JP2004196518A - パレタイザー - Google Patents

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和広 石川
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Abstract

【構成】パレタイザーのパレットを下降させながら、投出コンベヤから物品を投げ出して積み付ける。上面が平滑でない物品を積付るため、投出コンベヤの下部に出退自在のスライドプレートを設け、物品の投出と同時にスライドプレートを前進させて、物品を受け止める。次いでスライドプレートを後退させて、物品を落とし、積み付ける。
【効果】上面が平滑でなく、積み付け済みの物品上で次の物品が滑りにくい場合でも、物品を傷つけずに積み付けることができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明は、コンベヤから搬送されてきた物品をパレット上に積み付ける、パレタイザーに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特公平7−67975号公報
【0004】
特許文献1は、コンベヤからパレットへ、物品を投げ出すようにして積み付けるパレタイザーを開示している。コンベヤには物品の背の高さに比例したピッチで物品を供給し、パレットは一定速度で下降させる。このためパレットが1物品分下降すると、次の物品がコンベヤの先端に到着して積み付けられる。コンベヤから投げ出された物品は、積み付け済みの物品上を滑るようにして所定の位置まで前進する。ところで上面に凹凸があるような物品を積み付けると、次の物品の底面が下側の物品の凹凸に引っかかって所定の位置まで滑れない。すると積み付け自体が難しくなり、また物品が損傷する恐れがある。物品の上面が摩擦で損傷しやすい場合も、次の物品を滑らせて積み付けるのは難しい。
【0005】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、積み付け済みの物品に凹凸があり、あるいは物品上面が傷つきやすい場合でも、確実に積み付けることができるようにすることにある(請求項1〜3)。
請求項2の発明での追加の課題は、保持手段の具体的な構成を提供することにある。
請求項3の発明での追加の課題は、積み付けのサイクルタイムをなるべく短縮すると共に、積み付ける物品の下面に凹凸があっても、また物品の下面が傷つきやすくても、積み付けることができるようにすることにある。
【0006】
【発明の構成】
この発明は、コンベヤに対してパレットを相対的に下降させながら、コンベヤから物品をパレットへ投げ出して積み付けるパレタイザーにおいて、パレットに積み付け済みの物品の上部位置と退避位置との間で出退自在な保持手段を設けて、前記コンベヤから投げ出された物品を前記保持手段で保持し、該物品が前記コンベヤから離れた後に積み付け済みの物品上に落として積み付けるようにしたことを特徴とする(請求項1)。
なおこの明細書において、積み付けとパレタイズとは同義語とする。
この発明では、パレットはコンベヤに対して相対的に下降し、パレットを下降させても(実施例)、あるいはその逆にコンベヤを上昇させても良い。
【0007】
保持手段は、パレットの左右両外側からコンベヤの前面に平行に出退する、あるいはコンベヤとはパレットの反対側から出退する等でも良い。また保持手段はネットや複数本のローラやワイヤ等で構成しても良い。しかし好ましくは、前記保持手段を、前記コンベヤの下部から出退するプレート状の部材で構成する(請求項2)。
【0008】
特にまた好ましくは、前記コンベヤから物品を投げ出す際に、前記プレート状の部材を前進させながら投げ出された物品を受け止めるようにする(請求項3)。
【0009】
【発明の作用と効果】
この発明では、上面に凹凸等がある物品や上面が傷つきやすい物品上に、次の物品を積み付ける際に、次の物品を一旦保持手段で保持して落とし込むので、物品上面に凹凸があっても積み付けることができ、また物品上面が傷つくことがない(請求項1)。
【0010】
