JP2004194443A - 非接触給電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触給電設備において、簡単な構成により所定の高い定電圧を取り出すことができる回路を提供すること。
【解決手段】非接触給電設備において、給電線5・5に定電流を供給する一次側回路と、給電線5・5よりピックアップコイル4を介して非接触で電力を取り出す二次側回路7とを備えるとともに、二次側回路7における所定電流を所定電圧に変換する定電圧取出部30が、定電圧源と、該定電圧源に直列に配置される実効コイル36とから構成される回路と等価となるように、前記定電圧取出部30を、ピックアップコイル4と、該ピックアップコイル4と共振関係に無く該ピックアップコイル4に並列に接続されるコンデンサ31とから構成し、さらに、前記実効コイル36のインダクタンスがピックアップコイル4とコンデンサ31との合成インダクタンスに等しくなるように設定して、前記定電圧取出部30を構成した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有軌道台車等に非接触で電力を供給する非接触給電設備に関し、特に、非接触給電設備の回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体製造工場等、塵挨の発生が問題となるクリーンルームでは、物品を搬送するために、軌道に沿って搬送台車を走行させるようにした技術が知られている。これら搬送台車の駆動源としては、通常はモータが使用され、このモータへの電力供給は、搬送台車の軌道に沿って架設された給電線からの電磁誘導によって行われる。すなわち、電源装置と給電線等からなる一次側回路と、搬送台車のモータ等が接続される二次側回路とは非接触の状態に設けられており、該一次側回路の給電線へ流される高周波交流電流を、ピックアップコイルより電磁作用を利用して電力取り出しを行って、二次側回路へ定電圧の電力を供給する。
このような非接触給電設備において、二次側回路としては、直列共振型受電回路と並列共振型受電回路とがあった。
並列共振型受電回路は、前記ピックアップコイルと、該ピックアップコイルと並列に配置した共振コンデンサとから定電流取出部を構成している。定電流取出部の出力側には、電流/電圧変換回路と整流回路とが設けられ、これらの回路を経た電力が、(例えば前記搬送台車の)電力負荷側へ供給される。並列共振型受電回路を二次側回路に適用した一例としては、特許文献1に示される技術である。
直列共振型受電回路は、前記ピックアップコイルと、該ピックアップコイルと直列に配置した共振コンデンサとから定電圧取出部を構成している。定電圧取出部の出力側には整流回路が設けられて、整流された電力が、(例えば前記搬送台車の)電力負荷側へ供給される。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−308152号公報
【0004】
しかし、前述の非接触給電設備に利用される並列共振型受電回路および直列共振型受電回路のいずれにおいても次のような不具合があった。
並列共振型受電回路では、ピックアップコイルが用いられる定電流取出部は、定電流を取り出すためのための回路であり、電流/電圧変換回路が必要である。電流/電圧変換回路は、多数の素子を必要とするため、二次側回路の回路構成が複雑になるという問題があった。
また、直接共振型受電回路では、ピックアップコイルが用いられる定電圧取出部は、定電圧を取り出すための回路であるが、二次側回路の電圧変換において取り出される電圧は、ピックアップコイルのインダクタンスの大きさにのみ左右される。このため、必然的に給電線の電圧に対して、ピックアップコイルの電圧に電圧降下が発生し、二次側回路の電力負荷に適当な電圧を供給しようとすると、一次側回路の給電線に非常に高い電流を用いる必要があった。したがって、非接触給電設備の高コスト化や設備の大型化を招くことになり、事実上実施することが困難であった。
そこで、本発明では、非接触給電設備において、簡単な構成により所定の高い定電圧を取り出すことができる回路を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、給電線に定電流を供給する一次側回路と、給電線よりピックアップコイルを介して非接触で電力を取り出す二次側回路とを備える非接触給電設備において、二次側回路における所定電流を所定電圧に変換する定電圧取出部が、定電圧源と該定電圧源に直列に配置される実効コイルとから構成される回路と等価となるように、前記定電圧取出部を、ピックアップコイルと該ピックアップコイルと共振関係に無く該ピックアップコイルに並列に接続されるコンデンサとから構成すると共に、前記実効コイルのインダクタンスがピックアップコイルとコンデンサとの合成インダクタンスに等しくなるように設定して、前記定電圧取出部を、構成したものである。
