JP2004203468A - フレキシブルコンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状ガイド部5先端側が、内側の筒状シート21を外側の筒状シート22で覆った二重構造となってその強度が増すので、折り曲げ箇所30に穴があくような虞れが少ない。内外の筒状シート21,22先端に取り付けた環状シート23,24を上下に重ね、上下のリング25a〜25cで挟んで固定するので、フランジ部7を容易に作製し得ると共に、リング25a〜25cが脱落する虞れが少ない。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体,粒体等の運搬に使用される、ゴム布やターポリン等の可撓性シートからなるフレキシブルコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種フレキシブルコンテナとして、コンテナ本体の上下面に設けた充填用,排出用の開口に筒状のガイド部を取り付けて充填路,排出路を形成したものが知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭60−112489号公報
【特許文献2】
特開平5−305993号公報
【0004】
また、例えば図7に示すように、コンテナ本体101の充填用又は排出用の開口102に筒状ガイド部103を取り付けると共に、その筒状ガイド部103の先端開口縁にフランジ部104を設けて充填路又は排出路を形成し、そのフランジ部104を、充填用又は排出用のタンクの接続口201に設けたフランジ部202にクランプなどの治具203で連結して、タンク内の収容物をコンテナ本体101に充填する際、若しくは、コンテナ本体101内の収容物をタンクに排出する際に、粉粒状収容物が外部に飛散しないようにしたフレキシブルコンテナも知られている。
【0005】
前記筒状ガイド部103はコンテナ本体101と同様の可撓性シート、例えばターポリン等により筒状に形成され、その基端開口の周縁を外側へ折り曲げその折り曲げ縁105を前記開口102の周縁に溶着し、先端開口の周縁を外側に折り曲げその折り曲げ縁106に硬質材料からなるリング107を縫着108し、さらにリング109,110を重ねて縫着111した後、ターポリン等からなるカバー112でそれらリング107,109,110を覆って縫着113してフランジ部104を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のフレキシブルコンテナにおいては、筒状ガイド部103が一枚の可撓性シートからなるため、先端開口側の折り曲げ縁106の幅が小さくなってしまい、リング107を取り付ける際に、その折り曲げ縁106を折り曲げてリング107に仮止め(縫着108)した上で、リング107,109,110を固定(縫着111)しなければならず、フランジ部104の製作に手間がかかるという不具合があった。また、前記折り曲げ縁106が小幅であると共にリング107に対する縫着108のみで固定されるので、使用中に折り曲げ縁106がリング107から外れてしまい、リング107,109,110が脱落する虞れがあった。
また、この種フレキシブルコンテナにおいては、タンク内の粉粒状収容物をコンテナ本体101に充填する際、若しくは、コンテナ本体101内の粉粒状収容物をタンクに排出する際、収容物とリング107,109,110の間に筒状ガイド部103が挟まれるようになるが、筒状ガイド部103が一枚の可撓性シートからなる従来のフレキシブルコンテナでは、該可撓性シートが収容物、リング107,109,110と擦れてシートに穴があく虞れがあった。特に、前記可撓性シートの外面におけるリング110の内周との当接箇所114において擦れが顕著であり、また、収容物が金属粉などの硬質材料である場合は、筒状ガイド部103の先端開口側の折り曲げ箇所115での擦れが激しく、これらの箇所に穴があいた場合、粉粒状収容物が外部に飛散する虞れがあった。