請求項2の発明では、コンベヤの下部に保持手段を配置するので保持手段の配置が簡単である。保持手段がプレート状の部材からなるので、物品下面に凹凸などがある場合でも物品を確実に保持して落とし込むことができる。
【0011】
請求項3の発明では、プレート状の部材を前進させながら投げ出された物品を受け止めるので、プレート状の部材と物品との相対速度が小さく、物品下面に凹凸等があっても、あるいは下面が損傷しやすい物品でも、静かにプレート状の部材で受け止めることができる。またプレート状の部材の前進と物品の投出とを同時に行うので、積み付けのサイクルタイムを短くできる。
【0012】
【実施例】
図1〜図7に、実施例とその動作とを示す。これらの図において、2はパレタイザーで、4−1〜4−3は3本の平行な上流側コンベヤで、パレタイザー2へと物品を供給する。なお上流側コンベヤ4−1〜4−3は、パレタイザー2の一部と見なしてもよいが、パレタイザー2とは別の関連設備と見なしてもよい。5−1〜5−3は斜行コンベヤで、それぞれ上流側コンベヤ4−1〜4−3に接続され、ローラの軸方向がコンベヤの幅方向に対して斜めを向いている。そして斜行コンベヤ5−1では、図1の右側に物品を幅寄せして搬送し、斜行コンベヤ5−2,5−3では、物品を図の左側に幅寄せして搬送する。なお斜行コンベヤ5−1〜5−3の構造や種類自体は任意である。また斜行コンベヤ5−1は、斜行コンベヤ5−2,5−3に対して幅広のコンベヤにする。
【0013】
6−1〜6−3は投出コンベヤで、パレット22に対して物品を投げ出す。投出コンベヤ6−1〜6−3は、それぞれ斜行コンベヤ5−1〜5−3に接続され、3列に直列に接続したコンベヤ列での先端のコンベヤである。斜行コンベヤ6−1〜6−3は、パルス的に起動が可能で、コンベヤ6−1〜6−3の先端の物品投出位置で停止している物品を、コンベヤのパルス起動(急起動)により、パレット22上へ加速して投げ出す。また投出コンベヤ6−1〜6−3は投出速度が可変で、物品の搬送速度には、斜行コンベヤ5−1〜5−3から投出コンベヤ6−1〜6−3の先端の物品投出位置まで物品を搬送する速度と、この位置から急起動して物品を投げ出す速度の2系統の速度がある。そして前記のように投出速度は可変で、斜行コンベヤ5−1〜5−3から送り込まれた物品を投出コンベヤ6−1〜6−3の先端まで搬送する速度を、いずれかの投出速度と等しくしてもよい。
【0014】
さらに投出コンベヤ6−1〜6−3が物品を投出位置まで搬送する速度は、斜行コンベヤ5−1〜5−3での物品搬送速度よりも速くし、2つ以上の物品が連続して送り込まれた場合、これらを斜行コンベヤ5−1〜5−3と投出コンベヤ6−1〜6−3との境界で1物品ずつ切り出して分離し、1物品ずつ投出位置まで搬送できるようにする。なお投出コンベヤ6−1〜6−3には、物品との摩擦が大きく、物品を停止状態から急加速しやすいベルトコンベヤを用いることが好ましい。また投出コンベヤ6−1の幅を投出コンベヤ6−2,6−3の幅よりも大きくし、やや大型の物品を斜行コンベヤ5−1及び投出コンベヤ6−1で処理し、これよりもサイズの小さな物品を斜行コンベヤ5−2,5−3や投出コンベヤ6−2,6−3で処理できるようにする。
【0015】
図2などに示すように、斜行コンベヤ5−1及び投出コンベヤ6−1と、斜行コンベヤ5−2及び投出コンベヤ6−2との間には、ガイド7を設けて、物品が斜行コンベヤ5−1と斜行コンベヤ5−2との間の境界などを乗り越えないようにする。ガイド7は、斜行コンベヤ5−1,5−2がコンベヤ間の境界へ幅寄せするように物品を搬送するので、幅寄せの限界位置を定める。物品がコンベヤ間の境界を越えようとするのは、主として斜行コンベヤ5−1,5−2の間なので、投出コンベヤ6−1,6−2の間にはガイド7を設けなくてもよい。またガイド7に代えて、斜行コンベヤ5−1,5−2の側面方向端部に、壁状の乗り越え防止部材などを設けてもよい。またガイド7は鉛直方向上側あるいは鉛直方向下側に退避して、コンベヤ5−1,5−2間の境界や、コンベヤ6−1,6−2間の境界から出没自在にすることが好ましい。これはコンベヤ6−1〜6−3の全幅を用いて、多数個の物品を一括してパレットに投げ出す際に、ガイド7が邪魔にならないようにするためである。
【0016】
