JP2004192522A - ネットワーク端末及びサーバ並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【解決手段】あるネットワーク端末1をユーザが使用するためにサーバ33にログインした場合、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバ33から受け取り、そのネットワーク端末1のEEPROM17に記憶する。ネットワーク端末1では、CPU3が端末設定情報に基づき設定を変更するので、どのネットワーク端末1を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末1を使っても各ユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末1のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】あるネットワーク端末1をユーザが使用するためにサーバ33にログインした場合、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバ33から受け取り、そのネットワーク端末1のEEPROM17に記憶する。ネットワーク端末1では、CPU3が端末設定情報に基づき設定を変更するので、どのネットワーク端末1を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末1を使っても各ユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末1のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、SBC(Server Based Computing)にて利用されるネットワーク端末及び情報処理を含むサービスをネットワーク端末に提供するサーバ並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、ネットワークを介して接続されたサーバから情報処理等のサービスを受けるネットワーク端末(クライアントとも呼ばれる)がある。このようなネットワーク端末としては、例えば、マイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)をベースにしたWBT(Windows Based Terminal)端末や、UNIX(登録商標)のXウインドウ(登録商標)をベースにしたX端末、表示機能に特化したネットワークディスプレイ、音声出力機能に特化したネットワーク音声端末などが例示される。これらのように機能を最低限に削ぎ落としたコンピュータは、シンクライアント(Thin Client)とも呼ばれる
【0003】
ネットワーク端末を使用するユーザは、個々の使用目的に応じた状態となるように端末を設定するのが一般的である。例えば、あるユーザはレタッチ処理用アプリケーションによる画像処理に適した設定となるようにネットワーク端末が備えているディスプレイの輝度や色温度、ガンマ値を設定し、あるユーザはワードプロセッサアプリケーションによる文書作成処理に適した設定となるようにディスプレイの輝度等を設定する。このように各ユーザが設定した情報は、端末設定情報として、各ユーザが使用しているネットワーク端末の本体やディスプレイに内蔵されている不揮発性メモリに保存される。そして、あるユーザがそのネットワーク端末にログインすると、その不揮発性メモリに記憶されている端末設定情報に応じてディスプレイの設定が再現されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−35659号公報(段落番号[0031]〜[0034]、図1及び図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、ネットワーク端末に備わったローカルの記憶部に端末設定情報が記憶されている関係上、使用するネットワーク端末が固定されておらず、フレキシブルに使用するネットワーク端末が変わる場合、あるユーザが他のネットワーク端末を使用するときには再び所望の状態に設定しなければならない。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においては、ユーザの利便性が低下するという問題がある。
【0006】
また、ネットワーク端末は、接続されたネットワークシステムの管理者によって管理されるが、各ネットワーク端末がどのような設定にされているか否かについて管理者は容易に知ることができない。そのため各ネットワーク端末が適切な状態にあるか否かを調べたり、全てのネットワーク端末を一斉に同じ状態に設定したりするためには、管理者が個々のネットワーク端末に移動して設定したりする必要があって、管理上、極めて煩雑であるという別異の問題もある。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザごとの端末設定情報をサーバ側が提供することにより、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができるネットワーク端末及びサーバ並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
また、この発明のもう一つの目的は、ネットワーク端末ごとの端末設定情報をサーバで集中的に管理できるようにすることにより、ネットワーク端末の管理を容易にすることができるネットワーク端末及びサーバ並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、サーバにてユーザごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、当該ネットワーク端末を使用しているユーザの端末設定情報を、ユーザが当該ネットワーク端末から前記サーバにログインしたことに基づきネットワークを介してサーバから受け取って記憶する端末側記憶手段と、前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
(作用・効果)ユーザがあるネットワーク端末を使用するためにサーバにログインした場合、サーバに記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバから受け取って端末側記憶手段に記憶する。ネットワーク端末では、変更手段が、端末側記憶手段に記憶された端末設定情報に基づきネットワーク端末の設定を変更する。したがって、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末を使っても各ユーザが所望する設定となる。その結果、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のネットワーク端末において、当該ネットワーク端末を使用しているユーザにより端末設定情報が変更された場合には、その変更内容をサーバに送信する変更通知手段を備え、サーバは前記変更内容に応じて当該ユーザの端末設定情報を更新することを特徴とするものである。
【0012】
(作用・効果)当該ネットワーク端末の設定がユーザによって変更されたことが変更通知手段によりサーバに通知され、サーバは当該ユーザの端末設定情報を更新する。したがって、サーバが記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末の端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末を設定することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のネットワーク端末において、前記端末設定情報は、輝度、色温度、ガンマ値、ポートレート表示の有無、音量のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするものである。
【0014】
(作用・効果)ここでは、ネットワーク端末が備えているディスプレイの輝度、色温度、ガンマ値、ディスプレイが縦型にされているか否かを示すポートレート表示の有無、スピーカの音量のうち少なくとも一つを端末設定情報とする。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のネットワーク端末において、前記変更通知手段は、ネットワークに複数のサーバが接続されている場合には、全てのサーバに対して前記変更内容を通知することを特徴とするものである。
【0016】
(作用・効果)ネットワークに複数のサーバが接続されている形態の場合には、全てのサーバに対して端末設定情報の変更内容を通知する。したがって、いずれのサーバの端末設定情報についても同期をとることができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、ネットワーク端末を使用するユーザごとに、ネットワーク端末に関する端末設定情報を記憶するサーバ側記憶手段と、ネットワーク端末にユーザがログインしたことに基づいて、前記サーバ側記憶手段に記憶されている前記ユーザの端末設定情報をネットワークを介して前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするものである。
【0018】
(作用・効果)ネットワーク端末にユーザがログインしたことに基づき、サーバ側記憶手段に記憶されている前記ユーザに対応する端末設定情報を、サーバの送信手段を介してネットワーク端末に送信する。ネットワーク端末は、受け取った前記ユーザの端末設定情報に基づいて端末の設定を変更する。したがって、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定にすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。その結果、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサーバにおいて、ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ユーザの端末設定情報を更新する更新手段を備えていることが好ましい。
【0020】
(作用・効果)ユーザがネットワーク端末の設定を変更した場合には、サーバが受けた内容に応じて、サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、前記ユーザに対応するものを変更する。したがって、サーバが記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末の端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末を設定することができる。
【0021】
