JP2004202153A - コースター - Google Patents

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Abstract

【課題】飲み物用透明容器に使用されるコースターであって、材質として透明なものを使用し、表面を通してその背面から光線を出すようにした従来のものは、該光線の光源用電源を使用する構造ものであり、コースターが複雑化、大形化、又は重量化し、その結果実用性が低かった。本発明は、このような問題点を解決したコースターを提供することを課題とする。
【解決手段】容器が載置される表面側上層部と、相対する裏面側下層部が一体化されてなるコースターであり、該上層部の少なくとも一部分は上下方向にわたって透明であり、該上下両層部間には、蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液が変形応力破壊可能な隔離壁を介して分離、挟持されてなるコースター。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に飲み物入りの透明容器を乗せて使用されるコースターに関する。詳しくは、特殊機能が付与されたコースターに関し、更に詳しくは、コースターの少なくとも上層部の全体又は一部を透明にし、該透明部分を通して化学的蛍光を透明容器側に照射させることができるコースターに関するものであり、このようなコースターの使用により、蛍光が透明容器中の飲み物等を透過照明し、その際に魅力的な高級感を有するきらめきを付与することができ、更には容器周辺とか室内に華やかな雰囲気をかもし出すことができる効果が期待できる。
【0002】
【従来の技術】
飲み物入りの透明容器を乗せて使用されるコースターとして少なくとも透明部分を有するものを用い、その裏面側から表面に向かって種々の可視光線を照射させて吸収、反射、散乱等を起こさせ、コースターに載置された透明容器、容器中の飲み物、その中に浮かせた氷塊等を光学的に美しくする他、その喫飲室内を魅力、高級感のある雰囲気にすることができる。
この試みは古くから提案され、光源としては電池の他、交流電気によるランプが使用されてきた(例えば、特開2002−199978号公報)が、これら光源用電源の装備の点からコースターの構造が複雑になり、形状も大きくなり易く、本来持ち運び、洗浄等の扱いが簡単なものが好ましいコースターの特性を損ない、家庭の食卓は勿論、喫茶店、酒場等のテーブル用には不向きであることが指摘されてきた。
なお、夜間の不時の災害時における照明用、夜間の漁業用浮揚標識灯等の光源として蓚酸型化学発光性化合物、過酸化水素系化合物及び蛍光性化合物からなる化学発光成分が使用されている(特開昭49−110298号公報)が、使用目的は上記の通り、それ自体の発光機能をそのまま、単なる目印用光源として利用したものに過ぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、コースターに上記光学的機能を付与する目的達成のために従来のような光源用電源を使用する方法は、コースターが複雑化,大形化しやすく、実用的ではない。
本発明は、このような従来の光源用電源を使用することなく、しかも従来一般に使用されて来たコースターの形状、構造、大きさ、取り扱い易さ等を大きく変えることなく、飲み物とか浮遊する氷塊に魅力的なきらめき等を付与し、更には喫飲する室内にも高級感のあるムードを付与することのできるコースターを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決するため鋭意研究した結果、化学的光源、具体的には主として蛍光発光性化合物と酸化剤を、隔壁を介して分離した状態に保った容器を透明な材料で形成されてなるコースターに装着して置き、コースターの使用直前に該隔壁を除去してこれら化合物を混合し、化学反応させて得られる蛍光性化学発光溶液を利用するか、又は上記化学反応をさせた直後に前記容器をコースターに装着可能にすることにより、本件課題を解決することができる知見を得、本発明を完成した。
【0005】
本発明の要旨は以下の通りである。
第1の発明は、容器が載置される表面側上層部と、相対する裏面側下層部が一体化されてなるコースターであり、該上層部の少なくとも一部分は上下方向にわたって透明であり、該上下両層部間には、蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液が変形応力破壊可能な隔離壁を介して分離、挟持されてなるコースターに関する。
第2の発明は、上層部の透明な部分が、載置される容器底面と接する部分又は該部分を含む周辺部分である上記第1の発明に記載のコースターに関する。
