JP2004197487A - パワーウインドウ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成を簡素化しつつ、正確にウインドウの位置検出もできるパワーウインドウ装置を提供する。
【解決手段】所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、従来のように、2個のホール素子を用いた2相パルス発生器が不要となる。
【選択図】 図1
【解決手段】所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、従来のように、2個のホール素子を用いた2相パルス発生器が不要となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーウインドウ制御装置に関し、特に、簡素化を達成しつつ、正確にウインドウの位置検出もできるパワーウインドウ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、周知のように、多くの自動車には、スイッチ操作に応答して電動でウインドウの開閉を行う、いわゆるパワーウインドウ制御装置が搭載されている。図6は、従来のパワーウインドウ装置を示すブロック図である。図7は、2相パルス発生器を示す説明図である。図8は、従来のウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【0003】
図6に示すように、従来のパワーウインドウ装置は、パワーウインドウ制御装置1′及びパワーウインドウモータ装置2′から基本的に構成される。パワーウインドウ制御装置1′は、制御部11′及びスイッチ部12を含んで構成される。
【0004】
制御部11′は、電源回路110、マイクロコンピュータ111′、駆動回路112、リレー回路113等から構成される。電源回路110は、電源入力端子11aを介して、図示しない車載バッテリから電源供給を受けてこれを所定電圧に変換してパワーウインドウ装置の各部に分配する。マイクロコンピュータ111′は、イグニッション端子11bを介してイグニッション信号を受けて起動/停止する。
【0005】
マイクロコンピュータ111′は、そのCPUによる制御により、スイッチ部12による所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生させたり、2相パルス発生器22′からの2相パルスを受けてパルス値をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置を検出する。
【0006】
駆動回路112は、上記開閉信号を受けてモータ21を正転、反転、又は停止させるためのハイ/ローレベル信号をリレー回路113に出力する。リレー回路113では、ハイ/ローレベル信号を受けて励磁した、ダイオードD1、D2が並列接続されたコイルC1、C2により、リレー接点113c、113dが、リレー接点113a、113e、又は113c、113fのいずれかに切り替えられて、モータ21を正転、反転又は停止させるための駆動電流が出力端子11c、11dに供給される。
【0007】
また、スイッチ部12では、ウインドウ31を開閉させるための周知の手動操作により、スイッチ接点12cが、スイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられる。このスイッチ操作により、スイッチ接点12a、12cのいずれかからの信号が上記マイクロコンピュータ111′に与えられて、上記開閉信号が発生される。
【0008】
なお、パワーウインドウ制御装置1′は、上記電源回路110からの2相パルス発生器22′に供給するための電源出力端子11jや2相パルス発生器22′からのパルスを受信するパルス受信端子11e、11iも有している。
【0009】
パワーウインドウモータ装置2′は、モータ21及び2相パルス発生器22′を含んで構成される。モータ21は、その回転駆動力により、自動車のドア3等のウインドウ31を、図中、Dで示すように開方向に移動させたり、Uで示すように閉方向に移動させる。モータ21は、入力端子2c、2dに供給されるパワーウインドウ制御装置1からの電流を受けて、正転、反転又は停止して、ウインドウ31を移動/停止させる。
【0010】
2相パルス発生器22′は、図7に示すように、所定方向への磁界がかかると起電力を生じるホールIC24c、24dと、各ホールIC24c、24dの起電力をディジタル変換するA/Dコンバータ24e、24fとを有している。ホールIC24c、24dは、モータ21の出力軸21aの径方向において、この出力軸21aから等距離で、出力軸21aの周方向に90度位置をずらした箇所に配設されている。
【0011】
2相パルス発生器22′では、出力軸21aに固着されたマグネット23の作る磁界が、出力軸21aの回転により変化するのにともない、各ホールIC24c、24dに起電力が生じる。そして、この起電力により、図8に示すように、デューティ比50%の2相パルスPa、Pbが、例えば、出力軸21aが1回転する毎に1個づつ発生するように構成されている。
【0012】
なお、パワーウインドウ制御装置1′とパワーウインドウモータ装置2′とは、各端子及び電線L1〜L3、L5〜L7にて電気的に接続されている。すなわち、出力端子11cと入力端子2cとは電線L1にて接続され、出力端子11dと入力端子2dとは電線L2にて接続され、電源出力端子11eと電源入力端子2eとは電線L3にて接続され、パルス受信端子11h、11iとパルス送信端子2h、2iとは電線L5、L6にて、そして、アース端子11jと2jとが接続されている。
【0013】
このような構成において、スイッチ部12の所定操作により、スイッチ接点12cがスイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられ、ウインドウ31の開指令又は閉指令がなされると、これに応答してマイクロコンピュータ111′は所定の開閉信号を発生させる。そうすると、この開閉信号が駆動回路112に与えられて、リレー回路113からパワーウインドウモータ装置2のモータ21を回転させるための駆動電流が出力される。モータ21はウインドウ31を開方向又は閉方向に移動させると共に、2相パルス発生器22′にてこの回転量に応じた数の2相パルスが生成される。そして、この2相パルスが、端子2h、2i電線L4、L6、端子11h、11iを経て、マイクロコンピュータ111′にフィードバックされる。
【0014】
例えば、ウインドウ31が閉方向に移動するようにモータ21が回転すると、2相パルス発生器22′では、図8のイに示すように、パルスPaがパルスPbに先行し、逆に、ウインドウ31が開く方向に移動するようにモータ21が回転すると、図8のロに示すように、パルスPbがパルスPaに先行して発生される。マイクロコンピュータ111′では、このような2相パルスの立ち上がり及び立ち下がりのエッジが、カウント値Ca、Cbとしてカウントされる。
【0015】
パルスPaがパルスPbに先行している場合にはカウント値Ca、Cbはカウントダウンされ、逆に、パルスPbがパルスPaに先行している場合には、カウント値Ca、Cbはカウントアップされる。このようなカウント値Ca、Cbに基づいて、ウインドウ31の位置が検出される。特に、ウエザーストリップの4mmを境DLにして、挟み込み検知モード(So)と、締め切りモード(Sc)との切替が行われる。このような従来のパワーウインドウ装置は下記の特許文献1にも示されている。
【0016】
【特許文献1】
