JP2004198958A - 偏光素子 - Google Patents

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Tetsuya Kusuno
哲也 楠野
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

【課題】電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができる偏光素子を提供する。
【解決手段】等方性層2と、遅相軸3aに平行な直線偏光に対する屈折率が等方性層2の屈折率よりも小さく、進相軸3bに平行な直線偏光に対する屈折率が等方性層2の屈折率と等しい屈折率異方性層3との積層体からなり、これらの界面が、屈折率異方性層3の外面から入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、遅相軸3aに平行な偏光成分aをその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、進相軸3bに平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面5が配列した形状に形成された偏光分離層1の出射面側に、複数のλ/2位相差部7と非位相差部8とが交互に形成された部分的位相差層6を、前記非位相差部8の幅方向の中心部を前記細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させて配置した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、直線偏光を得るための偏光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば液晶表示装置の入射側等に配置される直線偏光を得るための偏光素子としては、互いに直交する2つの方向に吸収軸と透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記吸収軸に平行な偏光成分を吸収し、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる吸収偏光板が広く利用されている。
【0003】
しかし、この吸収偏光板は、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記吸収軸に平行な偏光成分を吸収するため、入射光の50%以下の光しか直線偏光として取り出せない。
【0004】
そのため、入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができる偏光素子が望まれている。
【0005】
この種の偏光素子としては、光の入射面を形成する第1の透明層と、それよりも屈折率の大きい第2の透明層と、互いに直交する2つの方向のうち、一方の方向に平行な直線偏光に対する屈折率が前記第1の透明層と同じで、他の方向に平行な直線偏光に対する屈折率が前記第2の透明層と同じである第3の透明層とを順に積層するとともに、前記第1の透明層と第2の透明層との界面を、複数の第1の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成し、前記第2の透明層と第3の透明層との界面を、複数の第2の細長レンズ面が前記第1の細長レンズ面に対して1/2ピッチずれたピッチでストライプ状に配列した形状に形成してなる偏光分離層を備え、この偏光分離層の出射面(第3の透明層の外面)側に、一対の基板間に液晶分子が90度のツイスト角でツイスト配向した液晶層が設けられ、前記一対の基板の液晶層に対向する内面にそれぞれ互いに対向する領域によりストライプ状に配列する複数の偏光制御領域を形成するための電極が設けられた液晶セルを配置した構成のものが考えられている(特許文献1参照)。
【0006】
この偏光素子は、前記偏光分離層の入射面(第1の透明層の外面)から入射した入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、一方の偏光成分を前記第1と第2の透明層の界面の第1の細長レンズ面により屈折させて前記液晶セルの1つおきの偏光制御領域に入射させ、他方の偏光成分を前記第2と第3の透明層の界面の第2の細長レンズ面により屈折させて前記液晶セルの他の1つおきの偏光制御領域に入射させるとともに、前記液晶セルの1つおきの偏光制御領域の電極間に電界を印加して、その光制御領域の液晶分子を略垂直に立ち上がり配向させることにより、これらの光制御領域に入射した一方の偏光成分の直線偏光をそのまま透過させて前記液晶セルから出射し、液晶分子がツイスト配向している他の1つおきの光制御領域に入射した他方の偏光成分の直線偏光を、その偏光面を90度回転させて前記一方の直線偏光と同じ直線として前記液晶セルから出射するようにしたものであり、この偏光素子によれば、入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平1−302221号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記偏光素子は、第1と第2と第3の透明層を積層するとともに、前記第1と第2の透明層の界面を複数の第1の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成し、前記第2と第3の透明層の界面を、複数の第2の細長レンズ面が前記第1の細長レンズ面に対して1/2ピッチずれたピッチでストライプ状に配列した形状に形成してなる偏光分離層の出射面側に、一対の基板間に液晶層が設けられ、前記一対の基板の液晶層に対向する内面に複数の偏光制御領域を形成するための電極が設けられた液晶セルを配置したものであるため、構造が複雑で、製造が難しい。
【0009】
しかも、この偏光素子は、前記液晶セルの1つおきの偏光制御領域に入射した一方の直線偏光をそのまま透過させ、他の1つおきの光制御領域に入射した他方の直線偏光の偏光面を90度回転させるために、前記液晶セルの1つおきの偏光制御領域の電極間に電界を印加してその光制御領域の液晶分子を略垂直に立ち上がり配向させなければならず、したがって、電力を消費するという問題ももっている。
【0010】
この発明は、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができる偏光素子を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の偏光素子は、
