JP2004191047A - 炉の燃焼制御システムおよび燃焼制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶解炉内の燃焼状況に応じて、燃焼効率を高く維持する燃焼制御システムおよび炉の燃焼制御方法を提供する。
【解決手段】炉の燃焼制御システムは、少なくともO2を含む燃焼用ガスを供給し、少なくともCを含有する原材料を加熱する炉の燃焼制御システムであって、前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度に基づいて前記O2の供給量を演算する演算制御装置を含み、前記演算制御装置は、前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記排出ガスの濃度、前記原材料の温度と、前記炉内ガスの濃度との関係を量論的に規定した化学反応モデルを有することを特徴としている。
【選択図】図2
【解決手段】炉の燃焼制御システムは、少なくともO2を含む燃焼用ガスを供給し、少なくともCを含有する原材料を加熱する炉の燃焼制御システムであって、前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度に基づいて前記O2の供給量を演算する演算制御装置を含み、前記演算制御装置は、前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記排出ガスの濃度、前記原材料の温度と、前記炉内ガスの濃度との関係を量論的に規定した化学反応モデルを有することを特徴としている。
【選択図】図2
Description
本発明は、炉の燃焼制御システムおよび燃焼制御方法に関するものであり、特に酸素と燃料を炉内で燃焼し、その燃焼熱にて炉内に装入した溶解原材料を加熱溶解する回転溶解炉に適した燃焼制御システムおよび燃焼制御方法に関するものである。
溶解炉の1つに回転溶解炉がある。これは横置きにされ中心軸まわりに回転する円筒状の炉本体、炉体駆動装置、バーナーから主として構成され、装入された原材料がバーナーで生じた火炎と、火炎により加熱蓄熱された回転する耐火壁からの伝熱で加熱溶解されるものである。近年バーナー燃料として、プロパン等の流体燃料に純酸素を併用したものが、エネルギー効率向上、排ガス問題、原材料の使用範囲拡大という点で普及しつつある。
前記回転溶解炉におけるバーナーの燃焼調整は、バーナーに接続されている燃料又は酸素バルブの開度を調節することで行なわれる。例えば鋳鉄用溶解の場合、装入する溶解原材料のうち鉄原材料と副資材の配合割合から、操業を通じて経験的に得た流量となるように燃料と酸素の各バルブ開度を調整している。燃料と酸素の流量は、全溶解過程を通じて一定とする場合もあれば、変化させる場合もあるが、変化させても数段階であり、予め定めた状態にステップ的に変化させる程度のものである。ここで副資材とは、溶湯の成分および炉内雰囲気を調整するために鉄原材料と共に装入されるものを言う。
前記回転溶解炉におけるバーナーの燃焼調整は、バーナーに接続されている燃料又は酸素バルブの開度を調節することで行なわれる。例えば鋳鉄用溶解の場合、装入する溶解原材料のうち鉄原材料と副資材の配合割合から、操業を通じて経験的に得た流量となるように燃料と酸素の各バルブ開度を調整している。燃料と酸素の流量は、全溶解過程を通じて一定とする場合もあれば、変化させる場合もあるが、変化させても数段階であり、予め定めた状態にステップ的に変化させる程度のものである。ここで副資材とは、溶湯の成分および炉内雰囲気を調整するために鉄原材料と共に装入されるものを言う。
図5に鋳鉄溶解の場合の回転溶解炉に装入した鉄原材料及び副資材全体に含まれていたFe、C、Si、Mn各成分の重量と、溶解完了後の溶湯内に残ったこれら成分ならびに損失した重量の例を示す。特にCの損失割合が大きく、ほぼ装入した副資材中の加炭材の全量に匹敵する重量が燃料及び酸素と反応した結果消費される。関連する化学反応については後述するが、消費分はCOあるいはCO2として排出され、この時の吸熱反応と発熱反応の程度が溶解効率に大きな影響を与えることになる。したがって溶解効率を高めるには、この加炭材の反応が発熱反応を促すように燃料又は酸素流量をバーナーに供給することが重要である。
しかし、反応形態と反応速度は温度や炉内雰囲気ガスの組成で大きく変化するため、従来の燃焼調整方法では対応できない。
本発明は、溶解炉内の燃焼状況に応じて、燃焼効率を高く維持する炉の燃焼制御システムおよび燃焼制御方法を提供することを目的とする。
しかし、反応形態と反応速度は温度や炉内雰囲気ガスの組成で大きく変化するため、従来の燃焼調整方法では対応できない。
本発明は、溶解炉内の燃焼状況に応じて、燃焼効率を高く維持する炉の燃焼制御システムおよび燃焼制御方法を提供することを目的とする。
本発明の炉の燃焼制御システムは、少なくともO2を含む燃焼用ガスを供給し、少なくともCを含有する原材料を加熱する炉の燃焼制御システムであって、前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度に基づいて前記O2の供給量を演算する演算制御装置を含み、前記演算制御装置は、前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記排出ガスの濃度、前記原材料の温度と、前記炉内ガスの濃度との関係を量論的に規定した化学反応モデルを有することを特徴としている。
なお、前記燃焼制御システムにおいて、前記演算制御装置には、前記原材料におけるCの量および前記原材料の温度と、前記反応率との関係が内蔵する構成とすれば望ましい。
さらに、前記燃焼制御システムにおいて、前記演算制御装置は、前記排出ガスの濃度と前記原材料の温度との関係が内蔵する構成とすれば好ましい。
さらに加えて、前記燃焼制御システムおいて、前記排出ガスの濃度を検出するとともに該排出ガスの濃度を前記演算制御装置に出力するガス濃度計と、前記演算制御装置で演算されたO2の供給量に基づき前記O2の供給量を制御する調整器と、前記O2の供給量を検出し前記演算制御装置にフィードバックする検出器とを有する構成とすれば望ましい。
本発明の炉の燃焼制御方法は、少なくともO2を含む燃焼用ガスが供給され少なくともCを含む原材料が加熱される炉の燃焼制御方法であって、前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度、前記原材料の温度とに基づいて、前記炉内ガスの濃度を算出し、前記算出された炉内ガスの濃度に基づいて前記O2の供給量を制御することを特徴としている。
