JP2004201452A - ハイブリッド自動車及びその駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車であるハイブリッド自動車において車両走行性能を向上させることにある。
【解決手段】車両が失速しない範囲に発電機トルクが維持されるように発電機の出力を制御することにある。具体的には、前後輪14,15の一方を回転駆動するエンジン1によって回転駆動される第2発電機2、第2発電機2の出力を直接受けて回転駆動され、前後輪14,15の他方を回転駆動する電動機5,第2発電機2及び電動機5の回転駆動を制御する四輪駆動制御装置6を有するハイブリッド自動車の駆動装置において、エンジン1が過負荷状態の場合、四輪駆動制御装置6で第2発電機2の出力を制限させることにある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関と電動機とを駆動源とするハイブリッド自動車及びその駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関と電動機とを駆動源とするハイブリッド自動車としては、例えば特許文献1及び2に開示されたものが知られている。特許文献1には、前輪を回転駆動するエンジンによって発電機を回転駆動し、後輪を回転駆動する電動機を発電機の発電電力によって回転駆動する四輪駆動装置が開示されている(例えば特許文献1の第3頁及び第1図を参照)。特許文献2には、前輪を駆動するエンジンによって発電機を駆動し、後輪を駆動するモータ/ジェネレータを、インバータを介して供給される発電機の発電電力或いはキャパシタに蓄えられた電力によって駆動する前輪後輪駆動車両が開示されている(例えば特許文献2の第3頁及び第1図を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−272367号公報
【特許文献2】
特開2001−63392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車では、例えば車両発進時や轍からの脱出時など必要トルクが高くかつ車速が低い時、電動機の入力電力の電流値が大きく電圧値が小さくなるように、発電機の出力電力の電流値及び電圧値が制御されている。また、車両走行時など必要トルクが低くかつ車速が高い時には、電動機の入力電力の電圧値が大きく電流値が小さくなるように、発電機の出力電力の電圧値及び電流値が制御されている。すなわち電動式の四輪駆動車では、車両発進時に電動機から最大トルクが出力され、車両発進時から車両の速度が上昇するにしたがって電動機のトルクが低くなるように制御されている。
【0005】
このような制御によれば、発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車において、広い運転範囲に渡って機械式の四輪駆動車と遜色の無い駆動性能を確保することができる。しかし、発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車においては、その車両走行性能が二輪駆動時の車両走行性能に近づくことができるように、その車両走行性能のさらなる向上が要求されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題に鑑み、発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車の車両走行性能において、車両加速性能が二輪駆動時の車両加速性能よりも小さいことに着目し、車両の駆動源である電動機、この駆動源である発電機及びこれらを制御する制御装置からなる駆動系側から車両加速性能の向上を図るための研究を行っていた。この結果、四輪駆動時の加速性能と二輪駆動時の加速性能との差が、車両発進時に大きくなる場合があるという現象を発見した。また、この現象は、乾いた路面における車両発進時において特に現れることが判明した。また、この現象は、排気量が1500cc以下の内燃機関を搭載した四輪駆動車において特に見られた。
【0007】
この現象の要因としては、車両発進時の最大トルク制御が考えられる。すなわち車両発進時の電動機の最大トルク出力のための発電機出力制御によって、発電機から内燃機関に与えられる発電機トルク(内燃機関の負荷トルク)が大きくなり、発電機によって奪われることが許される内燃機関許容トルクを超える。これにより、運転者の要求トルクに対する所望の内燃機関トルクが内燃機関から車輪に伝達されず(内燃機関が過負荷状態に陥り)、車両を失速させる。これが要因として考えられる。
【0008】
そこで、本発明は、車両走行性能を向上させることができるハイブリッド自動車の駆動装置を提供する。具体的に本発明は、発電機の出力を直接受けて電動機が駆動される電動式の四輪駆動車であるハイブリッド自動車において、発電機の出力制御に起因する車両の失速を抑制し、車両加速性能を向上させることができるハイブリッド自動車の駆動装置を提供する。また、本発明は、四輪駆動車としての駆動性能を低下を招くことなく車両加速性能を向上させることができるハイブリッド自動車の駆動装置を提供する。また、本発明は、上記駆動装置を備えたハイブリッド自動車を提供する。
【0009】
ここに、本発明は、車両が失速しない範囲に発電機トルクが維持されるように発電機の出力を制御することを基本的な特徴とする。具体的には、前後輪の一方を回転駆動する内燃機関によって回転駆動される発電機と、発電機の出力を直接受けて回転駆動され、前後輪の他方を回転駆動する電動機と、発電機及び前記電動機の回転駆動を制御する制御装置とを有するハイブリッド自動車の駆動装置において、内燃機関が過負荷状態の場合、制御装置で発電機の出力を制限させることを特徴とする。また、内燃機関が過負荷状態になり得る場合に発電機の出力を制限させてもよい。
【0010】
このような解決手段を有する本発明によれば、発電機トルクが大きくなり、内燃機関許容トルクを超えるような時、例えば乾いた路面における車両発進時、発電機トルクを小さくして内燃機関許容トルクの範囲内とすることができる。従って、本発明によれば、発電機の出力制御に起因する車両の失速を抑制することができ、ハイブリッド自動車の車両走行性能、特に車両加速性能を向上させることができる。
【0011】
また、本発明では、発電機の出力制限時、電動機の界磁電流を増加させる機能を制御装置に具備させている。従って、本発明によれば、四輪駆動車としての駆動性能を低下を招くことない。
【0012】
制御装置は、内燃機関が過負荷状態を、発電機トルクが内燃機関許容トルクを超えたことをもって判断する。或いは内燃機関のノッキング発生を検出したことをもって判断する。若しくは車両の加速度が車両の推定加速度を超えたことをもって判断する。又は発電機トルクが内燃機関に与えられても車両の加速度を所定の加速度以上に保持することができる発電機許容トルクを発電機トルクが超えたことをもって判断する。
【0013】
発電機は、電動機によるアシスト駆動の際、電動機の回転駆動専用に用いられるものであり、内燃機関によって回転駆動される補機用発電機とは別に設けられたものである。また、発電機は、補機用発電機よりも大きい出力が得られるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1〜図11に基づいて説明する。図3は、本実施例のハイブリッド自動車(以下、「HEV」と呼称する)である電動式の四輪駆動車の構成を示す。図中符号1は、HEVの1つの駆動源を構成する原動機であり、筒内で燃料を燃焼・爆発させる内燃機関であるエンジンを示す。符号5は、HEVのもう1つの駆動源を構成する原動機であり、電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する回転電機である電動機を示す。
【0015】
エンジン1は、排気量1400cc,最高トルク130N・m/rpm 程度のものであり、その出力軸が自動式の変速機(T/M)12を介して前輪14の駆動軸に機械的に接続されている。エンジン1の出力は、変速機12によって変速されて前輪14の駆動軸に伝達される。前輪14は、その駆動軸に伝達されたエンジン1の出力によって回転駆動される。エンジン1には、ベルトを介して第1発電機(ALT1)13及び第2発電機(ALT2)2がそれぞれ連結されている。第1発電機13及び第2発電機2はエンジン1によってそれぞれ回転駆動され、所望の出力電力を発電する。尚、本実施例では、変速機12として自動式のものを用いたが、手動式のものを用いてよい。
【0016】
電動機5は、正転逆転の切替えが容易な他励分巻式の直流機であると共に、第2発電機2の出力電力を直接受けて回転駆動されるものであり、その出力軸がクラッチ(CL)4,デファレンシャルギヤ(以下、「DEF」と呼称する)3を介して後輪15の駆動軸に機械的に接続されている。クラッチ4が締結されている場合、電動機5の出力は、クラッチ4,DEF3を介して後輪15の駆動軸に伝達される。後輪15は、その駆動軸に伝達された電動機5の出力よって回転駆動される。クラッチ4が切り離されている場合、電動機5の出力は後輪15の駆動軸に伝達されない。電動機5の界磁巻線5aには、後述するドライブ回路を介してバッテリ11が電気的に接続されており、バッテリ11から出力された電力がドライブ回路で制御され供給される。電動機5の電機子巻線5bにはリレー7を介して第2発電機2が電気的に接続されており、第2発電機2で発電かつ制御された電力が直接供給される。
