JP2004191001A - 温風暖房機 - Google Patents

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JP2004191001A JP2002362058A JP2002362058A JP2004191001A JP 2004191001 A JP2004191001 A JP 2004191001A JP 2002362058 A JP2002362058 A JP 2002362058A JP 2002362058 A JP2002362058 A JP 2002362058A JP 2004191001 A JP2004191001 A JP 2004191001A
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Abstract

【課題】温風暖房機において、マイナスイオンを室内に効率よく供給し、室内環境を高品位に保ちつつ、室内全体を暖房するとともに、長期にわたって安全で安定した性能を維持することを目的としたものである。
【解決手段】マイナスイオン発生装置29が配設されている経路26を流れる空気流の流量・温度を自在に設定設定可能とし、マイナスイオン発生装置29の電極部分31、32を空気流の中に位置させないことで、空気流に乗って室内から運ばれる塵・ホコリが付着しにくい状態に保つ構成としてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料を燃焼させ、その熱を利用して室内に温風を吹き出す温風暖房機について、暖房以外の室内空気環境の改善を目的とした機能を付加させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の温風暖房機は図8に示すように、タンク1にカートリッジタンク2から燃料が供給され、同タンク1の燃料はポンプ3によって気化部4に供給される。そしてこの気化部4で気化されて燃料ガスとなり、ノズル5より噴出される。このノズル5から噴出された燃料は、エジェクタ効果により一次空気を吸引しながら気化部4の下流側に離れて設けた混合管6内に噴出され、ここで混合して、混合管6と一体の燃焼部7に供給され、そこで燃焼される。生じた燃焼ガスは、燃焼部7の周囲を覆うように配設された燃焼筒8で上方へ導かれ、上記燃焼筒8を覆ったダクト9で送風機10からの室内空気流と混合され、温風として排出されて暖房に利用される。そして、この温風暖房装置は室温と設定温度に応じて、ポンプ3の駆動周波数や印加電圧を変えて燃料供給量を自動調節するなど、制御器であらかじめ決まられたシーケンスで所定の動作をするように制御されている。
【0003】
そして、上記のような暖房機において、近年、室内環境の改善を目的としてマイナスイオンを発生する機能を内蔵した機器が開発されており、その具体的手段はマイナスイオンを発生する物質、例えば複合セラミックを送風経路に設けたものが主流である(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−211236号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような構成の暖房装置は、主に冬場の室内の暖房に使われるため、締め切った部屋で長時間使われて、室内環境としては、室内温度は設定した温度に保たれるものの、空質という面ではあまりよくない場合の使われ方が多く、ホコリっぽかったり、炭酸ガス等が増え、つまり、室内の空気に含まれる、喫煙成分、臭気、ホルムアルデヒド等のVOC、その他の化学物質一酸化炭素、二酸化炭素、オゾン、細菌・かび・ウイルスといった微生物の蓄積、そしてマイナスイオンの減少などが生じるという悪環境での使われ方をなされる場面が多々想定された。
【0006】
また、上述の従来例の暖房熱源に燃焼熱を用いたものにおいては、燃焼の炎プラズマ効果によって、多量のプラスイオンとマイナスイオンをほぼ同量発生するが、マイナスイオンは室内のホコリ等によって早く消失するので、結果的に、室内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスが崩れ、プラスイオンとマイナスイオンのイオン比が大きくなり過ぎてしまい、室内環境が悪化する心配があった。
【0007】
そこで本発明はマイナスイオンを効率よく多量に発生させ補充することで、プラスイオンとマイナスイオンのバランスを改善させ室内環境を高品位に保ちつつ、室内全体も暖房することのできる快適性の高い暖房装置の実現を目的としたものである。
【0008】
また、一般にマイナスイオンを針電極先端からの高電圧放電を用いて発生させる場合においては、電極の周囲に塵やホコリが大量に堆積する場合など、高電圧による発火の危険性を考慮しなければならない。また製品本体外部からユ−ザ−がマイナスイオン発生装置の高電圧の電極部に触れることで感電することのないよう、構造的な配慮が必要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するもので、熱源から発生した高温ガスを送風する送風機と、前記送風機からの空気流の経路を形成するダクトと、前記ダクトから前記送風機により送風された空気流を分岐して吹き出す複数の吹出口を備え、前記吹出口のうち少なくとも一つに通ずる本体内の空気経路の適所にマイナスイオン発生装置を配設し、発生したマイナスイオンを空気流に載せて製品本体外へ排出して室内雰囲気中に供給する機能を有し、前記マイナスイオン発生装置は針電極先端からの高電圧放電を用い、前記電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないような構造を有している。
