JP2004202797A - インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法 - Google Patents

インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004202797A
JP2004202797A JP2002373443A JP2002373443A JP2004202797A JP 2004202797 A JP2004202797 A JP 2004202797A JP 2002373443 A JP2002373443 A JP 2002373443A JP 2002373443 A JP2002373443 A JP 2002373443A JP 2004202797 A JP2004202797 A JP 2004202797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pressure
ink tank
tank
print head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002373443A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
Takeshi Yazawa
剛 矢澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002373443A priority Critical patent/JP2004202797A/ja
Publication of JP2004202797A publication Critical patent/JP2004202797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】プリントヘッドに供給するインクを貯留するインク貯留容器へインクを間欠供給する構成において、供給時間を短縮するインク供給制御方法を提供する。
【解決手段】インクを収納可能で、弾性力により負圧発生可能なインク収容体をインク貯留容器内に備え、貯留容器内を減圧してインク収容体を膨張させることでインク導入を行う機構において、インク供給経路の圧力損失の大きさにより減圧曲線を変更するように制御する。圧力損失の変動は、例えば、温度変化によるインクの粘土変化、あるいはインク供給用可撓性チューブの屈曲半径の変化によるものである。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク貯留容器を備えるインクジェットプリント装置のインク供給方法に関し、特にインクを吐出するためのプリントヘッドに対してインクを間欠的に供給する方式のインクジェットプリント装置の、インク貯留容器へのインク供給時間を短縮する供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリントヘッドを用いてプリント媒体へとインクを付与することによりプリント媒体上に画像を形成するインクジェットプリント装置において、インクジェットプリントヘッドの形態として、ヘッド自身が固定されプリント媒体を移動させつつ画像形成を行う形態と、ヘッド自身も往復走査し、かつヘッド走査方向と直行する方向にプリント媒体を移動させつつ画像形成を行う、いわゆるシリアルプリンタと呼ばれる形態に大別される。
【0003】
更にシリアルプリンタに於いては、画像形成に係るインクの貯留容器配置として、ヘッドを搭載し往復走査させるキャリッジ上に全てのインク貯留容器を配するオンキャリッジインクタンク型と、キャリッジ上には所定の画像形成動作に必要なだけのインクを保持する貯留容器を配し、別途インク供給源をキャリッジ外に持って必要に応じてキャリッジ上のインク貯留容器にインクを供給するセパレートインクタンク型とに分類される。
【0004】
本提案は、主にシリアルプリンタのセパレートインクタンク型に必要とされる、インク供給源からキャリッジ上のインク貯留容器へのインク供給に関わるものである。
【0005】
セパレートインクタンク型では、インク供給源(メインタンク)から所定量のインクを貯留するインク貯留容器(サブタンク)へ、インクを供給する必要があるが、インクの供給にはメインタンクとサブタンクの圧力差を利用するものが一般的である。圧力差の発生は、インクの消費による体積変化を利用し、消費した分だけ減圧状態となり自動的に圧力差が付くもの、メインタンク側を外力で加圧することで圧力差を得るもの、サブタンク側を外力で減圧することで圧力差を得るもの、などの形態が考案されている。
【0006】
また、これらの方式では、メインタンクとサブタンクを接続するインク流路が、インク供給動作時以外は接続されている必要はないので、チューブの這い廻しなどによる装置の大型化を招かず、またチューブの反発力等によりキャリッジに外力を加えることがないためキャリッジ走査精度が良好である、ように構成することも可能であるなど利点があるため、主に小型の記録装置等で有効な技術である。
【0007】
一例として、[社内提案書:整理番号4464018あるいはその後提出された吉田正仁氏の関連件]に開示される発明の如く、キャリッジ上にシェル要素によって囲われたサブタンクたる第2インクタンクを持ち、必要に応じて第2インクタンクとメインインクタンクたる第1インクタンクとの間の流路をバルブユニットを介して結合状態としたり、非結合状態としたりすることが出来るものがある。
【0008】
前記発明では、インク供給時にはシェル要素を密閉し、シェル要素内の流体圧力を外部から制御することにより第2インクタンクの圧力を減圧状態とし、第2インクタンクの圧力を第2インクタンクの圧力よりも低くして、第1インクタンクから第2インクタンクにインクを供給するものである。
【0009】
この時、比較的粘性の強いインクを作動流体として扱っており、また装置をなるべくコンパクトに押さえるために、内径の細い流路を用いていたり、複雑に屈曲した流路形状であったりするため、第1インクタンクと第2インクタンクをつなぐインク経路には、少なからず圧力損失が存在している。よって、インク供給動作によって流路をインクが流れる際には、第1インクタンクと第2インクタンクの間の圧力差に、流路の圧力損失分が加算されることになる。この圧力損失については、従来の制御では常に一定であると仮定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例では、インク供給時の流路圧力損失を一定であると仮定しているため、環境条件が変動して実際の流路圧力損失が変動すると、想定していた条件から外れ、誤差が出てくる可能性がある。それでも、第2インクタンク内のインク圧力を検知する手段等を備えていれば流路圧力損失の変動が起きても、補正して制御することが可能であるが、装置コストを低減する等の理由で、開ループ制御とした場合は、ある条件の下では好適な制御となったとしても、別の条件ではあまり効率の良くない制御となり、不必要に第1インクタンクから第2インクタンクへのインク供給時間が必要となってしまう場合があった。また別の条件では、サブタンク内のインク圧力が所定値を越えてしまい、ヘッドのインク吐出口に形成されるインクメニスカスが破壊して、インク吐出口からサブタンク内に空気を取り込んでしまう可能性があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本発明においては、インクを吐出することにより記録を行うプリントヘッドと、該プリントヘッドに供給すべきインクの供給源をなすインクタンクと、前記プリントヘッドと前記インクタンクを連絡するインク供給経路の途中に配設可能なインク貯留容器を持つインクジェット記録装置であって、インク貯留容器には、インク収容量に応じて容積変化を許容するインク収容体と、圧力調整可能な内部空間を有し、該空間に前記インク収容体を収納して、前記圧力調整に応じた前記インク収容体の容積変化を許容する筐体と、を持ち、前記筐体内の空間を減圧することで前記インク収容体の容積を増大させることにより、前記インクタンクから前記インク収容体へインク供給するインク供給制御方法において、供給動作中の前記インク供給経路における圧力損失変化に応じて、該減圧の制御方法を変更する。
【0012】
さらに、前記筐体内の空間の減圧は、前記筐体内の内部空間の気体または液体を媒体として用い、前記媒体を移動させるポンプの作用によって減圧を実現していて、前記ポンプの流量を制御することによりインク供給制御を行う。
【0013】
