JP2004201194A - ヘッドホン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドホンをしたプレイヤがゲームサウンドと相手プレイヤの声とを聞き分けられるようにする。
【解決手段】コミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置から出力されるゲームサウンドの音像を、信号処理回路によって、ヘッドホンを装着したプレイヤの頭外に定位させ、同ゲーム装置から出力される相手プレイヤの声の音像を、同プレイヤの頭内に定位させる。
【選択図】 図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームサウンド、音楽、人の声等の音声を聴くために用いられるヘッドホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等の通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して情報をやり取りしながらゲームを楽しむことができるゲーム装置が開発されている。このようなゲーム装置は、一般に、オンラインゲーム装置と呼ばれている。従来のゲーム装置では、ゲームをする人(以下、これを「プレイヤ」という。)が1人で、又は2人以上のプレイヤが1つの場所に集まり、1つのゲーム装置を用いてゲームを楽しむだけであった。これに対し、オンラインゲーム装置によれば、異なる場所にいる2人以上のプレイヤが各自有するゲーム装置を用いて1つのゲームをいっしょに楽しむことができる。例えば、異なる場所にいる2人のプレイヤが1つのゲーム中で対戦したり、様々な場所にいる多数のプレイヤが1つのゲームに参加したりすることができる。
【0003】
オンラインゲーム装置の中には、複数のプレイヤが通信ネットワークを介して会話を交わすことができる機能を備えたものがある(以下、この機能を「ボイスコミュニケーション機能」という。)。ボイスコミュニケーション機能を用いれば、例えば、ゲーム中に対戦相手のプレイヤと声のやり取りをすることができる。より具体的には、各プレイヤは、マイクとヘッドホンとが一体となったマイク付きヘッドホンを装着する。そして、一方のプレイヤが声を発すると、その声は、マイク付きヘッドホンのマイクを介してオンラインゲーム装置に入力され、通信ネットワークを介して、相手プレイヤのオンラインゲーム装置に到達し、さらに、相手プレイヤが装着しているマイク付きヘッドホンを介して相手プレイヤの耳元に到達する。このような声のやり取りは双方向に行うことができる。
【0004】
一方、一般にゲーム装置は、音声再生手段を内蔵しており、ROMディスク又は内蔵のハードディスク等に記録された音楽、効果音、ゲームキャラクターの声等の音声(以下、これらを総じて「ゲームサウンド」という。)を再生する機能を備えている。これらのゲームサウンドは、ゲームの内容に合わせて再生される。
【0005】
このように、ボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置では、プレイヤは、相手プレイヤの声とゲームサウンドとを同時に聴きながら、ゲームを楽しむことができる。この場合、通常、相手プレイヤの声はマイク付きヘッドホンを介して耳元に届き、ゲームサウンドは、オンラインゲーム装置に接続されたスピーカから室内に向けて出力される。例えば、オンラインゲーム装置は、通常、テレビに接続されるので、ゲームサウンドはテレビに設けられたスピーカから出力される。また、より高音質のゲームサウンドを楽しむために、オンラインゲーム装置をオーディオ装置に接続し、オーディオ装置に設けられた大型スピーカからゲームサウンドを出力する場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置では、ゲームサウンドがテレビやオーディオ装置等のスピーカから室内に向けて出力されるため、ゲームサウンドが騒音となる場合がある。例えば、マンションに住む住人が深夜に大きな音でゲームを行えば、ゲームサウンドが騒音となり、隣人に迷惑をかけることになるであろう。
【0007】
そこで、相手プレイヤの声だけでなく、ゲームサウンドもヘッドホンに取り込んで、声とゲームサウンドの両方をプレイヤの耳元のみに出力させることが考えられる。
【0008】
しかし、声とゲームサウンドを単純に合成して、ヘッドホンで出力させると、声とゲームサウンドとが同じ音場で混ざり合ってしまう。その結果、プレイヤが声とゲームサウンドを明確に区別することができなくなるという問題がある。例えば、ゲームサウンドの中に相手プレイヤの声が埋もれてしまっては、ゲームの内容によっては、ゲームを楽しむことができなくなってしまう。
【0009】
この問題は、ゲーム装置に関連して生じるのみならず、種々の装置に関連して生じ得る。すなわち、この問題は、2種類以上の音声を合成し、それをヘッドホンで聴くといった場面を想定している様々な装置に関連して生じ得る。一例を挙げれば、CDプレイヤ等から出力される音楽と携帯電話から出力される音声(呼び出し音及び通話相手の声等)とを合成してヘッドホンで聴く機能を備えた装置においては、受聴者がCDプレイヤ等から出力される音楽と携帯電話から出力される音声とを明確に区別できないという問題が生じ得る。例えば、携帯電話の呼び出し音や声がCDプレイヤから出力される音楽に埋もれてしまっては、通話がしづらくなってしまう。
【0010】
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、2つ以上の音声を明確に聞き分けることができるヘッドホン装置を提供することにある。
【0011】
本発明の第2の課題は、他のプレイヤの声とゲームサウンドとを明確に聞き分けることができるゲーム用ヘッドホン装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載のヘッドホン装置は、音声信号を入力するための少なくとも第1入力手段及び第2入力手段を含む2つ以上の入力手段と、前記第1入力手段に入力された音声信号の音像の位置を任意の位置に定める第1定位手段と、少なくとも、前記第1定位手段により音像の位置が定められた音声信号と、前記第2入力手段に入力された音声信号とを合成する合成手段と、前記合成手段により合成された音声信号を出力する出力手段とを備えている。
【0013】
上記課題を解決するために請求項18に記載のゲーム用ヘッドホン装置は、請求項1ないし請求項17のいずれかに記載のヘッドホン装置を備え、前記第1入力手段に入力される音声信号は、ゲームサウンドである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第1ヘッドホン装置」という。)の構成を示している。なお、図1は、本発明の実施形態に係る構成要素等を、その技術思想を説明する限りにおいて具体化したものであり、各構成要素等の形状、位置、接続関係などは、これに限定されるものではない。このことは、以下、本発明の実施形態の説明に用いる図2ないし図13についても同様である。
【0016】
図1に示す第1ヘッドホン装置10は、ゲームサウンド、音楽、人の声等の音声を聴くために用いられるヘッドホン装置である。第1ヘッドホン装置10は、少なくとも第1入力手段11及び第2入力手段12を含む2つ以上の入力手段、第1定位手段13、合成手段14並びに出力手段15を備えている。
【0017】