斜行コンベヤ5−2と斜行コンベヤ5−3の境界、並びに投出コンベヤ6−2と投出コンベヤ6−3との境界には、可動ガイド8を設け、図2の左右方向(各コンベヤの幅方向)に水平動できるようにする。また可動ガイド8は、図2の鉛直方向上側に退避できるようにする。9は複数個のコロやボールなどから成るフリーローラで、投出コンベヤ6−2と投出コンベヤ6−3との境界に設ける。
【0017】
可動ガイド8並びにフリーローラ9の役割について説明する。投出コンベヤ6−2から投げ出す物品の幅を可変にすると、斜行コンベヤ5−2の幅は投出コンベヤ6−2から投げ出す物品幅の上限に合わせて定めることになる。斜行コンベヤ5−2,5−3間に固定のガイドを設けると、投出コンベヤ6−2から投げ出す物品と、投出コンベヤ6−3から投げ出す物品との間に、幅方向に隙間が生じる。そこで可動ガイド8を図2の左右方向にシフト自在にすることにより、投出コンベヤ6−2からの物品と投出コンベヤ6−3からの物品との間に隙間が生じないようにする。可動ガイド8を斜行コンベヤ5−2や投出コンベヤ6−2側に寄せると、斜行コンベヤ5−3上の物品は、コンベヤ間の境界を越えて、図2での左端を可動ガイド8でガイドされ、フリーローラ9上を、投出コンベヤ6−3に引きずられるように滑って移動する。このため、投出コンベヤ6−2から投げ出す物品の幅を可変にしても、投出コンベヤ6−3から投げ出す物品との間に隙間が生じない。
【0018】
投出コンベヤ6−1〜6−3の下部にそれぞれ、スライドプレート12−1〜12−3が出退自在に配置してある。スライドプレート12−1〜12−3は、例えば上面か下面かが平滑でなく、積み付け済みの物品上を滑りにくい物品や、滑らせて積み付けると損傷しやすい物品を積み付けるために用いる。スライドプレート12−1〜12−3の出退機構は任意で、例えば、スライドプレート12−1〜12−3を収容した機構部に対して、チェーン駆動でスライドプレート12−1〜12−3を前後進させるようにすると、物流機器で用いられるスライドフォークと類似の機構で駆動できる。またエア等のシリンダーを用い、あるいはラックとピニオン等を用いても、出退駆動できる。スライドプレート12−1〜12−3は常時は、投出コンベヤ6−1〜6−3の下部に隠れるように後退しており、使用する場合、物品の投出と同時に投出コンベヤ6−1〜6−3の下部から進出して、積み付け済みの物品の上部へ前進し、投出された物品を受け止める。そして物品の投出後に後退して、投出した物品を下部の物品上へ落とすようにして、積み付ける。
【0019】
20はパレタイザー本体で、パレット22を投出コンベヤ6−1〜6−3に対して幅方向並びに前後方向に移動させると共に、パレット22を昇降させるための機構からなっている。24は背板で、投出コンベヤ6−1〜6−3からパレット22上へ投げ出された物品を受け止めて停止させるためのものである。26はチェーンコンベヤなどのコンベヤで、モータ28などにより駆動して、パレット22を投出コンベヤ6−1〜6−3に対して幅方向(左右方向)に移動させる。駆動部30は、コンベヤ26ごとパレット22を昇降させ、パレット22は早送り運動で上昇させ、下降速度は物品の種類に応じて可変にし、例えば複数種類に切替自在にする。またパレット22の下降では、停止と下降再開とを短時間で切り替えられるようにしてある。なお実施例では、コンベヤ6−1〜6−3に対して、パレット22を昇降させるが、パレット22の高さを固定して、コンベヤ6−1〜6−3を昇降させても良い。
【0020】
駆動部30からはアーム31,32が突き出してコンベヤ26を支え、アーム31,32はカウンターウエイト付きのチェーンやロープなどにより昇降する。ここでパレット22の昇降機構自体は、物流機器で公知の適宜の昇降機構を用いればよい。34は例えば一対のレールで、パレット22をコンベヤ6−1〜6−3での物品の搬送方向(前後方向)に沿って前後進させるためのレールである。そしてパレット22を最も投出コンベヤ6−1〜6−3側に寄せた状態では、背板24が投出コンベヤ6−1〜6−3に向き合って、パレット22が大部分コンベア6−1〜6−3,5−1〜5−3の底部に隠れた状態となる。一方パレット22を図1の上方へ最も移動させた状態では、パレット22のコンベヤ6−1〜6−3側の端部が、投出コンベヤ6−1〜6−3のほぼ先端付近に現れるようになる。
