JP2004200318A - マスクおよびマスクコンタミモニタ方法 - Google Patents

マスクおよびマスクコンタミモニタ方法 Download PDF

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Hiroyuki Nakano
博之 中野
Takayuki Sasaki
高幸 佐々木
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

【課題】コンタミネーションによるマスクの転写用パターンの線幅の変動が起きる前に、マスクの洗浄のタイミングを把握することができるマスクおよびマスクコンタミモニタ方法を提供することにある。
【解決手段】転写用パターンをもつマスクに、転写用パターンよりもコンタミネーション105の付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターン104−3を予め形成しておき、コンタミネーション105によるモニタ用パターン104−3の線幅の変動をモニタする。モニタ用パターン104−3は、例えば、端部が先鋭に形成されたパターンである。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスクおよびマスクコンタミモニタ方法に関し、特に半導体製造工程に使用されるマスク、および当該マスクへのコンタミネーションの付着によるパターン劣化をモニタするマスクコンタミモニタ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代半導体リソグラフィ技術として、微細パターン形成に長所のある電子線露光装置が注目されている。パターニングのスループットを上げるため、転写型電子線露光装置が候補として挙げられる。
【0003】
転写型電子線露光装置に用いるマスクとして、マスクパターン領域に電子線通過用の開口をもつステンシルマスクがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子線露光は、通常、高真空内で行われるが、レジストによる残存炭化物がカラム内を汚染することが問題となっている。ステンシルマスクの開口パターンにこの残存炭化物が付着すると、被露光膜に所望の転写パターンを作製することができなくなってしまうという問題がある。
【0005】
特に、LEEPL(Low Energy Electron-beam Proximity Projection Lithography:低加速電圧電子ビーム方式の等倍リソグラフィ)のようなマスクとウェーハ間でギャップの小さい近接露光方式をとる装置では、ウェーハに塗布されたレジストの揮発成分によるコンタミネーション(付着物)がより問題となる。
【0006】
また、このような問題は電子線リソグラフィに限らず、F2 やEUV(Extreme UV)のように近年開発されている短波長で高エネルギーの半導体リソグラフィにおいては同様に問題となる。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、コンタミネーションの付着によるマスクの転写用パターンの線幅の変動が起きる前に、マスクの洗浄のタイミングを把握することができるマスクコンタミモニタ方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、コンタミネーションの付着による転写用パターンの線幅の変動が起きる前に、洗浄のタイミングを把握することができ、被露光膜に対して適切なパターンを露光することができるマスクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するため、本発明のマスクコンタミモニタ方法は、露光によりマスクに付着したコンタミネーションをモニタするマスクコンタミモニタ方法であって、転写用パターンをもつマスクに、前記転写用パターンよりも前記コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンを予め形成しておき、前記コンタミネーションによる前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする。
【0009】
前記露光に荷電粒子線を用い、前記荷電粒子線を前記マスクの前記モニタ用パターンへ照射し、前記モニタ用パターンを通過した前記荷電粒子線の電流値を測定することにより、前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする。
【0010】
前記露光に荷電粒子線を用い、前記マスクの前記モニタ用パターンへ前記荷電粒子線を照射することにより、被露光膜を露光および現像して前記被露光膜にパターンを形成し、当該パターンの線幅を測定することにより、前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする。
【0011】
上記の本発明のマスクコンタミモニタ方法によれば、転写用パターンよりもコンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンがマスクに予め形成されている。
従って、コンタミネーションの付着により転写用パターンの線幅が変動する前に、コンタミネーションの付着によるモニタ用パターンの線幅の変動がモニタされる。