第3の発明は、変形応力破壊可能な隔離壁を介して分離されてなる、上下両層部間での蛍光発光性化合物溶液と酸化剤溶液の挟持が、酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の低剛性容器の挟持である上記第1又は第2の発明に記載のコースターに関する。
第4の発明は、変形応力非破壊性の低剛性容器が、コースターの表面側上層部に設けられてなる、裏面側下層部側に向かって開口する凹部を該裏面側下層部で覆い、又は裏面側下層部に設けられてなる、表面側上層部側に向かって開口する凹部を該表面側下層部で覆い、又は表面側上層部及び裏面側下層部にそれぞれ設けられてなる、相対する各層部側に向かって開口する凹部を互いに対向させるとともに、凹部周辺の相対する層部を重ね、それぞれ水密接合されて形成された空間である上記第1ないし第3の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第5の発明は、表面側上層部と裏面側下層部の一体化が、両層部の外周に沿ってそれぞれ形成された閉環状壁間の、又はいずれか一方の層部外周に沿って形成された閉環状リブと他方の層部外周に沿って設けられた閉環状壁間の水密嵌合又は嵌合後の水密接合による一体化である上記第1ないし第4の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第6の発明は、変形応力非破壊性の低剛性容器が、表面側上層部及び裏面側下層部のうち少なくとも裏面側下層部が変形応力非破壊性の低剛性材料で形成されてなる上記第1ないし第5のいずれかの発明に記載のコースターに関する。
第7の発明は、変形応力非破壊性の低剛性材料がオレフィン系ポリマーから選ばれてなる材料である上記第1ないし第6の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第8の発明は、変形応力破壊可能な高剛性容器が過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液に耐性を有するガラス製又はポリスチレン製容器である上記第1ないし第7の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第9の発明は、コースターの少なくとも一部分は裏面から表面にわたり透明であり、裏面には溝状凹部が形成され、該凹部には蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液との化学反応により得られた蛍光性化学発光溶液が封入された細長い可撓性プラスチック容器が装着されてなるコースターに関する。
第10の発明は、蛍光性化学発光溶液が、過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な細長形状の高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の変形可能な細長形状の低剛性容器に加えられた変形応力による高剛性容器の破壊に伴う両溶液の混合及び化学反応により得られた溶液である上記第9の発明に記載のコースターに関する。
第11の発明は、溝状凹部に装着される細長い可撓性プラスチック容器が高剛性容器の変形応力破壊による破片を含む細長い筒状容器である上記第9又は第10に記載のコースターに関する。
第12の発明は、溝状凹部がコースター裏面に下方に向かって直線状に、又は該裏面外周部に沿って下方又はコースター中央部に向かって環状に開口する溝状凹部である上記第9ないし第11の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第13の発明は、溝状凹部の断面が蟻溝形状を有する上記第9ないし第12の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第14の発明は、変形応力非破壊性の低剛性材料がオレフィン系ポリマーから選ばれた材料である上記第9ないし第13の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第15の発明は、変形応力破壊可能な高剛性容器が過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液に耐性を有するガラス製又はポリスチレン製容器である上記第9ないし第14の発明のいずれかに記載のコースターに関する。
第16の発明は、コースターの表面側中央部には凹部を有し、該凹部には蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液との化学反応により得られた蛍光性化学発光溶液が封入された薄型の可撓性プラスチック容器、又は過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の低剛性容器容器が装着されてなるコースターに関する。
