JP2004191454A - 画像伝送システム、ホスト装置、モニタ装置および画像伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に多ビット伝送が行なえる画像伝送システムを提供すること。
【解決手段】画像表示ボードのホスト側マイコン102は、第1および第2ケーブルにディスプレイの第1および第2モニタ側ポート105,106が各々接続されたことをHPD部131によって検出すると、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を、HPDラインを介して送出する。送信可能信号を受け取ったディスプレイのモニタ側マイコン107は、第1および第2モニタ側ポート105,106を介して受信する画像信号のビット数を設定して、分割された画像信号を受信可能であることを示す受信可能信号を、HPDラインを介して送出する。ホスト側マイコン102は、受信可能信号を受け取ると、分割された画像信号を第1および第2ケーブル109,110を介して送信する。ディスプレイ108は、分割された画像信号を受信し、合成する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像表示ボードのホスト側マイコン102は、第1および第2ケーブルにディスプレイの第1および第2モニタ側ポート105,106が各々接続されたことをHPD部131によって検出すると、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を、HPDラインを介して送出する。送信可能信号を受け取ったディスプレイのモニタ側マイコン107は、第1および第2モニタ側ポート105,106を介して受信する画像信号のビット数を設定して、分割された画像信号を受信可能であることを示す受信可能信号を、HPDラインを介して送出する。ホスト側マイコン102は、受信可能信号を受け取ると、分割された画像信号を第1および第2ケーブル109,110を介して送信する。ディスプレイ108は、分割された画像信号を受信し、合成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像伝送システム、画像送信装置、画像受信装置および画像伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば8ビット以上の画像データを伝送する画像伝送システムとしては、16ビットの白黒画像データを伝送するものがある(特許文献1参照)。この画像伝送システムのホスト装置は、16ビットの白黒画像データを、上位と下位の8ビットづつの画像データに分け、8ビットの上位データをアナログRGB(赤、緑、青)出力コネクタのR(赤)信号用端子に送出すると共に、8ビットの下位データをアナログRGB出力コネクタのG(緑)信号用端子に送出している。上記アナログRGB出力コネクタに一端が接続されたRGBケーブルの他端は、モニタ装置に接続している。このモニタ装置は、上記RGBケーブルのR信号用ラインを介して上位データを受け取ると共に、上記RGBケーブルのG信号用ラインを介して下位データを受け取る。そして、これらの上位データと下位データとを合成して16ビットの白黒画像データを生成して、表示手段によって白黒画像を表示している。
【0003】
しかしながら、上記従来の画像伝送システムは、RGBケーブルが有する3つの信号用ラインのうちの2つの信号用ラインを介して16ビットの白黒画像データを伝送するので、カラーの画像データを伝送できない。
【0004】
そこで、DVI(デジタル・ビジュアル・インターフェース)1.0のような8ビットのカラー画像データの伝送規格に準拠して、8ビット以上のカラー画像データを伝送するいわゆる多ビット伝送を行なう画像伝送システムが提案されている。すなわち、この画像伝送システムでは、ホスト装置が有する2つのポートと、モニタ装置が有する2つの2つのポートとを、2本のDVIケーブルで各々接続する。上記ホスト装置は、10ビットのカラー画像データを分割してなる8ビットの上位ビットデータと2ビットの下位ビットデータとを、上記2本のDVIケーブルに別個に送出する。上記モニタ装置は、上記別個に伝送された上位ビットデータと下位ビットデータとを受信し、これらの上位ビットデータと下位ビットデータとを合成して10ビットのカラー画像データを復元して、表示手段によって画像を表示する。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−112457号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像伝送システムは、DVI規格は2つのポートを同時に用いた多ビット伝送を前提としていないので、上記2本のDVIケーブルで上位ビットデータと下位ビットデータを別個に送信しても、上記モニタ装置は、上記上位ビットデータおよび下位ビットデータが合成されるべきデータであることが認識できない。したがって、多ビット伝送を行なう前に、モニタ装置の2つのポートに接続する2つの信号線を、データの合成回路に手動で予め接続する必要がある。したがって、多ビット伝送を行なう際の操作が煩雑になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、容易に多ビット伝送が行なえる画像伝送システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像伝送システムは、少なくとも画像信号を出力するホスト側ポートを複数個有するホスト装置と、少なくとも画像信号が入力されるモニタ側ポートを複数個有するモニタ装置と、上記複数のホスト側ポートと上記複数のモニタ側ポートとを各々接続すると共に、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路とを備えた画像伝送システムであって、
上記モニタ装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備え、
上記ホスト装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の接続検出信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、上記モニタ装置の接続検出信号出力手段によって、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号が各々出力される。上記ホスト装置では、上記接続検出信号が受け取られると、上記送信可能信号出力手段によって、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が、上記伝送路の接続検出ラインに出力される。上記モニタ装置では、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が受け取られると、上記受信可能信号出力手段によって、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号が出力される。上記ホスト装置では、上記受信可能信号が受け取られると、上記複数の画像信号送信手段によって、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号が各々送出される。上記モニタ装置では、上記分割された画像信号が上記複数の画像信号受信手段によって各々受け取られて、この分割された画像信号が上記画像信号合成手段によって合成される。したがって、複数の伝送路を介して画像信号を伝送する例えば多ビット伝送が、従来におけるように予めモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、自動で実行される。その結果、例えばDVI規格等の多ビット伝送を規定していない規格を用いて、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行される。
【0010】
本発明のホスト装置は、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、
上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段と
