理でも多様な管理が求められるようになった。
それを従来の錠で実現するには不可能な問題があった。相反する複数の要求が有った場合は1個の錠ではどうしても実現できなかった。
それらの多くの課題が、本発明の1個で2個の錠の機能を持つダブルデットロック錠を使えば解決できる。ダブルデットロック錠は従来の錠の防犯強度を向上させるだけでなく、多様な要求に答えられる錠である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明のダブルデットロック錠の、錠ケースの斜視図である。
【図2】図1のAA断面である。
【図3】A.請求項2記載の錠で、図1のAA断面にあたる一部である。
B.施錠状態を説明する図である。
【図4】A.ダブルデットロック錠を扉に取り付け、図1のAA側から見た図で、サブシリンダーを付けない状態である。
B.サブシリンダーを取り付けた状態である。
【図5】A.従来の方法で、主錠と補助錠を取り付けた扉を、図1のAA側にあたる方向から見た図である。
B.Aの補助錠にシリンダーを取り付けない状態である。
【図6】△=シリンダー・○=サムターン・×=無しの組み合わせバリエーションを説明する図である。
【図7】2個の内1個のデットボルトを電気操作で出し入れできる請求項3記載の錠で、図1のAA断面にあたる。
【符号の説明】
1 錠ケース
2 錠フロント
3 サブデットボルト
4 サブダルマ
5 メインデットボルト
6 メインダルマ
7 ラッチボルト
8 ラッチカム
9 プッシュカム
10 ロッキングバー
11 メインシリンダー
12 外側取手
13 サブサムターン
14 メインサムターン
15 内側取手
16 扉
17 室外側
18 室内側
19 サブシリンダー
21 扉
22 主錠
23 補助錠
24 室外側
25 室内側
31 扉
32 無し
33 サムターン
34 合鍵甲のシリンダー
35 合鍵乙のシリンダー
41 ウサギダルマ
42 電磁カム
43 ソレノイド
44 スライダー
45 スイッチ
46 コード
47 サブデットボルト
48 デットカム
【発明の属する技術分野】
防犯目的の多くの組み合わせバリエーションが可能な錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は1個の錠ケースに独立した作動系の2個のデットボルトを持つ錠は見られない。また、デットボルトを個別に動かす2個のシリンダーや2個のサムターンを持つ錠も見られない。本発明と同一の機能を求める場合は主錠のほかに補助錠を取り付け、1ドア2ロックとして使用している。
合鍵でもピッキングでも解錠できなくする目的は特願2002-275473の解錠防止機構を持つ錠でも達成できるが、その機構はデットボルト1個で機能させるものである。また従来から有るダブルロック錠は2個の独立したデットボルト作動機構を持ったものではなく、自動施錠型ラッチボルトとデットボルトを組み合わせたもので、シリンダーやサムターン1個でラッチボルトとデットボルトを解錠操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近は犯罪の技術が向上し、ピッキングによる家屋の侵入が増えている。凶暴な事件も増加しており、入居者が安心できる錠が求められている。犯罪技術の向上と錠の技術向上はイタチゴックである。ピッキングのしにくいシリンダーが開発されるとそれをピッキングで解錠する技術が生まれる。絶対ピッキングのできないシリンダーを作る事は難しい。また、複製された合鍵を使って侵入される事もある。
建物を新築するときは多くの業者が合鍵を使用する。その中には複製する業者もいる。建物の引渡しを受け、合鍵を受け取っても安心はできない。合鍵を自分以外に持っていない確実な方法は、自分で錠を買ってきて自分で錠を取り付ける以外に無い。
合鍵を使った侵入ではどんな従来の錠でも侵入が可能であり、従来の錠では解決できない。
【0004】
合鍵やピッキングでの侵入を完全に防止する従来の技術では図5Bのように1枚の扉に主錠と補助錠を取り付け、補助錠の外部側にシリンダーを取り付けない事で達成できる。この場合は補助錠を外部側から操作することができないので目的を達成できる。
しかし、一枚の扉に2個の錠を取り付ける為に、錠種の選定や扉の切り欠き加工および錠の取り付けに手間が掛かる。
【0005】
1個の錠で合鍵とピッキングによる防犯目的を果たすものに特願2002-275473がある。これは1個の錠で有効に目的を果たすものである。しかし、1枚の扉に2個の錠を取り付けた時と同じシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションを満たす事はできない。
1枚の扉に2個の錠を取り付けた時の組み合わせバリエーションの主なものは図6の通りである。これと同じ組み合わせバリエーションを確保して合鍵やピッキングによる防犯も達成する錠を作る事が課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
1枚の扉に2個の錠を取り付けた時のシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションと同等のバリエーションを求めた場合、どうしても独立した2個のデットボルトと、そのデットボルトを独立した状態で作動させる機構が必要である。その為に1個の錠ケースに独立した2組のデットボルト作動機構を設ける事で解決した。この場合錠ケースは縦に長い寸法となり、それを収納する扉の切り欠きが縦に大きくなって扉の強度が落ちる心配がある。その時は特願2002-238905錠前取り付けベースを利用する事で解決する。