第17の発明は、コースターの表面側中央部の凹部に装着された変形応力非破壊性の低剛性容器の上面に更に該凹部内に納まる形状の透明なガラス板が載置されてなる上記第16の発明に記載のコースターに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、実施の形態等を、実施例を示す図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係るコースターのー実施例を示すものであり、円形のコースター10の中心を通る垂直切断端面図である。ここに示すコースターは表面側上層部2と裏面側下層部3で構成され、各層部間は中空容器を構成し、蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液Aと、過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液Bが隔離壁6を介して分離状態で充填され、両層部間に挟持されている。
この場合、図1に示すように上下両層部にそれぞれ中空容器用の凹部を作ってもよいが、いずれか一方のみの層部に中空容器用の凹部を作り、他方の層部は凹部のない平面状層部としてもよい。
なお、各層部2及び3はそれぞれ外周に沿った閉環状側壁4及び5を含む概念であるが、これら側壁は互いに一体化して一側壁を構成している。
【0007】
表面側上層部2は、飲み物等に使用される透明な容器が載置される上面2aを有するが、該上面2aには凹部2a1を有し、こぼれた水等が上記載置された容器の下面に多く溜まったり、又は薄層が形成されたりすることがないようにするため、載置される容器とコースター10の上面2a間に可及的多く空気層を存在させ、容器とコースターとの付着を防止しようとするものであるが、容器の形状で解決する点もあり、必ずしも必要とするものではない。
表面側上層部2は、上記上面2aの容器載置部分の外側に容器の滑り落ち防止用の傾斜面2bを有するが、この傾斜面の構成も載置される容器の形状等との関係から必須の要件ではない。
【0008】
表面側上層部2の少なくとも一部、好ましくは上面2aの所望部分の全部又は一部分を透明にすることにより、前記蛍光発光性化合物溶液Aと酸化剤溶液Bが混合され、反応して得られる蛍光性化学発光溶液の蛍光を、載置される透明な容器内外、特に容器内の液体、例えば飲料水、浮遊させている氷塊等に種々の態様で照射させ、特殊な反射光を得ることができる等の効果を発揮する。
【0009】
裏面側下層部3の外面3aは平坦で充分であるが、通常設けられる脚3alがあってもよい。
表裏両層部層2及び3の各内面2c及び3cには,それぞれ突出支柱2cl及び3clが設けられ、後述する容器形状の隔離壁6をその上下から支えていると共に、例えば裏面側下層部3の外面3a側から押圧応力などを加え、封入されている容器の変形応力破壊を起こさせることができ、好ましい態様である。しかし、上記突出支柱の設置は必須要件ではなく、隔離壁6を有する容器は蛍光発光性化合物溶液A内に浮遊している状態でもよい。この場合は、該容器の破壊による酸化剤溶液Bの流出は、上記裏面側下層部3の外面3a側からの強い押圧変形応力のみによる破壊で実現可能である。
【0010】
図1における隔離壁(密閉容器)6は、表裏両層部層2、3の少なくとも一方の外面、好ましくは裏面側下層部3の外面3a側からの集中押圧応力により破壊できる薄厚壁で構成され、高剛性の材料で製作された扁平な密閉容器、又は集中折り曲げ応力により破壊できる薄厚壁で構成され、高剛性の材料で製作された細長の密閉容器で構成することもできる。密閉容器外部から加える応力としては、上記応力に限定されることなく、コースター本体の捻り応力でもよい。
隔離壁、具体的には上記密閉容器6の材質としては、前記酸化剤溶液Bに耐性を有することが必要であることは勿論であるが、変形応力による易破壊性の高剛性のものが好ましく使用され、具体例としてはガラス、ポリスチレンを挙げることができるが、本発明はこれらの材質に限定されるものではない。
【0011】
加えて、これらの各種応力が有効に高剛性の破壊されやすい密閉容器に及ぼされるためには、コースターの表裏両層部層2、3の材質の選択も重要であり、図1に示すようなコースター10であって、隔離壁(密閉容器)6を有する容器の場合は、少なくとも裏面側下層部3の中央部は押圧などによるへこみ変形を発生し易いポリエチレンなどが好ましく、しかも蛍光発光性化合物溶液Aに耐性を有する材料であることが必要であり、表面側上層部2には高密度ポリエチレン又はポリプロピレンの使用が、又裏面側下層部3には低密度ポリエチレン、特にリニアー低密度ポリエチレンの使用が好ましい態様として挙げられる。
