JP2004192427A - 財務関係開示書類作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】開示書類提出会社と印刷会社との間の書類やデータの流れを簡略化し、原稿の取り違え等の発生を未然に防げるシステムの提供。
【解決手段】財務関係開示書類作成システムは、書類の編集データを蓄積し該編集データの為の管理プログラムを備えたサーバ30と、インターネット10を介して該サーバと接続され任意のワープロソフトを有するユーザ端末1,2,20から成る。該サーバには、このサーバとユーザ端末間での編集データの入出庫及び該ユーザ端末による編集データのアクセス権の管理を行うデータ管理機能と、蓄積編集データをアクセス権をもつユーザ端末に送付し該ユーザ端末のワープロソフトで編集されたデータを受け付け更新する更新機能と、ワープロソフト形式からHTML形式に変換する変換機能と、該サーバへ編集済みデータを送付するスクリプトと、ワープロファイルの内容を該インターネット上にアクセス可能に公開する公開機能と、上記管理プログラムで制御可能に有する。
【選択図】 図1
【解決手段】財務関係開示書類作成システムは、書類の編集データを蓄積し該編集データの為の管理プログラムを備えたサーバ30と、インターネット10を介して該サーバと接続され任意のワープロソフトを有するユーザ端末1,2,20から成る。該サーバには、このサーバとユーザ端末間での編集データの入出庫及び該ユーザ端末による編集データのアクセス権の管理を行うデータ管理機能と、蓄積編集データをアクセス権をもつユーザ端末に送付し該ユーザ端末のワープロソフトで編集されたデータを受け付け更新する更新機能と、ワープロソフト形式からHTML形式に変換する変換機能と、該サーバへ編集済みデータを送付するスクリプトと、ワープロファイルの内容を該インターネット上にアクセス可能に公開する公開機能と、上記管理プログラムで制御可能に有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、株式公開企業が作成を求められる有価証券報告書等に代表される財務関係開示書類を、インターネットを使って作成するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、財務関係開示書類の作成には専門的な知識が必要とされるため、多くの書類提出会社が専門の印刷会社と契約してその作成を行っている。
上記の財務データ関係開示書類とは、具体的に例えば有価証券報告書、決算短信、商法計算書類、株主総会招集通知、決算公告、税務申告書、半期報告書、中間決算短信、中間申告書、四半期決算短信、有価証券届出書、発行登録書、有価証券通知書、訂正報告書、目論見書、臨時報告書、自己株券買付状況報告、公開買付届出書、公開買付報告書、大量保有報告書、株式公開申請時の登録申請のための報告書などである。
【0003】
ここで、提出を求められた財務関係開示書類の中から、例えば有価証券報告書の作成を一例に挙げると、従来の書類作成業務の流れは概ね以下のように要約される。
1.印刷会社: 提出会社の前年の有価証券報告書から入力用の原稿をワープロファイルで準備;
2.印刷会社: 原稿を提出会社にメールもしくは配送;
3.開示書類提出会社: ワードプロセッサによる入力編集;
4.開示書類提出会社: 入力した原稿を印刷会社にメールもしくは配送;
5.印刷会社: 原稿の修正;
6.印刷会社: 原稿を提出会社に電子メールもしくは配送;
7.上記1〜6を何回か繰り返す;
8.開示書類提出会社: 校了(校正完了);
9.印刷会社: 印刷または提出用データを作成;
10.印刷会社: 印刷した原本もしくは提出用データを提出会社に配送またはメール;
11.開示書類提出会社: 受領した原本またはデータを提出する。
【0004】
近年、インターネットを使って書類を提出する技術が導入されている。例えば、平成13年6月1日より「証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム(略称、EDINET(エディネット))が金融庁により導入された(非特許文献1参照)。このEDINETの使用を選択すれば、有価証券報告書は従来の紙媒体による提出方法に代えて、HTML形式のデータによるオンライン提出(電子開示を兼ねる)ができるようになった。ただし、金融庁の仕様では、その提出するデータの1ファイルあたりのサイズは100KB以内という制限が規定されている。このため提出会社は、開示書類データを複数ファイルに分割して提出しなければならなくなったが、関連するこれら複数ファイルの管理が事務的に煩雑な処理を招いている。(尚、電子開示制度は平成16年6月より強制適用となる予定である)。
【0005】
【非特許文献1】
金融庁「証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム(EDINET)」のEDINET概要書:インターネットHP
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術の説明で述べたように、開示書類が提出に至るまでには、提出会社の関係者と印刷会社の関係者との間で何回もの原稿書類(又は文書データ)のやり取りが行われる。これらの関係者は必ずしも同じ作業現場に居るわけではなく、通常はファックスやメール等で連携をとり、提出書類の新規作成・校正・編集等の作業を進めることとなるが、これらの作業には細心の注意が要求される。これに加えて、有価証券報告書のような開示書類には監査法人(又は公認会計士)の監査証明の添付が求められているので、上記の1〜11という処理の流れのいずれかの時点で、監査法人(又は公認会計士)の監査が介入することとなる。
【0007】
しかしながらこのように複雑な書類の流れでは、電子メールを利用したとしてもオリジナル原稿の管理に費やす労力が多大なものとなる。また、監査法人などの監査も最新の原稿について行われるべきであるが、上記の複雑な流れでは的確に管理し正確に把握することは難しい。
【0008】
このように、従来の書類作成方法では、ユーザが書類作成に使用する資源(ハードウエア、ソフトウェア)を特定すると、第1にユーザとしては、慣れない資源での書類作成作業は非常に難しく、習熟するまで時間がかかるので、正確性と迅速性に欠ける。そして、特に有価証券報告書等の提出書類の各データはその相互関連性が高く、整合性の検証には専門的知識のほか、長い時間を要する。
よってこの従来方式は、正式な提出形態である書類を複数のユーザが分担して作成・編集し、且つHTML形式に変換して開示するには極めて使い勝手が悪い方式であった。
【0009】
更に、インターネットを利用して財務関係開示書類を共同作成・編集する際、従来は、開示書類作成を請け負った会社とユーザとの間で、ワープロソフトのデータ形式の原稿が往き来され、ようやく完成に至ったが、その間の原稿の取り違え事故等の発生によっては、オリジナル原稿の所在が正確に判明しない場合も多かった。
【0010】
そこで本発明の第1の目的は、開示書類提出会社と印刷会社との間の書類またはデータの流れを簡略化し、原則的に原稿の取り違え等の発生を未然に防ぐことのできるシステムを提供することにある。
本発明の第2の目的は、平成13年6月から開始された電子開示制度対応による事務処理を簡略化することのできるシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成する為、本発明は次のような手段を講じている。この解決手段の前提としては「書類の作成は、ユーザが習熟したワードプロセッサソフトによって作成する」事が最も合理的な方法であると言える。
【0012】
そして、本発明の第1の態様によれば、この財務関係開示書類作成システムは、財務関係開示書類の編集データを蓄積し且つ当該編集データのための管理プログラムを備えたサーバと、このサーバとインターネットを介して接続された複数のユーザ端末とを具備するシステムであって、上記サーバは、それらユーザ端末とサーバ間で行われる編集データの入出庫および、そのユーザ端末による編集データに対するアクセス権の管理を行うデータ管理機能部と、蓄積されたその編集データをアクセス権をもつ当該ユーザ端末に送付して提供しそのユーザ端末が有するワードプロセッシングソフトウェアを利用して編集されたその編集データを受け付けることで更新する更新機能部と、当該ワードプロセッシングソフトウェアのデータ形式からHTML形式に変換する変換機能部と、サーバへ編集が終了した編集データを送付する機能をもつスクリプトと、ワードプロセッサファイルの表題をインターネット上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部と、を上記管理プログラムで制御可能に有するような財務関係開示書類作成システムをここに提案する。
【0013】
この書類作成システムの提供によれば、ユーザ(顧客)を含む関係者が1つのファイルを、インターネットを介して共有する形態にて利用でき、例えばEDINET提出用開示書類等の関係開示書類を、その複数ユーザが分担しながら作成ができ、よってその書類作成作業の効率を高めることが可能となる。また、1つの提出用書類を共同でネット上にて迅速に作成した後は、インターネット通信によって開示や提出が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明に係わる実施形態の前提となる事項を説明する。
本実施形態で取り扱う開示書類は、株式公開企業が作成を求められる財務データ関係開示書類(EDINET提出用書類はその代表例)である。
金融庁が公表したこのEDINET提出書類の作成要件の詳細は次の如く規定されている。即ち、HTML出力機能のあるワードプロセッシングソフトウェア(以下「ワープロソフト」と略称)を用いてテキスト形式またはHTML形式文書作成が可能である事と、ワープロソフト特有のファイル形式からHTMLファイル形式への変換を行う事である。金融庁はこの他に、HTMLエディタ若しくはテキストエディタによるHTML形式の文書作成も推奨している。
【0015】
そこで本発明の財務データ関係開示書類作成システムは、次の各機能要件を満すように実施される。
・ インターネット上でのEDINET提出用書類等の関係開示書類を共同作成及び編集できる事。
・ ユーザ所有の端末で編集したワープロソフト形式により、サーバ上に文書データを蓄積して更新できる事。尚、インターネット上に開示する場合は、ワープロソフト形式のデータをHTML形式データに変換できる事。
・ 編集対象の文書データのアクセス(特に更新)に関する排他制御を行う事。よってこの書類作成システムは、書類の新規作成や編集途中において、その対象書類の同一な部分が同時に異なるユーザから更新されないようにする機能を備え、データ更新の整合性が保たれるシステムに実施するものである。
【0016】
以下、図1〜図7を参照しながら具体的に本発明の財務データ関係開示書類作成システムに関する実施形態及びその変形例を説明する。
図1には、一実施形態としての財務データ関係開示書類作成システムの全体構成を図示する。図2〜図5に示す画面レイアウトは、この書類作成システムの動作に伴い遷移する一連の表示画面である。また図6及び図7には、この書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル呼出し及び保存)に関する処理とデータの流れを表わしている。
【0017】
