JP2004202799A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2004202799A JP2002373445A JP2002373445A JP2004202799A JP 2004202799 A JP2004202799 A JP 2004202799A JP 2002373445 A JP2002373445 A JP 2002373445A JP 2002373445 A JP2002373445 A JP 2002373445A JP 2004202799 A JP2004202799 A JP 2004202799A
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Hiromasa Yasuma
弘雅 安間
Yasuo Kotaki
小瀧  靖夫
Kenji Kitahata
健二 北畠
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Abstract

【課題】インクの吐出状態を良好に保ち、且つ無駄に排除される廃インク量を削減する。
【解決手段】インクジェットカートリッジのインク流路内に溝もしくはリブを設け、該溝内部もしくは該リブに接するインクの有無を検知し、インク無しが検知されたとき、回復動作を行うインクジェット記録装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被記録媒体に対しインク等を吐出させて記録を行うインクジェットカートリッジと、それを搭載するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット記録装置、特にインクジェット記録ヘッドのインク吐出能力を回復させる回復処理操作においてなされるインクの排出処理の制御技術としては、特開2001−239679に記載されているものが知られている。これは、インクジェットカートリッジの初期充填、インクジェットカートリッジの通常交換、使用済みインクジェットカートリッジの再装填などを個別に識別し、回復処理動作を行うシステムである。
【0003】
さらに、インクジェット記録装置の電源動作投入の認識、キャッピング手段によってインクジェット記録ヘッドからのインクを吸引するクリーニング動作後からの経過時間や記録ヘッドがキャッピング手段によりキャップされずに印字動作を行なった累積印字時間の認識を行い、個々のケースに対応した回復処理を制御する。
【0004】
また、従来のインクジェットカートリッジとしては、特許第3228569号に記載されているものが知られている。これは、インク室とインクジェット記録ヘッドとを結ぶ通路に沿って溝を形成し、通路が気泡によって閉鎖されてもこの溝によってインクの流通を可能とするという構成を採っている。
【0005】
さらに図11、図12、図13を参照して、上述の従来のインクジェットヘッドについて詳細に説明する。
【0006】
図11は、インクジェットカートリッジの断面図を示す。インク収納部10にインクを保持する吸収体11が収納されている。インク収納部10には、煙突12が形成され、保持されているインク(不図示)をインク流路13を通じて、インク収納部10からインクジェット記録ヘッド14へインク供給を行う。
【0007】
図12は、図11の煙突12の拡大図を示す。インク収納部10から進入する不純物を除去するためにフィルタ15が吸収体11との境界に設けられている。また、煙突12内部には溝16がインク流路13に向かって設けられている。
【0008】
図13は、インク流路13内に進入または発生した泡17が煙突12に溜められた際の煙突12近傍の拡大図を示す。相当大きい泡17によって煙突12内が塞がれて場合でも、溝16により、インク18の供給を可能にするという構成を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−239679に記載されているような回復処理制御によれば、印字品質を保つという課題に対して有効ではあるが、実際のユーザの使用環境などを考慮すると印字品質を保つことは困難である。インク流路内の気泡は、使用環境によりその成長、進入の度合いは変化する。仮に、最も気泡の成長、進入の度合いが高い即ちインク流路内の気泡が最も大きくなる場合を想定して、回復処理の制御を行えば、回復処理にて排除されるインク量が増大し、ユーザが使用可能なインク量が減少してしまうという問題が発生する。
【0010】
また、インクジェット記録装置のコンパクト化が進む現在、インクジェット記録装置またはインクジェットカートリッジの排除されたインクを収納するスペースが増大し、結果的にインクジェット記録装置を大きくしてしまうという問題も発生する。
【0011】
さらに、特許第3228569号に記載されているインクジェットカートリッジによれば、煙突もしくはインク流路内が、気泡によって塞がれても溝によりインクは遮断されないとあるが、必ずしもそうではない。インク収納部とインクジェット記録ヘッドとが分離可能である場合において、インクタンクを使い切り、煙突、インク流路内が気泡により占有された状態である程度の時間放置されたとき、また、分離可能でない場合においても、煙突、インク流路内が気泡自身の成長、進入により、煙突、インク流路内が占有された状態である程度の時間放置されたとき、溝内部に残っているインクの揮発成分が揮発しインクの粘度が上昇する。