なお、前記燃焼制御方法において、前記原材料におけるCの量および前記原材料の温度に基づいて、前記反応率を求めるものとすれば好ましい。
さらに、前記燃焼制御方法において、前記排出ガスの濃度に基づいて前記原材料の温度を求めるものとすれば好ましい。
本発明を用いた溶解炉では、炉内ガスのCO及びH2の濃度を検出して、これらの酸化発熱反応に必要な燃料と酸素の供給流量を決定する。また、酸素が過剰な状態ではCO2とO2の濃度を検出して過剰酸素を抑制する。その結果、常に炉内の発熱反応を最大効率で行わせるため、総合的な熱効率を高めることができることから、溶解時間が短縮し、原材料の余分な酸化が防止されて歩留が向上する。
また、炉内部のガス成分、および溶解原材料の温度を直接計測することが困難な溶解炉であっても、燃焼ガスと溶解原材料の化学反応モデルを予め作成することにより、採取後に水蒸気分が結露、除湿されたあとの排ガスのCO、CO2およびO2の検出濃度値から炉内部の水蒸気を含めたガス組成の推定が可能になり、最大熱効率を実現するバーナーへの燃料と酸素の供給流量を決定することができる。
また、溶解条件が同一の場合は、前に行ったガス濃度検出による燃焼制御溶解でのバーナーへの燃料と酸素供給流量パターンを再生して溶解することが可能になることから、最適な溶解条件での繰返し操業、ならびに溶湯成分と原材料歩留の安定化を図ることができる。
また、炉内部のガス成分、および溶解原材料の温度を直接計測することが困難な溶解炉であっても、燃焼ガスと溶解原材料の化学反応モデルを予め作成することにより、採取後に水蒸気分が結露、除湿されたあとの排ガスのCO、CO2およびO2の検出濃度値から炉内部の水蒸気を含めたガス組成の推定が可能になり、最大熱効率を実現するバーナーへの燃料と酸素の供給流量を決定することができる。
また、溶解条件が同一の場合は、前に行ったガス濃度検出による燃焼制御溶解でのバーナーへの燃料と酸素供給流量パターンを再生して溶解することが可能になることから、最適な溶解条件での繰返し操業、ならびに溶湯成分と原材料歩留の安定化を図ることができる。
以下、鋳鉄を回転溶解炉で溶解する場合を例に実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、回転溶解炉の横断面とガスバーナーの燃焼制御系を示している。円筒状胴部1及びその両端に連接された円錐状部2、3を有し、中心軸まわりに回転する炉体5と、炉体5内に装入された溶解原材料を酸素で流体燃料を燃焼させて溶解させるバーナー6と、燃焼排ガスを外部に逃がす煙突状排気路7と、炉体5内に溶解原材料8等を装入する投入機(図示せず)を備えている。
本説明ではバーナー燃料はプロパンガスと酸素とするが、プロパンガスの代わりにメタンガス、ブタンガス、灯油を用いることもできる。
(実施の形態1)
図1は、回転溶解炉の横断面とガスバーナーの燃焼制御系を示している。円筒状胴部1及びその両端に連接された円錐状部2、3を有し、中心軸まわりに回転する炉体5と、炉体5内に装入された溶解原材料を酸素で流体燃料を燃焼させて溶解させるバーナー6と、燃焼排ガスを外部に逃がす煙突状排気路7と、炉体5内に溶解原材料8等を装入する投入機(図示せず)を備えている。
本説明ではバーナー燃料はプロパンガスと酸素とするが、プロパンガスの代わりにメタンガス、ブタンガス、灯油を用いることもできる。
炉体5の一端開口部9はバーナー取付口となり、炉体5の他端開口部10は溶解原材料8の装入口、排ガス出口となる。11は、炉体5の円錐状部3に設けられた出湯孔であり、出湯時以外は閉栓されている。また、他端開口部10側には炉内のCO、H2、およびO2のガス濃度を検出する検出部40が取り付けられ、信号線41で変換器42に接続されている。変換器42は検出部40と組み合わせてガス濃度計を構成するもので、検出部40で検出された信号をガスの濃度値に変換し、外部に出力する。
ここでは、バーナー6としては、中央に燃料吹き込み口を有し、外周に酸素供給口を設けた構造のものを使用している。バーナー6の上流側に燃料及び酸素の供給系統が接続されており、各々酸素供給系統の酸素用流量制御バルブ30と燃料供給系統の燃料用流量制御バルブ31とが接続されている。酸素用流量制御バルブ30の上流側には酸素供給源32が、燃料用流量制御バルブ31の上流側には燃料供給源33が接続されている。
酸素用流量制御バルブ30、燃料用流量制御バルブ31には各々流量制御バルブ調整器34、35が接続されており、各流量制御バルブ調整器34、35には演算制御装置20からの流量指示信号線36、37が接続されている。演算制御装置20は、ガス濃度計の変換器42と信号線43で接続されており、検出されたガス濃度をもとに後述する方法にて回転溶解炉に供給する酸素流量及び燃料流量の指令値を算出し出力する。流量制御バルブ調整器34、35は、演算制御装置20からの流量指令値に対し、酸素配管40と燃料ガス配管41に設けた各流量検出器38、39からの実際の流量値をフィードバックし、酸素用流量制御バルブ30及び燃料用流量制御バルブ31の開度を制御している。そして、かかる開度の制御によって、バーナー6へ供給する酸素流量及び燃料ガス流量を高精度に制御し、ひいては炉内のバーナーへの燃焼発熱量と燃焼ガス組成を制御しているのである。
次に上述した回転溶解炉を使用して鋳鉄用溶湯を得るための溶解工程と回転溶解炉内の燃焼ガスの反応について述べる。
まず溶解工程について説明する。
最初に所定量の鋳鉄や鋼屑等の鉄原材料及び副資材を開口部10より炉体5内に装入する。開口部10に煙突状排気路7を取り付けた後、炉体5の一端の開口部9にバーナー6をセットして点火し、溶解を開始する。鉄原材料はバーナー火炎で加熱された耐火材12からの主として輻射熱と伝導熱、及びバーナー火炎からの輻射熱等で加熱されることにより溶解する。溶解開始時のバーナーの設定は、炉に応じて定められた基準燃料ガス流量とそれを完全燃焼する酸素流量とする。
まず溶解工程について説明する。
最初に所定量の鋳鉄や鋼屑等の鉄原材料及び副資材を開口部10より炉体5内に装入する。開口部10に煙突状排気路7を取り付けた後、炉体5の一端の開口部9にバーナー6をセットして点火し、溶解を開始する。鉄原材料はバーナー火炎で加熱された耐火材12からの主として輻射熱と伝導熱、及びバーナー火炎からの輻射熱等で加熱されることにより溶解する。溶解開始時のバーナーの設定は、炉に応じて定められた基準燃料ガス流量とそれを完全燃焼する酸素流量とする。
次に、回転溶解炉内の溶解に関連する燃焼ガスの反応について述べる。
燃料がプロパンガスでは、混合比が1.0すなわち完全燃焼の場合、燃料と酸素の反応は数1で表される。
燃料がプロパンガスでは、混合比が1.0すなわち完全燃焼の場合、燃料と酸素の反応は数1で表される。