【0017】
このように、電動機5の電源を2系統にすることにより、第2発電機2の界磁電流を制御する方法と、電動機5の界磁電流を制御する方法の2通りで電動機5を制御することができる。例えば車両始動時や轍からの脱出時など、電動機5の必要回転数が低く、必要トルクが高い時には、第2発電機2の出力電流値を大きくし、電動機5の出力を低回転かつ高トルクとする。また、車両低速走行時(例えば15〜20km/h)など、電動機5の必要回転数が高く、必要トルクが低い時には、第2発電機2の出力電圧値を大きくし、電動機5の出力を高回転かつ低トルクとする。
【0018】
さらに、電動機5の界磁電流を下げることにより、車両低速走行時の応答性を改善しながら、電動機5の回転数を高くすることができる。トルク配分要求値が前輪14の方が後輪15よりも高い時などは、第2発電機2の界磁電流値を下げることにより、前輪14と後輪15のトルク配分を可変にできる。また、第2発電機2,電動機5及びバッテリ11の許容範囲内にて第2発電機及び電動機5の界磁電流を制御することにより、更なる高出力及び低出力の範囲で電動機5を駆動することができる。従って、本実施例によれば、車両の発進時から車両低速走行時(20km/h程度)まで広範囲に充分な駆動パワーを得ることができ、四輪駆動車両として具備すべき走行モードを自由に選択できる制御とすることができる。
【0019】
本実施例では、前輪14をエンジン1で回転駆動しかつ後輪15を電動機5で回転駆動する電動式の四輪駆動車について説明したが、後輪15をエンジン1で回転駆動しかつ前輪14を電動機5で回転駆動する電動式の四輪駆動車としてもよい。また、本実施例では、電動機5として直流機を用いた場合について説明したが、交流機を用いてもよい。
【0020】
バッテリ11は放電電圧12v程度のものである。バッテリ11には、第1発電機13が電気的に接続されており、第1発電機13で発電かつ制御された電力が供給される。第1発電機13は、最高出力電圧14v,最高出力2kw程度の空冷機であると共に、HEVの車両電機負荷、例えば空調用媒体を圧縮するコンプレッサの駆動用電動機,照明機器,エンジン1を始動するスタータなどに電力供給する低電圧系、換言すると12vの定電圧系の充電発電システムをバッテリ11と共に構成する補機専用機であり、開放型機器であることから、エンジン1に対して第2発電機2よりも高い位置、すなわち地面に対して離れた位置に配置されている。
【0021】
尚、バッテリ11から供給された電力は、電動機5の界磁巻線5a、上記車両電機負荷の他に、例えばエンジン1の始動時など、第1発電機13自身及び第2発電機2自身で各自界磁巻線を励磁できない場合に励磁用電力として第1発電機13及び第2発電機に供給される。このため、バッテリ11には第2発電機2が電気的に接続されている。従って、クラッチ4が切り離され電動機5の出力が後輪15に伝達されていない時、すなわち二輪駆動時、第2発電機で発生かつ制御された電力をバッテリ11に供給することができる。また、第2発電機で発生かつ制御された電力は、他の車両電機負荷、特に高圧の電機負荷に駆動用電力として供給することもできる。
【0022】
第2発電機は、最高出力電圧42v,最高出力8kw程度の水冷機であると共に、電動機5に広範囲の電力を専用で供給する可変電圧(高電圧系)発電システムを構成する駆動専用機であり、密閉型機器であることから、エンジン1に対して第1発電機13よりも低い位置、すなわち地面に対して近い位置に配置されている。従って、本実施例によれば、錆を促進するような物質や故障の一因となる様な異物を吸い込むことが無く、特に車両走行中に発電機が冠水した場合でも発電機に水等の異物が進入することは殆ど無くなる。また、本実施例では、高電圧の電気漏洩や耐熱性などを考慮し、第2発電機2の出力電圧を50v以下に設定している。
【0023】
エンジン1の駆動はエンジン制御装置(以下、「ECU」と呼称する)8によって制御されている。ECU8は、運転者からのトルク要求指令(アクセルペダルの踏込量)に応じて、エンジン1に供給される空気量を制御する電子制御スロットルなどの駆動を制御し、エンジン1の駆動を制御する。これにより、エンジン1は、運転者のトルク要求指令に対応するエンジントルクを出力する。このため、ECU8には、エンジン1の駆動を制御するのに必要な車両運転状態量(例えばエンジン1の回転数)などが入力されている。また、ECU8に設けられたメモリには、エンジン1の仕様に基づいて予め設定されたデータ(マップ)や制御用プログラムなどが格納されている。
【0024】
第1発電機13の駆動もECU8によって制御されている。ECU8は、バッテリ11の残量状態に応じて、第1発電機13の界磁巻線に流れる界磁電流を制御し、第1発電機13の駆動を制御する。これにより、第1発電機13は、バッテリ11の残量に対応する出力電力を発電する。このため、ECU8には、第1発電機13の駆動を制御するのに必要な車両の運転状態量(例えば電機負荷の運転状態)などが入力されている。また、ECU8に設けられたメモリには、第1発電機13の仕様に基づいて予め設定されたデータ(マップ)や制御用プログラムなどが格納されている。
【0025】
変速機12によるエンジン出力の変速は変速機制御装置(以下、「TCU」と呼称する)9によって制御されている。TCU9は、運転者からのモード選択指令(運転者によって操作されるセレクトレバーの位置)に応じて、変速機構を駆動する駆動アクチュエータの駆動を制御し、変速機12のギヤ比を制御する。これにより、変速機12は、エンジン1の出力を変速して前輪14の駆動軸に伝達する。このため、TCU9には、変速機12によるエンジン出力の変速制御に必要な車両の運転状態量(例えば車速)などが入力されている。また、TCU9に設けられたメモリには、変速機12の仕様に基づいて予め設定されたデータ(マップ)や制御用プログラムが格納されている。
【0026】
前輪14及び後輪15にはブレーキ装置が設けられている。ブレーキ装置の駆動はアンチロックブレーキシステム(ABS)制御装置(以下、「ACU」と呼称する)10によって制御されている。ACU10は、運転者からのブレーキ要求指令(ブレーキペダルの踏込量)に応じて、ブレーキ機構を駆動するアクチュエータの駆動を制御し、ブレーキ装置の駆動を制御する。これにより、ブレーキ装置は、前輪14及び後輪15をロックさせることなくブレーキ要求指令に対応するブレーキ力を発生する。このため、ACU10には、ブレーキ装置の駆動を制御するのに必要な車両の運転状態量(例えば前輪14及び後輪15の速度)などが入力されている。また、ACU10に設けられたメモリには、ブレーキ装置の仕様に基づいて予め設定されたデータ(マップ)や制御用プログラムなどが格納されている。前輪14の速度は、前輪14の各輪に設けられた速度センサ16によって検出されている。後輪15の速度は、後輪15の各輪に設けられた速度センサ16によって検出されている。
【0027】
電動機5及び第2発電機2の駆動は4WD制御装置(以下、「4WDCU」と呼称する)6によって制御されている。4WDCU6は、運転者からのトルク要求指令(アクセルペダルの踏込量)に応じて電動機5の界磁電流及び第2発電機2の界磁電流を制御し、電動機5の駆動及び第2発電機2の駆動を制御する。これにより、第2発電機2は、トルク要求指令に対応するモータトルクが得られるように、電動機5の駆動に必要な電力を出力する。電動機5は、トルク要求指令に対応するモータトルクを出力する。このため、4WDCU6には、電動機5及び第2発電機2の駆動を制御するのに必要な車両の運転状態量(例えば第2発電機の出力電圧)などが入力されている。また、4WDCU6に設けられたメモリには、電動機5及び第2発電機2の仕様に基づいて予め設定されたデータ(マップ)や制御用プラグラムなどが格納されている。
【0028】
ECU8,TCU9,ACU10,4WDCU6は車内LAN(CAN)バスによって相互に電気的に接続されている。従って、他の制御装置に入力されたセンサの検出信号を車内LANバスを介して間接的に得ることができる。当然、センサの検出信号を並列に直接得てもよいが、車内配線の低減による車内通信系の簡略化や低コスト化を考慮すると前者の方が好ましい。また、他の制御装置によって算出されたデータなども共有することもできる。尚、図中の点線の矢印は制御信号の流れを示す。ここで、片方向矢印は入力又は出力される制御信号を、両方向矢印は入力及び出力される制御信号をそれぞれ表す。また、実線の矢印は電力の流れを示す。
【0029】
図1,図2は4WDCU6の構成を示す。4WDCU6は、電動機5及び第2発電機2の本体の外に設けられていると共に、マイクロコンピュータからなる中央演算処理部及び電動機ドライブ回路24を備えており、第2発電機9の本体に設けられた電圧調整器及び電動機ドライブ回路24などの制御部と共に後輪15の駆動制御系を構成している。また、4WDCU6は、この他にも入出力回路,メモリなどを備えている。尚、本実施例では、入出力回路,メモリなどは図示省略している。
【0030】
