JP2004193451A - 発光ダイオード - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子から発せられた光を特定の方向及び角度で出射させることで、液晶表示装置の形態に合わせて均一且つ明るく照明することのできる発光ダイオードを提供することである。
【解決手段】基板22と、この基板22上に実装される発光素子24と、該発光素子24の上方を封止する樹脂体26とを備えた発光ダイオード21aにおいて、前記発光素子24と対向する樹脂体26の発光出射面27で、且つ前記発光素子24から発光出射面27と直交するように延ばした直線と交わる位置を避けた位置に光を前記発光素子24の真上方向に反射若しくは屈折させるための筋状の凹溝30aを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】基板22と、この基板22上に実装される発光素子24と、該発光素子24の上方を封止する樹脂体26とを備えた発光ダイオード21aにおいて、前記発光素子24と対向する樹脂体26の発光出射面27で、且つ前記発光素子24から発光出射面27と直交するように延ばした直線と交わる位置を避けた位置に光を前記発光素子24の真上方向に反射若しくは屈折させるための筋状の凹溝30aを設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種表示装置の光源として使用される発光ダイオードにあって、特に広角な指向性を備えた発光ダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表面実装型の発光ダイオードとして、例えば図6に示されるような構造のものが知られている。この発光ダイオード1は、一対の電極部が形成されたガラスエポキシ等の基板2の上面に発光素子3を載置し、この発光素子3の素子電極部と前記基板2の電極部とをボンディングワイヤあるいは半田バンプによって電気的に接続すると共に、前記発光素子3の上方を透明な樹脂体4で封止したブロック形状のものである。このような発光ダイオード1にあっては、発光素子3で発した光が樹脂体4の内部を透過し、樹脂体4の上面である発光出射面8から外部に出射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の発光ダイオード1にあっては、図7に示す指向特性からも明らかなように、発光出射面8の上方全体に光が分散する特性を有するために、特定の方向にだけ強く発光させることが難しかった。一方、上記発光ダイオード1の樹脂体4の内部に微粒状の光散乱剤を混入させて光の屈折方向を変えるなどの方法が考えられるが、光散乱剤の混入量や分散状態によって光の屈折方向や角度が微妙に異なり、意図した指向特性が得られない。また、前記光散乱剤を使用することで光透過率が低下するため、発光ダイオード全体の発光輝度が低下するといった問題もある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、発光素子から発せられた光を特定の方向及び角度で出射させることで、液晶表示装置の形態に合わせて均一且つ明るく照明することのできる発光ダイオードを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発光ダイオードは、基板と、この基板上に実装される発光素子と、該発光素子の上方を封止する樹脂体とを備えた発光ダイオードにおいて、前記発光素子と対向する樹脂体の発光出射面で、且つ前記発光素子から発光出射面と直交するように延ばした直線と交わる位置を避けた位置に光を反射若しくは屈折する筋状の光散乱部を設けたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、発光素子から発する光が樹脂体と空気の臨界角により直接出射されない樹脂体の表面に、光を特定の方向に反射若しくは屈折させるための光散乱部を設けたので、発光素子の中心部に比べて輝度が低下する周辺部で光を多く出射させることができる。このため、発光ダイオード全体の指向性の拡大効果が得られる。また、周辺部での輝度低下を抑えることができるので、発光ダイオード全体の輝度も向上する。
【0007】
前記光散乱部を断面略V字状に凹ませた凹溝や断面略三角形状の突起で形成した場合は、前記凹溝や突起の傾斜角に応じて反射若しくは屈折させる方向を角度で調整でき、目的に応じて発光の指向性をコントロールすることができる。
【0008】
前記凹溝、突起からなる光散乱部は、硬化させた樹脂体の表面の中心部あるいは周辺部を切削することで容易に形成することができる。また、樹脂体の表面を切削する方法以外に凹溝あるいは突起が形成された金型を用い、樹脂封止工程で同時に形成することもできる。このように、形成が容易で、従来に比べて特別な設備も不要であるため、工数及びコストが掛からず安価に製造できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る発光ダイオードの実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る発光ダイオードの第1実施形態の斜視図、図2は前記発光ダイオードの発光作用を示す説明図である。