【0006】
請求項2においては、前記定電圧取出部を、ピックアップコイルからなる定電圧源と、定電圧源に直列に配置される前記実効コイルとからなる回路に等価とみなした場合に、該実効コイルと共振関係となる共振コンデンサを、定電圧取出部の出力側で実効コイルに対して直列に接続したものである。
【0007】
請求項3においては、前記二次側回路において、前記共振コンデンサの出力側で、リアクトルを前記定電圧源に対して並列に接続したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は工場内の非接触給電設備を示す斜視図、図2は搬送台車の受電ユニットの断面図、図3は非接触給電の受電回路の構成を示す説明図、図4(a)は一次側電流i0と二次側電流i1との対応を示す一次側回路と二次側回路の概略構成図、図4(b)は定電圧取出部30と、定電圧取出部30と等価である第一等価回路30Aの構成を示す概略図、図4(c)は第一等価回路30Aと等価である第二等価回路30Bの構成を示す概略図、図5は第二等価回路30Bを用いた共振部40の構成を示す概略図、図6はリアクトルを接続した非接触給電の受電回路を示す図である。
【0009】
まず、本発明の一実施例にかかる非接触給電設備について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、非接触給電設備1が適用される工場内には、搬送台車13の移動経路として軌道12が敷設されており、各搬送台車13は軌道12に沿って走行する。軌道12側部に複数のステーション10・10・・・が配置され、搬送台車13がステーション10・10・・・間を移動して、一方のステーション10から他方のステーション10へ物品を搬送できるようにしている。ここで、非接触給電設備1は、給電線5・5(図2参照)から非接触で、一または複数台の搬送台車13に電力を供給するように構成された設備である。
【0010】
給電線5・5は、軌道12に沿って配置され、軌道12上のどの位置の搬送台車13にも電力供給可能としている。
ここで、給電線5・5は、同一の電力線における往路と復路とからなるものである。つまり、電力線をU字状に折曲し、両端を電源装置に接続すると共に、往路部分(給電線5)と復路部分(給電線5)とを平行に配置(図2に図示)している。そして、互いに逆向きの電流の流れる一対の給電線5・5が、軌道12に沿って配置されるものとしている。
給電線5・5は、銅線などの導電線を絶縁材料で被覆され、電源装置11から高周波電流が供給されている。
一方、搬送台車13は、給電線5・5から電力を得るための受電ユニット9を有し、その受電ユニット9が取り出す電力を利用することにより、モータを駆動させて、軌道12に沿って移動する。
【0011】
ここで、非接触給電設備1は、一次側回路と、二次側回路7とからなる。
一次側回路は、軌道12に沿って敷設される給電線5・5と、給電線5・5に交流電力(高周波電流)を供給する電源装置11とを備えている。二次側回路7は、搬送台車13に備える回路であり、前記受電ユニット9を入力側とするものである。
【0012】
非接触給電設備1における搬送台車13への非接触による給電方法について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、軌道12を構成するレール20は天井から不図示の吊り部材により吊られており、該レール20上を搬送台車13の走行輪23が走行する。搬送台車13は、前記モータに接続された不図示の駆動輪により駆動される。
【0013】
レール20下には、該レール20に沿って断面視略U字型の給電線ホルダ24が長手方向に固定され、該給電線ホルダ24の左右一端(図2では右端)に、一方側(図2では右方側)を開放した断面C字状の給電線保持部24a・24aが形成され、該給電線保持部24a・24aに、前記一対の往路と復路となす給電線5・5が架設されている。
【0014】
給電線5・5を囲むように受電ユニット9が配置されており、該受電ユニット9はブラケット26を介して搬送台車13に固定されている。
受電ユニット9には、断面が略E字型をしたフェライト製のコア3が設けられ、該コア3の中央の突出部3aにピックアップコイル4が複数回、巻かれている。