中央演算処理部は、電動機目標トルク算出部20,電動機・発電機目標界磁電流算出部21,発電機制御部22及び電動機制御部23を備えており、運転者のトルク要求指令に応じたモータトルクが出力できるように、電動機5及び第2発電機2の駆動を制御するのに必要な演算を実行している。また、中央演算処理部は、エンジントルク算出部30,エンジン負荷トルク算出部31,発電機効率算出部32,エンジン許容トルク算出部33,発電機トルク算出部34及びトルク比較判定部35から構成された失速判定部25を備えており、エンジン1の過負荷状態を判断し、エンジン1が過負荷状態の場合には第2発電機2の出力を制限することができるようにしている。さらに、中央演算処理部は、電動機増加界磁電流算出部26を備えており、エンジン1の過負荷状態の場合、第2発電機2の出力が制限されても電動機5の出力が低下しないように、電動機5の界磁電流を増加することができるようにしている。尚、中央演算処理部は、クラッチ4及びリレー7にON・OFF指令を出力する制御部も備えているが、本実施例では図示省略している。
【0031】
クラッチ4及びリレー7を制御する制御部は、運転席に設けられたモード選択スイッチ(図示省略)からモード選択指令(四輪駆動モード指令)が出力された場合、クラッチ4を締結すると共にリレー7を投入する。モード選択指令が出力されなくなった場合には、クラッチ4を切り離すと共にリレー7を遮断する。また、クラッチ4及びリレー7を制御する制御部は、車両の始動時(車速がゼロの状態)から所定値(例えば20km/h)以下の範囲の前進走行及び後退時に限定して、クラッチ4を締結すると共にリレー7を投入する。車速が20km/h以上になったらクラッチ4を切り離すと共にリレー7を遮断する。このような制御を行うことにより、四輪駆動機構を小型,軽量化できると共に、燃費向上にも寄与することができる。
【0032】
図4〜図7は本実施例の4WDCU6の制御動作を示す。まず、車両運転状態として電動機5の界磁電流Ifmと、エンジン1の回転数En と、電機負荷状態El と、トルク要求指令Tvo(アクセルペダルの踏込量或いはエンジン1に設けられた電子制御スロットルのスロットル開度)と、第2発電機2の出力電圧Av ,出力電流Ai 及び回転数An と、前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs と、後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs が入力される(ステップS1)。
【0033】
トルク要求指令Tvoは、アクセルペダルに設けられた踏込量検出センサ或いはエンジン1の電子制御スロットルに設けられた開度検出センサから直接入力される。或いはECU8を介して入力されてもよい。エンジン1の回転数En は、エンジン1に設けられた回転センサから直接入力される。或いはECU8を介して入力されてもよい。前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs 及び後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs は、前輪14に設けられた速度センサ16及び後輪15に設けられた速度センサ17から直接入力される。或いはACU10を介して入力されてもよい。
【0034】
第2発電機2の出力電圧Av 及び出力電流Ai は、電圧及び電流が検出可能に構成されたリレー7から直接入力される。或いは電流センサ及び電圧センサを別に設けてこれらから直接入力してもよい。第2発電機の回転数An は、エンジン1の回転数に基づいてECU8で算出されたものが入力される。或いはエンジン1に設けられた回転センサから直接入力し、4WDCU6で算出してもよい。若しくはECU8を介して入力し、4WDCU6で算出してもよい。電機負荷状態El はECU8を介して入力される。或いは電機負荷状態を検出するセンサから直接入力されてもよい。
【0035】
車両運転状態が入力された後、電動機目標トルク算出部20による電動機目標トルク算出処理(ステップS2)と、失速判定部25及び電動機増加界磁電流算出部26による第2発電機2の出力制限処理(ステップS3)がそれぞれ並列して実行される。
【0036】
まず、電動機目標トルク算出処理について説明する。電動機目標トルク算出部20にはトルク要求指令Tvo、前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs 及び後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs 入力される。電動機目標トルク算出部20では、前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs に基づいて前輪14の速度(平均速度)が、後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs に基づいて後輪15の速度(平均速度)がそれぞれ算出され、そのうちの低速側を車速とするなどの処理によって車速が算出される(ステップS2a)。車速が算出された後、予めメモリに格納されていると共に、トルク要求と車速との関係からなる電動機トルク特性マップから、ステップS2aで算出された車速とトルク要求指令Tvoに対応する電動機目標トルクTtmを算出する(ステップS2b)。これにより、電動機目標トルク算出部20からは電動機目標トルクTtmが出力される。尚、図8は、電動機トルク特性マップの一例を示す。
【0037】
次に、第2発電機2の出力制限処理について説明する。第2発電機2の出力制限処理は、失速判定部25によるエンジン1の過負荷状態判定処理が実行されてから電動機増加界磁電流算出処理が実行される。エンジン1の過負荷状態判定処理では、エンジントルク算出部30,エンジン負荷トルク算出部31及びエンジン許容トルク算出部33によるエンジン許容トルク算出処理と、発電機効率算出部32及び発電機トルク算出部34による発電機トルク算出処理がそれぞれ並列して実行される。
【0038】
まず、エンジン許容トルク算出処理について説明する。エンジントルク算出部30にはエンジン1の回転数En 及びトルク要求指令Tvoが入力される。エンジントルク算出部30では、予めメモリに格納されていると共に、トルク要求指令とエンジン回転数との関係からなるエンジントルク特性マップから、入力されたエンジン1の回転数En 及びトルク要求指令Tvoに対応するエンジントルクTe を算出する(ステップS3a)。これにより、エンジントルク算出部30からはエンジントルクTe が出力される。尚、図9は、エンジントルク特性マップのテーブルの一例を示す。
【0039】
エンジン負荷トルク算出部31には電機負荷状態El が入力される。エンジン負荷トルク算出部31では、予めメモリに格納されていると共に、電機負荷の仕様から決定される電機負荷トルクと電機負荷状態(例えばON・OFF)との関係からなる電機負荷トルク特性マップから、入力された電機負荷状態に対応するエンジン負荷トルクTle(第2発電機2の発電機トルクを除く他の電機負荷のトルク)を算出する(ステップS3b)。例えば電機負荷が空気調整装置の圧縮機駆動用電動機の場合、圧縮機駆動用電動機の仕様から決まるトルク特性から空気調整装置がON時の圧縮機駆動用電動機の出力トルク(この他の電機負荷も運転中の場合は、運転中の全部の電機負荷の出力トルクの合計)をエンジン負荷トルクTleとして算出する。これにより、エンジン負荷トルク31からはエンジン負荷トルクTleが出力される。
【0040】
エンジン許容トルク算出部33には、ステップS3aで算出されたエンジントルクTe と、ステップS3bで算出されたエンジン負荷トルクTleとが入力される。エンジン許容トルク算出部33では、次の数式に基づいてエンジン許容トルクTpeを算出(ステップS3c)する。
【0041】
Tpe=(Te−Tle)×Kt×Kp …(数1)
ここで、Kt は、変速機12の仕様から決まる特性、例えばトルクコンバータの駆動力伝達特性マップから算出された変速機係数である。Kp は、ベルトによって直結される第2発電機2のプーリとエンジン1のプーリとの比である。これにより、エンジン許容トルク算出部33からはエンジン許容トルクTpeが出力される。
【0042】
次に、発電機トルク算出処理について説明する。発電機効率算出部32には第2発電機2の出力電圧Av 及び回転数An が入力される。発電機効率算出部32では、第2発電機2の発電電圧と第2発電機2の回転数との関係からなる第2発電機2の効率特性マップから、入力された第2発電機2の出力電圧Av 及び回転数An に対応する発電機効率Aηを算出する(ステップS3d)。これにより、発電機効率算出部32からは発電機効率Aηが出力される。尚、図10は、第2発電機2の効率特性マップのテーブルの一例を示す。
【0043】
発電機トルク算出部34には、入力された第2発電機2の出力電流Ai ,出力電圧Av 及び回転数An と、ステップS3dで算出された発電機効率Aηとが入力される。発電機トルク算出部34では、次の数式に基づいて発電機トルクTg を算出(ステップS3e)する。
【0044】
Tg =Av×Ai×Kg1/(Aη×An×Kg2) …(数2)
ここで、Kgl,Kg2は、第2発電機の仕様から決まる発電機特性に基づいて算出された発電機係数である。これにより、発電機トルク算出部34からは発電機トルクTg が出力される。
【0045】