【0012】
上記の第2の目的を達成するため、本発明のマスクは、被露光膜に転写する転写用パターンを有し、露光により付着したコンタミネーションによるパターンの劣化がモニタされるマスクであって、前記転写用パターンとは別に、当該転写用パターンよりも前記コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンが形成されている。
【0013】
前記モニタ用パターンは、前記転写用パターンの線幅よりも小さく形成されている。
【0014】
前記モニタ用パターンは、端部が先鋭に形成されている。
【0015】
上記の本発明のマスクによれば、転写用パターンよりもコンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンがマスクに予め形成されている。
従って、コンタミネーションの付着により転写用パターンの線幅が変動する前に、コンタミネーションの付着によるモニタ用パターンの線幅の変動がモニタされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のマスクおよびマスクコンタミモニタ方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法を実施するための電子線露光装置の概略構成図である。本実施形態では、一例としてLEEPLに用いる電子線露光装置を示す。
図1に示す電子線露光装置は、電子銃2と、制限アパーチャ3と、収束レンズ4と、一対の主偏向器6,7と、一対の微調整用偏向器8,9と、ステンシルマスク10と、被露光体となるウェーハ11を保持するホルダ12と、ホルダ12を搭載するステージ13と、装置全体を制御する制御部16とを有する。
【0018】
電子銃2は、電子ビームEBを出射する。LEEPLに用いられる電子ビームEBのエネルギーは、約1〜4keVであり、好適には約2keVである。
【0019】
制限アパーチャ3は、電子ビームEBを所望の形状にするための開口を有し、電子銃2から出射された電子ビームEBの断面形状を成形する。
収束レンズ4は、制限アパーチャ3により成形された電子ビームEBを平行化する。
【0020】
主偏向器6,7は、電子ビームEBが平行なままステンシルマスク10に垂直に入射するように、電子ビームEBを偏向する。主偏向器6,7は、ラスターまたはベクトル走査モードのいずれかで電子ビームEBを偏向する。
微調整用偏向器8,9は、主偏向器6,7によって偏向された電子ビームEBをさらに偏向して微調整する。
【0021】
ステンシルマスク10は、被露光体となるウェーハ11上に近接配置される。ステンシルマスク10とウェーハ11との距離は、例えば50μmである。ステンシルマスク10に形成された転写用パターンは、等倍でウェーハ11に転写される。
【0022】
ホルダ12は、ウェーハ11を保持し、ステージ13上に搭載されている。
ステージ13は、平面方向に移動可能となっており、ステンシルマスク10に対するウェーハ11の位置決め制御を行う。ステージ13は、メカニカルステージとモータとの組み合わせにより実現される。
【0023】
本実施形態では、ステージ13にファラデーカップ14が搭載されており、ファラデーカップ14とグランド線との間に電流検出器15が設けられている。
電流検出器15は、ファラデーカップ14に流入する電子ビームEBによるビーム電流を検出する。電流検出器15は、ビーム電流を電圧に変換して増幅する増幅回路と、増幅回路の出力をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路を備えている。
【0024】
制御部16は、電子線露光装置の全体の制御を行い、電子銃2、主偏向器6,7、微調整用偏向器8,9、ステージ13、電流検出器15に接続されている。電流検出器15の出力は、電子ビーム電流Itとして制御部16に供給される。
【0025】
図2(a)は上記の電子線露光装置に使用されるステンシルマスク10の平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A’線における断面図である。
【0026】
図2に示すように、ステンシルマスク10は、梁101に囲まれた区画内に転写用パターン102が開口として形成されている。上記の開口からなる転写用パターン102を電子ビームEBが通過することにより、図1に示すウェーハ11へ回路パターンが形成される。
【0027】
転写用パターン102は、主に中央部の領域に配置されており、外周部には、膜厚の大きい支持枠103が形成されている。ステンシルマスク10の材質は、Si,SiN、ダイアモンド、ダイアモンドライクカーボン等である。また、ステンシルマスク表面に、Au、Pt、Mo等による、帯電防止用のコティーティングが施されてあってもよい。
【0028】
本実施形態に係るステンシルマスク10には、転写パターン102が形成された中央領域の外側において、ステンシルマスク10への付着物による汚染(コンタミネーション)をモニタするためのモニタ用パターン104が形成されている。
【0029】
