JP2004194571A - 薬液、液肥又は水の散布用具 - Google Patents

薬液、液肥又は水の散布用具 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルパイプやノズルが草木や柵等の障害物に突き当たっても、ノズルパイプが折れたり、ノズルが破損したり、ノズルパイプが取り付け台からもぎ取られたりするのを防げると共に、ノズルパイプ先端に装着されたノズルの位置及び方向を、散布機の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、移動調整したり、所望方向に向けたりできる散布用具を提供する。
【解決手段】ノズル20が先端に装着されたノズルパイプ10の後端にノズルパイプ10を散布機に固定するための取り付け台30が備えられた散布用具において、ノズルパイプ10を、所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持可能な所要の剛性を持つフレキシブルなパイプから形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農薬、除草剤等の薬液、農作物用の液肥又は散水用の水を散布するのに用いられる、薬液、液肥又は水の散布用具(以下、散布用具という)に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の散布用具として、図5に示したような、薬液、液肥又は水散布用の散布用具が知られている。
この散布用具は、薬液等に浸食されないステンレス製の長尺なノズルパイプ10の先端に、同じく薬液等に浸食されないプラスチック製等のノズル20が装着された構造をしている。ノズルパイプ10の後端には、ノズルパイプ10を乗用式の草刈り機を兼ねる等した自走式の散布機に固定するための、ブロック状等をした取り付け台30が備えられている。
この散布用具の使用に際しては、図6に示したように、ノズルパイプ10の後端に備えられた取り付け台30を、散布機40の所定部位にねじ等を用いて動かぬように固定している。そして、そのノズルパイプ10の先部を散布機40の外方に延出させている。そして、そのノズルパイプ10内側を通して、散布機40に搭載された散布装置のタンク42内から、農薬等の薬液、農作物用等の液肥又は散水用の水を、ノズルパイプ先端のノズル20から噴射させている。そして、そのノズル20から噴射させた薬液、施肥用の液肥又は水を、散布機40の走行路脇部の農地、芝地等に散布している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の散布用具においては、散布機40を走行させて、薬液、液肥又は水を農地、芝地等に散布中に、その散布用具のステンレス製等の剛性管からなる長尺のノズルパイプ10やノズル20が、散布機40の走行路脇部に存在する硬い草木や柵等の障害物に突き当たって、そのノズルパイプ10やノズル20に大きな外力が加わった場合に、そのノズルパイプ10が折れたり、そのノズル20が破損したり、そのノズルパイプ10の後端がそれを支持している取り付け台30からもぎ取られたりした。そして、その散布用具が、しばしば再使用不可能な状態に破壊されてしまった。
【0004】
また、上記の散布用具は、そのストレート状等をした剛性管からなる長尺のノズルパイプ10が、取り付け台30を介して散布機40に動かぬように固定される構造をしていて、そのノズルパイプ10の先端に装着されたノズル20の位置及び方向を、散布機40の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機40に対して上下、左右等に容易かつ自在に移動調整したり、所望方向に向けたりできなかった。
そのために、そのノズル20の位置及び方向を調整する場合には、散布機40の所定部位に固定されたノズルパイプ10の後端を支持する取り付け台30を、散布機40の他の部位に多大な手数と時間をかけてねじ等を用いて取り付け直さなければならなかった。
また、その取り付け台30の取り付け位置を変更しようとした場合に、散布機40の適当な部位に、ノズルパイプ10の後端を支持する取り付け台30を固定するためのスペースや部材が存在しないことがあった。そして、そのノズルパイプ先端のノズル20を、散布機40の走行路脇部の薬液、液肥又は水の散布箇所に合わせて、散布機40に対して上下、左右等の所望の位置に移動調整できないことがしばしばあった。
また、散布機40に取り付け台30を取り付け直す部位に部材が存在していても、その部材が所望方向に所望角度に傾斜していないと、その散布機40の部材に取り付け台30を介して固定されるノズルパイプ先端のノズル20の位置及び方向を、散布機40の走行路脇部の薬液、液肥、又は水の散布箇所に合わせて、散布機40に対して上下、左右等の所望の位置及び方向に的確に移動調整できなかった。
【0005】