回転溶解炉の場合、溶解原材料の温度が上昇するにつれて、副資材の1つである加炭材と、燃焼ガスすなわちCO2および水蒸気との間で数2〜3で示す可逆反応の右方向への反応が活発に起こるようになる。
ここで、バーナー燃料の混合比が1.0以下の酸素不足の場合は、一部のプロパンガスが未反応となるため、燃料が燃焼して発生する全発熱量が少なくなり、併せて燃焼ガスと加炭材が数2、数3の吸熱反応を起こすため、さらに熱効率が低下し、溶解時間が長くなる。
一方、混合比を1.0以上にすると、前記数2、数3の反応と同時に燃料との燃焼反応で残った余剰酸素が炉内に混流するようになり、この酸素が加炭材に達すると数4に示す反応の右方向の発熱反応が起こるようになる。
一方、混合比を1.0以上にすると、前記数2、数3の反応と同時に燃料との燃焼反応で残った余剰酸素が炉内に混流するようになり、この酸素が加炭材に達すると数4に示す反応の右方向の発熱反応が起こるようになる。
さらに、高温状態の炉内では数2〜数4で発生したCO、H2と余剰酸素との間で数5、数6の反応の右方向の発熱反応が起こる。
前記数5にてCOがO2と反応してCO2に変化するときに発生する熱量Q5は、数2の反応で同一モル容積のCOが生成される際に吸収する熱量Q2よりも大きい。また、数6にてH2が水蒸気に変化するときに発生する熱量Q6は、数3の反応で同一モル容積のH2が生成される際に吸収する熱量Q3よりも大きい。
したがって、燃料ガスと酸素ガスの混合比を1.0より大きくした場合、加炭材近傍では数4の発熱反応を促し、さらに加炭材から離れたガス領域では、数2〜数4の反応で生成されるCOとH2がO2と反応して、数5、数6の発熱反応が起こるようになる。
したがって、燃料ガスと酸素ガスの混合比を1.0より大きくした場合、加炭材近傍では数4の発熱反応を促し、さらに加炭材から離れたガス領域では、数2〜数4の反応で生成されるCOとH2がO2と反応して、数5、数6の発熱反応が起こるようになる。
数2〜数6の反応の方向と速度は、後述するように溶解原材料温度、ガスの温度及びガス分圧の影響を受ける。一方、バーナー6から数5、数6の反応に対して必要以上の酸素を供給することは、無駄に排出される酸素の加熱に熱を消費することになるため、混合比を高め過ぎた場合も熱効率が低下する。また、溶解原材料の余分な酸化反応が発生するため、溶解原材料の歩留が低下することにもなる。
燃焼効率を上げるには、温度およびガス組成と共に変化する炉内の反応特性に合せて、数4から数6の発熱反応を有効に利用できる最適な燃料と酸素量を供給する必要がある。炉内に発生したCOとH2ガスに対し、数5、数6の化学反応を起こすのに必要な酸素流量は、その時点でのプロパンガスと酸素の供給流量、および炉内のCOとH2のガス濃度が分かれば求まる。
前記したように、燃焼ガスと加炭材の反応により炉内ガス中にCOとH2が発生する場合には、CO濃度とH2濃度を検出して数5、数6の発熱反応に必要な酸素の増加流量を決定するが、加炭材が消失あるいは酸素供給流量が過剰となって未反応酸素が残存するようになった場合には、酸素の減少流量を決定し、バーナーに常に最適な燃料と酸素を供給する。以下その考え方について述べる
前記したように、燃焼ガスと加炭材の反応により炉内ガス中にCOとH2が発生する場合には、CO濃度とH2濃度を検出して数5、数6の発熱反応に必要な酸素の増加流量を決定するが、加炭材が消失あるいは酸素供給流量が過剰となって未反応酸素が残存するようになった場合には、酸素の減少流量を決定し、バーナーに常に最適な燃料と酸素を供給する。以下その考え方について述べる
酸素が全て反応して未反応酸素が存在しない状態では、プロパンガスの供給流量、酸素ガスの供給流量を各々g、wモル/sとすると、炉内を流れる総合ガス流量Vモル/sは化学量論的に概ね数7で表わされる。
バーナーへの酸素ガスの修正増加量Δwは、炉内ガス中のCOガス濃度[CO]とH2ガス濃度[H2]をもとに、数8で求めることができる。
したがって、現在の酸素ガス供給流量に、数8で計算された修正増加量を加えた値に、酸素用流量制御バルブ30の開度を制御すれば良い。
なお、鋳鉄用回転炉において数2および数3の反応にてCOとH2が発生する高温状態では、COのガス濃度はH2のガス濃度よりも大きくなる関係がある。このため、相対的に濃度の大きなCOのみの濃度を用いて数8を計算して酸素供給流量を増加しても発熱反応の効果を得ることができる。この時はH2ガス濃度の項は0にすればよい。
なお、鋳鉄用回転炉において数2および数3の反応にてCOとH2が発生する高温状態では、COのガス濃度はH2のガス濃度よりも大きくなる関係がある。このため、相対的に濃度の大きなCOのみの濃度を用いて数8を計算して酸素供給流量を増加しても発熱反応の効果を得ることができる。この時はH2ガス濃度の項は0にすればよい。
また、溶解途中で加炭材が反応の結果消失、あるいは燃料ガスと酸素ガスの混合比が大きくなりすぎてCOが無くなり、過剰O2が排出されるようになった状態での酸素供給流量の減少方法について述べる。
プロパンガスの供給流量、加炭材の反応量、未反応O2流量を各々g、u、vモル/sとすると、酸素が過剰状態では炉内の反応は化学量論的に数9〜数11の関係で表わされる。
プロパンガスの供給流量、加炭材の反応量、未反応O2流量を各々g、u、vモル/sとすると、酸素が過剰状態では炉内の反応は化学量論的に数9〜数11の関係で表わされる。
プロパンガスと燃焼反応しない酸素流量(u+v)モル/sは、プロパンガスの供給量gとバーナー燃料の混合比λを用いると数12で表わされる。
炉内ガスに占めるO2の割合[O2]は、数9〜数12の関係から数13となる。
未反応O2量vモル/sは、既知であるバーナー燃料供給量と排ガス中のO2濃度検出値をもとに数14で求めることができる。
次に、実際の溶解作業において、ガス濃度計で検出された炉内ガスのCO、H2、およびO2濃度をもとに、酸素ガス供給流量を修正調整して燃焼制御する方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず開始にあたり、演算制御装置20に対して、装入した鉄原材料と加炭材の量から定めているバーナーの燃料ガスの基準流量、およびCO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2を入力、記憶させる。
自動燃焼制御をスタートさせると、演算制御装置20はスタート前に入力された基準の燃料流量値と、燃料に対して混合比が1.0の酸素の流量値を、燃料流量制御バルブ調整器35と酸素流量制御バルブ調整器34に出力する(ステップ101)。そして制御周期Tcに相当する時間タイムカウントする(ステップ102)。次いで、検出部40と変換器42からなるガス濃度計を用いて炉内ガス中のCO、H2、O2の濃度を計測し(ステップ103)、最初にCOが判定基準値p1以上存在しているかを判断する(ステップ104)。
