JP2004196213A - アウターミラー - Google Patents

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正宏 本宮
Hisaya Suzuki
久也 鈴木
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Abstract

【課題】自動車側方の死角を減らし、デザインの自由度を高め、また、ミラーベースを簡単に取り付けられる構造のアウターミラーを提案することにある。
【解決手段】自動車のサイドウインドウ40の側面からその側方に向かって張り出すミラーベース10と、このミラーベース10の下側に吊設されるミラーハウジング20とから構成されるアウターミラーであり、ミラーベース10は、サイドウインドウ40の外側面に固着された取付ブラケット30に嵌合させることで取り付け作業が完了する構造とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のサイドドア付近に付設されるアウターミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアウターミラーとしては、一般的に、図10に示すように、サイドウインドウ130の前端下部の三角コーナー部から車体側方へ張り出したミラーベース110に、後方視認用のミラーを装着したミラーハウジング120が支持されたものが知られている。このミラーベース110は、車両内部のインナーベースと、車両外部のアウターベースに分割されており、サイドウインドウ130の前端下部に設けられたアウターミラー取付台(図示しない)を、前記インナーベース及びアウターベースにより車室内と車室外から挟み込むようにビスなどにより車体に固定する方法がとられている。
【0003】
しかし、上述した従来のアウターミラーの固定方法では、サイドウインドウの前端下部の三角コーナー部を略三角形のミラーベースで塞いでしまう為、自動車側方の死角を大きくし、また、このミラーベースがデザイン的に重量感があるため自動車デザイン時の規制事項となり、さらに、このミラーベースをビスなどにて固定するため、取り付け作業に手間がかかるなどの問題があった。そのため、この三角コーナー部を塞がずにミラーベースを軽快かつ簡単に取り付けたものが望まれる。
【0004】
ここで、特許文献1及び特許文献2には、車室内に設置するインナーミラー(ルームミラー)を接着剤などにより直接フロントガラスの内側面に設置する構造が記載されており、これを応用することで、サイドウインドウの三角コーナー部を塞がずに軽快かつ簡単にアウターミラー取り付ける方法が考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−215131号公報(第3頁−第4頁,第1図−第3図)
【特許文献2】
特開2000−219083号公報(第2頁,第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の取付構造は、あくまでも車室内に設置されるインナーミラーに関するものであり、車室内から車室外にかけての配線が必要となる電動格納・調整型アウターミラーに関しては、単純に応用することはできないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、自動車側方の死角を減らし、デザインの自由度を高め、また、ミラーベースを簡単に取り付けられる構造のアウターミラーを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、請求項1の発明は、自動車のサイドウインドウの外側面に取り付けられ、車体の側方に向かって張り出すミラーベースと、前記ミラーベースに吊設されるミラーハウジングとを備えることを特徴とするアウターミラーである。
【0009】
かかるアウターミラーは、車体の側方に向かって張り出すミラーベースを三角コーナー部ではなくサイドウインドウの外側面に取り付けたものであるので、これまで運転者の死角となっていた車体側方に関しても視界を広げることが可能となった。また、本発明によれば、アウターミラーがサイドウインドウから突き出た軽快なイメージであるので、車両本体のデザインにおいて、自由度を向上させることが可能となる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のアウターミラーであって、前記ミラーベースが、前記サイドウインドウの外側面に固着された取付ブラケットに嵌合されていることを特徴とする。
【0011】
かかるアウターミラーは、サイドウインドウに固着した取付ブラケットにミラーベースを嵌合する構造であることから、従来のビスによる固定に比べミラーベースの取り付け作業を容易に行うことが可能となる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2に記載のアウターミラーであって、前記サイドウインドウと前記取付ブラケットに、ハーネス挿通孔を貫通させ、車室内から車室外の前記ミラーベースへの配線を可能としたことを特徴とする。
