JP2004199452A - 複合自動販売機の制御装置 - Google Patents

複合自動販売機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004199452A
JP2004199452A JP2002367994A JP2002367994A JP2004199452A JP 2004199452 A JP2004199452 A JP 2004199452A JP 2002367994 A JP2002367994 A JP 2002367994A JP 2002367994 A JP2002367994 A JP 2002367994A JP 2004199452 A JP2004199452 A JP 2004199452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
control unit
heating
system control
heating system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002367994A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Yoshida
泉 吉田
Masashi Yamanaka
正史 山中
Moriyuki Yoshida
守志 吉田
Takashi Nakamura
高史 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2002367994A priority Critical patent/JP2004199452A/ja
Publication of JP2004199452A publication Critical patent/JP2004199452A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】一台の自動販売機の内部に、二種類の独立した冷熱システムを有する自働販売機において、各々の独立した冷熱システムに対し電流制限をかけつつ、一台の自動販売機として円滑な運転動作を行うことを目的とする。
【解決手段】加熱手段A14と冷却手段A15が接続された冷熱システム制御部A12と、加熱手段B16と冷却手段B17が接続された冷熱システム制御部B13に対し、主制御部10が各冷熱システム制御部に対し通信を介し制御する構成をとることにより、2種類の独立した冷熱システムを持つ自動販売機において、効率的な電流制限が可能となる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一つの自動販売機内に異なる種類の商品を販売するための機構を有し、そのために独立した冷熱システムを複数持つ自動販売機における制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動販売機は内部を複数の庫内に分割し、さらに冷却・加温機能の両方を備えた大型のものが主流となっており、1台あたりの消費電力も多く、冷却・加温を一度に働かせると、1台あたりの使用電流値が許容量を越えるために、それぞれの庫内の冷却・加温に優先順位を付けて運転を行っている。
【0003】
そこで、従来の自動販売機として電流制限機能を設けられたものとして、予め固定設定された収納庫の加熱を後まわしとする等し、契約容量以下に収まるように自動販売機の運転を実施しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来の自動販売機について説明する。
【0005】
図14は複数(この例では4室)の収納庫を備えた自動販売機内の冷却・加熱機器の構成例を示す。
【0006】
同図において自販機の筐体1には、商品を保管する収納庫A,B,C,Dと、この各収納庫A〜Dの各々の庫内温度を検出するサーミスタなどの温度センサ2A〜2Dと、各収納庫A〜Dを加熱するヒータ4A〜4Dと、各収納庫A〜Dを冷却する蒸発器5A〜5D(エバポレータ又は単にエバともいう)と、ヒータ4A〜4Dまたはエバ5A〜5Dにより加熱又は冷却された空気を夫々収納庫A〜D内で循環させるためのファン3A〜3Dとを配置されている。
【0007】
また庫外には、エバ5A〜5Dに冷媒を循環供給する圧縮機7と、圧縮機7で圧縮された冷媒を冷却し液化する凝縮器9と、圧縮機7からエバ5A〜5Dに向う冷媒流路を開閉し、各収納庫の冷却を制御する電磁弁6A〜6Dが配置されており、庫内の蒸発器5A〜5Dと共に冷凍システムを構成している。
【0008】
この自販機では電磁弁6A〜6Dを開閉して、冷媒の流れを制御することにより、各収納庫A〜Dを各々冷却することができる。また、各ヒータ4A〜4Dは、各々独立にオン/オフすることができる。また各収納庫A〜Dに設けられたファン3A〜3Dは、その収納庫のヒータ4のオン中又は電磁弁6の開中には回転し、その収納庫内の商品を加熱又は冷却する。圧縮機7は、電磁弁6A〜6Dが1つ以上開している時、動作(オン)する。
【0009】
このようにして従来の自販機においては各収納庫A〜D別の冷却または加熱の設定に応じて、温度センサ2を介し夫々の庫内温度を検出しつつ、夫々収納庫の電磁弁6又はヒータ4をオン,オフして、各収納庫を予め定められた温度とするよう冷却又は加熱している。
【0010】
また、一般的に、これらの加熱と冷却は一つの冷熱システム制御部が、各負荷の円滑な制御を実施している。
【0011】
従来の自動販売機の加熱動作の場合、全収納庫のヒータを同時にオンすると、電源電流が契約容量を超えるため、設置側としては契約容量を上げる必要が生じる。これは販売経費増に直結するため、消費電力を契約容量以内に収める工夫が必要となる。
【0012】
また、自動販売機が大型化する一方で、設置するスペースが限られてきており、できるだけ多くの種類に自動販売機を設置したい要望も上がっている。
【0013】
飲料自動販売機としては、缶、ビン、ペットボトル等の封入容器飲料を販売する自動販売機と1杯づつ紙または樹脂製カップに調合して販売するカップ式自動販売機などがある。いずれの自動販売機も冷却、もしくは加温した商品を販売することができる。またカップ式自動販売機では、冷たい飲料には氷を加えるサービスもできる。
【0014】
これらの自動販売機を通常は、各々別々に設置し販売する方法が一般的あるが、設置場所等の制約で1台しか設置できないロケーションでは、従来の封入容器飲料およびカップ飲料の両方を提供可能とする複合自動販売機、例えば、封入容器飲料とカップ飲料の冷却部と加熱部の共有化によって省エネルギー化と省スペース化を可能とした複合自動販売機がある。
【0015】
【特許文献1】
特開平05−197873号公報
【特許文献2】
特開2001−283317号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の自働販売機は、従来の技術で説明したように、内部商品の加熱及び冷却は一つの冷熱システム制御で実施している。