まず開始にあたり、演算制御装置20に対して、装入した鉄原材料と加炭材の量から定めているバーナーの燃料ガスの基準流量、およびCO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2を入力、記憶させる。
自動燃焼制御をスタートさせると、演算制御装置20はスタート前に入力された基準の燃料流量値と、燃料に対して混合比が1.0の酸素の流量値を、燃料流量制御バルブ調整器35と酸素流量制御バルブ調整器34に出力する(ステップ101)。そして制御周期Tcに相当する時間タイムカウントする(ステップ102)。次いで、検出部40と変換器42からなるガス濃度計を用いて炉内ガス中のCO、H2、O2の濃度を計測し(ステップ103)、最初にCOが判定基準値p1以上存在しているかを判断する(ステップ104)。
COが判定基準値p1以上検出された場合は以下の処理を行う。前ステップで計測されたCOとH2のガス濃度、およびバーナーへの燃料と酸素の供給流量を用いて、数5、数6の反応に必要な酸素流量、すなわち現在の酸素供給量に対する増加流量を計算し(ステップ105)、酸素流量制御バルブ調整器34への出力値を修正する(ステップ106)。
一方、ステップ104にて判定基準値p1以上のCO濃度が検出されなかった場合は、未反応O2が判定基準値p2以上存在するかを判定する(ステップ107)。O2濃度が判定基準値p2以上検出された場合は、O2濃度、およびバーナーへの燃料と酸素の供給流量値を用いて数9〜数14にて過剰酸素流量を計算し(ステップ108)、酸素流量制御バルブ調整器34への出力値を修正する(ステップ106)。
他方、ステップ107にてO2濃度が判定基準値p2以上検出されなかった場合は、現在の燃料と酸素の供給流量を維持する。そして、制御周期であるタイムカウント処理に戻る。
他方、ステップ107にてO2濃度が判定基準値p2以上検出されなかった場合は、現在の燃料と酸素の供給流量を維持する。そして、制御周期であるタイムカウント処理に戻る。
なお、制御周期Tcは、対象溶解炉に合わせて例えばTc=1minなどとし、酸素用流量制御バルブ30からの酸素流量が、演算制御装置20が酸素流量制御バルブ調整器34に与えた流量値に達し、炉内ガスの状態が操作結果の反映された定常状態に達する時間にする。また、CO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2は例えば1%および2%などとし、ガス濃度計が安定に検出できる値を考慮した値にする。また、COに比して濃度が低くはなるが、ステップ104の判定をH2濃度で行っても良い。
図2のフローチャートで説明した処理を、溶解原材料の温度が鉄が溶解して出湯可能な温度、例えば1520℃になるまで繰り返す。次に、溶湯の一部を取り出して成分分析を行ない、必要に応じて成分調整を行なう。そして、温度と成分が満足されればバーナー6を停止し、出湯口11を開栓して出湯する。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、炉内に発生しているガスの濃度を検出してこれをもとに燃料または酸素の少なくとも一方の供給流量を決定する方法を説明したが、以下実施の形態2では、炉内のガスの代わりに排出ガスの濃度を検出して、予め作成した化学反応モデルをもとに炉内に発生するガスの組成を計算し、これをもとに燃料または酸素の少なくとも一方の供給流量を決定する方法を説明する。
図3に本実施の形態における回転溶解炉と燃焼制御系を示す。排ガス出口開口部10から出たところにガス採取管16が取り付けられ、パイプ17を介してCO、CO2、およびO2のガス濃度計19に接続されている。ガス濃度計19は、ガス採取管16から取り入れた排ガスから水分を冷却除湿し、乾き状態での各ガスの濃度を計測する。演算制御装置20は後述する化学反応モデルを内蔵し、前述のガス濃度計19と信号線18で接続されており、化学反応モデル及び検出されたガス濃度をもとに回転溶解炉に供給する酸素流量及び燃料流量を算出する。
その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一記号で示す。
前記実施の形態1では、炉内に発生しているガスの濃度を検出してこれをもとに燃料または酸素の少なくとも一方の供給流量を決定する方法を説明したが、以下実施の形態2では、炉内のガスの代わりに排出ガスの濃度を検出して、予め作成した化学反応モデルをもとに炉内に発生するガスの組成を計算し、これをもとに燃料または酸素の少なくとも一方の供給流量を決定する方法を説明する。
図3に本実施の形態における回転溶解炉と燃焼制御系を示す。排ガス出口開口部10から出たところにガス採取管16が取り付けられ、パイプ17を介してCO、CO2、およびO2のガス濃度計19に接続されている。ガス濃度計19は、ガス採取管16から取り入れた排ガスから水分を冷却除湿し、乾き状態での各ガスの濃度を計測する。演算制御装置20は後述する化学反応モデルを内蔵し、前述のガス濃度計19と信号線18で接続されており、化学反応モデル及び検出されたガス濃度をもとに回転溶解炉に供給する酸素流量及び燃料流量を算出する。
その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一記号で示す。
CO2とCOの大気中の濃度は低いため、ガス採取管16に入る排ガスが大気で薄められ、あるいは全体採取ガスから水蒸気分が除去されても、その比はほとんど変化しない。そこで、実施の形態2では、加炭材と燃焼ガスとの反応が始まり、O2が不足してCOが検出されている状態では、排ガス中のCO濃度とCO2濃度を検出してその比を求め、後述する化学反応モデルから同一比の状態になる炉内の原材料温度と真の炉内ガスの全組成を求めることにより、必要な酸素の供給流量を演算補正し、修正出力する。
また、加炭材が消失あるいは燃料ガスと酸素ガスの混合比を大きくしすぎてCOが無くなり、過剰O2が検出されるようになった状態では排ガス中のO2、CO2濃度の検出値から、サンプルガスへの空気の混入を考慮して過剰酸素供給流量を演算し、修正出力する。
以下、化学反応モデル、及び化学反応モデルと排ガス中のCO濃度とCO2濃度を検出してその比を用い、数5、数6の発熱反応に必要な酸素流量を決定する方法、および酸素過剰時にはCO2とO2の濃度検出値を用いて酸素供給流量を減少する方法について具体的に説明する。