トルク比較判定部35には、ステップS3dで算出されたエンジン許容トルクTpeと、ステップS3eで算出された発電機トルクTg とが入力される。トルク比較判定部35では、入力されたエンジン許容トルクTpeと発電機トルクTg とを比較(Tpe−Tg )し(ステップS3f)、発電機トルクTg がエンジン許容トルクTpeを超えているか否かを判定する(ステップS3g)。この結果、ステップS3gにおいて肯定の場合(Tpe−Tg <0)は、トルク比較判定部35から発電機トルク低減要求Atlが出力される(ステップS3h)。一方、ステップS3gにおいて否定の場合(Tpe−Tg >0)は、トルク比較判定部35から発電機トルク低減要求Atlが出力されない(ステップS3i)。
【0046】
次に、ステップS3hで発電機トルク低減要求Atlが出力された場合には電動機増加界磁電流算出処理が実行される。ステップS3gにおいて肯定の場合、電動機増加界磁電流算出部26には発電機トルク低減要求Atl及び電動機界磁電流Ifmが入力される。電動機増加界磁電流算出部26では、発電機トルク低減要求Atlが入力されたことをもって、後述するように予めメモリに格納されている第2発電機2の出力制限時の電動機目標界磁電流Iftm を読み込み、発電機トルク低減要求Atlの入力時の電動機5の界磁電流Ifmと電動機目標界磁電流Iftm との差を算出し、この算出された差を電動機増加界磁電流Ifim とする(ステップS3j)。これにより、電動機増加界磁電流算出部26からは電動機増加界磁電流Ifim が出力される。
【0047】
ステップS2で電動機目標トルク算出処理と、ステップS3で第2発電機2の出力制限処理とが並列して実行された後、電動機・発電機目標界磁電流算出処理が実行される(ステップS4)。
【0048】
電動機・発電機目標界磁電流算出部21には、ステップS2で算出された電動機目標トルクTtmが入力される。また、エンジン1が過負荷状態と判断された場合には、ステップS3で算出された発電機トルク低減要求Atl及び電動機増加界磁電流Ifim が入力される。電動機・発電機目標界磁電流算出部21では、発電機トルク低減要求Atlが入力されたか否かを判断する(ステップS4a)。発電機トルク低減要求入力判断が否定の場合、通常の四輪駆動制御が実行される。すなわち通常の四輪駆動制御では、ステップS2bで算出された電動機目標トルクTtmに基づいて、電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき電機子電流を他励分巻式直流電動機の関係式から算出する(ステップS4b)。次に、後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs から算出された電動機5の回転数に基づいて、電動機5の電機子巻線5bに発生させるべき電機子電圧を他励分巻式直流電動機の関係式から算出する(ステップS4c)。次に、ステップS4bで算出された電機子電流とステップS4cで算出された電圧とに基づいて、電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき入力電圧(第2発電機2の出力電圧)を他励分巻式直流電動機の関係式から算出する(ステップS4d)。次に、ステップS4dで算出された入力電圧に基づいて第2発電機2の発電機目標界磁電流Iftg 及び電動機5の電動機目標界磁電流Iftm を算出する(ステップS4e)。これにより、電動機・発電機目標界磁電流算出部21からは発電機目標界磁電流Iftg 及び電動機目標界磁電流Iftm が出力される。
【0049】
尚、本実施例では、電動機目標トルクTtmと電動機5の回転数に基づいて、他励分巻式直流電動機の関係式から電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき入力電圧(第2発電機2の出力電圧)を算出し、この算出された入力電圧から発電機目標界磁電流Iftg 及び電動機目標界磁電流Iftm を算出する例について説明したが、電動機目標トルクと電動機界磁電流との関係からなる電動機界磁電流特性マップから電動機目標トルクTtmに対応する電動機目標界磁電流Iftm を算出すると共に、電動機目標トルクと発電機界磁電流との関係からなる発電機界磁電流特性マップから電動機目標トルクTtmに対応する発電機目標界磁電流Iftg を算出するようにしてもよい。
【0050】
一方、発電機トルク低減要求入力判断が肯定の場合、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御が実行される。すなわち第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では、第2発電機の出力が一定に制限される。すなわち電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき入力電圧が一定に制限される。第2発電機の制限出力は、第2発電機2からエンジン1に与えられる最大負荷トルクが、第2発電機2を除く他の全負荷(エンジン1によって駆動される全負荷、例えば第1発電機13などがある)からエンジン1に与えられる最大負荷トルクとエンジン1の最大トルクとの差分以下となるように、すなわち第2発電機2の最大負荷トルクがそれによって奪われることが許されるエンジン1の最大許容トルク範囲内となるように設定される。このため、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では、第2発電機2の出力(電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき入力電圧)が一定の設定値となるように、発電機目標界磁電流Iftg が予め決定され、メモリに格納されている。従って、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では、発電機トルク低減要求入力判断が肯定の場合、予め決定された発電機目標界磁電流Iftg がメモリから読み込まれ(ステップS4f)、出力される。
【0051】
また、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では、前述のように電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき入力電圧が設定されているので、電動機5の界磁巻線5aに供給されるべき電動機界磁電流も予め決定し、メモリに格納しておくことができる。従って、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では、発電機トルク低減要求入力判断が肯定の場合、予め決定された電動機界磁電流がメモリから読み込まれる(ステップS4g)。しかし、第2発電機2の出力制限を考慮した四輪駆動制御では第2発電機2の出力を制限するので、電動機目標トルクTtmに対応する電動機5の駆動力が得られない。このため、電動機・発電機目標界磁電流算出部21では、ステップS4gで読み込まれた電動機界磁電流に、ステップS3jで算出された電動機増加界磁電流Ifim を加算している(ステップS4h)。この加算によって得られた結果は電動機目標界磁電流Iftm として出力される。
【0052】
ステップS4で電動機・発電機目標界磁電流算出処理が実行された後、第2発電機2の発電機制御処理(ステップS5)及び電動機5の電動機制御処理(ステップS6)が実行される。
【0053】
まず、発電機制御処理について説明する。発電機制御部22には、ステップS4eで算出された発電機目標界磁電流Iftg 或いはステップS4fで読み込まれた発電機目標界磁電流Iftg が入力される。発電機制御部22では、入力された発電機目標界磁電流Iftg に基づいて第2発電機2の電圧調整器への界磁電流指令信号Ifcg を生成し、これを第2発電機2の電圧調整器に出力する。第2発電機2の電圧調整器では、界磁電流指令信号Ifcg に基づいて界磁巻線に流れる界磁電流を制御する。これにより、電動機5の電機子巻線5bに供給されるべき所定電圧の電力が第2発電機2で発電され、電動機5の電機子巻線5bに供給される。
【0054】
次に、電動機制御処理について説明する。電動機制御部23には、ステップS4eで算出された電動機目標界磁電流Iftm 或いはステップS4hで算出された電動機目標界磁電流Iftm が入力される。電動機制御部23では、入力された電動機目標界磁電流Iftm に基づいて電動機ドライブ回路24への界磁電流指令信号Ifcm を生成し、これを電動機ドライブ回路24に出力する。電動機ドライブ回路24では、界磁電流指令信号Ifcm に基づいて、ブリッジ回路を構成する半導体スイッチング素子(例えばMOS−FET)をON・OFF制御する。これにより、電動機ドライブ回路24に供給されたバッテリ電流Ib が電動機ドライブ回路24で所定の電動機界磁電流Ifmに変換され、電動機5の界磁巻線5aに供給される。
【0055】
第2発電機2の発電機制御処理及び電動機5の電動機制御処理が実行された後は、車速が所定値(例えば20km/h)以上であるか否かの判断及びモード選択スイッチがONであるかOFFであるかの判断に基づいて四輪駆動制御終了か続行かが判断される。そして、四輪駆動制御終了の場合は四輪駆動制御プログラムが終了し、四輪駆動制御続行の場合はステップS1に戻り、前述した一連の四輪駆動制御プログラムが実行される。尚、本実施例では、この処理の図示を省略している。
【0056】