【0010】
図1及び図2に示されるように、本発明の第1実施形態に係る発光ダイオード21aは、ガラスエポキシやBTレジン(Bismaleimide Triazine Resin)などからなる基板22と、この基板22上に載置される発光素子24と、この発光素子24を基板22上に封止する樹脂体26とで構成されている。前記基板22には、発光素子24との導通及びマザーボード等の外部基板に実装するための電極23a,23bが設けられている。発光素子24は、一対の素子電極部(アノード電極,カソード電極)を上下面に備えた微小な四角形状のシリコンチップであり、下面が前記基板22に設けられた一方の電極23a上に導通接続され、また、上面の素子電極部が基板22に設けられた他方の電極23bにボンディングワイヤ25で接続されている。樹脂体26は、発光素子24を中心にして基板22上に形成された略直方体形状の封止部材であり、透光性を備えたエポキシ系の樹脂材を金型等に充填することによって形成される。前記発光素子24及びボンディングワイヤ25は前記樹脂体26によって封止保護され、発光素子24から発した光は樹脂体26を透過して外部に出射される。
【0011】
前記樹脂体26の上面は、発光素子24から発せられた光の多くが出射される平坦な発光出射面27として形成されるが、この発光出射面27に断面略V字状に切れ込んだ筋状の光散乱部(凹溝30a)が形成されている。この凹溝30aは、発光出射面27の左右にそれぞれ一本ずつ真っ直ぐに形成されている。前記凹溝30aを発光素子24の真上に当たる部分を除いた箇所に設けることで、発光素子24から発する光を樹脂体26の発光出射面27で外向きに反射若しくは屈折させて垂直方向への指向性を高めることができる。また、前記凹溝30aの傾斜角を適宜設定することで、光の反射方向若しくは屈折方向を調整可能である。この実施形態では、前記凹溝30aを発光出射面27の側面寄りで、一対の電極23a,23bを結ぶ方向に沿って2本の筋状に形成され、発光素子24の真上を避けた箇所を通っている。この凹溝30aを発光素子24の真上を避けた箇所に設けることで、特に発光素子24から斜め上方に向かって放射する光をV字の斜面で反射若しくは屈折させて垂直方向に集光させることができる。なお、図1及び図2に示した発光ダイオード21では前記凹溝30aを発光出射面27の全長に設けてあるが、目的や用途に応じてその一部分に設けてあってもよい。また、図1及び図2では凹溝30aが一対の電極23a,23bを結ぶ方向に2本の筋状で形成されているが、2本に限定されないことは勿論のこと、発光素子24の真上を通る位置を避けた位置であれば、その形成方向は限定されることはない。
【0012】
前記発光素子24から発せられる光は、図2に示したように、樹脂体26を発光出射面27に向かって放射状に透過する。そして、発光出射面27に到達した光は屈折しながら樹脂体26の外部に出射されるが、その光の出射方向や角度は発光出射面27の場所によって異なる。発光素子24の真上に当たる発光出射面27の中央部では、樹脂体26内部を真直ぐ透過した光がほとんど反射や屈折されることなく直線上に出射される。一方、発光出射面27の端部寄りに設けられた凹溝30aの傾斜面を通過する光は、その傾斜角に応じて発光出射面27の中央部寄りあるいは端部寄りに屈折若しくは反射される。このため、この実施形態の発光ダイオード21aのように、凹溝30aを樹脂体26の端部側に設けた場合は、発光素子24の真上方向に指向性を持たせることができる。
【0013】
また、発光出射面27に凹溝30aを設けることで、光をある一定方向に集光させるといった効果も得られる。この効果を利用して独自の表示や照明効果を持たせた発光ダイオードを形成することができる。例えば、後述するような発光の輪郭部を輝度の違いによって強調することが可能である。
【0014】
前記図1及び図2に示した発光ダイオード21aでは、凹溝30aを設けたことで集光効果を得たが、図3に示す発光ダイオード21bのように、断面略三角形状の突起30bを設けることで屈折による集光効果を得ることが可能である。これによって、前記発光ダイオード21aと同様に樹脂体26の周辺部における輝度の向上効果が得られる。
【0015】
上記発光ダイオード21a,21bの発光の指向特性は図4に示すように、発光素子24の中心(発光中心点0)と、この中心から発光素子24の真上方向に対して輝度が高く、集光していることが分かる。
【0016】