特開平8−199907号公報(図3、図4)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパワーウインドウ装置では、2相パルスを発生させるために、2つのホールICを有するパルス発生器が必要となっていた。したがって、これにともないパルス発生器及び制御部の複雑化並びに電線数の増加等の問題が発生していた。
【0018】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、構成を簡素化しつつ、正確にウインドウの位置検出もできるパワーウインドウ装置を提供することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のパワーウインドウ装置は、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生する開閉信号発生手段111aと、前記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生するパルス発生手段22と、前記開閉信号を参照しつつ、前記パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づき前記ウインドウ31の位置を検出する位置検出手段111bと、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、上記課題を解決するためになされた請求項2記載のパワーウインドウ装置は、請求項1記載のパワーウインドウ装置において、前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段111cを更に含み、前記位置検出手段111bは、前記所定時間中も、前記パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンし続ける、ことを特徴とする。
【0021】
また、上記課題を解決するためになされた請求項3記載のパワーウインドウ装置は、請求項1記載のパワーウインドウ装置において、前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段111cを更に含み、前記位置検出手段111bは、前記開閉信号が消滅し、更に前記所定時間の経過後には、前記所定時間経過直前のパルスのカウント値を維持する、ことを特徴とする。
【0022】
また、上記課題を解決するためになされた請求項4記載のパワーウインドウ装置は、請求項3記載のパワーウインドウ装置において、前記位置検出手段111bは、前記所定時間経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すことにより前記カウント値を維持する、ことを特徴とする。
【0023】
また、上記課題を解決するためになされた請求項5記載のパワーウインドウ装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置において、前記所定時間は、前記開閉信号の消滅後にも前記モータ21が慣性で回転し続けて停止するまでの時間であるオーバーランタイムT1とする、ことを特徴とする。
【0024】
また、上記課題を解決するためになされた請求項6記載のパワーウインドウ装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置において、前記パルス発生手段22は、前記モータ21の出力軸に固定された回転検出用マグネット23の磁力により、前記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生する磁気式リードスイッチ22を含んで構成される、ことを特徴とする。
【0025】
請求項1記載の発明によれば、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、2相パルス発生器が不要となる。
【0026】
また、請求項2記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間が計時され、この所定時間中もパルス数がカウントされ続けるので、開閉信号の消滅後の慣性動作によるウインドウ31の移動も計上される。
【0027】
また、請求項3、4及び5記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間、すなわち慣性動作が考慮されたオーバーランタイムT1、が計時され、開閉信号が消滅して更にこの所定時間の経過後には、例えばカウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、所定時間経過直前のパルスのカウント値が維持されるので、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出がなされる。
【0028】
また、請求項6記載の発明によれば、1相パルスを発生させればよいので、簡易な構成の磁気式リードスイッチが利用可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のパワーウインドウ装置の一実施形態に係るブロック図である。図2は、パルス発生手段としての磁気リードスイッチを示す説明図である。
【0030】
図1に示すように、本パワーウインドウ装置は、パワーウインドウ制御装置1及びパワーウインドウモータ装置2から基本的に構成される。パワーウインドウ制御装置1は、制御部11及びスイッチ部12を含んで構成される。
【0031】
制御部11は、電源回路110、マイクロコンピュータ111、駆動回路112、リレー回路113等から構成される。電源回路110は、電源入力端子11aを介して、図示しない車載バッテリから電源供給を受けてこれを所定電圧に変換してパワーウインドウ装置の各部に分配する。マイクロコンピュータ111は、イグニッション端子11bを介してイグニッション信号を受けて起動/停止し、周知のように、基本的にCPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリー)、及びRAM(随時書き込み読み出しメモリー)を含み、CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。
【0032】
このマイクロコンピュータ111は、上記CPUによる制御により、スイッチ部12による所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生する開閉信号発生手段111a、この開閉信号を参照しつつ、パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置を検出する位置検出手段111b、開閉信号の消滅時点を起点として、後述のオーバーランタイムを計時する計時手段111cを実現する。また、位置検出手段111bは、オーバーランタイム経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返す。
【0033】
駆動回路112は、上記開閉信号を受けてモータ21を正転方向(例えば、ウインドウ31が開方向に移動する方向)、反転方向(例えば、ウインドウ31が閉方向に移動する方向)に回転、又は停止させるためのハイ/ローレベル信号をリレー回路113に出力する。リレー回路113では、ハイ/ローレベル信号を受けて励磁した、ダイオードD1、D2が並列接続されたコイルC1、C2により、リレー接点113c、113dが、リレー接点113a、113e、又は113c、113fのいずれかに切り替えられて、モータ21を正転、反転又は停止させるための駆動電流が出力端子11c、11dに供給される。
