JP2004191142A - 光ファイバセンサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】環境条件変動観測用の光ファイバ10と、これを長手方向に亘って支持する支持体51とを備えた光ファイバセンサー50に、センシング区間43を設ける。この区間43は、光ファイバ10の長手方向上に間隔をあけて設定した2点に亘る測定範囲であり、センシング区間43においては、光ファイバ10が、その2点を支点42として支持体51に支持され且つその2点に挟まれた部分では湾曲部を有する変形可能な形態となっている。このような光ファイバセンサー50を土壌44に埋設すると、支持体51が変形しないような局所的変動の場合でも、特に湾曲部の凸側への変動は感度良く検出することができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、土中等に埋設等の形態で設置されてそこの変形量等の検出に用いられる光ファイバセンサーに関し、詳しくは、光ファイバが単列状態または複列状態・並走状態で支持体に装着された光ファイバセンサーに関する。
このような光ファイバセンサーは、例えば、光ファイバのブリルアン散乱光を利用して光ファイバの長手方向の歪み分布を測定するBOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometry)等を行うに際して、測定端子(検出子・検出端)として有用である。
【0002】
【従来の技術】
地滑り等の環境条件変動を監視するために監視対象箇所に長い光ファイバを設置する技術として、光ファイバに長手方向の伸び歪を与えた状態で固定するもの(例えば、特許文献1参照。)、光ファイバに張力を掛けたままで構造物表面に骨材入反応硬化性樹脂で覆装するものが(例えば、特許文献2参照。)、知られている。これらは何れも埋設しないで用いるものであり、監視対象物とは別体に製造され測定範囲(センシング区間)に亘って延びる支持体は、採用されていない。すなわち、前者は、光ファイバが支点毎に設けられた杭に固定されており、光ファイバの長手方向に離れた2点の支点を持つ支持体は導入されていない。後者は、測定範囲の全域に亘って光ファイバが構造物に覆装固定されており、やはり、光ファイバの長手方向に離れた2点の支点を持つ支持体は導入されていない。また、何れも、測定範囲では、光ファイバが真っ直ぐに張設されている。
【0003】
これに対し、土中等に埋設して用いる技術としては、可撓性ケーシング管(条材)に光ファイバを挿入して充填材で固定したものや(例えば、特許文献3参照。)、塩ビパイプ(条材)を継ぎ足しながら外周に光ファイバをバンド等で固定したもの(例えば、特許文献4参照。)、短尺管体(条材)を繋ぎ合わせながら光ファイバに張力を掛けた状態で固定するものが(例えば、特許文献5参照。)、知られている。これらの場合は、光ファイバの長手方向に離れた2点以上の支点を持つ支持体として、条材が採用され、それが測定範囲に亘って延びた状態で埋設されるが、やはり、この場合も、測定範囲では、光ファイバが真っ直ぐに張設されている。
【0004】
図9は、そのような光ファイバセンサーを縦にして簡略表示した正面図であり、(a)は、埋設直後の状態、(b)は、想定される環境変動が発生した後の状態を示している。
この光ファイバセンサー20は(図9(a)参照)、条材からなる支持体21と4列の光ファイバ10とを組み合わせたものであり、光ファイバ10が何れも支持体21と長手方向を揃えて支持体21の外周面に装着されている。その装着に際し、各光ファイバ10は、支持体21の外周面を周方向に4等分するところに分配され、センシング区間を画する所定ピッチで支持体21外周面上に付設された複数・多数の支点22によって支持される。
このような光ファイバセンサー20の埋設は、土壌に掘削した穴に光ファイバセンサー20を挿入してから、その穴に充填材を投入する等のことで、行われる。
そして(図9(b)参照)、地滑り等が発生し、その土壌変形に伴って光ファイバセンサー20が弓なりに湾曲すると、凹側の光ファイバ10は縮む一方、凸側の光ファイバ10は伸びるので、それらの歪みの量や差に基づいて、変動の程度や方向を検知することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−296112号公報 (第1頁、図2−3)
【特許文献2】
特開2002−131024号公報 (第1−2頁、図1)
【特許文献3】
特開平2−52222号公報 (第1頁、第6図)
【特許文献4】
特開平10−197298号公報 (第1頁、図4)
【特許文献5】