光学的に等方性の等方性層と、互いに直交する2つの方向に遅相軸と進相軸を有し、且つ前記遅相軸と進相軸の一方に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と異なり、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層との積層体からなり、前記等方性層と屈折率異方性層のいずれか一方の外面が光の入射面を形成し、他方の外面が前記入射面から入射した光の出射面を形成するとともに、前記等方性層と屈折率異方性層との界面が、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸のいずれか一方の軸に対して直交する方向に沿った細長形状をなし、前記入射面から入射して前記界面に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層の前記一方の軸に平行な偏光成分をその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、前記屈折率異方性層の他方の軸に平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成された偏光分離層と、
細長形状をなし、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複数のλ/2位相差部と、前記λ/2位相差部と平行な細長形状をなし、透過光に位相差を与えない複数の非位相差部とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部のピッチと前記複数の非位相差部のピッチがそれぞれ前記偏光分離層の複数の細長レンズ面のピッチと実質的に等しく設定された部分的位相差層とを備え、
前記偏光分離層の出射面側に前記部分的位相差層が、前記λ/2位相差部及び非位相差部の長さ方向を前記偏光分離層の細長レンズ面の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記λ/2位相差部と非位相差部のいずれかの幅方向の中心部を前記細長レンズ面の幅方向の中心部に対向させて配置されていることを特徴とする。
【0012】
この偏光素子は、前記偏光分離層の入射面(等方性層と屈折率異方性層のいずれか一方の外面)から入射した光を、一方の方向に平行な偏光成分の直線偏光にして前記部分的位相差層から出射するものであり、前記偏光分離層は、その入射面から入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸の一方に平行な偏光成分を、前記等方性層と屈折率異方性層との界面の複数の細長レンズ面によりその光束の幅を小さくする方向に屈折させて出射面から出射し、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸の他方に平行な偏光成分を、前記界面の複数の細長レンズ面を屈折させずに透過させて前記出射面から出射する。
【0013】
前記細長レンズ面により光束幅を小さくする方向に屈折されて前記偏光分離層の出射面から出射した一方の偏光成分は、前記部分的位相差層のλ/2位相差部と非位相差部のいずれか(幅方向の中心部が前記細長レンズ面の幅方向の中心部に対向している方)に入射し、前記細長レンズ面を屈折せずに透過して前記偏光分離層の出射面から出射した他方の偏光成分は、前記部分的位相差層のλ/2位相差部及び非位相差部に入射する。
【0014】
そして、これらの光のうち、前記部分的位相差層の非位相差部に入射した光は、前記非位相差部を偏光状態を変えること無く透過して前記部分的位相差層の他方の面から出射し、前記部分的位相差層のλ/2位相差部に入射した光は、前記λ/2位相差部により偏光面を90度回転されて前記部分的位相差層の他方の面から出射する。
【0015】
したがって、この偏光素子によれば、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができる。
【0016】
しかも、この偏光素子は、前記部分的位相差層が、細長形状の複数のλ/2位相差部と非位相差部とが交互に形成された単純な構成であり、また前記偏光分離層も、等方性層と屈折率異方性層の2つの層の界面が複数の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成された単純な構成であるため、構造が簡単で、容易に製造することができる。
【0017】
このように、この発明の偏光素子は、等方性層と、互いに直交する2つの方向に遅相軸と進相軸を有し、且つ前記遅相軸と進相軸の一方に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と異なり、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層との積層体からなり、前記等方性層と屈折率異方性層のいずれか一方の外面が光の入射面を形成し、他方の外面が前記入射面から入射した光の出射面を形成するとともに、前記等方性層と屈折率異方性層との界面が、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸のいずれか一方の軸に対して直交する方向に沿った細長形状をなし、前記入射面から入射して前記界面に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層の前記一方の軸に平行な偏光成分をその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、他方の軸に平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成された偏光分離層の前記出射面側に、細長形状をなし、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複数のλ/2位相差部と、前記λ/2位相差部と平行な細長形状をなし、透過光に位相差を与えない複数の非位相差部とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部のピッチと前記複数の非位相差部のピッチがそれぞれ前記偏光分離層の複数の細長レンズ面のピッチと実質的に等しく設定された部分的位相差層を、前記λ/2位相差部及び非位相差部の長さ方向を前記偏光分離層の細長レンズ面の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記λ/2位相差部と非位相差部のいずれかの幅方向の中心部を前記細長レンズ面の幅方向の中心部に対向させて配置することにより、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができるようにしたものである。
【0018】