【0015】
コア3は、両側の突出部3b・3bとその間の中央の突出部3aの間に形成した2つの空間(凹部)において、開口側と反対側寄り、つまり閉塞側(奥側)の空間の、図2における上下略中央内に給電線保持部24a・24aを位置させて、給電線5・5をそれぞれ一本ずつ収納するようにしている。この給電線5・5に高周波電流を流すことによって生成する磁界を、ピックアップコイル4で受けるようにしている。そして、電磁誘導現象を利用し、受電ユニット9が、その磁束の変化によってピックアップコイル4に発生する誘導起電力から電力を取り出す。このようにして、非接触給電設備1において、給電線5から受電ユニット9に非接触で電力を供給し、搬送台車13に備える走行用のモータの駆動や、制御機器への電力の供給を行っている。
【0016】
次に、二次側回路7の構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、給電線5・5から非接触にて給電を受ける二次側回路7は、定電圧取出部30、共振コンデンサ41、リアクトル15等により構成され、また、出力端子8a・8bから負荷に対して、安定して電力を供給するために整流機器16、電解コンデンサ17が接続されて、構成されている。
定電圧取出部30は、コア3、該コア3に巻回されるピックアップコイル4、該ピックアップコイル4と共振関係にないコンデンサ31により構成されている。定電圧取出部30において、コンデンサ31はピックアップコイル4と並列に接続されている。
ここで、定電圧取出部30は、該定電圧取出部30の出力側に、給電線5・5の所定電流を所定電圧に変換して供給するように構成されているが、詳しくは後述する。
また、定電圧取出部30と共振コンデンサ41とにより共振部40が構成されている。
【0017】
本発明における二次側回路7は、直接共振型受電回路をベースとしながら、直接共振型受電回路の欠点を改善したものである。
直接共振型受電回路は、ピックアップコイルを定電圧源として利用する回路構成であり、一次側回路と二次側回路との電圧変換において取り出される電圧は、ピックアップコイルのインダクタンスの大きさにのみ左右される。ここで、例えば本実施の形態においては、給電線5・5とピックアップコイル4間で電圧降下が発生する。搬送台車13・13・・・を稼動可能な電圧を供給するには、給電線5・5への電圧を高めとするか、インダクタンスを大きくする必要がある。給電線5・5への電圧を高めとするのは非接触給電設備の高コスト化や設備の大型化を招くことになり、困難である。また、コア3に巻回する構成のピックアップコイル4のインダクタンスは、巻き数に限界があって、インダクタンスを大きくすることにも限界がある。
本発明は、ピックアップコイル4の巻き数を増加させること無く、実質的に定電圧取出部30内のインダクタンスを大きくするものである。具体的には、ピックアップコイル4に並列に接続されるコンデンサを設けることで、ピックアップコイル4の実質的なインダクタンスが増加したような作用を与えるようにするものである。以下、これについて説明する。
【0018】
図4を用いて、定電圧取出部30で、ピックアップコイル4のインダクタンスが実質的に増加したような作用を与える構成について説明する。
まず、以下での説明内容の概略を記す。図4(a)を用いて、給電線5・5を流れる定電流i0と、二次側回路7を流れる電流i1との関係を説明する。図4(b)を用いて、定電流源であるピックアップコイル4とコンデンサ31とを備える定電圧取出部30が、定電流源32と実効コイル36とからなる回路(以下で第一等価回路)と等価であることを説明する。図4(c)を用いて、定電流源32と該定電流源32と並列の実効コイル36とからなる回路(以下で第一等価回路)と、定電圧源33と該定電圧源33と直列の実効コイル36とからなる回路(以下で第二等価回路)が等価であることを説明する。
以上において、定電圧源33と実効コイル36とを備える回路(第二等価回路)が、定電圧取出部30と等価であることを説明する。
そして、定電圧を取り出す第二等価回路において、出力電圧の高さに関わる実効コイル36の調整方法について説明し、実効コイル36の調整により、定電圧取出部30が取り出す電圧を高める手段を提示する。
【0019】