入力手段は、音声信号を入力するための手段である。入力手段は、2つ以上存在し、少なくとも第1入力手段11及び第2入力手段12を含んでいる。入力手段の数は、2つ以上であれば3つでも4つでもよいのであるが、以下、説明の便宜上、第1入力手段11及び第2入力手段12の2つ入力手段が存在する場合を例に挙げる。第1入力手段11及び第2入力手段12にはそれぞれ別々に音声信号が入力される。しかし、第1入力手段11及び第2入力手段12にそれぞれ入力される音声信号は全く同じものであってもよいし、互いに異なるものであってもよい。第1入力手段11に入力される音声信号は、モノラル、2チャンネルステレオ、5チャンネルサラウンド、又はそれ以上のチャンネル数を有するマルチチャンネルの音声信号でもよい。このことは第2入力手段12についても同じである。すなわち、個々の入力手段に入力される音声信号のチャンネル数は限定されない。
【0018】
第1入力手段11は、具体的には、ジャック又はプラグ等の接続端子により構成してもよい。また、アナログ信号の音声信号をデジタル信号に変換する必要がある場合には、アナログ−デジタルコンバータを第1入力手段11に設ける構成としてもよい。さらには、他の信号変換処理が必要な場合には、必要な信号変換回路を第1入力手段11に設ける構成としてもよい。これら採用可能な具体的構成は第2入力手段12についても同じである。音声信号は、例えばゲームサウンド、音楽、人の声等の音声に対応する信号であり、アナログ信号であるとデジタル信号であるとを問わない。
【0019】
第1定位手段13は、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外に定位させる手段である。受聴者がヘッドホンをしてヘッドホンに設けられた2つのスピーカユニットから出力される音声を聴く場合、その音声が単なるモノラル又はステレオ2チャンネルの音声であるときには、その音声は、自然に、受聴者の頭内に定位する。しかし、ヘッドホンのスピーカユニットに供給する音声信号に適切な信号処理を施すことにより、ヘッドホンから出力される音声があたかも受聴者の頭外、例えば、受聴者の前方向、横方向又は後方向から出力されているかのような錯覚を生じさせることができる。このように、ヘッドホンに供給する音声信号に信号処理を施すことによって、ヘッドホンから出力される音声を受聴者の頭外に定位させる技術(以下、これを「頭外音像定位技術」という。)は、いくつか知られている(例えば、特開平11−557999号公報参照)。
【0020】
図2ないし図4は、一般的な頭外音像定位技術の一例を示している。図2において、受聴者Lの前方向左側には音声発生源1Lがあり、受聴者Lの前方向右側には音声発生源1Rがある。音声発生源1L及び1Rは、例えば、オーディオ装置に接続されたスピーカである。音声発生源1Lからは音声SLが出力され、音声発生源1Rからは音声SRが出力される。そこで、まず、音声発生源1Lから受聴者Lの左耳ELに至る音声SLの伝達関数TF1、音声発生源1Lから受聴者Lの右耳ERに至る音声SLの伝達関数TF2、音声発生源1Rから受聴者Lの左耳ELに至る音声SRの伝達関数TF3、及び、音声発生源1Rから受聴者Lの右耳ERに至る音声SRの伝達関数TF4を求める。
【0021】
次に、図3に示すような信号処理回路20を用意する。すなわち、信号処理回路20には、フィルタ21、22、23及び24と、合成器25及び26を設ける。フィルタ21及び22には、音声SLに対応する音声信号をそれぞれ入力する。フィルタ23及び24には、音声SRに対応する音声信号をそれぞれ入力する。フィルタ21には伝達関数TF1に基づいたフィルタ係数を設定し、フィルタ22には伝達関数TF2に基づいたフィルタ係数を設定する。フィルタ23には伝達関数TF3に基づいたフィルタ係数を設定し、フィルタ24には伝達関数TF4に基づいたフィルタ係数を設定する。さらに、フィルタ21及びフィルタ23から出力される音声信号を合成器25で合成し、合成された音声信号を図4に示すヘッドホン2の左側スピーカユニット2Lに供給する。また、フィルタ22及びフィルタ24から出力される音声信号を合成器26で合成し、合成された音声信号をヘッドホン2の右側スピーカユニット2Rに供給する。これにより、図4に示すように、ヘッドホン2をした受聴者Lがヘッドホン2のスピーカユニット2L及び2Rから出力される音声SL及びSRを聴くと、音声SLの音像が受聴者Lの前方向左側位置PLに定位し、音声SRの音像が受聴者Lの前方向右側位置PRに定位する。この結果、受聴者は、あたかも、音声SL及びSRが、受聴者Lの前方向左側位置PL及び前方向右側位置PRから発しているような錯覚を覚える。
【0022】
なお、図2ないし図4の例では、2つの音声を受聴者の頭外における前方向左側と前方向右側の2つの位置に定位させる場合を例に挙げたが、この技術は、1つ以上の音声を受聴者の頭外における1箇所以上の任意の位置に定位させる場合にも応用することができる。例えば、ヘッドホンをしている受聴者に、いわゆる5チャンネルのサラウンドの音場を感じさせるには、各チャンネルと受聴者の各耳との間に成立する伝達関数を求め、合計10個のフィルタに10個の伝達関数に基づくフィルタ係数をそれぞれ設定し、フィルタからの出力を適宜合成して2チャンネルの出力を得て、これらをヘッドホンの左側スピーカユニット及び右側スピーカユニットにそれぞれ供給すればよい。
【0023】
第1ヘッドホン装置10の第1定位手段13は、以上説明したような頭外音像定位技術を採用することによって実現することができる。具体的には、第1定位手段13は、DSPを備えており、このDSPにより頭外音像定位技術を再現している。なお、第1定位手段13を専用のDSPで構成するのではなく、汎用のコンピュータに設けられたCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)その他の回路にソフトウェアを読み込ませることにより、上記頭外音像定位技術を再現する構成としてもよい。
【0024】
第1定位手段13により、第1入力手段11に入力された音声信号を受聴者の頭外においてどのような位置に定位させるかは、第1ヘッドホン装置10の用途・仕様又は入力される信号のチャンネル数等に基づいて適宜選択することができる。例えば、第1定位手段13により、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外における2つの位置に定位させる構成としてもよい。また、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外における5つ以上の位置に定位させる構成としてもよい。より具体的には、図5に示すように、第1定位手段13により、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外であって、受聴者の前方向左側位置及び前方向右側位置にそれぞれ定位させる構成としてもよい。また、図6に示すように、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外であって、受聴者の前方向左側位置、前方向中央位置、前方向右側位置、横方向左側位置及び横方向右側位置を含む5つ以上の位置にそれぞれ定位させる構成としてもよい。さらには、図7に示すように、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外であって、受聴者の前方向左側位置、前方向中央位置、前方向右側位置、横方向左側位置、横方向右側位置、後方向左側位置、後方向中央位置及び後方向右側位置を含む8つ以上の位置にそれぞれ定位させる構成としてもよい。また、第1入力手段11に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外の任意の1箇所に定位させる構成としてもよい。