尚、本実施例では、ステップS3fにおいてエンジン許容トルクTpeと発電機トルクTg とを比較し、発電機トルクTg がエンジン許容トルクTpeを超えている(Tpe−Tg <0)と判定した場合に、エンジン1が過負荷状態であると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力したが、次の通り行っても構わない。発電機トルクTg とエンジン許容トルクTpeが一致した場合(Tpe−Tg =0)或いはエンジン許容トルクTpeよりも若干小さい値を予め設定しておき、発電機トルクTg がその設定値を超えた場合(発電機トルクTg がエンジン許容トルクTpeを超えそうになった場合)に、エンジン1が過負荷状態になり得ると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力してもよい。
【0057】
また、本実施例では、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を実行している途中で発電機トルク低減要求Atlの出力が無くなった場合、すなわち発電機トルクTg がエンジン許容トルクTpeを超えていない(Tpe−Tg0)場合に通常の四輪駆動制御に移行する。この時、本実施例では、この制御動作によってエンジン1に急激に第2発電機2の負荷がからないようにするために、一定時間、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を継続した後、徐々に緩やかに通常の四輪駆動制御に移行している。
【0058】
以上本実施例によれば、発電機トルクTg がエンジン許容トルクTpeを超えている場合(Tpe−Tg <0)にはエンジン1が過負荷状態と判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力して第2発電機2の出力を制限するようにしたので、第2発電機2からエンジン1に与える負荷トルクを制限することができる。これにより、本実施例によれば、アクセル開度全開時であって、車両の加速度と時間との関係からなる図11の車両加速度特性図から判るように、二輪駆動時の最大加速度(0.4G)に対して四輪駆動時の最大加速度を0.35Gとすることができる。
【0059】
従って、本実施例によれば、本実施例のような第2発電機2の出力制限を行わない四輪駆動時よりも最大加速度を二輪駆動時の最大加速度に近づけることができる(最大加速度の低下を0.05G 以下に抑えることができる)ので、四輪駆動時におけるスムーズな加速を実現することができ、四輪駆動時の車両加速性能を向上させることができる。尚、本実施例のような第2発電機2の出力制限を行わない四輪駆動時の最大加速度は0.3G である。このような加速度では、運転者が車両の失速を体感する場合がある。
【0060】
エンジンに電制スロットルが装備された車両では、電制スロットルによる空気量と燃料量との空燃制御によってエンジントルクを増幅することができ、車両加速性能の低下を回避することができると考えられる。しかし、この方法では、燃料消費量が増加する。一方、本実施例では、そのような課題が生じず、車両の燃費向上に寄与することができる。また、エンジン1を排気量の大きいものに交換することも考えられるが、車両のスペックが大幅に変わってしまうと共に、車両価格が増加するので、好ましくない。
【0061】
また、本実施例によれば、発電機トルク低減要求Atlが出力された場合、発電機トルク低減要求Atlが出力されたことをもって、電動機増加界磁電流Ifim を算出し、これを予め決定されている電動機目標界磁電流Iftm に加算して電動機5の界磁巻線5aに流れる界磁電流Ifmを増加させるので、第2発電機2の出力が制限されても、電動機5の出力低下(後輪15の駆動力低下)を抑制することができる。従って、本実施例によれば、4輪駆動による車両走行性能の低下を抑制することができる。
【0062】
本発明の第2実施例を図12,図13に基づいて説明する。図12は本実施例の4WDCU6の構成を示す。図13は本実施例の4WDCU6の第2発電機出力制限処理を示す。本実施例の4WDCU6は、第1実施例の失速判定部25に代わってノッキング判定部27を備えている。この他の構成は第1実施例と同様であり、同符号を付してその説明を省略する。
【0063】
エンジン1には、高負荷が与えられたことによって引き起こす異常燃焼(ノッキング)を検知するためのノッキングセンサが設けられている。ノッキングセンサの出力信号はECU8に入力されている。ECU8では、ノッキングセンサから入力された信号に基づいてエンジン1の異常燃焼を判定している。そこで、本実施例では、エンジン1の異常燃焼が起こった場合には第2発電機2の出力を制限するようにしている。このため、本実施例の4WDCU6では、エンジン1で異常燃焼が起こった場合には、エンジン1で異常燃焼が起こっていることを示すノッキング信号Kout がECU8から入力されるようにしている。或いはノッキングセンサからの信号が直接又はECU8を介して入力し、エンジン1の異常燃焼を判断するようにしてもよい。
【0064】
次に、本実施例の4WDCU6の四輪駆動制御動作について説明する。尚、本実施例の四輪駆動制御動作は第1実施例と比べて、ステップS3における第2発電機出力制限処理のみ異なる。他の処理は第1実施例と同じである。また、本実施例の第2発電機出力制限処理(ステップS7)においても、エンジン1の過負荷状態判定処理のみ第1実施例と異なっており、電動機増加界磁電流算出処理は第1実施例と同じである。
【0065】
エンジン1の異常燃焼が起こった場合、ステップS1においてノッキング信号Kout が入力される。エンジン1の異常燃焼が起こっていない場合、ノッキング信号Kout は入力されない。ノッキング判定部27には、ステップS1においてノッキング信号Kout が入力された場合に入力される。ノッキング判定部27ではノッキング信号Kout が入力されたか否かを判断する(ステップS7a)。この結果、ステップS7aにおいて否定された場合は、ノッキング判定部27から発電機トルク低減要求Atlが出力されず(ステップS7c)、通常の四輪駆動制御が実行される。
【0066】
一方、ステップS7aにおいて肯定された場合は、ノッキング判定部27から発電機トルク低減要求Atlが出力される(ステップS7b)。ステップS7bにおいて発電機トルク低減要求Atlが出力されると、第1実施例のステップS3jと同様に、電動機増加界磁電流算出部26において電動機増加界磁電流Ifim が算出される(ステップS7d)。これにより、ノッキング判定部27からは発電機トルク低減要求Atlが、電動機増加界磁電流算出部26からは電動機増加界磁電流Ifim がそれぞれ出力され、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御が実行される。
【0067】
尚、ノッキングセンサからの信号が直接又はECU8を介して入力される場合にはエンジン1の異常燃焼を判断し、エンジン1が異常燃焼していないと判断された場合には発電機トルク低減要求Atlをせず、エンジン1が異常燃焼していると判断された場合には発電機トルク低減要求Atl及び電動機増加界磁電流Ifim を出力する。
【0068】
また、本実施例では、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を実行している途中で発電機トルク低減要求Atlの出力が無くなった場合、すなわちノッキングセンサからの信号が入力されなくなった場合に通常の四輪駆動制御に移行する。この時、本実施例では、この制御動作によってエンジン1に急激に第2発電機2の負荷がからないようにするために、一定時間、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を継続した後、徐々に緩やかに通常の四輪駆動制御に移行している。
【0069】
以上本実施例によれば、第1実施例と同様に、エンジン1が過負荷状態と判断された場合に第2発電機2の出力を制限するので、第2発電機2からエンジン1に与える負荷トルクを制限することができ、四輪駆動時の車両加速性能を向上させることができる。また、本実施例によれば、発電機トルク低減要求Atlが出力された場合、電動機増加界磁電流Ifim を算出して電動機5の界磁巻線5aに流れる界磁電流Ifmを増加させるので、電動機5の出力低下(後輪15の駆動力低下)を抑制することができ、4輪駆動による車両走行性能の低下を抑制することができる。
【0070】
本発明の第3実施例を図14〜図16に基づいて説明する。図14は本実施例の4WDCU6の構成を示す。図15は本実施例の4WDCU6の第2発電機出力制限処理を示す。図16は、アクセル開度と車両加速度閾値との関係からなる特性マップの一例を示す。本実施例の4WDCU6は第1実施例と比べて失速判定部の構成が異なる。この他の構成は第1実施例と同様であり、同符号を付してその説明を省略する。失速判定部28は、車両加速度閾値算出部40,車輪最高速度選択部41,車両加速度算出部42及び加速度比較判定部43から構成されている。
【0071】
次に、本実施例の4WDCU6の四輪駆動制御動作について説明する。尚、本実施例の四輪駆動制御動作は第1実施例と比べて、ステップS3における第2発電機出力制限処理のみ異なる。他の処理は第1実施例と同じである。また、本実施例の第2発電機出力制限処理(ステップS8)においても、エンジン1の過負荷状態判定処理のみ第1実施例と異なっており、電動機増加界磁電流算出処理は第1実施例と同じである。