また、請求項13に記載の発明は、ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、ネットワーク端末に関する端末設定情報をネットワークに接続されたネットワーク端末から取得する取得手段と、前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報をネットワーク端末ごとに記憶するサーバ側記憶手段と、取得した端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示する表示手段と、前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末を対象として、その端末設定情報について所望の設定を行うための設定手段とを備え、前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするものである。
【0022】
(作用・効果)ネットワークに接続されている全てのまたは特定のネットワーク端末の端末設定情報を、取得手段によって取得し、サーバ側記憶手段にネットワーク端末ごとに記憶する。このようにして取得した端末設定情報を表示手段に表示して閲覧することで、全てまたは特定のネットワーク端末の設定状況を知ることができる。また、サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末のものについて、ネットワークの管理者等が設定手段により適宜に設定する。このようにしてサーバ側で変更した端末設定情報により、ネットワーク端末の設定を変更させる。したがって、全てまたは特定のネットワーク端末についての設定をサーバ側で変更することができるので、ネットワーク上に接続されたネットワーク端末の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末の管理を容易にすることができる。
【0023】
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のサーバにおいて、ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新する更新手段を備えていることを特徴とするものである。
【0024】
(作用・効果)更新手段によって、サーバ側記憶手段に記憶されているネットワーク端末の端末設定情報を更新するので、サーバ側で設定変更した後に、ユーザが所望の設定に変更した場合にはそのユーザが使用しているネットワーク端末における端末設定情報の内容をサーバ側に反映させることができる。
【0025】
また、請求項15に記載の発明は、情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、サーバにてネットワーク端末ごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、サーバ側で変更された当該ネットワーク端末の端末設定情報を取得して記憶する端末側記憶手段と、前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0026】
(作用・効果)サーバにて変更され、端末側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報に応じて、ネットワーク端末の設定を変更手段によって変更する。したがって、ネットワーク端末についての設定をサーバ側で変更することができるので、ネットワーク上に接続されたネットワーク端末の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末の管理を容易にすることができる。
【0027】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のネットワーク端末において、当該ネットワーク端末を使用しているユーザが設定を変更した場合には、その変更内容を当該ネットワーク端末の端末設定情報としてサーバに送信する変更通知手段を備え、サーバは前記変更内容に応じて当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新することを特徴とするものである。
【0028】
(作用・効果)サーバ側でネットワーク端末の設定を変更した後に、その設定をユーザが変更した場合には、変更通知手段によってサーバへ変更した旨通知する。これを受けたサーバは、サーバ側記憶手段に記憶されているネットワーク端末の端末設定情報を更新するので、そのユーザが使用しているネットワーク端末における端末設定情報の内容をサーバ側に反映させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
<第1実施例>
図1はこの発明の一実施例に係り、図1は本実施例に係るネットワーク端末及びネットワークを介して接続されたサーバの概略構成を示すブロック図である。
【0030】
ネットワーク端末1は、例えば、マイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)をベースにシンクライアント(Thin Client)として機能する。このネットワーク端末1は、例えば、液晶表示装置を内蔵したディスプレイ一体型シンクライアントと呼ばれるタイプのものであり、CPU3を備えている。CPU3は、アナログデータをデジタルデータに変換するADC5と、デジタルデータをアナログデータに変換するDAC7とを備えている。
【0031】
CPU3には、図示しないバスを介してキーボード9及びマウス11と、LANコントローラ13とが接続され、さらにRAM15とEEPROM17が接続されている。LCDユニット19のバックライト(図示省略)には、LCD用インバータ21から電力が供給される。LCDユニット19の輝度は、DAC7を通して制御されるLCD用インバータ21により、CPU3の制御の下で調節される。LCDユニット19のバックライト近くには光センサ23が取り付けられている。光センサ23の出力は、オペアンプ24を介してADC5に与えられる。アンプ27は、CPU3によって制御されるCODEC8に接続されており、アンプ27に与える信号に応じてスピーカ29が駆動される。LCDユニット19は、CPU3によって制御されるグラフィックスコントローラ25の制御の下で画像が描画される。
【0032】
上記のEEPROM17には、このネットワーク端末1の端末設定情報が記憶されている。端末設定情報としては、LCDユニット19の輝度、色温度、ガンマ値、LCDユニットが縦型にされているか否かを示すポートレート表示の有無、スピーカ29の音量がある。なお、これらのうち少なくとも一つを端末設定情報としてもよい。この端末設定情報は、CPU3によって参照され、その内容に応じてネットワーク端末1における輝度等が設定されるようになっている。また、設定がユーザによって変更された場合には、CPU3がその内容を後述するサーバ(33)に対して通知する。RAM15には、後述する処理に相当するプログラムがロードされており、CPU3によって随時実行されるようになっている。
【0033】
なお、上述したEEPROM17が本発明における端末側記憶手段に相当し、CPU3が本発明における変更手段及び変更通知手段に相当する。
【0034】
このような構成のネットワーク端末1は、LANコントローラ13を介してネットワーク31に接続されている。ネットワーク31としては、例えば、イーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0035】
ネットワーク31には、上述した構成を備えている複数台のネットワーク端末1とともに少なくとも一台のサーバ33が接続されている。
【0036】
サーバ33は、CPUやRAM等を備え、本発明における送信手段に相当するサーバ本体35と、キーボード37と、マウス39と、ハードディスク装置41等を備えている。また、後述する処理に相当するプログラムを実行する。
【0037】
本発明におけるサーバ側記憶手段に相当するハードディスク装置41は、上述した端末設定情報を記憶している。但し、その記憶形態は、次の表1に示すようにネットワーク端末1を使用するユーザごとにされている。すなわち、ユーザ名がユーザAであるものに対応する端末設定情報はI−Aであり、ユーザ名がユーザBであるものに対応する端末設定情報はI−Bである。
【0038】
【表1】
【0039】
次に、上述した構成におけるネットワーク端末1の動作について、図2から図4のフローチャートを参照して説明する。なお、図2はユーザがログインした場合のネットワーク端末における処理の流れを示すフローチャートであり、図3はユーザがログインした場合のサーバにおける処理の流れを示すフローチャートであり、図4は図2の処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
ここでは、まず一例として、ユーザAがネットワーク端末1を操作してログインし、ユーザAがログオフした後、ユーザBが同じネットワーク端末1を使用してログインしたものとして説明する。
【0041】
ステップS1
ネットワーク端末1のユーザAに応じた端末設定情報(I−A)をサーバ33から取得し、その端末設定情報(I−A)をEEPROM17に書き込む。
【0042】
詳細には、ユーザAがサーバ33に対してログインしたことを検知したサーバ33は、ユーザAに対応する端末設定情報(I−A)をハードディスク装置41(または図示しないRAM)内で検索してロードし(ステップS10)、その端末設定情報(I−A)をネットワーク端末1に対して送信する(ステップS11)。これを受けたネットワーク端末1は、その端末設定情報(I−A)を自身のEEPROM17に記憶する。
【0043】
なお、上記ステップS1が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける取得処理及び記憶処理に相当し、上記ステップS10,S11が本発明のサーバのプログラムにおける送信処理に相当する。
【0044】
ステップS2
ネットワーク端末1のCPU3は、EEPROM17に記憶された端末設定情報を参照し、これに基づいてユーザAに応じた各種の設定を行う。
【0045】
具体的には、LCD用インバータ21を制御して輝度を設定し、グラフィックスコントローラ25を制御してガンマ値、色温度、ポートレート表示を調節する。また、RAM15にロードされているドライバの設定を変更したり、アンプ27のCODECレジストリを制御したりしてスピーカ29の音量を調節する。なお、ポートレート表示は、RAM15にロードされているドライバの設定を変更することによっても調節することができる。
【0046】
なお、上記のステップS2が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける変更処理に相当する。
【0047】
ステップS3
上記のステップS2において、ユーザAの端末設定情報に基づいた状態にネットワーク端末1が設定されているが、ここではその設定をユーザA自身がさらに変更したか否かに応じて処理を分岐する。
【0048】
すなわち、設定変更がなされるまでステップS3を繰り返し実行し、変更があった場合にのみステップS4に処理を移行する。
【0049】
ステップS4