さらに、該圧力損失変化は、インクの粘度変化によるものである。さらに、該圧力損失変化は、前記インク供給経路の屈曲半径変化によるものである。
【0014】
さらに、該圧力損失が大きい時には、該減圧時に単位時間あたりの圧力変化が小さくなるように減圧状態を制御し、該圧力損失が小さい時には、該減圧時に単位時間あたりの圧力変化が大きくなるように減圧状態を制御する。
【0015】
なお、本明細書において、「プリント」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うものとする。
【0016】
また、「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとするが、以下では「用紙」または単に「紙」ともいうものとする。
【0017】
さらに、「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、プリント媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を言うものとする。
【0018】
なお、本発明が適用されるプリントヘッドは、電気熱変換体が発生する熱エネルギを利用してインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態、電気機械変換体によって液体を吐出させる形態、静電気あるいは気流を利用して液滴を形成吐出する形態などのインクジェット記録で提案される各種形態が挙げられるが、特に小型化の観点からは電気熱変換体を利用したものが好適に用いられる。
【0019】
また、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギを発生する上記電気熱変換体などの素子を総括して言うものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0021】
(インクジェットプリント装置の構成例)
図1は本発明の一実施形態に係る間欠供給方式を適用したインクジェットプリント装置の全体構成を示す模式的平面図である。
【0022】
図1の構成において、プリントヘッドユニット1はキャリッジ2に交換可能に搭載されている。プリントヘッドユニット1は、プリントヘッド部および第2インクタンク部等を有し、また、ヘッド部を駆動してノズルにインク吐出動作を行わせるための信号などを授受するためのコネクタが設けられている(不図示)。プリントヘッドユニット1はキャリッジ2に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ2には、上記コネクタを介して各プリントヘッドユニット1に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。
【0023】
キャリッジ2は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト3に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2は主走査モータ4によりモータプーリ5、従動プーリ6およびタイミングベルト7等の伝動機構を介して駆動されるとともに、その位置および移動が制御される。また、キャリッジ2には、例えば透過型フォトインタラプタ形態のホームポジションセンサ10が設けられる一方、キャリッジのホームポジションに対応した装置の固定部位には透過型フォトインタラプタの光軸を遮蔽可能に遮蔽板11が配設されている。これにより、キャリッジ2が移動してホームポジションセンサ10が遮蔽板11を通過した際にホームポジションが検出され、その検出位置を基準としたキャリッジ位置および移動の制御が可能となる。
【0024】
プリント用紙やプラスチック薄板等のプリント媒体8は、送給モータ15によりギアを介してピックアップローラ13を回転させることにより、オートシートフィーダ(以降ASF)14から一枚ずつ分離給紙される。さらに、搬送ローラ9の回転により、プリントヘッドユニット1の吐出口形成面と対向する位置(プリント部)を通って搬送(副走査)される。搬送ローラ9の駆動は、ラインフィード(LF)モータ16の回転をギアを介して伝達することにより行われる。
【0025】
その際、給紙がなされたか否かの判定と給紙時の頭出し(副走査方向におけるプリント媒体上のプリント開始位置の確定)とは、プリント媒体搬送経路上、プリント位置より上流側に配設されたプリント媒体有無検出用のペーパエンドセンサ12の出力に基づいて行われる。また、ペーパーエンドセンサ12は、プリント媒体8の後端を検出し、その検出出力に基づいて副走査方向におけるプリント媒体上の最終プリント位置を確定するためにも使用される。
【0026】
なお、プリント媒体8は、被プリント部において平坦な被プリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ2に搭載されたプリントヘッドユニット1は、その吐出口形成面がキャリッジ2から下方へ突出して、プリント媒体8と平行になるように保持されている。プリントヘッドユニット1は例えば、熱エネルギを利用してインクを吐出する形態のインクジェットプリントヘッドユニットであって、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生するための電気熱変換体を備えたものである。
【0027】
すなわち、プリントヘッドユニット1のプリントヘッドは、上記電気熱変換体によって印加される熱エネルギによるインクの膜沸騰により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口よりインクを吐出してプリントを行うものである。もちろん、圧電素子によってインクを吐出するもの等、その他の方式のものであってもよい。
【0028】
100は回復系機構であり、プリントヘッドユニット1からインクを吸引回復させる動作や、プリントヘッドの吐出口形成面を保護するために用いられるキャップ部材を有する。キャップ部材は不図示のモータにより吐出口形成面に対し接合/離間位置に設定可能であって、接合状態において不図示の吸引ポンプ等によりキャップ部材内部に負圧を生じさせることでプリントヘッドの吸引回復動作等が行われる。また、プリント装置の非使用時にもキャップ部材を接合状態としておくことで、プリントヘッドの吐出口形成面を保護することができる。
【0029】
101はプリントヘッドユニット1に連結するためのプリントヘッドユニット側のバルブユニットである。104はバルブユニット101と対をなすインク供給側のバルブユニットである。102は同様にプリントヘッドユニット1側のエアポンプを結合するためのバルブユニットである。103はバルブユニット102と対をなすエアポンプユニット側のバルブユニットである。
【0030】
これらのバルブユニット101〜104は、キャリッジ2が主走査方向上のプリント領域外側に位置するホームポジションまたはその近傍の位置に設定され、対応するバルブユニット同士が突き当たったときに連結して、バルブユニット間を通じたインクやエアの流れを許容する形態のものである。また、キャリッジ2が当該位置からプリント領域方向へ離脱したときに対応するバルブユニット同士の連結が解除されるが、当該連結の解除に伴ってバルブユニット101および104は自動的に閉塞状態となるものとする。これに対し、バルブユニット102は通常は常にオープン状態のものである。
【0031】
105はチューブ部材であり、第1インクタンク107に結合され、バルブユニット104までインクを供給するためのものである。106は空圧回路用のチューブ部材であり、加圧減圧用のポンプユニット108に結合されている。112はポンプユニット108の吸排気口である。なお、これらのチューブ部材はそれぞれ一体に構成されたものでなくてもよく、複数のチューブ要素をつなぎあわせて構成されるものでもよい。
【0032】
(インクジェットプリント装置の他の構成例)
図1の間欠供給系は、第2インクタンクへのインク充填を行う際にのみ上記バルブユニットの連結を行う一方、プリント動作中には第1および第2インクタンク間のインク供給系が空間的に切り離される形態のものである。これに対し、そのような切り離しを行わずに、弁等によってインク流路を遮断することによって、第1および第2インクタンク間を流体的に絶縁するような構成を有する間欠供給系を採用することもできる。
【0033】
図2は常時接続しているチューブ機構を用いる間欠供給系を適用したインクジェットプリント装置を模式的に示す。図2においては、図1と同様に構成できる部分であって本例の供給系の説明に関係のないものについては、簡略化のために図示を省略している。