【0034】
また、スイッチ部12では、ウインドウ31を開閉させるための周知の手動操作により、スイッチ接点12cが、スイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられる。このスイッチ操作により、スイッチ接点12a、12cのいずれかからの信号が上記マイクロコンピュータ111に与えられて、上記開閉信号が発生される。なお、スイッチ部12は、図示しないが、自動的に継続してウインドウ31を開閉させるためのスイッチ機構やスイッチ接点も有するが、本発明の主旨とは直接関係ないのでここでは省略している。
【0035】
なお、パワーウインドウ制御装置1は、上記電源回路110からの磁気リードスイッチ22に供給するための電源出力端子11eや磁気リードスイッチ22からのパルスを受信するパルス受信端子11fも有している。
【0036】
パワーウインドウモータ装置2は、モータ21及び磁気リードスイッチ22を含んで構成される。モータ21は、その回転駆動力により、自動車のドア3等のウインドウ31を、図中、Dで示すように開方向に移動させたり、Uで示すように閉方向に移動させる。モータ21は、入力端子2c、2dに供給されるパワーウインドウ制御装置1からの電流を受けて、正転、反転又は停止して、ウインドウ31を移動/停止させる。
【0037】
磁気リードスイッチ22は、上記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にひとつづつパルスを発生する。磁気リードスイッチ22は、電源入力端子2eを介してパワーウインドウ制御装置1側から電源供給を受け、パルス送信端子2fを介してパワーウインドウ制御装置1側に発生させたパルスを出力する。
【0038】
磁気リードスイッチ22は、詳しくは、図2に示すように、磁性材料からなる1対のリード片22a、22b、リード接点22c、22dが、所定の混合ガス22eと共にガラス管22内に密封されて構成される周知のデバイスである。そして、モータ21(図1参照)の出力軸21aが正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎に、この出力軸21aに固定された回転検出用マグネット23からリード片22c、22dに至るマグネット23からの磁束が変化し、これにともないリード片接点部22c、22dが開閉して例えばデューティ比50%の矩形パルスが発生する。すなわち、この矩形パルスは、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎に発生する。
【0039】
本発明では、従来のような2相パルス発生器に替えて、磁気リードスイッチ22を利用可能にしているので、パルス発生器の簡素化及びこれにともなうコスト低減の効果が得られる。なお、磁気リードスイッチ22は、請求項中のパルス発生手段22に対応する。
【0040】
なお、パワーウインドウ制御装置1とパワーウインドウモータ装置2とは、各端子及び電線L1〜L4にて電気的に接続されている。すなわち、出力端子11cと入力端子2cとは電線L1にて接続され、出力端子11dと入力端子2dとは電線L2にて接続され、電源出力端子11eと電源入力端子2eとは電線L3にて接続され、そして、パルス受信端子11fとパルス送信端子2fとは電線L4にて接続されている。
【0041】
次に、上記図1に、図3〜図5を加えて、本発明のウインドウの位置検出に係る処理手順等を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出に係る処理手順を示すフローチャートである。図4は、オーバーランタイム計時処理の一例を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【0042】
スイッチ部12の所定操作により、スイッチ接点12cがスイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられると、すなわち、ウインドウ31の開指令又は閉指令がなされると、これに応答してマイクロコンピュータ111は所定の開閉信号を発生させる。詳しくは、この開閉信号は、ウインドウ31を開方向に移動させる第1レベルの信号、ウインドウ31を閉方向に移動させる第2レベルの信号、ウインドウ31を停止させる第3レベルの信号からなる。このような開閉信号は周知であるので、以降の説明では、図5に示すように、代表して一種類の開閉信号だけを用いて説明する。
【0043】
ここでは、例えば、全開位置にあるウインドウ31を閉方向に移動させるべく、スイッチ部12が所定操作されたものとする。そうすると、マイクロコンピュータ111にて発生された開閉信号が駆動回路112に与えられて、リレー回路113からパワーウインドウモータ装置2のモータ21を回転させるための駆動電流が出力される。モータ21はウインドウ31を閉方向に移動させると共に、磁気リードスイッチ22にてこの回転量に応じた数のパルスが生成される。そして、このパルスが、端子2f、電線L4、端子11fを経て、マイクロコンピュータ111にフィードバックされる。
【0044】
図3のステップS1においては、このパルス(図5のPn〜P16参照)、正確には、このパルスのエッジの検出が待機されている(ステップS1のN)。ここで、パルスは矩形であり、エッジ検出は立ち上がり及び立ち下がりのタイミングでなされる。ステップS1において、パルスのエッジが検出されるとステップS2に進む。
【0045】
ステップS2においては、オーバーランタイムの経過が判定され、オーバーランタイムが経過していればステップS5に進み(ステップS2のY)、経過してなければステップS3に進む(ステップS2のN)。オーバーランタイムとは、上記開閉信号の消滅後にも、ウインドウ31の継続移動等にともないモータ21が慣性で回転し続けて停止するまでの時間であり、この時間は予め試験等により取得されて設定される。
【0046】
オーバーランタイムの計時には、マイクロコンピュータ111に含まれるタイマ(不図示)が利用される。このタイマは、例えば、図4に示すように、開閉信号消滅時に計時開始し(ステップS201aのY、ステップS202a)、開閉信号発生時まで計時を継続するように制御される(ステップS201aのN、ステップS202bのN)。そして、開閉信号発生時には、このタイマはリセットされて(ステップS201aのN、ステップS202bのY)、この後の開閉信号消滅を待機する(ステップS201aのN、ステップS202bのN)。この図4に示す処理は、図3の処理とは独立的に実行されており、図3のステップS2において、このタイマの計時値が参照されて、オーバーランタイムの経過が判定される。なお、図4の処理手順は請求項の計時手段に対応する。
【0047】
ステップS3においては、開閉信号がウインドウ開を示す開信号か、ウインドウ閉を示す閉信号かが判定される。すなわち、上記第1レベルの信号か、第2レベルの信号が判定される。ここで、閉信号と判定されるとステップS4aに進んでウインドウ31の位置を示すカウント値がカウントアップされ(不図示)、開信号と判定されるとステップS4bに進んでこのカウント値がカウントダウンされる。そして、ステップS1に戻って、上述の処理が繰り返される。このような処理の繰り返しにより、例えば、ウインドウ31が全開位置から閉方向に移動している際には、図5のN、N−1、…、に示すように、カウント値がカウントダウンされる。逆に、ウインドウ31が全開方向に移動している際には、図示しないが、カウント値はカウントアップされる。