この発明の偏光素子において、前記偏光分離層は、例えば、前記等方性層が、前記屈折率異方性層と接する面に複数の細長凸レンズ部が互いに平行に形成されたレンズシートからなり、前記屈折率異方性層が、液晶分子がその分子長軸を前記細長凸レンズ部の長さ方向と幅方向のいずれかに対して実質的に直交する方向に揃えて配列し、前記分子長軸に平行な方向に遅相軸を、それと直交する方向に進相軸を有するとともに、前記遅相軸と進相軸のうち、細長凸レンズ部の長さ方向と実質的に直交する一方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率よりも小さく、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい液晶ポリマー層からなっており、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層の外面が入射面を形成し、前記レンズシートからなる等方性層の外面が出射面を形成する構成のものが好ましい。
【0019】
また、前記偏光分離層の等方性層と屈折率異方性層との界面の複数の細長レンズ面はそれぞれ、そのレンズ面で屈折されて前記偏光分離層の出射面から出射する光(屈折率異方性層の一方の軸に平行な偏光成分)を、部分的位相差層の前記レンズ面に対応する非位相差部内に集光させる曲率を有しているのが好ましい。
【0020】
さらに、この発明の偏光素子は、前記部分的位相差層の前記偏光分離層に対向する面とは反対側に、一方の方向に透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる偏光板が、その透過軸を、前記偏光分離層の細長レンズ面を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層のλ/2位相差部を透過した直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして配置した構成とするのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はこの発明の一実施例を示しており、図1は偏光素子の分解斜視図、図2は前記偏光素子の一部分のハッチングを省略した断面図である。
【0022】
この実施例の偏光素子は、図1及び図2に示したように、一方の面(図において上面)が光の入射面とされ、他方の面が前記入射面から入射した光の出射面とされた偏光分離層1と、この偏光分離層1の出射面側(図において下側)に配置された部分的位相差層6と、前記部分的位相差層6の前記偏光分離層1に対向する面とは反対側に配置された偏光板9とからなっている。
【0023】
前記偏光分離層1は、光学的に等方性の等方性層2と、互いに直交する2つの方向に遅相軸3aと進相軸3bを有し、且つ前記遅相軸3aと進相軸3bの一方、例えば遅相軸3aに平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と異なり、他方の軸である進相軸3bに平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層3との積層体からなり、且つ、前記等方性層2と屈折率異方性層3との界面4が、前記屈折率異方性層3の遅相軸3aと進相軸3bのいずれか一方の軸、例えば遅相軸3aに対して直交する方向(進相軸3bと平行な方向)に沿った細長形状をなし、前記入射面から入射して前記界面に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層3の前記一方の軸、つまり遅相軸3aに平行な偏光成分をその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、前記屈折率異方性層3の他方の軸である進相軸3bに平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面5が予め定められたピッチでストライプ状に配列した形状に形成された構成のものである。
【0024】
なお、図1では、前記細長レンズ面5を大きく誇張して示しているが、前記細長レンズ面5の幅Wは0.25mmであり、これらの細長レンズ面5が、その幅と同じピッチで隙間無く連続させて形成されている。
【0025】
この実施例で用いた偏光分離層1は、前記等方性層2が、光学的に等方性の透明樹脂からなる透明板の前記屈折率異方性層3と接する面に複数の細長凸レンズ部が互いに平行に形成されたレンズシートからなり、前記屈折率異方性層3が、液晶分子がその分子長軸を前記細長凸レンズ部の長さ方向に対して実質的に平行な方向に揃えて配列した液晶ポリマー層からなっている。
【0026】
前記レンズシートは、例えば透明樹脂の射出成形により形成されたものであり、このレンズシートの他方の面は平坦面に形成されている。なお、このレンズシートの厚さ(他方の平坦面から各細長凸レンズ部の境界の谷部までの高さ)Hは、1mmである。
【0027】
また、前記液晶ポリマー層は、前記レンズシートのレンズ形成面を前記細長凸レンズ部の長さ方向と平行な方向にラビングした後、このレンズ形成面上に、例えば屈折率異方性をもった光硬化性液晶を表面が平坦面になるように塗布し、その表面に、例えばガラス基板面にポリイミド薄膜を形成してその膜面を一方向にラビングした配向処理板を、そのラビング方向を前記レンズシートのレンズ形成面のラビング方向と平行にして重ね、その状態で、加熱により前記液晶を液化させた後に徐冷することにより、前記液晶の分子をその分子長軸が前記ラビング方向(レンズシートの細長凸レンズ部の長さ方向と平行な方向)に一様に揃うように配列させ、その後に、紫外線の照射により前記光硬化性液晶を硬化させ、その硬化後に前記配向処理板を取り去る方法で形成されたものであり、前記分子長軸に平行な方向、つまり前記レンズシートの細長凸レンズ部の長さ方向と平行な方向に遅相軸3aをもち、それと直交する方向に進相軸3bをもっている。
【0028】
この液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層3は、前記進相軸3bに平行な直線偏光に対する屈折率が前記プリズムシートからなる等方性層2の屈折率よりも小さく、前記遅相軸3aに平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性を有している。
【0029】
なお、前記プリズムシートからなる等方性層2の屈折率は1.663であり、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光に対する屈折率は1.511、遅相軸3aに平行な直線偏光に対する屈折率は、前記等方性層2の屈折率と同じ1.663である。
【0030】
そして、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層3の外面は、前記偏光分離層1の入射面を形成し、前記レンズシートからなる等方性層2の外面は、前記偏光分離層1の出射面を形成している。
【0031】