【0013】
かかるアウターミラーは、車室内から車室外のミラーベースまで配線が可能な構造であることから、車室内の制御部から電源を供給するためのワイヤーハーネスをミラーベースの内部まで導入し、アウターミラーのミラーハウジングの格納と使用位置への復帰、鏡面の向きの調整等を運転席からの遠隔操作により行うことが可能となる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項2に記載のアウターミラーであって、前記取付ブラケットと前記ミラーベースにはそれぞれ電極端子が配設されており、前記取付ブラケットの前記電極端子は、前記サイドウインドウを貫通するハーネス挿通孔を通って車室内と電気的に接続し、前記ミラーベースの前記電極端子は、前記ミラーベース内又は前記ミラーハウジング内に設けられる各電気設備に接続しており、前記取付ブラケットに前記ミラーベースを嵌合することにより双方の前記電極端子が互いに当接することを特徴とする。
【0015】
かかるアウターミラーは、電極端子を有する取付ブラケットに電極端子を有するミラーベースを嵌合することにより、双方の電極端子が互いに当接することから、アウターミラーの取り付け作業を行うと同時に車室内から車室外のミラーベースへの配線が完了し、ミラーベース内又はミラーハウジング内の各電気設備への電力の供給が可能となる構造である。この場合において、ミラーベース内又はミラーハウジング内の各電気設備とは、ミラーハウジングの格納と使用位置への復帰の際駆動するモータ、ミラーの微調整時に駆動するモータ、ウインカー、照明等アウターミラーに設置するあらゆる電気設備のことをいう。
【0016】
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載のアウターミラーであって、車室内におけるケーブルの配線を、前記サイドウインドウ内側面に沿わせることを特徴とする。
【0017】
かかるアウターミラーの構造により、ケーブルをサイドウインドウ内側面に沿わせることで、車室内をすっきりさせ、不意に車室内においてケーブルに損傷を与えることを避けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。また、本発明の実施の形態におけるサイドウインドウは、自動車の両側面に配置されるあらゆるガラス窓を意味しており、たとえば、サイドドアに設けられるドアウインドウのうちの車室内の操作により昇降するガラス窓や昇降するガラス窓とは別にサイドドア前端部に設けられるガラス窓を含み、また、サイドドア以外の車体側面に設けられるガラス窓なども含む。また、以下の説明において、「前後」、「左右」、「上下」は、アウターミラーを車体に取り付けた状態を基準とする。
【0019】
(第一の実施の形態)
第一の実施形態に係るアウターミラーは、図1に示すように、自動車のサイドドア付近に付設されるアウターミラーであり、サイドウインドウ40からその側方に向かって張り出すミラーベース10と、このミラーベース10の下側に吊設されるミラーハウジング20とから構成されている。また、ミラーハウジング20の後面開口部に後方視認用のミラー(図示しない)が配設されている。
【0020】
また、本実施形態に係るアウターミラー1は電動格納式であり、ミラーハウジング20は、ミラーベース10の下面に固定されたシャフト(図示しない)に対して回動可能に取り付けられている。
【0021】
図1のように、本実施の形態のアウターミラー1は、サイドウインドウ40からその側方に向かって張り出すミラーベース10にミラーハウジング20が吊設された上吊り式となっており、しかも、ミラーハウジング20はサイドウインドウ40との間に間隙Sを形成してミラーベース10に吊設され、サイドウインドウ40とミラーハウジング20との間が空いた構造となっているので、デザイン的に軽快であり、取り付け車種が限定されにくい。したがって、種々の車種に取り付けが可能である。
【0022】
また、ミラーハウジング20の車体側の側方は間隙Sによって広く空いた状態となっており、自動車走行時の走行風の流路となっているので、自動車走行時にアウターミラー1へ流れてくる走行風の一部を、この間隙Sを通じて車体後方へスムーズに通過させることができる。これにより、アウターミラー1による走行風の乱れが低減され、風切り音の発生による騒音が低減されることとなる。
【0023】
さらに、ミラーベース10が、サイドウインドウ40からその側方に向かって張り出す形となっているため、従来のように、サイドウインドウ40の前端下部の三角コーナー部が塞がれなくなり、運転席から車体側方を見ることができるようになる。したがって、車体側方の死角が減少されることとなり、車両側方の視認性を高めることができる。