【0012】
この現象は、インク流路内、煙突内がインクで満たされている状態に比べ、遥かに短時間で発生する。そして場合によっては、溝内部でインク固着を起こし、溝が埋まってしまう。それにより、本来溝の機能であるインクの遮断防止が不可能となり印字不良を発生させてしまう。仮に、このインクジェットカートリッジを搭載するインクジェット記録装置に回復手段を有さない場合、致命的な問題が発生する。
【0013】
そこで本発明の目的は、上述したような問題点を鑑み、廃インク量を減少し、且つ良好な印字品質を保つことが可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、インクを吐出するためのインクジェット記録ヘッドと前記インクを収納し前記インクジェット記録ヘッドへ供給するインク収納部とを具備したインクジェットカートリッジが搭載可能なインクジェット記録装置において、
前記インクジェットカートリッジは、前記インク収納部より前記インクジェット記録ヘッドへ前記インクを供給するインク流路を有し、該インク流路は前記インク収納部と前記インクジェット記録ヘッド間に延在する溝を有し、
前記インクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出回復を行うための回復手段と、
前記インクジェットカートリッジの前記溝内の前記インクの有無を検知するインク有無検知装置を有することを特徴とする。
【0015】
上記回復手段は、上記インク有無検知装置にてインク無しが検知されたとき作動することを特徴とする。
【0016】
さらに上記インク有無検知装置は、光学的にインクの有無を検知する光学検知装置、または電気的にインクの有無を検知する電気検知装置であることを特徴とする。
【0017】
さらに上記溝は、略平行な2面の壁とそれに略垂直な1面の壁にて形成され、また上記光学検知装置は、前記2面の壁に略垂直方向に、且つ前記溝の両脇の外部に発光部と受光部により構成されることを特徴とする。
【0018】
さらに上記溝は、略平行な2面の壁とプリズムを有した前記略平行な2面に略垂直な1面の壁にて形成され、上記光学検知装置は、上記インク流路の外部に配置され、前記プリズムに対向することを特徴とする。
【0019】
さらに上記プリズムは、上記光学検知装置の発光部から上記プリズムを有する上記壁に入射した光を反射する第1の面と、該第1の面で反射した光をさらに反射して上記溝の外部の上記光学検知装置の受光部に入射させる第2の面とを有することを特徴とする。
【0020】
さらに上記電気検知手段は、上記インクジェットカートリッジの上記インク流路内の電気抵抗、もしくは電気容量、もしくはインピーダンスの変化を検出することにより検知を行うことを特徴とする。
【0021】
また本発明は、インクを吐出するためのインクジェット記録ヘッドと前記インクを収納し前記インクジェット記録ヘッドへ供給するインク収納部とを具備したインクジェットカートリッジが搭載可能なインクジェット記録装置において、
前記インクジェットカートリッジは、前記インク収納部より前記インクジェット記録ヘッドへ前記インクを供給するインク流路を有し、該インク流路は前記インク収納部と前記インクジェット記録ヘッド間に延在するリブを有し、
前記インクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出回復を行うための回復手段と、
前記インクジェットカートリッジの前記リブに接する前記インクの有無を検知するインク有無検知装置を有することを特徴とする。
【0022】
上記回復手段は、上記インク有無検知装置にてインク無しが検知されたとき作動することを特徴とする。
【0023】
さらに上記インク有無検知装置は、光学的にインクの有無を検知する光学検知装置、または電気的にインクの有無を検知する電気検知装置であることを特徴とする。
【0024】
さらに上記リブは、略平行な2面の壁とプリズムを有した前記略平行な2面に略垂直な1面の壁にて形成され、
上記光学検知装置は、上記インク流路の外部に配置され、前記プリズムに対向することを特徴とする。
【0025】
さらに上記プリズムは、上記光学検知装置の発光部から前記プリズムを有する上記壁に入射した光を反射する第1の面と、該第1の面で反射した光をさらに反射して上記リブの外部の上記光学検知装置の受光部に入射させる第2の面とを有することを特徴とする。
【0026】
さらに上記電気検知手段は、上記インクジェットカートリッジの上記インク流路内の電気抵抗、もしくは電気容量、もしくはインピーダンスの変化を検出することにより検知を行うことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の1つの形態を示す簡略化したインクジェット記録装置の概略図である。
【0029】