【0010】
上記発明によれば、マイナスイオンを効率良く、かつ安全に室内へ供給することができるため、締め切った部屋で暖房機を長時間使われても、マイナスイオンが補充され、プラスイオンとマイナスイオンのイオン比が大きくなり過ぎるのを防止出来、室内環境を高品位に保ちつつ室内全体も暖房することが可能である。
【0011】
さらに、高電圧放電を用いた方式を採用することで、長寿命化及び構成の簡素化が図れるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の暖房装置は、熱源から発生した高温ガスを送風する送風機と、前記送風機からの空気流の経路を形成するダクトと、前記ダクトから前記送風機により送風された空気流を分岐して吹き出す複数の吹出口を備え、前記吹出口のうち少なくとも一つに通ずる本体内の空気経路の適所にマイナスイオン発生装置を配設し、発生したマイナスイオンを空気流に載せて製品本体外へ排出して室内雰囲気中に供給する機能を有し、前記マイナスイオン発生装置は針電極先端からの高電圧放電を用い、前記電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないような構造を有している。
【0013】
そして、送風機から送風された空気流はダクトにおいて熱源から発生した高温ガスと混合された後に複数の吹出口に分岐して製品本体外へ排出されていくが、複数の分岐空気経路の位置形状を工夫することによって、それぞれの経路を通過する空気流の流量・温度のバランスを自在に設定することができるため、マイナスイオンを室内に効率よく供給するための条件設定が容易である。またマイナスイオン発生装置を燃焼排ガスの影響が比較的少ない空気流経路に配設することで、その雰囲気温度は低く保たれ、マイナスイオン発生手段を形成する部品の耐熱性等を心配することなく構成でき、また燃焼排ガスに混ざる燃料未燃油分やススなどが付着することもなく、長期にわたって性能を安定して得ることが出来るようになる。
【0014】
またマイナスイオンを発生させる電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないために空気流に乗って室内から運ばれる塵・ホコリが電極部分に容易に付着・堆積しにくい効果を有しているため、高電圧による発火の危険性がない安全性の高い製品を提供することが可能である。マイナスイオンを発生させる電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないようにする手段としては、空気経路の適所に設けたマイナスイオン発生装置の電極部分が空気経路に対して奥まった場所に位置するようにしてある。
【0015】
また、請求項2記載の暖房装置は、マイナスイオンを発生させる電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないようにする手段として、電極部分の周囲に防風壁を設けたものである。
【0016】
そして、防風壁によって生じた空気流のよどみの範囲内に電極部が位置するようにしたものである。
【0017】
また、請求項3記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置からのイオン発生の方向が、経路内の空気流の流れ方向に対して角度を有する構成としてある。
【0018】
そして、マイナスイオンを発生させる電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しない状態であっても、電極部で発生したマイナスイオンは空気流の中へ供給され、空気流に乗った状態で室内雰囲気中に排出される効果を有する。
【0019】
また、請求項4記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置が空気経路内の鉛直上側に位置し、イオン発生の方向が鉛直下向きに構成したものである。
【0020】
そして、電極部分への塵・ホコリの付着・堆積を防止・抑制する効果を有したものである。
【0021】
また、請求項5記載の暖房装置は、電極部分の周囲に設けた防風壁が、製品本体外側方向から異物を挿入された場合に、異物が電極部分に触れない効果をも有する形状としたものである。
【0022】
そして、製品本体外部からユ−ザ−がマイナスイオン発生装置の高電圧の電極部に触れることで感電するなどの危険性がなく、安全であるという効果を有するものである。
【0023】
また、請求項6記載の暖房装置は、電極部分の周囲に設けた防風壁の材質として、電極部分への塵・ホコリからの発火した場合もしくは電極部周辺の空気流の温度が高温に達した場合の難燃性・強度を考慮して鋼板を採用したものである。
【0024】