特開2002−54956号公報 (第1頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光ファイバセンサーでは、環境条件変動が複数のセンシング区間に亘って分布する状態で発生することを想定していることから、単一センシング区間内で生じる狭い変動などの局所的な変動に対しては変形状態が異なるので、満足のいく測定結果が得られるとは限らない。例えば(図9(c)参照)、単一センシング区間より狭い地層だけ光ファイバセンサー20を横切って変位したような場合、支持体21の変形モードがほぼ両端固定梁の状態になることから、支持体21と共に光ファイバ10が変形し難くなるうえ、凹凸いずれでも光ファイバ10が同じように変形して、歪みにほとんど差がなくなるので、変動程度の検出感度が不足するばかりか、変動方向の検知能力も喪失してしまう。このため、例えば急峻な断層の発生が予想されるような場合には、従来の光ファイバセンサーだけで十分とは言えない。
【0007】
このような支持体の変形不足に起因する不都合に対しては、或る程度の剛性を具備した支持体を用いる場合、例えば(図10(a)参照)、従来より細い条材からなる支持体31を採用し、その代わりに支持体31の周りに充填資材32を付着させてセンサー全体の太さを維持し、その中に光ファイバ10を埋め込むことで、光ファイバ10を従来同様に配設することも考えられる。この場合、支持体31が変形しないときでも、充填資材32が細い支持体31の両脇を通過して容易に移動変形することから、局所的な土壌変形等にも、光ファイバ10が良く追従して変形するので、変動程度の検出感度が高くなる。もっとも、この光ファイバセンサー30でも、光ファイバ10が凹側でも凸側でも同じように歪むため(図10(b),(c)参照)、変動方向まで十分に検知できる訳ではない。
【0008】
そこで、監視対象箇所に埋設して用いるという使用目的と、保管・運搬・設置などが容易に行えるよう監視対象物より剛な支持体に光ファイバを装着させておくという製造態様は、維持したうえで、監視対象の環境変動が局所的な場合でも、高い感度で変動程度を検出することができるばかりか、変動方向の検出も可能になるよう、光ファイバセンサーの構造に工夫を凝らすことが、技術的な課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、埋設先などの設置対象の局所変動を良く検出しうる光ファイバセンサーを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために創案された本発明の解決手段について、その要旨を、図面を引用して説明する。図1は、本発明の原理を示し、(a)が光ファイバセンサーの端面図・平面図、(b)及び(c)が光ファイバセンサー設置箇所の縦断正面図である。
【0010】
本発明の光ファイバセンサーは、局所変動の予想されるところに、光ファイバ10を湾曲させて設置し、この湾曲部分を測定に用いることを、本旨とする。そのため、この光ファイバセンサー40には(図1(a)参照)、光ファイバ10に加えて、それを2点で支持する一対の支点42も具備される。支点42は固定のためそれぞれ固定部材41等に取着される。
そして、監視対象の土壌等44に光ファイバセンサー40を設置するときには(図1(b)参照)、測定範囲であるセンシング区間43の両端位置それぞれに支点42が来るよう固定部材41を配置する。また、光ファイバ10には、センシング区間43よりも長いものを採用して、弓状に湾曲させ、その中央部・中間部の凸側を測定希望方向に向けておく。
【0011】
そうすると、センシング区間43内で局所的に土壌等44が変形移動すると、その部分の土壌等44が光ファイバ10を押して、光ファイバ10に力Fが作用する。土壌等44の変動方向が光ファイバ10の凸側の向きと一致している場合(図1(c)参照)、力Fは、光ファイバ10の湾曲を更に深めようとして、光ファイバ10には長手方向引張力が加わる。
これに対し、図示は割愛したが、土壌等44の変動方向が光ファイバ10の凸側の向きと直交する場合には、光ファイバ10はその湾曲形状がほぼそのままに保たれた状態で側方に移動するので、外力が加わらない。また、土壌等44の変動方向が光ファイバ10の凸側と逆向きの場合には、外力が湾曲を浅くするように作用したり湾曲形状を高調波的に歪ませるように作用したりして、光ファイバ10に圧縮力が加わる傾向となる。何れの場合も、光ファイバ10に長手方向引張力が加わることはない。
【0012】
このように光ファイバ10を湾曲させて設置したことにより、光ファイバ10が支持体等の変形能に束縛されることなく環境変動に随伴して忠実に変形するうえ、凸側への変形には強く感応して大きな歪みを生じるので、検出感度が向上する。しかも、その検出特性には湾曲方向に対応した異方性が付与されるので、支持体の変形態様などに束縛されることなく、望みの方向の変動を検出することが可能となる。
したがって、この発明によれば、監視対象箇所に光ファイバセンサーを設置して変動状態を測定するという使用目的の下で、監視対象の環境変動が局所的な場合でも、高い感度で変動程度を検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の光ファイバセンサーについて、その実施に向けた幾つかの形態について、構成および作用効果を説明する。