【0034】
図2において、150は一端がプリントヘッドユニットの第2インクタンクに接続された空圧回路用の可撓性チューブであり、その他端は電磁バルブユニット152および空圧回路用のチューブ部材106を介して加圧減圧用のポンプユニット108に接続される。151は一端がプリントヘッドユニットの第2インクタンクに接続されたインク供給用の可撓性チューブ部材であり、その他端は電磁バルブユニット152およびインク供給用チューブ部材105を介して第1インクタンク107に接続される。
【0035】
すなわち、このように常時接続しているチューブ機構を用いる場合にも、電磁バルブユニット152などの流路開閉手段を介挿し、これを第2インクタンクへのインク充填動作時およびプリント動作時に適切に開閉制御することによって、間欠供給系を構成することができるものである。
【0036】
(制御系の構成例)
図3は、図1または図2のインクジェットプリント装置における制御系の概略構成例を示すブロック図である。
【0037】
同図において、コントローラ200は主制御部をなすものであり、例えばマイクロコンピュータ形態のCPU201、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM203、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM205を有する。ホスト装置210は、画像データの供給源であり、プリントに係る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部、あるいはディジタルカメラの等の形態であってもよい。また、本実施形態ないし本発明に係るインクジェットプリント装置は、そのようなホスト装置210と別体に構成されているものでも、分離可能または分離不能に一体に構成されていてもよいものである。
【0038】
画像データやその他のコマンド,ステータス信号等は、インタフェース(I/F)212を介してコントローラ200と送受信される。操作部219は電源スイッチ220や吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ221等、操作者による指示入力を受容するスイッチ群を有する。検出部223は上述のホームポジションセンサ10、プリント媒体の有無を検出するためのペーパエンドセンサ12、環境温度を検出するために適宜の部位に設けられた温度センサ222、および第2インクタンク304内の圧力あるいはシェル要素303内の圧力を検知する圧力センサ224等、装置の状態を検出するためのセンサ群を有する。
【0039】
ヘッドドライバ250は、プリントデータ等に応じてプリントヘッド1の電気熱変換体(吐出ヒータ)300を駆動するドライバである。ヘッドドライバ250は、プリントデータを吐出ヒータ300の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、整列されたプリントデータを適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、および駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータを作動させる論理回路素子のほか、必要に応じてドット形成位置合わせ(レジストレーション処理)のために吐出ヒータ駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。また、プリントヘッド1には、インクの吐出特性を安定させるべく温度調整を行うためのサブヒータ301が設けられている。このサブヒータ301は、吐出ヒータ300と同時にプリントヘッド基板上に形成された形態および/またはプリントヘッド本体ないしはプリントヘッドユニットに取り付けられる形態とすることができる。
【0040】
251は主走査モータ4を駆動するためのモータドライバ、252はラインフィード(LF)モータ16を駆動するためのモータドライバ、253は送給モータ15を駆動するためのモータドライバである。254はポンプユニット108の駆動および制御を行うためのドライバ、255は回復系駆動用のモータ17を駆動するためのモータドライバである。
【0041】
38は流路開閉用のバルブユニットを駆動するためのドライバであり、図1の構成例のように、相互の結合および分離に伴って自動的に流路の開放および閉塞が行われるバルブユニット101および104を用いる場合には不要であるが、受動的に流路の開閉を行う構成、すなわち図2の構成例のようにインク流路を開閉するための電磁バルブ152が配設される場合に、これを駆動すべく用いられるものである。
【0042】
(間欠供給系の構成の第1例)
本発明インクジェットプリント装置における間欠供給系の最も単純化された形態について、その構成および基本的な動作を説明する。
【0043】
図4は図1の構成における間欠供給系に適用されるプリントヘッドユニット1の内部構造と、それに連結される周辺の接続回路とを説明するための図である。なおこの図はプリント装置使用時の姿勢の状態を示しており、図の上方向が鉛直方向上方に相当する。
【0044】
図4において、302は主走査方向と異なる方向(たとえば直交する方向)に吐出口ないしノズルを配列してなるプリントヘッドである。吐出口内方の液路には吐出ヒータが配置されるとともに、各液路は共通液室に連通し、この共通液室に対しインクが導入されて各液路へのインク分配が行われるものとすることができる。また、プリントヘッド302にはインクを吐出する複数の微細なノズルであるインク吐出ノズル307が配されている。
【0045】
303はシェル要素であり、その内部構造と大気との連通をバルブユニット102および101以外の部分で遮断するための構造体である。304は第2インクタンクである。第2インクタンク304は、シェル要素303内の圧力に応じてその内容積を可変とできるよう変位ないし変形可能な柔軟構造を持ったもの、例えばベローズ形態の構造体で構成され、その内部がプリントヘッド302の共通液室に連通するとともに、バルブユニット101に接続されている。そして、図に示す通り、使用時の姿勢を取る場合にはバルブユニット101への接続部は重力方向最高部に、プリントヘッド302への連通部は最低部に位置し、ヘッド流路308を通してインクをヘッド302に導く。
【0046】
305は圧縮ばねであり、第2インクタンク304の突き当て部306とシェル要素303とのそれぞれに端部が結合され、伸長側すなわち第2インクタンク304の内容積を増大させる方向に力を作用するよう設定されている。なお、このばね305は、図示の例では第2インクタンク304内に配設されているが、その外部に設けられたものでもよい。この場合、第2インクタンク304の内容積を増大させる方向に力を作用可能なものであれば、圧縮ばねを用いるものでも、あるいは引っ張りばねを用いるものでもよい。
【0047】
またそのように特別なばねを設けるもののほか、第2インクタンク304の材質および構造を適切に選定することにより、すなわち例えばゴム部材のようなものでベローズを構成することにより、第2インクタンク304そのものが内部に負圧を発生させて内容積を増大する方向に変位ないし変形可能なものであってもよい。
【0048】
第2インクタンク304内は、バルブユニット101と104とが接続された際に、チューブ部材105を介して第1インクタンク107と連通する。また、シェル要素303内であって第2インクタンク304外側の空間は、バルブユニット102と103とが接続された際に、チューブ部材106を介してポンプユニット108に結合する。ここで、バルブユニット101および104に関しては、相互に結合した際にインク流路を形成し、非結合状態においてこれを閉塞する構成を有したものとする。
【0049】
図5(A)〜(C)はそれらバルブユニット101および104の構成および動作を説明するための説明図である。
【0050】
同図(A)において、101Aはバルブユニット101を構成し、インクタンク304の内部を密閉するためのゴム等の弾性部材で形成した密閉部材であり、第2インクタンク304の内外に連続するスリット101Bが設けられている。そして、図に示すバルブユニット101および104の非結合状態では、密閉部材101A自身の弾性によりスリット101Bが閉塞され、インクタンク304内部の気密および液密状態が保たれる。
【0051】