を備えることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記送信可能信号出力手段によって、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が出力される。また、上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたモニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記画像信号送信手段によって、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号が各々送出される。したがって、本発明のホスト装置によれば、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であるか否かが適切に判断でき、この判断に基いて、分割された画像信号を複数の伝送路を介して伝送できる。その結果、例えばDVI規格等の多ビット伝送を規定していない規格を用いて、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行できる。
【0012】
本発明のモニタ装置は、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、
上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段と
を備えることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、上記接続検出信号出力手段によって、このモニタ装置が上記複数の伝送路に接続されたことを示す信号が出力される。上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が受け取られると、上記受信可能信号出力手段によって、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号が上記接続検出ラインに出力される。上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号が上記複数の画像信号受信手段によって受信される。この分割された画像信号は、上記画像信号合成手段によって合成される。したがって、本発明のモニタ装置によれば、従来におけるような事前の手動操作を受けること無く、分割されて伝送された画像信号を受信し、合成することができる。
【0014】
本発明の画像伝送方法は、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路を介して、ホスト装置がモニタ装置に画像信号を伝送する画像伝送方法であって、
上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す接続検出信号を各々出力し、
上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記接続検出信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を出力し、
上記モニタ装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記送信可能信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力し、
上記ホスト装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を送出し、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから上記分割された画像信号を受信すると、この分割された画像信号を合成することを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する。上記ホスト装置は、上記接続検出信号を受け取ると、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を、上記伝送路の接続検出ラインに出力する。上記モニタ装置は、上記送信可能信号を受け取ると、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を、上記伝送路の接続検出ラインに出力する。上記ホスト装置は、上記受信可能信号を受け取ると、分割された画像信号を、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに各々送出する。上記モニタ装置は、上記分割された画像信号を受信し、この分割された画像信号を合成する。したがって、本発明の画像伝送方法によれば、分割された画像信号を伝送する場合、従来におけるようにモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、分割された画像信号の伝送および合成を自動で行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態の画像伝送システムを示す概略図である。
【0018】
この画像伝送システムは、コンピュータに設けられてホスト装置として働く画像表示ボード101と、この画像表示ボード101から画像信号を受信するモニタ装置としてのディスプレイ108を備える。上記画像表示ボード101とディスプレイ108とは、複数の伝送路としての第1ケーブル109および第2ケーブル110によって接続されている。上記画像表示ボード101、ディスプレイ108、第1ケーブル109および第2ケーブル110は、DVI規格に準拠して画像信号および制御信号の伝送を行なうように形成されている。
【0019】
上記画像表示ボード101は、ホスト側マイコン102と、上記第1ケーブル109の一端が接続される第1ホスト側ポート103と、上記第2ケーブル110の一端が接続される第2ホスト側ポート104とを備える。上記ホスト側マイコン102は、上記第1ホスト側ポート103が備えるHPD(ホット・プラグ・ディテクション)端子と、上記第2ホスト側ポート104が備えるHPD端子とに接続されている。
【0020】
上記ディスプレイ108は、モニタ側マイコン107と、上記第1ケーブル109の他端が接続される第1モニタ側ポート105と、上記第2ケーブル110の他端が接続される第2モニタ側ポート106とを備える。上記モニタ側マイコン107は、上記第1モニタ側ポート105が備えるHPD端子と、上記第2モニタ側ポート106が備えるHPD端子とに接続されている。上記モニタ側マイコン107と第1モニタ側ポート105のHPD端子との間と、上記モニタ側マイコン107と第2モニタ側ポート106のHPD端子との間を接続するモニタ側HPDライン112には、プルアップ抵抗113が接続されている。これによって、DVI規格の規定に従って、後述する画像表示ボードのHPD部131が、上記第1および第2モニタ側ポート105,106のHPD端子のロジックを検出可能になっている。上記モニタ側マイコン107は、画像表示ボード101の後述する電源部133によって供給される電力によって、ディスプレイ108の電源がオフの場合でも駆動可能になっている。
【0021】
図2は、図1の画像伝送システムの一部を詳細に示した図である。図2では、本実施形態の画像伝送システムのうち、第1ケーブル109に関する部分のみを示している。また、上記ホスト側マイコン102と、モニタ側マイコン107と、プルアップ抵抗113は省略している。
【0022】
図2で示すように、画像表示ボード101は、画像信号に関する制御を行なう画像制御部121を備える。この画像制御部121はトランスミッタ122に接続されており、このトランスミッタ122は画像信号を上記画像制御部121から受け取って、TMDS信号に変換する。このTMDS信号は、第1ホスト側ポート103のTMDS端子から出力されるように形成されている。さらに、この画像表示ボード101はHPD部131を備え、このHPD部131によって、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子を介して、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105のHPD端子のロジックを検出する。このHPD端子のロジックの検出結果によって、この画像表示ボード101が一端に接続された第1ケーブル109の他端に、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105が接続されているか否かを判断するようになっている。また、この画像表示ボード101は電源部133を備え、この電源部133によって、第1ホスト側ポート103が備える5V端子を介して上記ディスプレイ108に5Vの電力を供給するようにしている。