【0021】
40,41はパレット22の搬送用コンベヤで、例えばチェーンコンベヤやローラコンベヤなどを用い、ここでは図1の左側のコンベヤ40側からパレット22をコンベヤ26上へ搬入し、コンベヤ26からパレット22はコンベヤ41へと搬出するものとする。42,43は回動装置で、パレット22の向きを例えば90°回動させるためのものであり、ターンテーブル44とパンタグラフなどを用いたリフター45などを用いる。ターンテーブルとリフターの組み合わせに代えて、パレットの昇降と90°回動運動とを組み合わせて実現するためのカム機構などを用いても良い。また回動装置42,43は、パレット22を90°回動させることができればよく、コンベヤ40,41にそれぞれ回動装置42,43を設ける代わりに、その一方にのみ回動装置を設けてもよい。この場合、例えばコンベヤ26へパレットを搬入する前に、回動装置でパレットの向きを90°回動させ、パレットへ物品を積み付けた後に、元のコンベヤにパレットを戻して、同じ回動装置で逆方向あるいは同じ方向に90°回動させればよい。また図1では、パレタイザー本体20の両側にコンベヤ40,41を設けたが、片側にのみ設けるようにしてもよい。さらにパレット22の平面形状は、例えば長方形状である。
【0022】
図2のS1〜S3は、光電スイッチや超音波センサ、あるいはCCDカメラなどを用いたセンサで、投出コンベヤ6−1〜6−3の先端の物品投出位置での物品の有無を検出する。センサM1〜M3は、同様に光電スイッチや超音波センサ、CCDカメラなどからなり、斜行コンベヤ5−1〜5−3と投出コンベヤ6−1〜6−3の境界付近で物品を検出する。これらの結果、斜行コンベヤ5−1〜5−3の先端に物品が到着すると、センサM1〜M3がオンし、投出コンベヤ6−1〜6−3の先端に物品が到着すると、センサS1〜S3がオンする。斜行コンベヤ5−1〜5−3上では、物品を左右方向に幅寄せする力が働くので、物品は搬送方向に沿ってほぼ整列して搬送される。
【0023】
ここで、2つの物品が搬送方向に例えば密着しながら、搬送されてくるとする。この場合、投出コンベヤ6−1〜6−3の搬送速度は、斜行コンベヤ5−1〜5−3の搬送速度よりも速いので、斜行コンベヤ5−1〜5−3から投出コンベヤ6−1〜6−3に物品が乗り移ると、後続の物品との間に隙間が生じる。ここで、先行物品がコンベヤ5−1〜5−3とコンベヤ6−1〜6−3との境界に達したことを、センサM1〜M3で最初に検出する。次いで、先行物品が投出コンベヤ6−1〜6−3に移り終わると、後行物品との間の隙間をセンサM1〜M3で検出して、斜行コンベヤ5−1〜5−3を停止させる。このため2つの物品が密着して斜行コンベヤ5−1〜5−3上を移動しても、1物品ずつに切り出して投出コンベヤ6−1〜6−3へ移動させることができ、後続の物品は斜行コンベヤ5−1〜5−3の先端で停止する。
【0024】
駆動部30側にはセンサH1を設けて、アーム31,32などの位置を検出し、間接的にパレット22の高さを検出する。実施例では3系統のセンサS1〜S3,M1〜M3,H1を設けたが、これらを全て設ける必要はない。例えばパレット22の高さをセンサH1で求める代わりに、パレット22の昇降用モータの回転数などをロータリーエンコーダやレゾルバなどで求めて、パレット22の高さを推定してもよい。さらに物品の先端をセンサM1〜M3で検出した後の、投出コンベヤ6−1〜6−3の搬送距離に基づいて、投出コンベヤ上での物品位置を推定してもよい。
【0025】
図2の50は制御部で、センサS1〜S3,M1〜M3,H1からの信号を入力されて、投出コンベヤ6−1〜6−3の先端の投出位置での物品の有無、並びに斜行コンベヤ5−1〜5−3の先端での物品の有無を検出する。またパレット22の高さを検出し、これにパレット22上に積み付けられている物品の高さを加算して、投出コンベヤ6−1〜6−3から物品を投げ出す高さまでパレット22が下降したかどうかを算出する。制御部50には、図示しない物流コンピュータなどの上位CPU(コントロール・プロセッシング・ユニット)からパレタイズ計画が入力され、これは投げ出す物品の数とその種類、及び積み付けのパターンを表すデータである。パレット22にどのようなパターンで物品を積み付けるか、上下方向に何段分の高さまで物品を積み付けるか、投げ出す各物品の幅や高さ、長さ及び重さ、並びに物品の損傷のしやすさ、物品の種類などが、このデータに記載されている。物品の種類は、例えば通常の物品(スライドプレート不使用)かスライドプレート12−1〜12−3を使用する物品かの種類である。なお積み付けパターンは、制御部50で発生させても良い。