ユーザAによってキーボード9やマウス11が操作されて、ネットワーク端末1の端末設定情報が変更された場合には、その内容がCPU3によってEEPROM17に書き込まれる。次いで、その内容がCPU3によってサーバ33に対して送信される。
【0050】
なお、上記ステップS4が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける変更通知処理に相当する。
【0051】
変更を受信したサーバ33は、図3におけるステップS12からステップS13に処理が移行する。ここでは、上述した表1に示す端末設定情報のうち、ユーザAに対応する端末設定情報I−Aを更新する。具体的には、サーバ33は、ハードディスク装置41または図示しないRAMに格納されている端末設定情報を更新する。
【0052】
なお、ステップS24が本発明のサーバのプログラムにおける更新処理に相当する。
【0053】
次に、ユーザAがログオフし、次いで同じネットワーク端末1を使ってユーザBがサーバ33にログオンした場合について説明する。
【0054】
現時点では、ネットワーク端末1のEEPROM17には、ユーザAに応じた端末設定情報I−Aが記憶されている。しかし、ユーザBがサーバ33にログインした時点で、ユーザに応じた端末設定情報I−Bがサーバ33から送信され(ステップS10,S11)る。これを受けたネットワーク端末1は、端末設定情報I−BをEEPROM17に記憶し(ステップS1)、これに応じてネットワーク端末1の設定を変更する(ステップS2)。したがって、ユーザBに応じた端末の設定がなされる。
【0055】
次に、端末設定情報が「輝度」である場合におけるネットワーク端末1側の処理について図4を参照して説明する。
【0056】
ステップS20
ユーザに応じた輝度を含む端末設定情報または輝度のみをサーバ33から取得し、これをネットワーク端末1のEEPROM17に書き込む。
【0057】
ステップS21
ユーザが変更を行ったか否かに応じて処理を分岐する。つまり、変更があった場合にはステップS22へ移行し、変更がない場合にはステップS22を省略してステップS23へ移行する。
【0058】
ステップS22
ユーザが輝度(端末設定情報)を変更した場合には(ステップS3)、このステップS22でその輝度を含む端末設定情報をサーバ33に送信する。
【0059】
ステップS23
光センサ23の出力信号をCPU3が取得する。
【0060】
ステップS24
光センサ23の出力信号を、ADC5によって例えば256段階のデジタルの輝度データに変換する。
【0061】
ステップS25
EEPROM17に記憶されている端末設定情報の輝度と輝度データとを比較し、その結果に基づいて処理を分岐する。
【0062】
つまり、輝度データ(現在値)が輝度(目標値)以上である場合にはステップS26に移行し、現在値から1段階輝度を減少させる。一方、輝度データが輝度より小さい場合にはステップS27に移行し、現在値から1段階輝度を増加させる。なお、輝度(目標値)は、例えば、256段階で設定してある。
【0063】
ステップS28
ステップS26,S27で設定した輝度をDAC7がアナログデータに変換する。
【0064】
ステップS29
LCD用インバータ21に設定していた値を、上記ステップS28で変換したアナログデータに変更する。
【0065】
ステップS30
輝度が安定するまで所定時間(例えば、約100ms)だけ待つ。
【0066】
このように端末設定情報のうち輝度については、上記のようにフィードバック制御を行うことが好ましい。これにより、LCDユニット19のバックライトパネルが経年変化や使用時間に伴って輝度が低下してきても、端末設定情報に応じた輝度を保つことが可能となる。
【0067】
この実施例によれば、ユーザがあるネットワーク端末1を使用するためにサーバ33にログインした場合、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバ33から受け取ってEEPROM17に記憶する。ネットワーク端末1では、CPU3が端末設定情報に基づきネットワーク端末1の設定を変更するので、どのネットワーク端末1を使ってもユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0068】
また、同じネットワーク端末1をどのユーザが使っても、上述した構成及び処理によって各ユーザが所望する設定となり、ユーザの利便性を向上することができる。
【0069】
さらに、ネットワーク端末1の設定がユーザによって変更されたことがステップS4でサーバ33に通知され、ステップS13でサーバ33はユーザの端末設定情報を更新する。したがって、サーバ33が記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末1のEEPROM17に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末1を設定することができる。
【0070】
なお、図5を参照して、ネットワークに複数台のサーバ33が接続されている場合について説明する。図5は、ネットワーク上に複数台のサーバが接続された形態を示すブロック図である。
【0071】
この形態は、ネットワーク31に3台のサーバ33A,33B,33Cが接続されているとともに、3台のネットワーク端末1A,1B,1Cが接続されている例を示している。さらに、サーバ33Cには、プリンタP1,P2が接続されている例を示す。
【0072】
このような構成の場合には、各サーバ33A,33B,33Cが上述したユーザごとの端末設定情報を記憶しておき、4台のネットワーク端末1A,1B,1Cのいずれかからユーザが自身の設定を変更した場合には、全てのサーバ33A,33B,33Cが記憶しているユーザごとの端末設定情報を、そのユーザの変更内容で更新することが好ましい。具体的には、上述したステップS4(図2)、ステップS22(図4)において全てのサーバ33A,33B,33Cに対して変更通知を行う(本発明のネットワーク端末における変更通知処理に相当する)。
【0073】
<第2実施例>
図6及び図7を参照して、本発明の第2実施例について説明する。なお、図6は、第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、ネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0074】
本実施例における装置構成は、上述した第1実施例とほぼ同様であるので、その詳細な説明については省略する。なお、上述した第1実施例はネットワーク端末1が主体であるが、本実施例ではサーバ33が主体となる点において相違している。
【0075】
本発明の更新手段に相当するサーバ本体35は、ネットワーク31に接続されたネットワーク端末1のEEPROM17に記憶されている端末設定情報を取得し、それをハードディスク装置41(サーバ側記憶手段に相当)に格納する。また、サーバ本体35には、端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示するディスプレイ装置43が備わっている。
【0076】
その記憶形態は、上記第1実施例とは異なり、次の表2に示すようにネットワーク端末1ごとにされている。すなわち、ネットワーク端末1の端末名が端末Aであるものに対応する端末設定情報はI−Aであり、端末名が端末Bに対応する端末設定情報はI−Bである。
【0077】
【表2】
【0078】
次に、上述した構成におけるサーバ33の動作について、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。なお、図6は第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートであり、図7はネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0079】
ステップS31
サーバ33は、ネットワーク31に接続されている全てのネットワーク端末1のうち、本サーバ33によって管理可能なネットワーク端末1について検索する。
【0080】
ステップS32
管理可能な全てのネットワーク端末1にアクセスし、各EEPROM17に記憶されている端末設定情報を取り込む。
【0081】
なお、ステップS32が本発明のサーバのプログラムにおける取得処理に相当する。
【0082】
ステップS33
取り込んだ全ての端末設定情報を、上記表2のようにネットワーク端末1ごとにまとめてハードディスク装置41に記憶する。なお、ハードディスク装置41に保存するのに代えて、図示しないサーバ33内のRAMに記憶するようにしてもよい。
【0083】
なお、ステップS33が本発明のサーバのプログラムにおける記憶処理処理に相当する。
【0084】
ステップS34
サーバ33の使用者は、ハードディスク装置41内の端末設定情報をディスプレイ装置43に表示させつつ、設定の変更を行うか否かをキーボード37またはマウス39を用いて指示する。そして、その指示に応じて次の処理に分岐する。変更を要する場合はステップS35に処理を移行し、変更がない場合はステップS38に処理を移行する。
【0085】
なお、ステップS34が本発明のサーバのプログラムにおける表示処理に相当し、キーボード37及びマウス39が本発明のサーバにおける設定手段に相当する。
【0086】
ステップS35
端末設定情報の編集が可能なダイアログをディスプレイ装置43に表示し、輝度等の設定値の入力を促す。
【0087】
なお、ステップS35が本発明のサーバのプログラムにおける設定処理に相当する。
【0088】
ステップS36
ステップS35で行われた設定に応じて、サーバ33にある端末設定情報を更新する。つまり、ハードディスク装置41に記憶されている端末設定情報のうち、上記ステップS35で変更が行われたネットワーク端末1の端末設定情報を更新する。
【0089】
ステップS37
ハードディスク装置41の端末設定情報のうち更新されたもののネットワーク端末1をターゲットとし、そのネットワーク端末1に対して端末設定情報を送信する。
【0090】
ここで図7(ネットワーク端末)を参照する。
【0091】
ステップS41
ネットワーク端末1が起動されると、EEPROM17に現時点で記憶されている端末設定情報をCPU3が読み出し、その内容に応じて輝度等の各種設定を行う。
【0092】
ステップS42
サーバ33から端末設定情報の更新内容を受信したか否か応じて処理を分岐する。
すなわち、受信した場合には自身のEEPROM17に記憶されている端末設定情報をその内容で更新する(ステップS43)。EEPROM17に記憶された端末設定情報は、CPU3によって参照されてその内容に基づき各種設定がなされる。
【0093】
なお、ステップS43が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける記憶処理及び変更処理に相当する。
【0094】
ステップS44
一方、更新内容を受信していない場合には、ユーザが端末設定情報を変更したか否かに応じてさらに処理を分岐する。
すなわち、ユーザによって端末設定情報が変更された場合には、その内容をEEPROM17に保存し(ステップS45)、そうでない場合にはステップS42に戻る。