【0023】
また、図2に示すように、上記ディスプレイ108は、上記画像表示ボード101のトランスミッタ122から送出されたTMDS信号を、第1モニタ側ポート105のTMDS端子を介して受け取るレシーバ126を備える。このレシーバ126は、上記TMDS信号を変換して画像信号を生成し、この画像信号を表示回路125に送出するように形成されている。この表示回路125は、クロック信号CK、データイネーブル信号DE、画像データDATAを含む上記画像信号を受けて、この画像信号に基いて液晶パネルを駆動するようになっている。
【0024】
さらに、このディスプレイ108は、上記第1ケーブル109を介して上記画像表示ボード101に接続された際、この画像表示ボード101が設けられたコンピュータにディスプレイ108の仕様を通知して、いわゆるプラグアンドプレイ機能を実現するための接続制御部135を備える。この接続制御部135は、このディスプレイ108の仕様に関する情報であるEDID(エクステンディッド・ディスプレイ・アイデンティフィケーション・データ)を格納した図示しないメモリを備える。また、このメモリに格納されたEDIDを、I2Cプロトコルに基いて画像表示ボード101が設けられたコンピュータに送信するDDC部132を備える。上記接続制御部135は、上記モニタ側ポート105の5V端子に接続されており、上記第1ケーブル109を介して上記画像表示ボード101の電源部133から電力が供給される。これによって、ディスプレイ108の電源がオフの場合にも、上記接続制御部135は画像表示ボード101に対して仕様情報を送出可能になっている。
【0025】
図3は、上記第1および第2ホスト側ポート103,104と、上記第1および第2モニタ側ポート105,106が有する端子の配列を示す概略図である。図3において、1はTMDSデータ2+端子、2はTMDSデータ2−端子、3はTMDSデータ2/4シールド端子である。4,5はNC(未使用)端子である。6はDDCクロック端子、7はDDCデータ端子、8はアナログ垂直同期信号端子、9はTMDSデータ1−端子、10はTMDSデータ1+端子、11はTMDSデータ1/3シールド端子である。12,13はNC(未使用)端子である。14は+5V端子、15はGND端子、16はHPD端子である。17はTMDSデータ0−端子、18はTMDSデータ0+端子、19はTMDSデータ0/5シールド端子である。20,21はNC(未使用)端子である。22はTMDSクロックシールド端子、23はTMDSクロック+端子、24はTMDSクロック−端子である。C1はアナログ赤色端子、C2はアナログ緑色端子、C3はアナログ青色端子、C4はアナログ水平同期信号端子、C5はアナログGND端子である。上記第1および第2ホスト側ポート103,104と、上記第1および第2モニタ側ポート105,106との間を接続する第1および第2ケーブル109,110には、上記各端子に対応するラインが設けられている。
【0026】
上記構成の画像伝送システムは、以下のように動作する。
【0027】
まず、上記画像表示ボード101の第1ホスト側ポート103と、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105とを、第1ケーブル109によって接続する。また、上記画像表示ボード101の第2ホスト側ポート104と、上記ディスプレイ108の第2モニタ側ポート106とを、第2ケーブル110によって接続する。そうすると、上記画像表示ボード101の電源133から5Vの電力がディスプレイ108に供給され、上記モニタ側マイコン107と接続制御部135とが動作を開始する。上記接続制御部135の動作が開始されると、この接続制御部のDDC部132は、I2Cプロトコルを用いて、第1モニタ側ポート105のDDC端子と、上記第1ケーブル109のDDCラインと、上記第1ホスト側ポート103のDDC端子とを介して、上記画像表示ボード101を有するコンピュータのCPUとの通信を開始する。これによって、上記接続制御部135のメモリに格納されたEDIDが上記コンピュータに送出され、このEDIDを認識したコンピュータのOS(オペレーションシステム)によって、上記ディスプレイ108の仕様に応じた設定が行なわれる。
【0028】
また、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子および上記第2モニタ側ポート106のHPD端子には、上記プルアップ抵抗113によってHレベルのロジックが生成されている。このロジックを、上記画像表示ボードのHPD部131が、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子と、複数の接続検出ラインとしての第1および第2ケーブル109,110のHPDラインと、上記第2ホスト側ポート104のHPD端子とを介して検出する。これによって、上記第1および第2ケーブル109,110に、上記ディスプレイの第1モニタ側ポート105および第2モニタ側ポート106が接続されたことを検出する。すなわち、上記接続検出信号としてのHレベルのロジックを生成するプルアップ抵抗113が、接続検出信号出力手段として機能する。
【0029】
なお、上記HPD部131が、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子および上記第2モニタ側ポート106のHPD端子のいずれか1つのみについてHレベルのロジックを検出した場合、このロジックを検出した端子を含むポートを介して、DVI規格に基いた通常の画像伝送を行なう。
【0030】
上記HPD部131が、上記第1および第2モニタ側ポート105,106の2つのロジックを検出した場合、上記画像表示ボードのマイコン102は、分割されたデータが送信可能であることを示す送信可能信号を、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子に出力する。つまり、上記マイコン102は、送信可能信号出力手段として機能する。上記第1ホスト側ポート103のHPD端子に出力された送信可能信号は、上記第1ケーブルのHPDラインと、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子とを介して、上記モニタ側マイコン107に受け取られる。
【0031】
上記送信可能信号を受け取った上記モニタ側マイコン107は、例えば10ビットの画像信号を受信する場合、第1モニタ側ポート105を介して上位8ビット信号を受信すると共に、第2モニタ側ポート106を介して下位2ビット信号を受信するように、受信ビット数の割り当てを設定する。上記各ポート105,106における受信ビット数の割り当てが完了すると、上記モニタ側マイコン107は、上記ホスト側マイコン102から受け取った上記送信可能信号に、受信が完了したコマンドを付加することによって、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を生成する。そして、この受信可能信号を上記第1モニタ側ポート105のHPD端子に出力する。つまり、上記モニタ側マイコン107は、受信可能信号出力手段として機能する。なお、上記受信可能信号は、上記送信可能信号に上記受信が完了したコマンドを付加したものでなくて、分割された画像信号が受信可能である旨を示す新たに生成された信号であってもよい。上記受信可能信号は、上記第1ケーブル109,上記第1ホスト側ポート103を介して、上記ホスト側マイコン102に受け取られる。
【0032】
上記受信可能信号を受け取ったホスト側マイコン102は、上記画像表示ボードの画像制御部121に指令を与えて、10ビットの画像信号のうちの上位8ビットの画像信号を、上記第1ホスト側ポート103に接続された上記トランスミッタ122に送出させる。これと共に、第2ホスト側ポート104側の図示しない画像制御部に指令を与えて、10ビットの画像信号のうちの下位2ビットの画像信号を、上記第2ホスト側ポート104に接続された図示しないトランスミッタに送出させる。上記上位8ビットの画像信号を受け取ったトランスミッタ122は、この上位8ビットの画像信号をTMDS変換して上位TMDS信号を生成し、この上位TMDS信号を第1ホスト側ポート103のTMDS端子に出力する。上記下位2ビットの画像信号を受け取った図示しないトランスミッタは、この下位2ビットの画像信号をTMDS変換して下位TMDS信号を生成し、この下位TMDS信号を第2ホスト側ポート104のTMDS端子に出力する。つまり、上記第1ホスト側ポート103側のトランスミッタ122と、上記第2ホスト側ポート104側のトランスミッタは、複数の画像信号送信手段として機能する。