【0048】
一方、ステップS2において、オーバーランタイムが経過したと判定されると、ステップS5以降の処理に進む。ここでの処理は、オーバーランタイムの経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すためのものである。すなわち、ステップS5においては、スイッチフラグSWの値が0であるか1であるかが判定される(初期状態では例えば0に設定されているものとする)。スイッチフラグSWが0の場合には、ステップS6aにおいてカウントアップされた後、ステップS7aにおいてスイッチフラグSWが1に変更され、スイッチフラグSWが1の場合には、ステップS6bにおいてカウントダウンされた後、ステップS7bにおいてスイッチフラグSWが0に変更されて、上記ステップS1に戻る。なお、図3の処理手順は、請求項の位置検出手段に対応する。
【0049】
補足説明すると、図5に示すように、オーバーランタイムT1中に発生したパルスP20、P18に対しては、これ以前と同様に、カウントダウン又はカウントアップが継続される。しかし、オーバーランタイムT1経過後に発生したパルスPe1、Pe2に対しては、カウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、オーバーランタイムT1直前のパルスのカウント値が維持される。すなわち、オーバーランタイムT1経過後には外部から力、例えば振動等、が加わっても、ウインドウ31は大きく変動することがないと想定して、上記カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すことにより、計算上のウインドウ31の位置も変動しないようにしている。したがって、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出ができる。
【0050】
このように、本発明の一実施形態によれば、パルス発生手段として、2相パルス発生器の替わりに磁気リードスイッチを利用可能としているので、パルス発生器及び制御部の簡素化、並びに電線数の削減等の効果が得られる。また、オーバーランタイムを設定することにより、現実に即した正確なウインドウの位置検出も可能となる。更に、正確に位置検出できるので、挟み込み検知モードと締め切りモードとの切替も確実に行うことができる。
【0051】
なお、明細書中のウインドウの開閉とは、最も一般的な上下方向の開閉の他に、横方向の開閉や場合によっては斜め方向への開閉も含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、従来のように、2個のホール素子を用いた2相パルス発生器及び2相パルスを受けてカウントアップ又はカウントダウンする手段が不要となる。この結果、パルス発生器及びこれにともなう制御部の構成の簡素化を達成すると共に、パルス発生器と制御部との間の電線数を削減することができる。
【0053】
また、請求項2記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間が計時され、この所定時間中もパルス数がカウントされ続けるので、開閉信号の消滅後の慣性動作によるウインドウ31の移動も計上される。したがって、より正確にウインドウ31の位置検出ができる。
【0054】
また、請求項3、4及び5記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間、すなわち慣性動作が考慮されたオーバーランタイムT1、が計時され、開閉信号が消滅して更に所定時間の経過後には、例えばカウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、所定時間経過直前のパルスのカウント値が維持されるので、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出ができる。
【0055】
また、請求項6記載の発明によれば、1相パルスを発生させればよいので、簡易な構成の磁気式リードスイッチが利用可能となる。したがって、より一層の構成の簡素化及びこれにともなうコスト低減の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーウインドウ装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】パルス発生手段としての磁気リードスイッチを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図4】オーバーランタイム計時処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【図6】従来のパワーウインドウ装置を示すブロック図である。
【図7】2相パルス発生器を示す説明図である。
【図8】従来のウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 パワーウインドウ制御装置
2 パワーウインドウモータ装置
3 ドア
11 制御部
12 スイッチ部
21 モータ
22 磁気リードスイッチ
31 ウインドウ
111 マイクロコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーウインドウ制御装置に関し、特に、簡素化を達成しつつ、正確にウインドウの位置検出もできるパワーウインドウ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、周知のように、多くの自動車には、スイッチ操作に応答して電動でウインドウの開閉を行う、いわゆるパワーウインドウ制御装置が搭載されている。図6は、従来のパワーウインドウ装置を示すブロック図である。図7は、2相パルス発生器を示す説明図である。図8は、従来のウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【0003】
図6に示すように、従来のパワーウインドウ装置は、パワーウインドウ制御装置1′及びパワーウインドウモータ装置2′から基本的に構成される。パワーウインドウ制御装置1′は、制御部11′及びスイッチ部12を含んで構成される。
【0004】
制御部11′は、電源回路110、マイクロコンピュータ111′、駆動回路112、リレー回路113等から構成される。電源回路110は、電源入力端子11aを介して、図示しない車載バッテリから電源供給を受けてこれを所定電圧に変換してパワーウインドウ装置の各部に分配する。マイクロコンピュータ111′は、イグニッション端子11bを介してイグニッション信号を受けて起動/停止する。
【0005】
マイクロコンピュータ111′は、そのCPUによる制御により、スイッチ部12による所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生させたり、2相パルス発生器22′からの2相パルスを受けてパルス値をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置を検出する。
【0006】
駆動回路112は、上記開閉信号を受けてモータ21を正転、反転、又は停止させるためのハイ/ローレベル信号をリレー回路113に出力する。リレー回路113では、ハイ/ローレベル信号を受けて励磁した、ダイオードD1、D2が並列接続されたコイルC1、C2により、リレー接点113c、113dが、リレー接点113a、113e、又は113c、113fのいずれかに切り替えられて、モータ21を正転、反転又は停止させるための駆動電流が出力端子11c、11dに供給される。