【0026】
これらによって制御部50では、パレット22に物品を積み付けるパターンが定まり、物品の種類に応じてスライドプレート12−1〜12−3を使用するかどうかも定まる。積み付けパターンが定まると、パレット22を90°旋回させて積み付け方向(投出方向)を変更する必要があるかどうか、パレット22をコンベヤ6−1〜6−3の投げ出し方向に直角に水平動させる必要があるかどうかが定まる。この水平動は、左右一列に積み付ける物品の幅と個数に応じて定まり、その際の条件は、ガイド7の位置が左右の物品間の境界となることである。このようにして、パレタイズ計画に基づいて、パレットの旋回の有無と、積み付け途中でのパレットの左右方向位置を、制御部50で求める。
【0027】
制御部50は、これ以外に、物品を投げ出すタイミング(投出タイミング)でのパレット22の高さ、及び投出コンベヤ6−1〜6−3からの物品の投出速度を求める。スライドプレート12−1〜12−3を使用する場合、投出タイミングは、スライドプレート12−1〜12−3を使用しない通常の場合よりも、スライドプレート12−1〜12−3の厚さ分パレットがさらに下降した高さで定まる。さらに投出コンベヤ6−2から投げ出す物品の幅に応じて、可動ガイド8の位置を定める。さらに、スライドプレート12−1〜12−3の使用/不使用、また物品の高低や傷つき易さに応じて、パレット22を下降させる速度を定める。51は投出速度ルール表で、52は下降速度ルール表である。投出速度ルール表51では、物品の長さや幅,高さなどの形状と重量並びに損傷のし易さに応じて、投出コンベヤ6−1〜6−3からの投出速度を決定する。例えば長い物品は短い物品に比べて高速で投げ出すものとする。さらに投出コンベヤ6−1〜6−3を停止状態から急起動した際に、短時間で物品をコンベヤと同じ速度まで加速するのが難しい場合は、重い物品や背の高い物品ほど投出速度を大きくする。また損傷し易い物品に対しては、例えば5〜20%程度、他の場合よりも投出速度を小さくする。
【0028】
下降速度ルール表52では、物品の種類(物品の高低や物品の損傷し易さ)に応じて、パレット22の下降速度を決定する。下降速度は背の高い物品ほど速く、背の低い物品ほど遅くして、背の高い物品でも背の低い物品でも、投出コンベヤ6−1〜6−3からの投出ピッチ(投出間隔)が余り変化しないようにする。また損傷し易い物品に対しては、下降速度を例えば5〜20%程度減少させる。投出速度ルール表51や下降速度ルール表52は、物品の種類を見出しとして、投出速度や下降速度を読み出すための表である。しかしながら表を用いる代わりに、適宜の計算式により投出速度や下降速度を決定してもよい。さらに投出速度や下降速度は制御部50で決定するのではなく、図示しない上位の物流コンピュータ側から指定するようにしてもよい。
【0029】
以上のように、コンベヤ5−1〜5−3,6−1〜6−3,スライドプレート12−1〜12−3及びその駆動系、パレタイザー本体20並びに、コンベヤ40,41と、回動装置42,43、及びこれらの制御系により、パレタイザー2を構成する。
【0030】
図3,図4に、パレット22への物品の積み付けパターンの例を示す。図3では比較的大きな物品a,dを投出コンベヤ6−1から投げ出し、投出コンベヤ6−2からはやや幅の狭い物品b,eを投げ出すので、可動ガイド8はフリーローラ9の中央付近へと移動させる。また投出コンベヤ6−3から物品d,fを投げ出す。なお各物品は1列に多段に積み付け、前の段の物品上に次の段の物品を積み付けるようにする。また投出コンベヤ6−1〜6−3側を向いた、物品の前面ラインを揃えて、投出コンベヤ6−1〜6−3からパレット22上へ物品を投げ出す際の、物品の投出距離をほぼ一定にする。図4の積み付けパターンでは、投出コンベヤ6−1から幅の狭い物品A,Bを左右に平行に投げ出し、物品C、Gはやや幅が広いので、可動ガイド8を投出コンベヤ6−3の付近まで移動させる。