図5は本発明の第2実施形態における発光ダイオード31を示したものである。この発光ダイオード31は、樹脂体36の発光出射面37の中央部にリング状の光散乱部(凹溝40)を設けたものである。この実施形態では前記凹溝40の中心を発光素子24の真上に設定している。この発光ダイオード31によれば、発光素子24の真上に当たる発光出射面37は平坦面となっているので、光は真直ぐ上方に出射され、リング状の凹溝40からは特定の方向及び角度で光が出射される。また、この実施形態のように、凹溝40が発光素子24から一定の半径内に形成された場合は、前記凹溝40全周に亘って発光輝度を均一にすることができる。なお、本実施形態では、前記凹溝40を正円形にしたが、楕円形あるいは多角形状のリング状等様々な形態をとることが可能である。また、このような集光効果を得るためには、前記凹溝40以外に、図3に示したような断面が三角形状の突起に形成しても同様な集光効果を得ることができる。
【0017】
上記実施形態では、光の反射若しくは屈折を得るための光散乱部を断面V字状の凹溝30a,40にて形成し、光の屈折現象を主に利用するための光散乱部を断面三角形状の突起30bによって構成した場合について説明したが、これらの形状に限定されるものではない。また、前記溝形状も発光ダイオードの発光仕様に応じて角状や丸状等の形から選択され、その大きさも任意に設定可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る発光ダイオードによれば、発光素子から発する光が直接出射されない樹脂体の表面に光を反射若しくは屈折する光散乱部を設けたので、発光素子の中心部に比べて輝度が低下する周辺部での集光現象を多く引き起こすことができる。また、発光素子の真上方向に集光させることで、発光ダイオード全体の輝度も向上する。
【0019】
また、前記光散乱部の形状も直線や円形等様々な形状をとることができ、さらに、光散乱部を境にした発光輝度の差による発光の輪郭部を強調するといった装飾効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発光ダイオードの第1実施形態の斜視図である。
【図2】上記図1の発光ダイオードの発光作用を示す説明図である。
【図3】上記図1の光散乱部を突起に形成した発光ダイオードの断面図である。
【図4】上記図1の発光ダイオードの指向特性図である。
【図5】本発明に係る発光ダイオードの第2実施形態の斜視図である。
【図6】従来の発光ダイオードの断面図である。
【図7】上記従来の発光ダイオードの指向特性図である。
【符号の説明】
21a,21b,31 発光ダイオード
22 基板
24 発光素子
26,36 樹脂体
27,37 発光出射面
30a,40 凹溝(光散乱部)
30b 突起(光散乱部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種表示装置の光源として使用される発光ダイオードにあって、特に広角な指向性を備えた発光ダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表面実装型の発光ダイオードとして、例えば図6に示されるような構造のものが知られている。この発光ダイオード1は、一対の電極部が形成されたガラスエポキシ等の基板2の上面に発光素子3を載置し、この発光素子3の素子電極部と前記基板2の電極部とをボンディングワイヤあるいは半田バンプによって電気的に接続すると共に、前記発光素子3の上方を透明な樹脂体4で封止したブロック形状のものである。このような発光ダイオード1にあっては、発光素子3で発した光が樹脂体4の内部を透過し、樹脂体4の上面である発光出射面8から外部に出射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の発光ダイオード1にあっては、図7に示す指向特性からも明らかなように、発光出射面8の上方全体に光が分散する特性を有するために、特定の方向にだけ強く発光させることが難しかった。一方、上記発光ダイオード1の樹脂体4の内部に微粒状の光散乱剤を混入させて光の屈折方向を変えるなどの方法が考えられるが、光散乱剤の混入量や分散状態によって光の屈折方向や角度が微妙に異なり、意図した指向特性が得られない。また、前記光散乱剤を使用することで光透過率が低下するため、発光ダイオード全体の発光輝度が低下するといった問題もある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、発光素子から発せられた光を特定の方向及び角度で出射させることで、液晶表示装置の形態に合わせて均一且つ明るく照明することのできる発光ダイオードを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発光ダイオードは、基板と、この基板上に実装される発光素子と、該発光素子の上方を封止する樹脂体とを備えた発光ダイオードにおいて、前記発光素子と対向する樹脂体の発光出射面で、且つ前記発光素子から発光出射面と直交するように延ばした直線と交わる位置を避けた位置に光を反射若しくは屈折する筋状の光散乱部を設けたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、発光素子から発する光が樹脂体と空気の臨界角により直接出射されない樹脂体の表面に、光を特定の方向に反射若しくは屈折させるための光散乱部を設けたので、発光素子の中心部に比べて輝度が低下する周辺部で光を多く出射させることができる。