また、融雪用の塩化カルシウム剤が撒かれた雪道等を自動車を走行させた場合や、海辺の道を自動車を走行させた場合には、その自動車の底部に、塩化カルシウム剤又は海水に含まれる塩が付着してしまう。その場合に、そのまま放置しておくと、その自動車底部に付着した塩化カルシウム剤又は塩により、自動車底部の金属部品が早期に腐食して、自動車が故障する原因となる。
そのために、そのような場合には、従来一般に、洗浄ホースの先端に付いたノズルを手で持って、そのノズルの先端から洗浄用の水を自動車底部に吹き掛け、その自動車底部に付着した塩化カルシウム剤又は塩を水で洗い落としている。
【0006】
しかしながら、そのようにした場合には、自動車底部を洗浄する者は、腰を不自然に大きく屈めた無理な姿勢で、そのノズルを持った手を自動車底部と地面との間の狭い空間に差し込む等しなければならず、多大な労力と手数を要した。また、その際には、自動車底部を洗浄する者は、その着ている衣服等を泥の付いた自動車のボディーや地面に接触させて汚してしまった。
そのために、その自動車底部の洗浄作業が敬遠されがちとなり、それが原因で、自動車の故障が誘発され易かった。
【0007】
また、同様なことは、樹木等の障害物で上方が覆われた農地や芝地に薬液、液肥又は水を、ホースの先端に付いたノズルを手で持って散布する場合にも、いえた。
即ち、そのような場合にも、障害物で上方が覆われた農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する者は、腰を不自然に大きく屈めた無理な姿勢で、そのノズルを持った手を障害物とその下方の農地や芝地との間の狭い空間に差し込む等しなければならず、多大な労力と手数を要した。また、その際には、障害物で上方が覆われた農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する者は、その着ている衣服等を農地や芝地に接触させて汚してしまった。
【0008】
本発明は、このような課題を解消するためになされたもので、ノズルパイプやノズルが草木や柵等の障害物に突き当たって、ノズルパイプやノズルに大きな外力が加わっても、そのノズルパイプが折れたり、そのノズルが破損したり、そのノズルパイプがそれを支持する取り付け台からもぎ取られたりするのを防ぐことのできる散布用具を提供することを、第1の目的としている。
また、ノズルパイプの後端を支持する取り付け台の取り付け位置を、多大な手数と時間をかけてねじ等を用いて散布機の他の部位に取り付け直さずとも、そのノズルパイプ先端に装着されたノズルの位置及び方向を、散布機の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機に対して上下、左右等に容易に移動調整したり、所望方向に向けたりできる散布用具を提供することを、第2の目的としている。
さらに、自動車底部を洗浄する者、あるいは樹木等の障害物で上方が覆われた農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する者が、腰を不自然に大きく屈めた無理な姿勢を取らずに、立ったままの楽な姿勢で、自動車底部に水を掛けて洗浄したり、障害物で上方が覆われた農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布したりできる散布用具を提供することを、第3の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の第1、第2の目的を達成するために、本発明の第1の散布用具は、ノズルが先端に装着されたノズルパイプと、該ノズルパイプの後端に備えられた、ノズルパイプを散布機に固定するための取り付け台とからなる散布用具であって、薬液、液肥又は水を、前記ノズルパイプ内側を通して、ノズルパイプ先端の前記ノズルから噴射させる薬液、液肥又は水の散布用具において、
前記ノズルパイプが、所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持可能な所要の剛性を持つフレキシブルなパイプから形成されたことを特徴としている。
所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプには、金属製等の蛇腹管が好適である。
【0010】
このような構成の第1の散布用具においては、ノズルパイプやノズルが、ノズルパイプが固定された散布機の走行路脇部に存在する草木や柵等の障害物に突き当たって、そのノズルパイプやノズルに大きな外力が加わった場合に、その外力を用いて、所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプを、所望方向に所望角度に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりできる。そして、そのノズルパイプやノズルを、それが突き当たった草木や柵等の障害物から抵抗少なく逃れさせることができる。そして、そのノズルパイプやノズルに加わった外力により、ノズルパイプが折れたり、ノズルが破損したり、ノズルパイプの後端がそれを支持する取り付け台からもぎ取られたりするのを、防ぐことができる。