【0014】
[第1の実施の形態]
本発明の第1実施形態の光ファイバセンサーは、出願当初の請求項1に記載の如く、環境条件変動観測用の光ファイバと、これを長手方向に亘って支持する支持体とを備えた光ファイバセンサーであって、次のような構造のセンシング区間を設けたことを特徴とするものである。すなわち、センシング区間は、前記光ファイバの長手方向上に間隔をあけて設定した2点に亘る測定範囲であり、このセンシング区間においては、前記光ファイバが、前記2点を支点として前記支持体に支持され且つ前記2点に挟まれた部分では湾曲部を有する変形可能な形態となっている、というものである。なお、前記支持体は、少なくとも前記2点に亘って延びている。
【0015】
この場合、センシング区間で光ファイバを湾曲させたことで、埋設箇所の変動が局所的な場合でも特に凸側への変動程度を高い感度で検出することができるという上述の利点が得られ、さらに、光ファイバの湾曲可能性・変形可能性を維持しつつセンシング区間の両端で光ファイバが支持体にて支持されるようにしたことにより、センシング区間の長さや光ファイバの湾曲程度を予め確立しておくとともに、少なくとも光ファイバよりは剛な支持体を持って取り扱うこともできるので、保管・運搬・設置なども容易になる。
これにより、監視対象箇所に埋設して用いるという使用目的と、保管・運搬・設置などが容易に行えるよう監視対象物より剛な支持体に光ファイバを装着させておくという製造態様とを、維持したうえで、監視対象の環境変動が局所的な場合でも、高い感度で変動程度を検出することができるばかりか、変動方向の検出も可能なようになる。
【0016】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施形態は、出願当初の請求項2に記載の如く、上述した第1実施形態の光ファイバセンサーであって、前記光ファイバが複列配置されたものである。しかも、その各列の光ファイバについては各々に前記センシング区間すなわち上述した構造のセンシング区間が望ましくは複列状態で設けられる。さらに、それら各列の光ファイバに係る前記湾曲部の凸側が相互に独立した方位を向く状態で、すなわちそれら複数の湾曲部の向きが異なる状態で、前記光ファイバの複列配置がなされている、というものである。
これにより、複数方位を対象として変動状態の検出が行えることとなる。あるいは、変動方向をより正確に検出できるようになる。
【0017】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施形態は、出願当初の請求項3に記載の如く、上述した第1,第2実施形態の光ファイバセンサーであって、前記センシング区間が前記光ファイバの長手方向上に複数連ねて設けられている。すなわち、前記光ファイバに沿って前記センシング区間が直列に連なっている、というものである。
これにより、広い範囲を監視することができる。
【0018】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施形態は、出願当初の請求項4に記載の如く、上述した第1〜第3の実施形態の光ファイバセンサーであって、前記センシング区間において、その両端に位置する前記2点で前記光ファイバが前記支持体に支持されていることに加えて、この2点に挟まれた部分では、前記光ファイバが前記支持体でなく充填資材によって支持されている、というものである。具体的には、前記光ファイバの包絡線もしくは包絡面が閉じている場合や概ね閉じている場合にはそれを含む仮想空間に関してその内部空間が、又は、前記光ファイバの包絡線もしくは包絡面が閉じていない場合には前記光ファイバに前記支持体も加えてそれらの包絡線もしくは包絡面を含む仮想空間を閉状態に近づけたものについてその内部空間が、次のような充填資材により埋め尽くされている、というものである。すなわち、この充填資材には、前記支持体よりも変形し易い物が採用されて、例えば軟らかいもの・弾性率の小さいもの・弾性限の低いもの等が採用されていて、前記内部空間が、内部に亘る歪伝達の可能な中実体となっている。
この場合、光ファイバの初期状態の湾曲態様・湾曲形状が製造時に充填資材によって規定・確定されるので、後の埋設作業等が容易かつ正確に行えることとなる。
【0019】
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施形態は、出願当初の請求項5に記載の如く、上述した第4実施形態の光ファイバセンサーであって、前記中実体が直に又は介在物と共に可撓性の膜体で包まれている、というものである。
これにより、光ファイバや支持体で構成されるセンシング機構から充填資材が剥落するのを防止することができる。
【0020】
