JP2004197507A - 電灯取替作業支援装置並びにこれを備えた脚立及び梯子 - Google Patents

電灯取替作業支援装置並びにこれを備えた脚立及び梯子 Download PDF

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紀一郎 平沼
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Abstract

【課題】蛍光管他各種電灯の取替作業を容易に、安心して、安全に、かつ効率的に行う。
【解決手段】脚立4に電灯取替作業支援装置1を備える。この装置1は電灯収容ケース2と、ケース支持装置3とを備え、電灯収容ケース2をケース支持装置3により脚立4の側方に沿って任意の高さに支持し、電灯を電灯収容ケース2の開口20から差し込むだけで、電灯を電灯収容ケース2に弾性的に捕捉し、弾性的に拘束する。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脚立又は梯子に乗って行う電灯の取替作業に利用する電灯取替作業支援装置並びにこれを備えた脚立及び梯子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、蛍光管、電球などの電灯は天井に取り付けられているため、電灯が切れると、その取替作業は脚立に乗って行われる。この場合、1人で作業を行おうとすると、まず脚立に乗り、切れた電灯を取り外して、脚立を降り、切れた電灯を脚立の傍らに置く。そして、取替用の電灯を持ってまた脚立に乗り、その電灯を取り付けて脚立を降りる。つまり、脚立の乗り降りが2度行われる。因みに、この脚立の乗り降りを1度だけにするためには、脚立上で作業を行う者から、取り外された電灯と取替用の電灯を受け渡しする補助者が必要で、少なくとも合計2人の人員が必要になる。
また、この取替作業を行う者は、作業を行うに当り、作業場所へ脚立と共に取替用の電灯を持ち運び、作業が終わると、作業場所から脚立と共に取り外された電灯を持ち運び、常に電灯を手にしなければならない。
電灯はガラス製で手から滑りやすく、床に落とせば簡単に破損し、特に蛍光管の場合、ガラス製の管にガスが封入され、僅かな衝撃でも破裂するおそれがあるので、その取り扱い及び持ち運びには十分な注意が必要になっている。
特に、ビルメンテナンス業務では、この種の電灯の取替作業が日常的に行われていて、その数も多く、作業は容易ではない。
【0003】
このような電灯の取替作業を改善するために、脚立に蛍光管を収容できるようにしたものがある。この脚立には、脚の下部に上方に向けて開口を有する有底筒状の蛍光灯受け具が固定され、この脚立の上部に円筒状の蛍光灯保持リングが固定されて、これら蛍光灯受け具と蛍光灯保持リングにより、蛍光灯を保持できるようになっている。この脚立により、蛍光灯の取替作業の効率化、安全化を図ることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−23199号公報(第5−6頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の脚立では、有底筒状の蛍光灯受け具と、円筒状の蛍光灯リングとにより、複数の蛍光管を脚立の脚の上下方向に立てて保持するため、蛍光管を1本1本収容していくうちに、蛍光管同士が接触してカチャカチャと音がなり、少し強く差し込もうとすると蛍光管同士が強く接触して破損する虞があり、また、脚立と共に蛍光管を持ち運ぶときに、蛍光管同士が接触して同様に音がなり、この蛍光灯リング及び蛍光灯受け具に最大限に蛍光管が入っていないと、これらの蛍光管が拘束されず、相互に強く接触すれば、破損する虞があり、蛍光管の取替作業を行う者が安心して、また効率的に作業を行うことができないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、蛍光管他各種電灯の取替作業を容易に、安心して、安全に、かつ効率的に行い得る電灯取替作業支援装置並びにこれを備えた脚立及び梯子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電灯取替作業支援装置は、少なくとも上面に開口を有し、複数の電灯をそれぞれ上下方向に立てて収容可能な収容空間と、収容空間の内周に突設され、各電灯の周囲に弾性的に当接して各電灯を起立した状態に支持可能な収容保持部材とを具備する電灯収容ケースと、電灯収容ケースを脚立又は梯子の側方に沿って、任意の高さに支持可能なケース支持装置とを備え、電灯収容ケースの開口から差し込まれた電灯を弾性的に捕捉し、収容空間に支持された電灯を弾性的に拘束するものである。