104A〜104Eはバルブユニット104を構成する部材である。ここで104Aはチューブ部材105の端部に設けられた中空針部材であり、その先端付近に開口104Bを有している。104Cは開口104Bを含め中空針部材104Aの先端部分を覆う閉塞部材であり、ゴム等の弾性部材で形成されるとともに、中空針先端部から外側に連続するスリット101Dが設けられている。この閉塞部材104Cは中空針104Aのフランジ部に設けられたばね104Eにより付勢され、バルブユニット101および104の非結合状態では図に示す位置に保持される。すなわち、閉塞部材104Cは中空針開口部104Bを閉塞する。
【0052】
かかる同図(A)の状態から、充填動作のためにシェル要素303が図中右方に移動して行くと、同図(B)に示すように密閉部材101Aおよび閉塞部材104Cが当接した状態となる。
【0053】
この状態からさらにシェル要素303が図中右方に移動して行くと、同図(c)に示すように、ばね104Eが撓み、中空針部材104Aの先端はスリット101Bを押し広げつつ第2インクタンク304内に進入し、開口部104Bが第2インクタンク304内に位置することで、チューブ部材105を介した第1インクタンク107および第2インクタンク304の連通が行われる。
【0054】
また、充填動作が終了してシェル要素303が図中左方に移動すれば同図(A)に示す状態となり、第2インクタンク304内および第1インクタンク107内は液密な状態となるので、プリント装置の姿勢によらずインク漏洩が生じることはない。
【0055】
なお、このように結合した状態で流路を形成し、非結合状態においてこれを閉塞するバルブユニット101および104は、図5の例に限られず種々の構成を採り得ることは言うまでもない。
【0056】
また、このようなバルブユニット101および104に対し、バルブユニット102および103については、切り離された際に流路を閉塞する弁体は有していない。すなわち、特にシェル要素303内であって第2インクタンク304外側の空間は切り離し時には大気に開放される。
【0057】
再び図4を参照するに、ポンプユニット108は例えばダイアフラムポンプ等の形態のポンプ本体と、そのポンプ本体の作用室に接続され、流路を大気側とバルブユニット103側とに切換え可能な方向制御弁とを有したものとすることができる。そして、バルブユニット102および103の結合状態において、まず流路を大気側に設定して吸い込み動作を行い、次に流路をバルブユニットないしシェル要素側に設定して吐き出し動作を行うことでシェル要素303内を加圧することができる。
【0058】
逆に、流路をバルブユニットないしシェル要素側に設定して吸い込み動作を行い、次に流路を大気側に設定して吐き出し動作を行うことでシェル要素303内を減圧することができる。さらに、本実施形態ではポンプユニット108によりシェル要素303の内部からエアを吸引することで減圧を行うものであるが、シェル要素303内に所定の気体または液体を封入し、これに減圧力を作用するようにしたものでもよい。
【0059】
なお、シェル要素303内を適宜加圧または減圧するためには、シェル要素303内の空間に応じて加圧または減圧の調整が必要であり、ポンプユニット108の構成には様々な形が考えられる。
【0060】
図6に示すポンプユニットはダイアフラム型ポンプ401をステッピングモータ402により駆動させる構成であり、流路切換可能な方向制御弁の切替機構は不図示である。ダイアフラム型ポンプ401は一般的な方式であり、ステッピングモータ402の軸に設けられたクランク部材406により強制的に圧縮・膨張が行われ一方向弁407を通して流れ408が発生する。ステッピングモータ402にたいし回転ステップ数と速度をインプットする事でダイアフラムポンプ型ポンプ401の圧縮膨張のサイクルが詳細に決められ、総流量および流速がコントロールできる。
【0061】
図7に示すポンプユニットはダイアフラム型ポンプ401をDCモータ403により駆動させる構成であり、加減圧ポートの切替機構は不図示である。DCモータ403の軸上にエンコーダ404およびエンコーダセンサ405を配置する事でDCモータ403の回転数と速度を制御する事が可能になり図6同様にダイアフラムポンプ型ポンプ401からの総流量および流速がコントロールできる。
【0062】
次に、第2インクタンク304ないしプリントヘッド302に供給すべきインク110を貯留する第1インクタンク107には多様な構成のものが考えられるが、本実施形態では大気連通部109を有し、大気とは常に連通して内部の圧力が大気圧状態に保たれるものを用いている。ここで、大気連通部109はインク液面より高い位置にあるものであれば単なる穴であってもよいが、インク漏洩をより有効に防止する観点から、気体だけを通し、液体を通さない機能性膜等を配置したものであってもよい。また、第1インクタンクに突入されてインクを移送するためのチューブ部材105の先端は、図示の使用時の姿勢において重力方向に対しインクタンク内の最低部位に位置する。これは、インクを残留させず最後まで使い切る上で有効である。
【0063】
なお、本例の構成では、第1インクタンク107および第2インクタンク303にはスポンジ等を有さず、内部空間にそのままインクが収容されるようにしている。そのため、インクおよび気体は重力方向に関しそれぞれ下方および上方に障害なく、速やかに分離可能な構成となっている。
【0064】
(インク充填処理の例)
図8は以上の構成における第1インクタンク107から第2インクタンク304内にインク充填を行う際の処理手順の一例を示す。
【0065】
例えばホスト装置210から画像データが供給され、プリントが指示されたときに本手順が起動されると(STEP1)、まず、STEP2にてキャッピング動作を行う。これは、図1の符号100で示した回復系機構のうちのキャップ部を移動させて、図4のプリントヘッド302の吐出口形成面に密着させ、その部位において密閉系を形成する動作を行うものである。なお、本行程は必須ではなく、後述する手段により適切な圧力制御が実施される場合は、本行程を省略することも可能である。
【0066】
次に、STEP3においてバルブユニット101〜104の接続動作を行う。すなわち図1の構成においてキャリッジ2を主走査方向に移動させ、バルブユニット101および102をそれぞれバルブユニット104および103に突き当てることにより、インク流路および空気流路が接続される。なお、接続方法についてはこれに限るものではない。また、接続が行われるまではバルブユニット101および104は流路を閉塞しており、接続時に双方の流路が開放されて連結する。一方、バルブユニット102および103は常時開放状態であり、結合に応じて空気流路が形成されるものである。
【0067】
次にSTEP4へ進むが、まずここで、第1インクタンク107から第2インクタンク304へのインクの供給動作における制約事項について述べる。
【0068】
インク充填動作が開始すると、まずポンプユニット108を減圧側に作用させる。ポンプユニット108を減圧側に作用させることでシェル要素303内は大気圧に対して減圧(以下、大気圧に対する減圧を単に減圧と称する)された状態となるので、第2インクタンク304が膨張し、第1インクタンク107側からチューブ部材105、バルブユニット104および101を介して第2インクタンク304内にインクが流入し始める。
【0069】
しかしこの時、急激にシェル要素303内を減圧したとすると、急激に第2インクタンク304の体積が膨張するため、第2インクタンク304内のインク圧力が所定値以下に減圧されることになる。第2インクタンク304は同時にプリントヘッド302にも接続されているため、第2インクタンク304のインクの所定値以下への圧力低下は、プリントヘッド302にあるインク吐出ノズル307にも伝搬する。インク吐出ノズル307の先は、キャップ内の空気か、あるいは大気に開放されており、その界面は微小直径のノズル内に出来るメニスカスにより保持されている。
【0070】
先に伝搬してきた急激な圧力変化量が、前記メニスカスの保持圧力よりも大きくなった場合にはメニスカスが破壊され保持されなくなるので、プリントヘッド302内にあるインクは、第2インクタンク304に向かって流入していくことになる。この時、気体は圧力損失が微小であるため、容易にインク吐出ノズル307から浸入してしまう。またヘッド流路308はインク吐出ノズル307に比して管径が大きいため、メニスカスの保持力は小さく、浸入してきた気体は容易に第2インクタンク304内まで入ってしまう。
【0071】