【0007】
請求項1記載のダブルデットロック錠が1個の錠ケースに独立した2個のデットボルト作動機構を設けたものであり、1枚の扉に2個の錠を取り付けたものと同じバリエーションが可能である。
その中で、外部から合鍵でもピッキングでも解錠できなくする為には、サブデットボルトを動かすサブダルマの外部側にシリンダーを組み付けず、内部側のみにサムターンを組み付ければ良い。そうする事でサブデットボルトは合鍵でも解錠できなくなる。
錠も1セットとなり、扉と枠の切り欠き加工、錠の取り付け、錠の選定が2セットの錠を取り付ける事に比べて楽になる。
【0008】
1セットの錠ケースに2個のデットボルトを設けた場合、二重にデットボルトを引込められなくすればより強いピッキング防止効果が得られる。それを実現したのが図3A、図3Bで示す請求項2記載の錠である。
機構は、メインデットボルトを突き出し、次にサブデットボルトを突き出すと、サブデットボルトを突き出したサブダルマがメインデットボルトをさらに固定し、メインデットボルト側のシリンダーは合鍵やピッキングでも解錠できなくなる。
請求項2記載の機構を持つ錠では、請求項1記載の錠と同じシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションはできない。
【0009】
建物の管理ではより多くのバリエーションが求められる。合鍵を持つ者の入室を許否するだけなら請求項1記載の錠でもできるが、それを自動管理したい時は、2個のデットボルトの内の1個を電気的に動かす事で可能となる。
電気的に動かす場合は遠隔操作やタイマー、カードリーダ連動等が必要となる。それを実現したのが請求項3記載のダブルデットロック錠である。研究所、工場、倉庫等の夜間無人となる建物では、時間を設定して遠隔操作で電気的に合鍵やピッキングでの解錠も防止すれば夜間の管理に有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図に基づいて説明する。図1が請求項1記載の錠ケースの斜視図で、上下にデットボルトを2個設け、それぞれのデットボルトを動かす為のシリンダーやサムターンを組み付けるダルマを上下に2個設けてある。
図1のAA断面が図2である。1個の錠ケース(1)に単純にデットボルト作動系を2組組み込んだものである。2個の作動系は連動させない。
メインデットボルト(5)はメインダルマ(6)で動かし、サブデットボルト(3)はサブダルマ(4)で動かすものである。この両ダルマにシリンダーやサムターンを組み付ける事でシリンダーに差し込んだ合鍵やサムターンを回して個別にデットボルトの出し入れを行う。ダルマの外部側にシリンダーやサムターンを組み付けず、組み付ける為の扉の切り欠き穴も開けなければ、当然そのダルマは外部から合鍵も使えずピッキングもできない。
【0011】
請求項2記載の機構を図3Aと図3Bで説明する。
サブダルマ(4)にプッシュカム(9)を設けた事で、メインデットボルト(5)が突き出した状態でサブダルマを回すと、プッシュカムがメインデットボルトを固定するロッキングバー(10)の動きを止め、メインデットボルトは合鍵やピッキングでも引込める事が不可能となる。
サブダルマの外部側にシリンダーを組み付けず、シリンダー用の扉の切り欠き穴も開けなければ外部からサブデットボルトを合鍵やピッキングで操作できず、2本のデットボルトは合鍵やピッキングでも引込める事が不可能となる。
請求項2記載の錠は請求項1記載の錠と比べると防犯効果が高いものである。
【0012】
なぜ1個の錠ケースに2組のデットボルト作動系を組み込んだか説明する。デットボルトの強度だけを考えれば特願2002-275473の錠のデットボルト強度を強くすれば済む事である。
本発明ではデットボルト強度と併せて図6で示したシリンダーとサムターンの組み合わせバリエーションおよび請求項2と3記載の機能を求めた為である。
【0013】
組み合わせバリエーションの意味を説明する。
単に2個の錠の強度が欲しい時、内側から施錠した時に外側から合鍵でも解錠できなくしたい時。合鍵の1個を貸し出すが、その合鍵で解錠できなくしたい時。甲氏の持つ甲の合鍵と乙氏の持つ乙の合鍵の両方を使って初めて解錠したい時。ホテルのコネクティングルームで、両方の部屋の合意で扉を開けたい時。一般の多人数に乙の合鍵を渡し、管理者が甲の合鍵を持ち、甲の錠を施解錠する事で乙の鍵の使用を制限する時。他の多くの使用方法を可能にするものである。
【0014】
請求項3記載の錠を図7で説明する。図7は図1,図2の錠に電気で操作する為のソレノイドを設けたもので、サブデットボルト(47)を動かすサブダルマを、電磁カム(42)とデットカム(48)の2本の耳を持つウサギダルマ(41)に代え、電磁カムをソレノイド(43)のスライダー(44)と連結させ、ソレノイドに通電する事でサブデットボルトの出し入れを行う。ウサギダルマにシリンダーやサムターンを組み付ければ、シリンダーやサムターンでもサブデットボルトを動かす事ができる。電気でサブデットボルトを施錠する事で、メインデットボルトを出し入れする合鍵を持つ者の入室制限を行なう。
電気的に動かすのはメインデットボルトとサブデットボルトのどちら側でも良く、ソレノイドに代えてモーターでデットボルトの出し入れをしても良い。
ソレノイドは電磁石を使って、電極を変える事でデットボルトの出し入れをするものである。ソレノイドやモーターを使った技術は従来の電気錠の技術である。図7のようにスイッチ(45)を設ければサブデットボルトの施錠、解錠状態を信号発信する事も可能である。
【0015】
【発明の効果】