【0017】
本発明の様に、一台の自動販売機の内部に2種類の商品の販売機構、例えば缶飲料とカップ飲料の販売機構を構成した場合、2種類の独立した冷熱システム制御が必要となるが、この場合、従来の自動販売機の様にそれぞれの冷熱システム制御系内の電流制限処理では、自動販売機全体の電流制限の実施は不可能であり、自動販売機を接続する電源に対し、契約容量の増加が必要となり、設置者に対し不都合が発生する。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するもので、二種類の独立した冷熱システム制御系を一台の自動販売機内に構成する自動販売機に関し、自動販売機全体としての電流制限を効率的に実施できる複合自働販売機の制御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bとからなり、前記主制御部は冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転状態に対し、優先順位を持って前記通信手段によって運転指示を行い、優先順位の高い冷熱システムの動作を優先し、優先順位の低い冷熱システムの動作を待機させることで、これら独立した二つの冷熱システムの運転要求に対し、一台の自働販売機として効率的な電流制限を実施できるという作用を有する。
【0020】
請求項2に記載の発明は、商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に独立した冷熱システムを有する複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信を介して集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、前記冷熱システム制御部Aに接続され冷却手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Bと、加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aとからなり、
優先順位を高く設定した冷熱システム制御部Aが他方の駆動状況を知る手段を持つことで、冷却システム制御部Aが運転を開始しようとする優先順位を高く設定した負荷を主制御部を通じて優先的に動作させ、優先順位を低く設定した負荷の運転を停止させることにより、優先順位の低い負荷の状況に関係なく優先順位の高い負荷が急に動作を開始して、消費電流が増大する等の不都合の発生を未然に防ぐ電流制限が実施できるという作用を有する。
【0021】
また、その際主制御部と各冷熱システム制御部間の通信手段が不能となり、主制御部からの指示が冷熱システム制御部に届かなかった場合においても、冷熱システム制御部Aが冷熱システム制御部Bの加熱手段B及び冷却手段B動作を検知することができるため、万一冷熱システム制御部Bの加熱手段B及び冷却手段Bが動作していれば、加熱手段A及び冷却手段Aの動作開始を見合わせることで、両冷熱システム制御部の負荷が同時に動作することが防止できるため、電流制限をかけることができるという作用も有する。
【0022】
請求項3に記載の発明は、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信を介して集中制御する主制御部と、制御系の優先順位を高く設定した前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された冷却手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Bと、前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aと、前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム主制御部Aが優先順位の低い前記冷熱システム制御部Bに接続された前記冷却手段Bの運転を強制的に停止させる出力停止手段Bと、前記冷熱システム制御部Aが優先順位の低い前記冷熱システム制御部Bに接続された前記加熱手段Bの運転を強制的に停止させる出力停止手段Aとからなり、冷熱システム制御部Aは、優先順位を高く設定した負荷を運転を開始しようとする場合、駆動検出手段Bにより他の優先順位の低い負荷の運転状況を把握し、必要であれば出力停止手段Bにより優先順位の低い負荷を直接停止させることにより、消費電流の増加を招くことなく、冷熱システム制御部Aを優先的に運転を行いつつも、複合自動販売機全体の消費電力を制限できるという作用を有する。
【0023】
請求項4に記載の発明は、商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介して集中制御する主制御部と、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aに接続された冷却手段Aの駆動状況を検出する駆動検出手段Dと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段Aの駆動状況を検出する駆動検出手段Cと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された冷却手段Bの駆動状況を検出する電流検出手段Bと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aと、前記主制御部に接続され、前記主制御部が前記冷熱システム制御部Aの前記加熱手段Aを強制的に停止させる出力停止手段Cと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aの前記冷却手段Aを強制的に停止させる出力停止手段Dと、前記主制御部が前記冷熱システム制御部Bの前記加熱手段Bを強制的に停止させる出力停止手段Aと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bの前記冷却手段Bを強制的に停止させる出力停止手段Bとからなり、主制御部と冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの間で、主制御部と各冷熱システム制御部間の通信が不能となった場合においても、駆動検出手段A〜Dにより、主制御部が通信手段以外に直接各冷熱システム制御部の動作の状況を把握でき、かつ出力停止手段A〜Dにより、各冷熱システム制御部の持つ負荷を強制的に停止させることが可能であるため、冷熱システム制御部Aもしくは冷熱システム制御部Bのいずれかを優先的に運転させる時には、優先順位に従った運転を行いつつも、複合自動販売機全体の消費電力を制限できるという作用を有する。