また、本発明の脚立は、上記電灯取替作業支援装置を備えたものである。
また、本発明の梯子は、上記電灯取替作業支援装置を備えたものである。
この構成により、電灯の取替作業に際して、脚立又は梯子に乗って取り外した電灯を、脚立又は梯子から降りることなしに、脚立又は梯子側方の電灯収容ケースに差し込むだけでよく、この場合に、電灯を強く差し込んでも、この電灯は収容保持部材により弾性的に捕捉されるので破損することがなく、電灯収容ケースに複数の電灯を差し入れていても各電灯が収容保持部材により弾性的に支持されているので、続けて電灯を差し込んでも、同様にこの電灯は収容保持部材により弾性的に捕捉され、破損することがない。このようにして複数の電灯が電灯収容ケースに収容され、各電灯が収容保持部材により弾性的に支持されるので、電灯収容ケースに電灯が最大限に入っていなくても電灯同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。脚立と共に電灯を持ち運ぶときも同様である。さらに、電灯の取替作業の前に、取替用の電灯を収容ケースに収容し、作業現場まで持ち運ぶ場合も同様である。
また、この電灯収容ケースを脚立又は梯子の側方に沿って、任意の高さに支持することができるので、電灯の取替作業を行う者が電灯収容ケースを電灯の出し入れし易い高さに調整することができる。
したがって、蛍光灯他各種電灯の取替作業を容易に、安心して、安全に、かつ効率的に行うことができる。
【0007】
本発明はまた、次のように具体化される。
第1に、電灯収容ケースは、長さの異なる複数の電灯を混在可能に、底の高さを調整する高さ調整部を具備する。
これにより、長さの異なる複数の電灯を同一の電灯収容ケースに収容することができ、複数の異なる電灯の取替作業に有用である。
第2に、電灯収容ケースは、少なくとも開口を外側に向けて拡開する開口縁部又は湾曲部が形成される。
これにより、電灯収容ケースに電灯を最大限に入れても、開口内に手を入れ易くすることができ、電灯の取り出しを容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図11に、本発明の一実施の形態を示している。図1において、電灯取替作業支援装置1は、蛍光管用に構成されたもので、蛍光管収容ケース2と、ケース支持装置3とを備えている。
【0009】
図2に示すように、蛍光管収容ケース2は、プラスチック材又はアルミニウムなどの金属材からなり、水平断面が略長方形の有底筒状に形成されて、その上面とこれに連続する幅の小さい一方の端面(以下、前面という。)上部に開口20を有し、複数の蛍光管5を収容可能な収容空間21と、収容空間21の内周に突設され、各蛍光管5の周囲に弾性的に当接して各蛍光管5を起立した状態に支持可能な収容保持部材22とを具備している。
図3に示すように、開口20は上面側の開口縁部203全体が外側に向けて斜めに形成されて、上面側の開口201が前面側の開口202よりも拡開されている。
図1に示すように、収容空間21は、複数の蛍光管5をそれぞれ上下方向に立てて、(前面から見て)左右2列にして所定本数ずつ配列可能な幅及び奥行きと、さらに各蛍光管5の一端部を上面側の開口201から突出可能な高さが設定されている。なお、この実施の形態では、蛍光管5は蛍光管収容ケース2の上部から突出させているが、蛍光管5全体が蛍光管収容ケース2内に収まるようにしてもよい。また、この蛍光管収容ケース2は、図4に示すように、長さ(ワット数)の異なる複数の蛍光管5を混在可能に、底部210の高さを調整する高さ調整部として、収容空間21の底部210に段差部211が形成され、奥側の底面212が20ワット用の短い蛍光管5を収容可能に高く、手前側の底面213が40ワット用の長い蛍光管5を収容可能に低く設定されている。なお、奥側の底面212の下部には小空間が画成され、この小空間に対応する蛍光管収容ケース2の一方の側面(以下、右側面という。)の下部に開閉部214が設けられて、ここに小物入れ215が形成されている。
【0010】