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施形態は、出願当初の請求項6に記載の如く、上述した第3〜第5の実施形態の光ファイバセンサーであって、渡り区間で折畳み可能な長尺状に構成したものである。具体的には、有限長さのものを複数個用いて前記支持体を構成し、それら有限長さのもの各々に対し前記センシング区間を1又は2以上配したものについて前記有限長さのものに対応する各有限長部分を棒状の集合センサーとし、前記光ファイバを共有する形で前記光ファイバの長手方向に前記集合センサーの複数基を連ね、この連なりにおいて隣り合う集合センサー同士の間を渡り区間として確保し、この渡り区間では前記光ファイバを前記支持体から自由にしている。
これにより、必要に応じて光ファイバセンサーを折り畳むことが可能となるので、長尺の光ファイバセンサーに関しても保管や運搬が容易になる。
【0021】
[第7の実施の形態]
本発明の第7の実施形態は、出願当初の請求項7に記載の如く、上述した第1〜第6の実施形態の光ファイバセンサーであって、前記光ファイバが、金属製の鞘体によって覆装され、しかも、その鞘体から張力を及ぼされている、というものである。
これにより、保護と張力付与とを同時に叶えることができる。なお、張力にて光ファイバに伸びの歪みを予め持たせておくことで、凸側だけでなく凹側への変動も明確に且つ区別して検出することができる。
【0022】
このような解決手段や実施形態で達成された本発明の光ファイバセンサーについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の第1〜第6実施例により説明する。
図2に示した第1実施例は、上述した第1実施形態を具現化したものであり、図3,図4に示した第2実施例は、上述した第2〜第3の実施形態を具現化したものであり、図5の第3実施例および図6の第4実施例は、何れも、上述した第4〜第5の実施形態を具現化したものであり、図7に示した第5実施例は、上述した第6実施形態を具現化したものであり、図8に示した第6実施例は、上述した第7実施形態を具現化したものである。
【0023】
【第1実施例】
本発明の光ファイバセンサーの第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が光ファイバセンサーの端面図・平面図、(b)が縦断正面図である。
【0024】
この光ファイバセンサー50は、BOTDRで土壌の歪み(環境条件変動)を観測するために、その測定端子となる1本の光ファイバ10と、これを支持するための2個の支点42及び1本の支持体51とを具えている。
光ファイバ10は、例えば特許文献1〜5記載の公知のもので足りるが、測定目的に適うものであれば、それ以外のものでも良い。その典型的な直径は2mmである。その長さは、測定個所に応じて適宜選定され、数mの場合もあれば、数kmの場合もある。
【0025】
支持体51は、光ファイバ10を長手方向に亘って支持し、土壌44に埋設されるので、腐食し難い剛な条材が適している。例えば、アルミニウムやステンレスの真っ直ぐな筒材が用いられる。
支持体51は、光ファイバ10を支点42にて局所固定できれば、特許文献1〜5記載の公知のものでも良く、その他の締結具や挟持具等を利用したものでも良い。2個の支点42は、支持体51上に所定間隔をあけて設定される。その所定間隔は、測定しようとする範囲であるセンシング区間43の区間長に一致・対応している。
【0026】
光ファイバ10を支持体51に装着させて光ファイバセンサー50を組み上げるとき、支点42を用いて2点で光ファイバ10が支持体51に固定されるが、その際、センシング区間43には、その区間長に湾曲のための余長をプラスした長さ分の光ファイバが支点42間に仕込まれる。これにより、光ファイバ10は、その長手方向上に間隔をあけて設定した2点を支点42として支持体51に支持され且つその2点に挟まれた部分では湾曲部を有する変形可能な形態のものとなる。また、センシング区間43は、そのような構造を具有することとなる。
【0027】
この第1実施例の光ファイバセンサー50について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2は、(b)及び(c)共に光ファイバセンサー埋設箇所の縦断正面図であり、(b)は埋設直後の状態、(c)は環境変動後の状態を示している。
【0028】
この例では(図2(b)参照)、光ファイバセンサー50を鉛直に設置するので、先ず土壌44に縦穴52を掘削し、その中へ光ファイバセンサー50を挿し入れ、それから穴52を土や充填材等で満たして、光ファイバセンサー50を埋設する。
その際、適宜な方法で更に必要であれば適宜な道具や補助具も用いて、センシング区間43部分の光ファイバ10を弓形に湾曲させ、その凸側を土壌44の局所変動の予想される方向に向けておく(図では右へ向いている)。
【0029】