モニタ用パターン104は、転写用パターン102と同様に開口からなるが、転写用パターン102よりもコンタミネーションに対する感度が大きいパターンに形成されている。ここで、感度が大きいとは、コンタミネーションが付着しやすという意味と、コンタミネーションの付着によるパターン線幅の変動が大きいという2通りの意味がある。このようなパターンとしては、転写用パターン102よりもパターン線幅が小さいパターンや、先細りする部位を有するパターンが一例として挙げられる。すなわち、開口となっているパターン線幅が小さいと、付着したコンタミネーションは開口外へ抜けにくくコンタミネーションが付着しやすい。また、パターン線幅が小さければ、同じ付着量でもパターンの線幅の変動が大きい。ここで、変動とは、コンタミネーションが付着する前の開口に対するコンタミネーションが付着した後のパターンの線幅の変動(率)をいう。
【0030】
図3〜図6に、モニタ用パターン104の一例を示す。
図3(a)に示すモニタ用パターン104−1は、いわゆるLS(Line and Space) パターンであり、等間隔に直線状のパターンが並んで形成されている。このとき、モニタ用パターン104−1の線幅L0は、デバイスのデザインルール(等倍露光の場合には、転写用パターンのデザインルールに相当)よりも小さく形成されている。
図3(b)に示すようにモニタ用パターン104−1にコンタミネーション105が付着すると、モニタ用パターン104−1の実質的な開口の線幅Ltが小さくなる。ここで、初期のモニタ用パターン104−1の線幅L0が、転写用パターンの線幅に比して小さいことから、コンタミネーション105の量が同じ場合であっても線幅の変動(L0−Lt)/L0が大きい。
【0031】
図4(a)に示すモニタ用パターン104−2は、球状のパターンである。このとき、モニタ用パターン104−2の線幅(球の径に相当)L0は、上記と同様に、デバイスのデザインルールよりも小さく形成されている。
図4(b)に示すように、モニタ用パターン104−2にコンタミネーション105が付着すると、モニタ用パターン104−2の実質的な開口の線幅Ltが小さくなる。ここで、初期のモニタ用パターン104−2の線幅L0が、転写用パターンの線幅に比して小さいことから、コンタミネーション105の量が同じ場合であっても線幅の変動(L0−Lt)/L0が大きい。
【0032】
図5(a)に示すモニタ用パターン104−3は、菱形のパターンである。このとき、モニタ用パターン104−3には、先鋭な部分Bが形成されている。
図5(b)に示すようにモニタ用パターン104−3にコンタミネーション105が付着すると、モニタ用パターン104−3の実質的な開口の線幅Ltが小さくなる。すなわち、先鋭な部分Bに小さいサイズのコンタミネーション105が付着した場合においても、線幅の変動(L0−Lt)/L0が大きくなる。特に、このモニタ用パターン104−3は、図3および図4に示すパターンに比しても、先鋭な部分Bにコンタミネーションが付着しやすく、かつ、コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きい。
【0033】
図6(a)に示すモニタ用パターン104−4は、菱形の線を内側へ湾曲させたパターンである。この場合でも、モニタ用パターン104−4には、先鋭な部分Bが形成されている。
図6(b)に示すようにモニタ用パターン104−4にコンタミネーション105が付着すると、モニタ用パターン104−4の実質的な開口の線幅Ltが小さくなる。すなわち、先鋭な部分Bに小さいサイズのコンタミネーション105が付着した場合においても、線幅の変動(L0−Lt)/L0が大きくなる。図5と同様に、このモニタ用パターン104−4は、図3および図4に示すパターンに比しても、先鋭な部分Bにコンタミネーションが付着しやすく、かつ、コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きい。
【0034】
次に、上記の本実施形態に係るステンシルマスクおよび露光装置を用いて、ステンシルマスクへのコンタミネーションによるパターン劣化をモニタするマスクコンタミモニタ方法について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0035】
まず、図1に示す露光装置1にステンシルマスク10をセットし、ウェーハ11の露光に使用する(ステップST1)。
【0036】
上記のステンシルマスク10を用いた露光の回数とともに、ウェーハ11上に形成されたレジストに起因する残存炭化物等のコンタミネーションがステンシルマスク10へ付着する。従って、例えば露光を数回行うごとに、ステンシルマスクの洗浄のタイミングを把握するために、以下のコンタミモニタ工程を行う。
【0037】
コンタミモニタ工程では、ステージ13を駆動して、ファラデーカップ14がステンシルマスク10に形成されたモニタ用パターン104の下に位置するように位置決めする。その後、電子ビームEBを照射して、モニタ用パターン104を通過したビーム電流Itを電流検出器15により計測する(ステップST2)。
【0038】
図8(a)に示すように、コンタミネーションが付着していない未使用あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104は、モニタ用パターン104の開口面積に相当する電子ビームEBが通過することから、計測されるビーム電流値I0は最大値をとる。