【0033】
上記第1ホスト側ポート103のTMDS端子に出力された上位TMDS信号は、第1ケーブルのTMDSラインと、第1モニタ側ポート105のTMDS端子を介して、この第1モニタ側ポート105に接続されたレシーバ126に受け取られる。上記第2ホスト側ポート104のTMDS端子に出力された下位TMDS信号は、第2ケーブルのTMDSラインと、第2モニタ側ポート106のTMDS端子を介して、この第2モニタ側ポート106に接続された図示しないレシーバに受け取られる。つまり、上記第1および第2ケーブル109,110のTMDSラインは、複数の伝送路の画像伝送ラインとして機能する。
【0034】
上記第1モニタ側ポート105のレシーバ122は、上位TMDS信号を逆変換して上位8ビットの画像信号を復元する。また、上記第モニタ側ポート106のレシーバは、下位TMDS信号を逆変換して下位2ビットの画像信号を復元する。上記8ビットの画像信号と2ビットの画像信号とを、図示しない画像信号合成手段によって合成して、クロック信号CK、データイネーブル信号DE、画像データDATAを含む10ビットの画像信号を生成する。この10ビットの画像信号を上記表示回路125に送出して、この表示回路125によって、図示しない液晶パネルを駆動し、この液晶パネルに10ビットの高品質画像を表示する。
【0035】
本実施形態の画像伝送システムによれば、上記画像表示ボード101は、DVI規格に基いたHPD機能によって上記ディスプレイ108の第1および第2モニタ側ポート105,106の2つのロジックを検出すると、HPDラインを介して送信可能信号を送信する。この送信可能信号を受信した上記ディスプレイ108は、分割された画像信号に関する上記第1および第2モニタ側ポート105,106における受信ビット数の割り当てを設定して、上記HPDラインを介して受信可能信号を送信する。この受信可能信号を受信した上記画像表示ボード101は、分割された画像信号を、上記第1および第2ケーブルのTMDSラインを介して上記ディスプレイ108に送信する。上記分割された画像信号を受信したディスプレイ108は、この分割された画像信号を合成し、表示手段に画像を表示する。したがって、この画像伝送システムのディスプレイ108は、従来におけるように、複数のモニタ側ポートが予め手動で合成回路に接続されることなく、分割された画像信号を受信するための設定を自動で行なって、この分割された画像信号を受信・合成できる。その結果、この画像伝送システムは、DVI規格に準拠しつつ、多ビット伝送を簡易に行なうことができる。
【0036】
上記実施形態において、上記ホスト側マイコン102は、画像表示ボードのHPD部131と一体に形成してもよい。また、上記ホスト側マイコン102は、画像表示ボードの画像制御部121と一体に形成してもよい。また、上記モニタ側マイコン107は、ディスプレイの接続制御部135と一体に形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の画像伝送システムによれば、少なくとも画像信号を出力するホスト側ポートを複数個有するホスト装置と、少なくとも画像信号が入力されるモニタ側ポートを複数個有するモニタ装置と、上記複数のホスト側ポートと上記複数のモニタ側ポートとを各々接続すると共に、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路とを備えた画像伝送システムであって、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力する受信可能信号出力手段と、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備え、上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の接続検出信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えるので、例えばDVI規格等に準拠しつつ、上記ホスト装置はモニタ装置に応じて分割された画像信号を送信し、上記モニタ装置は予め手動の操作を受けることなく分割された画像信号を受信・合成して、多ビット伝送を自動で実行することができる。
【0038】
本発明のホスト装置によれば、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えるので、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であるか否かが適切に判断でき、この判断に基いて、分割された画像信号を複数の伝送路を介して伝送できる。その結果、例えばDVI規格等に準拠しつつ、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行できる。
【0039】
本発明のモニタ装置によれば、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を出力する受信可能信号出力手段と、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備えるので、従来におけるような事前の手動操作を受けること無く、分割されて伝送された画像信号を受信し、合成することができる。
【0040】
本発明の画像伝送方法によれば、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路を介して、ホスト装置がモニタ装置に画像信号を伝送する画像伝送方法であって、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す接続検出信号を各々出力し、上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記接続検出信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を出力し、上記モニタ装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記送信可能信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力し、上記ホスト装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を送出し、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから上記分割された画像信号を受信すると、この分割された画像信号を合成するので、分割された画像信号を伝送する場合、従来におけるようにモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、分割された画像信号の伝送および合成を自動で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像伝送システムを示す概略図である。
【図2】図1の画像伝送システムの一部を詳細に示した図である。
【図3】第1および第2ホスト側ポートと、第1および第2モニタ側ポートが有する端子の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
101 画像表示ボード
102 ホスト側マイコン
103 第1ホスト側ポート
104 第2ホスト側ポート
105 第1モニタ側ポート
106 第2モニタ側ポート
107 モニタ側マイコン
108 ディスプレイ
109 第1ケーブル
110 第2ケーブル
112 モニタ側HPDライン
113 プルアップ抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像伝送システム、画像送信装置、画像受信装置および画像伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば8ビット以上の画像データを伝送する画像伝送システムとしては、16ビットの白黒画像データを伝送するものがある(特許文献1参照)。この画像伝送システムのホスト装置は、16ビットの白黒画像データを、上位と下位の8ビットづつの画像データに分け、8ビットの上位データをアナログRGB(赤、緑、青)出力コネクタのR(赤)信号用端子に送出すると共に、8ビットの下位データをアナログRGB出力コネクタのG(緑)信号用端子に送出している。上記アナログRGB出力コネクタに一端が接続されたRGBケーブルの他端は、モニタ装置に接続している。このモニタ装置は、上記RGBケーブルのR信号用ラインを介して上位データを受け取ると共に、上記RGBケーブルのG信号用ラインを介して下位データを受け取る。そして、これらの上位データと下位データとを合成して16ビットの白黒画像データを生成して、表示手段によって白黒画像を表示している。