【0024】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、主制御部に接続されたタイマー手段と前記タイマー手段から得た時間データよりそれぞれの冷熱システム制御部を交互に運転させる優先判定切り替え手段とからなり、電流制限により、一方の冷熱システム制御部が運転を独占しないよう、時間的な要因でそれぞれの冷熱システム制御部を交互に運転させることにより電流制限を行いながら、2種類の冷熱システムに対し、一方の動作を無視することなく、優先判定切り替え手段に従って主制御部が優先順位を意識した円滑な加熱及び冷却が可能となる作用を有する。
【0025】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、主制御部に接続され各冷熱システム制御部の運転に関する優先順位を任意に設定できる優先順位任意設定手段とからなり、販売状態や季節等の条件を反映させた、優先順位の設定が可能となり、効率的な販売が可能となる作用を有する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による複合自働販売機の制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における、複数の商品種類を販売するための複数の冷熱システムを1台の自動販売機の内部に有している複合自動販売機の概要図である。図2は、同実施の形態の制御装置の制御部全体の構成を示す構成図である。図3は、同実施の形態の電流制限を実現するためのフローチャートである。
【0028】
図1において、缶飲料販売ブロックには、温めた缶飲料を販売するための加熱手段(たとえばヒータ)と冷たい缶飲料を販売するための冷却手段(たとえばコンプレッサと冷媒を用いた冷凍サイクル)を有している。また、カップ飲料販売ブロックには、冷たい飲料を販売するための冷却手段(たとえば製氷機)と、温かい飲料を販売するための加熱手段(たとえば湯沸し機構)を備えている。
【0029】
図1と図2の対応について説明する。
【0030】
図1のカップ飲料販売ブロックの加熱及び冷却を制御するものが、図2の冷熱システム制御部A12であり、図1の缶飲料販売ブロックの加熱及び冷却を制御するものが図2の冷熱システム制御部B13である。
【0031】
次に、主制御部10と冷熱システム制御部A12及び冷熱システム制御部B13に関し、図2を用いて概略の動作を説明する。
【0032】
冷熱システム制御部A12から主制御部10に対し、加熱手段A14或いは冷却手段A15の運転要求が送出されると、主制御部10は、自身が持つ優先順位判定に従い、双方の冷熱システム制御部に対し、運転指令あるいは停止指令を送出する。双方の冷熱システム制御部は、主制御部10からの運転指令あるいは停止指令に従い、各々の動作を実行する。
【0033】
これにより、本体内に複数の冷熱システムを有した自動販売機においても、一台の自働販売機として、主制御部10が各冷熱システム制御部の有する負荷の優先順位を考慮した電流制限を実施することが可能となる。
【0034】
次に、主制御部10の処理内容の詳細を、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
ステップ1では、冷熱システム制御部A12からの運転要求の有無を確認する。冷熱システム制御部A12から運転要求があった場合はステップ3に進み、運転要求がない場合はステップ2へ進む。ステップ2では冷熱システム制御部B13からの運転要求の有無を確認しステップ3へ進む。
【0036】
ステップ2で、運転要求がない場合には終了する。
【0037】
ステップ3では、主制御部10が冷熱システム制御部A12に対し、現状の問い合わせを行いステップ4へ進む。ステップ4において、冷熱システム制御部A12からの回答が得られた場合はステップ5へ進み、得られない場合は、ステップ3へ戻る。
【0038】
ステップ5では、主制御部10が冷熱システム制御部B13に対し、現状の問い合わせを行いステップ6進む。ステップ6において、冷熱システム制御部B13からの回答が得られた場合はステップ7へ進み、得られない場合は、ステップ5へ戻る。
【0039】
主制御部10は、冷熱システム制御部A12及び冷熱システム制御部B13の現状を把握後、ステップ7で、優先順位判定に従い、それぞれの冷熱システム制御部の運転あるいは停止を決定し、ステップ8へ進む。ステップ8では冷熱システム制御部A12へ運転要求に対する回答を送出しステップ9へ進む。
【0040】
ステップ9では冷熱システム制御部B13へ、冷熱システム制御部A2からの運転要求に基づく優先順位判断結果としての冷熱システム制御部B13の挙動を、必要のある場合は停止指令として送出する。
【0041】
以上説明した主制御部10の一連の処理により、複合自動販売機全体としての電流制限処理を実施する。
【0042】
次に、図3のステップ7で示している優先順位判定の内容について(表1)及び図5を用いて説明する。(表1)は、図3のステップ4及び6で主制御部1が双方の冷熱システム制御部に現状を問い合わせた結果の、各負荷の運転状態の全ての組み合わせを示した表である。
【0043】
【表1】
Figure 2004199452
【0044】
ここで、本実施の形態を説明する前提条件の一例として、各加熱及び冷却手段の優先順位を、加熱手段A>冷却手段A>加熱手段B>冷却手段Bとし、各々の手段の電源容量を700W、300W、300W、300Wとする。また、これらの加熱及び冷却手段に対し1台の自動販売機として許容される電力容量の総和を1100Wとする。
【0045】
以上を前提条件とした場合、電流制限が必要となる組み合わせは(表1)ではケース11、ケース12、ケース13である。但し、ケース15については、電流制限によりこの組み合わせは発生しないので除外する。
【0046】
以下、(表1)の表に示す組み合わせのうちケース11について、電流制限の動作に関しての説明を、(表2)を用いて説明する。(表2)はケース11の各負荷(4つの負荷のうちの3つ)の状態に至る前の状況を上段に示し、それぞれの下段には、優先順位を判定した結果の各負荷の状態を示している。
【0047】
【表2】
Figure 2004199452
【0048】
(表2)に示すケースAについて説明する。
【0049】
ケースAでは、現在加熱手段A14及び冷却手段A15が駆動中であり、合計の電源容量は1000Wである。
【0050】
この状況において、加熱手段B16の運転要求が発生し、運転を実施した場合は、合計の電源容量が1300Wとなり制限値である1100Wを越えるため電流制限が必要となる。優先順位は、運転要求を発している加熱手段B16が他の二つの駆動中の負荷に対し低いため、加熱手段B16の運転許可は得られない。
【0051】
次に、ケースBの説明を行う。
【0052】
ケースBでは現在、加熱手段A14及び加熱手段B16が駆動中であり、合計の電源容量は1000Wである。このとき、冷却手段A14の運転要求が発生し、運転を実施した場合は、合計の電源容量が1300Wとなるため電流制限が必要となる。優先順位は加熱手段B6が他の二つの負荷に比べ低いため、優先順位の高い冷却手段A15には運転指令が与えられ、優先順位の低い加熱手段B16には停止指令が与えられる。