【0024】
以下、各部について説明する。サイドウインドウ40には、図2に示すように、取付ブラケット30の取り付け位置にハーネス挿通孔41が貫通しており、アウターミラー1に必要なハーネスHを車室内から挿通させる構造としている。
【0025】
取付ブラケット30は、アウターミラー1の自重、走行時の風圧等、取付ブラケットに加わる様々な応力に対して耐える強度を有する材料、形状とし、本実施形態ではステンレス製のものを使用する。図3に示すように、取付ブラケット30は、サイドウインドウ40の外側面に接着剤Bにより、通常の作用応力により剥がれるようなことがないように強力に接着する。
【0026】
また、図4に示すように、取付ブラケット30は、水平断面がコの字の凹部31と、凹部31の前後に延出する、長方形の切り欠き32aのある歯部32とからなり、側方から見ると略H型の形状を示している。凹部31の中央にはハーネス挿通孔31aが形成されている。
【0027】
ミラーベース10の外形は略流線形に形成されており、その内部には、例えば、GPS(Global Positioning System)等に使用されるアンテナやワイヤーハーネスH等を組み込むことが可能な広い空間が形成されるようになっている。
【0028】
このようなミラーベース10は、図4に示すようにベース端部11に形成されたブラケット受け11bと凸部11cをサイドウインドウ40に固着された取付ブラケット30に嵌合することにより、サイドウインドウ40から側方に張り出した状態に取り付けられる。ブラケット受け11bは、弾性体で形成されており、図4に示すようにベース端部11から、それぞれの水平断面がL字型の一対の部材が、互いに向き合うように、取付ブラケット30の幅だけ前後方向に間を開けて突出している。これらの二つのブラケット受け11b,11bの根元には、取付ブラケット30の歯部32に形成される切り欠き32aと同じ形状に形成されている凸部11c,11cがそれぞれ形成されている。また、ベース端部11に形成された二つの凸部11c,11cの中間には、ハーネス挿通孔11aが形成されている。
【0029】
ミラーベース10の取り付け作業は図5(a)〜(c)に示す通りである。図5(a)は、ミラーベース10を取付ブラケット30上方に配置した状態を示しており、また、図5(b)は、ミラーベース10を取付ブラケット30に嵌合する途中経過を示しており、ベース端部11の凸部11cが取付ブラケット30の上側歯部32bと略同じ高さになる位置までミラーベース10を降ろした状態を示している。さらに、図5(c)は、取付ブラケット30の切り欠き32aまでベース端部11の凸部11cが滑り降り、取付ブラケット30とミラーベース10が嵌合した状態を示している。取付ブラケット30の前後に形成された歯部32の上側歯部32bは丸みを帯びて形成されており、ミラーベース10を上方から滑り込ませる際、上側歯部32bと凸部11cの下端とが掛かることなくスムーズに嵌合動作ができる形状としている。また、ブラケット受け11bは弾性体であるため、図5(b)に示すように、取付ブラケット30の上側歯部32bまで凸部11cが滑り降りた時点で、ブラケット受け11bが一旦車室内方向に広がり、その後、図5(c)に示すように、取付ブラケット30の切り欠き32aまでベース端部11の凸部11cが滑り降りた時点で、切り欠き32aと凸部11cが嵌合し、ブラケット受け11bが元の状態に戻り、ミラーベース10の嵌合が完了する。
【0030】
このように、取付ブラケット30を用いたミラーベース10の嵌合方法により、アウターミラー1取り付け時の作業性が向上するという利点が得られる。また、上方から滑り込ませる嵌合方法により、走行中にアウターミラー1が受ける風圧などの応力により、アウターミラー1が取付ブラケット30からずれ落ちることが無いようにしている。なお、ミラーベース10は上述した嵌合による固定に限らず、ビス等を用いた螺合手段によっても固定可能である。
【0031】
図3に示すように、本実施形態におけるサイドウインドウ40、取付ブラケット30、ミラーベース10には、それぞれハーネスHを車室内から車室外のミラーベース10まで挿通させるためにハーネス挿通孔41,31a,11aが設けられている。これらのハーネス挿通孔41,31a,11aにハーネスHを挿通させることにより、アウターミラーに設置する各電気設備への電力の供給が可能となる。ハーネス挿通孔41,31a,11aの直径は、ハーネスHの挿通が可能でアウターミラー1の取付構造上支障のない範囲であれば特に限定されない。なお、ハーネスHはパッキンPを介してハーネス挿通孔41,31a,11aを挿通しているため、水や塵埃等が内部に侵入しにくい構造となっている。
【0032】