このため、発光ダイオード全体の指向性の拡大効果が得られる。また、周辺部での輝度低下を抑えることができるので、発光ダイオード全体の輝度も向上する。
【0007】
前記光散乱部を断面略V字状に凹ませた凹溝や断面略三角形状の突起で形成した場合は、前記凹溝や突起の傾斜角に応じて反射若しくは屈折させる方向を角度で調整でき、目的に応じて発光の指向性をコントロールすることができる。
【0008】
前記凹溝、突起からなる光散乱部は、硬化させた樹脂体の表面の中心部あるいは周辺部を切削することで容易に形成することができる。また、樹脂体の表面を切削する方法以外に凹溝あるいは突起が形成された金型を用い、樹脂封止工程で同時に形成することもできる。このように、形成が容易で、従来に比べて特別な設備も不要であるため、工数及びコストが掛からず安価に製造できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る発光ダイオードの実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る発光ダイオードの第1実施形態の斜視図、図2は前記発光ダイオードの発光作用を示す説明図である。
【0010】
図1及び図2に示されるように、本発明の第1実施形態に係る発光ダイオード21aは、ガラスエポキシやBTレジン(Bismaleimide Triazine Resin)などからなる基板22と、この基板22上に載置される発光素子24と、この発光素子24を基板22上に封止する樹脂体26とで構成されている。前記基板22には、発光素子24との導通及びマザーボード等の外部基板に実装するための電極23a,23bが設けられている。発光素子24は、一対の素子電極部(アノード電極,カソード電極)を上下面に備えた微小な四角形状のシリコンチップであり、下面が前記基板22に設けられた一方の電極23a上に導通接続され、また、上面の素子電極部が基板22に設けられた他方の電極23bにボンディングワイヤ25で接続されている。樹脂体26は、発光素子24を中心にして基板22上に形成された略直方体形状の封止部材であり、透光性を備えたエポキシ系の樹脂材を金型等に充填することによって形成される。前記発光素子24及びボンディングワイヤ25は前記樹脂体26によって封止保護され、発光素子24から発した光は樹脂体26を透過して外部に出射される。
【0011】
前記樹脂体26の上面は、発光素子24から発せられた光の多くが出射される平坦な発光出射面27として形成されるが、この発光出射面27に断面略V字状に切れ込んだ筋状の光散乱部(凹溝30a)が形成されている。この凹溝30aは、発光出射面27の左右にそれぞれ一本ずつ真っ直ぐに形成されている。前記凹溝30aを発光素子24の真上に当たる部分を除いた箇所に設けることで、発光素子24から発する光を樹脂体26の発光出射面27で外向きに反射若しくは屈折させて垂直方向への指向性を高めることができる。また、前記凹溝30aの傾斜角を適宜設定することで、光の反射方向若しくは屈折方向を調整可能である。この実施形態では、前記凹溝30aを発光出射面27の側面寄りで、一対の電極23a,23bを結ぶ方向に沿って2本の筋状に形成され、発光素子24の真上を避けた箇所を通っている。この凹溝30aを発光素子24の真上を避けた箇所に設けることで、特に発光素子24から斜め上方に向かって放射する光をV字の斜面で反射若しくは屈折させて垂直方向に集光させることができる。なお、図1及び図2に示した発光ダイオード21では前記凹溝30aを発光出射面27の全長に設けてあるが、目的や用途に応じてその一部分に設けてあってもよい。また、図1及び図2では凹溝30aが一対の電極23a,23bを結ぶ方向に2本の筋状で形成されているが、2本に限定されないことは勿論のこと、発光素子24の真上を通る位置を避けた位置であれば、その形成方向は限定されることはない。
【0012】
前記発光素子24から発せられる光は、図2に示したように、樹脂体26を発光出射面27に向かって放射状に透過する。そして、発光出射面27に到達した光は屈折しながら樹脂体26の外部に出射されるが、その光の出射方向や角度は発光出射面27の場所によって異なる。発光素子24の真上に当たる発光出射面27の中央部では、樹脂体26内部を真直ぐ透過した光がほとんど反射や屈折されることなく直線上に出射される。一方、発光出射面27の端部寄りに設けられた凹溝30aの傾斜面を通過する光は、その傾斜角に応じて発光出射面27の中央部寄りあるいは端部寄りに屈折若しくは反射される。このため、この実施形態の発光ダイオード21aのように、凹溝30aを樹脂体26の端部側に設けた場合は、発光素子24の真上方向に指向性を持たせることができる。