【0072】
まず、ステップS1において、トルク要求指令Tvoと、前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs 及び後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs が入力される。これらが入力されると、車両加速度算出処理と車両加速度閾値算出処理が平行して実行される。車両加速度閾値算出処理では、車両加速度閾値算出部40にトルク要求指令Tvoが入力される。車両加速度閾値算出部40では、予めメモリに格納されている図16の特性マップから、入力されたトルク要求指令Tvoに対応する車両加速度閾値Cvsを算出する(ステップS8a)。これにより、車両加速度閾値算出部40からは車両加速度閾値Avsが出力される。
【0073】
一方、車両加速度算出処理では、車輪最高速度選択部41に前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs 及び後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs が入力される。車輪最高速度選択部41では、入力された前輪14の各輪の速度Wfls ,Wfrs に基づいて前輪14の速度(平均速度)及び後輪15の各輪の速度Wrls ,Wrrs に基づいて後輪15の速度(平均速度)を算出し(ステップS8b)、そのうちの最大の速度を車輪最高速度Wsmaxとして選択する(ステップS8c)。これにより、車輪最高速度選択部41からは車輪最高速度Wsmaxが出力される。ステップS8cで選択された車輪最高速度Wsmaxは車両加速度算出部42に入力される。車両加速度算出部42では、入力された車輪最高速度Wsmaxを微分して車両加速度Av を算出する(ステップS8d)。これにより、車両加速度算出部42からは車両加速度Cv が出力される。
【0074】
この後、失速判定部28では加速度比較判定部43による加速度比較判定処理を実行する。加速度比較判定処理では、ステップS8aで算出された車両加速度閾値Cvsと、ステップS8dで算出された車両加速度Cv とが加速度比較判定部43に入力される。加速度比較判定部43では、入力された車両加速度閾値Cvsと車両加速度Cv とを比較(Cvs−Cv )し(ステップS8e)、車両加速度Cv が車両加速度閾値Cvsを超えているか否かを判定する(ステップS8f)。この結果、ステップS8fにおいて否定の場合(Cvs−Cv >0)は、加速度比較判定部43から発電機トルク低減要求Atlが出力されず(ステップS8h)、通常の四輪駆動制御が実行される。
【0075】
一方、ステップS8fにおいて肯定の場合(Cvs−Cv <0)は、加速度比較判定部43から発電機トルク低減要求Atlが出力される(ステップS8g)。ステップS8fにおいて発電機トルク低減要求Atlが出力されると、第1実施例のステップS3jと同様に、電動機増加界磁電流算出部26において電動機増加界磁電流Ifim が算出される(ステップS8i)。これにより、加速度比較判定部43からは発電機トルク低減要求Atlが、電動機増加界磁電流算出部26からは電動機増加界磁電流Ifim がそれぞれ出力され、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御が実行される。
【0076】
尚、本実施例では、ステップS8eにおいて車両加速度閾値Cvsと車両加速度Cv とを比較し、車両加速度Cv が車両加速度閾値Cvsを超えている(Cvs−Cv <0)と判定した場合に、エンジン1が過負荷状態であると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力したが、次の通り行っても構わない。車両加速度閾値Cvsと車両加速度Cv が一致した場合(Cvs−Cv =0)或いは車両加速度閾値Cvsよりも若干小さい値を予め設定しておき、車両加速度Cv がその設定値を超えた場合(車両加速度Cv が車両加速度閾値Cvsを超えそうになった場合)に、エンジン1が過負荷状態になり得ると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力してもよい。
【0077】
また、本実施例では、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を実行している途中で発電機トルク低減要求Atlの出力が無くなった場合、すなわち車両加速度Cv が車両加速度閾値Cvsを超えていない(Cvs−Cv >0)場合に通常の四輪駆動制御に移行する。この時、本実施例では、この制御動作によってエンジン1に急激に第2発電機2の負荷がからないようにするために、一定時間、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を継続した後、徐々に緩やかに通常の四輪駆動制御に移行している。
【0078】
以上本実施例によれば、第1実施例と同様に、エンジン1が過負荷状態と判断された場合に第2発電機2の出力を制限するので、第2発電機2からエンジン1に与える負荷トルクを制限することができ、四輪駆動時の車両加速性能を向上させることができる。また、本実施例によれば、発電機トルク低減要求Atlが出力された場合、電動機増加界磁電流Ifim を算出して電動機5の界磁巻線5aに流れる界磁電流Ifmを増加させるので、電動機5の出力低下(後輪15の駆動力低下)を抑制することができ、4輪駆動による車両走行性能の低下を抑制することができる。
【0079】
本発明の第4実施例を図17,図18に基づいて説明する。図17は本実施例の4WDCU6の構成を示す。図18は本実施例の4WDCU6の第2発電機出力制限処理を示す。本実施例の4WDCU6は第1実施例と比べて失速判定部の構成が異なる。この他の構成は第1実施例と同様であり、同符号を付してその説明を省略する。失速判定部29は、記憶部50と、発電機効率算出部51と、発電機トルク算出部52と、トルク比較判定部53とを備えている。発電機効率算出部51は第1実施例の発電機効率算出部32と同様の機能を有している。発電機トルク算出部52は第1実施例の発電機トルク算出部34と同様の機能を有している。
【0080】
次に、本実施例の4WDCU6の四輪駆動制御動作について説明する。尚、本実施例の四輪駆動制御動作は第1実施例と比べて、ステップS3における第2発電機出力制限処理のみ異なる。他の処理は第1実施例と同じである。また、本実施例の第2発電機出力制限処理(ステップS9)においても、エンジン1の過負荷状態判定処理のみ第1実施例と異なっており、電動機増加界磁電流算出処理は第1実施例と同じである。
【0081】
まず、ステップS1において第2発電機2の出力電圧Av ,出力電流Ai 及び回転数An が入力されると、発電機トルク算出処理と発電機トルク制限値読み込み処理が平行して実行される。まず、発電機トルク算出処理では、ステップS1で入力された第2発電機2の出力電圧Av 及び回転数An が発電機効率算出部51に入力される。発電機効率算出部51では、第1実施例のステップS3dと同様に、入力された第2発電機2の出力電圧Av 及び回転数An に基づいて発電機効率Aηを算出する(ステップS9a)。これにより、発電機効率算出部51からは発電機効率Aηが出力される。
【0082】
この後、ステップS9aで算出された発電機効率Aηと、ステップS1で入力された第2発電機2の出力電圧Av ,出力電流Ai 及び回転数An が発電機トルク算出部52に入力される。発電機トルク算出部52では、第1実施例のステップS3eと同様に、入力された第2発電機2の出力電圧Av ,出力電流Ai ,回転数An 及び発電機効率Aηに基づいて数2から発電機トルクTg を算出する(ステップS9b)。これにより、発電機トルク算出部52からは発電機トルクTg が出力される。
【0083】
一方、発電機トルク制限値読み込み処理では記憶部50から発電機トルク制限値Tlimgが読み込まれる(ステップS9c)。発電機トルク制限値Tlimgは、エンジン1の仕様で決定される最高エンジントルクから車両発進時の最高エンジントルクを算出し、これに変速機12の仕様から決まる特性、例えばトルクコンバータの駆動力伝達特性マップから算出された変速機係数と、ベルトによって直結される第2発電機2のプーリとエンジン1のプーリとの比が乗算されたものであり、予め算出されて記憶部50に格納されているものである。ステップS9cで記憶部50から読み込まれた発電機トルク制限値Tlimgはトルク比較判定部53に入力される。
【0084】
この後、トルク比較判定部53によるトルク比較判定処理が実行される。トルク比較判定処理では、ステップS9bで算出された発電機トルクTg と、ステップS9cで読み込まれた発電機トルク制限値Tlimgとがトルク比較判定部53に入力される。トルク比較判定部53では、入力された発電機トルク制限値Tlimgと発電機トルクTg とを比較(Tlimg−Tg )し(ステップS9d)、発電機トルクTg が発電機トルク制限値Tlimgを超えているか否かを判定する(ステップS9e)。この結果、ステップS9eにおいて否定の場合(Tlimg−Tg >0)はトルク比較判定部53から発電機トルク低減要求Atlが出力されず(ステップS9g)、通常の四輪駆動制御が実行される。