【0007】
また、スイッチ部12では、ウインドウ31を開閉させるための周知の手動操作により、スイッチ接点12cが、スイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられる。このスイッチ操作により、スイッチ接点12a、12cのいずれかからの信号が上記マイクロコンピュータ111′に与えられて、上記開閉信号が発生される。
【0008】
なお、パワーウインドウ制御装置1′は、上記電源回路110からの2相パルス発生器22′に供給するための電源出力端子11jや2相パルス発生器22′からのパルスを受信するパルス受信端子11e、11iも有している。
【0009】
パワーウインドウモータ装置2′は、モータ21及び2相パルス発生器22′を含んで構成される。モータ21は、その回転駆動力により、自動車のドア3等のウインドウ31を、図中、Dで示すように開方向に移動させたり、Uで示すように閉方向に移動させる。モータ21は、入力端子2c、2dに供給されるパワーウインドウ制御装置1からの電流を受けて、正転、反転又は停止して、ウインドウ31を移動/停止させる。
【0010】
2相パルス発生器22′は、図7に示すように、所定方向への磁界がかかると起電力を生じるホールIC24c、24dと、各ホールIC24c、24dの起電力をディジタル変換するA/Dコンバータ24e、24fとを有している。ホールIC24c、24dは、モータ21の出力軸21aの径方向において、この出力軸21aから等距離で、出力軸21aの周方向に90度位置をずらした箇所に配設されている。
【0011】
2相パルス発生器22′では、出力軸21aに固着されたマグネット23の作る磁界が、出力軸21aの回転により変化するのにともない、各ホールIC24c、24dに起電力が生じる。そして、この起電力により、図8に示すように、デューティ比50%の2相パルスPa、Pbが、例えば、出力軸21aが1回転する毎に1個づつ発生するように構成されている。
【0012】
なお、パワーウインドウ制御装置1′とパワーウインドウモータ装置2′とは、各端子及び電線L1〜L3、L5〜L7にて電気的に接続されている。すなわち、出力端子11cと入力端子2cとは電線L1にて接続され、出力端子11dと入力端子2dとは電線L2にて接続され、電源出力端子11eと電源入力端子2eとは電線L3にて接続され、パルス受信端子11h、11iとパルス送信端子2h、2iとは電線L5、L6にて、そして、アース端子11jと2jとが接続されている。
【0013】
このような構成において、スイッチ部12の所定操作により、スイッチ接点12cがスイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられ、ウインドウ31の開指令又は閉指令がなされると、これに応答してマイクロコンピュータ111′は所定の開閉信号を発生させる。そうすると、この開閉信号が駆動回路112に与えられて、リレー回路113からパワーウインドウモータ装置2のモータ21を回転させるための駆動電流が出力される。モータ21はウインドウ31を開方向又は閉方向に移動させると共に、2相パルス発生器22′にてこの回転量に応じた数の2相パルスが生成される。そして、この2相パルスが、端子2h、2i電線L4、L6、端子11h、11iを経て、マイクロコンピュータ111′にフィードバックされる。
【0014】
例えば、ウインドウ31が閉方向に移動するようにモータ21が回転すると、2相パルス発生器22′では、図8のイに示すように、パルスPaがパルスPbに先行し、逆に、ウインドウ31が開く方向に移動するようにモータ21が回転すると、図8のロに示すように、パルスPbがパルスPaに先行して発生される。マイクロコンピュータ111′では、このような2相パルスの立ち上がり及び立ち下がりのエッジが、カウント値Ca、Cbとしてカウントされる。
【0015】
パルスPaがパルスPbに先行している場合にはカウント値Ca、Cbはカウントダウンされ、逆に、パルスPbがパルスPaに先行している場合には、カウント値Ca、Cbはカウントアップされる。このようなカウント値Ca、Cbに基づいて、ウインドウ31の位置が検出される。特に、ウエザーストリップの4mmを境DLにして、挟み込み検知モード(So)と、締め切りモード(Sc)との切替が行われる。このような従来のパワーウインドウ装置は下記の特許文献1にも示されている。
【0016】
【特許文献1】
特開平8−199907号公報(図3、図4)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパワーウインドウ装置では、2相パルスを発生させるために、2つのホールICを有するパルス発生器が必要となっていた。したがって、これにともないパルス発生器及び制御部の複雑化並びに電線数の増加等の問題が発生していた。
【0018】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、構成を簡素化しつつ、正確にウインドウの位置検出もできるパワーウインドウ装置を提供することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のパワーウインドウ装置は、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生する開閉信号発生手段111aと、前記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生するパルス発生手段22と、前記開閉信号を参照しつつ、前記パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づき前記ウインドウ31の位置を検出する位置検出手段111bと、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、上記課題を解決するためになされた請求項2記載のパワーウインドウ装置は、請求項1記載のパワーウインドウ装置において、前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段111cを更に含み、前記位置検出手段111bは、前記所定時間中も、前記パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンし続ける、ことを特徴とする。
【0021】
また、上記課題を解決するためになされた請求項3記載のパワーウインドウ装置は、請求項1記載のパワーウインドウ装置において、前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段111cを更に含み、前記位置検出手段111bは、前記開閉信号が消滅し、更に前記所定時間の経過後には、前記所定時間経過直前のパルスのカウント値を維持する、ことを特徴とする。
【0022】
また、上記課題を解決するためになされた請求項4記載のパワーウインドウ装置は、請求項3記載のパワーウインドウ装置において、前記位置検出手段111bは、前記所定時間経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すことにより前記カウント値を維持する、ことを特徴とする。
【0023】
また、上記課題を解決するためになされた請求項5記載のパワーウインドウ装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置において、前記所定時間は、前記開閉信号の消滅後にも前記モータ21が慣性で回転し続けて停止するまでの時間であるオーバーランタイムT1とする、ことを特徴とする。