図1に示す如く、当該書類作成システムの主な構成資源としては、インターネット10に接続されユーザA/B/Cに使用される複数の端末装置(以下「ユーザ端末」)1,2,20と、各種データベース(DB)や関連する各種のソフトウェアおよびユーティリティツール等を有するサーバ30と、から構成されている。
【0018】
ユーザ端末1,2,20のそれぞれには、ワープロソフトと、当該書類作成システムのアクセス権に係わる入力ソフトウェアが備えられていればよい。但し好ましくは、HTML形式で出力ができ、且つサーバ30からHTML形式の文書と共に送られてくるスクリプトが組み込まれ、動作可能であればよい。
つまり、この財務データ関係開示書類作成システムは、ユーザ(クライアント(顧客) A/B/Cを含む利用者)が常用するワープロソフトや表計算ソフトを駆使して、自由に表や画像を含んだ文書の編集やレイアウトができる環境を利用するシステムである。
【0019】
この書類作成システムはまた、インターネット10を介してあるサービス提供会社(例えば印刷会社等)が提供するサービスを、所定の契約を締結した複数のクライアントがユーザA/B/Cとなって参加し利用できることをもう1つの前提とするシステムである。その提供されるサービスとしては、ユーザA/B/Cが所望の書類をユーザ所有のワープロで作成でき、一方、ユーザA/B/Cからの依頼でその作成書類を金融庁に提出する必要を負った企業(以下「書類提出会社」等)がインターネットで提出できるものである。
【0020】
したがって、図1の如くサービス提供会社には、各種のファイルやDB(図6参照)を含むサーバ30及び、これとLANでもつながるユーザ端末20がまずインターネット10に通信可能に接続されている。そして実際のユーザとしては、ある書類提出会社の例えば総務及び経理等の各部署がそれぞれユーザA/Bとなり、専用のユーザ端末1,2を使ってインターネット10に接続される運用が考えられる。
【0021】
尚、サービス提供会社(以下「提供会社」と略称)は、インターネット10へ接続されたサーバ30(即ちサービス提供会社DB)に対しての優先的なアクセス権をもつユーザCとして運用してもよい。また、書類提出会社である複数のユーザA/Bのユーザ端末1,2から、提供会社のユーザ端末20と対等又はそれに準ずるアクセス権を事前契約締結によって得てから、データアクセスできるように運用してもよい。
【0022】
サーバ30には、この財務関係開示書類作成システムとしての制御管理プログラム(管理プログラム30a:詳細後述)が常駐しており、格納記憶された書類データ(編集対象)が、インターネット10を介してユーザ端末1,2,20から逐次アクセス可能な状態に設定される。例えば、編集対象のデータ内容を参照するだけならば全ユーザ端末から常時アクセスが可能となり、更新だけは所定の条件を満たす場合にのみ許されるようになっている。
【0023】
この財務データ関係開示書類作成システムの構成を機能的にみると次のように構成されている(図1及び図6参照)。財務関係開示書類の編集データを蓄積するサーバ30を管理制御する管理プログラム30aは、ソフトウェア的にはこれら提出書類を作成する際の一連のシステム制御管理を統括的に行うものであり、次の機能部を有している。すなわちサーバ30は、ユーザ端末1,2,20とサーバ30間で行われる編集データの入出庫およびユーザ端末1,2,20による編集データに対するアクセス権の管理を行うデータ管理機能部(管理プログラム30aの主要部)と、蓄積された編集データをアクセス権をもつユーザ端末1,2,20に送付して提供しユーザ端末1,2,20が有するワープロソフトを利用して編集された編集データを受け付けることで更新する更新機能部(ファイル管理データベース30b)と、そのワープロソフトのデータ形式からHTML形式に変換する変換機能部(変換ツール又はコンバータ30c)と、ユーザ端末1,2,20からサーバ30へ編集が終了した編集データを送付する機能をもつスクリプト30dと、ワープロのファイルの表題(ファイル名等)を当該インターネット上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部(Webサーバ30e)と、を有している。
【0024】
サーバ30内には制御対象として具体的に以下のデータベース(DB)、ファイル及びソフトウェアが含まれている。
・ ユーザA/B/Cに提供したIDとパスワードを保持するID/パスワードDB(尚これは、ユーザ端末側の入力ソフトウェアと連動する);
・ 開示書類データの入出庫を管理する管理プログラム30a及びファイル管理DB30b;
・ 開示書類データをワープロソフト形式からHTML形式に変換する変換プログラム(コンバータ30c);
・ 編集用データに添付されて送り込まれるスクリプト30d;
・ インターネット通信用のWebサーバ30e;
・ サービス提供会社が準備した入力用の開示書類データ(基本的にはワープロソフト形式のワープロデータファイル30f);。
【0025】
ユーザA/B/Cは、株式公開企業が作成を求められる財務データ関係開示書類を作成する際には、自分所有のワープロソフト(テキストエディタでも可)を駆使してその原稿を作成する。特に現在ではマイクロソフト社の通称「ワード(WORD)」等を用いてその多くが作成される傾向にある。また、このワードを利用して財務データ関係開示書類作成等を行う際には、そのワードが備えるテンプレート機能を利用して各ユーザがローカルに作成作業を行う。
【0026】
また、表やグラフなどは表計算ソフト(例えばマイクロソフト社の「エクセル(EXCEL)」)の機能を使って作成したり、更にはグラフィック機能ソフト「ビジオ(VISIO)」を利用して図形作成し、原稿中に組み入れればよい。
【0027】
例えばユーザA/Bが、編集者であるユーザCと共に、図示しない書籍の作成準備を行ってから、各ユーザA/B/Cはインターネット10に接続されたユーザ端末1,2,20をそれぞれ使用して、出版社のサーバ30上にある書類データの原稿にアクセスを行う。
【0028】
なお、ユーザA/B/Cは、ユーザ端末1,2,20とインターネット10を介し、この書類作成システムを呼び出すことで、所望の書類データの原稿の共同作成/編集作業を分担して遂行できる環境を得る。
この共同作成の場合、ユーザA/B/Cは、各ユーザ端末1,2,20からこの書類作成システムのメインメニュ(図2参照)にログインすると、編集対象のファイルを一覧する画面(図3参照)から編集対象の「原稿」の修正を指定すると、当該文書がダウンロードされる。
【0029】
ここで編集作業を行おうとする代表的な有価証券報告書で、HTML形式での提出(但し、ブラウザで表示できること)が義務付けられている場合は、その書類提出者はまず、所有するワープロソフト等で原稿を作成し、編集と校正の後、その書類が完成した最終段階(校正終了)においてそのまま送信してよい。そして、当該書類作成システムのコンバータ30cによりその書類データをHTML形式にデータ変換するという手続きを行えばよい。
但し、通常はユーザ端末1,2,20には、インターネット10の閲覧ソフトである既存のブラウザが内蔵されている場合が多いので、開示書類等の表示状態を確認する為には、データ変換処理をユーザ側であらかじめ行い、その変換した書類をブラウザで表示することになる。
【0030】
データ管理機能部として稼動する管理プログラム30aは、ユーザ端末1,2,20とサーバ30との間で取り交わされるデータ(編集データ)を認識して、その入力・出力(ダウンロード/アップロード)に関して管理する。そして、当該編集データの所定単位(表題、目次、段落あるいはページなどの単位)ごとの更新に関しては特に、アクセス権を登録情報と照合しながら管理する。
この登録情報と更新データの上記所定単位に基づき、当該書類の編集箇所を特定しながら書き換える。
【0031】
サーバ30内に蓄積されたワープロソフト形式の文書をこのように更新 (追加/削除を含む) 処理することで、この書類作成システム中の情報を一元的に管理できる。これらユーザ端末1,2,20から要求されダウンロードされた文書データ(ワープロソフト形式データ)はユーザA/B/Cの任意な編集手段(ワープロソフト)によって更新されアップロードされる。
上記データ管理機能部30bは、そのデータ内容の新旧の照合に基づき、その文書の対応する部分の更新(修正)を行えるようにファイル単位に「リライタブル(R/W)」に設定し、更新(W)する。
【0032】
この書類作成システムはまた、各自のワープロにより編集されたワープロソフト形式データをHTML形式データに変換するコンバータ(データ変換機能部30c)によって変換した後、Webブラウザ等 (公開機能部30e)がその変換されたHTML形式データをインターネット10上にアクセス可能な形式で公開する。
【0033】
ユーザ端末1,2,20の何れかがユーザ操作でインターネット10を介してサーバ30に最初アクセスすると、サーバ30内の管理プログラム30aがまず予め当該ユーザのアクセス権に関するチェック処理を、ID/パスワードDBの検索に基づいて行うように設定されている。
なお、サービス提供会社の専用のユーザ端末20もまたユーザ端末1,2と同等の仕様をもつ端末装置であってよく、同様にサーバ30にインターネット10を介してアクセスできるが、通常の運用では社内LANを介して行われる。
【0034】
サーバ30は、この書類作成システムを任意なデータ形式をもつワープロソフトを使う如何なるユーザ端末にも対応できる運用形態としているが、そのデータ形式の認識と互換性対応に関する管理はユーザ側に一任されるものとする。基本的には、既存の編集データは、それと同一のワープロソフト形式で編集される事を運用面において規定している。
【0035】
つづいて、この実施形態に係る財務関係開示システムの運用とその準備について図2〜図5に基づき概説する。図2は当該システムにおけるメインメニュ(「メニュ(Menu)」と略称)を表わす画面レイアウトであり、図3はこの書類作成システムにおけるメニュから移行したファイル一覧に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウトである。また、図4(a),(b)はこの書類作成システムにおける目次の追加および修正に関する表示画面を示し、図5はこの書類作成システムにおけるメニュから移行したHTML出力に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウトである。
【0036】
まず契約時、ユーザA/B/Cには予め、そのサービス提供会社のサーバ30にログインするための専用のID及びパスワードを知らせておき、ID/パスワードファイルを設けておく。このようなID及びパスワードを取得し、認証を受けたユーザのみが彼ら専用のユーザ端末1,2,20からインターネット10を介してサーバ30にアクセスできるように規定されている。
そして例えば、ユーザ端末1,2,20からアクセスした当該ユーザが、ユーザ端末1,2,20上に表示されたメニュ画面中から任意の種類の開示書類、この場合「有価証券報告書」を選択すると、この書類作成システムの管理プログラムが当該ユーザA/B/Cのリクエストを受け付けて処理し、ワープロソフト形式にてあらかじめ準備されている提出書類データ(この場合は有価証券報告書データ)を呼び出す。
【0037】
以上に述べた準備が完了した状態で、はじめてこのシステムの稼動が可能となり、ユーザA/B/Cは、所望の財務データ関係開示書類をワープロソフト(ワードプロセッシングソフトウェア)を用いて容易に作成できる環境を確保でき、必要な書類へのアクセスにて閲覧・編集・提出(開示)が可能となる。例えば財務データ関係開示書類のうち証券取引法に基づいて作成する有価証券報告書等においては、HTML形式のデータによる提出が認められているので、ここでの運用では、まず書類データをワープロソフトで作成し、その後にHTML形式に一括変換を行うという方法を採用する。これは、インターネット10上で開示するためには、HTML形式のデータファイルヘの変換を行う必要がある故であり、この為、サーバ30に備えられた変換ツールを用いてHTML形式への変換を行い、提出することとなる。