【0031】
図5に、スライドプレート12−1を使用した場合を例に、スライドプレート12−1〜12−3の動作を示す。積み付け済みの物品の上面が平滑でないので、次の物品が前の物品上を滑らずに底面が引っかかる、あるいは積み付け済みの物品の上面が傷つきやすいなどのことがある。このような場合、投出コンベヤ6−1から物品を投出して、積み付け済みの物品上を滑らせるのは問題がある。また物品の底面に凹凸がある場合も、積み付け済みの物品上を滑りにくい。そこでこれらの物品はスライドプレートを使用して積み付け、スライドプレートを使用するかどうかは、物品の種類を基に、例えば制御部で決定する。
【0032】
図5の(A)に示すように、物品15が投出コンベヤ6−1上を搬送されてくる。物品15の投出と同時にスライドプレート12−1が前進して物品15を受け止め(B)、物品をスライドプレート上に一旦完全に載置する(C)。スライドプレートの最大前進位置は、背板の直ぐ手前に限らず、物品を水平に支持できる位置であれば良い。次いでスライドプレートを後退させて(D)、物品15を積み付け済みの物品上に静かに落とすようにして、積み付ける(E)。物品を落下させる際の落下距離を小さくするため、スライドプレートは例えば前進時以上の速度で後退させ、物品の静止を待たずに後退を開始しても良い。また物品の投出と同時にスライドプレートを前進させると、物品の投出速度とスライドプレートの前進速度とを相殺して、スライドプレート上で物品が滑らず、物品を静かに受け止めることができるる。なおスライドプレートの前進速度は、物品の投出速度とほぼ同じ速度にすることが好ましい。このようにすると、底面が傷つきやすい物品や底面に凹凸があって滑りにくい物品でも、容易に積み付けられる。また物品の投出前からスライドプレートの前進を開始しても良いが、投出時にスライドプレートが前進中であることが重要である。
【0033】
図6に、スライドプレートでの積み付けに適した物品を例示する。物品15−1は6缶パックと呼ばれるもので、半ダースなどの単位で缶をボール紙などでパックし、このパックを複数まとめたものである。この場合、缶の上面や下面の凹凸のために滑りにくい。15−2はハーフトレイと呼ばれる容器で、瓶類を上部が露出した姿で収容する。瓶類の上部が露出しているため、次に積み付けるハーフトレイを滑らせると、瓶が破損する恐れがある。15−3はPシェルと呼ばれる容器で上面が開いている。これ以外に、シュリンク包装などの場合、シュリンクフィルムのしわが引っかかって滑りにくく、これに伴ってシュリンクフィルムが破れることがあり、このような場合もスライドプレートを用いるのが好ましい。
【0034】
図7に、スライドプレート使用時の積み付けアルゴリズムを、物品の投出タイミング(投出高さ)の決定を含めて示す。投出コンベヤへ物品は適宜のピッチで搬送されてくる。パレットは横一列分の物品を所定個数ずつ積み付けるごとに上昇して、一定速度で下降しながら、投出コンベヤやスライドプレートから物品が供給されるのを待つ。スライドプレートを使用しない場合、前の物品の上面が投出コンベヤの搬送面以下の高さになった時が、投出タイミングである。スライドプレートを使用する場合、前の物品がスライドプレートと干渉しない高さに下降した時が投出タイミングである。投出タイミングで投出コンベヤ先端の投出位置に物品が存在しない場合、センサでこれを検出して、パレットの下降を停止させる。このためパレットの下降に同期して物品を投出コンベヤへ供給する必要がなく、パレタイザーへの物品の供給系が簡単になる。投出コンベヤやスライドプレートは複数並列に配置され、原則として各々独立に作動する。いずれかの投出コンベヤで物品の供給が間に合わない場合、パレットが下降を停止し、他の投出コンベヤは、パレットが投出高さまで下降しないので、投出せずに待機する。
【0035】