なお、センシング区間43内での土壌44の局所変動時に支持体51が追随変形したり追随移動したりするおそれがある場合には、センシング区間43の外側に固定部材41を設置し、それで支持体51の端部を固定するのが望ましい。固定部材41は、金属製の厚板やコンクリートブロックなどの製造品でも良く、埋まっていた岩石などを流用したものでも良い。支持体51の剛性が高くて及び/又は支持体51がセンシング区間43外へ十分に突き出ていて、センシング区間43内での土壌44の局所変動では支持体51が大して変形したり移動したりしないような場合には、固定部材41は必要ない。
【0030】
土壌44中のセンシング区間43から延びた光ファイバ10は、支持体51の中空等を利用して地上に至り、BOTDRの測定装置12に接続される。測定装置12や、その測定手法は、例えば特許文献1〜5で言及されている公知のもので足りる。
こうして歪み測定の準備が調う。
【0031】
そして(図2(c)参照)、センシング区間43のところで、土壌44に局所変動が生じると(図では中間層部分が左から右へずれている)、それによってセンシング区間43のところの支持体51と光ファイバ10とが押されるが、両端部を固定されている細長い支持体51はほとんど変形せず、変動中の土壌44が支持体51の両脇を通過して移動するので、支点42の位置もほぼ固定され移動しない。そのため、変動中の土壌44による推力Fが効率よく光ファイバ10の湾曲部に掛かることとなる。この力Fによって支点42間の光ファイバ10が伸張し、その延び歪み量が測定装置12によって光学的に検出される。
こうして、この光ファイバセンサー50にあっては、監視対象の土壌44の変動が局所的な場合でも、その変動を的確に検出することができる。
【0032】
【第2実施例】
本発明の光ファイバセンサーの第2実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が光ファイバセンサーの端面図・正面図、(b)がその側面図である。
この光ファイバセンサー50が上述した光ファイバセンサー40と相違するのは、複数・多数のセンシング区間43が直列に連なっている点である。
【0033】
センシング区間43の数は、測定範囲の長さに対応して適宜設定され、支持体51及び光ファイバ10は、その区間長さよりも長くされる。一方向の変動のみ測定すれば足りる場合には、光ファイバ10の湾曲部の凸側を支持体51から見て同じ向きに揃えても良いが、この例では、双方向・往復方向の変動を測定しうるよう、光ファイバ10の湾曲部の凸側が、センシング区間43の連なりを基準として交互に且つ支持体51を基準として反対側へ、向けられている。また、光ファイバ10は単列のままで、隣り合うセンシング区間43で支点42を共用している。ここで数値例を挙げると、支持体51の直径Aの典型値は2mm〜10mm、光ファイバ10の湾曲に関する振幅Bは5mm〜50mm、センシング区間の幅Cは1m程度であるが、それを上回るものも下回るものも測定状況に応じて適宜採用される。
【0034】
この第2実施例の光ファイバセンサー50について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図3は、(c)が挟持タイプ充填資材の斜視図、(d)が光ファイバセンサーと充填資材とを組み立てたところの側面図、(e)がその埋設箇所の縦断側面図である。
【0035】
この場合、光ファイバセンサー50の埋設に先だって、光ファイバセンサー50を一組の充填資材54+56で包み込む作業が行われる。充填資材54+56は(図3(c)参照)、粘土ケーキや発泡ゴムなどの扱い易く変形に追随しやすい材料からなる丸棒を二つ割りした形状に成形して充填資材54,56を構成し、必要に応じて一方の充填資材54の分割面における軸芯対応箇所に溝55を彫ったものである。
【0036】
このような溝55に支持体51を納めながら、充填資材54の分割面上に光ファイバセンサー50を乗せて、光ファイバ10の湾曲部の形状を整え、それから充填資材56を重ねる。そして、充填資材54,56を圧着その他の手段で結合させると(図3(d)参照)、光ファイバセンサー50が充填資材54+56によって挟持され、所要構造のセンシング区間43を光ファイバ10の長手方向に複数連ねた状態が確立される。
【0037】
このような光ファイバセンサー50は、充填資材54+56の形状を大きく崩さない限り、各センシング区間43の所要構造が維持されるので、埋設作業が容易かつ的確に行える。そして(図3(e)参照)、光ファイバセンサー50を充填資材54+56と共に土壌44に埋設すれば、どのセンシング区間43でも、光ファイバ10の湾曲部の凸側に向けた土壌44の局所変動が、これに追随して起こる充填資材54+56の局所変動により媒介伝達されて、高感度で検出される。なお、図示の例では、光ファイバセンサー50を水平に設置して、土壌44の上下動を検出するようになっているが、設置の向きに制約は無く、測定したい変動の向きに応じて決められる。