【0038】
本発明の財務関係開示書類作成システムにおけるユーザの通常の操作手順に伴い、当該システムは概ね次の1〜9に示す順序で動作する。
1.ユーザA/B/Cにあらかじめ与えられたユーザID及びパスワードに基づき、サービス提供会社のサーバ30にログイン可能か否かを判断する。
2.メニュのリストボックス(図2参照)から所望の開示書類を選択させる(この場合は有価証券報告書を選択する)。
3.メニュから「1 ファイル一覧」が選択されると、ファイル一覧のリスト(図3参照)を表示して見せる。
4.ファイル一覧のリストから、編集対象のファイルを選択させる。
5.指定されたそのファイルがその時、他ユーザA/B/Cにより使用中か否かを、管理プログラムがファイル管理データベースに問い合わせる。
【0039】
6.他ユーザA/B/Cによって使用中でない場合、指定されたファイルおよびスクリプト30dのダウンロードを行う。もし使用中の場合は、「閲覧のみ」可能な状態に設定した上で、ファイル内容のダウンロード(DOWN)を行う。
7.ダウンロードされたファイルをクリックすると、そのユーザの端末1,2,20上で所定のワープロソフトが起動される。
8.ユーザA/B/Cは端末1,2,20上でそのワープロソフトを使いこのファイル内容を編集作業する(ローカル・バッチ処理)。
9.ファイルダウンロード時に送付されたスクリプト30dを起動し、編集作業の終了したファイルをサービス提供会社のサーバ30にアップロード(UP)する。
【0040】
なお、新規な書類の編集対象データを新たにこのシステムに登録したい場合は、ファイル一覧の画面(図3)において、追加する起点となる目次のチェックボックスをチェックした後に、同画面上の追加ボタンをクリックすると、図4(a)のように、新しく追加する目次名を入力する画面が表示されるので、所定のデータを入力後、実行ボタンをクリックする。以上の操作により、所望の新規書類ファイル(編集データ)が、サービス提供会社の管理するサーバ30上の 開示書類データ用DBまたはユーザ専用データDBに登録され保管される。
【0041】
ユーザA/B/Cによる選択操作に基づく画面遷移について概説すると、この財務関係開示書類作成システムは、開示書類(ここでは有価証券報告書)の作成のため図2に示すようなメニュ(Menu)画面を有し、ここで2つの主要なモードを提供している。
「ファイル一覧」モード: 作成書類のファイル名を一覧表示;
「HTML出力」モード: ワープロソフト形式の文書をHTML形式に変換出力;。
【0042】
上記の「ファイル一覧」モードをユーザが選択すると、図3に示すような次の4つの主要な機能を提供するファイル一覧画面を表示する。
「追加」: 目次の追加コピー;
「削除」: 目次の削除;
「修正」: 目次の修正(書換え:リライト(R/W));
「校了」: 校正の終了;。
【0043】
財務関係開示書類作成システムの動作とそのオペレーションに関して具体的に詳説する。
このシステムの資源(ハードウエア)に電源が供給されると、当該システムを構成するサーバ30は管理プログラム30aを起動させ、一連の処理ステップの実行を開始する。この管理プログラム30aはまず、ID及びパスワード等の認証を行う。そこでユーザA/B/Cに対してID及びパスワードの入力を促す為の初期画面(ログイン画面)を表示する。
【0044】
ユーザA/B/Cは、専用のユーザ端末1,2又は20からインターネット10を介してそのサービス提供会社のサーバ30にログインする為、予めそのサービス提供会社のサーバ30に登録された固有のIDおよびパスワードを順次正しく手動入力する。
当該システムは、入力されたIDおよびパスワードを、所定のIDおよびパスワード用データベース(DB)の登録内容と照合する。これらの照合の結果がOK(アクセス権承認)になると、サーバ30からユーザ側の当該ユーザ端末1,2,20に各ユーザ専用のメニュ表示情報(詳細後述)が表示され、「ユーザ処理ソフト」が使えるようになる。すなわち、当該メニュおよびそのメニュ項目に関する受付け処理等に使用される専用ソフトウェアが転送される。以上は、アクセスの為の事前審査に関する処理である。
【0045】
これに続く画面の推移を概説すると、当該書類への文書の追加は、「目次の追加」という手順で概ね次の1〜5のとおり実行される。
1. ユーザA/B/Cにメニュから「ファイル一覧」を選択させる(図2参照)。
2.「ファイル一覧」上で追加するファイル名に対応したチェックボックスのチェック操作(クリック操作)を促す(図3参照)。
3. 追加ボタンがクリックされると、「目次の追加」画面(図4(a)参照)を表示する。
4. チェック操作された目次を「選択した目次」としてリストボックスに表示させる(図4(a)参照)。
5.「目次の追加」画面で以下の事項を選択させる(図4(a)参照)。
a.新しい目次を追加する位置;
b.新しい目次名;
c.字下げ指定;
このような各種書類に係わる必要情報a〜cを入力させると、該当する書類の目次(ファイル)追加作業が終了する。ファイル一覧画面に戻り追加された目次をクリックすると、当該目次に関する編集データが呼び出されて、編集作業が可能な状態となる。
【0046】
ここで詳しく、その編集作業までに至る当該システムの制御について説明する。上記メニュ表示情報としては、図2に例示のような「Menu(メニュ)」画面が端末1,2,20表示され、当該ユーザが作成対象とするであろう処理(ファイル一覧:図3参照/HTML出力:図5参照)の1つ選択させるようなプロンプトを点滅させて選択操作を促す。
「1 ファイル一覧」を選択する為のクリック操作により、図3の如き選択項目に対応する「ファイル一覧」画面が呼び出される。
選択操作が完了すると、そのユーザ端末1,2,20によって選択されたメニュデータ(この場合、「1 ファイル一覧」を表わすデータ)が当該サーバ30から転送され、管理プログラムの判断に基づき対応する提出会社データ(ワープロソフト形式データ)の目次データ(目次生成情報)が表示される。
【0047】
続いて、図4(a)に示された目次の追加画面と、図4(b)に示された目次の修正画面が次のように表示される。
当該システムはこの表示された目次データから所定の目次を選択入力するようにそのユーザA/B/Cに促す。
このユーザA/B/Cの選択操作が完了すると、サーバ30の管理プログラムによって、図4(a)の如き選択項目に対応する画面が呼び出される。
【0048】
尚、ここで必要な処理として、予めサーバ30上においては、送出するデータと、元データであるワープロソフト形式データの更新記録を作成しておく。この記録には、ユーザ名と書類データ(目次又は表題に対応)の名称が記述されていて、更新編集の都度、その更新指示がユーザ端末と1,2,20の何れからであるかがサーバ30で認識可能になっている。
【0049】
このように記録を作成しておくことで、次の処理ステップ以降にて、当該ユーザ端末1,2,20の何れでデータ編集し、どこが編集によってどのように追加又は削除されたかの対応関係が明らかになり、共用された「マスタファイル」を保持するサーバ30側のDBのどのワープロソフト形式データをどのように更新すればよいかがわかる。
【0050】
この書類作成システムによって作成されたファイル一覧に、新しい目次を挿入する場合を図4(a),(b)に例示して説明する。
実際に上記「追加」機能において、ユーザが所望の目次を追加入力する場合は、図4(a)の画面に切り替え、選択した目次を選び、これまで一覧が表示されていた所定のファイル名の後に追加できるようにタイプ入力が促される。
この書類作成システムによってワープロソフト形式で作成された目次が図4(a)に示す如く表示され、この目次の後ろに一行を新たに挿入する場合は同様にその行を挿入したい箇所に表示された領域をクリックし、挿入することができる。
このように操作指示すれば、画面は図3の如くに目次が増えて表示される。そして、その入力フィールドの「キャンセル」か「実行」を選択指示できるように入力が促されるが、実行せずにやり直す場合は「キャンセル」の選択によって当該フィールドへの再入力が行える。
【0051】
また、上記「修正」機能において、所望の目次を修正入力する場合は、図4(b)の画面に切り替わり、選択した目次を選び、修正したい正しいファイル名のタイプ入力が促されるので、同様に、修正したい箇所をクリックし、正しく目次を修正することができる。
このようにして、提出する開示書類のファイル名については、基本的に任意で一義的(ユニーク)に銘々され、編集作業では上述した目次となって選択可能にすることによって、当該ユーザは、そのとき編集中のファイル名に対応する文章部分を更新・削除・追加が可能になり、よって、種々の書類の編集操作がファイル単位に行えるようになる。
【0052】
当該システムによって出力する形態は、図5に示す如く次の4つの主要な機能でユーザに提供される。
「全て選択」: 全てのファイルを出力対象とする;
「選択解除」: 現在の選択を解除する;
「HTML作成」: HTML形式の出力;
「Menu」: メニュ画面に戻る;
「全て選択」にて出力対象を全ファイルに指定でき、「HTML作成」にて一括してHTML形式に変換した後、出力できる。なお、「Menu」で前述したメニュ画面に戻る。
【0053】
上述のようにして更新されたワープロソフト形式の編集データは、前述と同様にしてHTML形式に変換された後、当該ユーザ端末1,2,20の何れかに送り出されて、編集後の文書としてその書類データ内容が表示される。
なお、ここでユーザは所望により、一連の処理を終了してよい。
【0054】
ファイルの入出庫管理は概ね図6及び図7のとおり実行される。
図6に例示の場合は、ユーザ端末1,2,20からのファイル呼出しの場合であり、サービス提供会社のWebサーバ30eで呼び出す(ダウンロードする)ファイルが指定されると(図3参照)管理プログラム30aが起動され、指定されたファイルの状態についてファイル管理データベース30bに問い合わせる。
指定されたファイルが他ユーザA/B/Cによって使用中でなければ、ファイル管理データベース30bに「使用中」である事を意味するフラグをONセットすると同時に、その指定されたファイル内容を呼び出して、ユーザ端末1,2,20で使用するスクリプト30dと共に、Webサーバ30e経由でユーザ1,2,20に送り出す。
尚、このスクリプト30dには,ユーザA/B/Cが編集作業の終わったファイルを、サービス提供会社のサーバ30にアップロードする為のプログラムが含まれているので、これにより、編集された文書データが受け取れる。
【0055】
図7に例示の場合は、ユーザ端末1,2,20からのファイル保存の場合であり、ユーザ端末1,2,20にそれぞれ内蔵されたワープロソフトにより編集作業を行ったユーザA/B/Cは、編集終了時にあらかじめサーバ30から送付されてきたスクリプト30dを起動し、編集の終わったファイルのアップロードを行う。
【0056】
管理プログラム30aによってファイル管理デ一夕ベース30bヘの問い合わせが行われ、アップロードされた当該ファイルの状態を「使用中」から「使用可能」状態にセットする(フラグON)。
同時に、アップロードされたそのファイルをワープロデータファイル30fの所定のフォルダに保存する。