【0013】
また、発光出射面27に凹溝30aを設けることで、光をある一定方向に集光させるといった効果も得られる。この効果を利用して独自の表示や照明効果を持たせた発光ダイオードを形成することができる。例えば、後述するような発光の輪郭部を輝度の違いによって強調することが可能である。
【0014】
前記図1及び図2に示した発光ダイオード21aでは、凹溝30aを設けたことで集光効果を得たが、図3に示す発光ダイオード21bのように、断面略三角形状の突起30bを設けることで屈折による集光効果を得ることが可能である。これによって、前記発光ダイオード21aと同様に樹脂体26の周辺部における輝度の向上効果が得られる。
【0015】
上記発光ダイオード21a,21bの発光の指向特性は図4に示すように、発光素子24の中心(発光中心点0)と、この中心から発光素子24の真上方向に対して輝度が高く、集光していることが分かる。
【0016】
図5は本発明の第2実施形態における発光ダイオード31を示したものである。この発光ダイオード31は、樹脂体36の発光出射面37の中央部にリング状の光散乱部(凹溝40)を設けたものである。この実施形態では前記凹溝40の中心を発光素子24の真上に設定している。この発光ダイオード31によれば、発光素子24の真上に当たる発光出射面37は平坦面となっているので、光は真直ぐ上方に出射され、リング状の凹溝40からは特定の方向及び角度で光が出射される。また、この実施形態のように、凹溝40が発光素子24から一定の半径内に形成された場合は、前記凹溝40全周に亘って発光輝度を均一にすることができる。なお、本実施形態では、前記凹溝40を正円形にしたが、楕円形あるいは多角形状のリング状等様々な形態をとることが可能である。また、このような集光効果を得るためには、前記凹溝40以外に、図3に示したような断面が三角形状の突起に形成しても同様な集光効果を得ることができる。
【0017】
上記実施形態では、光の反射若しくは屈折を得るための光散乱部を断面V字状の凹溝30a,40にて形成し、光の屈折現象を主に利用するための光散乱部を断面三角形状の突起30bによって構成した場合について説明したが、これらの形状に限定されるものではない。また、前記溝形状も発光ダイオードの発光仕様に応じて角状や丸状等の形から選択され、その大きさも任意に設定可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る発光ダイオードによれば、発光素子から発する光が直接出射されない樹脂体の表面に光を反射若しくは屈折する光散乱部を設けたので、発光素子の中心部に比べて輝度が低下する周辺部での集光現象を多く引き起こすことができる。また、発光素子の真上方向に集光させることで、発光ダイオード全体の輝度も向上する。
【0019】
また、前記光散乱部の形状も直線や円形等様々な形状をとることができ、さらに、光散乱部を境にした発光輝度の差による発光の輪郭部を強調するといった装飾効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発光ダイオードの第1実施形態の斜視図である。
【図2】上記図1の発光ダイオードの発光作用を示す説明図である。
【図3】上記図1の光散乱部を突起に形成した発光ダイオードの断面図である。
【図4】上記図1の発光ダイオードの指向特性図である。
【図5】本発明に係る発光ダイオードの第2実施形態の斜視図である。
【図6】従来の発光ダイオードの断面図である。
【図7】上記従来の発光ダイオードの指向特性図である。
【符号の説明】
21a,21b,31 発光ダイオード
22 基板
24 発光素子
26,36 樹脂体
27,37 発光出射面
30a,40 凹溝(光散乱部)
30b 突起(光散乱部)
Claims (3)
- 基板と、この基板上に実装される発光素子と、該発光素子の上方を封止する樹脂体とを備えた発光ダイオードにおいて、
前記発光素子と対向する樹脂体の発光出射面で、且つ前記発光素子から発光出射面と直交するように延ばした直線と交わる位置を避けた位置に光を反射若しくは屈折する筋状の光散乱部を設けたことを特徴とする発光ダイオード。 - 前記光散乱部が、前記樹脂体の発光出射面に設けられた断面略V字状の凹溝である請求項1記載の発光ダイオード。
- 前記光散乱部が、前記樹脂体の発光出射面に設けられた断面略三角形状の突起である請求項1記載の発光ダイオード。
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