【0007】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、充填用又は排出用の開口に筒状ガイド部を取り付けその先端開口縁にリングを取り付けてフランジ部を形成した、可撓性シートからなるフレキシブルコンテナにおいて、前記フランジ部を容易に作製し得ると共に、使用中に筒状ガイド部からリングが外れてしまったり、筒状ガイド部に穴があいてしまうような虞れのない、製作性に優れると共に製品としての信頼性が高いフレキシブルコンテナを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本願第一発明は、コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に取り付けた基端側筒部と、該基端側筒部に取り付けた先端側筒部からなり、該先端側筒部を、前記基端側筒部の先端開口縁に接合した内側の筒状シートと、該内側の筒状シートを覆う外側の筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端周縁に接合され上下に重なる環状シートから形成すると共に、
前記フランジ部が、前記上下の環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、筒状ガイド部の先端側が、内側の筒状シートを外側の筒状シートで覆った二重構造となり、該筒状ガイド部が一枚の可撓性シートからなる場合に比べその強度が増すので、収容物の充填時,排出時などに筒状ガイド部が収容物やリングと擦れたとしても、その擦れ部分に穴があくような虞れが少ない。
また、前記内外の筒状シートの先端に環状シートを別途取り付けてその幅を拡張し、その環状シートを上下に重ねこれを上下のリングで挟んだ上でそれらをまとめて固定してフランジ部が形成されるので、一枚の可撓性シートからなる筒状ガイド部の先端開口縁を外側に折り曲げその小幅な折り曲げ縁を下側のリングに一旦仮止めした後に上下のリングを固定する従来の構成に比べ、リングに対する環状シートの仮止めを不要としてフランジ部を容易に作製することができる。且つ、上下のリングで上下の環状シートを挟持する積層形態として筒状シートに対し夫々のリングを強固に固定し得るので、使用中にリングが脱落するうような虞れを少なくすることができる。
【0010】
ところで、前記第一発明において、内外の筒状シートは、環状シートを重ねてリングで固定することでその先端側が相互に接合されており、且つ内側の筒状シート基端は基端側筒部に接合されるものの、外側の筒状シート基端はどこにも接合されない遊端となる。このような構成においては、先端側筒部を容易に作製し得るという利点を奏するものの、内外の筒状シート間に隙間が生じ異物や収容物等が入り込む可能性が残る。
【0011】
よって、本願第二発明では、コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に取り付けた基端側筒部と、該基端側筒部に取り付けた先端側筒部からなり、該先端側筒部を、前記基端側筒部の先端開口縁に接合した内外二枚重ねの筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端接合縁に接合した環状シートから形成すると共に、
前記フランジ部が、前記環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されていることを特徴とする。
【0012】
このような構成とした場合、前記第一発明による作用効果に加えて、内外の筒状シートが、その先端側と基端側を相互に接合して一体化した二枚重ねのシートとなるので、内外の筒状シート間に異物や収容物等が入り込む可能性は殆どなくなる。
また、これら筒状シートの先端側では、両筒状シート先端を接合し且つ該接合縁に一枚の環状シートを取り付け、該環状シートを上下のリングで挟んだ上でそれらをまとめて固定した構成となるので、環状シートを二枚用いる第一発明に比べ、先端側筒部の作製に係る手間とコストをより低減しながら、第一発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0013】
前記第一,第二発明は、新規に作成するフレキシブルコンテナに前述の構成を採用することもできるが、本願第三発明のように、既存のフレキシブルコンテナの補修時に採用することが好ましい。
【0014】
すなわち、本願第三発明は、前記第一,第二発明において、前記基端側筒部が、既存のフレキシブルコンテナに備えられたフランジ付き筒状ガイド部を中途部で切断したものであって、その切断開口縁に前記先端側筒部を接合して、既存のフレキシブルコンテナにおける筒状ガイド部の先端側を補修してなるものであることを特徴とする。
【0015】
前記第一,第二発明の主要部を新規に作成するフレキシブルコンテナに採用する場合は、本願第四,第五発明の構成とすることが好ましい。
【0016】