しかし、本発明はこれらの材質により限定されるものではない。
【0012】
本発明において使用される好適な化学発光性化合物としては、蓚酸型の酸と置換基を有する芳香族アルコールから得られるエステルが好適に使用される。このエステルの具体例としては、ビス(置換フェニル)オキザレートで総称されるものであって、ビス(2−ニトロフェニル)オキザレート、ビス(2,4−ジニトロフェニル)オキザレート、ビス(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)オキザレート、ビス(3−トリフルオロメチル−4−ニトロフェニル)オキザレート、ビス(2−メチル−4,6−ジニトロフェニル)オキザレート、ビス(ペンタクロロフェニル)オキザレート、ビス(トリクロロペントキシフェニル)オキザレート等が挙げられ、ビス(ペンタクロロフェニル)オキザレート及びビス(トリクロロペントキシフェニル)オキザレートが特に好適なものとして挙げられる。
【0013】
本発明において使用される好適な蛍光性化合物としては、2員環以上、好ましくは3員環以上の共役型多環式芳香族が好適であり、アントラセン、フェナントレン、ナフタセン、ペンタセン、これらそれぞれの置換基を有するものの他、ベンゾアントラセン等が例示できる。ここに言う置換基の典型的な例としては、フェニル基、低級アルキル基、塩素、臭素、シアノ基、一価の不飽和基(エチニル基等)、アルコキシ基等が挙げられ、フェニルエチニルアントラセンは代表的なものである。
【0014】
本発明において使用される過酸化物系化合物の代表例としてはt−ブチルハイドロパーオキサイド、パーオキシ安息香酸、過酸化水素等を挙げることができるが、過酸化水素が最も好適である。
【0015】
上記の化学発光性化合物、蛍光性化合物及び過酸化物系化合物は、最終的には溶液系で使用され、混合及び化学反応後蛍光性化学発光溶液を得るが、前記溶液系に使用される溶剤又は希釈剤としてはジブチルフタレート、ジメチルフタレート、t−ブタノール等が好適であり、上記化合物の性質に合わせて適宜選択される。
【0016】
次に、代表的な配合材料の例を示す。
(1)蛍光発光性化合物溶液A
ジブチルフタレート(溶剤)
ビス(トリクロロペントキシフェニル)オキザレート(化学発光性化合物)
フェニルエチニルアントラセン(蛍光性化合物)
(2)酸化剤溶液B
ジメチルフタレート(溶剤)
t−ブタノール(希釈剤)
過酸化水素(酸化剤)
【0017】
上記したコースターの上下層部で構成された低剛性容器に、蛍光発光性化合物溶液Aと高剛性容器に封入された酸化剤溶液Bを共に封入する方法としては各種考えられ、特に限定されるものではないが、表面側上層部及び又は裏面側下層部の外周に設けられる閉環状壁又はリブの高さがより高い方の層部の凹部に全てを入れ、他の層部で蓋をして外周壁同士の嵌合による、又は突合せ或いは嵌合後の加熱による、又は接着剤による水密接合、壁とリブ間の嵌合後の加熱による、又は接着剤による水密接合を行うことによる封入方法が最も簡単である。しかし、本発明はこれら封入方法により限定されるものではない。
【0018】
図2及び図3は、上記外周壁(リブを含む)同士の結合の各種態様を示すものである。
図2は、表面側上層部及び又は裏面側下層部の外周にそれぞれ設けられた閉環状壁421及び531の嵌合結合した状態の垂直切断端面図を示す。嵌合結合させるためにはいずれか一方の閉環状壁の直径を小にしなければならないことは当然であり、図2に示した例の場合は前者の直径を後者のそれよりも小にし、しかも嵌合できる適切な寸法の直径を持つようにしている。
しかし、両者間の嵌合のみでは溶液Aに対する水密結合の生成は困難であり、嵌合結合せしめた後に、両壁接触面を溶融接着させることが好ましい。溶融接着には、通常の外部加熱方式でも可能であるが、接触面のみの加熱、融着の可能な超音波接着が特に好ましい。
【0019】
図3は、表面側上層部の外周に設けられた閉環状壁422は図2の場合と同じとし、裏面側下層部の外周には図2に示した閉環状壁531ではなくて、高さの低いリブ532を設けた態様例の場合の端面図を示すが、両者間の嵌合結合、水密結合については図2の場合と同じ手段がとられ得る。
【0020】
図4は、中空状ではない透明なコースター20であって、下面側外周面に蛍光性化学発光溶液の充填された細長い柔軟な容器(図5〜8に例示、説明するような容器)を装着するコースターの中心を通る縦切断端面図である。
この図4に示すコースター20は、その下面側から放射される蛍光を、コースターの上面側に透過させる点では図1の場合と同じ思想であるが、コースターは中空ではない点が異なる。