図2に示すように、収容保持部材22は、蛍光管収容ケース2の開口20内周縁に形成された複数の弾性挟持片221により構成されている。ここで複数の弾性挟持片221は、シリコンゴムなどにより(複数の)左右一対の小片として形成され、上面側の開口201上を塞ぐ蓋部222として、また、前面側の開口202上で開閉される扉部223として構成されている。蓋部222は、全体が上面側の開口201を閉塞可能な大きさの略長方形状の薄い平板から、短手方向(左右方向)に2等分、長手方向(前後方向)に向けて均等に分割された複数の略矩形状の小片からなり、これら2列をなす各小片の一側縁部が開口縁部203よりも下がった位置(図2中、拡開されていない部分の開口20位置)の、左右内側縁部にヒンジ結合されて、左右の各小片が上下方向に屈曲変形(弾性変形)できるように構成されている。一方、扉部223は、蓋部222の前面側端部に対して略直角方向に隣接する2つの矩形状の小片(この場合、横方向の寸法は蓋部222の小片の横方向の寸法と同じ、縦方向の寸法は蓋部222の小片の奥行方向の寸法よりも少し大きい)からなり、それぞれその一側縁部が開口縁部203よりも下がった位置(図2中、拡開されていない部分の開口20位置)から下の、前面側の開口202の左右内側縁部にヒンジ結合されて、前面側の開口202上部で左右の2つの小片が対向配置され、左右の各小片が前後方向に屈曲変形(弾性変形)できるように構成されている。なお、この実施の形態では、この扉部223の各小片を前面側の開口202の上部にのみ設けているが、前面側の開口202の高さ方向中間部に追加して設けてもよい。またこの扉部223を小片に代えて、ブラシ状又はハケ状の部材としてもよく、この場合においても、前面側の開口202の上部乃至中間部に複数設けてもよい。
【0011】
図5に示すように、ケース支持装置3は、脚立4側(又は梯子側)に取り付けられる固定側レール31と、蛍光管収容ケース2側に取り付けられる可動側レール36と、これらレール31、36間に取り付けられるケース駆動装置37とを備えている。
固定側レール31、可動側レール36は、あり溝の係合面を有し、固定側レール31は水平断面が略コ字形の、上下方向に所定の長さを有する取り付け部材32にその外側中間面の上下方向に沿って一体的に取り付けられ、可動側レール36は蛍光管収容ケース2の側面(左側面)に一体的に取り付けられ、固定側レール31はその取り付け部材32が脚立4(又は梯子)の一方の脚部41に2つ又は3つの止め具33により締め込まれて固定され、この固定側レール31に対して、蛍光管収容ケース2の可動側レール36が上下方向に摺動可能に装着される。なお、図5では、取り付け部材32の止め具33に水平断面が略コ字形のベルト状部材を用い、脚立4(又は梯子)の脚部41を取り付け部材32に嵌め込んだ後、その両側2面間に止め具33をボルト34、ナット35により結合することにより、取り付け部材32を脚部41に緊縛するように例示しているが、この取り付け部材32の固定方法は周知の手法から適宜選定してもよい。
ケース駆動装置37は、ラック38とピニオン39、減速機付きのモータ371、図示されないバッテリなどにより構成されている。この場合、ラック38は、固定側レール31と略同じ長さを有し、取り付け部材32の前面に固定側レール31と平行に取り付けられている。ピニオン39はモータ371に軸支され、このモータ371がバッテリとともに蛍光管収容ケース2の左側面下部に、可動側レール36に近接して取り付けられている。なお、これらピニオン39、モータ371、バッテリなどの上にはカバー372が被せ着けられ、このカバー372の表面にモータ371のОN/ОFF切り替え用のスイッチ373が設けられる。このスイッチ373は、蛍光管収容ケース2の開口20の外側周縁部付近に設けてもよく、また、スイッチ373をリモコンに代えることもできる。
【0012】
この実施の形態の場合、この電灯取替作業支援装置1は、図1に示すように、脚立4に取り付けられている。この場合、図5に示すように、固定側レール31及びラック38が脚立4の一脚部41に取り付けられ、この固定側レール31に可動側レール36が係合されるとともにラック38とピニオン39が歯合されて、ケース支持装置37が脚立4の一側部に構成され、このケース支持装置37により蛍光管収容ケース2が脚立4の側方に沿って任意の高さに支持可能に設置される。なお、脚立4には一般に知られている構造が採用されているので、ここではその説明を省略する。