また、加炭材が消失あるいは燃料ガスと酸素ガスの混合比を大きくしすぎてCOが無くなり、過剰O2が検出されるようになった状態では排ガス中のO2、CO2濃度の検出値から、サンプルガスへの空気の混入を考慮して過剰酸素供給流量を演算し、修正出力する。
以下、化学反応モデル、及び化学反応モデルと排ガス中のCO濃度とCO2濃度を検出してその比を用い、数5、数6の発熱反応に必要な酸素流量を決定する方法、および酸素過剰時にはCO2とO2の濃度検出値を用いて酸素供給流量を減少する方法について具体的に説明する。
まず化学反応モデルについて述べる。
化学反応モデルは、炉内の燃焼ガスおよび溶解原材料の間で起る化学反応に対し、関係物質の量論的関係を数式化したものである。対象となる化学反応は、基本的には数2〜数6で示す通りであるが、各化学反応の反応進行速度は各々の化学反応速度や物質移動速度で律速されるため、個別の化学反応をもとにして炉内全体の化学反応を数式化することは単純にはできない。しかし,本説明における回転溶解炉では、バーナーで燃料が燃焼して発生する燃焼ガスは、常にバーナー側から出口に向かっての流動状態にあり、炉内で加炭材と反応しても絶えず撹袢混合されて流出していくため、炉内ガス成分の変動はきわめて緩やかである。このため、炉内の雰囲気は化学熱力学平衡状態への過渡状態の一時期として捉えられること、さらに昇温・溶解過程は化学反応速度に比してはるかに長時間の現象であり、炉内ガス成分の変化は溶解材料の温度の関数として関係付けられることから,燃焼ガスと加炭材の炉内全体の化学反応を化学熱力学的平衡論を用いて近似的に数式化する。
本来の化学熱力学的平衡論は、ある温度における関係物質の反応の最終的な平衡状態を与えるものであり、反応の進行速度を規定するものではないが、バーナーから燃焼流入して炉内を流動している燃焼ガス全量に対し、溶解原材料と反応するガスの割合(以降、反応率と称す)を規定することにより、反応が平衡状態に至る過渡段階の関係物質の量論的関係を決定できる。なお、反応率は実際の溶解炉の反応状態を計測すれば同定できる。
すなわち,化学反応モデルとは,燃料ガスと酸素ガスが回転溶解炉内のバーナーで燃焼し,前記各ガスの流量に応じたCO2,H2O,O2の組成となって炉内の一端側からに流入したあと、反対側から流れ出ていく間に溶解原材料,特に加炭材と全体のどれだけの量が反応して,最終的に如何なるガス組成の状態に変化するかの関係を溶解原材料の温度の関数として,対象とする回転溶解炉およびその使用する溶解原材料の配合状態に適合するように表わしたものである。
化学反応モデルは、炉内の燃焼ガスおよび溶解原材料の間で起る化学反応に対し、関係物質の量論的関係を数式化したものである。対象となる化学反応は、基本的には数2〜数6で示す通りであるが、各化学反応の反応進行速度は各々の化学反応速度や物質移動速度で律速されるため、個別の化学反応をもとにして炉内全体の化学反応を数式化することは単純にはできない。しかし,本説明における回転溶解炉では、バーナーで燃料が燃焼して発生する燃焼ガスは、常にバーナー側から出口に向かっての流動状態にあり、炉内で加炭材と反応しても絶えず撹袢混合されて流出していくため、炉内ガス成分の変動はきわめて緩やかである。このため、炉内の雰囲気は化学熱力学平衡状態への過渡状態の一時期として捉えられること、さらに昇温・溶解過程は化学反応速度に比してはるかに長時間の現象であり、炉内ガス成分の変化は溶解材料の温度の関数として関係付けられることから,燃焼ガスと加炭材の炉内全体の化学反応を化学熱力学的平衡論を用いて近似的に数式化する。
本来の化学熱力学的平衡論は、ある温度における関係物質の反応の最終的な平衡状態を与えるものであり、反応の進行速度を規定するものではないが、バーナーから燃焼流入して炉内を流動している燃焼ガス全量に対し、溶解原材料と反応するガスの割合(以降、反応率と称す)を規定することにより、反応が平衡状態に至る過渡段階の関係物質の量論的関係を決定できる。なお、反応率は実際の溶解炉の反応状態を計測すれば同定できる。
すなわち,化学反応モデルとは,燃料ガスと酸素ガスが回転溶解炉内のバーナーで燃焼し,前記各ガスの流量に応じたCO2,H2O,O2の組成となって炉内の一端側からに流入したあと、反対側から流れ出ていく間に溶解原材料,特に加炭材と全体のどれだけの量が反応して,最終的に如何なるガス組成の状態に変化するかの関係を溶解原材料の温度の関数として,対象とする回転溶解炉およびその使用する溶解原材料の配合状態に適合するように表わしたものである。
次に化学反応モデルにより、炉内ガス組成を求める方法について述べる。
化学反応モデルでは、炉内をガス層と原材料層との2つの層で考える。回転溶解炉の場合は、炉内容積に反応率を掛けた底部側領域を原材料層、残りをガス層と見なし、各層が雰囲気温度と初期存在ガスの分圧に応じた化学熱力学平衡状態になると考える。具体的には次の処理を行う。
1)層内のガスと原材料の温度tg1を与える。
2)バーナーへ供給している流量の燃料と酸素の燃焼ガスが炉内に入り、均一混合した場合の炉内のO2、H2O、CO2、CO、H2のガス量、モル分率を求める。
3)炉内全体の燃焼ガスから一定割合α(反応率)を原材料層に移動し、温度tg1におけるガス−加炭材間の化学反応の化学熱力学平衡状態を求める。
4)上記化学熱力学平衡状態に達した反応ガスをガス層に戻し、未反応ガスと均一混合した場合の各ガスの中間モル数を求める。
5)4)の組成ガスの、温度tg1における化学反応の化学熱力学平衡状態を求める。
以上の処理により、炉内温度tg1と燃焼バーナーへの燃料と酸素の供給流量および反応率に応じた炉内ガスの組成が求まる。
化学反応モデルでは、炉内をガス層と原材料層との2つの層で考える。回転溶解炉の場合は、炉内容積に反応率を掛けた底部側領域を原材料層、残りをガス層と見なし、各層が雰囲気温度と初期存在ガスの分圧に応じた化学熱力学平衡状態になると考える。具体的には次の処理を行う。
1)層内のガスと原材料の温度tg1を与える。
2)バーナーへ供給している流量の燃料と酸素の燃焼ガスが炉内に入り、均一混合した場合の炉内のO2、H2O、CO2、CO、H2のガス量、モル分率を求める。
3)炉内全体の燃焼ガスから一定割合α(反応率)を原材料層に移動し、温度tg1におけるガス−加炭材間の化学反応の化学熱力学平衡状態を求める。
4)上記化学熱力学平衡状態に達した反応ガスをガス層に戻し、未反応ガスと均一混合した場合の各ガスの中間モル数を求める。
5)4)の組成ガスの、温度tg1における化学反応の化学熱力学平衡状態を求める。
以上の処理により、炉内温度tg1と燃焼バーナーへの燃料と酸素の供給流量および反応率に応じた炉内ガスの組成が求まる。
次に、化学反応モデルの基本的考えである化学熱力学平衡について述べる。