【0024】
また、上記課題を解決するためになされた請求項6記載のパワーウインドウ装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置において、前記パルス発生手段22は、前記モータ21の出力軸に固定された回転検出用マグネット23の磁力により、前記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生する磁気式リードスイッチ22を含んで構成される、ことを特徴とする。
【0025】
請求項1記載の発明によれば、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、2相パルス発生器が不要となる。
【0026】
また、請求項2記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間が計時され、この所定時間中もパルス数がカウントされ続けるので、開閉信号の消滅後の慣性動作によるウインドウ31の移動も計上される。
【0027】
また、請求項3、4及び5記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間、すなわち慣性動作が考慮されたオーバーランタイムT1、が計時され、開閉信号が消滅して更にこの所定時間の経過後には、例えばカウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、所定時間経過直前のパルスのカウント値が維持されるので、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出がなされる。
【0028】
また、請求項6記載の発明によれば、1相パルスを発生させればよいので、簡易な構成の磁気式リードスイッチが利用可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のパワーウインドウ装置の一実施形態に係るブロック図である。図2は、パルス発生手段としての磁気リードスイッチを示す説明図である。
【0030】
図1に示すように、本パワーウインドウ装置は、パワーウインドウ制御装置1及びパワーウインドウモータ装置2から基本的に構成される。パワーウインドウ制御装置1は、制御部11及びスイッチ部12を含んで構成される。
【0031】
制御部11は、電源回路110、マイクロコンピュータ111、駆動回路112、リレー回路113等から構成される。電源回路110は、電源入力端子11aを介して、図示しない車載バッテリから電源供給を受けてこれを所定電圧に変換してパワーウインドウ装置の各部に分配する。マイクロコンピュータ111は、イグニッション端子11bを介してイグニッション信号を受けて起動/停止し、周知のように、基本的にCPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリー)、及びRAM(随時書き込み読み出しメモリー)を含み、CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。
【0032】
このマイクロコンピュータ111は、上記CPUによる制御により、スイッチ部12による所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号を発生する開閉信号発生手段111a、この開閉信号を参照しつつ、パルス発生手段22が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置を検出する位置検出手段111b、開閉信号の消滅時点を起点として、後述のオーバーランタイムを計時する計時手段111cを実現する。また、位置検出手段111bは、オーバーランタイム経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返す。
【0033】
駆動回路112は、上記開閉信号を受けてモータ21を正転方向(例えば、ウインドウ31が開方向に移動する方向)、反転方向(例えば、ウインドウ31が閉方向に移動する方向)に回転、又は停止させるためのハイ/ローレベル信号をリレー回路113に出力する。リレー回路113では、ハイ/ローレベル信号を受けて励磁した、ダイオードD1、D2が並列接続されたコイルC1、C2により、リレー接点113c、113dが、リレー接点113a、113e、又は113c、113fのいずれかに切り替えられて、モータ21を正転、反転又は停止させるための駆動電流が出力端子11c、11dに供給される。
【0034】
また、スイッチ部12では、ウインドウ31を開閉させるための周知の手動操作により、スイッチ接点12cが、スイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられる。このスイッチ操作により、スイッチ接点12a、12cのいずれかからの信号が上記マイクロコンピュータ111に与えられて、上記開閉信号が発生される。なお、スイッチ部12は、図示しないが、自動的に継続してウインドウ31を開閉させるためのスイッチ機構やスイッチ接点も有するが、本発明の主旨とは直接関係ないのでここでは省略している。
【0035】
なお、パワーウインドウ制御装置1は、上記電源回路110からの磁気リードスイッチ22に供給するための電源出力端子11eや磁気リードスイッチ22からのパルスを受信するパルス受信端子11fも有している。
【0036】
パワーウインドウモータ装置2は、モータ21及び磁気リードスイッチ22を含んで構成される。モータ21は、その回転駆動力により、自動車のドア3等のウインドウ31を、図中、Dで示すように開方向に移動させたり、Uで示すように閉方向に移動させる。モータ21は、入力端子2c、2dに供給されるパワーウインドウ制御装置1からの電流を受けて、正転、反転又は停止して、ウインドウ31を移動/停止させる。
【0037】
磁気リードスイッチ22は、上記モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にひとつづつパルスを発生する。磁気リードスイッチ22は、電源入力端子2eを介してパワーウインドウ制御装置1側から電源供給を受け、パルス送信端子2fを介してパワーウインドウ制御装置1側に発生させたパルスを出力する。
【0038】
磁気リードスイッチ22は、詳しくは、図2に示すように、磁性材料からなる1対のリード片22a、22b、リード接点22c、22dが、所定の混合ガス22eと共にガラス管22内に密封されて構成される周知のデバイスである。そして、モータ21(図1参照)の出力軸21aが正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎に、この出力軸21aに固定された回転検出用マグネット23からリード片22c、22dに至るマグネット23からの磁束が変化し、これにともないリード片接点部22c、22dが開閉して例えばデューティ比50%の矩形パルスが発生する。すなわち、この矩形パルスは、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎に発生する。
【0039】
本発明では、従来のような2相パルス発生器に替えて、磁気リードスイッチ22を利用可能にしているので、パルス発生器の簡素化及びこれにともなうコスト低減の効果が得られる。なお、磁気リードスイッチ22は、請求項中のパルス発生手段22に対応する。
【0040】