【0057】
以上を要約すると、ユーザ端末1,2,20からは、サーバ30に蓄積されているワープロソフト形式の書類を、各ユーザ端末1,2,20のワープロソフトで編集し、サーバ30から予め送付されてきたスクリプト30dの補助動作を起動でアップロードし、編集目的の書類の部分(目次、表題:ファイル)の更新を行うことが可能となる。 各ファイルはユニークなファイル名が付与され、編集対象書類の文書データが独占的に使用される。
ユーザ端末1,2,20からのファイル指定を得たサーバ30は、管理プログラムに従ってその実際の文書の認識を行い、照合を行ってその変更箇所を特定する。変更箇所の特定後は、管理プログラム30aの管理の下で処理を実行する。
【0058】
上記の実行結果に対して、改めて照合を行ってから、HTML形式に変換し、スクリプト30dと共に当該ユーザ端末1,2,20へ送付を行う。
上述した一連の流れにより、ユーザ端末1,2,20のユーザA/B/Cは、直接的にHTML形式データを入力することなく、ワープロソフト形式によるデータをそのまま編集操作することが可能となる。
【0059】
開示書類の提出に際して、この編集されたファイル一覧は、ワープロソフト形式である故に、このままではユーザ側に在るブラウザ(例えばWWW)では正しく表示出力できないので、ここでは、公開のためHTTPプロトコルに準拠した形態で、ワープロソフト形式データをHTML形式のデータに変換する。その後、このHTML形式に変換された当該文書データ、及びユーザ処理ソフト(スクリプト)が、サーバ30からユーザ側の当該ユーザ端末1,2,20に表示可能に送られる。
このように、本実施形態では基本的にユーザ側のワープロソフト形式で編集データをサーバ30内に保有しているため、「ユーザ・オリエンテッドな」運用でユーザ側の作成作業環境に準ずることが可能である。
【0060】
証券取引法では、HTML形式のデータによる電子開示を認めているが、HTML形式とワープロソフト形式とのデータを組み合わせた本発明の実施形態を適用することにより、提出するHTML形式のデータの表示を確認しながら作成作業を行うことができるようになる。
【0061】
通常、決算開示書類作成には、開示書類の提出会社、監査法人(公認会計士)、印刷会社等の多くの関係者が携わるが、インターネット10を利用することにより関係者は最新の編集データにいつでも、どこからでもアクセス可能となり、開示書類作成の労力が大幅に削減される。
【0062】
本実施形態の財務データ関連開示書類作成システムによれば、インターネット10を利用して財務関係開示書類を共同作成および編集作業をする際に、ネット上にただ1つだけオリジナルな「原稿」をサーバ30内に保持管理し、そのデータの入出庫管理(ファイル管理)を厳密に行うことにより、従来のように書類完成に至るまで作成請負会社やユーザ間で何度もワープロソフト形式の原稿が往き来された結果生じる原稿の取り違え等の発生や、オリジナル原稿の所在が不明になるなどの事故が未然に防げる。そして、このような管理の下での共同作成作業により、安全にしかも、その財務関係開示書類の共同作成/編集の作業効率を大幅に改善することが可能となる。
【0063】
このように、当該文書作成システムにおいては、インターネット10を介して多数の関係者が一元的に管理されたマスタファイル(オリジナルファイル)を共有しながら、所望する提出用の書類のマスタファイル自体をアクセスして、文書の新規作成・変更・追加・削除などの編集作業が分担できる。
【0064】
本実施形態の財務関係開示書類作成システムにより達成される事項をまとめると、次のことが挙げられる。
ユーザA/B/Cは使い慣れたワープロ等を使って書類作成するだけで、サーバ30上のデータを自由にしかも実質的に編集処理することが可能となる。インターネット10上で選択した対象原稿の共同編集作成を容易に行うことが可能となる。
【0065】
つまり、この書類作成システムを利用すれば、ユーザA/B/Cは画面で目視確認しながら、且つインターネット10を介して関係者間でその書類に関するデータを共有しながら簡単操作で作成でき、同時にその書類を公開することも可能となる。
このとき当該書類作成システムは、ユーザ端末1,2,20からのリクエストに基づいて関連データを編集するに際し、ユーザA/B/C自身にはその取り扱うデータ形式(ワープロソフト形式またはHTML形式等)の違いを意識させずに、インターネット10を介したスピーディかつ的確な作成・編集作業の効率を極めて容易に実現できる。
【0066】
実際の運用では、ユーザA/B/Cとして見た場合、インターネット10上にただ1つ存在する「オリジナル原稿」を共有するため、共同編集作業が簡単に、適正に行える。例えば、有価証券報告書の作成には企業の経理・総務・人事・企画等の部署が関連するが、本発明を利用すれば、目次ごとに編集担当部署を割り振ることが可能となり、分割した書類またはデータを各部署に回付することなく、安全に共同編集作業を行うことができる。
【0067】
また、直接に開示書類の作成編集は行わないが、監査を行う監査法人(又は公認会計士)は所定のID/パスワードを使用すれば、往査を行うことなく最新の有価証券報告等のチェックをネット上で行うことが可能となる。
また、開示書類提出会社と印刷会社間では、紙原稿またはデータ媒体の移動は一切行われないので、原稿内容の取り違えば原理的に発生しない。
【0068】
使用勝手においては、ユーザA/B/Cは、目次からHTML化が必要な文書を選択して実行するだけで、開示書類の一部分をHTML化することが可能となる。このため、従来最終工程で一括処理を行っていたHTML化が簡単に効率よく行える。
また、ユーザA/B/Cはその開示書類を、所望するワープロソフト等を用いて容易に作成でき、Webページ上でもアクセス可能な形態でその書類を開示可能に作成できるようになる。
【0069】
(変形例)
以上、実施形態に基づき説明したが、その変形例について説明する。
前述の実施形態では、株式公開企業が作成を求められるEDINET提出用書類(公開書類:有価証券報告書)を一例にした書類作成システムについて述べてきたが、この他にも本発明の書類作成システムで扱う対象を次に列挙のような書類に適用して変形実施することができ、前述した実施形態と同等な効果が得られる。取扱い可能な書類としては、例えば、決算短信、商法計算書類、株主総会招集通知、決算公告、税務申告書、半期報告書、中間決算短信、中間申告書、四半期決算短信、有価証券届出書、発行登録書、有価証券通知書、訂正報告書、目論見書、臨時報告書、自己株券買付状況報告、公開買付届出書、公開買付報告書、大量保有報告書または株式公開申請時の登録申請のための報告書などが挙げられる。
【0070】
また運用においては例えば、ワープロソフトが異なる書類提出会社のユーザA/Bとサービス提供会社が契約を交わして前年度提出された書類(提出済み書類の様式データ)を各ユーザA/Bに渡し、当年度の入力作業に使用できるように各ユーザが所定の修正を行った後、書類提出会社が独自で定めたファイル形式でその入力データを保存しておいてもよい。但しこれは、ユーザA/B各自の管理の基で、その入力文書ごとのデータ形式が何であるかを認識した上で、契約上統一されたデータ形式に戻して送信することが前提である。このように運用形態は自由である。
【0071】
変換ツール(コンバータ、変換テーブル)の種類は運用形態に基づき任意のものを利用してよい。
また、ユーザ端末1,2,20とサーバ30間の相互通信に伴う通信手段に限定されない。
【0072】
書類中の文章に関して、作成などの編集途中では、その作成箇所に応じた案内情報として、例えば根拠条文や、類似する作成例等をガイダンス的に表示する機能を備えることで、この参照によりユーザ間の作業上の統一が図られ、編集作業が効率的になり得る。
【0073】
なお、例えば通常のHTML対応ブラウザ等を介してユーザA/B/C側で表示出力するには、スタイル定義を含めて変換され、オブジェクト化されたソースを生成してからそのユーザ宛に送ることになる。そこでサーバ30側では、この任意なデータ形式のデータを各ユーザ端末1,2,20へ送信する際には、その形式のテキストデータを、そのスタイル定義を考慮したうえで例えばHTML形式のデータに変換してから送信すればよい。
【0074】
その他、不当なアクセスやデータ更新等に対抗するセキュリティ対策は公知技術の適用により適切に図られていることは勿論である。
このほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の財務関係開示書類作成システムによれば、開示書類提出会社と印刷会社などのユーザ間の書類またはデータの流れを簡略化でき、原稿の取り違え等のエラーの発生は未然に防ぐことが可能となる。また、平成13年6月から開始された電子開示制度対応による事務処理を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る財務関係開示書類作成システムの全体概要を示すシステム構成図。
【図2】この財務関係開示書類作成システムにおけるメニュを表わす画面レイアウト。
【図3】この財務関係開示書類作成システムにおけるメニュから移行したファイル一覧に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウト。
【図4】この財務関係開示書類作成システムシステムにおける目次の追加および修正に関する表示画面を示し、
(a)は目次の追加を示す画面レイアウト、
(b)は目次の修正を示す画面レイアウト。
【図5】財務関係開示書類作成システムにおけるメニュから移行したHTML出力に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウト。
【図6】この財務関係開示書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル呼出し)に関する処理とデータの流れを表わす説明図。
【図7】この財務関係開示書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル保存)に関する処理とデータの流れを表わす説明図。
【符号の説明】
1,2…ユーザ端末(顧客の端末装置)、
10…インターネット(ネットワーク)、
20…ユーザ端末(サービス提供会社の端末装置)、
30…サーバ(サービス提供会社のDBを含むサーバ)、
30a…データ管理機能部(管理プログラム)、
30b…更新機能部(ファイル管理DB)、
30c…変換機能部(コンバータ)、
30d…スクリプト(ユーザ端末使用)、
30e…公開機能部(Webサーバ)、
30f…データファイル(ワープロソフト形式ファイル)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、株式公開企業が作成を求められる有価証券報告書等に代表される財務関係開示書類を、インターネットを使って作成するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、財務関係開示書類の作成には専門的な知識が必要とされるため、多くの書類提出会社が専門の印刷会社と契約してその作成を行っている。
上記の財務データ関係開示書類とは、具体的に例えば有価証券報告書、決算短信、商法計算書類、株主総会招集通知、決算公告、税務申告書、半期報告書、中間決算短信、中間申告書、四半期決算短信、有価証券届出書、発行登録書、有価証券通知書、訂正報告書、目論見書、臨時報告書、自己株券買付状況報告、公開買付届出書、公開買付報告書、大量保有報告書、株式公開申請時の登録申請のための報告書などである。