コースター20は中実であり、その底部15は表面15aと裏面15bとを有するが、該表面の外周には載置される容器の滑り落ち防止用の土手13が形成されている。
また、下面側には、その外周に沿って連続的な凹溝14が形成されてなるが、凹溝の深さを充分にとるためには、該凹溝は前記土手13の裏面側に設けることが最も効果的である。これら凹溝は蛍光性化学発光溶液の充填された細長い柔軟な容器の自然脱着を防止するために開口部が狭い、断面蟻溝形状にしたり、更には該開口部をコースター中心方向に向けたりする構造等が好ましい。ここに凹溝は、上記細長い容器の長さに応じて不連続のものであってもよい。
又、コースター20は部分的又は全体が透明なものであり、いずれか任意に選択することができる。
なお、該コースターの表面15aには多数の凹凸が形成されていて、載置される容器とコースターとの間に形成され易い水性薄膜による付着を防止している。
【0021】
図5は、変形応力非破壊性の細長い低剛性容器Tの中に、蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液Aと、変形応力破壊可能な高剛性壁面を持ち、過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液Bが充填された細長い高剛性容器Tとが共に封入された棒状の容器Tの中心軸に沿った切断端面図を示す。
この容器Tは、図4に示したようにコースター底面の外周部に沿った小径の溝からなる凹部14に挿入、装着できる程度に小径である棒状の容器であることが好ましい。
この容器Tは、通常、折り曲げ応力を与えることにより、封入されている細長い容器Tを破壊し、充填されている酸化剤溶液Bを外部の蛍光発光性化合物溶液Aと混合し得る状態にし、次図に示すような蛍光性化学発光溶液の充填された可撓性プラスチック容器Tを得ることができる。
【0022】
図6は、このように隔離壁Tを有する容器Tの折り曲げ破壊で得られた蛍光性化学発光溶液の充填された容器Tを、この実施例では3本を図4に示した底面15bの凹部14に挿入、装着して得たコースター20の下面図である。
この場合は、図1に示した実施例のような未だ隔離壁が破壊されていない状態で装着するのではなくて、破壊して全体として均一な溶液として装着されるので、コースター自体の剛性の程度は問題にならず、自由な材料選択ができる。また、コースター下面の周縁部分に光源を有するため、容器の底面から垂直上方への照射は少なく、容器側面に対して斜め下方からの照射が多く、特異な直射、反射又は散乱光を得ることができる。
【0023】
図7は、図4に示したように部分的又は全体が透明なコースター20の底部15の裏面15b外周部に沿って環状凹溝14を設けるのみならず、同じ底面において該環状凹溝14で囲まれた内部に直線状の凹溝14aを1ないし数本設けて、蛍光性化学発光の照射態様に変化をつけようとしたコースター30を、その中心点を通る垂直切断端面図で示したものである。なお、上面外周には図4の場合同様に、載置される容器の滑り落ち防止用の土手13が設けられ、又、上面全体にわたり凹凸が散在して設けられてコースターの表面15aと容器間に溜まりやすい水分に対する水切り機能を果たしている。なお、上記環状溝は連続、不連続を問わない。
【0024】
図8は、図7に示したコースター底面15bに設けられた環状凹溝14及び直線状凹溝14に、それぞれ図5に示した蛍光性化学発光溶液の充填された容器T又は、酸化剤溶液Bと蛍光発光性化合物溶液Aとの未混合下の容器Tが一部分を残して挿入、装着された場合のコースター30の下面図である。
【0025】
しかし、本発明は、環状凹溝を底面15bの外周部に沿って設けること、及び又は該環状凹溝と該直線状凹溝とを組み合わせて設けることに限定されるものではなく、上記直線状凹溝のみを設けたり、環状凹溝を閉環状凹溝とせずに弧状凹溝の集合としたり、各種直線状及び又は曲線状凹溝の任意な集合とする各種態様を含むものである。
【0026】
図9は、透明であることを要しないコースター用受け台40aの中心を通る垂直切断端面図であって、該台の上面中央に設けられ、表面15a及び裏面15bを有する凹部の底部15と、該表面15aの周囲に設けられ、酸化剤溶液Bと蛍光発光性化合物溶液Aの未混合下の容器V(図10に示す)を乗せる環状の台15al、更にその外側に設けられた、載置される容器の滑り落ち防止用の環状の土手13を主たる構成部分とするものである。
なお、表面15aと台15a1の間、及び台15a1と土手13の間にはコースターに載置される容器の外部に溜まりやすい水を逃すための溝15a2及び15a3が設けられている。
裏面側には図1に説明したものと同様の足15b1が設けられている。