【0025】
図1に戻り、合成手段14は、少なくとも、第1定位手段13により音像が定位された音声信号と、第2入力手段12に入力された音声信号とを合成する手段である。合成手段14は、例えばミキサー等により実現することができるが、汎用のコンピュータに設けられたCPUその他の回路にソフトウェアを読み込ませることにより音声信号の合成を実現する構成としてもよい。また、第1定位手段13又は第2入力手段12から出力される音声信号がデジタル信号である場合には、合成手段14の入力部又は出力部等にデジタル−アナログコンバータを設けてもよい。合成手段14から出力される音声信号は少なくとも2チャンネルである。
【0026】
出力手段15は、合成手段14により合成された音声信号を出力する手段である。出力手段15は、例えば、受聴者の耳元に装着するスピーカユニットを含む。より具体的には、出力手段15は、ヘッドホンの左側スピーカユニット及び右側スピーカユニットを含む。合成手段14により合成された2チャンネルの音声信号は、ヘッドホンの左側スピーカユニット及び右側スピーカユニットにそれぞれ出力される。
【0027】
このような構成を有する第1ヘッドホン装置10によれば、例えば図5ないし図7に示すように、第1入力手段11及び第1定位手段13を介して入力された音声信号は、ヘッドホンをした受聴者の頭外に定位する。一方、第2入力手段12を介して入力された音声信号は、受聴者の頭内に定位する。このように、第1入力手段11から入力された音声信号と、第2入力手段12から入力された音声信号とが、異なる位置に定位される。したがって、受聴者は、第1入力手段11から入力された音声と第2入力手段12から入力された音声とがヘッドホンから同時に出力された場合であっても、両音声を明確に聞き分けることができる。
【0028】
もちろん、3つ以上の入力手段を設け、これらのうち1つの入力手段に入力された音声信号を直接合成手段に供給し、当該入力手段を除く残りの入力手段に入力された音声信号をそれぞれに対応する2つ以上の定位手段を介して合成手段に供給し、各定位手段により各音声信号の音像を相互に異なる位置に定位させる構成とすれば、3つ以上の音声信号をそれぞれ明確に聞き分けることができるヘッドホン装置を実現することができる。
【0029】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。図2は本発明の第2実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第2ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0030】
図2に示すように、第2ヘッドホン装置30は、第1ヘッドホン装置10と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12、第1定位手段13、合成手段14及び出力手段15を備えている。さらに、第2ヘッドホン装置30は、第2定位手段31を備えている。
【0031】
第2定位手段31は、第2入力手段12に入力された音声信号の音像を、第1定位手段13により定められた音像の位置と異なる位置に定位させる手段である。第2定位手段31は、第1定位手段13と同様に、周知の頭外音像定位技術を採用することによって実現することができ、具体的な実現方法は、DSP等によるものであると、ソフトウェアによるものであるとを問わない。
【0032】
第2定位手段31によって定位される音像の位置は、第1定位手段13により定位される音像の位置と異なる位置であれば、いかなる位置でもよい。すなわち、第2定位手段31によって定位される音像の位置は、受聴者の頭内であっても、頭外であってもよい。また、音像を定位させる位置の個数も1箇所であっても、複数箇所であってもよい。
【0033】
第2定位手段31により音像が定位された音声信号は、合成手段15によって、第1定位手段13により音像が定位された音声信号と合成され、出力手段15に供給される。
【0034】
このような構成を有する第2ヘッドホン装置30によっても、第1入力手段11及び第1定位手段13を介して入力される音声信号の音像と、第2入力手段12及び第2定位手段31を介して入力される音声信号の音像とが、相互に異なる位置に定位されるので、ヘッドホンをした受聴者はこれら2つの音声を明確に聞き分けることができる。特に、第2ヘッドホン装置30によれば、第1入力手段11に入力される音声信号の音像の位置だけでなく、第2入力手段12に入力される音声信号の音像の位置も設定することができるので、2つ以上の音声の発生方向を自在に制御することができ、単に受聴者が2つ以上の音声を識別できるだけでなく、音声の発生方向を特定して、複数の音声に発生方向と関連した意味合いを持たせたり、音声が受聴者の頭外を移動するような錯覚を実現したり、音声が受聴者の頭内と頭外との間を移動するような錯覚を実現したりすることができる。
【0035】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。図9は本発明の第3実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第3ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0036】
図9に示すように、第3ヘッドホン装置40は、第1ヘッドホン装置10と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12、第1定位手段13、合成手段14及び出力手段15を備えている。さらに、第3ヘッドホン装置40は、第1定位手段13により音像が定位された音声信号を無線送信する無線送信手段41と、無線送信手段41により無線送信された音声信号を受信し、この音声信号を合成手段14に供給する無線受信手段42とを備えている。無線送信手段41及び無線受信手段42は、例えば、赤外線、光、電波、電磁波等を用いた送信器、受信器から構成することができる。また、デジタル信号を送信し、受信する送信器・受信器であっても、アナログ信号を送信し、受信する送信機・受信器であってもよい。これにより、第1入力手段11に入力され、第1定位手段13により音像が定位された音声信号は、無線送信手段41から無線送信される。無線送信された音声信号は、無線受信手段42により受信され、合成手段14により、第2入力手段12に入力された他の音声信号と合成され、合成された音声信号は、出力手段15を介して受聴者の耳元に出力される。
【0037】
このような構成を有する第3ヘッドホン装置40によれば、無線送信手段41と無線受信手段42を設ける構成としたから、第1入力手段11、第1定位手段13及び無線送信手段41を備えたユニットと、第2入力手段12、合成手段14、出力手段15及び無線受信手段42を備えたユニットとを場所的に分離することができる。例えば、第3ヘッドホン装置40を、第1入力手段11、第1定位手段13及び無線送信手段41を含む信号処理ユニットと、第2入力手段12、無線受信手段42、合成手段14及び出力手段15を含むヘッドホンユニットとを備え、信号処理ユニットとヘッドホンユニットとを場所的に相互に分離する構成とすることができる。これにより、例えば、比較的消費電力の大きい第1定位手段13を含む信号処理ユニットと、比較的消費電力の小さいヘッドホンユニットとで、それぞれ異なる電源供給方式を採用することが可能となる。また、信号処理ユニットを汎用のコンピュータで実現し、ヘッドホンユニットをコンパクトなヘッドホンとして実現することも可能である。