【0013】
次に、この電灯取替作業支援装置1及びこれを備えた脚立4の動作について、図4及び図6乃至図9を用いて説明する。なお、ここでは、電灯取替作業支援装置1を40ワット用の蛍光管5と20ワット用の蛍光管5の取替作業に利用するものとする。
【0014】
まず、図4に示すように、蛍光管収容ケース2に取替用の新しい蛍光管5を収容する。この場合、蛍光管5を1本ずつ前面側の開口202又は上面側の開口201から収容空間21内に差し込んでいく。40ワットの蛍光管5の場合、図6に示すように、蛍光管5を前面側の開口202から斜めに、収容空間21の手前側の(低い)底面213の奥に向けて差し入れる。そして、この蛍光管5を立てて、弾性挟持片221の扉部223、蓋部222を押し開く。このとき、蛍光管5は収容空間21内周の弾性挟持片221により弾性的に捕捉され、破損することがない。すなわち、扉部223の各小片が前面側の開口202から後方に屈曲(弾性)変形されるとともに、蓋部222の各小片が下方(又は上方)に屈曲(弾性)変形されて蛍光管5の周囲に弾性的に当接し、蛍光管5は立てられたままで、その一端部が上面側の開口201から上方に突出された状態に支持される。同様にして次の40ワットの蛍光管5が最初の蛍光管5の隣り又は手前に差し入れられる。このようにして、図7に示すように、40ワットの蛍光管5が必要な本数だけ収容空間21の手前側の底面213上に収容される。また、このようにして収容された複数の蛍光管5は上面側の開口201及び前面側の開口202の弾性挟持片221により弾性的に拘束され、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。なお、図8に示すように、40ワットの蛍光管5を上面側の開口201から差し込んでもよく、この場合でも、蛍光管5は同様に上面側の開口201及び前面側の開口202の弾性挟持片221により弾性的に支持される。
【0015】
次に、20ワットの蛍光管5の場合、図8に示すように、蛍光管5を上面側の開口201から真直ぐに、収容空間21の奥側の(高い)底面212の奥に向けて差し入れる。このとき、蛍光管5で弾性挟持片221の蓋部222が押し開かれて、蛍光管5は弾性挟持片221により弾性的に捕捉されるので、破損することがない。すなわち、蓋部222の各小片が上面側の開口201から下方に屈曲変形されて蛍光管5の周囲に弾性的に当接し、蛍光管5は立てられたままで、その一端部が上面側の開口201から上方に突出された状態に支持される。同様にして次の20ワットの蛍光管5が最初の蛍光管5の隣り又は手前に差し入れられる。このようにして、図7に示すように、20ワットの蛍光管5が必要な本数だけ収容空間21の奥側の底面212上に収容される。また、このようにして収容された複数の蛍光管5は上面側の開口201の弾性挟持片221により弾性的に拘束され、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。
【0016】
このようにして取替用の蛍光管5が蛍光管収容ケース2に収容されると、脚立4が取替用の蛍光管5と共に作業現場へ持ち運ばれる。この場合、複数の蛍光管5は蛍光管収容ケース2の、上面側の開口201の弾性挟持片221により弾性的に拘束されているので、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。
【0017】
図9に示すように、作業現場では、まず脚立4が立てられて、蛍光管収容ケース2の高さが、蛍光管5の取替作業を行う者(以下、単に作業者という。)の身長やこの作業に際して乗る脚立4の踏み板42の位置、あるいは作業姿勢に応じて、任意に設定される。この場合、蛍光管収容ケース2左側面のスイッチ373をОNしてケース支持装置3のケース駆動装置37を起動する。これにより、蛍光管収容ケース2の可動側レール36が脚立4の脚部41に取り付けられた固定側レール31上を下方から上方に向けて上昇駆動され、蛍光管収容ケース2が脚立4の一側方に沿って上昇される。蛍光管収容ケース2が所望の高さまで上昇されたところで、スイッチ373をОFFしてケース駆動装置37の作動を停止する。
作業者が脚立4の踏み板42を上がって、蛍光管5の取替作業が行われると、取り外された蛍光管5と取替用の蛍光管5が蛍光管収容ケース2に出し入れされる。