本形態では、図1に示した様なインクジェット記録装置101のキャリッジ103に例えば2つの異なる種類のインクジェットカートリッジ102a、102bが搭載されている。2種のインクジェットカートリッジは、例えばブラックインクを搭載したブラックカートリッジものと、イエロー、マジェンタ、シアンインクなどを搭載したカラーカートリッジなどの組み合わせがある。
【0030】
キャリッジ103は、横方向に往復動作を行い、右端の下部にある回復ユニット104にて、インクジェットカートリッジ102a、102bのインクジェット記録ヘッドのインク吐出回復を行う。
【0031】
図2は、図1のインクジェットカートリッジ102aの斜視図である。インクジェットカートリッジ102a内部には、インク(不図示)を保持する吸収体205よりインク流路(不図示)を通じてインクジェット記録ヘッド206へインク(不図示)を供給する。
【0032】
図3は、図2で示したインクジェットカートリッジ102aのインク流路を示す図である。
【0033】
吸収体205を内包したインク収納部311に突出した煙突307には、インクジェット記録ヘッド206への不純物の進入を防ぐためのフィルタ308が設けられている。
【0034】
インク流路312には、フィルタ308からインクジェット記録ヘッド206へ連続して溝309が設けられている。溝309はインク流路312の他の部分に比べ毛管力を高く発生することができ、また気泡による遮断を防止することができる。これによりインク流路312に進入、発生する気泡によって発生するインク供給不良を減少させることが可能となる。
【0035】
また、溝309に対向する位置に光学検知装置310が設けられている。図3では、横方向の溝309に対向して光学検知装置310が設けられているが、インク流路312中の溝309であれば、検知可能な範囲で適宜配置することができる。
【0036】
図4は、図3のA-A断面図である。溝309によって形成される略平行な2面に対向し、その両脇に光学検知装置の発光部410aと受光部410bが配置されている。発光部410aから溝309に入射した光(矢印)は、溝309内でのインク413の存在の有無により、受光部410bに入射する光(矢印)は異なる。受光部410bにてインク無しが検知された際に、インクジェット記録装置(図1-101)にその情報が送信され、回復操作を行う。
【0037】
その後、再度溝309内のインク413の有無の検知を行い、インク流路312内、溝309内の気泡が排除されたことを確認する。また当然ではあるが、再度の検知でインク無しが確認された際は再度回復操作を行い、さらにインクの有無の検知を行う。
【0038】
これにより、インク流路312内でのインク固着が起こる前に、インク流路312内の気泡を排除することが可能となり、印字不良を防止することができる。また、回復操作の際に気泡と同時に排除される廃インクの量も減少させることが可能となる。
【0039】
第1の実施の形態では、溝309を2本配置し説明したが、本数、寸法共にインク流路312の他の部分に対し毛管力を高く発生し、且つ泡による窒息を防止することができる範囲で適宜変更することができる。
【0040】
(第2の実施の形態)
図5は、本実施のもう1つの形態を示す図である。インクジェット記録装置、インクジェットカートリッジの外観を示す概略図は、第1の実施の形態と同様であり、図5は、そのインクジェットカートリッジのインク流路を示す。
【0041】
吸収体505を内包したインク収納部511に突出した煙突507には、インクジェット記録ヘッド506への不純物の進入を防ぐためのフィルタ508が設けられている。
【0042】
インク流路512には、フィルタ508からインクジェット記録ヘッド506へ連続して溝509が設けられている。溝509はインク流路512の他の部分に比べ毛管力を高く発生することができ、また気泡による遮断を防止することができる。これによりインク流路512に進入、発生する気泡によって発生するインク供給不良を減少させることが可能となる。
【0043】
また、溝509に対向する位置に光学検知装置510が設けられている。図5では、横方向の溝309に対向して光学検知装置510が設けられているが、インク流路512中の溝509であれば、検知可能な範囲で適宜配置することができる。また、プリズム514のサイズもインク流路512、溝509のサイズにより光学検知装置510が検知可能な範囲で適宜配置することができる。
【0044】
図6は、図5のB-B断面図である。溝509によって形成される略平行な2面に対し、略垂直な1面に対向した2つの傾斜面を有するプリズム514が設けられている。そのプリズム514に対向し、溝509の外部に発光部610aと受光部610bを有する光学検知装置510が配置されている。発光部610aから溝509に入射した光(矢印)は、溝509内でのインク613の存在の有無により、受光部610bに入射する光(矢印)は異なる。受光部610bにてインク無しが検知された際に、インクジェット記録装置(図1-101と同外観)にその情報が送信され、回復操作を行う。
【0045】