【0038】
なお、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第3ヘッドホン装置40に第2定位手段を追加してもよい。
【0039】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図10を参照して説明する。図10は本発明の第4実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第4ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0040】
図10に示すように、第4ヘッドホン装置50は、第1ヘッドホン装置10と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12、第1定位手段13、合成手段14及び出力手段15を備えている。さらに、第4ヘッドホン装置50は、合成手段14により合成された音声信号を無線送信する無線送信手段51と、無線送信手段51により無線送信された音声信号を受信し、この音声信号を出力手段に供給する無線受信手段52とを備えている。無線送信手段51及び無線受信手段52は、それぞれ、無線送信手段41及び無線受信手段42と同様に構成することができる。これにより、第1入力手段11に入力され、第1定位手段13により音像が定位された音声信号と、第2入力手段12により入力された音声信号は、合成手段14によって合成された後、無線送信手段51から無線送信される。無線送信された音声信号は、無線受信手段52により受信され、出力手段15を介して受聴者の耳元に出力される。
【0041】
このような構成を有する第4ヘッドホン装置50によれば、無線送信手段51と無線受信手段52を設ける構成としたから、第1入力手段11、第2入力手段12、第1定位手段13、合成手段14及び無線送信手段51を備えたユニットと、無線受信手段52及び出力手段15を備えたユニットとを場所的に分離することができる。特に、第4ヘッドホン装置50によれば、ヘッドホンユニットを、第3ヘッドホン装置40よりもコンパクトに実現することができる。さらに、ヘッドホンユニットへの信号入力手段を無線受信手段52のみとすれば、ヘッドホンユニットを完全なワイヤレスにすることができる。
【0042】
なお、第4ヘッドホン装置50にも、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第2定位手段を追加してもよい。
【0043】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図11を参照して説明する。図11は本発明の第5実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第5ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0044】
図11に示すように、第5ヘッドホン装置60は、第1ヘッドホン装置10と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12,第1定位手段13、合成手段14及び出力手段15を備えている。さらに、第5ヘッドホン装置60は、記録媒体に記録された情報に基づいて音声信号を生成又は再生し、これを第1入力手段11に供給する音声生成手段61と、通信ネットワークから受信された音声信号を第2入力手段12に供給するネットワーク受信手段とを備えている。これにより、記録媒体に記録された情報に基づいて生成又は再生された音声信号は、第1定位手段13によりその音像が受聴者に定位され、合成手段に供給される。一方、通信ネットワークから受信された音声信号は、第2入力手段12から直接的に合成手段14に供給される。そして、合成手段14は、これらの音声信号を合成して、合成された音声信号を出力手段15に供給する。したがって、記録情報から再生された音声の音像は受聴者の頭外に定位し、通信ネットワークから受信された音声の音像は受聴者の頭内に定位するので、受聴者は、これらの音声を明確に聞き分けることができる。
【0045】
なお、第5ヘッドホン装置60に、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第2定位手段を追加してもよい。これにより、通信ネットワークから受信された音声の音像を、受聴者の頭内だけでなく、記録媒体から再生された音声の音像と異なる任意の位置に定位させることができる。なお、記録媒体には、記録ディスク、ハードディスク、半導体メモリ等が含まれる。
【0046】
なお、第5ヘッドホン装置60にも、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第2定位手段を追加してもよい。
【0047】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について図12を参照して説明する。図12は本発明の第6実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第6ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0048】
図12に示すように、第6ヘッドホン装置70は、第1ヘッドホン装置10と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12,第1定位手段13、合成手段14及び出力手段15を備えている。さらに、第6ヘッドホン装置70は、受聴者の声を入力するためのマイクロホン71を出力手段15と場所的に一体的に備え、かつ、マクロホン71から出力された音声信号を外部に出力するマイク音声出力部72を備えている。これにより、いわゆるマイク付きヘッドホンを実現することができ、受領者は、第1入力手段11及び第2入力手段12に入力された音声を聴きながら、マイクロホン71に自分の声を入力することができる。マイク出力手段72から出力される音声信号を、例えば他の受聴者に向けて供給し、その音声を当該他の受聴者に聞こえるようにすれば、受聴者間の会話を実現することができる。
【0049】
なお、第6ヘッドホン装置70に、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第2定位手段を追加してもよい。
【0050】
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。図13は本発明の第7実施形態に係るヘッドホン装置(以下、これを「第7ヘッドホン装置」という。)を示している。
【0051】
図13に示すように、第7ヘッドホン装置80は、第6ヘッドホン装置70と同様に、第1入力手段11、第2入力手段12,第1定位手段13、合成手段14、出力手段15、マイクロホン71及びマイク音声出力部72を備えている。さらに、第7ヘッドホン装置80は、マイク音声出力部72から出力される音声信号を通信ネットワークへ送信するネットワーク送信手段81を備えている。これにより、受聴者の声は、マイクロホン71により音声信号となり、マイク出力手段72及びネットワーク送信手段81を介して通信ネットワークに送信される。例えば、この音声信号を、通信ネットワークを介して他の受聴者に向けて供給し、その音声を当該他の受聴者に聞こえるようにすれば、通信ネットワークを介して、互いに遠く離れた場所にいる受聴者間の会話を実現することができる。
【0052】