【0053】
次にケースCの説明を行う。
【0054】
ケースCでは現在、冷却手段A15及び加熱手段B16が動作中であり、合計の電源容量は600Wである。このとき、加熱手段A41の運転要求が発生し、運転を実施した場合は、合計の電源容量が1300Wとなるため電流制限が必要となる。優先順位は加熱手段B16が他の二つの負荷に比べ低いため、過熱手段A14には運転指令が与えられ、加熱手段B16には停止指令が与えられる。
【0055】
以上のように、(表1)のケース11に対し電流制限を説明したが、他のケースについても同様の考え方で電流制限を実施する。
【0056】
なお、自動販売機の種類によっては、全ての冷熱システムが加熱手段及び冷却手段を持つわけではなく、どちらか一方の場合も考えられる。その場合も、上記で説明した考え方に従い、電流制限を実施することができる。
【0057】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による、電流制限機能の制御部全体の構成を示す構成図である。図5は同実施の形態の、電流制限を実現するためのフローチャートである。
【0058】
ここで、本実施の形態を説明する前提条件の一例として、優先順位を冷熱システム制御部A12(加熱手段A14=冷却手段A15)>冷熱システム制御部B13(加熱手段B16=冷却手段B17)とし、冷熱システム制御部A12に接続されている加熱手段A14が駆動する場合は、冷熱システム制御部B13の各負荷は停止する事とする。
【0059】
また、各々の手段の電源容量を700W、300W、300W、300Wとし、これらの加熱及び冷却手段に対し1台の自動販売機として許容される電力容量の総和を1100Wとする。
【0060】
次に、図4に示す冷熱システム制御部A12に関し、図5のフローチャートを用いてその処理内容を説明する。
【0061】
ステップ1では、加熱手段B16の駆動状況を駆動検出手段A20により確認し、ステップ2へ進む。ステップ2では、冷却手段B17の駆動状況を駆動検出手段B21により確認し、ステップ3へ進む。
【0062】
ステップ3では、主制御部10に対し、加熱手段A14或いは冷却手段A15の運転要求とともに、加熱手段B16及び冷却手段B17の駆動状況を送出しステップ4へ進む。
【0063】
一方、冷熱システム制御部A12から加熱手段A14の駆動要求を受けた場合主制御部は、冷熱システム制御部B13に対し、駆動中の負荷の停止指令を送出する。
【0064】
ステップ4では主制御部10からの回答を待ち、回答が得られた場合ステップ5へ進み、設定された時間内に回答がない場合は通信異常と判断しステップ6へ進む。ステップ5では主制御部からの回答が運転許可であるかどうかを判定する。運転が許可された場合にはステップ6へ進み、許可されていない場合は終了する。
【0065】
ステップ6では、再度加熱手段B16と冷却手段B17の状態を駆動検出手段A20及び駆動検出手段B21により確認しステップ7へ進む。ステップ7では、加熱手段A14の運転要求を受けている場合は、加熱手段B16と冷却手段B17の停止を確認する。停止が確認できた場合はステップ8へ進み、駆動中である場合はステップ6へ戻る。ステップ8では、所望の負荷を駆動して終了する。
【0066】
一方ステップ4で、主制御部1からの回答が無く通信異常と判定した場合はステップ6へ進む。ステップ6以降は通信が正常な場合と同様であるため、説明を省略する。
【0067】
冷熱システムB13については、冷熱システムA12の挙動を考慮することなく動作を行うが、主制御部10の指令に従うため、結局、冷熱システムA12の影響下で動作することとなる。
【0068】
以上のように、本実施の形態の複合自動販売機の制御装置は、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、各冷熱システム制御部がお互いの負荷状態を検出する構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、各冷熱制御部が他方を優先することにより、自動販売機全体の電流制限を可能とすることができ、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0069】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3による、制御装置の制御部全体の構成を示す構成図である。図7は、同実施の形態の電流制限を実現するためのフローチャートである。
【0070】
ここで、本実施の形態を説明する前提条件の一例として、優先順位を冷熱システム制御部A12(加熱手段A14=冷却手段A15)>冷熱システム制御部B13(加熱手段B16=冷却手段B17)とし、冷熱システム制御部A12に接続されている加熱手段A14が駆動する場合は、冷熱システム制御部B13の各負荷は停止する事とする。
【0071】
また、各々の手段の電源容量を700W、300W、300W、300Wとし、これらの加熱及び冷却手段に対し1台の自動販売機として許容される電力容量の総和を1100Wとする。
【0072】
次に、図6に示す冷熱システム制御部A12に関し、図7のフローチャートを用いてその処理内容を説明する。
【0073】
ステップ1では、加熱手段B16の駆動状況を駆動検出手段A20により確認し、ステップ2へ進む。ステップ2では、冷却手段B17の駆動状況を駆動検出手段B21により確認し、ステップ3へ進む。
【0074】
ステップ3では、主制御部10に対し、加熱手段A14或いは冷却手段A15の運転要求とともに、加熱手段B16及び冷却手段B17の駆動状況を送出しステップ4へ進む。
【0075】
一方、冷熱システム制御部A12から加熱手段A14の駆動要求を受けている場合主制御部は、冷熱システム制御部B13に対し、駆動中の負荷の停止指令を送出する。
【0076】
ステップ4では主制御部10からの回答を待ち、回答が得られた場合ステップ5へ進み、設定された時間内に回答がない場合は通信異常と判断しステップ9へ進む。
【0077】
ステップ5では主制御部からの回答が運転許可であるかどうかを判定する。運転が許可された場合にはステップ6へ進み、許可されていない場合は終了する。ステップ6では、再度加熱手段B16と冷却手段B17の状態を駆動検出手段A20及び駆動検出手段B21により確認しステップ7へ進む。ステップ7では加熱手段A14の運転要求の場合は、加熱手段B16と冷却手段B17の停止を確認する。停止が確認できた場合はステップ8へ進み、駆動中である場合はステップ6へ戻る。ステップ8では、所望の負荷を駆動して終了する。
【0078】
一方ステップ4で、主制御部1からの回答が無く通信異常と判定した場合はステップ9へ進む。
【0079】
ステップ9では、出力停止手段A26及び出力停止手段B27を用いてそれぞれ加熱手段B16と来客手段B17の動作を強制的に停止させ、ステップ6へ進む。
【0080】