【0095】
ステップS46
ユーザによって端末設定情報が更新された場合には、サーバ33にその内容を通知する。
【0096】
なお、ステップS46が本発明におけるネットワーク端末のプログラムにおける変更通知処理に相当する。
【0097】
図6(サーバ側)に戻る。
【0098】
ステップS38
上記のようにネットワーク端末1側でユーザが端末設定情報を変更した場合には、その変更内容を受信したか否かによって処理を分岐する。
【0099】
ステップS39
ステップS38で受信した変更内容に応じて、サーバ33にある端末設定情報を更新する。つまり、ハードディスク装置41に記憶されている端末設定情報のうち、変更を受信したネットワーク端末1の端末設定情報だけを更新する。
【0100】
なお、このステップS39が本発明のサーバのプログラムにおける更新処理に相当する。
【0101】
このステップS39の後に、再びステップS34に戻って順次上述したステップを繰り返し実行する。
【0102】
なお、端末設定情報が輝度の場合には、図8のように処理するのが好ましい。図8は、図7の処理において端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】
ステップS51
EEPROM17から輝度を読み込み、これに応じてCPU3がLCDユニット19の設定を行う。
【0104】
ステップS52
サーバ33から輝度の更新内容を受信したか否かに応じて処理を分岐する。
すなわち、受信した場合には、光センサ23の出力をCPU3が取得し(ステップS55)、受信していない場合には、ユーザが輝度を変更したか否かに応じてさらに処理を分岐する(ステップS53)。
【0105】
つまり、ユーザが変更した場合には、変更内容をサーバ33に送信し(ステップS54)、ユーザが変更していない場合には、光センサ23の出力をCPU3が取得する(ステップS55)。
【0106】
それ以降は、上述した第1実施例と同様に、LCDユニット19のバックライト制御においてフィードバックをかけるようにする(ステップS56〜S62)。
【0107】
このように、ネットワーク31に接続されている全てのまたは特定のネットワーク端末1の端末設定情報を、ハードディスク装置41(またはRAM)内にネットワーク端末1ごとに記憶する。そして、取得した端末設定情報をディスプレイ装置43に表示して閲覧することで、全てまたは特定のネットワーク端末1の設定状況を知ることができる。また、ハードディスク装置41(またはRAM)に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末1のものについて、ネットワークの管理者等が適宜に設定し、このようにしてサーバ33側で変更した端末設定情報により、ネットワーク端末1の設定を変更させる。したがって、全てまたは特定のネットワーク端末1についての設定をサーバ33側で変更することができるので、ネットワーク31上に接続されたネットワーク端末1の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末1の管理を容易にすることができる。
【0108】
また、ネットワーク端末1の設定が変更された場合には、ハードディスク装置41(またはRAM)に記憶されているネットワーク端末1の端末設定情報を更新するので、サーバ33側で設定変更した後に、ユーザが所望の設定に変更した場合にはそのユーザが使用しているネットワーク端末1における端末設定情報の内容をサーバ33側に反映させることができる。
【0109】
なお、本発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、次のように変形実施が可能である。
【0110】
(1)上記の実施例では、ネットワーク端末としてシンクライアントを例示して説明した。しかし、この他にも、例えば、セットトップボックス(STB)や、音声端末、ネットワークディスプレイ装置等のネットワークに接続され、サーバからのサービスを受けるとともに、ユーザが所望の設定で使用する装置であれば各種の装置が本発明におけるネットワーク端末に相当する。
【0111】
(2)上記の第1実施例は、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報でネットワーク端末1の設定をユーザに応じて行うことが主たる特徴であり、ネットワーク端末1側でユーザが端末設定情報を変更した場合であっても、そのことを必ずしもサーバ33に通知しなくてもよい。
【0112】
(3)上記の第2実施例では、サーバ33に記憶されているネットワーク端末ごとの端末設定情報でネットワーク端末1の設定をサーバ33側から設定することが主たる特徴である。したがって、ネットワーク端末1側でユーザがたとえ端末設定情報を変更した場合であっても、そのことをサーバ33に通知しなくてもよい。
【0113】
(4)上記の構成における説明では、LCDユニット19を備えたネットワーク端末1としてディスプレイ一体型シンクライアントを例示したが、本発明はディスプレイがCPU3等の本体とは別体となったネットワーク端末であっても適用することが可能である。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ユーザがあるネットワーク端末を使用するためにログインした場合、サーバに記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバから受け取って端末側記憶手段に記憶する。ネットワーク端末では、変更手段が端末設定情報に基づきネットワーク端末の設定を変更するので、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末を使っても各ユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るネットワーク端末及びネットワークを介して接続されたサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ユーザがログインした場合のネットワーク端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】ユーザがログインした場合のサーバにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図2における処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ネットワーク上に複数台のサーバが接続された形態を示すブロック図である。
【図6】第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】ネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図7における処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 … ネットワーク端末
3 … CPU(変更手段、変更通知手段)
17 … EEPROM(端末側記憶手段)
19 … LCDユニット
35 … サーバ本体(送信手段、更新手段)
37 … キーボード(設定手段)
39 … マウス(設定手段)
41 … ハードディスク装置(サーバ側記憶手段)
43 … ディスプレイ装置(表示手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、SBC(Server Based Computing)にて利用されるネットワーク端末及び情報処理を含むサービスをネットワーク端末に提供するサーバ並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、ネットワークを介して接続されたサーバから情報処理等のサービスを受けるネットワーク端末(クライアントとも呼ばれる)がある。このようなネットワーク端末としては、例えば、マイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)をベースにしたWBT(Windows Based Terminal)端末や、UNIX(登録商標)のXウインドウ(登録商標)をベースにしたX端末、表示機能に特化したネットワークディスプレイ、音声出力機能に特化したネットワーク音声端末などが例示される。これらのように機能を最低限に削ぎ落としたコンピュータは、シンクライアント(Thin Client)とも呼ばれる
【0003】
ネットワーク端末を使用するユーザは、個々の使用目的に応じた状態となるように端末を設定するのが一般的である。例えば、あるユーザはレタッチ処理用アプリケーションによる画像処理に適した設定となるようにネットワーク端末が備えているディスプレイの輝度や色温度、ガンマ値を設定し、あるユーザはワードプロセッサアプリケーションによる文書作成処理に適した設定となるようにディスプレイの輝度等を設定する。このように各ユーザが設定した情報は、端末設定情報として、各ユーザが使用しているネットワーク端末の本体やディスプレイに内蔵されている不揮発性メモリに保存される。そして、あるユーザがそのネットワーク端末にログインすると、その不揮発性メモリに記憶されている端末設定情報に応じてディスプレイの設定が再現されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−35659号公報(段落番号[0031]〜[0034]、図1及び図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、ネットワーク端末に備わったローカルの記憶部に端末設定情報が記憶されている関係上、使用するネットワーク端末が固定されておらず、フレキシブルに使用するネットワーク端末が変わる場合、あるユーザが他のネットワーク端末を使用するときには再び所望の状態に設定しなければならない。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においては、ユーザの利便性が低下するという問題がある。
【0006】
また、ネットワーク端末は、接続されたネットワークシステムの管理者によって管理されるが、各ネットワーク端末がどのような設定にされているか否かについて管理者は容易に知ることができない。そのため各ネットワーク端末が適切な状態にあるか否かを調べたり、全てのネットワーク端末を一斉に同じ状態に設定したりするためには、管理者が個々のネットワーク端末に移動して設定したりする必要があって、管理上、極めて煩雑であるという別異の問題もある。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザごとの端末設定情報をサーバ側が提供することにより、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができるネットワーク端末及びサーバ並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