なお、第7ヘッドホン装置80に、第2ヘッドホン装置30とほぼ同様に、第2定位手段を追加してもよい。
【0053】
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態に係るヘッドホン装置について説明する。本発明の第8実施形態に係るヘッドホン装置は、上述した第1ヘッドホン装置10ないし第7ヘッドホン装置80のいずれかをゲーム装置に適用したものであり、この場合、第1入力手段11に入力される音声信号は、ゲームサウンドであり、第2入力手段12に入力される音声信号は、ゲームプレイヤの声である。
【0054】
すなわち、ゲーム装置は、例えば家庭用ゲーム装置であり、通常、ゲーム装置は、テレビに接続され、ゲーム装置内でゲームプログラムを実行し、それにより生成又は再生される映像をテレビのディスプレイに出力し、音声をテレビに設けられたスピーカに出力する。しかし、このようなゲーム装置に本発明の実施形態に係るヘッドホン装置を適用する場合には、ゲーム装置内で生成・再生されるゲームサウンドに対応する音声信号を第1入力手段11に入力するように接続し、ゲームプレイヤ(通常はゲームの対戦相手又はゲーム参加者といった他のゲームプレイヤ)の声に対応する音声信号を第2入力手段12に入力するように接続する。
【0055】
これにより、ゲームサウンドを第1定位手段13により受聴者(主たるゲームプレイヤ)の頭外に定位させ、ゲームの対戦相手又はゲーム参加者の声を受聴者の頭内に定位させることができる。したがって、受聴者は、ゲームサウンドとゲームの対戦相手又はゲーム参加者の声とを明確に聞き分けることができる。
【0056】
このような本発明の実施形態に係るゲーム用ヘッドホン装置を、ボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置に適用すれば、ゲームサウンドを受聴者(主たるゲームプレイヤ)の頭外に定位させ、通信ネットワークを介して送信されてくるゲームの対戦相手又はゲーム参加者の声を受聴者の頭内に定位させることができる。これにより、受聴者は、ヘッドホンを介してゲームサウンドとゲーム相手等の声を同時に聴く場合であっても、ゲームサウンドとゲーム相手等の声とを明確に聞き分けることができる。したがって、例えば、ゲームサウンドを室内に向けて大きな音で鳴らすことができない環境でも、本発明の実施形態に係るゲーム用ヘッドホン装置を用いれば、ボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置によるゲームを存分に楽しむことができる。
【0057】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例は、本発明のヘッドホン装置をゲームシステムに適用した例である。
【0058】
(第1実施例)
本発明の第1実施例について図14ないし図16を参照して説明する。
【0059】
まず、本発明の第1実施例に係るヘッドホン装置を含むゲームシステムについて説明する。図14は、本発明の第1実施例に係るヘッドホン装置を含むゲームシステムを示している。図14に示すように、ゲームシステムは、ゲーム装置100、ゲーム用コントローラ110、テレビ120及びヘッドホン装置130を備えている。
【0060】
ゲーム装置100は、ボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置である。ゲーム装置100は、例えばディスクドライブ、CPU、メモリ、デコーダ、インターネット通信インタフェース等を備えている。ゲーム装置100は、DVD−ROMディスク等に記録された、ゲームプログラム、ゲームサウンドに対応する音声情報及びゲーム映像に対応する映像情報等を読み取って、これらを実行し、又は再生する。また、ゲーム装置100の映像出力端子は、テレビ120の映像入力端子に接続されており、再生された映像は、テレビ120のディスプレイに映し出される。
【0061】
さらに、ゲーム装置100のインターネット通信インタフェースは、インターネットに接続されている。これにより、ゲーム装置100は、インターネットを介してゲームに関する情報等を双方向に送受信することができる。特に、ゲーム装置100は、プレイヤの声の音声信号をインターネットへ送信することができ、かつ、他のボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置をインターネットに接続してゲームを楽しんでいる他のプレイヤ(例えばゲームの対戦相手又はゲームの参加者)の声の音声信号を、インターネットを介して受信することができる。以下、ゲーム装置100のプレイヤを「本機プレイヤ」といい、他のボイスコミュニケーション機能付きのオンラインゲーム装置をインターネットに接続してゲームを楽しんでいる他のプレイヤを「相手プレイヤ」という。
【0062】
さらに、ゲーム装置100のゲームサウンド出力端子は、ヘッドホン装置130の信号処理ユニット140に接続されている。これにより、ゲーム装置100は、再生したゲームサウンドに対応する音声信号を信号処理ユニット140に出力する。本実施例では、ゲーム装置100は、5チャンネルサラウンドのゲームサウンドを再生し、これに対応する音声信号を信号処理ユニット140にデジタル信号として出力する。
【0063】
さらに、ゲーム装置100のコントローラ端子には、コントローラ110が接続されている。コントローラ110には、数個のスイッチ110A及び数個のスライダー型のつまみ110B等が設けられており、本機プレイヤがこれらのスイッチ110A又はボリューム110Bを操作すると、操作に対応する制御信号がコントローラ110からゲーム装置100等に入力される。
【0064】
さらに、ゲーム装置100とコントローラ110との間の接続は、このような制御信号を送受信するための線路だけでなく、音声信号を送受信するための線路をも含んでいる。ゲーム装置100は、インターネットを介して受信した相手プレイヤの声の音声信号を、コントローラ110を介してヘッドホン装置130のヘッドホンユニット150に出力する。さらに、ゲーム装置100は、ヘッドホンユニット150のマイクロホン156から入力された本機プレイヤの声の音声信号を、コントローラ110を介して受け取る。そして、ゲーム装置100は、受け取った音声信号を、インターネット通信インタフェースを介してインターネットに送信する。送信された本機プレイヤの声は、同時にゲームを楽しんでいる相手プレイヤに届く。これにより、本機プレイヤは、相手プレイヤと会話(ボイスコミュニケーション)をしながら、ゲームを楽しむことができる。
【0065】
本機プレイヤ及び相手プレイヤの声の音声信号は、モノラルの音声信号である。また、相手プレイヤの声の音声信号は、インターネットから受信された段階ではデジタル信号である。ゲーム装置100は、この音声信号をデジタル信号の状態で、コントローラ110を介してヘッドホンユニット150に供給する。一方、本機プレイヤの声の音声信号は、マイクロホン156から出力された段階ではアナログ信号であるが、ヘッドホンユニット150の内部でデジタル信号に変換され、コントローラ110を介してゲーム装置100に入力される。ゲーム装置100は、この音声信号をデジタル信号の状態で、インターネットに送信する。
【0066】