【0003】
ここで、提出を求められた財務関係開示書類の中から、例えば有価証券報告書の作成を一例に挙げると、従来の書類作成業務の流れは概ね以下のように要約される。
1.印刷会社: 提出会社の前年の有価証券報告書から入力用の原稿をワープロファイルで準備;
2.印刷会社: 原稿を提出会社にメールもしくは配送;
3.開示書類提出会社: ワードプロセッサによる入力編集;
4.開示書類提出会社: 入力した原稿を印刷会社にメールもしくは配送;
5.印刷会社: 原稿の修正;
6.印刷会社: 原稿を提出会社に電子メールもしくは配送;
7.上記1〜6を何回か繰り返す;
8.開示書類提出会社: 校了(校正完了);
9.印刷会社: 印刷または提出用データを作成;
10.印刷会社: 印刷した原本もしくは提出用データを提出会社に配送またはメール;
11.開示書類提出会社: 受領した原本またはデータを提出する。
【0004】
近年、インターネットを使って書類を提出する技術が導入されている。例えば、平成13年6月1日より「証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム(略称、EDINET(エディネット))が金融庁により導入された(非特許文献1参照)。このEDINETの使用を選択すれば、有価証券報告書は従来の紙媒体による提出方法に代えて、HTML形式のデータによるオンライン提出(電子開示を兼ねる)ができるようになった。ただし、金融庁の仕様では、その提出するデータの1ファイルあたりのサイズは100KB以内という制限が規定されている。このため提出会社は、開示書類データを複数ファイルに分割して提出しなければならなくなったが、関連するこれら複数ファイルの管理が事務的に煩雑な処理を招いている。(尚、電子開示制度は平成16年6月より強制適用となる予定である)。
【0005】
【非特許文献1】
金融庁「証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム(EDINET)」のEDINET概要書:インターネットHP
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術の説明で述べたように、開示書類が提出に至るまでには、提出会社の関係者と印刷会社の関係者との間で何回もの原稿書類(又は文書データ)のやり取りが行われる。これらの関係者は必ずしも同じ作業現場に居るわけではなく、通常はファックスやメール等で連携をとり、提出書類の新規作成・校正・編集等の作業を進めることとなるが、これらの作業には細心の注意が要求される。これに加えて、有価証券報告書のような開示書類には監査法人(又は公認会計士)の監査証明の添付が求められているので、上記の1〜11という処理の流れのいずれかの時点で、監査法人(又は公認会計士)の監査が介入することとなる。
【0007】
しかしながらこのように複雑な書類の流れでは、電子メールを利用したとしてもオリジナル原稿の管理に費やす労力が多大なものとなる。また、監査法人などの監査も最新の原稿について行われるべきであるが、上記の複雑な流れでは的確に管理し正確に把握することは難しい。
【0008】
このように、従来の書類作成方法では、ユーザが書類作成に使用する資源(ハードウエア、ソフトウェア)を特定すると、第1にユーザとしては、慣れない資源での書類作成作業は非常に難しく、習熟するまで時間がかかるので、正確性と迅速性に欠ける。そして、特に有価証券報告書等の提出書類の各データはその相互関連性が高く、整合性の検証には専門的知識のほか、長い時間を要する。
よってこの従来方式は、正式な提出形態である書類を複数のユーザが分担して作成・編集し、且つHTML形式に変換して開示するには極めて使い勝手が悪い方式であった。
【0009】
更に、インターネットを利用して財務関係開示書類を共同作成・編集する際、従来は、開示書類作成を請け負った会社とユーザとの間で、ワープロソフトのデータ形式の原稿が往き来され、ようやく完成に至ったが、その間の原稿の取り違え事故等の発生によっては、オリジナル原稿の所在が正確に判明しない場合も多かった。
【0010】
そこで本発明の第1の目的は、開示書類提出会社と印刷会社との間の書類またはデータの流れを簡略化し、原則的に原稿の取り違え等の発生を未然に防ぐことのできるシステムを提供することにある。
本発明の第2の目的は、平成13年6月から開始された電子開示制度対応による事務処理を簡略化することのできるシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成する為、本発明は次のような手段を講じている。この解決手段の前提としては「書類の作成は、ユーザが習熟したワードプロセッサソフトによって作成する」事が最も合理的な方法であると言える。
【0012】
そして、本発明の第1の態様によれば、この財務関係開示書類作成システムは、財務関係開示書類の編集データを蓄積し且つ当該編集データのための管理プログラムを備えたサーバと、このサーバとインターネットを介して接続された複数のユーザ端末とを具備するシステムであって、上記サーバは、それらユーザ端末とサーバ間で行われる編集データの入出庫および、そのユーザ端末による編集データに対するアクセス権の管理を行うデータ管理機能部と、蓄積されたその編集データをアクセス権をもつ当該ユーザ端末に送付して提供しそのユーザ端末が有するワードプロセッシングソフトウェアを利用して編集されたその編集データを受け付けることで更新する更新機能部と、当該ワードプロセッシングソフトウェアのデータ形式からHTML形式に変換する変換機能部と、サーバへ編集が終了した編集データを送付する機能をもつスクリプトと、ワードプロセッサファイルの表題をインターネット上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部と、を上記管理プログラムで制御可能に有するような財務関係開示書類作成システムをここに提案する。
【0013】
この書類作成システムの提供によれば、ユーザ(顧客)を含む関係者が1つのファイルを、インターネットを介して共有する形態にて利用でき、例えばEDINET提出用開示書類等の関係開示書類を、その複数ユーザが分担しながら作成ができ、よってその書類作成作業の効率を高めることが可能となる。また、1つの提出用書類を共同でネット上にて迅速に作成した後は、インターネット通信によって開示や提出が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明に係わる実施形態の前提となる事項を説明する。
本実施形態で取り扱う開示書類は、株式公開企業が作成を求められる財務データ関係開示書類(EDINET提出用書類はその代表例)である。
金融庁が公表したこのEDINET提出書類の作成要件の詳細は次の如く規定されている。即ち、HTML出力機能のあるワードプロセッシングソフトウェア(以下「ワープロソフト」と略称)を用いてテキスト形式またはHTML形式文書作成が可能である事と、ワープロソフト特有のファイル形式からHTMLファイル形式への変換を行う事である。金融庁はこの他に、HTMLエディタ若しくはテキストエディタによるHTML形式の文書作成も推奨している。
【0015】
そこで本発明の財務データ関係開示書類作成システムは、次の各機能要件を満すように実施される。
・ インターネット上でのEDINET提出用書類等の関係開示書類を共同作成及び編集できる事。
・ ユーザ所有の端末で編集したワープロソフト形式により、サーバ上に文書データを蓄積して更新できる事。尚、インターネット上に開示する場合は、ワープロソフト形式のデータをHTML形式データに変換できる事。
・ 編集対象の文書データのアクセス(特に更新)に関する排他制御を行う事。よってこの書類作成システムは、書類の新規作成や編集途中において、その対象書類の同一な部分が同時に異なるユーザから更新されないようにする機能を備え、データ更新の整合性が保たれるシステムに実施するものである。
【0016】
以下、図1〜図7を参照しながら具体的に本発明の財務データ関係開示書類作成システムに関する実施形態及びその変形例を説明する。
図1には、一実施形態としての財務データ関係開示書類作成システムの全体構成を図示する。図2〜図5に示す画面レイアウトは、この書類作成システムの動作に伴い遷移する一連の表示画面である。また図6及び図7には、この書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル呼出し及び保存)に関する処理とデータの流れを表わしている。
【0017】
図1に示す如く、当該書類作成システムの主な構成資源としては、インターネット10に接続されユーザA/B/Cに使用される複数の端末装置(以下「ユーザ端末」)1,2,20と、各種データベース(DB)や関連する各種のソフトウェアおよびユーティリティツール等を有するサーバ30と、から構成されている。
【0018】
ユーザ端末1,2,20のそれぞれには、ワープロソフトと、当該書類作成システムのアクセス権に係わる入力ソフトウェアが備えられていればよい。但し好ましくは、HTML形式で出力ができ、且つサーバ30からHTML形式の文書と共に送られてくるスクリプトが組み込まれ、動作可能であればよい。
つまり、この財務データ関係開示書類作成システムは、ユーザ(クライアント(顧客) A/B/Cを含む利用者)が常用するワープロソフトや表計算ソフトを駆使して、自由に表や画像を含んだ文書の編集やレイアウトができる環境を利用するシステムである。
【0019】
この書類作成システムはまた、インターネット10を介してあるサービス提供会社(例えば印刷会社等)が提供するサービスを、所定の契約を締結した複数のクライアントがユーザA/B/Cとなって参加し利用できることをもう1つの前提とするシステムである。その提供されるサービスとしては、ユーザA/B/Cが所望の書類をユーザ所有のワープロで作成でき、一方、ユーザA/B/Cからの依頼でその作成書類を金融庁に提出する必要を負った企業(以下「書類提出会社」等)がインターネットで提出できるものである。
【0020】
したがって、図1の如くサービス提供会社には、各種のファイルやDB(図6参照)を含むサーバ30及び、これとLANでもつながるユーザ端末20がまずインターネット10に通信可能に接続されている。そして実際のユーザとしては、ある書類提出会社の例えば総務及び経理等の各部署がそれぞれユーザA/Bとなり、専用のユーザ端末1,2を使ってインターネット10に接続される運用が考えられる。
【0021】
尚、サービス提供会社(以下「提供会社」と略称)は、インターネット10へ接続されたサーバ30(即ちサービス提供会社DB)に対しての優先的なアクセス権をもつユーザCとして運用してもよい。また、書類提出会社である複数のユーザA/Bのユーザ端末1,2から、提供会社のユーザ端末20と対等又はそれに準ずるアクセス権を事前契約締結によって得てから、データアクセスできるように運用してもよい。
【0022】
サーバ30には、この財務関係開示書類作成システムとしての制御管理プログラム(管理プログラム30a:詳細後述)が常駐しており、格納記憶された書類データ(編集対象)が、インターネット10を介してユーザ端末1,2,20から逐次アクセス可能な状態に設定される。例えば、編集対象のデータ内容を参照するだけならば全ユーザ端末から常時アクセスが可能となり、更新だけは所定の条件を満たす場合にのみ許されるようになっている。
【0023】