【0027】
図10は、図9に示した凹部に嵌合、装着されるか、若しくは縁付きの容器Vの該縁が前記の台15a1に載置される変形応力非破壊性の低剛性容器VAの中心を通る垂直切断端面図であって、既に説明したものと同様に該容器VAの中には蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液Aと、変形応力破壊可能な高剛性壁面を持ち、過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液Bが充填された容器VBが封入されている。なお、該容器VAの裏面側壁VAは上面側壁VAよりも低剛性である方が好ましい。裏面側からの変形押圧により内部の容器VBを破壊しやすいからである。
【0028】
図11は、前記図9に示したコースター用受け台40aの凹部に上記容器Vを装着し、該容器Vの上面に透明なガラス板Gを載置して構成したコースター40の中心を通る垂直切断端面図である。
容器VAの裏面側(VA側)から押圧応力を加え、内部の容器VBの壁面を破壊して容器VA内に蛍光性化学発光溶液を作り、その蛍光を上記ガラス板を通して、載置されるガラス製等の容器に照射させることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係るコースターは、飲料液等の注入された透明な容器に、該容器が載置されている透明な、又は部分的に透明な面を通して、簡単に調製できる蛍光性化学発光溶液からの蛍光を照射することができるものであり、該照射する蛍光は上記容器内容物、容器内面又は外面にて反射、屈折又は散乱し、容器内の飲み物とか浮遊させてある氷塊に魅力的なきらめき等を付与し、更には喫飲する室内にも高級感のあるムードを付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コースターの中心を通る垂直切断端面図。
【図2】上下層部各閉環状壁の嵌合結合部分の垂直切断端面図。
【図3】閉環状壁とリブの嵌合結合部分の垂直切断端面図。
【図4】下面側外周に細長い柔軟な容器の装着可能なコースターの中心を通る垂直切断端面図。
【図5】低剛性容器Tの中に溶液Aと容器Tとが封入された棒状の容器Tの中心軸に沿った切断端面図。
【図6】蛍光性化学発光溶液充填容器を底面の凹部に装着したコースターの下面図。
【図7】図4の底面に環状凹部と直線状凹溝を設けたコースターの中心点を通る垂直切断端面図。
【図8】図7の底面の凹部に図5の容器Tが装着されたコースターの下面図。
【図9】コースター台の中心を通る垂直切断端面図。
【図10】図9の凹部に装着される縁付き容器の中心を通る垂直切断端面図。
【図11】図9のコースター用台と容器Vとガラス板で構成されたコースターの中心を通る垂直切断端面図。
【符号の説明】
A・・・蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液
B・・・過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液
G・・・ガラス板
T・・・容器TBと容液Aを容器TAに封入した容器
TA・・低剛性容器
・・可撓性プラスチック容器
TB・・高剛性容器
V・・・溶液A、Bの未混合時の封入容器
VA・・低剛性容器
VA・・容器VAの上面側壁
VA・・容器VAの裏面側壁
VB・・・高剛性容器
2・・・表面側上層部
2a・・・表面側上層部の上面
a1・・表面側上層部の上面の凹部
2b・・・表面側上層部の上面外周の傾斜面
2c・・・表面側上層部の内面
c1・・表面側上層部の内面の突出支柱
3・・・裏面側下層部
3a・・・裏面側下層部の外面
a1・・脚
3c・・・裏面側下層部の内面
c1・・・裏面側下層部の内面の突出支柱
4、5・・閉環状側壁
21、422、531・・・閉環状壁
32・・・リブ
6・・・・隔離壁(密閉容器を含む)
10,20,30,40・・・コースター
13・・土手
14・・・環状凹溝
14a・・・直線状凹溝
15・・・コースターの底部
15a・・・表面
15a1・・台
15a2、15a3・・・溝
15b・・・裏面
15b1・・・足
40a・・・コースター用受け台

Claims (17)

  1. 容器が載置される表面側上層部と、相対する裏面側下層部が一体化されてなるコースターであり、該上層部の少なくとも一部分は上下方向にわたって透明であり、該上下両層部間には、蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液が変形応力破壊可能な隔離壁を介して分離、挟持されてなることを特徴とするコースター。
  2. 上層部の透明な部分が、載置される容器底面と接する部分又は該部分を含む周辺部分である請求項1記載のコースター。