なお、パワーウインドウ制御装置1とパワーウインドウモータ装置2とは、各端子及び電線L1〜L4にて電気的に接続されている。すなわち、出力端子11cと入力端子2cとは電線L1にて接続され、出力端子11dと入力端子2dとは電線L2にて接続され、電源出力端子11eと電源入力端子2eとは電線L3にて接続され、そして、パルス受信端子11fとパルス送信端子2fとは電線L4にて接続されている。
【0041】
次に、上記図1に、図3〜図5を加えて、本発明のウインドウの位置検出に係る処理手順等を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出に係る処理手順を示すフローチャートである。図4は、オーバーランタイム計時処理の一例を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【0042】
スイッチ部12の所定操作により、スイッチ接点12cがスイッチ接点12a、12cのいずれかに切り替えられると、すなわち、ウインドウ31の開指令又は閉指令がなされると、これに応答してマイクロコンピュータ111は所定の開閉信号を発生させる。詳しくは、この開閉信号は、ウインドウ31を開方向に移動させる第1レベルの信号、ウインドウ31を閉方向に移動させる第2レベルの信号、ウインドウ31を停止させる第3レベルの信号からなる。このような開閉信号は周知であるので、以降の説明では、図5に示すように、代表して一種類の開閉信号だけを用いて説明する。
【0043】
ここでは、例えば、全開位置にあるウインドウ31を閉方向に移動させるべく、スイッチ部12が所定操作されたものとする。そうすると、マイクロコンピュータ111にて発生された開閉信号が駆動回路112に与えられて、リレー回路113からパワーウインドウモータ装置2のモータ21を回転させるための駆動電流が出力される。モータ21はウインドウ31を閉方向に移動させると共に、磁気リードスイッチ22にてこの回転量に応じた数のパルスが生成される。そして、このパルスが、端子2f、電線L4、端子11fを経て、マイクロコンピュータ111にフィードバックされる。
【0044】
図3のステップS1においては、このパルス(図5のPn〜P16参照)、正確には、このパルスのエッジの検出が待機されている(ステップS1のN)。ここで、パルスは矩形であり、エッジ検出は立ち上がり及び立ち下がりのタイミングでなされる。ステップS1において、パルスのエッジが検出されるとステップS2に進む。
【0045】
ステップS2においては、オーバーランタイムの経過が判定され、オーバーランタイムが経過していればステップS5に進み(ステップS2のY)、経過してなければステップS3に進む(ステップS2のN)。オーバーランタイムとは、上記開閉信号の消滅後にも、ウインドウ31の継続移動等にともないモータ21が慣性で回転し続けて停止するまでの時間であり、この時間は予め試験等により取得されて設定される。
【0046】
オーバーランタイムの計時には、マイクロコンピュータ111に含まれるタイマ(不図示)が利用される。このタイマは、例えば、図4に示すように、開閉信号消滅時に計時開始し(ステップS201aのY、ステップS202a)、開閉信号発生時まで計時を継続するように制御される(ステップS201aのN、ステップS202bのN)。そして、開閉信号発生時には、このタイマはリセットされて(ステップS201aのN、ステップS202bのY)、この後の開閉信号消滅を待機する(ステップS201aのN、ステップS202bのN)。この図4に示す処理は、図3の処理とは独立的に実行されており、図3のステップS2において、このタイマの計時値が参照されて、オーバーランタイムの経過が判定される。なお、図4の処理手順は請求項の計時手段に対応する。
【0047】
ステップS3においては、開閉信号がウインドウ開を示す開信号か、ウインドウ閉を示す閉信号かが判定される。すなわち、上記第1レベルの信号か、第2レベルの信号が判定される。ここで、閉信号と判定されるとステップS4aに進んでウインドウ31の位置を示すカウント値がカウントアップされ(不図示)、開信号と判定されるとステップS4bに進んでこのカウント値がカウントダウンされる。そして、ステップS1に戻って、上述の処理が繰り返される。このような処理の繰り返しにより、例えば、ウインドウ31が全開位置から閉方向に移動している際には、図5のN、N−1、…、に示すように、カウント値がカウントダウンされる。逆に、ウインドウ31が全開方向に移動している際には、図示しないが、カウント値はカウントアップされる。
【0048】
一方、ステップS2において、オーバーランタイムが経過したと判定されると、ステップS5以降の処理に進む。ここでの処理は、オーバーランタイムの経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すためのものである。すなわち、ステップS5においては、スイッチフラグSWの値が0であるか1であるかが判定される(初期状態では例えば0に設定されているものとする)。スイッチフラグSWが0の場合には、ステップS6aにおいてカウントアップされた後、ステップS7aにおいてスイッチフラグSWが1に変更され、スイッチフラグSWが1の場合には、ステップS6bにおいてカウントダウンされた後、ステップS7bにおいてスイッチフラグSWが0に変更されて、上記ステップS1に戻る。なお、図3の処理手順は、請求項の位置検出手段に対応する。
【0049】
補足説明すると、図5に示すように、オーバーランタイムT1中に発生したパルスP20、P18に対しては、これ以前と同様に、カウントダウン又はカウントアップが継続される。しかし、オーバーランタイムT1経過後に発生したパルスPe1、Pe2に対しては、カウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、オーバーランタイムT1直前のパルスのカウント値が維持される。すなわち、オーバーランタイムT1経過後には外部から力、例えば振動等、が加わっても、ウインドウ31は大きく変動することがないと想定して、上記カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すことにより、計算上のウインドウ31の位置も変動しないようにしている。したがって、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出ができる。
【0050】
このように、本発明の一実施形態によれば、パルス発生手段として、2相パルス発生器の替わりに磁気リードスイッチを利用可能としているので、パルス発生器及び制御部の簡素化、並びに電線数の削減等の効果が得られる。また、オーバーランタイムを設定することにより、現実に即した正確なウインドウの位置検出も可能となる。更に、正確に位置検出できるので、挟み込み検知モードと締め切りモードとの切替も確実に行うことができる。
【0051】
なお、明細書中のウインドウの開閉とは、最も一般的な上下方向の開閉の他に、横方向の開閉や場合によっては斜め方向への開閉も含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、所定のスイッチ操作に応答して、モータ21によりウインドウ31を開閉させるための開閉信号が発生される。また、モータ21が正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスが発生される。そして、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照しつつ、発生されたパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づきウインドウ31の位置が検出される。このように、ウインドウ31を開閉させるための開閉信号を参照することにより、ウインドウ31の開閉方向を特定することができるので、従来のように、2個のホール素子を用いた2相パルス発生器及び2相パルスを受けてカウントアップ又はカウントダウンする手段が不要となる。この結果、パルス発生器及びこれにともなう制御部の構成の簡素化を達成すると共に、パルス発生器と制御部との間の電線数を削減することができる。