そして、機器の作動の異常時においても、電極部分を保護して安全な状態を保つことができる。
【0025】
また、請求項7記載の暖房装置は、電極部分の周囲に設けた防風壁の鋼板表面に、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用による電気絶縁皮膜を施したものである。
【0026】
そして、帯電作用によるマイナスイオン減衰を抑え、マイナスイオン量を効率的に室内雰囲気中に供給する効果を有するものである。
【0027】
また、請求項8記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置を構成する放電電極などの部品を適正位置に固定するための電極ホルダ−の材質として、難燃性および自己消火性グレ−ドの樹脂を採用したものである。
【0028】
そして、電極部分への塵・ホコリからの発火した場合もしくは電極部周辺の空気流の温度が高温に達した場合の難燃性に優れ、機器の作動の異常時においても安全であるという利点を有する。
【0029】
また、請求項9記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置を構成する放電電極などの部品を適正位置に固定するための樹脂製の電極ホルダ−の周囲を鋼板部品で覆った構成としたものである。
【0030】
そして、電極部分への塵・ホコリからの発火もしくは電極部周辺の空気流の温度が高温に達して電極ホルダ−樹脂が燃焼に至った場合においても、他の部分へ類焼する危険性がないため、機器の作動の異常時においても安全であるという利点を有する。
【0031】
また、請求項10記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置を構成する放電電極などの部品を適正位置に固定するための電極ホルダ−の材質として、難燃性と非帯電性を兼ね備えたセラミックを採用したものである。
【0032】
そして、機器の作動の異常時における安全性およびマイナスイオン量を効率的に室内雰囲気中に供給する効果を併せ持つという利点を有する。
【0033】
また、請求項11記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置の対向部に、帯電によるマイナスイオン減衰を抑えるために、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用によって電気絶縁皮膜が施された板金部品を追加したものである。
【0034】
そして、マイナスイオンの帯電作用による減衰を抑え、マイナスイオン量を効率的に室内雰囲気中に供給する効果を有するものである。
【0035】
また、請求項12記載の暖房装置は、マイナスイオン発生装置の対向部に設けた帯電防止作用を有する板金部品の一部に曲げ、もしくは切り起こし加工を施したものである。
【0036】
そして、マイナスイオン発生装置の電極部分への異物挿入防止効果も兼ね備える効果を有するものである。
【0037】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0038】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の温風暖房機の断面図を示したものである。図1において、20は機器本体であり、内部に高温ガス発生手段を有している。この高温ガス発生手段は本実施例では燃料を燃焼させる燃焼部で構成し、この燃焼部21は生じた燃焼排ガスを上方へ導くように配設した燃焼筒22で覆われている。30は室内空気を空気流として供給する送風機で、空気流は前記の燃焼筒22の周囲の空間を構成するダクト23を介して複数の空気流経路へ分岐された後、複数の吹出口から製品本体外へ排出される。この過程で燃焼によって生じた高温ガスの持つ熱量を室内へ供給することで暖房機としての機能を果たすようになっている。
【0039】
複数の吹出口のうち、燃焼筒22からの熱量の多くを含む空気流の主流が通過するのが、主空気流経路24および主吹出口25であり、その他の空気流が通過するのが、副空気流経路26および副吹出口27である。主空気流経路24と副空気流経路26を流れる空気流の流量・流速のバランスはダクト23に設けた分岐形状や各空気流経路の構成によって設定することが可能である。また燃焼筒22の上方に遮熱板28を設けることで、副温風経路27へは燃焼排ガスの混合率が比較的少なく、結果的に温度が比較的低く保たれた空気流を選択的に流すことが可能である。このような複数の温風経路のうち少なくとも一つの経路の途中に、マイナスイオン発生装置29が配設されている。マイナスイオン発生装置29にて発生したマイナスイオンは空気流に乗って、製品本体20の外へ排出され、室内雰囲気中に供給される。マイナスイオン発生装置29の近傍を流れる空気量が少ないとマイナスイオン発生装置29の近傍付近のマイナスイオン密度が過多になるために新たなマイナスイオンが発生しにくい現象が起こり、結果的にマイナスイオンの発生総量が低くなってしまう。また空気流の流量が少ないとマイナスイオンを室内へ十分に行きわたらせることができず、機器本来の役割を果たすことができない。本実施例についてはマイナスイオン発生装置29が配設された側の経路を通過する空気流の流量バランスを自在に設定することができるため、マイナスイオンを室内に効率よく供給するための条件設定が容易である。またマイナスイオン発生装置29を燃焼排ガスの影響が比較的少ない空気流経路に配設することで、その雰囲気温度は低く保たれ、マイナスイオン発生装置29を形成する部品の耐熱性等を心配することなく構成でき、また燃焼排ガスに混ざる燃料未燃油分やススなどが付着することもなく、長期にわたって性能を安定して得ることが出来るようになる。