すなわち、本願第四発明は、コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に接合した内側の筒状シートと、該内側の筒状シートを覆う外側の筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端周縁に接合され上下に重なる環状シートから形成され、
前記フランジ部が、前記上下の環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されていることを特徴とする。
【0017】
また本願第五発明は、コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に接合した内外二枚重ねの筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端接合縁に接合した環状シートから形成され、
前記フランジ部が、前記環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフレキシブルコンテナの実施形態の例を図面を参照して説明する。
図1に示すフレキシブルコンテナAは本願第一発明に係り、このフレキシブルコンテナAは、ターポリン等の可撓性シートにより略角筒状もしくは円筒状に形成したコンテナ本体1の上下面に、充填用もしくは排出用の開口2,3を設け、それら開口2,3に筒状ガイド部4,5を取り付けると共に、夫々の筒状ガイド部4,5の先端開口縁にフランジ部6,7を設けて、充填用もしくは排出用の通路8,9を形成したものである。
【0019】
またこのフレキシブルコンテナAは、主に充填用として使用される開口2に取り付けられている筒状ガイド部4とフランジ部6を、図7に示す従来の筒状ガイド部103、フランジ部104と同様の構成とする一方、主に排出用として使用される開口3に取り付けられている筒状ガイド部5とフランジ部7において、本発明の構成を採用したものである。
【0020】
すなわち、本例のフレキシブルコンテナAは作製当初、充填側,排出側の夫々に、図7に示す従来例と同様の構成の筒状ガイド部、フランジ部が取り付けられていたが、長期の使用に伴い排出側の筒状ガイド部若しくはフランジ部を交換する必要が生じたため、本発明に係る筒状ガイド部5とフランジ部7にて補修したものである。
充填側の筒状ガイド部4とフランジ部6は、前述の筒状ガイド部103、フランジ部104と同様な構成のため図示及び説明を省略し、以下、排出側の筒状ガイド部5、フランジ部7について、図2を参照して詳述する。
【0021】
筒状ガイド部5は、排出用の開口3に取り付けられていた既存の筒状ガイド部を、その長さ方向中途部で切断した基端側筒部10と、この基端側筒部10に取り付けた先端側筒部20からなっている。
基端側筒部10は、コンテナ本体1と同様の可撓性シートからなり、その基端開口縁11を外側に折り曲げ開口3に溶着して、コンテナ本体1に取り付けられている。
【0022】
先端側筒部20は、内外の筒状シート21,22と、上下の環状シート23,24からなり、その先端にフランジ部7が形成されている。
【0023】
内側の筒状シート21は、コンテナ本体1と同様の可撓性シートからなり、その基端開口縁21aを基端側筒部10の先端開口縁(切断開口縁)12に溶着して、基端側筒部10に一体的に接続されている。またこの筒状シート21の先端開口縁21bには、環状シート23が取り付けられている。
【0024】
外側の筒状シート22は、コンテナ本体1と同様の可撓性シートにより所定の寸法に形成され、内側の筒状シート21の先端側の半部を覆っている。またこの筒状シート22の先端開口縁22aには環状シート24が取り付けられ、後端開口縁22bは遊端縁となっている。
【0025】
環状シート23,24は、前記内外の筒状シート21,22の先端開口縁の外側への折り曲げ寸法を拡張するためのもので、コンテナ本体1と同様の可撓性シートにより、後述するリング25a,25b,25cと同程度の幅をもって形成され、その内周部分を溶着して内外の筒状シート21,22の先端開口縁21b,22aに一体的に接続されている。
【0026】
フランジ部7は、上下に重なる環状シート23,24を下側のリング25aと上側の二枚のリング25b,25cで挟み、それら上下のリング25a〜25cの内周側を二枚の環状シート23,24と共に縫着26し、さらにこれらリング25a〜25cを覆うように被せたカバー27の外側から、上下のリング25a〜25c、二枚の環状シート23,24と共にカバー27の上下面を縫着28して形成されている。前記縫着26箇所は、内外の筒状シート21,22の先端開口縁21b,22aと環状シート23,24との溶着箇所とし、前記縫着28箇所はその外側で且つカバー27の開口部27a寄りであることが好ましい。尚、前記縫着26,28はビス止め等の適宜固定手段に変更してもよい。