【0018】
40ワットの蛍光管5を取り替える場合、図6に示すように、取り外された蛍光管5を蛍光管収容ケース2の前面側の開口202から斜めに、収容空間21の手前側の底面213に向けて差し入れる。そして、この蛍光管5を立てて、弾性挟持片221の扉部223、蓋部222を押し開く。このとき、蛍光管5は収容空間21内周の弾性挟持片221により弾性的に捕捉され、破損することがない。すなわち、扉部223の各小片が前面側の開口202から後方に屈曲変形されるとともに、蓋部222の各小片が下方に屈曲変形されて蛍光管5の周囲に弾性的に当接し、蛍光管5は立てられたままで、その一端部が上面側の開口201から上方に突出された状態に支持される。なお、取替用の蛍光管5が蛍光管収容ケース2の上面側の開口201から取り出され、取り付け先に取り付けられる。
さらに、40ワットの蛍光管5を取り替える場合、同様の作業が行われる。このようにして40ワットの蛍光管5が必要な本数だけ取り替えられる。図7に示すように、このようにして収容された複数の蛍光管5は取り外されたもの、取替用のものに関わらず、上面側の開口201及び前面側の開口202の弾性挟持片221により弾性的に拘束されるので、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。なお、図8に示すよう、40ワットの蛍光管5を上面側の開口201から差し込んでもよく、この場合でも、蛍光管5は同様に上面側の開口201及び前面側の開口202の弾性挟持片221により弾性的に支持される。
【0019】
20ワットの蛍光管5を取り替える場合、図8に示すように、蛍光管5を上面側の開口201から真直ぐに、収容空間21の奥側の底面212に向けて差し入れる。このとき、蛍光管5で弾性挟持片221の蓋部222が押し開かれて、蛍光管5は弾性挟持片221により弾性的に捕捉されるので、破損することがない。すなわち、蓋部222の各小片が下方に屈曲変形されて蛍光管5の周囲に弾性的に当接し、蛍光管5は立てられたままで、その一端部が上面側の開口201から上方に突出された状態に支持される。なお、取替用の蛍光管5が蛍光管収容ケース2の上面側の開口201から取り出され、その取り付け先に取り付けられる。
さらに、20ワットの蛍光管5を取り替える場合、同様の作業が行われる。このようにして20ワットの蛍光管5が必要な本数だけ取り替えられる。図7に示すように、このようにして収容された複数の蛍光管5は取り外されたもの、取替用のものに関わらず、上面側の開口201及び前面側の開口202の弾性挟持片221により弾性的に拘束され、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。
【0020】
このようにして蛍光管5の取替作業が終了すると、脚立4が取り外された蛍光管5と共に倉庫など脚立4の収納先へ持ち運ばれる。この場合、複数の蛍光管5は取り外されたもの、取替用のものに関わらず、蛍光管収容ケース2の、上面側の開口201の弾性挟持片221により弾性的に拘束されているので、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。
【0021】
このように上記実施の形態の電灯取替作業支援装置1及びこれを備えた脚立4によれば、蛍光管収容ケース2と、ケース支持装置3とを備え、蛍光管収容ケース2の開口20から差し込まれた蛍光管5を弾性的に捕捉し、収容空間21に支持された蛍光管5を弾性的に拘束するようにしているので、蛍光管5の取替作業に際して、脚立4に乗って取り外した蛍光管5を脚立4側方の蛍光管収容ケース2に差し込んだときに、この蛍光管5は収容保持部材22により弾性的に捕捉されるので破損することがなく、蛍光管収容ケース2に複数の蛍光管5を差し入れていても各蛍光管5が収容保持部材22により弾性的に支持されているので、続けて蛍光管5を差し込んでも、同様にこの蛍光管5は収容保持部材22により弾性的に捕捉され、破損することがない。このようにして複数の蛍光管5が蛍光管収容ケース2に収容され、各蛍光管5が収容保持部材22により弾性的に拘束されるので、蛍光管収容ケース2に蛍光管5が最大限に入っていなくても蛍光管5同士の接離に起因する音の発生や破損の虞がない。脚立4と共に蛍光管5を持ち運ぶときも同様である。さらに、蛍光管5の取替作業前に、取替用の蛍光管5を蛍光管収容ケース2に収容し、作業現場まで持ち運ぶ場合も同様である。