【0038】
なお、図4(a)に示した変形例は、2本の光ファイバ10を半波長分だけずらして複列化したものであり、どのセンシング区間43でも双方向・往復方向に歪み測定を行えるようになっている。
図4(b)に示した変形例は、1本の長い光ファイバ10を折り返して複列化したものである。この例では光ファイバ10が支持体51のところで折り返しており、図4(a)の例では光ファイバ10が支持体51と交叉しているが、何れであっても、総てのセンシング区間43で双方向測定可能になっている。
図4(c)に示した変形例は、図4(b)の2列の光ファイバ10を2組採用しそれらを1/4半波長分だけずらして合計4列にしたものであり、センシング区間43が半分ずつずれて多重化された結果、センシング区間43端部の不感帯が解消されている。
【0039】
図4(d)に示した変形例は、やはり図4(b)の2列の光ファイバ10を2組採用したものであるが、この場合は、長手方向にずらすのでなく、支持体51を軸にして一方を90゜回転させており、端面視で直交状態にしている。これにより、この光ファイバセンサー50は、各列の光ファイバ10に係る湾曲部が相互に独立した方位に凸側を配向したものとなっている。
この場合、支持体51を中心として光ファイバ10が四方に配置されているので、土壌44の変動量について、各配置方向への成分が、該当する方向の光ファイバ10によって検出される。そのため、それらのベクトル和を算出するといった演算により、支持体51に直交する任意方向の変動が検知される。
【0040】
【第3実施例】
図5に製造過程を示した本発明の光ファイバセンサー60が上述した光ファイバセンサー50と相違するのは、充填資材61と膜体62とが予め組み付けられている点である。なお、ここでは、上述した光ファイバセンサー50のうち図4(d)の変形例をベースにしたものを具体例にして、説明する。
【0041】
この場合、先ず(図5(a)参照)、支持体51にセンシング区間43対応の所定ピッチで支点42を取着し、次に(図5(b)参照)、支点42のところを残して支持体51の周囲に粘土等の充填資材61を付けるが、充填資材61は支点42に近いほど薄く支点42から遠いほど厚くなるようにする。そのとき、支持体51を中心軸にした軸対称形にすると形を整えやすい。充填資材61が中膨らみの紡錘形になったら、その上に光ファイバ10を重ね(図5(c)参照)、その光ファイバ10を支点42のところで支持体51に係止する。光ファイバ10が弛まないよう留意しながら、光ファイバ10を充填資材61の表面に沿って延ばす。そのようにして、光ファイバ10を、端面視で支持体51の四方から、装着する。それから(図5(d)参照)、市販の薄い熱収縮チューブから適宜な径のものを選出した可撓性の膜体62を被せ、それをドライヤー等で加熱収縮させて、充填資材61上に密着させる。
【0042】
これにより、充填資材61の不所望な乾燥や剥落が防止される。また、光ファイバ10が、充填資材61と膜体62とに挟持されて保護されると同時に、センシング区間43において必要とされる変形可能な湾曲部を具有することとなる。さらに、光ファイバセンサー60は、各センシング区間43において、光ファイバ10と支持体51との包絡線や包絡面のなす内部空間が、充填資材61により埋め封じられて、内部に亘る歪伝達の可能な中実体となる。
このような光ファイバセンサー60は、充填資材61の装着まで工場等で済ませて長く保管しておくことができるうえ、保管や運搬時に破損するおそれもほとんど無く、現場で埋設するときにも迅速施工が可能なので、実用価値が高い。
【0043】
【第4実施例】
図6に製造過程を示した本発明の光ファイバセンサーが上述した第3実施例のものと相違するのは、光ファイバ10の包絡線・包絡面の外部にも充填資材63が付加されている点である。
すなわち、この光ファイバセンサー60は、支持体51に充填資材61を付けその上に光ファイバ10を張るところまでは上述したのと同じであるが(図5(c),図6(a)参照)、それを膜体62で直に包むのでなく、外周部分に充填資材63を付け足して丸棒状にし(図6(b)参照)、それから膜体62を被せ(図6(c)参照)、加熱収縮させて仕上げるのである(図6(d)参照)。
【0044】
充填資材63の材質は、土壌44に似ていて土壌44の歪みを良く伝達しうるものであれば良く、充填資材61と同じでも異なっていても良い。
この場合、上述した第3実施例の作用効果を引き継ぐのに加えて、長手方向に直交する横断面の形状が一様になって、埋設先の一般的形状である丸穴に良く適合するので、施工が更に容易になる。
【0045】
【第5実施例】
本発明の光ファイバセンサーの第5実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図7は、(a)及び(b)何れも光ファイバセンサー70の側面透視図であり、(a)が展開状態、(b)が折畳状態である。