【0027】
カバー27は、コンテナ本体1と同様の可撓性シートにより断面コ字形の環状に形成され、縫着26により積層一体化されたリング25a〜25cとその間に挟まれた環状シート23,24を覆い、リング25a〜25cや環状シート23,24間への異物の混入を防止している。また本例では、カバー27の縫着28を前記したように開口部27a寄りとしてカバー27外周寄りの縫着を不要とし、余分な縫着作業を無くしている。
【0028】
このような構成になる本例のフレキシブルコンテナAによれば、筒状ガイド部5の先端側が、内側の筒状シート21を外側の筒状シート22で覆った二重構造となり、一枚の可撓性シートからなる従来の筒状ガイド部103に比べその強度が増す。よって、コンテナ本体1内の収容物が金属粉等の硬質材料であって、この収容物を排出する際に、筒状ガイド部5における先端開口側の折り曲げ箇所30に収容物が当ったて擦れたり、リング25cとの当接箇所31が擦れたとしても、これらの箇所30,31に穴があくような虞れが少ない。
また、内外の筒状シート21,22の先端に取り付けた環状シート23,24を上下に重ね、これらを上下のリング25a〜25cで挟んだ状態で、環状シート23,24とリング25a〜25cをまとめて縫着26することが出来るので、一枚の可撓性シートからなる筒状ガイド部103の先端開口縁を外側に折り曲げその折り曲げ縁106をリング107に仮止めした後にリング107,109,110を固定する従来の構成に比べ、フランジ部7を容易に作製することができる。
また、内外の筒状シート21,22の先端縁が環状シート23,24で拡張され、この環状シート23,24を上下のリング25a〜25cで挟んでフランジ部7が形成されるので、筒状シート21,22と各リング25a〜25cとの連結がより強固になり、使用中にリング25a〜25cが脱落してしまうような虞れが少なくなる。
【0029】
よって、長期の使用に伴い筒状ガイド部の先端開口縁に穴があいたりフランジ部が取れかかったようなフレキシブルコンテナにおいて、図3に示すように、その筒状ガイド部の先端側の半部を切断して、フランジ部7を備えた筒状ガイド部5に補修することで、永年の使用に耐え得る製品とすることができた。
【0030】
次に、本願第二発明の実施形態例について、図4を参照しながら説明するが、この例のフレキシブルコンテナの基本的構成は前述したフレキシブルコンテナAと同様であるため、図中に前記と同一の符号を付すなどして重複する図示と説明を一部省略し、特徴点のみ以下に述べる。
【0031】
この例の筒状ガイド部5’を構成する先端側筒部20’は、内外の筒状シート21,22’と、一枚の環状シート23からなり、その先端にフランジ部7’が形成されている。
【0032】
外側の筒状シート22’は、内側の筒状シート21の全域を覆うことができる寸法に形成され、その先端開口縁22a’、基端開口縁22b’を、夫々内側の筒状シート21の先端開口縁21b、基端開口縁21aに溶着して、内側の筒状シート21と一体化されている。
【0033】
環状シート23は、前記のようにして内外に重なる状態で一体化された両筒状シート21,22’の先端接合縁(先端開口縁21b,22a’同士を溶着した部分)にその内周部分を溶着して、内外の筒状シート21,22’に一体的に接続されている。
【0034】
フランジ部7’は、前記環状シート23を下側のリング25aと上側の二枚のリング25b,25cで挟み、それら上下のリング25a〜25cの内周側を縫着26し、さらにこれらリング25a〜25cの外側から被せたカバー27の外側から、上下のリング25a〜25cを縫着28して形成されている。前記縫着26箇所は、内外の筒状シート21,22’の先端開口縁21b,22a’と環状シート23との溶着箇所とし、縫着28箇所はその外側で且つカバー27の開口部27a寄りであることが好ましい。
【0035】
カバー27は、縫着26により積層一体化されたリング25a〜25cとその間に挟まれた環状シート23を覆い、リング25a〜25cと環状シート23間への異物の混入を防止している。
【0036】
このような構成になるこの例のフレキシブルコンテナによれば、筒状ガイド部5’の先端側が内外の筒状シート21,22’を重ねた二重構造となるので、前記実施形態同様、筒状ガイド部5’の先端開口側の折り曲げ箇所30やリング25cとの当接箇所31等に穴があくような虞れが少ない。