また、この蛍光管収容ケース2を脚立4の側方に沿って、任意の高さに支持することができるので、作業者が蛍光管収容ケース2を蛍光管5の出し入れし易い高さに調整することができる。
したがって、蛍光管5他各種電灯の取替作業を容易に、安心して、安全に、かつ効率的に行うことができる。
【0022】
また、蛍光管収容ケース2に、長さの異なる2種類の蛍光管5を混在可能に、底部210の高さを調整する高さ調整部(段差部211)を設けているので、長さの異なる2種類の蛍光管5を同一の蛍光管収容ケース2に収容することができ、2種類の異なる蛍光管5の取替作業に有用である。また、ここで高さ調整部を小物入れ215として構成しているので、この小物入れ215にグローランプやねじなどの部品類、ドライバーなどの工具類を収納することができる。また、この高さ調整部を構成する段差部211を着脱可能に形成してもよく、この段差部211を取り外したときに蛍光管収容ケース2を40ワット専用に変えることもできる。さらに、高さ調整部を、図10に示すように、収容空間21の低い底面213上の第2の底板をなす昇降板216、収容空間21の低い底面213上で昇降板216を昇降案内する昇降ガイド217、収容空間21の低い底面213上で昇降板216を所定の高さに止めるストッパ218などにより構成し、収容空間21の低い底面213上で昇降板216を所定の高さに固定するようにしてもよい。この昇降板216により段差部211を無くすことにより、蛍光管収容ケース2を20ワット専用に変えることができる。
また、蛍光管収容ケース2の開口20を外側に向けて拡開する開口縁部203を形成しているので、蛍光管収容ケース2に蛍光管5を最大限に入れても、開口20内に作業者の手を容易に入れることができ、蛍光管5の取り出しを容易に行うことができる。なお、蛍光管収容ケース2の一側面に、図11に示すように、外側に向けて膨出する湾曲部204を形成することにより、開口20を外側に向けて拡開してもよい。このようにしても同様に、開口20内に作業者の手を入れ易くして、蛍光管5の取り出しを容易に行うことができる。
【0023】
なお、上記実施の形態では、収容保持部材22を弾性挟持片221により構成しているが、この収容保持部材22を、収容空間21の内周面に複数の弾性突起を形成して構成することもできる。この場合、複数の弾性突起は、塩化ビニールなどにより、一つ一つが柔軟性を有する小突起状又はブラシ状若しくはハケ状又は針状(起毛状を含む)に形成され、開口縁部203よりも下がった位置(図2中、拡開されていない部分の開口20位置)から下の、収容空間21の内周面全体に又はその一部に一体的に収容空間21の内方に向けて突設されて、これらの弾性突起が、上下方向にまた前後方向に屈曲変形(弾性変形)できるように構成される。このようにしても弾性挟持片221と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施の形態では、ケース支持装置3をモータ駆動にして、蛍光管収容ケース2の高さを任意の高さに設定するようにしているが、固定側レール31と可動側レール36とを(又はこれらに代わる係合部材を)ラチェット機構や摩擦係合機構など各種制動手段により係合させて、手動で蛍光管収容ケース2の高さを設定するようにしてもよい。この場合、蛍光管収容ケース2の開口20の外周面などに取手など把持部を設けて、蛍光管収容ケース2を直接、手で引き上げるようにしてもよく、また、ピニオン39(又は駆動部)をハンドルやレバーなどを介して手動で回転(又は駆動)させて、蛍光管収容ケース2を昇降させるようにしてもよく、その他周知の各種手動手段を用いることができる。また、ケース支持装置3を上下方向に伸長可能な支持台で構成し、この支持台に蛍光管収容ケース2を設置するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、電灯取替作業支援装置1を装着した脚立4を例示しているが、この電灯取替作業支援装置1を一般に知られている構造の梯子にも略同様にして付設することができ、この梯子を上記脚立と概ね同様に用いることにより、上記脚立と略同様の作用効果を奏することができる。また、この電灯取替作業支援装置1を単体として提供することもでき、既存の脚立や梯子に後付けにより取り付けることもできる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電灯取替作業支援装置並びにこれを備えた脚立及び梯子によれば、電灯収容ケースと、ケース支持装置とを備え、電灯収容ケースを脚立又は梯子の側方に沿って任意の高さに支持し、電灯を電灯収容ケースの開口から差し込むだけで、電灯を電灯収容ケースに弾性的に捕捉し、弾性的に拘束するようにしているので、蛍光灯他各種電灯の取替作業を容易に、安心して、安全に、かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電灯取替作業支援装置を備えた脚立の斜視図