一方、前記偏光分離層1の出射面(等方性層2の外面)側に配置された部分的位相差層6は、細長形状をなし、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複数のλ/2位相差部7と、前記λ/2位相差部7と平行な細長形状をなし、透過光に位相差を与えない複数の非位相差部8とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部7及び非位相差部8のピッチがそれぞれ、上述した偏光分離層1の複数の細長レンズ面5のピッチと同じに設定されたものであり、前記複数のλ/2位相差部7は、その長さ方向に対して実質的に45度ずれた方向に遅相軸(図示せず)をもっている。
【0032】
なお、図1及び図2では、前記λ/2位相差部7と非位相差部8とを区別しやすくするために、λ/2位相差部7に点模様を付している。
【0033】
さらに、図1では、前記λ/2位相差部7と非位相差部8を大きく誇張して示しているが、前記λ/2位相差部7の幅Dは0.1mm、前記非位相差部8の幅Dは、前記λ/2位相差部7の幅Dの1.5倍(0.15mm)であり、前記複数のλ/2位相差部7のピッチと前記複数の非位相差部8のピッチはそれぞれ、前記偏光分離層1の複数の細長レンズ面5のピッチ(0.25mm)と実質的に等しく設定されている。
【0034】
また、この部分的位相差層6は、前記λ/2位相差部7が、その一方の面から入射した光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与えて他方の面から出射する機能を果たす範囲内で、できるだけ薄く形成されている。
【0035】
そして、前記部分的位相差層6は、その一方の面を前記偏光分離層1の出射面に密接させて、前記λ/2位相差部7及び非位相差部8の長さ方向を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記λ/2位相差部7と非位相差部8のいずれか一方、例えば非位相差部8の幅方向の中心部を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させ、他方のλ/2位相差部7を前記偏光分離層1の隣り合う2つの細長レンズ面5の両方の側縁部に対向させて配置されている。
【0036】
なお、上述したように、前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅Wは0.25mmであり、また前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7の幅D1は0.1mm、非位相差部8の幅Dは0.15mmであるため、前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7は、前記偏光分離層1の隣り合う2つの細長レンズ面5の両方の側縁部にそれぞれ0.05mmの幅で対向し、前記部分的位相差層6の全体の面積に対して40%の面積に形成されている。
【0037】
前記部分的位相差層6の複数のλ/2位相差部7は、例えば、λ/2の屈折率異方性をもった高分子シートを前記λ/2位相差部7の幅に切断した帯状片を、前記偏光分離層1の出射面、つまり前記プリズムシートからなる等方性層2の外面に、前記等方性層2の屈折率に近い屈折率をもった粘着剤により貼り付けることにより形成され、複数の非位相差部8は、前記偏光分離層1の出射面に貼り付けられた複数の高分子シートの間にそれぞれ、前記等方性層2の屈折率に近い屈折率をもった透明樹脂を前記高分子シートの外面と面一になるように充填して形成され、或いは均一に形成された等方性の樹脂膜に、前記λ/2位相差部7の幅に応じて紫外線等を照射し、この紫外線照射部分を変性させることにより形成されている。
【0038】
また、前記部分的位相差層6の他方の面側(偏光分離層1に対向する面とは反対側)に配置された偏光板9は、互いに直交する2つの方向に吸収軸(図示せず)と透過軸9aを有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記吸収軸に平行な偏光成分を吸収し、前記透過軸9aに平行な偏光成分を透過させる吸収偏光板であり、この吸収偏光板9は、その透過軸9aを、前記偏光分離層1の細長レンズ面5を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7を透過して偏光面を90度回転された直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして、前記部分的位相差層6の非位相差部8と前記吸収偏光板9との両方の屈折率に近い屈折率をもった粘着剤により前記部分的位相差層6に貼り付けられている。
【0039】
この偏光素子は、前記偏光分離層1の入射面から入射した光を、一方の方向に平行な偏光成分の直線偏光にして前記部分的位相差層6から出射し、さらにその直線偏光を、前記吸収偏光板9により偏光度の高い直線偏光にして出射する。
【0040】
すなわち、この偏光素子の偏光分離層1は、その入射面から図2に矢線で示したように入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分aを、前記偏光分離層1の等方性層2と屈折率異方性層3との界面4の複数の細長レンズ面5によりその光束の幅を小さくする方向に屈折させて出射面から出射し、前記屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分bを、前記界面4の複数の細長レンズ面5を屈折させずに透過させて前記出射面から出射する。
【0041】
この実施例では上述したように、前記偏光分離層1を、等方性層2が、屈折率異方性層3と接する面に複数の細長凸レンズ部が互いに平行に形成されたレンズシートからなり、前記屈折率異方性層3が、液晶分子がその分子長軸を前記細長凸レンズ部の長さ方向に対して実質的に平行な方向に揃えて配列し、前記分子長軸に平行な方向に遅相軸3aを有し、それと直交する方向に進相軸3bを有するとともに、前記進相軸3bに平行な偏光成分の直線偏光aに対する屈折率が前記等方性層2の屈折率よりも小さく、前記遅相軸3aに平行な偏光成分bに対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と実質的に等しい液晶ポリマー層からなっており、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層3の外面が入射面を形成し、前記レンズシートからなる等方性層2の外面が出射面を形成する構成としているため、前記偏光分離層1の入射面(屈折率異方性層3の外面)から入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分aを、前記偏光分離層1の等方性層2と屈折率異方性層3との界面4の複数の細長レンズ面5によりその光束の幅を小さくする方向に屈折させて前記偏光分離層1の出射面(等方性層2の外面)から出射し、前記屈折率異方性層3の遅相軸3aに平行な直線偏光成分bを、前記界面4の複数の細長レンズ面5を屈折させずに透過させて前記偏光分離層1の出射面から出射することができる。