【0040】
図2は本発明の実施例1におけるマイナスイオン発生装置の詳細を表したものである。図2において31は針電極、32は板電極、33は高電圧電源部であり、針電極31側にマイナス電位の高電圧をかけることで、針の先端からマイナスイオン34が放出される。35は針電極や板電極などの部品を適正位置に固定するための電極ホルダ−である。これらの部品で構成されたマイナスイオン発生装置29全体が経路内を流れる空気流に対して奥まった場所に配設されることで、特に電極部分(針電極31、板電極32)の周囲を絶えず空気が流れていることがない、いわば流れのよどみ部分に位置するようにしている。一般にマイナスイオンを針電極先端からの高電圧放電を用いて発生させる場合においては、電極の周囲に塵やホコリが大量に付着・堆積する場合などにおいて高電圧による発火・発煙の危険性を考慮しなければならない。電極部分を経路内を流れる空気流の中に位置させないことで、空気流に乗って室内から運ばれる塵・ホコリができるだけ電極部分に付着しにくい状態に保つことが可能であり、高電圧による発火・発煙の危険性が少なく、安全性の高い製品を提供することが可能である。
【0041】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細を示したものである。本体構成については実施例1で説明した図1と共通であり、同一部品は同一番号を付与して説明を省略する。マイナスイオン発生装置29全体は経路内を流れる空気流に対して奥まった場所に配設されているわけではなく、経路内に突出した状態となっている代わりに、電極部の周囲には防風壁36が設けられている。防風壁36によって生じた空気流のよどみの範囲内に電極部が位置するようにしたことによって実施例1と同様に、空気流に乗って室内から運ばれる塵・ホコリができるだけ電極部分に付着しにくい状態に保つことが可能である。
【0042】
(実施例3)
上記した図2ならびに図3を用いて、本発明の実施例3について説明する。マイナスイオンを針電極先端からの高電圧放電を用いて発生させる場合においては、針電極31ならびに板電極32の形状やそれぞれの位置関係によってマイナスイオン34の発生分布にある一定の方向性を有しており、おおまかには電極間の放電方向とは垂直な方向が、マイナスイオン発生分布方向37であることが一般的である。本実施例においては、マイナスイオン発生装置からのイオン発生分布方向37が、経路内の空気流の流れ方向38に対して角度を有する構成としてある。これによってマイナスイオン34を発生させる電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置せず、空気流のよどみの範囲内であっても、電極部で発生したマイナスイオン34は空気流の範囲内へ供給され、空気流に乗った状態で室内雰囲気中に効率的に供給される効果を有することが可能である。
【0043】
(実施例4)
上記した図2ならびに図3を用いて、本発明の実施例4について説明する。本実施例においては、マイナスイオン発生装置29が空気経路内の鉛直上側に位置し、イオン発生分布方向37が鉛直下向きに構成してある。このような構成よって電極部分へ塵・ホコリが重力の作用によって堆積してゆくのを防止することが可能である。
【0044】
(実施例5)
上記した図3を用いて、本発明の実施例5について説明する。本実施例においては、マイナスイオン発生装置29の電極部が空気流に対してよどみの範囲内に位置するために設けた防風壁36が、製品本体外側方向から異物を挿入された場合に、異物が電極部分に触れない効果をも有する形状としたものである。マイナスイオン発生時には電極部に高電圧が発生しており、また針電極31の先端は鋭利で危険であるため、ユーザーが決して直接または異物挿入によって触れることができないような配慮が必要である。マイナスイオン発生29全体を空気流経路の製品の奥側へ配置すればユーザーが触れる危険性を少なくすることが可能であるが、マイナスイオンは帯電しやすい障害物に衝突すると帯電作用によってそのイオン数が減衰してしまう性質を有するため、できる限り製品の吹出口近くに配設したいのが実情である。本実施例によればマイナスイオンの発生量を減衰させることなく、ユ−ザ−がマイナスイオン発生装置の高電圧の電極部に触れることで感電や怪我をするなどの危険性がなく安全な機器を供給できるという効果を有するものである。
【0045】
(実施例6)
上記した図3を用いて、本発明の実施例6について説明する。本実施例は、実施例5においてマイナスイオン発生装置29の電極部分の周囲に設けた防風壁36の材質として、電極部分への塵・ホコリから発火した場合、もしくは暖房機器本体の異常によって電極部周辺の空気流の温度が高温に達した場合の難燃性および強度を考慮して鋼板を採用したものである。これによって機器の異常時においても安全な製品を提供することが可能である。