図4(a)に示すように、給電側の給電線5・5には定電流が供給されており、前述したように、電磁誘導により非接触にて、ピックアップコイル4に誘導起電力が発生する。このとき、ピックアップコイル4に流れる電流(二次側電流)は、次の式(1)にて求められる。給電線5・5を流れる電流(一次側電流)をi0、電磁誘導によりピックアップコイル4に発生する誘導電流(二次側電流)をi1、給電線5の巻き数をN0(=1)、ピックアップコイル4の巻き数をN1、電磁誘導の際の漏れ磁束の割合をKφとすると、次式(1)が成り立つ。
【0020】
【数1】
Figure 2004194443
【0021】
この式(1)によれば、二次側電流i1は、一次側電流i0に比例し、ピックアップコイル4の巻き数N1に反比例することが分かる。一次側電流i0が所定の一定値である場合には、二次側電流i1は巻き数N1により決定され、巻き数N1を変更することにより、二次側電流i1を調整することができる。そして、所定の巻き数N1のピックアップコイル4にて非接触給電を行う場合には、給電線5・5から二次側回路7に対し、定電流を供給することができる。
【0022】
図4(b)には、互いに等価となる二つの回路を示しており、左側の回路が、定電圧取出部30の構成を示す回路であり、右側の回路が、定電圧取出部30と等価である回路である。
給電線5・5により誘導起電力が発生しているピックアップコイル4と、該ピックアップコイル4と並列に接続されると共にピックアップコイル4と共振関係にないコンデンサ31とから構成されている。
一方、定電圧取出部30と等価である回路(以下、第一等価回路)30Aは、定電流源32と、該定電流源32に並列に配置される実効コイル36とからなる。
ここで、実際の定電圧取出部30と第一等価回路30Aとが等価となるためには、次の関係が成り立つ必要がある。つまり、実効コイル36の実効インダクタンスL0aが、ピックアップコイル4とコンデンサ31との合成インダクタンスに等しくなることである。
実効コイル36の実効インダクタンスL0aは、ピックアップコイル4のインダクタンスをL0、コンデンサ31の容量をC0とすると、次式(2)により表される。
【0023】
【数2】
Figure 2004194443
【0024】
ここで、jは虚数単位(j2=−1)であり、ωは定電流源32の出力電流の角周波数である。この式(2)を変形すると、次の式(3)となる。
【0025】
【数3】
Figure 2004194443
【0026】
実効コイル36の実効インダクタンスL0aを、式(3)が成り立つような実効インダクタンスL0aとすると、実際の定電圧取出部30と第一等価回路30Aとが等価となる。
【0027】
この式(3)によれば、実効インダクタンスL0aは、コンデンサ31の容量C0とピックアップコイル4のインダクタンスL0により決定されることが分かる。インダクタンスL0は、ピックアップコイル4の巻き数N1により定まる値であるため、第一等価回路30Aの実効インダクタンスL0aを、コンデンサ31の容量C0と巻き数N1によって任意の値に設定できる。つまり、コンデンサ31の容量C0とピックアップコイル4の巻き数N1を変更することにより、実効インダクタンスL0aを調整することができる。
ここで、ピックアップコイル4の巻き数N1の変更は、前記受電ユニット9の構成上、巻き数N1に上限があって困難であると共に、巻き数を特定するのが困難であるため、ピックアップコイル4毎(搬送台車13毎)にバラツキを生じるものと成る。一方、静電容量の異なるコンデンサ31の変更は、ピックアップコイル4の巻き数N1の変更に比して容易である。
したがって、コンデンサ31の静電容量C0を変更することで、比較的容易に、実効インダクタンスL0aの大きさを調整可能である。実効インダクタンスL0aの大きさが調整可能であることのメリットについては、後述する。
また、巻き数N1を基準として、容量C0を調整することで、電流が変動したときに、ピックアップコイル4のインダクタンスL0に比べて、コンデンサ31の容量C0は、その変動が小さく、安定しており、容量C0により調節される実効インダクタンスL0aの安定性を図ることができる。
【0028】
次いで、図4(c)にも、互いに等価となる二つの回路を示しており、左側の回路が第一等価回路30Aであり、右側の回路が、第一等価回路30Aと等価である第二等価回路30Bである。つまり、第二等価回路30Bは、定電圧取出部30と等価である。
第二等価回路30Bは、定電圧源33と、該定電圧源33に直列に配置される実効コイル36とからなる。
一方、第一等価回路30Aの出力電圧v1と第二等価回路30Bの出力電圧v1とが等しいことを利用して、次式(4)を導出している。ここで、第一等価回路30Aで、定電流源32の出力電流をi1、周波数をf、第二等価回路30Bで、定電圧源33の電圧をV1としている。