この光ファイバセンサー70が上述した光ファイバセンサー60と相違するのは、折り畳み可能になったことである。
すなわち、光ファイバセンサー70は、上述した光ファイバセンサー60を長尺にするに際して、保管や運搬などの取扱を容易に行えるよう、集合センサー71と渡り区間72とを交互に配して直列接続した状態に改造することで、折り畳み可能にしたものである。
【0046】
具体的には(図7(a)参照)、集合センサー71毎に、有限長さの支持体51を用いて、部分的には上述の光ファイバセンサー60と同様に幾つかのセンシング区間43を配して棒状体に仕上げる。ただし、光ファイバ10は、複数基の集合センサー71を長手方向に数珠繋がり状態で一列に連ねるために、長手方向に分割しないで、複数基の集合センサー71に共有させる。また、その連なりにおいて隣り合う集合センサー71の間、これは支持体51の無い渡り区間72となるが、この渡り区間72では、損傷することなく180゜以上曲げられる長さの光ファイバ10を、自由状態で確保する。
【0047】
望ましくは何回も捲回可能な自由長さを確保して、複数回・多数回の捲回を施して、渡り区間72では光ファイバ10を図示のようなコイル状に形成しておくと良い。さらに、渡り区間72では、可撓性のカバー73で光ファイバ10を包んで、自由状態の光ファイバ10を保護するとともに、捲回が解けるのを防止するのが好ましい。なお、図示は割愛したが、カバー73に代えて又はそれに加えて光ファイバ10の内側に可撓性チューブを設けても良く、それらが軸方向に移動可能になっていても良い。数値例を挙げると、集合センサー71の長さは2m〜10m、渡り区間72の区間長は100mm〜600mm、渡り区間72における光ファイバ10の自由長は1500mm〜3000mm、渡り区間72における光ファイバ10の捲回数は5回〜10回であるが、それを上回るものも下回るものも適宜採用される。
【0048】
この場合、渡り区間72で光ファイバ10を支持体51から自由にしたことにより、渡り区間72で曲げ伸ばしすることで、光ファイバセンサー70をコンパクトに折り畳むことも長く引き延ばすことも容易に行える。
そして、このような長尺の光ファイバセンサーは、工場で組み立てた後の保管や運搬は嵩張らないよう折り畳んだ状態で行われ(図7(b)参照)、現場では一本の棒状に伸ばして土壌44に埋設され(図7(a)参照)、それから測定装置12に接続されて使用に供される。
こうして、この光ファイバセンサー70にあっては、長尺であるにも拘わらず、保管も運搬も設置も楽に行える。
【0049】
【第6実施例】
本発明の光ファイバセンサーの第6実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図8は、(a)及び(b)何れも光ファイバの横断面図であり、(c)が光ファイバの外観図である。
この光ファイバセンサーが上述した光ファイバセンサー50,60,70と相違するのは、光ファイバ10が鞘体11で覆装されている点である。
【0050】
鞘体11は、ステンレス製の薄いチューブであり、光ファイバ10の保護および張力付与のために、光ファイバ10を中空内に納め(図8(a)参照)、光ファイバ10に張力を与えた状態で所定ピッチ毎に「かしめ」を行って(図8(b),(c)参照)、光ファイバ10の張力および鞘体11の反力が恒常的に維持されるようになっている。鞘体11は、外径が2mm、肉厚が0.2mmで、「かしめ」ピッチは1000mmであるが、これらは典型値であり、応用目的に応じて適宜設計変更される。
【0051】
この場合、鞘体11を利用して予め光ファイバ10に張力が付与される。張力付与は、測定目的に応じて必要なとき必要なだけ行うが、一般に、歪み測定では、光ファイバ10を例えば0.5%伸ばす程度にする。そうすることで、伸びだけでなく縮みも測定可能となる。
そのため、センシング区間43における光ファイバ10の湾曲部が凸側へ押されて伸び歪みを生じたときはもちろん上述したようにして検知できるのに加えて、同じか又は重複するセンシング区間43において湾曲部の凸側を反対側に向けて設置された光ファイバ10及び鞘体11については、その湾曲部が凹側へ押されて、鞘体11に縮み歪みを生じると同時に、光ファイバ10の張力および予歪みが減るので、両者を合わせると検出能力がほぼ倍増する。
【0052】
【その他】