【0003】
しかしながら、上記従来の画像伝送システムは、RGBケーブルが有する3つの信号用ラインのうちの2つの信号用ラインを介して16ビットの白黒画像データを伝送するので、カラーの画像データを伝送できない。
【0004】
そこで、DVI(デジタル・ビジュアル・インターフェース)1.0のような8ビットのカラー画像データの伝送規格に準拠して、8ビット以上のカラー画像データを伝送するいわゆる多ビット伝送を行なう画像伝送システムが提案されている。すなわち、この画像伝送システムでは、ホスト装置が有する2つのポートと、モニタ装置が有する2つの2つのポートとを、2本のDVIケーブルで各々接続する。上記ホスト装置は、10ビットのカラー画像データを分割してなる8ビットの上位ビットデータと2ビットの下位ビットデータとを、上記2本のDVIケーブルに別個に送出する。上記モニタ装置は、上記別個に伝送された上位ビットデータと下位ビットデータとを受信し、これらの上位ビットデータと下位ビットデータとを合成して10ビットのカラー画像データを復元して、表示手段によって画像を表示する。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−112457号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像伝送システムは、DVI規格は2つのポートを同時に用いた多ビット伝送を前提としていないので、上記2本のDVIケーブルで上位ビットデータと下位ビットデータを別個に送信しても、上記モニタ装置は、上記上位ビットデータおよび下位ビットデータが合成されるべきデータであることが認識できない。したがって、多ビット伝送を行なう前に、モニタ装置の2つのポートに接続する2つの信号線を、データの合成回路に手動で予め接続する必要がある。したがって、多ビット伝送を行なう際の操作が煩雑になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、容易に多ビット伝送が行なえる画像伝送システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像伝送システムは、少なくとも画像信号を出力するホスト側ポートを複数個有するホスト装置と、少なくとも画像信号が入力されるモニタ側ポートを複数個有するモニタ装置と、上記複数のホスト側ポートと上記複数のモニタ側ポートとを各々接続すると共に、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路とを備えた画像伝送システムであって、
上記モニタ装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備え、
上記ホスト装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の接続検出信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、上記モニタ装置の接続検出信号出力手段によって、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号が各々出力される。上記ホスト装置では、上記接続検出信号が受け取られると、上記送信可能信号出力手段によって、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が、上記伝送路の接続検出ラインに出力される。上記モニタ装置では、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が受け取られると、上記受信可能信号出力手段によって、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号が出力される。上記ホスト装置では、上記受信可能信号が受け取られると、上記複数の画像信号送信手段によって、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号が各々送出される。上記モニタ装置では、上記分割された画像信号が上記複数の画像信号受信手段によって各々受け取られて、この分割された画像信号が上記画像信号合成手段によって合成される。したがって、複数の伝送路を介して画像信号を伝送する例えば多ビット伝送が、従来におけるように予めモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、自動で実行される。その結果、例えばDVI規格等の多ビット伝送を規定していない規格を用いて、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行される。
【0010】
本発明のホスト装置は、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、
上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段と
を備えることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記送信可能信号出力手段によって、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が出力される。また、上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたモニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記画像信号送信手段によって、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号が各々送出される。したがって、本発明のホスト装置によれば、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であるか否かが適切に判断でき、この判断に基いて、分割された画像信号を複数の伝送路を介して伝送できる。その結果、例えばDVI規格等の多ビット伝送を規定していない規格を用いて、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行できる。
【0012】
本発明のモニタ装置は、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、
上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段と
を備えることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、上記接続検出信号出力手段によって、このモニタ装置が上記複数の伝送路に接続されたことを示す信号が出力される。上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号が受け取られると、上記受信可能信号出力手段によって、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号が上記接続検出ラインに出力される。上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号が上記複数の画像信号受信手段によって受信される。この分割された画像信号は、上記画像信号合成手段によって合成される。したがって、本発明のモニタ装置によれば、従来におけるような事前の手動操作を受けること無く、分割されて伝送された画像信号を受信し、合成することができる。
【0014】
本発明の画像伝送方法は、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路を介して、ホスト装置がモニタ装置に画像信号を伝送する画像伝送方法であって、
上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す接続検出信号を各々出力し、
上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記接続検出信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を出力し、