【0029】
【数4】
Figure 2004194443
【0030】
第二等価回路30Bの定電圧源33の電圧は、式(4)に示されるように、定電流源32の出力電流i1と、実効インダクタンスL0aとにより決定される。
ここで、二次側電流i1(定電流源32の出力電流i1)は、一次側電流i0により決定されている。
このため、一次側電流i0を一定としながら、定電圧源33の電圧V1の高さを、実効インダクタンスL0aの調整により、任意の高さに変化させることが可能である。
そして、定電圧取出部30は、第二等価回路30Bと等価であるので、定電圧取出部30は定電圧源33を備えるのと同様の作用があり、定電圧を取り出す回路として機能する。
【0031】
以上をまとめる。
非接触給電設備1は、給電線に5・5定電流を供給する一次側回路と、給電線5・5よりピックアップコイル4を介して非接触で電力を取り出す二次側回路7とを備えている。
そして、二次側回路7における定電圧取出部30が、定電圧源33と、該定電圧源33に直列に配置される実効コイル36とから構成される第二等価回路30Bと等価となるように構成している。
ここで、定電圧取出部30を、ピックアップコイル4と該ピックアップコイル4と共振関係に無く該ピックアップコイル4に並列に接続されるコンデンサ31とから構成すると共に、実効コイル36のインダクタンスL0aがピックアップコイル4とコンデンサ31との合成インダクタンスに等しくなるように設定している。
以上のようにして、二次側回路において所定電流を所定電圧に変換する定電圧取出部30を構成している。
【0032】
このため、定電圧を取り出すことのできる回路において、並列共振型受電回路と異なり、電流/電圧変換回路を備える必要が無く、回路構成を簡単とすることができる。加えて、前記コンデンサ31の配設により、ピックアップコイル4のインダクタンスが実質的に増加したような作用を与えることができるので、取出電圧の高さを高い側に調整することも可能である。したがって、給電線5・5側の装置構成に負担をかけることが無い。
【0033】
次に、共振部40について説明する。
図3に示すように、共振部40は、定電圧取出部30と、定電圧取出部30の出力側で、該定電圧取出部30に対して直列に接続された共振コンデンサ41とから、なっている。
【0034】
一方、図5には、第二等価回路30Bを用いた共振部40の構成を示している。ここで、第二等価回路30Bは、定電圧取出部30であることを利用している。
ここで共振部40は、定電圧取出部30を、ピックアップコイル4からなる定電圧源33と、定電圧源33に直列に配置される前記実効コイル36とからなる第二等価回路30Bに等価とみなした場合に、該実効コイル36と共振関係となる共振コンデンサ41を、定電圧取出部30の出力側で実効コイル36に対して直列に接続した構成である。
【0035】
共振部40Aにおいて、共振コンデンサ41と、前記実効インダクタンスL0aとが共振条件を共振コンデンサ41の容量C1を、次式(5)を満たすように設定しなければならない。
【0036】
【数5】
Figure 2004194443
【0037】
以上のように、共振部40を構成することで、定電圧取出部30の電圧変動を小さくすることができる。つまり、定電圧取出部30は、前記定電圧源33と実効コイル36とからなるため、二次側回路7の負荷であるモータが加減速した場合、言い換えると、負荷が変動した場合、定電圧源33は、供給する電圧を一定にするために供給する電流を変動させる。この電流の変動により、実効コイル36の両端に発生する電圧も変動するが、共振コンデンサ41により変動を小さくすることができる。この結果、二次側回路7の電力負荷に安定した定電圧を供給可能としている。
【0038】
次に、共振部40の出力側に設けるリアクトル15について説明する。
図6に示すように、二次側回路7において、前記共振コンデンサ41の出力側で、リアクトル15が前記定電圧源33に対して並列に接続されている。なお、定電圧源33は、定電圧取出部30を、ピックアップコイル4からなる定電圧源33と、定電圧源33に直列に配置される前記実効コイル36とからなる第二等価回路30Bに等価とみなした場合のものである。
【0039】