【0042】
前記細長レンズ面5により光束幅を小さくする方向に屈折されて前記偏光分離層1の出射面から出射した一方の直線偏光成分(屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な偏光成分)aは、前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7と非位相差部8のうち、幅方向の中心部が前記細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向している非位相差部8に入射し、前記細長レンズ面5を屈折せずに透過して前記偏光分離層1の出射面から出射した他方の直線偏光成分(屈折率異方性層3の遅相軸3aに平行な偏光成分)bは、前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7及び非位相差部8に入射する。
【0043】
そして、これらの光のうち、前記部分的位相差層6の非位相差部8に入射した光は、前記非位相差部8を偏光状態を変えること無く透過して前記部分的位相差層6の他方の面から出射し、前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7に入射した光は、前記λ/2位相差部7により偏光面を90度回転されて前記部分的位相差層6の他方の面から出射する。
【0044】
この実施例では、前記部分的位相差層6を、そのλ/2位相差部7及び非位相差部8の長さ方向を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記非位相差部8の幅方向の中心部を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させ、前記λ/2位相差部7を前記偏光分離層1の隣り合う2つの細長レンズ面5の両方の側縁部に対向させて配置しているため、前記偏光分離層1の細長レンズ面5により光束幅を小さくする方向に屈折されて前記偏光分離層1の出射面から出射した光、つまり前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分aを前記非位相差部8に入射させ、この非位相差部8を偏光状態を変化させること無く透過させて前記部分的位相差層6の他方の面から出射するとともに、前記偏光分離層1の細長レンズ面5を屈折せずに透過して前記偏光分離層1の出射面から出射した光、つまり前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の遅相軸3aに平行な直線偏光成分bを前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7及び非位相差部8に入射させ、そのうちの前記λ/2位相差部7に入射した光の偏光面を90度回転させ、その光を、前記非位相差部8を透過した直線偏光成分aと同じ偏光成分の直線偏光として前記部分的位相差層6の他方の面から出射することができる。
【0045】
そのため、この偏光素子によれば、前記偏光分離層1の入射面から入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、一方の偏光成分、つまり前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分aのほとんどをその偏光状態のまま前記部分的位相差層6から出射するとともに、他方の偏光成分、つまり前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の遅相軸3aに平行な直線偏光成分bのうち、前記偏光分離層1のλ/2位相差部7により偏光面を90度回転された光を、前記一方の偏光成分(偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分)aとして前記部分的位相差層6から出射することができ、したがって、入射光を効率良く同じ偏光成分aの直線偏光として取り出すことができる。
【0046】
この偏光素子において、前記偏光分離層1の等方性層2と屈折率異方性層3との界面4の複数の細長レンズ面5はそれぞれ、その細長レンズ面5で屈折されて前記偏光分離層1の出射面から出射する光、つまり前記屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な偏光成分aを、前記部分的位相差層6の前記細長レンズ面5に対応するλ/2位相差部7内に集光させる曲率を有しているのが好ましく、前記細長レンズ面5の曲率をこのように設定することにより、前記偏光分離層1の複数の細長レンズ面5で屈折されて前記偏光分離層1の出射面から出射した前記一方の偏光成分aの直線偏光のほとんどを前記部分的位相差層6の複数の非位相差部8にそれぞれ入射させ、その直線偏光をその偏光状態のまま前記部分的位相差層6の他方の面から出射することができる。
【0047】
さらに、前記偏光分離層1の細長レンズ面5は、そのレンズ面5から前記部分的位相差層6の前記レンズ面5に対応する非位相差部8までの距離(より好ましくは前記非位相差部8の厚さ方向の中心部までの距離)と実質的に等しい焦点距離を有しているのが望ましく、このようにすることにより、前記偏光分離層1の細長レンズ面5で屈折されて前記偏光分離層1の出射面から出射した前記一方の偏光成分aの全てを前記部分的位相差層6の非位相差部8に入射させることができる。
【0048】
上述したように、前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅Wが0.25mmであり、前記偏光分離層1の等方性層2である前記レンズシートの厚さH、つまり、前記細長凸レンズ部の境界の谷部から前記部分的位相差層6までの距離が1mmである場合、前記細長レンズ面5は、その境界面に接する接線の最大傾斜角θが60度の円柱面状に形成すればよく、このようにすることにより、前記偏光分離層1の入射面の法線に対して前記細長レンズ面5の長さ方向に±5度の範囲内入射角で入射して前記細長レンズ面5により屈折された一方の偏光成分aの全てを、前記非位相差部8に、その厚さ方向の中心部付近に集光させて入射させることができる。
【0049】
なお、前記偏光分離層1の細長レンズ面5を屈折せずに透過して前記偏光分離層1の出射面から出射した光のうち、前記部分的位相差層6の非位相差部8に入射した光は、この非位相差部8を偏光状態を変化させること無く透過し、前記偏光分離層1の屈折率異方性層3の進相軸3bに平行な直線偏光成分bのまま前記部分的位相差層6から出射するため、前記部分的位相差層6から出射する前記一方の偏光成分aの直線偏光は、その偏光成分aに対して直交する他方の偏光成分bを含んだ光である。
【0050】