また、この発明のもう一つの目的は、ネットワーク端末ごとの端末設定情報をサーバで集中的に管理できるようにすることにより、ネットワーク端末の管理を容易にすることができるネットワーク端末及びサーバ並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、サーバにてユーザごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、当該ネットワーク端末を使用しているユーザの端末設定情報を、ユーザが当該ネットワーク端末から前記サーバにログインしたことに基づきネットワークを介してサーバから受け取って記憶する端末側記憶手段と、前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
(作用・効果)ユーザがあるネットワーク端末を使用するためにサーバにログインした場合、サーバに記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバから受け取って端末側記憶手段に記憶する。ネットワーク端末では、変更手段が、端末側記憶手段に記憶された端末設定情報に基づきネットワーク端末の設定を変更する。したがって、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末を使っても各ユーザが所望する設定となる。その結果、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のネットワーク端末において、当該ネットワーク端末を使用しているユーザにより端末設定情報が変更された場合には、その変更内容をサーバに送信する変更通知手段を備え、サーバは前記変更内容に応じて当該ユーザの端末設定情報を更新することを特徴とするものである。
【0012】
(作用・効果)当該ネットワーク端末の設定がユーザによって変更されたことが変更通知手段によりサーバに通知され、サーバは当該ユーザの端末設定情報を更新する。したがって、サーバが記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末の端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末を設定することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のネットワーク端末において、前記端末設定情報は、輝度、色温度、ガンマ値、ポートレート表示の有無、音量のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするものである。
【0014】
(作用・効果)ここでは、ネットワーク端末が備えているディスプレイの輝度、色温度、ガンマ値、ディスプレイが縦型にされているか否かを示すポートレート表示の有無、スピーカの音量のうち少なくとも一つを端末設定情報とする。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のネットワーク端末において、前記変更通知手段は、ネットワークに複数のサーバが接続されている場合には、全てのサーバに対して前記変更内容を通知することを特徴とするものである。
【0016】
(作用・効果)ネットワークに複数のサーバが接続されている形態の場合には、全てのサーバに対して端末設定情報の変更内容を通知する。したがって、いずれのサーバの端末設定情報についても同期をとることができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、ネットワーク端末を使用するユーザごとに、ネットワーク端末に関する端末設定情報を記憶するサーバ側記憶手段と、ネットワーク端末にユーザがログインしたことに基づいて、前記サーバ側記憶手段に記憶されている前記ユーザの端末設定情報をネットワークを介して前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするものである。
【0018】
(作用・効果)ネットワーク端末にユーザがログインしたことに基づき、サーバ側記憶手段に記憶されている前記ユーザに対応する端末設定情報を、サーバの送信手段を介してネットワーク端末に送信する。ネットワーク端末は、受け取った前記ユーザの端末設定情報に基づいて端末の設定を変更する。したがって、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定にすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。その結果、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサーバにおいて、ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ユーザの端末設定情報を更新する更新手段を備えていることが好ましい。
【0020】
(作用・効果)ユーザがネットワーク端末の設定を変更した場合には、サーバが受けた内容に応じて、サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、前記ユーザに対応するものを変更する。したがって、サーバが記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末の端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末を設定することができる。
【0021】
また、請求項13に記載の発明は、ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、ネットワーク端末に関する端末設定情報をネットワークに接続されたネットワーク端末から取得する取得手段と、前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報をネットワーク端末ごとに記憶するサーバ側記憶手段と、取得した端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示する表示手段と、前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末を対象として、その端末設定情報について所望の設定を行うための設定手段とを備え、前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするものである。
【0022】
(作用・効果)ネットワークに接続されている全てのまたは特定のネットワーク端末の端末設定情報を、取得手段によって取得し、サーバ側記憶手段にネットワーク端末ごとに記憶する。このようにして取得した端末設定情報を表示手段に表示して閲覧することで、全てまたは特定のネットワーク端末の設定状況を知ることができる。また、サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末のものについて、ネットワークの管理者等が設定手段により適宜に設定する。このようにしてサーバ側で変更した端末設定情報により、ネットワーク端末の設定を変更させる。したがって、全てまたは特定のネットワーク端末についての設定をサーバ側で変更することができるので、ネットワーク上に接続されたネットワーク端末の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末の管理を容易にすることができる。
【0023】
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のサーバにおいて、ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新する更新手段を備えていることを特徴とするものである。
【0024】
(作用・効果)更新手段によって、サーバ側記憶手段に記憶されているネットワーク端末の端末設定情報を更新するので、サーバ側で設定変更した後に、ユーザが所望の設定に変更した場合にはそのユーザが使用しているネットワーク端末における端末設定情報の内容をサーバ側に反映させることができる。
【0025】
また、請求項15に記載の発明は、情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、サーバにてネットワーク端末ごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、サーバ側で変更された当該ネットワーク端末の端末設定情報を取得して記憶する端末側記憶手段と、前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0026】
(作用・効果)サーバにて変更され、端末側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報に応じて、ネットワーク端末の設定を変更手段によって変更する。したがって、ネットワーク端末についての設定をサーバ側で変更することができるので、ネットワーク上に接続されたネットワーク端末の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末の管理を容易にすることができる。
【0027】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のネットワーク端末において、当該ネットワーク端末を使用しているユーザが設定を変更した場合には、その変更内容を当該ネットワーク端末の端末設定情報としてサーバに送信する変更通知手段を備え、サーバは前記変更内容に応じて当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新することを特徴とするものである。
【0028】
(作用・効果)サーバ側でネットワーク端末の設定を変更した後に、その設定をユーザが変更した場合には、変更通知手段によってサーバへ変更した旨通知する。これを受けたサーバは、サーバ側記憶手段に記憶されているネットワーク端末の端末設定情報を更新するので、そのユーザが使用しているネットワーク端末における端末設定情報の内容をサーバ側に反映させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
<第1実施例>
図1はこの発明の一実施例に係り、図1は本実施例に係るネットワーク端末及びネットワークを介して接続されたサーバの概略構成を示すブロック図である。
【0030】
ネットワーク端末1は、例えば、マイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)をベースにシンクライアント(Thin Client)として機能する。このネットワーク端末1は、例えば、液晶表示装置を内蔵したディスプレイ一体型シンクライアントと呼ばれるタイプのものであり、CPU3を備えている。CPU3は、アナログデータをデジタルデータに変換するADC5と、デジタルデータをアナログデータに変換するDAC7とを備えている。
【0031】