【0011】
また、所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプに所定値以上の大きさの外力を所定方向に加えて、そのノズルパイプを所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態とすることができる。そして、そのノズルパイプの後端を支持する取り付け台を散布機に固定したままの状態で、そのノズルパイプ先端に装着されたノズルの位置及び方向を、散布機の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機に対して上下、左右等に容易に移動調整したり、所望方向に向けたりできる。
また、その際には、ノズルパイプが所要の剛性を持つために、そのノズルパイプに所定値以上の大きな外力が所定方向に加わらない限り、そのノズルパイプを上記のように所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持し続けることができる。そして、そのノズルパイプ先端のノズルの位置及び方向を、散布機に対して所望位置及び所望方向に安定させて保持し続けることができる。
【0012】
本発明の第1の散布用具においては、前記取り付け台を、該取り付け台に埋設されたマグネットの磁力により散布機の金属フレームに着脱可能に固定する構造とすると、良い。
その場合には、取り付け台に埋設されたマグネットの磁力を用いて、取り付け台を、ねじ等を用いずに、散布機の任意の箇所の金属フレームにワンタッチで固定できる。また、その金属フレームに固定された取り付け台を、その取り付け台に埋設されたマグネットの磁力に抗して、金属フレームからワンタッチで取り外すことができる。さらに、その金属フレームから取り外した取り付け台を、その取り付け台に埋設されたマグネットの磁力を用いて、散布機の他の箇所の金属フレームにワンタッチで固定し直すことができる。
また、ノズルパイプやノズルが、ノズルパイプが固定された散布機の走行路脇部に存在する草木や柵等の障害物に突き当たって、そのノズルパイプの後端を支持する取り付け台に大きな外力が加わった場合には、その外力を用いて、散布機の金属フレームに固定された取り付け台を、その取り付け台に埋設されたマグネットの磁力に抗して、金属フレームから離脱させることができる。そして、草木や柵等の障害物からノズルパイプやノズルに過大な力が加わって、ノズルパイプが折れたり、ノズルが破損したり、ノズルパイプの後端がそれを支持する取り付け台からもぎ取られたりするのを、防ぐことができる。
【0013】
また、上記の第3の目的を達成するために、本発明の第2の散布用具は、本発明の第1の散布用具において、前記取り付け台に代えて、前記ノズルパイプの後端に、ノズルパイプを支持する手で持つ竿が連結された構造としたことを特徴としている。
【0014】
このような構成の第2の散布用具を用いて、自動車底部を洗浄する場合には、その竿先端に連結されたノズルパイプを例えばほぼL字状に大きく折曲させることができる。そして、自動車底部を洗浄する者は、竿後部を手で持って、腰を不自然に大きく屈めずとも、立ったままの楽な姿勢を取りながら、その竿先端に連結されたほぼL字状に折曲されたノズルパイプの先を、自動車底部と地面との間の狭い空間に無理なく差し込むことができる。そして、そのノズルパイプ先端に付いたノズルを自動車底部に向けながら、洗浄用の水を、ノズルパイプ内側を通して、ノズル先端から自動車底部に吹き掛けることができる。そして、その自動車底部に付着した塩化カルシウム剤や塩を水で洗い落とすことができる。
また、このような構成の第2の散布用具を用いて、樹木等の障害物下方の農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する場合には、その竿先端に連結されたノズルパイプを例えばほぼL字状に大きく折曲させると共にそのノズルパイプ先端をほぼ逆L字状に小さく折曲させことができる。そして、障害物下方の農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する者は、竿後部を手で持って、腰を不自然に大きく屈めずとも、立ったままの楽な姿勢を取りながら、その竿先端に連結された大きくほぼL字状に折曲されると共に先端がほぼ逆L字状に小さく折曲されたノズルパイプの先部を、障害物とその下方の農地や芝地との間の狭い空間に無理なく差し込むことができる。そして、そのノズルパイプ先端に付いたノズルを障害物下方の農地や芝地に向けながら、薬液、液肥又は散布用の水を、ノズルパイプ内側を通して、ノズル先端から障害物下方の農地や芝地に散布できる。
【0015】
本発明の第1、第2散布用具においては、前記ノズルパイプの少なくとも一部を、伸縮可能な構造とすると、良い。