一方、図8(b)に示すように、コンタミネーション105が付着したステンシルマスク10のモニタ用パターン104は、コンタミネーション105により開口が狭められることから、計測されるビーム電流値Itは減少する。
【0039】
従って、予め未使用時あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104を通過する電子ビームEBによるビーム電流値I0を計測しておき、ビーム電流値I0に対するマスク使用後のビーム電流値Itの変動量を算出する。すなわち、(I0−It)/I0を算出する。
【0040】
(I0−It)/I0が許容値以内の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が小さい場合(ステップST3)には、ステンシルマスク10は良好であるとして、繰り返し露光工程に使用する(ステップST1)。ここで、許容値は、デバイスのスペック、工程のスペックにより変動するが、例えば、0.05〜0.5とする。
【0041】
(I0−It)/I0が許容値以上の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が大きい場合(ステップST3)には、ステンシルマスク10は不良であるとして、ステンシルマスク10の洗浄工程に移る(ステップST4)。
以上のようにして、ステンシルマスクのコンタミモニタが行われる。
【0042】
本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法では、予めステンシルマスク10に転写用パターン102よりもコンタミネーションに敏感なモニタ用パターン104を形成しておき、モニタ用パターン104を通過する電子ビームのビーム電流値を測定することにより、コンタミネーション105によるパターン劣化をモニタしている。
モニタ用パターン104は、転写用パターン102に比してコンタミネーションによる線幅の変動が大きいことから、開口面積の変動も大きくなり、ビーム電流値の変動が大きくなる。すなわち、コンタミネーションによるパターン劣化の検出感度が向上する。
このため、コンタミネーションの付着により転写用パターン102の線幅の変動が起こる前に、ステンシルマスク10の洗浄のタイミングを把握することができる。
【0043】
また、露光装置のファラデーカップ14および電流検出器15からなる電流検出手段により、マスクのパターン劣化が検出できることから、特別な装置を必要とせずモニタが容易となる。
【0044】
本実施形態に係るステンシルマスクでは、転写用パターン102とは別にモニタ用パターン104が形成されていることから、上述したように洗浄のタイミングを容易に把握することができるマスクとなっている。すなわち、転写用パターン102の線幅の変動が発生することが防止されていることから、ウェーハ11に対して適切なパターンを露光することができる。
【0045】
第2実施形態
本実施形態では、ステンシルマスクのモニタ用パターン104の線幅を測長SEM(Scanning Elerctron Microscope)により測定して、ステンシルマスクのパターン劣化を測定するものである。なお、ステンシルマスク10に形成されるモニタ用パターン104については、第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0046】
本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0047】
まず、第1実施形態と同様に、図1に示す露光装置にステンシルマスク10をセットして、ウェーハ11の露光工程に使用する(ステップST11)。
【0048】
上記のステンシルマスク10を用いた露光の回数とともに、ウェーハ11上に形成されたレジストに起因する残存炭化物等のコンタミネーションがステンシルマスク10へ付着する。従って、例えば露光を数回行うごとに、ステンシルマスクの洗浄のタイミングを把握するために、以下のコンタミモニタ工程を行う。
【0049】
コンタミモニタ工程では、図3から図6に示すようなステンシルマスク10に形成されたモニタ用パターン104の線幅Ltを測長SEMにより測定する(ステップST12)。なお、予め未使用あるいは洗浄直後のモニタ用パターン104の線幅L0を測長SEMにより測定しておく。
【0050】
図3〜図6に示すように、コンタミネーションが付着していない未使用あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104の線幅L0に比べて、コンタミネーション105が付着したステンシルマスク10のモニタ用パターン104の線幅Ltは小さくなる。
【0051】
従って、未使用時あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104の線幅L0に対する使用後のモニタ用パターン104の線幅Ltの変動量を算出する。すなわち、(L0−Lt)/L0を算出する。
【0052】
(L0−Lt)/L0が許容値以内の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が小さい場合(ステップST13)には、ステンシルマスク10は良好であるとして、繰り返し露光工程に使用する(ステップST11)。ここで、許容値は、デバイスのスペック、工程のスペックにより変動するが、例えば、0.05〜0.5とする。
【0053】
(L0−Lt)/L0が許容値以上の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が大きい場合(ステップST13)には、ステンシルマスク10は不良であるとして、ステンシルマスクの洗浄工程に移る(ステップST14)。
以上のようにして、ステンシルマスクのコンタミモニタが行われる。
【0054】
本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法では、予めステンシルマスク10に転写用パターン102よりもコンタミネーションに敏感なモニタ用パターン104を形成しておき、モニタ用パターン104の線幅の変動を測長SEMにより計測することにより、コンタミネーション105によるパターン劣化をモニタしている。
モニタ用パターン104は、転写用パターン102に比してコンタミネーションによる線幅の変動が大きいことから、コンタミネーションによるパターン劣化の検出感度を向上させることができる。
このため、コンタミネーションの付着により転写用パターン102の線幅の変動が起こる前に、ステンシルマスク10の洗浄のタイミングを把握することができる。
【0055】
第3実施形態
本実施形態では、ステンシルマスクのモニタ用パターン104をウェーハ等に露光して、現像することによりパターンを形成し、形成されたパターンを測長SEMにより測定して、ステンシルマスクのパターン劣化を測定するものである。なお、ステンシルマスク10に形成されるモニタ用パターン104については、第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0056】
本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
【0057】
まず、第1実施形態と同様に、図1に示す露光装置にステンシルマスク10をセットして、ウェーハ11の露光工程に使用する(ステップST21)。
【0058】
上記のステンシルマスク10を用いた露光の回数とともに、ウェーハ11上に形成されたレジストに起因する残存炭化物等のコンタミネーションがステンシルマスク10へ付着する。従って、例えば露光を数回行うごとに、ステンシルマスクの洗浄のタイミングを把握するために、以下のコンタミモニタ工程を行う。
【0059】
コンタミモニタ工程では、図3から図6に示すようなステンシルマスク10に形成されたモニタ用パターン104をウェーハ等の被処理体に露光し、現像することにより、被処理体にパターンを形成する(ステップST22)。
【0060】
上記の露光により被処理体に形成された転写パターンの線幅Wtを測長SEMにより測定する(ステップST23)。なお、予め未使用あるいは洗浄直後のモニタ用パターン104を被処理体に露光および現像することにより形成したパターンの線幅W0を測長SEMにより測定しておく。
【0061】
第2実施形態と同様に、コンタミネーションが付着していない未使用あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104を露光して形成されたパターンの線幅W0に比べて、コンタミネーション105が付着したステンシルマスク10のモニタ用パターン104を露光して形成されたパターンの線幅Wtは小さくなる。
【0062】
従って、未使用時あるいは洗浄直後のステンシルマスク10のモニタ用パターン104を露光して得られた転写パターンの線幅W0に対する、上記のステップST2で計測された転写パターンの線幅Wtの変動量を算出する。すなわち、(W0−Wt)/W0を算出する。
【0063】
(W0−Wt)/W0が許容値以内の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が小さい場合(ステップST24)には、ステンシルマスク10は良好であるとして、繰り返し露光工程に使用する(ステップST21)。ここで、許容値は、デバイスのスペック、工程のスペックにより変動するが、例えば、0.05〜0.5とする。
【0064】
(W0−Wt)/W0が許容値以上の場合、すなわち、コンタミネーションによるパターンの劣化が大きい場合(ステップST24)には、ステンシルマスク10は不良であるとして、ステンシルマスクの洗浄工程に移る(ステップST25)。
以上のようにして、ステンシルマスクのコンタミモニタが行われる。
【0065】
本実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法では、モニタ用パターン104を露光することにより被処理体に形成された転写パターンの線幅の変動を測長SEMにより計測することにより、コンタミネーション105によるパターン劣化をモニタしている。
モニタ用パターン104は、転写用パターン102に比してコンタミネーションによる線幅の変動が大きいことから、コンタミネーションによるパターン劣化の検出感度を向上させることができる。
このため、コンタミネーションの付着により転写用パターン102の線幅の変動が起こる前に、ステンシルマスク10の洗浄のタイミングを把握することができる。
【0066】
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