【図2】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケースを示す斜視図
【図3】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケースのケース本体を示す斜視図
【図4】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケースに具備する高さ調整部を示す斜視図
【図5】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケース及びケース支持装置を示す水平断面図
【図6】同電灯取替作業支援装置の動作を示し、蛍光管を蛍光管収容ケースの(前面側の)開口に差し入れている状態を示す平面図
【図7】同電灯取替作業支援装置の動作を示し、蛍光管を蛍光管収容ケースに収容している状態を示す平面図
【図8】同電灯取替作業支援装置の動作を示し、蛍光管を蛍光管収容ケースの(上面側の)開口に差し入れている状態を示す平面図
【図9】同電灯取替作業支援装置の動作を示し、蛍光管収容ケースをケース支持装置により脚立の側方に沿って上昇し、その高さを調整している状態を示す斜視図
【図10】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケースに具備する高さ調整部の変形例を示す斜視図
【図11】同電灯取替作業支援装置の蛍光管収容ケースのケース本体の変形例を示す斜視図
【符号の説明】
1 電灯取替作業支援装置
2 蛍光管収容ケース
20 開口
201 上面側の開口
202 前面側の開口
203 開口縁部
204 湾曲部
21 収容空間
210 底部
211 段差部
212 奥側の底面
213 手前側の底面
214 開閉部
215 小物入れ
216 昇降板
217 昇降ガイド
218 ストッパ
22 収容保持部材
221 弾性挟持片
222 蓋部
223 扉部
3 ケース支持装置
31 固定側レール
32 取り付け部材
33 止め具
34 ボルト
35 ナット
36 可動側レール
37 ケース駆動装置
38 ラック
39 ピニオン
371 モータ
372 カバー
373 スイッチ
4 脚立
41 脚部
42 踏み板
5 蛍光管

Claims (5)

  1. 少なくとも上面に開口を有し、複数の電灯をそれぞれ上下方向に立てて収容可能な収容空間と、収容空間の内周に突設され、各電灯の周囲に弾性的に当接して各電灯を起立した状態に支持可能な収容保持部材とを具備する電灯収容ケースと、
    電灯収容ケースを脚立又は梯子の側方に沿って、任意の高さに支持可能なケース支持装置とを備え、
    電灯収容ケースの開口から差し込まれた電灯を弾性的に捕捉し、収容空間に支持された電灯を弾性的に拘束することを特徴とする電灯取替作業支援装置。
  2. 電灯収容ケースは、長さの異なる複数の電灯を混在可能に、底の高さを調整する高さ調整部を具備する請求項1に記載の電灯取替作業支援装置。
  3. 電灯収容ケースは、少なくとも開口を外側に向けて拡開する開口縁部又は湾曲部が形成される請求項1又は2に記載の電灯取替作業支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電灯取替作業支援装置を備えたことを特徴とする脚立。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電灯取替作業支援装置を備えたことを特徴とする梯子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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