【0046】
(実施例7)
上記した図3を用いて、本発明の実施例7について説明する。本実施例は、実施例6においてマイナスイオン発生装置29の電極部分の周囲に設けた鋼板製の防風壁36の表面に、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用による電気絶縁皮膜を施したものである。防風壁の材質として鋼板を生地のまま使用すると表面が非常に帯電しやすい状態であるためにマイナスイオン発生装置29において発生したイオンが帯電作用によって減衰・消滅してしまう。鋼板の表面に電気絶縁皮膜を施すことで、マイナスイオンを効率的に室内雰囲気中に供給する効果を有することができる。
【0047】
(実施例8)
上記した図2ならびに図3を用いて、本発明の実施例8について説明する。本実施例においては、マイナスイオン発生装置29を構成する電極などの部品を放電に適正な位置関係に固定するための電極ホルダ−35の材質として、難燃性および自己消火性グレ−ドの樹脂を採用したものであり、電極部分への塵・ホコリからの発火した場合、もしくは暖房機器本体の異常によって電極部周辺の空気流の温度が高温に達した場合の難燃性に優れ、機器の作動の異常時においても安全であるという利点を有する。
【0048】
(実施例9)
図4は本発明の実施例9の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細を示したものである。上記の各実施例に対して同一部品は同一番号を付与して説明を省略する。
【0049】
本実施例においては電極ホルダ−35の材質に可燃性の材質を使用する場合において、その周囲を鋼板製の防風壁29で囲み、その上方を鋼板カバー39で覆った構成としてある。電極部分への塵・ホコリからの発火もしくは電極部周辺の空気流の温度が高温に達して電極ホルダ−35を構成する樹脂が燃焼に至った場合においても他の部分へ類焼する危険性がないため、機器の作動の異常時においても安全であるという利点を有するものである。
【0050】
(実施例10)
図5は本発明の実施例10の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細を示したものである。本実施例においては、電極ホルダ−35と防風壁36を一体部品構成とし、その材質として、難燃性と非帯電性を兼ね備えたセラミックを採用している。セラミック製電極ホルダー40は難燃性であるため、類焼防止のために鋼板で周囲を囲む必要はない。セラミック素材は樹脂に対してコスト高であるが、部品構成が単純で済むため組立作業費をも含めた総合的なコストが低くて済むという利点を有する。
【0051】
(実施例11)
図6は本発明の実施例11の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細を示したものである。本実施例においては、マイナスイオン発生装置29の対向部、イオン発生分布方向37の延長線上に、帯電によるマイナスイオン減衰を抑えるために、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用によって電気絶縁皮膜が施された帯電防止板41を設けたものである。この部品によってマイナスイオン発生装置29から飛び出したイオンが空気流経路内で帯電作用によって減衰することを防止し、マイナスイオンを効率的に室内雰囲気中に供給する効果を有するものである。
【0052】
(実施例12)
図7は本発明の実施例12の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細を示したものである。本実施例においては、帯電によるマイナスイオン減衰を抑えるために空気流経路内に設けられた、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用によって電気絶縁皮膜が施された帯電防止板41の一部に曲げ、もしくは切り起こし加工を施した形状を有している。吹出口の出口付近に設けられた、これらの曲げ、もしくは切り起こし形状により、製品本体外側方向から異物を挿入された場合に異物がマイナスイオン発生装置29周辺に触れない効果も兼ね備える効果を有するものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、温風暖房機器内に複数の温風吹出口経路を有し、そのうち少なくとも一つの空気流経路の適所にマイナスイオン発生装置が配設されているため、マイナスイオン発生装置周辺を流れる空気流の流量を自在に設定することが可能であり、マイナスイオンを室内に効率よく供給することで、室内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れるのを防止することができ、室内環境を高品位に保ちつつ室内全体を暖房することができるようになる。またマイナスイオン発生装置を燃焼排ガスの影響が比較的少ない空気流経路に配設することで、その雰囲気温度は低く保たれ、マイナスイオン発生装置を形成する部品の耐熱性等を心配することなく構成でき、また燃焼排ガスに混ざる燃料未燃油分やススなどが付着することもなく、長期にわたって性能を安定して得ることができる。またマイナスイオン発生のための具体的手段としては、針電極先端からの高電圧放電を用いているが、電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しない構造を採用することで、空気流に乗って室内から運ばれる塵・ホコリが電極部分に容易に付着・堆積しにくい効果を有し、高電圧による発火の危険性がない安全性の高い製品を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の温風暖房機の断面図