  3. 変形応力破壊可能な隔離壁を介して分離されてなる、上下両層部間での蛍光発光性化合物溶液と酸化剤溶液の挟持が、酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の低剛性容器の挟持である請求項1又は2に記載のコースター。
  4. 変形応力非破壊性の低剛性容器が、コースターの表面側上層部に設けられてなる、裏面側下層部側に向かって開口する凹部を該裏面側下層部で覆い、又は裏面側下層部に設けられてなる、表面側上層部側に向かって開口する凹部を該表面側下層部で覆い、又は表面側上層部及び裏面側下層部にそれぞれ設けられてなる、相対する各層部側に向かって開口する凹部を互いに対向させるとともに、凹部周辺の相対する層部を重ね、それぞれ水密接合されて形成された空間である請求項1ないし3のいずれかに記載のコースター。
  5. 表面側上層部と裏面側下層部の一体化が、両層部の外周に沿ってそれぞれ形成された閉環状壁間の、又はいずれか一方の層部外周に沿って形成された閉環状リブと他方の層部外周に沿って設けられた閉環状壁間の水密嵌合又は嵌合後の水密接合による一体化である請求項1ないし4のいずれかに記載のコースター。
  6. 変形応力非破壊性の低剛性容器が、表面側上層部及び裏面側下層部のうち少なくとも裏面側下層部が変形応力非破壊性の低剛性材料で形成されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載のコースター。
  7. 変形応力非破壊性の低剛性材料がオレフィン系ポリマーから選ばれてなる材料である請求項1ないし6のいずれかに記載のコースター。
  8. 変形応力破壊可能な高剛性容器が過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液に耐性を有するガラス製又はポリスチレン製容器である請求項1ないし7のいずれかに記載のコースター。
  9. コースターの少なくとも一部分は裏面から表面にわたり透明であり、裏面には溝状凹部が形成され、該凹部には蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液との化学反応により得られた蛍光性化学発光溶液が封入された細長い可撓性プラスチック容器が装着されてなることを特徴とするコースター。
  10. 蛍光性化学発光溶液が、過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な細長形状の高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の変形可能な細長形状の低剛性容器に加えられた変形応力による高剛性容器の破壊に伴う両溶液の混合及び化学反応により得られた溶液である請求項9に記載のコースター。
  11. 溝状凹部に装着される細長い可撓性プラスチック容器が高剛性容器の変形応力破壊による破片を含む細長い筒状容器である請求項9又は10に記載のコースター。
  12. 溝状凹部がコースター裏面に下方に向かって直線状に、又は該裏面外周部に沿って下方又はコースター中央部に向かって環状に開口する溝状凹部である請求項9ないし11のいずれかに記載のコースター。
  13. 溝状凹部の断面が蟻溝形状を有する請求項9ないし12のいずれかに記載のコースター。
  14. 変形応力非破壊性の低剛性材料がオレフィン系ポリマーから選ばれた材料である請求項9ないし13のいずれかに記載のコースター。
  15. 変形応力破壊可能な高剛性容器が過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液に耐性を有するガラス製又はポリスチレン製容器である請求項9ないし14のいずれかに記載のコースター。
  16. コースターの表面側中央部には凹部を有し、該凹部には蛍光性化合物と化学発光性化合物を含む蛍光発光性化合物溶液と過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液との化学反応により得られた蛍光性化学発光溶液が封入された薄型の可撓性プラスチック容器、又は過酸化物系化合物を含む酸化剤溶液を封入してなる変形応力破壊可能な高剛性容器と共に蛍光発光性化合物溶液を封入してなる変形応力非破壊性の低剛性容器容器が装着されてなることを特徴とするコースター。
  17. コースターの表面側中央部の凹部に装着された変形応力非破壊性の低剛性容器の上面に更に該凹部内に納まる形状の透明なガラス板が載置されてなる請求項16に記載のコースター。
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