(第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態にかかるアウターミラーは、図8(b)に示す電極面D11と絶縁体D12から板状に形成される電極端子(以下「電極板」という)D1を有する取付ブラケット30に、図8(c)に示すバネ状電極21と電極コネクタ基部D22から形成される電極端子(以下「電極コネクタ」という)D2を有するミラーベース10を嵌合させることにより、図8(a)に示すように取付ブラケット30の電極板D1とミラーベース10の電極コネクタD2とが当接する構造となっている。また前述の電極板D1は、その内側面においてサイドウインドウ40のハーネス挿通孔41を介して図示しない制御部に接続された電極ケーブルD3と接続されている(図7,図8(a)参照)。また、図7に示すように、電極コネクタD2は、ミラーベース10のベース端部11に形成される両ブラケット受け11b,11bの間に配設されており、電極コネクタD2にはミラーベース10内に組み込まれるハーネスHが接続されている(図8(a)参照)。
【0033】
電極板D1と電極コネクタD2は、取付ブラケット30とミラーベース10の取り付け作業に伴い、図9(a)〜(c)に示す順序にて当接する。図9(a)は、取付ブラケット30上方にミラーベース10をセットした状況を示している。取付ブラケット30に、ミラーベース10を上方から滑り込ませる際、バネ状電極D21が取付ブラケット30の凹部31の位置に到達すると、図9(b)に示すように山形に盛り上がっていたバネ状電極D21は、一旦、取付ブラケット30の凹部31の面に合せて平らな形状を示す。その後、取付ブラケット30とミラーベース10が嵌合すると同時に、電極面D11の位置までバネ状電極D21が滑り降り、図9(c)に示すように、その復元力によりバネ状電極D21が電極面D11に当接する。以上のように電極面D11とバネ状電極D21が当接することで、車室内の制御部から車室外のミラーベース10までの配線が完了する。
【0034】
図6に示すように、車室内における電極ケーブルD3の配線は、サイドウインドウ40内側面に貼り付ける形(プリント配線)で行う。この場合において、電極ケーブルD3は、フラットケーブルや焼付け電線の使用も可能である。
【0035】
なお、ミラーベース10、ミラーハウジング20、取付ブラケット30等の構成は、前記した第一の実施形態に係るアウターミラー1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0036】
第二の実施形態にかかるアウターミラー1によると、電極板D1を配設した取付ブラケット30と電極コネクタD2を配設したミラーベース10を使用することにより、電動格納式アウターミラー等の取り付け時において、アウターミラーの取り付け作業と別に必要となる電力供給用のハーネス等の接続作業をすることなく、車室内から車室外のミラーベースへの配線が完了することを可能とした。これにより、アウターミラー取り付け時の作業性が向上する。また、電極ケーブルD3をプリント配線にてサイドウインドウ40内側面に配置することで、車室内をすっきりさせ、不意に車室内においてハーネスに損傷を与えることを避けることができる。
【0037】
以上、本発明に係るアウターミラー設置の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨に応じた様々な変更実施が可能である。例えば、前記した各実施形態では、上吊り式のアウターミラーを採用したが、車両のデザインに応じて下支持式のアウターミラーを採用しても良い。
【0038】
また、前記した各実施形態に係るアウターミラーは、電動格納式であったが、これに限定されることはなく、手動格納式や固定式のものであっても差し支えない。ここで、手動格納式や固定式のものを使用する場合は、もちろんハーネスを挿通させないこともできる。
【0039】
また、前記した各実施形態では、ミラーベースを取り付ける際、サイドウインドウに固着された取付ブラケットへ上方から滑り込ませる嵌合方法としたが、これに限定されることはなく、取付ブラケットの向きにより前後方向に滑り込ませる嵌合方法や、取付ブラケットを介さずビスなどによる締着固定や吸盤などによる吸着固定などの固定方法や、取付ブラケットをサイドウインドウに固着するのではなく、ピラーやドアなどに固着し、ミラーベースを嵌合する方法であっても差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る発明によれば、車体の側方に向かって張り出すミラーベースを三角コーナー部ではなくサイドウインドウの外側面に取り付けたものであるので、これまで運転者の死角となっていた車体側方に関しても視界を広げることが可能となった。また、本発明によれば、アウターミラーがサイドウインドウから突き出た軽快なイメージであるので、車両本体のデザインにおいて、自由度を向上させることが可能となる。