スライドプレートを用いない場合、投出コンベヤから投出タイミングごとに物品を投出すればよいので、以下では説明を省略する。パレットが投出高さまで下降すると、投出コンベヤを作動させ、これと同時にスライドプレートを前進させ、物品を一旦スライドプレート上に支持した後に、スライドプレートを急速に後退させ、前の物品上に積み付ける。このため凹凸のある物品でも、上下で物品の凹凸が係合するように積み付けることができる。また物品を滑らせることに伴う損傷を防止できる。なおこの間、物品はスライドプレートに対してほとんど滑らない。
【0036】
スライドプレートが所定位置まで前進した場合、あるいはこれに加えて投出コンベヤの先端に物品が残っていないことをセンサで検出した場合、投出完了として、スライドプレートを急速度で後退させ、同時に投出コンベヤを停止し、あるいは次の物品のコンベヤ先端への搬送作業を開始して、次の物品の積み付けに備える。なお実施例では、パレットを投出コンベヤ等に対して昇降させたが、パレットを昇降させずに、投出コンベヤやスライドプレートを昇降させても良い。
【0037】
実施例では並列に投出コンベヤ6−1〜6−3を設けて独立に制御したが、これは、高さの異なる物品を投出コンベヤ6−1〜6−3側から見て一列に積み付けるため、物品の投出タイミングを独立にするためである。従って、左右一列分の物品の高さを共通にする際には、コンベヤ6−1〜6−3を1台のコンベヤに集約しても良く、その場合は図1のガイド7,8は設けなくても良い。また実施例で、ガイド7,8の退避機構を設けたのは、コンベヤ6−1〜6−3の全幅分に、左右方向に並べた物品を一括して、パレットへ投げ出すモードを設けたからである。このようなモードが不要であれば、ガイド7,8の退避機構は不要である。
【0038】
実施例では、スライドプレート12−1〜12−3を投出コンベヤごとに設けたが、投出コンベヤを1台にまとめてスライドプレートも1枚にまとめても良く、あるいは複数の投出コンベヤに対して1枚のスライドプレートを用いても良い。スライドプレートの設置位置は投出コンベヤの下面に限らず、パレットの両側面などでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパレタイザーの要部平面図
【図2】実施例のパレタイザーでのセンサと制御系の配置とを示す図
【図3】実施例でのパレットへの積み付けパターンの例を示す図
【図4】実施例での他の積み付けパターンを示す図
【図5】実施例でのスライドプレートを用いた積み付け過程を示す図
【図6】スライドプレートによる積み付けに適した物品を例示する斜視図
【図7】実施例でのスライドプレートを用いた積み付けアルゴリズムを示すフローチャート
【符号の説明】
2 パレタイザー
4−1〜4−3 上流側コンベヤ
5−1〜5−3 斜行コンベヤ
6−1〜6−3 投出コンベヤ
7 ガイド
8 可動ガイド
9 フリーローラ
12−1〜12−3 スライドプレート
13 スライドプレート駆動部
14 スライド機構部
15 物品
20 パレタイザー本体
22 パレット
24 背板
26 コンベヤ
28 モータ
30 駆動部
31,32 アーム
34 レール
40,41 コンベヤ
42,43 回動装置
44 ターンテーブル
45 リフター
50 制御部
51 投出速度ルール表
52 下降速度ルール表
S1〜S3,M1〜M3,H1 センサ
a〜f,A〜H 物品

Claims (3)

  1. コンベヤに対してパレットを相対的に下降させながら、コンベヤから物品をパレットへ投げ出して積み付けるパレタイザーにおいて、
    パレットに積み付け済みの物品の上部位置と退避位置との間で出退自在な保持手段を設けて、前記コンベヤから投げ出された物品を前記保持手段で保持し、該物品が前記コンベヤから離れた後に積み付け済みの物品上に落として積み付けるようにしたことを特徴とする、パレタイザー。
  2. 前記保持手段が、前記コンベヤの下部から出退するプレート状の部材で構成されていることを特徴とする、請求項1のパレタイザー。
  3. 前記コンベヤから物品を投げ出す際に、前記プレート状の部材を前進させながら投げ出された物品を受け止めるようにしたことを特徴とする、請求項2のパレタイザー。
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