例えば、本実施形態では、LEEPL用のステンシルマスクについて説明したが、LEEPL以外の荷電粒子線リソグラフィ用マスクであってもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明のマスクコンタミモニタ方法によれば、コンタミネーションによるマスクの転写用パターンの線幅の変動が起きる前に、マスクの洗浄のタイミングを把握することができる。
【0068】
本発明のマスクによれば、コンタミネーションによる転写用パターンの線幅の変動が起きる前に、洗浄のタイミングを把握することができ、被露光膜に対して適切なパターンを露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法を実施するための露光装置の概略構成図である。
【図2】図2(a)は第1〜第3実施形態に係るステンシルマスクの平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A’線における断面図である。
【図3】第1〜第3実施形態に係るマスクの一例を示す平面図である。
【図4】第1〜第3実施形態に係るマスクの一例を示す平面図である。
【図5】第1〜第3実施形態に係るマスクの一例を示す平面図である。
【図6】第1〜第3実施形態に係るマスクの一例を示す平面図である。
【図7】第1実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法のフローチャートである。
【図8】第1実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法において、パターン劣化のモニタ原理を説明するための図である。
【図9】第2実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法のフローチャートである。
【図10】第3実施形態に係るマスクコンタミモニタ方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子線露光装置、2…電子銃、3…制限アパーチャ、4…収束レンズ、6,7…主偏向器、8,9…微調整用偏向器、10…ステンシルマスク、11…ウェーハ、12…ホルダ、13…ステージ、14…ファラデーカップ、15…電流検出器、16…制御部、101…梁、102…転写用パターン、103…支持枠、104,104−1,104−2,104−3,104−4…モニタ用パターン、105…コンタミネーション。

Claims (6)

  1. 露光によりマスクに付着したコンタミネーションをモニタするマスクコンタミモニタ方法であって、
    転写用パターンをもつマスクに、前記転写用パターンよりも前記コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンを予め形成しておき、
    前記コンタミネーションによる前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする
    マスクコンタミモニタ方法。
  2. 前記露光に荷電粒子線を用い、
    前記荷電粒子線を前記マスクの前記モニタ用パターンへ照射し、前記モニタ用パターンを通過した前記荷電粒子線の電流値を測定することにより、前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする
    請求項1記載のマスクコンタミモニタ方法。
  3. 前記露光に荷電粒子線を用い、
    前記マスクの前記モニタ用パターンへ前記荷電粒子線を照射することにより、被露光膜を露光および現像して前記被露光膜にパターンを形成し、当該パターンの線幅を測定することにより、前記モニタ用パターンの線幅の変動をモニタする請求項1記載のマスクコンタミモニタ方法。
  4. 被露光膜に転写する転写用パターンを有し、露光により付着したコンタミネーションによるパターンの劣化がモニタされるマスクであって、
    前記転写用パターンとは別に、当該転写用パターンよりも前記コンタミネーションの付着による線幅の変動が大きいモニタ用パターンが形成されている
    マスク。
  5. 前記モニタ用パターンは、前記転写用パターンの線幅よりも小さく形成されている
    請求項4記載のマスク。
  6. 前記モニタ用パターンは、端部が先鋭に形成されている
    請求項4記載のマスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007317863A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Fujitsu Ltd 電子ビーム露光装置、及び電子ビーム露光装置用マスクの検査方法
JP2011129843A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Toshiba Corp 反射型露光用マスク、反射型露光用マスクの製造方法、反射型露光用マスクの検査方法、及び反射型露光用マスクの洗浄方法
JP2013058697A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Toshiba Corp テンプレート洗浄装置

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