【0041】
また、ミラーハウジングの車体側の側方は広く空いた状態となっており、自動車走行時の走行風の流路となっているので、自動車走行時にアウターミラーへ流れてくる走行風の一部を、この間隙を通じて車体後方へスムーズに通過させることができる。これにより、アウターミラーによる走行風の乱れが低減され、風切り音の発生による騒音が低減されることとなる。
【0042】
本発明の請求項2に係る発明によれば、サイドウインドウに固着した取付ブラケットにミラーベースを嵌合する構造であることから、従来のビスによる固定に比べミラーベース取り付け時の作業性が向上する。また、当該発明による取付ブラケットは、車両左右間、車種間において共用することが可能であることから、アウターミラーの車両左右間、車種間での共用を推し進めることができ、デザイン、生産、再利用などさまざまな面で向上が見込める。
【0043】
本発明の請求項3に係る発明によれば、車室内から車室外のミラーベースまで配線が可能な構造であることから、車室内の制御部から電源を供給するためのワイヤーハーネスをミラーベースの内部まで導入し、サイドウインドウから側方に張り出したアウターミラーのミラーハウジングの格納と使用位置への復帰、鏡面の向きの調整等を運転席からの遠隔操作により行うことを可能とした。
【0044】
本発明の請求項4に係る発明によれば、取付ブラケットにミラーベースを嵌合すると同時に、取付ブラケットとミラーベースのそれぞれに配設した電極端子が互いに当接し、車室内から車室外のミラーベースへの配線が完了することを可能とした。
【0045】
本発明の請求項5に係る発明によれば、ハーネスをガラス窓内側面に沿わせることで、車室内をすっきりさせ、不意に車室内においてハーネスに損傷を与えることを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係るアウターミラーを示す斜視図である。
【図2】第一の実施の形態に係るアウターミラーを示す分解斜視図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】第一の実施の形態に係るアウターミラーの取付ブラケットとミラーベース嵌合部の拡大図である。
【図5】第一の実施の形態に係るアウターミラーの取り付け状況を示す連続図である。
【図6】第二の実施の形態に係るアウターミラーを示す分解斜視図である。
【図7】第二の実施の形態に係るアウターミラーの取付ブラケットとミラーベース嵌合部の拡大図である。
【図8】第二の実施の形態に係るアウターミラーの図で、(a)は水平断面図、(b)は取付ブラケットの詳細図、(c)は電極コネクタの詳細図である。
【図9】第二の実施の形態に係るアウターミラーの電極端子の接続状況を示す連続図である。
【図10】従来のアウターミラーを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アウターミラー
10 ミラーベース
11 ベース端部
11a ハーネス挿通孔
11b ブラケット受け
20 ミラーハウジング
30 取付ブラケット
31a ハーネス挿通孔
32 歯部
40 サイドウインドウ
41 ハーネス挿通孔
D1 電極板
D2 電極コネクタ
D3 電極ケーブル
H ハーネス
S 間隙

Claims (5)

  1. 自動車のサイドウインドウの外側面に取り付けられ、車体の側方に向かって張り出すミラーベースと、
    前記ミラーベースに吊設されるミラーハウジングとを備えることを特徴とするアウターミラー。
  2. 前記ミラーベースが、前記サイドウインドウの外側面に固着された取付ブラケットに嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載のアウターミラー。
  3. 前記サイドウインドウと前記取付ブラケットに、ハーネス挿通孔を貫通させ、車室内から車室外の前記ミラーベースへの配線を可能としたことを特徴とする請求項2に記載のアウターミラー。
  4. 前記取付ブラケットと前記ミラーベースにはそれぞれ電極端子が配設されており、
    前記取付ブラケットの前記電極端子は、前記サイドウインドウを貫通するハーネス挿通孔を通って車室内と電気的に接続し、前記ミラーベースの前記電極端子は、前記ミラーベース内又は前記ミラーハウジング内に設けられる各電気設備に接続しており、
    前記取付ブラケットに前記ミラーベースを嵌合することにより双方の前記電極端子が互いに当接することを特徴とする請求項2に記載のアウターミラー。
  5. 車室内におけるケーブルの配線を、前記サイドウインドウ内側面に沿わせることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアウターミラー。
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