ステップ6以降は通信が正常な場合と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
冷熱システムB13については、冷熱システムA12の挙動を考慮することなく動作を行うが、主制御部10の指令に従うため、結局、冷熱システムA12の影響下で動作することとなる。
【0082】
以上のように本実施の形態の複合自動販売機の制御装置は、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、優先順位の高い冷熱システム制御部が、優先順位の低い冷熱システム制御部の負荷状態を検出し、必要に応じて優先順位の高い冷熱システム制御部が優先順位の低い冷熱システム制御部の運転を停止あるいは続行できる構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、優先順位に従った効率的な自動販売機全体の電流制限が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0083】
(実施の形態4)
図8は本発明の実施の形態4による電流制限機能の制御部全体の構成を示す構成図である。図9は同実施の形態の電流制限を実現するためのフローチャートである。
【0084】
ここで、本実施の形態を説明する前提条件の一例として、各加熱及び冷却手段の優先順位を、加熱手段A>冷却手段A>加熱手段B>冷却手段Bとし、各々の手段の電源容量を700W、300W、300W、300Wとする。また、これらの加熱及び冷却手段に対し1台の自動販売機として許容される電力容量の総和を1100Wとする。
【0085】
また、以下の説明では、冷熱システム制御部A12の加熱手段A14の運転要求が発生した場合について、図9のフローチャートを用いて図8に示す主制御部10の処理内容を説明する。
【0086】
ステップ1において、主制御部10は、冷熱システム制御部A12に対し運転状況の確認を送出し、ステップ2へ進む。
【0087】
ステップ2では、冷熱システム制御部A2からの運転状況の回答の有無を確認し、回答が確認できた場合はステップ3へ進み、回答が確認できない場合はステップ10へ進む。ステップ3では主制御部10は、冷熱システム制御部B13に対し運転状況の確認を送出し、ステップ4へ進む。ステップ4では、冷熱システム制御部B13から運転状況の回答の有無を確認し、回答が確認できた場合はステップ5へ進み、回答が確認できない場合はステップ11へ進む。ステップ5では、各負荷の状態及び優先順位に従い運転判定を実施し、ステップ6へ進む。
ステップ5の運転判定の一例については、実施の形態1で説明した内容と同一であるため、説明を省略する。
【0088】
ステップ6では、冷熱システム制御部B13に対し指令を送出し、ステップ7へ進む。ステップ7では、加熱手段B16と冷却手段B17の状態を確認し、指令どおりの結果であればステップ8へ進み、指令どおりの結果で無ければステップ6へ戻る。
【0089】
ステップ8では、冷熱システム制御部A12に対し指令を送出し、ステップ9へ進む。ステップ9では、加熱手段A14と冷却手段A15の状態を確認し、指令どおりの結果であればステップ10へ進み終了し、指令どおりの結果で無ければステップ8へ戻る。
【0090】
次に、主制御部10と両冷熱システム制御部間の通信が異常である場合について説明する。
【0091】
ステップ10では、駆動検出手段C22及び駆動検出手段D23により、加熱手段A14及び冷却手段A15の状態を確認し、ステップ12へ進む。
【0092】
また、ステップ11では、駆動検出手段A20及び駆動検出手段B21により、加熱手段B16及び冷却手段B17の状態を確認し、ステップ12へ進む。ステップ12では、各負荷の状態と優先順位に従い運転判定を実施し、ステップ13へ進む。
【0093】
ステップ13では、運転判定の結果に従い、加熱手段B16及び冷却手段B17の操作を、出力停止手段A26及び出力停止手段B27を用いて実施し、ステップ14へ進む。ステップ14では、加熱手段B16及び冷却手段B17の状態が運転判定に合致しているかどうかを確認する。合致している場合はステップ15へ進み、合致していない場合はステップ13へ戻る。
【0094】
ステップ15では、運転判定の結果に従い、加熱手段A14及び冷却手段A15の操作を、出力停止手段C28及び出力停止手段D29を用いて実施し、ステップ16へ進む。ステップ16では、加熱手段A14及び冷却手段A15の状態が運転判定に合致しているかどうかを確認する。合致している場合は終了し、合致していない場合はステップ15へ戻る。
【0095】
以上のように本実施の形態の複合自動販売機の制御装置は、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、主制御部が各冷熱システム制御部の負荷状態を検出でき、かつ、優先順位の低い冷熱システム制御部が持つ冷却及び加熱手段を直接遮断できる構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、主制御部が通信が正常時と同様に、優先順位を考慮した自動販売機全体の電流制限が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0096】
(実施の形態5)
図10は本発明の実施の形態5による制御装置の制御部全体の構成を示す構成図である。図11は同実施の形態の主制御部10の制御装置の処理内容を示すフローチャートである。図12は同実施の形態の優先切り替え判定手段30における処理内容を示すフローチャートである。
【0097】
(表3)は同実施の形態の、ある条件下での電流制限の内容を示した遷移表である。
【0098】
【表3】
Figure 2004199452
【0099】
(表4)は同実施の形態の、(表3)に示した電流制限の内容を逆に示した遷移表である。
【0100】
【表4】
Figure 2004199452
【0101】
ここで、本実施の形態を説明する前提条件の一例として、(表3)に示すものの場合は、各加熱及び冷却手段の優先順位を、加熱手段A>冷却手段A>加熱手段B>冷却手段Bとし、各々の手段の電源容量を700W、300W、300W、300Wとする。また、これらの加熱及び冷却手段に対し1台の自動販売機として許容される電力容量の総和を1100Wとし、(表4)に示すものの場合は、各加熱及び冷却手段の優先順位を、加熱手段B>冷却手段B>加熱手段A>冷却手段Aとする。
【0102】
図11において、優先判定切り替え手段30はタイマー手段32からの時間データをもとに、冷熱システム制御部A12、冷熱システム制御部B13のいずれかを時間に応じて優先的に運転を切り替えるものである。
【0103】
図11のステップ1では、冷熱システム制御部A12からの運転要求の有無を確認する。
【0104】
冷熱システム制御部A12から運転要求があった場合はステップ3に進み、運転要求がない場合はステップ2へ進む。ステップ2では冷熱システム制御部B13からの運転要求の有無を確認し、運転要求がある場合はステップ3へ進み、運転要求がない場合は終了する。