CPU3には、図示しないバスを介してキーボード9及びマウス11と、LANコントローラ13とが接続され、さらにRAM15とEEPROM17が接続されている。LCDユニット19のバックライト(図示省略)には、LCD用インバータ21から電力が供給される。LCDユニット19の輝度は、DAC7を通して制御されるLCD用インバータ21により、CPU3の制御の下で調節される。LCDユニット19のバックライト近くには光センサ23が取り付けられている。光センサ23の出力は、オペアンプ24を介してADC5に与えられる。アンプ27は、CPU3によって制御されるCODEC8に接続されており、アンプ27に与える信号に応じてスピーカ29が駆動される。LCDユニット19は、CPU3によって制御されるグラフィックスコントローラ25の制御の下で画像が描画される。
【0032】
上記のEEPROM17には、このネットワーク端末1の端末設定情報が記憶されている。端末設定情報としては、LCDユニット19の輝度、色温度、ガンマ値、LCDユニットが縦型にされているか否かを示すポートレート表示の有無、スピーカ29の音量がある。なお、これらのうち少なくとも一つを端末設定情報としてもよい。この端末設定情報は、CPU3によって参照され、その内容に応じてネットワーク端末1における輝度等が設定されるようになっている。また、設定がユーザによって変更された場合には、CPU3がその内容を後述するサーバ(33)に対して通知する。RAM15には、後述する処理に相当するプログラムがロードされており、CPU3によって随時実行されるようになっている。
【0033】
なお、上述したEEPROM17が本発明における端末側記憶手段に相当し、CPU3が本発明における変更手段及び変更通知手段に相当する。
【0034】
このような構成のネットワーク端末1は、LANコントローラ13を介してネットワーク31に接続されている。ネットワーク31としては、例えば、イーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0035】
ネットワーク31には、上述した構成を備えている複数台のネットワーク端末1とともに少なくとも一台のサーバ33が接続されている。
【0036】
サーバ33は、CPUやRAM等を備え、本発明における送信手段に相当するサーバ本体35と、キーボード37と、マウス39と、ハードディスク装置41等を備えている。また、後述する処理に相当するプログラムを実行する。
【0037】
本発明におけるサーバ側記憶手段に相当するハードディスク装置41は、上述した端末設定情報を記憶している。但し、その記憶形態は、次の表1に示すようにネットワーク端末1を使用するユーザごとにされている。すなわち、ユーザ名がユーザAであるものに対応する端末設定情報はI−Aであり、ユーザ名がユーザBであるものに対応する端末設定情報はI−Bである。
【0038】
【表1】
【0039】
次に、上述した構成におけるネットワーク端末1の動作について、図2から図4のフローチャートを参照して説明する。なお、図2はユーザがログインした場合のネットワーク端末における処理の流れを示すフローチャートであり、図3はユーザがログインした場合のサーバにおける処理の流れを示すフローチャートであり、図4は図2の処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
ここでは、まず一例として、ユーザAがネットワーク端末1を操作してログインし、ユーザAがログオフした後、ユーザBが同じネットワーク端末1を使用してログインしたものとして説明する。
【0041】
ステップS1
ネットワーク端末1のユーザAに応じた端末設定情報(I−A)をサーバ33から取得し、その端末設定情報(I−A)をEEPROM17に書き込む。
【0042】
詳細には、ユーザAがサーバ33に対してログインしたことを検知したサーバ33は、ユーザAに対応する端末設定情報(I−A)をハードディスク装置41(または図示しないRAM)内で検索してロードし(ステップS10)、その端末設定情報(I−A)をネットワーク端末1に対して送信する(ステップS11)。これを受けたネットワーク端末1は、その端末設定情報(I−A)を自身のEEPROM17に記憶する。
【0043】
なお、上記ステップS1が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける取得処理及び記憶処理に相当し、上記ステップS10,S11が本発明のサーバのプログラムにおける送信処理に相当する。
【0044】
ステップS2
ネットワーク端末1のCPU3は、EEPROM17に記憶された端末設定情報を参照し、これに基づいてユーザAに応じた各種の設定を行う。
【0045】
具体的には、LCD用インバータ21を制御して輝度を設定し、グラフィックスコントローラ25を制御してガンマ値、色温度、ポートレート表示を調節する。また、RAM15にロードされているドライバの設定を変更したり、アンプ27のCODECレジストリを制御したりしてスピーカ29の音量を調節する。なお、ポートレート表示は、RAM15にロードされているドライバの設定を変更することによっても調節することができる。
【0046】
なお、上記のステップS2が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける変更処理に相当する。
【0047】
ステップS3
上記のステップS2において、ユーザAの端末設定情報に基づいた状態にネットワーク端末1が設定されているが、ここではその設定をユーザA自身がさらに変更したか否かに応じて処理を分岐する。
【0048】
すなわち、設定変更がなされるまでステップS3を繰り返し実行し、変更があった場合にのみステップS4に処理を移行する。
【0049】
ステップS4
ユーザAによってキーボード9やマウス11が操作されて、ネットワーク端末1の端末設定情報が変更された場合には、その内容がCPU3によってEEPROM17に書き込まれる。次いで、その内容がCPU3によってサーバ33に対して送信される。
【0050】
なお、上記ステップS4が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける変更通知処理に相当する。
【0051】
変更を受信したサーバ33は、図3におけるステップS12からステップS13に処理が移行する。ここでは、上述した表1に示す端末設定情報のうち、ユーザAに対応する端末設定情報I−Aを更新する。具体的には、サーバ33は、ハードディスク装置41または図示しないRAMに格納されている端末設定情報を更新する。
【0052】
なお、ステップS24が本発明のサーバのプログラムにおける更新処理に相当する。
【0053】
次に、ユーザAがログオフし、次いで同じネットワーク端末1を使ってユーザBがサーバ33にログオンした場合について説明する。
【0054】
現時点では、ネットワーク端末1のEEPROM17には、ユーザAに応じた端末設定情報I−Aが記憶されている。しかし、ユーザBがサーバ33にログインした時点で、ユーザに応じた端末設定情報I−Bがサーバ33から送信され(ステップS10,S11)る。これを受けたネットワーク端末1は、端末設定情報I−BをEEPROM17に記憶し(ステップS1)、これに応じてネットワーク端末1の設定を変更する(ステップS2)。したがって、ユーザBに応じた端末の設定がなされる。
【0055】
次に、端末設定情報が「輝度」である場合におけるネットワーク端末1側の処理について図4を参照して説明する。
【0056】
ステップS20
ユーザに応じた輝度を含む端末設定情報または輝度のみをサーバ33から取得し、これをネットワーク端末1のEEPROM17に書き込む。
【0057】
ステップS21
ユーザが変更を行ったか否かに応じて処理を分岐する。つまり、変更があった場合にはステップS22へ移行し、変更がない場合にはステップS22を省略してステップS23へ移行する。
【0058】
ステップS22
ユーザが輝度(端末設定情報)を変更した場合には(ステップS3)、このステップS22でその輝度を含む端末設定情報をサーバ33に送信する。
【0059】
ステップS23
光センサ23の出力信号をCPU3が取得する。
【0060】
ステップS24
光センサ23の出力信号を、ADC5によって例えば256段階のデジタルの輝度データに変換する。
【0061】
ステップS25
EEPROM17に記憶されている端末設定情報の輝度と輝度データとを比較し、その結果に基づいて処理を分岐する。
【0062】
つまり、輝度データ(現在値)が輝度(目標値)以上である場合にはステップS26に移行し、現在値から1段階輝度を減少させる。一方、輝度データが輝度より小さい場合にはステップS27に移行し、現在値から1段階輝度を増加させる。なお、輝度(目標値)は、例えば、256段階で設定してある。
【0063】
ステップS28
ステップS26,S27で設定した輝度をDAC7がアナログデータに変換する。
【0064】
ステップS29
LCD用インバータ21に設定していた値を、上記ステップS28で変換したアナログデータに変更する。
【0065】
ステップS30
輝度が安定するまで所定時間(例えば、約100ms)だけ待つ。
【0066】
このように端末設定情報のうち輝度については、上記のようにフィードバック制御を行うことが好ましい。これにより、LCDユニット19のバックライトパネルが経年変化や使用時間に伴って輝度が低下してきても、端末設定情報に応じた輝度を保つことが可能となる。
【0067】
この実施例によれば、ユーザがあるネットワーク端末1を使用するためにサーバ33にログインした場合、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバ33から受け取ってEEPROM17に記憶する。ネットワーク端末1では、CPU3が端末設定情報に基づきネットワーク端末1の設定を変更するので、どのネットワーク端末1を使ってもユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【0068】
また、同じネットワーク端末1をどのユーザが使っても、上述した構成及び処理によって各ユーザが所望する設定となり、ユーザの利便性を向上することができる。
【0069】
さらに、ネットワーク端末1の設定がユーザによって変更されたことがステップS4でサーバ33に通知され、ステップS13でサーバ33はユーザの端末設定情報を更新する。したがって、サーバ33が記憶しているユーザごとの端末設定情報と、ネットワーク端末1のEEPROM17に記憶されている端末設定情報とが同期され、常に最新の端末設定情報とすることができる。その結果、次にログインした際には、ユーザが最終的に変更した端末設定情報でネットワーク端末1を設定することができる。
【0070】
なお、図5を参照して、ネットワークに複数台のサーバ33が接続されている場合について説明する。図5は、ネットワーク上に複数台のサーバが接続された形態を示すブロック図である。
【0071】
この形態は、ネットワーク31に3台のサーバ33A,33B,33Cが接続されているとともに、3台のネットワーク端末1A,1B,1Cが接続されている例を示している。さらに、サーバ33Cには、プリンタP1,P2が接続されている例を示す。
【0072】