上記モニタ装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記送信可能信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力し、
上記ホスト装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を送出し、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから上記分割された画像信号を受信すると、この分割された画像信号を合成することを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する。上記ホスト装置は、上記接続検出信号を受け取ると、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を、上記伝送路の接続検出ラインに出力する。上記モニタ装置は、上記送信可能信号を受け取ると、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を、上記伝送路の接続検出ラインに出力する。上記ホスト装置は、上記受信可能信号を受け取ると、分割された画像信号を、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに各々送出する。上記モニタ装置は、上記分割された画像信号を受信し、この分割された画像信号を合成する。したがって、本発明の画像伝送方法によれば、分割された画像信号を伝送する場合、従来におけるようにモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、分割された画像信号の伝送および合成を自動で行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態の画像伝送システムを示す概略図である。
【0018】
この画像伝送システムは、コンピュータに設けられてホスト装置として働く画像表示ボード101と、この画像表示ボード101から画像信号を受信するモニタ装置としてのディスプレイ108を備える。上記画像表示ボード101とディスプレイ108とは、複数の伝送路としての第1ケーブル109および第2ケーブル110によって接続されている。上記画像表示ボード101、ディスプレイ108、第1ケーブル109および第2ケーブル110は、DVI規格に準拠して画像信号および制御信号の伝送を行なうように形成されている。
【0019】
上記画像表示ボード101は、ホスト側マイコン102と、上記第1ケーブル109の一端が接続される第1ホスト側ポート103と、上記第2ケーブル110の一端が接続される第2ホスト側ポート104とを備える。上記ホスト側マイコン102は、上記第1ホスト側ポート103が備えるHPD(ホット・プラグ・ディテクション)端子と、上記第2ホスト側ポート104が備えるHPD端子とに接続されている。
【0020】
上記ディスプレイ108は、モニタ側マイコン107と、上記第1ケーブル109の他端が接続される第1モニタ側ポート105と、上記第2ケーブル110の他端が接続される第2モニタ側ポート106とを備える。上記モニタ側マイコン107は、上記第1モニタ側ポート105が備えるHPD端子と、上記第2モニタ側ポート106が備えるHPD端子とに接続されている。上記モニタ側マイコン107と第1モニタ側ポート105のHPD端子との間と、上記モニタ側マイコン107と第2モニタ側ポート106のHPD端子との間を接続するモニタ側HPDライン112には、プルアップ抵抗113が接続されている。これによって、DVI規格の規定に従って、後述する画像表示ボードのHPD部131が、上記第1および第2モニタ側ポート105,106のHPD端子のロジックを検出可能になっている。上記モニタ側マイコン107は、画像表示ボード101の後述する電源部133によって供給される電力によって、ディスプレイ108の電源がオフの場合でも駆動可能になっている。
【0021】
図2は、図1の画像伝送システムの一部を詳細に示した図である。図2では、本実施形態の画像伝送システムのうち、第1ケーブル109に関する部分のみを示している。また、上記ホスト側マイコン102と、モニタ側マイコン107と、プルアップ抵抗113は省略している。
【0022】
図2で示すように、画像表示ボード101は、画像信号に関する制御を行なう画像制御部121を備える。この画像制御部121はトランスミッタ122に接続されており、このトランスミッタ122は画像信号を上記画像制御部121から受け取って、TMDS信号に変換する。このTMDS信号は、第1ホスト側ポート103のTMDS端子から出力されるように形成されている。さらに、この画像表示ボード101はHPD部131を備え、このHPD部131によって、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子を介して、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105のHPD端子のロジックを検出する。このHPD端子のロジックの検出結果によって、この画像表示ボード101が一端に接続された第1ケーブル109の他端に、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105が接続されているか否かを判断するようになっている。また、この画像表示ボード101は電源部133を備え、この電源部133によって、第1ホスト側ポート103が備える5V端子を介して上記ディスプレイ108に5Vの電力を供給するようにしている。
【0023】
また、図2に示すように、上記ディスプレイ108は、上記画像表示ボード101のトランスミッタ122から送出されたTMDS信号を、第1モニタ側ポート105のTMDS端子を介して受け取るレシーバ126を備える。このレシーバ126は、上記TMDS信号を変換して画像信号を生成し、この画像信号を表示回路125に送出するように形成されている。この表示回路125は、クロック信号CK、データイネーブル信号DE、画像データDATAを含む上記画像信号を受けて、この画像信号に基いて液晶パネルを駆動するようになっている。
【0024】
さらに、このディスプレイ108は、上記第1ケーブル109を介して上記画像表示ボード101に接続された際、この画像表示ボード101が設けられたコンピュータにディスプレイ108の仕様を通知して、いわゆるプラグアンドプレイ機能を実現するための接続制御部135を備える。この接続制御部135は、このディスプレイ108の仕様に関する情報であるEDID(エクステンディッド・ディスプレイ・アイデンティフィケーション・データ)を格納した図示しないメモリを備える。また、このメモリに格納されたEDIDを、I2Cプロトコルに基いて画像表示ボード101が設けられたコンピュータに送信するDDC部132を備える。上記接続制御部135は、上記モニタ側ポート105の5V端子に接続されており、上記第1ケーブル109を介して上記画像表示ボード101の電源部133から電力が供給される。これによって、ディスプレイ108の電源がオフの場合にも、上記接続制御部135は画像表示ボード101に対して仕様情報を送出可能になっている。
【0025】
図3は、上記第1および第2ホスト側ポート103,104と、上記第1および第2モニタ側ポート105,106が有する端子の配列を示す概略図である。図3において、1はTMDSデータ2+端子、2はTMDSデータ2−端子、3はTMDSデータ2/4シールド端子である。4,5はNC(未使用)端子である。6はDDCクロック端子、7はDDCデータ端子、8はアナログ垂直同期信号端子、9はTMDSデータ1−端子、10はTMDSデータ1+端子、11はTMDSデータ1/3シールド端子である。12,13はNC(未使用)端子である。14は+5V端子、15はGND端子、16はHPD端子である。17はTMDSデータ0−端子、18はTMDSデータ0+端子、19はTMDSデータ0/5シールド端子である。20,21はNC(未使用)端子である。22はTMDSクロックシールド端子、23はTMDSクロック+端子、24はTMDSクロック−端子である。C1はアナログ赤色端子、C2はアナログ緑色端子、C3はアナログ青色端子、C4はアナログ水平同期信号端子、C5はアナログGND端子である。上記第1および第2ホスト側ポート103,104と、上記第1および第2モニタ側ポート105,106との間を接続する第1および第2ケーブル109,110には、上記各端子に対応するラインが設けられている。
【0026】