ただし、前記部分的位相差層6から出射する前記他方の偏光成分bの光は、前記偏光分離層1の入射面から入射し、前記偏光分離層の複数の細長レンズ面5を屈折すること無く透過して前記偏光分離層1の出射面から出射した前記偏光成分bのうち、前記部分的位相差層6の非位相差部8に入射してこの非位相差部8を透過した光だけであり、前記偏光分離層1の出射面から出射した前記偏光成分bのうち、前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7に入射した光は、前記λ/2位相差部7により偏光面を90度回転され、前記一方の偏光成分aの直線偏光となって出射するため、前記部分的位相差層6から出射する光は、前記一方の偏光成分aの比率が他方の偏光成分bに比べてはるかに高い光である。
【0051】
すなわち、前記偏光分離層1の入射面から入射した光が非偏光の光である場合、単純計算で、入射光の50%の一方の直線偏光成分aが、細長レンズ面5により光束幅を小さくする方向に屈折されて部分的位相差層6の非位相差部8に入射し、他の50%の他方の直線偏光成分bが、前記細長レンズ面5を屈折すること無く透過して前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7と非位相差部8に入射する。
【0052】
この実施例では、上述したように、前記部分的位相差層6の非位相差部8の幅Dをλ/2位相差部7の幅Dの1.5倍とし、前記非位相差部8の幅方向の中心部を前記細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させ、前記λ/2位相差部7を隣り合う2つの細長レンズ面5の両方の側縁部にそれぞれ同じ幅で対向させているため、前記50%の他方の直線偏光成分bは、前記λ/2位相差部7と非位相差部8に、1:1.5の比率、つまり前記偏光分離層1の入射面からの入射光に対して20%:30%の比率で入射する。
【0053】
そして、前記偏光分離層の細長レンズ面5により光束幅を小さくする方向に屈折されて部分的位相差層6の非位相差部8に入射した50%の一方の直線偏光成分aと、前記細長レンズ面5を屈折すること無く透過して部分的位相差層6の非位相差部8に入射した30%の他方の直線偏光成分bは、その偏光状態のまま出射し、前記細長レンズ面5を屈折すること無く透過して前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7に入射した20%の他方の直線偏光成分bは、その偏光面を90度回転されて前記一方の直線偏光成分aとなって出射するため、前記部分的位相差層6から出射する光は、一方の直線偏光成分aと他方の直線偏光成分bとの比が70%:30%の直線偏光である。
【0054】
前記部分的位相差層6から出射した光は、この部分的位相差層6の他方の面側に、透過軸9aを前記偏光分離層1の細長レンズ面5を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7を透過して偏光面を90度回転された直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして配置された吸収偏光板9に入射し、その光のうち、前記他方の偏光成分bがこの吸収偏光板9により吸収され、前記一方の偏光成分aが、この吸収偏光板9を透過して出射する。
【0055】
そのため、この偏光素子によれば、前記偏光分離層1の入射面から入射した光を、一方の方向に平行な偏光成分aの直線偏光にして前記部分的位相差層6から出射するとともに、さらにその光を、前記吸収偏光板9により偏光度の高い直線偏光として出射することができる。
【0056】
また、この偏光素子は、前記部分的位相差層6の複数のλ/2位相差部7が、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複屈折性を有しており、これらのλ/2位相差部7の間の非位相差部8が、透過光に位相差を与えない複屈折性を有しているため、特許文献1(特開平1−302221号公報)に記載された偏光素子のように、液晶セルの1つおきの偏光制御領域の電極間に電界を印加してその光制御領域の液晶分子を略垂直に立ち上がり配向させる必要は無い。
【0057】
したがって、この偏光素子によれば、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分aの直線偏光として取り出すことができる。
【0058】
しかも、この偏光素子は、前記部分的位相差層6が、細長形状の複数のλ/2位相差部7と非位相差部8とが交互に形成された単純な構成であり、また前記偏光分離層1も、等方性層2と屈折率異方性層3の2つの層の界面4が複数の細長レンズ面5をストライプ状に配列した形状に形成された単純な構成であるため、構造が簡単で、容易に製造することができる。
【0059】
このように、前記偏光素子は、等方性層2と、互いに直交する2つの方向に遅相軸3aと進相軸3bを有し、且つ前記遅相軸3aと進相軸3bのいずれか一方、例えば進相軸3bに平行な偏光成分aに対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と異なり、他方の遅相軸3aに平行な偏光成分bに対する屈折率が前記等方性層2の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層3との積層体からなり、前記等方性層2と屈折率異方性層3のいずれか一方、例えば屈折率異方性層3の外面が光の入射面を形成し、他方の等方性層2の外面が前記入射面から入射した光の出射面を形成するとともに、前記等方性層2と屈折率異方性層3との界面4が、前記入射面から入射して前記界面4に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層3の前記一方の軸(進相軸)3bに平行な偏光成分aをその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、前記屈折率異方性層3の他方の軸(遅相軸)3aに平行な偏光成分bを屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面5をストライプ状に配列した形状に形成された偏光分離層1の前記出射面側に、細長形状の複数のλ/2位相差部7と非位相差部8とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部7のピッチと前記複数の非位相差部8のピッチがそれぞれ前記偏光分離層1の複数の細長レンズ面5のピッチと実質的に等しく設定された部分的位相差層6を配置したものであるため、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができる。
【0060】
さらに、前記偏光素子は、前記部分的位相差層6の偏光分離層1に対向する面とは反対側に、吸収偏光板9を、その透過軸9aを前記偏光分離層1の細長レンズ面5を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層6のλ/2位相差部7を透過した直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして配置しているため、前記部分的位相差層6から出射した直線偏光を、前記吸収偏光板9により偏光度の高い直線偏光として出射することができる。