第2インクタンク304内に気体が入ってしまうと、実質的な第2インクタンク304のインク保持量が減少するし、バルブユニット101,104を切断し第2インクタンク304が密閉された後は、大気圧や周囲温度変化によって浸入した気体の体積が変化してインク吐出ノズル307からインクが漏れる可能性があるなど、弊害が多いため、極力この気体の浸入は防止しなければならない。
【0072】
以上より、インク吐出ノズル307のメニスカスが破壊される程、急激にシェル要素303内の圧力を変化させてはいけないことが分かる。
【0073】
次に、第2インクタンク304へのインク充填動作制御方法を説明する。従来は、制御方法としてとして、ポンプユニット108の駆動条件を一定として、駆動時間を制御する方法を採っていた。これは制御を単純化することが出来るメリットがあるが、前述のインク吐出ノズル307のメニスカス破壊を防止するために、メニスカスが破壊しやすい状況に於いてもメニスカスが破壊しないような条件に設定しておく必要があり、充填動作時間の長時間化を招いていた。これに関して、以下に詳細に説明する。
【0074】
図9に従来の制御方法でのシェル要素303内空気圧力と第2インクタンク304内インク圧力の変化を示す。
【0075】
同図において、横軸は供給動作時間、縦軸は第2インクタンク304内インク圧力、あるいはシェル要素303内空気圧力、である。
【0076】
図中の太い実線で示す線が、第2インクタンク304内残存インク量が少ない場合(即ち充填量が多い場合)の充填動作時における、シェル要素303内空気圧力を示している。所定時間内はポンプユニット108の駆動条件を一定として駆動しているので、シェル要素303内空気圧力はほぼ一定速度で減圧されている。
【0077】
この時の第2インクタンク304内インク圧力変化を細い実線で示す。第2インクタンク304内インク圧力は以下のように推移する。すなわち、シェル要素303内空気圧力が減ってくるに伴って、第2インクタンク304の可撓部分が変形し体積が膨張する。すると第2インクタンク304内インク圧力が減少し出す。圧力減少に伴い、第1インクタンク107からのインク流入が始まり、圧力は緩和されるが、同時にシェル要素303内空気圧力も下げ続けているので、さらに第2インクタンク304内インク圧力は下がってくる。
【0078】
ところが、シェル要素303はリジッドな形状であるから、第2インクタンク304の体積膨張は限界があり、満タンになった時点で体積変化しなくなる。体積変化しなくなると、第2インクタンク304内インク圧力は下げる力は働かなくなるので、シェル要素303内空気圧力がいくら下がったとしてもそれには追従せず、圧力は徐々に緩和し、第1インクタンク107の圧力と均衡した時点で第2インクタンク304内インク圧力変化は停止する。本実施例では第1インクタンク107内のインク圧力は大気圧に等しいので、第2インクタンク304が満タンになった時点では、第2インクタンク304内インク圧力は大気圧になって終了する。
【0079】
シェル要素303内の減圧をあまり急激に行わない限り、シェル要素303内の空気圧力と第2インクタンク304内のインク圧力は釣り合っていて等しいので、この細い実線で示される第2インクタンク304内インク圧力下限値が、図中のPlowを下回らなければ、上述のメニスカス破壊が発生しない。
【0080】
ここで、上述と同じ充填量としたまま充填動作時間を短縮しようとして、ポンプユニット108を高流量駆動し、シェル要素303内空気圧力の減圧曲線を急峻にしたと仮定する(図9の太い破線)。すると第2インクタンク304内インク圧力は細い破線の様な曲線で推移する。この時は、途中で第2インクタンク304内インク圧力がメニスカス破壊の下限値Plowを下回ってしまうので、その時点でメニスカスが破壊し、インク吐出ノズル307から気体を吸い込んでしまう(よって、実際には細い破線で示される曲線は、メニスカス破壊した時点で急激に圧力ゼロまで戻る)。以上より、太い破線のようにポンプユニット108を駆動することは不可である。
【0081】
よって、常にポンプユニット108の制御を1つの条件にする場合には、常に太い実線で示される減圧曲線で充填動作制御する訳であるが、第2インクタンク304内残存インク量が多い場合(即ち充填量が少なくて済む場合)には、第2インクタンク304内インク圧力は細い一点鎖線で示される曲線を推移する。第2インクタンク304内残存インク量が少ない場合の充填動作完了時間が図中の点Aで示されるだけ掛かったのに対して、第2インクタンク304内残存インク量が多い場合の充填動作完了時間は図中の点Bで示される時間で完了するが、メニスカス破壊する圧力Plowに対しては過剰な余裕を残しているため、更に時間短縮する余地が残されていることが分かる。
【0082】
以上が、従来の制御条件で、充填時間が長時間化する場合があり、時間短縮する余地があった理由である。
【0083】
そこで、インク吐出ノズル307のメニスカスを破壊させずに短時間で充填動作させるために、本実施例に於いては、充填動作開始前の第2インクタンク304内の残存インク量に応じた、最適な減圧曲線を予め用意しておく方式を用いる。
すなわち、残存インク量が少ない時(必要充填インク量が多い時)は、充填に時間が掛かるので、ポンプユニット108の流量を少なくすることで、シェル要素303内空気圧力がPlow(限界圧力)に到達する間での時間を長くする。逆に残存インク量が多い時(必要充填インク量が少ない時)は、充填に掛かる時間が少ないので、ポンプユニット108の流量を多くしても、シェル要素303内空気圧力がPlowに達することがない。
【0084】
より細かく制御するために、予め第2インクタンク304内残存インク量とインク充填処理動作完了までに限界圧力Plowを超えないポンプ流量のデータを採ると図10で示すような曲線が得られる。インク充填処理時には、この曲線をもとにしたデータテーブルを参照、あるいは図10曲線の近似式から最適ポンプ流量を計算して設定することで、インク吐出ノズル307のメニスカスを破壊することなくインク充填動作を完了させることが出来るようになる。
【0085】
図11に第2インクタンク304内残存インク量に応じた、シェル要素303内空気圧力の制御曲線と、その時の第2インクタンク304内インク圧力曲線を示す。太い実線で示すのが第2インクタンク304内残存インク量が少ない時の制御曲線、太い破線で示すのが第2インクタンク304内残存インク量が多い時の制御曲線、である。また、細い実線で示すのが第2インクタンク304内残存インク量が少ない時の第2インクタンク304内インク圧力曲線、細い破線で示すのが第2インクタンク304内残存インク量が多い時の第2インクタンク304内インク圧力曲線、である。
【0086】
第2インクタンク304内残存インク量が少ない状態で始まった充填動作の場合は、図11の点Dで示す位置で充填動作が完了している。第2インクタンク304内残存インク量が多い状態での充填動作の場合は、図11の点Eの位置で充填動作が完了している。
【0087】
これらを図9の充填動作完了時間と比較してみると、第2インクタンク304内残存インク量が少ない場合の点Aと点Dは殆ど変わらないが、第2インクタンク304内残存インク量が多い場合の点Bと点Eでは、後者の方が大幅に時間短縮していることが分かる。また、充填動作に際しては、第2インクタンク304内インク圧力がPlowを下回ることがないので、インク吐出ノズル307のメニスカス破壊も発生せずに、安定した充填動作が行われていることも分かる。
【0088】
以上が、第1インクタンクから第2インクタンクへのインク流路の圧力損失を所定値に固定した想定をした場合の、STEP4の動作である。
【0089】
しかしながら、上述のようにインク充填動作を充填動作開始前の第2インクタンクのインク残存量のみに基づいた開ループ制御を実施する場合には、圧力損失の前提条件が崩れると、想定していた結果と異なる結果に終わる可能性がある。
【0090】
すなわち、例えば圧力損失の前提条件を常温環境で設定した値を用いていた場合、その制御のまま低温環境下に持っていったとする。すると、温度の低温化の影響により、作動流体たるインクの粘度が上がることになる。圧力損失は流体の粘度に1次で比例するので、低温環境下でのインク流路の圧力損失は常温環境に比べて大きくなることになる。一例として、あるインクの粘度を挙げると、常温(25℃)で2.3cP(センチポアズ)であるものが、5℃だと4.6cPと、温度の影響により2倍の粘度になるので、圧力損失も2倍となる。
【0091】