このような構成の場合には、各サーバ33A,33B,33Cが上述したユーザごとの端末設定情報を記憶しておき、4台のネットワーク端末1A,1B,1Cのいずれかからユーザが自身の設定を変更した場合には、全てのサーバ33A,33B,33Cが記憶しているユーザごとの端末設定情報を、そのユーザの変更内容で更新することが好ましい。具体的には、上述したステップS4(図2)、ステップS22(図4)において全てのサーバ33A,33B,33Cに対して変更通知を行う(本発明のネットワーク端末における変更通知処理に相当する)。
【0073】
<第2実施例>
図6及び図7を参照して、本発明の第2実施例について説明する。なお、図6は、第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、ネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0074】
本実施例における装置構成は、上述した第1実施例とほぼ同様であるので、その詳細な説明については省略する。なお、上述した第1実施例はネットワーク端末1が主体であるが、本実施例ではサーバ33が主体となる点において相違している。
【0075】
本発明の更新手段に相当するサーバ本体35は、ネットワーク31に接続されたネットワーク端末1のEEPROM17に記憶されている端末設定情報を取得し、それをハードディスク装置41(サーバ側記憶手段に相当)に格納する。また、サーバ本体35には、端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示するディスプレイ装置43が備わっている。
【0076】
その記憶形態は、上記第1実施例とは異なり、次の表2に示すようにネットワーク端末1ごとにされている。すなわち、ネットワーク端末1の端末名が端末Aであるものに対応する端末設定情報はI−Aであり、端末名が端末Bに対応する端末設定情報はI−Bである。
【0077】
【表2】
【0078】
次に、上述した構成におけるサーバ33の動作について、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。なお、図6は第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートであり、図7はネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0079】
ステップS31
サーバ33は、ネットワーク31に接続されている全てのネットワーク端末1のうち、本サーバ33によって管理可能なネットワーク端末1について検索する。
【0080】
ステップS32
管理可能な全てのネットワーク端末1にアクセスし、各EEPROM17に記憶されている端末設定情報を取り込む。
【0081】
なお、ステップS32が本発明のサーバのプログラムにおける取得処理に相当する。
【0082】
ステップS33
取り込んだ全ての端末設定情報を、上記表2のようにネットワーク端末1ごとにまとめてハードディスク装置41に記憶する。なお、ハードディスク装置41に保存するのに代えて、図示しないサーバ33内のRAMに記憶するようにしてもよい。
【0083】
なお、ステップS33が本発明のサーバのプログラムにおける記憶処理処理に相当する。
【0084】
ステップS34
サーバ33の使用者は、ハードディスク装置41内の端末設定情報をディスプレイ装置43に表示させつつ、設定の変更を行うか否かをキーボード37またはマウス39を用いて指示する。そして、その指示に応じて次の処理に分岐する。変更を要する場合はステップS35に処理を移行し、変更がない場合はステップS38に処理を移行する。
【0085】
なお、ステップS34が本発明のサーバのプログラムにおける表示処理に相当し、キーボード37及びマウス39が本発明のサーバにおける設定手段に相当する。
【0086】
ステップS35
端末設定情報の編集が可能なダイアログをディスプレイ装置43に表示し、輝度等の設定値の入力を促す。
【0087】
なお、ステップS35が本発明のサーバのプログラムにおける設定処理に相当する。
【0088】
ステップS36
ステップS35で行われた設定に応じて、サーバ33にある端末設定情報を更新する。つまり、ハードディスク装置41に記憶されている端末設定情報のうち、上記ステップS35で変更が行われたネットワーク端末1の端末設定情報を更新する。
【0089】
ステップS37
ハードディスク装置41の端末設定情報のうち更新されたもののネットワーク端末1をターゲットとし、そのネットワーク端末1に対して端末設定情報を送信する。
【0090】
ここで図7(ネットワーク端末)を参照する。
【0091】
ステップS41
ネットワーク端末1が起動されると、EEPROM17に現時点で記憶されている端末設定情報をCPU3が読み出し、その内容に応じて輝度等の各種設定を行う。
【0092】
ステップS42
サーバ33から端末設定情報の更新内容を受信したか否か応じて処理を分岐する。
すなわち、受信した場合には自身のEEPROM17に記憶されている端末設定情報をその内容で更新する(ステップS43)。EEPROM17に記憶された端末設定情報は、CPU3によって参照されてその内容に基づき各種設定がなされる。
【0093】
なお、ステップS43が本発明のネットワーク端末のプログラムにおける記憶処理及び変更処理に相当する。
【0094】
ステップS44
一方、更新内容を受信していない場合には、ユーザが端末設定情報を変更したか否かに応じてさらに処理を分岐する。
すなわち、ユーザによって端末設定情報が変更された場合には、その内容をEEPROM17に保存し(ステップS45)、そうでない場合にはステップS42に戻る。
【0095】
ステップS46
ユーザによって端末設定情報が更新された場合には、サーバ33にその内容を通知する。
【0096】
なお、ステップS46が本発明におけるネットワーク端末のプログラムにおける変更通知処理に相当する。
【0097】
図6(サーバ側)に戻る。
【0098】
ステップS38
上記のようにネットワーク端末1側でユーザが端末設定情報を変更した場合には、その変更内容を受信したか否かによって処理を分岐する。
【0099】
ステップS39
ステップS38で受信した変更内容に応じて、サーバ33にある端末設定情報を更新する。つまり、ハードディスク装置41に記憶されている端末設定情報のうち、変更を受信したネットワーク端末1の端末設定情報だけを更新する。
【0100】
なお、このステップS39が本発明のサーバのプログラムにおける更新処理に相当する。
【0101】
このステップS39の後に、再びステップS34に戻って順次上述したステップを繰り返し実行する。
【0102】
なお、端末設定情報が輝度の場合には、図8のように処理するのが好ましい。図8は、図7の処理において端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】
ステップS51
EEPROM17から輝度を読み込み、これに応じてCPU3がLCDユニット19の設定を行う。
【0104】
ステップS52
サーバ33から輝度の更新内容を受信したか否かに応じて処理を分岐する。
すなわち、受信した場合には、光センサ23の出力をCPU3が取得し(ステップS55)、受信していない場合には、ユーザが輝度を変更したか否かに応じてさらに処理を分岐する(ステップS53)。
【0105】
つまり、ユーザが変更した場合には、変更内容をサーバ33に送信し(ステップS54)、ユーザが変更していない場合には、光センサ23の出力をCPU3が取得する(ステップS55)。
【0106】
それ以降は、上述した第1実施例と同様に、LCDユニット19のバックライト制御においてフィードバックをかけるようにする(ステップS56〜S62)。
【0107】
このように、ネットワーク31に接続されている全てのまたは特定のネットワーク端末1の端末設定情報を、ハードディスク装置41(またはRAM)内にネットワーク端末1ごとに記憶する。そして、取得した端末設定情報をディスプレイ装置43に表示して閲覧することで、全てまたは特定のネットワーク端末1の設定状況を知ることができる。また、ハードディスク装置41(またはRAM)に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末1のものについて、ネットワークの管理者等が適宜に設定し、このようにしてサーバ33側で変更した端末設定情報により、ネットワーク端末1の設定を変更させる。したがって、全てまたは特定のネットワーク端末1についての設定をサーバ33側で変更することができるので、ネットワーク31上に接続されたネットワーク端末1の設定を容易に変更することができ、ネットワーク端末1の管理を容易にすることができる。
【0108】
また、ネットワーク端末1の設定が変更された場合には、ハードディスク装置41(またはRAM)に記憶されているネットワーク端末1の端末設定情報を更新するので、サーバ33側で設定変更した後に、ユーザが所望の設定に変更した場合にはそのユーザが使用しているネットワーク端末1における端末設定情報の内容をサーバ33側に反映させることができる。
【0109】
なお、本発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、次のように変形実施が可能である。
【0110】
(1)上記の実施例では、ネットワーク端末としてシンクライアントを例示して説明した。しかし、この他にも、例えば、セットトップボックス(STB)や、音声端末、ネットワークディスプレイ装置等のネットワークに接続され、サーバからのサービスを受けるとともに、ユーザが所望の設定で使用する装置であれば各種の装置が本発明におけるネットワーク端末に相当する。
【0111】
(2)上記の第1実施例は、サーバ33に記憶されているユーザごとの端末設定情報でネットワーク端末1の設定をユーザに応じて行うことが主たる特徴であり、ネットワーク端末1側でユーザが端末設定情報を変更した場合であっても、そのことを必ずしもサーバ33に通知しなくてもよい。
【0112】
(3)上記の第2実施例では、サーバ33に記憶されているネットワーク端末ごとの端末設定情報でネットワーク端末1の設定をサーバ33側から設定することが主たる特徴である。したがって、ネットワーク端末1側でユーザがたとえ端末設定情報を変更した場合であっても、そのことをサーバ33に通知しなくてもよい。
【0113】