その後、再度溝309内のインク413の有無の検知を行い、インク流路312内、溝309内の気泡が排除されたことを確認する。また当然ではあるが、再度の検知でインク無しが確認された際は再度回復操作を行い、さらにインクの有無の検知を行う。
【0046】
これにより、インク流路312内でのインク固着が起こる前に、インク流路312内の気泡を排除することが可能となり、印字不良を防止することができる。また、回復操作の際に気泡と同時に排除される廃インクの量も減少させることが可能となる。
【0047】
第2の実施の形態では、溝509を2本配置し説明したが、本数、寸法共にインク流路512の他の部分に対し毛管力を高く発生し、且つ泡による窒息を防止することができる範囲で適宜変更することができる。また、プリズム514の形状、配置位置、それによる溝509の形状、光学検知装置510の配置位置全てにおいて、共に光学検知装置510により、溝509内のインク613の有無が検知可能な範囲であれば適宜変更可能である。
【0048】
(第3の実施の形態)
図7は、本実施のさらにもう1つの形態を示す図である。インクジェット記録装置、インクジェットカートリッジの外観を示す概略図は、第1の実施の形態と同様であり、図7は、そのインクジェットカートリッジのインク流路を示す。
【0049】
吸収体705を内包したインク収納部711に突出した煙突707には、インクジェット記録ヘッド706への不純物の進入を防ぐためのフィルタ708が設けられている。
【0050】
インク流路712には、フィルタ708からインクジェット記録ヘッド706へ連続してリブ715が設けられている。リブ715はインク流路712の他の部分に比べ毛管力を高く発生することができ、また気泡による遮断を防止することができる。これによりインク流路712に進入、発生する気泡によって発生するインク供給不良を減少させることが可能となる。
【0051】
また、リブ715に対向する位置に光学検知装置710が設けられている。図7では、横方向のリブ709に対向して光学検知装置710が設けられているが、インク流路712中のリブ709であれば、検知可能な範囲で適宜配置することができる。
【0052】
図8は、図7のC-C断面図である。リブ715によって形成される略平行な2面に対し、略垂直な1面に対向した2つの傾斜面を有するプリズム814が設けられている。そのプリズム814に対向し、リブ715の外部に発光部810aと受光部810bを有する光学検知装置710が配置されている。発光部810aからリブ715に入射した光(矢印)は、リブ715に接するインク813の存在の有無により、受光部810bに入射する光(矢印)は異なる。受光部810bにてインク無しが検知された際に、インクジェット記録装置(図1-101と同外観)にその情報が送信され、回復操作を行う。
【0053】
その後、再度リブ715に接するインク813の有無の検知を行い、インク流路712内の気泡が排除されたことを確認する。また当然ではあるが、再度の検知でインク無しが確認された際は再度回復操作を行い、さらにインクの有無の検知を行う。
【0054】
これにより、インク流路712内でのインク固着が起こる前に、インク流路712内の気泡を排除することが可能となり、印字不良を防止することができる。また、回復操作の際に気泡と同時に排除される廃インクの量も減少させることが可能となる。
【0055】
第3の実施の形態では、リブ715を2本配置し説明したが、本数、寸法共にインク流路712の他の部分に対し毛管力を高く発生し、且つ泡による窒息を防止することができる範囲で適宜変更することができる。また、プリズム814の形状、配置位置、それによるリブ715の形状、光学検知装置710の配置位置全てにおいて共に光学検知装置710により、リブ715に接するインク813の有無が検知可能な範囲であれば適宜変更可能である。
【0056】
(第4の実施の形態)
上記本実施の3つの形態(第1から第3)ではインクの有無の検知装置に光学検知装置を用いたが、他に電気的にインクの有無の検知装置などを用いることもできる。第4の実施の形態を図9を参照して説明する。
【0057】
例えば、図9に示したようなインク流路912内に溝909が設けらたインクジェットカートリッジ(不図示)において、インクジェット記録ヘッド906と不純物を排除するフィルタ908などに電極を持たせ、両間のインピーダンスを測定する。
【0058】
上述インピーダンスの測定方法として、例えば、図9に示すように、発振子916からパルスをインクジェット記録ヘッド906へ送り、インク流路912内を通過し、フィルタ908へと送られる。それを検波器917にて読み取る。そしてそれらの入力、出力結果より、インク流路912内のインピーダンスを得ることができる。
【0059】
溝909内は、インク流路912内の他の部分に比べ毛管力が高いため、インク流路912内のインク(不図示)の無くなり方は、他の部分が先で最後に溝909内である。その間上述のインピーダンスの測定を行うと、図10のような結果が得られる。図10は、横軸はインク流路(図3−312)の状態を、縦軸はインピーダンスを示している。またS0 ,S1 ,S2は以下に示す状態である。
【0060】
S0:インク流路内がインクで満たされている状態(初期状態)