その結果、ポンプユニット108の作用によりシェル要素303内空気圧力を減圧した時、第2インクタンク304内のインク圧力は常温環境下と同じに下がるが、いざインクが第1インクタンク107から第2インクタンク304に向けて流れ出そうとすると、インク流路で大きな圧力損失が発生し、第1インクタンク107内のインク流路開口部での圧力が上昇してしまい(負圧が小さくなってしまい)、第1インクタンク107との圧力差が小さくなってしまうため、インクは流れにくくなってしまう。よって、常温環境下で想定していた、充填に必要とする時間だけでは充填が完了せず、充填途中の状態で開ループ制御は停止してしまうことになる。
【0092】
もし、この充填途中での充填動作停止を防止しようとするならば、想定されるプリント装置の使用環境範囲の中で、最も低い温度条件に合わせて制御条件を設定しておく必要がある(すなわち、充填時間を長く設定する)。しかし、そのように設定してしまうことは、当然ながら最も高い温度条件下においては、過剰な充填時間ということになり、第2インクタンクは既に充填が完了しているにもかかわらず、引き続きシェル要素303内の減圧が行われ、余分な時間を消費してしまうと言うことにつながる。
【0093】
以上より、本実施例においては、インク充填動作の開ループ制御条件の中で、インク流路の圧力損失を考慮する。
【0094】
具体的にはインク粘度を直接測定するのが良いが、粘度は温度と比例するので、インク温度を測定するか、あるいはセンサ配置の都合等で直接温度測定するのが困難な場合は、プリント装置の周囲温度を測定することで代用することも出来る。本実施例では、図3に示す、装置の環境温度を検出する温度センサ222を使用している。温度センサ222の出力をコントローラ部で検知し、その温度データと予めROM203に蓄えられた温度ごとの圧力損失データより、現在の環境下で必要なインク充填時間を算出して、シェル要素303の最適な減圧曲線を設定する。
【0095】
以上の、第2インクタンク残存インク量と、環境温度によるインク流路の圧力損失を考慮した最適な減圧曲線に沿って、ポンプユニット108を駆動することで、開ループ制御にて、各条件における最短時間でインク充填を完了することが可能となる。
以上でSTEP4が終了する。
【0096】
STEP4が完了した時点では、プリントヘッド302に対し適切な負圧を作用することができない状態となる。
【0097】
そのための減圧後にSTEP5に進み、短時間(B秒)の加圧動作を行い、第2インクタンク304内のインクを少量、第1インクタンク107側へ押し戻してやることにより第2インクタンク304を収縮させて、圧縮ばね302で適正な負圧を発生させる状態にさせるための動作が付加されることになる。この際も第2インクタンク内の加圧変化がプリントヘッドのメニスカス耐圧よりも小さくなるようにポンプユニットの圧力変化を緩やかにする事が必要である。
【0098】
次に、STEP6においてはキャリッジ2を主走査方向上のプリント領域側に移動させることによりバルブユニットの結合を解除する。この際、バルブユニット101および104はともに流路を閉塞するように動作する一方、バルブユニット102は開放状態を保つので、このときに減圧動作は実質的に終了する。続いてSTEP7においてポンプユニット108の駆動を停止し、減圧動作を解除し、さらにSTEP8にて回復系機構100によるキャピング状態を解除し、処理を終了する。
【0099】
本例では、第2インクタンク304へのインク充填動作完了後にバルブユニットの接続を解除してシェル要素303内を大気開放し(STEP6)、減圧動作を停止したとき(STEP7)、圧縮ばね305の伸長を許容しつつ縮退できるようになし、そのままで第2インクタンク304が適正な負圧を発生している状態を得ることができるようにしている。すなわち、充填動作の完了後に圧縮ばね305が第2インクタンク304の内容積を拡大する方向に変位可能とし、プリントヘッドのメニスカス耐力とつりあった状態となったときに第2インクタンク304の膨張が停止するようにしている。そしてこれにより、プリント可能状態となるようになる。
【0100】
なお、この状態から、インク消費が進んで第2インクタンク303の内容積が最小となるまで、プリントヘッドの適切なインク吐出が可能な最適値の範囲の負圧が維持されるよう、圧縮ばね305のばね定数を設定することが望ましい。
【0101】
また、仮に第2インクタンク304内に空気が混入した場合には温度上昇や気圧低下に伴って空気が膨張しようとするが、第2インクタンク304がそれ以上膨張できない状態にまでインク充填動作が行われていたとすると、第2インクタンク内圧が上昇して吐出口よりインクを漏洩させてしまうような不都合が生じ得る。そこで、空気の膨張を許容すべく第2インクタンク自体が膨張可能な範囲でインク充填動作をとどめることが望ましく、その意味でも第2インクタンク304の膨張が適切な範囲で制限されるようにする。
【0102】
以上の構成および処理によれば、充填動作に付随して廃インクを発生させることなく、簡単な構成で第2インクタンクへの間欠的なインク供給を行うことが可能となる。
【0103】
また、第2インクタンク304を内容積可変のものとし、適切な負圧を発生できるようにした構造を採用するとともに、内容積を変化させることによって第2インクタンク304自身がインク充填を行うアクチュエータとして機能するようにしたことにより、これらの動作を単一の駆動源の駆動制御により実現できる。
【0104】
また、第2インクタンク内のインク残存量と環境温度の検知結果から、シェル要素303の最適な減圧曲線を得ることが出来、各条件での最短時間で充填動作を完了するように制御することが出来る。
【0105】
なお、上記手順では充填処理の開始にあたってキャッピング動作を行うようにしたが、第2インクタンク304の膨張速度および第1インクタンク107と第2インクタンク304との間のインク流路抵抗の関係から定まる第2インクタンク304内の圧力変動が吐出口のインクメニスカス耐圧より小さければ、キャッピング動作を省略することもできる。例えば、インク流量が少ないために膨張速度が低く、および流路断面積が大きいために流路抵抗が小である場合などである。
【0106】
単一シェル要素内に複数の第2インクタンクが存在する場合にも同様の手順で複数の第2インクタンクに同時にインクを充填する事が出来る。
【0107】
(その他)
以上説明した各例は、第2インクタンクへのインク充填を行う際にのみ上記バルブユニットの連結を行う一方、プリント動作中には第1および第2インクタンク間のインク供給系が空間的に切り離される形態の図1のプリント装置に対応したものである。しかしこれらの基本構成は、そのような切り離しを行わずに、第1および第2インクタンク間を流体的に絶縁するような構成を有する間欠供給系が採用された図2プリント装置に適用することもできる。
【0108】
すなわち、例えば図4に示されたプリントヘッド1ないしシェル要素303に空圧回路用の可撓性チューブ150およびインク供給用の可撓性チューブ部材151の一端を接続する一方、バルブユニット101〜104の代わりに、チューブ部材150,151とチューブ部材106,105との間に電磁バルブユニット152などの流路開閉手段を介挿すればよい。そして、充填動作に際し電磁バルブユニット152を作動させ、第2インクタンク304および第1インクタンク107の接続と、シェル要素303内部およびポンプユニット108の接続とを行わせることで、各例と同様の動作を行うことができる。
【0109】
(第2実施例)
第1実施例においては、圧力損失の変動をインクの粘度変化のみでとらえたが、本提案の趣旨はこれには拘束されず、他の要因によるインク流路の圧力損失を考慮して制御を変更することも可能である。
【0110】
すなわち、例えば、インク流路の圧力損失は流路の形状によっても変動する。一例として、図2に示した、常時接続しているチューブ機構を用いた間欠供給系のプリント装置にあっては、キャリッジ2の停止位置によってインク供給用可撓性チューブ部材151の屈曲形状が変化し、その屈曲半径が小さくなるに従って流路を流れるインクの圧力損失が増加していく。
【0111】
同図に示す位置でキャリッジ2が停止している時には比較的大きな屈曲半径であるが、キャリッジ2が左側に移動した場合は、図示せざるプリント装置のシャーシ等の制約により、屈曲半径が小さくなってしまう場合がある。この時には、図2の位置でインク充填を行う場合よりも圧力損失が大きくなるので、第1実施例での常温環境から低温環境下へプリント装置を移動した時と同様に制御を変更する必要がある。
【0112】