【0085】
一方、ステップS9eにおいて肯定の場合(Tlimg−Tg <0)はトルク比較判定部53から発電機トルク低減要求Atlが出力される(ステップS9f)。ステップS9fにおいて発電機トルク低減要求Atlが出力されると、第1実施例のステップS3jと同様に、電動機増加界磁電流算出部26において電動機増加界磁電流Ifim が算出される(ステップS9h)。これにより、トルク比較判定部53からは発電機トルク低減要求Atlが、電動機増加界磁電流算出部26からは電動機増加界磁電流Ifim がそれぞれ出力され、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御が実行される。
【0086】
尚、本実施例では、ステップS9dにおいて発電機トルク制限値Tlimgと発電機トルクTg とを比較し、発電機トルクTg が発電機トルク制限値Tlimgを超えている(Tlimg−Tg <0)と判定した場合に、エンジン1が過負荷状態であると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力する例について説明したが、次の通り判断しても構わない。発電機トルク制限値Tlimgと発電機トルクTg が一致した場合(Tlimg−Tg =0)或いは発電機トルク制限値Tlimgよりも若干小さい値を予め設定しておき、発電機トルクTg がその設定値を超えた場合(発電機トルクTg が発電機トルク制限値Tlimgを超えそうになった場合)に、エンジン1が過負荷状態になり得ると判断し、発電機トルク低減要求Atlを出力するようにしてもよい。
【0087】
また、本実施例では、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を実行している途中で発電機トルク低減要求Atlの出力が無くなった場合、すなわち発電機トルクTg が発電機トルク制限値Tlimgを超えていない(Tlimg−Tg >0)場合に通常の四輪駆動制御に移行する。この時、本実施例では、この制御動作によってエンジン1に急激に第2発電機2の負荷がからないようにするために、一定時間、第2発電機2の出力を制限する四輪駆動制御を継続した後、徐々に緩やかに通常の四輪駆動制御に移行している。
【0088】
以上本実施例によれば、第1実施例と同様に、エンジン1が過負荷状態と判断された場合に第2発電機2の出力を制限するので、第2発電機2からエンジン1に与える負荷トルクを制限することができ、四輪駆動時の車両加速性能を向上させることができる。また、本実施例によれば、発電機トルク低減要求Atlが出力された場合、電動機増加界磁電流Ifim を算出して電動機5の界磁巻線5aに流れる界磁電流Ifmを増加させるので、電動機5の出力低下(後輪15の駆動力低下)を抑制することができ、4輪駆動による車両走行性能の低下を抑制することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上本発明によれば、車両が失速しない範囲に発電機トルクが維持されるように発電機の出力を制御するので、車両加速性能を向上させることができる、従って、本発明によれば、車両走行性能を向上させることができるハイブリッド自動車及びその駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるハイブリッド自動車の四輪駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の四輪駆動制御装置の失速判定部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の四輪駆動制御装置を備えたハイブリッド自動車の駆動装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】図1の四輪駆動制御装置における四輪駆動制御の全体の流れを示すフローチャート図である。
【図5】図4の四輪駆動制御における電動機目標トルク算出処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図4の四輪駆動制御における第2発電機出力制限処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】図4の四輪駆動制御における電動機・発電機目標界磁電流算出処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】図1の四輪駆動制御装置のメモリに格納されているデータであって、トルク要求と車速との関係からなる電動機トルク特性マップの一例を示す。
【図9】図1の四輪駆動制御装置のメモリに格納されているデータであって、トルク要求指令とエンジン回転数との関係からなるエンジントルク特性マップのテーブルの一例を示す。
【図10】図1の四輪駆動制御装置のメモリに格納されているデータであって、第2発電機2の発電電圧と第2発電機2の回転数との関係からなる第2発電機2の効率特性マップのテーブルの一例を示す。
【図11】図1の四輪駆動制御装置による効果を示す特性図であって、車両の加速度と時間との関係からなる車両加速度特性図(アクセル開度全開時)であり、二輪駆動時における車両加速度(実線)と、四輪駆動時(発電機出力制限有)における車両加速度(点線)と、四輪駆動時(発電機出力制限無)における車両加速度(一点鎖線)との加速度比較を示す。
【図12】本発明の第2実施例であるハイブリッド自動車の四輪駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12の四輪駆動制御装置の四輪駆動制御における第2発電機出力制限処理の流れを示すフローチャート図である。
【図14】本発明の第3実施例であるハイブリッド自動車の四輪駆動制御装置の失速判定部の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の四輪駆動制御装置の四輪駆動制御における第2発電機出力制限処理の流れを示すフローチャート図である。
【図16】図14の四輪駆動制御装置のメモリに格納されているデータであって、アクセル開度と車両加速度閾値との関係からなる特性マップの一例を示す。
【図17】本発明の第4実施例であるハイブリッド自動車の四輪駆動制御装置の失速判定部の構成を示すブロック図である。
【図18】図17の四輪駆動制御装置の四輪駆動制御における第2発電機出力制限処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…第2発電機、5…電動機、6…四輪駆動制御装置、14…前輪、15…後輪。

Claims (21)

  1. 前後輪の一方を回転駆動する内燃機関によって回転駆動される発電機と、前記発電機の出力を直接受けて回転駆動され、前記前後輪の他方を回転駆動する電動機と、前記発電機及び前記電動機の回転駆動を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  2. 請求項1において、前記制御装置は、前記内燃機関が過負荷状態になり得る場合にも前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  3. 請求項1において、前記制御装置は、前記発電機から前記内燃機関に与えられる発電機トルクが、前記発電機によって奪われることが許される内燃機関許容トルクを超えたことをもって、前記内燃機関を過負荷状態と判断し、前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  4. 請求項1において、前記制御装置は、前記内燃機関のノッキング発生を検出したことをもって、前記内燃機関を過負荷状態と判断し、前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  5. 請求項1において、前記制御装置は、車両の加速度が車両の推定加速度を超えたことをもって、前記内燃機関を過負荷状態と判断し、前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  6. 請求項1において、前記制御装置は、前記発電機から前記内燃機関に発電機トルクが与えられても車両の加速度を所定の加速度以上に保持することができる発電機許容トルクを、前記発電機から前記内燃機関に与えられる発電機トルクが超えたことをもって、前記内燃機関を過負荷状態と判断し、前記発電機の出力を制限させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  7. 請求項1において、前記制御装置は、前記発電機の出力制限時、前記電動機の界磁電流を増加させることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  8. 請求項1において、前記発電機は、前記電動機によるアシスト駆動の際、前記電動機の回転駆動専用に用いられるものであり、前記内燃機関によって回転駆動される補機用発電機とは別に設けられていることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  9. 