S1:インク流路の溝、リブ近傍以外が気泡で満たされている状態(溝、リブ近傍はインク有)
S2:溝、リブ近傍のインクも無くインク流路内が気泡で満たされた状態
図10からも明らかのように、インク流路912内でインク(不図示)が減少し、気泡が増加すると、インピーダンスは増加する。式に示すと以下のようになる。
【0061】
Z0<Z1<Z2
上記インピーダンスをの測定を行いZ2を検知したとき、インクジェット記録装置(不図示)に情報を送信し、回復操作を行う。その後、再度上記インピーダンスの測定を行い、Z0であることを確認する。仮に、Z0では無い場合には、当然ではあるが、再度の情報を送信し、回復操作を行う。そして、再度インピーダンスの測定を行い、Z0であることを確認する。よって上記実施例(第1から第3)で示したものと同様に、インク流路内912でのインク固着が起こる前に、インク流路912内の気泡を排除することが可能となり、印字不良を防止することができる。また、回復操作の際に気泡と同時に排除される廃インクの量も減少させることが可能となる。
【0062】
第4の実施の形態では、インク流路912内のインピーダンスの測定に、インクジェット記録ヘッド906とフィルタ908に電極を持たせていたが、インク流路912内のインピーダンスの測定が可能な範囲であれば、適宜変更することができる。
【0063】
また第4の実施の形態では、インク流路912内に溝909を設けていたが、高い毛管力を発生するリブなどを設けても良い。さらに、溝909、リブの形状、サイズは、インク流路912内の他の部分よりも高い毛管力を発生することが可能な範囲で適宜変更することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、インクジェットカートリッジのインク流路内に溝もしくはリブを設け、その近傍のインクの有無を検知し、インクがない場合に回復操作を行うという構成により、インクジェット記録ヘッドの吐出状態を良好に保つことが可能となる。
【0065】
さらに、インクジェット記録装置の電源投入時、インク収納容器の着脱時、印字累積時間などを把握し、それに対応した複雑なシーケンスを設ける必要もなく、確実にインクジェット記録ヘッドの吐出状態を悪化させる気泡を除去することが可能となる。
【0066】
さらに、回復時に気泡と同時に排除される廃インクの量を減少させることが可能となり、ユーザの使用可能なインク量の増加や、インクジェット記録装置のコンパクト化にも効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置について説明するための斜視図
【図2】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための斜視図
【図3】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図4】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図5】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図6】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図7】本発明の第3の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図8】本発明の第3の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図9】本発明の第4の実施形態のインクジェット記録装置に搭載するインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図10】従来のインクジェットカートリッジについて説明するための断面図
【図11】従来のインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図12】従来のインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【図13】従来のインクジェットカートリッジについて説明するための詳細図
【符号の説明】
101 インクジェット記録装置
102a,102b インクジェットカートリッジ
103 キャリッジ
104 回復ユニット
205,505,705,905 吸収体
206,506,706,906 インクジェット記録ヘッド
307,507,707,907 煙突
308,508,708,908 フィルタ
309,509,909 溝
310,510,710 光学検知装置
311,511,711,911 インク収納部
312,512,712,912 インク流路
410a,610a,810a 発光部
410b,610b,810b 受光部
413,613,813 インク
514,814 プリズム
715 リブ
916 発振子
917 検波器
10 インク収納部
11 吸収体
12 煙突
13 インク流路
14 インクジェット記録ヘッド
15 フィルタ
16 溝
17 泡