予め、キャリッジ2の停止位置によるインク供給用可撓性チューブ部材151の屈曲半径を求め、その時の圧力損失量を求めてテーブル化してROM203に格納しておくことにより、どのようなキャリッジ2の位置においても最短時間で充填動作が完了するような最適減圧条件を設定することが可能となる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インク供給方式に間欠供給系を採用するとともに、第2インクタンクへの充填効率が高くかつ充填処理時間も短く、しかも全体としてインク使用効率の高い構造を実現することができる。また、それによって小型・可搬型のインクジェットプリント装置の構成に資することができる。
【0114】
また、どのような温度条件においても、インク吐出ノズルのメニスカス破壊を招くことなく充填処理時間を短縮することが可能である。
【0115】
また、どのようなインク供給用可撓性チューブ部材の屈曲状態にあっても、インク吐出ノズルのメニスカス破壊を招くことなく充填処理時間を短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る間欠供給方式を適用したインクジェットプリント装置の全体構成を示す模式的平面図である。
【図2】図1の構成に対し、常時接続しているチューブ機構を用いる間欠供給系を適用したインクジェットプリント装置の全体構成を示す模式的平面図である。
【図3】図1または図2のインクジェットプリント装置における制御系の概略構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の構成における間欠供給系に適用されるプリントヘッドユニットの内部構造およびそれに連結される周辺の接続回路の第1例を説明するための模式的側面図である。
【図5】(A)〜(C)は、図4の構成に適用可能なインク供給用バルブユニットの構成例および動作を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るポンプユニットの一例を示す模式的断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るポンプユニットの一例を示す模式的断面図である。
【図8】本発明における第1インクタンクから第2インクタンク内にインク充填を行う際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の従来例におけるインク充填動作時の圧力状態を示すグラフである。
【図10】本発明の一実施形態に係る第2インクタンク内残存インク量とエアーポンプ流量の関係を示すグラフである。
【図11】本発明の一実施形態に係る充填動作時の制御結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 プリントヘッドユニット
2 キャリッジ
3 ガイドシャフト
4 主走査モータ
8 プリント媒体
9 搬送ローラ
10 ホームポジションセンサ
15 送給モータ
16 ラインフィード(LF)モータ
100 回復系機構
101〜104 バルブユニット
105 インク用チューブ部材
107 第1インクタンク
106 空圧回路用チューブ部材
108 ポンプユニット
109 大気連通部
112 吸排気口
150 空圧回路用可撓性チューブ
151 インク供給用可撓性チューブ部材
152 電磁バルブユニット
200 コントローラ
201 CPU
203 ROM
205 RAM
210 ホスト装置
219 操作部
222 温度センサ
223 検出部
302 プリントヘッド
303 シェル要素
304 第2インクタンク
305 圧縮ばね
307 インク吐出ノズル
308 インク流路
401 ダイアフラム型ポンプ
402 ステッピングモータ
403 DCモータ
404 エンコーダ
405 エンコーダセンサ
406 クランク部材
407 一方向弁
408 流れ

Claims (5)

  1. インクを吐出することにより記録を行うプリントヘッドと、該プリントヘッドに供給すべきインクの供給源をなすインクタンクと、前記プリントヘッドと前記インクタンクを連絡するインク供給経路の途中に配設可能なインク貯留容器を持つインクジェット記録装置であって、
    インク貯留容器には、インク収容量に応じて容積変化を許容するインク収容体と、
    圧力調整可能な内部空間を有し、該空間に前記インク収容体を収納して、前記圧力調整に応じた前記インク収容体の容積変化を許容する筐体と、を持ち、
    前記筐体内の空間を減圧することで前記インク収容体の容積を増大させることにより、前記インクタンクから前記インク収容体へインク供給するインク供給制御方法において、
    供給動作中の前記インク供給経路における圧力損失変化に応じて、該減圧の制御方法を変更することを特徴とするインクジェット記録装置のインク供給制御方法。
  2. 前記筐体内の空間の減圧は、前記筐体内の内部空間の気体または液体を媒体として用い、前記媒体を移動させるポンプの作用によって減圧を実現していて、前記ポンプの流量を制御することによりインク供給制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録装置のインク供給制御方法。
  3. 該圧力損失変化は、インクの粘度変化によるものであることを特徴とする、請求項1あるいは2に記載のインクジェット記録装置のインク供給制御方法。
  4. 該圧力損失変化は、前記インク供給経路の屈曲半径変化によるものであることを特徴とする、請求項1あるいは2に記載のインクジェット記録装置のインク供給制御方法。
  5. 該圧力損失が大きい時には、該減圧時に単位時間あたりの圧力変化が小さくなるように減圧状態を制御し、該圧力損失が小さい時には、該減圧時に単位時間あたりの圧力変化が大きくなるように減圧状態を制御することを特徴とする、請求項3あるいは4に記載のインクジェット記録装置のインク供給方法。
JP2002373443A 2002-12-25 2002-12-25 インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法 Pending JP2004202797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002373443A JP2004202797A (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002373443A JP2004202797A (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004202797A true JP2004202797A (ja) 2004-07-22

Family

ID=32811722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002373443A Pending JP2004202797A (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004202797A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060092050A (ko) * 2005-02-16 2006-08-22 세이코 엡슨 가부시키가이샤 기능액 공급 장치의 제어 방법, 기능액 공급 장치, 액적토출 장치, 전기 광학 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치,및 전자 기기
JP2006272627A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置、インクタンク及びインク充填方法
JP2006321075A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法
JP2008012766A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Fujifilm Corp 液体供給装置、画像形成装置、及び液体供給方法
JP2008087286A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 液体吐出装置および液体供給方法
US7524044B2 (en) 2005-03-28 2009-04-28 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus and method for supplying liquid in liquid ejection apparatus