また、内外の筒状シート21,22’の先端に取り付けた環状シート23を上下のリング25a〜25cで挟んでフランジ部7’が形成されるので、前記実施形態同様、該フランジ部7’を容易に作製することができる。
また、内外の筒状シート21,22’の先端縁が環状シート23で拡張され、この環状シート23を上下のリング25a〜25cで挟んでフランジ部7’が形成されるので、前記実施形態同様、使用中にリング25a〜25cが脱落してしまうような虞れが少なくなる。
【0037】
よって、長期の使用に伴い筒状ガイド部やフランジ部を交換する必要が生じたフレキシブルコンテナにおいて、その筒状ガイド部の先端側の半部を切断して、フランジ部7’を備えた筒状ガイド部5’に補修することで、永年の使用に耐え得る製品とすることができた。
さらに、内外の筒状シート21,22’が、その先端側と基端側の双方を溶着して一体化された二枚重ね状になるので、これら筒状シート21,22’間に異物や粉粒状収容物等が入り込む可能性は殆どなくなる。
また、これら筒状シート21,22’の先端側を溶着して接合し、且つその接合縁に一枚の環状シート23を溶着し、該環状シート23を上下のリング25a〜25cで挟んだ構成としているので、環状シートを二枚用いる場合に比べ、先端側筒部20’の作製に係る手間とコストを低減することができる。
【0038】
前述した夫々の実施形態は、既存のフレキシブルコンテナを補修する場合に本発明を採用した例であるが、以下、新規に作製されるフレキシブルコンテナに本発明を採用した例について、図5、図6を参照して説明する。
これら例のフレキシブルコンテナにおいても基本的構成は前述したフレキシブルコンテナAと同様であるため、図中に前記と同一の符号を付すなどして重複する図示と説明を一部省略し、特徴点のみ以下に述べる。
【0039】
図5は本願第四発明に係り、この例では、図2に示す実施形態における内側の筒状シート21を基端側筒部10と一体の一枚の可撓性シートから形成し、この筒状シート21’の基端開口縁21a’を外側に折り曲げて開口3に溶着することで、内側の筒状シート21’がコンテナ本体1に直接取り付けられている。
また図6は本願第五発明に係り、この例では、図4に示す実施形態における内側の筒状シート21を基端側筒部10と一体の一枚の可撓性シートから形成し、この筒状シート21”の基端開口縁21a”を外側に折り曲げて開口3に溶着することで、内側の筒状シート21”がコンテナ本体1に直接取り付けられている。
【0040】
よって、これらの例では、新規に作製するフレキシブルコンテナにおいて、前述した夫々の実施形態同様、筒状ガイド部5,5’の先端開口側の折り曲げ箇所30やリング25cとの当接箇所31等に穴があくような虞れが少ない、フランジ部7,7’を容易に作製することができる、使用中にリング25a〜25cが脱落してしまうような虞れが少なくなる、といった効果を奏する。
したがって、長期の使用によっても筒状ガイド部やフランジ部を交換する必要がなく、永年の使用に耐え得るフレキシブルコンテナを提供することができた。
【0041】
以上、本発明の実施形態の例を図面を参照して説明したが、本発明は図示例に限定されるものではなく、請求項1〜5のいずれかに記載された技術的範疇の範囲内において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係るフレキシブルコンテナは以上説明したように構成したので、以下の効果を奏する。
【0043】
(請求項1)
筒状ガイド部先端側を内外の筒状シートが重なる二重構造とすることで、収容物充填,排出の度に筒状ガイド部内面に収容物が当って擦れたり、筒状ガイド部外面のリングとの当接箇所が擦れたとしても、筒状ガイド部に穴があくような虞れのない程度にその強度を高めることができた。また、夫々の筒状シート先端に取り付けた環状シートを上下に重ねこれらを上下のリングで挟む積層形態となるので、フランジ部を容易に作製し得ると共に、使用中にリングが脱落するような虞れを防止することができた。
よって、収容物が金属粉等の硬質材料であったとしても、シートを継ぎ当てたり筒状ガイド部,フランジ部等を交換する必要のない、長期の使用に耐え得る信頼性の高いフレキシブルコンテナを、低コストで提供することができた。
【0044】
(請求項2)
請求項1による効果に加えて、先端と基端を接合し一体化させた内外の筒状シートで筒状ガイド部先端側を形成したので、両筒状シート間に異物や粉粒状収容物等が入り込んでシートが損傷する虞れを防止し得た。さらに、内外の筒状シート先端に接合した一枚の環状シートを上下のリングで挟む積層形態となるので、フランジ部をより容易且つ低コストで作製することができる等、多くの効果を有するフレキシブルコンテナを提供することができた。
【0045】
(請求項3)
長期の使用に伴い筒状ガイド部,フランジ部等を補修する必要が生じた既存のフレキシブルコンテナにおいて、請求項1,2の構成を採用することで、前述の効果を備えた永年の使用に耐え得る製品とすることができた。
【0046】
(請求項4,5)
請求項1又は2による前述の効果を備えた、永年の使用に耐え得る新規なフレキシブルコンテナを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルコンテナの実施形態の一例を示す斜視図。
【図2】同フレキシブルコンテナの下部の縦断面図で、要部を拡大して示す。
【図3】同フレキシブルコンテナの作製手順を示す簡略図。
【図4】本発明に係るフレキシブルコンテナの実施形態の他例を示す要部の拡大断面図。
【図5】本発明に係るフレキシブルコンテナの実施形態の他例を示す要部の拡大断面図。
【図6】本発明に係るフレキシブルコンテナの実施形態の他例を示す要部の拡大断面図。
【図7】従来のフレキシブルコンテナの下部の縦断面図。
【符号の説明】
A:フレキシブルコンテナ
1:コンテナ本体
2,3:開口
5,5’:筒状ガイド部
6,7:フランジ部
10:基端側筒部
20,20’:先端側筒部
21,21’,21”:内側の筒状シート
22,22’:外側の筒状シート
23,24:環状シート
25a,25b,25c:リング
27:カバー
Claims (5)
- コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に取り付けた基端側筒部と、該基端側筒部に取り付けた先端側筒部からなり、該先端側筒部を、前記基端側筒部の先端開口縁に接合した内側の筒状シートと、該内側の筒状シートを覆う外側の筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端周縁に接合され上下に重なる環状シートから形成すると共に、
前記フランジ部が、前記上下の環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されているフレキシブルコンテナ。 - コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に取り付けた基端側筒部と、該基端側筒部に取り付けた先端側筒部からなり、該先端側筒部を、前記基端側筒部の先端開口縁に接合した内外二枚重ねの筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端接合縁に接合した環状シートから形成すると共に、
前記フランジ部が、前記環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されているフレキシブルコンテナ。 - 前記基端側筒部が、既存のフレキシブルコンテナに備えられたフランジ付き筒状ガイド部を中途部で切断したものであって、その切断開口縁に前記先端側筒部を接合して、既存のフレキシブルコンテナにおける筒状ガイド部の先端側を補修してなるものである請求項1又は2記載のフレキシブルコンテナ。
- コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に接合した内側の筒状シートと、該内側の筒状シートを覆う外側の筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端周縁に接合され上下に重なる環状シートから形成され、
前記フランジ部が、前記上下の環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されているフレキシブルコンテナ。 - コンテナ本体の上下に充填用又は排出用の開口を設け、少なくとも何れか一方の開口に筒状ガイド部を取り付けると共に、該筒状ガイド部の先端開口縁にフランジ部を設けたフレキシブルコンテナであって、
前記筒状ガイド部が、前記開口に接合した内外二枚重ねの筒状シートと、これら内外の筒状シートの先端接合縁に接合した環状シートから形成され、
前記フランジ部が、前記環状シートを上下のリングで挟み、これらリングを相互に固定して形成されているフレキシブルコンテナ。
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