18 インク

Claims (13)

  1. インクを吐出するためのインクジェット記録ヘッドと前記インクを収納し前記インクジェット記録ヘッドへ供給するインク収納部とを具備したインクジェットカートリッジが搭載可能なインクジェット記録装置において、
    前記インクジェットカートリッジは、前記インク収納部より前記インクジェット記録ヘッドへ前記インクを供給するインク流路を有し、該インク流路は前記インク収納部と前記インクジェット記録ヘッド間に延在する溝を有し、
    前記インクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出回復を行うための回復手段と、
    前記インクジェットカートリッジの前記溝内の前記インクの有無を検知するインク有無検知装置を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記回復手段は、前記インク有無検知装置にてインク無しが検知されたとき作動することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク有無検知装置は、光学的にインクの有無を検知する光学検知装置、または電気的にインクの有無を検知する電気検知装置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記溝は、略平行な2面の壁とそれに略垂直な1面の壁にて形成され、
    前記光学検知装置は、前記2面の壁に略垂直方向に、且つ前記溝の両脇の外部に発光部と受光部により構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記溝は、略平行な2面の壁とプリズムを有した前記略平行な2面に略垂直な1面の壁にて形成され、
    前記光学検知装置は、前記インク流路の外部に配置され、前記プリズムに対向することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記プリズムは、前記光学検知装置の発光部から前記プリズムを有する前記壁に入射した光を反射する第1の面と、該第1の面で反射した光をさらに反射して前記溝の外部の前記光学検知装置の受光部に入射させる第2の面とを有することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記電気検知手段は、前記インクジェットカートリッジの前記インク流路内の電気抵抗、もしくは電気容量、もしくはインピーダンスの変化を検出することにより検知を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出するためのインクジェット記録ヘッドと前記インクを収納し前記インクジェット記録ヘッドへ供給するインク収納部とを具備したインクジェットカートリッジが搭載可能なインクジェット記録装置において、
    前記インクジェットカートリッジは、前記インク収納部より前記インクジェット記録ヘッドへ前記インクを供給するインク流路を有し、該インク流路は前記インク収納部と前記インクジェット記録ヘッド間に延在するリブを有し、
    前記インクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出回復を行うための回復手段と、
    前記インクジェットカートリッジの前記リブに接する前記インクの有無を検知するインク有無検知装置を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 前記回復手段は、前記インク有無検知装置にてインク無しが検知されたとき作動することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インク有無検知装置は、光学的にインクの有無を検知する光学検知装置、または電気的にインクの有無を検知する電気検知装置であることを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記リブは、略平行な2面の壁とプリズムを有した前記略平行な2面に略垂直な1面の壁にて形成され、
    前記光学検知装置は、前記インク流路の外部に配置され、前記プリズムに対向することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記プリズムは、前記光学検知装置の発光部から前記プリズムを有する前記壁に入射した光を反射する第1の面と、該第1の面で反射した光をさらに反射して前記リブの外部の前記光学検知装置の受光部に入射させる第2の面とを有することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記電気検知手段は、前記インクジェットカートリッジの前記インク流路内の電気抵抗、もしくは電気容量、もしくはインピーダンスの変化を検出することにより検知を行うことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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