US7621626B2 (en) 2005-07-27 2009-11-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
US7950785B2 (en) 2005-02-16 2011-05-31 Seiko Epson Corporation Method of controlling liquid droplet ejection apparatus, liquid droplet ejection apparatus, method of manufacturing electro-optical device, electro-optical device, and electronic device
JP2013111957A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
JP2016043601A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインク量検出方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7472976B2 (en) 2005-02-16 2009-01-06 Seiko Epson Corporation Method of controlling functional liquid supply apparatus, functional liquid supply apparatus, liquid droplet ejection apparatus, method of manufacturing electro-optical device, electro-optical device, and electronic device
US7950785B2 (en) 2005-02-16 2011-05-31 Seiko Epson Corporation Method of controlling liquid droplet ejection apparatus, liquid droplet ejection apparatus, method of manufacturing electro-optical device, electro-optical device, and electronic device
KR20060092050A (ko) * 2005-02-16 2006-08-22 세이코 엡슨 가부시키가이샤 기능액 공급 장치의 제어 방법, 기능액 공급 장치, 액적토출 장치, 전기 광학 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치,및 전자 기기
US7524044B2 (en) 2005-03-28 2009-04-28 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus and method for supplying liquid in liquid ejection apparatus
JP2006272627A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置、インクタンク及びインク充填方法
US8016398B2 (en) 2005-03-28 2011-09-13 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus and method for supplying liquid in liquid ejection apparatus
JP2006321075A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法
JP4639949B2 (ja) * 2005-05-17 2011-02-23 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法
US7621626B2 (en) 2005-07-27 2009-11-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
JP2008012766A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Fujifilm Corp 液体供給装置、画像形成装置、及び液体供給方法
US8303094B2 (en) 2006-07-05 2012-11-06 Fujifilm Corporation Liquid supply apparatus, image forming apparatus and liquid supply method
JP2008087286A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 液体吐出装置および液体供給方法
JP2013111957A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
JP2016043601A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインク量検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6783215B2 (en) Ink container, inkjet printing apparatus, and ink supplying method
JP3581675B2 (ja) インク貯留容器およびインクジェットプリント装置
US6663233B2 (en) Inkjet printing apparatus and ink supplying method
US6948803B2 (en) Ink container, inkjet printing apparatus and ink supplying method
EP1270238B1 (en) Inkjet printing apparatus and ink supplying method
JPH0373352A (ja) インクジェット記録装置
JP3586222B2 (ja) インク貯留容器および該容器を用いるインクジェットプリント装置
AU676924B2 (en) Discharge recovery method for an ink jet recording head and device for carrying out the same
JP2004202797A (ja) インク貯留容器を用いるインクジェット記録装置のインク供給制御方法
JP2010208152A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の初期状態の液体充填方法
US8282189B2 (en) Ink jet printing apparatus
US8038270B2 (en) Liquid ejecting device
JP4638085B2 (ja) インク供給装置及びインクジェット記録装置
JP5516258B2 (ja) 画像形成装置
US11724511B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP2007125775A (ja) インク噴射ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2003266734A (ja) インクジェット記録装置およびインク供給方法
JP4944566B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2020049861A (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出装置のメンテナンス方法
JP2780865B2 (ja) 記録装置
JP2756372B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0478541A (ja) インクジェット記録装置
JP2962873B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004167913A (ja) インクジェット記録装置
JP2006007585A (ja) インクジェット記録装置および該記録装置を用いたインク供給方法