その場合には、第1の散布用具にあっては、そのノズルパイプの一部等を伸縮させて、そのノズルパイプの全長を長短に調整できる。そして、ノズルパイプの後端を取り付け台を介して散布機に固定したままの状態で、そのノズルパイプ先端に装着されたノズルを、散布機の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機に対して前後等に移動調整できる。
また、第2の散布用具にあっては、自動車底部や樹木等の障害物下方の農地や芝地の奥行きに合わせて、そのノズルパイプの一部等を伸縮させて、そのノズルパイプの全長を長短に調整できる。そして、そのノズルパイプ先端に装着されたノズル先端から噴射させる水を自動車底部に万遍なく吹き掛けたり、そのノズルパイプ先端に装着されたノズル先端から噴射させる薬液、液肥又は水を、障害物下方の農地や芝地に万遍なく散布したりできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1と図2は本発明の第1の散布用具の好適な実施の形態を示し、図1はその正面図、図2はその使用状態説明図である。以下に、この第1の散布用具を説明する。
【0017】
図の散布用具においては、ノズルパイプ10が、所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持可能な、所要の剛性を持つフレキシブルなパイプから形成されている。
所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプ10には、金属製の蛇腹管が用いられている。なお、ノズルパイプ10には、所要の剛性を持つフレキシブルな樹脂管等を用いることも、可能である。
ノズルパイプ10の後端には、ノズルパイプ10を散布機40に固定するための、取り付け台30が備えられている。取り付け台30は、円座32中央に支柱34が垂直に立設された形状をしていて、支柱34上端には、ノズルパイプ10の後端外壁が溶着されている。そして、円座32を、散布機40の所定部位に、ボルトを用いてねじ止めしたり、接着剤を用いて接合したりして、ノズルパイプ10の後端を散布機40に固定できるようにしている。
ノズルパイプ10の先端には、汎用のノズル20が装着されている。そして、薬液、液肥又は水を、ノズルパイプ10内側を通して、ノズルパイプ先端のノズル20から噴射させることができるように構成されている。
【0018】
図1と図2に示した第1の散布用具は、以上のように構成されていて、この第1の散布用具の使用に際しては、図2に示したように、ノズルパイプ10を、その後端に備えられた取り付け台30を介して、自走式の散布機40の所定部位に固定する。そして、ノズルパイプ10の先部を、散布機40の外方に延出させる。そして、ノズルパイプ10先端に装着されたノズル20が、散布機40を走行させる走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する農地、芝地等の上方に配置されるようにする。ノズルパイプ10の後端開口部と、散布機40に搭載された薬液、液肥又は水が貯留されたタンク42内とは、ホース44等を介して連結しておく。そして、散布機40に搭載されたポンプ(図示せず)を作動させて、散布機のタンク42内の薬液、液肥又は水を、ホース44内側等とノズルパイプ10内側とを通して、ノズルパイプ先端のノズル20から噴射させながら、散布機40を予め定める等した走行路を走行させる。そして、そのノズル20先端から噴射させ続ける薬液、液肥又は水を、散布機40の走行路脇部の農地、芝地等に散布する。
【0019】
その際に、その散布機40の外方に延出したノズルパイプ10やノズル20が、散布機40の走行路脇部に存在する草木や柵等の障害物に突き当たって、そのノズルパイプ10やノズル20に大きな外力が加わった場合には、その外力を用いて、所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプ10を、所望方向に所望角度に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりさせる。そして、そのノズルパイプ10やノズル20を、それが突き当たった草木や柵等の障害物から抵抗少なく逃れさせる。そして、そのノズルパイプ10やノズル20に加わった外力により、ノズルパイプ10が折れたり、ノズル20が破損したり、ノズルパイプ10の後端がそれを支持する取り付け台30からもぎ取られたりするのを、防ぐ。
【0020】
また、この第1の散布用具の使用に際しては、図2に2点鎖線で示したように、その所要の剛性を持つフレキシブルなノズルパイプ10に所定値以上の大きさの外力を所定方向に加えて、そのノズルパイプ10を所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態とする。そして、そのノズルパイプ10の後端を支持する取り付け台30を散布機40の所定部位に固定したままの状態で、そのノズルパイプ先端に装着されたノズル20の位置及び方向を、散布機40の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機40に対して上下、左右等に移動調整したり、所望方向に向けたりする。そして、ノズル20先端から噴射させる薬液、液肥又は水を、散布機40の走行路脇部の農地、芝地等に的確に散布できるようにする。