この財務データ関係開示書類作成システムの構成を機能的にみると次のように構成されている(図1及び図6参照)。財務関係開示書類の編集データを蓄積するサーバ30を管理制御する管理プログラム30aは、ソフトウェア的にはこれら提出書類を作成する際の一連のシステム制御管理を統括的に行うものであり、次の機能部を有している。すなわちサーバ30は、ユーザ端末1,2,20とサーバ30間で行われる編集データの入出庫およびユーザ端末1,2,20による編集データに対するアクセス権の管理を行うデータ管理機能部(管理プログラム30aの主要部)と、蓄積された編集データをアクセス権をもつユーザ端末1,2,20に送付して提供しユーザ端末1,2,20が有するワープロソフトを利用して編集された編集データを受け付けることで更新する更新機能部(ファイル管理データベース30b)と、そのワープロソフトのデータ形式からHTML形式に変換する変換機能部(変換ツール又はコンバータ30c)と、ユーザ端末1,2,20からサーバ30へ編集が終了した編集データを送付する機能をもつスクリプト30dと、ワープロのファイルの表題(ファイル名等)を当該インターネット上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部(Webサーバ30e)と、を有している。
【0024】
サーバ30内には制御対象として具体的に以下のデータベース(DB)、ファイル及びソフトウェアが含まれている。
・ ユーザA/B/Cに提供したIDとパスワードを保持するID/パスワードDB(尚これは、ユーザ端末側の入力ソフトウェアと連動する);
・ 開示書類データの入出庫を管理する管理プログラム30a及びファイル管理DB30b;
・ 開示書類データをワープロソフト形式からHTML形式に変換する変換プログラム(コンバータ30c);
・ 編集用データに添付されて送り込まれるスクリプト30d;
・ インターネット通信用のWebサーバ30e;
・ サービス提供会社が準備した入力用の開示書類データ(基本的にはワープロソフト形式のワープロデータファイル30f);。
【0025】
ユーザA/B/Cは、株式公開企業が作成を求められる財務データ関係開示書類を作成する際には、自分所有のワープロソフト(テキストエディタでも可)を駆使してその原稿を作成する。特に現在ではマイクロソフト社の通称「ワード(WORD)」等を用いてその多くが作成される傾向にある。また、このワードを利用して財務データ関係開示書類作成等を行う際には、そのワードが備えるテンプレート機能を利用して各ユーザがローカルに作成作業を行う。
【0026】
また、表やグラフなどは表計算ソフト(例えばマイクロソフト社の「エクセル(EXCEL)」)の機能を使って作成したり、更にはグラフィック機能ソフト「ビジオ(VISIO)」を利用して図形作成し、原稿中に組み入れればよい。
【0027】
例えばユーザA/Bが、編集者であるユーザCと共に、図示しない書籍の作成準備を行ってから、各ユーザA/B/Cはインターネット10に接続されたユーザ端末1,2,20をそれぞれ使用して、出版社のサーバ30上にある書類データの原稿にアクセスを行う。
【0028】
なお、ユーザA/B/Cは、ユーザ端末1,2,20とインターネット10を介し、この書類作成システムを呼び出すことで、所望の書類データの原稿の共同作成/編集作業を分担して遂行できる環境を得る。
この共同作成の場合、ユーザA/B/Cは、各ユーザ端末1,2,20からこの書類作成システムのメインメニュ(図2参照)にログインすると、編集対象のファイルを一覧する画面(図3参照)から編集対象の「原稿」の修正を指定すると、当該文書がダウンロードされる。
【0029】
ここで編集作業を行おうとする代表的な有価証券報告書で、HTML形式での提出(但し、ブラウザで表示できること)が義務付けられている場合は、その書類提出者はまず、所有するワープロソフト等で原稿を作成し、編集と校正の後、その書類が完成した最終段階(校正終了)においてそのまま送信してよい。そして、当該書類作成システムのコンバータ30cによりその書類データをHTML形式にデータ変換するという手続きを行えばよい。
但し、通常はユーザ端末1,2,20には、インターネット10の閲覧ソフトである既存のブラウザが内蔵されている場合が多いので、開示書類等の表示状態を確認する為には、データ変換処理をユーザ側であらかじめ行い、その変換した書類をブラウザで表示することになる。
【0030】
データ管理機能部として稼動する管理プログラム30aは、ユーザ端末1,2,20とサーバ30との間で取り交わされるデータ(編集データ)を認識して、その入力・出力(ダウンロード/アップロード)に関して管理する。そして、当該編集データの所定単位(表題、目次、段落あるいはページなどの単位)ごとの更新に関しては特に、アクセス権を登録情報と照合しながら管理する。
この登録情報と更新データの上記所定単位に基づき、当該書類の編集箇所を特定しながら書き換える。
【0031】
サーバ30内に蓄積されたワープロソフト形式の文書をこのように更新 (追加/削除を含む) 処理することで、この書類作成システム中の情報を一元的に管理できる。これらユーザ端末1,2,20から要求されダウンロードされた文書データ(ワープロソフト形式データ)はユーザA/B/Cの任意な編集手段(ワープロソフト)によって更新されアップロードされる。
上記データ管理機能部30bは、そのデータ内容の新旧の照合に基づき、その文書の対応する部分の更新(修正)を行えるようにファイル単位に「リライタブル(R/W)」に設定し、更新(W)する。
【0032】
この書類作成システムはまた、各自のワープロにより編集されたワープロソフト形式データをHTML形式データに変換するコンバータ(データ変換機能部30c)によって変換した後、Webブラウザ等 (公開機能部30e)がその変換されたHTML形式データをインターネット10上にアクセス可能な形式で公開する。
【0033】
ユーザ端末1,2,20の何れかがユーザ操作でインターネット10を介してサーバ30に最初アクセスすると、サーバ30内の管理プログラム30aがまず予め当該ユーザのアクセス権に関するチェック処理を、ID/パスワードDBの検索に基づいて行うように設定されている。
なお、サービス提供会社の専用のユーザ端末20もまたユーザ端末1,2と同等の仕様をもつ端末装置であってよく、同様にサーバ30にインターネット10を介してアクセスできるが、通常の運用では社内LANを介して行われる。
【0034】
サーバ30は、この書類作成システムを任意なデータ形式をもつワープロソフトを使う如何なるユーザ端末にも対応できる運用形態としているが、そのデータ形式の認識と互換性対応に関する管理はユーザ側に一任されるものとする。基本的には、既存の編集データは、それと同一のワープロソフト形式で編集される事を運用面において規定している。
【0035】
つづいて、この実施形態に係る財務関係開示システムの運用とその準備について図2〜図5に基づき概説する。図2は当該システムにおけるメインメニュ(「メニュ(Menu)」と略称)を表わす画面レイアウトであり、図3はこの書類作成システムにおけるメニュから移行したファイル一覧に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウトである。また、図4(a),(b)はこの書類作成システムにおける目次の追加および修正に関する表示画面を示し、図5はこの書類作成システムにおけるメニュから移行したHTML出力に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウトである。
【0036】
まず契約時、ユーザA/B/Cには予め、そのサービス提供会社のサーバ30にログインするための専用のID及びパスワードを知らせておき、ID/パスワードファイルを設けておく。このようなID及びパスワードを取得し、認証を受けたユーザのみが彼ら専用のユーザ端末1,2,20からインターネット10を介してサーバ30にアクセスできるように規定されている。
そして例えば、ユーザ端末1,2,20からアクセスした当該ユーザが、ユーザ端末1,2,20上に表示されたメニュ画面中から任意の種類の開示書類、この場合「有価証券報告書」を選択すると、この書類作成システムの管理プログラムが当該ユーザA/B/Cのリクエストを受け付けて処理し、ワープロソフト形式にてあらかじめ準備されている提出書類データ(この場合は有価証券報告書データ)を呼び出す。
【0037】
以上に述べた準備が完了した状態で、はじめてこのシステムの稼動が可能となり、ユーザA/B/Cは、所望の財務データ関係開示書類をワープロソフト(ワードプロセッシングソフトウェア)を用いて容易に作成できる環境を確保でき、必要な書類へのアクセスにて閲覧・編集・提出(開示)が可能となる。例えば財務データ関係開示書類のうち証券取引法に基づいて作成する有価証券報告書等においては、HTML形式のデータによる提出が認められているので、ここでの運用では、まず書類データをワープロソフトで作成し、その後にHTML形式に一括変換を行うという方法を採用する。これは、インターネット10上で開示するためには、HTML形式のデータファイルヘの変換を行う必要がある故であり、この為、サーバ30に備えられた変換ツールを用いてHTML形式への変換を行い、提出することとなる。
【0038】
本発明の財務関係開示書類作成システムにおけるユーザの通常の操作手順に伴い、当該システムは概ね次の1〜9に示す順序で動作する。
1.ユーザA/B/Cにあらかじめ与えられたユーザID及びパスワードに基づき、サービス提供会社のサーバ30にログイン可能か否かを判断する。
2.メニュのリストボックス(図2参照)から所望の開示書類を選択させる(この場合は有価証券報告書を選択する)。
3.メニュから「1 ファイル一覧」が選択されると、ファイル一覧のリスト(図3参照)を表示して見せる。
4.ファイル一覧のリストから、編集対象のファイルを選択させる。
5.指定されたそのファイルがその時、他ユーザA/B/Cにより使用中か否かを、管理プログラムがファイル管理データベースに問い合わせる。
【0039】
6.他ユーザA/B/Cによって使用中でない場合、指定されたファイルおよびスクリプト30dのダウンロードを行う。もし使用中の場合は、「閲覧のみ」可能な状態に設定した上で、ファイル内容のダウンロード(DOWN)を行う。
7.ダウンロードされたファイルをクリックすると、そのユーザの端末1,2,20上で所定のワープロソフトが起動される。
8.ユーザA/B/Cは端末1,2,20上でそのワープロソフトを使いこのファイル内容を編集作業する(ローカル・バッチ処理)。
9.ファイルダウンロード時に送付されたスクリプト30dを起動し、編集作業の終了したファイルをサービス提供会社のサーバ30にアップロード(UP)する。
【0040】
なお、新規な書類の編集対象データを新たにこのシステムに登録したい場合は、ファイル一覧の画面(図3)において、追加する起点となる目次のチェックボックスをチェックした後に、同画面上の追加ボタンをクリックすると、図4(a)のように、新しく追加する目次名を入力する画面が表示されるので、所定のデータを入力後、実行ボタンをクリックする。以上の操作により、所望の新規書類ファイル(編集データ)が、サービス提供会社の管理するサーバ30上の 開示書類データ用DBまたはユーザ専用データDBに登録され保管される。
【0041】
ユーザA/B/Cによる選択操作に基づく画面遷移について概説すると、この財務関係開示書類作成システムは、開示書類(ここでは有価証券報告書)の作成のため図2に示すようなメニュ(Menu)画面を有し、ここで2つの主要なモードを提供している。
「ファイル一覧」モード: 作成書類のファイル名を一覧表示;