犯罪が増加し、多様化し、凶悪化している。一般の住居玄関や事務所入口ではそれに合わせた多様で防犯効果の高い錠が求められている。
ビルや倉庫、工場の管理でも多様な管理が求められるようになった。
それを従来の錠で実現するには不可能な問題があった。相反する複数の要求が有った場合は1個の錠ではどうしても実現できなかった。
それらの多くの課題が、本発明の1個で2個の錠の機能を持つダブルデットロック錠を使えば解決できる。ダブルデットロック錠は従来の錠の防犯強度を向上させるだけでなく、多様な要求に答えられる錠である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明のダブルデットロック錠の、錠ケースの斜視図である。
【図2】図1のAA断面である。
【図3】A.請求項2記載の錠で、図1のAA断面にあたる一部である。
B.施錠状態を説明する図である。
【図4】A.ダブルデットロック錠を扉に取り付け、図1のAA側から見た図で、サブシリンダーを付けない状態である。
B.サブシリンダーを取り付けた状態である。
【図5】A.従来の方法で、主錠と補助錠を取り付けた扉を、図1のAA側にあたる方向から見た図である。
B.Aの補助錠にシリンダーを取り付けない状態である。
【図6】△=シリンダー・○=サムターン・×=無しの組み合わせバリエーションを説明する図である。
【図7】2個の内1個のデットボルトを電気操作で出し入れできる請求項3記載の錠で、図1のAA断面にあたる。
【符号の説明】
1 錠ケース
2 錠フロント
3 サブデットボルト
4 サブダルマ
5 メインデットボルト
6 メインダルマ
7 ラッチボルト
8 ラッチカム
9 プッシュカム
10 ロッキングバー
11 メインシリンダー
12 外側取手
13 サブサムターン
14 メインサムターン
15 内側取手
16 扉
17 室外側
18 室内側
19 サブシリンダー
21 扉
22 主錠
23 補助錠
24 室外側
25 室内側
31 扉
32 無し
33 サムターン
34 合鍵甲のシリンダー
35 合鍵乙のシリンダー
41 ウサギダルマ
42 電磁カム
43 ソレノイド
44 スライダー
45 スイッチ
46 コード
47 サブデットボルト
48 デットカム
Claims (3)
1個の錠ケース (1)に独立した作動系の2個のデットボルト(3)(5)を有することが特徴のダブルデットロック錠。
メインデットボルト(5)を突き出した後に、サブデットボルト(3)を突き出すとメインデットボルトがさらに固定され、メインデットボルトは合鍵やピッキングでも引込められない構造を持つ請求項1記載のダブルデットロック錠。
2個のデットボルトの内の1個を電気的に出し入れできる請求項1および請求項2記載のダブルデットロック錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002376896A JP2004204611A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | ダブルデットロック錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002376896A JP2004204611A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | ダブルデットロック錠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004204611A true JP2004204611A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32814226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002376896A Pending JP2004204611A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | ダブルデットロック錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004204611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101608820B1 (ko) | 2014-11-11 | 2016-04-20 | 주식회사 이랜시스 | 복수의 데드볼트가 구동되는 도어락 |
CN112878811A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-06-01 | 于春伟 | 一种防盗机械锁 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376896A patent/JP2004204611A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101608820B1 (ko) | 2014-11-11 | 2016-04-20 | 주식회사 이랜시스 | 복수의 데드볼트가 구동되는 도어락 |
CN106150218A (zh) * | 2014-11-11 | 2016-11-23 | 艾兰西斯有限公司 | 驱动多个门闩的门锁 |
CN112878811A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-06-01 | 于春伟 | 一种防盗机械锁 |
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