【0061】
なお、上記実施例では、前記偏光分離層1の屈折率異方性層3を、遅相軸を含む面内の直線偏光に対する屈折率が進相軸を含む面内の直線偏光に対する屈折率より大きい屈折率異方性をもつ光硬化型の液晶を用い、その分子長軸をレンズシートからなる等方性層2の細長凸レンズ部の長さ方向に対して実質的に直交する方向に揃えて配列させた液晶ポリマー層により形成しているが、この屈折率異方性層3は、遅相軸方向の直線偏光に対する屈折率が進相軸方向の直線偏光に対する屈折率より小さい光硬化型の液晶を用い、その分子長軸を前記等方性層2の細長凸レンズ部の幅方向と実質的に直行する方向(細長凸レンズ部の長さ方向と実質的に直行する方向)に揃えて配列させた液晶ポリマー層により形成しても良い。その場合は、前記界面4の複数の細長レンズ面5をそれぞれ、前記等方性層2に向かって凸となるレンズ面に形成する。
【0062】
さらに、上記実施例では、前記前記偏光分離層1の等方性層2と屈折率異方性層3のうち、屈折率異方性層3の外面を入射面とし、等方性層2の外面を出射面としているが、それと逆に、前記等方性層2の外面を入射面とし、前記屈折率異方性層3の外面を出射面として、その出射面側、つまり屈折率異方性層3の外面側に部分的位相差層6を配置してもよく、その場合は、前記界面4の複数の細長レンズ面5をそれぞれ、前記屈折率異方性層3の外面を入射面したときと逆方向に向かって凸となるレンズ面に形成すればよい。
【0063】
また、上記実施例では、前記部分的位相差層6を、その非位相差部8の幅方向の中心部を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させて配置しているが、前記部分的位相差層6は、そのλ/2位相差部7の幅方向の中心部を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させ、非位相差部8を前記偏光分離層1の隣り合う2つの細長レンズ面5の両方の側縁部に対向させて配置してもよく、その場合は、前記部分的位相差層6から、前記屈折率異方性層3の細長レンズ面5を屈折せずに透過した偏光成分の強度が高い直線偏光を出射することができる。
【0064】
なお、このように、前記部分的位相差層6を、λ/2位相差部7の幅方向の中心部を前記偏光分離層1の細長レンズ面5の幅方向の中心部に対向させて配置する場合は、上記実施例と逆に、前記λ/2位相差部7の幅を非位相差部8の幅よりも大きく(例えば非位相差部8の幅の1.5倍程度)にするのが好ましい。
【0065】
さらに、上記実施例では、前記部分的位相差層6の偏光分離層1に対向する面とは反対側に、偏光度の高い直線偏光を出射するための偏光板として、吸収偏光板9を配置しているが、前記偏光板は、一方の方向に透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる偏光特性を有するものであれば、例えば、互いに直交する2つの方向に反射軸と透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記反射軸に平行な偏光成分を反射し、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる反射偏光板でもよい。ただし、この反射偏光板は吸収偏光板に比べて偏光度が低いため、より高い偏光度の高い直線偏光を出射するには、上記実施例のように吸収偏光板9を配置するのが好ましい。
【0066】
また、この偏光素子において、出射する直線偏光の偏光度が低くても良い場合は、前記偏光板を省略してもよい。
【0067】
【発明の効果】
この発明の偏光素子は、等方性層と、互いに直交する2つの方向に遅相軸と進相軸を有し、且つ前記遅相軸と進相軸の一方に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と異なり、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層との積層体からなり、前記等方性層と屈折率異方性層のいずれか一方の外面が光の入射面を形成し、他方の外面が前記入射面から入射した光の出射面を形成するとともに、前記等方性層と屈折率異方性層との界面が、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸のいずれか一方の軸に対して直交する方向に沿った細長形状をなし、前記入射面から入射して前記界面に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層の前記一方の軸に平行な偏光成分をその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、他方の軸に平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成された偏光分離層の前記出射面側に、細長形状をなし、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複数のλ/2位相差部と、前記λ/2位相差部と平行な細長形状をなし、透過光に位相差を与えない複数の非位相差部とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部のピッチと前記複数の非位相差部のピッチがそれぞれ前記偏光分離層の複数の細長レンズ面のピッチと実質的に等しく設定された部分的位相差層を、前記λ/2位相差部及び非位相差部の長さ方向を前記偏光分離層の細長レンズ面の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記λ/2位相差部と非位相差部のいずれかの幅方向の中心部を前記細長レンズ面の幅方向の中心部に対向させて配置したものであるため、電力を全く必要とせずに入射光を効率良く同じ偏光成分の直線偏光として取り出すことができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができる。
【0068】