「HTML出力」モード: ワープロソフト形式の文書をHTML形式に変換出力;。
【0042】
上記の「ファイル一覧」モードをユーザが選択すると、図3に示すような次の4つの主要な機能を提供するファイル一覧画面を表示する。
「追加」: 目次の追加コピー;
「削除」: 目次の削除;
「修正」: 目次の修正(書換え:リライト(R/W));
「校了」: 校正の終了;。
【0043】
財務関係開示書類作成システムの動作とそのオペレーションに関して具体的に詳説する。
このシステムの資源(ハードウエア)に電源が供給されると、当該システムを構成するサーバ30は管理プログラム30aを起動させ、一連の処理ステップの実行を開始する。この管理プログラム30aはまず、ID及びパスワード等の認証を行う。そこでユーザA/B/Cに対してID及びパスワードの入力を促す為の初期画面(ログイン画面)を表示する。
【0044】
ユーザA/B/Cは、専用のユーザ端末1,2又は20からインターネット10を介してそのサービス提供会社のサーバ30にログインする為、予めそのサービス提供会社のサーバ30に登録された固有のIDおよびパスワードを順次正しく手動入力する。
当該システムは、入力されたIDおよびパスワードを、所定のIDおよびパスワード用データベース(DB)の登録内容と照合する。これらの照合の結果がOK(アクセス権承認)になると、サーバ30からユーザ側の当該ユーザ端末1,2,20に各ユーザ専用のメニュ表示情報(詳細後述)が表示され、「ユーザ処理ソフト」が使えるようになる。すなわち、当該メニュおよびそのメニュ項目に関する受付け処理等に使用される専用ソフトウェアが転送される。以上は、アクセスの為の事前審査に関する処理である。
【0045】
これに続く画面の推移を概説すると、当該書類への文書の追加は、「目次の追加」という手順で概ね次の1〜5のとおり実行される。
1. ユーザA/B/Cにメニュから「ファイル一覧」を選択させる(図2参照)。
2.「ファイル一覧」上で追加するファイル名に対応したチェックボックスのチェック操作(クリック操作)を促す(図3参照)。
3. 追加ボタンがクリックされると、「目次の追加」画面(図4(a)参照)を表示する。
4. チェック操作された目次を「選択した目次」としてリストボックスに表示させる(図4(a)参照)。
5.「目次の追加」画面で以下の事項を選択させる(図4(a)参照)。
a.新しい目次を追加する位置;
b.新しい目次名;
c.字下げ指定;
このような各種書類に係わる必要情報a〜cを入力させると、該当する書類の目次(ファイル)追加作業が終了する。ファイル一覧画面に戻り追加された目次をクリックすると、当該目次に関する編集データが呼び出されて、編集作業が可能な状態となる。
【0046】
ここで詳しく、その編集作業までに至る当該システムの制御について説明する。上記メニュ表示情報としては、図2に例示のような「Menu(メニュ)」画面が端末1,2,20表示され、当該ユーザが作成対象とするであろう処理(ファイル一覧:図3参照/HTML出力:図5参照)の1つ選択させるようなプロンプトを点滅させて選択操作を促す。
「1 ファイル一覧」を選択する為のクリック操作により、図3の如き選択項目に対応する「ファイル一覧」画面が呼び出される。
選択操作が完了すると、そのユーザ端末1,2,20によって選択されたメニュデータ(この場合、「1 ファイル一覧」を表わすデータ)が当該サーバ30から転送され、管理プログラムの判断に基づき対応する提出会社データ(ワープロソフト形式データ)の目次データ(目次生成情報)が表示される。
【0047】
続いて、図4(a)に示された目次の追加画面と、図4(b)に示された目次の修正画面が次のように表示される。
当該システムはこの表示された目次データから所定の目次を選択入力するようにそのユーザA/B/Cに促す。
このユーザA/B/Cの選択操作が完了すると、サーバ30の管理プログラムによって、図4(a)の如き選択項目に対応する画面が呼び出される。
【0048】
尚、ここで必要な処理として、予めサーバ30上においては、送出するデータと、元データであるワープロソフト形式データの更新記録を作成しておく。この記録には、ユーザ名と書類データ(目次又は表題に対応)の名称が記述されていて、更新編集の都度、その更新指示がユーザ端末と1,2,20の何れからであるかがサーバ30で認識可能になっている。
【0049】
このように記録を作成しておくことで、次の処理ステップ以降にて、当該ユーザ端末1,2,20の何れでデータ編集し、どこが編集によってどのように追加又は削除されたかの対応関係が明らかになり、共用された「マスタファイル」を保持するサーバ30側のDBのどのワープロソフト形式データをどのように更新すればよいかがわかる。
【0050】
この書類作成システムによって作成されたファイル一覧に、新しい目次を挿入する場合を図4(a),(b)に例示して説明する。
実際に上記「追加」機能において、ユーザが所望の目次を追加入力する場合は、図4(a)の画面に切り替え、選択した目次を選び、これまで一覧が表示されていた所定のファイル名の後に追加できるようにタイプ入力が促される。
この書類作成システムによってワープロソフト形式で作成された目次が図4(a)に示す如く表示され、この目次の後ろに一行を新たに挿入する場合は同様にその行を挿入したい箇所に表示された領域をクリックし、挿入することができる。
このように操作指示すれば、画面は図3の如くに目次が増えて表示される。そして、その入力フィールドの「キャンセル」か「実行」を選択指示できるように入力が促されるが、実行せずにやり直す場合は「キャンセル」の選択によって当該フィールドへの再入力が行える。
【0051】
また、上記「修正」機能において、所望の目次を修正入力する場合は、図4(b)の画面に切り替わり、選択した目次を選び、修正したい正しいファイル名のタイプ入力が促されるので、同様に、修正したい箇所をクリックし、正しく目次を修正することができる。
このようにして、提出する開示書類のファイル名については、基本的に任意で一義的(ユニーク)に銘々され、編集作業では上述した目次となって選択可能にすることによって、当該ユーザは、そのとき編集中のファイル名に対応する文章部分を更新・削除・追加が可能になり、よって、種々の書類の編集操作がファイル単位に行えるようになる。
【0052】
当該システムによって出力する形態は、図5に示す如く次の4つの主要な機能でユーザに提供される。
「全て選択」: 全てのファイルを出力対象とする;
「選択解除」: 現在の選択を解除する;
「HTML作成」: HTML形式の出力;
「Menu」: メニュ画面に戻る;
「全て選択」にて出力対象を全ファイルに指定でき、「HTML作成」にて一括してHTML形式に変換した後、出力できる。なお、「Menu」で前述したメニュ画面に戻る。
【0053】
上述のようにして更新されたワープロソフト形式の編集データは、前述と同様にしてHTML形式に変換された後、当該ユーザ端末1,2,20の何れかに送り出されて、編集後の文書としてその書類データ内容が表示される。
なお、ここでユーザは所望により、一連の処理を終了してよい。
【0054】
ファイルの入出庫管理は概ね図6及び図7のとおり実行される。
図6に例示の場合は、ユーザ端末1,2,20からのファイル呼出しの場合であり、サービス提供会社のWebサーバ30eで呼び出す(ダウンロードする)ファイルが指定されると(図3参照)管理プログラム30aが起動され、指定されたファイルの状態についてファイル管理データベース30bに問い合わせる。
指定されたファイルが他ユーザA/B/Cによって使用中でなければ、ファイル管理データベース30bに「使用中」である事を意味するフラグをONセットすると同時に、その指定されたファイル内容を呼び出して、ユーザ端末1,2,20で使用するスクリプト30dと共に、Webサーバ30e経由でユーザ1,2,20に送り出す。
尚、このスクリプト30dには,ユーザA/B/Cが編集作業の終わったファイルを、サービス提供会社のサーバ30にアップロードする為のプログラムが含まれているので、これにより、編集された文書データが受け取れる。
【0055】
図7に例示の場合は、ユーザ端末1,2,20からのファイル保存の場合であり、ユーザ端末1,2,20にそれぞれ内蔵されたワープロソフトにより編集作業を行ったユーザA/B/Cは、編集終了時にあらかじめサーバ30から送付されてきたスクリプト30dを起動し、編集の終わったファイルのアップロードを行う。
【0056】
管理プログラム30aによってファイル管理デ一夕ベース30bヘの問い合わせが行われ、アップロードされた当該ファイルの状態を「使用中」から「使用可能」状態にセットする(フラグON)。
同時に、アップロードされたそのファイルをワープロデータファイル30fの所定のフォルダに保存する。
【0057】
以上を要約すると、ユーザ端末1,2,20からは、サーバ30に蓄積されているワープロソフト形式の書類を、各ユーザ端末1,2,20のワープロソフトで編集し、サーバ30から予め送付されてきたスクリプト30dの補助動作を起動でアップロードし、編集目的の書類の部分(目次、表題:ファイル)の更新を行うことが可能となる。 各ファイルはユニークなファイル名が付与され、編集対象書類の文書データが独占的に使用される。
ユーザ端末1,2,20からのファイル指定を得たサーバ30は、管理プログラムに従ってその実際の文書の認識を行い、照合を行ってその変更箇所を特定する。変更箇所の特定後は、管理プログラム30aの管理の下で処理を実行する。
【0058】
上記の実行結果に対して、改めて照合を行ってから、HTML形式に変換し、スクリプト30dと共に当該ユーザ端末1,2,20へ送付を行う。
上述した一連の流れにより、ユーザ端末1,2,20のユーザA/B/Cは、直接的にHTML形式データを入力することなく、ワープロソフト形式によるデータをそのまま編集操作することが可能となる。
【0059】
開示書類の提出に際して、この編集されたファイル一覧は、ワープロソフト形式である故に、このままではユーザ側に在るブラウザ(例えばWWW)では正しく表示出力できないので、ここでは、公開のためHTTPプロトコルに準拠した形態で、ワープロソフト形式データをHTML形式のデータに変換する。その後、このHTML形式に変換された当該文書データ、及びユーザ処理ソフト(スクリプト)が、サーバ30からユーザ側の当該ユーザ端末1,2,20に表示可能に送られる。
このように、本実施形態では基本的にユーザ側のワープロソフト形式で編集データをサーバ30内に保有しているため、「ユーザ・オリエンテッドな」運用でユーザ側の作成作業環境に準ずることが可能である。
【0060】
証券取引法では、HTML形式のデータによる電子開示を認めているが、HTML形式とワープロソフト形式とのデータを組み合わせた本発明の実施形態を適用することにより、提出するHTML形式のデータの表示を確認しながら作成作業を行うことができるようになる。
【0061】
通常、決算開示書類作成には、開示書類の提出会社、監査法人(公認会計士)、印刷会社等の多くの関係者が携わるが、インターネット10を利用することにより関係者は最新の編集データにいつでも、どこからでもアクセス可能となり、開示書類作成の労力が大幅に削減される。
【0062】
本実施形態の財務データ関連開示書類作成システムによれば、インターネット10を利用して財務関係開示書類を共同作成および編集作業をする際に、ネット上にただ1つだけオリジナルな「原稿」をサーバ30内に保持管理し、そのデータの入出庫管理(ファイル管理)を厳密に行うことにより、従来のように書類完成に至るまで作成請負会社やユーザ間で何度もワープロソフト形式の原稿が往き来された結果生じる原稿の取り違え等の発生や、オリジナル原稿の所在が不明になるなどの事故が未然に防げる。そして、このような管理の下での共同作成作業により、安全にしかも、その財務関係開示書類の共同作成/編集の作業効率を大幅に改善することが可能となる。