次に、ヘッドホン装置130について説明する。図14に示すように、ヘッドホン装置130は、信号処理ユニット140及びヘッドホンユニット150を備えている。信号処理ユニット140とヘッドホンユニット150とは互いに場所的に分離している。しかし、両者間では、赤外線を介して音声信号の送受信を行うことができる。信号処理ユニット140を構成する種々の回路等は、箱状のケース144に収納されている。一方、ヘッドホンユニット150は、その外観を構成する要素として、左側スピーカユニット154、右側スピーカユニット155、マイクロホン156、スピーカユニット154及び155を接続するヘッドバンド158等を備えている。マイクロホン156は、スピーカユニット154及び155等と一体的に設けられている。そして、ヘッドホンユニット150を構成する種々の回路等は、例えばスピーカユニット154及び155内に配置されている。
【0067】
図15は信号処理ユニット140及びヘッドホンユニット150の詳細な構成を、ゲーム装置100等との接続関係と共に示している。図15に示すように、信号処理ユニット140は、ゲームサウンド入力部141、信号処理部142及び赤外線送信部143を備えている。
【0068】
ゲームサウンド入力部141は、ゲーム装置100により再生され、ゲーム装置100のゲームサウンド出力端子から出力されるゲームサウンドの音声信号を受け取り、これを信号処理部142に供給する接続回路である。ゲーム装置100のゲームサウンド出力端子から出力されるゲームサウンドの音声信号は、5チャンネルのデジタル信号である。そのため、ゲームサウンド入力部141は、デジタル信号入力用の接続端子を備えている。ゲームサウンド入力部141は、入力されたゲームサウンドの音声信号を5チャンネルのデジタル信号の状態で信号処理部142に供給する。
【0069】
信号処理部142は、5チャンネルのデジタル音声信号の音像を本機プレイヤの頭外における所定の位置に定位させるデジタル信号処理回路である。より詳しくは、信号処理部142は、まず、ゲームサウンド入力部141から供給されたゲームサウンドの音声信号を受け取る。次に、信号処理部142は、基本的には2チャンネルステレオヘッドホンであるヘッドホンユニット150を装着した本機プレイヤにとって、5チャンネルのゲームサウンドのうち、第1チャンネルが本機プレイヤの前方向左側、第2チャンネルが前方向中央、第3チャンネルが前方向右側、第4チャンネルが横方向左側、第5チャンネルが横方向右側にそれぞれ定位するように頭外音像定位の設定を行う。このような信号処理回路は、例えば、上述したように、音像定位を実現するための適切な伝達関数に基づくフィルタ係数を設定した10個のフィルタを設けることによって実現することができる。また、これらフィルタはDSPにより形成することができる。次に、信号処理部142は、頭外音像定位が設定されたゲームサウンドの音声信号を、頭外音像定位が実現できるように、2チャンネルの線路に分配・統合し、分配・統合された2チャンネルの音声信号を、デジタル信号の状態で、赤外線送信部143に供給する。
【0070】
赤外線送信部143は、赤外線方式の無線送信器である。赤外線送信部143は、信号処理部142から供給されたゲームサウンドの音声信号を赤外線信号に変換し、これをヘッドホンユニット150へ送信する。
【0071】
ヘッドホンユニット150は、赤外線受信部151、ヘッドホン入力部152、合成回路153、左側スピーカユニット154、右側スピーカユニット155、マイクロホン156及びマイクロホン出力部157を備えている。
【0072】
赤外線受信部151は、赤外線方式の無線受信器である。赤外線受信部151は、赤外線送信部143から送信された赤外線信号を受信し、これを変換して、ゲームサウンドの音声信号を復元する。そして、赤外線受信部151は、ゲームサウンドの音声信号を2チャンネルのデジタル信号の状態で合成回路153に供給する。
【0073】
ヘッドホン入力部152は、ゲーム装置100からコントローラ110を介して供給される相手プレイヤの声の音声信号を受け取り、これを合成回路153に供給する接続回路である。ゲーム装置100から供給される相手プレイヤの声の音声信号は、モノラル信号であり、デジタル信号である。そのため、ヘッドホン入力部152は、デジタル信号入力用の接続端子を備えている。ヘッドホン入力部152は、入力された相手プレイヤの声の音声信号をモノラルのデジタル信号の状態で合成回路153に供給する。
【0074】
合成回路153は、赤外線受信部151から供給されたゲームサウンドの音声信号と、ヘッドホン入力部152から供給された相手プレイヤの声の音声信号とを合成するデジタル信号合成回路である。より詳しくは、ゲームサウンドの音声信号は2チャンネルであり、相手プレイヤの声の音声信号はモノラルの1チャンネルであり、合成回路153の出力は2チャンネルであるから、合成回路153は、相手プレイヤの声の音声信号を2チャンネルに分配し、分配したそれぞれの音声信号をゲームサウンドの音声信号のそれぞれのチャンネルに加算する。そして、その結果得られた2チャンネルの合成音声信号を、デジタル−アナログ変換して、左側スピーカユニット154及び右側スピーカユニット155にそれぞれ出力する。
【0075】
左側スピーカユニット154は、合成回路153から供給された一方のチャンネルの音声信号を出力する。右側スピーカユニット155は、合成回路153から供給された他方のチャンネルの音声信号を出力する。これにより、音声信号は、本機プレイヤの右耳及び左耳にそれぞれ届く。
【0076】
マイクロホン156は、本機プレイヤの声を入力するマイクロホンである。マイクロホン出力部157は、マイクロホン156を介して入力された本機プレイヤの声の音声信号をアナログ−デジタル変換し、これを、コントローラ110を介してゲーム装置100に供給する。なお、マイクロホン出力部157から出力される本機プレイヤの声の音声信号をヘッドホン入力部152に供給する線路を追加してもよい。
【0077】
このような構成を有するヘッドホン装置130によれば、図16に示すように、ゲームサウンドは、信号処理部142により頭外音像定位が設定されるので、ヘッドホンユニット150を装着した本機プレイヤMの前方向左側、前方向中央、前方向右側、横方向左側、横方向右側にそれぞれ定位する。一方、相手プレイヤの声は、何ら音像定位処理が施されることなく、モノラルのまま単に2チャンネルに分配出力されるので、自然に、本機プレイヤMの頭内に定位する。
【0078】
したがって、本機プレイヤは、ゲームサウンドと相手プレイヤの声とがヘッドホンユニット150のスピーカユニット154及び155から同時に出力される場合であっても、両音声を明確に聞き分けることができる。また、本機プレイヤは、ゲームサウンドと相手プレイヤの声を、ヘッドホンユニット150を介して聴くため、これら音声の音量を大きくしても、大きな音が外部に伝わることはない。
【0079】
また、ヘッドホン装置130によれば、ゲームサウンドの音声信号の音像を、本機プレイヤを囲む5つの位置に定位させる構成としたから、本来なら5つのスピーカを用いて再生されるべき5チャンネルサラウンドのゲームサウンドの音場を、基本的に2チャンネルステレオのヘッドホンユニット150で再現することができる。これにより、本機プレイヤは、ゲームサウンドを5つのスピーカから室内へ放った場合と同様の臨場感を、ヘッドホンユニット150を装着しながら体験することができる。
【0080】
さらに、ヘッドホン装置130を、信号処理ユニット140とヘッドホンユニット150とに場所的に分離したから、以下の点で有利である。すなわち、信号処理ユニット140の電源を家庭用コンセントから供給し、ヘッドホンユニット150の電源を電池から供給する構成とした場合、比較的消費電力の大きい信号処理部142を信号処理ユニット140側に配置したので、ヘッドホンユニット150の電池の寿命を長くすることができる。また、信号処理部142等を信号処理ユニット140に配置することにより、ヘッドホンユニット150のコンパクト化又は軽量化を図ることができる。