また、この第1の散布用具の使用に際しては、ノズルパイプ10の持つ所要の剛性を利用して、そのノズルパイプ10に所定値以上の大きな外力が所定方向に加わらない限り、そのノズルパイプ10を上記のように所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持し続ける。そして、そのノズルパイプ先端のノズル20の位置及び方向を、散布機40に対して所望位置及び所望方向に安定させて保持し続ける。そして、ノズル20先端から噴射させる薬液、液肥又は水を、散布機40の走行路脇部の農地、芝地等に的確に散布し続けられるようにする。
【0021】
この第1の散布用具においては、図1と図2に示したように、取り付け台30を、該取り付け台に埋設されたマグネット50の磁力により散布機40の金属フレーム46に着脱可能に固定する構造とすると、良い。
そして、そのマグネット50の磁力を用いて、取り付け台30を、ねじ等を用いずに、散布機40の任意の箇所の金属フレーム46に手数を掛けずにワンタッチで固定できるようにすると、良い。また、その金属フレーム46に固定された取り付け台30を、その取り付け台に埋設されたマグネット50の磁力に抗して、金属フレーム46から手数を掛けずにワンタッチで取り外すことができるようにすると、良い。さらに、その金属フレーム46から取り外した取り付け台30を、その取り付け台に埋設されたマグネット50の磁力を用いて、散布機40の他の箇所の金属フレーム46に手数を掛けずにワンタッチで固定し直すことができるようにすると、良い。そして、散布機40に対してのノズルパイプ10及びノズル20の位置や方向を容易かつ自在に変更できるようにすると、良い。
また、ノズルパイプ10やノズル20が、散布機40の走行路脇部に存在する草木や柵等の障害物に突き当たって、そのノズルパイプ10の後端を支持する取り付け台30に大きな外力が加わった場合には、その外力を用いて、散布機の金属フレーム46に固定された取り付け台30を、その取り付け台に埋設されたマグネット50の磁力に抗して、金属フレーム46から離脱させることができるようにすると、良い。そして、その草木や柵等の障害物からノズルパイプ10やノズル20に過大な力が加わって、ノズルパイプ10が折れたり、ノズル20が破損したり、ノズルパイプ10の後端がそれを支持する取り付け台30からもぎ取られたりするのを、防ぐと、良い。
【0022】
図3は本発明の第2の散布用具の好適な実施の形態を示し、図3はその使用状態説明図である。以下に、この第2の散布用具を説明する。
【0023】
この第2の散布用具においては、図1に示したような、第1の散布用具において、そのノズルパイプ10の後端に、取り付け台30に代えて、ノズルパイプ10を支持する手で持つ長尺の筒状の竿60が連結されている。そして、その竿60内側とそれに連なるノズルパイプ10内側とを通して、薬液、液肥又は水をノズルパイプ先端のノズル20から噴射させる構造をしている。
【0024】
この第2の散布用具を用いて、自動車底部を洗浄する場合には、図3に2点鎖線で示したように、その竿60先端に連結されたノズルパイプ10を例えばほぼL字状に大きく折曲させる。そして、自動車底部を洗浄する者が、竿60後部を手で持って、腰を不自然に大きく屈めずとも、立ったままの楽な姿勢を取りながら、その竿60先端に連結されたほぼL字状に折曲されたノズルパイプ10の先部を、自動車底部と地上との間の狭い空間に無理なく差し込めるようにする。そして、そのノズルパイプ10先端に付いたノズル20を自動車底部に向けながら、洗浄用の水を、竿60内側とノズルパイプ10内側とを通して、ノズル20先端から自動車底部に吹き掛け、その自動車底部に付着した塩化カルシウム剤や塩を水で洗い落とす。
また、この第2の散布用具を用いて、樹木等の障害物下方の農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する場合には、その竿60先端に連結されたノズルパイプ10を例えばほぼL字状に大きく折曲させると共にそのノズルパイプ10先端をほぼ逆L字状に小さく折曲させる。そして、障害物下方の農地や芝地に薬液、液肥又は水を散布する者が、竿60後部を手で持って、腰を不自然に大きく屈めずとも、立ったままの楽な姿勢を取りながら、その竿60先端に連結された大きくほぼL字状に折曲されると共に先端がほぼ逆L字状に小さく折曲されたノズルパイプ10の先部を、障害物とその下方の農地や芝地との間の狭い空間に無理なく差し込むことができるようにする。そして、そのノズルパイプ10先端に付いたノズル20を障害物下方の農地や芝地に向けながら、洗浄用の水を、竿60内側とノズルパイプ10内側とを通して、ノズル20先端から障害物下方の農地や芝地に散布する。
【0025】