【0063】
このように、当該文書作成システムにおいては、インターネット10を介して多数の関係者が一元的に管理されたマスタファイル(オリジナルファイル)を共有しながら、所望する提出用の書類のマスタファイル自体をアクセスして、文書の新規作成・変更・追加・削除などの編集作業が分担できる。
【0064】
本実施形態の財務関係開示書類作成システムにより達成される事項をまとめると、次のことが挙げられる。
ユーザA/B/Cは使い慣れたワープロ等を使って書類作成するだけで、サーバ30上のデータを自由にしかも実質的に編集処理することが可能となる。インターネット10上で選択した対象原稿の共同編集作成を容易に行うことが可能となる。
【0065】
つまり、この書類作成システムを利用すれば、ユーザA/B/Cは画面で目視確認しながら、且つインターネット10を介して関係者間でその書類に関するデータを共有しながら簡単操作で作成でき、同時にその書類を公開することも可能となる。
このとき当該書類作成システムは、ユーザ端末1,2,20からのリクエストに基づいて関連データを編集するに際し、ユーザA/B/C自身にはその取り扱うデータ形式(ワープロソフト形式またはHTML形式等)の違いを意識させずに、インターネット10を介したスピーディかつ的確な作成・編集作業の効率を極めて容易に実現できる。
【0066】
実際の運用では、ユーザA/B/Cとして見た場合、インターネット10上にただ1つ存在する「オリジナル原稿」を共有するため、共同編集作業が簡単に、適正に行える。例えば、有価証券報告書の作成には企業の経理・総務・人事・企画等の部署が関連するが、本発明を利用すれば、目次ごとに編集担当部署を割り振ることが可能となり、分割した書類またはデータを各部署に回付することなく、安全に共同編集作業を行うことができる。
【0067】
また、直接に開示書類の作成編集は行わないが、監査を行う監査法人(又は公認会計士)は所定のID/パスワードを使用すれば、往査を行うことなく最新の有価証券報告等のチェックをネット上で行うことが可能となる。
また、開示書類提出会社と印刷会社間では、紙原稿またはデータ媒体の移動は一切行われないので、原稿内容の取り違えば原理的に発生しない。
【0068】
使用勝手においては、ユーザA/B/Cは、目次からHTML化が必要な文書を選択して実行するだけで、開示書類の一部分をHTML化することが可能となる。このため、従来最終工程で一括処理を行っていたHTML化が簡単に効率よく行える。
また、ユーザA/B/Cはその開示書類を、所望するワープロソフト等を用いて容易に作成でき、Webページ上でもアクセス可能な形態でその書類を開示可能に作成できるようになる。
【0069】
(変形例)
以上、実施形態に基づき説明したが、その変形例について説明する。
前述の実施形態では、株式公開企業が作成を求められるEDINET提出用書類(公開書類:有価証券報告書)を一例にした書類作成システムについて述べてきたが、この他にも本発明の書類作成システムで扱う対象を次に列挙のような書類に適用して変形実施することができ、前述した実施形態と同等な効果が得られる。取扱い可能な書類としては、例えば、決算短信、商法計算書類、株主総会招集通知、決算公告、税務申告書、半期報告書、中間決算短信、中間申告書、四半期決算短信、有価証券届出書、発行登録書、有価証券通知書、訂正報告書、目論見書、臨時報告書、自己株券買付状況報告、公開買付届出書、公開買付報告書、大量保有報告書または株式公開申請時の登録申請のための報告書などが挙げられる。
【0070】
また運用においては例えば、ワープロソフトが異なる書類提出会社のユーザA/Bとサービス提供会社が契約を交わして前年度提出された書類(提出済み書類の様式データ)を各ユーザA/Bに渡し、当年度の入力作業に使用できるように各ユーザが所定の修正を行った後、書類提出会社が独自で定めたファイル形式でその入力データを保存しておいてもよい。但しこれは、ユーザA/B各自の管理の基で、その入力文書ごとのデータ形式が何であるかを認識した上で、契約上統一されたデータ形式に戻して送信することが前提である。このように運用形態は自由である。
【0071】
変換ツール(コンバータ、変換テーブル)の種類は運用形態に基づき任意のものを利用してよい。
また、ユーザ端末1,2,20とサーバ30間の相互通信に伴う通信手段に限定されない。
【0072】
書類中の文章に関して、作成などの編集途中では、その作成箇所に応じた案内情報として、例えば根拠条文や、類似する作成例等をガイダンス的に表示する機能を備えることで、この参照によりユーザ間の作業上の統一が図られ、編集作業が効率的になり得る。
【0073】
なお、例えば通常のHTML対応ブラウザ等を介してユーザA/B/C側で表示出力するには、スタイル定義を含めて変換され、オブジェクト化されたソースを生成してからそのユーザ宛に送ることになる。そこでサーバ30側では、この任意なデータ形式のデータを各ユーザ端末1,2,20へ送信する際には、その形式のテキストデータを、そのスタイル定義を考慮したうえで例えばHTML形式のデータに変換してから送信すればよい。
【0074】
その他、不当なアクセスやデータ更新等に対抗するセキュリティ対策は公知技術の適用により適切に図られていることは勿論である。
このほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の財務関係開示書類作成システムによれば、開示書類提出会社と印刷会社などのユーザ間の書類またはデータの流れを簡略化でき、原稿の取り違え等のエラーの発生は未然に防ぐことが可能となる。また、平成13年6月から開始された電子開示制度対応による事務処理を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る財務関係開示書類作成システムの全体概要を示すシステム構成図。
【図2】この財務関係開示書類作成システムにおけるメニュを表わす画面レイアウト。
【図3】この財務関係開示書類作成システムにおけるメニュから移行したファイル一覧に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウト。
【図4】この財務関係開示書類作成システムシステムにおける目次の追加および修正に関する表示画面を示し、
(a)は目次の追加を示す画面レイアウト、
(b)は目次の修正を示す画面レイアウト。
【図5】財務関係開示書類作成システムにおけるメニュから移行したHTML出力に関する表示画面の遷移を示す画面レイアウト。
【図6】この財務関係開示書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル呼出し)に関する処理とデータの流れを表わす説明図。
【図7】この財務関係開示書類作成システムにおけるファイル入出庫(端末からのファイル保存)に関する処理とデータの流れを表わす説明図。
【符号の説明】
1,2…ユーザ端末(顧客の端末装置)、
10…インターネット(ネットワーク)、
20…ユーザ端末(サービス提供会社の端末装置)、
30…サーバ(サービス提供会社のDBを含むサーバ)、
30a…データ管理機能部(管理プログラム)、
30b…更新機能部(ファイル管理DB)、
30c…変換機能部(コンバータ)、
30d…スクリプト(ユーザ端末使用)、
30e…公開機能部(Webサーバ)、
30f…データファイル(ワープロソフト形式ファイル)。
Claims (6)
- 財務関係開示書類の編集データを蓄積し且つ当該編集データのための管理プログラムを備えたサーバと、このサーバとインターネットを介して接続された複数のユーザ端末と、を具備する財務関係開示書類作成システムであって、前記サーバは、
このサーバと前記ユーザ端末間で行われる前記編集データの入出庫および、前記ユーザ端末による前記編集データに対するアクセス権の管理を行うデータ管理機能部と、
蓄積された前記編集データを、前記アクセス権をもつ前記ユーザ端末に送付して提供し、前記ユーザ端末が有するワードプロセッシングソフトウェアを利用して編集された前記編集データを受け付けることで更新する更新機能部と、
当該ワードプロセッシングソフトウェアのデータ形式からHTML形式に変換する変換機能部と、
前記サーバへ編集が終了した前記編集データを送付する機能をもつスクリプトと、
前記ワードプロセッサで作成された文書ファイルの内容を、前記インターネット上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部と、
を前記管理プログラムで制御可能に有することを特徴とする財務関係開示書類作成システム。 - 前記データ管理機能部は、
前記ワードプロセッシングソフトウェアにより編集された前記編集データをファイル単位に入出庫管理して、編集中の前記ファイルに対しアクセスがリクエストされた場合は、当該ファイルの内容の閲覧のみを許可することを特徴とする、請求項1に記載の財務関係開示書類作成システム。 - 前記変換機能部は、前記ファイルに対応する表題または目次を指定して、任意で同一の前記ワードプロセッシングソフトウェアを用いて編集された前記編集データの内容を1つの文書ファイルに統合し、当該文書ファイルを一括してHTML形式に変換する変換プログラムであることを特徴とする、請求項2に記載の財務関係開示書類作成システム。
- 財務データ関係開示書類を編集データとして蓄積し、当該編集データの作成および更新を管理する管理プログラムを備えたサーバと、このサーバとインターネットを介して通信可能に接続され、任意のワードプロセッシングソフトウェアを備えた複数のユーザ端末と、から構成され、
前記編集データが前記ワードプロセッシングソフトウェアのデータ形式にて運用される財務関係開示書類作成システムであって、前記サーバは更に、
前記ユーザ端末によるリクエストに際し、前記編集データの入出力および当該入出力に関するデータアクセスの排他制御を行いながら当該ユーザ端末との間での前記インターネットを経由するアップロード及びダウンロードを監視制御し、前記編集データの一元的管理を行うデータ管理機能部と、
蓄積された当該編集データを、前記ワードプロセッシングソフトウェアを利用して編集された内容に更新する更新機能部と、
当該ワードプロセッシングソフトウェアの所定のデータ形式からHTML形式に変換するコンバータと、
変換された前記HTML形式データを、前記ネットワーク上にアクセス可能な形態で公開する公開機能部と、
を、前記管理プログラムによって制御可能に具備することを特徴とする財務関係開示書類作成システム。 - 前記ユーザ端末から前記サーバへのアクセスに係わるリクエストは、当該ユーザ端末から予め登録入力されたID又は、及びパスワードの照合に基づき受付けを許容され、且つ、前記ユーザ端末の1つのみが時系列的に編集対象である当該編集データの部分を独占して更新可能になるように排他制御されることを特徴とする、請求項4に記載の財務関係開示書類作成システム。
- 前記データ管理機能部は、同一の前記編集データの同時閲覧を前記複数のユーザ端末に許容する一方、当該編集データの更新は先にアクセス権を獲得したただ1つの前記ユーザ端末のみに許容することを特徴とする、請求項4に記載の財務関係開示書類作成システム。
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