上記構成の画像伝送システムは、以下のように動作する。
【0027】
まず、上記画像表示ボード101の第1ホスト側ポート103と、上記ディスプレイ108の第1モニタ側ポート105とを、第1ケーブル109によって接続する。また、上記画像表示ボード101の第2ホスト側ポート104と、上記ディスプレイ108の第2モニタ側ポート106とを、第2ケーブル110によって接続する。そうすると、上記画像表示ボード101の電源133から5Vの電力がディスプレイ108に供給され、上記モニタ側マイコン107と接続制御部135とが動作を開始する。上記接続制御部135の動作が開始されると、この接続制御部のDDC部132は、I2Cプロトコルを用いて、第1モニタ側ポート105のDDC端子と、上記第1ケーブル109のDDCラインと、上記第1ホスト側ポート103のDDC端子とを介して、上記画像表示ボード101を有するコンピュータのCPUとの通信を開始する。これによって、上記接続制御部135のメモリに格納されたEDIDが上記コンピュータに送出され、このEDIDを認識したコンピュータのOS(オペレーションシステム)によって、上記ディスプレイ108の仕様に応じた設定が行なわれる。
【0028】
また、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子および上記第2モニタ側ポート106のHPD端子には、上記プルアップ抵抗113によってHレベルのロジックが生成されている。このロジックを、上記画像表示ボードのHPD部131が、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子と、複数の接続検出ラインとしての第1および第2ケーブル109,110のHPDラインと、上記第2ホスト側ポート104のHPD端子とを介して検出する。これによって、上記第1および第2ケーブル109,110に、上記ディスプレイの第1モニタ側ポート105および第2モニタ側ポート106が接続されたことを検出する。すなわち、上記接続検出信号としてのHレベルのロジックを生成するプルアップ抵抗113が、接続検出信号出力手段として機能する。
【0029】
なお、上記HPD部131が、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子および上記第2モニタ側ポート106のHPD端子のいずれか1つのみについてHレベルのロジックを検出した場合、このロジックを検出した端子を含むポートを介して、DVI規格に基いた通常の画像伝送を行なう。
【0030】
上記HPD部131が、上記第1および第2モニタ側ポート105,106の2つのロジックを検出した場合、上記画像表示ボードのマイコン102は、分割されたデータが送信可能であることを示す送信可能信号を、上記第1ホスト側ポート103のHPD端子に出力する。つまり、上記マイコン102は、送信可能信号出力手段として機能する。上記第1ホスト側ポート103のHPD端子に出力された送信可能信号は、上記第1ケーブルのHPDラインと、上記第1モニタ側ポート105のHPD端子とを介して、上記モニタ側マイコン107に受け取られる。
【0031】
上記送信可能信号を受け取った上記モニタ側マイコン107は、例えば10ビットの画像信号を受信する場合、第1モニタ側ポート105を介して上位8ビット信号を受信すると共に、第2モニタ側ポート106を介して下位2ビット信号を受信するように、受信ビット数の割り当てを設定する。上記各ポート105,106における受信ビット数の割り当てが完了すると、上記モニタ側マイコン107は、上記ホスト側マイコン102から受け取った上記送信可能信号に、受信が完了したコマンドを付加することによって、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を生成する。そして、この受信可能信号を上記第1モニタ側ポート105のHPD端子に出力する。つまり、上記モニタ側マイコン107は、受信可能信号出力手段として機能する。なお、上記受信可能信号は、上記送信可能信号に上記受信が完了したコマンドを付加したものでなくて、分割された画像信号が受信可能である旨を示す新たに生成された信号であってもよい。上記受信可能信号は、上記第1ケーブル109,上記第1ホスト側ポート103を介して、上記ホスト側マイコン102に受け取られる。
【0032】
上記受信可能信号を受け取ったホスト側マイコン102は、上記画像表示ボードの画像制御部121に指令を与えて、10ビットの画像信号のうちの上位8ビットの画像信号を、上記第1ホスト側ポート103に接続された上記トランスミッタ122に送出させる。これと共に、第2ホスト側ポート104側の図示しない画像制御部に指令を与えて、10ビットの画像信号のうちの下位2ビットの画像信号を、上記第2ホスト側ポート104に接続された図示しないトランスミッタに送出させる。上記上位8ビットの画像信号を受け取ったトランスミッタ122は、この上位8ビットの画像信号をTMDS変換して上位TMDS信号を生成し、この上位TMDS信号を第1ホスト側ポート103のTMDS端子に出力する。上記下位2ビットの画像信号を受け取った図示しないトランスミッタは、この下位2ビットの画像信号をTMDS変換して下位TMDS信号を生成し、この下位TMDS信号を第2ホスト側ポート104のTMDS端子に出力する。つまり、上記第1ホスト側ポート103側のトランスミッタ122と、上記第2ホスト側ポート104側のトランスミッタは、複数の画像信号送信手段として機能する。
【0033】
上記第1ホスト側ポート103のTMDS端子に出力された上位TMDS信号は、第1ケーブルのTMDSラインと、第1モニタ側ポート105のTMDS端子を介して、この第1モニタ側ポート105に接続されたレシーバ126に受け取られる。上記第2ホスト側ポート104のTMDS端子に出力された下位TMDS信号は、第2ケーブルのTMDSラインと、第2モニタ側ポート106のTMDS端子を介して、この第2モニタ側ポート106に接続された図示しないレシーバに受け取られる。つまり、上記第1および第2ケーブル109,110のTMDSラインは、複数の伝送路の画像伝送ラインとして機能する。
【0034】
上記第1モニタ側ポート105のレシーバ122は、上位TMDS信号を逆変換して上位8ビットの画像信号を復元する。また、上記第モニタ側ポート106のレシーバは、下位TMDS信号を逆変換して下位2ビットの画像信号を復元する。上記8ビットの画像信号と2ビットの画像信号とを、図示しない画像信号合成手段によって合成して、クロック信号CK、データイネーブル信号DE、画像データDATAを含む10ビットの画像信号を生成する。この10ビットの画像信号を上記表示回路125に送出して、この表示回路125によって、図示しない液晶パネルを駆動し、この液晶パネルに10ビットの高品質画像を表示する。
【0035】
本実施形態の画像伝送システムによれば、上記画像表示ボード101は、DVI規格に基いたHPD機能によって上記ディスプレイ108の第1および第2モニタ側ポート105,106の2つのロジックを検出すると、HPDラインを介して送信可能信号を送信する。この送信可能信号を受信した上記ディスプレイ108は、分割された画像信号に関する上記第1および第2モニタ側ポート105,106における受信ビット数の割り当てを設定して、上記HPDラインを介して受信可能信号を送信する。この受信可能信号を受信した上記画像表示ボード101は、分割された画像信号を、上記第1および第2ケーブルのTMDSラインを介して上記ディスプレイ108に送信する。上記分割された画像信号を受信したディスプレイ108は、この分割された画像信号を合成し、表示手段に画像を表示する。したがって、この画像伝送システムのディスプレイ108は、従来におけるように、複数のモニタ側ポートが予め手動で合成回路に接続されることなく、分割された画像信号を受信するための設定を自動で行なって、この分割された画像信号を受信・合成できる。その結果、この画像伝送システムは、DVI規格に準拠しつつ、多ビット伝送を簡易に行なうことができる。
【0036】