なお、上記の各実施例では、監視対象の環境条件変動の具体例として土壌の歪みを挙げ、また、センサーの設置形態として埋設を挙げたが、本発明のセンサーの利用は、これに限られるものでなく、防波堤,ダム,堤防のようなコンクリート構造物の変形を埋込みや貼りつけ(図4(a)〜(c)のセンサーなど)設置して監視し、あるいは、湖沼の氷結挙動を水中に浸漬設置して観察するなど、設置した光ファイバケーブルの光学的状態に影響を及ぼす利用条件であれば良い。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光ファイバセンサーにあっては、センシング区間で光ファイバを湾曲させるようにしたことにより、特に凸側への検出感度が向上するので、埋設先の局所変動を良く検出しうる光ファイバセンサーを実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示し、(a)が光ファイバセンサーの端面図・平面図、(b)及び(c)が光ファイバセンサー埋設箇所の縦断正面図である。
【図2】本発明の第1実施例について、(a)が光ファイバセンサーの端面図・平面図、(b)及び(c)が光ファイバセンサー埋設箇所の縦断正面図である。
【図3】本発明の第2実施例について、(a)が光ファイバセンサーの端面図・正面図、(b)がその側面図、(c)が挟持タイプ充填資材の斜視図、(d)が光ファイバセンサーと充填資材とを組み立てたところの側面図、(e)がその埋設箇所の縦断側面図である。
【図4】(a)〜(d)何れも、第2実施例の変形例を示し、左側が光ファイバセンサーの端面図・正面図であり、右側が側面図である。
【図5】本発明の光ファイバセンサーの第3実施例について、製造過程を示し、(a)〜(d)何れも、左側が端面図・正面図であり、右側が側面図である。
【図6】本発明の光ファイバセンサーの第4実施例について、製造過程を示し、(a)〜(d)何れも、左側が端面図・正面図であり、右側が側面図である。
【図7】本発明の光ファイバセンサーの第5実施例について、(a)及び(b)共に側面透視図であり、(a)が展開状態、(b)が折畳状態である。
【図8】本発明の光ファイバセンサーの第6実施例について、(a)及び(b)共に光ファイバの横断面図であり、(c)は光ファイバの外観図である。
【図9】従来の光ファイバセンサーについて、(a)〜(c)何れも正面図である。
【図10】その改良案について、(a)〜(c)何れも光ファイバセンサーの縦断正面図である。
【符号の説明】
10…光ファイバ、11…鞘体、12…測定装置、
20…光ファイバセンサー、21…支持体、22…支点、
30…光ファイバセンサー、31…支持体、32…充填資材、
40…光ファイバセンサー、41…固定部材、42…支点、
43…センシング区間、44…土壌、
50…光ファイバセンサー、51…支持体、52…穴、
54…充填資材、55…溝、56…充填資材、
60…光ファイバセンサー、61…充填資材、62…膜体、63…充填資材、
70…光ファイバセンサー、71…集合センサー、
72…渡り区間、73…カバー
Claims (7)
- 環境条件変動観測用の光ファイバと、これを長手方向に亘って支持する支持体とを備えた光ファイバセンサーであって、前記光ファイバがその長手方向上に間隔をあけて設定した2点を支点として前記支持体に支持され且つ前記2点に挟まれた部分では湾曲部を有する変形可能な形態となっている構造のセンシング区間を設けたことを特徴とする光ファイバセンサー。
- 前記光ファイバは複列配置されていて、その各列の光ファイバについて前記センシング区間が設けられており、各列の光ファイバに係る前記湾曲部は、相互に独立した方位に凸側が配向するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバセンサー。
- 前記センシング区間が前記光ファイバの長手方向上に複数連ねて設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバセンサー。
- 前記センシング区間において、前記光ファイバの又はそれと前記支持体との包絡線もしくは包絡面の内部空間が、充填資材により埋め封じられて、内部に亘る歪伝達の可能な中実体となっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光ファイバセンサー。
- 前記中実体は可撓性の膜体で包まれていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバセンサー。
- 請求項3乃至請求項5の何れかに記載の光ファイバセンサーであって、前記支持体には有限長さのものを複数用い、それぞれに前記センシング区間を1又は2以上配して棒状の集合センサーとし、前記光ファイバを共有する形で前記光ファイバの長手方向に前記集合センサーの複数基を連ねるとともに、この連なりにおいて隣り合う集合センサーの間の渡り区間では前記光ファイバを前記支持体から自由にしたことにより、前記渡り区間で折畳み可能な長尺状に構成したことを特徴とする光ファイバセンサー。
- 前記光ファイバは、金属製の鞘体により、この鞘体から張力を及ぼされる形で覆装されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の光ファイバセンサー。
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