【0081】
さらに、ヘッドホン装置130によれば、ヘッドホンユニット150にマイクロホン156等を一体的に設ける構成としたから、本機プレイヤは、両手でコントローラ110を操作しながら、自分の声をゲーム装置100側に簡単に入力することができる。これにより、ゲームをしながらのボイスコミュニケーションを実現することができる。
【0082】
(第2実施例)
本発明の第2実施例について図17を参照して説明する。なお、以下に述べる第2実施例において、第1実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0083】
図17は、本発明の第2実施例に係るヘッドホン装置を、ゲーム装置100等との接続関係と共に示している。図17に示すように、第2実施例に係るヘッドホン装置200は、信号処理ユニット210及びヘッドホンユニット220を備えている。信号処理ユニット210とヘッドホンユニット220は場所的に分離している。しかし、両者間では、赤外線を介して音声信号の送受信を行うことができる。信号処理ユニット210及びヘッドホンユニット220のそれぞれの外観は、図14に示す信号処理ユニット140及びヘッドホンユニット150とほぼ同様であるが、ヘッドホンユニット220は、ヘッドホンユニット150よりも、コンパクトであり、かつ軽量である。さらに、図14に示すように、ヘッドホンユニット150は、コントローラ110とコードを介して接続されているが、ヘッドホンユニット220は、完全にワイヤレスである。
【0084】
図17に示すように、信号処理ユニット210は、ゲームサウンド入力部141、信号処理部142、合成回路153、ゲームサウンド用の赤外線送信部143、ヘッドホン入力部152及びマイクロホン用の赤外線受信部211を備えている。赤外線受信部211を除き、これら個々の構成要素は、配置が異なるものがあるものの、それらの実質的な内部構造は、第1実施例に係るヘッドホン装置130のものと同じである。
【0085】
マイクロホン用の赤外線受信部211は、赤外線方式の無線受信器である。赤外線受信部211は、ヘッドホンユニット220から送信された、本機プレイヤの声の音声信号に対応する赤外線信号を受信し、これを音声信号に変換してゲーム装置100へ供給する。
【0086】
一方、ヘッドホンユニット220は、ゲームサウンド用の赤外線受信部151、左側スピーカユニット154、右側スピーカユニット155、マイクロホン156、マイクロホン出力部157及びマイクロホン用の赤外線送信部221を備えている。赤外線送信部221を除き、これら個々の構成要素は、配置が異なるものがあるものの、それらの実質的な内部構造は、第1実施例に係るヘッドホン装置130のものと同じである。
【0087】
マイクロホン用の赤外線送信部221は、赤外線方式の無線送信器である。赤外線送信部221は、マイクロホン156及びマイクロホン出力部157を介して入力された、本機プレイヤの声の音声信号を、赤外線信号に変換し、これを信号処理ユニット210へ送信する。
【0088】
ヘッドホン装置200では、ゲーム装置100から出力されるゲームサウンドの音声信号だけでなく、相手プレイヤの声の音声信号も信号処理ユニット210側に供給される。また、信号処理ユニット210内の合成回路153で合成された後の音声信号は、赤外線送信部143により赤外線信号に変換されて、ヘッドホンユニット220に送信される。そして、ヘッドホンユニット220において、信号処理ユニット210から送信された赤外線信号は、赤外線受信部151で受信され、音声信号に変換され、スピーカユニット154及び155にそれぞれ出力される。
【0089】
また、ヘッドホン装置200では、本機プレイヤの声の音声信号も、ヘッドホンユニット220内の赤外線送信部221により赤外線信号に変換されて、信号処理ユニット210に送信される。そして、信号処理ユニット210において、この赤外線信号は赤外線受信部211で受信され、音声信号に変換され、ゲーム装置100へ出力される。
【0090】
このような構成を有するヘッドホン装置200によれば、第1実施例に係るヘッドホン装置130と同様に、ゲームサウンドの音像を本機プレイヤの頭外に定位させ、相手プレイヤの声の音像を本機プレイヤの頭内に定位させることができる。このように、ゲームサウンドの音像と相手プレイヤの声の音像とを異なる位置に分離することにより、本機プレイヤは、ゲームサウンドと相手プレイヤの声とがヘッドホンユニット150のスピーカユニット154及び155から同時に出力される場合であっても、両音声を明確に聞き分けることができる。
【0091】
特に、ヘッドホン装置200によれば、ヘッドホンユニット220に赤外線受信器151及び赤外線送信器221を配置し、ゲームサウンドの入力と、本機プレイヤの声の出力とを、いずれも無線を介して行う構成としたから、ヘッドホンユニット220を完全なワイヤレスにすることができる。これにより、本機プレイヤは、移動しやすくなる。
【0092】
さらに、ヘッドホン装置200によれば、ヘッドホンユニット200に配置する回路等を少なくしたから、ヘッドホンユニット200のより一層のコンパクト化、軽量化、省電力化を図ることができる。
【0093】
なお、ヘッドホン装置130において、ゲームサウンド又は相手プレイヤの声の音像の位置を変更する手段を追加してもよい。例えば、信号処理部142内の各フィルタに設定されたフィルタ係数を変更可能にし、ゲームサウンドの音像が本機プレイヤから離れる方向又は接近する方向に移動するように調節できるようにし、調節用のつまみを信号処理ユニット140のケース144等に設ける。ヘッドホン装置200についても同様である。
【0094】
また、ヘッドホン装置130において、ゲームサウンド又は相手プレイヤの声の音量を増減する手段を追加してもよい。例えば、信号処理部142の出力から合成回路153の入力までの間に音量増減用の回路を設け、これに電気的に接続された音量調節つまみを信号処理ユニット140のケース144やヘッドホンユニット150のスピーカユニット154又は155等に設ける。例えば、音量調節つまみとして、コントローラ110のつまみ110Bや右側スピーカユニット155に設けられたつまみ155Aを利用してもよい。ヘッドホン装置200についても同様である。
【0095】
また、ヘッドホンユニット150は、スピーカユニット154とスピーカユニット155とをヘッドバンド158により接続するタイプのものでなくてもよい。例えば、スピーカユニット間を接続するバンドが首の後側に配置されるようなものでもよいし、スピーカユニット間を接続するバンドがなく各スピーカユニットを受聴者の耳に直接装着する、いわゆるイヤホンタイプのものでもよい。ヘッドホンユニット220についても同様である。
【0096】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うヘッドホン装置及びゲームヘッドホン装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図2】頭外音像定位技術を示す説明図である。
【図3】頭外音像定位技術を実現するための回路を示す回路図である。
【図4】頭外音像定位技術を示す説明図である。
【図5】受聴者の頭外及び頭内に音像が定位している状態を示す説明図である。
【図6】受聴者の頭外及び頭内に音像が定位している状態を示す説明図である。