以上構成とすることで、リアクトル15を定電圧源33の負荷として、無効電流i2を流させる作用がある。このため、二次側回路7の出力端子8a・8bに接続される搬送台車13の負荷が、無負荷となった場合、および軽負荷となった場合に、負荷に供給される電流の上昇を抑えることができる。したがって、非接触給電設備1の安全性を確保することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示す如く、給電線に定電流を供給する一次側回路と、給電線よりピックアップコイルを介して非接触で電力を取り出す二次側回路とを備える非接触給電設備において、二次側回路における所定電流を所定電圧に変換する定電圧取出部が、定電圧源と該定電圧源に直列に配置される実効コイルとから構成される回路と等価となるように、前記定電圧取出部を、ピックアップコイルと該ピックアップコイルと共振関係に無く該ピックアップコイルに並列に接続されるコンデンサとから構成すると共に、前記実効コイルのインダクタンスがピックアップコイルとコンデンサとの合成インダクタンスに等しくなるように設定して、前記定電圧取出部を、構成したので、定電圧を取り出すことのできる回路において、並列共振型受電回路と異なり、電流/電圧変換回路を備える必要が無く、回路構成を簡単とすることができる。加えて、前記コンデンサの配設により、ピックアップコイルのインダクタンスが実質的に増加したような作用を与えることができるので、取出し電圧の高さを高い側に調整することも可能である。したがって、一次側回路の装置構成に負担をかけることが無い。
【0041】
請求項2に示す如く、前記定電圧取出部を、ピックアップコイルからなる定電圧源と、定電圧源に直列に配置される前記実効コイルとからなる回路に等価とみなした場合に、該実効コイルと共振関係となる共振コンデンサを、定電圧取出部の出力側で実効コイルに対して直列に接続したので、定電圧取出部の電圧変動を小さくすることができ、これにより、二次側回路の電力負荷に安定した定電圧を供給することができる。
【0042】
請求項3に示す如く、前記二次側回路において、前記共振コンデンサの出力側で、リアクトルを前記定電圧源に対して並列に接続したので、リアクトルを定電圧源の負荷として、無効電流を流させる作用がある。このため、二次側回路の出力端子に接続される電力負荷が、無負荷となった場合、および軽負荷となった場合に、負荷に供給される電流の上昇を抑えることができる。したがって、非接触給電設備の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工場内の非接触給電設備を示す斜視図。
【図2】搬送台車の受電ユニットの断面図。
【図3】非接触給電の受電回路の構成を示す説明図。
【図4】(a)は一次側電流i0と二次側電流i1との対応を示す一次側回路と二次側回路の概略構成図、(b)は定電圧取出部30と、定電圧取出部30と等価である第一等価回路30Aの構成を示す概略図、(c)は第一等価回路30Aと等価である第二等価回路30Bの構成を示す概略図。
【図5】第二等価回路30Bを用いた共振部40の構成を示す概略図。
【図6】リアクトルを接続した非接触給電の受電回路を示す図。
【符号の説明】
1 非接触給電設備
3 コア
4 ピックアップコイル
5 給電線
7 二次側回路
30 定電圧取出部
31 コンデンサ
36 実効コイル

Claims (3)

  1. 給電線に定電流を供給する一次側回路と、給電線よりピックアップコイルを介して非接触で電力を取り出す二次側回路とを備える非接触給電設備において、二次側回路における所定電流を所定電圧に変換する定電圧取出部が、定電圧源と該定電圧源に直列に配置される実効コイルとから構成される回路と等価となるように、前記定電圧取出部を、ピックアップコイルと該ピックアップコイルと共振関係に無く該ピックアップコイルに並列に接続されるコンデンサとから構成すると共に、前記実効コイルのインダクタンスがピックアップコイルとコンデンサとの合成インダクタンスに等しくなるように設定して、前記定電圧取出部を、構成したことを特徴とする非接触給電設備。
  2. 前記定電圧取出部を、ピックアップコイルからなる定電圧源と、定電圧源に直列に配置される前記実効コイルとからなる回路に等価とみなした場合に、該実効コイルと共振関係となる共振コンデンサを、定電圧取出部の出力側で実効コイルに対して直列に接続したことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電設備。
  3. 前記二次側回路において、前記共振コンデンサの出力側で、リアクトルを前記定電圧源に対して並列に接続したことを特徴とする請求項2に記載の非接触給電設備。
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