(4)上記の構成における説明では、LCDユニット19を備えたネットワーク端末1としてディスプレイ一体型シンクライアントを例示したが、本発明はディスプレイがCPU3等の本体とは別体となったネットワーク端末であっても適用することが可能である。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ユーザがあるネットワーク端末を使用するためにログインした場合、サーバに記憶されているユーザごとの端末設定情報のうち、このユーザに対応した端末設定情報をサーバから受け取って端末側記憶手段に記憶する。ネットワーク端末では、変更手段が端末設定情報に基づきネットワーク端末の設定を変更するので、どのネットワーク端末を使ってもユーザが所望する設定となり、どのユーザが同じネットワーク端末を使っても各ユーザが所望する設定となる。したがって、ネットワーク端末のフレキシブルな使用環境においてもユーザの利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るネットワーク端末及びネットワークを介して接続されたサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ユーザがログインした場合のネットワーク端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】ユーザがログインした場合のサーバにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図2における処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ネットワーク上に複数台のサーバが接続された形態を示すブロック図である。
【図6】第2実施例におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】ネットワーク端末が起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図7における処理において、端末設定情報が輝度である場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 … ネットワーク端末
3 … CPU(変更手段、変更通知手段)
17 … EEPROM(端末側記憶手段)
19 … LCDユニット
35 … サーバ本体(送信手段、更新手段)
37 … キーボード(設定手段)
39 … マウス(設定手段)
41 … ハードディスク装置(サーバ側記憶手段)
43 … ディスプレイ装置(表示手段)
Claims (20)
- 情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、
サーバにてユーザごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、当該ネットワーク端末を使用しているユーザの端末設定情報を、ユーザが当該ネットワーク端末から前記サーバにログインしたことに基づきネットワークを介してサーバから受け取って記憶する端末側記憶手段と、
前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、
を備えていることを特徴とするネットワーク端末。 - 請求項1に記載のネットワーク端末において、
当該ネットワーク端末を使用しているユーザにより端末設定情報が変更された場合には、その変更内容をサーバに送信する変更通知手段を備え、
サーバは前記変更内容に応じて当該ユーザの端末設定情報を更新することを特徴とするネットワーク端末。 - 請求項1または2に記載のネットワーク端末において、
前記端末設定情報は、輝度、色温度、ガンマ値、ポートレート表示の有無、音量のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするネットワーク端末。 - 請求項2に記載のネットワーク端末において、
前記変更通知手段は、ネットワークに複数のサーバが接続されている場合には、全てのサーバに対して前記変更内容を通知することを特徴とするネットワーク端末。 - ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、
ネットワーク端末を使用するユーザごとに、ネットワーク端末に関する端末設定情報を記憶するサーバ側記憶手段と、
ネットワーク端末からユーザがログインしたことに基づいて、前記サーバ側記憶手段に記憶されている前記ユーザの端末設定情報をネットワークを介して前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、
前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするサーバ。 - 請求項5に記載のサーバにおいて、
ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ユーザの端末設定情報を更新する更新手段を備えていることを特徴とするサーバ。 - 情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末のプログラムにおいて、
サーバにてユーザごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、当該ネットワーク端末を使用しているユーザの端末設定情報を、ユーザが当該ネットワーク端末から前記サーバにログインしたことに基づきネットワークを介してサーバから取得する取得処理と、
取得した前記端末設定情報を端末側記憶手段に記憶する記憶処理と、
前記端末側記憶手段に記憶した前記端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更処理と、
を行うことを特徴とするネットワーク端末のプログラム。 - 請求項7に記載のネットワーク端末のプログラムにおいて、
当該ネットワーク端末を使用しているユーザにより端末設定情報が変更された場合には、その変更内容をサーバに送信する変更通知処理を行うことを特徴とするネットワーク端末のプログラム。 - 請求項7または8に記載のネットワーク端末のプログラムにおいて、
前記端末設定情報は、輝度、色温度、ガンマ値、ポートレート表示の有無、音量のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするネットワーク端末のプログラム。 - 請求項8に記載のネットワーク端末のプログラムにおいて、
前記変更通知処理は、ネットワークに複数のサーバが接続されている場合には、全てのサーバに対して前記変更内容を通知することを特徴とするネットワーク端末のプログラム。 - ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバのプログラムにおいて、
ネットワーク端末からユーザがログインしたことに基づいて、前記ユーザに対応する端末設定情報をサーバ側記憶手段からネットワークを介し、前記ネットワーク端末に送信する送信処理を送信手段に行わせるとともに、
前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするサーバのプログラム。 - 請求項11に記載のサーバのプログラムにおいて、
ネットワーク端末に関する設定が変更された場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ユーザの端末設定情報を更新する更新処理を行うことを特徴とするサーバのプログラム。 - ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバにおいて、
ネットワーク端末に関する端末設定情報をネットワークに接続されたネットワーク端末から取得する取得手段と、
取得した端末設定情報をネットワーク端末ごとに記憶するサーバ側記憶手段と、
前記サーバ側記憶手段の端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示する表示手段と、
前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末を対象として、その端末設定情報について所望の設定を行うための設定手段とを備え、
前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするサーバ。 - 請求項13に記載のサーバにおいて、
ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新する更新手段を備えていることを特徴とするサーバ。 - 情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末において、
サーバにてネットワーク端末ごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、サーバ側で変更された当該ネットワーク端末の端末設定情報を取得して記憶する端末側記憶手段と、
前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更手段と、
を備えていることを特徴とするネットワーク端末。 - 請求項15に記載のネットワーク端末において、
当該ネットワーク端末を使用しているユーザが設定を変更した場合には、その変更内容を当該ネットワーク端末の端末設定情報としてサーバに送信する変更通知手段を備え、
サーバは前記変更内容に応じて当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新することを特徴とするネットワーク端末。 - ネットワークを介して接続されたネットワーク端末に情報処理を含むサービスを提供するサーバのプログラムにおいて、
ネットワーク端末に関する端末設定情報をネットワークに接続されたネットワーク端末から取得する取得処理と、
取得した端末設定情報をネットワーク端末ごとにサーバ側記憶手段へ記憶する記憶処理と、
前記サーバ側記憶手段の端末設定情報をネットワーク端末ごとに表示する表示処理と、
前記サーバ側記憶手段に記憶されている端末設定情報のうち、所望のネットワーク端末を対象とし、その端末設定情報について所望の設定を行う設定処理とを行わせるとともに、
前記端末設定情報に基づいて前記ネットワーク端末の設定を変更させることを特徴とするサーバのプログラム。 - 請求項17に記載のサーバのプログラムにおいて、
ユーザがネットワーク端末に関する設定を変更した場合には、受信した変更内容に応じて前記サーバ側記憶手段に記憶されている当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新する更新処理を行うことを特徴とするサーバのプログラム。 - 情報処理を含むサービスを提供するサーバにネットワークを介して接続されたネットワーク端末のプログラムにおいて、
サーバにてネットワーク端末ごとに記憶されているネットワーク端末に関する端末設定情報のうち、サーバ側で変更された当該ネットワーク端末の端末設定情報を取得して記憶する記憶処理と、
前記端末側記憶手段に記憶されている端末設定情報に基づいてネットワーク端末の設定を変更する変更処理と、
を行うことを特徴とするネットワーク端末のプログラム。 - 請求項19に記載のネットワーク端末のプログラムにおいて、
当該ネットワーク端末を使用しているユーザが設定を変更した場合には、その変更内容を当該ネットワーク端末の端末設定情報としてサーバに送信する変更通知処理を行わせ、
サーバは前記変更内容に応じて当該ネットワーク端末の端末設定情報を更新することを特徴とするネットワーク端末のプログラム。
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-
2002
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