【図7】受聴者の頭外及び頭内に音像が定位している状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係るヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第1実施例に係るヘッドホン装置を含むゲームシステムを示す外観図である。
【図15】本発明の第1実施例に係るヘッドホン装置の構成を、ゲーム装置等との接続関係と共に示すブロック図である。
【図16】ゲームサウンドの音像と相手プレイヤの声の音像とがそれぞれ分離して定位している状態を示す説明図である。
【図17】本発明の第2実施例に係るヘッドホン装置の構成を、ゲーム装置等との接続関係と共に示すブロック図である。
【符号の説明】
10、30、40、50、60、70、80、130…ヘッドホン装置
11…第1入力手段
12…第2入力手段
13…第1定位手段
14…合成手段
15…出力手段
31…第2定位手段
41、51…無線送信手段
42、52…無線受信手段
61…音声生成手段
62…ネットワーク受信手段
71、156…マイクロホン
72…マイク音声出力手段
81…ネットワーク送信手段
100…ゲーム装置
110…コントローラ
140、210…信号処理ユニット
141…ゲームサウンド入力部
142…信号処理部
143…赤外線送信部
151…赤外線受信部
152…ヘッドホン入力部
153…合成回路
150、220…ヘッドホンユニット
154、155…スピーカユニット
157…マイクロホン出力部

Claims (18)

  1. 音声信号を入力するための少なくとも第1入力手段及び第2入力手段を含む2つ以上の入力手段と、
    前記第1入力手段に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外に定位させる第1定位手段と、
    少なくとも、前記第1定位手段により音像が定位された音声信号と、前記第2入力手段に入力された音声信号とを合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された音声信号を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とするヘッドホン装置。
  2. 前記第1定位手段は、前記第1入力手段に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外における2つの位置に定位させることを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  3. 前記第1定位手段は、前記第1入力手段に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外における5つ以上の位置に定位させることを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  4. 前記第1定位手段は、前記第1入力手段に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外であって、前記受聴者の前方向左側位置及び前方向右側位置にそれぞれ定位させることを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  5. 前記第1定位手段は、前記第1入力手段に入力された音声信号の音像を受聴者の頭外であって、前記受聴者の前方向左側位置、前方向中央位置、前方向右側位置、横方向左側位置及び横方向右側位置を含む5つ以上の位置にそれぞれ定位させることを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  6. 前記第1定位手段はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)により構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  7. 前記第2入力手段に入力された音声信号の音像を、前記第1定位手段により定められた音像の位置と異なる位置に定位させる第2定位手段を備え、
    前記合成手段は、少なくとも、前記第1定位手段により音像が定位された音声信号と、前記第2定位手段により音像が定位された音声信号とを合成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  8. 前記第2定位手段はDSPにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載のヘッドホン装置。
  9. 前記出力手段は、受聴者の耳元に装着するスピーカユニットであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  10. 前記第1定位手段により音像が定位された音声信号を無線送信する無線送信手段と、
    前記無線送信手段により無線送信された音声信号を受信し、この音声信号を合成手段に供給する無線受信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  11. 前記第1入力手段、前記第1定位手段及び前記無線送信手段を含む信号処理ユニットと、
    前記第2入力手段、前記無線受信手段、前記合成手段及び前記出力手段を含むヘッドホンユニットとを備え、
    前記信号処理ユニットと前記ヘッドホンユニットとは場所的に相互に分離していることを特徴とする請求項10に記載のヘッドホン装置。
  12. 前記合成手段により合成された音声信号を無線送信する無線送信手段と、
    前記無線送信手段により無線送信された音声信号を受信し、この音声信号を出力手段に供給する無線受信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  13. 前記第1入力手段、前記第2入力手段、前記第1定位手段、前記合成手段及び前記無線送信手段を含む信号処理ユニットと、
    前記無線受信手段及び前記出力手段を含むヘッドホンユニットとを備え、
    前記信号処理ユニットと前記ヘッドホンユニットとは場所的に相互に分離していることを特徴とする請求項12に記載のヘッドホン装置。
  14. 記録媒体に記録された情報に基づいて音声信号を生成又は再生し、これを前記第1入力手段に供給する音声生成手段と、
    通信ネットワークから受信された音声信号を前記第2入力手段に供給するネットワーク受信手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  15. 前記受聴者の声を入力するためのマイクロホンを前記出力手段と場所的に一体的に備え、かつ、前記マクロホンから出力された音声信号を外部に出力するマイク音声出力部を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のヘッドホン装置。
  16. 前記マイク音声出力部から出力される音声信号を前記通信ネットワークへ送信するネットワーク送信手段を備えたことを特徴とする請求項15に記載のヘッドホン装置。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載のヘッドホン装置を備え、
    前記第1入力手段に入力される音声信号は、ゲームサウンドであることを特徴とするゲーム用ヘッドホン装置。
  18. 前記第2入力手段に入力される音声信号は、ゲームプレイヤの声であることを特徴とする請求項17に記載のゲーム用ヘッドホン装置。
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