【0105】
ステップ3では、優先判定切り替え手段30の出力を確認する。優先判定切り替え手段30から優先順位逆転信号が出ている場合はステップ4へ進み、信号が出ていない場合はステップ5へ進む。
【0106】
ステップ5では、各負荷状態及び運転要求に対する遷移関係を、現在(表3)を選択している場合は、(表4)の関係に変更し、現在(表4)の関係を選択している場合は(表3)へ変更し、ステップ5へ進む。
【0107】
ステップ5では、主制御部10が冷熱システム制御部A12に対し、現状の問い合わせを行いステップ6へ進む。ステップ6において、冷熱システム制御部A12からの回答が得られた場合はステップ7へ進み、得られない場合は、ステップ5へ戻る。
【0108】
ステップ7では、主制御部10が冷熱システム制御部B13に対し、現状の問い合わせを行いステップ8進む。ステップ8において、冷熱システム制御部B13からの回答が得られた場合はステップ9へ進み、得られない場合は、ステップ7へ戻る。
【0109】
主制御部10は、冷熱システム制御部A12及び冷熱システム制御部B13の現状を把握後、ステップ9で、優先順位判定に従い、それぞれの冷熱システム制御部の運転あるいは停止を決定し、ステップ10へ進む。
【0110】
ここで、ステップ9で示している優先順位判定の内容については、優先判定切り替え手段30の出力により、(表3)、(表4)に示す内容を選択し、実行する。
【0111】
また、(表3)あるいは(表4)に運転判定の遷移についての一例を示しているが、基本的に実施の形態1で説明した方法と同一であるため、ここでの説明は省略する。
【0112】
ステップ10では冷熱システム制御部A12へ運転要求に対する回答を送出しステップ11へ進む。ステップ11では冷熱システム制御部B13へ、冷熱システム制御部A2からの運転要求に基づく優先順位判断結果としての冷熱システム制御部B13の挙動を、必要のある場合は停止指令として送出し、ステップ12へ進む。
【0113】
ステップ12では、優先判定切り替え手段30に対し、時間計測の開始を通知して終了する。
【0114】
次に、優先判定切り替え手段30の処理内容を図12のフローチャートを用いて説明する
図12のステップ1では、タイマー手段32からの時間データを基にして主制御部10は優先運転時間を計測する。優先判定切り替え手段30は主制御部10からの時間計測開始通知の有無を確認する。通知がある場合はステップ2へ進み、通知がない場合は終了する。
ステップ2では、設定された時間が経過したかどうかを判定する。設定された時間が経過していない場合は、時間が経過するまで待ち、設定時間が経過した場合はステップ3へ進む。
【0115】
ステップ3では、優先順位逆転信号を主制御部10へ送出し、終了する。
【0116】
以上のように本実施の形態の複合自動販売機の制御装置は、冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転要求が重なり、かつ、その状態が電流制限を必要とする場合、一方の冷熱システム制御部が運転を独占しないよう、時間的な要因でそれぞれの冷熱システム制御部を交互に運転させる、優先判定切り替え手段を備えたことにより、電流制限をかけつつ、2種類の商品に対し、優先順位を考慮した円滑な加熱及び冷却が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0117】
(実施の形態6)
図13は本発明の実施の形態6による制御装置の制御部全体の構成を示す構成図である。
【0118】
基本的な電流制限を満たす運転内容は、実施の形態1で説明した内容であるため説明を省略する。
【0119】
図13に示す優先順位任意設定手段31は主制御部10に接続され、冷熱システム制御部A12に接続されている負荷である加熱手段A14及び冷却手段A15、冷熱システム制御部B13に接続されている負荷である加熱手段B16及び冷却手段B17の優先順位を、外部より任意に設定できるようにしたものである。
【0120】
以上のように本実施の形態の複合自動販売機の制御装置は、主制御部に優先順位任意設定手段を設けることにより、各負荷の運転に対し優先順位を任意に設定可能とすることにより、販売状態や季節等に従い、最適な優先順位を柔軟に決定することができる。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、主制御部が冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転状態に対し、優先順位を持って通信手段によって運転指示を行い、優先順位の高い冷熱システムの動作を優先し、優先順位の低い冷熱システムの動作を待機させることにより、自動販売機全体としての電流制限を可能とすることができ、契約電力増加等の問題を回避することが可能となる。
【0122】
また、請求項2に記載の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、各冷熱システム制御部がお互いの負荷状態を検出する構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、各冷熱制御部が他方を優先することにより、自動販売機全体の電流制限を可能とすることができ、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0123】
また、請求項3に記載の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、優先順位の高い冷熱システム制御部が、優先順位の低い冷熱システム制御部の負荷状態を検出し、必要に応じて優先順位の高い冷熱システム制御部が優先順位の低い冷熱システム制御部の運転を停止あるいは続行できる構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、優先順位に従った効率的な自動販売機全体の電流制限が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0124】
また、請求項4に記載の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、各冷熱システム制御部とそれぞれの冷熱システム制御部の運転を通信を介して制御する主制御部と、主制御部が各冷熱システム制御部の負荷状態を検出でき、かつ、優先順位の低い冷熱システム制御部が持つ冷却及び加熱手段を直接遮断できる構成とすることにより、各冷熱システム制御部と主制御部の通信が不能となった場合においても、主制御部が通信が正常時と同様に、優先順位を考慮した自動販売機全体の電流制限が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0125】