まず、原材料層の反応モデル(前記3)項)について述べる。化学熱力学的平衡論からは、数2から数6の炉内反応に関係するガス成分の、ガス分圧を求める上で必要な独立な反応式は数15から数17で示したの3つに集約できる。
なお、関係ガス成分の独立な関係が得られる組合わせであれば、下記3式の組合わせに限定されないことは言うまでもない。
まず、原材料層の反応モデル(前記3)項)について述べる。化学熱力学的平衡論からは、数2から数6の炉内反応に関係するガス成分の、ガス分圧を求める上で必要な独立な反応式は数15から数17で示したの3つに集約できる。
なお、関係ガス成分の独立な関係が得られる組合わせであれば、下記3式の組合わせに限定されないことは言うまでもない。
数15、数16、数17の各反応の平衡定数をK1、K2、K3、また対象ガスCO2、H2O、O2、CO、H2のガス分圧をPCO2、Ph20、P02、PCO、Ph2で表わすと、ファント・ホッフの等温式と標準自由エネルギー変化から数18〜数20の関係式が成り立つ。
すなわち温度が決定されれば、その温度における平衡定数が求まる。
PCO2、Ph20、P02、PCO、Ph2は炉内全圧が1atmであること、及び燃料ガスの供給流量の初期条件から以下の方法で決定する。
CO2、H2O、O2、CO、H2の各ガスの炉内モル数を各々A、B、C、D、Eで表わし、化学反応モデルにて炉内ガスの原材料層に移動すると見なす割合(反応率)をαとする。そして、CO2、H2O、O2、CO、H2の反応前のモル数を各々a(=α・A)、b(=α・B)、c(=α・C)、d(=α・D)、e(=α・E)とし、数15、数16、数17の反応の方向と反応量(モル数)を数21、数22、数23のように定めると、反応後の各ガスの分圧とモル数の関係は数24〜数28となる。
CO2、H2O、O2、CO、H2の各ガスの炉内モル数を各々A、B、C、D、Eで表わし、化学反応モデルにて炉内ガスの原材料層に移動すると見なす割合(反応率)をαとする。そして、CO2、H2O、O2、CO、H2の反応前のモル数を各々a(=α・A)、b(=α・B)、c(=α・C)、d(=α・D)、e(=α・E)とし、数15、数16、数17の反応の方向と反応量(モル数)を数21、数22、数23のように定めると、反応後の各ガスの分圧とモル数の関係は数24〜数28となる。
数24〜数28を数18〜数20に代入することにより数29〜数31の関係が求まる。
温度が決まればK1、K2、K3は数18〜数20から一義的に定まる。したがって、変数がx、y、zの3つに対し関係式が3つであることから解が求まり、平衡状態でのCO2、H2O、O2、CO、H2のモル数と分圧の関係が求まる。
次に、ガス層での反応モデル(前記4)項)について述べる。対象反応式は数5と数6の2つである。
数5、数6の各反応の平衡定数をK4、K5で表わすと、原材料層と同様にして次の関係式が成り立つ。
数5、数6の各反応の平衡定数をK4、K5で表わすと、原材料層と同様にして次の関係式が成り立つ。
PCO2、Ph20、P02、PCO、Ph2は炉内全圧が1atmであることと、燃料ガスの供給流量の初期条件から以下の方法で決定する。
CO2、H2O、O2、CO、H2の反応前のモル数は各々a1(=(1−α)・A+(a−x−y))、b1(=(1−α)・B+(b−z))、c1(=(1−α)・C+(c+y+1/2・z))、d1(=(1−α)・D+(d+2・x))、e1(=(1−α)・E+(e+z))とし、数5、数6の反応の方向と反応量(モル数)を数34、数35のように定めると、反応後の各ガスの分圧とモル数の関係は数36〜数40となる。
CO2、H2O、O2、CO、H2の反応前のモル数は各々a1(=(1−α)・A+(a−x−y))、b1(=(1−α)・B+(b−z))、c1(=(1−α)・C+(c+y+1/2・z))、d1(=(1−α)・D+(d+2・x))、e1(=(1−α)・E+(e+z))とし、数5、数6の反応の方向と反応量(モル数)を数34、数35のように定めると、反応後の各ガスの分圧とモル数の関係は数36〜数40となる。
数36〜数40を数32、数33に代入することにより数42、数43の関係が求まる。
温度が決まればK4、K5は数32、数33から一義的に定まる。以上により変数がx1、y1の2つに対し関係式が2つあることから解が求まり、炉内の最終的なCO2、H2O、O2、CO、H2のモル数と分圧が求まる。炉内圧は全圧が1atmであるから、分圧はガス濃度に等しい。
炉内全体のガスに対して原材料層のガス量を決定する化学反応モデルの反応率αは、実炉のモデル操業におけるCOとCO2のガス濃度と原材料の温度変化を計測することで同定できる。
実炉モデル操業の燃料ガス供給条件に対し、前記化学反応モデルの反応率を変動パラメータとして、原材料温度と水蒸気分を除去したCOとCO2のガス濃度の関係を計算で求め、実際の計測値変化と最も近い反応率を、その燃料ガス供給条件での反応率とするのである。
実際の回転溶解炉の原材料について、異なる燃料の混合比に対してモデル溶解を行った結果、原材料の温度、加炭材の装入量、および反応率の関係を図6のようにすれば、設置した回転溶解炉の炉内の反応をモデル化できることが分かった。
一旦化学反応モデルが作成できれば、燃料と酸素の供給過程が変化しても、溶解原材料の温度に対応した炉内のガス組成を計算で求めることが可能になる。
実炉モデル操業の燃料ガス供給条件に対し、前記化学反応モデルの反応率を変動パラメータとして、原材料温度と水蒸気分を除去したCOとCO2のガス濃度の関係を計算で求め、実際の計測値変化と最も近い反応率を、その燃料ガス供給条件での反応率とするのである。
実際の回転溶解炉の原材料について、異なる燃料の混合比に対してモデル溶解を行った結果、原材料の温度、加炭材の装入量、および反応率の関係を図6のようにすれば、設置した回転溶解炉の炉内の反応をモデル化できることが分かった。
一旦化学反応モデルが作成できれば、燃料と酸素の供給過程が変化しても、溶解原材料の温度に対応した炉内のガス組成を計算で求めることが可能になる。
次に、化学反応モデルをもとにCOとCO2の濃度比を用い、数5、数6の発熱反応に必要な酸素流量を決定する方法について説明する。
図7に燃料のプロパンガスと酸素の混合比が1.0の場合について、実際の溶解実験結果から同定した反応率を用いて、化学反応モデルをもとに求めたCOガス濃度[CO]とCO2ガス濃度[CO2]の比と原材料温度の関係を示す。[CO]/[CO2]比は、原材料温度の上昇とともに0から増加する。すなわち、混合比が1.0の場合は、最初COは存在せず、原材料の温度が上昇して燃焼ガスと加炭材との反応が盛んになる発生するようになり、温度上昇と共に増加する。プロパンガスに対して酸素が過剰の混合比でも、値は異なるが右上がりの変化に違いはなく、原材料温度と[CO]/[CO2]比は1:1の対応関係がある。したがって、検出したガス濃度から[CO]/[CO2]比が求めれば炉内の原材料の温度を推定することができ、化学反応モデルからCOガスとH2ガスの炉内のモル容積、分圧、およびガス濃度を求めることができる。すなわち、数5、数6の反応に必要な酸素量が求まる。