【0053】
また、請求項2記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間が計時され、この所定時間中もパルス数がカウントされ続けるので、開閉信号の消滅後の慣性動作によるウインドウ31の移動も計上される。したがって、より正確にウインドウ31の位置検出ができる。
【0054】
また、請求項3、4及び5記載の発明によれば、開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間、すなわち慣性動作が考慮されたオーバーランタイムT1、が計時され、開閉信号が消滅して更に所定時間の経過後には、例えばカウントアップ及びカウントダウンが交互に繰り返されて、所定時間経過直前のパルスのカウント値が維持されるので、現実に即した正確なウインドウ31の位置検出ができる。
【0055】
また、請求項6記載の発明によれば、1相パルスを発生させればよいので、簡易な構成の磁気式リードスイッチが利用可能となる。したがって、より一層の構成の簡素化及びこれにともなうコスト低減の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーウインドウ装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】パルス発生手段としての磁気リードスイッチを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図4】オーバーランタイム計時処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係り、ウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【図6】従来のパワーウインドウ装置を示すブロック図である。
【図7】2相パルス発生器を示す説明図である。
【図8】従来のウインドウの位置検出法を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 パワーウインドウ制御装置
2 パワーウインドウモータ装置
3 ドア
11 制御部
12 スイッチ部
21 モータ
22 磁気リードスイッチ
31 ウインドウ
111 マイクロコンピュータ
Claims (6)
- 所定のスイッチ操作に応答して、モータによりウインドウを開閉させるための開閉信号を発生する開閉信号発生手段と、
前記モータが正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生するパルス発生手段と、
前記開閉信号を参照しつつ、前記パルス発生手段が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンして、これに基づき前記ウインドウの位置を検出する位置検出手段と、
を含むことを特徴とするパワーウインドウ装置。 - 請求項1記載のパワーウインドウ装置において、
前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段を更に含み、
前記位置検出手段は、前記所定時間中も、前記パルス発生手段が発生したパルス数をカウントアップ又はカウントダウンし続ける、
ことを特徴とするパワーウインドウ装置。 - 請求項1記載のパワーウインドウ装置において、
前記開閉信号の消滅時点を起点として、予め定められた所定時間を計時する計時手段を更に含み、
前記位置検出手段は、前記開閉信号が消滅し、更に前記所定時間の経過後には、前記所定時間経過直前のパルスのカウント値を維持する、
ことを特徴とするパワーウインドウ装置。 - 請求項3記載のパワーウインドウ装置において、
前記位置検出手段は、前記所定時間経過後に発生したパルスに応答して、カウントアップ及びカウントダウンを交互に繰り返すことにより前記カウント値を維持する、
ことを特徴とするパワーウインドウ装置。 - 請求項4記載のパワーウインドウ装置において、
前記所定時間は、前記開閉信号の消滅後にも前記モータが慣性で回転し続けて停止するまでの時間であるオーバーランタイムとする、
ことを特徴とするパワーウインドウ装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置において、
前記パルス発生手段は、前記モータの出力軸に固定された回転検出用マグネットの磁力により、前記モータが正逆いずれかの方向に所定量だけ回転する毎にパルスを発生する磁気式リードスイッチを含んで構成される、
ことを特徴とするパワーウインドウ装置。
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---|---|---|---|
JP2002369389A JP2004197487A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | パワーウインドウ装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369389A JP2004197487A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | パワーウインドウ装置 |
Publications (1)
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---|---|
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ID=32765625
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004197487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102889039A (zh) * | 2012-10-15 | 2013-01-23 | 郭景华 | 一种车窗防夹系统及防夹力的实时标定方法 |
CN105201319A (zh) * | 2015-11-06 | 2015-12-30 | 武汉理工大学 | 一种基于双霍尔传感器与直流电机的四门车窗防夹方法 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369389A patent/JP2004197487A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102889039A (zh) * | 2012-10-15 | 2013-01-23 | 郭景华 | 一种车窗防夹系统及防夹力的实时标定方法 |
CN105201319A (zh) * | 2015-11-06 | 2015-12-30 | 武汉理工大学 | 一种基于双霍尔传感器与直流电机的四门车窗防夹方法 |
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