また、請求項5に記載の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転要求が重なり、かつ、その状態が電流制限を必要とする場合、一方の冷熱システム制御部が運転を独占しないよう、時間的な要因でそれぞれの冷熱システム制御部を交互に運転させる、優先判定切り替え手段を備えたことにより、電流制限をかけつつ、2種類の商品に対し、優先順位を考慮した円滑な加熱及び冷却が可能となり、商品販売の機会を失うことなく販売を継続することができる。
【0126】
また、請求項6に記載の発明によれば、自動販売機本体内に商品別に複数の冷熱システムを有する自動販売機において、主制御部に優先順位任意設定手段を設けることにより、各負荷の運転に対し優先順位を任意に設定可能とすることにより、販売状態や季節等の条件を反映させた、効率的な冷却及び加熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における複合自動販売機の制御装置の概要図
【図2】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置の構成図
【図3】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置のフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2における複合自動販売機の制御装置の構成図
【図5】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3における複合自動販売機の制御装置の構成図
【図7】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4における複合自動販売機の制御装置の構成図
【図9】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置のフローチャート
【図10】本発明の実施の形態5における複合自動販売機の制御装置の構成図
【図11】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置の主制御部のフローチャート
【図12】同実施の形態の複合自動販売機の制御装置の優先判定切り替え手段のフローチャート
【図13】本発明の実施の形態6における複合自動販売機の制御装置の構成図
【図14】従来の冷熱システムによる自働販売機の概略構成図
【符号の説明】
10 主制御部
12 冷熱システム制御部A
13 冷熱システム制御部B
14 加熱手段A
15 冷却手段A
16 加熱手段B
17 冷却手段B
20 駆動検出手段A
21 駆動検出手段B
22 駆動検出手段C
23 駆動検出手段D
26 出力停止手段A
27 出力停止手段B
28 出力停止手段C
29 出力停止手段D
30 優先判定切り替え手段
31 優先順位任意設定手段
32 タイマー手段

Claims (6)

  1. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に独立した冷熱システムを有する複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bを備え、前記主制御部は冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転状態に対し、優先順位を持って前記通信手段によって運転指示を行い、優先順位の高い冷熱システムの動作を優先し、優先順位の低い冷熱システムの動作を待機させることを特徴とする複合自動販売機の制御装置。
  2. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に独立した冷熱システムを有する複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信を介して集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、前記冷熱システム制御部Aに接続され冷却手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Bと、加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aを備え、
    前記冷熱システム制御部Aを優先運転とした場合、前記冷熱システム制御部Aが前記駆動検出手段Bおよび前記駆動検出手段Aによって前記冷熱システム制御部Bの前記加熱手段B及び前記冷却手段Bの運転状態を検知することで、優先運転を確実に行うことを特徴とする複合自動販売機の制御装置。
  3. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に、独立した冷熱システムを有する複合自動販売機において、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信を介して集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、制御系の優先順位を高く設定した前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された冷却手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Bと、前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aと、前記冷熱システム制御部Aに接続され、前記冷熱システム主制御部Aが優先順位の低い前記冷熱システム制御部Bに接続された前記冷却手段Bの運転を強制的に停止させる出力停止手段Bと、前記冷熱システム制御部Aが優先順位の低い前記冷熱システム制御部Bに接続された前記加熱手段Bの運転を強制的に停止させる出力停止手段Aを備え、
    冷熱システム制御部Aは、優先順位を高く設定した負荷を運転を開始しようとする場合、駆動検出手段Bにより他の優先順位の低い負荷の運転状況を把握し、必要であれば出力停止手段Bにより優先順位の低い負荷を直接停止させることを特徴とする複合自動販売機の制御装置。