【図2】同装置のマイナスイオン発生装置の詳細図
【図3】本発明の実施例2の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細図
【図4】本発明の実施例9の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細図
【図5】本発明の実施例10の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細図
【図6】本発明の実施例11の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細図
【図7】本発明の実施例12の温風暖房機におけるマイナスイオン発生装置の詳細図
【図8】従来の温風暖房機の断面図
【符号の説明】
20 機器本体
21 燃焼部(高圧ガス発生手段)
22 燃焼筒
23 ダクト
24 主空気流経路
25 主吹出口
26 副空気流経路
27 副吹出口
28 遮熱板
29 マイナスイオン発生装置
30 送風機
31 針電極
32 板電極
33 高電圧電源部
34 マイナスイオン
35 電極ホルダー
36 防風壁
37 イオン発生分布方向
38 経路内の空気流の流れ方向
39 鋼板カバー
40 セラミック製電極ホルダー
41 帯電防止板

Claims (12)

  1. 熱源から発生した高温ガスを送風する送風機と、前記送風機からの空気流の経路を形成するダクトと、前記ダクトから前記送風機により送風された空気流を分岐して吹き出す複数の吹出口を備え、前記吹出口のうち少なくとも一つに通ずる本体内の空気流経路の適所にマイナスイオン発生装置を配設し、発生したマイナスイオンを空気流に載せて本体外へ排出して室内雰囲気中に供給する機能を有し、前記マイナスイオン発生は針電極先端からの高電圧放電を用い、前記電極部分が経路内を流れる空気流の中に位置しないような構造としたことを特徴とする温風暖房機。
  2. 空気経路の適所に設けたマイナスイオン発生装置の電極部分の周囲に防風壁を設けたことを特徴とする請求項1記載の温風暖房機。
  3. マイナスイオン発生装置からのイオン発生の方向が、経路内の空気流の流れ方向に対して角度を有することを特徴とした請求項1または2項記載の温風暖房機。
  4. マイナスイオン発生装置が空気経路内の鉛直上側に位置し、イオン発生の方向が鉛直下向きであることを特徴とした請求項3記載の温風暖房機。
  5. 電極部分の周囲に設けた防風壁は、製品本体外側方向から異物を挿入された場合に、異物が電極部分に触れない構造とした請求項2記載の温風暖房機。
  6. 電極部分の周囲に設けた防風壁の材質は、難燃性を考慮して鋼板を採用したことを特徴とする請求項2記載の温風暖房機。
  7. 電極部分の周囲に設けた防風壁の鋼板表面には、帯電によるマイナスイオン減衰を抑えるため、塗装もしくはプレコ−ト鋼板を採用し電気絶縁皮膜が施されたことを特徴とする請求項6記載の温風暖房機。
  8. マイナスイオン発生装置を構成する放電電極などの部品を適正位置に固定するための電極ホルダ−の材質は、難燃性および自己消火性グレ−ドの樹脂を採用したことを特徴とする請求項1記載の温風暖房機。
  9. マイナスイオン発生装置を構成する放電電極などの部品を適正位置に固定するための樹脂製の電極ホルダ−の周囲を鋼板部品で覆ったことを特徴とする請求項1記載の温風暖房機。
  10. マイナスイオン発生装置を構成する電極などの部品を適正位置に固定するための電極ホルダ−の材質は、難燃性と非帯電性を兼ね備えたセラミックを採用したことを特徴とした請求項1記載の温風暖房機。
  11. マイナスイオン発生装置の対向部に、帯電によるマイナスイオン減衰を抑えるため、塗装もしくはプレコ−ト鋼板の採用し表面皮膜が施された板金部品を追加したことを特徴とした請求項3記載の温風暖房機。
  12. マイナスイオン発生装置の対向部に設けた帯電防止作用を有する板金部品の一部に曲げ、もしくは切り起こし加工を施すことにより、マイナスイオン発生装置の電極部分への異物挿入防止効果を兼ね備えたことを特徴とした請求項11記載の温風暖房機。
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JP2012029754A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Studio 3 25:Kk 化粧用噴霧装置

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