この第2の散布用具においては、散布用の薬液、液肥又は水を、竿60内側を通さずに、ホース(図示せず)等から、ノズルパイプ10後端内側に直接に送り込んでも良い。その場合にも、上記と同様な作用を持つ第2の散布用具を提供できる。
【0026】
図1ないし図3に示した第1、第2散布用具においては、図4に示したように、そのノズルパイプ10の一部の後部12等を2重管構造として、そのノズルパイプ10の少なくとも一部を、伸縮可能な構造とすると、良い。
そして、第1の散布用具の使用に際して、ノズルパイプの一部の後部12等を伸縮させて、そのノズルパイプ10の全長を長短に調整できるようにすると、良い。そして、ノズルパイプ10の後端を取り付け台30を介して散布機40に固定したままの状態で、そのノズルパイプ10先端に装着されたノズル20を、散布機40の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する箇所に合わせて、散布機40に対して前後等に移動調整できるようにすると、良い。
また、第2の散布用具の使用に際にしては、自動車底部や樹木等の障害物下方の農地や芝地の奥行きに合わせて、そのノズルパイプの一部の後部12等を伸縮させて、そのノズルパイプ10の全長を長短に調整できるようにすると、良い。そして、そのノズルパイプ10先端に装着されたノズル20先端から噴射させる水を自動車底部に満遍なく吹き掛けたり、そのノズルパイプ10先端に装着されたノズル20先端から噴射させる薬液、液肥又は水を、障害物下方の農地や芝地に満遍なく散布したりできるようにすると、良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の散布用具によれば、その使用中に、ノズルパイプやノズルが散布機の走行路脇部の硬い草木や柵等の障害物に突き当たっても、ノズルパイプが折れたり、ノズルが破損したり、ノズルパイプの後端がそれを支持する取り付け台からもぎ取られたりすることのない散布用具を提供できる。また、ノズルパイプ先端のノズルの位置及び方向を、散布機の走行路脇部の薬液、液肥又は水を散布する農地、芝地等の箇所に合わせて、散布機に対して手数を掛けずに容易かつ自在に移動調整したり、所望方向に自在に向けたり可能な散布用具を提供できる。
本発明の第2の散布用具によれば、立ったままの楽な姿勢で、自動車底部を水で洗浄したり、樹木等の障害物で上方が覆われた農地や芝地等に薬液、液肥又は水を散布したり可能な散布用具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の散布用具の正面図である。
【図2】本発明の第1の散布用具の使用状態説明図である。
【図3】本発明の第2の散布用具の説明図である。
【図4】本発明の第1の散布用具の正面図である。
【図5】従来の散布用具の正面図である。
【図6】従来の散布用具の使用状態説明図である。
【符号の説明】
10 ノズルパイプ
20 ノズル
30 取り付け台
40 散布機
50 マグネット
60 竿

Claims (5)

  1. ノズルが先端に装着されたノズルパイプと、該ノズルパイプの後端に備えられた、ノズルパイプを散布機に固定するための取り付け台とからなる散布用具であって、薬液、液肥又は水を、前記ノズルパイプ内側を通して、ノズルパイプ先端の前記ノズルから噴射させる薬液、液肥又は水の散布用具において、
    前記ノズルパイプが、所望方向に所望曲率に弧状に折曲させたりストレート状に伸ばしたりした状態に保持可能な所要の剛性を持つフレキシブルなパイプから形成されたことを特徴とする薬液、液肥又は水の散布用具。
  2. 前記取り付け台が、該取り付け台に埋設されたマグネットの磁力により散布機の金属フレームに着脱可能に固定される構造をした請求項1記載の薬液、液肥又は水の散布用具。
  3. 前記取り付け台に代えて、前記ノズルパイプの後端に、ノズルパイプを支持する手で持つ竿が連結された請求項1記載の薬液、液肥又は水の散布用具。
  4. 前記ノズルパイプが、蛇腹管である請求項1、2又は3記載の薬液、液肥又は水の散布用具。
  5. 前記ノズルパイプの少なくとも一部が、伸縮可能な構造をした請求項1、2、3又は4記載の薬液、液肥又は水の散布用具。
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JP2016501038A (ja) * 2012-12-19 2016-01-18 ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー 農業管理材料を散布するための機器設計
JP2021506290A (ja) * 2017-12-18 2021-02-22 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd 散布アセンブリ、及び農業植物保護機
CN114831099A (zh) * 2022-05-17 2022-08-02 六安职业技术学院 一种用于防治白绢病的农药的喷洒装置

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