この発明の偏光素子において、前記偏光分離層は、例えば、前記等方性層が、前記屈折率異方性層と接する面に複数の細長凸レンズ部が互いに平行に形成されたレンズシートからなり、前記屈折率異方性層が、液晶分子がその分子長軸を前記細長凸レンズ部の長さ方向と幅方向のいずれかに対して実質的に直交する方向に揃えて配列し、前記分子長軸に平行な方向に遅相軸を、それと直交する方向に進相軸を有するとともに、前記遅相軸と進相軸のうち、細長凸レンズ部の長さ方向と実質的に直交する一方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率よりも小さく、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい液晶ポリマー層からなっており、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層の外面が入射面を形成し、前記レンズシートからなる等方性層の外面が出射面を形成する構成のものが好ましく、このようにすることにより、前記偏光分離層の入射面から入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記偏光分離層の屈折率異方性層の遅相軸と進相軸の一方に平行な直線偏光成分を、前記偏光分離層の等方性層と屈折率異方性層との界面の複数の細長レンズ面によりその光束の幅を小さくする方向に屈折させて前記偏光分離層の出射面から出射し、他方の軸に平行な直線偏光成分を、前記界面の複数の細長レンズ面を屈折させずに透過させて前記偏光分離層の出射面から出射することができる。
【0069】
また、前記偏光分離層の等方性層と屈折率異方性層との界面の複数の細長レンズ面はそれぞれ、そのレンズ面で屈折されて前記偏光分離層の出射面から出射する光(屈折率異方性層の一方の軸に平行な偏光成分)を、部分的位相差層の前記レンズ面に対応する非位相差部内に集光させる曲率を有しているのが好ましく、このようにすることにより、前記偏光分離層の細長レンズ面で屈折されて前記偏光分離層の出射面から出射した前記一方の偏光成分の全てを前記部分的位相差層のλ/2位相差部と非位相差部のいずれかに入射させ入射させ、その直線偏光をその偏光状態のまま前記部分的位相差層の他方の面から出射することができる。
【0070】
さらに、この発明の偏光素子は、前記部分的位相差層の前記偏光分離層に対向する面とは反対側に、一方の方向に透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる偏光板が、その透過軸を、前記偏光分離層の細長レンズ面を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層のλ/2位相差部を透過した直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして配置した構成とするのが好ましく、このようにすることにより、前記部分的位相差層から出射した直線偏光を、前記吸収偏光板により偏光度の高い直線偏光として出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す偏光素子の分解斜視図。
【図2】前記偏光素子の一部分のハッチングを省略した断面図。
【符号の説明】
1…偏光分離層、2…等方性層(レンズシート)、3…屈折率異方性層(液晶ポリマー層)、3a…遅相軸、3b…進相軸、4…界面、5…細長レンズ面、6…部分的位相差層、7…λ/2位相差部、8…非位相差部、9…偏光板、9a…透過軸。

Claims (4)

  1. 光学的に等方性の等方性層と、互いに直交する2つの方向に遅相軸と進相軸を有し、且つ前記遅相軸と進相軸の一方に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と異なり、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい屈折率異方性層との積層体からなり、前記等方性層と屈折率異方性層のいずれか一方の外面が光の入射面を形成し、他方の外面が前記入射面から入射した光の出射面を形成するとともに、前記等方性層と屈折率異方性層との界面が、前記屈折率異方性層の遅相軸と進相軸のいずれか一方の軸に対して直交する方向に沿った細長形状をなし、前記入射面から入射して前記界面に入射した光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記屈折率異方性層の前記一方の軸に平行な偏光成分をその光束の幅を小さくする方向に屈折させて透過させ、前記屈折率異方性層の他方の軸に平行な偏光成分を屈折させずに透過させる複数の細長レンズ面をストライプ状に配列した形状に形成された偏光分離層と、
    細長形状をなし、透過光の常光と異常光との間に1/2波長の位相差を与える複数のλ/2位相差部と、前記λ/2位相差部と平行な細長形状をなし、透過光に位相差を与えない複数の非位相差部とが交互に形成され、且つ前記複数のλ/2位相差部のピッチと前記複数の非位相差部のピッチがそれぞれ前記偏光分離層の複数の細長レンズ面のピッチと実質的に等しく設定された部分的位相差層とを備え、
    前記偏光分離層の出射面側に前記部分的位相差層が、前記λ/2位相差部及び非位相差部の長さ方向を前記偏光分離層の細長レンズ面の長さ方向と実質的に平行にし、且つ前記λ/2位相差部と非位相差部のいずれかの幅方向の中心部を前記細長レンズ面の幅方向の中心部に対向させて配置されていることを特徴とする偏光素子。
  2. 偏光分離層は、等方性層が、屈折率異方性層と接する面に複数の細長凸レンズ部が互いに平行に形成されたレンズシートからなり、前記屈折率異方性層が、液晶分子がその分子長軸を前記細長凸レンズ部の長さ方向と幅方向のいずれかに対して実質的に直交する方向に揃えて配列し、前記分子長軸に平行な方向に遅相軸を、それと直交する方向に進相軸を有するとともに、前記遅相軸と進相軸のうち、細長凸レンズ部の長さ方向と実質的に直交する一方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率よりも小さく、他方の軸に平行な直線偏光に対する屈折率が前記等方性層の屈折率と実質的に等しい液晶ポリマー層からなっており、前記液晶ポリマー層からなる屈折率異方性層の外面が入射面を形成し、前記レンズシートからなる等方性層の外面が出射面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。
  3. 偏光分離層の等方性層と屈折率異方性層との界面の複数の細長レンズ面はそれぞれ、そのレンズ面で屈折されて前記偏光分離層の出射面から出射する光を、部分的位相差層の前記レンズ面に対応する非位相差部内に集光させる曲率を有していることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。
  4. 部分的位相差層の偏光分離層に対向する面とは反対側に、一方の方向に透過軸を有し、入射光の互いに直交する2つの直線偏光成分のうち、前記透過軸に平行な偏光成分を透過させる偏光板が、その透過軸を、前記偏光分離層の細長レンズ面を屈折せずに透過し、さらに前記部分的位相差層のλ/2位相差部を透過した直線偏光成分の振動面と実質的に平行にして配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の偏光素子。
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