図7に燃料のプロパンガスと酸素の混合比が1.0の場合について、実際の溶解実験結果から同定した反応率を用いて、化学反応モデルをもとに求めたCOガス濃度[CO]とCO2ガス濃度[CO2]の比と原材料温度の関係を示す。[CO]/[CO2]比は、原材料温度の上昇とともに0から増加する。すなわち、混合比が1.0の場合は、最初COは存在せず、原材料の温度が上昇して燃焼ガスと加炭材との反応が盛んになる発生するようになり、温度上昇と共に増加する。プロパンガスに対して酸素が過剰の混合比でも、値は異なるが右上がりの変化に違いはなく、原材料温度と[CO]/[CO2]比は1:1の対応関係がある。したがって、検出したガス濃度から[CO]/[CO2]比が求めれば炉内の原材料の温度を推定することができ、化学反応モデルからCOガスとH2ガスの炉内のモル容積、分圧、およびガス濃度を求めることができる。すなわち、数5、数6の反応に必要な酸素量が求まる。
次いで、溶解途中で加炭材が反応の結果消失、あるいは燃料ガスと酸素ガスの混合比が大きくなりすぎてCOが無くなり、過剰O2が排出されるようになった状態での酸素供給量の減少方法について述べる。
プロパンガスの供給流量、加炭材の反応量、未反応O2流量を各々g、u、vモル/sとすると、O2が過剰状態では炉内の反応は化学量論的に前記数9〜数11の関係で表わされる。
プロパンガスの供給流量、加炭材の反応量、未反応O2流量を各々g、u、vモル/sとすると、O2が過剰状態では炉内の反応は化学量論的に前記数9〜数11の関係で表わされる。
ガス採取管への空気の混入率をβとするとすると、混入率βは乾きガスのCO2濃度[CO2]とO2濃度[O2]から数44で求まる。
これより、空気の混入を考慮した未反応O2量vモルは、空気の混入率βとO2濃度[O2]から数45で求められる。
したがって、数45で計算された酸素量をバーナー燃料から減ずれば、過剰酸素を無くすことができる。
次に、実際の溶解作業において、ガス濃度計19で検出された排ガスのCO、CO2、およびO2濃度をもとに、内蔵した化学反応モデルを用い、酸素ガス供給量を修正調整して燃焼制御する方法について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず開始にあたり、演算制御装置20に対して、装入した鉄原材料と加炭材の量、および原材料の量から定めているバーナーの燃料ガスの基準流量、およびCO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2を入力、記憶させる。
自動燃焼制御をスタートさせると、演算制御装置20はスタート前に入力された基準の燃料流量値と、燃料に対して混合比が1.0の酸素の流量値を、燃料流量制御バルブ調整器35と酸素流量制御バルブ調整器34に出力する(ステップ201)。そして制御周期Tcに相当する時間タイムカウントする(ステップ202)。次いで、ガス濃度計19を用いて排ガス中のCO、CO2、O2の濃度を計測し(ステップ203)、最初にCOが判定基準値p1以上存在しているかを判断する(ステップ204)。
まず開始にあたり、演算制御装置20に対して、装入した鉄原材料と加炭材の量、および原材料の量から定めているバーナーの燃料ガスの基準流量、およびCO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2を入力、記憶させる。
自動燃焼制御をスタートさせると、演算制御装置20はスタート前に入力された基準の燃料流量値と、燃料に対して混合比が1.0の酸素の流量値を、燃料流量制御バルブ調整器35と酸素流量制御バルブ調整器34に出力する(ステップ201)。そして制御周期Tcに相当する時間タイムカウントする(ステップ202)。次いで、ガス濃度計19を用いて排ガス中のCO、CO2、O2の濃度を計測し(ステップ203)、最初にCOが判定基準値p1以上存在しているかを判断する(ステップ204)。
COが判定基準値p1以上検出された場合は以下の処理を行う。まずCO濃度とCO2の濃度比[CO]/[CO2]=rを計算する(ステップ205)。そして、内蔵させた化学反応モデルに基づき、現在の燃料と酸素供給流量の混合比から適用する反応率αを決定後、CO濃度とCO2の濃度比がrとなる原材料温度trを求め、そのときの炉内のH2Oをも含んだCOとH2のガス濃度を計算する(ステップ206)。そして、前ステップで計算されたCOとH2のガス濃度、およびバーナーへの燃料と酸素の供給流量を用いて、数5、数6の反応に必要な酸素流量、すなわち現在の酸素供給量に対する増加流量を計算し(ステップ207)、酸素流量制御バルブ調整器34への出力値を修正する(ステップ208)。
一方、ステップ204にて判定基準値p1以上のCO濃度が検出されなかった場合は、未反応O2が判定基準値p2以上存在するかを判定する(ステップ209)。O2が判定基準値p2以上検出された場合は、O2濃度、およびバーナーへの燃料と酸素の供給流量値を用いて数44〜数45にて過剰酸素流量を計算し(ステップ210)、酸素流量制御バルブ調整器34への出力値を修正する(ステップ208)。
他方、ステップ209にてO2濃度が判定基準値p2以上検出されなかった場合は、現在の燃料と酸素の供給量を維持する。そして、制御周期であるタイムカウント処理に戻る。
他方、ステップ209にてO2濃度が判定基準値p2以上検出されなかった場合は、現在の燃料と酸素の供給量を維持する。そして、制御周期であるタイムカウント処理に戻る。
なお、制御周期Tc、CO濃度とO2濃度の判定基準値p1、p2は実施の形態1と同様に、燃料と酸素の流量制御バルブ系の応答、ガス濃度計の安定検出、あるいはガス採取管への大気の混入の影響等を考慮した値にする。
図4のフローチャートで説明した処理を、溶解原材料の温度が鉄が溶解して出湯可能な温度になるまで繰り返し、必要に応じて成分調整を行なって、温度と成分が満足されればバーナー6を停止し、出湯口11を開栓して出湯する。
以上のように化学反応モデルを適用し、排ガス中のCOとCO2の濃度を検出して燃焼バーナーの酸素の供給流量を制御することにより、炉内の化学反応状態に合わせて最大の熱効率が得られるバーナーの燃焼制御が実現できる。