請求項1において、前記制御装置は、運転者の要求トルク及び車速に基づいて前記電動機の目標トルクを算出する手段と、前記目標トルクから前記発電機及び前記電動機の目標界磁電流を算出する手段と、前記発電機に対応する目標界磁電流に基づいて前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記電動機に対応する目標界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記要求トルク,前記内燃機関の運転状態,前記発電機の運転状態及び前記内燃機関によって駆動される補機の運転状態に基づいて前記内燃機関の過負荷状態を判断し、前記判断に応じて前記発電機の出力制限要求を出力する手段とを有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記出力制限要求に応じて前記発電機の出力を制限するための目標界磁電流を、前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  10. 請求項9において、前記制御装置は、前記出力制限要求に応じて、前記発電機の出力制限による前記電動機の出力低下を補うための、前記電動機に対応する増加界磁電流を算出する手段を有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記増加界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流を増加させるための目標界磁電流を算出し、前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  11. 請求項9において、前記出力制限要求出力手段は、前記発電機の出力電圧,出力電流及び回転数に基づいて、前記発電機から前記内燃機関に与えられる発電機トルクを算出する手段と、前記内燃機関の空気制御弁の開度或いは前記空気制御弁の開度を制御するためのアクセルの踏込量である前記要求トルク,前記内燃機関の回転数,前記補機の運転状態に基づいて、前記発電機によって奪われることが許される内燃機関許容トルクを算出する手段と、前記発電機トルクと前記内燃機関許容トルクとを比較し、前記発電機トルクが前記内燃機関許容トルクを超えた場合、前記出力制限要求を出力する手段とを有することを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  12. 請求項1において、前記制御装置は、運転者の要求トルク及び車速に基づいて前記電動機の目標トルクを算出する手段と、前記目標トルクから前記発電機及び前記電動機の目標界磁電流を算出する手段と、前記発電機に対応する目標界磁電流に基づいて前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記電動機に対応する目標界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記内燃機関のノッキング発生の検出に基づいて前記内燃機関の過負荷状態を判断し、前記判断に応じて前記発電機の出力制限要求を出力する手段とを有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記出力制限要求に応じて前記発電機の出力を制限するための目標界磁電流を、前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  13. 請求項12において、前記制御装置は、前記出力制限要求に応じて、前記発電機の出力制限による前記電動機の出力低下を補うための、前記電動機に対応する増加界磁電流を算出する手段を有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記増加界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流を増加させるための目標界磁電流を算出し、前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  14. 請求項12において、出力制限要求出力手段は、前記内燃機関に取り付けられたノッキングセンサからの出力信号或いは前記内燃機関の駆動を制御する内燃機関制御装置からのノッキング発生信号に基づいて前記内燃機関におけるノッキングの発生有無を判断し、前記判断に応じて前記出力制限要求を出力するものであることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  15. 請求項1において、前記制御装置は、運転者の要求トルク及び車速に基づいて前記電動機の目標トルクを算出する手段と、前記目標トルクから前記発電機及び前記電動機の目標界磁電流を算出する手段と、前記発電機に対応する目標界磁電流に基づいて前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記電動機に対応する目標界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記運転者からの要求トルク及び前記車速に基づいて前記内燃機関の過負荷状態を判断し、前記判断に応じて前記発電機の出力制限要求を出力する手段とを有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記出力制限要求に応じて前記発電機の出力を制限するための目標界磁電流を、前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  16. 請求項15において、前記制御装置は、前記出力制限要求に応じて、前記発電機の出力制限による前記電動機の出力低下を補うための、前記電動機に対応する増加界磁電流を算出する手段を有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記増加界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流を増加させるための目標界磁電流を算出し、前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  17. 請求項15において、出力制限要求出力手段は、前記前後輪の速度のうち、最大速度に基づいて車両の加速度を算出する手段と、前記内燃機関の空気制御弁の開度或いは前記空気制御弁の開度を制御するためのアクセルの踏込量である前記要求トルクに基づいて車両の加速度閾値を算出する手段と、前記車両の加速度と前記車両の加速度閾値とを比較し、前期車両の加速度が前記車両の加速度閾値を超えた場合、前記出力制限要求を出力する手段とを有することを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  18. 請求項1において、前記制御装置は、運転者の要求トルク及び車速に基づいて前記電動機の目標トルクを算出する手段と、前記目標トルクから前記発電機及び前記電動機の目標界磁電流を算出する手段と、前記発電機に対応する目標界磁電流に基づいて前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記電動機に対応する目標界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段と、前記発電機の運転状態及び予め設定された発電機許容トルクに基づいて前記内燃機関の過負荷状態を判断し、前記判断に応じて前記発電機の出力制限要求を出力する手段とを有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記出力制限要求に応じて前記発電機の出力を制限するための目標界磁電流を、前記発電機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  19. 請求項18において、前記制御装置は、前記出力制限要求に応じて、前記発電機の出力制限による前記電動機の出力低下を補うための、前記電動機に対応する増加界磁電流を算出する手段を有し、前記目標界磁電流算出手段は、前記内燃機関が過負荷状態の場合、前記増加界磁電流に基づいて前記電動機の界磁電流を増加させるための目標界磁電流を算出し、前記電動機の界磁電流制御手段に制御信号を出力する手段に与えることを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  20. 請求項18において、前記発電機許容トルクは、前記発電機から前記内燃機関に発電機トルクが与えられても車両の加速度を所定の加速度以上に保持することができる制限値であり、前記出力制限要求出力手段は、前記発電機許容トルクを記憶する手段と、前記発電機の出力電圧,出力電流及び回転数に基づいて、前記発電機から前記内燃機関に与えられる発電機トルクを算出する手段と、前記発電機トルクと前記発電機許容トルクとを比較し、前記発電機トルクが前記発電機許容トルクを超えた場合、前記出力制限要求を出力する手段とを有することを特徴とするハイブリッド自動車駆動装置。
  21. 前後輪の一方を回転駆動する内燃機関と、前記前後輪の他方を回転駆動する電動機とを駆動源とする自動車であって、前記内燃機関によって回転駆動される発電機の出力を直接受けて前記電動機が回転駆動されると共に、前記内燃機関が過負荷状態の場合には前記発電機の出力が制限されることを特徴とするハイブリッド自動車。
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