  4. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に、独立した冷熱システムを有する複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を通信手段を介して集中制御する主制御部と、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aに接続された冷却手段Aの駆動状況を検出する駆動検出手段Dと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段Aの駆動状況を検出する駆動検出手段Cと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された冷却手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Bと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段Bの駆動状況を検出する駆動検出手段Aと、前記主制御部に接続され、前記主制御部が前記冷熱システム制御部Aの前記加熱手段Aを強制的に停止させる出力停止手段Cと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Aの前記冷却手段Aを強制的に停止させる出力停止手段Dと、前記主制御部に接続され、前記主制御部が前記冷熱システム制御部Bの前記加熱手段Bを強制的に停止させる出力停止手段Aと、前記主制御部に接続され、前記冷熱システム制御部Bの前記冷却手段Bを強制的に停止させる出力停止手段Bとを備え、
    前記主制御部と前記冷熱システム制御部Aおよび前記冷熱システム制御部Bの間での通信が不能となった場合においても、前記主制御部は前記駆動検出手段A、前記駆動検出手段B、前記駆動検出手段C、前記駆動検出手段Dにより、直接前記冷熱システム制御部Aおよび前記冷熱システム制御部Bの動作の状況を把握でき、かつ前記出力停止手段A、前記出力停止手段B、前記出力停止手段C、前記出力停止手段Dにより、優先運転順位に応じて前記冷熱システム制御部Aおよび前記冷熱システム制御部Bの持つ負荷を強制的に停止させ
    ることを特徴とする複合自動販売機の制御装置。
  5. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に扱う商品別に、独立した冷熱システムを有する複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、主制御部に接続されたタイマー手段と前記タイマー手段から得た時間データよりそれぞれの冷熱システム制御部を交互に運転させる優先判定切り替え手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の複合自動販売機の制御装置。
  6. 商品を冷却又は加熱して保管或いは製造し、販売に供する自動販売機であって、特に商品別に、独立した冷熱システム複合自動販売機に関し、各商品別に独立した冷熱システム制御部Aおよび冷熱システム制御部Bの運転を、通信手段を介し集中制御する主制御部と、前記冷熱システム制御部Aに接続された加熱手段A及び冷却手段Aと、前記冷熱システム制御部Bに接続された加熱手段B及び冷却手段Bと、主制御部に接続され各冷熱システム制御部の運転に関する優先順位を任意に設定できる優先順位任意設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の複合自動販売機の制御装置。
JP2002367994A 2002-12-19 2002-12-19 複合自動販売機の制御装置 Withdrawn JP2004199452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002367994A JP2004199452A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 複合自動販売機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002367994A JP2004199452A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 複合自動販売機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004199452A true JP2004199452A (ja) 2004-07-15

Family

ID=32764705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002367994A Withdrawn JP2004199452A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 複合自動販売機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004199452A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1299680B1 (en) Refrigerated vending system and method of operating such a system
AU2001263356A1 (en) Refrigerated vending machine exploiting expanded temperature variance during power-conservation mode
JP4103110B2 (ja) 選択的にプログラム可能な温度範囲を有する輸送機関用温度制御ユニットの制御方法及び装置
CN102411810B (zh) 自动售货机的改进
US20100083688A1 (en) Refrigeration device and method for controlling a refrigeration device
JP2004199452A (ja) 複合自動販売機の制御装置
JP2007303698A (ja) 給湯システム
JPS6252916B2 (ja)
JP5326301B2 (ja) 自動販売機
JP3769778B2 (ja) 自動販売機の温度制御装置
JP2008225840A (ja) 自動販売機の制御装置
JP2017058938A (ja) 自動販売機
JP3339072B2 (ja) 自動販売機の庫内循環ファン制御装置
JP3160540B2 (ja) 自動販売機
JPH052913B2 (ja)
JPH10241033A (ja) 自動販売機の調温制御装置
JP2002222455A (ja) 自動販売機の制御方法
JPH08235427A (ja) 自動販売機の運転制御装置
JPH0869561A (ja) 通信装置付き自動販売機
JP2004341990A (ja) 複合自動販売機の制御装置
JPH0580809A (ja) 自動販売機の温度制御装置
KR20170111050A (ko) 냉장고의 제어 방법
JP2008102585A (ja) 自動販売機の制御装置
JPH1166415A (ja) 自動販売機及びその制御方法
JPH03250290A (ja) 自動販売機の通電量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051215

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060112

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070730