なお、前記説明では化学反応モデルに熱力学平衡論を適用したが、チャーあるいはコークスに対して報告されているように、化学反応抵抗と流体境膜内拡散抵抗の総括反応速度からなるモデルを用いても良い。
図4のフローチャートで説明した処理を、溶解原材料の温度が鉄が溶解して出湯可能な温度になるまで繰り返し、必要に応じて成分調整を行なって、温度と成分が満足されればバーナー6を停止し、出湯口11を開栓して出湯する。
以上のように化学反応モデルを適用し、排ガス中のCOとCO2の濃度を検出して燃焼バーナーの酸素の供給流量を制御することにより、炉内の化学反応状態に合わせて最大の熱効率が得られるバーナーの燃焼制御が実現できる。
なお、前記説明では化学反応モデルに熱力学平衡論を適用したが、チャーあるいはコークスに対して報告されているように、化学反応抵抗と流体境膜内拡散抵抗の総括反応速度からなるモデルを用いても良い。
実施の形態1および2において、制御する酸素はバーナーに供給しているもので説明したが、別に補助の酸素供給経路を設けてもよい。また、バーナーへの酸素の最大供給量に制限があり、酸素供給量を最大値にしてもCOが残存する場合は、燃料の流量を減少してもよい。さらには、常に酸素流量は一定にして燃料を増減しても良い。いずれも数1の燃料と酸素の関係を用いれば、本発明で述べた方法で容易に実施できる。
また、本実施の形態1および2ではCO濃度の判定を最初に行い、CO濃度が判定基準値を下回っていたときにO2濃度の判定の処理を行うようにしているが、ガス濃度計の応答特性がガスの種類により異なり、O2濃度検出の方が早いような場合等にはO2濃度の判定を最初に行うようにしても良い。
また、本実施の形態1および2ではCO濃度の判定を最初に行い、CO濃度が判定基準値を下回っていたときにO2濃度の判定の処理を行うようにしているが、ガス濃度計の応答特性がガスの種類により異なり、O2濃度検出の方が早いような場合等にはO2濃度の判定を最初に行うようにしても良い。
さらに、装入する溶解原材料の配合が同じである溶解が繰り返される場合には、最初は実施の形態1あるいは2で説明のガス濃度検出を用いた燃焼制御方法で溶解を行うと同時に、そのときの燃焼バーナーへの燃料と酸素の供給過程を演算制御装置20のメモリに記憶しておき、その後の溶解は、溶解原材料の配合が同じである記憶した燃料と酸素の供給過程のデータを溶解時間の経過に合せて逐次読出し、燃料と酸素の流量制御を行う方法を用いても良い。
本方法によれば、ガス濃度計測を常時行う必要がなくなるため、耐熱性を要求されるため高価になるガス採取管の熱損耗の低減、およびガス濃度計のダストフィルタや基準ガスの保守、点検作業の低減を図ることができる。
本方法によれば、ガス濃度計測を常時行う必要がなくなるため、耐熱性を要求されるため高価になるガス採取管の熱損耗の低減、およびガス濃度計のダストフィルタや基準ガスの保守、点検作業の低減を図ることができる。
5 溶解炉本体
6 バーナー
19 ガス濃度計
20 演算制御装置
30 酸素用流量制御バルブ
31 燃料用流量制御バルブ
34 酸素流量制御バルブ調整器
35 燃料流量制御バルブ調整器
38 酸素流量検出器
39 燃料流量検出器
40 ガス濃度計の検出部
42 ガス濃度計の変換
6 バーナー
19 ガス濃度計
20 演算制御装置
30 酸素用流量制御バルブ
31 燃料用流量制御バルブ
34 酸素流量制御バルブ調整器
35 燃料流量制御バルブ調整器
38 酸素流量検出器
39 燃料流量検出器
40 ガス濃度計の検出部
42 ガス濃度計の変換
Claims (7)
- 少なくともO2を含む燃焼用ガスを供給し、少なくともCを含有する原材料を加熱する炉の燃焼制御システムであって、
前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度に基づいて前記O2の供給量を演算する演算制御装置を含み、
前記演算制御装置は、前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記排出ガスの濃度、前記原材料の温度と、前記炉内ガスの濃度との関係を量論的に規定した化学反応モデルを有することを特徴とする炉の燃焼制御システム。 - 請求項1に記載の炉の燃焼制御システムにおいて、前記演算制御装置は、前記原材料におけるCの量および前記原材料の温度と、前記反応率との関係を内蔵することを特徴とする炉の燃焼制御システム。
- 請求項1または2のいずれかに記載の炉の燃焼制御システムにおいて、前記演算制御装置は、前記排出ガスの濃度と前記原材料の温度との関係を内蔵することを特徴とする炉の燃焼制御システム。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の炉の燃焼制御システムおいて
前記排出ガスの濃度を検出するとともに該排出ガスの濃度を前記演算制御装置に出力するガス濃度計と、
前記演算制御装置で演算されたO2の供給量に基づき前記O2の供給量を制御する調整器と、
前記O2の供給量を検出し前記演算制御装置にフィードバックする検出器とを有することを特徴とする炉の燃焼制御システム。 - 少なくともO2を含む燃焼用ガスが供給され少なくともCを含む原材料が加熱される炉の燃焼制御方法であって、
前記炉内の所定のガス(炉内ガス)と前記原材料のCの反応率および前記炉から排出された所定のガス(排出ガス)の濃度、前記原材料の温度とに基づいて、前記炉内ガスの濃度を算出し、
前記算出された炉内ガスの濃度に基づいて前記O2の供給量を制御することを特徴とする炉の燃焼制御方法。 - 請求項5に記載の炉の燃焼制御方法において、前記原材料におけるCの量および前記原材料の温度に基づいて、前記反応率を求めることを特徴とする炉の燃焼制御方法。
- 請求項5または6のいずれかに記載の炉の燃焼制御方法において、前記排出ガスの濃度に基づいて前記原材料の温度を求めることを特徴とする炉の燃焼制御方法。
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-
2004
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Legal Events
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Effective date: 20070914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071112 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080620 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |