JP2004203006A - 偽造防止押印装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】偽造防止印ドラムを用紙面に圧接して得られる破砕模様を利用する偽造防止押印装置において、押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構を用いることがなくとも、装置内での用紙詰まりを容易な操作によって除去可能であり、かつ簡易な機構を実現し、適切な圧接力を得るために押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整することが可能な装置を実現する。
【解決手段】上述の課題を解決するために、押印ドラム5,に対峙して配置されるプラテンローラー17,の偏心軸16,を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間の距離を変化させるようにした。また、プラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間を開放して、詰まった用紙を除去することができるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】上述の課題を解決するために、押印ドラム5,に対峙して配置されるプラテンローラー17,の偏心軸16,を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間の距離を変化させるようにした。また、プラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間を開放して、詰まった用紙を除去することができるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、捺印、エンボス、刻み印字、穿孔による契印、透かし等に代わる偽造防止に適した偽造防止印の押印装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー複写機、カラープリンター、スキャナー装置、および各種デジタル画像処理技術の発達と普及により種々の公文書、有価証券、印紙、金券等の偽造事件が後を絶たない。また一方、例えば印鑑証明や謄抄本等の証明書のにおいては、事務処理の簡略化のために、従来から用いられてきた公印の押捺処理に代わり、プリンターから出力される電子印が多々採用されている。
【0003】
電子印の使用に当たっては、偽造防止を十分に図ることを条件に、その使用が認められているが、近年の技術の進歩と機器の普及の元では、電子印の読取りと複製は極めて容易であるため、多くの官公庁では偽造防止の補助手段として各種地紋紙、ないし透かし入り地紋紙等の特殊紙を併用している。
【0004】
しかしながら、特殊紙を採用した場合、この用紙の管理は極めて困難であり、万が一、給紙トレイから1枚紛失したにせよ、事実上これを認識することは不可能であろう。また、紛失した特殊紙そのものを用いて証明書が偽造された場合は極めて厄介な事態が生じるであろうことは関係者が良く知るところである。手形および小切手用紙には、予め通し番号が事前印刷されているため、処理した件数と現物用紙の番号の突き合わせが原理的には可能であるが、前記情況においてはこの確認をとることは原理的に不可能と言えるであろう。
【0005】
前記諸欠点を回避するために、微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止印ドラムを用紙面に圧接して得られる破砕模様を利用する偽造防止押印装置が提案されている。該装置を用いると普通紙上に容易に透かし効果を付与できる上、エンボスや刻み処理のように用紙厚に変化を来すことがないため複数枚の用紙束に対しても好ましい処理を施すことが可能である。しかしながら該装置においては、装置内で用紙詰まり等が発生した場合、これを除去するために押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構が不可欠であったが、相当な加圧力が必要とされる機構故に重量部分を開閉しなければならず、操作者にとっては容易ではなかった。また、複雑な機構となる上、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整する必要が生じた場合でも、これを容易に変更することは不可能であった
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来装置の不便さを解決するものである。つまり、微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止印ドラムを用紙面に圧接して得られる破砕模様を利用する偽造防止押印装置において、押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構を用いることがなくとも、装置内で用紙詰まりが発生した場合、容易な操作によって用紙の除去が可能であり、かつ簡易な機構を実現すると共に、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整することが可能な装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、押印ドラムに形成または挿着する偽造防止印表面に微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止押印装置において、押印ドラムに対峙して配置されるプラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間の距離を変化させるようにしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1記載の偽造防止押印装置において、プラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間を開放して、詰まった用紙を除去することができるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、図面等を参考にして、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明による偽造防止押印装置を側方から見た場合の断面図、図2は正面方向より見た場合の断面図である。なお、実施例に示す偽造防止押印装置は、ユニット装置であって、このユニット装置は用紙搬送機能を有する他の装置、例えばプリンター後処理機や押印機内に組み込まれるか、もしくは併設されるものである。
【0009】
ユニット略中央部には、処理すべき用紙20の入口である給紙口24が開口している。給紙口24上部には上ガイド板22、下部には下ガイド板23が夫々配され、機外の用紙搬送系から導入される用紙を本ユニット内に導き、更には排紙口25より機外へと排出する搬送経路が形成されている。
【0010】
ドラム荷重受枠1は、用紙の入口下部および排出下部に架設される部材であり、同様に入口上部および排出上部に架設されるプラテン荷重受枠2と共に、押印ドラム5とプラテンローラー17間に発生する押圧力に抗して撓みが僅少となるような強度が与えられている。また、ドラム荷重受枠1とプラテン荷重受枠2は共に両端部において側板3に固設されている。
【0011】
ドラム支持部材4は、入口部側のドラム荷重受枠1と、排出部側のドラム荷重受枠1を橋架する形で固設され、貫通するドラム軸6を支持し、その軸心位置を定めている。同様にまた、プラテン支持部材14は、入口部側のドラム荷重受枠2と、排出部側のドラム荷重受枠2を橋架する形で固設され、貫通するプラテン軸15を支持し、その軸心位置を定めている。
【0012】
ドラム軸6の一端にはスイッチカム7が固着され、マイクロスイッチ8の作用により、押印ドラム5の回転位置が検出できるよう構成されている。ドラム軸6の他端部にはギヤ9が固着され、ギヤ支持板13に軸支された中間ギヤ10を介してモーター12に結合されるギヤ11に噛合される。モーター12は説明を省略する駆動回路、並びに適切な制御回路により、用紙搬送速度に適合する速度及びタイミングで押印のための1回転駆動制御を受ける。
【0013】
押印ドラム5は、周面に偽造防止のための印影パターン19が微細な錐状突起21の集合体により形成されており、用紙が押印ドラム5と、プラテンローラー17間に圧接され、用紙繊維が破砕されることで透かし効果が得られるものである。また、押印ドラム5の周面の一部は平坦に削成されており、用紙がプラテンローラー17との間隙を通過することができるよう構成されている。
【0014】
なお、両プラテン支持部材14によって回動可能に支持されるプラテン軸15には、プラテン軸の中心位置と0.5mm程度、中心位置を異にした偏心軸16が固着されており、プラテン軸15を回動するならば、偏心軸16はその中心位置を変じるよう構成されている。該偏心軸16は、回動自在にプラテンローラー17に貫設されており、またプラテン軸15の延長軸端側にはレバー18が固着されており、このレバー18を回動することによって、プラテンローラー17と押印ドラム5中心間距離は変化を受けることになる。偏心軸16の中心位置が最も押印ドラム5側に寄った時、プラテンローラー17の表面が押印ドラム7の錐状突起体21の先端にやや食い込む程度に設定されているならば、即ち、レバー18を適度なオフセット角度だけ戻すことにより、押印ドラム5とプラテンローラー17間の距離は調整され、好ましい強度の印影パターンを得ることが可能となる。
【0015】
また、レバー18を90度乃至180度程度回動し、プラテンローラー17を押印ドラム7から大幅に後退させるならば、プラテンローラー17と押印ドラム7間は完全に開放され、詰まった用紙を容易に除去することができるようになるものである。
【0016】
図3は、用紙20が押印ドラム5とプラテンローラー17に鋏持され、偽造防止印表面の微細な錐状突起21が用紙を破砕する状態を示す部分拡大図。また、図4は押印ドラム5の表面に形成された印影パターン19の例を示すものである。
【0017】
ここで、装置の動作概略を説明するならば、実施例に示す偽造防止押印ユニットは、給紙口24の搬送方向手前に隣接して、プリンターから排出される用紙を受け取り、これを偽造防止押印ユニットに送給するための、後処理機の搬送部が設置される。該後処理機内の用紙検出センサーにより搬送用紙先端が検出された時、後処理機は用紙の所定位置に偽造防止印を押印するための搬送距離を進めた後に、この搬送速度に見合った速度でモーター12の駆動を開始する。モーター12の回転により押印ドラム5も回転し、用紙面には偽造防止印の透かし印影が得られる。押印ドラム5が1回転すると、スイッチカム7は再びマイクロスイッチ8を押すため、後処理機はこの信号を認識してモーター12の駆動を停止し、押印ドラム5はホーム位置で停止する。用紙は継続して後処理機によって搬送され、偽造防止押印ユニットを脱する。
【0018】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないことは当然である。偽造防止押印装置をユニット化するのではなく、印刷機、押印機、後処理機、プリンター等の用紙処理装置に適応しても良いであろう。また、モーター12、およびギヤ等はユニット外に設置したり、また他の駆動伝達手段を用いてもよいであろう。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構を用いることがなくとも、装置内で用紙詰まりが発生した場合、容易な操作によって用紙の除去が可能であり、かつ簡易な機構を実現すると共に、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整することが可能となるため、操作性に優れた簡素な構造の偽造防止押印装置を具現化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の偽造防止押印装置の側断面図である。
【図2】本発明の一実施例の偽造防止押印装置の正断面図である。
【図3】本発明の一実施例の偽造防止印表面付近を示す部分拡大図である。
【図4】本発明の一実施例の押印ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1 ‥ドラム過重受枠
2 ‥プラテン過重受枠
3 ‥側板
4 ‥ドラム支持部材
5 ‥押印ドラム
6 ‥ドラム軸
7 ‥スイッチカム
8 ‥マイクロスイッチ
9 ‥ギヤ
10‥中間ギヤ
11‥ギヤ
12‥モーター
13‥ギヤ支持板
14‥プラテン支持部材
15‥プラテン軸
16‥偏心軸
17‥プラテンローラー
18‥レバー
19‥印影パターン
20‥用紙
21‥錐状突起
【発明の属する技術分野】
この発明は、捺印、エンボス、刻み印字、穿孔による契印、透かし等に代わる偽造防止に適した偽造防止印の押印装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー複写機、カラープリンター、スキャナー装置、および各種デジタル画像処理技術の発達と普及により種々の公文書、有価証券、印紙、金券等の偽造事件が後を絶たない。また一方、例えば印鑑証明や謄抄本等の証明書のにおいては、事務処理の簡略化のために、従来から用いられてきた公印の押捺処理に代わり、プリンターから出力される電子印が多々採用されている。
【0003】
電子印の使用に当たっては、偽造防止を十分に図ることを条件に、その使用が認められているが、近年の技術の進歩と機器の普及の元では、電子印の読取りと複製は極めて容易であるため、多くの官公庁では偽造防止の補助手段として各種地紋紙、ないし透かし入り地紋紙等の特殊紙を併用している。
【0004】
しかしながら、特殊紙を採用した場合、この用紙の管理は極めて困難であり、万が一、給紙トレイから1枚紛失したにせよ、事実上これを認識することは不可能であろう。また、紛失した特殊紙そのものを用いて証明書が偽造された場合は極めて厄介な事態が生じるであろうことは関係者が良く知るところである。手形および小切手用紙には、予め通し番号が事前印刷されているため、処理した件数と現物用紙の番号の突き合わせが原理的には可能であるが、前記情況においてはこの確認をとることは原理的に不可能と言えるであろう。
【0005】
前記諸欠点を回避するために、微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止印ドラムを用紙面に圧接して得られる破砕模様を利用する偽造防止押印装置が提案されている。該装置を用いると普通紙上に容易に透かし効果を付与できる上、エンボスや刻み処理のように用紙厚に変化を来すことがないため複数枚の用紙束に対しても好ましい処理を施すことが可能である。しかしながら該装置においては、装置内で用紙詰まり等が発生した場合、これを除去するために押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構が不可欠であったが、相当な加圧力が必要とされる機構故に重量部分を開閉しなければならず、操作者にとっては容易ではなかった。また、複雑な機構となる上、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整する必要が生じた場合でも、これを容易に変更することは不可能であった
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来装置の不便さを解決するものである。つまり、微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止印ドラムを用紙面に圧接して得られる破砕模様を利用する偽造防止押印装置において、押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構を用いることがなくとも、装置内で用紙詰まりが発生した場合、容易な操作によって用紙の除去が可能であり、かつ簡易な機構を実現すると共に、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整することが可能な装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、押印ドラムに形成または挿着する偽造防止印表面に微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止押印装置において、押印ドラムに対峙して配置されるプラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間の距離を変化させるようにしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1記載の偽造防止押印装置において、プラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間を開放して、詰まった用紙を除去することができるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、図面等を参考にして、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明による偽造防止押印装置を側方から見た場合の断面図、図2は正面方向より見た場合の断面図である。なお、実施例に示す偽造防止押印装置は、ユニット装置であって、このユニット装置は用紙搬送機能を有する他の装置、例えばプリンター後処理機や押印機内に組み込まれるか、もしくは併設されるものである。
【0009】
ユニット略中央部には、処理すべき用紙20の入口である給紙口24が開口している。給紙口24上部には上ガイド板22、下部には下ガイド板23が夫々配され、機外の用紙搬送系から導入される用紙を本ユニット内に導き、更には排紙口25より機外へと排出する搬送経路が形成されている。
【0010】
ドラム荷重受枠1は、用紙の入口下部および排出下部に架設される部材であり、同様に入口上部および排出上部に架設されるプラテン荷重受枠2と共に、押印ドラム5とプラテンローラー17間に発生する押圧力に抗して撓みが僅少となるような強度が与えられている。また、ドラム荷重受枠1とプラテン荷重受枠2は共に両端部において側板3に固設されている。
【0011】
ドラム支持部材4は、入口部側のドラム荷重受枠1と、排出部側のドラム荷重受枠1を橋架する形で固設され、貫通するドラム軸6を支持し、その軸心位置を定めている。同様にまた、プラテン支持部材14は、入口部側のドラム荷重受枠2と、排出部側のドラム荷重受枠2を橋架する形で固設され、貫通するプラテン軸15を支持し、その軸心位置を定めている。
【0012】
ドラム軸6の一端にはスイッチカム7が固着され、マイクロスイッチ8の作用により、押印ドラム5の回転位置が検出できるよう構成されている。ドラム軸6の他端部にはギヤ9が固着され、ギヤ支持板13に軸支された中間ギヤ10を介してモーター12に結合されるギヤ11に噛合される。モーター12は説明を省略する駆動回路、並びに適切な制御回路により、用紙搬送速度に適合する速度及びタイミングで押印のための1回転駆動制御を受ける。
【0013】
押印ドラム5は、周面に偽造防止のための印影パターン19が微細な錐状突起21の集合体により形成されており、用紙が押印ドラム5と、プラテンローラー17間に圧接され、用紙繊維が破砕されることで透かし効果が得られるものである。また、押印ドラム5の周面の一部は平坦に削成されており、用紙がプラテンローラー17との間隙を通過することができるよう構成されている。
【0014】
なお、両プラテン支持部材14によって回動可能に支持されるプラテン軸15には、プラテン軸の中心位置と0.5mm程度、中心位置を異にした偏心軸16が固着されており、プラテン軸15を回動するならば、偏心軸16はその中心位置を変じるよう構成されている。該偏心軸16は、回動自在にプラテンローラー17に貫設されており、またプラテン軸15の延長軸端側にはレバー18が固着されており、このレバー18を回動することによって、プラテンローラー17と押印ドラム5中心間距離は変化を受けることになる。偏心軸16の中心位置が最も押印ドラム5側に寄った時、プラテンローラー17の表面が押印ドラム7の錐状突起体21の先端にやや食い込む程度に設定されているならば、即ち、レバー18を適度なオフセット角度だけ戻すことにより、押印ドラム5とプラテンローラー17間の距離は調整され、好ましい強度の印影パターンを得ることが可能となる。
【0015】
また、レバー18を90度乃至180度程度回動し、プラテンローラー17を押印ドラム7から大幅に後退させるならば、プラテンローラー17と押印ドラム7間は完全に開放され、詰まった用紙を容易に除去することができるようになるものである。
【0016】
図3は、用紙20が押印ドラム5とプラテンローラー17に鋏持され、偽造防止印表面の微細な錐状突起21が用紙を破砕する状態を示す部分拡大図。また、図4は押印ドラム5の表面に形成された印影パターン19の例を示すものである。
【0017】
ここで、装置の動作概略を説明するならば、実施例に示す偽造防止押印ユニットは、給紙口24の搬送方向手前に隣接して、プリンターから排出される用紙を受け取り、これを偽造防止押印ユニットに送給するための、後処理機の搬送部が設置される。該後処理機内の用紙検出センサーにより搬送用紙先端が検出された時、後処理機は用紙の所定位置に偽造防止印を押印するための搬送距離を進めた後に、この搬送速度に見合った速度でモーター12の駆動を開始する。モーター12の回転により押印ドラム5も回転し、用紙面には偽造防止印の透かし印影が得られる。押印ドラム5が1回転すると、スイッチカム7は再びマイクロスイッチ8を押すため、後処理機はこの信号を認識してモーター12の駆動を停止し、押印ドラム5はホーム位置で停止する。用紙は継続して後処理機によって搬送され、偽造防止押印ユニットを脱する。
【0018】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないことは当然である。偽造防止押印装置をユニット化するのではなく、印刷機、押印機、後処理機、プリンター等の用紙処理装置に適応しても良いであろう。また、モーター12、およびギヤ等はユニット外に設置したり、また他の駆動伝達手段を用いてもよいであろう。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、押印ドラム部とプラテン部を脱着可能に締結する機構を用いることがなくとも、装置内で用紙詰まりが発生した場合、容易な操作によって用紙の除去が可能であり、かつ簡易な機構を実現すると共に、適切な圧接力を得るために、押印ドラム部とプラテン部間の距離を調整することが可能となるため、操作性に優れた簡素な構造の偽造防止押印装置を具現化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の偽造防止押印装置の側断面図である。
【図2】本発明の一実施例の偽造防止押印装置の正断面図である。
【図3】本発明の一実施例の偽造防止印表面付近を示す部分拡大図である。
【図4】本発明の一実施例の押印ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1 ‥ドラム過重受枠
2 ‥プラテン過重受枠
3 ‥側板
4 ‥ドラム支持部材
5 ‥押印ドラム
6 ‥ドラム軸
7 ‥スイッチカム
8 ‥マイクロスイッチ
9 ‥ギヤ
10‥中間ギヤ
11‥ギヤ
12‥モーター
13‥ギヤ支持板
14‥プラテン支持部材
15‥プラテン軸
16‥偏心軸
17‥プラテンローラー
18‥レバー
19‥印影パターン
20‥用紙
21‥錐状突起
Claims (2)
- 押印ドラムに形成または挿着する偽造防止印表面に微細な錐状突起体の集合による印影パターンを有する偽造防止押印装置において、押印ドラムに対峙して配置されるプラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間の距離を変化させることができることを特徴とした偽造防止押印装置。
- プラテンローラーの偏心軸を回動することにより、プラテンローラーと押印ドラム間を開放して、詰まった用紙を除去することができる請求項1記載の偽造防止押印装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383572A JP2004203006A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 偽造防止押印装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383572A JP2004203006A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 偽造防止押印装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004203006A true JP2004203006A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32818246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002383572A Pending JP2004203006A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 偽造防止押印装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004203006A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100855718B1 (ko) | 2007-03-07 | 2008-09-03 | 김홍기 | 포장박스 날인장치 |
CN102371791A (zh) * | 2010-08-20 | 2012-03-14 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 银行回单数控动态盖章机构 |
CN102371790A (zh) * | 2010-08-20 | 2012-03-14 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 自动承接打印机输入纸张的盖章装置 |
CN102602175A (zh) * | 2011-01-24 | 2012-07-25 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 银行回单数控动态盖章机油墨辊系统 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002383572A patent/JP2004203006A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100855718B1 (ko) | 2007-03-07 | 2008-09-03 | 김홍기 | 포장박스 날인장치 |
CN102371791A (zh) * | 2010-08-20 | 2012-03-14 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 银行回单数控动态盖章机构 |
CN102371790A (zh) * | 2010-08-20 | 2012-03-14 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 自动承接打印机输入纸张的盖章装置 |
CN102602175A (zh) * | 2011-01-24 | 2012-07-25 | 上海古鳌电子科技股份有限公司 | 银行回单数控动态盖章机油墨辊系统 |
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