上記実施形態において、上記ホスト側マイコン102は、画像表示ボードのHPD部131と一体に形成してもよい。また、上記ホスト側マイコン102は、画像表示ボードの画像制御部121と一体に形成してもよい。また、上記モニタ側マイコン107は、ディスプレイの接続制御部135と一体に形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の画像伝送システムによれば、少なくとも画像信号を出力するホスト側ポートを複数個有するホスト装置と、少なくとも画像信号が入力されるモニタ側ポートを複数個有するモニタ装置と、上記複数のホスト側ポートと上記複数のモニタ側ポートとを各々接続すると共に、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路とを備えた画像伝送システムであって、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力する受信可能信号出力手段と、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備え、上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の接続検出信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えるので、例えばDVI規格等に準拠しつつ、上記ホスト装置はモニタ装置に応じて分割された画像信号を送信し、上記モニタ装置は予め手動の操作を受けることなく分割された画像信号を受信・合成して、多ビット伝送を自動で実行することができる。
【0038】
本発明のホスト装置によれば、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えるので、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であるか否かが適切に判断でき、この判断に基いて、分割された画像信号を複数の伝送路を介して伝送できる。その結果、例えばDVI規格等に準拠しつつ、画像信号の多ビット伝送が簡易に実行できる。
【0039】
本発明のモニタ装置によれば、画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を出力する受信可能信号出力手段と、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備えるので、従来におけるような事前の手動操作を受けること無く、分割されて伝送された画像信号を受信し、合成することができる。
【0040】
本発明の画像伝送方法によれば、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路を介して、ホスト装置がモニタ装置に画像信号を伝送する画像伝送方法であって、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す接続検出信号を各々出力し、上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記接続検出信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を出力し、上記モニタ装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記送信可能信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力し、上記ホスト装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を送出し、上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから上記分割された画像信号を受信すると、この分割された画像信号を合成するので、分割された画像信号を伝送する場合、従来におけるようにモニタ装置の合成回路を手動で切り換えること無く、分割された画像信号の伝送および合成を自動で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像伝送システムを示す概略図である。
【図2】図1の画像伝送システムの一部を詳細に示した図である。
【図3】第1および第2ホスト側ポートと、第1および第2モニタ側ポートが有する端子の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
101 画像表示ボード
102 ホスト側マイコン
103 第1ホスト側ポート
104 第2ホスト側ポート
105 第1モニタ側ポート
106 第2モニタ側ポート
107 モニタ側マイコン
108 ディスプレイ
109 第1ケーブル
110 第2ケーブル
112 モニタ側HPDライン
113 プルアップ抵抗
Claims (4)
- 少なくとも画像信号を出力するホスト側ポートを複数個有するホスト装置と、少なくとも画像信号が入力されるモニタ側ポートを複数個有するモニタ装置と、上記複数のホスト側ポートと上記複数のモニタ側ポートとを各々接続すると共に、画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路とを備えた画像伝送システムであって、
上記モニタ装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す接続検出信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記ホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段とを備え、
上記ホスト装置は、
上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の接続検出信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから上記モニタ装置の受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段とを備えることを特徴とする画像伝送システム。 - 画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインから、この複数の伝送路にモニタ装置が接続されたことを示す信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を出力する送信可能信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、上記モニタ装置は分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を各々送出する複数の画像信号送信手段と
を備えることを特徴とするホスト装置。 - 画像信号を伝送する画像伝送ラインと、接続検出信号を伝送する接続検出ラインとを有する複数の伝送路に各々接続される複数のポートと、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す信号を各々出力する接続検出信号出力手段と、
上記伝送路の接続検出ラインから、この伝送路に接続されたホスト装置は分割された画像信号が送信可能であることを示す信号を受け取ると、上記接続検出ラインに、上記分割された画像信号が受信可能であることを示す信号を出力する受信可能信号出力手段と、
上記複数の伝送路の画像伝送ラインから、分割された画像信号を各々受信する複数の画像信号受信手段と、
上記複数の画像信号受信手段が受信した上記分割された画像信号を合成する画像信号合成手段と
を備えることを特徴とするモニタ装置。 - 画像伝送ラインと接続検出ラインとを有する複数の伝送路を介して、ホスト装置がモニタ装置に画像信号を伝送する画像伝送方法であって、
上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインに、この複数の伝送路に接続されたことを示す接続検出信号を各々出力し、
上記ホスト装置は、上記複数の伝送路の接続検出ラインから上記接続検出信号を各々受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が送信可能であることを示す送信可能信号を出力し、
上記モニタ装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記送信可能信号を受け取ると、上記伝送路の接続検出ラインに、分割された画像信号が受信可能であることを示す受信可能信号を出力し、
上記ホスト装置は、上記伝送路の接続検出ラインから上記受信可能信号を受け取ると、上記複数の伝送路の画像伝送ラインに、分割された画像信号を送出し、
上記モニタ装置は、上記複数の伝送路の画像伝送ラインから上記分割された画像信号を受信すると、この分割された画像信号を合成することを特徴とする画像伝送方法。
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